JP6819821B2 - マルチプレクサ - Google Patents

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Description

本発明は、弾性波フィルタを備えるマルチプレクサに関する。
近年の移動体通信端末には、一端末で複数の通信バンド(周波数帯域)および複数の無線方式、いわゆるマルチバンド化およびマルチモード化に対応することが要求されている。これに対応すべく、アンテナに接続されるフロントエンド部には、複数の通信バンドの高周波信号を分波/合波する小型のマルチプレクサが配置される。
特許文献1(図8)には、3つのフィルタ(ローパスフィルタ、バンドパスフィルタ、ハイパスフィルタ)と、共通ポート(共通端子)に並列接続(共通ポートおよびグランドに接続)されたインダクタンス素子と、を備えた複合フィルタ回路(マルチプレクサ)が開示されている。
特開2006−345027号公報
特許文献1に記載されたマルチプレクサでは、共通端子に並列接続されたインダクタンス素子は、共通端子に接続される外部回路(例えばアンテナ)と上記3つのフィルタとのインピーダンス整合がとるために設けられる。
しかしながら、上記マルチプレクサの回路接続を実現すべく、共通端子に上記3つのフィルタよりも近接させて上記インダクタンス素子を接続した場合、外部回路(例えばアンテナ)と上記3つのフィルタとのインピーダンス整合は精度よくとれない。具体的には、上記インダクタンス素子により上記3つのフィルタの合成インピーダンスを誘導性側にシフトさせることができるので、フィルタ単体のインピーダンスは、予め容量性となるように設計される。容量性インピーダンスを有する各フィルタとしては、例えば、弾性波フィルタが使用される。この場合、フィルタ単体のインピーダンスと比較して、より容量性側かつ低インピーダンス側にシフトする上記3つのフィルタの合成インピーダンスを、上記インダクタンス素子により誘導性側にシフトさせることはできるが、基準インピーダンスに近づけることは困難である。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、3つ以上の弾性波フィルタが共通端子に接続されたマルチプレクサであって、当該共通端子に接続される外部回路とのインピーダンス整合を精度よくとることが可能なマルチプレクサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るマルチプレクサは、共通端子と、前記共通端子に接続された第1弾性波フィルタと、前記共通端子と前記第1弾性波フィルタとを接続する第1配線と、前記第1配線上の第1接続ノードに接続された第2弾性波フィルタと、前記第1配線上の第2接続ノードに接続された第3弾性波フィルタと、前記第1接続ノードと前記第2弾性波フィルタとを接続する第2配線と、前記第2接続ノードと前記第3弾性波フィルタとを接続する第3配線と、前記第1配線のうち前記第1接続ノードから前記第1弾性波フィルタまでの配線領域とグランドとの間、または、前記第2配線とグランドとの間に接続されたインダクタンス素子と、を備え、前記第1配線において、前記共通端子から前記第1接続ノードまでの長さは、前記共通端子から前記第2接続ノードまでの長さよりも長い。
共通端子に接続される外部回路とのインピーダンス整合を高精度にとれるマルチプレクサを提供することが可能となる。
図1Aは、実施例に係るマルチプレクサを構成する回路素子の配置構成図である。 図1Bは、実施例に係るマルチプレクサの平面構成図である。 図2Aは、比較例1に係るマルチプレクサを構成する回路素子の配置構成図である。 図2Bは、比較例1に係るマルチプレクサの平面構成図である。 図3Aは、比較例2に係るマルチプレクサを構成する回路素子の配置構成図である。 図3Bは、比較例2に係るマルチプレクサの平面構成図である。 図4Aは、実施例に係るマルチプレクサのインピーダンス特性を表すスミスチャートである。 図4Bは、比較例1に係るマルチプレクサのインピーダンス特性を表すスミスチャートである。 図5は、実施例および比較例1に係るマルチプレクサのインピーダンスを通過帯域ごとに比較したスミスチャートである。 図6は、実施例および比較例1に係る6つのフィルタの通過特性を比較したグラフである。 図7は、実施例に係るマルチプレクサを構成する弾性波フィルタの共振子を模式的に表す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例および図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施例は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施例で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置および接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。以下の実施例における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、図面に示される構成要素の大きさまたは大きさの比は、必ずしも厳密ではない。
(実施の形態)
[1.マルチプレクサの配置構成]
図1Aは、実施例に係るマルチプレクサ1を構成する回路素子の配置構成図である。同図に示すように、マルチプレクサ1は、共通端子100と、受信フィルタ11、13および15と、送信フィルタ12、14および16と、インダクタ31および32と、受信出力端子110、130および150と、送信入力端子120、140および160と、を備える。
マルチプレクサ1は、共通端子100において、例えばアンテナ素子などの外部回路と接続される。また、受信出力端子110、130および150は、例えば、受信増幅回路と接続される。また、送信入力端子120、140および160は、例えば、送信増幅回路と接続される。
