JP6831899B1 - ケーブルグランド - Google Patents

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Abstract

【課題】スリーブを径方向内側に変形しやすくしながら、ケーブル自体をしっかりと保持・固定することが可能なケーブルグランドを提供する。【解決手段】ケーブルグランド100は、グランド本体1と、グランド本体1に締め付けられるキャップ2と、ケーブルのノイズ低減用のフェライトコア3と、フェライトコア3をキャップ2に取り付けるためのホルダ4と、グランド本体1とケーブルとの間をシールするためのスリーブ5と、スリーブ5に外装されるスリーブコレット6とを備える。スリーブ5は、円筒状であり、外周面に複数のスリット53が設けられ、複数のスリット53が周方向に間隔を隔てて配置されている。スリーブコレット6は、円環板状部61と、アーム部62と、フィン形状部63とを含む。フィン形状部63は、アーム部62から径方向内側に突出するように形成され、スリーブ5のスリット53に配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ケーブルグランドに関する。
従来、ケーブルをケースに取り付けるためのケーブルグランドが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1のケーブルグランドは、ケースに取り付けられるグランド本体と、グランド本体に締め付けられるキャップと、ケーブルのノイズ低減用のフェライトコアと、フェライトコアをキャップに取り付けるためのホルダと、グランド本体とケーブルとの間をシールするためのスリーブとを備えている。このケーブルグランドは、キャップがグランド本体に締め付けられるときに、フェライトコアを介してキャップによって押し込まれるスリーブおよびスリーブコレットの他方端部側がグランド本体のテーパ面で径方向内側に変形されるように構成されている。このため、グランド本体とケーブルとの間の隙間がスリーブによって埋められるので、ケース内への異物(たとえば、水、油および塵埃)の侵入を抑制することができるとともにケーブル自体をしっかりと保持・固定することができる。また、キャップに取り付けられるフェライトコアにより、ケーブルのノイズを低減することが可能である。
特許第6568287号公報
ここで、ケーブルグランドがケースに設置される場合には、ノイズレベルなどに応じてフェライトコアが選択されるため、そのフェライトコアのサイズによってキャップおよびスリーブのサイズが決定される。このため、フェライトコアの外径が大きくなると、スリーブの外径が大きくなる。そして、スリーブおよびケーブルのサイズの差が大きい場合には、要求されるスリーブの径方向内側への変形量が大きくなることから、キャップを締め付けるのに必要な締付トルクが大きくなるおそれがある。そこで、スリーブの硬さを低減することが考えられるが、スリーブの硬さを低減するとケーブル保持力が低下するという問題点がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、スリーブを径方向内側に変形しやすくしながら、ケーブル自体をしっかりと保持・固定することが可能なケーブルグランドを提供することである。
本発明によるケーブルグランドは、ケーブルをケースに取り付けるためのものであり、ケースに取り付けられ、テーパ面を有するグランド本体と、グランド本体に締め付けられるキャップと、ケーブルのノイズ低減用のフェライトコアと、フェライトコアをキャップに取り付けるためのホルダと、グランド本体とケーブルとの間をシールするためのスリーブと、スリーブに外装されるスリーブコレットとを備える。スリーブは、円筒状であり、外周面に複数のスリットが設けられ、複数のスリットが周方向に間隔を隔てて配置されている。スリーブコレットは、スリーブの一方端部側の端面に沿うように配置される端面部と、スリーブの外周面に沿うように配置される外周面部と、外周面部に設けられる複数のフィン形状部とを含む。フィン形状部は、外周面部から径方向内側に突出するように形成され、スリーブのスリットに配置されている。ケーブルグランドは、キャップがグランド本体に締め付けられるときに、フェライトコアを介してキャップによって押し込まれるスリーブおよびスリーブコレットの他方端部側がテーパ面で径方向内側に変形されるように構成されている。
