JP2016170203A - 画像表示装置 - Google Patents

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JP2016170203A
JP2016170203A JP2015048359A JP2015048359A JP2016170203A JP 2016170203 A JP2016170203 A JP 2016170203A JP 2015048359 A JP2015048359 A JP 2015048359A JP 2015048359 A JP2015048359 A JP 2015048359A JP 2016170203 A JP2016170203 A JP 2016170203A
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賢治 金野
Kenji Konno
賢治 金野
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Abstract

【課題】コンパクトでありながら、明るい外景に広い画面で画像が重ねられたシースルー表示の可能な画像表示装置を提供する。【解決手段】画像表示装置EGは、画像IMを表示する表示素子DPと、画像IMが外景に重なるように、画像IMを虚像として観察者眼EYにシースルーで投影表示する観察光学系LEと、を有する。観察光学系LEは、観察者眼EYの側方から前方に向けて画像IMの光を出射する投光光学系LNと、投光光学系LNからの光のうち特定波長の光を回折作用により観察者眼EYに向けて反射させるホログラフィック光学素子HOと、を有する。表示素子DPの画面中心から出射した主光線AXの反射角度が正反射角度よりも小さくなるように、ホログラフィック光学素子HOが回折作用による反射を行う。【選択図】図1

Description

本発明は画像表示装置に関するものであり、例えば、液晶表示素子(LCD:liquid crystal display)の2次元画像をホログラフィック光学素子(HOE:holographic optical element)を用いて観察者眼にシースルーで投影表示する眼鏡型の画像表示装置に関するものである。
画像を外景(つまり外界視野)に重ねて表示する眼鏡型の画像表示装置が、特許文献1〜3で提案されている。これらの画像表示装置はハンズフリーで使用されるため、使用者に最適な状況で情報を表示することが重要になり、一方、表示画像だけでなく外景も良好に見たいという要望にも応える必要がある。特に外景の明るさは重要であり、画像表示のために外景が暗くなるのは好ましくない。また、表示画像の見える距離も重要である。使用者は近くを見たり遠くを見たりするので、その際に偏った距離に表示が行われると、外景と表示とを良好に重ねて観察することができなくなる。さらに、表示の画面の広さも重要である。使用者がどこを見るかは規定できないので、どこを見てもできる限り画像を提供できることが好ましい。
特開2014−59395号公報 特開2013−73070号公報 US6,353,503 B1
上述したように、外景の明るさ、表示画像の見える距離、表示画面の広さに関する要求を同時に満足することは困難である。例えば、特許文献1に記載されているようにハーフミラーを用いると、外景の明るさが半分以下になってしまい外景が暗くなる。また、ハーフミラーを順に反射する構成の場合、物体距離を無限にする必要がある。物体距離を近距離にすると、それぞれのハーフミラーで画像が重ならなくなり、結果としてボケたように見えてしまうことになる。
特許文献2に記載されているように、ハーフミラー(中間層)を用いた画像表示装置では、外景の明るさが半分以下になってしまい外景が暗くなる。また、眼鏡レンズ面間に挟むように反射面を挿入する方法では、眼鏡レンズの厚みが増大してしまう。
特許文献3に記載されているように、反射面をホログラムで構成しただけでは、ホログラムの集光パワーがないため、集光パワーを曲面に集める必要が生じる。また、角度をずらす偏向効果が無いので、眼鏡の横からの光を目に向けて反射するには厚みが必要になる。したがって、画角が限定されてしまうため、大きな画面での画像表示は不可能である。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、コンパクトでありながら、明るい外景に広い画面で画像が重ねられたシースルー表示の可能な画像表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の画像表示装置は、画像を表示する表示素子と、前記画像が外景に重なるように、前記画像を虚像として観察者眼にシースルーで投影表示する観察光学系と、を有する画像表示装置であって、
