JP6833755B2 - 溶接装置及び接合部材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、溶接装置及び接合部材の製造方法に関する。
レーザ光を照射し、部品同士を溶接する溶接装置がある。この溶接装置では、溶接部分の酸化を抑制するために、ノズルから溶接部分へ不活性ガスが吹き付けられる。
レーザ光を照射し、部品が溶融すると、その材料の一部が気化する。気化した材料が冷えると、その材料が凝固し、細かい粒子(ヒューム)となる。ヒュームがノズルの先端に付着すると、不活性ガスの流量が低下し、溶接部分が酸化する可能性がある。また、ノズルに付着したヒュームが溶接部分に落下すると、部品同士が十分に溶接されない可能性がある。
特開平11−285883号公報
本発明が解決しようとする課題は、ノズルへのヒュームの付着を抑制できる溶接装置及び接合部材の製造方法を提供することである。
実施形態に係る溶接装置は、処理室と、ホルダと、照射部と、ノズルと、第1排気口と、制御部と、を備える。前記ホルダは、前記処理室内に設けられ、溶接対象を保持する。前記照射部は、前記溶接対象に向けてレーザ光を照射する。前記ノズルは、前記レーザ光に対して傾斜した角度から、前記溶接対象に向けて不活性ガスを噴射する。前記第1排気口は、前記処理室の第1側面に設けられ、前記処理室内の気体を排出する。前記制御部は、前記溶接対象である第1溶接部分を間において、前記第1排気口側と対向するように前記ノズルを位置させ、前記ノズルから前記第1溶接部分へ前記不活性ガスを噴射させつつ、前記第1溶接部分へ前記照射部から前記レーザ光を照射し且つ前記第1排気口から前記気体を排出する第1動作を行う。
第1実施形態に係る溶接装置を模式的に表す斜視図である。 第1実施形態に係る溶接装置の動作を表す模式図である。 第1実施形態に係る溶接装置の一部を表す斜視図である。 第1実施形態に係る溶接装置の動作を表すフローチャートである。 第1実施形態の変形例に係る溶接装置の動作を例示する模式図である。 第2実施形態に係る溶接装置の動作を表す模式図である。
以下に、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
また、本願明細書と各図において、既に説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、第1実施形態に係る溶接装置を模式的に表す斜視図である。
図2は、第1実施形態に係る溶接装置の動作を表す模式図である。
図3は、第1実施形態に係る溶接装置の一部を表す斜視図である。
図1に表したように、第1実施形態に係る溶接装置100は、処理室1、ホルダ3、照射部5、ノズル7、第1排気口11、ヘッド20、及び制御部30を備える。
処理室1は、部材の溶接処理を行うための処理空間を形成している。ホルダ3、照射部5、及びノズル7は、処理室1内に設けられている。ホルダ3は、溶接対象である部材40を保持する。ホルダ3は、例えば、機械式チャック、真空チャック、又は静電チャックなどにより部材40を固定する。
照射部5は、部材40に向けてレーザ光Lを照射する。例えば、不図示の発振器によりレーザ光が発生され、光ファイバー又はミラーなどを用いて照射部5にレーザ光が導かれる。照射部5は、そのレーザ光を部材40の溶接部分に集光させるための光学系を有する。
例えば、部材40は、部品40a及び部品40bから構成される。部材40にレーザ光Lが照射されることで、部品40aの一部及び部品40bの一部が溶融する。溶融した部分同士が混ざり合い、凝固することで、部品40aと40bが接合され、部材40が作製される。
ノズル7は、レーザ光Lに対して傾斜した角度から、部材40の溶接部分に向けて不活性ガスを噴射する。当該角度は、30度以上60度以下が好ましい。当該角度は、例えば45度に設定される。不活性ガスとしては、窒素、ヘリウム、又はアルゴンなどを用いることができる。
図2に表したように、処理室1は、第1側面S1〜第4側面S4を有する。第1側面S1は、第3側面S3と対向している。第2側面S2は、第4側面S4と対向している。第1排気口11は、第1側面S1に設けられている。
