JP6827423B2 - ノック式筆記具 - Google Patents

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Description

本発明は、ノック式筆記具に関する。詳細には、クリップを有するノック部材を前方に押圧することにより筆記体のペン先を軸筒前端より出没自在にする出没機構を備えたノック式筆記具に関する。
従来、この種の筆記具において、例えば、特許文献1には、軸筒内に摺動可能に設けられた筆記体と、この筆記体を後方から摺動せしめる作動手段と、この作動手段を筆記具の後端外方から操作するクリップ付きノック部材とから構成されてなる筆記具において、このノック部材の筒状本体外壁と上記軸筒内壁とに軸筒に関してノック部材の回り止め手段を設けてなることを特徴とする筆記具のクリップ付きノック部材の回り止め構造が開示されている。
さらに、特許文献1には、回り止め手段が、軸筒後端内壁の係止溝とノック部材の外壁の係止突部とからなる構成、または軸筒後端内壁の係止突部とノック部材の外壁の係止溝とからなる構成が開示されている。
特開2006−21430号公報
特許文献1の筆記具は、ペン先没入状態において係止突部(係止リブ)と係止溝との前後方向の係合量が小さくなるため、軸筒に対するノック部材の回り止め機能が低下し、ペン先没入状態(即ち、非筆記状態)において、クリップに対して不用意に回転方向の力が加わると、係止突起(係止リブ)と係止溝との係合状態が解除され、ノック部材が回転するおそれがある。
本発明はこの従来の問題点を解決するものであって、ペン先没入状態においてもクリップを有するノック部材が軸筒に対して回転することを確実に防止できるノック式筆記具を提供しようとするものである。
尚、本発明において、「前」とはペン先側を指し、「後」とはその反対側を指す。本発明において、ペン先突出状態とは、ペン先が軸筒前端より外部に突出した状態を指し、ペン先没入状態とは、ペン先が軸筒内に没入した状態を指す。
本発明の第1の実施態様に係るノック式筆記具1は、軸筒2と、前記軸筒2内に前後方向に移動可能に収容された筆記体3と、前記軸筒2の後端部に設けられ且つクリップ91を有するノック部材9と、前記ノック部材9を前方に押圧することにより前記筆記体3のペン先31を軸筒2前端より出没自在にする出没機構と、を備え、前記出没機構が、前記軸筒2内面に形成され、円周方向に沿って交互に配置された前後方向に延びる複数のカム歯61及びカム溝62と、前記筆記体3の後方に回転可能に配置され、前記カム歯61または前記カム溝62に交互に係合可能な複数の突条75を有する回転部材7と、前記ノック部材9に連結され、前記回転部材7を回動させる複数のカム突起83を有するとともに前記軸筒2内面のカム溝62に前後動自在に係合される複数の係合突起84を有するカム部材8と、前記筆記体3を後方に付勢する弾発体10と、を備えたノック式筆記具であって、前記ノック部材9と前記カム部材8とが回り止め係合されてなる。
以上のように、第1の実施態様に係るノック式筆記具1は、常時、カム部材8の係合突起84と軸筒2内面のカム溝62とが係合されるとともにノック部材9とカム部材8とが回り止め係合されてなることにより、ペン先没入状態においてもクリップ91を備えたノック部材9と軸筒2との確実な回転防止がなされる。本発明のノック部材9のクリップ91は、軸筒2の外面より径方向外方に突出され、軸筒2外面との間でポケット等の被挟持物を挟持する機能を有するものである。本実施態様に係る回り止め係合は、ノック部材9とカム部材8とが互いに回転することを阻止する係合構造であればよく、例えば、ノック部材9の前端壁とカム部材8の後端壁が係合される構造、ノック部材9とカム部材8の両部材の側壁同士が内側と外側で係合する構造、または、ノック部材9の前端壁とカム部材8の後端壁とが係合し且つノック部材9とカム部材8の両部材の側壁同士が内側と外側で係合する構造等が挙げられる。
本発明の第2の実施態様に係るノック式筆記具1は、第1の実施態様において、前記ノック部材9が、前記軸筒2の後端開口部内に挿入される筒状部93を備え、前記カム部材8が、前記筒状部93の内部に挿入される挿入部82を備え、前記筒状部93の内壁と前記挿入部82の外壁とが回り止め係合されてなる。
第2の実施態様に係るノック式筆記具1は、上記構成を採用することにより、ノック部材9とカム部材8との確実な回転防止構造を得る。
本発明の第3の実施態様に係るノック式筆記具1は、第2の実施態様において、前記筒状部93の内面に前後方向に延びる複数の凹部93bが形成され、前記挿入部82の外面に、前記凹部93bに係合可能な複数の凸部85が形成され、前記凹部93bと前記凸部85との係合により前記ノック部材9と前記カム部材8とが回り止め係合されてなる。
第3の実施態様に係るノック式筆記具1は、上記構成を採用することにより、ノック部材9とカム部材8との一層確実な回転防止構造を得る。
本発明の第4の実施態様に係るノック式筆記具1は、第3の実施態様において、前記カム溝62と前記係合突起84との回転方向のあそび量が、前記凹部93bと前記凸部85との回転方向のあそび量より大きく設定される。
第4の実施態様に係るノック式筆記具1は、上記構成を採用することにより、ノック部材9内面の凹部93bとカム部材8外面の凸部85の係合に回転方向の位置ずれが生じても、軸筒2内面のカム溝62とカム部材8外面の係合突起84とが適正に係合され、カム溝62と係合突起84との摺動不良の発生を抑えることができる。
本発明の第5の実施態様に係るノック式筆記具1は、第1乃至第4の何れかの実施態様において、ペン先没入状態において前記係合突起84を前後方向に係止する係止壁部63が、前記カム溝62の後端に形成され、前記軸筒2内面の前記カム溝62の後方に、前記カム溝62に連通する前後方向に延びるガイド溝65が形成され、前記ノック部材9の筒状部93の外面にガイド突起93aが形成され、ペン先没入状態において前記ガイド突起93aが前記ガイド溝65に係合され、ペン先突出状態において前記ガイド突起93aが前記カム溝62に係合される。
第5の実施態様に係るノック式筆記具1は、上記構成を採用することにより、ペン先没入状態においてガイド溝65とガイド突起93aとの係合により、ノック部材9の回転が一層防止される。また、前記第5の発明のノック式筆記具1は、前記形態を採用することにより、ノック部材9のノックストロークに対応した長さのガイド溝65を形成する必要がなく、カム溝62後方の軸筒2の長手寸法を短く設定でき、その結果、ノック部材9及び軸筒2のデザインの自由度が増加する。
本発明の第6の実施態様に係るノック式筆記具1は、第1乃至第5の何れかの実施態様において、前記ノック部材9が、前記クリップ91と、前記クリップ91の後部に一体に連設されたクリップ基部92と、前記クリップ基部92と一体に連設された筒状部93とを備え、前記軸筒2の後端部の側壁に、前後方向に延設され且つ軸筒2後端より後方に開放されるスライド孔64が形成され、ペン先突出状態において前記クリップ基部92前端部が前記スライド孔64内に挿入され、ペン先没入状態において前記クリップ基部92前端部が前記スライド孔64より後方に位置してなる。
第6の実施態様に係るノック式筆記具1は、上記構成を採用することにより、クリップ基部92の長手方向の長さを十分な長さに設定でき、クリップ91の耐久性を向上させることができる。
本発明の第7の実施態様に係るノック式筆記具1は、第2の実施態様において、前記筒状部93の内面に前後方向に延びる複数の凸部93eが形成され、前記挿入部82の外面に、前記凸部93eに係合可能な複数の凹部88が形成され、前記凸部93eと前記凹部88との係合により前記ノック部材9と前記カム部材8とが回り止め係合されてなる。
第7の実施態様に係るノック式筆記具1は、上記構成を採用することにより、ノック部材9とカム部材8との一層確実な回転防止構造を得る。
本発明の第8の実施態様に係るノック式筆記具1は、第7の実施態様において、前記カム溝62と前記係合突起84との回転方向のあそび量が、前記凸部93eと前記凹部88との回転方向のあそび量より大きく設定される。
第8の実施態様に係るノック式筆記具1は、上記構成を採用することにより、ノック部材9内面の凸部93eとカム部材8外面の凹部88の係合に回転方向の位置ずれが生じても、軸筒2内面のカム溝62とカム部材8外面の係合突起84とが適正に係合され、カム溝62と係合突起84との摺動不良の発生を抑えることができる。
本発明の第9の実施態様に係るノック式筆記具1は、第7または第8の実施態様において、ペン先没入状態において前記係合突起84を前後方向に係止する係止壁部63が、前記カム溝62の後端に形成され、前記軸筒2内面の前記カム溝62の後方に、前記カム溝62に連通する前後方向に延びるガイド溝65が形成され、前記ノック部材9の筒状部93の外面にガイド突起93aが形成され、ペン先没入状態において前記ガイド突起93aが前記ガイド溝65に係合され、ペン先突出状態において前記ガイド突起93aが前記カム溝62に係合される。
第9の実施態様に係るノック式筆記具1は、上記構成を採用することにより、ペン先没入状態においてガイド溝65とガイド突起93aとの係合により、ノック部材9の回転が一層防止される。また、第9の実施態様に係るノック式筆記具1は、上記構成を採用することにより、ノック部材9のノックストロークに対応した長さのガイド溝65を形成する必要がなく、カム溝62後方の軸筒2の長手寸法を短く設定でき、その結果、ノック部材9及び軸筒2のデザインの自由度が増加する。
本発明の第10の実施態様に係るノック式筆記具1は、第7乃至第9の何れかの実施態様において、前記ノック部材9が、前記クリップ91と、前記クリップ91の後部に一体に連設されたクリップ基部92と、前記クリップ基部92と一体に連設された前記筒状部93とを備え、前記軸筒2の後端部の側壁に、前後方向に延設され且つ軸筒2後端より後方に開放されるスライド孔64が形成され、ペン先突出状態において前記クリップ基部92前端部が前記スライド孔64内に挿入され、ペン先没入状態において前記クリップ基部92前端部が前記スライド孔64より後方に位置してなる。
第10の実施態様に係るノック式筆記具1は、上記構成を採用することにより、クリップ基部92の長手方向の長さを十分な長さに設定でき、クリップの耐久性を向上させることができる。
本発明の第11の実施態様に係るノック式筆記具1は、第1の実施態様において、前記カム部材8が筒状部89を備え、前記ノック部材9が前記カム部材8の筒状部89内に挿入される挿入部95を備え、前記筒状部89の内壁と前記挿入部95の外壁とが回り止め係合されてなる。
