JP6845656B2 - 電動工具 - Google Patents

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Description

本開示は、モータの回転により先端工具を回転させる電動工具に関する。
この種の電動工具においては、出力軸の回転動作によって先端工具が被加工材に食い付き、先端工具をコントロールできないロック状態になることがある。このため、このロック状態を加速度センサ等で検出して、モータの駆動を停止することが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特表2004−518551号公報 特開2013−244581号公報
ところで、上記提案の装置では、センサユニットがモータ制御ユニットに直接接続されている。このため、センサユニットをモータ制御ユニットから離して、最適位置に配置するのが難しいとか、電動工具内部(つまりハウジング内)のデッドスペースを有効に利用することができない、という問題があった。
特に、先端工具が被加工材に食い付いた場合、ハウジングが出力軸周りに回転して振り回されることがあり、この振り回され状態を検出するにはセンサユニットを出力軸から離すとよいが、上記提案の装置では、このようなことができない。
本開示の一局面は、振り回され状態を検出する検出部等をハウジング内のデッドスペースを利用して最適位置に配置できるようにすることが望ましい。
本開示の一局面の電動工具は、モータと、軸方向一端側に先端工具を装着可能な出力軸と、モータの回転を出力軸に伝達することで、出力軸を軸周りに回転させる回転伝達機構と、外部からの指令に従いモータを駆動制御するモータ制御部とを備える。そして、モータ、出力軸、回転伝達機構及びモータ制御部は、ハウジング内に収納される。
また、電動工具には、ハウジングの出力軸周りの回転運動からハウジングの振り回され状態を検出し、検出結果をモータ制御部に出力する振り回され検出部が備えられている。そして、振り回され検出部は、モータ制御部とは別体で構成され、ハウジングの出力軸から離れ、出力軸周りの回転運動を検出可能な位置に配置されている。
従って、本開示の電動工具によれば、ハウジング内のデッドスペースを利用して、振り回され検出部を、出力軸周りの回転運動を検出するのに適した位置に配置できるようになる。
このため、振り回され検出部をモータ制御部に直接接続した状態で、出力軸周りの回転運動を検出するのに適した位置に配置するようにしたときのように、電動工具(ハウジング)が大型化するのを抑制することができる。また、モータ制御部も単体で構成できるので、小型化して、仕様の異なる電動工具と共通化することもできるようになる。
ここで、電動工具によっては、先端工具が装着される出力軸の前方側とは反対側であるハウジングの後方側に、使用者が把持するための把持部が設けられ、モータを挟んで出力軸とは反対側であるハウジングの下方側に、モータ駆動用の電力を供給するバッテリを装着するためのバッテリ装着部が設けられることがある。
この場合、モータ制御部は、ハウジング内のバッテリ装着部と把持部との間に配置されていてもよい。つまり、把持部やバッテリ装着部には、モータの駆動によって生じる振動が伝わり難いことから、これらの間にモータ制御部を配置することで、モータ制御部が振動によって劣化するのを抑制できる。
また、電動工具が、モータの回転により、出力軸に装着された先端工具を軸方向に往復動させて被加工材を打撃させる打撃要素を備えている場合、打撃要素の打撃によって被加工材から先端工具に負荷が加わっているか否かを判定する負荷状態検出部が設けられることがある。
負荷状態検出部は、ハウジングの振動状態から先端工具に負荷が加わっているか否かを判定して、判定結果をモータ制御部に出力するためのものである。これにより、モータ制御部側では、無負荷時にはモータの回転速度を抑制し、負荷時にはモータの回転速度を上昇させる、無負荷時低速制御(以下、本明細書ではソフトノーロード制御という)を実行できることになる。
この負荷状態検出部は、ハウジングの振動状態を検出するものであることから、ハウジングの振り回され状態を検出する振り回され検出部と一体化することもできるし、振り回され検出部と別体に構成して、異なる位置に配置することもできる。
そして、ハウジングが、打撃要素が収容されてモータの駆動時に振動する振動領域と、振動領域に対し防振された防振領域とを備えている場合、負荷状態検出部は、ハウジングの振動領域に設けられていてもよい。このようにすれば、負荷状態検出部にて、ハウジングの振動状態を検出し易くなり、負荷状態の検出精度を高めることができる。
また、この場合、負荷状態検出部は、振動領域でハウジングに剛体結合されていてもよい。このようにすれば、ハウジングの振動が負荷状態検出部に伝わり易くなるので、負荷状態の検出精度をより一層高めることができる。なお、負荷状態検出部をハウジングに剛体結合するには、例えば、ねじ等の結合用部品を利用できる。
また、負荷状態検出部の筐体は、ハウジングへの組み付け方向を規定可能な形状になっていてもよい。このようにすれば、負荷状態検出部のハウジングへの組み付け方向を間違え難くし、負荷状態検出部の誤組み付けにより負荷状態の検出精度が低下するのを抑制できる。
