JP6816148B2 - 精密遊星歯車 - Google Patents

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Description

本出願は、例えば、機械的な腕を動作させるためのロボット機械に適用される精密遊星歯車に関する。
詳細には、本発明は、機械的な腕の関節の近くに取り付けられるように構成され、かつ必要なトルクを伝達できると同時に、角度位置の正確な移送、小型の寸法、軽量、および外部負荷に対する剛性を保証する遊星歯車に関する。
遊星歯車それ自体の歯車に加えられる軸方向のスラストを補償するために、円錐歯車を有する遊星歯車が知られている。例えば特許文献1参照。
さらに、円錐歯車間のバックラッシュを制限するために、円錐歯車の歯を互いに接触状態に保つばねを備えた軸方向のスラストシステムを提供することが知られている。
上記で述べた遊星歯車は、十分に正確ではなく、かつ限定された歯数比を有するという欠点により影響を受ける。
ベベロイド歯車が、同様に知られている。ベベロイド歯車は、非特許文献1〜3で解析され、論じられている。
独国特許出願公開第102010046958号明細書
H.E. Merritt、「Gears」、Pitman、London、1955年、165〜170頁 A.S. Beam、「Beveloid Gearing」、Machine Design、26巻、1954年12月、220〜238頁 S.C. Purkiss、「Conical Involute Gears: Part 1」、Machinery 89、1956年、1403〜1420頁 C.C. Liu、C.B. Tsay、「Contact characteristics of beveloid gears」、Mech. Mach. Theory、第37、2002年、333〜350頁
本発明の目的は、上記で述べた欠点を克服する遊星歯車を提供することである。
特に本発明の目的は、小型かつ安価であり、ならびに高い歯数比、良好な性能を有し、歯車間のバックラッシュのない精密遊星歯車を提供することである。
本発明によれば、添付の特許請求の範囲に記載の遊星歯車が提供される。
本発明は、次に、その非限定的な実施形態を示す添付図面を参照して述べられる。
本発明による遊星歯車の構造の概略図である。 本発明による遊星歯車の分解図である。 図2の遊星歯車の長手方向断面図である。 本発明による遊星歯車の変形形態を示す図である。 本発明による遊星歯車の細部の概略図である。 本発明による直歯を有するベベロイド歯部を備えた歯車の理論的なモデルを示す図である。 本発明による遊星歯車の他の変形形態を示す図である。
図1から図3において、数字1は、入力側Eおよび出力側Oを有する遊星歯車を全体として示している。「入力側E」により、特に電気モータである外部モータ(図示せず)に、知られた方法で接続される小歯車2を受け入れ、かつそれに結合されるように構成された遊星歯車1の側部を意味する。「出力側O」により、例えば、運動が伝達される機械的な腕など、構成要素(図示せず)に結合されるように構成された側部を意味する。
図2および図3によれば、遊星歯車1は、内側貫通空洞部4および長手方向軸L1を有する外側の円筒形ケーシング3を備える。空洞部4は、入力側Eの領域に位置する端部開口5と、出力側Oの領域に位置する端部開口6とをそれぞれ通り、ケーシング3の外側に向いている。空洞部4は、遊星歯車1を封止し、かつ汚染に対してそれを保護するように、潤滑剤封止システム(知られているため、図示せず)を収容することができるので有利である。
ケーシング3は、遊星歯車1の使用中は、静止したままであるように構成される。特に、ケーシング3は、遊星歯車1から、半径外側方向に突き出ている、穴8を有するフランジ7を備え、穴8は、ロボット機械のそれぞれの腕(図示せず)にケーシング3を固定できるねじ(図示せず)を通すために軸L1の周囲に一様に分散されている。