第11の実施態様に係るノック式筆記具1は、上記構成を採用することにより、ノック部材9とカム部材8の確実な回転防止構造を得る。
本発明の第12の実施態様に係るノック式筆記具1は、第11の実施態様において、前記筒状部89の内面に前後方向に延びる複数の凹部89aが形成され、前記挿入部95の外面に、前記凹部89aに係合可能な複数の凸部95aが形成され、前記凹部89aと前記凸部95aとの係合により前記ノック部材9と前記カム部材8とが回り止め係合されてなる。
第12の実施態様に係るノック式筆記具1は、上記構成を採用することにより、ノック部材9とカム部材8との一層確実な回転防止構造を得る。
本発明の第13の実施態様に係るノック式筆記具は、第12の実施態様において、前記カム溝62と前記係合突起84との回転方向のあそび量が、前記凹部89aと前記凸部95aとの回転方向のあそび量より大きく設定される。
第13の実施態様に係るノック式筆記具1は、上記構成を採用することにより、ノック部材9外面の凸部95aとカム部材8内面の凹部89aの係合に回転方向の位置ずれが生じても、軸筒2内面のカム溝62とカム部材8外面の係合突起84とが適正に係合され、カム溝62と係合突起84との摺動不良の発生を抑えることができる。
本発明の第14の実施態様に係るノック式筆記具1は、第11乃至第13の何れかの実施態様において、前記ノック部材9が、前記クリップ91と、前記クリップ91の後部に一体に連設されたクリップ基部92と、前記クリップ基部92と一体に連設された前記挿入部95とを備え、前記軸筒2の後端部の側壁に、前後方向に延設され且つ軸筒2後端より後方に開放されるスライド孔64が形成され、ペン先突出状態において前記クリップ基部92前端部が前記スライド孔64内に挿入され、ペン先没入状態において前記クリップ基部92前端部が前記スライド孔64より後方に位置してなる。
第14の実施態様に係るノック式筆記具1は、上記構成を採用することにより、クリップ基部92の長手方向の長さを十分な長さに設定でき、クリップの耐久性を向上させることができる。
本発明の第15実施態様に係るノック式筆記具1は、第11の実施態様において、前記筒状部89の内面に前後方向に延びる複数の凸部89dが形成され、前記挿入部95の外面に、前記凸部89dに係合可能な複数の凹部95dが形成され、前記凸部89dと前記凹部95dとの係合により前記ノック部材9と前記カム部材8とが回り止め係合されてなる。
第15の実施態様に係るノック式筆記具1は、上記構成を採用することにより、ノック部材9とカム部材8との一層確実な回転防止構造を得る。
本発明の第16の実施態様に係るノック式筆記具1は、第15の実施態様において、前記カム溝62と前記係合突起84との回転方向のあそび量が、前記凸部89dと前記凹部95dとの回転方向のあそび量より大きく設定される。
第16の実施態様に係るノック式筆記具1は、上記構成を採用することにより、ノック部材9外面の凹部95dとカム部材8内面の凸部89dの係合に回転方向の位置ずれが生じても、軸筒2内面のカム溝62とカム部材8外面の係合突起84とが適正に係合され、カム溝62と係合突起84との摺動不良の発生を抑えることができる。
本発明の第17の実施態様に係るノック式筆記具1は、第15または第16の実施態様において、前記ノック部材9が、前記クリップ91と、前記クリップ91の後部に一体に連設されたクリップ基部92と、前記クリップ基部92と一体に連設された前記挿入部95とを備え、前記軸筒2の後端部の側壁に、前後方向に延設され且つ軸筒後端より後方に開放されるスライド孔64が形成され、ペン先突出状態において前記クリップ基部92前端部が前記スライド孔64内に挿入され、ペン先没入状態において前記クリップ基部92前端部が前記スライド孔64より後方に位置してなる。
第17の実施態様に係るノック式筆記具1は、上記構成を採用することにより、クリップ基部92の長手方向の長さを十分な長さに設定でき、クリップの耐久性を向上させることができる。
本発明の第18の実施態様に係るノック式筆記具1は、軸筒2と、前記軸筒2内に前後方向に移動可能に収容された筆記体3と、前記軸筒2の後端部に設けられたノック部材9、前記ノック部材9を前方に押圧することにより前記筆記体3のペン先31を軸筒2前端より出没自在にする出没機構と、を備え、前記出没機構が、前記軸筒2内面に形成され、円周方向に沿って交互に配置された前後方向に延びる複数のカム歯61及びカム溝62と、前記筆記体3の後方に回転可能に配置され、前記カム歯61または前記カム溝62に交互に係合可能な複数の突条75を有する回転部材7と、前記ノック部材9に連結され、前記回転部材7を回動させる複数のカム突起83を有するとともに前記軸筒2内面のカム溝62に前後動自在に係合される複数の係合突起84を有するカム部材8と、前記筆記体3を後方に付勢する弾発体10と、を備えたノック式筆記具1であって、前記ノック部材9と前記カム部材8とが回り止め係合されてなる。
以上のように、第18の実施態様に係るノック式筆記具1は、常時、カム部材8の係合突起84と軸筒2内面のカム溝62とが係合されるとともにノック部材9とカム部材8とが回り止め係合されてなることにより、ペン先没入状態においてもノック部材9と軸筒2との確実な回転防止がなされる。第18の実施態様に係るノック部材9は、軸筒2の外面より径方向外方に突出され、軸筒2外面との間でポケット等の被挟持物を挟持する機能を有するクリップを備えた構成でもよいし、軸筒外面との間でポケット等の被挟持物を挟持する機能を有さない単に軸筒の外面より径方向に突出された突出部を備えた構成でもよい。第18の実施態様に係る回り止め係合は、ノック部材9とカム部材8とが互いに回転することを阻止する係合構造であればよく、例えば、ノック部材9の前端壁とカム部材8の後端壁が係合される構造、ノック部材9とカム部材8の両部材の側壁同士が内側と外側で係合する構造、または、ノック部材9の前端壁とカム部材8の後端壁とが係合し且つノック部材9とカム部材8の両部材の側壁同士が内側と外側で係合する構造等が挙げられる。
本発明の第19の実施態様に係るノック式筆記具1は、軸筒2と、前記軸筒2内に前後方向に移動可能に収容された筆記体3と、前記軸筒2の後端部に設けられ且つ外面に径方向外方に突出する突出部を有するノック部材9と、前記ノック部材9を前方に押圧することにより前記筆記体3のペン先31を軸筒2前端より出没自在にする出没機構と、を備え、前記出没機構が、前記軸筒2内面に形成され、円周方向に沿って交互に配置された前後方向に延びる複数のカム歯61及びカム溝62と、前記筆記体3の後方に回転可能に配置され、前記カム歯61または前記カム溝62に交互に係合可能な複数の突条を75有する回転部材7と、前記ノック部材9に連結され、前記回転部材7を回動させる複数のカム突起83を有するとともに前記軸筒2内面のカム溝62に前後動自在に係合される複数の係合突起84を有するカム部材8と、前記筆記体3を後方に付勢する弾発体10と、を備えたノック式筆記具1であって、前記ノック部材9と前記カム部材8とが回り止め係合されてなる。
以上のように、第19の実施態様に係るノック式筆記具1は、常時、カム部材8の係合突起84と軸筒2内面のカム溝62とが係合されるとともにノック部材9とカム部材8とが回り止め係合されてなることにより、ペン先没入状態においてもノック部材9と軸筒2との確実な回転防止がなされる。第19の実施態様に係るノック部材9の突出部は、軸筒外面との間でポケット等の被挟持物を挟持する機能を有さない単に軸筒の外面より径方向に突出された突出部であってもよいし、軸筒の外面より径方向外方に突出され且つ軸筒外面との間でポケット等の被挟持物を挟持する機能を有するクリップであってもよい。第19の実施態様に係る回り止め係合は、ノック部材9とカム部材8とが互いに回転することを阻止する係合構造であればよく、例えば、ノック部材9の前端壁とカム部材8の後端壁が係合される構造、ノック部材9とカム部材8の両部材の側壁同士が内側と外側で係合する構造、または、ノック部材9の前端壁とカム部材8の後端壁とが係合し且つノック部材9とカム部材8の両部材の側壁同士が内側と外側で係合する構造等が挙げられる。
本発明の更なる実施態様に係るノック式筆記具1は、筆記体3の内部に前記熱変色性インキ34を収容し、前記筆記体3の前端に前記熱変色性インキ34が吐出可能なペン先31を設け、前記筆記体3を軸筒2内に前後方向に移動可能に収容し、前記軸筒2の後端部にノック部材9を設け、前記ノック部材9を前方に押圧することにより前記ペン先31を前記軸筒2の前端孔41から突出状態にし、再度、前記ノック部材9を前方に押圧することにより前記ペン先突出状態を解除し前記ペン先31を前記軸筒2の前端孔41より前記軸筒2内に没入状態にする出没機構を備え、前記ノック部材9の後端部外面に、前記熱変色性インキ34の筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で前記熱変色性インキ34の筆跡を熱変色可能な摩擦部12を設けたノック式筆記具であって、
前記ノック部材9が、軸筒2の後端部内に挿入可能な本体部93と、該本体部93の外面に径方向外方に突出する突出部92とを備え、
前記軸筒2の後端部の側壁に、前後方向に延設され且つ軸筒2後端より後方に開放されるスライド孔64が形成され、ペン先突出状態において前記突出部92前端部が前記スライド孔64内に挿入され、ペン先没入状態において前記突出部92前端部が前記スライド孔64より後方に位置してなり、
前記軸筒2の後端部の側壁内面に、前後方向に延設され且つ軸筒後端より後方に開放されるガイド溝65が形成され、
前記ノック部材9の本体部93の外面に前記ガイド溝65と周方向に係脱可能なガイド突起93aが形成され、ペン先没入状態においてノック部材9が前記軸筒2に対して回転可能に構成され、
前記ガイド突起93aが前記ガイド溝65に係合された状態で突出部92がスライド孔64内に挿入され前記ノック部材9が前後方向に移動可能であり、
前記ガイド突起93aが前記ガイド溝65との係合状態が解除された状態で前記ノック部材9の突出部92が前記軸筒2の後端に規制され、ノック部材9の前後方向の移動が阻止される。
本実施態様に係るノック式筆記具1において、さらに前記出没機構が、前記軸筒2内面に形成され、円周方向に沿って交互に配置された前後方向に延びる複数のカム歯61及びカム溝62と、前記筆記体3の後方に回転可能に配置され、前記カム歯61または前記カム溝62に交互に係合可能な複数の突条75を有する回転部材7と、前記ノック部材9に連結され、前記回転部材7を回動させる複数のカム突起83を有するとともに前記軸筒2内面のカム溝62に前後動自在に係合される複数の係合突起84を有するカム部材8と、前記筆記体3を後方に付勢する弾発体10と、を備え、
