JP6834362B2 - 液体を吐出する装置、調整チャート作成方法 - Google Patents

液体を吐出する装置、調整チャート作成方法 Download PDF

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Description

本発明は、液体を吐出する装置、および調整チャート作成方法に関する。
インクジェット式記録装置等の装置であって、インク等の液体を貯えた液室の圧力を上げることで液体を液滴としてノズルから吐出させ、記録媒体に情報を記録する「液体を吐出する装置」が知られている。当該装置は、液体を吐出するための吐出口(ノズル)を有する液体吐出ヘッドを備えている。
当該液体吐出ヘッドは、複数個のノズルを備えている。ノズルは、所定の配列において隣接するように配置されている。液体吐出ヘッドが備える複数のノズルに含まれる1のノズルにおける液体を吐出するタイミングと当該1のノズルの近傍に配置されている他のノズルにおいて液体を吐出するタイミングとが重なった場合、当該1のノズルにおける液体の吐出量と吐出速度は変化する。即ち、近傍に配置されている他のノズルにおける液体吐出動作の影響によって、1のノズルにおける液体の吐出を実行する駆動動作の特性が変化する。このように、近傍に配置されている他のノズルにおける液体の吐出動作によって、1のノズルにおける液体の吐出動作に係る特性(液体の吐出量や吐出速度などの液体吐出特性)が影響をうける現象を「クロストーク」という。
インクジェット式記録装置においてクロストークが生じると、記録媒体に付着した液滴(インク滴)による濃度ムラや、スジムラ等が生ずる。このような濃度ムラやスジムラは、記録媒体に記録された情報の記録状態の質を低下させる原因になる。即ち、印刷の質を低下させることになる。
そこで、クロストークの影響を抑制するため、駆動するノズルの数に応じて変化する液体吐出特性を調整チャートから取得し、ノズルの駆動に用いる駆動電圧の波形(駆動波形)を、取得した液体吐出特性に基づいて補正する技術が知られている。(例えば、特許文献1参照。)
特許文献1に開示されている技術は、作成された調整チャートをスキャナで読み込まなければ液体吐出特性を取得することはできない。したがって、調整チャートを読み取るスキャナなどの機構を必要とする。それ故、特許文献1に開示されている技術は、プロッタのみで構成された液体を吐出する装置には適用できない。特許文献1に開示されている技術を適用可能にするには、液体を吐出する装置にスキャナ等の設備を搭載させることにより、当該装置の製造コストが高価になる。
また、シリアルヘッドを備えた液体を吐出する装置では、濃度ムラやスジムラの原因になる液体の吐出ムラが、シリアルヘッドを主走査方向に移動させるときに生ずる周期的な振動によって発生することがある。この場合、クロストークに起因する液体の吐出ムラとの区別は付きにくく、シリアルヘッドの移動時の振動に起因する吐出ムラと切り分けて認識することは困難である。したがって、シリアルヘッドを備えた液体を吐出する装置においてクロストークの影響を抑制するために調整チャートから液体吐出特性を取得したとしても、精度よくクロストークを抑制するには課題がある。
また、ラインヘッドを備えた液体を吐出する装置では、濃度ムラやスジムラの原因になる液体の吐出ムラが、ラインヘッドのノズルから吐出された液体を受ける記録媒体の搬送に伴う振動によって発生することがある。この場合、クロストークに起因する液体の吐出ムラとの区別は付きにくく、記録媒体の搬送に伴う振動に起因する液体の吐出ムラと切り分けて認識することは困難である。したがって、ラインヘッドを備えた液体を吐出する装置においても、クロストークの影響を抑制するために調整チャートから液体吐出特性を取得したとしても、精度よくクロストークを抑制するためには課題がある。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、低コストで液滴吐出特性を取得することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、ノズル列を備えた液体吐出ヘッドを駆動波形により駆動して記録媒体に調整チャートを作成する制御部を備え、前記液体吐出ヘッドとしてシリアルヘッドを備え、前記制御部は、前記調整チャートとして、前記ノズル列を構成する複数のノズルの全部又は一部を駆動することにより前記ノズル列の方向に沿って形成される基準パターンと、前記基準パターンを形成する際の前記ノズルの駆動数とは異なる数の前記ノズルを駆動することにより前記ノズル列の方向に沿って形成される調整パターンとを、隣接して前記記録媒体に形成するとき、前記基準パターンを奇数スキャン目で形成し、前記調整パターンを偶数スキャン目でそれぞれ前記駆動波形の倍率を変えて形成する、ことを特徴とする。
本発明によれば、低コストで液滴吐出特性を取得することができる。
本発明が適用されるシリアルヘッドの構成を示す平面図である。 本発明が適用されるラインヘッドの構成を示す平面図である。 実施形態に係る液体を吐出する装置に備えられる制御装置の制御ブロック図である。 実施形態に係る液体を吐出する装置に備えられる液体吐出ヘッドのノズル配置を模式的に示す図である。 従来知られている駆動ノズル数と液体吐出速度及び液体吐出量との関係を示すグラフである。 従来知られているシリアルヘッドの主走査方向への移動距離とガイドロッドによる印字位置のずれとの関係を示すグラフである。 実施形態に係るシリアルヘッドを用いた調整チャート作成方法の一例を示す図である。 液体吐出ヘッドに印加される駆動波形の倍率補正の概念を示す図である。 実施形態に係る補正制御部の機能構成を示す機能ブロック図である。 従来知られているラインヘッドを備えた液体を吐出する装置の廃止方向と偏心ローラによる印字位置のずれとの関係を示すグラフである。 実施形態に係るラインヘッドを用いた調整チャート作成方法の第1例を示す図である。 実施形態に係るラインヘッドを用いた調整チャート作成方法の第2例を示す図である。 実施形態に係るラインヘッドを用いた調整チャート作成方法の第3例を示す図である。 実施形態に係るラインヘッドを用いた調整チャート作成方法の第4例を示す図である。 実施形態に係るラインヘッドを用いた調整チャート作成方法の第5例を示す図である。 実施形態に係るラインヘッドを用いた調整チャート作成方法の第6例を示す図である。 本発明に係る調整チャート作成方法の実施形態を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る液体を吐出する装置に適用される記録用ヘッドの実施形態について、図面を参照しながら説明をする。図1は、記録用ヘッドの一例であるシリアルヘッドの適用例を示す図である。
