JP6827531B2 - プロペラファン及び空気調和装置用室外機 - Google Patents

プロペラファン及び空気調和装置用室外機 Download PDF

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Description

本発明は、プロペラファン及びそれを備えた空気調和装置用室外機に関するものである。
特許文献1には、動翼を備えたジェットファンが記載されている。この動翼は、片面に反りを有する翼型を備えている。また、この動翼は、先端から根元にかけて反り角が徐々に小さくなるような反り角分布を有している。
特開2003−156000号公報
特許文献1に記載された動翼では、根元から先端にかけて反り角がなだらかに増加しているため、動翼の負圧面側の空気が遠心力によって径方向に流れる径方向流れを十分に抑制できない。負圧面側の径方向流れは、翼の先端部の負圧面側に形成される翼端渦と衝突する。これにより、翼端渦の形成が不安定化するため、騒音が増大してしまうという課題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、騒音を低減できるプロペラファン及び空気調和装置用室外機を提供することを目的とする。
本発明に係るプロペラファンは、回転軸上に設けられた軸部と、前記軸部の外周側に設けられた翼と、を備え、前記翼は、前記軸部に接続された付け根部と、前記付け根部又は前記付け根部よりも外周側に位置し、前記回転軸からの距離がr1となる第1部分と、前記回転軸からの距離がr1よりも長いr2となる第2部分と、前記回転軸からの距離がr2以上であるr3となる第3部分と、前記翼の外周端に位置し、前記回転軸からの距離がr3よりも長いrtとなるチップ部と、を有しており、前記第1部分から前記チップ部までの間では、前記回転軸からの距離の増加に従って前記翼の反り角が増加しており、前記第1部分での前記翼の反り角をθ1とし、前記第2部分での前記翼の反り角をθ2とし、前記第3部分での前記翼の反り角をθ3とし、前記チップ部での前記翼の反り角をθtとしたとき、(θ2−θ1)/(r2−r1)>(θt−θ3)/(rt−r3)≧0の関係が満たされており、前記回転軸からの距離と前記翼の反り角との関係をグラフに表したとき、低反り角側に凸となる部分が前記第1部分と前記第2部分との間の少なくとも一部に存在するものである。
本発明に係る空気調和装置用室外機は、上記本発明に係るプロペラファンを備えたものである。
本発明によれば、翼の負圧面側の径方向流れを抑制できるため、径方向流れが翼端渦と衝突するのを防ぐことができ、翼端渦の形成を安定化することができる。また、本発明によれば、翼の正圧面側から負圧面側への漏れ流れを抑制できるため、翼端渦の形成をさらに安定化することができる。したがって、本発明によれば、プロペラファンの騒音を低減することができる。
本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの翼20における回転軸Rからの距離と反り角との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの翼20における反り角の定義を示す説明図である。 本発明の実施の形態1の変形例に係るプロペラファンの概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係るプロペラファンの概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係るプロペラファンの翼20における回転軸Rからの距離と反り角との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態3に係るプロペラファンの概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係るプロペラファンの翼20における回転軸Rからの距離と反り角との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態4に係るプロペラファンの概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係るプロペラファンの翼20における回転軸Rからの距離と反り角との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態4の変形例に係るプロペラファンの翼20における回転軸Rからの距離と反り角との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態5に係る空気調和装置用室外機の概略構成を示す模式図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係るプロペラファンについて説明する。