前記回転部材7と前記カム部材8との間にノック部材用弾発体11を有し、
前記ノック部材用弾発体11の前端部は、前記回転部材7の内面の係止部77に係止され、前記ノック部材用弾発体11の後端部は、前記カム部材8の内面の係止部81bに係止されている。
前記ノック部材用弾発体11により、前記カム部材8に連結された前記ノック部材9が常時後方に付勢され、ペン先突出状態においても、前記ノック部材9の前記突出部92が、前記スライド孔64から後方に外れて位置される。それにより、ペン先突出状態及びペン先没入状態のいずれの状態でも、前記ノック部材9を回転でき、摩擦操作を迅速に開始できる。
なお、前記ノック部材用弾発体11の弾発力は、前記弾発体10の弾発力より小さく設定されるのが好ましい。
本発明のノック式筆記具は、ペン先没入状態においてもクリップを有するノック部材が軸筒に対して回転することを確実に防止できる。
本発明の第1の実施の形態のペン先没入状態を示す縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態のペン先突出状態を示す縦断面図である。 図1の要部拡大縦断面図である。 図3のA−A線拡大断面図である。 図3のB−B線拡大断面図である。 図2の要部拡大縦断面図である。 図6のC−C線拡大断面図である。 図6のD−D線矢視図である。 本発明の第1の実施の形態の出没機構の主要部品を示す分割図である。 本発明の第1の実施の形態の後軸の正面図である。 本発明の第1の実施の形態の回転部材の正面図である。 本発明の第1の実施の形態のカム部材の正面図である。 本発明の第1の実施の形態のノック部材の一部縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態の係合突起とカム溝の係合状態を示す図5の要部拡大断面図である。 本発明の第1の実施の形態の凸部と凹部の係合状態を示す図4の要部拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態のノック部材の側面図である。 本発明の第2の実施の形態のノック部材の縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態のカム部材の正面図である。 本発明の第2の実施の形態のカム部材の縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態のノック部材の側面図である。 本発明の第3の実施の形態のノック部材の縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態のカム部材の正面図である。 本発明の第3の実施の形態のカム部材の縦断面図である。 本発明の第4の実施の形態のノック部材の側面図である。 本発明の第4の実施の形態のノック部材の縦断面図である。 本発明の第4の実施の形態のカム部材の正面図である。 本発明の第4の実施の形態のカム部材の縦断面図である。 本発明の第5の実施の形態のペン先没入状態を示す縦断面図である。 本発明の第5の実施の形態のガイド突起とガイド溝との係合状態を解除した状態を示す要部拡大縦断面図である。 図29のE−E線断面図である。 図29の要部斜視図である。 本発明の第5の実施の形態の出没機構の主要部品を示す分割図である。 本発明の第5の実施の形態のノック部材用弾発体を追加した構成を示す要部拡大縦断面図である。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態のノック式筆記具を図面に従って説明する。(図1乃至図15参照)
本実施の形態のノック式筆記具1は、軸筒2と、軸筒2内に収容される筆記体3と、筆記体3のペン先31を軸筒2の前端孔41より出没自在にさせる出没機構とを備える。
筆記体3は、ペン先31と、該ペン先31が前端開口部に圧入固着されたインキ収容管32と、該インキ収容管32内に充填されるインキ34と、該インキ34の後端に充填され且つ該インキ34の消費に伴い前進する追従体35(例えば高粘度流体)とからなる。
ペン先31は、例えば、前端に回転可能にボールを抱持した金属製のボールペンのみからなる構成、またはボールペンチップの後部外面を保持した合成樹脂製のペン先ホルダーからなる構成のいずれであってもよい。また、インキ収容管32の後端開口部に、インキ収容管32と外部とが通気可能な通気孔を備えた尾栓33を取り付けられる。
・軸筒
軸筒2は、前軸4と、前軸4の後端部に連結される中間軸5と、中間軸5の後端部に連結される後軸6とからなる。
前軸4は、金属製または合成樹脂製の先細状の円筒体である。前軸4の前端には、ペン先31が出没する前端孔41が軸方向に貫設される。前軸4の内面には、弾発体10の前端部外周面が嵌合される保持壁部42aと、弾発体10の前端が係止される係止段部42bとからなる弾発体保持部42が一体に形成される。前軸4の後端開口部内面には、雌ネジ部が形成される。
中間軸5は、合成樹脂製の両端が開口された円筒体である。中間軸5の前端部外面には、前軸4の雌ネジ部と螺合可能な雄ネジ部が形成される。中間軸5の後端部外面には、後軸6の雌ネジ部と螺合可能な雄ネジ部が形成される。中間軸5の中間部外面には、弾性材料よりなるグリップ部51が形成される。グリップ部51は、前軸4の外面に、2色成形または別部材の取り付けにより設けられる。
後軸6は、合成樹脂製の両端が開口された円筒体である。後軸6の前端開口部内面には、中間軸5の後端部外面の雄ネジ部と螺合可能な雌ネジ部が形成される。後軸6の後部内面には、前後方向に延びる複数(例えば4本)のカム歯61及びカム溝62が一体に形成される。カム歯61及びカム溝62は、円周方向に沿って交互に配置される。各々のカム歯61には、前後方向に延びるカムガイド溝62aが形成される。カムガイド溝62aとカム溝62は、円周方向に沿って交互に等間隔に配置される。カム溝62の後端には、係止壁部63が一体に形成される。係止壁部63の後方の後軸6の側壁には、後軸6の後端より後方に開放され且つ前後方向に延びるスライド孔64が形成される。スライド孔64の反対側の後軸6の後端開口部内面には、前後方向に延びる1本のガイド溝65が形成される。ガイド溝65は、係止壁部63を貫通し、カム溝62と連通される。スライド孔64は、幅狭の前側孔64aと、前側孔64aに連通され且つ後方に開放された幅広の後側孔64bとを備える。スライド孔64の前方には、クリップ91の玉部91aが係合可能なスライド溝66が形成される。スライド溝66の前後方向の長さはノック部材9のノックストロークに対応した長さに形成される。一方、スライド孔64の前後方向の長さは、ノック部材9のノックストロークに対応した長さに形成されず、スライド溝66の前後方向の長さより短く形成される。それにより、カム溝62後方の軸筒2の長手寸法を短く設定でき、その結果、ノック部材9及び軸筒2のデザインの自由度が増加する。
・出没機構
出没機構は、回転カム機構を用いたノック式出没機構である。出没機構は、軸筒2内面(後軸6内面)に形成されたカム歯61及びカム溝62と、カム歯61またはカム溝62と係合し且つ筆記体3の後端と当接する回転部材7と、回転部材7及びカム溝62と係合するカム部材8と、カム部材8と連結されるノック部材9と、軸筒2内に収容され且つ筆記体3を後方に付勢する弾発体10(例えば圧縮コイルスプリング)とを備える。本実施形態の出没機構は、ペン先突出操作及びペン先没入操作のいずれもがノック部材9を前方に押圧操作するダブルノック式である。
・回転部材
回転部材7は、合成樹脂製の両端が開口された円筒体である。回転部材7の前端部には環状鍔部71が形成される。回転部材7の環状鍔部71の後方には、大径筒部72が形成される。回転部材7の大径筒部72の後方には、大径筒部72の外径より小さい外径を有する小径筒部73が形成される。回転部材7の前端部の内面には、段部74が形成される。段部74に筆記体3の後端(筆記体3の後端に取り付けられた尾栓33)に当接される。大径筒部72外面(環状鍔部71の後方且つ小径筒部73の前方)には、カム溝62に係合可能な前後方向に延びる複数(例えば4本)の突条75が形成される。突条75の後端には、カム歯61及びカム部材8のカム突起83に当接可能なカム斜面76が形成される。小径筒部73がカム部材8の前端部内面(大径の前部81内面)に遊挿される。
・カム部材
カム部材8は、前端が開口され後端が閉鎖された合成樹脂製の有底円筒体である。カム部材8は、大径の前部81と、前部81の後方に一体に連設され、前部81外径より小さい外径を有する小径の後部82(挿入部)とを備える。カム部材8の前端面(大径の前部81の前端面)には、複数(例えば8個)の鋸刃状(山形状)のカム突起83が円周状に連設される。カム部材8の前端部外面(大径の前部81の前端部外面)には、複数(例えば8個)の係合突起84が円周方向に沿って分散されて形成される。各々の係合突起84は、各々のカム突起83の後方に設けられる。ペン先没入状態において係合突起84が係止壁部63に前後方向に係止される。係合突起84とカム溝62とは、回転方向のあそび量を有する状態で係合される。また、係合突起84とカムガイド溝62aとは、回転方向のあそび量を有する状態で係合される。具体的には、図14に示すとおり、カム溝62の幅寸法S1と係合突起84と幅寸法S2とは、0.19mmの差を有する。同様に、カムガイド溝62aの幅寸法と係合突起84の幅寸法とは、0.19mmの差を有する。この遊び量(S1−S2)は、好ましくは、0.16〜0.25mm、さらに好ましくは0.18〜0.21mmの範囲に設定される。ただし、この遊び量(0.19mm)は一例であって、その他の任意の値を採用することができる。
カム部材8の小径の後部82(挿入部)の前端部外面(基部外面)には、前後方向に延びる複数(例えば4本)の凸部85が、円周方向に沿って等間隔に形成される。凸部85の後方の小径の後部82(挿入部)の外面には第1の外向突起86が形成される。第1の外向突起86の後方の小径の後部82(挿入部)の外面には、第2の外向突起87が形成される。第1の外向突起86及び第2の外向突起87は、環状突起または複数の分散状突起により形成される。第1の外向突起86の外径は、第2の外向突起87の外径より大きく設定され、それにより、小径の後部82(挿入部)を筒状部93内に円滑に容易に挿入することができる。
・ノック部材