前記観察光学系が、観察者眼の側方から前方に向けて前記画像の光を出射する投光光学系と、その投光光学系からの光のうち特定波長の光を回折作用により観察者眼に向けて反射させるホログラフィック光学素子と、を有し、
前記表示素子の画面中心から出射した主光線の反射角度が正反射角度よりも小さくなるように、前記ホログラフィック光学素子が前記回折作用による反射を行うことを特徴とする。
第2の発明の画像表示装置は、上記第1の発明において、観察者眼の側方に位置するテンプルと、観察者眼の前方に位置する透明基板と、を備えた眼鏡型の画像表示装置であって、前記投光光学系が前記テンプルに保持されており、前記ホログラフィック光学素子が前記透明基板に保持されていることを特徴とする。
第3の発明の画像表示装置は、上記第1又は第2の発明において、以下の条件式(1)を満足することを特徴とする。
|θ’|/θ≦0.2 …(1)
ただし、
θ:入射角度、
θ’:反射角度、
であり、面法線から正反射側へ進む方向を正とし、面法線から入射側へ戻る方向を負とする。
第4の発明の画像表示装置は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記観察光学系で形成される虚像が観察者眼に対して有限距離に位置することを特徴とする。
第5の発明の画像表示装置は、上記第4の発明において、観察者眼から前記観察光学系で形成される虚像までの距離が30cm以上5m以下であることを特徴とする。
第6の発明の画像表示装置は、上記第1〜第5のいずれか1つの発明において、前記ホログラフィック光学素子が回折作用による集光パワーを有することを特徴とする。
第7の発明の画像表示装置は、上記第6の発明において、前記ホログラフィック光学素子が凹面反射による集光パワーを有することを特徴とする。
第8の発明の画像表示装置は、上記第1〜第7のいずれか1つの発明において、前記投光光学系と前記ホログラフィック光学素子との間に中間像を結ぶことを特徴とする。
第9の発明の画像表示装置は、上記第1〜第8のいずれか1つの発明において、前記表示素子から前記投光光学系までの間隔を調節することによりフォーカスを行う機能を有することを特徴とする。
第10の発明の画像表示装置は、上記第1〜第9のいずれか1つの発明において、前記投光光学系が非軸対称な光学系であることを特徴とする。
第11の発明の画像表示装置は、上記第1〜第10のいずれか1つの発明において、前記投光光学系が、前記ホログラフィック光学素子で発生する色収差を打ち消す方向の色収差を発生することを特徴とする。
本発明によれば、コンパクトでありながら、明るい外景に広い画面で画像が重ねられたシースルー表示の可能な画像表示装置を実現することができる。
眼鏡型画像表示装置の第1の実施の形態を模式的に示す概略断面図。 眼鏡型画像表示装置の第1の実施の形態(実施例1)の光学構成図。 眼鏡型画像表示装置の第2の実施の形態(実施例2)の光学構成図。
以下、本発明に係る画像表示装置等を、図面を参照しつつ説明する。なお、各実施の形態等の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
図1に、第1の実施の形態の画像表示装置EGの概略断面構造を、その上方から見た状態で示す。この画像表示装置EGは、画像IMを表示する表示素子DP(例えばLCD)と、表示素子DPを照明するための光源LS(例えばLED(light emitting diode))と、画像IMが外景に重なるように、画像IMを虚像として観察者眼EYにシースルーで投影表示する観察光学系LEと、を有している。観察光学系LEは、観察者眼EYの側方から前方に向けて画像IMの光を出射する投光光学系LNと、その投光光学系LNからの光のうち特定波長の光を回折作用により観察者眼EYに向けて反射させる体積位相型のホログラフィック光学素子HOと、を有している。なお、図1は透過型液晶素子の図であるが、DPは反射型液晶素子、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、有機ELディスプレイでもよい。また、光源LSとDPの間にレンズやミラーで構成された照明光学系を配置してもよい。