また、負荷状態検出部は、ハウジングの振動領域内で、モータを挟んで出力軸とは反対側(換言すればモータの下方)、又は、モータを挟んで出力軸に先端工具が装着される前方側とは反対側(換言すればモータの後方)に設けられていてもよい。
このようにすれば、負荷状態検出部でハウジングの振動を良好に検出できるだけでなく、振り回され検出部が負荷状態検出部と一体化されている場合に、振り回され検出部を出力軸から離して、ハウジングの出力軸周りの回転運動を検出し易くすることができる。
また、振り回され検出部が負荷状態検出部と別体に構成されている場合、振り回され検出部は、ハウジングの防振領域に設けられていてもよい。
実施形態のハンマドリルの構成を表す断面図である。 ハンマドリルの外観を表す斜視図である。 振り回され検出部のモータハウジングへの組み付け手順を説明する説明図である。 ハンマドリルの駆動系の電気的構成を表すブロック図である。 振り回され検出部の加速度検出回路にて実行される加速度負荷検出処理を表すフローチャートである。 振り回され検出部の加速度検出回路にて実行される振り回され検出処理を表すフローチャートである。 変形例のハンマドリルでの振り回され検出部の配置位置を表す断面図である。 変形例のハンマドリルでの振り回され検出部の組み付け手順を説明する説明図である。 変形例のハンマドリルへの振り回され検出部の組み付け状態を表す斜視図である。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
本実施形態のハンマドリル2は、ハンマビット等の先端工具4を、長軸方向に打撃動作させたり、長軸周りに回転動作させたりすることで、被加工材(例えば、コンクリート)に対しハツリ作業や穴あけ作業を行うためのものである。
図1に示すように、ハンマドリル2は、ハンマドリル2の外郭を形成する本体ハウジング10を主体として構成されており、本体ハウジング10の先端領域には、先端工具4が、出力軸としての筒状のツールホルダ6を介して取り外し可能に取り付けられる。
先端工具4は、ツールホルダ6のビット挿入孔6a内に挿入され、ツールホルダ6に対して、長軸方向への相対的な往復動が可能で、且つ、長軸方向周りの周方向への相対的な回動が規制された状態で保持される。
本体ハウジング10は、モータ8を収容するモータハウジング12と、運動変換機構20、打撃要素30、回転伝達機構40、及び、モード切替機構50を収容するギヤハウジング14と、を主体として構成されている。
本体ハウジング10において、先端工具4が取り付けられるツールホルダ6とは反対側には、ハンドグリップ16が連接されている。ハンドグリップ16には、作業者が把持する把持部16Aが形成されている。この把持部16Aは、先端工具4の長軸(換言すればツールホルダ6の中心軸)に交差する方向(図1の上下方向)に長くなっており、その把持部16Aの一部は、先端工具の長軸の延長線(長軸線)上に位置する。
ハンドグリップ16において、把持部16Aの一端側(先端工具4の長軸線に近接した側)は、ギヤハウジング14に連接されており、把持部16Aの他端部(先端工具4の長軸線から離間した側)は、モータハウジング12に連接されている。
ハンドグリップ16は、モータハウジング12に対し支持軸13を介してその軸周りに揺動可能に固定され、ハンドグリップ16とギヤハウジング14とは、防振用のスプリング15を介して接続されている。
このため、先端工具4の打撃動作によってギヤハウジング14(換言すれば本体ハウジング10)に発生した振動は、スプリング15により抑制され、ハンドグリップ16は、本体ハウジング10に対し防振されることになる。
なお、以下の説明では、説明の便宜上、先端工具4の長軸方向に関して、先端工具4側を前側と規定し、ハンドグリップ16側を後側と規定する。また、先端工具4の長軸方向に直交し、把持部16Aが延在する方向(図1の上下方向)に関して、ハンドグリップ16とギヤハウジング14との連接部側を上側と規定し、ハンドグリップ16とモータハウジング12との連接部側を下側と規定する。
また、以下の説明では、ツールホルダ6に装着された先端工具4の長軸(換言すれば出力軸としてのツールホルダ6の中心軸)をZ軸、このZ軸に直交する上下方向をY軸、これら各軸に直交する左右方向(換言すれば本体ハウジング10の幅方向)をX軸と規定する(図2参照)。
本体ハウジング10には、先端工具4の長軸方向に関して、前方側にギヤハウジング14が配置され、ギヤハウジングの14の下方側にモータハウジング12が配置されている。そして、ギヤハウジング14の後方にハンドグリップ16が連結されている。
従って、本実施形態のハンマドリル2においては、ハンドグリップ16よりも前方のギヤハウジング14及びギヤハウジング14よりも下方のモータハウジング12からなる本体ハウジング10全体が振動領域、ハンドグリップ16が防振領域ということになる。
本実施形態では、モータハウジング12に収容されるモータ8として、ブラシレスモータが利用される。モータ8は、回転軸8Aが先端工具4の長軸方向に延在する軸線(つまりZ軸)に交差するように配置されている。すなわち、モータ8の回転軸8Aは、ハンマドリル2の上下方向に延在する。