遊星歯車1は、角度的に、かつ軸方向に固定された方法で、ケーシング3に結合される固定環状歯車9をさらに備える。固定環状歯車9は、空洞部4の中に半径方向に突き出している。固定環状歯車9は、実質的に、軸L1に対して直角である。固定環状歯車9は、空洞部を、入力部分10と出力部分11へと分割する。
図によれば、固定環状歯車9は、ケーシング3と共に単一の部品として製作され、したがって、単一の本体を形成するが、そうすることにより、遊星歯車1の剛性が増加し、かつ遊星歯車1を組み立てるために必要な時間およびコストが低減される。本明細書で示されていない変形形態によれば、固定環状歯車9は、ケーシング3とは別個のものであり、ケーシング3に結合される。
遊星歯車1は、入力部分10における開口7を通してケーシング3の中に挿入される遊星キャリア12をさらに備える。遊星キャリア12は、軸L1と同軸であり、軸L1の回りで回転するように取り付けられる。
具体的には、遊星キャリア12は、小歯車2を、遊星歯車1の中へと挿入できる円形形状を有する中心開口部14を有するディスク形状のプレート13を備える。有利には、開口部14は、遊星歯車1を封止し、かつ汚染に対してそれを保護するように、潤滑剤封止システム(知られているため、図示せず)を収容するように構成される。本明細書で示されていない変形形態によれば、開口部14は、(知られた)軸受を収容するように構成され、その軸受は、遊星歯車1の機能および精度を向上させるために、小歯車2の位置を軸方向に、かつ/または半径方向に制約することができる。
知られた方法では、遊星歯車1は、前記遊星キャリア12と前記ケーシング3の間で相対的な回転を確実に行えるように、遊星キャリア12とケーシング3の間に介在する手段を備える。例えば、遊星歯車1は、遊星キャリア12とケーシング3の入力部分10との間で相対的な回転を可能にするように、遊星キャリア12のプレート13に嵌合される軸受c1および各ガスケットg1を備える。
本明細書で示されていない変形形態によれば、遊星キャリア12とケーシング3の間の軸受c1は、外輪を備えておらず、軸受のローラは、適正に処理され、加工されたケーシング3の入力部分10上を直接回転する。そうすることにより、占有されるスペースが低減され、かつ遊星歯車1の剛性および小型化が高められる。
遊星キャリア12のプレート13は、固定環状歯車9のそばに、軸L1に沿って配置されるが、固定環状歯車9とプレートとの間の相対摩擦を回避するために、環状歯車9から離間される。
遊星キャリア12は、複数のピン15をさらに備え、それぞれが、実質的に、軸L1に平行である軸L2を有する。
ピン15は、軸L1の回りで一様に分散される。図示された例では、3本のピンがあり、それらはすべて、プレート13の同じ側から、開口部6の方向に、空洞部4の中へと突き出ている。本明細書で示されていない変形形態によれば、ピン15の数は異なっており、それは、遊星歯車1の用途のタイプに依存する。ピン15が、遊星キャリア12のプレート13と共に単一の部品として製作されることは、遊星歯車1の剛性および抵抗力を増加させ、同時に、遊星歯車1の費用効果および小型化を向上させる。本明細書で示されていない変形形態によれば、各ピン15は、遊星キャリア12のプレート13に接続された別個の要素である。
示された例では、各ピン15は、円筒形の本体を有しており、本体は、長手方向に、端部分16、および端部分とプレート13の間に介在する中間部分17を有する。端部分16は、中間部分17の直径よりも小さい直径を有する。各ピン15は、各軸L2に対して同軸であり、かつ端部分16の内側に作られたねじ穴18を有する。穴18は、ピン15の自由端の近くに作られた開口部を通して外側に通じている。
遊星歯車1は、複数の遊星歯車19をさらに備える。各遊星歯車19は、ベベロイド歯部を有する歯車を備え、以下では、ベベロイド歯車と呼ぶ。
