JP6844195B2 - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置および画像形成方法に関する。
近年、トナー像を用紙上に形成する電子写真方式の画像形成装置(複写機、プリンター、ファクシミリ、これらの複合機)では、様々な種類の用紙が使用されるようになって来ている。具体的には、画像形成装置で画像形成される用紙としては、表面が平滑な通常の用紙(以下、平滑紙という。)に限られず、表面に凹凸のあるエンボス紙も使用されている。かかるエンボス紙は、様々な凹凸形状による風合いを活かした仕上がりを持たせるために、例えば印刷物の表紙、名刺、ポスター等の用途に用いられる。
他方、電子写真方式の画像形成装置でエンボス紙上に印刷を行う場合、トナーの転写行程において紙の断面方向の凹部にトナーが埋没するため、後の定着工程において、当該凹部に埋没したトナーと定着部材との密着性が低下するという問題があった。
具体的には、エンボス紙上に印刷を行う場合、凹部に埋没したトナーと定着部材との間に空気層が生じ、かかる空気層の存在によって定着部材からの熱が伝わり難くなって定着性が低下し、トナーの剥がれ或いはトナーの別部材への転移(スミア性)等の原因となっていた。
特許文献1では、エンボス紙などの表面粗さが大きく、グロス等の無い記録材に印刷する場合に発生する濃度ムラを防止するために、入力画像情報に基づく有色トナーの画像形成前に、白色や透明のトナーを用いて記録材の表面粗さを少なくする技術が記載されている。
特開2006−78883号公報
他方、特許文献1に開示された技術は、記録材の凹凸を透明や白色のトナーで予め埋めて粗さ(凹凸)を減らした後に有色トナーを付与するものであり、かかる方式では、用紙の凹凸の風合いを活かしつつ有色トナーの定着性を良好にすることはできない。
具体的には、特許文献1に開示された技術では、用紙の凹部と定着部材との間の空気層を減らして有色トナーの定着性を高めるためには、透明や白色のトナーを用いて記録材の凹部を十分に小さくした後に、有色トナーを付与する必要がある。この場合、透明や白色のトナーにより凹凸が可及的に無くなった用紙表面に有色トナーが付与されるため、用紙の凹凸による風合いは確実に損なわれ、また、透明や白色のトナーを大量に使用する必要がある。
本発明の目的は、エンボス紙などの表面粗さが大きい用紙の凹凸の風合いを活かしつつトナー像の定着性を改善することが可能な画像形成装置および画像形成方法を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、
入力画像情報に基づくトナー像を記録材に形成する画像形成部と、
前記記録材に形成されたトナー像を定着させる定着部と、
前記画像形成部および前記定着部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記入力画像情報に基づくトナー像間に生じるトナーが無い領域に、前記トナー像に前記定着部の熱を伝達するための補完用トナーを供給するように前記画像形成部を制御する。
本発明に係る画像形成方法は、
入力画像情報に基づくトナー像を記録材に形成する画像形成装置における画像形成方法であって、
前記入力画像情報に基づくトナー像間に生じるトナーが無い領域に前記トナー像に前記定着部の熱を伝達するための補完用トナーを供給し、
前記記録材に供給されたトナー像および前記補完用トナーを定着させる。
本発明によれば、エンボス紙などの表面粗さが大きい用紙の凹凸の風合いを活かしつつトナー像の定着性を改善することができる。
本実施の形態における画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 従来例の画像形成装置において定着部を通過するエンボス紙の状態を説明する図である。 本実施の形態の画像形成装置において定着部を通過するエンボス紙の状態を説明する図であり、入力画像情報に基づく有色トナー画像間の隙間の全てに白色トナーを付与する例を示す図である。 本実施の形態の画像形成装置において定着部を通過するエンボス紙の状態を説明する図であり、入力画像情報に基づく有色トナー画像間の隙間のうち溝の領域に白色トナーを付与する例を示す図である。 本実施の形態の画像形成装置において定着部を通過するエンボス紙の状態を説明する図であり、入力画像情報に基づく有色トナー画像間の隙間のうち溝の領域に、単位面積当たりの供給量を増やして白色トナーを付与する例を示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の制御フローチャートの一例を示す。 本実施の形態における画像形成装置の制御フローチャートの他の例を示す。
以下、本実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。以下に図示および説明する実施の形態は、エンボス紙等の表面粗さが大きい用紙の凹凸(溝)を検出し、該検出結果に基づいた画像形成処理を行う画像形成装置の構成例である。