ノック部材9は、前後方向に延びるクリップ91と、クリップ91の後部に一体に連設されたクリップ基部92と、クリップ基部92と一体に連設された有底の筒状部93とを備え、合成樹脂から形成される。クリップ91の内面には、玉部91aが一体に突設される。クリップ基部92は、前後方向に延びる板状の第1の連結壁部92aと、第1の連結壁部92aの後端に一体に連設され、軸線に対して垂直方向に延びる板状の第2の連結壁部92bとを備える。それにより、クリップ基部92の耐久性を向上させる。また、クリップ91の玉部91aは、前後方向に延びる板状に形成され、後軸6外面のスライド溝66に前後方向移動可能に係合される。それにより、クリップ91の回転を防止できる。
クリップ基部92はスライド孔64に挿入可能である。ペン先没入状態からペン先突出状態にする際、ノック部材9を前方に押圧操作すると、第1の連結壁部92aがスライド孔64の幅狭の前側孔64a内に挿入され、第2の連結壁部92bがスライド孔64の幅広の後側孔64bに挿入される。それにより、ノック部材9を前方に押圧した際、クリップ91の回転をより一層防止できる。
筒状部93のクリップ基部92と径方向反対側の外面には、一つのガイド突起93aが一体に形成される。筒状部93の前端開口部内面には、前後方向に延びる複数(例えば8本)の凹部93bが周方向に沿って等間隔に形成される。各々の凹部93bは、筒状部93の前端より前方に開放される。筒状部93の凹部93bの後方の内面には、第1の内向突起93cが形成される。第1の内向突起93cの後方の筒状部93の内面には、第2の内向突起93dが形成される。第1の内向突起93c及び第2の内向突起93dは、環状突起または複数の分散状突起により形成される。第1の内向突起93cの内径は、第2の内向突起93dの内径より大きく設定され、それにより、小径の後部82(挿入部)を筒状部93内に円滑に容易に挿入することができる。クリップ91の後端面、クリップ基部92(第2の連結壁部92b)の後端面、及び筒状部93の後端面には、同一平面からなる押圧操作面(ノック面)が形成される。
筒状部93内にカム部材8の小径の後部82(挿入部)が挿入され、筒状部93内面と小径の後部82外面とが嵌合により連結される。筒状部93内面と小径の後部82外面とが嵌合された状態において、(a)筒状部93内面の凹部93bと小径の後部82外面の凸部85とが係合され、且つ、(b)筒状部93内面の第1の内向突起93cと小径の後部82外面の第1の外向突起86とが乗り越え係止され、且つ、(c)筒状部93内面の第2の内向突起93dと小径の後部82外面の第2の外向突起87とが乗り越え係止される。また、大径の前部81の後端に当接段部81aが形成され、当接段部81aと筒状部93の前端とが当接される。凹部93bと凸部85とが、回転方向にあそびを有する状態で回り止め係合される。凹部93bと凸部85との回転方向のあそび量より、カム溝62と係合突起84との回転方向のあそび量が大きく設定される。具体的には、図15に示すとおり、筒状部93内面の凹部93bの幅寸法T1と小径の後部82外面の凸部85の幅寸法T2は、0.10mmの差を有する。この遊び量(T1−T2)は、好ましくは、0.01〜0.15mm、さらに好ましくは0.01〜0.12mmの範囲に設定される。すなわち、本実施の形態では、カム溝62と係合突起84との回転方向のあそび量が、凹部93bと凸部85との回転方向のあそび量より大きく設定される。ただし、この遊び量(0.10mm)は一例であって、カム溝62と係合突起84との回転方向のあそび量が、凹部93bと凸部85との回転方向のあそび量より大きく設定されていれば、その他の任意の値を採用することができる。
ノック部材9のガイド突起93aは、後軸6の後端開口部内面のガイド溝65及びガイド溝65と前後方向に連通されたカム溝62に、前後方向移動可能に係合される。ペン先没入状態においてガイド突起93aがガイド溝65に係合され、ペン先突出状態においてガイド突起93aがカム溝62に係合される。
・ペン先出没作動
ペン先没入状態において、カム部材8の係合突起84がカム溝62後端の係止壁部63に係止され、回転部材7の突条75がカム溝62に係合され、回転部材7の突条75の後端のカム斜面76がカム突起83に当接されている。筆記体3は、弾発体10により常時後方に付勢されている。
ペン先没入状態から、弾発体10の後方付勢に抗してノック部材9を前方に押圧すると、突条75及び係合突起84がカム溝62に沿って前方に移動し、突条75がカム溝62から前方に係合状態が解除される。それと同時に、カム突起83とカム斜面76との接触により回転部材7が回転され、突条75後端のカム斜面76がカム歯61に係合され、ペン先突出状態が維持される。
ペン先突出状態から、弾発体10の後方付勢に抗してノック部材9を前方に押圧すると、突条75及び係合突起84が前方に移動し、カム突起83とカム斜面76との接触により回転部材7が回転され、突条75後端のカム斜面76とカム歯61との係合が解除される。その後、ノック部材9の前方への押圧を解除すると、弾発体10の後方付勢により、回転部材7及びカム部材8が後方に移動され、突条75がカム溝62に係合されて、突条75がカム溝62に沿って後方に移動される。その後、カム部材8の係合突起84がカム溝62後端の係止壁部63に係止され、ペン先没入状態となる。
本実施の形態では、前軸4と中間軸5とが螺合により着脱自在に取り付けられるため、筆記体3が交換可能である。また、中間軸5と後軸6とが螺合により着脱自在に取り付けられるため、筆記体3が交換可能である。
本実施形態のノック式筆記具1は、軸筒2と、軸筒2内に前後方向に移動可能に収容された筆記体3と、軸筒2の後端部に設けられ且つクリップ91を有するノック部材9と、ノック部材9を前方に押圧することにより筆記体3のペン先31を軸筒2前端より出没自在にする出没機構と、を備え、出没機構が、軸筒2内面に形成され、円周方向に沿って交互に配置された前後方向に延びる複数のカム歯61及びカム溝62と、筆記体3の後方に回転可能に配置され、カム歯61またはカム溝62に交互に係合可能な複数の突条75を有する回転部材7と、ノック部材9に連結され、回転部材7を回動させる複数のカム突起83を有するとともに軸筒2内面のカム溝62に前後動自在に係合される複数の係合突起84を有するカム部材8と、筆記体3を後方に付勢する弾発体10と、を備えたノック式筆記具であって、ノック部材9とカム部材8とが回り止め係合されてなることにより、常時、カム部材8の係合突起84と軸筒2内面のカム溝62とが係合されるとともにノック部材9とカム部材8とが回り止め係合されてなることにより、ペン先没入状態においてもクリップ91を備えたノック部材9と軸筒2との確実な回転防止がなされる。
本実施形態のノック式筆記具は、ノック部材9が、軸筒2の後端開口部内に挿入される筒状部93を備え、カム部材8が、筒状部93の内部に挿入される挿入部82を備え、筒状部93の内壁と挿入部82の外壁とが回り止め係合されてなることにより、ノック部材9とカム部材8との確実な回転防止構造を得る。
本実施の形態のノック式筆記具1は、筒状部93の内面に前後方向に延びる複数の凹部93bが形成され、挿入部82の外面に、凹部93bに係合可能な複数の凸部85が形成され、凹部93bと凸部85との係合によりノック部材9とカム部材8とが回り止め係合されてなることにより、ノック部材9とカム部材8との一層確実な回転防止構造を得る。
本実施形態のノック式筆記具1は、カム溝62と係合突起84との回転方向のあそび量が、凹部93bと凸部85との回転方向のあそび量より大きく設定されることにより、ノック部材9内面の凹部93bとカム部材8外面の凸部85の係合に回転方向の位置ずれが生じても、軸筒2内面のカム溝62とカム部材8外面の係合突起84とが適正に係合され、カム溝62と係合突起84との摺動不良の発生を抑えることができる。
本実施形態のノック式筆記具1は、ペン先没入状態において係合突起84が前後方向に係止される係止壁部63がカム溝62の後端に形成され、軸筒2内面のカム溝62の後方に、カム溝62に連通する前後方向に延びるガイド溝65が形成され、ノック部材9の筒状部93の外面にガイド突起93aが形成され、ペン先没入状態においてガイド突起93aがガイド溝65に係合され、ペン先突出状態においてガイド突起93aがカム溝62に係合されることにより、ペン先没入状態においてガイド溝65とガイド突起93aとの係合により、ノック部材9の回転が一層防止される。また、本実施形態のノック式筆記具1は、ノック部材9のノックストロークに対応した長さのガイド溝65を形成する必要がなく、カム溝62後方の軸筒2の長手寸法を短く設定でき、その結果、ノック部材9及び軸筒2のデザインの自由度が増加する。
本実施形態のノック式筆記具1は、ノック部材9が、クリップ91と、クリップ91の後部に一体に連設されたクリップ基部92と、クリップ基部92と一体に連設された筒状部93とを備え、軸筒2の後端部の側壁に、前後方向に延設され且つ軸筒2後端より後方に開放されるスライド孔64が形成され、ペン先突出状態においてクリップ基部92前端部がスライド孔64内に挿入され、ペン先没入状態においてクリップ基部92前端部がスライド孔64より後方に位置してなることにより、スライド孔を設けない場合に比べ、クリップ基部92の長手方向の長さを十分な長さに設定でき、クリップ91の耐久性を向上させることができる。
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態のノック式筆記具を図面に従って説明する。(図16乃至図19参照)
本実施形態は、第1の実施の形態の一部を変更したものである。具体的には、第1の実施形態のカム部材8の凸部85を凹部88に変更し、第1の実施形態のノック部材9の凹部93bを凸部93eに変更したものである。
・カム部材
カム部材8は、前端が開口され後端が閉鎖された合成樹脂製の有底円筒体である。カム部材8は、大径の前部81と、前部81の後方に一体に連設され、前部81外径より小さい外径を有する小径の後部82(挿入部)とを備える。カム部材8の前端面(大径の前部81の前端面)には、複数(例えば8個)の鋸刃状(山形状)のカム突起83が円周状に連設される。カム部材8の前端部外面(大径の前部81の前端部外面)には、複数(例えば8個)の係合突起84が円周方向に沿って分散されて形成される。各々の係合突起84は、各々のカム突起83の後方に設けられる。ペン先没入状態において係合突起84が係止壁部63に前後方向に係止される。係合突起84とカム溝62とは、回転方向のあそび量を有する状態で係合される。また、係合突起84とカムガイド溝62aとは、回転方向のあそび量を有する状態で係合される。具体的には、カム溝62の幅寸法と係合突起84と幅寸法とは、0.19mmの差を有する。同様に、係合突起84の幅寸法とカムガイド溝62aの幅寸法とは、0.19mmの差を有する。この遊び量は、好ましくは、0.16〜0.25mm、さらに好ましくは0.18〜0.21mmの範囲に設定される。ただし、これは一例であって、この値に限られるものではない。