「ベベロイド歯部を有する歯車」または「ベベロイド歯車」により、歯付きのインボリュート歯車を意味しており、それは、一般に、ピッチ円筒の軸に沿ってテーパが付けられた歯Zの厚さs、歯の根元、および外径を備える円錐形のインボリュート歯車、またはベベロイド歯車(その理論的なモデルが図6に示されている)として知られている。ベベロイド歯車は、通常の円錐形歯車ではなく、軸線におけるすべての軸直角断面は、補正値xのそれ自体の値を有する直歯を備えた同じ円筒形歯車を表す。補正値xは、歯Zの長手方向に沿って直線的に変化するので、歯Zの厚さsおよび高さhは、歯Zの長手方向に沿って頂点Vから移動するとき増加する。
図6は、直歯を備えるベベロイド歯車の歯Zの理論的なモデルを示している。図6では、bcは基礎円筒を示し、bhは基礎円筒つるまき線を示し、それは、一方の歯面ih上で正であり、他方の歯面上で負である。1つの歯面ih上の基礎円筒つるまき線bhが、他方の歯面ihのものに等しく、かつ反対の値を有する場合、直歯を備えるベベロイド歯車が得られ、そうではない場合、歯車は、斜め歯車と定義される。すべてのインボリュートの原点は、基礎円筒つるまき線bhから開始する。すべてのインボリュートは、頂上Kの領域で互いに合わさる。歯Zの歯面ihは、インボリュートねじ面である。歯Zは、歯先面tcおよび歯底面tfを有し、それは、歯Zの長手方向に沿ってテーパが付けられている。直歯を備えるベベロイド歯車においては、軸線におけるすべての軸直角断面は、それ自体の補正値xを有する直歯を備えた円筒形歯車を表す。図6は、歯Zの正面の平坦な表面ffを示す。
特に、各遊星歯車19は、直歯を備えるベベロイド歯車を備える。各遊星歯車19は、テーパγを有する。
固定環状歯車9は、遊星歯車19のものと同様のベベロイド歯部を用いて内部に歯が付けられている。遊星歯車19は、入力側Eを向いた頂点Vを有する。そうすることにより、遊星歯車1を取り付けた後に、小歯車2を挿入することができ、また電気的な構成要素(電気モータおよび小歯車)を取り外すことができ、また必要に応じて、遊星歯車1を分解する必要なく置き換えることができる。
各遊星歯車19は、同軸であり、かつ実質的に円筒形状を有する内側貫通空洞部29を有する。図で示された例によれば、遊星歯車1は、3つの遊星歯車19を備える。各遊星歯車19は、各ピン15の中間部分17の周囲に嵌め合わされ、固定環状歯車9とかみ合う。各遊星歯車19は、そのテーパγが、固定環状歯車9のテーパに対して反対になるように取り付けられる。知られた方法では、遊星歯車1は、複数の軸受c2を備え(図示された場合では、その3つ)、それぞれが、各ピン15の周囲に嵌合し、かつピン15と対応する遊星歯車19との間に介在する。示された例では、軸受c2は、針状ころ軸受である。
各ピン15が、遊星キャリア12のプレート13に接続された別個の要素である場合、各ピン15に対して硬化処理を施すことが可能であり、したがって、各ピン15と各遊星歯車19の間に嵌合された各軸受c2は、内輪を備えることがなくなり、したがって、ピン15と接触して直接回転するローラを有することができる。そうすることにより、遊星歯車1の寸法および重量が低減される。
遊星歯車1は、ロボット機械の各腕(図示せず)に運動を伝達するように構成された出力ブロック21をさらに備える。出力ブロック21は、実質的に円筒形の本体と、端開口部23および24を通って外方向に向いている内側空洞部22とを有する。開口部23は、入力側Eを向いており、開口部24は出力側Oを向いている。出力ブロック21は、軸L1に対して同軸であり、かつ軸L1の回りで回転するように取り付けられる。
出力ブロック21は、次いで、可動環状歯車25を備え、それは、角度的に、また軸方向に固定される方法で、出力ブロック21に結合される。可動環状歯車25は、空洞部22の中へと、半径方向に突き出ている。可動環状歯車25は、実質的に、軸L1に対して同軸である。