図1は、本発明の実施の形態における画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態における画像形成装置1の制御系の主要部を示す。図1、2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)、W(ホワイト)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で5色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに二次転写することにより、トナー像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKWの5色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
本実施の形態では、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の4色のトナーは、入力画像データ(入力画像情報)に基づくトナー像を像担持体である中間転写ベルト421を介して記録材としての用紙Sに形成するためのトナーとして使用される。他方、W(ホワイト)のトナーは、後述する補完用トナーとして使用される。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、溝深さ検出センサー80等を備える。なお、溝深さ検出センサー80については後述する。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sにトナー像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿またはコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21および操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
本実施の形態では、操作表示部20は、補完用トナーであるW(ホワイト)トナーを供給する(埋める)領域をユーザーによって設定するための領域設定部としての役割を担う。かかる領域設定部は、入力画像データに基づくトナー像間に発生する隙間の全て、または入力画像データに基づくトナー像間に発生する隙間のうち溝の領域を、補完用トナーが供給される領域としてユーザーが選択できるように表示する。そして、領域設定部は、ユーザーによる選択結果を制御部100に領域設定データとして出力する。
また、操作表示部20は、制御部100による画像形成時の制御内容を設定する制御内容設定部としての役割を担う。かかる制御内容設定部は、用紙Sとしてエンボス紙を使用する場合の印刷ジョブ実行時の制御内容を選択可能に設定するものである。
本実施の形態では、操作表示部20は、溝深さ検出センサー80で検出されたエンボス紙の溝の深さが予め定められた閾値を超える場合、補完用トナーであるWトナーの消費量を低減させるモード(以下、トナー消費量低減モードという。)にするか否かをユーザーが選択できるように表示し、かかる選択結果を制御部100に制御内容設定データとして出力する。
また、本実施の形態では、操作表示部20は、図示しない用紙設定プロファイルで設定された斤量が予め定められた閾値を超える場合、上記のトナー消費量低減モードにするか否かをユーザーが選択できるように表示し、かかる選択結果を制御部100に制御内容設定データとして出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための有色画像形成ユニット(第1のトナー形成ユニット)41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
また、画像形成部40は、入力画像データや溝深さ検出センサー80の検出結果等に基づいて、YMCKの各有色トナーによる有色画像(トナー像)間に生じるトナーが無い隙間のうちの所定の領域をWトナー(補完用トナー)で埋めるための、補完用トナー形成ユニット41Wを備える。言い換えると、補完用トナー形成ユニット41Wは、上記の第1のトナー形成ユニット41Y、41M、41C、41Kにより形成されたトナー像間に生じるトナーが無い領域に、補完用トナーからなるトナー像を形成する第2のトナー形成ユニットとしての役割を担う。
これら有色画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、および補完用トナー形成ユニット41Wは、相互に同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、K、又はWを添えて示す。図1では、Y成分用の有色画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他のユニット41M、41C、41K、41Wの構成要素については符号が省略されている。以下、これらのユニット41M、41C、41K、41Wについて、トナー形成ユニット41と総称し、共通する構成について説明する。
