JP6839407B2 - 車両の警報装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の警報装置に関する。
特許文献1には、運転支援装置が記載されている。この運転支援装置では、コントローラが、物体の存在可能性を算定し、存在可能性をもった情報とその可能性に応じた警報・制御を制御レベルA〜Eから選択する。それと並行して、コントローラは、ドライバの操作(ドライバが操作するステアリング操舵角、アクセルペダル開度及びブレーキペダル開度)を継続的に観測し、その情報に基づき必要な場合には、上記制御レベルA〜Eを変更する。アクセルの戻し操作量が所定値よりも大きいときや、ブレーキペダルを踏んでいるときは、可能性が高いときしか警報しない。その理由は、ドライバが前方の状況を意識して、障害物に気がついて操作をしている可能性が高いと考えられるからである。
特開2002−114118号公報
ところで、車両は、その走行中に登り坂に差し掛かった時など、ドライバ(運転者)の操作(アクセル操作やブレーキ操作)によることなく減速する場合がある。このため、運転者は、車両の前方の障害物を認識した際に、車両を操作しなくても登り坂等の減速によって障害物への衝突を回避できると判断する場合がある。しかし、上記特許文献1に記載の運転支援装置では、運転者による車両の操作(例えば、アクセル操作やブレーキ操作)がされない場合には、存在可能性に応じた警報・制御を実行するので、例えば、運転者の制動操作によらず、登り坂等によって車両が所望の減速を行っている警報不要時であるにも拘らず、不要な警報が作動してしまい、運転者に不快感を与えてしまう可能性がある。
そこで、本発明は、運転者による車両の操作によらなくても、車両が所望の減速を行っている警報不要時に警報の作動を抑制することが可能な車両の警報装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本開示は、車両の前方の障害物との衝突回避を運転者に促す必要がある回避要求状態であるか否かを、車両と障害物との相対距離及び相対速度に基づいて状態判定手段が判定し、回避要求状態であると状態判定手段が判定した場合、警報発生部から警報が発生するように警報制御手段が警報発生部を制御する警報装置であって、減速度検出手段と警報停止判定手段とを備える。減速度検出手段は、車両の減速度を検出する。警報停止判定手段は、現在から予め設定された判定時間前までの期間を判定対象期間とし、判定対象期間に減速度検出手段が検出した減速度の変化に基づいて、車両が判定対象期間内に所望の減速を行った警報不要状態であるか否かを判定する。警報制御手段は、警報不要状態であると警報停止判定手段が判定した場合には、回避要求状態であると状態判定手段が判定した場合であっても警報が発生しないように警報発生部を制御する。
本発明の第1の態様は、上記開示に係る車両の警報装置であって、記憶手段と車両重量検出手段とを備える。記憶手段は、車両の重量と判定時間との対応関係を予め記憶する。車両重量検出手段は、車両の重量を検出する。車両の重量と判定時間との対応関係は、車両の重量の増大に応じて判定時間が長くなるように設定される。警報停止判定手段は、車両重量検出手段が検出した車両の重量に対応する判定時間を記憶手段から取得し、取得した判定時間を用いて警報不要状態であるか否かを判定する。
上記構成では、警報停止判定手段が、現在から予め設定された判定時間前までの期間を判定対象期間とし、判定対象期間に減速度検出手段が検出した減速度の変化に基づいて、車両が判定対象期間内に所望の減速を行った警報不要状態であるか否かを判定する。このように、警報停止判定手段は、判定時間前から現在までの減速度の変化に基づいて、車両が判定対象期間内に所望の減速を行ったか否かを判定するので、運転者が車両の前方の障害物を認識してブレーキを操作している場合はもちろんのこと、運転者の操作によらないで車両が減速(例えば、登り坂等による減速)した場合であっても、警報不要状態であると判定することができる。例えば、カーブの手前に登り坂が存在している場合、運転者は、カーブの手前で登り坂の存在を認識すると登り坂によって車両が減速することが予測できるので、運転者自らが車両の制動(減速)操作を行わないことがある。このような場合であっても、カーブの手前の登り坂によって車両が十分な減速度で減速している場合には、警報不要状態であると判定することができる。
