JP6844454B2 - 床構造及び木造建築物 - Google Patents

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Description

本発明は、床構造及び木造建築物に関する。
従来から、木造建築物の床構造として、根太工法を用いて形成された床構造が採用されている。
根太工法を用いて形成された床構造は、間隔を空けて対向配置された一対の床梁と、当該一対の床梁間にそれぞれが架け渡され、互いに間隔を空けて配された複数の根太と、複数の根太の上に敷設された構造用の面材と、を有する。
なお、従来技術において、複数の根太は、床構造の強度確保のために、比較的狭いピッチを以って配設される。
ここで、特許文献1には、ユニット化した床パネルを床梁の上に架け渡してなる床構造が開示されている。この床構造で採用されている床パネルは、縦枠材と横枠材とを上下から面材で挟み込んでなる構造を有し、縦枠材及び横枠材が床梁上における根太の役割を担っている。この床構造では、床パネルにおける下側の面材が下階の天井面を構成することとなるため、下側の面材に意匠性に優れた材料を用いることで、下階から見た場合の天井面の意匠性を優れたものとすることは可能である。
特開平07−317192号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の技術を含む従来技術では、下階から見た場合の優れた意匠性を確保しながら、床構造における水平剛性を確保することが困難である。
即ち、根太工法を用いて形成された床構造では、上述のように根太を狭ピッチで配設することが必要となるため、そのままの状態では下階から見た場合の意匠性が劣る。このため、根太の下方を覆うように、石膏ボード等を用いて天井を別途形成することが必要となる。
特許文献1に開示された床構造では、各床パネルが床梁には固定されているが、床パネル間相互の連結はなされておらず、床構造における水平剛性を確保することは困難である。
本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、下階から見た場合の優れた意匠性を確保することができるとともに、水平剛性の確保が可能である床構造及び木造建築物を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る床構造は、上階と下階とを有する木造建築物の床構造である。そして、本態様に係る床構造は、一対の第1床梁と、一対の第2床梁と、複数の面材と、板材と、を備える。
前記一対の第1床梁は、それぞれが第1方向に延び、当該第1方向と直交する方向に互いに間隔を空けて並設されている。前記一対の第2床梁は、それぞれが前記第1方向と交差する第2方向に延び、当該第2方向と直交する方向に互いに間隔を空けて並設されている。
前記複数の面材は、前記一対の第1床梁及び前記一対の第2床梁で区画される領域を上方から覆設するように互いに隣接して並設されている。
前記板材は、前記複数の面材の内、互いに隣接する2枚の前記面材の両縁部近傍を上方から覆設して固定されている。
本態様に係る床構造において、前記複数の面材のそれぞれは、前記第1床梁及び前記板材の少なくとも一方と前記第2床梁とに対して、平面視で該部材(前記第1床梁及び前記板材の少なくとも一方と前記第2床梁)に重なる部分で固定されている。
上記態様に係る床構造では、複数の面材のそれぞれが、上記重なる部分で、第1床梁及び板材の一方と第2床梁に固定されているので、複数の面材が床構造における水平方向にかかる荷重を支持できる。よって、上記態様に係る床構造では、水平剛性を確保することが可能である。
また、上記態様に係る床構造では、上述のように、水平剛性を複数の面材により確保することができるので、上記従来技術のように狭ピッチで複数の根太を設ける必要がなく、下階から見た場合の意匠性に優れる。
従って、上記態様に係る床構造では、下階から見た場合の優れた意匠性を確保することができるとともに、高い水平剛性を確保することができる。
本発明の別態様に係る床構造は、上記態様において、複数の第1支持部材を更に備える。前記複数の第1支持部材は、前記面材を挟み、前記第1床梁又は前記第2床梁の一方の床梁の上に配設され、前記上階からの荷重を支持する。そして、本態様に係る床構造では、上方からの平面視において、前記複数の第1支持部材のそれぞれは、前記一方の床梁と重なっている。
上記態様に係る床構造では、平面視で上記一方の床梁と重なる状態で第1支持部材を設けているので、上階からの荷重が第1支持部材を介して剛性の高い床梁に伝達されることとなり、優れた鉛直剛性の確保が可能である。