トナー形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、およびドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部100は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。本実施の形態では、感光体ドラム413は、直径60mmであり、周速度315mm/secで回転駆動される。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、例えば二成分逆転現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は、例えばポリイミド樹脂(PI)製の無端状ベルトであり、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも1つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、例えば直径25mmの発砲ウレタンローラーであり、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。バックアップローラー423Bは、例えば例えば直径30mmのアルミニウム製のローラーである。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング部426は、中間転写ベルト421の表面に摺接する例えばウレタンゴム製のベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用してもよい。
定着部60は、用紙Sの定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、及び加熱源等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
本実施の形態では、定着部60は、上側定着部60Aの定着面側部材として熱源を持たない上加圧ローラー63(例えば直径60mm)を有し、下側定着部60Bの裏面側支持部材としてハロゲンヒーターなどの加熱源65Aが内蔵された下加熱ローラー65(例えば直径60mm)を有する。さらに、用紙搬送方向における下加熱ローラー65の上流側には、予備加熱部として、用紙Sを下方から加熱するためのハロゲンヒーターなどの板状のヒートプレート68が配置されている。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材から用紙Sを分離させるエア分離ユニット(図示略)が配置されている。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52および搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、斤量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
溝深さ検出センサー80は、給紙部51から給紙された用紙Sの表面を走査して溝情報を取得する。溝深さ検出センサー80は、例えば光学式のセンサーであり、用紙Sの幅方向(搬送方向と直交する方向)にアレイ状に配列された発光素子およびラインCCDなどの受光素子を有する。溝深さ検出センサー80は、かかる発光素子から用紙表面に射出された光を受光素子で読み取ることにより、用紙Sにおける溝の位置および溝の深さを溝情報として検出し、検出された溝情報を制御部100に出力する。
ところで、電子写真方式の画像形成装置でエンボス紙などの溝(凹凸)のある用紙上に印刷を行う場合、トナーの転写行程において用紙の断面方向の凹部にトナーが埋没するため、後の定着工程において、当該凹部に埋没したトナーと定着部材との密着性が低下するという問題があった。
より具体的には、表面粗さの粗い用紙上に印刷を行う場合、溝の凹部に埋没したトナーと定着部材との間に空気層が生じ、かかる空気層の存在によって定着部材からの熱が伝わり難くなって定着性が低下する。このように定着性が低下すると、用紙からトナーが剥がれたり、或いは用紙が他の部材と擦れることで、トナーが当該他の部材に転移する等の原因となる。以下、かかる問題点を、図面を参照してより詳しく説明する。
図3は従来例の画像形成装置において定着部を通過するエンボス紙の状態を説明する図である。図中、ブラック(K)のトナーを黒塗りで、シアン(C)のトナー、マゼンタ(M)のトナー、およびイエロー(Y)のトナーを各々同一のハッチングで示している。また、図中、上方にはトナーに接する定着部材(上加圧ローラー63)を示し、下方には溝を有するエンボス紙(用紙S)の溝部分(凹部)の断面を模式的に示す。
図3に示すように、エンボス紙の凹部には、転写されたYMCKのトナーが埋没している。この凹部の領域では上方の定着部材との密着性が低いため、定着部材と凹部に埋没されたトナーとの間に空気層が生じ(上下方向の両矢印L参照)、また、ハーフトーン等のトナーの少ない画像では、横方向の両矢印Lで示すように、有色トナー間にも空気層が生じている。かかる空気層は、低い熱伝導率を有するため、定着部からの熱を各トナーY,M,C,およびK(以下、有色トナーともいう。)に伝達する際の阻害要因となる。このため、エンボス紙等の凹部内に画像形成する場合、定着部からの熱が凹部内の有色トナーに伝達され難くなり、有色トナーの溶融が不十分な状態になる。