受信フィルタ11は、入力端がインダクタ32を介して接続ノードn1(第2接続ノード)に接続され、出力端が受信出力端子110に接続され、通信バンドAの受信帯域を通過帯域とする第3弾性波フィルタである。通信バンドAの受信帯域は、例えば、LTE(Long Term Evolution)のバンド25の受信帯域(1930−1995MHz)が適用される。
送信フィルタ12は、出力端が接続ノードn3(第2接続ノード)に接続され、入力端が送信入力端子120に接続され、通信バンドAの送信帯域を通過帯域とする第3弾性波フィルタである。通信バンドAの送信帯域は、例えば、LTEのバンド25の送信帯域(1850−1915MHz)が適用される。
受信フィルタ13は、入力端が接続ノードn4(第2接続ノード)に接続され、出力端が受信出力端子130に接続され、通信バンドBの受信帯域を通過帯域とする第3弾性波フィルタである。通信バンドBの受信帯域は、例えば、LTEのバンド66の受信帯域(2110−2200MHz)が適用される。
送信フィルタ14は、出力端が接続ノードn2(第2接続ノード)に接続され、入力端が送信入力端子140に接続され、通信バンドBの送信帯域を通過帯域とする第3弾性波フィルタである。通信バンドBの送信帯域には、例えば、LTEのバンド66の送信帯域(1710−1780MHz)が適用される。
受信フィルタ15は、入力端が接続ノードn5(第1接続ノード)に接続され、出力端が受信出力端子150に接続され、通信バンドCの受信帯域を通過帯域とする第1弾性波フィルタである。通信バンドCの受信帯域には、例えば、LTEのバンド30の受信帯域(2350−2360MHz)が適用される。
送信フィルタ16は、出力端が接続ノードn5(第1接続ノード)に接続され、入力端が送信入力端子160に接続され、通信バンドCの送信帯域を通過帯域とする第2弾性波フィルタである。通信バンドCの送信帯域には、例えば、LTEのバンド30の送信帯域(2305−2315MHz)が適用される。
上記6つの弾性波フィルタの詳細な構造については後述する。
接続ノードn1、n2、n3、n4およびn5は、全て、共通端子100と各弾性波フィルタとを結ぶ配線上のノードである。
インダクタ31は、接続ノードn5とグランドとの間に接続されたインダクタンス素子であり、受信フィルタ11、13、15および送信フィルタ12、14、16と、共通端子100に接続された外部回路とのインピーダンス整合をとるためのインピーダンス整合素子である。
インダクタ32は、接続ノードn1と受信フィルタ11の入力端との間に直列接続されたインダクタンス素子であり、接続ノードn1から受信フィルタ11を見た場合のインピーダンスの位相を調整するための位相調整素子である。
なお、本実施の形態に係るマルチプレクサにおいて、インダクタ32は必須の構成要素ではない。
また、本実施の形態に係るマルチプレクサにおいて、6つの弾性波フィルタを有さなくてもよく、3以上の弾性波フィルタを有していればよい。例えば、第1弾性波フィルタである受信フィルタ15と、第2弾性波フィルタである送信フィルタ16と、第3弾性波フィルタである受信フィルタ11、13、および送信フィルタ12、14のうち少なくとも1つと、を有していればよい。さらに、本実施の形態に係るマルチプレクサを構成する3以上の弾性波フィルタは、送信フィルタおよび受信フィルタのいずれであってもよい。
本実施例に係るマルチプレクサ1では、受信フィルタ11、13、15、送信フィルタ12、14および16の6つの弾性波フィルタが、共通端子100に電気的に接続されている回路構成を有している。さらに、本実施例に係るマルチプレクサ1では、上記回路構成を実現するための各回路素子の配置構成が、従来にない構成となっている。以下では、本実施例に係るマルチプレクサ1を構成する各回路素子の配置構成について詳細に説明する。
図1Bは、実施例に係るマルチプレクサ1の平面構成図である。同図に示すように、本実施例に係るマルチプレクサ1は、図1Aに示された各回路素子に加えて、さらに、共通端子100と各弾性波フィルタとを接続する接続配線を有している。上記接続配線は、配線21、22、23、24、25および26を含む。
配線21は、共通端子100と受信フィルタ15とを接続する第1配線である。配線22は、接続ノードn5と送信フィルタ16とを接続する第2配線である。配線23は、接続ノードn4と受信フィルタ13とを接続する第3配線である。配線24は、接続ノードn3と送信フィルタ12とを接続する第3配線である。配線25は、接続ノードn2と送信フィルタ14とを接続する第3配線である。配線26は、接続ノードn1と受信フィルタ11とを接続する第3配線である。
ここで、共通端子100から接続ノードn5までの配線の長さは、共通端子100から接続ノードn4までの配線の長さ、共通端子100から接続ノードn3までの配線の長さ、共通端子100から接続ノードn2までの配線の長さ、および、共通端子100から接続ノードn1までの配線の長さのいずれよりも長い。また、インダクタ31は、他の接続ノードを介することなく、接続ノードn5に接続されている。つまり、インダクタ31は、接続ノードn1〜n5のうち、共通端子100と最も配線距離の大きい接続ノードn5に接続されている。
実施例に係るマルチプレクサ1の上記配置構成によれば、共通端子100に接続される外部回路とのインピーダンス整合を高精度にとることが可能となる。
なお、インダクタ31は、接続ノードn5とグランドとの間に接続されるだけでなく、接続ノードn5から受信フィルタ15の入力端までの配線、および、接続ノードn5から送信フィルタ16の出力端までの配線、のいずれかとグランドとの間に接続されていればよい。
