JP6843606B2 - 基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、基板の下面に処理液を供給して液処理を行う基板液処理装置において、基板の下面を乾燥させるための技術に関する。
半導体装置の製造に用いられる基板処理装置において、半導体ウエハ等の基板を水平姿勢で鉛直軸線周りに回転させながら当該基板の下面にリンス液例えば純水を供給して、当該下面にリンス処理を行うことがある。なお、「基板の下面」とは処理時に下方を向いている面であり、それがデバイス形成面である表面である場合、デバイス非形成面である裏面である場合の両方の場合がありうる。
下面のリンス処理が終了した後に、基板を高速回転させることにより振り切り乾燥が行われる。このとき、乾燥促進及びウオーターマーク発生防止のために、基板の下面側に低湿度であって好ましくは低酸素濃度であるガス、例えば窒素ガスが供給される。上記の処理を実行するための基板液処理装置が、例えば特許文献1に記載されている。
基板を良好に乾燥させるには、まず、基板の中心部に小さな円形の乾燥領域(乾燥コア)を形成し、この乾燥領域の外周縁を同心円状に徐々に拡げてゆくことが好ましい。そうすることにより、仮に液中にパーティクルが存在していたとしても、パーティクルが液と一緒に基板の外方に追いやられるため、乾燥した基板上にパーティクルが残留することを防止することができる。
特許文献1の装置に限らず、基板の下面の処理を行う場合、装置構成上の制約及びスペースの制約から、基板の下面に供給される液及びガスを吐出するノズルは、通常は、基板の中心部の真下の位置から吐出される。このため、乾燥領域を同心円状に制御された速度で安定的に拡げてゆくことが比較的困難である。乾燥領域の広がる速度の制御が適切でないと、乾燥領域の外側にある液膜の千切れ(液膜から分離した液滴が生じること)が生じるおそれがある。千切れた液滴中にパーティクルが存在していると、そのパーティクルは当該液滴の乾燥後、基板に再付着する。
特開2015−231030号公報
本発明は、基板の下面を乾燥させる際に、乾燥領域の外側にある液膜が千切れて液滴が生じることを防止できる技術を提供することを目的にしている。
本発明の一実施形態によれば、基板を水平姿勢で保持して鉛直軸線周りに回転させる基板保持回転機構と、前記基板保持回転機構に保持された前記基板の下方から、前記基板の下面の中央部に向けてリンス液を供給する処理液供給部と、前記基板を回転させながら前記基板の下面の中央部にリンス液を供給し、その後、前記基板を引き続き回転させながらリンス液の供給を停止して、前記基板の下面を、中央部から周縁部に向けて徐々に乾燥させてゆくときに、前記基板の下面においてリンス液の液膜が存在している領域とリンス液の液膜が存在していない領域との境界の前記基板の中心からの半径方向距離をrとし前記基板の角速度をωとしたとき、少なくとも前記rがある閾値より大きいときに、前記rが大きくなるに従って前記ωが小さくなるように、前記基板保持回転機構により前記基板の回転速度を制御する制御部とを備えた基板処理装置が提供される
本発明の他の実施形態によれば、基板を水平姿勢で鉛直軸線周りに回転させながら前記基板の下面の中央部にリンス液を供給するリンス工程と、その後、前記基板を引き続き回転させながらリンス液の供給を停止して、前記基板の下面を、中央部から周縁部に向けて徐々に乾燥させてゆく乾燥工程と、を備え、前記乾燥工程を実行しているときに、前記基板の下面においてリンス液の液膜が存在している領域とリンス液の液膜が存在していない領域との境界の前記基板の中心からの半径方向距離をrとし前記基板の角速度をωとしたとき、少なくとも前記半径方向距離rがある閾値より大きいときに、前記半径方向距離rが大きくなるに従って前記ωが小さくなるように、前記基板の回転速度を制御する、基板処理方法が提供される。
本発明のさらに他の実施形態によれば、基板処理装置の動作を制御するための制御部をなすコンピュータにより実行されたときに、前記コンピュータが前記基板処理装置を制御して上記の基板処理方法を実行させるプログラムが記録された記憶媒体が提供される。
上記本発明の実施形態によれば、基板の周縁部付近で液膜を拡げようとする力を抑制されるので、液膜が千切れて液滴が生じることを防止することができる。