このように、スリーブにスリットを形成することにより、スリーブの硬さを変更することなく、スリーブを径方向内側に変形しやすくすることができる。また、スリーブコレットにフィン形状部を設け、フィン形状部をスリットに配置することにより、キャップの締付時にフィン形状部がスリーブを押圧することから、フィン形状部の剛性により、ケーブルを強く締め付けることができるので、ケーブル自体をしっかりと保持・固定することができる。
上記ケーブルグランドにおいて、スリーブの他方端部側の端面には、複数の凹部が周方向に間隔を隔てて設けられていてもよい。
上記ケーブルグランドにおいて、スリーブコレットは、スリーブの一方端部側の端面に沿うように配置される円環板状部と、円環板状部に設けられる複数のアーム部とを含み、複数のアーム部が周方向に間隔を隔てて配置され、アーム部は、一対のL字状部と、一対のL字状部の先端部を連結する連結部とを含み、L字状部は、円環板状部から径方向外側に延びる第1板部と、第1板部の径方向外側端部から軸方向に延びる第2板部とを有し、連結部は、第2板部を連結するように構成され、フィン形状部が設けられていてもよい。
この場合において、フィン形状部は、板状に形成され、外辺と内辺と一方側水平辺と一方側傾斜辺と他方側水平辺とを有し、外辺および内辺は、軸方向に延びるように形成され、外辺は、内辺に対して径方向外側に配置され、連結部の内面に接続され、一方側水平辺は、径方向に延びるように形成され、外辺の一方端部と一方側傾斜辺とを繋ぐように構成され、一方側傾斜辺は、径方向に対して傾斜するように形成され、内辺の一方端部と一方側水平辺とを繋ぐように構成され、他方側水平辺は、径方向に延びるように形成され、外辺および内辺の他方端部を繋ぐように構成され、他方側水平辺および内辺は、スリット内でスリーブと当接するように構成されていてもよい。
上記ケーブルグランドにおいて、スリーブは、本体部と、本体部の他方端部に設けられたフランジ部とを含み、スリットは、本体部の一方端部側の端面と本体部の外周面とを切り欠くように形成されており、軸方向において本体部の一方端部からフランジ部まで到達するように形成されていてもよい。
上記ケーブルグランドにおいて、スリットおよびフィン形状部は、奇数個設けられていてもよい。
本発明のケーブルグランドによれば、スリーブを径方向内側に変形しやすくしながら、ケーブル自体をしっかりと保持・固定することができる。
本実施形態によるケーブルグランドを示した斜視図である。 図1のケーブルグランドを示した分解斜視図である。 図1のケーブルグランドを示した断面図である。 図3のケーブルグランドのキャップが締め付けられた状態を示した断面図である。 図2のケーブルグランドのスリーブを一方側から見た斜視図である。 図5のスリーブを他方側から見た斜視図である。 図2のケーブルグランドのスリーブコレットを一方側から見た斜視図である。 図7のスリーブコレットを他方側から見た斜視図である。 スリーブコレットが外装されたスリーブを一方側から見た斜視図である。 スリーブコレットが外装されたスリーブを他方側から見た斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図8を参照して、本発明の一実施形態によるケーブルグランド100の構造について説明する。
ケーブルグランド100は、図3および図4に示すように、ケーブル150をケース160に取り付けるために設けられている。このケーブルグランド100は、ケース160の挿通孔161に挿通されるケーブル150をケース160に固定させるように構成されている。たとえば、ケーブル150は、図示省略したモータとインバータとを接続する電力ケーブルであり、ケース160は、インバータを収容するインバータケースである。
ケーブルグランド100は、図2に示すように、グランド本体1と、キャップ2と、フェライトコア3と、ホルダ4と、スリーブ5と、スリーブコレット6と、スペーサ7とを備えている。このケーブルグランド100は、キャップ2がグランド本体1に締め付けられるときに、フェライトコア3を介してキャップ2によって押し込まれるスリーブ5およびスリーブコレット6の他方端部側(X2方向側)が径方向内側に変形されるように構成されている。
[グランド本体]