また、警報制御手段は、警報不要状態であると警報停止判定手段が判定した場合には、回避要求状態であると状態判定手段が判定した場合であっても警報が発生しないように警報発生部を制御する。このため、例えば、上述したように、カーブの手前に登り坂が存在している場合、車両の前方のガードレール等を障害物として認識し、障害物との相対距離及び相対速度に基づいて回避要求状態であると状態判定手段が判定した場合であっても、カーブの手前の登り坂によって車両が判定対象期間内に所望の減速を行った場合には、警報不要状態であると判定され、警報発生部は、警報が発生しないように制御される。このように、運転者の操作によらないで車両が所望の減速を行っている場合の不必要な警報の発生を抑えることができる。
また、車両の重量(以下、自車重と称する)と判定時間との対応関係が、記憶手段に予め記憶される。自車重と判定時間との対応関係は、自車重の増大に応じて判定時間が長くなる関係であり、様々な重量の車両を用いた実験やシミュレーション等によって求められる。警報停止判定手段は、車両重量検出手段が検出した自車重に対応する判定時間を記憶手段から取得し、取得した判定時間を用いて警報不要状態であるか否かを判定する。このように、警報停止判定手段は、自車重に対応する判定時間前から現在までの判定対象期間の減速度の変化に基づいて警報不要状態であるか否かを判定するので、積み荷の重さ等によって自車重が変化しても、自車重に応じて適切に警報不要状態であるか否かを判定することができる。
本発明の第の態様は、上記第の態様の警報装置であって、記憶手段が、車両の重量と判定閾値との対応関係を予め記憶する。警報停止判定手段は、車両重量検出手段が検出した車両の重量に対応する判定閾値を記憶手段から取得するとともに、判定対象期間に減速度検出手段が検出した減速度の変化に基づいて比較減速度を演算し、比較減速度が判定閾値よりも大きい場合には、警報不要状態であると判定し、比較減速度が判定閾値よりも小さい場合には、警報不要状態ではないと判定する。
上記構成では、自車重と判定閾値との対応関係が、記憶手段に予め記憶される。自車重と判定閾値との対応関係は、自車重の増大に応じて判定閾値が低くなる関係であり、様々な重量の車両を用いた実験やシミュレーション等によって求められる。警報停止判定手段は、自車重に対応する判定閾値を記憶手段から取得するとともに、判定対象期間の減速度の変化に基づいて比較減速度を演算する。比較減速度は、例えば、現在の減速度と判定時間前の減速度との差を演算して求めた比較減速度であってもよいし、或いは、判定時間前から現在までのピークの減速度や、判定時間前から現在までの平均の減速度などを演算して求めた比較減速度であってもよい。
警報停止判定手段は、比較減速度が判定閾値よりも大きい場合には、警報不要状態であると判定する。このように、警報停止判定手段は、自車重に対応する判定時間前から現在までの期間の減速度の変化に基づいて演算して求められた比較減速度と、自車重に対応する判定閾値とを比較して警報不要状態であるか否かを判定するので、自車重に応じてさらに適切に警報不要状態であるか否かを判定することができる。
本発明によれば、運転者による車両の操作によらなくても、車両が所望の減速を行っている警報不要時に警報の作動を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る警報装置のブロック図である。 判定時間及び判定閾値と自車重との対応関係を示す表である。 作動フラグ設定処理を示すフローチャートである。 警報制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る警報装置10を搭載した車両1は、加速度センサ(減速度検出手段)11と、ミリ波レーダ12と、車両前方カメラ13と、警告灯(警報発生部)14と、警告音発生器(警報発生部)15と、コントロールユニット(以下、ECU(Electric Control Unit)と称する)16とを備える。