このように、トナーの溶融が不十分になると、トナーが剥がれたり、あるいは定着の後工程で使用される部材に当接した際、または用紙出力後に多量に重ねられた紙で擦られた場合に、トナーが他へ転移する現象(耐スミア性の低下)が生じる。
そこで、本実施の形態では、画像形成処理において、入力画像データに基づくトナー像間に生じるトナーが無い領域に、補完用トナーを供給するように画像形成部40が制御される。この例では、制御部100は、画像形成印刷ジョブの実行時に、有色トナー間の隙間に、他の色(白色)のトナーを付与する(補完する)ように画像形成部40を制御することにより、熱導電率が低い空気層を当該白色のトナーで埋める。
本実施の形態では、制御部100は、印刷ジョブの実行時に、入力画像データから各トナー像間におけるトナーの無い間隙領域を検出し、検出された間隙領域のうちの所定の領域に白色(W)トナーを供給するように、トナー形成ユニット41Y,41M,41C,41K、および41Wを制御する。ここで、白色(W)トナーを供給する所定の領域は、少なくとも溝(凹部)の領域の隙間を含めるようにする。
かかる制御を行った場合の定着部60を通過するエンボス紙の状態を図4に示す。図4では、図3と同一の有色画像をエンボス紙上に形成した場合を示しており、簡明のため、有色トナーに関して図3と同一のハッチングを付して符号を省略し、定着部材の図示も省略している。後述する図5および図6も同様である。
本実施の形態では、上述した制御を行うことにより、図3と比較して分かるように、横方向の空気層(図3の矢印L参照)の部分が白色(W)トナーで埋められ、かかる空気層が無くなる或いは可及的に縮小される。この結果、埋められた白色(W)トナーを介して定着部の熱が有色トナーに伝導され、有色トナーが熱でより溶けやすくなり、用紙への有色トナーの付着性が高まる。したがって、本実施の形態によれば、定着部60における有色トナーの定着性の向上を図ることが可能となる。
また、本実施の形態によれば、用紙の凹凸状態を可及的に維持することができるので、用紙の凹凸形状から醸し出される風合いを損なうことがない。また、本実施の形態によれば、予め白色等のトナーを用いて用紙の凹部を小さくする上述した特許文献1の方式と比較した場合、補完用トナー(白色トナー)の消費量を少なくすることができる。
図4では、検出された有色トナー像間の隙間の全てに白色トナーを付与した制御例におけるエンボス紙の状態を図示している。このため、有色トナー画像間に発生する隙間について、用紙の溝領域(凹部)のみならず、用紙の平面領域(凸部)にも白色(W)トナーが付与されている。
他の制御例として、図5に示すように、制御部100は、検出された有色トナー像間に発生する隙間のうち溝の領域(凹部)のみを他の色のトナーで埋める(補完する)ように画像形成部40を制御してもよい。この場合は、当該補完されるトナーの消費量を更に抑えつつ、有色トナーの定着性の向上を図ることが可能となる。
さらに他の制御例として、図6に示すように、白色(W)トナーの供給量を、有色トナーの高さ位置を最大限として、適宜増やすようにしてもよい。この場合は、図5と比較して分かるように、用紙凹部の上述した横方向の空気層が有色トナーの上部の位置まで可及的に縮小される。また、この制御例によれば、図3〜図5と比較して分かるように、用紙の凹部の空気層における上下方向の幅すなわち定着部材との距離(図3の矢印L参照)も縮小される。したがって、かかる制御例によれば、有色トナーの定着性のさらなる向上を図ることが可能となる。加えて、かかる制御例によれば、補完される白色トナーの高さ位置が有色トナーの高さ位置を超えないことからも、エンボス紙等の用紙の凹凸形状が可及的に維持され、かかる凹凸形状による風合いを維持することが可能になる。
ここで、有色トナー間の隙間に補完される白色トナーは、熱伝導率を高めて定着性を向上させる観点からは、有色トナーよりも熱伝導率の高いトナーを用いることが好ましい。トナーの熱伝導率を高めるために、例えば熱伝導率の高い金属性の顔料を含めることができる。本実施の形態では、白色トナーを構成する金属系の顔料として、例えば酸化チタン(TiO)の顔料を用いることができる。熱伝導率を高めたトナーの例として、金属系の顔料、結着樹脂、定着離型剤、および帯電制御剤を含む構成とする。ここで、金属系の顔料は、20〜50重量%の範囲で含有させることができる。このような構成とすることで、有色トナーの熱伝導率が0.15W/mK程度である場合、白色トナーの熱伝導率を1.3〜3.2W/mK程度に高くすることができる。
以下、エンボス紙に画像形成する場合の制御部100が行う制御例について、図7のフローチャートを参照して説明する。
ステップS1において、制御部100は、記録材情報を取得する。ここで、記録材情報は、印刷しようとする1枚分の用紙Sの情報であり、本実施の形態では、用紙設定プロファイルで設定された斤量Wの情報および給紙後に溝深さ検出センサー80から得られた溝深さDの情報を含む。
