JP6827554B2 - 油分離器およびそれを備えた空気調和機 - Google Patents

油分離器およびそれを備えた空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP6827554B2
JP6827554B2 JP2019545489A JP2019545489A JP6827554B2 JP 6827554 B2 JP6827554 B2 JP 6827554B2 JP 2019545489 A JP2019545489 A JP 2019545489A JP 2019545489 A JP2019545489 A JP 2019545489A JP 6827554 B2 JP6827554 B2 JP 6827554B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
refrigerant
oil separator
refrigerating machine
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019545489A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019064427A1 (ja
Inventor
松田 弘文
弘文 松田
宗希 石山
宗希 石山
裕輔 島津
裕輔 島津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2019064427A1 publication Critical patent/JPWO2019064427A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6827554B2 publication Critical patent/JP6827554B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B31/00Compressor arrangements
    • F25B31/002Lubrication
    • F25B31/004Lubrication oil recirculating arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B43/00Arrangements for separating or purifying gases or liquids; Arrangements for vaporising the residuum of liquid refrigerant, e.g. by heat
    • F25B43/02Arrangements for separating or purifying gases or liquids; Arrangements for vaporising the residuum of liquid refrigerant, e.g. by heat for separating lubricants from the refrigerant
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/02Centrifugal separation of gas, liquid or oil
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/23Separators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/01Geometry problems, e.g. for reducing size
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/17Size reduction

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Compressor (AREA)

Description

本発明は、油分離器およびそれを備えた空気調和機に関し、特に、冷媒に含まれる油を分離する油分離器と、そのような油分離器を備えた空気調和機とに関する。
空気調和装置では、冷媒とともに圧縮機から吐出する油(冷凍機油)を、冷媒と分離して圧縮機に戻すために、油分離器が使用されている。圧縮機の信頼性を確保するとともに、冷凍サイクルの性能を向上させるため、油分離器には、冷媒から冷凍機油を効率的に分離させることが求められる。
従来、油分離器の一例として、サイクロン方式のオイルセパレータがある。この方式のオイルセパレータでは、遠心力を利用して冷凍機油をいかに効率よく分離させるかが重要とされる。さらに、オイルセパレータでは、一旦分離された冷凍機油が、冷媒によって巻き上げられて再び飛散してしまい、冷媒とともに流れてしまう現象を防止することが、冷凍機油を効率的に分離させるうえで重要とされる。
近年、油分離器の小型化が求められている。小型化された油分離器では、油分離器が小型化される分、冷凍機油が再び飛散した場合の影響が大きくなっていた。また、吐出する冷媒の流量が比較的多い場合にも、冷凍機油が再び飛散した場合の影響が大きくなってしまう。たとえば、特許文献1には、このような問題点を解消する油分離器が提案されている。
特開2009−174836号公報
油分離器によって、冷媒から冷凍機油を分離させる方式では、油分離器が比較的小型である場合、または、油分離器に流入する冷媒の流量が大きい場合には、油分離器において分離された冷凍機油に対して、冷媒が接触する際の影響が大きくなる。このため、分離された冷凍機油が再び飛散して、冷媒とともに冷媒配管を流れてしまい、その結果、冷媒から冷凍機油を分離する効率が低下することになる。
本発明は、そのような問題点を解決するためになされたものであり、一つの目的は、分離された冷凍機油が再飛散するのを抑制し、冷媒から冷凍機油を効率的に分離する油分離器を提供することであり、他の目的は、そのような油分離器を備えた空気調和機を提供することである。
本発明に係る一の油分離器は、冷媒に含まれる冷凍機油を冷媒と分離させる油分離器であって、分離容器と流入管と流出管と油溜め部と液体流路部と返油管とを備えている。分離容器は、分離室を成している。冷媒の流入管は、分離容器に連通する。冷媒の流出管は、分離容器に連通する。油溜め部は、分離容器に設けられ、冷凍機油を貯留する。溝を含む液体流路部は、分離容器内に設けられ、冷媒に含まれる冷凍機油を油溜め部に導く。返油管は、分離容器に取り付けられ、油溜め部に連通する。液体流路部では、溝は、上部に位置する部分から下部に位置する部分に向かって、溝の深さが徐々に深くなるように形成されている。
