JP6842743B2 - ソーラーシェアリングシステム - Google Patents

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Description

本発明は、農地に太陽光を採光して陽性植物の生育を可能とするとともに、発電を行うことができるソーラーシェアリングシステムに関するものである。
近年、農地の上にヤグラなどの支柱を建て、その上にソーラーパネルを設けて太陽光発電しながら営農を継続する、いわゆるソーラーシェアリングシステムが提唱されている。このソーラーシェアリングシステムにおいては、農業を継続しながら太陽光発電を行うことが可能であるため、太陽光発電のために耕作地を放棄したり離農したりする必要はなく、継続的な営農が可能である。一方、このようなソーラーシェアリングシステムでは、ソーラーパネルを農地の上に設置するため、太陽光による日照が制限され、日当たりを好む陽性植物や半陽性植物の生育を阻害することになる。
特許文献1には、ソーラーパネル内に複数の透光部を設けて、太陽光発電を行うとともに、農地への日照を考慮した構成が記載されている。
また、特許文献2には、太陽電池の裏側にLEDを取り付けて植物に光をあてて植物を生育させる構成が記載されている。
特許文献1:特開2018−082133号公報
特許文献2:特開2018−093854号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものは、透光部を通して太陽光が農地に差し込むもののソーラーパネルの太陽電池部分による影がなくなるわけではなく、また日射が弱まるため採光が不十分であるという問題点があった。
また、特許文献2に記載のものは、LEDにより農地に光を照射できるものの、太陽光による植物の生育と比べると、生育した植物を食したときの味に違いがでる恐れがあるとともに、LED設備やLED照射のためのエネルギーが必要となり高コストであるという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決して、太陽光発電を行いながら、農地全体に太陽光の採光を可能とする安価なソーラーシェアリングシステムを実現することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明は、農地におけるソーラーシェアリングシステムであって、
複数のソーラーパネルを一列に並べたソーラーパネル列と、
複数の反射板を一列に並べた反射板列と、
複数の前記反射板の傾斜角を調整可能な制御部と、を備え、
前記反射板列及び前記ソーラーパネル列を略平行に、且つ、当該反射板列及びソーラーパネル列と交差する方向に交互に配置し
前記制御部は、前記反射板を一定角度範囲において揺動させながら、太陽の仰角に連動して追尾するように傾斜角を変更可能で、
低仰角の太陽光を葉面上方から照射することが可能であり、
前記農地における植物の生育状態をモニタリングするモニタリング機器を備え、
前記制御部は、当該モニタリング機器によりモニタリングした植物の生育状態に基づいて、前記反射板の傾斜角を調整して成長遅れ領域への日照時間を増やすことを特徴とするソーラーシェアリングシステムを提供するものである。
この構成により、太陽光発電を行いながら、農地の広い範囲に太陽光の採光を可能とし、従来あった日射ムラを低減する安価なソーラーシェアリングシステムを実現することができる。
この構成により、農地全体にまんべんなく太陽光を照射することができる。また、成長遅れ領域への日照時間を増やすことができる。
前記反射板は、第1反射面と前記第1反射面の裏面に設けられた第2反射面とを備え、前記第1反射面及び前記第2反射面は凸面形状を有している構成としてもよい。
この構成により、東西方向にソーラーシェアリングシステムを配置した場合であっても効率よく太陽光を農地へ採光することができる。
前記制御部は、前記ソーラーパネルの傾斜角と前記反射板の傾斜角との差が90°となるように制御する構成としてもよい。
この構成により、最も効率よく発電できるとともに、農地に効率よく採光ことができる。
前記制御部は、夜間及び強風時に全ての前記ソーラーパネルと全ての前記反射板とを水平になるように各傾斜角を0°に制御する構成としてもよい。
この構成により、突然の天候の急変にも対応してソーラーシェアリングシステムの破損を防止することができる。
前記農地又は前記農地周辺に潅水用蛇口を設け、前記反射板に向けて放水し反射した水が農地に潅水可能である構成としてもよい。
地面近くに潅水用蛇口を設けることにより、当該潅水用蛇口から水を反射板に放水し、反射板で反射した水を農地に潅水することができる。
また、当該ソーラーシェアリングシステムの上部に潅水用蛇口を設けることにより、農地に潅水できるとともに、ソーラーパネルを洗浄することができる。