なお、他の例として、溝深さDの情報は、用紙設定プロファイルで設定された用紙の種類情報に対応付けておくこともできる。
ステップS2において、制御部100は、印刷しようとする用紙Sがエンボス紙であるか否かを判定する。本実施の形態では、溝深さDの値が所定の閾値(例えば30μm)を超えるか否かによって、エンボス紙であるか否かを判定する。制御部100は、印刷しようとする用紙がエンボス紙であると判定した場合(ステップS2、Yes)にはステップS3に移行する。
他方、制御部100は、印刷しようとする用紙がエンボス紙ではないと判定した場合(ステップS2、No)には、白色(W)トナーの補完を行わない通常モードであるとみなして、ステップS3〜ステップS7の処理をスキップしてステップS8に移行する。
ステップS3において、制御部100は、印刷ジョブの入力画像データから、有色画像の情報を取得する。かかる有色画像の情報には、印刷しようとする用紙Sに付与する有色トナー(YMCK)の種類および用紙S上の印刷位置(YMCKの各トナーを付与する用紙上の位置)に関する情報が含まれる。
続くステップS4において、制御部100は、ステップS3で取得された有色画像の情報を解析して、印刷しようとする有色画像間に間隙が存在するか否かを判定する。制御部100は、印刷しようとする有色画像間に間隙が存在すると判定した場合(ステップS4、Yes)にはステップS5に移行する。他方、制御部100は、印刷しようとする有色画像間に間隙が存在しないと判定した場合(ステップS4、No)には、ステップS5〜ステップS7の処理をスキップしてステップS8に移行する。例えば、ベタ塗り印刷のような場合、有色画像間に間隙が存在しないものと判定される。
ステップS5において、制御部100は、有色画像間の間隙のデータを取得してステップS6に移行する。ステップS6において、制御部100は、上述した領域設定データを参照して、ユーザーによる設定内容に従い、有色画像の隙間領域の全てに補完用トナーを付与するか、有色画像の隙間領域のうち、用紙Sの凹部の領域にのみ補完用トナーを付与するか、を選択してステップS7に移行する。
ステップS7において、制御部100は、ステップS6での選択結果に従って補完用トナーを付与する用紙S上の領域および作像条件(定着温度等)を決定し、かかる決定内容に従って画像形成部40および定着部60を制御する。ステップS7において、制御部100は、ステップS1で取得された記録材情報を参照して補完用トナーを付与する用紙S上の領域および作像条件(定着温度等)を決定することができ、かかる制御例については図9で後述する。
ステップS8において、制御部100は、印刷ジョブが終了したか否かについて判定する。制御部100は、印刷ジョブが終了したと判定した場合(ステップS8、Yes)、上述した一連の処理を終了する。他方、制御部100は、印刷ジョブが終了していないと判定した場合(ステップS8、No)、ステップS1に戻り、次に印刷する用紙SについてステップS1以降の処理を繰り返し行う。
上述のような構成により画像形成時の制御を行う画像形成装置1では、エンボス紙等、表面粗さが大きい用紙Sを使用する場合であっても有色画像の定着性を良好にすることが可能となる。すなわち、本実施の形態によれば、画像形成領域の有色トナー間の間隙に補完用トナーを付与することで、熱導電率が低い空気層が補完用トナーで埋められることにより、有色トナーの定着性を向上することができる。また、補完用トナーとして有色トナーよりも熱伝導率の高いトナーを使用することで、有色トナーの定着性を一層向上させることができる。
また、画像形成装置1は、用紙Sの表面を走査して溝情報を取得する溝深さ検出センサー80を備えているので、周期性の無い溝を有するエンボス紙等、様々な用紙に対応することができる。
また、画像形成装置1では、有色トナー間の間隙のうち溝(凹部)の領域にのみに補完用トナーを付与する制御を行うことで、補完用トナーの消費量を低減することができる。
また、画像形成装置1によれば、用紙Sの下方から加熱する下加熱方式としていることから、溝に埋没した有色トナーの定着性をさらに向上させることができる。加えて、画像形成装置1では、加熱源65Aが備えられた下加熱ローラー65の用紙搬送方向上流側に、用紙Sを下方から加熱する予備加熱部としてのヒートプレート68を備えるので、溝に埋没した有色トナーの定着性をより一層向上させることができる。
図8に、画像形成装置1の制御フローチャートの他の例を示す。図8の制御例は、上述したステップS2とステップS3の処理の間にステップS21〜ステップS24の処理を加えたものであり、図7で上述した処理については同じステップ番号を付して適宜説明を省略する。
図8に示す制御例は、印刷しようとする用紙Sがエンボス紙であり、かかるエンボス紙の溝深さが所定の閾値を超える場合、あるいはエンボス紙の斤量が所定の閾値を超える場合、画像の定着性を確保するための処理を行うものである。
制御部100は、ステップS2で、印刷しようとする用紙Sがエンボス紙であると判定した場合(ステップS2、Yes)には、ステップS21に移行する。