図によれば、可動環状歯車25は、出力ブロック21と共に単一の部品として製作され、単一の本体を形成する。そうすることにより、遊星歯車1の剛性が増加し、遊星歯車1を組み立てるのに必要な時間およびコストが低減される。本明細書で示されていない変形形態によれば、可動環状歯車25は、出力ブロック21に結合することができる。可動環状歯車25は、出力ブロック21と共に、軸L1の回りで回転することができる。
可動環状歯車25は、遊星歯車19のベベロイド歯車の歯部と相補的なベベロイド歯部で内部に歯が付けられている。言い換えると、可動環状歯車25のテーパγは、各遊星歯車19のテーパγとは反対のものである。
出力ブロック21は、ケーシング3の出力部分11へと挿入され、また可動環状歯車25は、固定環状歯車9に隣接して配置される。固定環状歯車9は、各遊星歯車19に対して相補的なものである。言い換えると、可動環状歯車25は、固定環状歯車9のテーパγに等しいテーパγを有する。特に、可動環状歯車25のテーパγは、各遊星歯車19のテーパγとは反対のものである。
図によれば、固定環状歯車9は、入力側Eを向いている。固定環状歯車9の内径は、可動環状歯車25の内径と比較して、より小さい大きさを有する。
可動環状歯車25および固定環状歯車9は、互いに並んでいる。可動環状歯車25および固定環状歯車9は、摩擦なしに、他方の環状歯車(9、固定されたもの)に対して環状歯車(25、可動のもの)が回転できるようにするために、互いに対して十分に離間されている。可動環状歯車25と固定環状歯車9の間に、区画vが存在し、区画vは、数ミリメートルの大きさを有することが好ましい。区画vの大きさは、確実に適切な潤滑を行うように、潤滑剤を軸受cの方向に流せるようなものであると有利である。区画vの大きさは、遊星歯車1の用途のタイプに依存する。
知られた方法では、遊星歯車1は、出力ブロック21とケーシング3の間の相対的な回転を可能にするために出力ブロック21上に嵌合された軸受c3、c4、ならびに各ガスケットg2、スペーサd、およびスペーサリングrを備える。示された例によれば、遊星歯車1は、背中合わせに配置された1対の転がり軸受c3、c4を備える。有利には、区画vの大きさは、確実に適切な潤滑を行うようにするために、潤滑剤を軸受c3、c4の方向に流せるようにするものである。
出力ブロック21は、フランジ26をさらに備え、それは、出力ブロック21の自由端の近くの遊星歯車1の中へと半径方向に突き出ている。任意選択で、遊星歯車1は、プラグ27を備え(図3で示されている)、それは、出力ブロック21の空洞部22の中に、かつ近くに挿入され、内側当接面に押し付けられるように構成される。
各遊星歯車19は、固定環状歯車9と可動環状歯車25の両方と同時にかみ合う。具体的には、各遊星歯車19は、単一のベベロイド歯車を備え、それが、固定環状歯車9と可動環状歯車25の両方と同時にかみ合う。
遊星歯車1は、各遊星歯車19に対して、バックラッシュ調整システム28をさらに備え、それは、起こり得るバックラッシュを回避するために、固定環状歯車9および可動環状歯車25に対して、各遊星歯車19を軸方向に押すように構成される。
各システム28は、順に、
− ピン15の端部分16に嵌合され、かつ各遊星歯車19に突き当たるように軸方向に押されるディスク29と、
− 端部分16に嵌合され、かつディスク29と接触する端部、および端部分16から軸方向に突き出る別の端部を有するばね30と、
− ディスク形状をしたプレート31と、
− プレート31を貫通して延び、かつピン15のねじ穴18の中にねじ込まれるねじ32と
を備える。
ねじ32は、ばね30にプレロードをかけるために、ディスク29および遊星歯車19の方向にプレート31を押すように構成される。穴18の中にねじ32をねじ込む程度を調整することにより、軸方向のバックラッシュをなくすために、各遊星歯車19を、可動環状歯車25および固定環状歯車9に押し付けるための軸方向力Fを調整することができる。本明細書で示されていない変形形態によれば、調整システム28は、ねじに代えて、ねじと等価なプレロード要素、すなわち、ばね30のプレロードを変化させるために、ディスク29とプレート31の間の相対的な位置を調整するように構成された構成要素を備えることができる。