本発明の別態様に係る床構造は、上記態様において、複数の第1支持部材を更に備える。前記複数の第1支持部材は、前記面材を挟み、前記第1床梁又は前記第2床梁の一方の床梁の上に配設され、前記上階からの荷重を支持する。そして、本態様に係る床構造では、前記複数の第1支持部材のそれぞれは、前記複数の面材の上における前記板材により覆われた領域以外の領域に配設されている。
上記態様に係る床構造では、第1支持部材を板材が配設された領域以外の領域に配設することとしているので、水平と鉛直の各剛性を異なる領域で確保することができ、総合的に優れた剛性確保が可能である。
本発明の別態様に係る床構造は、上記構成において、前記板材は、前記隣接する2枚の前記面材よりも薄い。
上述のように、上記態様に係る床構造では、鉛直剛性と水平剛性とを異なる領域で確保するので、面材よりも薄い板材を用いた場合にあっても、高い水平剛性を確保することが可能である。また、薄い板材を用いることにより、配管や電気配線のための空間をより確保し易い。
本発明の別態様に係る床構造は、上記態様において、弾性部材を更に備える。前記弾性部材は、前記複数の第1支持部材のそれぞれと前記面材との間に設けられている。
上記態様に係る床構造では、複数の第1支持部材と面材との間に弾性部材を設けているので、上階からの振動が弾性部材で減衰され、下階へ振動が伝わるのが抑制される。
本発明の別態様に係る床構造は、上記態様において、複数の第2支持部材と、複数の下地板と、を更に備える。前記複数の第2支持部材は、前記複数の第1支持部材の上に架設され、それぞれが当該第1支持部材と交差する方向に延びている。前記複数の下地板は、前記第2支持部材の上に配設されている。
上記態様に係る床構造では、複数の第2支持部材のそれぞれが第1支持部材と交差する方向に延びており、更にその上に複数の下地板が配設されているので、上階からの荷重が複数の第1支持部材に分散され、剛性確保という観点から優れる。
本発明の別態様に係る床構造は、上記態様において、スペーサを更に備える。前記スペーサは、前記複数の第1支持部材の少なくとも一部と、当該少なくとも一部の第1支持部材に対応する前記第2支持部材と、の間に設けられている。
上記態様に係る床構造では、第1支持部材と第2支持部材との間にスペーサが設けられてなる部分が存在するので、上階の床に段差を設けたり、あるいは段差をなくしたりすることが可能となる。例えば、上階の床面の一部に床暖房用ヒータなどを設けようとする場合には、床面の段差をなくすように、その周囲の領域で第1支持部材と第2支持部材との間にヒータの厚みに相当する厚みのスペーサを設けるようにすればよい。
本発明の別態様に係る床構造は、上記態様において、前記板材と前記下地板との間には、空間が空いている。
上記態様に係る床構造では、板材と下地板との間に空間が空いているので、当該空間を利用して配管や電気配線を行うことができる。よって、人の目に触れない下階と上階との間に配管及び電気配線を行うことができ、意匠性に優れる。
本発明の別態様に係る床構造は、上記態様において、前記複数の面材の下面は、前記下階の天井面として下方に露出している。
上記態様に係る床構造では、面材の下方を覆う天井材を別途設けず、面材の外観(下面の外観)を活かした意匠性に優れた空間形成が可能である。
本発明の一態様に係る木造建築物では、上階と下階とを有する木造建築物であり、前記上階の床構造として、上記の何れかの態様に係る床構造が採用されている。
上記態様に係る木造建築物では、上記の何れかの態様に係る床構造を採用することとしているので、下階から見た場合の優れた意匠性を確保することができるとともに、高い水平剛性を確保することができる。
上記の各態様では、下階から見た場合の優れた意匠性を確保することができるとともに、水平剛性の確保が可能である。
実施形態に係る床構造1を示す模式斜視図である。 床構造1の一部を示す模式展開斜視図である。 図1におけるIII−III断面を示す模式断面図である。 図3におけるA部を抜き出して示す模式断面図である。 図3におけるB部を抜き出して示す模式断面図である。 2階の床構造として床構造1を採用した木造建築物100の一部構成を示す模式断面図である。
以下では、本発明の実施形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明の一態様であって、本発明は、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
[実施形態]
1.床構造1