また、本実施例に係るマルチプレクサ1は、図1Bに示すように、さらに、実装基板50を有していてもよい。実装基板50には、共通端子100、受信フィルタ11、13、15、送信フィルタ12、14、16が実装されている。さらに、実装基板50には、配線21〜26が形成されている。インダクタ31および32は、それぞれ、実装基板50上に表面実装されたチップ状のインダクタであってもよく、または、実装基板50内のコイルパターンで形成されたインダクタであってもよい。
実装基板50を有する上記構成によれば、各弾性波フィルタを実装する実装基板50に配線21〜26が形成され、また、インダクタ31が実装されているので、マルチプレクサ1を小型のモジュールとすることが可能となる。
なお、実装基板50は、複数の誘電体層を有する多層基板であってもよい。高周波信号を低損失で伝搬させる基板としては、誘電損失の小さい低誘電率のものが使用される。しかし、低誘電率の多層基板の場合、上記配線21〜26による各弾性波フィルタのインピーダンスの位相変化が大きくなる。この場合であっても、本実施例に係るマルチプレクサ1の上記構成によれば、共通端子100から最も配線距離の大きい受信フィルタ15に近接して、他の接続ノードおよび他の弾性波フィルタを介さずに、接続ノードn5にインダクタ31が接続されている。これにより、実装基板50の誘電損失を抑制しつつ、共通端子100から見た受信フィルタ11、13、15、送信フィルタ12、14、16のインピーダンスを基準インピーダンス(例えば、50Ω)に合わせることが可能となる。
実施例に係るマルチプレクサ1において、実装基板50を平面視した場合(z軸方向から見た場合)、例えば、各弾性波フィルタのサイズは、それぞれ、0.8mm×1.1mmとなり、インダクタ31および32のサイズは、それぞれ、0.4mm×0.2mmとなり、マルチプレクサ1のサイズは、4.8mm×3.5mmとなる。なお、上記サイズは、各弾性波フィルタとして、上述したLTEのバンド25、66、30を適用し、実装基板50として複数の誘電体層を有する多層基板を適用した場合のものである。
[2.マルチプレクサの小型化およびインピーダンス整合]
以下では、本実施例に係るマルチプレクサ1が、従来のマルチプレクサと比較して、小型化およびインピーダンス整合の点で優れていることを説明する。まず、従来のマルチプレクサの配置構成である比較例1および比較例2に係るマルチプレクサの配置構成について説明する。
図2Aは、比較例1に係るマルチプレクサ500を構成する回路素子の配置構成図である。同図に示すように、マルチプレクサ500は、共通端子100と、受信フィルタ11、13および15と、送信フィルタ12、14および16と、インダクタ33および34と、受信出力端子110、130および150と、送信入力端子120、140および160と、を備える。比較例1に係るマルチプレクサ500は、実施例に係るマルチプレクサ1と比較して、インダクタンス素子の配置構成が異なる。比較例1に係るマルチプレクサ500について、実施例に係るマルチプレクサ1と同じ構成については説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
インダクタ33は、接続ノードn1とグランドとの間に接続されたインダクタンス素子であり、受信フィルタ11、13、15および送信フィルタ12、14、16と、共通端子100に接続された外部回路とのインピーダンス整合をとるためのインピーダンス整合素子である。
インダクタ34は、接続ノードn1と受信フィルタ11の入力端との間に直列接続されたインダクタンス素子であり、実施例に係るインダクタ32と同様の機能を有する。
図2Bは、比較例1に係るマルチプレクサ500の平面構成図である。同図に示すように、比較例1に係るマルチプレクサ500は、図2Aに示された各回路素子に加えて、さらに、共通端子100と各弾性波フィルタとを接続する接続配線を有している。上記接続配線は、配線521、522、523、524、525および526を含む。
配線521は、共通端子100と受信フィルタ15とを接続する第1配線である。配線522は、接続ノードn5と送信フィルタ16とを接続する第2配線である。配線523は、接続ノードn4と受信フィルタ13とを接続する第3配線である。配線524は、接続ノードn3と送信フィルタ12とを接続する第3配線である。配線525は、接続ノードn2と送信フィルタ14とを接続する第3配線である。配線526は、接続ノードn1と受信フィルタ11とを接続する第3配線である。
ここで、共通端子100から接続ノードn1までの配線の長さは、共通端子100から接続ノードn5までの配線の長さ、共通端子100から接続ノードn4までの配線の長さ、共通端子100から接続ノードn3までの配線の長さ、共通端子100から接続ノードn2までの配線の長さのいずれよりも短い。また、インダクタ33は、他の接続ノードを介することなく、接続ノードn1に接続されている。つまり、インダクタ33は、接続ノードn1〜n5のうち、共通端子100と最も配線距離の小さい接続ノードn1に接続されている。
比較例1に係るマルチプレクサ500の上記配置構成によれば、共通端子100に接続される外部回路とのインピーダンス整合を精度よくとることが困難である。
比較例1に係るマルチプレクサ500において、実装基板50を平面視した場合(z軸方向から見た場合)、例えば、各弾性波フィルタのサイズは、それぞれ、0.8mm×1.1mmとなり、インダクタ31および32のサイズは、それぞれ、0.4mm×0.2mmとなり、マルチプレクサ1のサイズは、4.8mm×3.5mmとなり、実施例に係るマルチプレクサ1と同じサイズとなる。なお、上記サイズは、各弾性波フィルタとして上述したLTEのバンド25、66、30を適用し、実装基板50として複数の誘電体層を有する多層基板を適用した場合のものである。