<シリアルヘッドの構成例>
図1に示すシリアルヘッドは、カラー印刷用であって、キャリッジ5に、液体吐出ヘッド6が搭載されている。ここで、液体吐出ヘッド6は、4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の各液体を個別に吐出する液体吐出ヘッド6y、6m、6c、6kが一列に配列されて構成されている。なお、以下の説明では、キャリッジ5に搭載される各色の液体吐出ヘッド6y、6m、6c、6kを総称して「液体吐出ヘッド6」と表記する。キャリッジ5は、ギア9と加圧コロ10とに掛け回されたタイミングベルト11に連結されている。タイミングベルト11は、無端状のベルトであって、主走査モータ8によってギア9が回転駆動されると、タイミングベルト11の移動に伴ってキャリッジ5が移動する。したがって、キャリッジ5は、主走査モータ8により、ガイドロッド12に沿った一定の方向(矢印Aの方向)に往復移動するように構成されている。なお、図1における矢印Aの方向を「主走査方向」という。キャリッジ5が主走査方向においてガイドロッドに沿って移動することを「スキャン動作」という。
主走査方向におけるキャリッジ5の位置は、キャリッジ5に設けられたリニアエンコーダ41により、キャリッジ5の主走査方向に沿って備えられたリニアスケール40を読み取ることにより検出される。
液体を吐出する装置が起動されると、主走査モータ8が回転駆動して、キャリッジ5が主走査方向に移動するスキャン動作と共に、記録紙などのシート状の記録媒体Pが給紙モータにより駆動される搬送ローラによって給紙部からプラテン22まで搬送される。以下、実施形態の説明において、調整チャートを作成するときの、スキャン動作は複数回行われることがある。その詳細は後述する。
記録媒体Pの搬送方向は、図1おける矢印Bの方向である。この矢印Bの方向を「副走査方向」という。搬送ローラの回転位置は、搬送ローラに備えられたロータリエンコーダの出力信号に基づいて検出される。記録媒体Pに対する印字パターンの形成は、制御装置による液体吐出ヘッド6の動作を制御することにより行われる。
<ラインヘッドの構成例>
次に、本発明に係る液体を吐出する装置に適用される記録ヘッドの別の例であるラインヘッドの構成について図2を用いて説明する。
図2に示すラインヘッドは、アジャストプレート20と、当該アジャストプレート20に配列された液体吐出ヘッド6と、当該液体吐出ヘッド6の駆動を制御する駆動制御基板18と、液体吐出ヘッド6と駆動制御基板18とを接続するフラットケーブル19と、を主な構成として備えている。ラインヘッドにおいても、4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の各液体を個別に吐出する液体吐出ヘッド6y、6m、6c、6kが記録媒体Pに対する印刷幅の全域に対して一列に配列されている。
アジャストプレート20は、複数配列されている液体吐出ヘッド6を高精度に配置固定するものである。駆動制御基板18は、液体吐出ヘッド6が内部に備える液体吐出用の圧電素子を駆動するための駆動波形信号と画像データ信号を生成する回路を搭載したリジッド基板である。フラットケーブル19は、駆動制御基板18と液体吐出ヘッド6を電気的に接続するものである。
液体吐出ヘッド6が備える圧電素子は、駆動制御基板18から送信される駆動波形信号や画像データ信号に応じて駆動される。この圧電素子の駆動に応じて、液体吐出ヘッド6において液体(インク)を貯える液室に対する圧力が加えられる。この圧力により、記録媒体Pに向けて液体が吐出される。
なお、液体吐出ヘッド6は、液体を吐出する吐出口であるノズルが配列されていて、ノズル面が形成されている。ノズル面は、記録媒体Pを支持するプラテン22(図1参照)との間に所定の隙間を保って支持される。液体吐出ヘッド6のノズル面は、記録媒体Pの搬送速度に応じて各色(イエロー、マゼンダ、シアン、ブラック)のインクを吐出するように駆動制御される。これによって、記録媒体P上にカラー画像が形成される。
<本実施形態に係る機能ブロック>
次に、本発明に係る液体を吐出する装置の実施形態において適用される液体吐出ヘッド6の動作を制御するヘッド制御部の機能構成について、図3を用いて説明する。
図3に示すように、ヘッド制御部の形態に係る制御部300は、主制御部310と、外部I/F(Interface)311と、ヘッド駆動制御部312と、主走査駆動部313と、副走査駆動部314と、給紙駆動部315と、排紙駆動部316と、を有している。
主制御部310は、液体を吐出する装置の全体の動作を制御すると共に、調整チャート作成方法を実行するための調整チャートの形成及び液体吐出ヘッド6の駆動に用いられる駆動電圧の倍率補正等に関わる制御を司る。外部I/F311は、主制御部310とホスト側との間に介在して、各種データや各種信号の送受を行なう。
ヘッド駆動制御部312は、液体吐出ヘッド6を駆動制御するためのヘッドデータ生成配列変換用ASICなどで構成される。主走査駆動部313は、主走査モータ8の回転駆動を制御する。副走査駆動部314は、副走査モータ131の回転駆動を制御する。給紙駆動部315は、給紙モータ49の駆動を制御する。排紙駆動部316は、排紙部に備えられた各ローラを駆動する排紙モータ79の駆動を制御する。
なお、制御部300は、液体を吐出する装置が備える維持回復モータの回転駆動させるための回復系駆動部と、各種のソレノイド類を駆動するためのソレノイド類駆動部と、電磁クラッチ類などを駆動させるためのクラッチ駆動部も備える。
主制御部310は、CPU(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、NVRAM(NonVolatie Random Access Memory)304、ASIC(Applicatin Specific Integrated Circuit)305、FPGA(Field Programmable Gate Array)306、からなる各種機能部を備える。
CPU301は、ROM302に格納されているプログラムや、その他の固定データを読み出して、後述するように、制御部300による液体吐出ヘッド6の制御に必要な各種演算処理を実行する。ROM302は、CPU301において実行される制御プログラムや、検査用チャートを含むその他の固定データを格納する記憶部である。RAM303は、CPU301が制御プログラムを実行するときのワークエリアや、制御プログラムにより形成される印刷画像のデータなどを一時的に格納する記憶部である。
