JP6847078B2 - 清掃シート用資材を連続で製造する方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、清掃部を形成しているシート構造体からなる清掃シートであって、シート構造体は、シート原材に所定のパターンで多数の切れ目を形成してなる切れ目群を設けてシート原材の厚み方向に対して交差する方向にシート原材を引き伸ばして切れ目群の少なくとも一部を構成する複数の切れ目を拡幅してなる複数のスリット穴を形成しているシート材を備えており、且つ、清掃部に、シート材における少なくとも一部のスリット穴が位置している、ことを特徴とする清掃シートが記載されている。
特許文献1に記載の清掃シートでは、例えば、図9に記載のスリット穴を設けた場合には、清掃シートを連続生産する際、特に高速で連続生産する際に、シート材が風であおられ、スリット穴のところでシート材がめくれ上がり、製造される清掃シートに不具合が生ずる恐れがある。
・フラップ部の搬送方向における「突出」
本明細書において、フラップ部が搬送方向に「突出」しているとは、フラップ部が、その一端と、他端との間に、それらよりも搬送方向の上流側に配置された自由端部を有することを意味し、フラップ部が搬送方向に「突出」していないとは、フラップ部が、その一端と、他端との間に、それらよりも搬送方向の上流側に配置された自由端部を有しないことを意味する。
本明細書において、フラップ部の面積は、フラップ部を構成する自由端部及び固定端部により画定される区画を、清掃シートの厚さ方向から測定した面積を意味する。
なお、本明細書において、「自由端部」は、第1フラップ部の第1自由端部及び/又は第2フラップ部の第2自由端部を意味し、そして「固定端部」は、第1フラップ部の第1固定端部及び/又は第2フラップ部の第2固定端部を意味する。
本明細書において、フラップ部の可動領域は、フラップ部を任意の位置で、1又は複数回、清掃シートの残余の部分と接するように折り返した場合に、フラップ部が存在しうる最大領域を意味する。
なお、本明細書において、「可動領域」は、第1フラップ部の第1可動領域及び/又は第2フラップの第2可動領域を意味する。
フラップ部が、半円弧部未満の円弧部から構成される自由端部を備えるフラップ部である場合における可動領域も同様である。
[態様1]
清掃シート用資材を連続で製造する方法であって、
上記清掃シート用資材を構成する複数の資材領域を有する帯状の不織布を、搬送方向に搬送しながら、上記複数の資材領域のそれぞれに、上記搬送方向と直交する直交方向の一方向に突出している、複数の第1フラップ部であって、そのそれぞれが上記搬送方向に突出していないものと、上記直交方向の他方向に突出している、複数の第2フラップ部であって、そのそれぞれが、上記搬送方向に突出していないものとを形成するフラップ部形成ステップ、
上記フラップ部形成ステップを経た上記帯状の不織布を、上記複数の資材領域のそれぞれに切断し、複数の上記清掃シート用資材であって、そのそれぞれが、お互いに直交する第1方向、第2方向及び厚さ方向を有し、上記直交方向の上記一方向に相当する第1方向の一方向に突出し且つ上記搬送方向に相当する第2方向の一方向に突出していない、複数の第1フラップ部と、上記直交方向の上記他方向に相当する第1方向の他方向に突出し且つ上記搬送方向に相当する第2方向の一方向に突出していない、複数の第2フラップ部とを備えているものを形成する清掃シート用資材形成ステップ、
を含む上記方法。
また、上記製造方法により製造された清掃シート用資材(清掃シート)は、第1方向の一方向に突出している、複数の第1フラップ部と、第1方向の他方向に突出している、複数の第2フラップ部とを備えているので、清掃の際に、清掃シートを第1方向に往復させた際に、複数の第1フラップ部と、複数の第2フラップ部とが、清掃方向と反対側に移動し、ゴミを絡め取ることができる。
上記フラップ部形成ステップにおいて、上記複数の第1フラップ部のそれぞれの下流側の端部が、その上流側の端部よりも上記直交方向の上記一方向よりに配置されるように、上記複数の第2フラップ部のそれぞれの下流側の端部が、その上流側の端部よりも上記直交方向の上記他方向よりに配置されるように、上記複数の第1フラップ部及び上記複数の第2フラップ部を形成する、態様1に記載の方法。
上記フラップ部形成ステップにおいて、上記複数の第1フラップ部及び上記複数の第2フラップ部のそれぞれを、上記複数の資材領域のそれぞれを貫通しないようにカットすることにより形成する、態様1又は2に記載の方法。
上記フラップ部形成ステップにおいて、上記複数の第1フラップ部及び上記複数の第2フラップ部のそれぞれを、上記複数の資材領域のそれぞれを間欠的にカットすることより形成する、態様1〜3のいずれか一項に記載の方法。