本発明に係る他の油分離器は、冷媒に含まれる冷凍機油を冷媒と分離させる油分離器であって、分離容器と流入管と流出管と旋回部と液体流路部と油溜め部と返油管とを備えている。分離容器は、分離室を成している。冷媒の流入管は、分離容器に連通する。冷媒の流出管は、分離容器に連通する。旋回部は、分離容器内に設けられ、流入管から送り込まれる冷媒の流れによって回転する翼を含む。液体流路部は、翼に設けられ、冷媒に含まれる冷凍機油を導く溝を含む。油溜め部は、分離容器に設けられ、冷凍機油を貯留する。返油管は、分離容器に取り付けられ、油溜め部に連通する。溝は、翼の壁面に、翼の回転中心側から翼の外周端へ向かって形成されている。
本発明に係る空気調和機は、上述した一の油分離器または他の油分離器を備えた空気調和機であって、圧縮機、油分離器、凝縮器、膨張弁および蒸発器が、冷媒配管によってこの順に直列に接続されている。冷媒配管は、流入管および流出管を含む。流入管は、圧縮機の吐出側と油分離器との間を接続している。流出管は、油分離器と凝縮器との間を接続している。返油管は、油分離器と圧縮機の吸入側との間を接続している。
本発明に係る一の油分離器によれば、冷媒に含まれる冷凍機油が、上部に位置する部分から下部に位置する部分に向かって、溝の深さが徐々に深くなるように形成された溝に捕捉される。これにより、冷媒等による冷凍機油の再飛散を防ぐことができ、その結果、冷媒に含まれる冷凍機油の分離効率が上がるとともに、分離された冷凍機油を圧縮機へ戻すことができる。
本発明に係る他の油分離器によれば、冷媒等が翼を流れる際に、冷媒に含まれる冷凍機油が、翼に形成された溝に捕捉される。これにより、冷媒等による冷凍機油の再飛散を防ぐことができ、その結果、冷媒に含まれる冷凍機油の分離効率が上がるとともに、分離された冷凍機油を圧縮機へ戻すことができる。
本発明に係る空気調和機によれば、上述した一の油分離器または他の油分離器を適用することで、冷媒に含まれる冷凍機油の分離効率が上がるとともに、分離された冷凍機油を圧縮機へ戻すことができる。
各実施の形態に係る油分離器を適用した空気調和機の冷媒回路を示す図である。 実施の形態1に係る油分離器の上面図である。 同実施の形態において、油分離器の側面図である。 同実施の形態において、液体流路部を示す部分拡大断面斜視図である。 同実施の形態において、油分離器の動作を説明するための油分離器の上面図である。 同実施の形態において、油分離器の動作を説明するための油分離器の側面図である。 実施の形態2に係る油分離器の上面図である。 同実施の形態において、油分離器の側面図である。 同実施の形態において、液体流路部を示す部分拡大断面斜視図である。 同実施の形態において、油分離器の動作を説明するための油分離器の上面図である。 同実施の形態において、油分離器の動作を説明するための油分離器の側面図である。 実施の形態3の第1例に係る油分離器の断面図である。 同実施の形態において、第1例に係る油分離器の旋回部を示す拡大斜視図である。 同実施の形態において、第1例に係る油分離器の動作を説明するための油分離器の断面図である。 同実施の形態において、第1例に係る油分離器の動作を説明するための旋回部を示す拡大斜視図である。 同実施の形態において、第2例に係る油分離器の旋回部を示す拡大斜視図である。 同実施の形態において、第2例に係る油分離器の旋回部を示す拡大上面図である。 同実施の形態において、第2例に係る油分離器の動作を説明するための旋回部を示す拡大斜視図である。 同実施の形態において、第2例に係る油分離器の動作を説明するための旋回部を示す上面図である。 同実施の形態において、第3例に係る油分離器の旋回部を示す拡大斜視図である。 同実施の形態において、図20に示す断面線XXI−XXIにおける第1の部分拡大断面図である。 同実施の形態において、図20に示す断面線XXI−XXIにおける第2の部分拡大断面図である。 同実施の形態において、第3例に係る油分離器の動作を説明するための旋回部を示す拡大斜視図である。 同実施の形態において、第3例に係る油分離器の動作を説明するための第1の部分拡大断面図である。 同実施の形態において、第3例に係る油分離器の動作を説明するための第2の部分拡大断面図である。 同実施の形態において、第4例に係る油分離器の旋回部を示す拡大斜視図である。 同実施の形態において、図26に示す断面線XXVII−XXVIIにおける部分拡大断面図である。 同実施の形態において、図26に示す断面線XXVIII−XXVIIIにおける部分拡大断面図である。 同実施の形態において、図26に示す断面線XXIX−XXIXにおける部分拡大断面図である。 同実施の形態において、第4例に係る油分離器の動作を説明するための旋回部を示す拡大斜視図である。 同実施の形態において、第4例に係る油分離器の動作を説明するための図27に対応する部分拡大断面図である。 同実施の形態において、第4例に係る油分離器の動作を説明するための図28に対応する部分拡大断面図である。 同実施の形態において、第4例に係る油分離器の動作を説明するための図29に対応する部分拡大断面図である。 実施の形態4に係る油分離器の上面図である。 同実施の形態において、油分離器の側面図である。 同実施の形態において、油分離器の動作を説明するための油分離器の上面図である。 同実施の形態において、油分離器の動作を説明するための油分離器の側面図である。
はじめに、油分離器が適用される空気調和機の一例について説明する。図1に示すように、空気調和機1では、圧縮機3、油分離器5、凝縮器7、膨張弁9および蒸発器11が、冷媒配管13によって順次接続された冷媒回路が形成されている。圧縮機3によって圧縮された冷媒は、高温高圧のガス冷媒となって圧縮機3から吐出する。吐出した高温高圧のガス冷媒は、油分離器5を経て凝縮器7へ送られる。凝縮器7では、流れ込んだ冷媒と凝縮器7内に送り込まれた空気との間で熱交換が行われる。熱交換により、高温高圧のガス冷媒は凝縮し、高圧の液冷媒になる。
凝縮器7から送り出された高圧の液冷媒は、膨張弁9によって、低圧のガス冷媒と液冷媒との二相状態の冷媒になる。二相状態の冷媒は、蒸発器11に流れ込む。蒸発器11では、流れ込んだ二相状態の冷媒と、蒸発器11内に送り込まれた空気との間で熱交換が行われる。熱交換により、液冷媒は蒸発し、低圧のガス冷媒になる。
蒸発器11から送り出された低圧のガス冷媒は圧縮機3に流れ込み、圧縮されて高温高圧のガス冷媒となる。高温高圧のガス冷媒は、再び圧縮機3から吐出し、油分離器5を経て凝縮器7へ送られる。以下、このサイクルが繰り返されることになる。
空気調和機1では、圧縮機3から吐出した冷媒に含まれる冷凍機油が、油分離器5において冷媒と分離される。分離された冷凍機油は、返油管19を流れて圧縮機3の吸入側へ戻されることになる。
次に、空気調和機1に使用されている油分離器5の具体的な構造について、各実施の形態において説明する。
実施の形態1.