図1及び図2に表した例では、第2側面S2〜第4側面S4にそれぞれ第2排気口12〜第4排気口14がさらに設けられている。第1排気口11〜第4排気口14は、処理室1内の気体を排出する。
例えば、第1排気口11〜第4排気口14は、それぞれ、バルブ11v〜14vを介して排気部15に接続されている。排気部15は、例えば、ブロア又はファンである。バルブ11v〜14vを開いた状態で排気部15が動作することで、第1排気口11〜第4排気口14を通して処理室1内を排気できる。
制御部30は、溶接装置100の各構成要素の動作を制御する。例えば、制御部30は、照射部5及びノズル7の位置を制御し、部材40の溶接される箇所を調整する。また、制御部30は、バルブ11v〜14v及び排気部15を制御する。例えば、バルブ11v〜14vの1つのみを開いて排気部15を動作させることで、第1排気口11〜第4排気口14の1つのみを通して排気できる。
例えば、ヘッド20は、照射部5及びノズル7を有し、制御部30は、ヘッド20のX方向における位置、Y方向における位置、及び回転角度θを制御する。これにより、照射部5及びノズル7の位置が調整される。なお、ここでは、ホルダ3の表面に平行であり、相互に直交する2方向をX方向及びY方向としている。X方向及びY方向に垂直なZ方向を回転軸としてヘッド20を回転させた場合の回転角度をθとしている。
一例として、溶接装置100は、図2に表したように、部材40の第1溶接部分41〜第4溶接部分44を溶接する。この例では、第1溶接部分41及び第3溶接部分43は、Y方向に延びる線状である。第2溶接部分42及び第4溶接部分44は、X方向に延びる線状である。
制御部30は、まず、第1動作OP1を行う。第1動作OP1では、第1溶接部分41へノズル7から不活性ガス7aを噴射させつつ、第1溶接部分41へ照射部5からレーザ光Lを照射する。このとき、制御部30は、図2及び図3に表したように、ノズル7を、第1溶接部分41の第1排気口11側とは反対側に位置させる。換言すると、第1動作において、第1溶接部分41(レーザ光Lが照射された部分)のX方向における位置は、ノズル7先端のX方向における位置と、第1排気口11のX方向における位置と、の間にある。制御部30は、この位置関係を保ったまま、矢印A1の方向に沿ってヘッド20を移動させ、第1溶接部分41の全体を溶接していく。
続いて、制御部30は、第2動作OP2を行う。第2動作OP2では、第2溶接部分42へノズル7から不活性ガス7aを噴射させつつ、第2溶接部分42へ照射部5からレーザ光Lを照射する。第2動作OP2において、制御部30は、ノズル7を、第2溶接部分42の第2排気口12側とは反対側に位置させる。換言すると、第2動作において、第2溶接部分42(レーザ光Lが照射された部分)のY方向における位置は、ノズル7先端のY方向における位置と、第2排気口12のY方向における位置と、の間にある。制御部30は、この位置関係を保ったまま、矢印A2の方向に沿ってヘッド20を移動させ、第2溶接部分42の全体を溶接していく。
その後、第3動作OP3及び第4動作OP4を順次行う。制御部30は、第3動作OP3及び第4動作OP4において、それぞれ、第1動作OP1及び第2動作OP2と実質的に同じ動作を行う。
すなわち、第3動作OP3において、制御部30は、ヘッド20を矢印A3の方向へ移動させながら、第3溶接部分43へ、不活性ガス7aの噴射及びレーザ光Lの照射を行う。第3動作OP3において、制御部30は、ノズル7を、第3溶接部分43の第3排気口13側とは反対側に位置させる。
第4動作OP4において、制御部30は、ヘッド20を矢印A4の方向へ移動させながら、第4溶接部分44へ、不活性ガス7aの噴射及びレーザ光Lの照射を行う。制御部30は、ノズル7を、第4溶接部分44の第4排気口14側とは反対側に位置させる。
以上の動作により、部材40の第1溶接部分41〜第4溶接部分44が順次溶接される。なお、ここでは、部材40の4つの部分を溶接する場合を例示したが、溶接装置100において、溶接される部分の数及び溶接される部分の形状は任意である。
例えば、溶接装置100により、部材40の第1溶接部分41のみが溶接されても良い。この場合、制御部30は、第1動作のみを行う。この場合、溶接装置100に、第2排気口12〜第4排気口14が設けられていなくても良い。