グランド本体1は、ケース160に取付可能に構成されている。このグランド本体1は、たとえば樹脂製であり、ケーブル150が挿通される円筒状の本体部11と、本体部11の他方端部(X2方向側の端部)から外側に張り出すフランジ部12とを含んでいる。本体部11の外周面には、キャップ2が螺合される雄ねじ部13が形成されている。本体部11の内周面には、図3および図4に示すように、大径部14aと縮径部(テーパ面)14bと小径部14cとが連なるように形成されている。大径部14aが一方側(X1方向側)に配置され、小径部14cが他方側(X2方向側)に配置され、縮径部14bが大径部14aおよび小径部14cの間に配置されている。縮径部14bは、フランジ部12側(X2方向側)に向けて開口径が徐々に小さくなるように形成されている。
フランジ部12はケース160に取付可能に構成され、フランジ部12がケース160に取り付けられた場合に小径部14cがケース160の挿通孔161に嵌め合されるようになっている。フランジ部12にはボルト挿通孔15が形成されるとともに、ケース160にはボルト挿通孔162が形成されており、そのボルト挿通孔15および162に挿通されたボルト(図示省略)がナット(図示省略)に締め付けられることにより、フランジ部12がケース160に取り付けられている。
[キャップ]
キャップ2は、グランド本体1に締付可能に構成されている。このキャップ2は、たとえば樹脂製であり、円筒状の側周壁部21と、側周壁部21の一方端部(X1方向側の端部)に形成された頂壁部22とを含んでいる。頂壁部22には、ケーブル150が挿通される挿通孔23が形成されている。側周壁部21の内周面の他方端部側(X2方向側)には、雄ねじ部13と螺合する雌ねじ部24が形成されている。また、キャップ2には、側周壁部21内における頂壁部22と雌ねじ部24との間にフェライトコア3が収容される収容部25が設けられている。
[フェライトコア]
フェライトコア3は、磁性材料からなり、ケーブル150のノイズを低減するために設けられている。このフェライトコア3は、図2に示すように、円筒状であり、ケーブル150を挿通可能に構成されている。フェライトコア3は、ホルダ4によりキャップ2に取り付けられ、キャップ2の収容部25(図3参照)に収容されている。
[ホルダ]
ホルダ4は、フェライトコア3をキャップ2に取り付けるために設けられている。すなわち、ホルダ4は、キャップ2とフェライトコア3との間に介在され、たとえば薄い板状材によって構成されている。このホルダ4は、たとえば樹脂製であり、プレート部41と取付部42と保持部43とを含んでいる。
プレート部41は、ほぼ円環状に形成され、ケーブル150を挿通可能に構成されている。プレート部41の一方面側(X1方向側)に取付部42が配置され、プレート部41の他方面側(X2方向側)に保持部43が配置されている。
取付部42は、プレート部41の内縁部に配置され、キャップ2に取り付けられるように構成されている。この取付部42は、複数のアーム部42aと、各アーム部42aの先端部に形成された爪部42bとを含んでいる。複数のアーム部42aは、周方向に間隔を隔てて配置され、径方向に弾性変形可能に構成されている。爪部42bは、アーム部42aから径方向外側に突出するように形成され、キャップ2の頂壁部22の外面(X1方向側の面)に係合されるようになっている。このため、取付部42は、スナップフィット構造であり、キャップ2の頂壁部22の挿通孔23(図1参照)に嵌合されるように構成されている。
保持部43は、プレート部41の外縁部に配置され、フェライトコア3を保持するように構成されている。この保持部43は、複数のアーム部43aと、各アーム部43aの先端部に形成された爪部43bとを含んでいる。複数のアーム部43aは、周方向に間隔を隔てて配置され、径方向に弾性変形可能に構成されている。爪部43bは、アーム部43aから径方向内側に突出するように形成され、フェライトコア3の他方面(X2方向側の面)に係合されるようになっている。このため、保持部43は、スナップフィット構造であり、フェライトコア3を外周面側から保持するように構成されている。
[スリーブ]
スリーブ5は、グランド本体1とケーブル150との間をシールするために設けられている。このスリーブ5は、たとえばニトリルゴムなどのゴム製であり、弾性変形可能に構成されている。スリーブ5は、図5および図6に示すように、円筒状の本体部51と、本体部51の他方端部(X2方向側の端部)に設けられたフランジ部52と、本体部51に形成された複数のスリット53とを含んでいる。なお、スリーブ5の外径は、フェライトコア3の外径とほぼ同じになるように設定されている。