プロペラファンは、例えば、空気調和装置又は換気装置などに用いられるものである。図1は、本実施の形態に係るプロペラファンの概略構成を示す断面図である。図1では、回転軸Rを含む平面で切断されたプロペラファンの径方向断面を示している。なお、図1を含む以下の図面では、各構成部材の相対的な寸法の関係や形状等が実際のものとは異なる場合がある。
図1に示すように、プロペラファンは、回転軸R上に設けられ回転軸Rを中心として回転するボス10(軸部の一例)と、ボス10の外周側に設けられた複数枚の板状の翼20(図1では、1枚の翼20のみを示している)と、ボス10及び複数枚の翼20を回転駆動するモータ(図示せず)と、を有している。翼20の回転により生じる風の風向は、図1中の下方向である。また、図1において、翼20の上面が負圧面となり、翼20の下面が正圧面となる。
翼20は、ボス10に接続された付け根部21と、翼20の外周端に位置するチップ部22と、を有している。回転軸Rからチップ部22までの距離はrtである。翼20は、後述する図3に示す周方向断面において、負圧面側が凸となり正圧面側が凹となるような反りを有している。また、翼20は、径方向において所定の反り角分布を有している。すなわち、翼20の反り角は、回転軸Rからの距離に応じて異なっている。反り角の定義については、図3を用いて後述する。
翼20は、付け根部21とチップ部22との間(付け根部21自体を含む)に、第1部分P1、第2部分P2及び第3部分P3を有している。第1部分P1は、付け根部21よりも外周側又は付け根部21に位置する任意の部分である。回転軸Rから第1部分P1までの距離はr1である。第2部分P2は、第1部分P1よりも外周側に位置している。回転軸Rから第2部分P2までの距離は、上記の距離r1よりも長いr2となる(r1<r2)。第3部分P3は、第2部分P2と一致しているか、又は第2部分P2よりも外周側に位置している。また、第3部分P3は、チップ部22よりも内周側に位置している。回転軸Rから第3部分P3までの距離は、距離r2以上でかつ距離rtよりも短いr3となる(r2≦r3<rt)。距離r1、距離r2、距離r3及び距離rtは、r1<r2≦r3<rtの関係を満たしている。また、距離r1及び距離rtは、0.5rt≦r1の関係を満たすことが望ましい。
図2は、本実施の形態に係るプロペラファンの翼20における回転軸Rからの距離と反り角との関係、すなわち翼20の径方向における反り角の分布を示すグラフである。図2の横軸は回転軸Rからの距離を表しており、縦軸は反り角を表している。図2では、本実施の形態に係る翼20の反り角分布を実線で示しており、比較例の翼の反り角分布を破線で示している。比較例の翼の反り角分布では、回転軸Rからの距離の増加に従って反り角が線形的に増加している。
本実施の形態に係る翼20において、回転軸Rからの距離がr1となる部分(すなわち、第1部分P1)での反り角をθ1とし、回転軸Rからの距離がr2となる部分(すなわち、第2部分P2)での反り角をθ2とし、回転軸Rからの距離がr3となる部分(すなわち、第3部分P3)での反り角をθ3とし、回転軸Rからの距離がrtとなる部分(すなわち、チップ部22)での反り角をθtとする。図2に示すように、翼20は、
(θ2−θ1)/(r2−r1)>(θt−θ3)/(rt−r3)≧0
の関係を満たすように形成されている。
上記のような反り角分布の結果として、本例では、翼20のうち少なくとも第1部分P1からチップ部22までの部分は、図1に示す径方向断面において、負圧面側が凸となり正圧面側が凹となるように湾曲している。
ここで、図1及び図2に示す例において、翼20の第1部分P1から第2部分P2までの区間、第2部分P2から第3部分P3までの区間、及び第3部分P3からチップ部22までの区間のそれぞれでは、回転軸Rからの距離の増加に従って反り角が単調かつ線形的に増加している。しかしながら、それぞれの区間での反り角の分布は、図1及び図2に示す例に限られない。例えば、第1部分P1から第2部分P2までの区間での反り角は、必ずしも線形的に増加していなくてもよいし、必ずしも単調に増加していなくてもよい。また、第2部分P2から第3部分P3までの区間での反り角は、必ずしも増加していなくてもよく、回転軸Rからの距離の増加に従って減少していてもよい。さらに、第3部分P3からチップ部22までの区間での反り角は、必ずしも増加していなくてもよく、回転軸Rからの距離に関わらず一定であってもよい。