図2に示すように、ギヤハウジング14において、先端工具4が突出される先端領域の外周部分には、環状の固定部材36を介して、保持グリップ38が取り付けられている。保持グリップ38は、ハンドグリップ16と同様、使用者が把持するためのものであり、使用者は左右の手でハンドグリップ16と保持グリップ38を把持することで、ハンマドリル2をしっかり保持することができる。
またモータハウジング12の前側には集塵装置等の外部ユニットを装着できるようになっている。このため、図1、図2に示すように、モータハウジング12において、モータ8の下方の前側には、外部ユニットを固定するための凹部が設けられており、この凹部には、外部ユニットと電気的に接続するためのコネクタ64が設けられている。
また、モータハウジング12において、モータ8の下方には、穴あけ作業のために先端工具4を回転動作させた際に先端工具4が被加工材に食い付いて本体ハウジング10が振り回されたことを検出する振り回され検出部90が収納されている。
本実施形態の振り回され検出部90は、本体ハウジング10の振動状態から、先端工具4の打撃動作によって被加工材から先端工具4に負荷が加わったか否かを判定する負荷状態検出部としても機能する。
このため、振り回され検出部90は、本体ハウジング10の振動が伝わり易くなるよう、図3に示すように、モータハウジング12に直接ねじ9Bで固定されている。
すなわち、図3に示すように、モータハウジング12は、内部に収納されるモータ8の回転軸8Aを中心として左右に分割されている。
そして、一方のハウジング部12Aには、他方のハウジング部12Bと連結し、且つ、振り回され検出部90の筐体を固定するための支柱9Aが、左右の分割面よりも他方のハウジング部12B側に突出するように設けられている。また他方のハウジング部12Bは、ハウジング部12Bの外からねじ9Bを通し、支柱9Aのねじ孔に螺合できるようになっている。
振り回され検出部90の筐体には、ハウジング部12A、12B同士をねじ9Bで連結する際に、支柱9Aの頭部とハウジング部12Bの内壁との間に挟まれ、ねじ9Bを介して締め付け固定されるねじ止め用の固定部90aが設けられている。
この固定部90aにはねじ9Bを通すための貫通孔が設けられており、振り回され検出部90は、固定部90aを介してモータハウジング12内に直接ねじ固定される。このため、振り回され検出部90は、本体ハウジング10に剛体結合されて、本体ハウジング10の振動が直接伝わることになる。
また、振り回され検出部90の筐体は、矩形の箱形状であるが、支柱9Aの頭部は、ハウジング部12Bの内部まで突出されているため、固定部90aは、筐体の上方の面で、筐体の左右方向の中心からハウジング部12B側に偏心した位置に設けられている。また、振り回され検出部90の筐体において、固定部90aが配置される角部とは対角線上に位置する角部は切り欠かれている。
このため、固定部90aの位置と切り欠き部分とで、振り回され検出部90のモータハウジング12への組み付け方向が規定され、振り回され検出部90は、モータハウジング12に対し、間違った方向に組み付けられることはない。
従って、振り回され検出部90の組み付け方向の間違いによって、本体ハウジング10の振り回され状態や負荷状態の検出精度が低下するのを抑制できる。
なお、図3に示すように、振り回され検出部90の筐体の左右には、筐体をねじ固定するための固定部90b、90cが設けられているが、これは後述する変形例のハンマドリル等、仕様のことなるハンマドリルに固定できるようにするためである。
そして、固定部90b、90cは、筐体の上下方向の中心位置から下方に偏心した位置に設けられている。これは、固定部90aと同様、振り回され検出部90の組み付け方向を規定するためであり、この構成により、固定部90b、90cを利用して筐体をハウジングに固定する際に作業者が組み付け方向を間違うのを防止できる。
次に、モータハウジング12において、振り回され検出部90の収納領域よりも後方には、ハンマドリル2の電源となる2つのバッテリパック62A、62Bが設けられている。この2つのバッテリパック62A、62Bは、モータハウジング12の下方に設けられたバッテリ装着部60に着脱自在に装着されている。
バッテリ装着部60は、振り回され検出部90の収納領域の下方端面(換言すれば底部)よりも上方に位置し、バッテリパック62A、62Bを装着した際に、バッテリパック62A、62Bの下方端面が、振り回され検出部90の収納領域の下方端面と一致するようになっている。
また、モータハウジング12において、バッテリ装着部60の上方(換言すればハンドグリップ16の下方)には、バッテリパック62A、62Bから電力供給を受けて、モータ8を駆動制御するためのモータ制御部70が設けられている。
モータ8の回転軸8Aの回転は、運動変換機構20によって直線運動に変換された上で打撃要素30に伝達され、打撃要素30によって先端工具4の長軸方向の衝撃力が発生される。また、モータ8の回転軸8Aの回転は、回転伝達機構40によって減速された上で先端工具4に伝達され、先端工具4が長軸周りに回転駆動される。なお、モータ8は、ハンドグリップ16に配置されたトリガ18の引き操作に基づいて駆動される。
図1に示すように、運動変換機構20は、モータ8の回転軸8Aの上方に配置されている。
運動変換機構20は、回転軸8Aによって回転駆動される中間軸21と、中間軸21に取り付けられた回転体23と、中間軸21(回転体23)の回転に伴いハンマドリル2の前後方向に揺動される揺動部材25と、揺動部材25の揺動に伴ってハンマドリル2の前後方向に往復移動する筒状のピストン27と、ピストン27を収容するシリンダ29を主体として構成されている。
