JP6826560B2 - 電流センサ - Google Patents

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Description

本開示は、電流センサに関する。
従来、ゼロフラックス方式の電流センサが知られている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2006/129389号
ゼロフラックス方式の電流センサにおいて、励磁電流が帰還コイルにノイズを生じさせることがある。ノイズは、電流の測定精度を低下させることがある。
本開示は、電流の測定精度を高めることができる電流センサを提供することを目的とする。
幾つかの実施形態に係る電流センサは、磁気コアと、励磁コイルと、帰還コイルと、励磁回路と、検波回路と、帰還回路と、積分増幅回路と、演算回路と、出力部とを備える。前記磁気コアは、被測定電流が流れる導線の軸周りに配置可能である。前記励磁コイルは、前記磁気コアに巻かれている。前記帰還コイルは、前記磁気コア及び前記励磁コイルの外側に巻かれている。前記励磁回路は、前記励磁コイルに励磁電流を入力する。前記検波回路は、前記励磁コイルの出力に基づき、前記被測定電流に応じた信号を検出する。前記帰還回路は、前記帰還コイルに、前記検波回路で検出した前記被測定電流に応じた信号に基づく帰還信号を出力する。前記積分増幅回路は、前記励磁コイルの端子電圧を積分し、所定倍率で増幅した結果を打ち消し信号として出力する。前記演算回路は、前記帰還回路が出力した前記帰還信号によって前記帰還コイルに流れる帰還コイル電流に基づく信号から、前記打ち消し信号を減算する。前記出力部は、前記演算回路の減算結果に基づいて、前記被測定電流の測定値を出力する。このように、帰還コイル電流に含まれる励磁電流に起因するノイズが打ち消されることによって、電流センサの測定精度が高められる。また、比較的安価且つ小型の構成によって、測定精度の向上が実現される。
一実施形態に係る電流センサにおいて、前記帰還回路は、前記帰還コイルに、前記帰還信号として帰還電流を流してよい。前記帰還コイル電流は、前記被測定電流によって前記帰還コイルに誘導される誘導電流と、前記帰還電流とを含む。このようにすることで、電流センサの測定精度が高められる。また、比較的安価且つ小型の構成によって、測定精度の向上が実現される。
一実施形態に係る電流センサにおいて、前記磁気コアは、開閉可能であってもよい。このように、磁気コアが開閉可能であることによって、電流センサが導線に取り付けられやすくなる。その結果、電流センサの利便性が向上する。
一実施形態に係る電流センサにおいて、前記積分増幅回路は、前記帰還コイル電流と、前記励磁コイルの出力とに基づいて、前記所定倍率を決定してもよい。このようにすることによって、打ち消し信号が励磁信号に起因するノイズに効率的に近づけられる。打ち消し信号が励磁信号に起因するノイズに近づけられる結果として、電流センサの測定精度が高められる。
本開示によれば、電流の測定精度を高める電流センサが提供される。
一実施形態に係る電流センサの構成例を示すブロック図である。 磁気センサの構成例を示す平面図である。 図2のA−A断面図である。 接触部を有する磁気コアを備える磁気センサの例を示す平面図である。 図4の磁気コアの接触部が開いた状態を示す平面図である。 比較例1に係る電流センサの構成を示すブロック図である。 比較例2に係る電流センサの構成を示す断面図である。
従来、被測定電流を取り囲むコアと、それに巻かれているコイルとによって、被測定電流によって生じる磁束を検出するセンサが知られている。センサは、コアをコイルによって励磁した結果に基づいて被測定電流を測定したり、被測定電流によってコイルに誘導される電流に基づいて被測定電流を測定したりする。
被測定電流の測定のためにコアを励磁する場合、測定結果は、励磁に起因するノイズを含むことがある。励磁に起因するノイズを打ち消すために互いに逆方向に励磁される2つのコアが設けられる場合、センサのコストの増大と、センサの大型化が引き起こされる。