本発明の基板処理装置の一実施形態に係る基板処理システムの全体構成を示す概略平面図である。 図1の基板液処理システムに含まれる処理ユニットの概略縦断面図である。 図2の処理ユニットの処理液の吐出口及び乾燥用ガスの吐出口の付近を拡大して示す断面図である。 ウエハ下面の乾燥の進行について説明するための図である。 ウエハ下面の乾燥時に生じる欠陥について説明するための図である。 ウエハの回転速度の制御について説明するグラフである。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚のウエハWを水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられ、内部に基板搬送装置13と、受渡部14とを備える。基板搬送装置13は、ウエハWを保持する基板保持機構を備える。また、基板搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、基板保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウエハWの搬送を行う。
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送部15と、複数の処理ユニット16とを備える。複数の処理ユニット16は、搬送部15の両側に並べて設けられる。
搬送部15は、内部に基板搬送装置17を備える。基板搬送装置17は、ウエハWを保持する基板保持機構を備える。また、基板搬送装置17は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、基板保持機構を用いて受渡部14と処理ユニット16との間でウエハWの搬送を行う。
処理ユニット16は、基板搬送装置17によって搬送されるウエハWに対して所定の基板処理を行う。
また、基板処理システム1は、制御装置4を備える。制御装置4は、たとえばコンピュータであり、制御部18と記憶部19とを備える。記憶部19には、基板処理システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部18は、記憶部19に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理システム1の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置4の記憶部19にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
上記のように構成された基板処理システム1では、まず、搬入出ステーション2の基板搬送装置13が、キャリア載置部11に載置されたキャリアCからウエハWを取り出し、取り出したウエハWを受渡部14に載置する。受渡部14に載置されたウエハWは、処理ステーション3の基板搬送装置17によって受渡部14から取り出されて、処理ユニット16へ搬入される。
処理ユニット16へ搬入されたウエハWは、処理ユニット16によって処理された後、基板搬送装置17によって処理ユニット16から搬出されて、受渡部14に載置される。
そして、受渡部14に載置された処理済のウエハWは、基板搬送装置13によってキャリア載置部11のキャリアCへ戻される。
次に、処理ユニット16の概略構成について図2及び図3を参照して説明する。なお、特に説明の無い限り、図3に現れている全ての部材は、幾何学的用語としての回転体に該当する。
図2に示すように、処理ユニット16は、チャンバ20と、ウエハWを保持して回転させる基板保持回転機構30と、処理液供給ノズルを構成する液体吐出部40と、ウエハWに供給された後の処理液を回収する回収カップ50とを備える。
チャンバ20は、基板保持回転機構30、液体吐出部40及び回収カップ50を収容する。チャンバ20の天井部には、FFU(Fan Filter Unit)21が設けられる。FFU21は、チャンバ20内にダウンフローを形成する。
基板保持回転機構30は、機械的なクランプ機構によりウエハWを保持するメカニカルチャックとして構成されている。基板保持回転機構30は、基板保持部31、回転軸32及び回転モータ(回転駆動部)33を有している。回転モータ33の回転速度は、制御装置4の制御の下で、任意の値に連続的に変化させることができる。回転モータ33は回転軸32を回転駆動し、これにより、基板保持部31により水平姿勢で保持されたウエハWが鉛直軸線周りに回転する。