ステップS21において、制御部100は、ステップS1で取得した記録材情報を参照して、溝深さDの値が所定の閾値(例えば70μm)以下であるか、斤量Wが所定の閾値(例えば200gsm)以下であるかを判定する。
制御部100は、溝深さDの値が所定の閾値(70μm)以下であり、かつ、斤量Wが所定の閾値(200gsm)以下であると判定すると(ステップS21、Yes)、ステップS3に移行する。
他方、制御部100は、溝深さDの値が所定の閾値(70μm)を超える、或いは、斤量Wが所定の閾値(200gsm)を超えると判定すると(ステップS21、No)、ステップS22に移行する。
ステップS22において、制御部100は、上述した制御内容設定データを参照して、ユーザーにより設定されたモードがトナー消費量低減モードであるか否かを判定する。制御部100は、ユーザーにより設定されたモードがトナー消費量低減モードであると判定した場合(ステップS22、Yes)には、ステップS23に移行する。
他方、制御部100は、ユーザーにより設定されたモードがトナー消費量低減モードではないと判定した場合(ステップS22、No)には、ステップS24に移行する。
ステップS23において、制御部100は、上述したステップS7における補完用トナーを付与する作像条件に関し、定着温度を所定温度(例えば10℃)だけ上げる設定とする。
他方、ステップS24において、制御部100は、ステップS7における補完用トナーを付与する用紙上の領域への補完用トナーの単位面積当たりの供給量を、図6で上述したように、有色トナーの高さ位置まで増やす設定とする。
後のステップS7において、制御部100は、ステップS6での選択結果、および、ステップS23またはステップS24での設定条件に従って、補完用トナーを付与する用紙上の領域および作像条件(定着温度等)を決定し、当該決定内容に従って画像形成部40および定着部60を制御する。
図8に示す制御例によれば、用紙Sの溝(凹部)の深さに応じて、補完用トナーの単位面積当たりの供給量を増やし、或いは定着温度を上げることで、有色トナーの定着性を維持ないし一層向上させることが可能になる。また、図8に示す制御例によれば、用紙Sの斤量が重い厚紙の場合に、補完用トナーの単位面積当たりの供給量を増やし、或いは定着温度を上げることで、有色トナーの定着性を維持ないし一層向上させることが可能になる。
上述した実施の形態では、補完用トナーとしてW(白色)トナーを例示した。他方、補完用トナーの色は任意であり、透明、用紙の地色、銀色、金色など、画像形成に用いる有色トナーの色とは異なる他の色のトナーを使用することができる。
また、例えば地色が黒色の用紙上に画像形成するような場合、画像形成ユニット41Kの黒色のトナーを補完用トナーとして用いることもできる。この場合、例えば用紙設定プロファイルで用紙の色を設定しておく等により、上述した記録材情報に用紙地色の情報を含めておけばよい。
総じて、画像形成に用いられる画像を構成するトナーの間隙に供給(補完)される補完用トナーの色は、用紙の色と用紙に形成される画像を損なわない色であればよい。
上述した実施の形態では、補完用トナーを供給するユニット(第2のトナー形成ユニット)が用紙搬送方向における有色(YMCK)トナーの下流側に配置された構成を例示した。他方、補完用トナーを供給するユニットは、用紙搬送方向における有色(YMCK)トナーの上流側や中流に配置されることもできる。
上述した実施の形態では、補完用トナーを供給するユニットを一つ用いた場合を例示した。他方、補完用トナーを供給するユニットを複数配置して、用途に応じて使い分けを行ってもよい。
上述した実施の形態における構成および制御は、印刷しようとする用紙Sがエンボス紙である場合を前提とした。他方、上述した構成および制御は、印刷しようとする用紙Sがエンボス紙以外の表面粗さの粗い記録材、さらには平滑な記録材であっても同様に適用できる。
具体的には、用紙Sが平滑紙である場合、かかる用紙S上に転写されるトナーの厚みが厚い場合に、定着プロセスにおいてトナーの溶融が不十分となり、用紙S上のトナーが剥がれたり、トナーが他に転移する問題が生じ得る。上述した実施の形態の画像形成装置によれば、このような場合でも画像形成に用いられるトナーの溶融性を高め、定着性の向上を図ることが可能となる。
上述した実施の形態では、用紙S上のトナーを定着させる構成として、円筒形状の下加熱ローラー65による下加熱定着方式とし、また、用紙搬送方向における下加熱ローラー65の上流側に予備加熱部としてのヒートプレート68を用いるものとした。用紙S上のトナーを定着させる構成はこれに限定されず、例えば上加熱定着方式の構成であっても適用できる。また、予備加熱部としてのヒートプレート68を用紙の上側から対向するように配置することもできる。他方、上述のように、用紙Sの上側にトナーを転写する方式の場合には、下加熱定着方式がより好ましい。
以下、本発明を適用した実施例を説明する。