図3Aは、比較例2に係るマルチプレクサ600を構成する回路素子の配置構成図である。同図に示すように、マルチプレクサ600は、共通端子100と、受信フィルタ11、13および15と、送信フィルタ12、14および16と、インダクタ35および36と、受信出力端子110、130および150と、送信入力端子120、140および160と、を備える。比較例2に係るマルチプレクサ600は、実施例に係るマルチプレクサ1と比較して、インダクタンス素子の配置構成および配線構成が異なる。比較例2に係るマルチプレクサ600について、実施例に係るマルチプレクサ1と同じ構成については説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
インダクタ35は、接続ノードn1とグランドとの間に接続されたインダクタンス素子であり、受信フィルタ11、13、15および送信フィルタ12、14、16と、共通端子100に接続された外部回路とのインピーダンス整合をとるためのインピーダンス整合素子である。
インダクタ36は、接続ノードn1と受信フィルタ11の入力端との間に直列接続されたインダクタンス素子であり、実施例に係るインダクタ32と同様の機能を有する。
図3Bは、比較例2に係るマルチプレクサ600の平面構成図である。同図に示すように、比較例2に係るマルチプレクサ600は、図3Aに示された各回路素子に加えて、さらに、共通端子100と各弾性波フィルタとを接続する接続配線を有している。上記接続配線は、配線621、622、623、624、625および626を含む。
配線621は、共通端子100と受信フィルタ15とを接続する。配線622は、接続ノードn1と送信フィルタ16とを接続する。配線623は、接続ノードn1と受信フィルタ13とを接続する。配線624は、接続ノードn1と送信フィルタ12とを接続する。配線625は、接続ノードn1と送信フィルタ14とを接続する。配線626は、接続ノードn1と受信フィルタ11とを接続する。
ここで、比較例2に係るマルチプレクサ600では、共通端子100と受信フィルタ15とを接続する配線621上には、1つの接続ノードn1しかなく、6つの弾性波フィルタの全てが、他の接続ノードを介することなく接続ノードn1に接続されている。
比較例2に係るマルチプレクサ600の上記配置構成によれば、配線621上に1つの接続ノードn1しか存在しないので、例えば、共通端子100が6つの弾性波フィルタが配置された領域の外周部に配置された場合、および、各弾性波フィルタが対称配置されない場合などにおいて、配線621上に複数の接続ノードが存在する配置構成と比較して、共通端子100と各弾性波フィルタとを結ぶ配線の合計長さが長くなってしまう。このため、マルチプレクサ600の伝搬損失が大きくなり、また、小型化に不利となる。
比較例2に係るマルチプレクサ600において、実装基板50を平面視した場合(z軸方向から見た場合)、例えば、各弾性波フィルタのサイズは、それぞれ、0.8mm×1.1mmとなり、インダクタ35および36のサイズは、それぞれ、0.4mm×0.2mmとなり、マルチプレクサ1のサイズは、4.8mm×4.0mmとなり、実施例に係るマルチプレクサ1および比較例1に係るマルチプレクサ500と比較して大きくなってしまう。なお、上記サイズは、各弾性波フィルタとして上述したLTEのバンド25、66、30を適用し、実装基板50として複数の誘電体層を有する多層基板を適用した場合のものである。
つまり、実施例および比較例1のように、共通端子100と各弾性波フィルタとを接続する配線上に複数の接続ノードを設ける構成のほうが、比較例2のように上記配線上に単一の接続ノードを設ける構成に比べ、上記配線のレイアウト制約を受けにくくなり、小型化に有利である。
なお、これに対し、別の比較例として、複数の弾性波フィルタが共通端子100に接続された回路構成を実現すべく、各弾性波フィルタと共通端子100とを接続する配線を弾性波フィルタごとに設けた場合、共通端子100の位置により当該配線の合計長さが長くなり、マルチプレクサの伝搬損失が大きくなり、また、小型化に不利となる。
上述したように、3以上の弾性波フィルタが共通端子に接続された構成を有するマルチプレクサにおいて、実施例および比較例1のように、共通端子100と各弾性波フィルタとを接続する配線上に複数の接続ノードを設けることにより、当該配線を効率良く引き回すことができ、小型化に有利となる。しかしながら、接続ノードが複数存在する場合、比較例1の配線構成の場合、高周波伝搬特性が悪化することがわかった。以下、インピーダンス整合の観点から、実施例に係るマルチプレクサ1および比較例1に係るマルチプレクサ500の作用を比較して、高周波伝搬特性の差異が発生することを説明する。
図4Aは、実施例に係るマルチプレクサ1のインピーダンス特性を表すスミスチャートである。図4Bは、比較例に係るマルチプレクサ500のインピーダンス特性を表すスミスチャートである。より具体的には、図4Aには、実施例に係るマルチプレクサ1において、各接続ノードから弾性波フィルタを見た場合の通過帯域におけるインピーダンスが示されている。また、図4Bには、比較例1に係るマルチプレクサ500において、各接続ノードから弾性波フィルタを見た場合の通過帯域におけるインピーダンスが示されている。
図4Aおよび図4Bの双方において、共通端子100から最も配線距離の大きい位置にある受信フィルタ15から、順次、各接続ノード(n5→n1)を経由してインピーダンスが変化し、最終的に共通端子100にて各弾性波フィルタの合成インピーダンスが基準インピーダンスに整合されていく遷移状態が示されている。なお、受信フィルタ11、13、15、送信フィルタ12、14、16のそれぞれは、容量性インピーダンスを有する弾性波フィルタであり、これらの容量性インピーダンスを誘導性側にシフトするために、インダクタ31または33が付加されている。