実施の形態1に係る油分離器5について説明する。図2および図3に示すように、油分離器5は、分離室55をなす分離容器56を備えている。分離容器56は、生産性を考慮して、ほぼ円柱状の形状とされる。分離容器56の側面部に、冷媒配管13の一部として、流入管15が取り付けられている。流入管15は、分離容器56の側面部の接線方向とほぼ直交する向きに取り付けられている。流入管15は、圧縮機3の吐出側と油分離器5(分離容器56)とを接続している。
分離容器56の上面部に、冷媒配管13の一部として、流出管17が取り付けられている。流出管17は、油分離器5(分離容器56)と凝縮器7との間を接続している。分離容器56の下部に、油溜め部61が設けられている。分離容器56の下面部に、返油管19が取り付けられている。返油管19は、油溜め部61と圧縮機3の吸入側との間を接続している。
図4に示すように、分離容器56の内壁面には、冷凍機油の流路となる液体流路部57が設けられている。液体流路部57は、流入管15の吐出口と対向する領域を含むように配置されている。液体流路部57には、溝57aが設けられている。ここでは、溝57aは、油溜め部61に向かって重力の方向に沿って配置されている。図4の下側の部分図に示すように、溝57aは、溝57aの深さDが上部から下部へ向かって徐々に深くなるように形成されている。すなわち、溝57aは、冷凍機油の流れの上流側から下流側へ向かって徐々に深くなるように形成されている。
次に、上述した油分離器5によって、冷媒に含まれる冷凍機油を分離する動作について説明する。図5および図6に示すように、空気調和機1の動作によって、圧縮機3から吐出した高温高圧の冷媒が、流入管15を経て油分離器5に流れ込む。冷媒には、圧縮機3の冷凍機油が含まれている。冷凍機油を含んだ冷媒は、流入管15から分離容器56内に吐出し、冷媒に含まれる冷凍機油が、液体流路部57の溝57aに捕捉されて、冷媒と冷凍機油とが分離される。冷凍機油と分離された冷媒は、矢印に示すように、流出管17を流れて、凝縮器7(図1参照)へ送り込まれる。
一方、溝57aに捕捉された冷凍機油は、重力によって、矢印に示すように、溝57aを流れて油溜め部61へ送り込まれる。油溜め部61に溜まった冷凍機油100は、返油管19に流れ込む。図1に示すように、返油管19を流れた冷凍機油は、圧縮機3の吸入側へ送り込まれる。こうして、冷媒とともに吐出した冷凍機油が圧縮機3へ戻される。以下、空気調和機1が動作をしている際には、この動作が繰り返されることになる。
上述した空気調和機1の油分離器5では、冷媒に含まれる冷凍機油を捕捉する液体流路部57の溝57aが、油溜め部61に向かって重力に沿って配置されている。しかも、溝57aは、溝57aの上部から下部へ向かって徐々に深くなるように形成されている。
このため、溝57aの上部から下部に向かうにしたがい、冷凍機油と溝57aとの接触面積が増加することになる。このことは、溝57aの上部から下部に向かうにしたがって、接触面積と表面張力との積で表される界面エネルギが、負の向きへ徐々に大きくなることを意味する。すなわち、界面エネルギが低くなることを意味する。
これにより、冷凍機油は、重力の作用とともに、界面エネルギがより低くなる溝57aの下部へ向かって、溝57aを積極的に流れて、油溜め部61に導かれることになる。冷凍機油が溝57aを積極的に流れることで、溝57a内に冷凍機油が留まるのを抑制することができ、流入管15から吐出する冷媒によって、冷凍機油が再飛散するのを防ぐことができる。その結果、冷媒に含まれる冷凍機油の分離効率が上がるとともに、分離された冷凍機油を圧縮機へ戻すことができる。
なお、冷凍機油を溝57aに確実に捕捉するために、流入管15の吐出口の位置と、液体流路部57における溝57aの開始位置とは、同じ高さであることが望ましい。また、液体流路部57の形成範囲としては、流入管15の吐出口と対向する分離容器56の側壁面において、少なくとも、流入管15の半径に相当する長さの円周部分に形成されていればよい。冷凍機油の再飛散を確実に抑制するために、液体流路部57が分離容器56の内壁面の全周にわたって形成されていてもよい。
さらに、溝57aに捕捉された冷凍機油を油溜め部61に効率よく導くために、液体流路部57に形成される溝57aとしては、重力の方向に形成されていることが望ましいが、冷媒が吹き付けることによって、冷凍機油が再飛散が発生しない程度に、重力の方向から多少傾斜していてもよい。また、冷凍機油を効率的に返油管19に送り込むために、返油管19を液体流路部57の直下に配置してもよい。
実施の形態2.