また、日照り続きの天候時や、例えば、夜明け後の日照とともに光合成が始まるため、夜明け前に潅水する構成としても良い。その際、反射板の角度を制御することで農地全体に潅水することができる。
前記農地又は前記農地周辺の地面近くに光源を設け、前記反射板に向けて光を照射し反射した光が農地に照射可能である構成としてもよい。
この構成により、葉裏にも光を照射できるとともに、当該光源から揺動する反射板に反射させた反射光で夜間であっても農地全体に光を照射できる。また、赤色又は黄色の光とすることで、防虫効果が期待できる。
また、上記課題を解決するために本発明は、農地におけるソーラーシェアリングシステムであって、
複数のソーラーパネルを一列に並べたソーラーパネル列と、
複数の反射板を一列に並べた反射板列と、
複数の前記反射板の傾斜角を調整可能な制御部と、を備え、
前記反射板列及び前記ソーラーパネル列を略平行に第1方向に、且つ、当該反射板列及びソーラーパネル列と交差する方向に交互に配置した第1システムと、
前記反射板列及び前記ソーラーパネル列を略平行に第2方向に、且つ、当該反射板列及びソーラーパネル列と交差する方向に交互に配置した第2システムと、を有し、
前記第1方向と前記第2方向とは、互いに交差する方向であり、
前記制御部は、前記反射板を一定角度範囲において揺動させながら、太陽の仰角に連動して追尾するように傾斜角を変更可能で、
低仰角の太陽光を葉面上方から照射することが可能であり、
前記農地における植物の生育状態をモニタリングするモニタリング機器を備え、
前記制御部は、当該モニタリング機器によりモニタリングした植物の生育状態に基づいて、前記反射板の傾斜角を調整して成長遅れ領域への日照時間を増やすことを特徴とするソーラーシェアリングシステムを提供するものである。
この構成により、昼間の太陽光発電に加えて朝夕の太陽光発電を行いながら、安価に農地の広い範囲に太陽光の採光を可能とすることができる。
また、上記課題を解決するために本発明は、農地におけるソーラーシェアリングシステムにおける採光方法であって、
複数のソーラーパネルを一列に並べたソーラーパネル列と、複数の反射板を一列に並べた反射板列と、を備え、
前記反射板列及び前記ソーラーパネル列を略平行に、且つ、当該反射板列及びソーラーパネル列と交差する方向に交互に配置し、
前記反射板を一定角度範囲において揺動させながら、太陽の仰角に連動して追尾するように傾斜角を変更制御し
低仰角の太陽光を葉面上方から照射することが可能であり、
前記農地における植物の生育状態をモニタリングし、
モニタリングした植物の生育状態に基づいて、前記反射板の傾斜角を調整して成長遅れ領域への日照時間を増やすことを特徴とするソーラーシェアリングシステムにおける採光方法を提供するものである。
この構成により、太陽光発電を行いながら、安価に農地の広い範囲に太陽光の採光を可能とすることができる。
本発明のソーラーシェアリングシステムにより、太陽光発電を行いながら、農地全体に太陽光の採光を可能とする安価なソーラーシェアリングシステムを実現することができる。
本発明の実施例1におけるソーラーシェアリングシステムを説明する図である。 本発明の実施例1における反射板を説明する図である。 本発明の実施例1におけるソーラーシェアリングシステムにおける制御部の構成を説明する図である。 本発明の実施例1における反射板の揺動を説明する側面図である。 本発明の実施例2における反射板を説明する図である。 本発明の実施例2における反射板による太陽光の反射を説明する側面図である。 本発明の実施例3におけるソーラーシェアリングシステムを説明する側面図である。 従来のソーラーシェアリングシステムを説明する図である。 本発明の実施例4におけるソーラーシェアリングシステムを説明する図である。 本発明の実施例5におけるソーラーシェアリングシステムを説明する図である。 本発明の実施例におけるソーラーシェアリングシステムを説明する図である。
本発明の実施例1について、図1〜図4を参照して説明する。図1は、本発明の実施例1におけるソーラーシェアリングシステムを説明する図である。図2は、本発明の実施例1における反射板を説明する図である。図3は、本発明の実施例1におけるソーラーシェアリングシステムにおける制御部の構成を説明する図である。図4は、本発明の実施例1における反射板の揺動を説明する側面図である。
本発明の実施例1におけるソーラーシェアリングシステム51を図1に示す。農地3には、日当たりを好む陽性植物が栽培されている。その農地3の上に高さが2.5m程度(耕運機が通行できる高さであり、2.5m以上の高さであってもよい)のヤグラ4を組み、ヤグラ4の天井部分に反射板1をy方向に一列に並べた反射板列6と、ソーラーパネル2をy方向に一列に並べたソーラーパネル列5が取付けられている。それらは、反射板列6、ソーラーパネル列5、反射板列6、ソーラーパネル列5となるように、反射板列6及びソーラーパネル列5を平行に、且つ、反射板列6及びソーラーパネル列5と略直交する方向(x方向)に交互に設けている。このとき、北半球においては、x方向が南方向になるようにソーラーシェアリングシステム51が設けられ、複数の反射板1は主に南からの太陽光Sを農地3へと反射しソーラーパネル2によって影になる領域に採光することができる。ソーラーパネル2は太陽光発電で得たエネルギーを後述する反射板1の揺動や傾斜角の変更駆動に用いることができる。