中間軸21は回転軸8Aに交差するように配置される。ピストン27は有底筒状部材であり、内部にストライカ32を摺動可能に収容している。シリンダ29は、ツールホルダ6の後方領域を形成しており、ツールホルダ6と一体に形成されている。
図1に示すように、打撃要素30は、運動変換機構20の前方であって、ツールホルダ6の後方に配置されている。打撃要素30は、ピストン27内に摺動可能に配置された打撃子としてのストライカ32と、ストライカ32の前方に配置され、ストライカ32が衝突するインパクトボルト34を主体として構成されている。
なお、ストライカ32の後方のピストン27内部の空間は、空気バネとして機能する空気室27aを形成している。したがって、ハンマドリル2の前後方向に関する揺動部材25の揺動によって、ピストン27が前後方向に往復移動され、これにより、ストライカ32が駆動される。
すなわち、ピストン27が前方に向かって移動することで、空気バネの作用によりストライカ32が前方に移動されて、インパクトボルト34に衝突する。これにより、インパクトボルト34が前方に移動され、先端工具4に衝突する。その結果、先端工具4が被加工材を打撃する。
また、ピストン27が後方に向かって移動することで、空気室27a内の空気の圧力が大気圧より負圧となり、ストライカ32が後方に移動される。また、先端工具4が被加工材を打撃した時の反力によっても、ストライカ32およびインパクトボルト34が後方に移動される。
これにより、ストライカ32およびインパクトボルト34が、ハンマドリル2の前後方向に往復移動する。なお、ストライカ32およびインパクトボルト34は、空気室27aの空気バネの作用によって駆動されるため、ピストン27の前後方向の動きに対して遅れるように前後方向に動く。
図1に示すように、回転伝達機構40は、運動変換機構20の前方であって、打撃要素30の下方に配置されている。回転伝達機構40は、中間軸21と共に回転する第1ギヤ42と、第1ギヤ42と係合する第2ギヤ44等の複数のギヤからなるギヤ減速機構を主体として構成されている。なお、モータ8の出力軸8Aの先端に設けられた第1ベベルギヤと、中間軸21の後端に設けられ第1ベベルギヤと噛合する第2ベベルギヤによっても減速が成される。
第2ギヤ44は、ツールホルダ6(シリンダ29)と一体に取り付けられており、第1ギヤ42の回転をツールホルダ6に伝達する。これにより、ツールホルダ6に保持された先端工具4が回転される。
次に、本実施形態のハンマドリル2は、駆動モードとして、ハンマモード、ハンマドリルモード、及び、ドリルモードを備えている。
ハンマモードにおいては、先端工具4が長軸方向の打撃動作を行い、被加工材に対し打撃作業が行われる。ハンマドリルモードにおいては、先端工具4が長軸方向の打撃動作と長軸周りの回転動作を行う。これにより、被加工材に対してハンマドリル作業が行われる。ドリルモードにおいては、先端工具4は打撃動作を行わず、長軸周りの回転動作だけを行う。これにより、被加工材に対してドリル作業が行われる。
この駆動モードは、モード切替機構50によって切り替えられる。モード切替機構50は、図1に示す回転伝達部材52,54と、ハンマドリル2の左側側面に設けられた切替ダイヤル(図示せず)を主体として構成されている。
回転伝達部材52,54は、略円筒状部材であり、中間軸21に対して中間軸21の軸方向に移動可能である。この回転伝達部材52,54は、中間軸21とスプライン結合しており、中間軸21と一体に回転する。
そして、回転伝達部材52は、中間軸21の後方に移動することで、回転体23の前側に形成された係合溝と係合して、モータ8の回転を回転体23に伝達する。この結果、ハンマドリル2の駆動モードは、ハンマモード又はハンマドリルモードとなる。
また、回転伝達部材54は、中間軸21の前方に移動することで、第1ギヤ42と係合して、モータ8の回転を第1ギヤ42に伝達する。この結果、ハンマドリル2の駆動モードは、ハンマドリルモード又はドリルモードとなる。
切替ダイヤルは、使用者により回動操作されることにより、回転伝達部材52,54を中間軸21上で変位させる。そして、切替ダイヤルは、3つの回動位置に切り替えられることで、ハンマドリル2の駆動モードを、ハンマモード、ハンマドリルモード、及び、ドリルモードの何れかに設定する。
次に、モータ制御部70及び振り回され検出部90の構成について図4を用いて説明する。
まず、振り回され検出部90は、3軸(X,Y,Z)方向の加速度を検出する加速度センサ92と、この加速度センサ92からの検出信号を信号処理して本体ハウジング10が振り回されたことを検出する加速度検出回路94とを備える。なお、これら各部は、共通の回路基板に実装され、筐体内に収納(固定)されている。
加速度検出回路94は、CPU、ROM、RAM等を含むMCU(Micro Controller Unit)にて構成されている。そして、加速度検出回路94は、後述する振り回され検出処理にて、本体ハウジング10がハンマドリル2の出力軸であるZ軸周りに所定角度以上回転したことを、加速度センサ92からの検出信号(詳しくは加速度のX軸方向の出力)に基づき検出する。