加速度センサ11は、車両1の加速度を所定時間毎に逐次検出し、検出した加速度をECU16へ出力する。すなわち、加速度センサ11は、車両1の加速度を検出することによって、車両1の減速度(負の加速度)を検出する減速度検出手段として機能する。なお、減速度検出手段は、加速度センサ11に限定されず、例えば、車両1の車速を検出する車速センサを設け、車速センサで逐次検出した車両1の車速の変動から減速度を算出してもよい。
ミリ波レーダ12は、車両1の前面部に設けられ、ミリ波帯域の連続した電磁波である送信波を、車両1の前面部から前方へ向かって所定角度の範囲内に所定時間ごとに繰り返し発射し、車両1の前方に存在する物体(障害物)からの反射波である受信波を受信することによって、上記範囲内の障害物を検知する。ミリ波レーダ12は、車両1の前面部から上記障害物までの距離と仰俯角と前後方向を基準にする方位角とを逐次検出し、検出した情報を含む信号をECU16へ出力する。
車両前方カメラ13は、車両1の前面部に設けられ、車両1の前方の所定角度の範囲内の動画像を逐次撮像し、撮像した動画像を構成する静止画像をデジタル変換し、動画像の情報としてECU16へ出力する。
警告灯14は、車両1の運転席の前方のインストルメントパネル(図示省略)に取り付けられ、非作動時には消灯しており、作動時には点滅して運転者等に警報を発し、運転者に注意を促すことができる。なお、警告灯14を設ける場所は、インストルメントパネルに限定されない。
警告音発生器15は、車両1の運転席の前方のインストルメントパネル(図示省略)に設けられ、作動時には、運転者に注意を促すための警報音を発し、非作動時には、警告音を発しない。なお、警告音発生器15を設ける場所は、インストルメントパネルに限定されない。
ECU16は、CPU(Central Processing Unit)17と記憶部(記憶手段)18とを備える。記憶部18は、ROM(Read Only Memory、図示省略)及びRAM(Random Access Memory、図示省略)を含む。
記憶部18のROMには、CPU17によって読み出される種々のプログラム(作動フラグ設定プログラム及び警報プログラムを含む)や種々のデータ(後述する判定時間t(s)及び判定閾値α(m/s)と車両1の重量w(kg)との対応関係を示すテーブル50(図2参照)や、衝突予測時間の閾値Kなどを含む)が予め記憶されている。なお、ROMに記憶される種々のデータは、各プログラムに含まれた状態で記憶されてもよい。
記憶部18のRAMには、加速度センサ11、ミリ波レーダ12、及び車両前方カメラ13の検出データを記憶するデータ記憶領域が予め設定されている。また、RAMは、上記各種センサから入力された各種検出データの一時記憶領域以外にも、ROMから読み出されたプログラムの展開領域、CPU17の演算結果の一時記憶領域、及び後述する現在の作動フラグfの一時記憶領域等として機能する。データ記憶領域は、記憶可能なデータ数の上限(上限データ数)が予め設定された領域であり、記憶されているデータ数が上限データ数に達すると、ECU16は、新規の検出結果を記憶する際に、既に記憶されている検出結果のうち最初に記憶された最も古いものを削除し、新規の検出結果を記憶させる。