実施例1においては、複数の反射板1と複数のソーラーパネル2とを南方向(図1のx方向)に交互に設けている。つまり、主に太陽光Sの日照方向となる南方向に沿って交互に反射板1とソーラーパネル2とを設けることにより、ソーラーパネル2による影の影響を少なくして農地3の広い範囲に採光することができる。
なお、実施例1においては、並べているが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、反射板列6、反射板列6、ソーラーパネル列5、ソーラーパネル列5、反射板列6、反射板列6、ソーラーパネル列5、ソーラーパネル列5となるように、反射板列6及びソーラーパネル列5を複数毎に並べてもよい。つまり1以上の反射板列6及びソーラーパネル列5を略平行に、且つ、交互に並べればよい。
従来は、図8に示すように、y方向に複数のソーラーパネル2を並べたソーラーパネル列5をx方向にびっしりと配置している場合が多く、発電は充分に可能であるが農地3に影ができ、採光が不十分であった。このためシイタケなどの陰性植物は生育するが、トマト、スイカ等の陽性植物やブルーベリー等の半陽性植物の生育が阻害されていた。また、採光を考慮してソーラーパネル列5の間に隙間を設けて配置すると、採光は改善されるが発電量が減少し、農地もしくは温室など施設園芸での設備のための電力を消費する構成の場合、買電が必要となる問題があった。これに対して、本発明の実施例1におけるソーラーシェアリングシステム51は、発電を行いながら、反射板1によりソーラーパネル2によって影ができる農地3に採光できる。
次に、実施例1における反射板1について、図2を参照して詳しく説明する。反射板1は、第1反射面31が支柱33にボルトにより取付けられ、第1反射面31で太陽光Sを反射させて農地3に照射する。第1反射面31は、縦60cm×横45cmのステンレスを凸面形状に構成してより広い範囲に採光が可能である。支柱33には複数の反射板1が取付けられて反射板列6として、ヤグラ4に回動自在に支持されている。そして、一列の反射板列6における左端の反射板1に駆動杆34が設けられ、右端の反射板1に駆動杆35が設けられている。そして、駆動杆34、駆動杆35を圧縮又は伸長させることにより支柱33を回動させて、後述するように一列の反射板列6における第1反射面31を一定角度範囲の揺動角εにおいて揺動させることができる。これにより一の傾斜角θ(図1参照)において太陽光Sを広い範囲に照射できる。また、駆動杆34、駆動杆35を圧縮又は伸長させることにより一列の反射板列6における第1反射面31の傾斜角θを太陽の仰角に連動して追尾するように変更することができる。駆動杆34、駆動杆35は、エアーシリンダからなり、後述する制御部20により駆動させることができる。また、第1反射面31の裏側には、傾斜計36が設けられ、揺動角ε(図4参照)や傾斜角θの計測を行う。
反射板1の揺動や傾斜等を行う制御部20について、図3を参照して説明する。ソーラーパネル2で発電された電力はパワーコンディショナー21でDC−DC変換等を行って図示しない蓄電池に蓄積されるとともに、発電量を逐一コンピュータ24に入力する。風速計22は、ヤグラ4の天井に近い場所に設けられ、計測した風速をコンピュータ24に逐一入力する。万一、風速が所定値以上となると反射板1及びソーラーパネル2を水平になるいように制御して風による破損を防止する。
反射板1の第1反射面31に取付けられた傾斜計36は重力加速度を計測することにより水平面からの角度をコンピュータ24に逐一入力する。コンピュータ24は指示した揺動角や傾斜角通りになっているか、また機器に異常がないかを常に監視する。そして、コンピュータ24は、図示しないインターネットに接続されており、暦や日時から太陽の仰角や位置を算出し、ソーラーパネル駆動部25に対してソーラーパネル2の傾斜角φ(図1参照)を出力する。またコンピュータ24は、反射板駆動部26に対して反射板1の揺動角εや傾斜角θを出力する。これによって、反射板駆動部26は、駆動杆34、35を駆動させ、反射板1における支柱33を回動させて第1反射面31を揺動させるとともに、太陽の仰角に連動して追尾するように傾斜角θを変更する。また、コンピュータ24が反射板1やソーラーパネル2の異常を検知すると管理者のスマホ等に通知する
