JP6847689B2 - リニアレギュレータ、それを用いたdc/dcコンバータの制御回路、車載電装機器 - Google Patents

リニアレギュレータ、それを用いたdc/dcコンバータの制御回路、車載電装機器 Download PDF

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Description

本発明は、リニアレギュレータに関する。
さまざまな電子回路、電子機器において、ある電圧値の直流電圧を、別の電圧値の直流電圧に安定化するリニアレギュレータが使用される。図1は、リニアレギュレータの回路図である。リニアレギュレータ800は、入力端子802に直流電圧VINを受け、所定の目標電圧VOUT(REF)に安定化された出力電圧VOUTを出力端子804に発生する。リニアレギュレータ800は、主として、出力トランジスタ806、エラーアンプ808、フィードバック回路810を備える。
出力トランジスタ806は、入力端子802と出力端子804の間に設けられる。フィードバック回路810は、出力電圧VOUTを分圧し、出力電圧VOUTに応じたフィードバック電圧VFBを生成する。エラーアンプ808は、フィードバック電圧VFBと所定の基準電圧VREFの誤差を増幅し、出力トランジスタ806の制御端子(ゲート)の電圧を調節する。フィードバックによって、出力電圧VOUTは、以下の目標電圧VOUT(REF)に安定化される。
OUT(REF)=VREF×(R11+R12)/R12
リニアレギュレータ等の電源回路には、過電圧保護(OVP:Over Voltage Protection)回路820が設けられる。OVP回路820は電圧コンパレータ822を含み、出力電圧VOUT(またはそれに応じた検出信号)を、しきい値VOVPと比較する。VOUT>VOVPが検出されると、出力トランジスタ806を強制的にオフすることにより、出力電圧VOUTを低下させ、出力端子804に接続される負荷回路(不図示)を保護する。
特開昭62−275395号公報
図1のOVP回路820は、回路面積が大きい電圧コンパレータ822が必要であるため、ICの面積が大きくなる。また電圧コンパレータ822自体が検出遅延を有しており、さらに電圧コンパレータ822が過電圧状態を検出してから、出力トランジスタ806がターンオフするまでにも遅延が発生する。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、電圧コンパレータを用いないOVP回路の提供にある。
本発明のある態様はリニアレギュレータに関する。リニアレギュレータは、入力端子および出力端子と、入力端子と出力端子の間に設けられた出力トランジスタと、2つの入力に、出力端子の出力電圧に応じたフィードバック電圧および基準電圧を受け、その出力が出力トランジスタの制御端子と接続されるエラーアンプと、入力側が出力端子と接続され、出力電圧が所定のしきい値を超えると活性化するカレントミラー回路を含む過電圧検出回路と、カレントミラー回路の出力側と接続され、カレントミラー回路が活性化すると、出力トランジスタを強制的にオフさせる強制オフ回路と、を備える。
カレントミラー回路は、その入力側のトランジスタの両端間電圧が、しきい値VDS(th)を超えると活性化する。リニアレギュレータの出力電圧が正常であるとき、カレントミラー回路は非活性状態である。出力電圧が上昇するとカレントミラー回路が活性化するため、過電圧状態を検出できる。この態様によると、電圧コンパレータを用いずに、過電圧保護をかけることができる。
「トランジスタを強制的にオフさせる」とは、トランジスタを完全にオフする場合のみでなく、オンの程度を弱めることも含む。
過電圧検出回路は、カレントミラー回路の入力と出力端子の間に設けられ、出力電圧より低い電圧をカレントミラー回路の入力に発生させる電圧降下回路をさらに含んでもよい。
この場合、電圧降下回路が発生する電位差をΔVとするとき、カレントミラー回路の入力側トランジスタの両端間電圧はVOUT−ΔVとなる。したがって、
OUT−ΔV>VDS(th)
となると過電圧状態と判定できる。
電圧降下回路は、ツェナーダイオードを含んでもよい。この場合、ツェナーダイオードのツェナー電圧Vに応じたしきい値電圧VOCPを設定できる。
OCP=VDS(th)+V
またこの構成によれば、カレントミラー回路が活性化した状態において、出力電圧を、VDS(th)+Vの近傍にクランプすることができる。
過電圧検出回路は、カレントミラー回路の出力と出力端子の間に設けられたインピーダンス素子をさらに含んでもよい。これにより、カレントミラー回路が生成する電流信号を、電圧信号に変換できる。またこの構成によれば、インピーダンス素子をカレントミラー回路の出力と入力端子の間に設けた場合に比べて、インピーダンス素子およびカレントミラー回路の出力側のトランジスタの耐圧を低くできる。
強制オフ回路は、カレントミラー回路の出力の電圧がローレベルとなると、出力トランジスタを強制オフしてもよい。