本実施形態に係る床構造1について、図1から図5を用い説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る床構造1は、一対の縦床梁10と、一対の横床梁11と、複数の面材12と、複数の板材13と、を備える。また、床構造1は、2階根太受け部材14,15と、複数の2階根太16と、を備える。
図2に示すように、一対の縦床梁(第1床梁)10は、それぞれがX方向(第1方向)に延び、互いにY方向(第1方向と直交する方向)に間隔を空けて並設されている。一対の横床梁(第2床梁)11は、それぞれがY方向に延び、互いにX方向(第2方向と直交する方向)に間隔を空けて並設されている。
なお、本実施形態に係る床構造1では、一対の縦床梁10の上面と、一対の横床梁11の上面とが、略面一となっている。
複数の面材(図2では、3枚の面材を図示。)12は、一対の縦床梁10及び一対の横床梁11で区画される領域をZ方向上側から覆設するように配設されている。そして、複数の面材12は、それぞれがX方向に延び、互いにY方向に間隔を空けずに並設されている。Y方向において隣り合う面材12同士は、互いの側辺が当接した状態又は僅かな隙間を空けた状態で並設されている。複数の面材12は、それぞれが一対の横床梁11間に架設されている。
板材13は、それぞれがX方向に延び、Y方向に隣接する2枚の面材12の両縁部近傍をZ方向上側から覆設するように、一対の横床梁11間に架設されている。換言すると、板材13は、隣接する2枚の面材12同士の間の突合せ境界部Lを跨ぐように配設されている。
複数の面材12は、それぞれの4辺に沿う縁部が、一対の縦床梁10及び一対の横床梁11及び板材13に対して、ビス又は釘で固定されている(固定箇所PCL)。なお、板材13におけるX方向両端においては、ビス又は釘がその下の面材12を厚み方向に貫通し、横床梁11まで到達している。
一方、板材13のX方向中間部分においては、ビス又は釘がその下の面材12を貫通しない長さのビス又は釘が選択されている。
図3等に示すように、複数の面材12は、その下面がZ方向下側に露出しており、下階の天井面として設けられている。
図4に示すように、板材13は、板幅W13よりも板厚T13が薄い薄板であり、面材12の板厚T12よりも薄い。なお、本実施形態における板材13は、Y方向において、突合せ境界部Lを境に略対称となるように配設されている。
図1に示すように、2階根太受け部材14,15は、それぞれが長尺状部材であって、X方向に延びている。2階根太受け部材(第1支持部材)14は、Y方向左側の縦床梁10の上に配設されている。そして、図3に示すように、2階根太受け部材14は、縦床梁10に対して、面材12及び防振材(弾性部材)17を間に挟んだ状態で配置されている。このため、図1に示すように、Z方向上方からの平面視において、2階根太受け部材14は、縦床梁10と重なる状態となっている。
なお、図3に示すように、2階根太受け部材14の下には、板材13が設けられていない。換言すると、2階根太受け部材14は、面材12の上における板材13が載置されていない領域に設けられている。
一方、Y方向右側の2階根太受け部材15は、2階根太受け部材14に比べてY方向の幅が狭い。2階根太受け部材15も、面材12に対して、防振材17を間に挟んだ状態で配置されている。ただし、2階根太受け部材15の下方には縦床梁10は存在せず、横床梁11間に架設されている。
なお、2階根太受け部材14,15は、上階(2階)やその上の屋根などの荷重を支持するための支持部材として設けられている。
図1に戻って、複数の2階根太(第2支持部材)16は、それぞれがY方向に延び、互いにX方向に間隔を空けて配設されている。2階根太16は、2階根太受け部材14,15の間に架設されている。詳細な図示を省略するが、2階根太16は、ビス又は釘により2階根太受け部材14,15に固定されている。
図3及び図5に示すように、本実施形態に係る床構造1では、一部の2階根太16が、2階根太受け部材14,15との間にスペーサ18,19を挟んで配設されている。スペーサ18,19は、2階根太16の上面16aの高さ調整のために挿入されている。本実施形態では、スペーサ18,19の挿入により、2階根太16間に段差G16を設けている。
2.木造建築物100
本実施形態に係る木造建築物100について、図6を用い説明する。図6は、木造建築物100の一部構成を示す模式断面図である。
図6に示すように、木造建築物100は、それぞれがZ方向に延びる通し柱20及び管柱21と、下階である1階の下地板22及び床板23と、上階である2階の下地板24及び床板25,26と、2階の床構造として、上述の床構造1を備える。