図4を参照して、反射板1及びソーラーパネル2の動作について説明する。実施例1においては、ソーラーシェアリングシステム51が南北に配置され、反射板1の第1反射面31及びソーラーパネル2が南方向(x方向)を向くように配置されている。そして、太陽光Sに対して垂直になるように全てのソーラーパネル2を連動して傾斜角φにソーラーパネル駆動部25が傾斜させる。このとき、反射板1の傾斜角θは、ソーラーパネルの傾斜角φに対して、θ−(−φ)=90°となるように傾斜させるのが望ましい。全ての反射板1を反射板駆動方向11に駆動杆34、35を連動して駆動させて上記の角度に傾斜させることにより農地3に効率よく太陽光Sを採光することができる。
つまり、ソーラーパネル2及び反射板1の傾斜角が0°のときに、ソーラーパネル2及び反射板1は水平であるとし、空側に傾斜させる角度を正方向としたときに、制御部20は、ソーラーパネル2の傾斜角φを反射板1の傾斜角θより90°小さくなるように制御する。
そして、傾斜角θに傾斜させた全ての反射板1を一定角度範囲である揺動角εだけ揺動させる。これにより、農地3全体に太陽光Sがいきわたるようになり十分な採光をすることができる。揺動角εはヤグラ4の高さによっても異なるが、±20°程度が望ましい。この反射板1の揺動は全ての反射板1の支柱33が連動して行う。
また、反射板1を揺動角εで揺動させることで、防鳥・防虫効果が期待できる。
すなわち、制御部20は、反射板1を一定角度範囲である揺動角εにおいて揺動させながら、太陽の仰角に連動して追尾するように傾斜角θを変更させている。これにより、太陽光Sによる日照がある限り、農地3全体にまんべんなく採光することができ、トマト、スイカ等の陽性植物やブルーベリー等の半陽性植物の生育を促すことができる。
また、日差しの強い日中は反射板1で積極的に太陽光を遮光して葉焼けを防止することが可能であるとともに、葉面への一日のトータル日照を担保するために、朝日、夕日を真上から照射し、従来は、斜め光のため遮蔽されていた葉面への照射効率が向上させることができる。
さらに、日差しの強い日中は反射板を水平にして完全に日照を遮蔽する状態と、太陽光仰角に基づく反射板1の適性角度と、の間を適切な間隔で往復させるように制御部20が制御することで、葉焼けを防止しながら葉面へ一定の日照を確保することができる。
制御部20は、夜間及び強風時に全てのソーラーパネル2と全ての反射板1とを水平になるように傾斜角φ及び傾斜角θを0°に制御する。これにより、天候の急変等によりソーラーパネル2や反射板1の破損や農地3に異物が混入することを防止できるとともに、冬季の放射冷却や霜を防ぐことができる。
なお、実施例1においては、第1反射面31が縦60cm×横45cmのステンレスを凸面形状に構成するようにしたが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、第1反射面31は平坦であってもよいし、球面形状を有していてもよい。球面形状を有することにより、ソーラーシェアリングシステム51が南北に配置された場合の朝日や夕日も効率よく農地3に反射させることができる。また、120cm〜180cmの横幅を有するステンレスを用いて構成してもよい。さらに、第1反射面31をステンレスで構成したが、他の金属や合成樹脂で構成してもよいし、鏡やガラスで構成してもよい。
また、実施例1においては、ソーラーパネル2をy方向に一列に並べたソーラーパネル列5と、反射板1をy方向に一列に並べた反射板列6とを略直交するx方向に交互に配置するようにしたが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、ソーラーパネル列5と反射板列6とを45°程度の角度を有する方向に交互に配置してもよいし、120°程度の角度を有する方向に交互に配置してもよい。少なくともソーラーパネル2を一列に並べたソーラーパネル列5と、反射板1を一列に並べた反射板列6とが平行に、且つ、これらの列に交差する方向に交互に配置すればよい。
また、実施例1においては、図1に示すように、反射板1とソーラーパネル2とをz方向に同じ高さに設けているが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、反射板1の高さをソーラーパネル2の高さより低くしてもよい。これにより、太陽光Sが真上に近い位置にある場合、反射板1がソーラーパネル2の影になることなく太陽光Sを反射できる。また、反射板1の高さをソーラーパネル2の高さより高くしてもよい。この場合、反射板1で反射した太陽光Sをソーラーパネル2に照射することもできる。さらに反射板1とソーラーパネル2の相互の高さを可変に構成して農地3にあった高さとしてもよい。
さらに、実施例1においては、全ての反射板1及び全てソーラーパネル2を連動して駆動するように構成したが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、反射板1及びソーラーパネル2をそれぞれ個々に駆動制御してもよい。これにより、農地3で栽培する植物の種類等によって採光の度合いを変えることができる(陰性植物を栽培する場合は、反射板1による採光が少なくなりように制御する。)。また、全てのソーラーパネル2は連動して駆動し、反射板1は個々に駆動するように制御してもよい。さらに、ソーラーパネル2は水平又は一定の傾斜角φに保ち、反射板1のみを揺動及び傾斜角変更の駆動を行うように構成してもよい。これにより、ソーラーシェアリングシステム51を東西方向に配置した場合等に少ないエネルギーで発電と採光を実現できる。