図1から図3によれば、小歯車2は、ベベロイド歯部(円錐形のインボリュート歯車としても知られている)、およびシャフト34を備えた歯車33を備える。
小歯車2は、遊星キャリア12の開口部14を通して、かつ軸L1に対して同軸に、ケーシング3、出力ブロック21、および遊星キャリア12の中に挿入される。小歯車2の歯車33は、各遊星歯車19とかみ合う。歯車33のテーパγは、各遊星歯車19のテーパγとは反対のものである。
図4は、本発明による遊星歯車の変形形態101を示しており、特に、遊星歯車101は、中空の貫通シャフトを備えた遊星歯車である。
図4では、遊星歯車1と共通の要素は、同じ参照数字を維持する。遊星歯車101は、小歯車102を備え、小歯車102は、次いで、遊星歯車101を貫通して延び、その内側空洞部を介して、入力側Eを出力側Oに接続するように構成された中空シャフト40を備える。
小歯車102は、シャフト40から半径方向外側に突き出たベベロイド歯部を備えた歯車133を備える。固定環状歯車102は、遊星歯車19のものと同様のベベロイド歯部を有する。固定環状歯車102のテーパγは、遊星歯車19のテーパγとは反対のものである。小歯車102は、ケーシング3、出力ブロック21、および遊星キャリア12を通って挿入される。固定環状歯車102は、各遊星歯車19とかみ合う。
図7は、本発明による遊星歯車の変形形態201を示す。
図7では、遊星歯車1と共通の要素は、同じ参照数字を維持する。遊星歯車201は、数字219で示された遊星歯車19の変形形態を備える。具体的には、遊星歯車219は、溝部250を有する。溝部250は、軸L2に対して環状のものであり、かつ同軸である。溝部250は、遊星歯車219のベベロイド歯部上に作られた。溝部250は、2つの部分251および252を軸方向に分離する。部分251は、可動環状歯車25とかみ合う。部分252は、固定環状歯車9および小歯車2とかみ合う。
溝部250は、各部分251と252の中間セクションにおけるせん断応力を減少させるので有利である。言い換えると、溝部250は、部分251の中間セクション、および同様に、部分252の中間セクションにおけるせん断応力を減少させる。そうすることにより、その使用中に、遊星歯車219に加わる疲労応力が低減され、したがって、遊星歯車219の寿命、ならびに遊星歯車201の持続期間および信頼性を高める。
溝部250は、遊星歯車219の各歯を一様に変形させることができるので有利である。そうすることにより、部分251および部分252を備える歯全体が、同時にかみ合って係合し、したがって、遊星歯車201が理想的な状態で動作できるようになり、その持続期間および信頼性を高める。
さらに図7では、数字228は、バックラッシュ調整システム28の変形形態を示す。
図7によれば、システム228は、軸受c5、カップ形状の本体229、ねじ232、ばね230、およびプレート231を備える。
軸受c5は、軸L2に対して同軸であり、かつ各遊星歯車219に対して軸方向に突き当たるように取り付けられる。軸受c5は、軸方向の針状ころ軸受である。
カップ形状の本体229は、軸受c5に対して、軸方向に突き当たるように取り付けられ、軸受c5は、カップ形状の本体229と遊星歯車219の間に介在する。
カップ形状の本体229は、軸L2に対して同軸である中心穴253を有する。
ねじ232は、ヘッド部254と、ねじ山256を有する軸部255とを備える。
プレート231は、ねじ232の軸部255に嵌合され、ヘッド部254と接触するように配置される。
ばね230は、ねじ232の軸部255に嵌合され、プレート231と接触状態にある。
ねじ232は、プレート231をカップ形状の本体232の方向に押して、ばね230にプレロードをかけるように、ピン15のねじ穴18の中にねじ込まれる。