出力トランジスタはPチャンネルMOSFETまたはPNPバイポーラトランジスタであり、強制オフ回路は、出力トランジスタのゲートソース間またはベースエミッタ間に設けられた第1トランジスタを含んでもよい。これにより、第1トランジスタをオンさせることで、出力トランジスタを完全にオフし、あるいはオンの程度を弱めることができる。
強制オフ回路は、その一端が接地され、カレントミラー回路の活性化状態においてその制御端子にハイレベル電圧が印加される第2トランジスタをさらに含んでもよい。第2トランジスタの他端の電圧と入力端子の入力電圧を分圧した電圧を、第2トランジスタの制御端子に供給してもよい。
リニアレギュレータは、ひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。回路を1つのチップ上に集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
本発明の別の態様は、DC/DCコンバータの制御回路に関する。制御回路は、上述のいずれかのリニアレギュレータを備える。
リニアレギュレータを内部電源として備える制御回路では、DC/DCコンバータを制御するために必要な回路ブロックが大面積を占めるため、内部電源の出力電圧の過電圧状態を検出するための電圧コンパレータを設けることが難しい。このような用途において、上述のリニアレギュレータは好適である。
本発明の別の態様は、車載電装機器に関する。車載電装機器は、上述のいずれかのリニアレギュレータを備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。さらに、この項目(課題を解決するための手段)の記載は、本発明の欠くべからざるすべての特徴を説明するものではなく、したがって、記載されるこれらの特徴のサブコンビネーションも、本発明たり得る。
本発明のある態様によれば、電圧コンパレータを用いずに過電圧保護を掛けることができる。
リニアレギュレータの回路図である。 実施の形態に係るリニアレギュレータの回路図である。 図2のリニアレギュレータの動作波形図である。 一実施例に係るリニアレギュレータの回路図である。 第2変形例に係るリニアレギュレータの回路図である。 過電圧検出回路の変形例の回路図である。 リニアレギュレータを備えるDC/DCコンバータの制御回路の回路図である。 図7のDC/DCコンバータを備える車載電装機器のブロック図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさず、あるいは機能を阻害しない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさず、あるいは機能を阻害しない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
また、「信号A(電圧、電流)が信号B(電圧、電流)に応じている」とは、信号Aが信号Bと相関を有することを意味し、具体的には、(i)信号Aが信号Bである場合、(ii)信号Aが信号Bに比例する場合、(iii)信号Aが信号Bをレベルシフトして得られる場合、(iv)信号Aが信号Bを増幅して得られる場合、(v)信号Aが信号Bを反転して得られる場合、(vi)あるいはそれらの任意の組み合わせ、等を意味する。「応じて」の範囲は、信号A、Bの種類、用途に応じて定まることが当業者には理解される。
本明細書において参照する波形図やタイムチャートの縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化され、あるいは誇張もしくは強調されている。
図2は、実施の形態に係るリニアレギュレータ500の回路図である。リニアレギュレータ500は、入力端子502に入力電圧VOUTを受け、出力端子504に目標電圧VOUT(REF)に安定化された出力電圧VOUTを発生する。出力端子504には、出力電圧VOUTの平滑化用の出力キャパシタCOUTが接続される。リニアレギュレータ500のうち、出力キャパシタCOUTを除く部分は、ひとつの半導体基板に一体集積化される。
出力トランジスタ506は、入力端子502と出力端子504の間に設けられる。本実施の形態において出力トランジスタ506はPチャンネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であり、ソースが入力端子502に、ドレインが出力端子504に接続される。
エラーアンプ508は、2つの入力を有する。一方の入力(反転入力端子)には基準電圧VREFが入力され、他方の入力(非反転入力端子)には、出力端子504の出力電圧VOUTに応じたフィードバック電圧VFBが入力される。エラーアンプ508の出力は、出力トランジスタ506の制御端子(ゲート)と接続される。フィードバック回路510は抵抗R11,R12を含み、出力電圧VOUTを分圧してフィードバック電圧VFBを生成する。