本発明者らは、上述した実施の形態の構成を備えた画像形成装置1を用いて、種々の溝深さおよび斤量のエンボス紙にトナー画像を形成した場合のトナー定着性に関する試験を行った。具体的には、画像形成されたエンボス紙上を他の部材(白紙の用紙)に擦り合わせることにより、トナーの汚れ(転移)の実験を行った。かかる実験で用いたエンボス紙は、斤量が150、200、300gsm、溝深さが50、60、70、80μmのものであり、これらを組み合わせた合計12種類のエンボス紙とした。
実施例1は、図4で説明した制御例、すなわち有色トナー画像間の間隙に白色トナーを付与する(埋める)ように画像形成した場合のエンボス紙について試験した。実施例2は、図5で説明した制御例、すなわち有色トナー画像間の間隙かつ用紙の溝(凹部)に白色トナーを付与(補完)するように画像形成した場合のエンボス紙について試験した。実施例3は、図6で説明した制御例、すなわち有色トナー画像間の間隙かつ用紙の溝(凹部)に、白色トナーを有色トナーの高さ位置まで増量して付与したものについて試験した。実施例4は、有色トナー画像間の間隙かつ用紙の溝(凹部)に白色トナーを付与し(図5参照)、定着部の定着温度を通常よりも10℃上げて画像形成したものについて試験した。
実施例1から3における共通条件を以下に示す。有色トナー画像は、YMCKの4色とし、用紙上の付着量を1.5g/mとした。白色トナーの用紙上の付着量は、0.6g/mとした。各トナーは、粒径6μmのものを用いた。白色トナーは、熱伝導率を高めるために、酸化チタン(TiO)の顔料を用いたものとした。
白色トナーが増量して付与される実施例4では、白色トナーの付着量として、以下の数式(1)に従った値とした。
白色トナーの付着量=有色トナーの付着量×(使用したエンボス紙の斤量÷300)×(使用したエンボス紙の溝深さ÷80) ・・・・(数式(1))
また、比較例として、有色トナー画像間の間隙かつ用紙の溝(凹部)に白色トナーを付与しない場合についても、白色トナーを付与しないこと以外は各実施例と同様の条件で試験を行った。
(評価の指標等)
画像を印刷したエンボス紙の印刷面に対して、綺麗な紙(平滑紙)を擦り合わせて試験を行い、かかる試験の前後における平滑紙(以下、単に紙という)の汚れの度合いを評価した。具体的には、紙の汚れの値として、以下の数式(2)に従って算出した。
紙の汚れΔL=試験後の汚れた紙の明度L−試験前の紙の明度L・・・(数式(2))
評価の具体的な指標を表1に示す。
Figure 0006844195
数式(2)に従った算出の結果、ΔLが0.5未満であれば汚れなく良好なレベル(○)、ΔLが0.5以上1.5未満であれば汚れはあるが問題ない許容レベル(△)、ΔLが1.5以上(最高値が4)であれば許容できないレベルの汚れ(×)と判定した。
実施例1および2における実験結果を表2に示し、実施例3および4における実験結果を表3に示す。また、比較例における実験結果を表4に示す。
Figure 0006844195
表2に示すように、実施例1および2では、斤量300gsmのエンボス紙、溝深さが80μmのエンボス紙、および斤量300gsmで溝深さが80μmのエンボス紙に対して紙を擦り合わせた場合に当該紙に汚れが発生したが、いずれも許容できるレベルであった。
Figure 0006844195
表3に示すように、実施例3および4では、実施例1および2で紙に汚れが発生したいずれのエンボス紙であっても、汚れなく良好な結果が得られた。この結果、実施例3および4は、実施例1および2よりも定着性が改善されることが分かった。
Figure 0006844195
表4に示すように、比較例では、いずれのエンボス紙においても許容できないレベルの汚れが発生した。
(他の実施例等)
上述した実施例1〜4では、種々の溝深さおよび斤量を有するエンボス紙を用いて試験を行った。本発明者らは、その他の実施例および比較例として、種々の斤量を有する平滑紙を用いて上述の汚れ発生の有無の試験を行った。この結果、平滑紙の場合でも、有色トナー像の定着性に関し同様の改善効果が得られることが分かった。
以上のように、本発明を適用した画像形成装置および画像形成方法によれば、エンボス紙などの表面粗さが大きい用紙の凹凸の風合いを活かしつつトナー像の定着性を改善することができる。
上記実施の形態では、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部(領域設定部、制御内容設定部)
30 画像処理部
40 画像形成部
41 画像形成ユニット(トナー形成ユニット)
41Y,41M,41C,41K 有色画像形成ユニット(第1のトナー形成ユニット)
41W 補完用トナー形成ユニット(第2のトナー形成ユニット)
50 用紙搬送部
60 定着部
60A 上側定着部
60B 下側定着部
63 上加圧ローラー
65 下加熱ローラー
65A 加熱源
68 ヒートプレート(予備加熱部)
80 溝深さ検出センサー
100 制御部(溝情報取得部、斤量取得部)

Claims (15)

  1. 入力画像情報に基づくトナー像を記録材に形成する画像形成部と、
    前記記録材に形成されたトナー像を定着させる定着部と、
    前記画像形成部および前記定着部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記入力画像情報に基づくトナー像間に生じるトナーが無い領域に、前記トナー像に前記定着部の熱を伝達するための補完用トナーを供給するように前記画像形成部を制御する、