NVRAM304は、液体を吐出する装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリである。ASIC305は、画像データに対する各種信号処理及び並び替え等を行なう画像処理用のカスタムICである。FPGA360は、液体を吐出する装置全体を制御するための入出力信号の処理を行う信号処理部である。
主制御部310には、キャリッジ5の位置を検出するリニアエンコーダ41の出力信号と、記録媒体Pを副走査方向に搬送する搬送ローラの回転位置を検出するロータリエンコーダ138の出力信号が入力される。主制御部310は、リニアエンコーダ41の出力信号に基づいて主走査モータ8を駆動制御することでキャリッジ5を主走査方向に往復移動させる。また、主制御部310は、ロータリエンコーダ138の出力信号に基づいて副走査モータ131を駆動制御することで搬送ローラを介して記録媒体Pを移動させる。
また、主制御部310には、液体を吐出する装置の本体に設けられているテンキーや、プリントスタートキーなどの各種操作キーや、液体を吐出する装置の動作状態を表示する各種表示器を含む操作/表示部327が接続されている。主制御部310は、操作/表示部327から出力されるキー入力を取り込み、操作/表示部327への表示情報の出力を行う。
さらに、主制御部310は、操作/表示部327から調整要求があったとき、ヘッド駆動制御部312を介して液体吐出ヘッド6を駆動して記録媒体P上に調整チャートを形成する処理を行う。また、調整チャートを形成した後に、操作/表示部327から補正要求があったとき、クロストークによる印字ずれがなくなるように駆動電圧の倍率を補正する制御を行う。操作/表示部327の入力操作は、ユーザによって行われる。
主制御部310には、液体を吐出する装置の各部に備えられた各種センサの検出信号も入力される(図示省略)。これにより、制御部300は、液体を吐出する装置全体の駆動を制御することができる。
図4に、実施形態に係る液体吐出ヘッド6の一例を示す。図4に示すように、液体吐出ヘッド6は、A列とB列の2つのノズル列を備えている。A列のノズル列とB列のノズル列は、それぞれ1ch(チャンネル)〜192chまでのノズルを有している。各ノズルが個別に駆動されて液体を吐出する吐出口に相当する。また、A列のノズル列とB列のノズル列は、記録媒体Pの搬送方向において若干ずれた位置に配置されている。
図4に例示した液体吐出ヘッド6と記録媒体Pの搬送方向との関係は、図1において説明したシリアルヘッドのものである。したがって、液体吐出ヘッド6はノズル列が記録媒体Pの搬送方向を平行するように配置される。なお、ラインヘッドであれば、液体吐出ヘッド6はノズル列が記録媒体Pの搬送方向に対して直交するように配置される。
次に、図5を用いて、液体吐出ヘッド6において、駆動ノズル数と、当該駆動ノズルから吐出される液体の液体吐出量Mjおよび当該駆動ノズルから吐出される液体の液体吐出速度Vjと、の関係について説明する。図5は、横軸が駆動ノズル数であって、縦軸が液体吐出量Mjと液体吐出速度Vjである。
図5に示すように、駆動するノズルの数に応じて液体吐出速度(Vj)と液体吐出量(Mj)は、概ね比例的に変化する。駆動ノズル数によって駆動波形のオーバーシュートやアンダーシュートの発生の仕方が異なる。オーバーシュートやアンダーシュートは、駆動波形における電圧振幅に影響を与える。駆動波形における電圧振幅が大きいほど液体吐出速度(Vj)は速くなり、液体吐出量(Mj)は増加する。したがって、駆動ノズル数によって液体吐出速度(Vj)や液体吐出量(Mj)が影響を受けるクロストークが生ずる。
このように、駆動ノズル数に応じてクロストークの度合いが変化するので、駆動ノズル数が変化することで、インク吐出速度(Vj)やインク吐出量(Mj)にばらつきを生じ、濃度ムラや印字ずれが発生することになる。即ち、駆動ノズル数によって、印刷画像の質が変化し、場合によっては印刷画質が低下することになる。
ところで、画像の濃度ムラは、クロストーク以外の原因でも起こり得る。したがって、クロストークを正確に補正するには、クロストークを原因とする画像の濃度ムラと他の原因により画像の濃度ムラとを確実に切り分ける必要がある。
シリアルヘッドを備えた液体を吐出する装置では、濃度ムラやスジムラの原因になる液体の吐出ムラが、シリアルヘッドを主走査方向に移動させるときに生ずる周期的な振動によって発生することがある。この場合、クロストークに起因する液体の吐出ムラとの区別は付きにくく、シリアルヘッドの移動時の振動に起因する吐出ムラと切り分けて認識することは困難である。したがって、シリアルヘッドを備えた液体を吐出する装置においてクロストークの影響を抑制するためには、単純な調整チャートを用いて液体吐出特性を取得したとしても、精度よくクロストークを抑制することは困難である。
また、ラインヘッドを備えた液体を吐出する装置では、濃度ムラやスジムラの原因になる液体の吐出ムラが、ラインヘッドのノズルから吐出された液体を受ける記録媒体の搬送に伴う振動によって発生することがある。この場合、クロストークに起因する液体の吐出ムラとの区別は付きにくく、記録媒体の搬送に伴う振動に起因する液体の吐出ムラと切り分けて認識することは困難である。したがって、ラインヘッドを備えた液体を吐出する装置においても、クロストークの影響を抑制するためには、単純な調整チャートを用いて液体吐出特性を取得したとしても、精度よくクロストークを抑制することは困難である。
本実施形態に係る液体を吐出する装置は、上記のようにクロストークによって発生する画像の濃度ムラと、その他の原因によって発生する画像の濃度ムラと、を切り分けることが可能な調整チャートを形成することができる。また、当該調整チャートに基づいて取得した液体吐出特性を精度良く補正することもできる。以下、本実施形態に係る液体を吐出する装置に液体吐出ヘッド6をシリアルヘッドに適用した場合(図1参照)と、液体吐出ヘッド6をラインヘッドに適用した場合(図2参照)に分けて、濃度ムラ等の印刷画質の低下要因を精度良く切り分けることができる調整チャートについて、その原理を説明する。
<シリアルヘッドの場合>
シリアルヘッドを備えた液体を吐出する装置における画像の濃度ムラが発生する原因は、クロストーク以外であれば、主としてキャリッジ5がガイドロッド12に沿って主走査方向に走査される際の液体吐出ヘッド6の位置ずれである。液体吐出ヘッド6の位置ずれの原因は、ガイドロッド12の形成精度や取り付け精度である。図6に示すように、ガイドロッド12の精度に起因する液体吐出ヘッド6の位置ずれ(ブレ量)は、キャリッジ5の主走査方向における走査距離に対して緩やかに変化する。したがって、シリアルヘッドの場合、液体吐出ヘッドの主走査方向における移動距離が短い範囲で調整チャートを作成すれば、クロストークを原因とする画像の濃度ムラを反映させた調整チャートを取得することができる。即ち、クロストーク以外の原因による画像の濃度ムラを確実に切り分けた調整チャートを作成することができる。