通し柱20は、床構造1における縦床梁10及び横床梁11、さらには図を省略している屋根を支持している。管柱21は、床構造1における縦床梁10及び横床梁11を支持している。
ここで、2階の床板26は、床板25よりもZ方向の厚みが厚い。これは、床板26は、床暖房用のヒータが設けられてなるものであるので、ヒータが設けられていない床板25よりも厚みが厚くなっているものである。
なお、スペーサ18,19により2階根太16の上面の高さ調整が行われているため、床板25の上面25aと床板26の上面26aとが略面一となっている。
図6に示すように、木造建築物100における1階と2階との間の床構造1において、面材12及び板材13と下地板24との間には、空間SPが空けられることになる。この空間SPは、配管や電気配線(通信用ケーブルなどを含む。)のためのスペース(PS・EPS)として利用可能となっている。
そして、本実施形態に係る木造建築物100では、床構造1における面材12の下面12aが、1階の天井面を構成する。このため、1階の床板23の上面23aから面材12の下面12aまでの高さH1Fが1階の天井高ということになる。
3.効果
本実施形態に係る床構造1では、複数の面材12のそれぞれが、縦床梁(第1床梁)10及び板材13の少なくとも一方と横床梁(第2床梁)11とに対して、Z方向上方からの平面視で重なる部分で固定されているので、複数の面材12が床構造1における水平方向にかかる荷重(図2における荷重FHX,FHY)を支持することが可能である。よって、床構造1では、水平剛性(X−Y面方向における剛性)を確保することが可能である。
また、本実施形態に係る床構造1では、上述のように、水平剛性を複数の面材12により確保することができるので、上記従来技術のように狭ピッチで複数の根太を設ける必要がなく、1階(下階)から見た場合の意匠性に優れる。
従って、本実施形態に係る床構造1では、1階から見た場合の優れた意匠性を確保することができるとともに、高い水平剛性を確保することができる。
また、図1及び図3を用い説明したように、本実施形態に係る床構造1では、Z方向上方からの平面視で縦床梁(一方の床梁)10と重なる状態で2階根太受け部材(第1支持部材)14を設けているので、2階(上階)からの荷重(図5における荷重F)が2階根太受け部材14を介して剛性の高い縦床梁10に伝達されることとなり、優れた鉛直剛性の確保が可能である。
また、図3を用い説明したように、本実施形態に係る床構造1では、2階根太受け部材14及び2階根太受け部材15を板材13が配設された領域以外の領域としているので、水平と鉛直の各剛性を異なる領域で確保することができ、総合的に優れた剛性確保が可能である。
本実施形態に係る床構造1では、上述のように、鉛直剛性と水平剛性とを異なる領域で確保するので、面材12よりも薄い板材13を用いた場合にあっても、高い水平剛性を確保することが可能である。また、薄い板材13を用いることにより、配管や電気配線のための空間SPをより確保し易い。
また、図3及び図5を用い説明したように、本実施形態に係る床構造1では、2階根太受け部材14,15と面材12との間に防振材(弾性部材)17を設けているので、2階からの振動が防振材17で減衰され、1階へ振動が伝わるのが抑制される。
また、図1を用い説明したように、本実施形態に係る床構造1では、複数の2階根太16(第2支持部材)のそれぞれがY方向(2階根太受け部材14,15と交差する方向)に延びており、図6に示すように、更にその上に複数の下地板24が配設されているので、2階からの荷重が複数の2階根太受け部材14,15に分散され、剛性確保という観点から優れる。
また、図3及び図5を用い説明したように、本実施形態に係る床構造1では、少なくとも一部の2階根太受け部材(第1支持部材)14,15と対応する2階根太(第2支持部材)16との間にスペーサ18,19が設けられてなる部分が存在するので、図6に示すように、2階の床板25,26の上面25a,26aを略面一とすることが可能となる。よって、本実施形態では、厚みの厚い床板(床暖房用ヒータを含む床板)26を敷設する場合にあっても、周囲の床板25の上面25aとの間での段差をなくすことが可能である。
また、図6を用い説明したように、本実施形態に係る床構造1では、面材12及び板材13と下地板24との間に空間SPが空いているので、当該空間SPを利用して配管や電気配線を行うことができる。よって、人の目に触れない1階と2階との間に配管及び電気配線を行うことができ、意匠性という観点から優れる。
図2を用い説明したように、本実施形態に係る床構造1では、面材12の板厚方向(Z方向)に貫通するビス又は釘により、横床梁(第2床梁)11に対して板材13が固定されているので、板材13と面材12及び横床梁11との固定をより強固なものとすることができる。