図3は、本実施の形態に係るプロペラファンの翼20における反り角の定義を示す説明図である。図3では、回転軸Rを中心とした円筒面で翼20が切断された3次元の翼断面を2次元平面に展開した翼断面30を示している。図3の左方向が回転方向であり、右方向が反回転方向である。翼断面30において、前縁23側の端点と後縁24側の端点とを結ぶ直線を弦線25といい、弦線25の長さを弦長Lという。点Pmは弦線25の中点である。翼断面30は、負圧面側が凸となり正圧面側が凹となる反りを有する。このため、翼断面30は、弦線25から反回転方向側にずれる。弦線25に垂直な方向での翼断面30と弦線25との最大距離は、翼高さΔdとなる。
2次元平面に展開した翼断面30が円弧形状である場合、前縁23側の端点における円弧の接線に対する垂線26と、後縁24側の端点における円弧の接線に対する垂線27と、がなす角度θが反り角となる。一方、2次元平面に展開した翼断面30が円弧形状でない場合、Δd・(2/L)=(1/sin(θ/2))−(1/tan(θ/2))の関係を満たし、かつ0°よりも大きく90°よりも小さい角度θ(0°<θ<90°)が反り角となる。反り角θは、翼断面30の反りの度合いを表す角度である。弦長Lを一定とすると、反り角θが大きいほど翼高さΔdが高くなる。図1では、回転軸Rからの距離に対する翼高さΔdの変化が翼20の形状として表現されている。
図2に破線で示したような線形的な反り角分布を有する比較例の翼では、外周側の翼高さを内周側の翼高さに対して十分に高くすることができない。このため、遠心力により発生する負圧面側の空気の径方向流れ41(図1参照)を十分に抑制できない。負圧面側の径方向流れ41は、翼のチップ部の負圧面側に形成される翼端渦43と衝突する。これにより、翼端渦43の形成が不安定化するため、プロペラファンの騒音が増大する。
線形的な反り角分布を有する翼において、回転軸Rからの距離に対する反り角の傾きを十分に大きくした場合には、負圧面側の径方向流れ41を抑制できる可能性がある。しかしながら、この場合、チップ部22で翼20が立ちすぎるため、正圧面側での空気の径方向流れを抑えることができず、正圧面側から負圧面側への漏れ流れ42(図1参照)が増加する。これにより、翼端渦43の形成が不安定化するため、やはりプロペラファンの騒音が増大する。
本実施の形態に係る翼20では、第1部分P1での反り角に対する第2部分P2での反り角の増加量を従来よりも大きくすることができる。このため、第2部分P2での翼高さを第1部分P1での翼高さに対して十分に高くすることができる。これにより、負圧面側の径方向流れ41を抑制することができるため、径方向流れ41が翼端渦43と衝突するのを防ぐことができ、翼端渦43の形成を安定化することができる。
また、本実施の形態に係る翼20では、第3部分P3での反り角に対するチップ部22での反り角の増加量を従来よりも抑えることができる。このため、正圧面側から負圧面側への漏れ流れ42を抑制でき、翼端渦43の形成をさらに安定化することができる。したがって、プロペラファンの騒音を低減できるとともに、プロペラファンの効率を向上させることができる。
翼20の付け根部21近傍は仕事量が少ないため、付け根部21近傍の流れはその外周側の流れの影響を受けやすい。このため、付け根部21近傍で反り角の増加量を大きくしても、負圧面側の径方向流れ41を抑制する効果が得られにくい。したがって、回転軸Rから第1部分P1までの距離r1は、回転軸Rからチップ部22までの距離rtの半分以上とすることが望ましい(0.5rt≦r1)。
翼20は、反り角以外の翼形状パラメータによって、種々の形状になり得る。しかしながら、翼20の径方向における反り角の分布が、
(θ2−θ1)/(r2−r1)>(θt−θ3)/(rt−r3)≧0
の関係を満たすことにより、翼形状に関わらず、上記と同様の効果が相対的に得られる。
図4は、本実施の形態の変形例に係るプロペラファンの概略構成を示す断面図である。図4に示すように、本変形例のプロペラファンの翼20は、最外周のチップ部22が最も下流側に位置する翼形状を有している。一般に、このような翼形状を有する翼では、チップ部22が最も下流側に位置することから、負圧面側で内周側から外周側に向かう径方向流れ41が大きくなりやすい。