本体部51は、ケーブル150を挿通可能に構成されている。フランジ部52は、スリーブコレット6の厚み分だけ本体部51から外側に張り出すように形成されている。本体部51の他方端部側の端面(X2方向側の端面)には、複数の凹部54(図6参照)が周方向に間隔を隔てて設けられている。たとえば、15個の凹部54が24度間隔で配置されている。
複数のスリット53および凹部54は、スリーブ5が径方向内側に変形しやすくするために設けられている。すなわち、複数のスリット53および凹部54は、スリーブ5の剛性を低下させるために設けられている。複数のスリット53は、本体部51の外周面に周方向に間隔を隔てて配置されている。たとえば、15個のスリット53が24度間隔で配置されている。なお、スリット53および凹部54の配置位置は周方向にずらされており、周方向においてスリット53および凹部54が交互に配置されている。
各スリット53は、本体部51の一方端部側の端面(X1方向側の端面)と、本体部51の外周面とを切り欠くように形成されている。そして、各スリット53は、軸方向(X1およびX2方向)において本体部51の一方端部からフランジ部52まで到達するように形成されている。なお、各スリット53の深さ(径方向の長さ)は、本体部51の径方向の長さ(厚み)の半分より少し大きい程度である。
[スリーブコレット]
スリーブコレット6は、スリーブ5に外装され、スリーブ5が圧入される際の変形を規正するように構成されている。スリーブコレット6は、たとえば、樹脂製であり、薄い板状材によって構成されている。スリーブコレット6は、図7および図8に示すように、円環板状部61と、アーム部62と、フィン形状部63とを含んでいる。
円環板状部61は、スリーブ5の一方端部側の端面に沿うように配置され、ケーブル150を挿通可能に構成されている。円環板状部61には、複数のアーム部62が周方向に間隔を隔てて設けられている。たとえば、15個のアーム部62が24度間隔で配置されている。
各アーム部62は、一対のL字状部621と、一対のL字状部621の先端部(X2方向側の端部)を連結する連結部622とを含んでいる。各L字状部621は、円環板状部61から径方向外側に延びる第1板部621aと、第1板部621aの径方向外側端部から軸方向(X2方向)に延びる第2板部621bとを有している。すなわち、各L字状部621は、第1板部621aおよび第2板部621bの間に直角に折り曲げられた屈曲部を有する。各アーム部62の一対の第1板部621aは、周方向に隣接するように配置され、円環板状部61によって基端部が連結されている。第2板部621bは、径方向に弾性変形可能に構成されている。連結部622は、周方向に延びるように形成され、一対の第2板部621bの先端部を連結するように構成されている。第1板部621aは、スリーブ5の一方端部側の端面に沿うように配置され、第2板部621bおよび連結部622は、スリーブ5の外周面に沿うように配置されている。
フィン形状部63は、図8に示すように、連結部622の内面から径方向内側に突出するように形成され、スリーブ5のスリット53に配置されている。このフィン形状部63は、スリーブ5が圧入される際にスリーブ5を径方向内側に押圧するために設けられている。フィン形状部63は、各アーム部62に設けられていることから、周方向に間隔を隔てて配置されている。たとえば、15個のフィン形状部63が24度間隔で配置されている。
また、フィン形状部63は、ほぼ五角形の板状に形成され、周方向と直交するように配置されている。具体的には、フィン形状部63は、外辺63aと、内辺63bと、一方側水平辺63cと、一方側傾斜辺63dと、他方側水平辺63eとを有する。外辺63aおよび内辺63bは、軸方向に延びるように形成され、平行に配置されている。外辺63aは、内辺63bに対して径方向外側に配置され、連結部622の内面に接続されている。内辺63bは、外辺63aに比べて長い。一方側水平辺63cおよび他方側水平辺63eは、径方向に延びるように形成され、平行に配置されている。一方側水平辺63cは、一方側傾斜辺63dに対して径方向外側に配置され、外辺63aの一方端部(X1方向側の端部)と一方側傾斜辺63dとを繋ぐように構成されている。一方側傾斜辺63dは、径方向に対して傾斜するように形成され、内辺63bの一方端部(X1方向側の端部)と一方側水平辺63cとを繋ぐように構成されている。他方側水平辺63eは、外辺63aおよび内辺63bの他方端部(X2方向側の端部)を繋ぐように構成されている。他方側水平辺63eと内辺63bとの接続部分(角部)、および、内辺63bと一方側傾斜辺63dとの接続部分は、湾曲されている。そして、他方側水平辺63eおよび内辺63bは、図3に示すように、スリット53内でスリーブ5と当接するように構成されている。