さらに画像表示装置EGは、眼鏡型の形態をとるため、観察者眼EYの側方に位置するテンプル(つる)2a,2bと、観察者眼EYの前方に位置する透明基板1a,1bと、透明基板1a,1bを連結するブリッジ3と、を備えており、投光光学系LNがテンプル2aに保持されており、ホログラフィック光学素子HOが透明基板1aの基板面1sに保持されている。光源LS,表示素子DP及び投光光学系LNは筐体4内に収納されており、筐体4はテンプル2aに保持されている。
観察者は、テンプル2a,2bによって、通常の眼鏡と同様に画像表示装置EGを眼前に保持することができる。表示素子DPは、光源LSからの照明光を変調して画像を表示する。表示素子DPから射出した画像光は、投光光学系LNで前方に向けて投射された後、ホログラフィック光学素子HOで回折反射されて瞳EPに入射する。ホログラフィック光学素子HOは、正のパワーを有しているので(パワー:焦点距離の逆数で定義される量)、画像光は観察者眼EYの瞳EPに入射することにより虚像として観察される。また、外界光(つまり外景からの光)はホログラフィック光学素子HOを透過し、表示画像は外界視野に重なるように虚像として観察者眼EYにシースルーで投影表示されて観察可能となる。したがって観察者は、筐体4に覆われた表示素子DPの画像を虚像として観察しながら、透明基板1a,1bを通して外景を見ることができる。
コンバイナとしてのホログラフィック光学素子HOと画像光との関係から言えば、例えば、中心波長が470nm,530nm,640nmのBGR一体のLEDを光源LSとして用い、ホログラフィック光学素子HOとして波長470nm±10nm,波長530nm±10nm,波長640nm±10nmの画像光を回折するように作製されたものを用いることが好ましい。ホログラフィック光学素子HOは、特定入射角・特定波長の光のみを回折するので、外界光には殆ど影響しない。したがって、外界光は透明基板1a及びホログラフィック光学素子HOを透過するため、通常どおりの外界を見ることができる。
眼鏡という小さく限られた構造の中で画像表示装置を構成するのは非常に難しいが、頭部に装着する眼鏡型の画像表示装置では小型化・薄型化を達成することが必須になる。特にレンズ部分(前側)に重たいものがあると装着性が良くないので、表示素子やその画像投影に用いられる投光光学系はなるべく後ろ側に位置するのが好ましい。そこで、上記画像表示装置EGでは、表示素子DPや投光光学系LN等をテンプル2aに配置して、画像表示装置EGの重心が後ろ側に位置するようにしている。
そして、装着性を改善するとともに小型化・薄型化を実現するために、前側に配置する反射用光学素子として、回折作用を効果的に利用したホログラフィック光学素子HOを用いている。つまり、上記画像表示装置EGでは、表示素子DPの画面中心から出射した主光線(光軸AXに相当する。)の反射角度が正反射角度よりも小さくなるように、ホログラフィック光学素子HOが回折作用による反射を行うことを特徴としている。
眼鏡型の画像表示装置においてレンズ部分に反射構造を持たせる場合、図1に示すように投光光学系LNが観察者眼EYの側方にあると、レンズ部分に設ける反射面が瞳EPに対して斜めになるためレンズ部分が厚くなり、その厚みを抑えようとすれば画角を大きくすることが困難になる。そこで、上記画像表示装置EGでは、ホログラフィック光学素子HOの回折作用を利用して反射角度を大きくずらしている。反射角度をずらすことにより、薄型でありながら瞳EPに向けた光路の折り曲げ(つまり偏向)が可能となる。ホログラフィック光学素子HOには、上記反射角度をずらす偏向効果のほかに、光透過性が高いという、コンバイナとして好適な特長があり、その実効の視感度透過率は80%以上である。
したがって、コンパクトでありながら、明るい外景に広い画面で画像が重ねられたシースルー表示の可能な画像表示装置EGを実現することができる。なお、上記特徴的なホログラフィック光学素子HOを用いれば、投光光学系LNがテンプル2aで保持される眼鏡型以外のHMD(head mounted display),HUD(headup display)等の画像表示装置においても、上記効果を得ることは可能である。
ホログラフィック光学素子HOでの回折作用による偏向反射に関しては、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。更に好ましくは上限は0.1であることが好ましい。θ’が小さくなることで薄型を実現できる。
|θ’|/θ≦0.2 …(1)
ただし、
θ:入射角度、
θ’:反射角度、