図6を用い説明したように、本実施形態に係る床構造1では、面材12の下方を覆う天井材を別途設けず、面材12の外観(下面12aの外観)を活かした意匠性に優れた空間形成が可能である。
なお、本実施形態に係る木造建築物100では、2階の床構造として、床構造1が採用されているので、1階から見た場合の優れた意匠性を確保することができるとともに、高い水平剛性を確保することができる。
[変形例]
上記実施形態では、複数の面材12が横床梁11間に架設されて成る構成を採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、複数の面材12が縦床梁10間に架設された構成を採用することもできるし、一方端が縦床梁10、他方端が横床梁11となるように架設された構成を採用することもできる。
図2などにおいては、面材12及び板材13を固定するためのビス又は釘の固定箇所(固定箇所PCL)を模式的に図示しており、固定箇所数やピッチなどについては、図示の形態に限定を受けるものではない。より密に固定箇所を設定してもよいし、荷重のかかり方を考慮して、領域ごとに固定箇所PCL間のピッチを変更することとしてもよい。
また、上記実施形態では、複数の面材12のそれぞれが、縦床梁10と同じX方向に延びた形態を採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、複数の面材12のそれぞれが、X方向及びY方向に対して角度を有した斜め方向に延びる形態を採用することも可能である。
上記実施形態では、2階根太受け部材14,15がX方向に延び、Z方向上方からの平面視で2階根太受け部材14が縦床梁10と重なる形態を採用することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、Y方向に延びる2階根太受け部材を採用し、Z方向上方からの平面視で2階根太受け部材が横床梁と重なるように配設することも可能である。
また、上記実施形態では、Z方向上方からの平面視において、2階根太受け部材14の全体が縦床梁10と重なる形態を採用することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。即ち、Z方向上方からの平面視において、2階根太受け部材の一部が縦床梁と重なる形態とすることも可能である。
上記実施形態では、板材13がY方向に隣接する2枚の面材12の両縁部を覆うように構成することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、Y方向においてより幅広の板材を採用し、Y方向に並ぶ3枚以上の面材の少なくとも一部の上を覆うように構成することも可能である。
上記実施形態では、2階根太受け部材14,15の上に、それぞれがY方向に延びる2階根太16が配設された構成を採用することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、2階根太受け部材14,15の上に直に下地板や床板を固定することも可能である(剛床構造)。
上記実施形態では、2階の床板25,26の上面25a,26aを面一とするために、2階根太受け部材14,15と2階根太16との間にスペーサ18,19を設けることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、敢えて2階の床板の一部を周囲の床板に対して段差をつけるためにスペーサを挿入することとしてもよい。
また、上記実施形態では、スペーサ18とスペーサ19との厚み差を以って段差をなくするための微調整をすることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、一部にスペーサを挿入し、他にはスペーサを挿入しない構成を採用することも可能である。
なお、本発明では、スペーサ18,19は必須の構成要件ではない。
また、上記実施形態では、面材12と2階根太受け部材14,15との間に防振材17を挿入することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、2階根太受け部材と2階根太との間に弾性部材を挿入して防振材とすることもできるし、上記のスペーサを弾性部材から構成することで防振材としての機能も付与することも可能である。
なお、防振材17の構成材料については、特に限定を受けるものではないが、例えば、エーテル系の発泡ポリウレタン・エストラマー等を採用することができる。
なお、本発明では、防振材17は必須の構成要件ではない。