図2に示すように、記憶部18のROMに予め記憶されるテーブル50には、車両1の重量(以下、自車重と称する)wの複数の範囲W(W1、W2、W3・・・Wn)と、この範囲Wに対応する判定時間t及び判定閾値αとが示されている。自車重wの複数の範囲Wは、互いに重ならないで連続する範囲であり、各範囲Wの大小関係は、W1<W2<W3<・・・<Wnの関係になっている。判定時間tは、後述する警報停止判定部20が比較減速度を算出する際に使用する所定の判定時間tであり、複数の自車重の範囲W(W1、W2、W3・・・Wn)に対し、所定の判定時間t(t1、t2、t3・・・tn)がそれぞれ対応付けられている。自車重wが重いほど、制動距離が長くなる傾向があるので、自車重wが重いほど判定時間tが長くなるように、各判定時間tの長さの関係は、t1<t2<t3<・・・<tnの関係になっている。また、判定閾値αは、警報停止判定部20が警報停止判定処理を実行する際に使用する所定の判定閾値αであり、複数の自車重の範囲W(W1、W2、W3・・・Wn)に対し、所定の判定閾値α(α1、α2、α3・・・αn)がそれぞれ対応付けられている。車重wが重いほど、減速し難いので、自車重wが重いほど判定閾値αが低くなるように、各判定閾値αの大小関係は、α1>α2>α3>・・・>αnの関係になっている。なお、車両1の自車重wに対する判定時間t及び判定閾値αの対応関係は、様々な自車重wの車両を用いて実験やシミュレーション等を行って、運転者に対する警報が必要な場合と不要な場合の上記対応関係のデータを求めて設定される。
CPU17は、ROMに記憶された作動フラグ設定プログラムを読み出して作動フラグ設定処理を実行することによって、図1に示すように、車両重量検出部(車両重量検出手段)19、及び警報停止判定部(警報停止判定手段)20として機能する。また、CPU17は、ROMに記憶された警報プログラムを読み出して警報処理を実行することによって、図1に示すように、車両の状態を判定する状態判定部(状態判定手段)21、及び警報制御部(警報制御手段)22として機能する。なお、CPU17の機能の一部を抽出して、抽出した機能を他の情報処理装置に設け、複数の情報処理装置を用いて上記各処理を実行してもよい。
車両重量検出部19は、車両1の自車重wを検出する。車両1の自車重wは、車両1の加速度、走行抵抗、及び車両1の駆動力に基づいて車両1の自車重wを算出する公知の方法(例えば、特開2015−59901に記載の方法)を用いて算出される。なお、車両1の自車重wを検出するとは、車両1の正確な自車重wを検出することに限定されず、車両1の自車重wを推定してもよいし、車両1の自車重wの範囲を検出してもよい。また、車両1の自車重wを検出する方法は、上記方法に限定されず、例えば、エアスプリングを備える車両の、バネ上重量とバネ下重量とを算出して、バネ上重量とバネ下重量とを加算することによって車両1の自車重wを推定してもよい。
警報停止判定部20は、車両重量検出部19が検出した自車重wが含まれる範囲Wに対応する判定時間t及び判定閾値αを、記憶部18に予め記憶されるテーブル50から取得する。例えば、自車重wがテーブル50の自車重の範囲W2に含まれる場合には、警報停止判定部20は、判定時間t2及び判定閾値α2を取得する(図2参照)。次に、警報停止判定部20は、加速度センサ11によって検出された現在の減速度X0と、現在から判定時間t前の減速度Xtとを取得し、減速度X0から減速度Xtを減算して比較減速度を算出し、算出した比較減速度と判定閾値αとを比較する。例えば、上述したように自車重wがテーブル50の自車重の範囲W2に含まれる場合には、現在の減速度X0から判定時間t2前の減速度Xt2を減算して比較減速度を算出し、算出した比較減速度と判定閾値α2とを比較する。すなわち、記憶部18には、少なくとも最も長い判定時間tであるtn(s)前までの車両1の減速度(負の加速度)が、時刻と関連付けられて記憶されている。警報停止判定部20は、比較減速度が判定閾値αよりも大きい場合(比較減速度≧α)には、現在から判定時間t前までの期間(以下、判定対象期間という)内に所望の減速を行った警報不要状態であると判定し、作動フラグをoff(f=0)にする。一方、警報停止判定部20は、比較減速度が判定閾値αよりも小さい場合(比較減速度<α)には、警報不要状態ではないと判定し、作動フラグをon(f=1)にする。