であり、面法線から正反射側へ進む方向を正とし、面法線から入射側へ戻る方向を負とする。
条件式(1)を満足すれば、ホログラフィック光学素子面が瞳面に正対するので、効果的に薄型化を達成することができる。また、ホログラフィック光学素子面を瞳面に正対させるときの入射角度θは、20〜70°が好ましい。入射角度θを20°以上にすると、テンプル2aに対する投光光学系LN等の配置が容易になる。入射角度θを70°以下にすると、回折によって発生する色収差や非軸対称な収差の補正が容易になる。更に好ましくは上限は45度であることが好ましい。高解像度の表示素子を用いることができる。
観察光学系LEで形成される虚像が観察者眼EYに対して有限距離に位置することが望ましく、観察者眼EYから観察光学系LEで形成される虚像までの距離が30cm以上5m以下であることが更に望ましい。表示画像の虚像位置を有限距離に設定すると、例えば歩行中の視度の切替を容易に行いうるようになる。したがって、表示画像IMと外景とのシースルーでの重なりを良くするうえで有効である。
ホログラフィック光学素子HOが回折作用による集光パワーを有することが好ましく、ホログラフィック光学素子HOが凹面反射による集光パワーを有することが更に好ましい。画像表示装置EGでは、透明基板1aの基板面1sが凹形状の曲面からなっており、その基板面1s上にホログラフィック光学素子HOが配置されている。つまり、ホログラフィック光学素子HOでの偏向反射は回折作用のみで行われるが、ホログラフィック光学素子HOでの集光反射は回折パワーと曲面パワーとで行われる。
集光反射を凹面だけで行おうとすると、表示素子DPとして小さな表示パネルを用いる場合、凹面の曲率が大きくなってしまい、透過する画像が歪む等の弊害が生じるおそれがある。したがって、眼鏡レンズくらいの曲率の曲面を用いることが広画角化を達成するうえで好ましい。また、基板面1sを平面で構成した場合、ホログラフィック光学素子HOでの集光反射は回折パワーのみで行われることになる。つまり、ホログラフィック光学素子HOに集光パワーをすべて負担させることになる。そのように集光反射を回折パワーのみで行おうとすると、ホログラフィック光学素子で発生する色収差を補正することが困難になる。画像表示装置EGでは、ホログラフィック光学素子HOの集光パワーの一部を曲面に負担させることにより、上記色収差を効果的に低減することを可能としている。なお、画像表示装置EGでは、ホログラフィック光学素子HOが透明基板1aの基板面1s上で保持されているが、透明基板1aの中にホログラフィック光学素子HOを配置してもよい。また、ホログラフィック光学素子HOを透明基板の外側面に配置してもよい。
画像表示装置EGでは、観察光学系LEにおいて投光光学系LNを用いることにより、明るい画像表示を可能としている。また、ホログラフィック光学素子HOと合わせて収差補正できる位置に像面を配置することができ、小型の表示素子DPを使って大きな画角を実現することができる。つまり、投光光学系LNとホログラフィック光学素子HOとの間に中間像を結ぶことが望ましい。画角を大きくするためにホログラフィック光学素子HOの焦点距離を短くしようとすると、目の近傍に表示素子DPを配置する必要があるが、中間像を形成すれば、観察者眼EYの近傍に表示素子DPを配置することなく、画角を大きくすることができる。
画像表示装置EGは、表示素子DPから投光光学系LNまでの間隔を調節することによりフォーカスを行う機能を有することが好ましい。投光光学系LNの全体又は一部の移動、又は表示素子DPの移動により、表示素子DPから投光光学系LNまでの間隔を調節すると、観察者眼EYに対して表示画像IMの虚像位置を変化させるフォーカス、つまり視度調整が可能となる。
ここで、画像表示装置EGの具体的な光学構成を更に詳しく説明する。図2,図3は、第1,第2の実施の形態を構成する観察光学系LEにそれぞれ対応する光学構成図であり、その光学配置,光路等を光学断面で示している。これらの観察光学系LEは、画像IM側から順に、第1レンズL1,第2レンズL2及び第3レンズL3からなる投光光学系LNと、ホログラフィック光学素子HOと、から構成されている。
第1の実施の形態(図2)では投光光学系LNが軸対称な光学系であるのに対し、第2の実施の形態(図3)では投光光学系LNが非軸対称な光学系である。第1の実施の形態では、ホログラフィック光学素子HOでの偏向反射が回折作用のみで行われ、ホログラフィック光学素子HOでの集光反射が回折パワーと曲面パワーとの組み合わせで行われる。第2の実施の形態では、ホログラフィック光学素子HOでの偏向反射が回折作用のみで行われ、ホログラフィック光学素子HOでの集光反射が回折パワーのみで行われる。