カム部材8の小径の後部82(挿入部)の前端部外面(基部外面)には、前後方向に延びる複数(例えば4本)の凹部88が、円周方向に沿って等間隔に形成される。凹部88の後方の小径の後部82(挿入部)の外面には第1の外向突起86が形成される。第1の外向突起86の後方の小径の後部82(挿入部)の外面には、第2の外向突起87が形成される。第1の外向突起86及び第2の外向突起87は、環状突起または複数の分散状突起により形成される。第1の外向突起86の外径は、第2の外向突起87の外径より大きく設定され、それにより、小径の後部82(挿入部)を筒状部93内に円滑に容易に挿入することができる。
・ノック部材
ノック部材9は、前後方向に延びるクリップ91と、クリップ91の後部に一体に連設されたクリップ基部92と、クリップ基部92と一体に連設された有底の筒状部93とを備え、合成樹脂から形成される。クリップ91の内面には、玉部91aが一体に突設される。クリップ基部92は、前後方向に延びる板状の第1の連結壁部92aと、第1の連結壁部92aの後端に一体に連設され、軸線に対して垂直方向に延びる板状の第2の連結壁部92bとを備える。それにより、クリップ基部92の耐久性を向上させる。また、クリップ91の玉部91aは、前後方向に延びる板状に形成され、後軸6外面のスライド溝66に前後方向移動可能に係合される。それにより、クリップ91の回転を防止できる。
クリップ基部92はスライド孔64に挿入可能である。ペン先没入状態からペン先突出状態にする際、ノック部材9を前方に押圧操作すると、第1の連結壁部92aがスライド孔64の幅狭の前側孔64a内に挿入され、第2の連結壁部92bがスライド孔64の幅広の後側孔64bに挿入される。それにより、ノック部材9を前方に押圧した際、クリップ91の回転をより一層防止できる。
筒状部93のクリップ基部92と径方向反対側の外面には、一つのガイド突起93aが一体に形成される。筒状部93の前端開口部内面には、前後方向に延びる複数(例えば8本)の凸部93eが周方向に沿って等間隔に形成される。筒状部93の凸部93eの後方の内面には、第1の内向突起93cが形成される。第1の内向突起93cの後方の筒状部93の内面には、第2の内向突起93dが形成される。第1の内向突起93c及び第2の内向突起93dは、環状突起または複数の分散状突起により形成される。第1の内向突起93cの内径は、第2の内向突起93dの内径より大きく設定され、それにより、小径の後部82(挿入部)を筒状部93内に円滑に容易に挿入することができる。クリップ91の後端面、クリップ基部92(第2の連結壁部92b)の後端面、及び筒状部93の後端面には、同一平面からなる押圧操作面(ノック面)が形成される。
筒状部93内にカム部材8の小径の後部82(挿入部)が挿入され、筒状部93内面と小径の後部82外面とが嵌合により連結される。筒状部93内面と小径の後部82外面とが嵌合された状態において、(a)筒状部93内面の凸部93eと小径の後部82外面の凹部88とが係合され、且つ、(b)筒状部93内面の第1の内向突起93cと小径の後部82外面の第1の外向突起86とが乗り越え係止され、且つ、(c)筒状部93内面の第2の内向突起93dと小径の後部82外面の第2の外向突起87とが乗り越え係止される。凸部93eと凹部88とが、回転方向にあそびを有する状態で回り止め係合される。また、大径の前部81の後端に当接段部81aが形成され、当接段部81aと筒状部93の前端とが当接される。凸部93eと凹部88との回転方向のあそび量より、カム溝62と係合突起84との回転方向のあそび量が大きく設定される。具体的には、筒状部93内面の凸部93eの幅寸法と小径の後部82外面の凹部88の幅寸法は、0.10mmの差を有する。この遊び量は、好ましくは、0.01〜0.15mm、さらに好ましくは0.01〜0.12mmの範囲に設定される(ただし、これは一例であって、この値に限られるものではない)。すなわち、本実施の形態では、カム溝62と係合突起84との回転方向のあそび量が、凸部93eと凹部88との回転方向のあそび量より大きく設定される。
尚、他の構成及び作用効果は、第1の実施の形態と重複するため、記載は省略する。
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態のノック式筆記具を図面に従って説明する。(図20乃至図24参照)
本実施形態は、第1の実施の形態の一部を変更したものである。具体的には、第1の実施形態のカム部材8の挿入部82を筒状部89に変更し、第1の実施形態のノック部材9の筒状部93を挿入部95に変更したものである。
・カム部材
カム部材8は、両端が開口された合成樹脂製の円筒体であり、筒状部89を備える。カム部材8の前端面には、複数(例えば8個)の鋸刃状(山形状)のカム突起83が円周状に連設される。カム部材8の前端部外面には、複数(例えば8個)の係合突起84が円周方向に沿って分散されて形成される。各々の係合突起84は、各々のカム突起83の後方に設けられる。ペン先没入状態において、係合突起84が係止壁部63に前後方向に係止される。係合突起84とカム溝62とは、回転方向のあそび量を有する状態で係合される。また、係合突起84とカムガイド溝62aとは、回転方向のあそび量を有する状態で係合される。具体的には、カム溝62の幅寸法と係合突起84の幅寸法とは、0.19mmの差を有する。同様に、係合突起84の幅寸法とカムガイド溝62aの幅寸法とは、0.19mmの差を有する。この遊び量は、好ましくは、0.16〜0.25mm、さらに好ましくは0.18〜0.21mmの範囲に設定される。ただし、これは一例であって、この値に限られるものではない。
カム部材8の筒状部89の後端開口部内面には、前後方向に延びる複数(例えば8本)の凹部89aが周方向に沿って等間隔に形成される。各々の凹部89aは、筒状部89の後端より後方に開放される。筒状部89の凹部89aの前方の内面には、第1の内向突起89bが形成される。第1の内向突起89bの前方の筒状部89の内面には、第2の内向突起89cが形成される。第1の内向突起89b及び第2の内向突起89cは、環状突起または複数の分散状突起により形成される。第1の内向突起89bの内径は、第2の内向突起89cの内径より大きく設定され、それにより、挿入部95を筒状部89内に円滑に容易に挿入することができる。
・ノック部材
ノック部材9は、前後方向に延びるクリップ91と、クリップ91の後部に一体に連設されたクリップ基部92と、クリップ基部92と一体に連設された円筒状または円柱状の軸部94と、該軸部94より前方に一体に連設された円筒状または円柱状の挿入部95とを備え、合成樹脂から形成される。クリップ91の内面には、玉部91aが一体に突設される。クリップ基部92は、前後方向に延びる板状の第1の連結壁部92aと、第1の連結壁部92aの後端に一体に連設され、軸線に対して垂直方向に延びる板状の第2の連結壁部92bとを備える。それにより、クリップ基部92の耐久性を向上させる。また、クリップ91の玉部91aは、前後方向に延びる板状に形成され、後軸6外面のスライド溝66に前後方向移動可能に係合される。それにより、クリップ91の回転を防止できる。
クリップ基部92はスライド孔64に挿入可能である。ペン先没入状態からペン先突出状態にする際、ノック部材9を前方に押圧操作すると、第1の連結壁部92aがスライド孔64の幅狭の前側孔64a内に挿入され、第2の連結壁部92bがスライド孔64の幅広の後側孔64bに挿入される。それにより、ノック部材9を前方に押圧した際、クリップ91の回転をより一層防止できる。
挿入部95は、小径の前部と、該小径の前部より大きい外径を有する大径の後部とを備える。大径の後部の外面には、前後方向に延びる複数(例えば8本)の凸部95aが周方向に沿って等間隔に形成される。凸部95aの前方の挿入部95の外面(小径の前部の外面)には、第1の外向突起95bが形成される。第1の外向突起95bの前方の挿入部95の外面(小径の前部の外面)には、第2の外向突起95cが形成される。第1の外向突起95b及び第2の外向突起95cは、環状突起または複数の分散状突起により形成される。第1の外向突起95bの外径は、第2の外向突起95cの外径より大きく設定され、それにより、挿入部95を筒状部89内に円滑に容易に挿入することができる。クリップ91の後端面、クリップ基部92(第2の連結壁部92b)の後端面、及び軸部94の後端面には、同一平面からなる押圧操作面(ノック面)が形成される。
カム部材8の筒状部89内にノック部材9の挿入部95が挿入され、筒状部89内面と挿入部95外面とが嵌合により連結される。筒状部89内面と挿入部95外面とが嵌合された状態において、(a)筒状部89内面の凹部89aと挿入部95外面の凸部95aとが係合され、且つ、(b)筒状部89内面の第1の内向突起89bと挿入部95外面の第1の外向突起95bとが乗り越え係止され、且つ、(c)筒状部89内面の第2の内向突起89cと挿入部95外面の第2の外向突起95cとが乗り越え係止される。凹部89aと凸部95aとが、回転方向にあそびを有する状態で回り止め係合される。凹部89aと凸部95aとの回転方向のあそび量より、カム溝62と係合突起84との回転方向のあそび量が大きく設定される。具体的には、凹部89aの幅寸法と凸部95aの幅寸法は、0.10mmの差を有する。この遊び量は、好ましくは、0.01〜0.15mm、さらに好ましくは0.01〜0.12mmの範囲に設定される(ただし、これは一例であって、この値に限られるものではない)。すなわち、本実施の形態では、カム溝62と係合突起84との回転方向のあそび量が、凹部89aと凸部95aとの回転方向のあそび量より大きく設定される。
軸部94と挿入部95との間には、当接段部96が形成され、筒状部89内面と挿入部95外面との連結後、当接段部95とカム部材8の後端が当接される。
尚、他の構成及び作用効果は、第1の実施の形態と重複するため、記載は省略する。
<第4の実施の形態>
本発明の第4の実施の形態のノック式筆記具を図面に従って説明する。(図24乃至図27参照)
本実施形態は、第1の実施の形態の一部を変更したものである。具体的には、第1の実施形態のカム部材8の挿入部82を筒状部89に変更し、第1の実施形態のノック部材89の筒状部93を挿入部95に変更したものである。また、本実施の形態は、第3の実施の形態の一部を変更したものである。具体的には、第3の実施形態のノック部材9の凸部95aを凹部95dに変更し、第3実施形態のカム部材8の凹部89aを凸部89dに変更したものである。