まず、比較例1に係るマルチプレクサ500では、図4Bに示すように、共通端子100からの配線距離が最も大きい位置にある受信フィルタ15を単体で見た場合(図4Bのx2から受信フィルタ15を見た場合)の通過帯域(C−Rx)におけるインピーダンスは、容量性領域にある(図4BのC−Rx単体)。
次に、図4Bに示すように、接続ノードn5からn1へと、共通端子100に近づくにつれ、受信フィルタ15に、他の弾性波フィルタである送信フィルタ16、受信フィルタ13、送信フィルタ12、14、受信フィルタ11が並列接続される。よって、上記6つの弾性波フィルタの合成インピーダンスは、受信フィルタ15単体のインピーダンスに対して、より容量性側かつ低インピーダンス側へシフトする(図4Bのn1(+他フィルタ接続))。なお、受信フィルタ15に、受信フィルタ11、13、送信フィルタ12、14、16が並列接続される間、受信フィルタ15は接続ノードn5からn1を経由することになる。このため、(インダクタ31が接続されていない状態における)接続ノードn1から見た6つの弾性波フィルタの合成インピーダンス(図4Bのz2から並列接続された6つの弾性波フィルタを見たインピーダンス)は、配線521により、上記6つの弾性波フィルタの合成インピーダンス(図4Bのn1(+他フィルタ接続))に対して、等レジスタンス円を時計回りにシフトする(図4Bのn1(+他フィルタ接続+配線))。
次に、図4Bに示すように、接続ノードn1において、インダクタ31により、接続ノードn1から見た上記6つの弾性波フィルタの合成インピーダンス(図4Bのy2から並列接続された6つの弾性波フィルタを見たインピーダンス)は、等コンダクタンス円上を反時計回りにシフトし、誘導性領域に位置する(図4Bのn1(+他フィルタ接続+配線+パラレルL))。ただし、このy2において、上記6つの弾性波フィルタの合成インピーダンスがインダクタ31により誘導性領域に配置されても、z2におけるインダクタ31の付加前における上記6つの弾性波フィルタの合成インピーダンスが、基準インピーダンスから大幅に容量性インピーダンスかつ低インピーダンスにずれてしまっている。このため、インダクタ31の付加後のy2における上記6つの弾性波フィルタの合成インピーダンスは、インダクタ31により等コンダクタンス円上を反時計回りにシフトしても、基準インピーダンスから低インピーダンス側に大幅にずれた誘導性領域に位置することとなる。この結果、共通端子100から並列接続された上記6つの弾性波フィルタを見た合成インピーダンス(つまり、マルチプレクサ500のインピーダンス)は、基準インピーダンスから低インピーダンス側に大きく外れた状態となってしまう。
これに対して、実施例に係るマルチプレクサ1では、図4Aに示すように、共通端子100からの配線距離が最も大きい位置にある受信フィルタ15を単体で見た場合(図4Aのx1から受信フィルタ15を見た場合)の通過帯域(C−Rx)におけるインピーダンスは、比較例1に係るマルチプレクサ500と同様に、容量性領域にある(図4AのC−Rx単体)。
次に、図4Aに示すように、接続ノードn5において、インダクタ31により、接続ノードn5から見た受信フィルタ15のインピーダンス(図4Aのy1から受信フィルタ15を見たインピーダンス)は、等コンダクタンス円上を反時計回りにシフトし、誘導性領域に位置する(図4Aのn5(+パラレルL))。つまり、このy1(接続ノードn5)において、受信フィルタ11、13、送信フィルタ12、14、16が並列接続される前の受信フィルタ15のインピーダンスがインダクタ31により誘導性領域に配置される。このとき、インダクタ31の付加前のx1における受信フィルタ15のインピーダンスは、並列接続された6つの弾性波フィルタの合成インピーダンスと比較して、基準インピーダンスに近い容量性インピーダンスとなっている。このため、インダクタ31が付加された後のy1(接続ノードn5)における受信フィルタ15のインピーダンスは、インダクタ31により等コンダクタンス円上を反時計回りにシフトしても、基準インピーダンスに近い状態で誘導性領域に位置することとなる。
次に、図4Aに示すように、接続ノードn1から見た上記6つの弾性波フィルタの合成インピーダンス(図4Aのz1から並列接続された上記6つの弾性波フィルタを見たインピーダンス)は、等コンダクタンス円上を反時計回りにシフトしつつ、配線21により等レジスタンス円を時計回りにシフトする。しかしながら、上記シフト前のy1(接続ノードn5)における受信フィルタ15のインピーダンスが、基準インピーダンスに近い誘導性領域に位置しているため、上記シフト量は小さくなる。この結果、共通端子100から並列接続された上記6つの弾性波フィルタを見た合成インピーダンス(つまり、マルチプレクサ1のインピーダンス)は、基準インピーダンスに精度よく整合された状態となる。
すなわち、本実施例に係るマルチプレクサ1では、容量性インピーダンスを有する6つの弾性波フィルタの合成インピーダンスを誘導性領域へとシフトさせる並列接続型のインダクタを、複数の接続ノードのうち、6つの弾性波フィルタが共通端子100で共通化される前の(共通端子100から最も遠い)接続ノードに接続する。共通端子100から最も配線距離の大きい位置に接続された受信フィルタ15に対して、その他の弾性波フィルタが接続される前にインダクタ31を接続し、受信フィルタ15のインピーダンスを、基準インピーダンスに近い誘導性領域にシフトさせることで、その後の配線およびその他の弾性波フィルタ付加によるインピーダンス変化の影響が最小限に抑えられる。これにより、マルチプレクサ1のインピーダンスを、低インピーダンス側に外れないようにすることが可能となる。
つまり、並列接続型のインダクタ31を、接続ノードn1〜n5のうち、共通端子100から最も配線距離の大きい接続ノードn5から受信フィルタ15の入力端までの配線21とグランドとの間、または、接続ノードn5から送信フィルタ16の出力端までの配線22とグランドとの間に接続する。言い換えると、並列接続型のインダクタ31を、共通端子100から最も配線距離の大きい接続ノードn5から、他の接続ノードを介さずに、グランドとの間に接続する。