しかしながら、本変形例の翼20は、径方向における反り角の分布が、
(θ2−θ1)/(r2−r1)>(θt−θ3)/(rt−r3)≧0
の関係を満たすように形成されている。このため、第1部分P1での反り角に対する第2部分P2での反り角の増加量を従来よりも大きくすることができる。これにより、第2部分P2での翼高さを第1部分P1での翼高さに対して十分に確保できるため、負圧面側の径方向流れ41を抑制することができる。
また、本変形例の翼20では、第3部分P3での反り角に対するチップ部22での反り角の増加量を従来よりも抑えることができる。このため、正圧面側から負圧面側への漏れ流れ42を抑制することができる。したがって、本変形例のプロペラファンにおいても、図1に示したプロペラファンと同様に、低騒音化及び高効率化を実現することができる。
このように、チップ部22が最も上流側に位置する翼形状、及びチップ部22が最も下流側に位置する翼形状のいずれにおいても、同様の効果を相対的に得られる。
以上説明したように、本実施の形態に係るプロペラファンは、回転軸R上に設けられたボス10(軸部の一例)と、ボス10の外周側に設けられた翼20と、を備えている。翼20は、ボス10に接続された付け根部21と、付け根部21又は付け根部21よりも外周側に位置し、回転軸Rからの距離がr1となる第1部分P1と、回転軸Rからの距離がr1よりも長いr2となる第2部分P2と、回転軸Rからの距離がr2以上であるr3となる第3部分P3と、翼20の外周端に位置し、回転軸Rからの距離がr3よりも長いrtとなるチップ部22と、を有している。第1部分P1での翼20の反り角をθ1とし、第2部分P2での翼20の反り角をθ2とし、第3部分P3での翼20の反り角をθ3とし、チップ部22での翼20の反り角をθtとしたとき、
(θ2−θ1)/(r2−r1)>(θt−θ3)/(rt−r3)≧0
の関係が満たされる。
この構成によれば、負圧面側の径方向流れ41を抑制できるとともに、正圧面側から負圧面側への漏れ流れ42を抑制することができる。したがって、プロペラファンの低騒音化及び高効率化を実現することができる。
また、本実施の形態に係るプロペラファンでは、第1部分P1と第2部分P2との間での翼20の反り角は、回転軸Rからの距離の増加に従って増加しており、第3部分P3とチップ部22との間での翼20の反り角は、回転軸Rからの距離の増加に従って増加しているか又は一定である。
この構成によれば、第1部分P1と第2部分P2との間の全領域で外周側の反り角を内周側よりも大きくすることができる。したがって、負圧面側の径方向流れ41をより確実に抑制することができる。また、この構成によれば、第3部分P3とチップ部22との間の全領域で外周側の反り角を内周側と同等以上にすることができる。したがって、正圧面側から負圧面側への漏れ流れ42をより確実に抑制することができる。
また、本実施の形態に係るプロペラファンでは、第3部分P3とチップ部22との間での翼20の反り角は、回転軸Rからの距離の増加に従って線形的に変化しているか又は一定である。
この構成により得られる効果について説明する。図2に示したグラフにおいて、第3部分P3(距離r3)とチップ部22(距離rt)との間での反り角が高反り角側に凸となる分布を有する場合、翼20の外周部で過度に圧力が増大するため、正圧面側から負圧面側への漏れ流れ42が増加してしまう。一方、第3部分P3とチップ部22との間での反り角が低反り角側に凸となる分布を有する場合、翼20の外周端で反り角の増加が急峻になるため、正圧面側から負圧面側への漏れ流れ42が増加してしまう。本実施の形態では、第3部分P3とチップ部22との間での反り角が線形的に変化しているか又は一定であるため、翼20の外周側での過度な圧力増大、及び翼20の外周端での急峻な反り角増加を防ぐことができる。したがって、正圧面側から負圧面側への漏れ流れ42をより確実に抑制することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係るプロペラファンについて説明する。図5は、本実施の形態に係るプロペラファンの概略構成を示す断面図である。図6は、本実施の形態に係るプロペラファンの翼20における回転軸Rからの距離と反り角との関係、すなわち翼20の径方向における反り角の分布を示すグラフである。なお、実施の形態1と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。図5及び図6に示すように、本実施の形態に係るプロペラファンは、第2部分P2と第3部分P3とが一致するように構成されている。すなわち、本実施の形態に係るプロペラファンは、r2=r3の関係が満たされるとともにθ2=θ3の関係が満たされるように構成されている。