一方、図1に示されるように、本開示の一実施形態に係る電流センサ1は、磁気センサ20と、励磁回路24と、帰還回路34と、検波回路40と、積分増幅回路50と、演算回路60とを備える。磁気センサ20は、磁気コア10と、励磁コイル22と、帰還コイル32とを備える。電流センサ1は、出力部70をさらに備えてよい。電流センサ1は、後述するように、積分増幅回路50及び演算回路60を備えることによって、励磁に起因するノイズを打ち消すことができる。積分増幅回路50及び演算回路60は、フィルタ又はオペアンプ等の比較的安価な部品によって構成されてよい。つまり、本開示の一実施形態に係る電流センサ1は、コストの低減と小型化とを図りつつ、被測定電流の測定精度を向上できる。
図2及び図3に示されるように、磁気コア10は、Z軸方向に延在する導線2の軸周りに位置する。つまり、磁気コア10は、導線2の軸周りに配置可能である。Z軸は、紙面の奥側から手前側を向く方向を正の方向として表されている。X軸及びY軸は、Z軸と直交するように、紙面に沿って延びる軸として表されている。磁気コア10は、導線2の軸周りに閉磁路を形成する。導線2に流れる電流は、導線2の軸周りに磁束を発生させる。その磁束の少なくとも一部は、磁気コア10によって形成されている閉磁路を通る。電流センサ1は、磁気センサ20が磁気コア10を通る磁束を検出することによって、導線2に流れる電流の大きさを測定できる。導線2に流れる電流は、被測定電流ともいう。磁気コア10が導線2の軸周りに閉磁路を形成することによって、被測定電流によって生じる磁束が磁気コア10を通りやすくなり、電流センサ1に検出されやすくなる。その結果、被測定電流の測定精度が高められる。
電流センサ1は、磁気コア10に磁束を集中させる集磁器12をさらに備えてよい。集磁器12は、外側集磁器12aと、内側集磁器12bとを有してよい。磁気コア10は、外側集磁器12aと内側集磁器12bとの間に位置してよい。磁束が磁気コア10に集中することによって、電流センサ1は、被測定電流によって生じる磁束をより一層容易に検出できる。
磁気コア10は、鉄又はフェライト等の軟磁性材料を含んでよい。磁気コア10の形状は、環状であってよい。磁気コア10によって形成される閉磁路は、平面視において円又は円に近い形状であってよい。閉磁路で囲まれた領域が平面視において円又は円に近い形状を有する場合、その領域に交差する導線2に流れる電流によって閉磁路に生じる磁束の大きさは、交差する位置にかかわらず変化しにくい。その結果、被測定電流の測定精度が高められる。
励磁コイル22は、磁気コア10に巻かれている。集磁器12が設けられている場合、励磁コイル22は、集磁器12の内側で巻かれていてよい。励磁コイル22は、磁気コア10が構成する閉磁路の全体にわたって巻かれていてよいし、閉磁路の一部において巻かれていてもよい。励磁コイル22は、1つのコイルで構成されていてよいし、複数のコイルに分かれて構成されていてもよい。励磁コイル22が複数のコイルに分かれる場合、各コイルは直列に接続されてよい。励磁コイル22が複数のコイルに分かれる場合、励磁コイル22の巻数は、各コイルの巻数の和であってよい。
帰還コイル32は、励磁コイル22のさらに外側に巻かれている。集磁器12が設けられている場合、帰還コイル32は、集磁器12の外側で巻かれていてよい。励磁コイル22が巻かれている方向と帰還コイル32が巻かれている方向とは、同じ方向であってもよいし、反対の方向であってもよい。帰還コイル32は、磁気コア10が構成する閉磁路の全体にわたって巻かれていてよいし、閉磁路の一部において巻かれていてもよい。帰還コイル32は、1つのコイルで構成されていてよいし、複数のコイルに分かれて構成されていてもよい。帰還コイル32が複数のコイルに分かれる場合、各コイルは直列に接続されてよい。帰還コイル32が複数のコイルに分かれる場合、帰還コイル32の巻数は、各コイルの巻数の和であってよい。