図5は、実施例に係るマルチプレクサ1および比較例1に係るマルチプレクサ500のインピーダンスを通過帯域ごとに比較したスミスチャートである。より具体的には、図5の(a)には、共通端子100から実施例に係るマルチプレクサ1および比較例1に係るマルチプレクサ500を見た場合の、バンド25の送信帯域(A−Tx:1850−1915MHz)におけるインピーダンスが示されている。また、図5の(b)には、共通端子100から実施例に係るマルチプレクサ1および比較例1に係るマルチプレクサ500を見た場合の、バンド25の受信帯域(A−Rx:1930−1995MHz)におけるインピーダンスが示されている。また、図5の(c)には、共通端子100から実施例に係るマルチプレクサ1および比較例1に係るマルチプレクサ500を見た場合の、バンド66の送信帯域(B−Tx:1710−1780MHz)におけるインピーダンスが示されている。また、図5の(d)には、共通端子100から実施例に係るマルチプレクサ1および比較例1に係るマルチプレクサ500を見た場合の、バンド66の受信帯域(B−Rx:2110−2200MHz)におけるインピーダンスが示されている。また、図5の(e)には、共通端子100から実施例に係るマルチプレクサ1および比較例1に係るマルチプレクサ500を見た場合の、バンド30の送信帯域(C−Tx:2305−2315MHz)におけるインピーダンスが示されている。また、図5の(f)には、共通端子100から実施例に係るマルチプレクサ1および比較例1に係るマルチプレクサ500を見た場合の、バンド30の受信帯域(C−Rx:2350−2360MHz)におけるインピーダンスが示されている。
図5の(a)〜(f)に示すように、受信フィルタ11、13、15、および、送信フィルタ12、14、16のいずれの通過帯域においても、比較例1に係るマルチプレクサ500よりも実施例に係るマルチプレクサ1のほうが、共通端子100から見たインピーダンスは、基準インピーダンスに近くなっていることが解る。
図6は、実施例および比較例1に係るマルチプレクサを構成する6つの弾性波フィルタの通過特性を比較したグラフである。より具体的には、図6の(a)には、実施例に係るマルチプレクサ1および比較例1に係るマルチプレクサ500の、送信入力端子120−共通端子100間における送信フィルタ12の通過特性が示されている。また、図6の(b)には、実施例に係るマルチプレクサ1および比較例1に係るマルチプレクサ500の、共通端子100−受信出力端子110間における受信フィルタ11の通過特性が示されている。また、図6の(c)には、実施例に係るマルチプレクサ1および比較例1に係るマルチプレクサ500の、送信入力端子140−共通端子100間における送信フィルタ14の通過特性が示されている。また、図6の(d)には、実施例に係るマルチプレクサ1および比較例1に係るマルチプレクサ500の、共通端子100−受信出力端子130間における受信フィルタ13の通過特性が示されている。また、図6の(e)には、実施例に係るマルチプレクサ1および比較例1に係るマルチプレクサ500の、送信入力端子160−共通端子100間における送信フィルタ16の通過特性が示されている。また、図6の(f)には、実施例に係るマルチプレクサ1および比較例1に係るマルチプレクサ500の、共通端子100−受信出力端子150間における受信フィルタ15の通過特性が示されている。
図6の(a)〜(f)に示すように、受信フィルタ11、13、15、および、送信フィルタ12、14、16のいずれの通過特性においても、比較例1に係るマルチプレクサ500よりも実施例に係るマルチプレクサ1のほうが、通過帯域における挿入損失が大幅に低減されていることが解る。
つまり、本実施例に係るマルチプレクサ1は、比較例1に係るマルチプレクサ500と比較して、共通端子100から見た各通過帯域のインピーダンスが基準インピーダンスに近くなっていることにより、通過帯域における挿入損失が大幅に低減されている。
なお、実施例に係るマルチプレクサ1を構成する6つの弾性波フィルタのうち、共通端子100からの配線距離の最も大きい弾性波フィルタは、通過帯域が最も高周波側にあってもよい。本実施例では、受信フィルタ15がLTEのバンド30の受信フィルタであり、送信フィルタ16がLTEのバンド30の送信フィルタである。また、受信フィルタ11がLTEのバンド25の受信フィルタであり、送信フィルタ12がLTEのバンド25の送信フィルタである。また、受信フィルタ13がLTEのバンド66の受信フィルタであり、送信フィルタ14がLTEのバンド66の送信フィルタである。この場合には、受信フィルタ15が共通端子100からの配線距離の最も大きく、かつ、通過帯域が最も高周波側にある。
これによれば、受信フィルタ15の通過帯域の周波数が最も高いことから、受信フィルタ15のインピーダンスは、6つの弾性波フィルタのなかで、最も容量性側にシフトする可能性が高い。この受信フィルタ15に近接して、他の接続ノードおよび他の弾性波フィルタを介さずに、並列接続型のインダクタ31が接続されている。このため、受信フィルタ15単体のインピーダンスが最も容量性側にシフトする場合であっても、共通端子100から見た受信フィルタ15のインピーダンスを基準インピーダンスに合わせることが可能となる。これにより、共通端子100から見た上記6つの弾性波フィルタの合成インピーダンスを、より高精度に基準インピーダンスに合わせることが可能となる。