<ラインヘッドの場合>
ラインヘッドを備えた液体を吐出する装置における画像の濃度ムラが発生する原因は、クロストーク以外であれば、主として記録媒体Pの送り速度のずれである。記録媒体Pの送り速度のずれの原因は、記録媒体Pを搬送するローラの偏心である。図10(b)に示すように、ラインヘッドを備えた液体を吐出する装置における記録媒体Pを搬送するローラにおける最大ローラM3の偏心量は、560mmほどである。このローラ系の偏心に起因する記録媒体Pの速度のブレは、図10(a)に示すように、記録媒体Pの給紙方向に対する変化の度合いとして緩やかである。したがって、ラインヘッドの場合、記録媒体Pの搬送方向の距離が短い範囲で調整チャートを作成すれば、クロストークを原因とする画像の濃度ムラを反映させたチャートを取得できる。即ち、クロストーク以外の原因による画像の濃度ムラを確実に切り分けた調整チャートを作成することができる。
以上のように、液体を吐出する装置において、クロストークに起因する画像の濃度ムラを反映させた調整チャートを取得するには、液体吐出ヘッド6の主走査方向の移動距離又は記録媒体Pの搬送距離が短い距離のところで調整チャートを作成すればよい。この調整チャートを用いれば、濃度ムラの原因を確実に切り分けることができる調整チャートを得ることができる。
<調整チャート>
次に、本実施形態に係る液体を吐出する装置において作成される調整チャート100について説明する。以下において説明する調整チャート100は、シリアルヘッドにより形成された調整チャートの例示である。調整チャート100は、基準パターン110と、第1調整パターン111と、第2調整パターン112と、を形成するように記録媒体Pに印刷して作成される。図7(a)は、調整チャート100の全体イメージを示す例である。図7(b)は、図7(a)における調整チャート100の主走査方向の先端部分を拡大した拡大図である。
図7(a)に示すように、シリアルヘッドにおける液体吐出ヘッド6の主走査方向の先端側(主走査を開始する場合の基点側)から、主走査方向の後端側に向かって複数のパターンが隣接して形成されている。隣接するパターン同士は隙間無く形成される。各パターンの主走査方向の寸法は、例えば100mm程度である。また、各パターンの副走査方向の寸法は、パターンを形成するときに駆動させるノズルの数に応じて変化する。
図7(a)及び図7(b)に示すように、調整チャート100は、基準パターン110の間に第1調整パターン111と、第2調整パターン112が挟まれるような配置になっている。
基準パターン110は、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズル(図4参照)を駆動させて形成するパターンである。
第1調整パターン111と第2調整パターン112は、基準パターン110とは異なる数のノズルを駆動させて形成されるパターンである。例えば、第1調整パターン111は、192ch分のノズルの中から選択された40ch分のノズルを駆動させて形成されるパターンである。第2調整パターン112は、192ch分のノズルの中から選択された100ch分のノズルを駆動させて形成されるパターンである。
換言すると、調整チャート100は、ノズル列を構成する複数のノズルの全部を同時に駆動することにより形成される基準パターン110と、基準パターンを形成する際に駆動されるノズルの数とは異なる数のノズルを駆動させて形成する第1調整パターン111、第2調整パターン112、により形成される。図7(a)に示す様に基準パターン110と調整パターン(第1調整パターン111,第2調整パターン112)は所定の順序で繰り返して印刷される。即ち、調整チャート100は、ノズルの同時駆動数が異ならせて形成する複数のパターンを所定の順序で繰り返し形成することにより作成される。これらパターンを形成するときに用いる駆動波形は、異なる駆動波形倍率を用いて補正したものになっている。
なお、図7に示すように、基準パターン110と各調整パターンの間には余白を作らないようにする。このように基準パターン110と各調整パターンを形成することにより、基準パターン110と各調整パターンとを比較しやすくなる。また、基準パターン110の端部及び各調整パターンの端部は、記録媒体Pの印字幅の左端又は右端に寄せて形成する。このようにすることにより、より実機に近い画像で駆動波形の補正を行うことが可能になる。
なお、上述した基準パターン110や各調整パターンの幅、駆動ノズル数、駆動波形倍率などは、ユーザが操作/表示部327を操作して入力することができる。
なお、本実施形態では、基準パターン110は、192ch分のノズルを駆動して形成するものを例示する。しかし、基準パターン110の濃度はユーザが合わせたい濃度によって異なるものであるので、駆動ノズル数を192ch分よりも少なくして基準パターン110を形成してもよい。
実際の印字においては、液体吐出ヘッド6の繋ぎ部分でクロストークによる影響が大きくなる。そこで、第1調整パターン111は、40chよりも少ない任意の駆動ノズル数で形成し、第2調整パターン112は、100chよりも少ない任意の駆動ノズル数で形成してもよい。なお、調整パターンの種類は2種類に限定されるものではなく、任意の種類を形成してもよい。
クロストークを原因とする印刷画像の濃度ムラと他の原因による印刷画像の濃度ムラとの切り分けを容易にするための調整チャートを作成するには、シリアルヘッドであれば、液体吐出ヘッド6の位置ずれが小さい主走査方向位置(図6参照)で行うことが望ましい。また、ラインヘッドであれば、記録媒体Pの搬送速度のブレが少ない記録媒体Pの搬送方向位置(図10参照)で行うことが望ましい。
<クロストークの補正方法>
次に、クロストークの補正方法について説明する。クロストークの補正は、液体吐出ヘッド6に印加される駆動波形の電圧振幅の倍率を変えることで行うことができる。駆動波形の倍率補正は、図8に示すように、駆動波形の中間電位を維持し、それ以外を補正分に所定の倍率を用いて変動させることにより行う。例えば、図8(a)の例示するように、駆動波形倍率が「1」の場合は、後述するように、駆動波形の補正において用いる数値は「駆動波形倍率0%」となる。また、図8(b)に例示するように、駆動波形倍率が「1.2」の場合は、後述するように、駆動波形の補正において用いる数値は、「駆動波形倍率20%」となる。なお、図8において例示はしないが、「駆動波形倍率10%」は、駆動波形の倍率が「1.1」の場合に相当する。