励磁コイル22と帰還コイル32とは、閉磁路に沿った経路の少なくとも一部で重複して巻かれていてもよいし、閉磁路に沿った経路で重複しないように巻かれていてもよい。
励磁回路24は、励磁コイル22の端子に接続され、端子に電圧を印加したり、端子に電流を入力したりする。励磁コイル22の端子電圧は、励磁電圧ともいう。励磁コイル22に流れる電流は、励磁電流ともいう。励磁回路24から入力される励磁電流又は励磁回路24から印加される励磁電圧は、励磁信号ともいう。
励磁回路24が励磁コイル22の端子から励磁電流を入力する場合、励磁電圧は、磁気コア10に沿う閉磁路において、入力された励磁電流で生じる磁束と、被測定電流で生じる磁束とを合わせた磁束に基づいて決定される。つまり、励磁電流の入力に応じて現れる励磁電圧は、被測定電流の変化に基づいて変化する。電流センサ1は、励磁コイル22に励磁電流を入力し、励磁電圧を測定することによって、被測定電流を測定できる。
励磁回路24が励磁コイル22の両端に励磁電圧を印加する場合、励磁電流は、印加された励磁電圧に応じた磁束と、被測定電流で生じる磁束とを合わせた磁束が生じるように流れる。つまり、励磁電圧の印加に応じて流れる励磁電流は、被測定電流の変化に基づいて変化する。電流センサ1は、励磁コイル22に励磁電圧を印加し、励磁電流を測定することによって、被測定電流を測定できる。
検波回路40は、励磁コイル22から励磁電流及び励磁電圧の少なくとも一方を励磁コイル22の出力として検出する。励磁回路24が励磁電流を入力する場合、検波回路40は、励磁電圧を励磁コイル22の出力として検出する。励磁回路24が励磁電圧を印加する場合、検波回路40は、励磁電流を電圧に変換し、励磁コイル22の出力として検出する。検波回路40は、例えば、励磁電流が流れる抵抗の端子電圧を励磁コイル22の出力として検出してよい。
励磁コイル22の出力は、励磁コイル22に入力される励磁信号と、磁気コア10のヒステリシス特性を表すB−Hカーブとに基づいて決定される。被測定電流によって磁気コア10に生じる磁束は、励磁信号の入力による磁束の変化を変調させ、励磁コイル22の出力を変化させる。被測定電流が流れていない場合における励磁コイル22の出力は、励磁信号に応じた信号を表している。被測定電流が流れている場合における励磁コイル22の出力と、被測定電流が流れていない場合における励磁コイル22の出力との差は、被測定電流に応じた信号を表している。つまり、励磁コイル22の出力は、励磁信号に応じた信号と、被測定電流に応じた信号とを含む。
検波回路40は、励磁コイル22の出力に基づいて、被測定電流に応じた信号を検出する。被測定電流に応じた信号は、検波結果ともいう。検波回路40は、例えば、励磁コイル22の出力を取得するための入力端子の正負を、励磁信号が有する周波数の2倍の周波数で反転させてよい。検波回路40は、入力端子の正負を励磁信号が有する周波数の2倍の周波数で反転させながら取得した励磁コイル22の出力をLPF(Low Pass Filter)に入力し、高周波数成分をカットしてよい。このようにして得られる信号は、検波結果として採用されてよい。つまり、検波回路40は、励磁コイル22の出力を取得する際の正負の反転と、高周波数成分のカットとによって、検波結果を算出してよい。
検波回路40は、被測定電流がゼロである場合に、検波結果がゼロとなるように、検波結果を算出してよい。検波回路40は、例えばブリッジ回路等を用いて、検出した励磁コイル22の出力をオフセットすることによって、検波結果のゼロ点を調整してもよい。
電流センサ1は、検波結果に基づいて、被測定電流を算出してよい。検波結果に基づいて被測定電流を算出する方式は、フラックスゲート方式ともいう。
検波回路40は、検波結果を、帰還回路34に出力する。