この構成によれば、翼20の反り角分布が第1部分P1とチップ部22との間の全領域において適切に規定される。したがって、本実施の形態によれば、第1部分P1とチップ部22との間の全領域において、径方向流れ41の抑制効果又は漏れ流れ42の抑制効果が得られる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係るプロペラファンについて説明する。図7は、本実施の形態に係るプロペラファンの概略構成を示す断面図である。図8は、本実施の形態に係るプロペラファンの翼20における回転軸Rからの距離と反り角との関係、すなわち翼20の径方向における反り角の分布を示すグラフである。なお、実施の形態1と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。図7及び図8に示すように、本実施の形態に係るプロペラファンは、r2≦r3≦0.9×rt(例えば、r2≦r3=0.9×rt)の関係が満たされるように構成されている。
翼端渦43は、回転軸Rからチップ部22までの距離rtの0.1倍程度の幅を有する。このため、r3≦0.9×rtの関係が満たされることにより、第3部分P3は翼端渦43よりも内周側に位置する。したがって、本実施の形態によれば、翼端渦43の影響を抑えつつ、実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係るプロペラファンについて説明する。図9は、本実施の形態に係るプロペラファンの概略構成を示す断面図である。図10は、本実施の形態に係るプロペラファンの翼20における回転軸Rからの距離と反り角との関係、すなわち翼20の径方向における反り角の分布を示すグラフである。なお、実施の形態1と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。図9及び図10に示すように、本実施の形態に係るプロペラファンは、回転軸Rからの距離と翼20の反り角との関係をグラフに表したとき、低反り角側に凸となる部分が第1部分P1と第2部分P2との間の少なくとも一部に存在するように構成されている。
この構成によれば、第1部分P1と第2部分P2との間に、外周側に向かって反り角が急峻に増加する領域を設けることができる。このため、負圧面側の径方向流れ41をより確実に抑制することができる。
図11は、本実施の形態の変形例に係るプロペラファンの翼20における回転軸Rからの距離と反り角との関係を示すグラフである。図11に示すように、本変形例に係るプロペラファンは、低反り角側に凸となる部分が第1部分P1と第2部分P2との間の少なくとも一部に存在するとともに、回転軸Rからの距離に対して翼20の反り角が滑らかに変化するように構成されている。本変形例によれば、翼20の翼面上に皺が形成されるのを防ぎつつ、図9及び図10に示した構成と同様の効果を得ることができる。
実施の形態5.
本発明の実施の形態5に係る空気調和装置用室外機について説明する。図12は、本実施の形態に係る空気調和装置用室外機の概略構成を示す模式図である。図12中の下方は室外機の正面側を表しており、図12中の上方は室外機の背面側を表している。図12に示すように、空気調和装置用室外機は、箱形形状の筐体110を備えている。筐体110の背面及び一方の側面には、外部から筐体110の内部に空気を流入させる通風孔115が形成されている。筐体110の前面には、筐体110の内部から外部に空気を流出させる開口部116と、筐体110の内部の空気を開口部116に案内する円筒状のベルマウス117と、が形成されている。筐体110の前面には、開口部116を覆うように吹出グリル130が取り付けられている。
筐体110の内部は、仕切板111によって機械室113とファン室112とに仕切られている。機械室113には、圧縮機114、冷媒配管及び電気品箱等が収容されている。ファン室112には、実施の形態1〜4のいずれかに係るプロペラファン120と、プロペラファン120によって空気が供給される熱交換器121と、が収容されている。
プロペラファン120は、ボス10及び翼20と、回転軸Rを中心としてボス10及び翼20を回転駆動するモータ122と、を有している。プロペラファン120は、空気の流れにおいて熱交換器121の下流側に配置されている。