なお、本実施例では、受信フィルタ15が共通端子100からの配線距離の最も大きい弾性波フィルタとしたが、送信フィルタ16を、共通端子100からの配線距離の最も大きい弾性波フィルタとしてもよい。送信フィルタ16の通過帯域は、厳密には、受信フィルタ15の通過帯域よりも低周波側にあるが、送信フィルタ16および受信フィルタ15の通信バンドは、バンド30である。また、送信フィルタ12および受信フィルタ11の通信バンドは、バンド25である。また、送信フィルタ14および受信フィルタ13の通信バンドは、バンド66である。この場合には、送信フィルタ16の通信バンドは、3つの通信バンドのうち最も高周波側にある。この場合であっても、より容量性側にシフトする送信フィルタ16および受信フィルタ15に近接して、他の接続ノードおよび他の弾性波フィルタを介さずに、並列接続型のインダクタ31が接続される。これにより、共通端子100から見た上記6つの弾性波フィルタの合成インピーダンスを、より高精度に基準インピーダンスに合わせることが可能となる。
[3.弾性波フィルタの構造]
図7は、実施例に係るマルチプレクサ1を構成する各弾性波フィルタの共振子を模式的に表す断面図である。
本実施例に係るマルチプレクサ1を構成する受信フィルタ11、13、15、および、送信フィルタ12、14、16は、それぞれ、弾性波フィルタであり、1以上の弾性波共振子を有している。本実施例の受信フィルタ11、13、15、および、送信フィルタ12、14、16は、例えば、直列腕の弾性波共振子および並列腕の弾性波共振子で構成されたラダー型の弾性波フィルタである。図7の(a)〜(c)には、上記6つの弾性波フィルタが有する弾性波共振子のうち、受信フィルタ15が有する弾性波共振子の断面構造が示されている。上記弾性波共振子は、典型的には、図7の(a)に示すように、圧電性を有する基板250と、IDT(InterDigital Transducer)電極260とで構成されている。
IDT電極260は、互いに対向する一対の櫛形電極で構成され、基板250上に形成される。より具体的には、上記一対の櫛形電極のそれぞれは、例えば、互いに平行な複数の電極指と、当該複数の電極指を接続するバスバー電極とで構成されている。
基板250は、支持基板253と、エネルギー閉じ込め層252と、圧電体層251とを備え、支持基板253、エネルギー閉じ込め層252、および圧電体層251がこの順でz軸方向に積層された構造を有している。
圧電体層251は、例えば、LiTaO圧電単結晶または圧電セラミックスが用いられる。
支持基板253は、圧電体層251、エネルギー閉じ込め層252、およびIDT電極260を支持する基板である。
エネルギー閉じ込め層252は、1層または複数の層からなり、その少なくとも1つの層を伝搬する弾性バルク波の速度は、圧電体層251近傍を伝搬する弾性波の速度よりも大きい。例えば、図7の(b)に示すように、低音速層254と、高音速層255との積層構造となっている。低音速層254は、圧電体層251を伝搬する弾性波の音速よりも、低音速層254中のバルク波の音速が低速となる膜である。高音速層255は、圧電体層251を伝搬する弾性波の音速よりも、高音速層255中のバルク波の音速が高速となる膜である。なお、支持基板253を高音速層としてもよい。
また、エネルギー閉じ込め層252は、例えば、図7の(c)に示すように、音響インピーダンスが相対的に低い低音響インピーダンス層256と、音響インピーダンスが相対的に高い高音響インピーダンス層257とが、交互に積層された構成を有する音響インピーダンス層258である。
実施例に係るマルチプレクサ1を構成する弾性波フィルタの上記構成によれば、圧電性を有する基板250を用いた弾性波フィルタは、圧電体層251の誘電率が高いため、インピーダンスが容量性となる傾向にある。この場合であっても、共通端子100から見た受信フィルタ15のインピーダンスを基準インピーダンスに近づけることが可能であり、共通端子100から見たマルチプレクサ1のインピーダンスを基準インピーダンスに整合させることが可能となる。
なお、本実施例に係るマルチプレクサ1を構成する受信フィルタ11、13、15、および、送信フィルタ12、14、16は、例えば、上記の積層構造を有する弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)共振子で構成される。なお、上記6つの弾性波フィルタは、上述した弾性表面波デバイスに限定されず、BAW(Bulk Acoustic Wave)デバイス、もしくは、FBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)等であってもよい。なお、SAWには、表面波だけでなく境界波も含まれる。
(まとめ)
以上、本実施例に係るマルチプレクサ1は、共通端子100と、共通端子100に接続された受信フィルタ15(第1弾性波フィルタ)と、共通端子100と受信フィルタ15とを接続する配線21(第1配線)と、配線21上の接続ノードn5に接続された送信フィルタ16(第2弾性波フィルタ)と、配線21上の接続ノードn4〜n1に接続された受信フィルタ11、13および送信フィルタ12、14(第3弾性波フィルタ)と、接続ノードn5と送信フィルタ16とを接続する配線22(第2配線)と、接続ノードn4〜n1と受信フィルタ11、13および送信フィルタ12、14とを接続する配線23〜26(第3配線)と、配線21のうち接続ノードn5から受信フィルタ15までの配線領域とグランドとの間、または、配線22とグランドとの間に接続されたインダクタ31とを備える。また、共通端子100から接続ノードn5までの配線21の長さは、共通端子100から接続ノードn4までの配線の長さ、共通端子100から接続ノードn3までの配線の長さ、共通端子100から接続ノードn2までの配線の長さ、および、共通端子100から接続ノードn1までの配線の長さのいずれよりも長い。
実施例に係るマルチプレクサ1の上記配置構成によれば、配線21上の接続ノードが複数存在するので、配線21上の接続ノードが1点である構成と比較して、共通端子100および各弾性波フィルタの配置位置の制約を受けることなく、共通端子100と各弾性波フィルタとを結ぶ配線の合計長さを短くできる。