穴18の中へのねじ232をねじ込む度合いを調整することにより、軸方向のバックラッシュをなくすために、各遊星歯車219を、可動環状歯車25および固定環状歯車9に押しつける軸方向力Fを調整することができる。
カップ形状の本体229と遊星歯車219の間に介在する軸受c5が存在することにより、ユーザは、摩擦およびバックラッシュに起因する損失を低減し、遊星歯車201の内側の汚染物質を低減し、ねじ232がゆるむ可能性を制限し、かつばねをガイドすることが可能になるので有利である。
最後に、遊星歯車201は、軸受c3およびc4に代えて、遊星歯車201の剛性を高める交差ころ軸受c6を有する。
本明細書に示されていない変形形態によれば、上記で述べた遊星歯車1または101は、調整システム28の代わりに、図7で示されたものと同様の調整システム228を有する。
本明細書に示されていない変形形態によれば、遊星歯車1または101は、入力側Eにインターフェースシステムを備え、インターフェースシステムは、ユーザが、様々な運動源に基づいて遊星歯車1をカスタマイズし、遊星歯車1の精度に影響を与えることなく、交換可能な減速前段(reduction pre−stage)を導入し、遊星歯車1の場合、中空の貫通シャフトを有するバージョンを取得できるようにする。図7においては、前記インターフェースシステムが図示されており、数字257で示されている。
図1は、上記で述べた遊星歯車1、101、または201の動作図を示す。具体的には、小歯車2または102が、ローマ数字Iで示され、各遊星歯車19または219はIIで、固定環状歯車9はIIIで、また可動環状歯車25はIVで示されている。
固定環状歯車IIIと可動環状歯車IVの間の歯Zの差は、遊星歯車IIの数の倍数である。固定環状歯車IIIと可動環状歯車IVの間の歯Zの差は、環状歯車IIIおよびIVの直径およびテーパの大きさを制限するために、遊星歯車IIの数に等しいことが好ましく、そうでない場合、考えられている用途のタイプに対して大きすぎることになる。
固定環状歯車IIIおよび可動環状歯車IVの歯数は、以下の式により調整される、
z1=z2+n
式中、
z1=この場合、可動環状歯車IVである、最大径を有する環状歯車の歯数、
z2=この場合、固定環状歯車IIIである、最小径を有する環状歯車の歯数、および
n=遊星歯車の数。
固定環状歯車III、可動環状歯車IV、および遊星歯車IIは、同じモジュールmを有する。
図1によれば、遊星歯車1、101、または201は、2つの段S1およびS2を有する遊星歯車であり、ここで、段S1は、小歯車I、遊星歯車II、および固定環状歯車IIIをかみ合わせることにより得られ、また段S2は、小歯車I、遊星歯車II、および可動環状歯車IVをかみ合わせることにより得られる。
図5で示された図を参照すると、固定環状歯車IIおよび可動環状歯車IVは、以下の関係によって互いに関係付けられる、
式中、
− xは、この場合、可動環状歯車IVである、最大の内径を有する環状歯車とのかみ合いの中間B(図5で概略的に示されている)における遊星歯車IIの補正の値であり、
− xは、この場合、固定環状歯車IIIである、最小の内径を有する環状歯車とのかみ合いの中間A(図5で概略的に示されている)における遊星歯車IIの補正の値であり、
− LAは、この場合、固定環状歯車IIIである、最小の内径を有する環状歯車の軸L2に沿った大きさであり、
− LBは、この場合、可動環状歯車IVである、最大の内径を有する環状歯車の軸L2に沿った大きさであり、
− vは、軸L2に沿った固定環状歯車IIIと可動環状歯車IVの間の距離である、
− γは、遊星歯車IIの、固定環状歯車IIIの、および可動環状歯車IVのテーパである、また
− mは、固定環状歯車IIIの、可動環状歯車IVの、および小歯車Iのモジュールである。
テーパγは、1°から3°の範囲の値を有することが好ましい。
知られた方法では、歯付きの環状歯車それ自体のピッチ円直径と歯数の間の比を、歯付きの環状歯車のモジュールmと定義する。すなわち、知られた技法によれば、