第1の実施の形態(図2)の場合、ホログラフィック光学素子HOでの集光反射は回折パワーと曲面パワーとで行われるので、ホログラフィック光学素子HOでの色収差の発生を低減することが可能である。第2の実施の形態(図3)の場合、ホログラフィック光学素子HOでの集光反射は回折パワーのみで行われるので、投光光学系LNは、ホログラフィック光学素子HOで発生する色収差を打ち消す方向の色収差を発生する構成になっている。つまり、ホログラフィック光学素子HOでの斜めに非対称な偏向反射により発生する非対称な色収差は、投光光学系LNの第1,第3レンズL1,L3に設けられている自由曲面のプリズム効果で色収差の横ずれを発生させることにより、効果的に補正することが可能となる。
以下、本発明を実施した画像表示装置の構成等を、実施例のコンストラクションデータ等を挙げて更に具体的に説明する。ここで挙げる実施例1,2は、前述した第1,第2の実施の形態にそれぞれ対応する数値実施例であり、第1の実施の形態を表す概略断面図(図1)は対応する実施例1の光学配置,光路等を示しており、第1,第2の実施の形態を表す光学構成図(図2,図3)は、対応する実施例1,2の光学配置,光路等をそれぞれ示している。
各実施例のコンストラクションデータとして、面データ1,面データ2及び各種データを示し、実施例2については更に自由曲面データを示す。面データ1,2中、i(i=1,2,3,...)は面番号である。観察光学系LEで形成される虚像VPの位置を第1面とし、瞳EPの位置を第2面とし、ホログラフィック光学素子HOの貼り付け面を第3面としている。さらに、第3レンズL3の出射面及び入射面を第4面及び第5面とし、第2レンズL2の出射面及び入射面を第6面及び第7面とし、第1レンズL1の出射面及び入射面を第8面及び第9面としている。最終面である第10面は、画像IMを表示する表示素子DPの表示面である。面データ1では、左側の欄から順に、面番号i,曲率半径r(mm),軸上面間隔d(mm),d線(波長587.56nm)に関する屈折率nd,d線に関するアッベ数vdを示しており、面データ2では、第i面の配置データを示している。
第i面の配置は、面データ2中の面頂点座標(x,y,z)と回転角度αの各面データでそれぞれ特定される。第i面の面頂点座標は、その面頂点をローカルな直交座標系(X,Y,Z)の原点として、グローバルな直交座標系(x,y,z)におけるローカルな直交座標系(X,Y,Z)の原点の座標(x,y,z)で表されており(単位:mm)、その面頂点を中心とするX軸回りの回転角度αで第i面の傾きが表されている(単位:°;X軸の正方向に対して反時計回りがX回転の回転角度の正方向である。)。ただし、座標系はすべて右手系で定義されており、グローバルな直交座標系(x,y,z)は瞳EPのローカルな直交座標系(X,Y,Z)と一致した絶対座標系になっている。したがって、X方向,Y方向は、第i面の面頂点を原点とし、かつ、面頂点での法線をZ軸とする直交座標系(X,Y,Z)における座標軸方向であり、x方向は紙面に垂直方向(画角の上下方向)、y方向は紙面の上下方向(画角の左右方向)である。
実施例2の自由曲面データに関し、自由曲面(XY多項式面)からなる第i面は、その面頂点を原点とするローカルな直交座標系(X,Y,Z)を用いた以下の式(FS)で定義される。自由曲面データとして自由曲面係数等を示す。ただし、A(j,k)をXj・Ykで表記する。なお、表記の無い項の係数は0であり、すべてのデータに関してE−n=×10-nである。
Z=(C0・h2)/[1+√{1−(1+K)・C02・h2}]+ΣΣ{A(j,k)・Xj・Yk} …(FS)
ただし、式(FS)中、
Z:高さhの位置でのZ軸方向の変位量(面頂点基準)、
h:Z軸に対して垂直な方向の高さ(h2=X2+Y2)、
C0:面頂点での曲率(=1/r)、
K:コーニック定数、
A(j,k):Xのj次、Yのk次の多項式自由曲面係数、
である。
各種データとして、瞳EPの直径(mm),Y方向(画面長辺方向)とX方向(画面短辺方向)の画角(°)と画面サイズ(mm),ホログラフィック光学素子HOでの偏向反射・集光反射の種類,ホログラフィック光学素子HOに対する画面中心主光線(表示素子DPの画面中心から出射した主光線であり、実施例1,2では光軸AXに相当する。)の入射角度θと反射角度θ’,条件式(1)の対応値,ホログラフィック光学素子HOの厚み(μm)と露光条件を示す。