    画像形成装置。
  2. 前記記録材に設けられている溝の位置および深さを溝情報として取得する溝情報取得部を有し、
    前記制御部は、前記溝情報を参照して、前記入力画像情報に基づくトナー像間に発生する隙間のうち少なくとも前記溝の領域の隙間に前記補完用トナーを供給するように前記画像形成部を制御する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成部は、前記入力画像情報に基づくトナー像を形成する第1のトナー形成ユニットと、前記第1のトナー形成ユニットにより形成されたトナー像間に生じるトナーが無い領域に前記補完用トナーからなるトナー像を形成する第2のトナー形成ユニットと、を備える、
    請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記補完用トナーは、前記入力画像情報に基づくトナー像を形成するトナーよりも熱伝導率が高いトナーである、
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記補完用トナーが供給される領域を設定する領域設定部を有し、
    前記領域設定部は、前記入力画像情報に基づくトナー像間に発生する隙間の全て、または前記入力画像情報に基づくトナー像間に発生する隙間のうち前記溝の領域を、前記補完用トナーが供給される領域として選択可能である、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記溝情報における前記溝の深さに応じて前記補完用トナーの供給量を決定し、該決定結果に基づいて前記画像形成部を制御する、
    請求項2または5に記載の画像形成装置。
  7. 前記溝情報における前記溝の深さに応じた前記制御部による制御内容を設定する制御内容設定部を備え、
    前記制御内容設定部は、
    前記溝情報における前記溝の深さに応じて前記補完用トナーの供給量を増やす制御と、
    前記溝情報における前記溝の深さに応じて前記定着部による加熱温度を高くする制御と、
    を選択可能である、
    請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記記録材の斤量を取得する斤量取得部を有し、
    前記制御部は、前記記録材の斤量に応じて前記補完用トナーの供給量を決定し、該決定結果に基づいて前記画像形成部を制御する、
    請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記斤量に応じた前記制御部による制御内容を設定する制御内容設定部を備え、
    前記制御内容設定部は、
    前記斤量に応じて前記補完用トナーの供給量を増やす制御と、
    前記斤量に応じて前記定着部による加熱温度を高くする制御と、
    を選択可能である、
    請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 搬送される記録材の表面を走査して前記溝情報を取得するセンサーを有し、
    前記溝情報取得部は、前記センサーから前記溝情報を取得する、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  11. 前記定着部は、搬送される記録材の下方側に配置された加熱源を有する、
    請求項1から9のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記定着部は、上加圧ローラーおよび前記加熱源を備えた下加熱ローラーを有し、
    前記記録材の搬送方向における前記下加熱ローラーの上流側には、前記記録材を下方から加熱する予備加熱部を有する、
    請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御部は、前記入力画像情報から各トナー像間におけるトナーの無い間隙領域を検出し、該検出された間隙領域に前記補完用トナーを供給するように前記画像形成部を制御する、
    請求項1から12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 前記補完用トナーは、前記記録材の色と前記トナー像とを損なわない色のトナーである、
    請求項1から13のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 入力画像情報に基づくトナー像を記録材に形成する画像形成装置における画像形成方法であって、
    前記入力画像情報に基づくトナー像間に生じるトナーが無い領域に前記トナー像に前記定着部の熱を伝達するための補完用トナーを供給し、
    前記記録材に供給されたトナー像および前記補完用トナーを定着させる、
    画像形成方法。
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