溶接装置100により、部材40の第1溶接部分41及び第2溶接部分42のみが溶接されても良い。この場合、制御部30は、第1動作及び第2動作のみを行う。この場合、溶接装置100に、第3排気口13及び第4排気口14が設けられていなくても良い。
第1実施形態の効果を説明する。
第1実施形態に係る溶接装置100では、部材40の第1溶接部分41が溶接される際、制御部30は、ノズル7を、第1溶接部分41の第1排気口11側とは反対側に位置させる。この位置関係によれば、ノズル7から噴射された不活性ガス7aは、第1溶接部分41へ当たった後、第1排気口11に向けて流れる。部材40が蒸発して生じた気体及びヒュームは、不活性ガスの流れによって第1排気口11へ流れていく。このため、第1実施形態に係る溶接装置100によれば、ノズル7へのヒュームの付着を抑制できる。
特に、溶接装置100では、処理室1の側面に設けられた排気口により、処理室1内の気体を排出する。このため、排気口がホルダ3やヘッド20などに設けられている場合に比べて、排気口の開口面積を大きくできる。この結果、ヒュームがより第1排気口11に向けて流れ易くなり、ノズル7へのヒュームの付着を効果的に抑制できる。
また、溶接装置100では、第1排気口11に加えて、第2側面S2に第2排気口12が設けられている。第2溶接部分42と第2側面S2との間の距離は、第1溶接部分41の少なくとも一部と第2側面S2との間の距離よりも短い。第2溶接部分42を溶接する際、制御部30は、ノズル7を、第2溶接部分42の第2排気口12側とは反対側に位置させる。これにより、第2溶接部分42にレーザ光Lを照射した際に発生するヒュームを、より効率的に処理室1内から排出できる。
すなわち、第1動作OP1の少なくとも一部において、ノズル7と第1側面S1との間のX方向における距離は、ノズル7と第2側面S2との間のY方向における距離よりも短い。第2動作OP2の少なくとも一部において、ノズル7と第2側面S2との間のY方向における距離は、ノズル7と第1側面S1との間のX方向における距離よりも短い。これにより、発生したヒュームをより効率的に処理室1内から排出できる。
より望ましくは、第1動作OP1の全体において、ノズル7と第1側面S1との間のX方向における距離は、ノズル7と第2側面S2との間のY方向における距離よりも短い。第2動作OP2の全体において、ノズル7と第2側面S2との間のY方向における距離は、ノズル7と第1側面S1との間のX方向における距離よりも短い。
同様に、第3溶接部分43及び第4溶接部分44を溶接する際、それぞれ、ノズル7から第3排気口13及び第4排気口14に向けて不活性ガスが噴射されることで、ヒュームを効率的に処理室1内から排出できる。
ヒュームをより効率的に排出するために、制御部30は、第1排気口11〜第4排気口14のそれぞれの圧力を調整しても良い。例えば、制御部30は、第1動作OP1において、バルブ11vを開き、バルブ12v〜14vをバルブ11vよりも閉じた状態で排気部15を動作させる。望ましくは、制御部30は、バルブ12v〜14vを完全に閉じる。これにより、第1排気口11における圧力を、第2排気口における圧力よりも低下させることができる。この結果、第1溶接部分41へ向けて噴射された不活性ガス7aが、より第1排気口11に向けて流れ易くなる。
同様に、制御部30は、第2動作OP2において、バルブ12vを開き、バルブ11v、13v、及び14vをバルブ12vよりも閉じた状態で排気部15を動作させる。これにより、第2溶接部分42へ向けて噴射された不活性ガス7aが、より第2排気口12に向けて流れ易くなる。第3動作OP3及び第4動作OP4においても同様である。
なお、第1排気口11〜第4排気口14の一部における圧力を選択的に低下させることができれば、溶接装置100における排気系の構成は適宜変更可能である。例えば、バルブ11v〜14vに代えて、流路切替弁が設けられていても良い。制御部30は、流路切替弁を制御し、排気部15と接続される排気口を切り替えることで、第1排気口11〜第4排気口14の一部における圧力を選択的に低下させる。