基板保持部31は、円板形のベースプレート(板状体)31aと、ベースプレート31aの周縁部に設けられた複数の保持部材31bを有している。保持部材31bは、ウエハWの周縁を保持する。一実施形態においては、複数の保持部材31bのいくつかはウエハWの周縁に対して進退してウエハWの把持及び解放の切り換えを行う可動の支持部材であり、残りの保持部材31bは不動の保持部材(例えば支持ピン)である。回転軸32は鉛直方向に延びる中空の管状体からなる。
回転軸32とベースプレート31aとは連結部34により連結されている。連結部34は、回転軸32及びベースプレート31aと別体部品であってもよく、あるいは、回転軸32またはベースプレート31aと一体の部品であってもよい。
液体吐出部40は、全体として鉛直方向に延びる細長い軸状の部材として形成されている。液体吐出部40は、鉛直方向に延びる中空円筒形の軸部41と、頭部42とを有している。軸部41は、基板保持回転機構30の回転軸32の内部の円柱形の空洞32a内に挿入されている。軸部41と回転軸32とは同心である。軸部41の外周面と回転軸32の内周面との間に円環状の断面を有する気体通路80としての空間が形成されている。
気体通路80には、乾燥用ガス供給機構74から乾燥用ガスが供給される。乾燥用ガスは、乾燥が促進されるように低湿度であることが好ましく、ウオーターマークの発生を防止するために低酸素濃度であることがより好ましい。本実施形態では、乾燥用ガスとして、低湿度かつ低酸素濃度のガスである窒素ガスが用いられる。乾燥用ガス供給機構74の構成の図示及び詳細な説明は省略するが、例えば、ガス供給源に接続された供給ラインと、この供給ラインに介設された開閉弁及び流量制御弁などから構成される。
液体吐出部40の内部には、鉛直方向に延びる円柱形の空洞がある。この空洞の内部には処理液供給管43(図3にのみ示した)が設けられている。処理液供給管43の上端は、液体吐出部40の頭部42の上面の中央部で開口し、基板保持回転機構30に保持されたウエハWの下面の中央部に向けて処理液を吐出する(図3の黒塗り矢印を参照)液体吐出口43aとなる。
処理液供給管43には、ウエハWの下面を洗浄するためのリンス液例えば純水(DIW)が、処理液供給機構72(図2参照)から供給される。処理液供給機構72の構成の図示及び詳細な説明は省略するが、例えば、処理液供給源に接続された供給ラインと、この供給ラインに介設された開閉弁及び流量制御弁などから構成される。処理液供給機構72は、リンス液と、リンス液以外の処理液例えばDHF等の薬液とを切り換えて供給することができるように構成されていてもよい。
連結部34の上面中央部には、気体通路80と連通する円柱形の凹部34bが形成されている。頭部42の下側の大部分は凹部34b内に収容されている。頭部42は、凹部34aの外周端よりも半径方向外側に張り出すフランジ部42aを有している。気体通路80内を上向きに流れてきたガスは、凹部34aの内表面とこれと対向する頭部42の表面との間に形成された空間81を通って流れ、さらに、フランジ部42aの下面と連結部34の上面34aとの間の隙間82を通って流れ、半径方向外側に向けて概ね水平方向に、ウエハW下面とベースプレート31aとの間の空間83に噴射される(図3の白抜き矢印を参照)。つまり、隙間82の出口から噴射されるガスは、ウエハWの下面に向けて直接吹き付けられることはない。隙間82の出口はガス噴射部を構成する。
また、液体吐出口43aからウエハWの下面に供給された処理液が落下してきたとしても、この処理液が空間81を介して気体通路80に侵入することをフランジ部42aにより防止することができる。
図2に示すように、回収カップ50は、基板保持回転機構30の基板保持部31を取り囲むように配置され、回転するウエハWから飛散する処理液を捕集する。回収カップ50は、不動の下カップ体51と、上昇位置(図2に示す位置)と下降位置との間で昇降可能な上カップ体52とを有している。上カップ体52は、昇降機構53により昇降する。上カップ体52が下降位置にあるときには、上カップ体52の上端は、基板保持回転機構30により保持されたウエハWよりも低い位置に位置する。このため、上カップ体52が下降位置にあるときに、チャンバ20内に進入した図1に示した基板搬送装置17の基板保持機構(アーム)と基板保持回転機構30との間で、ウエハWの受け渡しが可能となる。
下カップ体51の底部には、排出口54が形成されている。この排出口54を介して、捕集された処理液及び回収カップ50内の雰囲気が回収カップ50から排出される。排出口54には排出管55が接続され、排出管55は減圧雰囲気の工場排気系(図示せず)に接続されている。