帰還回路34は、帰還コイル32の端子に接続され、端子に電流を入力する。帰還回路34は、検波結果に基づく帰還信号を帰還コイル32に入力する。帰還信号は、電流であってよいし、電圧であってもよい。帰還回路34が帰還コイル32に帰還信号として流す電流は、帰還電流ともいう。一方で、被測定電流による電流が帰還コイル32に誘導される。被測定電流によって帰還コイル32に誘導される電流は、誘導電流ともいう。その結果、帰還電流と、誘導電流とを合わせた電流が、帰還コイル32に流れる。帰還コイル32に流れる電流は、帰還コイル電流ともいう。つまり、帰還コイル電流は、誘導電流と、帰還電流とを含む。
帰還回路34は、磁気コア10に沿う閉磁路において、帰還コイル電流によって生じる磁束が被測定電流によって生じる磁束を打ち消すように、帰還電流を制御する。例えば、図2において、被測定電流がZ軸の正の方向に向けて流れている場合、その電流による磁束は、磁気コア10に沿う閉磁路において、紙面に向かって反時計回りの向きに生じる。この場合、帰還回路34は、帰還コイル電流による磁束が磁気コア10に沿う閉磁路において紙面に向かって時計回りの向きに生じるように、帰還電流を制御する。つまり、帰還回路34は、帰還コイル電流による磁束が被測定電流による磁束を打ち消すように、帰還電流を制御する。この場合、帰還電流が流れる方向は、帰還コイル32が巻かれている方向に応じて決定される。
被測定電流に高い周波数の成分が多く含まれるほど、帰還コイル電流に含まれる誘導電流が多くなる。一方で、被測定電流に直流成分又は低い周波数の成分が多く含まれるほど、帰還コイル電流に含まれる帰還電流が多くなる。
本実施形態において、帰還コイル電流が誘導電流と帰還電流とを含むことで、被測定電流がどのような周波数成分を含むかにかかわらず、帰還コイル電流が被測定電流に精度よく追従できる。その結果、電流センサ1は、帰還コイル電流に基づいて、被測定電流を精度よく測定できる。帰還コイル電流に基づいて被測定電流を算出する方式は、ゼロフラックス方式ともいう。
ゼロフラックス方式は、フラックスゲート方式と比較して、磁気コア10に沿う閉磁路において被測定電流による磁束が帰還コイル電流による磁束で打ち消される点で異なる。被測定電流による磁束が打ち消されることによって、電流センサ1が被測定電流を算出する際に、磁気コア10のヒステリシスの影響が低減される。その結果、ゼロフラックス方式によれば、被測定電流と帰還コイル電流との間の関係を表すグラフの直線性が向上する。また、被測定電流による磁束が打ち消されることによって、電流センサ1が被測定電流を算出する際に、温度変化の影響が低減される。その結果、被測定電流の算出値の安定性が向上する。つまり、ゼロフラックス方式によれば、被測定電流がより一層高い精度で算出される。
検波回路40と帰還回路34とは、1つの回路に含まれていてもよい。
帰還コイル電流は、励磁電流によって磁気コア10に沿う閉磁路に生じる磁束によって誘導される電流も含む。つまり、帰還コイル電流の大きさに基づいて測定された電流は、励磁信号に起因するノイズを含む。励磁信号に起因するノイズは、励磁電流によって磁気コア10に生じる磁束に比例する。
本実施形態に係る電流センサ1は、さらに積分増幅回路50と演算回路60とを備えることによって、帰還コイル電流に含まれる、励磁信号に起因するノイズを打ち消し、被測定電流の測定精度を向上できる。
積分増幅回路50は、励磁コイル22の出力を取得する。積分増幅回路50は、励磁コイル22の端子電圧を励磁コイル22の出力として取得する。積分増幅回路50は、励磁コイル22の出力を積分する。励磁コイル22の出力を積分した信号は、積分結果ともいう。積分増幅回路50は、積分回路として、抵抗と容量とを含む一次のLPFを有してよい。
コイルの電圧は、コイルで生じる磁束を時間微分した値に比例する。励磁コイル22においては、例えば、以下の式(1)及び式(2)が成り立つ。式(1)及び式(2)において、tは、時間を表している。VLは、励磁コイル22の端子電圧を表している。Φは、励磁コイル22の磁束を表している。
Figure 0006826560