後述する調整チャートの作成において、ROM302(図3参照)等に記憶されている元の駆動波形テーブルを読み出して、上述したように、中間電位以外の値に対して所望の駆動波形倍率を用いた乗算を実行する。これによって、駆動波形の電圧振幅を補正することができ、クロストークを抑制することができる。
<調整チャート作成部>
次に、本実施形態に係る調整チャートの作成方法を実行する機能を備える調整チャート作成部の機能構成について説明する。図9は、調整チャート作成部における機能を実現するFPGA360における機能ブロック図である。図9に示すように、FPGA360は、画像データ出力部405と、画素カウント部403と、駆動波形補正値算出部404と、駆動波形補正部402と、を有する。
画像データ出力部405には、次周期で吐出する画像データが保持されている。画像データ出力部405から画像データ情報を受け取った画素カウント部403は、次周期の駆動ノズル数を出力する。画素カウント部403から駆動ノズル数を受け取った駆動波形補正値算出部404は、駆動波形倍率補正値を出力する。駆動ノズル数と駆動波形倍率補正値の関係は、記録媒体P上に生成された調整チャート(図7参照)に基づきユーザが好みの調整量を決めて求めることができる。
駆動波形補正値算出部404から補正値を受け取った駆動波形補正部402は、駆動波形の倍率補正を行う。駆動波形は、ROM302に記憶されている駆動波形テーブルに基づくものである。倍率補正は、駆動波形テーブル401から読み出した駆動波形に対して駆動波形倍率補正値を乗算することにより行われる。この場合、中間電位と呼ばれるフラットな部分には補正を行わず、それ以外に部分に対して乗算を行う。なお、駆動波形テーブルは、FPGA360が内蔵するRAMなどの記憶部において記憶してもよい。この場合、FPGA360に記憶されている駆動波形テーブルを選択して読出し、倍率値を用いて補正することもできる。
なお、駆動波形テーブルは、温度毎に異なる駆動波形を記憶したデータテーブルである。
<調整チャート作成方法の実施形態>
次に、本発明に係る調整チャート作成方法の実施形態について、図17のフローチャートを用いて説明する。本実施形態に係る調整チャート作成方法は、すでに説明をした液体を吐出する装置を用いて形成される調整チャート100の作成方法である。
まず、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズルに対して駆動波形倍率0%の駆動波形を印加し、基準パターン110を形成するように記録媒体Pに印刷する(S1701)。なお、基準パターン110を形成するときの駆動波形倍率は、すべて0%で固定する。
次に、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズルの中から選択された40ch分のノズルに対して、任意に設定された駆動波形倍率の駆動波形を印加し、第1調整パターン111を形成するように記録媒体Pに印刷する(S1702)。ここでの駆動波形倍率は、初期設定値である「0%」である。
次に、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズルに対して駆動波形倍率0%の駆動波形を印加し、さらに基準パターン110を記録媒体Pに印刷する(S1703)。
次に、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズルの中から選択された100ch分のノズルに対して、任意に設定された駆動波形倍率の駆動波形を印加し、第2調整パターン112を形成するように記録媒体Pに印刷する(S1704)。ここでの駆動波形倍率は、初期設定値である「0%」である。
次に、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズルに対して駆動波形倍率0%の駆動波形を印加し、さらに基準パターン110を記録媒体Pに印刷する(S1705)。
続いて、調整チャート100の必要な分の作成が終了したか否かを判断する(S1706)。必要な分の作成が終了していれば、調整チャート100は完成である(S1706:No)。必要な分の作成が終了していなければ(S1706:Yes)、駆動波形倍率を変更して(S1707)、処理をS1702に戻す。
続いて、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズルの中から選択された40ch分のノズルに対して、S1707において変更された駆動波形倍率10%を掛けた駆動波形を印加し、第1調整パターン111を形成するように記録媒体Pに印刷する(S1702)。
続いて、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズルに対して駆動波形倍率0%の駆動波形を印加し、さらに基準パターン110を記録媒体Pに印刷する(S1703)。
さらに続いて、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズルの中から選択された100ch分のノズルに対して、S1707において変更された駆動波形倍率10%を掛けた駆動波形を印加し、第2調整パターン112を形成するように記録媒体Pに印刷する(S1704)。
続いて、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズルに対して駆動波形倍率0%の駆動波形を印加し、さらに基準パターン110を記録媒体Pに印刷する(S1705)。
以上のように、本実施形態に係る調整チャート100の作成方法は、基準パターン110を形成するときの駆動波形倍率は0%で固定し、第1調整パターン111と第2調整パターン112を形成するときの駆動波形倍率は、0%、10%・・・のように変化させる。第1調整パターン111と第2調整パターン112は、それぞれ基準パターン110によって挟むような態様で形成することで、濃度ムラの視認生を向上させることができるようになっている。
以下において説明する調整チャート100の様々な例は、上記において説明した作成方法を適用することで形成可能なものである。以下は、本発明に係る液体を吐出装置および調整チャート作成方法において適用可能であり作成可能なものである。各例の調整チャート100では、基準パターン110、第1調整パターン111、第2調整パターン112の形成位置や、その配置順に種々のバリエーションがある。これら各パターンの形成位置や順番や配置のバリエーションは、制御部300(図3を参照)が液体吐出ヘッド6の動作等を制御することで実現される。