また、第1側面S1〜第4側面S4のそれぞれに設けられる排気口の数も適宜変更可能である。例えば、第1側面S1に、第1排気口11と、別の排気口と、が設けられていても良い。制御部30は、第1排気口11と、別の排気口と、の一方における圧力を、他方の圧力よりも低下させても良い。1つの側面に複数の排気口が設けられ、その一部の圧力を選択的に低下させることで、排気部15の排気性能が低い場合でも、排気口における圧力をより低減できる。
図3に表したように、例えば、ヘッド20は、レーザ光Lが透過する領域20aを有する。ヘッド20は、領域20aの周りに設けられた環状の流路21を有する。具体的には、ヘッド20は、部材25(第1部材)及び部材26(第2部材)を有する。部材25には、不活性ガスが流れる配管28が接続されている。部材26は、部材25の上に重ね合わされている。流路21は、部材25と部材26の隙間により構成されている。流路21には、配管28及び穴29(第2穴)を通して不図示の供給源より不活性ガスが供給される。
また、図3に表したように、第1排気口11の開口部には、例えばメッシュ11aが設けられる。メッシュ11aが設けられることで、第1排気口11の開口全体からより均一に処理室1内の気体を排出できる。同様に、第2排気口12の開口部には不図示のメッシュが設けられることが望ましい。第3排気口13の開口部及び第4排気口14の開口部には、それぞれ、メッシュ13a及びメッシュ14aが設けられることが望ましい。
流路21の一部には穴22(第1穴)が設けられている。穴22は、部材25に設けられている。ノズル7は、穴22を通して流路21と連通している。流路21に供給された不活性ガスは、穴22を通してノズル7へ流れ、ノズル7の先端から噴射される。部材25と部材26との間には、Oリング27が設けられ、穴22及び穴29以外において、流路21は外部空間と分離されている。
例えば、部材25は、部材26に対して回転可能である。部材25は、Z方向を軸として回転する。部材25が回転することで、ノズル7も、レーザ光Lの周りを回転する。一方で、配管28の位置は、部材26が回転しても変化しない。従って、この構成によれば、不活性ガスが噴射される位置や方向を変化させるためにノズル7を回転させても、配管28が他の部材と干渉することは無い。配管28の位置や構成に拘わらず、ノズル7を自由に回転させることができる。
また、図3に表したように、ノズル7の先端の高さ(Z方向における位置)は、第1排気口11の一部の高さと同じであることが望ましい。ホルダ3の上面の高さは、第1排気口11の一部の高さと同じであることが望ましい。この構成によれば、部材40に向けて噴射された不活性ガス7aが、より第1排気口11へ流れやすくなる。この結果、ノズル7へのヒュームの付着をさらに抑制できる。
図4は、第1実施形態に係る溶接装置の動作を表すフローチャートである。
図4は、部材40の第1溶接部分41及び第2溶接部分42のみを溶接する場合の溶接装置100の動作を例示している。溶接装置100により、第3溶接部分43及び第4溶接部分44が溶接される場合は、以下のステップSt1〜St6と実質的に同じ動作が、第3溶接部分43及び第4溶接部分44に対して行われる。
制御部30は、ノズル7を、第1溶接部分41の第1排気口11側とは反対側に位置させる(ステップSt1)。制御部30は、ノズル7から第1溶接部分41へ不活性ガス7aを噴射する(ステップSt2)。制御部30は、照射部5から第1溶接部分41へレーザ光Lを照射する(ステップSt3)。ステップSt1〜St3の順序は適宜変更可能であるが、第1溶接部分41の酸化を防ぐためには、ステップSt3の前にステップSt2を行うことが望ましい。また、ノズル7へのヒュームの付着を効果的に抑制するためには、ステップSt3の前にステップSt1を行うことが望ましい。
次に、制御部30は、ノズル7を、第2溶接部分42の第2排気口12側とは反対側に位置させる(ステップSt4)。制御部30は、ノズル7から第2溶接部分42へ不活性ガス7aを噴射する(ステップSt5)。制御部30は、照射部5から第2溶接部分42へレーザ光Lを照射する(ステップSt6)。ステップSt4〜St6の順序は適宜変更可能であるが、上述した通り、ステップSt4及びS5は、ステップSt6の前に行われることが望ましい。