すなわち、警報停止判定部20は、現在から判定時間t前までの期間を判定対象期間とし、加速度センサ11によって検出された減速度の判定対象期間内の変化に基づいて、車両1が判定対象期間内に所望の減速を行った警報不要状態であるか否かを判定する。なお、本実施形態では、現在の減速度X0から判定時間t前の減速度Xtを減算して比較減速度を算出したが、比較減速度は、これに限定されるものではなく、判定対象期間内の減速度の変化に基づくものであればよい。例えば、比較減速度は、判定対象期間内の平均の減速度や、判定対象期間内の最大の減速度(ピークの減速度)などであってもよい。また、テーブル50に記憶される判定閾値αは、警報停止判定部20が算出した比較減速度と比較するための閾値であり、比較減速度の値に応じた値となる。
状態判定部21は、ミリ波レーダ12の信号及び車両前方カメラ13の情報に基づいて、車両1の前方に障害物を検知するとともに、車両1と障害物との相対距離L(m)及び相対速度Vr(m/s)を取得する。次に、状態判定部21は、衝突予想時間TTC(Time To Collision)を次式(1)に従って演算し、算出した衝突予想時間TTC(s)を予め記憶部18に記憶された衝突予測時間の閾値Kと比較する。衝突予想時間TTCが閾値K以下の場合(TTC≦K)は、車両1と障害物との衝突の可能性が高く、障害物との衝突回避を運転者に促す必要がある回避要求状態であると判定し、衝突予想時間TTCが閾値Kを超えている場合(TTC>K)は、車両1と障害物との衝突の可能性が低く、回避要求状態ではないと判定する。すなわち、状態判定部21は、回避要求状態であるか否かを、車両1と障害物との相対距離L及び相対速度Vrに基づいて判定する。
TTC=L/Vr ・・・(1)
警報制御部22は、警告灯14及び警告音発生器15を制御して、警告灯14及び警告音発生器15を作動状態と非作動状態とに切り替えることができる。警報制御部22は、状態判定部21が回避要求状態であると判定し、且つ作動フラグがon(f=1)のとき(警報不要状態ではないとき)に、警告灯14及び警告音発生器15を制御して、警告灯14を点滅させるとともに、警告音発生器15から警告音を発生させる。すなわち、警報制御部22は、状態判定部21が回避要求状態ではないと判定したときや、状態判定部21が回避要求状態であると判定し且つ作動フラグがoff(f=0)のとき(警報不要状態のとき)には、警告灯14及び警告音発生器15を作動させない。
次に、ECU16が実行する作動フラグ設定処理について、図3のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、車両1の始動時(例えばエンジン・オン時)に開始され、所定時間毎に繰り返して実行される。
本処理が開始されると、ECU16は、車両1の自車重wを検出し(ステップS101)、検出した自車重wが含まれる範囲Wに対応する判定時間t及び判定閾値αを、テーブル50から取得する(ステップS102)。次に、ECU16は、現在から判定時間t前までの判定対象期間内の減速度の変化に基づいて比較減速度を算出し、算出した比較減速度と判定閾値αとを比較する(ステップS103)。ECU16は、比較減速度が判定閾値αよりも小さい場合(ステップS103:NO)には、警報不要状態ではないと判定して作動フラグをon(f=1)にして(ステップS104)、処理を終了する。一方、ECU16は、比較減速度が判定閾値αよりも大きい場合(ステップS103:YES)には、警報不要状態であると判定して作動フラグをoff(f=0)にして(ステップS105)、処理を終了する。
次に、ECU16が実行する警報処理について、図4のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、車両1の始動時(例えばエンジン・オン時)に開始され、所定時間毎に繰り返して実行される。