FFU21からの清浄空気のダウンフローは、回収カップ50(上カップ体52)の上部開口を介して回収カップ50内に引き込まれ、排出口54から排気される。このため、回収カップ50内には、矢印Fで示す気流が生じる。
処理ユニット16は、基板保持回転機構30により保持されたウエハWの上面に、リンス液のミストとガス(例えば窒素ガス)との混合流体である二流体を供給する二流体ノズル61を備えていてもよい。二流体ノズル61は、図示ないノズルアームにより、ウエハWの中心の真上の位置とウエハWの周縁の真上の位置との間の任意の位置、並びにウエハWの外方の待機位置(ホームポジション)に位置させることができる。
処理ユニット16は、基板保持回転機構30により保持されたウエハWの上面をスクラブ洗浄するブラシ62を備えていてもよい。ブラシ62は、図示ないノズルアームにより、ウエハWの中心部とウエハWの周縁部との間の任意の位置、並びにウエハWの外方の待機位置(ホームポジション)に位置させることができる。
次に、処理ユニット16にて行われる処理の一例について説明する。ここでは、露光処理に先立ち、ウエハWの裏面(デバイスが形成されていない面)のパーティクル除去(露光時のデフォーカス防止を目的とする)のための洗浄処理について説明する。この場合、処理液として純水(DIW)のみが用いられ、薬液は使用されない。また、図1において12台設けられている処理ユニット16の一つが、ウエハを裏返すリバーサー(図示せず)に置換される。
処理ユニット16に搬入される前に、図示しないリバーサーにより裏返されたウエハWを保持した基板搬送装置17がチャンバ20内に進入し、ウエハWを基板保持回転機構30の基板保持部31に渡す。基板保持回転機構30に保持されたウエハWの上面はデバイスが形成されていない裏面であり、ウエハWの下面はデバイスが形成されている表面である。その後、基板保持機構(アーム)がチャンバ20から退出し、上カップ体52が上昇位置に上昇する。
次に、基板保持回転機構30が、ウエハWを回転させる。ウエハWに対する一連の処理が終了するまでウエハWは回転し続ける。この状態で、二流体ノズル61に純水と窒素ガスが供給され、窒素ガスによりミスト化された純水の液滴と窒素ガスとの混合流体とからなる二流体が二流体ノズル61からウエハWに向けて噴射される。二流体ノズル61は、二流体を噴射しながら、図示しないノズルアームによりウエハWの中心部と周縁部との間を往復移動する。これにより、二流体のエネルギーによってウエハW上面に付着しているパーティクルを除去する二流体洗浄が行われる。
二流体洗浄工程の終了後、二流体ノズル61への純水の供給を継続したままで窒素ガスの供給を停止することにより、二流体ノズル61からウエハWの上面中央部にミスト化されていない純水を供給することにより、ウエハWの上面のリンス処理が行われる。このリンス処理の終了後、ウエハWの上面への純水の供給を停止し、ウエハWの振り切り乾燥が行われる。
なお、デバイス非形成面である裏面を上にして処理を行う場合には、二流体ノズル61に代えてブラシ62を用いて裏面の洗浄を行ってもよい。
上記のウエハWの上面(デバイスが形成されていない裏面)の処理中、特にウエハWの表面に二流体または純水が供給されている二流体洗浄及びリンス処理の実行中に、ウエハWの下面(デバイスが形成されていない裏面)の汚染を防止するために、ウエハWのリンス処理が行われる。
リンス処理は、液体吐出部40の液体吐出口43aから、回転しているウエハWの下面中央部にリンス液としての純水を供給することにより行われる。ウエハWの下面中央部に供給された純水は遠心力により半径方向外側に広がりながら流れ、ウエハWの周縁から外方に飛散する。このとき、ウエハWの下面全域が純水の液膜により覆われる。この純水の液膜は、ウエハWの上面から下面に周り込もうとするパーティクルを含む純水をブロックする。
ウエハWの上面から下面へ、あるいは下面から上面へのリンス液の回り込みを防止するため、ウエハWの上面のリンス処理と、ウエハの下面のリンス処理は同時またはほぼ同時に終了させることが好ましい。つまり、ウエハWの上面のリンス液の供給停止と、ウエハWの下面のリンス液の供給停止はほぼ同時に行うことが好ましい。
以下にウエハWの下面の乾燥について説明する。ウエハWの下面にウオーターマーク(これはパーティクルの原因となり得る)が生じないように、ウエハWと基板保持部31のベースプレート31aとの間の空間の酸素濃度を下げておくことが好ましい。このため、当該空間に、頭部42のフランジ部42aの下面と連結部34の上面34aとの間の隙間82の出口から窒素ガスを噴射する。