上記実施形態では、図6等を用い説明したように、1階と2階との間の床構造として床構造1を採用することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、2階と3階との間や、地階と1階との間の床構造として採用することも可能である。
上記実施形態では、床構造1の空間SPを配管・電気配線のためのスペースPS・EPSとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、断熱材などを敷設するためのスペースとしたり、木造建築物の湿度調整のための通気空間として利用したりすることも可能である。
なお、本発明では、床板25,26の少なくとも一部、下地板24、及び2階根太16について、着脱自在としておくことが可能である。これは、空間SPに配設した配管や電気配線のメンテナンスや、新たな配管や電気配線の配設を可能とするためである。
1 床構造
10 縦床梁(第1床梁)
11 横床梁(第2床梁)
12 面材
13 板材
14 2階根太受け部材(第1支持部材)
16 2階根太(第2支持部材)
17 防振材(弾性部材)
18,19 スペーサ
22,24 下地板
23,25 床板
26 床板(ヒータ付)

Claims (10)

  1. 上階と下階とを有する木造建築物の床構造において、
    それぞれが第1方向に延び、当該第1方向と直交する方向に互いに間隔を空けて並設された一対の第1床梁と、
    それぞれが前記第1方向と交差する第2方向に延び、当該第2方向と直交する方向に互いに間隔を空けて並設された一対の第2床梁と、
    前記一対の第1床梁及び前記一対の第2床梁で区画される領域を上方から覆設するように互いに隣接して並設された複数の面材と、
    前記複数の面材の内、互いに隣接する2枚の前記面材の両縁部近傍を上方から覆設して固定される板材と、
    を備え、
    前記複数の面材のそれぞれは、前記第1床梁及び前記板材の少なくとも一方と前記第2床梁とに対して、平面視で該部材と重なる部分で固定されている、
    床構造。
  2. 請求項1に記載の床構造であって、
    前記面材を挟み、前記第1床梁又は前記第2床梁の一方の床梁の上に配設され、前記上階からの荷重を支持する複数の第1支持部材、を更に備え、
    上方からの平面視において、前記複数の第1支持部材のそれぞれは、前記一方の床梁と重なっている、
    床構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の床構造であって、
    前記面材を挟み、前記第1床梁又は前記第2床梁の一方の床梁の上に配設され、前記上階からの荷重を支持する複数の第1支持部材、を更に備え、
    前記複数の第1支持部材のそれぞれは、前記複数の面材の上における前記板材により覆われた領域以外の領域に配設されている、
    床構造。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の床構造であって、
    前記板材は、前記隣接する2枚の前記面材よりも薄い、
    床構造。
  5. 請求項2から請求項4の何れかに記載の床構造であって、
    前記複数の第1支持部材のそれぞれと前記面材との間に設けられた弾性部材、を更に備える、
    床構造。
  6. 請求項2から請求項5の何れかに記載の床構造であって、
    前記複数の第1支持部材の上に架設され、それぞれが当該第1支持部材と交差する方向に延びる複数の第2支持部材と、
    前記第2支持部材の上に配設された複数の下地板、を更に備える、
    床構造。
  7. 請求項6に記載の床構造であって、
    前記複数の第1支持部材の少なくとも一部と、当該少なくとも一部の第1支持部材に対応する前記第2支持部材と、の間に設けられたスペーサ、を更に備える、
    床構造。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の床構造であって、
    前記板材と前記下地板との間には、空間が空いている、
    床構造。
  9. 請求項1から請求項8の何れかに記載の床構造であって、
    前記複数の面材の下面は、前記下階の天井面として下方に露出している、
    床構造。
  10. 上階と下階とを有する木造建築物において、
    前記上階の床構造として、請求項1から請求項9の何れかの床構造が採用されている、
    木造建築物。
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