また、加速度検出回路94は、加速度センサ92を利用して、先端工具4の打撃動作によって本体ハウジング10に生じる3軸方向の振動を検出する、加速度負荷検出処理も実行する。そして、この加速度負荷検出処理では、本体ハウジング10の振動(つまり加速度)が閾値を越えると、先端工具4に負荷が加わったことを検出する。なお、加速度負荷検出処理は、負荷状態検出部としての機能を実現するための処理である)。
一方、モータ制御部70は、駆動回路72と、制御回路80とを備える。なお、これら各部は、後述する各種検出回路と共に共通の回路基板に実装され、ケース内に収納されている。
駆動回路72は、バッテリパック62(詳しくはバッテリパック62Aと62Bの直列回路)から電力供給を受けて、モータ8(詳しくは3相ブラシレスモータ)の各相巻線に電流を流すためのものであり、FETからなる6つのスイッチング素子Q1〜Q6を備える。
駆動回路72において、スイッチング素子Q1〜Q3は、モータ8の各端子U,V,Wと、バッテリパック62の正極側に接続された電源ラインとの間に、所謂ハイサイドスイッチとして設けられている。
また、スイッチング素子Q4〜Q6は、モータ8の各端子U,V,Wと、バッテリパック62の負極側に接続されたグランドラインとの間に、所謂ローサイドスイッチとして設けられている。
なお、バッテリパック62から駆動回路72に至る電力供給経路には、バッテリ電圧の電圧変動を抑制するためのコンデンサC1が設けられている。
制御回路80は、加速度検出回路94と同様、CPU、ROM、RAM等を含むMCUにて構成されており、駆動回路72内のスイッチング素子Q1〜Q6をオン/オフさせることで、モータ8の各相巻線に電流を流し、モータ8を回転させるものである。
つまり、制御回路80は、トリガスイッチ18a、変速指令部18b、上限速度設定部96及び回転方向設定部19からの指令に従い、モータ8の指令回転速度及び回転方向を設定して、モータ8を駆動制御する。
ここで、トリガスイッチ18aは、トリガ18が引き操作されることによりオン状態となって、制御回路80にモータ8の駆動指令を入力するためのものである。また、変速指令部18bは、トリガ18の引き操作量(換言すれば操作割合)に応じた信号を発生することで、その操作量に応じて指令回転速度を変化させるためのものである。
また、上限速度設定部96は、使用者により操作位置が段階的に切り替えられるダイヤル等にて構成されており、その操作位置によって、モータ8の回転速度の上限を設定するためのものである。
そして本実施形態では、この上限速度設定部96は、ソフトノーロード制御にて設定される無負荷回転速度よりも高い回転速度から低い回転速度までの範囲内で、モータ8の回転速度の上限を設定できるようにされている。
なお、ソフトノーロード制御は、加速度検出回路94で実行される加速度負荷検出処理にて無負荷状態が検出され、且つ、モータ8に流れる電流からモータ8の無負荷運転が検出されているときに、モータ8の回転速度を所定の無負荷回転速度以下に制限するための制御であり、制御回路80が実行する制御処理にて実現される。
また、回転方向設定部19は、使用者が、外部操作によって、モータ8を穴あけ作業時の正方向に回転させるか、逆転させるかを設定するためのものであり、図2に示すように、本実施形態ではトリガ18の上方に設けられている。
制御回路80は、変速指令部18bからの信号と上限速度設定部96を介して設定された上限回転速度とに基づき、モータ8の指令回転速度を設定する。具体的には、制御回路80は、上限速度設定部96にて設定された上限回転速度をトリガ18の最大操作時の回転速度として、トリガ18の操作量(操作割合)に応じた指令回転速度を設定する。
そして、制御回路80は、設定した指令回転速度及び回転方向に応じて、駆動回路72を構成するスイッチング素子Q1〜Q6の駆動デューティ比を設定し、その駆動デューティ比に応じた制御信号を駆動回路72に出力することで、モータ8を回転駆動させる。
次に、モータハウジング12の前方には、照明用のLED(照明LED)84が設けられており、制御回路80は、トリガスイッチ18aがオン状態となると、照明LED84を点灯させて、先端工具4による被加工材の加工位置を照らすようになっている。
また、モータ8には、モータ8の回転速度や回転位置を検出するための回転位置センサ81が設けられており、モータ制御部70には、この回転位置センサ81からの検出信号に基づきロータ位置を検出するロータ位置検出回路82が備えられている。
また、モータ制御部70には、電圧検出回路78、電流検出回路74、温度検出回路76、及び、ロータ位置検出回路82が備えられおり、制御回路80には、これら各検出回路からの検出信号や、振り回され検出部90からの検出信号も入力される。
そして、制御回路80は、これら各検出回路からの検出信号に基づき、モータ8駆動時の回転速度を制限したり、モータ8の駆動を停止したりする。
なお、電圧検出回路78は、バッテリパック62から供給されるバッテリ電圧を検出するためのものであり、電流検出回路74は、モータ8への通電経路に設けられた抵抗R1を介してモータ8に流れた電流を検出するためのものである。
また、温度検出回路76は、モータ制御部70の温度を検出するためのものであり、ロータ位置検出回路82は、回転位置センサ81からの検出信号に基づき、モータ8の各巻線への通電タイミングを設定するのに必要なロータ位置を検出するためのものである。