(変形例)
図5は、第1実施形態の変形例に係る溶接装置の動作を例示する模式図である。
変形例に係る溶接装置110は、第1排気口11を備え、第2排気口12〜第4排気口14を備えていない。溶接装置110において、不図示の制御部は、例えば図5に表したように、第1溶接部分41〜第4溶接部分44をそれぞれ溶接する第1動作OP1〜第4動作OP4を行う。
溶接装置110における第1動作OP1は、溶接装置100における第1動作OP1と同じである。溶接装置110における第2動作OP2において、制御部は、ノズル7を、レーザ光Lが照射された部分の第1排気口11側とは反対側に位置させる。換言すると、第2動作OP2において、レーザ光Lが照射された部分のX方向における位置は、ノズル7先端のX方向における位置と、第1排気口11のX方向における位置と、の間にある。
第3動作OP3において、制御部は、ノズル7を、レーザ光Lが照射された部分の第1排気口11側とは反対側に位置させる。第4動作OP4において、制御部は、ノズル7を、レーザ光Lが照射された部分の第1排気口11側とは反対側に位置させる。制御部は、第1動作OP1〜第4動作OP4において、照射部5及びノズル7を、それぞれ矢印A1〜A4の方向に沿って移動させる。これにより、第1溶接部分41〜第4溶接部分44の全体が溶接される。
この溶接装置110によれば、溶接装置100と同様に、ヒュームが第1排気口11に向けて流れ易くなり、ノズル7へのヒュームの付着を効果的に抑制できる。また、処理室1に第2排気口12〜第4排気口14を設ける必要が無いため、装置を小型化できる。
一方で、サイズが大きい部材40に対しては、図1〜図3に表した溶接装置100を用いることが望ましい。これは、以下の理由による。
部材40のサイズが大きい場合、第2溶接部分42の一部、第3溶接部分、及び第4溶接部分44の一部を溶接する際に、これらの部分と第1排気口11との距離が長くなり過ぎる。これにより、ノズル7から第1排気口11に向かう不活性ガスの流量及び流速が低下し、ヒュームが十分に排出されない可能性がある。また、ヒュームが部材40の別の場所に付着し、部材40の品質が低下する可能性がある。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態に係る溶接装置の動作を表す模式図である。
図6に表したように、第2実施形態に係る溶接装置200では、ノズル7の先端と第1排気口11が対向して設けられる。不図示の制御部は、ホルダ3を制御する。制御部は、ホルダのX方向における位置、Y方向における位置、及び回転角度θを制御することで、部材40のレーザ光Lが照射される場所を調整する。
制御部は、例えば図6(a)〜図6(d)に表した第1動作OP1〜第4動作OP4を行う。第1動作OP1〜第4動作OP4では、それぞれ、第1溶接部分41〜第4溶接部分44が溶接される。
第1動作OP1において、制御部は、ホルダ3を制御し、図6(a)に表したように、第1溶接部分41の一部にレーザ光Lを照射させる。この状態から、矢印A1の方向に沿ってホルダ3を移動させることで、第1溶接部分41の全体を溶接する。
第2動作OP2において、制御部は、ホルダ3を回転させ、図6(b)に表したように、第2溶接部分42の一部にレーザ光Lを照射させる。この状態から、矢印A2の方向に沿ってホルダ3を移動させることで、第2溶接部分42の全体を溶接する。
第3動作OP3及び第4動作OP4も、それぞれ、図6(c)及び図6(d)に表したように行われる。すなわち、制御部がホルダ3を制御することで、第3溶接部分43の一部又は第4溶接部分44の一部にレーザ光Lを照射させ、矢印A3又は矢印A4の方向に沿ってホルダ3を移動させる。
ノズル7と第1排気口11が対向して設けられることで、ノズル7から噴射された不活性ガス7aが第1排気口11に向けて流れ易くなる。このため、第2実施形態に係る溶接装置200によれば、第1実施形態と同様、ノズル7へのヒュームの付着を抑制できる。