また、実施例1においては、ソーラーパネル駆動部25でソーラーパネル2を駆動し、反射板駆動部26で反射板1を駆動するように構成したが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、一の駆動部でソーラーパネル2及び反射板1を駆動するように構成してもよい。この場合は、ソーラーパネル2の傾斜角φより反射板1の傾斜角θが90°大きい関係を維持させて駆動すればよい。
このように、実施例1においては、農地におけるソーラーシェアリングシステムであって、
複数のソーラーパネルを一列に並べたソーラーパネル列と、
複数の反射板を一列に並べた反射板列と、
複数の前記反射板の傾斜角を調整可能な制御部と、を備え、
前記反射板列及び前記ソーラーパネル列を略平行に、且つ、当該反射板列及びソーラーパネル列と交差する方向に交互に配置したことを特徴とするソーラーシェアリングシステムにより、太陽光発電を行いながら、農地の広い範囲に太陽光の採光を可能とする安価なソーラーシェアリングシステムを実現することができる。
また、前記制御部は、前記反射板を一定角度範囲において揺動させながら、太陽の仰角に連動して追尾するように傾斜角を変更可能である構成により、農地全体にまんべんなく太陽光の採光を可能とすることができる。
さらに、農地におけるソーラーシェアリングシステムにおける採光方法であって、
複数のソーラーパネルを一列に並べたソーラーパネル列と、複数の反射板を一列に並べた反射板列と、を備え、
前記反射板列及び前記ソーラーパネル列を略平行に、且つ、当該反射板列及びソーラーパネル列と交差する方向に交互に配置し、
前記反射板を一定角度範囲において揺動させながら、太陽の仰角に連動して追尾するように傾斜角を変更制御することを特徴とするソーラーシェアリングシステムにおける採光方法により、太陽光発電を行いながら、農地全体にまんべんなく太陽光の採光を可能とすることができる。
本発明の実施例2は、第1反射面の裏側に第2反射面を備えている点で実施例1と異なっている。実施例2について、図5、図6を参照して説明する。図5は、本発明の実施例2における反射板を説明する図である。図6は、本発明の実施例2における反射板による太陽光の反射を説明する側面図である。
図5に示すように、実施例2における反射板101は、第1反射面31の裏側に第2反射面32を備え、第2反射面32は第1反射面31とは逆方向に光を反射するように構成されている。第2反射面32は、第1反射面31面と同様にステンレスからなり支柱33にボルトによって取り付けられている。そして、駆動杆34、35を駆動(圧縮又は伸長)することにより、支柱33を支点にして回動し、傾斜角θを変更するとともに、揺動させることができる。また、実施例2においては、第1反射面31の凸面方向とは逆方向に凸面となるように、第2反射面32の反射面が構成されている。
実施例2におけるソーラーシェアリングシステム151は、主に、x方向が東方向を向くように配置される。そして、第1反射面31を例えば東向きに、第2反射面32を西向きに配置する。東から朝日が当たる時間帯は、第1反射面31に太陽光Sを反射させて農地3に採光し、西から夕陽があたる時間帯は、第2反射面32に太陽光Sを反射させて農地3に採光する。これにより、東西にソーラーシェアリングシステム151を配置しても効率よく太陽光Sを農地3に採光することができる。
なお、実施例2においては、第1反射面31及び第2反射面をステンレスで構成したが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、他の金属や合成樹脂で構成してもよいし、鏡やガラスで構成してもよい。
このように、実施例2においては、前記反射板は、第1反射面と前記第1反射面の裏面に設けられた第2反射面とを備え、前記第1反射面及び前記第2反射面は凸面形状を有している構成により、東西方向にソーラーシェアリングシステムを配置した場合であっても効率よく太陽光を農地へ採光することができる。
本発明の実施例3は、温室の天井部分に反射板1とソーラーパネル2を配置している点で、実施例1と異なっている。図7を参照して、実施例3について説明する。図7は、本発明の実施例3におけるソーラーシェアリングシステムを説明する側面図である。
図7に示すように、実施例3におけるソーラーシェアリングシステム251は、x方向が南方向になるように配置され、温室204の天井部分に反射板1とソーラーパネル2を配置している。温室204の天井は、南面及び北面に傾斜しており、当該南面にソーラーパネル2を配置し、北面に反射板1を配置している。反射板1は凸面形状を有した第1反射面31を備えて太陽光Sを温室内の農地3に採光することができる。