また、弾性波フィルタの容量性インピーダンスを位相シフトするためのインダクタ31が、共通端子100から最も遠く配置された受信フィルタ15が送信フィルタ16と接続されるまでの配線領域に接続される。つまり、インダクタ31が、共通端子100に最近接する位置ではなく、共通端子100から最も離れた配線領域に接続される。このため、接続ノードn5における受信フィルタ15のインピーダンスは、容量性インピーダンスを有するその他の弾性波フィルタとの並列接続により基準インピーダンスから容量性かつ低インピーダンス側の範囲へ逸脱することなく、インダクタ31により、基準インピーダンスに近い状態で誘導性方向へシフトされる。その後、受信フィルタ15のインピーダンスは、その他の弾性波フィルタとの並列接続により容量性側へシフトするが、基準インピーダンスに近い誘導性状態から容量性側へシフトするので、共通端子100から見た6つの弾性波フィルタの合成インピーダンスを基準インピーダンスに合わせることが可能となる。
よって、複数の接続ノードおよびインダクタ31の上記配置により、マルチプレクサ1の低損失化および小型化を実現できる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明に係るマルチプレクサについて、実施例を挙げて説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではない。上記実施例に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、本発明に係るマルチプレクサを内蔵した各種機器も本発明に含まれる。
また、例えば、実施例に係るマルチプレクサにおいて、各構成要素の間に、インダクタおよびキャパシタなどの整合素子、ならびにスイッチ回路が接続されていてもかまわない。なお、インダクタには、各構成要素間を繋ぐ配線による配線インダクタが含まれてもよい。
本発明は、マルチバンド化およびマルチモード化された周波数規格に適用できる低損失のマルチプレクサとして、携帯電話などの通信機器に広く利用できる。
1、500、600 マルチプレクサ
11、13、15 受信フィルタ
12、14、16 送信フィルタ
21、22、23、24、25、26、521、522、523、524、525、526、621、622、623、624、625、626 配線
31、32、33、34、35、36 インダクタ
50 実装基板
100 共通端子
110、130、150 受信出力端子
120、140、160 送信入力端子
250 基板
251 圧電体層
252 エネルギー閉じ込め層
253 支持基板
254 低音速層
255 高音速層
256 低音響インピーダンス層
257 高音響インピーダンス層
258 音響インピーダンス層
260 IDT電極
n1、n2、n3、n4、n5 接続ノード

Claims (5)

  1. 共通端子と、
    前記共通端子に接続された第1弾性波フィルタと、
    前記共通端子と前記第1弾性波フィルタとを接続する第1配線と、
    前記第1配線上の第1接続ノードに接続された第2弾性波フィルタと、
    前記第1配線上の第2接続ノードに接続された第3弾性波フィルタと、
    前記第1接続ノードと前記第2弾性波フィルタとを接続する第2配線と、
    前記第2接続ノードと前記第3弾性波フィルタとを接続する第3配線と、
    前記第1配線のうち前記第1接続ノードから前記第1弾性波フィルタまでの配線領域とグランドとの間、または、前記第2配線とグランドとの間に接続されたインダクタンス素子と、を備え、
    前記第1配線において、前記共通端子から前記第1接続ノードまでの長さは、前記共通端子から前記第2接続ノードまでの長さよりも長い、
    マルチプレクサ。
  2. さらに、
    前記共通端子、前記第1弾性波フィルタ、前記第2弾性波フィルタ、および前記第3弾性波フィルタが実装された実装基板を備え、
    前記第1配線、前記第2配線、および前記第3配線は、前記実装基板に形成され、
    前記インダクタンス素子は、前記実装基板上に表面実装されたチップ状のインダクタ、または、前記実装基板内のコイルパターンで形成されたインダクタである、
    請求項1に記載のマルチプレクサ。
  3. 前記実装基板は、複数の誘電体層を有する多層基板である、
    請求項2に記載のマルチプレクサ。
  4. 前記第1弾性波フィルタの通過帯域は、前記第2弾性波フィルタの通過帯域および前記第3弾性波フィルタの通過帯域のそれぞれよりも、高周波側にある、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。
  5. 前記第1弾性波フィルタ、前記第2弾性波フィルタおよび前記第3弾性波フィルタのそれぞれは、圧電性を有する基板に形成され、
    前記第1弾性波フィルタ、前記第2弾性波フィルタおよび前記第3弾性波フィルタのそれぞれは、IDT(InterDigital Transducer)電極を有する弾性波共振子で構成され、
    前記基板は、
    支持基板と、
    前記IDT電極が一方面上に形成された圧電体層と、
    前記支持基板と前記圧電体層との間に配置され、弾性波エネルギーを閉じ込めることが可能なエネルギー閉じ込め層と、を備え、
    前記エネルギー閉じ込め層は、
    伝搬するバルク波の音速が互いに異なる複数の層、または、音響インピーダンスが互いに異なる複数の層、からなる、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。
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