実施例1
面データ1
i r(mm) d(mm) nd vd
1(VP) ∞ -1000.0
2(EP) ∞ 25.0
3(HO) -50.0000
4(L3) -6.6604 3.0 1.5168 64.1
5(L3) 283.3587 1.0
6(L2) -3.3784 2.0 1.5168 64.1
7(L2) -5.1918 2.0
8(L1) 2.8963 2.0 1.5168 64.1
9(L1) 1.9408 5.0
10(IM) ∞
面データ2
i x y z α
1(VP) 0 0.0000 -1000.0000 0.0000
2(EP) 0 0.0000 0.0000 0.0000
3(HO) 0 0.0000 25.0000 0.0000
4(L3) 0 11.9034 0.3647 -25.7891
5(L3) 0 13.2086 -2.3365 -25.7891
6(L2) 0 13.6436 -3.2369 -25.7891
7(L2) 0 14.5138 -5.0377 -25.7891
8(L1) 0 15.3839 -6.8385 -25.7891
9(L1) 0 16.2540 -8.6393 -25.7891
10(IM) 0 18.4293 -13.1413 -25.7891
各種データ
瞳直径:3mm
画角:左右方向(Y方向)±10度,上下方向(X方向)±6度
画面サイズ(横は画角の左右±10度に対応):
横(Y方向)3.44mm×縦(X方向)2.30mm
HOEでの偏向反射:回折作用のみ
HOEでの集光反射:回折パワー+曲面パワー
HOEに対する画面中心主光線の入射角度θと反射角度θ’
入射角度θ:25.7度
反射角度θ’:0度
条件式(1):|θ’|/θ=0
HOEの厚み:20μm
HOEの露光条件
波長:R647nm,G532nm,B477nm
平行光 図2中右側から露光(+Z方向から−Z方向に露光)
発散光 図2中左側から露光(−Z方向から+Z方向に露光)
発散光の発散点(面頂点基準):(Y,Z)=(30mm,−70mm)
青:アルゴンイオンレーザー(476.5nm)
緑:固体レーザー(532nm)
赤:クリプトンイオンレーザー(647.1nm)
実施例2
面データ1
i r(mm) d(mm) nd vd
1(VP) ∞ -1000.0
2(EP) ∞ 25.0
3(HO) ∞
4(L3) -5.6885 3.0 1.5168 64.1
5(L3) 11.8183 1.0
6(L2) -33.4235 2.0 1.5168 64.1
7(L2) 170.0732 2.0
8(L1) 13.9679 2.0 1.5168 64.1
9(L1) 10.6651 5.0
10(IM) ∞
面データ2
i x y z α
1(VP) 0 0.0000 -1000.0000 0.0000
2(EP) 0 0.0000 0.0000 0.0000
3(HO) 0 0.0000 25.0000 0.0000
4(L3) 0 10.3786 1.8802 -17.3307
5(L3) 0 11.2723 -0.9836 -17.3307
6(L2) 0 11.5702 -1.9382 -17.3307
7(L2) 0 12.1659 -3.8474 -17.3307
8(L1) 0 12.7617 -5.7566 -17.3307
9(L1) 0 13.3575 -7.6658 -17.3307
10(IM) 0 14.8469 -12.4388 -27.7806
第5面の自由曲面データ(XY多項式)
K: -5.2207E+00
Y: 6.7018E-01
X2: -7.9349E-02
Y2: -7.3470E-02
X2Y: -2.0431E-03
Y3: -1.2904E-03
X4: 9.5386E-05
X2Y2: -2.4057E-03
Y4: 4.7992E-04
X4Y: -5.2011E-04
X2Y3: 6.6944E-04
Y5: -1.1993E-04
X6: 3.5940E-07
X4Y2: 1.2389E-04
X2Y4: -3.3248E-05
Y6: 1.3616E-05
第10面の自由曲面データ(XY多項式)
K: -5.2111E-01
Y: -1.3557E+00
X2: -1.7007E-02
Y2: 1.7092E-01
X2Y: 8.5501E-02
Y3: 1.9184E-02
X4: 4.6841E-03
X2Y2: -6.4199E-02
Y4: -2.0803E-02
X4Y: 5.7564E-05