・カム部材
カム部材8は、両端が開口された合成樹脂製の円筒体であり、筒状部89を備える。カム部材8の前端面には、複数(例えば8個)の鋸刃状(山形状)のカム突起83が円周状に連設される。カム部材8の前端部外面には、複数(例えば8個)の係合突起84が円周方向に沿って分散されて形成される。各々の係合突起84は、各々のカム突起83の後方に設けられる。ペン先没入状態において係合突起84が係止壁部63に前後方向に係止される。係合突起84とカム溝62とは、回転方向のあそび量を有する状態で係合される。また、係合突起84とカムガイド溝62aとは、回転方向のあそび量を有する状態で係合される。具体的には、カム溝62の幅寸法と係合突起84と幅寸法とは、0.19mmの差を有する。同様に、係合突起84の幅寸法とカムガイド溝62aの幅寸法とは、0.19mmの差を有する。この遊び量は、好ましくは、0.16〜0.25mm、さらに好ましくは0.18〜0.21mmの範囲に設定される。ただし、これは一例であって、この値に限られるものではない。
カム部材8の筒状部89の後端開口部内面には、前後方向に延びる複数(例えば8本)の凸部89dが周方向に沿って等間隔に形成される。筒状部89の凸部89bの前方の内面には、第1の内向突起89bが形成される。第1の内向突起89bの前方の筒状部89の内面には、第2の内向突起89cが形成される。第1の内向突起89b及び第2の内向突起89cは、環状突起または複数の分散状突起により形成される。第1の内向突起89bの内径は、第2の内向突起89cの内径より大きく設定され、それにより、挿入部95を筒状部89内に円滑に容易に挿入することができる。
・ノック部材
前記ノック部材9は、前後方向に延びるクリップ91と、クリップ91の後部に一体に連設されたクリップ基部92と、クリップ基部92と一体に連設された円筒状または円柱状の軸部94と、該軸部94より前方に一体に連設された円筒状または円柱状の挿入部95とを備え、合成樹脂から形成される。クリップ91の内面には、玉部91aが一体に突設される。クリップ基部92は、前後方向に延びる板状の第1の連結壁部92aと、第1の連結壁部92aの後端に一体に連設され、軸線に対して垂直方向に延びる板状の第2の連結壁部92bとを備える。それにより、クリップ基部92の耐久性を向上させる。また、クリップ91の玉部91aは、前後方向に延びる板状に形成され、後軸6外面のスライド溝66に前後方向移動可能に係合される。それにより、クリップ91の回転を防止できる。
クリップ基部92はスライド孔64に挿入可能である。ペン先没入状態からペン先突出状態にする際、ノック部材9を前方に押圧操作すると、第1の連結壁部92aがスライド孔64の幅狭の前側孔64a内に挿入され、第2の連結壁部92bがスライド孔64の幅広の後側孔64bに挿入される。それにより、ノック部材9を前方に押圧した際、クリップ91の回転をより一層防止できる。
挿入部95は、小径の前部と、該小径の前部より大きい外径を有する大径の後部とを備える。大径の後部の外面には、前後方向に延びる複数(例えば8本)の凹部95dが周方向に沿って等間隔に形成される。凹部95dの前方の挿入部95の外面(小径の前部の外面)には、第1の外向突起95bが形成される。第1の外向突起95bの前方の挿入部95の外面(小径の前部の外面)には、第2の外向突起95cが形成される。第1の外向突起95b及び第2の外向突起95cは、環状突起または複数の分散状突起により形成される。第1の外向突起95bの外径は、第2の外向突起95cの外径より大きく設定され、それにより、挿入部95を筒状部89内に円滑に容易に挿入することができる。クリップ91の後端面、クリップ基部92(第2の連結壁部92b)の後端面、及び軸部94の後端面には、同一平面からなる押圧操作面(ノック面)が形成される。
カム部材8の筒状部89内にノック部材9の挿入部95が挿入され、筒状部89内面と挿入部95外面とが嵌合により連結される。筒状部89内面と挿入部95外面とが嵌合された状態において、(a)筒状部89内面の凸部89dと挿入部95外面の凹部95dとが係合され、且つ、(b)筒状部89内面の第1の内向突起89bと挿入部95外面の第1の外向突起95bとが乗り越え係止され、且つ、(c)筒状部89内面の第2の内向突起89cと挿入部95外面の第2の外向突起95cとが乗り越え係止される。凹部95dと凸部89dとが、回転方向にあそびを有する状態で回り止め係合される。凹部95dと凸部89dとの回転方向のあそび量より、カム溝62と係合突起84との回転方向のあそび量が大きく設定される。具体的には、凹部95dの幅寸法と凸部89dの幅寸法は、0.10mmの差を有する。この遊び量は、好ましくは、0.01〜0.15mm、さらに好ましくは0.01〜0.12mmの範囲に設定される(ただし、これは一例であって、この値に限られるものではない)。すなわち、本実施の形態では、カム溝62と係合突起84との回転方向のあそび量が、凹部95dと凸部89dとの回転方向のあそび量より大きく設定される。軸部94と挿入部95との間には、当接段部96が形成され、筒状部89内面と挿入部95外面との連結後、当接段部95とカム部材8の後端が当接される。
尚、他の構成及び作用効果は、第1の実施の形態及び第3の実施の形態と重複するため、記載は省略する。
<第5の実施の形態>
本発明の第5の実施の形態のノック式筆記具を図面に従って説明する(図28乃至図33参照)。尚、本実施形態におけるカム部材8およびノック部材9の以外の部品(即ち、軸筒2、筆記体3、回転部材7、弾発体10)は、第1の実施の形態と共通である。
本実施形態のノック式筆記具1は、筆記体3の内部に熱変色性インキ34を収容し、筆記体3の前端に熱変色性インキ34が吐出可能なペン先31を設け、筆記体3を軸筒2内に前後方向に移動可能に収容し、軸筒2の後端部にノック部材9を設け、ノック部材9を前方に押圧することによりペン先31を軸筒2の前端孔41から突出状態にし、再度、ノック部材9を前方に押圧することによりペン先突出状態を解除しペン先31を軸筒2の前端孔41より軸筒2内に没入状態にする出没機構を備え、ノック部材9の後端部外面に、熱変色性インキ34の筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で熱変色性インキ34の筆跡を熱変色可能な摩擦部12を設けたノック式筆記具であって、ノック部材9が、軸筒2の後端部内に挿入可能な本体部93と、該本体部93の外面に径方向外方に突出する突出部92とを備え、軸筒2の後端部の側壁に、前後方向に延設され且つ軸筒2後端より後方に開放されるスライド孔64が形成され、ペン先突出状態において突出部92前端部がスライド孔64内に挿入され、ペン先没入状態において突出部92前端部がスライド孔64より後方に位置してなり、軸筒2の後端部の側壁内面に、前後方向に延設され且つ軸筒後端より後方に開放されるガイド溝65が形成され、ノック部材9の本体部93の外面にガイド溝65と周方向に係脱可能なガイド突起93aが形成され、ペン先没入状態においてノック部材9が軸筒2に対して回転可能に構成され、ガイド突起93aがガイド溝65に係合された状態で突出部92がスライド孔64内に挿入されノック部材9が前後方向に移動可能であり、ガイド突起93aがガイド溝65との係合状態が解除された状態でノック部材9の突出部92が軸筒2の後端に規制され、ノック部材9の前後方向の移動が阻止される。
本実施形態のノック式筆記具1は、軸筒2と、軸筒2内に収容される筆記体3と、筆記体3のペン先31を軸筒2の前端孔41より出没自在にさせる出没機構とを備える。
・筆記体
筆記体3は、ペン先31と、該ペン先31が開口部に圧入固着されたインキ収容管32と、該インキ収容管32内に充填される熱変色性インキ34と、該熱変色性インキ34の後端に充填され且つ該熱変色性インキ34の消費に伴い前進する追従体35(例えば高粘度流体)とからなる。
ペン先31は、例えば、前端に回転可能にボールを抱持した金属製のボールペンのみからなる構成、またはボールペンチップの後部外面を保持した合成樹脂製のペン先ホルダーからなる構成のいずれであってもよい。また、インキ収容管32の後端開口部に、インキ収容管32と外部とが通気可能な通気孔を備えた尾栓33を取り付けられる。
・軸筒
軸筒2は、前軸4と、前軸4の後端部に連結される中間軸5と、中間軸5の後端部に連結される後軸6とからなる。
前軸4は、金属製または合成樹脂製の先細状の円筒体である。前軸4の前端には、ペン先31が出没する前端孔41が軸方向に貫設される。前軸4の内面には、弾発体10の前端部外周面が嵌合される保持壁部42aと、弾発体10の前端が係止される係止段部42bとからなる弾発体保持部42が一体に形成される。前軸4の後端開口部内面には、雌ネジ部が形成される。
中間軸5は、合成樹脂製の両端が開口された円筒体である。中間軸5の前端部外面には、前軸4の雌ネジ部と螺合可能な雄ネジ部が形成される。中間軸5の後端部外面には、後軸6の雌ネジ部と螺合可能な雄ネジ部が形成される。中間軸5の中間部外面には、弾性材料よりなるグリップ部51が形成される。グリップ部51は、前軸4の外面に、2色成形または別部材の取り付けにより設けられる。
後軸6は、合成樹脂製の両端が開口された円筒体である。後軸6の前端開口部内面には、中間軸5の後端部外面の雄ネジ部と螺合可能な雌ネジ部が形成される。後軸6の後部内面には、前後方向に延びる複数(例えば4本)のカム歯61及びカム溝62が一体に形成される。カム歯61及びカム溝62は、円周方向に沿って交互に配置される。各々のカム歯61には、前後方向に延びるカムガイド溝62aが形成される。カムガイド溝62aとカム溝62は、円周方向に沿って交互に等間隔に配置される。カム溝62の後端には、係止壁部63が一体に形成される。係止壁部63の後方の後軸6の側壁には、後軸6の後端より後方に開放され且つ前後方向に延びるスライド孔64が形成される。スライド孔64の反対側の後軸6の後端開口部内面には、前後方向に延びる1本のガイド溝65が形成される。ガイド溝65は、係止壁部63を貫通し、カム溝62と連通される。スライド孔64は、幅狭の前側孔64aと、前側孔64aに連通され且つ後方に開放された幅広の後側孔64bとを備える。スライド孔64の前方の軸筒2の外面には、クリップ91の玉部91aが係合可能なスライド溝66が形成される。(図10参照)
・出没機構