一方、制御回路80は、MCUにて構成されているため、一定の電源電圧Vccを供給する必要がある。このため、モータ制御部70には、バッテリパック62から電力供給を受けて一定の電源電圧Vccを生成し、制御回路80に供給するレギュレータ(図示せず)も設けられている。
また、振り回され検出部90の加速度検出回路94には、このレギュレータにて生成された電源電圧Vccが供給される。そして、加速度検出回路94は、X軸方向の加速度から本体ハウジング10が振り回されたことを検出すると、エラー有り信号を制御回路80に出力する。
このエラー有り信号は、モータ駆動部70の制御回路80に対し、モータ8の駆動を停止させるための信号であり、制御回路80は、エラー有り信号を取得すると、モータ8の駆動を停止する。なお、加速度検出回路94は、本体ハウジング10が振り回されていないときには、エラー無し信号を制御回路80に出力する。
また、加速度検出回路94は、本体ハウジング10の振動(つまり加速度)から先端工具4に負荷が加わっていることを検出すると、制御回路80に、先端工具4は負荷状態であることを表すロード信号を出力する。
また、加速度検出回路94は、先端工具4に負荷が加わっていることを検出できなければ、制御回路80に、先端工具4は無負荷状態であることを表すノーロード信号を出力する。
なお、ロード信号及びノーロード信号は、モータ駆動部70の制御回路80が上述したノーロード制御を実行するのに用いられる。
次に、振り回され検出部90の加速度検出回路94において実行される加速度負荷検出処理及び振り回され検出処理を、図5及び図6のフローチャートに沿って説明する。
図5に示すように、加速度負荷検出処理では、S610(Sはステップを表す)にて、先端工具4の負荷判定のために予め設定されたサンプリング時間が経過したか否かを判断することにより、前回S620以降の処理を実行してから所定のサンプリング時間が経過するのを待つ。
そして、S610にて、サンプリング時間が経過したと判断されると、S620に移行して、トリガスイッチ18aがオン状態であるか否か(つまり、使用者からモータ8の駆動指令が入力されているか否か)を判断する。
S620にて、トリガスイッチ18aがオン状態であると判断されると、S630に移行する。S630では、加速度センサ92から3軸(X,Y,Z)方向の加速度をA/D変換して取り込み、続くS640にて、その取り込んだ加速度データをフィルタリング処理することで、各軸方向の加速度データから、それぞれ、重力加速度成分を除去する。
なお、S640でのフィルタリング処理は、重力加速度成分を除去するための処理であるため、重力加速度に対応した低周波成分を除去するために、カットオフ周波数が1〜10Hz程度のハイパスフィルタ(HPF)としての処理が実行される。
次に、S640にて、3軸方向の加速度がそれぞれフィルタリング処理されると、S650に移行して、フィルタリング処理後の加速度をD/A変換し、例えば、D/A変換後の加速度信号を全波整流することで、加速度[G]の絶対値を取得する。
また、続くS660では、S650で取得した3軸方向の加速度[G]の絶対値を、ローパスフィルタ(LPF)を使って平滑化させることで、平滑加速度を取得し、S670に移行する。
S670では、各軸の平滑加速度と負荷・無負荷判定用に予め設定された設定された閾値とを比較し、3軸のうちの何れかの平滑加速度が閾値を越える状態が、連続的に一定時間以上経過したか否かを判断する。
S670にて、3軸のうちの何れかの平滑加速度が閾値を越える状態が、連続的に一定時間以上経過したと判断されると、先端工具4が負荷状態にあると判断して、S680に移行する。そして、S680では、先端工具4が負荷状態であることを表すロード信号を制御回路80へ出力し、S610に移行する。
また、S670にて、3軸のうちの何れかの平滑加速度が閾値を越える状態が、連続的に一定時間以上経過していないと判断されるか、或いは、S620にて、トリガスイッチ18aはオフ状態であると判断されると、S690に移行する。
S690では、制御回路80へノーロード信号を出力することで、先端工具4は無負荷状態であることを制御回路80に通知し、S610に移行する。
この結果、制御回路80側では、加速度検出回路94から出力されるロード信号又はノーロード信号を取り込むことで、先端工具4の負荷状態(加速度負荷)が検出されているか否かを判断できることになる。
次に、図6に示すように、振り回され検出処理においては、S710にて、振り回され検出のために予め設定されたサンプリング時間が経過したか否かを判断することにより、前回S720以降の処理を実行してから所定のサンプリング時間が経過するのを待つ。
そして、S710にて、サンプリング時間が経過したと判断されると、S720に移行して、トリガスイッチ18aがオン状態であるか否かを判断し、トリガスイッチ18aがオン状態であれば、S730に移行する。
S730では、当該振り回され検出処理にてハンマドリル2が振り回されたことが検出されて、現在エラー状態になっているか否かを判断し、エラー状態になっていれば、S710に移行し、エラー状態になっていなければ、S740に移行する。