なお、円環板状部61および第1板部621aによりスリーブコレット6の端面部が構成され、第2板部621bおよび連結部622によりスリーブコレット6の外周面部が構成されている。
[スペーサ]
スペーサ7は、円環板状であり、ケーブル150を挿通可能に構成されている。このスペーサ7は、フェライトコア3とスリーブコレット6との間に介在され、ホルダ4のアーム部43aとスリーブコレット6のアーム部62とが干渉するのを回避するために設けられている。スペーサ7は、キャップ2が締め付けられ、フェライトコア3が押し込まれる場合に、フェライトコア3からの荷重をスリーブコレット6に伝達する機能を有する。
−ケーブルグランドの組付方法−
次に、図1〜図10を参照して、本実施形態によるケーブルグランド100の組付方法について説明する。
まず、グランド本体1(図3参照)がケース160(図3参照)に取り付けられる。具体的には、グランド本体1のボルト挿通孔15およびケース160のボルト挿通孔162に挿通されたボルト(図示省略)がナット(図示省略)に締め付けられることにより、グランド本体1のフランジ部12がケース160に取り付けられる。このとき、グランド本体1の小径部14cがケース160の挿通孔161に嵌合され、グランド本体1の内部空間が挿通孔161を介してケース160の内部に連通される。
また、ホルダ4(図2参照)の保持部43によってフェライトコア3(図2参照)を保持させる。具体的には、保持部43の爪部43bがフェライトコア3の他方面(X2方向側の面)に係合されることにより、フェライトコア3がホルダ4に取り付けられる。このとき、フェライトコア3が軸方向においてプレート部41および爪部43bによって挟持され、フェライトコア3の外周面がアーム部43aによって取り囲まれている。
次に、フェライトコア3を保持するホルダ4が取付部42によってキャップ2(図2参照)に取り付けられる。具体的には、取付部42の爪部42bがキャップ2の頂壁部22の外面(X1方向側の面)に係合されることにより、ホルダ4がキャップ2に取り付けられる。このとき、プレート部41および爪部42bの間に頂壁部22が挟み込まれ、挿通孔23に挿通されるアーム部42aが挿通孔23の内周面に沿うように配置されている。
このようにして、ホルダ4によりフェライトコア3がキャップ2に取り付けられている。キャップ2に取り付けられたフェライトコア3は、キャップ2の収容部25(図3参照)に収容されている。
また、図9および図10に示すように、スリーブコレット6がスリーブ5に外装される。このとき、スリーブコレット6のフィン形状部63(図7および図8参照)が、スリーブ5のスリット53(図5および図6参照)に挿入されている。円環板状部61およびアーム部62の第1板部621aが、スリーブ5の一方端部側の端面(X1方向側の端面)に沿うように配置され、アーム部62の第2板部621bおよび連結部622が、スリーブ5の外周面に沿うように配置されている。スリーブコレット6のアーム部62の先端部(X2方向側の端部)は、スリーブ5のフランジ部52に当接されている。また、フィン形状部63の他方側水平辺63eおよび内辺63b(図8参照)は、図3に示すように、スリット53内でスリーブ5に当接されている。
そして、ケース160の挿通孔161およびグランド本体1の本体部11にケーブル150が挿通され、そのケーブル150にスリーブ5、スペーサ7およびキャップ2が挿通される。すなわち、ケーブル150は、キャップ2の挿通孔23、ホルダ4、フェライトコア3、スペーサ7、スリーブコレット6、スリーブ5およびグランド本体1に挿通されている。