過電圧検出回路520は、カレントミラー回路522を含む。カレントミラー回路522は、その入力IN側が出力端子504と接続される。たとえばカレントミラー回路522は、入力側トランジスタM11と出力側トランジスタM12を含む。なおカレントミラー回路522の構成は図2のそれに限定されず、その他の公知のカレントミラー回路(ワイドラー型やウィルソン型)を用いてもよい。
カレントミラー回路522は、出力電圧VOUTが所定のしきい値VOVPを超えると活性化する。カレントミラー回路522の活性化状態とは、入力IN側および出力OUT側に、非ゼロの電流I,Iが流れる状態をいう。別の実施例において、カレントミラー回路522の活性化状態とは、出力側電流Iが入力側電流Iに比例した状態であってもよい。
強制オフ回路530は、カレントミラー回路522の出力側OUTと接続され、カレントミラー回路522が活性化すると、出力トランジスタ506を強制的にオフさせる。ここでの「強制的にオフ」とは、出力トランジスタ506が完全にオフとなった状態、もしくは、オンの程度が弱まった状態を含む。
過電圧検出回路520は電圧降下回路524をさらに備える。電圧降下回路524は、カレントミラー回路522の入力INと出力端子504の間に設けられ、出力電圧VOUTより低い電圧をカレントミラー回路522の入力INに発生させる。
以上がリニアレギュレータ500の構成である。続いてその動作を説明する。図3は、図2のリニアレギュレータ500の動作波形図である。時刻tより前においてリニアレギュレータ500は正常状態であり、出力電圧VOUTは、目標電圧VOUT(REF)に安定化されている。VOUT=VOUT(REF)の正常状態では、カレントミラー回路522の入力側トランジスタM11の両端間電圧(ドレインソース間電圧VDS)は、そのしきい値電圧VDS(th)より低くなっており、したがってトランジスタM11、ひいてはカレントミラー回路522全体が非活性状態である。このとき、カレントミラー回路522の出力OUT側の電流Iもゼロであり、強制オフ回路530の出力はハイインピーダンスとなっており、出力トランジスタ506のゲート電圧Vには影響を与えない。
時刻tに何らかの異常が発生し、フィードバック制御が無効となって、出力電圧VOUTが目標電圧VOUT(REF)よりも高い電圧に跳ね上がる。そうすると、入力側トランジスタM11のドレイン電圧VD1が出力電圧VOUTに追従して上昇し、しきい値VDS(th)を超える。その結果、カレントミラー回路522が活性化し、電流I,Iが流れる。強制オフ回路530は、非ゼロの電流Iに応答して出力トランジスタ506を強制的にオフさせる。
たとえば電圧降下回路524の電圧降下をΔVとすると、VD1=VOUT−ΔVとなる。カレントミラー回路522が活性化する条件は、VD1>VDS(th)であるから、カレントミラー回路522は、VOUT>VDS(th)+ΔVとなると活性化する。つまり過電圧検出回路520は、
OVP=VDS(th)+ΔV
の判定しきい値を有していると言える。
出力トランジスタ506がオフすることにより、出力電圧VOUTが低下し、出力端子504に接続される負荷(不図示)が保護される。
以上がリニアレギュレータ500の動作である。
このリニアレギュレータ500によれば、電圧コンパレータを用いずに、過電圧状態を検出し、保護をかけることができる。
過電圧検出回路520の回路面積は、電圧コンパレータよりも小さいため、リニアレギュレータ500の小型化が可能となる。また過電圧検出回路520は電圧コンパレータよりも高速であるため、高速な過電圧保護が可能となる。
本発明は、図2のブロック図や回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、回路に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や回路動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例や変形例を説明する。
図4は、一実施例に係るリニアレギュレータ500の回路図である。電圧降下回路524は、ツェナーダイオードZDを含む。ツェナーダイオードZDは、定電圧素子であり、そのアノード(入力側トランジスタM11のドレイン)には、VD1=VOUT−Vを発生させる。Vはツェナー電圧である。この構成によれば、
OVP=VDS(th)+V
とすることができる。
過電圧検出回路520は、カレントミラー回路522の出力OUTと出力端子504の間に設けられたインピーダンス素子526をさらに含む。インピーダンス素子526は、抵抗であってもよいし、適切にバイアスされたトランジスタあるいは電流源であってもよい。カレントミラー回路522の出力OUT側は、カレントミラー回路522の非活性状態においてハイインピーダンスであり、したがってカレントミラー回路522の出力OUTの電圧VD2は、インピーダンス素子526によって出力電圧VOUT(ハイレベル)にプルアップされている。過電圧状態においてカレントミラー回路522が活性化すると、OUTの電圧VD2はローレベルとなる。