S740では、加速度センサ92からX軸方向の加速度をA/D変換して取り込む。そして、続く750では、上述したS640と同様、HPFとしてのフィルタリング処理にて、その取り込んだX軸方向の加速度データから、重力加速度成分を除去する。
次に、S760では、フィルタリング処理後のX軸方向の加速度[G]から、Z軸周りの角加速度[rad/s]を、演算式「角加速度=加速度G×9.8/距離L」を用いて算出し、S770に移行する。なお、この演算式において、距離Lは、加速度センサ92とZ軸との間の距離である。
S770では、S760で求めた角加速度を1サンプリング時間分積分し、続くS780にて、角加速度の積分初期値を更新する。この積分初期値は、過去一定時間内の角加速度の積分値であり、S780では、S760にて今回新たに角加速度を算出したので、一定時間以上前にサンプリングした角加速度の1サンプリング時間分の積分値を積分初期値から除去する。
そして、続くS790では、S780にて更新した角加速度の積分初期値と、S770にて算出した最新の角加速度の積分値とを加算することで、Z軸周りの角速度[rad/s] を算出する。
また次に、S800では、S790で算出した角速度を1サンプリング時間分積分し、続くS810にて、角速度の積分初期値を更新する。この積分初期値は、過去一定時間内の角速度の積分値であり、S810では、S790にて今回新たに角速度を算出したので、一定時間以上前に求めた角速度の1サンプリング時間分の積分値を積分初期値から除去する。
そして、続くS820では、S810にて更新した角速度の積分初期値と、S800にて算出した最新の角速度の積分値とを加算することで、ハンマドリル2のZ軸周りの回転角度[rad] を算出する。
次に、S830では、S790にて求めた現在の角速度から、モータ8の駆動を停止してからモータ8が実際に停止するのに要する回転角度を算出し、S840に移行する。なお、この回転角度は、角速度に、予め設定された予測時間を乗じること(回転角度=角速度×予測時間)で算出される。
S840では、S820で算出したZ軸周りの回転角度に、S830で算出した回転角度を加算することで、モータ8の駆動停止後の回転角度を含めたZ軸周りの回転角度を予測角度として算出する。
次に、S850では、S840で算出した予測角度が振り回され検出用角度として予め設定されている閾値を越え、しかも、その状態が連続して一定時間以上経過したか否かを判断する。
そして、S850にて肯定判断されると、S860に移行して、制御回路80へエラー有り信号を出力することで、被加工材の穴開け作業時に先端工具4が被加工材に食い付き、ハンマドリル2の振り回されが始まったことを通知し、S710に移行する。
この結果、制御回路80側では、モータ駆動条件が成立していないと判断されて、モータ8の駆動が停止され、ハンマドリル2が大きく振り回されるのを抑制できることになる。
一方、S850にて否定判断された場合には、S870に移行して、制御回路80へエラー無し有り信号を出力することで、ハンマドリル2は振り回されていないことを通知し、S710に移行する。
また、S720にて、トリガスイッチ18aはオン状態ではないと判断された場合には、ハンマドリル2は動作を停止しているので、S880に移行して、角加速度及び角速度の積分値及び積分初期値をリセットし、S870に移行する。
以上説明したように、本実施形態のハンマドリル2においては、振り回され検出部90の加速度検出回路94が、図5に示す加速度負荷検出処理及び図6に示す振り回され検出処理を実行することで、振り回され検出部本来の機能に加え、本開示の負荷状態検出部としても機能する。
そして、振り回され検出部90は、モータ制御部70とは別体で構成され、本体ハウジング10内で、出力軸であるツールホルダ6の中心軸(Z軸)から最も離れた、モータハウジング12の下方に、ねじ9Bで直接固定されている。
従って、本実施形態のハンマドリル2によれば、モータハウジング12の下方のデッドスペースを利用して、振り回され検出部90を、本体ハウジング10の振り回され状態を検出するのに適した位置に配置できるようになる。
また、モータハウジング12は、振動領域であり、振り回され検出部90には、本体ハウジング10の振動が直接伝わるので、加速度負荷検出処理において、先端工具4に負荷が加わったことを正確に検出できるようになる。
また、モータ制御部70は、振り回され検出部90とは別体で、バッテリ装着部60とハンドグリップ16との間に配置されることから、バッテリパック62、モータ8及びトリガスッチ18aの各部材の電気配線が容易となる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
例えば、上記実施形態では、モータハウジング12の一部がバッテリ装着部60となっており、ハンドグリップ16がその上方に設けられたハンマドリル2を例にとり説明した。
これに対し、図7に示すハンマドリル2Aのように、バッテリ装着部60がハンドグリップ16の一部を構成していて、バッテリ装着部60の上方の前方側にモータハウジング12が設けられている場合には、振り回され検出部90をモータ8の後方に配置してもよい。
つまり、図7に示すハンマドリル2Aにおいては、ハンドグリップ16の上方だけでなく、ハンドグリップ16の下方のバッテリ装着部60も、防振用のスプリング15を介して本体ハウジング10(詳しくはギヤハウジング14とモータハウジング12)に連接されている。