<調整チャートの第1例>
以下、本発明に係る液体を吐出する装置を用いて実行され調整チャート作成方法によって作成される調整チャート100の例についてさらに説明する。以下において説明する調整チャート100の第1例は、液体吐出ヘッド6の形式がシリアルヘッドであってもラインヘッドであっても適用できるものである。
ここで、液体吐出ヘッド6のスキャン動作を調整チャート100の作成方法との関連について説明する。既に説明したとおり、シリアルヘッドの場合、液体吐出ヘッド6はスキャン動作をしながら液体を吐出することで、記録媒体Pに画像等を印刷する。シリアルヘッドの1回のスキャン動作における液体吐出ヘッド6の移動範囲は、主走査方向におけるキャリッジ5の移動範囲の先端部分から後端部分に相当する範囲である。即ち、キャリッジ5が移動範囲の先端部分から後端部分に至るまでの液体吐出ヘッド6の駆動が1スキャンに相当する(図7参照)。ラインヘッドの場合の液体吐出ヘッド6は、シリアルヘッドのようなスキャン動作ではないが、記録媒体Pの移動(副走査方向の移動)における1回分が1スキャンに相当する。
図11に示すように、調整チャート100の第1例は、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズルに対する駆動電圧の駆動波形倍率を0%で固定し、液体吐出ヘッド6の1スキャンにおいて基準パターン110を形成する。この基準パターン110に続けて、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズルから任意に選択された40ch分のノズルに対する駆動電圧の駆動波形倍率を0%、10%、20%という様に変化させながら第1調整パターン111を形成する。また、基準パターン110に続けて、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズルから任意に選択された100ch分のノズルに対する駆動電圧の駆動波形倍率を0%、10%、20%という様に変化させながら第2調整パターン112を形成する。
基準パターン110、第1調整パターン111、第2調整パターン112の形成の順序は、図11に示すように、基準パターン110を形成し、駆動波形倍率0%の第1調整パターン111を形成し、基準パターン110を形成し、駆動波形倍率0%の第2調整パターン112を形成する。これに続けて、基準パターン110を形成し、駆動波形倍率10%の第1調整パターン111を形成し、基準パターン110を形成し、駆動波形倍率10%の第2調整パターン112を形成する。さらにこれに続けて、基準パターン110を形成し、駆動波形倍率20%の第1調整パターン111を形成し、基準パターン110を形成し、駆動波形倍率20%の第2調整パターン112を形成する。
以上のように、本実施形態に係る調整チャート100は、上記の順番で、駆動波形倍率を0%で固定して基準パターン110が形成され、駆動波形倍率を0%から20%のように変化させなら第1調整パターン111と第2調整パターン112が形成される。
このような方法で調整チャート100を作成すると、基準パターン110と各調整パターンの濃度が同じになるか、最も近くなる倍率をユーザが目視で容易に確認できる調整チャート100を取得することができる。したがって、ユーザが好みの倍率を適宜選択することが容易にできる。例えば駆動ノズル数を100chとしたときの倍率として10%を選択し、駆動ノズル数を40chとしたときの倍率として20%を選択することもできる。これによって、スキャナなどの調整チャート読み取り機構を用いることなく、液体吐出ヘッド6における駆動特性を取得でき、クロストークによる悪影響を高精度で抑制できる。
<調整チャートの第2例>
次に、調整チャート100の第2例について説明する。第2例に示す調整チャート100は、液体吐出ヘッド6の形式がシリアルヘッドの場合に適用可能である。
図12に示すように、1スキャン目において、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズルに対する駆動電圧の駆動波形倍率を0%にして、基準パターン110を主走査方向の先端から後端に向けて形成する。基準パターン110が形成された後、記録媒体Pを副走査方向に移動させて、2スキャン目において第1調整パターン111、第2調整パターン112、第3調整パターン113を形成する。第1調整パターン111は、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズルから任意に選択された40ch分のノズルに対する駆動電圧の駆動波形倍率を0%、10%、20%という様に変化させながら形成する。第2調整パターン112は、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズルから任意に選択された70ch分のノズルに対する駆動電圧の駆動波形倍率を0%、10%、20%という様に変化させながら形成する。第3調整パターン113は、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズルから任意に選択された100ch分のノズルに対する駆動電圧の駆動波形倍率を0%、10%、20%という様に変化させながら形成する。
第2例に係る調整チャート100は、1スキャン目において基準パターン110を形成した後に、副走査方向に192chのノズル列の幅に相当する分だけ記録媒体Pを搬送し、その後、基準パターン110に隣接させるようにして各調整パターンを形成させることにより作成することができる。なお、第1調整パターン111、第2調整パターン112、第3調整パターン113は、駆動電圧の駆動波形倍率を0%、10%、20%というように変化させながら形成される。
シリアルヘッドの場合はガイドロッド12が固定されているため、1の調整パターンに隣接して他の調整パターンを同じ主走査方向において連続して形成しても、キャリッジ5におけるブレは同じになる。したがって、第2例に係る調整チャート100によれば、クロストークによる画像の濃度ムラとクロストーク以外の原因による画像の濃度ムラも切り分けることができる。また、第2例に係る調整チャート100は、各調整パターンの間に基準パターン110を挟みこむような態様で形成する必要がない。したがって、調整チャート100を主走査方向において短く形成してもよい。
<調整チャートの第3例>
次に、調整チャート100の第3例について説明する。第3例に示す調整チャート100は、液体吐出ヘッド6の形式がシリアルヘッドの場合に適用可能である。