本処理が開始されると、ECU16は、車両1の前方に障害物があるか否かを検知し(ステップS201)、障害物を検知した場合(ステップS201:YES)、車両1と障害物との衝突予想時間TTCを算出して(ステップS202)、算出した衝突予想時間TTCと閾値Kとを比較して回避要求状態であるか否かを判定する(ステップS203)。ECU16は、回避要求状態であると判定した場合(ステップS203:YES)には、作動フラグがon(f=1)であるか否かを判定し(ステップS204)、作動フラグがonであるとき(ステップS204:YES)、警告灯14を点滅させるとともに、警告音発生器15から警告音を発生させて(ステップS205)、処理を終了する。一方、ECU16は、車両1の前方に障害物を検知しない場合(ステップS201:NO)や、回避要求状態ではないと判定した場合(ステップS203:NO)や、作動フラグがoff(警報不要状態)である場合(ステップS204:NO)には、処理を終了する。
上記のように構成された警報装置10では、警報停止判定部20が、現在から判定時間t前までの期間を判定対象期間とし、加速度センサ11によって検出された減速度の判定対象期間内の変化に基づいて、車両1が判定対象期間内に所望の減速を行った警報不要状態であるか否かを判定する。このように、警報停止判定部20が、判定時間t前から現在までの減速度の変化に基づいて、車両1が判定対象期間内に所望の減速を行ったか否かを判定するので、運転者が車両1の前方の障害物を認識してブレーキを操作している場合はもちろんのこと、運転者の操作によらないで車両1が減速(例えば、登り坂等による減速)した場合であっても、警報不要状態であると判定することができる。例えば、カーブの手前に登り坂が存在している場合、運転者は、カーブの手前で登り坂の存在を認識すると登り坂によって車両1が減速することが予測できるので、運転者自らが車両1の制動(減速)操作を行わないことがある。このような場合であっても、カーブの手前の登り坂によって車両1が十分な減速度で減速している場合には、警報不要状態であると判定することができる。
また、記憶部18に予め記憶されるテーブル50には、自車重wと判定時間tとの対応関係が示されており、自車重wと判定時間tとの対応関係は、自車重wの増大に応じて判定時間tが長くなる関係である。そして、警報停止判定部20は、自車重wに対応する判定時間tを用いて警報不要状態であるか否かを判定する。このように、警報停止判定部20は、自車重wに対応する判定時間t前から現在までの判定対象期間の減速度の変化に基づいて警報不要状態であるか否かを判定するので、積み荷の重さ等によって自車重wに変化が生じても、自車重wに応じて適切に警報不要状態であるか否かを判定することができる。
また、記憶部18に予め記憶されるテーブル50には、自車重wと判定閾値αとの対応関係が示されており、自車重wと判定閾値αとの対応関係は、自車重wの増大に応じて判定閾値αが低くなる関係である。そして、警報停止判定部20は、自車重wに対応する判定閾値αを記憶手段から取得するとともに、判定対象期間の減速度の変化に基づいて比較減速度を演算し、算出した比較減速度と判定閾値αとを比較し、警報不要状態であるか否かを判定する。このように、警報停止判定部20は、自車重wに対応する判定時間t前から現在までの期間の減速度の変化に基づいて演算して求められた比較減速度と、自車重wに対応する判定閾値αとを比較して警報不要状態であるか否かを判定するので、自車重wに応じてさらに適切に警報不要状態であるか否かを判定することができる。
また、警報制御部22は、警報不要状態(f=0)であると警報停止判定部20が判定した場合には、回避要求状態であると状態判定部21が判定した場合であっても警報が発生しないように警告灯14及び警告音発生器15を制御する。このため、例えば、上述したように、カーブの手前に登り坂が存在している場合、車両1の前方のガードレール等を障害物として認識し、障害物との相対距離L及び相対速度Vrに基づいて回避要求状態であると状態判定部21が判定した場合であっても、カーブの手前の登り坂によって車両1が判定対象期間内に所望の減速を行った場合には、警報不要状態(f=0)であると判定され、警告灯14及び警告音発生器15は、警報が発生しないように制御される。このように、運転者の操作によらないで車両1が所望の減速を行っている場合の不必要な警報の発生を抑えることができる。