そして、積分結果は、励磁コイル22の端子電圧を積分した信号であるので、励磁コイル22の磁束に比例する。つまり、積分結果は、励磁電流によって磁気コア10に生じる磁束に比例し、帰還コイル電流に含まれるノイズに比例する。積分増幅回路50は、積分結果を所定倍率で増幅し、その結果得られた信号を演算回路60に出力する。積分増幅回路50が演算回路60に出力する信号は、打ち消し信号ともいう。打ち消し信号は、帰還電流に含まれるノイズと同一又は類似の信号となっている。打ち消し信号は、電圧によって表されているものとする。積分増幅回路50は、増幅回路として、オペアンプを含む回路を有してよい。所定倍率は、積分回路に含まれるLPFの時定数、励磁コイル22の巻数、帰還コイル32の巻数、又は、帰還コイル32の自己インダクタンス等に基づいて決定される。
所定倍率は、帰還コイル電流と、励磁コイル22の出力とに基づいて決定されてもよい。所定倍率は、帰還コイル電流の波形と、励磁コイル22の電圧の波形とに基づいて決定されてもよい。言い換えると、積分増幅回路50は、帰還コイル電流と、励磁コイル22の出力とに基づいて、所定倍率を決定してもよい。
所定倍率は、被測定電流がゼロである場合における帰還コイル電流と、励磁コイル22の電圧とに基づいて決定されてもよい。被測定電流がゼロである場合における帰還コイル電流は、ノイズの成分のみを含む。被測定電流がゼロである条件の下で所定倍率が決定されることによって、打ち消し信号は、励磁信号に起因するノイズに効率的に近づけられる。
所定倍率は、被測定電流がゼロである場合に限られず、被測定電流が所定値である場合における帰還コイル電流と、励磁コイル22の電圧とに基づいて決定されてもよい。所定値は、例えば、直流の1A(アンペア)等であってもよい。
所定倍率は、帰還コイル電流の瞬時データと、励磁コイル22の電圧の瞬時データとに基づいて決定されてもよい。所定倍率が瞬時データに基づいて決定されることで、打ち消し信号は、励磁信号に起因するノイズにさらに効率的に近づけられる。
以上述べてきたような種々の方法によって、打ち消し信号が励磁信号に起因するノイズに近づけられる結果として、電流センサ1の測定精度が高められる。
演算回路60は、帰還回路34から帰還電流に基づく信号を取得するとともに、積分増幅回路50から打ち消し信号を取得する。帰還電流に基づく信号は、電圧で表されているものとする。演算回路60は、帰還電流に基づく信号から、打ち消し信号を減算し、減算結果を出力部70に出力する。演算回路60は、減算回路として、オペアンプを含む回路を有してよい。
出力部70は、演算回路60の減算結果に基づいて、被測定電流の測定値を出力する。演算回路60の減算結果は、帰還電流に基づく信号において、励磁信号に起因するノイズの影響が低減された信号に対応する。つまり、出力部70から出力される測定値において、励磁信号に起因するノイズの影響が低減されている。その結果、被測定電流の測定値の精度が向上できる。
電流センサ1は、励磁回路24と帰還回路34とによって、励磁信号に基づいて磁気コア10に沿う閉磁路に生じる磁束を打ち消すようにフィードバックをかけている。つまり、励磁回路24と帰還回路34とは、フィードバック系を構成している。電流センサ1は、フィードバック系の外側に、積分増幅回路50と演算回路60とを備えている。このようにすることで、積分増幅回路50及び演算回路60がフィードバック系における動作に及ぼす影響は、無視できる程度に小さい、又は、無い。その結果、電流センサ1による電流の測定精度がより一層高められる。
磁気コア10は、開閉可能であってよい。磁気コア10は、図4及び図5に示されるように、接触部14と変形部16とを有してもよい。磁気コア10は、接触部14を開いている状態で導線2の周囲に取り付けられた後、接触部14を閉じた状態で導線2の軸周りの閉磁路を構成する。変形部16は、ヒンジ等の開閉構造を有してよいし、可撓性を有してもよい。磁気コア10が開閉可能であることによって、磁気センサ20が導線2に取り付けられやすくなる。結果として、電流センサ1の利便性が向上する。