図13に示すように、1スキャン目において、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズルに対する駆動電圧の駆動波形倍率を0%にして、基準パターン110を主走査方向の先端から後端に向けて形成する。基準パターン110が形成された後、192chのノズル列の幅に相当する分だけ記録媒体Pを搬送する。
その後、2スキャン目において、第1調整パターン111と、第2調整パターン112と、第3調整パターン113と、を主走査方向に並べるように形成する。
その後、192chのノズル列の幅に相当する分だけ記録媒体Pを搬送する。続けて、3スキャン目において、基準パターン110を形成する。基準パターン110が形成された後、192chのノズル列の幅に相当する分だけ記録媒体Pを搬送する。
その後、続けて、4スキャン目において、第1調整パターン111と、第2調整パターン112と、第3調整パターン113と、を主走査方向に並べるように形成する。
その後、192chのノズル列の幅に相当する分だけ記録媒体Pを搬送する。続けて、5スキャン目において、基準パターン110を形成する。基準パターン110が形成された後、192chのノズル列の幅に相当する分だけ記録媒体Pを搬送する。続けて、6スキャン目における調整パターンの形成をする。
第3例に係る調整チャート100は、1スキャン目において基準パターン110を形成した後に、副走査方向に192chのノズル列の幅に相当する分だけ記録媒体Pを搬送して、2スキャン目において、基準パターン110に隣接するようにして第1調整パターン111と、第2調整パターン112と、第3調整パターン113と、を形成する。その後、同様に記録媒体Pを搬送して3スキャン目において基準パターン110、4スキャン目において各調整パターン、5スキャン目において基準パターン110、6スキャン目において各調整パターンを繰り返しながら形成する。各調整パターンを形成するときには、駆動電圧に掛ける駆動波形倍率を0%、10%、20%というように変化させながら第1調整パターン、第2調整パターン、第3調整パターンを形成する。
第3例に係る調整チャート100によれば、主走査方向における長さを短くできると共に、ガイドロッド12とキャリッジ5などにより構成される機構部の精度に起因するブレを抑制することができる。
<調整チャートの第4例>
次に、調整チャート100の第4例について説明する。第4例に示す調整チャート100も、液体吐出ヘッド6の形式がシリアルヘッドの場合に適用可能である。
図14に示すように、1スキャン目において、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズルに対する駆動電圧の駆動波形倍率を0%にして基準パターン110を形成する。その後、1スキャン目において基準パターン110の主走査方向に隣接させて40ch分のノズルを駆動波形倍率0%で駆動させて第1調整パターン111を形成する。その後、1スキャン目における第1調整パターン111に続けて、基準パターン110を形成し、同じく1スキャン目の基準パターン110に続けて、100ch分のノズルを駆動波形倍率0%で駆動させて第2調整パターン112を形成する。
その後、第2調整パターン112に続けて1スキャン目において、駆動波形倍率0%で基準パターン110を形成し、さらに続けて1スキャン目において駆動波形倍率10%で第1調整パターン111を形成する。これに続けて駆動波形倍率0%で基準パターン110を形成し、さらに続けて、駆動波形倍率10%で第2調整パターン112を形成する。さらに、これに続けて駆動波形倍率0%で基準パターン110を形成し、続けて駆動波形倍率20%で第1調整パターン111を形成し、駆動波形倍率0%で基準パターン110を形成し、駆動波形倍率20%で第2調整パターン112を形成する。
第4例に係る調整チャートは、1スキャン目において、駆動波形倍率0%の第1調整パターン111と第2調整パターン112、駆動波形倍率10%の第1調整パターン111と第2調整パターン112、駆動波形倍率20%の第1調整パターン111と第2調整パターン112、が主走査方向において基準パターン110と基準パターン110の間に挟まるように形成される。
また、第4例に係る調整チャート100は、40chのノズル列の幅に相当する分だけ記録媒体Pを搬送させ、その後の2スキャン目において、駆動波形倍率0%の第1調整パターン111を1スキャン目における駆動波形倍率0%の第1調整パターン111と隣接するように形成する。さらに2スキャン目において、駆動波形倍率10%の第1調整パターン111を1スキャン目における駆動波形倍率10%の第1調整パターンに隣接するように形成する。さらに、2スキャン目において、駆動波形倍率20%の第1調整パターン111を1スキャン目における駆動波形倍率20%の第1調整パターン111に隣接するように形成する。
また、第4例に係る調整チャートは、さらに40chのノズル列の幅に相当する分だけ記録媒体Pを搬送させ、その後の3スキャン目において、駆動波形倍率0%の第1調整パターンを2スキャン目における駆動波形倍率0%の第1調整パターン111に隣接するようにして形成する。さらに3スキャン目において、駆動波形倍率10%の第1調整パターン111を2スキャン目における駆動波形倍率10%の第1調整パターン111に隣接するようにして形成する。さらに2スキャン目において、駆動波形倍率20%の第1調整パターン111を2スキャン目における駆動波形倍率20%の第1調整パターン111に隣接するようにして形成する。
第4例に係る調整チャート100は、液体吐出ヘッド6が備える192chのノズルのうち、選択した40chを用いて形成する第1調整パターン111の領域を広げることができる。これによって、印刷範囲が狭く目視では視認しにくくなりがちの低ch駆動における調整チャート100であっても、複数回のスキャンを繰り返して印刷範囲を拡張することで、視認性を向上させることができる。
<調整チャートの第5例>
次に、調整チャート100の第5例について説明する。第5例に示す調整チャート100は、液体吐出ヘッド6の形式がシリアルヘッドの場合に適用可能である。