従って、本実施形態によれば、運転者による車両1の操作によらなくても、車両1が所望の減速を行っている警報不要時に警報の作動を抑制することができる。
なお、本実施形態では、ECU16は、2つの処理(作動フラグ設定処理、及び警報処理)を、車両1の始動時(例えばエンジン・オン時)から所定時間毎に繰り返して実行したが、これに限定されるものではない。例えば、ECU16は、回避要求状態であるか否かを判定し、回避要求状態であると判定した場合のみに警報不要状態であるか否かを判定してもよい。すなわち、ECU16は、作動フラグを用いることなく警報処理を行ってもよい。
また、本実施形態では、車両1の自車重wの複数の範囲Wと、この範囲Wに対応する判定時間t及び判定閾値αとを、記憶部18に予め記憶したが、これに限定されるものではない。例えば、自車重wの様々な値と判定時間t及び判定閾値αとの対応関係を、記憶部18に予め記憶してもよい。また、記憶部18に記憶される判定時間tまたは判定閾値αと自車重wとの対応関係は、所定の値に限定されず、例えば、自車重wと判定時間tとの対応関係を示す関係式や、自車重wと判定閾値αとの対応関係を示す関係式等であってもよい。
また、本実施形態では、自車重wと判定時間t及び判定閾値αとの対応関係を、記憶部18に予め記憶したが、これに限定されるものではなく、自車重wと判定時間tとの対応関係のみを記憶部18に予め記憶してもよい。この場合、自車重wに応じて判定対象期間の長さが変化し、その判定対象期間内の減速度の変化に基づいて警報不要状態であるか否かを判定する。
また、本実施形態では、警報停止判定部20は、判定対象期間内の減速度の変化に基づいて比較減速度を算出し、算出した比較減速度を用いて警報不要状態であるか否かを判定したが、警報不要状態であるか否かを判定する方法は、これに限定されるものではなく、判定対象期間内の減速度の変化に基づいていれば、他の方法で警報不要状態であるか否かを判定してもよい。例えば、警報停止判定部20は、判定対象期間内の減速度の変化から、比較減速度ではなく、減速度の変化率を算出して、算出された減速度の変化率を用いて警報不要状態であるか否かを判定してもよい。
また、本実施形態では、状態判定部21は、ミリ波レーダ12の信号及び車両前方カメラ13の情報から、車両1と障害物との相対距離L及び相対速度Vrを取得したが、車両1と障害物との相対距離L及び相対速度Vrを取得する方法は、上記に限定されるものはない。例えば、レーザーセンサなどを用いてもよい。
また、本実施形態では、状態判定部21は、衝突予想時間TTCと閾値Kとを比較することによって、障害物との衝突回避を運転者に促す必要がある回避要求状態であるか否かを判定したが、回避要求状態であるか否かを判定方法は、衝突予想時間TTCによるものに限定されず、車両1と障害物との相対距離L及び相対速度Vrに基づいて判定するものであれば、他の方法によって回避要求状態であるか否かを判定してもよい。例えば、状態判定部21は、相対距離Lが所定の閾値を下回った場合、相対速度Vrが所定の閾値を上回った場合、或いは相対距離Lが所定の閾値を下回り且つ相対速度Vrが所定の閾値を上回った場合などに、回避要求状態であると判定してもよい。