そして、実施例1と同様に、制御部が反射板1を一定角度範囲において揺動させながら、太陽の仰角に連動して追尾するように傾斜角θを変更することで農地3全体に効率よく採光することができる。
なお、実施例3においては、南面にソーラーパネル2を配置し、北面に反射板1を配置するように構成したが、これに限定されず適宜変更が可能である。例えば、南面にソーラーパネル2と反射板1とを略平行に、且つ、交互に配置してもよい。また、ソーラーシェアリングシステム251を東西方向に配置し、東面及び西面の双方にソーラーパネル2と反射板1とを略平行に、且つ、交互に配置してもよい。
本発明の実施例4は、農地又は農地周辺に潅水用蛇口を設けた点で実施例1〜3と異なっている。実施例4について、図9を参照して説明する。図9は、本発明の実施例4におけるソーラーシェアリングシステムを説明する図である。
実施例4におけるソーラーシェアリングシステム451は、農地又は農地周辺の地面近くに潅水用蛇口460を備えている。潅水用蛇口460は、複数台設けてもよいし、1台でもよい。反射板1に向けて放水して反射した水が農地3に向けて潅水されるように、潅水用蛇口460から水を反射板1に向けて放水する。これにより、日照りが続く天候時や夜間を利用して、農地3の植物に潅水することができる。
なお、潅水用蛇口460から水を放射して反射板1を介して農地3の植物に潅水する際に、反射板1を揺動させて農地3全体に潅水できるように制御することが望ましい。
また、実施例4においては、農地又は農地周辺の地面近くに潅水用蛇口460を備えるように構成したが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、農地又は農地周辺の上方、例えば、ソーラーシェアリングシステム451の上部に潅水用蛇口を備えるように構成してもよい。これにより、農地3の植物に潅水することができるとともに、ソーラーパネル2表面を洗浄することができる。
本発明の実施例5は、農地又は農地周辺の地面近くに光源を設けた点で実施例1〜4と異なっている。実施例5について、図10を参照して説明する。図10は、本発明の実施例5におけるソーラーシェアリングシステムを説明する図である。
実施例5におけるソーラーシェアリングシステム551は、農地又は農地周辺の地面近くに光源560を備えている。光源560は、複数台設けてもよいし、1台であってもよい。光源560は、赤色又は黄色のLEDからなる。この光源560から赤色又は黄色の光を反射板1に向けて照射し、反射板1で反射した光は農地3の植物に照射される。また、光源560を地面近くに設けているため、植物の葉裏にも光を照射することができる。これにより、植物成長用の補光として活用することができるとともに、赤色又は黄色の光を用いていることで防虫効果も期待できる。
なお、光源560から光を照射して反射板1を介して農地3の植物に光を照射する際に、反射板1を揺動させて農地3全体に光を照射できるように制御することが望ましい。
また、実施例5においては、赤色又は黄色のLEDを光源560として用いることとしたが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。任意の色のLEDでもよいし、LED以外のランプ等であってもよい。
本発明の実施例6は、前記農地における植物の生育状態をモニタリングするモニタリング機器を備えた点で、実施例1〜5と異なっている。
実施例6においては、農地3における植物の生育状態をモニタリングするモニタリング機器を備え、制御部は、当該モニタリング機器によりモニタリングした植物の生育状態に基づいて、反射板1の傾斜角θを調整する。これにより、成長遅れ領域への日照時間を増やすことができる。
モニタリング機器としては、通常のカメラでもよいし、NDVI機器(Normalized Difference Vegetation Index 植生指標計測機器)や葉色解析機器であってもよい。また、モニタリング機器を設ける位置は、農地3の上方であってよく、例えば、ソーラーシェアリングシステムの上部に取り付けてもよい。
本発明の実施例は、第1方向ソーラーシェアリングシステムと第1方向と交差する第2方向ソーラーシェアリングシステムの双方を一農地内に設けた点で、実施例1〜5と異なっている。実施例について、図11を参照して説明する。図11は、本発明の実施例におけるソーラーシェアリングシステムを説明する側面図である。
実施例におけるソーラーシェアリングシステム651は、南So向き(第1方向)に複数の反射板601を一列に並べた反射板列と、複数のソーラーパネル602を一列に並べたソーラーパネル列とで構成される第1システム610を複数備えるとともに、東E西W向き(第1方向と直交する第2方向)に複数の反射板611を一列に並べた反射板列と、複数のソーラーパネル612を一列に並べたソーラーパネル列とで構成される第2システム620を複数備える。