なお、第2実施形態に係る溶接装置200では、ホルダ3を移動させる必要がある。ホルダ3を移動させる場合、処理室1を大型化する必要がある。このため、第2実施形態によれば、第1実施形態に比べて、溶接装置が大型化する可能性がある。溶接装置の小型化の観点からは、第2実施形態よりも第1実施形態の方が好ましい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 処理室、 3 ホルダ、 5 照射部、 7 ノズル、 7a 不活性ガス、 11 第1排気口、 11v〜14v バルブ、 12 第2排気口、 15 排気部、 20 ヘッド、 20a 領域、 21 流路、 22 穴、 25 部材、 26 部材、 27 Oリング、 30 制御部、 40 部材、 40a、40b 部品、 41 第1溶接部分、 42 第2溶接部分、 100、110、200 溶接装置、 L レーザ光、 OP1 第1動作、 OP2 第2動作、 S1 第1側面、 S2 第2側面

Claims (14)

  1. 処理室と、
    前記処理室内に設けられ、溶接対象を保持するホルダと、
    前記溶接対象に向けてレーザ光を照射する照射部と、
    前記レーザ光に対して傾斜した角度から、前記溶接対象に向けて不活性ガスを噴射するノズルと、
    前記処理室の第1側面に設けられ、前記処理室内の気体を排出する第1排気口と、
    前記溶接対象である第1溶接部分を間において、前記第1排気口側と対向するように前記ノズルを位置させ、
    前記ノズルから前記第1溶接部分へ前記不活性ガスを噴射させつつ、前記第1溶接部分へ前記照射部から前記レーザ光を照射し且つ前記第1排気口から前記気体を排出する
    第1動作を行う制御部と、
    を備えた溶接装置。
  2. 前記処理室の第2側面に設けられ、前記処理室内の前記気体を排出する第2排気口をさらに備え、
    前記制御部は、前記第1動作の後に、
    前記溶接対象である第2溶接部分を間において、前記第2排気口側と対向するように前記ノズルを位置させ、
    前記ノズルから前記不活性ガスを噴射させつつ、前記第2溶接部分へ前記照射部から前記レーザ光を照射し且つ前記第2排気口から前記気体を排出する
    第2動作を行請求項1記載の溶接装置。
  3. 前記第1動作の少なくとも一部において、前記ノズルと前記第1側面との間の距離は、前記ノズルと前記第2側面との間の距離よりも短く、
    前記第2動作の少なくとも一部において、前記ノズルと前記第2側面との間の距離は、前記ノズルと前記第1側面との間の距離よりも短い請求項2記載の溶接装置。
  4. 前記制御部は、前記第1動作中に、前記第1排気口内の圧力を、前記第2排気口内の圧力よりも低下させ、前記第2動作中に、前記第2排気口内の圧力を、前記第1排気口内の圧力よりも低下させる請求項2又は3に記載の溶接装置。
  5. 前記照射部及び前記ノズルを保持するヘッドをさらに備え、
    前記ヘッドは、前記レーザ光が透過する領域の周りに設けられた環状の流路を有し、
    前記流路には、前記不活性ガスが供給され、
    前記ノズルは、前記流路の一部に設けられた第1穴を通して前記流路と連通する請求項1〜4のいずれか1つに記載の溶接装置。
  6. 前記ヘッドに接続され、前記不活性ガスが流れる配管をさらに備え、
    前記ヘッドは、
    前記ノズルが固定され、前記第1穴が設けられた第1部材と、
    前記第1部材の上に重ね合わされ、前記配管が接続された第2部材と、
    を有し、
    前記流路は、前記第1部材と前記第2部材との隙間により構成され、
    前記流路には、前記第2部材に設けられた第2穴を通して前記配管から前記不活性ガスが供給され、
    前記第1部材は、前記第2部材に対して回転可能である請求項5記載の溶接装置。
  7. 前記第1動作において、前記ノズルの先端は、前記第1排気口の一部と同じ高さに位置する請求項1〜6のいずれか1つに記載の溶接装置。
  8. 前記ホルダの上面は、前記第1排気口の一部と同じ高さに位置する請求項1〜7のいずれか1つに記載の溶接装置。
  9. 処理室と、
    前記処理室内に設けられ、溶接対象を保持するホルダと、
    前記溶接対象に向けてレーザ光を照射する照射部と、