また、本実施形態では、警告灯14及び警告音発生器15を警報発生部としたが、警報発生部は、これに限定されるものではなく、例えば、振動によって運転者等に警報を発して運転者に注意を促すことが可能な警報発生部などであってもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、警報装置は、上記警報装置10の構成に加えて、車速センサ(車速検出手段)と、車両1の前方の障害物が停止物体(ガードレール、電柱、看板等)であるか否かを判定する停止物検知部(停止物検知手段)とを備えてもよい。この場合、車速センサは、車両1の車速Vを検出し、検出した車速VをECU16へ出力する。CPU17は、停止物検知部として機能し、停止物検知部は、状態判定部21が車両1の前方に障害物を検知して回避要求状態であると判定した際に、車両1と障害物との相対速度Vrと車速Vとを比較し、相対速度Vrと車速Vとが同じ(Vr=V)の場合に、車両1の前方の障害物を停止物であると判定する。警報制御部22は、警報処理において、状態判定部21が回避要求状態であると判定し、停止物検知部が車両1の前方の障害物を停止物ではないと判定した場合には、警報不要状態であるか否かに拘わらず、警告灯14及び警告音発生器15を制御して、警告灯14を点滅させるとともに、警告音発生器15から警告音を発生させる。一方、警報制御部22は、警報処理において、状態判定部21が回避要求状態であると判定し、停止物検知部が車両1の前方の障害物を停止物であると判定した場合には、警報不要状態であるか否かを判定する。そして、警報制御部22は、警報不要状態ではない場合(例えば、作動フラグがon(f=1)の場合)には、警告灯14及び警告音発生器15を制御して、警告灯14を点滅させるとともに、警告音発生器15から警告音を発生させ、警報不要状態である場合(作動フラグがoff(f=0)の場合)には、警告灯14及び警告音発生器15を制御して、警報を発生させない。
1:車両
10:警報装置
11:加速度センサ(減速度検出手段)
14:警告灯(警報発生部)
15:警告音発生器(警報発生部)
16:ECU
17:CPU
18:記憶部(記憶手段)
19:車両重量検出部(車両重量検出手段)
20:警報停止判定部(警報停止判定手段)
21:状態判定部(状態判定手段)
22:警報制御部(警報制御手段)

Claims (2)

  1. 車両の前方の障害物との衝突回避を運転者に促す必要がある回避要求状態であるか否かを、前記車両と前記障害物との相対距離及び相対速度に基づいて状態判定手段が判定し、前記回避要求状態であると前記状態判定手段が判定した場合、警報発生部から警報が発生するように警報制御手段が前記警報発生部を制御する警報装置であって、
    前記車両の減速度を検出する減速度検出手段と、
    現在から予め設定された判定時間前までの期間を判定対象期間とし、前記判定対象期間に前記減速度検出手段が検出した減速度の変化に基づいて、前記車両が前記判定対象期間内に所望の減速を行った警報不要状態であるか否かを判定する警報停止判定手段と、
    前記車両の重量と前記判定時間との対応関係を予め記憶する記憶手段と、
    前記車両の重量を検出する車両重量検出手段と、を備え、
    前記対応関係は、前記車両の重量の増大に応じて前記判定時間が長くなるように設定され、
    前記警報停止判定手段は、前記車両重量検出手段が検出した前記車両の重量に対応する判定時間を前記記憶手段から取得し、取得した前記判定時間を用いて前記警報不要状態であるか否かを判定し、
    前記警報制御手段は、前記警報不要状態であると前記警報停止判定手段が判定した場合には、前記回避要求状態であると前記状態判定手段が判定した場合であっても警報が発生しないように前記警報発生部を制御する
    ことを特徴とする車両の警報装置。
  2. 請求項1に記載の車両の警報装置であって、
    前記記憶手段は、前記車両の重量と判定閾値との対応関係を予め記憶し、
    前記警報停止判定手段は、前記車両重量検出手段が検出した前記車両の重量に対応する判定閾値を前記記憶手段から取得するとともに、前記判定対象期間に前記減速度検出手段が検出した減速度の変化に基づいて比較減速度を演算し、前記比較減速度が前記判定閾値よりも大きい場合には、前記警報不要状態であると判定し、前記比較減速度が前記判定閾値よりも小さい場合には、前記警報不要状態ではないと判定する
    ことを特徴とする車両の警報装置。
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