実施の形態2に係る油分離器5について説明する。図7および図8に示すように、油分離器5は、分離室55をなす、ほぼ円柱形状の分離容器56を備えている。分離容器56の側面部に、冷媒配管13の一部として、流入管15が取り付けられている。流入管15は、分離容器56の側面部の接線方向にほぼ沿うように取り付けられている。
図9に示すように、分離容器56の内壁面には、液体流路部57が設けられている。液体流路部57には、分離容器56の内壁面に沿って、油溜め部61に向かってスパイラル状に延在する溝57aが形成されている。スパイラル状の溝57aは、上部から下部へ向かって溝57aの深さDが徐々に深くなるように形成されている。すなわち、スパイラル状の溝57aは、冷凍機油の流れの上流側から下流側へ向かって徐々に深くなるように形成されている。
なお、これ以外の構成については、図2および図3等に示す分離容器56の構成と同様なので、同一部材には同一符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。
次に、上述した油分離器5によって、冷媒に含まれる冷凍機油を分離する動作について説明する。図10および図11に示すように、空気調和機1の動作によって、圧縮機3から吐出した高温高圧の冷媒が、流入管15を経て油分離器5に流れ込む。このとき、流入管15が、分離容器56の側面部の接線方向にほぼ沿うように取り付けられていることで、冷凍機油を含んだ冷媒は、遠心力を受けて分離容器56の内壁面に沿って流れながら、冷媒に含まれている冷凍機油が、液体流路部57の溝57aに捕捉されて、冷媒と冷凍機油とが分離される。冷凍機油と分離された冷媒は、矢印に示すように、流出管17を流れて、凝縮器7(図1参照)へ送り込まれる。
一方、溝57aに捕捉された冷凍機油は、矢印に示すように、流入管15から吐出する冷媒等の流れを受けて、パイラル状に延在する溝57aを油溜め部61へ向かって流れる。油溜め部61に溜まった冷凍機油100は、返油管19に流れ込む。図1に示すように、返油管19を流れた冷凍機油は、圧縮機3の吸入側へ送り込まれる。こうして、冷媒とともに吐出した冷凍機油が圧縮機3へ戻される。以下、空気調和機1が動作をしている際には、この動作が繰り返されることになる。
上述した空気調和機1の油分離器5では、流入管15が、分離容器56の側面部の接線方向にほぼ沿うように取り付けられている。また、溝57aは、分離容器56の内壁面に沿って流れようとする冷媒等の流れに沿うように、スパイラル状に形成されている。
このため、分離容器56の内壁面に沿って流れる冷凍機油を含んだ冷媒には、遠心力が作用し、特に、冷凍機油が、液体流路部57の溝57aに捕捉されやすくなる。また、溝57aに捕捉された冷凍機油の流れに対して、流入管15から吐出する冷媒等の流れが、その冷凍機油の流れを促進させるように作用する。
さらに、溝57aの上部から下部へ向かって、溝57aの深さが徐々に深くなるように形成されていることで、前述したのと同様に、冷凍機油は、界面エネルギがより低くなる溝57aの下部へ向かって、溝57aを積極的に流れやすくなる。
これにより、溝57aに捕捉された冷凍機油は、溝57aの上部に留まることなく、また、流入管15から送り込まれる冷媒等によって再飛散することなく、下部の油溜め部61へ向かってパイラル状に延在する溝57aを流れることになる。その結果、冷媒に含まれる冷凍機油の分離効率が上がるとともに、分離された冷凍機油を圧縮機3へ確実に戻すことができる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る油分離器5について説明する。
(第1例)
まず、第1例について説明する。図12に示すように、油分離器5は、分離室55をなす分離容器56を備えている。分離容器56の上部には、旋回部59が設けられている。旋回部59には、冷媒配管13の一部として、流入管15が取り付けられている。分離容器56の下部には、油溜め部61が設けられている。油溜め部61には、返油管19が取り付けられている。
次に、旋回部59について説明する。図13に示すように、旋回部59は、冷媒等の流れによって回転する翼63を備えている。翼63の翼壁面65には、液体流路部57が設けられている。液体流路部57には、溝57aが形成されている。溝57aは、翼63の回転中心側の部分から外周端に向かって、翼に生じる流れに沿って形成されている。
次に、上述した油分離器5によって、冷媒に含まれる冷凍機油を分離する動作について説明する。図14に示すように、空気調和機1の動作によって、圧縮機3から吐出した高温高圧の冷媒が、流入管15を経て油分離器5に流れ込む。このとき、図15に示すように、矢印に示す冷媒の流れによって、旋回部59の翼63が回転する。
旋回部59を通過する際に、冷媒に含まれる冷凍機油100が、翼63の翼壁面65に衝突し、翼63に生じている流れに沿って形成された溝57aに捕捉されて、冷媒と冷凍機油とが分離される。冷凍機油と分離された冷媒は、矢印に示すように、流出管17を流れて、凝縮器7(図1参照)へ送り込まれる。
一方、溝57aに捕捉された冷凍機油100は、遠心力と重力とによって溝57aを流れて、翼63の外周端に達する。翼63の外周端に到達した冷凍機油は、遠心力によって分離容器56内壁面に衝突し、その内壁面を油溜め部61に向かって流れる。
油溜め部61に溜まった冷凍機油100は、返油管19に流れ込む。図1に示すように、返油管19を流れた冷凍機油は、圧縮機3の吸入側へ送り込まれる。こうして、冷媒とともに吐出した冷凍機油が圧縮機3へ戻される。以下、空気調和機1が動作をしている際には、この動作が繰り返されることになる。
上述した空気調和機1の油分離器5では、旋回部59が設けられ、その旋回部59には、冷媒等の流れによって回転する翼63が配置されている。その翼63の翼壁面65には、翼63に生じている流れに沿って溝57aが形成されている。このため、冷媒等が翼63の翼壁面65を流れる際に、冷媒に含まれる冷凍機油が溝57aに捕捉されやすくなる。溝57aに捕捉された冷凍機油は、遠心力と重力とによって、翼63の回転中心側に位置する溝57aの部分に留まることなく、翼63の外周端に向かって流れ、その後、分離容器56の内壁面に衝突して、油溜め部61に流れ込むことになる。
これにより、流入管15から送り込まれる冷媒等によって、冷凍機油が再飛散をして流出管17に流れ込むことが抑制されて、冷凍機油を確実に油溜め部61に導くことができる。その結果、冷媒に含まれる冷凍機油の分離効率が上がるとともに、分離された冷凍機油を圧縮機3へ確実に戻すことができる。
(第2例)