これにより、朝夕は、第2システム620における複数の反射板611を中心に太陽の動きに沿って揺動して農地3に太陽光を採光し、昼間は、第1システム610における複数の反射板601を中心に太陽の動きに沿って揺動して農地3に太陽光を採光することができる。このため、一日を通して効率的に採光することができる。
第1システム610における反射板601と、第2システム620における反射板611とは、任意の駆動構造で傾斜又は揺動させることが可能であるが、一の駆動構造で反射板601及び反射板611を駆動することもできる。例えば、第1システム610における反射板601の駆動杆と第2システム620における反射板611の駆動杆とが移動する制御棒等を連動できるように設けて駆動すればよい。
また、昼間に、第1システム610における反射板601に太陽光が反射して第1システム610におけるソーラーパネル602に太陽光が差し込むように反射板601の傾斜角θを調整してもよい。同様に、朝夕に、第2システム620における反射板611に太陽光が反射して第2システム620におけるソーラーパネル612に太陽光が差し込むように反射板611の傾斜角θを調整してもよい。これにより、ソーラーパネル602やソーラーパネル612の発電量が向上する。
さらに、第1システム610における反射板601又は第2システム620における反射板611が近隣の住宅に太陽光が反射しないように、予め禁止傾斜角を設定するようにしてもよい。これにより、近隣の住宅に迷惑がかからないようにソーラーシェアリングシステムを運用することができる。
なお、実施例においては、南So向き(第1方向)に複数の反射板601を一列に並べ、東E西W向き(第1方向と直交する第2方向)に複数の反射板611を一列に並べるように構成したが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、南半球の場合等では、北向き(第1方向)に複数の反射板601を一列に並べ、東E西W向き(第1方向と直交する第2方向)に複数の反射板611を一列に並べるように構成してもよい。すなわち、第1方向に複数の反射板601を一列に並べ、第1方向と直交する第2方向に複数の反射板611を一列に並べるように構成すればよい。
また、第1方向と第2方向とは互いに直交する方向でなくてもよい。当該農地の実情にあわせて直交する方向から少しずらせた方向であってもよい。つまり、第1方向と第2方向とは互いに交差する方向であればよい。
さらに、実施例においては、第1システム及び第2システムをそれぞれ複数備える構成としたが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、いずれか一方又は双方が一つ備えるのみであってもよい。
このように、実施例においては、農地におけるソーラーシェアリングシステムであって、
複数のソーラーパネルを一列に並べたソーラーパネル列と、
複数の反射板を一列に並べた反射板列と、
複数の前記反射板の傾斜角を調整可能な制御部と、を備え、
前記反射板列及び前記ソーラーパネル列を略平行に第1方向に、且つ、当該反射板列及びソーラーパネル列と交差する方向に交互に配置した第1システムと、
前記反射板列及び前記ソーラーパネル列を略平行に第2方向に、且つ、当該反射板列及びソーラーパネル列と交差する方向に交互に配置した第2システムと、を有し、
前記第1方向と前記第2方向とは、互いに交差する方向であることを特徴とするソーラーシェアリングシステムにより、昼間の太陽光発電に加えて朝夕の太陽光発電を行いながら、安価に農地の広い範囲に太陽光の採光を可能とすることができる。
また、午前前半、午後後半の低仰角の太陽光を農地における植物のほぼ真上から照射できるため、従来は斜め光のため日があたらなかった葉面への照射効率を向上させることができる。さらに、高度の低い太陽光は赤色が多くなり、葉面上方からR/B比が高めの光があたることで、硝酸イオン濃度が下がることが期待できる。また、赤色比率が上がることで防虫効果が期待できる。
本発明におけるソーラーシェアリングシステム及びソーラーシェアリングシステムにおける採光方法は、発電を行いながら耕作する農地に広く用いることができる。
1:反射板
2:ソーラーパネル
3:農地
4:ヤグラ
5:ソーラーパネル列
6:反射板列
11:反射板駆動方向
20:制御部
21:パワーコンディショナー
22:風速計
24:コンピュータ
25:ソーラーパネル駆動部
26:反射板駆動部
31:第1反射面
32:第2反射面
33:支柱
34:駆動杆
35:駆動杆
36:傾斜計
51:ソーラーシェアリングシステム
101:反射板
151:ソーラーシェアリングシステム
251:ソーラーシェアリングシステム
351:ソーラーシェアリングシステム
451:ソーラーシェアリングシステム
551:ソーラーシェアリングシステム