このため、バッテリ装着部60は防振領域となり、バッテリ装着部60の上には、モータハウジング12内のモータ8が配置されることになる。従って、振り回され検出部90は、振り回され状態を検出し易くするため、モータハウジング12内で出力軸(Z軸)から最も離れたモータ8の後方のスペースに配置する。
また、このハンマドリル2Aにおいて、モータハウジング12は、図8に示すように、モータ8を挿入できるように筒状に形成されている。このため、振り回され検出部90は、左右の固定部90b、90cを使って、モータハウジング12の後方の壁面に突設された一対の支柱9Aにねじ9Cで直接固定される。
そして、このようにしても、振り回され検出部90は、本体ハウジング10に剛体結合されて、振動領域で本体ハウジング10の振動が直接伝わることになり、その振動から負荷状態を精度よく検出できることになる。
またこの場合、図9に示すように、モータハウジング12の後方のカバーを外して、振り回され検出部90をモータハウジング12にねじ固定できるので、振り回され検出部90の装着作業やメンテナンスを容易に行うことができるようになる。
また、図7に示すように、モータ制御部70は、上記実施形態と同様、バッテリ装着部6の上方に配置されるが、バッテリ装着部6は防振領域となるので、モータ制御部70に加わる振動をより小さくすることができる。
なお、振り回され検出部90を、負荷状態検出部と別体で構成した場合には、図7に点線で示すように、振り回され検出部90を、モータ制御部70と同様に、バッテリ装着部6の上方に配置するようにしてもよい。
このようにすれば、振り回され検出部90を防振領域に配置して、振り回され検出部90を振動から保護することができる。また、出力軸から離間した位置であるため、出力軸周りの回転運動をより正確に検出可能となる。
振り回され検出部90を、負荷状態検出部と別体で構成する場合、これら各部の構成は、図4に示したものと同様、加速度センサ92と加速度検出回路94とで構成し、振り回され検出部90では振り回され検出処理を実行し、負荷状態検出部では加速度負荷検出処理を実行するようにすればよい。
なお、図7に示すハンマドリル2Aの内部構成は、図1に示したハンマドリル2と若干異なるが、この構成については、特許文献2に記載のものと同様であるので、詳細な説明は省略する。
次に、上記実施形態では、加速度負荷検出処理において、加速度センサ92にて検出された3軸(X,Y,Z)方向の加速度全てを利用するものとして説明したが、少なくともZ軸方向の加速度を利用すれば、打撃動作によって先端工具4に負荷が加わったことを検出できる。
また、上記実施形態では、回転動作と打撃動作を行うハンマドリル2を例にとり説明したが、本開示は、回転動作によって穴あけ作業やねじ締め作業を行う電動工具、換言すれば負荷状態検出部としての機能を備えない電動工具、であっても適用できる。
また、上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
2,2A…ハンマドリル、4…先端工具、6…ツールホルダ、8…モータ、9A…支柱、9B,9C…ねじ、10…本体ハウジング、12…モータハウジング、14…ギヤハウジング、16…ハンドグリップ、18…トリガ、18a…トリガスイッチ、18b…変速指令部、20…運動変換機構、30…打撃要素、38…保持グリップ、40…回転伝達機構、50…モード切替機構、60…バッテリ装着部、62,62A,62B…バッテリパック、64…コネクタ、66…集塵装置、70…モータ制御部、74…電流検出回路、80…制御回路、90…振り回され検出部、90a〜90c…固定部、92…加速度センサ、94…加速度検出回路、96…上限速度設定部。

Claims (1)

  1. モータと、
    軸方向一端側に先端工具を装着可能な出力軸と、
    前記モータの回転を前記出力軸に伝達することで、前記出力軸を軸周りに回転させる回転伝達機構と、
    外部からの指令に従い前記モータを駆動制御するモータ制御部と、
    前記モータ、前記出力軸、前記回転伝達機構及び前記モータ制御部が収納されるハウジングと、
    前記ハウジングの前記出力軸周りの回転運動から前記ハウジングの振り回され状態を検出し、該検出結果を前記モータ制御部に出力する振り回され検出部と、
    前記モータの回転により、前記出力軸に装着された前記先端工具を軸方向に往復動させて被加工材を打撃させる打撃要素と、
    前記ハウジングの振動状態から、前記打撃要素の打撃によって前記被加工材から前記先端工具に負荷が加わっているか否かを判定し、該判定結果を前記モータ制御部に出力する負荷状態検出部と、
    を備え、
    前記ハウジングは、前記打撃要素が収容されて前記モータの駆動時に振動する振動領域と、前記振動領域に対し防振された防振領域とを備え、
    前記負荷状態検出部は、前記振り回され検出部とは別体に構成され、前記ハウジングの前記振動領域に設けられ、
    前記振り回され検出部は、前記モータ制御部及び前記負荷状態検出部とは別体で構成され、前記防振領域において、前記ハウジングの前記出力軸から離れ、前記出力軸周りの回転運動を検出可能な位置に配置されている、電動工具。
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