強制オフ回路530は、カレントミラー回路522の出力OUTの電圧がローレベルとなると、出力トランジスタ506を強制オフする。
強制オフ回路530は、第1トランジスタM21、第2トランジスタM22、抵抗R21,R22、インバータ532を含む。
第1トランジスタM21は、出力トランジスタ506のゲートソース間(ベースエミッタ間)に設けられる。第2トランジスタM22の一端(ソース)は接地され、カレントミラー回路522の活性化状態においてその制御端子(ゲート)にハイレベル電圧が印加される。インバータ532は、カレントミラー回路522の出力電圧VD2を反転し、第2トランジスタM22のゲートに供給する。
抵抗R21,R22は第2トランジスタM22の他端(ドレイン)の電圧VD3と入力端子502の入力電圧VINを分圧した電圧を、第1トランジスタM 21 ゲートに印加する。
図4のリニアレギュレータ500の動作を説明する。
カレントミラー回路522の非活性状態において、その出力電圧VD2はハイレベルである。このとき、第2トランジスタM22のゲートはローレベルとなるため、第2トランジスタM22はハイインピーダンスである。第1トランジスタM21は、そのゲート電圧が抵抗R21によってプルアップされているため、オフとなる。
過電圧状態においてカレントミラー回路522が活性化すると、その出力電圧VD2はローレベルとなる。このとき、第2トランジスタM22のゲートはハイレベルとなるため、第2トランジスタM22のドレイン電圧VD3はローレベル(たとえば0V)となる。第1トランジスタM21のゲートソース間には、VIN×R21/(R21+R22)が印加され、ターンオンする。これにより、出力トランジスタ506のゲートソース間電圧が小さくなり、出力トランジスタ506が強制的にオフとなる。
図4のリニアレギュレータ500によれば、カレントミラー回路522が活性化した状態において、出力電圧VOUTを、VDS(th)+Vの近傍にクランプすることができる。すなわち、強制オフ回路530によって、出力トランジスタ506が強制的にオフされるまでの間、カレントミラー回路522とツェナーダイオードZDによって、出力電圧VOUTを低下させることができる。
図4では、インピーダンス素子526が、カレントミラー回路522の出力OUTと出力端子504の間に設けられる。その結果、インピーダンス素子526がカレントミラー回路522の出力OUTと入力端子502の間に設けられる場合に比べて、インピーダンス素子526およびカレントミラー回路522の出力側のトランジスタM22に印加される電圧を小さくできるため、それらの耐圧を低くできる。
続いてリニアレギュレータ500の変形例を説明する。
(変形例1)
出力トランジスタ506はPNP型バイポーラトランジスタ、あるいはIGBTであってもよい。
(変形例2)
図5は、第2変形例に係るリニアレギュレータ500の回路図である。この変形例において、出力トランジスタ506は、NチャンネルMOSFETであり、エラーアンプ508の非反転入力端子に基準電圧VREFが、その反転入力端子にフィードバック電圧VFBが入力される。強制オフ回路530は、カレントミラー回路522の活性化状態において、出力トランジスタ506のゲートソース間電圧を0Vに近づける。
(変形例3)
図6は、過電圧検出回路520の変形例の回路図である。図6の電圧降下回路524は、ツェナーダイオードZDに加えて、ダイオードDを含む。この場合のしきい値電圧VOVPは、
OVP=V+V+VDS(th)
となる。VはダイオードDの順方向電圧である。ダイオードDを複数個、直列に接続してもよい。またダイオードDに加えて、あるいはそれに替えて、抵抗素子などを用いてもよい。
(変形例4)
これまで説明した電圧降下回路524は、出力電圧VOUTを所定電圧幅ΔV、低電位側にシフトさせるレベルシフタと把握することができるが、本発明はその限りではない。電圧降下回路524は、出力電圧VOUTを分圧した電圧、あるいは分圧後の電圧をさらに低電位側にレベルシフトした電圧を、カレントミラー回路522の入力INに発生してもよい。
(用途)
リニアレギュレータ500は、リニアレギュレータICであってもよいが、そのほかの機能ICに内部電源として集積化されてもよい。図7は、リニアレギュレータ500を備えるDC/DCコンバータ100の制御回路200の回路図である。
DC/DCコンバータ100は、Buck(降圧)コンバータであり、制御回路200およびインダクタL、キャパシタCを含む。制御回路200には、スイッチングトランジスタ(ハイサイドトランジスタ)M、同期整流トランジスタ(ローサイドトランジスタ)M、抵抗R31,R32、パルス変調器202、ドライバ204および内部電源210が集積化される。
パルス変調器202は、出力電圧VOUTに応じたフィードバック電圧Vが基準電圧に近づくように、デューティ比(あるいは周波数)が調節されるパルス信号S、Sを生成する。ドライバ204は、パルス信号S,Sにもとづいて、トランジスタM,Mを駆動する。内部電源210は、入力電圧VINを受け、内部電源電圧VREGを発生する。内部電源電圧VREGは、パルス変調器202やドライバ204に供給される。