651:ソーラーシェアリングシステム
460:潅水用蛇口
560:光源
601:反射板
602:ソーラーパネル
610:第1システム
611:反射板
612:ソーラーパネル
620:第2システム
S:太陽光
θ:傾斜角
φ:傾斜角
ε:揺動角
So:南
E:東
W:西

Claims (8)

  1. 農地におけるソーラーシェアリングシステムであって、
    複数のソーラーパネルを一列に並べたソーラーパネル列と、
    複数の反射板を一列に並べた反射板列と、
    複数の前記反射板の傾斜角を調整可能な制御部と、を備え、
    前記反射板列及び前記ソーラーパネル列を略平行に、且つ、当該反射板列及びソーラーパネル列と交差する方向に交互に配置し
    前記制御部は、前記反射板を一定角度範囲において揺動させながら、太陽の仰角に連動して追尾するように傾斜角を変更可能で、
    低仰角の太陽光を葉面上方から照射することが可能であり、
    前記農地における植物の生育状態をモニタリングするモニタリング機器を備え、
    前記制御部は、当該モニタリング機器によりモニタリングした植物の生育状態に基づいて、前記反射板の傾斜角を調整して成長遅れ領域への日照時間を増やすことを特徴とするソーラーシェアリングシステム。
  2. 前記反射板は、第1反射面と前記第1反射面の裏面に設けられた第2反射面とを備え、前記第1反射面及び前記第2反射面は凸面形状を有していることを特徴とする請求項1に記載のソーラーシェアリングシステム。
  3. 前記ソーラーパネル及び前記反射板の傾斜角が0°のときに、前記ソーラーパネル及び前記反射板は水平であるとし、空側に傾斜させる角度を正方向としたときに、
    前記制御部は、前記ソーラーパネルの傾斜角を前記反射板の傾斜角より90°小さくなるように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のソーラーシェアリングシステム。
  4. 前記制御部は、夜間及び強風時に前記ソーラーパネルと前記反射板とを水平になるように各傾斜角を0°に制御することを特徴とする請求項3に記載のソーラーシェアリングシステム。
  5. 前記農地又は前記農地周辺に潅水用蛇口を設け、前記反射板に向けて放水し反射した水が農地に潅水可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のソーラーシェアリングシステム。
  6. 前記農地又は前記農地周辺の地面近くに光源を設け、前記反射板に向けて光を照射し反射した光が農地に照射可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のソーラーシェアリングシステム。
  7. 農地におけるソーラーシェアリングシステムであって、
    複数のソーラーパネルを一列に並べたソーラーパネル列と、
    複数の反射板を一列に並べた反射板列と、
    複数の前記反射板の傾斜角を調整可能な制御部と、を備え、
    前記反射板列及び前記ソーラーパネル列を略平行に第1方向に、且つ、当該反射板列及びソーラーパネル列と交差する方向に交互に配置した第1システムと、
    前記反射板列及び前記ソーラーパネル列を略平行に第2方向に、且つ、当該反射板列及びソーラーパネル列と交差する方向に交互に配置した第2システムと、を有し、
    前記第1方向と前記第2方向とは、互いに交差する方向であり、
    前記制御部は、前記反射板を一定角度範囲において揺動させながら、太陽の仰角に連動して追尾するように傾斜角を変更可能で、
    低仰角の太陽光を葉面上方から照射することが可能であり、
    前記農地における植物の生育状態をモニタリングするモニタリング機器を備え、
    前記制御部は、当該モニタリング機器によりモニタリングした植物の生育状態に基づいて、前記反射板の傾斜角を調整して成長遅れ領域への日照時間を増やすことを特徴とするソーラーシェアリングシステム。
  8. 農地におけるソーラーシェアリングシステムにおける採光方法であって、
    複数のソーラーパネルを一列に並べたソーラーパネル列と、複数の反射板を一列に並べた反射板列と、を備え、
    前記反射板列及び前記ソーラーパネル列を略平行に、且つ、当該反射板列及びソーラーパネル列と交差する方向に交互に配置し、
    前記反射板を一定角度範囲において揺動させながら、太陽の仰角に連動して追尾するように傾斜角を変更制御し
    低仰角の太陽光を葉面上方から照射することが可能であり、
    前記農地における植物の生育状態をモニタリングし、
    モニタリングした植物の生育状態に基づいて、前記反射板の傾斜角を調整して成長遅れ領域への日照時間を増やすことを特徴とするソーラーシェアリングシステムにおける採光方法。
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