図15に示すように、1スキャン目において、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズルを駆動波形倍率0%で駆動して基準パターン110を主走査方向の先端から後端に向けて形成する。その後、192chのノズル列の幅に相当する分だけ記録媒体Pを搬送させる。続いて、2スキャン目において、駆動波形倍率10%の第1調整パターン111を1スキャン目で形成された基準パターン110に隣接させて形成する。その後、192chのノズル列の幅に相当する分だけ記録媒体Pを搬送させて、3スキャン目において、駆動波形倍率0%の基準パターン110を2スキャン目に形成された第1調整パターン111に隣接させて形成する。その後、192chのノズル列の幅に相当する分だけ記録媒体Pを搬送させて、4スキャン目において、駆動波形倍率20%の第1調整パターン111を3スキャン目に形成された基準パターン110に隣接させて形成する。その後、192chのノズル列の幅に相当する分だけ記録媒体Pを搬送させて、5スキャン目において、駆動波形倍率0%の基準パターン110を4スキャン目に形成された第1調整パターン111に隣接させて形成する。
第5例に係る調整チャート100は、液体吐出ヘッド6が備える192chのノズルのうち、選択した40chを用いて形成する第1調整パターン111が、副走査方向において、基準パターン110で挟み込まれるように形成されている。これによって、印刷範囲が狭く視認しづらくなりやすい第1調整パターン111による基準パターン110との濃度差や色ムラやスジムラの視認性が向上する。
シリアルヘッドは、ガイドロッド12が固定されているため、1の調整パターンに隣接して他の調整パターンを同じ主走査方向において連続して形成しても、キャリッジ5におけるブレは同じになる。したがって、第5例に係る調整チャートを用いれば、クロストークによる画像の濃度ムラとクロストーク以外の原因による画像の濃度ムラも切り分けることができる。
<調整チャートの第6例>
次に、調整チャート100の第6例について説明する。第6例に示す調整チャート100も、液体吐出ヘッド6の形式がシリアルヘッドの場合に適用可能である。
図16に示すように、1スキャン目において、液体吐出ヘッド6が備える192ch分のノズルを駆動波形倍率0%にして、基準パターン110を主走査方向の先端から後端に向けて形成する。
その後、192chのノズル列の幅に相当する分だけ記録媒体Pを搬送させて、2スキャン目において、駆動波形倍率0%と駆動波形倍率10%と駆動波形倍率20%の第1調整パターン111を1スキャン目の基準パターン110に隣接させて形成する。その後、40chのノズル列の幅に相当する分だけ記録媒体Pを搬送させて、3スキャン目において、駆動波形倍率0%の基準パターン110を2スキャン目において形成された第1調整パターン111に隣接させて形成する。その後、192chのノズル列の幅に相当する分だけ記録媒体Pを搬送させて、4スキャン目において、駆動波形倍率0%と駆動波形倍率10%と駆動波形倍率20%の第2調整パターン112を3スキャン目において形成された基準パターン110に隣接させて形成する。その後、100chのノズル列の幅に相当する分だけ記録媒体Pを搬送させて、5スキャン目において、駆動波形倍率0%の基準パターン110を4スキャン目において形成された第2調整パターン112に隣接させて形成する。
第6例に係る調整チャート100は、液体吐出ヘッド6が備える192chのノズルのうち、選択した40chを用いて形成する第1調整パターン111を基準パターン110で挟み込むようにして形成したものである。これによって、印刷範囲が狭く視認しづらくなりやすい第1調整パターン111と基準パターン110との濃度差や色ムラやスジムラの視認性が向上する。
また、シリアルヘッドは、ガイドロッド12が固定されているため、1の調整パターンに隣接して他の調整パターンを同じ主走査方向において連続して形成しても、キャリッジ5におけるブレは同じになる。したがって、第6例に係る調整チャートによれば、クロストークによる画像の濃度ムラとクロストーク以外の原因による画像の濃度ムラも切り分けることができる。
さらに、第6例に係る調整チャート100によれば、基準パターン110に挟まれて形成される第1調整パターン111と第2調整パターン112を、それぞれ、2スキャン目と4スキャン目において駆動波形倍率を0%、10%、20%と変化させて、主走査方向において順次並ぶように形成する。これによって、調整チャート100を主走査方向において短く形成できるという効果を有する。
5 キャリッジ
6 液体吐出ヘッド
360 FPGA
401 駆動波形テーブル
402 駆動波形補正部
403 画素カウント部
404 駆動波形補正値算出部
405 画像データ出力部
特開2009−241564号公報

Claims (6)

  1. ノズル列を備えた液体吐出ヘッドを駆動波形により駆動して記録媒体に調整チャートを作成する制御部を備え、
    前記液体吐出ヘッドとしてシリアルヘッドを備え、
    前記制御部は、前記調整チャートとして、前記ノズル列を構成する複数のノズルの全部又は一部を駆動することにより前記ノズル列の方向に沿って形成される基準パターンと、
    前記基準パターンを形成する際の前記ノズルの駆動数とは異なる数の前記ノズルを駆動することにより前記ノズル列の方向に沿って形成される調整パターンとを、隣接して前記記録媒体に形成するとき、
    前記基準パターンを奇数スキャン目で形成し、前記調整パターンを偶数スキャン目でそれぞれ前記駆動波形の倍率を変えて形成する、
    ことを特徴とする液体を吐出する装置。
  2. 前記制御部は、前記基準パターンの幅及び前記調整パターンの幅を、ユーザの入力操作に応じて変更することを特徴とする請求項1に記載の液体を吐出する装置。
  3. 前記制御部は、前記基準パターン及び前記調整パターンの端部を前記記録媒体の印字幅の左端又は右端に寄せて形成することを特徴とする請求項1に記載の液体を吐出する装置。
  4. 前記制御部は、前記基準パターンの濃度を、ユーザの入力操作に応じて変更することを特徴とする請求項1に記載の液体を吐出する装置。
  5. 前記制御部は、前記駆動波形の倍率を、ユーザの入力操作に応じて変更することを特徴とする請求項1に記載の液体を吐出する装置。
  6. 所定の駆動波形倍率で補正された駆動波形により駆動されるシリアルヘッドとしての液体吐出ヘッドのノズルから吐出された液体をよって記録媒体に複数のパターンからなる調整チャートを作成する調整チャート作成方法であって、
    前記ノズルが複数配列されたノズル列における前記ノズルの配列方向に沿って、全部又は一部のノズルの駆動により基準パターンを奇数スキャン目で形成し、
    前記基準パターンに隣接する位置に、当該基準パターンを形成する際の前記ノズルの駆動数とは異なる数の前記ノズルを駆動することにより前記ノズル列の方向に沿って調整パターンを偶数スキャン目でそれぞれ前記駆動波形の倍率を変えて形成する、ことを特徴とする調整チャート作成方法。
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