・上記清掃シート用資材を構成する複数の資材領域を有する帯状の不織布を、搬送方向に搬送しながら、上記複数の資材領域のそれぞれに、上記搬送方向と直交する直交方向の一方向に突出している、複数の第1フラップ部であって、そのそれぞれが上記搬送方向に突出していないものと、上記直交方向の他方向に突出している、複数の第2フラップ部であって、そのそれぞれが、上記搬送方向に突出していないものとを形成するフラップ部形成ステップ(以下、「フラップ部形成ステップ」と称する場合がある)
本開示の製造方法について、以下、詳細に説明する。
図4〜図9は、第1実施形態に従う製造方法により製造された清掃シート用資材1から構成される清掃シート101を説明するための図である。具体的には、図4は、清掃シート101の正面図である。図5は、清掃シート101の背面図である。図6は、図4の領域VIの拡大斜視図である。図7は、第1フラップ部111及び第2フラップ部121の往復運動を説明するための図であり、図4の領域VIの拡大斜視図に相当する。図8は、被清掃面を清掃後の清掃シート101を説明するための図である。図9は、清掃シート101が、清掃具401に取付られた状態を説明するための図である。
第1面103と、第2面105とは、両面とも、清掃面を構成しうる。
複数の第1フラップ部111のそれぞれは、第1一端113及び第1他端115と、第1一端113及び第1他端115を直線的に連結する第1固定端部117と、第1一端113及び第1他端115を起点として第1固定端部117から遠ざかる方向に突出している第1自由端部119とから構成される。
複数の第1フラップ部111のそれぞれは、第1方向一方向D11に突出しており、そして複数の第2フラップ部121のそれぞれは、第1方向他方向D12に突出している。
また、第1フラップ部111cの第1自由端部119cが、隣接する第2フラップ部121dの第2自由端部129dと交差しておらず、第1フラップ部111cの第1固定端部117cが、隣接する第2フラップ部121dの第2固定端部127dと交差している。
図10及び図11は、清掃シート用資材1が、複層清掃シート151の構成要素として用いられている例を説明するための図である。図10は、複層清掃シート151の平面図で有り、そして図11は、図10のXI−XI断面における、複層清掃シート151の断面図である。
また、第2表面シート157も、清掃シート用資材1から構成されており、図4に示される清掃シート101と同様の構成を有するため、説明を省略する。
上記複層清掃シートとしては、上記清掃シート用資材を2枚以上積層したもの、例えば、第1層の清掃シート用資材と、第2層の清掃シート用資材とを、第1層の清掃シート用資材に含まれる、複数の第1フラップ部及び複数の第2フラップ部と、第2層の清掃シート用資材に含まれる、複数の第1フラップ部及び複数の第2フラップ部とが、複層清掃シートの厚さ方向に一致しないように、例えば、重複しないように積層したものが挙げられる。
保水シートを備える複層清掃シートは、汚れ部分湿潤化作用の観点から好ましい。
なお、上記布帛が、後述する2層又は3層以上の複層から構成される場合には、上述の親水性繊維及び疎水性繊維の比率は、布帛全体としての比率を意味する。
上記清掃シート用資材が、2層又は3層以上の複層から構成される場合には、被清掃面側の第1面を構成する第1層と、保水シート側の第2面を構成する第2層とのそれぞれが、親水性繊維及び疎水性繊維を含むことが好ましく、そして第2層を構成する疎水性繊維の比率が、第1層を構成する疎水性繊維の比率よりも好ましくは高く、より好ましくは1.00〜2.00倍高く、そしてさらに好ましくは1.05〜1.50倍高く、そしてさらにいっそう好ましくは1.10〜1.20倍高い。そうすることにより、第1層が、保水シートが保持する薬液を被清掃面に拡げる能力が相対的に高くなり、そして第2層が、複数の第1フラップ部及び/又は複数の第2フラップ部が折り返された際に、汚れ部分の掻き取り性に相対的に優れることになる。また、疎水性繊維の比率の高い第2層が、保水シートに張り付きにくくなるため、複数の第1フラップ部及び/又は複数の第2フラップ部が、清掃シートの使用時に折り返されやすくなる。
上記半合成セルロース繊維としては、例えば、アセテート繊維、例えば、トリアセテート繊維及びジアセテート繊維が挙げられる。
上記保水シートは、薬液を保持するため、親水性繊維を含むことができる。上記親水性繊維としては、表面シートの箇所で説明したものと同様のものが挙げられる。例えば、上記エアレイドパルプは、表面シートの箇所で説明した合成繊維と、親水性繊維(例えば、パルプ繊維)とを含むことができる。
上記保水シートが保持する薬液は、当技術分野で公知の薬液を採用しうる。