次に、スリーブ5がグランド本体1の本体部11に嵌め合された状態で、キャップ2の雌ねじ部24がグランド本体1の雄ねじ部13に締め付けられる。このとき、図4に示すように、キャップ2により、フェライトコア3およびスペーサ7を介してスリーブ5およびスリーブコレット6がフランジ部12側(X2方向側)に押圧される。このため、グランド本体1の縮径部14bとケーブル150との間にスリーブ5およびスリーブコレット6が押し込まれ、スリーブ5およびスリーブコレット6の他方端部側(X2方向側)が弾性変形して圧入される。すなわち、スリーブ5およびスリーブコレット6が押し込まれることにより、スリーブ5およびスリーブコレット6の他方端部側が縮径部14bで径方向内側に変形される。
したがって、スリーブ5により、グランド本体1とケーブル150との間の隙間が埋められるので、ケース160内への異物(たとえば、水、油および塵埃)の侵入が抑制される。なお、キャップ2がグランド本体1に締め付けられるときには、たとえば、キャップ2の頂壁部22がホルダ4のプレート部41に対して摺動される。
−効果−
本実施形態では、上記のように、スリーブ5にスリット53および凹部54を形成することによって、スリーブ5の硬さを変更することなく、スリーブ5を径方向内側に変形しやすくすることができる。また、スリーブコレット6にフィン形状部63を設け、フィン形状部63をスリット53に配置することによって、キャップ2の締付時にフィン形状部63がスリーブ5を押圧することから、フィン形状部63の剛性により、ケーブル150を強く締め付けることができるので、ケーブル自体をしっかりと保持・固定することができる。したがって、ケーブルグランド100では、スリーブ5およびケーブル150のサイズの差が大きい場合にも対応可能である。つまり、ケーブルグランド100では、小径のケーブル150にも対応することができるので、対応可能なケーブル150のサイズの範囲を広げることができる。
また、本実施形態では、アーム部62が一対のL字状部621とそのL字状部621を連結する連結部622とを含み、連結部622に設けられるフィン形状部63をほぼ五角形にすることによって、アーム部62の内面にフィン形状部63を形成しながら、キャップ2の締付時にアーム部62の他方端部側を径方向内側に変形させることができる。
また、本実施形態では、スリット53およびフィン形状部63を奇数個設けることによって、周方向に等間隔に配置されるスリット53およびフィン形状部63が、軸中心を挟んで対向する位置に配置されないようにすることができる。すなわち、軸中心と直交する直線上に、二組のスリット53およびフィン形状部63が配置されないようになっている。
−他の実施形態−
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、モータとインバータとを接続する電力ケーブルであるケーブル150を固定するケーブルグランド100に本発明を適用する例を示したが、これに限らず、モータとインバータとを接続する電力ケーブル以外のケーブルを固定するケーブルグランドに本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、インバータケースであるケース160にケーブル150を固定するケーブルグランド100に本発明を適用する例を示したが、これに限らず、インバータケース以外のケースにケーブルを固定するケーブルグランドに本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、スリット53、凹部54およびフィン形状部63が15個設けられる例を示したが、スリット、凹部およびフィン形状部の数はこれに限定されない。凹部はスリーブ剛性により有無や個数の変更がある。たとえば、スリットおよびフィン形状部が偶数個設けられていてもよい。
本発明は、ケーブルをケースに取り付けるためのケーブルグランドに利用可能である。
1 グランド本体
2 キャップ
3 フェライトコア
4 ホルダ
5 スリーブ
6 スリーブコレット
7 スペーサ
11 本体部
12 フランジ部
13 雄ねじ部
14a 大径部
14b 縮径部(テーパ面)
14c 小径部
15 ボルト挿通孔
21 側周壁部
22 頂壁部
23 挿通孔
24 雌ねじ部
25 収容部
41 プレート部
42 取付部
42a アーム部
42b 爪部
43 保持部
43a アーム部
43b 爪部
51 本体部
52 フランジ部
53 スリット
54 凹部
61 円環板状部
62 アーム部
63 フィン形状部
63a 外辺
63b 内辺