次に、第2例について説明する。図16および図17に示すように、旋回部59は、冷媒等の流れによって回転する翼63を備えている。翼63の翼壁面65には、液体流路部57が設けられている。液体流路部57には、翼63の回転中心から外周端に向かって、溝57aが形成されている。なお、これ以外の構成については、第1例に係る旋回部59と同様である。
次に、上述した油分離器5によって、冷媒に含まれる冷凍機油を分離する動作について説明する。空気調和機1の動作によって、圧縮機3から吐出した高温高圧の冷媒が、流入管15を経て油分離器5に流れ込む(図14参照)。図18に示すように、油分離器5内では、矢印に示す冷媒等の流れによって、旋回部59の翼63が回転する。
旋回部59を通過する際に、冷媒に含まれる冷凍機油が、翼63の翼壁面65に衝突する。翼63に衝突した冷凍機油においては、翼63の外周部分に衝突した冷凍機油に作用する遠心力に比べて、翼63の回転中心とその周辺部分に衝突した冷凍機油に作用する遠心力が小さい。このため、図19に示すように、翼63の回転中心とその周辺部分に衝突した冷凍機油100は、翼壁面65に留まりやすい傾向がある。
上述した油分離器5では、翼壁面65に、翼63の回転中心から外周部分に向かって、翼63に生じる流れに沿って溝57aが形成されている。このため、作用する遠心力が相対的に小さい、翼の回転中心とその周辺部分に衝突した冷凍機油100が、溝57aに捕捉されて、翼壁面65の回転中心とその周辺部分に留まることなく、翼63の外周端に向かって溝57aを流れる。
翼63の外周端に到達した冷凍機油は、遠心力等によって分離容器56内壁面に衝突し、その内壁面を油溜め部61に向かって流れる。油溜め部61に溜まった冷凍機油100は、返油管19を流れて圧縮機3の吸入側へ送り込まれる。こうして、冷媒とともに吐出した冷凍機油が圧縮機3へ戻される(図1参照)。以下、空気調和機1が動作をしている際には、この動作が繰り返されることになる。
上述した空気調和機1の油分離器5では、翼壁面65に、翼63の回転中心から外周端に向かって、翼63に生じる流れに沿って溝57aが形成されている。このため、作用する遠心力が相対的に小さい、翼63の回転中心とその周辺部分に衝突した冷凍機油100が、溝57aに捕捉される。捕捉された冷凍機油は、遠心力と重力とによって、翼壁面65の回転中心とその周辺部分に留まることなく、翼63の外周端に向かって流れ、その後、分離容器56の内壁面に衝突して、油溜め部61に流れ込むことになる。
これにより、流入管15から送り込まれる冷媒等によって、冷凍機油が再飛散をして流出管17に流れ込むことが抑制されて、冷凍機油を確実に油溜め部61に導くことができる。その結果、冷媒に含まれる冷凍機油の分離効率が上がるとともに、分離された冷凍機油を圧縮機3へ確実に戻すことができる。
(第3例)
次に、第3例について説明する。図20に示すように、旋回部59は、冷媒等の流れによって回転する翼63を備えている。翼63の翼壁面65には、液体流路部57が設けられている。液体流路部57には、翼63の回転中心から外周端に向かって、複数の溝57aが形成されている。
たとえば、一の溝57aと他の溝57aとは、距離Lを隔てられている。溝57aの断面形状としては、たとえば、図21に示すように、幅W、深さDを有する矩形状であってもよい。また、たとえば、図22に示すように、V字型であってもよい。これ以外の構成については、第2例に係る旋回部59と同様である。なお、溝57aの断面形状としては、他の実施の形態に係る油分離器5にも適用が可能である。
次に、上述した油分離器5による冷媒に含まれる冷凍機油を分離する動作は、第2例に係る油分離器5の場合と実質的に同じである。図23に示すように、油分離器5内では、矢印に示す冷媒等の流れによって、旋回部59の翼63が回転する。作用する遠心力が相対的に小さい、翼の回転中心とその周辺部分に衝突した冷凍機油100が、溝57aに捕捉される。図24または図25に示すように、捕捉された冷凍機油100は、翼壁面65の回転中心側の部分に留まることなく、翼63の外周端に向かって溝57aを流れる。
翼63の外周端に到達した冷凍機油は、遠心力等によって分離容器56の内壁面に衝突し、油溜め部61に流れ込んだ後、返油管19を流れて圧縮機3の吸入側へ送り込まれる。こうして、冷媒とともに吐出した冷凍機油が圧縮機3へ戻される(図1参照)。以下、空気調和機1が動作をしている際には、この動作が繰り返されることになる。
上述した空気調和機1の油分離器5では、翼壁面65に、翼63の回転中心から外周端に向かって、翼63に生じる流れに沿って溝57aが形成されている。このため、作用する遠心力が相対的に小さい、翼63の回転中心とその周辺部分に衝突した冷凍機油100が、溝57aに捕捉される。
しかも、そのような溝57aが複数形成されていることで、翼壁面65において、流入管15から送り込まれる冷媒に晒される冷凍機油の面積を少なくすることができる。捕捉された冷凍機油は、遠心力と重力とによって、翼壁面65の回転中心側の部分に留まることなく、翼63の外周端に向かって流れ、その後、分離容器56の内壁面に衝突して、油溜め部61に流れ込むことになる。
これにより、流入管15から送り込まれる冷媒等によって、冷凍機油が再飛散をして流出管17に流れ込むことが抑制されて、冷凍機油を確実に油溜め部61に導くことができる。その結果、冷媒に含まれる冷凍機油の分離効率が上がるとともに、分離された冷凍機油を圧縮機3へ確実に戻すことができる。
(第4例)
次に、第4例について説明する。図26に示すように、旋回部59は、冷媒等の流れによって回転する翼63を備えている。翼63の翼壁面65には、液体流路部57が設けられている。液体流路部57には、翼63の回転中心から外周端に向かって、溝57aが形成されている。図27、図28および図29に示すように、溝57aは、回転中心の部分から外周端に向かって、深さが徐々に深くなるように形成されている。これ以外の構成については、第2例に係る旋回部59と同様である。
次に、上述した油分離器5による冷媒に含まれる冷凍機油を分離する動作は、第2例に係る油分離器5の場合と実質的に同じである。図30に示すように、油分離器5内では、矢印に示す冷媒等の流れによって、旋回部59の翼63が回転する。作用する遠心力が相対的に小さい、翼の回転中心とその周辺部分に衝突した冷凍機油が、溝57aに捕捉される。図31、図32および図33に示すように、捕捉された冷凍機油は、翼壁面65の回転中心側の部分に留まることなく、翼63の外周端に向かって溝57aを流れる。
翼63の外周端に到達した冷凍機油は、遠心力等によって分離容器56の内壁面に衝突し、油溜め部61に流れ込んだ後、返油管19を流れて圧縮機3の吸入側へ送り込まれる。こうして、冷媒とともに吐出した冷凍機油が圧縮機3へ戻される(図1参照)。以下、空気調和機1が動作をしている際には、この動作が繰り返されることになる。