なお、特に窒素ガスの噴射開始直後に、ベースプレート31aに付着していたパーティクルが舞い上がる可能性があるため、窒素ガスの噴射はウエハWの下面が純水の液膜により覆われているうちに開始することが好ましい。
ウエハWの下面の乾燥にあたっては、まず、ウエハWを回転させたまま、液体吐出部40の液体吐出口43aからの純水の吐出を停止する。ウエハWの下面上に存在している純水は遠心力によりウエハWの周縁に向かって流れているため、まず最初に、ウエハWの中心部において、純水の液膜LFが消失しウエハWの表面(下面)が露出する。すなわち、ウエハW中心部に小さな円形の乾燥領域DA(乾燥コアとも呼ぶ)が形成される(図4も参照)。
その後、時間経過とともに乾燥領域DAが広がってゆき、最終的にウエハWの下面の全体が乾燥する。ウエハWの下面の中心部に形成された乾燥領域DAが半径方向外側に向けて滑らかに広がってゆくことが好ましい。より具体的には、液膜LFと乾燥領域DAとの境界Bがほぼ円形を維持しながら、半径方向に滑らかに移動してゆくことが好ましい。
境界Bの移動速度が不適切だと、液膜LFが千切れて液膜LFから液滴LDが分離する可能性がある。この現象が生じたときの状況を図5に模式的に示した。液滴の千切れは、ウエハの表面が疎水性である場合、及びウエハの表面に疎水性領域と親水性領域が混在している場合に生じやすく、特に後者の場合に生じやすい。具体的な例としては、マトリックス状に四角形の回路パターンがウエハWの表面に多数形成いる状況下で、回路パターンの表面に疎水性部分が多く存在し、かつ、四角形の間の領域が親水性である場合がある。この場合、回路パターン上に液滴が残り、その後液滴が乾燥するという事象が生じる。
液膜中にはパーティクルが存在しうる。パーティクルは、元々ウエハWに付着していたものかもしれないし、あるいは前述したように隙間82の出口から噴射された窒素ガスにより巻き上げられた後に液膜LF中に取り込まれたものであるかもしれない。パーティクルを含有する液滴が乾燥すると、そのパーティクルはウエハWの表面に付着する。回路パターンの部分にパーティクル入りの液滴が残り、これが乾燥すると、歩留まりに悪影響を及ぼす。
一方、液膜中にパーティクルが存在していたとしても、上述したように、液膜LFと乾燥領域DAとの境界Bがほぼ円形を維持しながら、半径方向に滑らかに移動してゆくのであれば、そのような問題は生じない。つまりこの場合、液膜中のパーティクルは液膜と一緒に半径方向外側に移動し、液膜と一緒にウエハWの外側に排出され、ウエハWの表面には残留しない。
液膜LFの千切れは、境界BがウエハWの周縁WEに近い位置にある場合に生じやすい。境界Bが周縁WEに近づくに従って液膜LFが薄くなり、かつ液膜LFを拡げようとする力が大きくなるからである。液膜の千切れが生じやすい領域では、ウエハWの回転速度を低めに抑えて液膜LFを拡げようとする力を抑制することが好ましい。
本実施形態では、ウエハWの中心Oから境界Bまでの半径方向距離をrとし、ウエハWの回転の角速度をωとしたときに、少なくとも半径方向距離rがある閾値より大きいときに、半径方向距離rが大きくなるに従って角速度ωが小さくなるようにウエハWの角速度ωを制御し、これにより液膜の千切れが生じやすい領域において液膜LFを拡げようとする力を抑制している。なお、半径方向距離rが比較的小さいときには角速度ωが比較的高くても液膜の千切れは生じ難い。このため、乾燥時間の短縮のために、液膜の千切れが生じ難い領域においては、液膜の千切れが生じない範囲で角速度ωを大きくしている。
なお、ウエハWの回転速度(単位時間当たりの回転数を意味し、例えば単位rpm(回転数/分)等により表示される)は角速度ωの定数倍である。従って、半径方向距離rが大きくなるに従って角速度ωを小さくするというのは、半径方向距離rが大きくなるに従ってウエハWの回転速度が小さくということと同じことである。
具体的な制御方法について以下に説明する。
[第1の制御方法]
第1の制御方法では、半径方向距離rがある閾値rT1より大きいときに、半径方向距離rと角速度をωの積rωが一定となるように制御を行う。この場合、境界Bの半径方向位置に関わらず、境界Bの半径方向位置におけるウエハWの周速度が同一になる。これによりウエハWの周縁部付近でも液膜LFを拡げようとする力が小さくなるため、液千切れの発生が生じ難くなる。第1の制御方法を採用したときの、半径方向距離rとウエハWの回転速度(rpm)(回転速度は60ω/2πに等しい:但しωの単位はラジアン)との関係の一例を、図6のグラフにおいて白抜き四角で示した。