図13(d)に示されるフラップ部301は、一端303及び他端305と、一端303及び他端305を直線的に連結する固定端部307と、3本の直線部から構成される自由端部309とから構成されており、そして最遠部311が、固定端部307と0°の交差角を有する直線部から構成されている。なお、図12に示されるフラップ部201もまた、本開示の製造方法により製造される清掃シート用資材におけるフラップ部に該当する。
以上より、上記清掃シート(複層清掃シート)は、第1方向の一方向及び他方向のいずれの方向に動かした場合にも、小ゴミ取り込み作用、大ゴミ絡め取り作用、ゴミ連結体保持作用、及び汚れ拭き取り作用を示すことができる。
3 資材領域
5 帯状の不織布
51 ベルトコンベア
53 ベルトコンベア
55 第1カッター部
57 カッターロール
59 刃
61 アンビルロール
63 ベルトコンベア
65 第2カッター部
67 カッターロール
69 刃
71 アンビルロール
101 清掃シート
103 第1面
105 第2面
111 第1フラップ部
113 第1一端
115 第1他端
117 第1固定端部
119 第1自由端部
121 第2フラップ部
123 第2一端
125 第2他端
127 第2固定端部
129 第2自由端部
MD 搬送方向
CD 直交方向
CD1 直交方向一方向
CD2 直交方向他方向
CR 清掃領域
P 平面方向
D1 第1方向
D11 第1方向一方向
D12 第1方向他方向
D2 第2方向
D21 第2方向一方向
D22 第2方向他方向
T 厚さ方向
MR1 第1可動領域
MR2 第2可動領域
L 長手方向
S 短手方向
Claims (3)
- 清掃シート用資材を連続で製造する方法であって、
前記清掃シート用資材を構成する複数の資材領域を有する帯状の不織布を、搬送方向に搬送しながら、前記複数の資材領域のそれぞれに、前記搬送方向と直交する直交方向の一方向に突出している、複数の第1フラップ部であって、そのそれぞれが前記搬送方向に突出していないものと、前記直交方向の他方向に突出している、複数の第2フラップ部であって、そのそれぞれが、前記搬送方向に突出していないものとを形成するフラップ部形成ステップ、
前記フラップ部形成ステップを経た前記帯状の不織布を、前記複数の資材領域のそれぞれに切断し、複数の前記清掃シート用資材であって、そのそれぞれが、お互いに直交する第1方向、第2方向及び厚さ方向を有し、前記直交方向の前記一方向に相当する第1方向の一方向に突出し且つ前記搬送方向に相当する第2方向の一方向に突出していない、複数の第1フラップ部と、前記直交方向の前記他方向に相当する第1方向の他方向に突出し且つ前記搬送方向に相当する第2方向の一方向に突出していない、複数の第2フラップ部とを備えているものを形成する清掃シート用資材形成ステップ、
を含み、
前記フラップ部形成ステップにおいて、前記複数の第1フラップ部のそれぞれの下流側の端部が、その上流側の端部よりも前記直交方向の前記一方向よりに配置されるように、前記複数の第2フラップ部のそれぞれの下流側の端部が、その上流側の端部よりも前記直交方向の前記他方向よりに配置されるように、前記複数の第1フラップ部及び前記複数の第2フラップ部を形成する、
前記方法。 - 清掃シート用資材を連続で製造する方法であって、
前記清掃シート用資材を構成する複数の資材領域を有する帯状の不織布を、搬送方向に搬送しながら、前記複数の資材領域のそれぞれに、前記搬送方向と直交する直交方向の一方向に突出している、複数の第1フラップ部であって、そのそれぞれが前記搬送方向に突出していないものと、前記直交方向の他方向に突出している、複数の第2フラップ部であって、そのそれぞれが、前記搬送方向に突出していないものとを形成するフラップ部形成ステップ、
前記フラップ部形成ステップを経た前記帯状の不織布を、前記複数の資材領域のそれぞれに切断し、複数の前記清掃シート用資材であって、そのそれぞれが、お互いに直交する第1方向、第2方向及び厚さ方向を有し、前記直交方向の前記一方向に相当する第1方向の一方向に突出し且つ前記搬送方向に相当する第2方向の一方向に突出していない、複数の第1フラップ部と、前記直交方向の前記他方向に相当する第1方向の他方向に突出し且つ前記搬送方向に相当する第2方向の一方向に突出していない、複数の第2フラップ部とを備えているものを形成する清掃シート用資材形成ステップ、
を含み、
前記フラップ部形成ステップにおいて、前記複数の第1フラップ部及び前記複数の第2フラップ部のそれぞれを、前記複数の資材領域のそれぞれを貫通しないようにカットすることにより形成する、
前記方法。 - 前記フラップ部形成ステップにおいて、前記複数の第1フラップ部及び前記複数の第2フラップ部のそれぞれを、前記複数の資材領域のそれぞれを間欠的にカットすることより形成する、請求項1に記載の方法。
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