熱交換器121は、内部を流通する冷媒と、プロペラファン120により送風される空気との熱交換を行うものである。熱交換器121は、圧縮機114及び負荷側の熱交換器(図示せず)等と共に冷凍サイクルを構成する。熱交換器121は、全体としてL字形の断面形状を有している。熱交換器121は、通風孔115がそれぞれ形成された筐体110の背面及び一方の側面に沿って配置されている。熱交換器121としては、例えば、複数のフィンと内部に冷媒が流れる伝熱管とを備えたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器が用いられる。
翼20がモータ122によって駆動されると、通風孔115を介して、筐体110の外部の空気が筐体110の内部に吸い込まれる。筐体110の内部に吸い込まれた空気は、熱交換器121を通過し、開口部116及び吹出グリル130を介して筐体110の前面側に吹き出される。
本実施の形態に係る空気調和装置用室外機によれば、実施の形態1〜4のいずれかと同様に、プロペラファン120の低騒音化及び高効率化を実現することができる。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、ボス10を備えたプロペラファンを例に挙げたが、本発明は、ボスを備えないボスレス型のプロペラファンにも適用できる。ボスレス型のプロペラファンは、筒状の軸部と、軸部の外周側に設けられた複数の翼と、軸部に隣接して設けられ複数の翼のうち周方向に隣り合う2つの翼同士を連結する板状の連結部と、を備えている。すなわち、ボスレス型のプロペラファンは、複数の翼が板状の連結部を介して一体化した一体翼を有している。
上記の各実施の形態や変形例は、互いに組み合わせて実施することが可能である。
10 ボス、20 翼、21 付け根部、22 チップ部、23 前縁、24 後縁、25 弦線、26、27 垂線、30 翼断面、41 径方向流れ、42 漏れ流れ、43 翼端渦、110 筐体、111 仕切板、112 ファン室、113 機械室、114 圧縮機、115 通風孔、116 開口部、117 ベルマウス、120 プロペラファン、121 熱交換器、122 モータ、130 吹出グリル、P1 第1部分、P2 第2部分、P3 第3部分、R 回転軸。

Claims (6)

  1. 回転軸上に設けられた軸部と、
    前記軸部の外周側に設けられた翼と、を備え、
    前記翼は、
    前記軸部に接続された付け根部と、
    前記付け根部又は前記付け根部よりも外周側に位置し、前記回転軸からの距離がr1となる第1部分と、
    前記回転軸からの距離がr1よりも長いr2となる第2部分と、
    前記回転軸からの距離がr2以上であるr3となる第3部分と、
    前記翼の外周端に位置し、前記回転軸からの距離がr3よりも長いrtとなるチップ部と、を有しており、
    前記第1部分から前記チップ部までの間では、前記回転軸からの距離の増加に従って前記翼の反り角が増加しており、
    前記第1部分での前記翼の反り角をθ1とし、前記第2部分での前記翼の反り角をθ2とし、前記第3部分での前記翼の反り角をθ3とし、前記チップ部での前記翼の反り角をθtとしたとき、
    (θ2−θ1)/(r2−r1)>(θt−θ3)/(rt−r3)≧0
    の関係が満たされており、
    前記回転軸からの距離と前記翼の反り角との関係をグラフに表したとき、低反り角側に凸となる部分が前記第1部分と前記第2部分との間の少なくとも一部に存在するプロペラファン。
  2. 前記第1部分と前記第2部分との間での前記翼の反り角は、前記回転軸からの距離の増加に従って増加しており、
    前記第3部分と前記チップ部との間での前記翼の反り角は、前記回転軸からの距離の増加に従って増加しているか又は一定である請求項1に記載のプロペラファン。
  3. r2=r3の関係が満たされる請求項1又は請求項2に記載のプロペラファン。
  4. r3≦0.9×rtの関係が満たされる請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のプロペラファン。
  5. 前記第3部分と前記チップ部との間での前記翼の反り角は、前記回転軸からの距離の増加に従って線形的に変化しているか又は一定である請求項1〜請求項のいずれか一項に記載のプロペラファン。
  6. 請求項1〜請求項のいずれか一項に記載のプロペラファンを備えた空気調和装置用室外機。
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