半径方向距離置rが小さい場合にまで積rωを一定に維持しようとすると、そのときのウエハWの角速度ω(回転速度)が過大となり、ウエハWの振動が生じ、所望のプロセスが実行できなる恐れがある。また、半径方向距離置rが小さい場合には、つまり乾燥領域DAがあまり広がっていないときには、境界B付近での液膜LFの厚さが比較的厚いため、液千切れが生じる可能性は低い。このため、半径方向距離置rが閾値rT1以下のときの積rωを、閾値rT1より大きいときの積rωよりも小さくしている。
実際の運用では、半径方向距離置rが閾値rT1未満のときの角速度ωを、半径方向距離置rが閾値rT1に等しいときの角速度ωと同一の一定値にしている。これにより回転数制御が容易となる。なお、閾値rT1は、ウエハWの振動が生じず安定して回転させることができるウエハWの上限角速度ωmax(または上限回転速度)及び液膜LFの厚さを考慮して決定することができる。図6のグラフでは、上限角速度ωmaxに相当するウエハ回転速度を2500rpmとしている。
[第2の制御方法]
第2の制御方法では半径方向距離rがある閾値rT2より大きいときに、半径方向距離rと角速度ωの二乗の積rωが一定になるように制御を行う。この場合、境界Bの半径方向位置に関わらず、境界Bの半径方向位置におけるウエハW上の物体つまり液膜を構成する水が受ける遠心力(=mrω)が同一になる。これによりウエハWの周縁部付近でも液膜LFを拡げようとする力が小さくなるため、液千切れの発生が生じ難くなる。第2の制御方法を採用したときの、半径方向距離rとウエハWの回転速度(rpm)(回転速度は60ω/2πに等しい:但しωの単位はラジアン)との関係の一例を、図6のグラフにおいて黒丸で示した。半径方向距離置rが閾値rT2以下のときの角速度ωは、第1の制御方法の場合と同様に設定すればよい。
本実施形態では、ウエハWの回転速度(角速度ω)の制御は、乾燥を開始してからの経過時間と半径方向距離rとの関係を予め把握しておき、乾燥を開始してからの経過時間に応じてウエハWの回転速度を制御する。乾燥を開始してからの経過時間と半径方向距離rとの関係は、ウエハと同形の透明円形基板を用いた実験により予め把握しておくか、あるいはシミュレーションで把握することができる。なお、装置構造上、ウエハWの下面側に撮像センサ等を設けるスペースがあるのであれば、洗浄処理を実行しているときにリアルタイムで境界Bの半径方向位置つまり半径方向距離rをセンサに検出することも可能である。
ウエハWの上面の乾燥については本明細書では詳細には説明しない。例えば、回転するウエハWにリンスノズル(図示せず)からリンス液を供給しながら乾燥用ガスノズル(図示せず)から窒素ガス等の乾燥用ガスを供給し、窒素ガスがウエハWに衝突する半径方向位置PNをリンス液がウエハWに衝突する半径方向位置PRよりも半径方向内側に維持しつつ、半径方向位置PN及び半径方向位置PRの両方を半径方向外側に移動させてゆくといった公知の手法を用いることにより、乾燥領域と液膜との境界の移動速度を制御しながら、良好な乾燥を行うことができる。つまり、ウエハWの上面については、公知の方法により、液膜の千切れを防止し、パーティクルの残留が生じない乾燥を行うことができる。
上記の実施形態では、ウエハWの裏面(デバイス非形成面)を上向きとし、ウエハWの表面(デバイス形成面)を下向きとした状態で洗浄処理を行ったが、これに限定されるものではなくウエハWの表面を上向きとし、ウエハWの裏面を下向きとした状態で洗浄処理を行ってもよい。また、ウエハWの上向きの面に対しては洗浄処理を行わず、ウエハWの下向きの面のみに対して洗浄処理を行ってもよい。
処理対象の基板は半導体ウエハ(ウエハW)に限定されるものではなく、回転状態で処理が施される円形の基板であるならば、ガラス基板、セラミック基板等の他の種類の基板であってもよい。
W 基板(半導体ウエハ)
4 制御部(制御装置)
30 基板保持回転機構
31a ベースプレート
43a 処理液供給部
82 ガス噴射部

Claims (12)

  1. 基板を水平姿勢で保持して鉛直軸線周りに回転させる基板保持回転機構と、
    前記基板保持回転機構に保持された前記基板の下方から、前記基板の下面の中央部のみに向けてリンス液を供給するように構成された処理液供給部と、