X2Y3: 1.2288E-02
Y5: 4.1813E-03
X6: 4.7389E-04
X4Y2: 8.8947E-04
X2Y4: -4.0715E-04
Y6: -1.7996E-04
各種データ
瞳直径:3mm
画角:左右方向(Y方向)±10度,上下方向(X方向)±6度
画面サイズ(横は画角の左右±10度に対応):
横(Y方向)4.08mm×縦(X方向)2.96mm
HOEでの偏向反射:回折作用のみ
HOEでの集光反射:回折パワーのみ
HOEに対する画面中心主光線の入射角度θと反射角度θ’
入射角度θ:28.6度
反射角度θ’:0度
条件式(1):|θ’|/θ=0
HOEの厚み:30μm
HOEの露光条件
波長:R647nm,G532nm,B477nm
平行光 図3中右側から露光(+Z方向から−Z方向に露光)
発散光 図3中左側から露光(−Z方向から+Z方向に露光)
発散光の発散点(面頂点基準):(Y,Z)=(7.55mm,−15.7mm)
青:アルゴンイオンレーザー(476.5nm)
緑:固体レーザー(532nm)
赤:クリプトンイオンレーザー(647.1nm)
EG 画像表示装置
LE 観察光学系
LN 投光光学系
HO ホログラフィック光学素子
DP 表示素子
LS 光源
IM 画像
AX 光軸(画面中心から出射した主光線)
1a,1b 透明基板
1s 基板面
2a,2b テンプル
3 ブリッジ
4 筐体
EP 瞳
EY 観察者眼

Claims (11)

  1. 画像を表示する表示素子と、前記画像が外景に重なるように、前記画像を虚像として観察者眼にシースルーで投影表示する観察光学系と、を有する画像表示装置であって、
    前記観察光学系が、観察者眼の側方から前方に向けて前記画像の光を出射する投光光学系と、その投光光学系からの光のうち特定波長の光を回折作用により観察者眼に向けて反射させるホログラフィック光学素子と、を有し、
    前記表示素子の画面中心から出射した主光線の反射角度が正反射角度よりも小さくなるように、前記ホログラフィック光学素子が前記回折作用による反射を行うことを特徴とする画像表示装置。
  2. 観察者眼の側方に位置するテンプルと、観察者眼の前方に位置する透明基板と、を備えた眼鏡型の画像表示装置であって、前記投光光学系が前記テンプルに保持されており、前記ホログラフィック光学素子が前記透明基板に保持されていることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 以下の条件式(1)を満足することを特徴とする請求項1又は2記載の画像表示装置;
    |θ’|/θ≦0.2 …(1)
    ただし、
    θ:入射角度、
    θ’:反射角度、
    であり、面法線から正反射側へ進む方向を正とし、面法線から入射側へ戻る方向を負とする。
  4. 前記観察光学系で形成される虚像が観察者眼に対して有限距離に位置することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  5. 観察者眼から前記観察光学系で形成される虚像までの距離が30cm以上5m以下であることを特徴とする請求項4記載の画像表示装置。
  6. 前記ホログラフィック光学素子が回折作用による集光パワーを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  7. 前記ホログラフィック光学素子が凹面反射による集光パワーを有することを特徴とする請求項6記載の画像表示装置。
  8. 前記投光光学系と前記ホログラフィック光学素子との間に中間像を結ぶことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  9. 前記表示素子から前記投光光学系までの間隔を調節することによりフォーカスを行う機能を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  10. 前記投光光学系が非軸対称な光学系であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  11. 前記投光光学系が、前記ホログラフィック光学素子で発生する色収差を打ち消す方向の色収差を発生することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像表示装置。
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