    前記レーザ光に対して傾斜した角度から、前記溶接対象に向けて不活性ガスを噴射するノズルと、
    前記処理室の第1側面に設けられ、前記処理室内の気体を排出する第1排気口と、
    前記処理室の第2側面に設けられ、前記処理室内の前記気体を排出する第2排気口と、
    前記溶接対象の第1溶接部分へ前記ノズルから前記不活性ガスを噴射させつつ、前記第1溶接部分へ前記照射部から前記レーザ光を照射する第1動作と、
    前記第1動作の後に、前記溶接対象の第2溶接部分へ前記ノズルから前記不活性ガスを噴射させつつ、前記第2溶接部分へ前記照射部から前記レーザ光を照射する第2動作と、
    を行う制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第1動作において、前記第1溶接部分を間において前記第1排気口側と対向するように前記ノズルを位置させ、且つ前記第1排気口内の圧力を、前記第2排気口内の圧力よりも低下させ、
    前記制御部は、前記第2動作において、前記第2溶接部分を間において前記第2排気口側と対向するように前記ノズルを位置させ、且つ前記第2排気口内の圧力を、前記第1排気口内の圧力よりも低下させる溶接装置。
  10. 処理室と、
    前記処理室内に設けられ、溶接対象を保持するホルダと、
    前記溶接対象に向けてレーザ光を照射する照射部と、
    前記レーザ光に対して傾斜した角度から、前記溶接対象に向けて不活性ガスを噴射するノズルと、
    前記処理室の第1側面に設けられ、前記処理室内の気体を排出する第1排気口と、
    前記溶接対象の第1溶接部分へ前記ノズルから前記不活性ガスを噴射させつつ、前記第1溶接部分へ前記照射部から前記レーザ光を照射する第1動作を行う制御部と、
    前記照射部及び前記ノズルを保持するヘッドと、
    を備え、
    前記制御部は、前記第1動作において、前記第1溶接部分を間において前記第1排気口側と対向する位置に前記ノズルを位置させ、
    前記ヘッドは、前記レーザ光が透過する領域の周りに設けられた環状の流路を有し、
    前記流路には、前記不活性ガスが供給され、
    前記ノズルは、前記流路の一部に設けられた第1穴を通して前記流路と連通する溶接装置。
  11. 処理室内に設けられたホルダによって溶接対象を保持し、
    前記溶接対象に向けてレーザ光を照射し、
    前記レーザ光に対して傾斜した角度から、前記溶接対象に向けて不活性ガスをノズルから噴射し、
    前記処理室の第1側面に設けられた第1排気口から前記処理室内の気体を排出する、接合部材の製造方法であって、
    前記溶接対象である第1溶接部分を間において、前記第1排気口側と対向するように前記ノズルを位置させ、
    前記ノズルから前記第1溶接部分へ前記不活性ガスを噴射させつつ、前記第1溶接部分へ前記レーザ光を照射し且つ前記第1排気口から前記気体を排出する、
    第1動作を含む接合部材の製造方法。
  12. 前記第1動作の後に実行される第2動作を含み、
    前記第2動作において、
    前記溶接対象である第2溶接部分を間において、前記処理室の第2側面に設けられた第2排気口と対向するように前記ノズルを位置させ、
    前記ノズルから前記不活性ガスを噴射させつつ、前記第2溶接部分へ前記レーザ光を照射し且つ前記第2排気口から前記気体を排出する、
    請求項11記載の接合部材の製造方法。
  13. 前記第1動作の少なくとも一部において、前記ノズルと前記第1側面との間の距離を、前記ノズルと前記第2側面との間の距離よりも短く設定し、
    前記第2動作の少なくとも一部において、前記ノズルと前記第2側面との間の距離を、前記ノズルと前記第1側面との間の距離よりも短く設定する請求項12記載の接合部材の製造方法。
  14. 前記第1動作中に、前記第1排気口内の圧力を、前記第2排気口内の圧力よりも低下させ、前記第2動作中に、前記第2排気口内の圧力を、前記第1排気口内の圧力よりも低下させる請求項12又は13に記載の接合部材の製造方法。
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