上述した空気調和機1の油分離器5では、翼壁面65に、翼63の回転中心から外周端に向かって、翼63に生じる流れに沿って溝57aが形成されている。このため、作用する遠心力が相対的に小さい、翼63の回転中心とその周辺部分に衝突した冷凍機油100が、溝57aに捕捉される。
しかも、溝57aは、回転中心から外周端に向かって、深さが徐々に深くなるように形成されている。このため、冷凍機油は、界面エネルギがより低くなる翼63の外周端の溝57aへ向かって、溝57aを積極的に流れやすくなる。さらに、冷凍機油は、遠心力と重力とによって、翼壁面65の回転中心側の部分に留まることなく、翼63の外周端に向かって流れ、その後、分離容器56の内壁面に衝突して、油溜め部61に流れ込むことになる。
これにより、流入管15から送り込まれる冷媒等によって、冷凍機油が再飛散をして流出管17に流れ込むことが抑制されて、冷凍機油を確実に油溜め部61に導くことができる。その結果、冷媒に含まれる冷凍機油の分離効率が上がるとともに、分離された冷凍機油を圧縮機3へ確実に戻すことができる。
実施の形態4.
実施の形態4に係る油分離器5について説明する。図34および図35に示すように、油分離器5は、分離室55をなす、ほぼ円柱形状の分離容器56を備えている。分離容器56の側面部に、冷媒配管13の一部として、流入管15が取り付けられている。流入管15は、分離容器56の側面部の接線方向にほぼ沿うように取り付けられている。
流入管15として、たとえば、L字型に屈曲したL字管が用いられている。流入管15の内壁面のうち、外周側に位置する内壁面の部分には、液体流路部58が設けられている。液体流路部58には、流入管15が延在する方向に沿って溝58aが形成されている。なお、これ以外の構成については、図7、図8および図9に示す油分離器5の構成と同様なので、同一部材には同一符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。
次に、上述した油分離器5によって、冷媒に含まれる冷凍機油を分離する動作について説明する。図36および図37に示すように、空気調和機1の動作によって、圧縮機3から吐出した高温高圧の冷媒が、流入管15を経て油分離器5に流れ込む。このとき、まず、L字管を適用した流入管15では、外周側に位置する内壁面の部分には、液体流路部58が設けられている。液体流路部58には、流入管15が延在する方向に沿って溝58aが形成されている。このため、冷媒に含まれる冷凍機油は、L字型の流入管15を流れる際に作用する遠心力によって溝58aに容易に捕捉されて、流入管15の吐出口にまで導かれる。
また、流入管15は、溝58aが形成されている側が、分離容器56の側面部の接線方向にほぼ沿うように、分離容器56に取り付けられている。さらに、分離容器56に内壁面には、油溜め部61に向かってスパイラル状に延在する溝57aが形成されている。このため、流入管15から吐出した冷凍機油は、液体流路部57の溝57aに容易に捕捉される。
溝57aに捕捉された冷凍機油は、流入管15から吐出する冷媒等の流れを受けて、パイラル状に延在する溝57aを流れて、油溜め部61へ導かれる。油溜め部61に溜まった冷凍機油100は、返油管19を経て圧縮機3の吸入側へ送り込まれる。こうして、冷媒とともに吐出した冷凍機油が圧縮機3へ戻される。以下、空気調和機1が動作をしている際には、この動作が繰り返されることになる。
上述した空気調和機1の油分離器5では、冷媒に含まれる冷凍機油は、L字型の流入管15を流れる際に作用する遠心力によって溝58aに容易に捕捉されて、流入管15の吐出口にまで導かれる。これにより、流入管15内に滞留する冷凍機油の量のばらつきが抑制されて、流入管15の内壁面に形成される冷凍機油の厚さが薄くなり、冷媒の流速が小さくなった場合に、流入管15を流れる冷媒によって、冷凍機油が再飛散するのを抑制することができる。
また、流入管15は、溝58aが形成されている側が、分離容器56の側面部の接線方向にほぼ沿うように、分離容器56に取り付けられている。これにより、溝58aに捕捉された冷凍機油が、液体流路部57の溝57aに容易に捕捉されて、油溜め部61にまで導かれる。これらの結果、流入管15内と分離容器56内との双方において、冷凍機油が留まることが抑制されて、冷凍機油の再飛散をさらに効果的に抑制することができる。
なお、上述した油分離器5では、流入管15としてL字型の流入管15を適用した。流入管15としてはL字型に限られるものではなく、必要に応じて、たとえば、U字型に屈曲したU字管を適用してもよい。
また、上述した油分離器5では、L字型の流入管15を実施の形態2において説明した油分離器5に適用した場合について説明した。油分離器5としては、この他に、たとえば、実施の形態3において説明した油分離器5(図12および図13参照)に、L字型またはU字型の流入管15を適用してもよい。
この場合には、流入管15の内壁面に形成された溝58aに捕捉された冷凍機油が、流入管15の吐出口から吐出することで、冷凍機油は、主として、回転する翼63の外周部分に衝突して溝57aに捕捉される。このため、実施の形態3において説明した油分離器5と比べて、翼63の回転中心側の部分に衝突して溝57aに捕捉される冷凍機油の量は少なくなる。
翼63の外周部分に衝突して溝57aに捕捉された冷凍機油100には、相対的に大きい遠心力が作用して、溝57aを流れることになる。溝57aを流れた冷凍機油は、分離容器56内壁面に衝突して、油溜め部61に送り込まれることになる。これにより、溝57aに捕捉された冷凍機油は、溝57aに留まることなく溝57aを流れて、流入管15から送り込まれる冷媒等によって、冷凍機油が再飛散するのを効果的に抑制することができる。
なお、各実施の形態において説明した油分離器については、必要に応じて種々組み合わせることが可能である。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、油分離器を備えた空気調和機に有効に利用される。
1 空気調和機、3 圧縮機、5 油分離器、7 凝縮器、9 膨張弁、11 蒸発器、13 冷媒配管、15 流入管、17 流出管、19 返油管、55 分離室、56 分離容器、57、58 液体流路部、59 旋回部、61 油溜め部、63 翼、65 翼壁面、100 冷凍機油。

Claims (13)

  1. 冷媒に含まれる冷凍機油を前記冷媒と分離させる油分離器であって、
    分離室を成す分離容器と、
    前記分離容器に連通する前記冷媒の流入管と、