    前記基板を回転させながら前記基板の下面の中央部にリンス液を供給し、その後、前記基板を引き続き回転させながら、リンス液が前記基板の下面の中央部に向けて吐出されている状態から当該リンス液の供給を停止して、前記基板の下面を、中央部から周縁部に向けて徐々に乾燥させてゆくときに、前記基板の下面においてリンス液の液膜が存在している領域とリンス液の液膜が存在していない領域との境界の前記基板の中心からの半径方向距離をrとし前記基板の角速度をωとしたとき、少なくとも前記半径方向距離rがある閾値より大きいときに、前記半径方向距離rが大きくなるに従って前記角速度ωが小さくなるように、かつ、前記境界より外側のリンス液の液膜が千切れて液滴が生じることが無いように、前記基板保持回転機構により前記基板の回転速度を制御する制御部と
    を備えた基板処理装置。
  2. 前記制御部は、前記半径方向距離rがある閾値より大きいときに前記半径方向距離rと前記角速度ωの積rωが一定となるように前記基板の回転速度を制御する、請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記制御部は、前記半径方向距離rが前記閾値以下のときの前記積rωが、前記半径方向距離rが前記閾値より大きいときの前記積rω以下となるように前記基板の回転速度を制御する、請求項2記載の基板処理装置。
  4. 前記制御部は、前記半径方向距離rが前記閾値以下のときの前記角速度ωが、前記半径方向距離rが前記閾値と等しいときの前記角速度ωと等しい一定の値に維持されるように前記基板の回転速度を制御する、請求項2記載の基板処理装置。
  5. 前記制御部は、前記半径方向距離rがある閾値より大きいときに前記半径方向距離rと前記角速度ωの二乗の積rωが一定となるように、前記基板の回転速度を制御する、請求項1記載の基板処理装置。
  6. 前記制御部は、前記半径方向距離rが前記閾値以下のときの前記積rωが、前記半径方向距離rが前記閾値より大きいときの前記積rω以下となるように前記基板の回転速度を制御する、請求項5記載の基板処理装置。
  7. 前記制御部は、前記半径方向距離rが前記閾値以下のときの前記角速度ωが、前記半径方向距離rが前記閾値と等しいときの前記角速度ωと等しい一定の値に維持されるように前記基板の回転速度を制御する、請求項5記載の基板処理装置。
  8. 前記基板保持回転機構は、前記基板保持回転機構により保持された基板の下方で基板に対向するベースプレートを有し、
    前記基板処理装置は、前記基板保持回転機構により保持された基板と前記ベースプレートとの間の空間に、当該基板の中央部の下方から、当該基板の面と実質的に平行な向きであってかつ半径方向外向きに乾燥用ガスを噴射するガス噴射部をさらに備えている、請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の基板処理装置。
  9. 基板を水平姿勢で鉛直軸線周りに回転させながら前記基板の下面の中央部のみにリンス液を供給するリンス工程と、
    その後、前記基板を引き続き回転させながら、リンス液が前記基板の下面の中央部に向けて吐出されている状態から当該リンス液の供給を停止して、前記基板の下面を、中央部から周縁部に向けて徐々に乾燥させてゆく乾燥工程と、を備え、
    前記乾燥工程を実行しているときに、前記基板の下面においてリンス液の液膜が存在している領域とリンス液の液膜が存在していない領域との境界の前記基板の中心からの半径方向距離をrとし前記基板の角速度をωとしたとき、少なくとも前記半径方向距離rがある閾値より大きいときに、前記半径方向距離rが大きくなるに従って前記角速度ωが小さくなるように、かつ、前記境界より外側のリンス液の液膜が千切れて液滴が生じることが無いように、前記基板の回転速度を制御する、基板処理方法。
  10. 前記半径方向距離rがある閾値より大きいときに前記半径方向距離rと前記角速度ωの積rωが一定となるように前記基板の回転速度を制御する、請求項9記載の基板処理方法。
  11. 前記半径方向距離rがある閾値より大きいときに前記半径方向距離rと前記角速度ωの二乗の積rωが一定となるように前記基板の回転速度を制御する、請求項9記載の基板処理方法。
  12. 基板処理装置の動作を制御するための制御部をなすコンピュータにより実行されたときに、前記コンピュータが前記基板処理装置を制御して請求項9から11のうちのいずれか一項に記載の基板処理方法を実行させるプログラムが記録された記憶媒体。
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