出没機構は、回転カム機構を用いたノック式出没機構である。出没機構は、軸筒2内面(後軸6内面)に形成されたカム歯61及びカム溝62と、カム歯61またはカム溝62と係合し且つ筆記体3の後端と当接する回転部材7と、回転部材7及びカム溝62と係合するカム部材8と、カム部材8と連結されるノック部材9と、軸筒2内に収容され且つ筆記体3を後方に付勢する弾発体10(例えば圧縮コイルスプリング)とを備える。本実施形態の出没機構は、ペン先突出操作及びペン先没入操作のいずれもがノック部材9を前方に押圧操作するダブルノック式である。
・回転部材
回転部材7は、合成樹脂製の両端が開口された円筒体である。回転部材7の前端部には環状鍔部71が形成される。回転部材7の環状鍔部71の後方には、大径筒部72が形成される。回転部材7の大径筒部72の後方には、大径筒部72の外径より小さい外径を有する小径筒部73が形成される。回転部材7の前端部の内面には、段部74が形成される。段部74に筆記体3の後端(筆記体3の後端に取り付けられた尾栓33)に当接される。大径筒部72外面(環状鍔部71の後方且つ小径筒部73の前方)には、カム溝62に係合可能な前後方向に延びる複数(例えば4本)の突条75が形成される。突条75の後端には、カム歯61及びカム部材8のカム突起83に当接可能なカム斜面76が形成される。小径筒部73がカム部材8の前端部内面(大径の前部81内面)に遊挿される。(図11参照)
・カム部材
カム部材8は、前端が開口され後端が閉鎖された合成樹脂製の有底円筒体である。カム部材8は、大径の前部81と、前部81の後方に一体に連設され、前部81外径より小さい外径を有する小径の後部82(挿入部)とを備える。カム部材8の前端面(大径の前部81の前端面)には、複数(例えば8個)の鋸刃状(山形状)のカム突起83が円周状に連設される。カム部材8の前端部外面(大径の前部81の前端部外面)には、複数(例えば8個)の係合突起84が円周方向に沿って分散されて形成される。各々の係合突起84は、各々のカム突起83の後方に設けられる。ペン先没入状態において係合突起84が係止壁部63に前後方向に係止される。係合突起84とカム溝62とは、回転方向のあそび量を有する状態で係合される。また、係合突起84とカムガイド溝62aとは、回転方向のあそび量を有する状態で係合される。(図32参照)
カム部材8の小径の後部82(挿入部)の外面には第1の外向突起86が形成される。第1の外向突起86の後方の小径の後部82(挿入部)の外面には、第2の外向突起87が形成される。第1の外向突起86及び第2の外向突起87は、環状突起または複数の分散状突起により形成される。第1の外向突起86の外径は、第2の外向突起87の外径より大きく設定され、それにより、小径の後部82(挿入部)を筒状部93内に円滑に容易に挿入することができる。(図29参照)
・ノック部材
ノック部材9は、前後方向に延びるクリップ91と、クリップ91の後部に一体に連設されたクリップ基部92(突出部)と、クリップ基部92と一体に連設された有底の筒状の本体部93とを備え、合成樹脂から形成される。クリップ91の内面には、玉部91aが一体に突設される。クリップ基部92は、前後方向に延びる板状の第1の連結壁部92aと、第1の連結壁部92aの後端に一体に連設され、軸線に対して垂直方向に延びる板状の第2の連結壁部92bとを備える。それにより、クリップ基部92の耐久性を向上させる。また、リップ91の玉部91aは、前後方向に延びる板状に形成され、後軸6外面のスライド溝66に前後方向移動可能に係合される。(図31、図33参照)
クリップ基部92はスライド孔64に挿入可能である。ペン先没入状態からペン先突出状態にする際、ノック部材9を前方に押圧操作すると、第1の連結壁部92aがスライド孔64の幅狭の前側孔64a内に挿入され、第2の連結壁部92bがスライド孔64の幅広の後側孔64bに挿入される。
本体部93のクリップ基部92と径方向反対側の外面には、一つのガイド突起93aが一体に形成される。本体部93の内面には、第1の内向突起93cが形成される。第1の内向突起93cの後方の筒状部93の内面には、第2の内向突起93dが形成される。第1の内向突起93c及び第2の内向突起93dは、環状突起または複数の分散状突起により形成される。第1の内向突起93cの内径は、第2の内向突起93dの内径より大きく設定され、それにより、小径の後部82(挿入部)を筒状部93内に円滑に容易に挿入することができる。(図29参照)
ノック部材9の本体部93の後端面には、弾性材料からなる摩擦部12が取り付けられる。ノック部材9の本体部93の後端面には後方に突出する棒状突部97が形成される。棒状突部97の外面には環状の外向突起が形成される。棒状突部97の外面に、筒状の弾性材料からなる摩擦部12が圧入により取り付けられる。棒状突部97に摩擦部12が取り付けられた状態において、棒状突部97の外面の環状の外向突起が、摩擦部12の内面の環状の内向突起と乗り越え係止され、摩擦操作時に摩擦部12が棒状突部97から脱落することを防止できる。棒状突部97の後端は、摩擦部12の後端面より前方に位置される。即ち、棒状突部97の後端は、摩擦部12の後端面より後方に突出されていない。それにより、ノック部材9を出没操作する際、指が棒状突部97に接触せず、指と摩擦部12後端面との滑りの無い安定した接触が可能となる。なお、摩擦部の取付構造は、これに限らない。
ノック部材9の本体部93内にカム部材8の小径の後部82(挿入部)が挿入され、本体部93内面と小径の後部82外面とが嵌合により連結される。本体部93内面と小径の後部82外面とが嵌合された状態において、本体部93内面の第1の内向突起93cと小径の後部82外面の第1の外向突起86とが乗り越え係止され、且つ、本体部93内面の第2の内向突起93dと小径の後部82外面の第2の外向突起87とが乗り越え係止される。また、大径の前部81の後端に当接段部81aが形成され、当接段部81aと本体部93の前端とが当接される。(図29参照)
ノック部材9のガイド突起93aは、後軸6の後端開口部内面のガイド溝65及びガイド溝65と前後方向に連通されたカム溝62に、前後方向移動可能に係合される。ペン先没入状態においてガイド突起93aがガイド溝65に係合され、ペン先突出状態においてペン先下向きにすると重力によりノック部材9が下降し、ガイド突起93aがカム溝62に係合される。
・ペン先出没作動
ペン先没入状態において、カム部材8の係合突起84がカム溝62後端の係止壁部63に係止され、回転部材7の突条75がカム溝62に係合され、回転部材7の突条75の後端のカム斜面76がカム突起83に当接されている。筆記体3は、弾発体10により常時後方に付勢されている。
ペン先没入状態から、弾発体10の後方付勢に抗してノック部材9を前方に押圧すると、突条75及び係合突起84がカム溝62に沿って前方に移動し、突条75がカム溝62から前方に係合状態が解除される。それと同時に、カム突起83とカム斜面76との接触により回転部材7が回転され、突条75後端のカム斜面76がカム歯61に係合され、ペン先突出状態が維持される。
ペン先突出状態から、弾発体10の後方付勢に抗してノック部材9を前方に押圧すると、突条75及び係合突起84が前方に移動し、カム突起83とカム斜面76との接触により回転部材7が回転され、突条75後端のカム斜面76とカム歯61との係合が解除される。その後、ノック部材9の前方への押圧を解除すると、弾発体10の後方付勢により、回転部材7及びカム部材8が後方に移動され、突条75がカム溝62に係合され、突条75がカム溝62に沿って後方に移動され、その後、カム部材8の係合突起84がカム溝62後端の係止壁部63に係止され、ペン先没入状態となる。
本実施形態では、前軸4と中間軸5とが螺合により着脱自在に取り付けられるため、筆記体3が交換可能である。また、中間軸5と後軸6とが螺合により着脱自在に取り付けられるため、筆記体3が交換可能である。
本実施形態のノック式筆記具1は、摩擦部12を用いて摩擦操作する際には、ノック部材9を軸筒2に対して回転させ、ガイド突起93aとガイド溝65との係合状態を解除させる。それにより、ノック部材9を前方に押圧しても、ノック部材9のクリップ基部(突出部)92が軸筒2後端のスライド孔64から周方向に離れた部分に規制され、ノック部材9の軸筒2に対する前後方向の移動が阻止される。その結果、ノック部材9の後端の摩擦部12を用いて安定した摩擦操作が可能となる。(図29、図30、図31)
本実施形態のノック式筆記具1は、ペン先の出没操作をする際には、ノック部材9を軸筒2に対して回転させ、ガイド突起93aとガイド溝65とを係合状態にさせる。この状態でノック部材9を前後方向に移動させると、クリップ基部92がスライド孔64内を前後方向に移動するととともに、ガイド突起93aがガイド溝65内を前後方向に移動する。その結果、ペン先の出没操作が可能となる。本実施形態のノック式筆記具1は、ガイド突起93aとガイド溝65とを係合解除状態において、ガイド突起93aが軸筒の円周状内面に圧接されるか、または、ガイド突起93aが軸筒2の内面に形成された窪み部67に係合される。ガイド突起93aが窪み部67に係合される場合には、クリップ基部(突出部)92がスライド孔64から周方向に離れた状態を確実に維持することができる。窪み部67の幅寸法をガイド溝65の幅寸法より大きくすることにより、ガイド突起93aをより容易に窪み部67に係合させることができる。また、窪み部67の内面に、射出成形ゲート部を位置させることもできる。また、ガイド溝65の周方向の縁部、窪み部67の周方向の縁部、及びガイド突起93aの周方向の角部を凸曲面状にすることにより、ガイド溝65及び窪み部67と、ガイド突起93aとの円滑な係脱が可能となる。また、ガイド突起93aが軸筒の円周状内面に圧接されている場合には、摩擦力でその状態を維持することができ、この摩擦力により、ノック部材9の軸筒2に対する前後方向の移動を抑制する効果も得られる。
・ノック部材用弾発体
前記実施の形態において、回転部材7とカム部材8との間にノック部材用弾発体11を配置する構成を採用してもよい(図33参照)。前記ノック部材用弾発体11の弾発力は、弾発体10の弾発力より小さく設定される。ノック部材用弾発体11の前端部は、回転部材7の内面の係止部77に係止され、ノック部材用弾発体11の後端部は、カム部材8の内面の係止部81bに係止されている。それにより、ノック部材9が常時後方に付勢され、ペン先突出状態においても、ノック部材9のクリップ基部92(突出部)が、スライド孔から後方に外れ、クリップ基部92(突出部)が、軸筒2後端より後方に位置される。それにより、ペン先突出状態及びペン先没入状態のいずれの状態でも、ノック部材9を回転でき、摩擦操作を迅速に開始できる。