    前記分離容器に連通する前記冷媒の流出管と、
    前記分離容器に設けられ、前記冷凍機油を貯留する油溜め部と、
    前記分離容器内に設けられ、前記冷媒に含まれる前記冷凍機油を前記油溜め部に導く、溝を含む液体流路部と、
    前記分離容器に取り付けられ、前記油溜め部に連通する返油管と
    を備え、
    前記液体流路部では、前記溝は、上部に位置する部分から下部に位置する部分に向かって、前記溝の深さが徐々に深くなるように形成された、油分離器。
  2. 前記液体流路部は、前記分離容器の内壁面に配置され、
    前記溝は、前記油溜め部に向かって重力の向きに沿って配置された、請求項1記載の油分離器。
  3. 前記液体流路部は、前記分離容器の内壁面に配置され、
    前記溝は、前記油溜め部に向かって前記内壁面に沿ってスパイラル状に配置された、請求項1記載の油分離器。
  4. 前記流入管は、屈曲部分を含み、
    前記屈曲部分の外周側の内壁面には、他の溝を含む他の液体流路部が形成された、請求項1記載の油分離器。
  5. 前記流入管は、L字管およびU字管のいずれかを含む、請求項4記載の油分離器。
  6. 前記溝の断面形状はV字型および矩形状のいずれかを含む、請求項1記載の油分離器。
  7. 冷媒に含まれる冷凍機油を前記冷媒と分離させる油分離器であって、
    分離室を成す分離容器と、
    前記分離容器に連通する前記冷媒の流入管と、
    前記分離容器に連通する前記冷媒の流出管と、
    前記分離容器内に設けられ、前記流入管から送り込まれる前記冷媒の流れによって回転する翼を含む旋回部と、
    前記翼に設けられ、前記冷媒に含まれる前記冷凍機油を導く溝を含む液体流路部と、
    前記分離容器に設けられ、前記冷凍機油を貯留する油溜め部と、
    前記分離容器に取り付けられ、前記油溜め部に連通する返油管と
    を備え、
    前記溝は、前記翼の壁面に、前記翼の回転中心側から前記翼の外周端へ向かって形成された、油分離器。
  8. 前記溝は、前記壁面に互いに間隔を隔てて複数形成された、請求項7記載の油分離器。
  9. 前記溝は、前記翼の回転中心側から前記翼の外周端へ向かって徐々に深くなるように形成された、請求項7記載の油分離器。
  10. 前記流入管は、屈曲部分を含み、
    前記屈曲部分の外周側の内壁面には、他の溝を含む他の液体流路部が形成された、請求項7記載の油分離器。
  11. 前記流入管は、L字管およびU字管のいずれかを含む、請求項10記載の油分離器。
  12. 前記溝の断面形状はV字型および矩形状のいずれかを含む、請求項7記載の油分離器。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の油分離器を備えた空気調和機であって、
    圧縮機、前記油分離器、凝縮器、膨張弁および蒸発器が、冷媒配管によってこの順に直列に接続され、
    前記冷媒配管は、前記流入管および前記流出管を含み、
    前記流入管は、前記圧縮機の吐出側と前記油分離器との間を接続し、
    前記流出管は、前記油分離器と前記凝縮器との間を接続し、
    前記返油管は、前記油分離器と前記圧縮機の吸入側との間を接続する、空気調和機。
JP2019545489A 2017-09-28 2017-09-28 油分離器およびそれを備えた空気調和機 Active JP6827554B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/035219 WO2019064427A1 (ja) 2017-09-28 2017-09-28 油分離器およびそれを備えた空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019064427A1 JPWO2019064427A1 (ja) 2020-10-22
JP6827554B2 true JP6827554B2 (ja) 2021-02-10

Family

ID=65901067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019545489A Active JP6827554B2 (ja) 2017-09-28 2017-09-28 油分離器およびそれを備えた空気調和機

Country Status (6)

Country Link
US (1) US11255587B2 (ja)
EP (1) EP3690361B1 (ja)
JP (1) JP6827554B2 (ja)
CN (1) CN111108333B (ja)
ES (1) ES2904309T3 (ja)
WO (1) WO2019064427A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115516259A (zh) * 2020-05-11 2022-12-23 三菱电机株式会社 储蓄器和制冷循环装置

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53132148U (ja) * 1977-03-28 1978-10-19
JPS5733345Y2 (ja) * 1977-11-15 1982-07-22
US4255174A (en) * 1978-11-28 1981-03-10 Rolls-Royce Limited Separator
JPS5869317A (ja) * 1981-10-22 1983-04-25 Yoshikane Ikutake 煙突用ミストセパレ−タ
JP2830618B2 (ja) * 1992-02-21 1998-12-02 ダイキン工業株式会社 遠心分離形油分離器
FR2738758B1 (fr) * 1995-09-15 1998-03-13 Gec Alsthom Stein Ind Separateur centrifuge en particulier pour chaudiere a lit fluidise circulant
JP4356214B2 (ja) * 2000-08-21 2009-11-04 三菱電機株式会社 油分離器および室外機
US6497114B1 (en) * 2001-09-18 2002-12-24 Visteon Global Technologies, Inc. Oil separator
NL1026268C2 (nl) * 2004-05-26 2005-11-30 Flash Technologies N V In-lijn cycloonscheider.