63c 一方側水平辺
63d 一方側傾斜辺
63e 他方側水平辺
100 ケーブルグランド
150 ケーブル
160 ケース
161 挿通孔
162 ボルト挿通孔
621 L字状部
621a 第1板部
621b 第2板部
622 連結部

Claims (6)

  1. ケーブルをケースに取り付けるためのケーブルグランドであって、
    前記ケースに取り付けられ、テーパ面を有するグランド本体と、
    前記グランド本体に締め付けられるキャップと、
    前記ケーブルのノイズ低減用のフェライトコアと、
    前記フェライトコアを前記キャップに取り付けるためのホルダと、
    前記グランド本体と前記ケーブルとの間をシールするためのスリーブと、
    前記スリーブに外装されるスリーブコレットとを備え、
    前記スリーブは、円筒状であり、外周面に複数のスリットが設けられ、前記複数のスリットが周方向に間隔を隔てて配置され、
    前記スリーブコレットは、前記スリーブの一方端部側の端面に沿うように配置される端面部と、前記スリーブの外周面に沿うように配置される外周面部と、前記外周面部に設けられる複数のフィン形状部とを含み、
    前記フィン形状部は、前記外周面部から径方向内側に突出するように形成され、前記スリーブのスリットに配置され、
    前記キャップが前記グランド本体に締め付けられるときに、前記フェライトコアを介して前記キャップによって押し込まれる前記スリーブおよび前記スリーブコレットの他方端部側が前記テーパ面で径方向内側に変形されるように構成されていることを特徴とするケーブルグランド。
  2. 請求項1に記載のケーブルグランドにおいて、
    前記スリーブの他方端部側の端面には、複数の凹部が周方向に間隔を隔てて設けられていることを特徴とするケーブルグランド。
  3. 請求項1または2に記載のケーブルグランドにおいて、
    前記スリーブコレットは、前記スリーブの一方端部側の端面に沿うように配置される円環板状部と、前記円環板状部に設けられる複数のアーム部とを含み、前記複数のアーム部が周方向に間隔を隔てて配置され、
    前記アーム部は、一対のL字状部と、前記一対のL字状部の先端部を連結する連結部とを含み、
    前記L字状部は、前記円環板状部から径方向外側に延びる第1板部と、前記第1板部の径方向外側端部から軸方向に延びる第2板部とを有し、
    前記連結部は、前記第2板部を連結するように構成され、前記フィン形状部が設けられていることを特徴とするケーブルグランド。
  4. 請求項3に記載のケーブルグランドにおいて、
    前記フィン形状部は、板状に形成され、外辺と内辺と一方側水平辺と一方側傾斜辺と他方側水平辺とを有し、
    前記外辺および前記内辺は、軸方向に延びるように形成され、
    前記外辺は、前記内辺に対して径方向外側に配置され、前記連結部の内面に接続され、
    前記一方側水平辺は、径方向に延びるように形成され、前記外辺の一方端部と前記一方側傾斜辺とを繋ぐように構成され、
    前記一方側傾斜辺は、径方向に対して傾斜するように形成され、前記内辺の一方端部と前記一方側水平辺とを繋ぐように構成され、
    前記他方側水平辺は、径方向に延びるように形成され、前記外辺および前記内辺の他方端部を繋ぐように構成され、
    前記他方側水平辺および前記内辺は、前記スリット内で前記スリーブと当接するように構成されていることを特徴とするケーブルグランド。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のケーブルグランドにおいて、
    前記スリーブは、本体部と、前記本体部の他方端部に設けられたフランジ部とを含み、
    前記スリットは、前記本体部の一方端部側の端面と前記本体部の外周面とを切り欠くように形成されており、軸方向において前記本体部の一方端部から前記フランジ部まで到達するように形成されていることを特徴とするケーブルグランド。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載のケーブルグランドにおいて、
    前記スリットおよび前記フィン形状部は、奇数個設けられていることを特徴とするケーブルグランド。
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