従来の熱変色性のノック式筆記具は、軸筒後端のノック部材を前方に押圧するタイプにおいて、ノック部材の後端に摩擦部を設けた場合、摩擦部を用いて摩擦操作すると、ノック部材がペン作側に移動し、安定した摩擦操作をできないおそれがあった(例えば、国際公開WO2008/105227A1)。それに対し、本実施の形態は、ノック部材後端の摩擦部を用いて安定した摩擦操作が可能となる熱変色性のノック式筆記具を提供できる。
本発明の実施の形態、実施の態様を説明したが、開示内容は構成の細部において変化してもよく、実施の形態、実施の態様における要素の組合せや順序の変化等は請求された本発明の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
1 ノック式筆記具
2 軸筒
3 筆記体
31 ペン先
32 インキ収容管
33 尾栓
34 インキ
35 追従体
4 前軸
41 前端孔
42 弾発体保持部
42a 保持壁部
42b 係止段部
5 中間軸
51 グリップ部
6 後軸
61 カム歯
62 カム溝
62a カムガイド溝
63 係止壁部
64 スライド孔
64a 前側孔
64b 後側孔
65 ガイド溝
66 スライド溝
67 窪み部
7 回転部材
71 環状鍔部
72 大径筒部
73 小径筒部
74 段部
75 突条
76 カム斜面
77 弾発体係止部
8 カム部材
81 前部
81a 当接段部
81b 弾発体係止部
82 後部(挿入部)
83 カム突起
84 係合突起
85 凸部
86 第1の外向突起
87 第2の外向突起
88 凹部
89 筒状部
89a 凹部
89b 第1の内向突起
89c 第2の内向突起
89d 凸部
9 ノック部材
91 クリップ
91a 玉部
92 クリップ基部
92a 第1の連結壁部
92b 第2の連結壁部
93 筒状部(本体部)
93a ガイド突起
93b 凹部
93c 第1の内向突起
93d 第2の内向突起
93e 凸部
94 軸部
95 挿入部
95a 凸部
95b 第1の外向突起
95c 第2の外向突起
95d 凹部
96 当接段部
97 棒状突部
10 弾発体
11 ノック部材用弾発体
12 摩擦部

Claims (19)

  1. 軸筒と、
    前記軸筒内に前後方向に移動可能に収容された筆記体と、
    前記軸筒の後端部に設けられ且つクリップを有するノック部材と、
    前記ノック部材を前方に押圧することにより前記筆記体のペン先を軸筒前端より出没自在にする出没機構と、を備え、
    前記出没機構が、
    前記軸筒内面に形成され、円周方向に沿って交互に配置された前後方向に延びる複数のカム歯及びカム溝と、
    前記筆記体の後方に回転可能に配置され、前記カム歯または前記カム溝に交互に係合可能な複数の突条を有する回転部材と、
    前記ノック部材に連結され、前記回転部材を回動させる複数のカム突起を有するとともに前記軸筒内面のカム溝に前後動自在に係合される複数の係合突起を有するカム部材と、
    前記筆記体を後方に付勢する弾発体と、を備えたノック式筆記具であって、
    前記ノック部材と前記カム部材とが回り止め係合されてなるノック式筆記具。
  2. 前記ノック部材が、前記軸筒の後端開口部内に挿入される筒状部を備え、前記カム部材が、前記筒状部の内部に挿入される挿入部を備え、前記筒状部の内壁と前記挿入部の外壁とが回り止め係合されてなる請求項1に記載のノック式筆記具。
  3. 前記筒状部の内面に前後方向に延びる複数の凹部が形成され、前記挿入部の外面に、前記凹部に係合可能な複数の凸部が形成され、前記凹部と前記凸部との係合により前記ノック部材と前記カム部材とが回り止め係合されてなる請求項2に記載のノック式筆記具。
  4. 前記カム溝と前記係合突起との回転方向のあそび量が、前記凹部と前記凸部との回転方向のあそび量より大きく設定される請求項3に記載のノック式筆記具。
  5. ペン先没入状態において前記係合突起を前後方向に係止する係止壁部が、前記カム溝の後端に形成され、前記軸筒内面の前記カム溝の後方に、前記カム溝に連通する前後方向に延びるガイド溝が形成され、前記ノック部材の筒状部の外面にガイド突起が形成され、ペン先没入状態において前記ガイド突起が前記ガイド溝に係合され、ペン先突出状態において前記ガイド突起が前記カム溝に係合される請求項1乃至4の何れかに記載のノック式筆記具。
  6. 前記ノック部材が、前記クリップと、前記クリップの後部に一体に連設されたクリップ基部と、前記クリップ基部と一体に連設された筒状部とを備え、前記軸筒の後端部の側壁に、前後方向に延設され且つ軸筒後端より後方に開放されるスライド孔が形成され、ペン先突出状態において前記クリップ基部前端部が前記スライド孔内に挿入され、ペン先没入状態において前記クリップ基部前端部が前記スライド孔より後方に位置してなる請求項1乃至5の何れかに記載のノック式筆記具。
  7. 前記筒状部の内面に前後方向に延びる複数の凸部が形成され、前記挿入部の外面に、前記凸部に係合可能な複数の凹部が形成され、前記凸部と前記凹部との係合により前記ノック部材と前記カム部材とが回り止め係合されてなる請求項2に記載のノック式筆記具。
  8. 前記カム溝と前記係合突起との回転方向のあそび量が、前記凸部と前記凹部との回転方向のあそび量より大きく設定される請求項7に記載のノック式筆記具。
  9. ペン先没入状態において前記係合突起を前後方向に係止する係止壁部が、前記カム溝の後端に形成され、前記軸筒内面の前記カム溝の後方に、前記カム溝に連通する前後方向に延びるガイド溝が形成され、前記ノック部材の筒状部の外面にガイド突起が形成され、ペン先没入状態において前記ガイド突起が前記ガイド溝に係合され、ペン先突出状態において前記ガイド突起が前記カム溝に係合される請求項7または8の何れかに記載のノック式筆記具。
  10. 前記ノック部材が、前記クリップと、前記クリップの後部に一体に連設されたクリップ基部と、前記クリップ基部と一体に連設された前記筒状部とを備え、前記軸筒の後端部の側壁に、前後方向に延設され且つ軸筒後端より後方に開放されるスライド孔が形成され、ペン先突出状態において前記クリップ基部前端部が前記スライド孔内に挿入され、ペン先没入状態において前記クリップ基部前端部が前記スライド孔より後方に位置してなる請求項7乃至9の何れかに記載のノック式筆記具。
  11. 前記カム部材が筒状部を備え、前記ノック部材が前記カム部材の筒状部内に挿入される挿入部を備え、前記筒状部の内壁と前記挿入部の外壁とが回り止め係合されてなる請求項1に記載のノック式筆記具。
  12. 前記筒状部の内面に前後方向に延びる複数の凹部が形成され、前記挿入部の外面に、前記凹部に係合可能な複数の凸部が形成され、前記凹部と前記凸部との係合により前記ノック部材と前記カム部材とが回り止め係合されてなる請求項11に記載のノック式筆記具。
  13. 前記カム溝と前記係合突起との回転方向のあそび量が、前記凹部と前記凸部との回転方向のあそび量より大きく設定される請求項12に記載のノック式筆記具。
  14. 前記ノック部材が、前記クリップと、前記クリップの後部に一体に連設されたクリップ基部と、前記クリップ基部と一体に連設された前記挿入部とを備え、前記軸筒の後端部の側壁に、前後方向に延設され且つ軸筒後端より後方に開放されるスライド孔が形成され、ペン先突出状態において前記クリップ基部前端部が前記スライド孔内に挿入され、ペン先没入状態において前記クリップ基部前端部が前記スライド孔より後方に位置してなる請求項11乃至13の何れかに記載のノック式筆記具。
  15. 前記筒状部の内面に前後方向に延びる複数の凸部が形成され、前記挿入部の外面に、前記凸部に係合可能な複数の凹部が形成され、前記凸部と前記凹部との係合により前記ノック部材と前記カム部材とが回り止め係合されてなる請求項11に記載のノック式筆記具。
  16. 前記カム溝と前記係合突起との回転方向のあそび量が、前記凸部と前記凹部との回転方向のあそび量より大きく設定される請求項15に記載のノック式筆記具。
  17. 前記ノック部材が、前記クリップと、前記クリップの後部に一体に連設されたクリップ基部と、前記クリップ基部と一体に連設された前記挿入部とを備え、前記軸筒の後端部の側壁に、前後方向に延設され且つ軸筒後端より後方に開放されるスライド孔が形成され、ペン先突出状態において前記クリップ基部前端部が前記スライド孔内に挿入され、ペン先没入状態において前記クリップ基部前端部が前記スライド孔より後方に位置してなる請求項15または16の何れかに記載のノック式筆記具。
  18. 軸筒と、
    前記軸筒内に前後方向に移動可能に収容された筆記体と、
    前記軸筒の後端部に設けられたノック部材と、
    前記ノック部材を前方に押圧することにより前記筆記体のペン先を軸筒前端より出没自在にする出没機構と、を備え、
    前記出没機構が、
    前記軸筒内面に形成され、円周方向に沿って交互に配置された前後方向に延びる複数のカム歯及びカム溝と、
    前記筆記体の後方に回転可能に配置され、前記カム歯または前記カム溝に交互に係合可能な複数の突条を有する回転部材と、
    前記ノック部材に連結され、前記回転部材を回動させる複数のカム突起を有するとともに前記軸筒内面のカム溝に前後動自在に係合される複数の係合突起を有するカム部材と、
    前記筆記体を後方に付勢する弾発体と、を備えたノック式筆記具であって、
    前記ノック部材と前記カム部材とが回り止め係合されてなるノック式筆記具。
  19. 軸筒と、
    前記軸筒内に前後方向に移動可能に収容された筆記体と、
    前記軸筒の後端部に設けられ且つ外面に径方向外方に突出する突出部を有するノック部材と、
    前記ノック部材を前方に押圧することにより前記筆記体のペン先を軸筒前端より出没自在にする出没機構と、を備え、
    前記出没機構が、
    前記軸筒内面に形成され、円周方向に沿って交互に配置された前後方向に延びる複数のカム歯及びカム溝と、
    前記筆記体の後方に回転可能に配置され、前記カム歯または前記カム溝に交互に係合可能な複数の突条を有する回転部材と、
    前記ノック部材に連結され、前記回転部材を回動させる複数のカム突起を有するとともに前記軸筒内面のカム溝に前後動自在に係合される複数の係合突起を有するカム部材と、
    前記筆記体を後方に付勢する弾発体と、を備えたノック式筆記具であって、
    前記ノック部材と前記カム部材とが回り止め係合されてなるノック式筆記具。
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