CN1782629A (zh) * 2004-11-29 2006-06-07 乐金电子(天津)电器有限公司 油分离器
KR100619785B1 (ko) * 2005-05-16 2006-09-06 엘지전자 주식회사 오일분리기
WO2007055386A1 (ja) * 2005-11-14 2007-05-18 Nichirei Industries Co., Ltd. 気液分離器および気液分離器を備えた冷凍装置
JP5395358B2 (ja) 2008-01-23 2014-01-22 日冷工業株式会社 気液分離装置および気液分離装置を備えた冷凍装置。
JP2014098500A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Samsung R&D Institute Japan Co Ltd 分流器
JP2014145497A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Daikin Ind Ltd 油分離器
WO2015140949A1 (ja) * 2014-03-19 2015-09-24 三菱電機株式会社 密閉形圧縮機及びこの密閉形圧縮機を備えた蒸気圧縮式冷凍サイクル装置
CN204063718U (zh) * 2014-09-26 2014-12-31 青岛开拓隆海制冷配件有限公司 一种螺旋式油分离器
CN204227780U (zh) * 2014-10-08 2015-03-25 新昌县宏宇制冷有限公司 一种离心式油分离器
CN107076487B (zh) * 2014-10-23 2021-03-19 三菱电机株式会社 油分离器
JP6594707B2 (ja) * 2015-08-27 2019-10-23 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 2段圧縮冷凍システム
CN205279549U (zh) * 2015-10-15 2016-06-01 珠海格力电器股份有限公司 立式油分离器的内筒、壳体及立式油分离器
CN206503217U (zh) * 2016-12-07 2017-09-19 宿迁华夏建设(集团)工程有限公司 一种用于百米级边坡的防冲刷坡面排水装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP3690361B1 (en) 2021-12-22
US11255587B2 (en) 2022-02-22
EP3690361A4 (en) 2020-11-25
US20200248941A1 (en) 2020-08-06
CN111108333A (zh) 2020-05-05
JPWO2019064427A1 (ja) 2020-10-22
EP3690361A1 (en) 2020-08-05
CN111108333B (zh) 2021-11-30
WO2019064427A1 (ja) 2019-04-04
ES2904309T3 (es) 2022-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5395358B2 (ja) 気液分離装置および気液分離装置を備えた冷凍装置。
JP5821115B2 (ja) 気液分離装置及び気液分離装置を備えた冷凍装置
JP6272497B2 (ja) 油分離器
US7131292B2 (en) Gas-liquid separator
JP6055673B2 (ja) 気液分離器および気液分離器を備えた冷凍装置
JP2008202894A (ja) オイルセパレータ
JP2015232434A (ja) 油分離装置
JP2008196721A (ja) 気液分離器
JP5977952B2 (ja) エコノマイザ及び冷凍機
JP2018155485A (ja) 気液分離装置および気液分離装置を備えた冷凍装置
JP6827554B2 (ja) 油分離器およびそれを備えた空気調和機
JP5634549B2 (ja) 気液分離装置および気液分離装置を備えた冷凍装置。
JP5601764B2 (ja) 気液分離器並びにこれを搭載した空気圧縮装置および空気調和装置
JP6758948B2 (ja) 冷凍サイクル装置のアキュームレータ
JP7361907B2 (ja) アキュムレータおよび冷凍サイクル装置
KR102183547B1 (ko) 오일 세퍼레이터
JPWO2019229814A1 (ja) 油分離器および冷凍サイクル装置
JP6131621B2 (ja) 油分離器
JP7130838B2 (ja) 気液分離装置および冷凍サイクル装置
JP7388822B2 (ja) 油分離装置および圧縮機
JP7118251B2 (ja) 気液分離装置および冷凍サイクル装置
JP2014196855A (ja) 油分離器および冷凍サイクル装置の室外ユニット
EP4386281A1 (en) Refrigerant storage container, and refrigeration cycle device provided with said refrigerant storage container
WO2022239211A1 (ja) 冷媒貯留容器及び該冷媒貯留容器を備えた冷凍サイクル装置
JP2020085424A (ja) オイルセパレータ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200324

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6827554

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250