制御回路200では、DC/DCコンバータ100を制御するために必要な回路ブロックが大面積を占めるため、内部電源210の出力電圧VREGの過電圧状態を検出するための電圧コンパレータを設けることが難しい。このような用途において、電圧コンパレータが不要である上述のリニアレギュレータ500は好適である。
図8は、図7のDC/DCコンバータ100を備える車載電装機器300のブロック図である。車載電装機器300は、DC/DCコンバータ100に加えて、バッテリ302、マイコン304、負荷306を備える。バッテリ302は、たとえば12V(あるいは24V)のバッテリ電圧VBATを生成する。DC/DCコンバータ100はバッテリ電圧VBATを入力電圧VINとして受け、負荷306に最適な電圧レベルを有する出力電圧VOUTを生成する。負荷306は特に限定されず、各種ECU(Electronic Control Unit)、オーディオ回路、カーナビゲーションシステムなどが例示される。マイコン304は、車載電装機器300を統合的に制御するホストプロセッサであり、制御回路200に対してEN信号を出力する。
車載電装機器300には、電子機器よりもさらに高い信頼性が要求される。したがって実施の形態に係るDC/DCコンバータ100は、車載電装機器300など高い信頼性が要求される用途に好適である。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
500…リニアレギュレータ、502…入力端子、504…出力端子、506…出力トランジスタ、508…エラーアンプ、510…フィードバック回路、520…過電圧検出回路、522…カレントミラー回路、524…電圧降下回路、526…インピーダンス素子、530…強制オフ回路、ZD…ツェナーダイオード。

Claims (9)

  1. リニアレギュレータであって、
    入力端子および出力端子と、
    前記入力端子と前記出力端子の間に設けられた出力トランジスタと、
    2つの入力に前記出力端子の出力電圧に応じたフィードバック電圧および基準電圧を受け、その出力が前記出力トランジスタの制御端子と接続されるエラーアンプと、
    入力側が前記出力端子と接続され、前記出力電圧が所定のしきい値を超えると活性化するカレントミラー回路を含む過電圧検出回路と、
    前記カレントミラー回路の出力側と接続され、前記カレントミラー回路が活性化すると、前記出力トランジスタを強制的にオフさせる強制オフ回路と、
    を備え、
    前記出力トランジスタはPチャンネルMOSFETまたはPNPバイポーラトランジスタであり、
    前記強制オフ回路は、前記出力トランジスタのゲートソース間またはベースエミッタ間に設けられた第1トランジスタを含むことを特徴とするリニアレギュレータ。
  2. 前記過電圧検出回路は、前記カレントミラー回路の入力と前記出力端子の間に設けられ、前記出力電圧より低い電圧を前記カレントミラー回路の入力に発生させる電圧降下回路をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のリニアレギュレータ。
  3. 前記電圧降下回路は、ツェナーダイオードを含むことを特徴とする請求項2に記載のリニアレギュレータ。
  4. 前記過電圧検出回路は、前記カレントミラー回路の出力と前記出力端子の間に設けられたインピーダンス素子をさらに含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のリニアレギュレータ。
  5. 前記強制オフ回路は、前記カレントミラー回路の出力の電圧がローレベルとなると、前記出力トランジスタを強制オフすることを特徴とする請求項4に記載のリニアレギュレータ。
  6. 前記強制オフ回路は、その一端が接地され、前記カレントミラー回路の活性化状態においてその制御端子にハイレベル電圧が印加される第2トランジスタをさらに含み、
    前記第2トランジスタの他端の電圧と前記入力端子の入力電圧を分圧した電圧を、前記第1トランジスタのゲートソース間またはベースエミッタ間に供給することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のリニアレギュレータ。
  7. ひとつの半導体基板に一体集積化されることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のリニアレギュレータ。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のリニアレギュレータを備えることを特徴とするDC/DCコンバータの制御回路。
  9. 請求項1からのいずれかに記載のリニアレギュレータを備えることを特徴とする車載電装機器。
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