図6に示される比較例1に係る電流センサ91は、図1に例示される電流センサ1と比較して、積分増幅回路50と演算回路60とを備えていない。比較例1に係る電流センサ91において、出力部70は、帰還電流に基づいて、被測定電流を算出し、電流の測定結果として出力する。出力部70が出力する測定結果において、帰還電流から励磁信号に起因するノイズが打ち消されていない。つまり、電流センサ91による測定結果は、励磁信号に起因するノイズを含む。
図7に示される比較例2に係る電流センサ92は、2つの磁気コア10a及び10bと、2つの励磁コイル22a及び22bとを備える。電流センサ92は、励磁コイル22aによって磁気コア10aを励磁することで生じる磁束の向きと、励磁コイル22bによって磁気コア10bを励磁することで生じる磁束の向きとを逆向きにする。このようにすることで、帰還コイル32に流れる帰還電流に含まれる励磁信号に起因するノイズが打ち消される。その結果、電流センサ92による測定結果は、励磁信号に起因するノイズを含みにくい。しかし、磁気コア10及び励磁コイル22の数が増加する。つまり、比較例2に係る電流センサ92において、そのコストが増大するとともに、そのサイズが大きくなる。
一方、本実施形態に係る電流センサ1は、積分増幅回路50及び演算回路60を備えることによって、帰還電流に含まれる励磁信号に起因するノイズを打ち消す。積分増幅回路50及び演算回路60は、LPF又はオペアンプ等の比較的安価な部品又は回路によって構成されてよい。つまり、本実施形態に係る電流センサ1は、コストの低減と小型化とを図りつつ、被測定電流の測定精度を向上できる。
以上、本開示に係る実施形態について、図面を参照して説明してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲においての種々の変更も含まれる。
本開示において、X軸、Y軸、及びZ軸は、説明の便宜上設けられたものであり、互いに入れ替えられてよい。本開示に係る構成は、X軸、Y軸、及びZ軸によって構成される直交座標系を用いて説明されてきた。本開示に係る各構成の位置関係は、直交関係にあると限定されるものではない。
1 電流センサ
2 導線
10 磁気コア
12 集磁器
14 接触部
16 変形部
20 磁気センサ
22 励磁コイル
24 励磁回路
32 帰還コイル
34 帰還回路
40 検波回路
50 積分増幅回路
60 演算回路
70 出力部

Claims (4)

  1. 被測定電流が流れる導線の軸周りに配置可能な磁気コアと、
    前記磁気コアに巻かれている励磁コイルと、
    前記磁気コア及び前記励磁コイルの外側に巻かれている帰還コイルと、
    前記励磁コイルに励磁電流を入力する励磁回路と、
    前記励磁コイルの出力に基づき、前記被測定電流に応じた信号を検出する検波回路と、
    前記帰還コイルに、前記検波回路で検出した前記被測定電流に応じた信号に基づく帰還信号を出力する帰還回路と、
    前記励磁コイルの端子電圧を積分し、所定倍率で増幅した結果を打ち消し信号として出力する積分増幅回路と、
    前記帰還回路が出力した前記帰還信号によって前記帰還コイルに流れる帰還コイル電流に基づく信号から、前記打ち消し信号を減算する演算回路と
    前記演算回路の減算結果に基づいて、前記被測定電流の測定値を出力する出力部と
    を備える、電流センサ。
  2. 前記帰還回路は、前記帰還コイルに、前記帰還信号として帰還電流を流し、
    前記帰還コイル電流は、前記被測定電流によって前記帰還コイルに誘導される誘導電流と、前記帰還電流とを含む、請求項1に記載の電流センサ。
  3. 前記磁気コアは、開閉可能である、請求項1又は2に記載の電流センサ。
  4. 前記積分増幅回路は、前記帰還コイル電流と、前記励磁コイルの出力とに基づいて、前記所定倍率を決定する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電流センサ。
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