式中、
− 2Rは、歯付き環状歯車の周囲の歯先円の直径であり、
− zは、歯付き環状歯車の歯数である。
使用する場合、小歯車Iは駆動しており、遊星歯車IIを回転させ、その結果、遊星歯車IIは、固定環状歯車III上で回転し、次いで、駆動される可動環状歯車IVを回転させる。
遊星歯車IIと小歯車Iの両方に対してベベロイド歯車を使用することは、以下の利点を有する、
− ベベロイド歯車(IおよびII)は、円錐歯車の結合と同様に、共通する円錐の頂点Vを有する必要なく、交差する軸を用いて互いに結合することができる、
− 円錐角の値は、歯車の軸間の角度の値、または伝達比のいずれにも関連せず、したがって、ベベロイド歯車(IおよびII)は、互いに結合されて、任意のタイプの歯車比、および軸間の角度を得ることができる、
− 軸方向の動き、および軸間角度のわずかな変化も、遊星歯車1または101の動作に影響しないので、起こり得る組立の失敗の影響がなくなる、
− 円錐角の変化、歯Zの厚さの変化、またはつるまき線の変化を生ずるおそれのある加工の失敗は、ベベロイド歯車(IおよびII)の間のかみ合いに影響を与えることはない、
− ベベロイド歯車(IおよびII)が、平行な軸を用いて互いにかみ合うように取り付けられる場合、ベベロイド歯車を互いに対して軸方向に押すことにより、起こり得るバックラッシュがなくなる、および
− 互いにかみ合うベベロイド歯車(IおよびII)は、歯Zの面の中心付近で接触が行われるように構成され、そうすることにより、ベベロイド歯車(IおよびII)は、円錐歯車または円筒歯車と比較して、より精巧に、かつより静かに動作する。
各遊星歯車19または219が、固定環状歯車9と可動環状歯車25の両方と接触する単一のベベロイド歯車を備えることは、各遊星歯車19または219が、研磨車の単一の動作で研磨できるようになるので有利である。言い換えると、各遊星歯車19または219が単一のベベロイド歯車を備えることは、ユーザに、加工および組立時間を減少させ、遊星歯車19または219の品質および精度を向上させ、かつわずかな許容差が得られ、したがって、全体として遊星歯車1、101、または201の精度を向上させることを可能にする。
バックラッシュ調整システム28または228は、遊星歯車II、固定環状歯車III、および可動環状歯車IVの中のバックラッシュを最小化する利点を有しており、したがって、このバックラッシュが角度伝達誤差の主原因であるため、遊星歯車IIの、固定環状歯車IIIの、および可動環状歯車IVのベベロイド歯車の中の角度伝達誤差が低減される。
上記で述べた調整システム28または228は、特に小型である利点を有し、したがって、遊星歯車1、101、または201の長手方向に占めるスペースと重量を共に最小化する。
ねじ32または232により、つまり、その移動量が広範囲に調整可能な締結手段によりプレロードが加えられる広範囲に可変の弾性係数を備えた調整器具であるばね30または230を備える調整システム28または228は、ユーザが、ばねのタイプ、および/またはねじ32もしくは232をねじ込む程度を単に選択することにより、大きな範囲のプレロード力Fを取得できるようにする。そうすることにより、同じ遊星歯車1、101、または201を、様々なユーザに合わせて容易に、かつ迅速に調整することができ、特に、遊星歯車19または219に対して作用する軸方向力Fが、使用中にその軸方向の動きに基づいて調整され得る。
各遊星歯車19または219に対して、独立した調整システム28または228を提供することは、遊星歯車19または219ごとに特別な調整を可能にするので有利である。そうすることにより、各遊星歯車19または219は、固定環状歯車9の、かつ/または可動環状歯車25の、かつ/または遊星歯車19もしくは219の起こり得る偏心もしくは調整不良にかかわらず、常にバックラッシュのないかみ合い状態にある。
各遊星歯車19または219に対して小歯車2または102により伝達される負荷の一様な分散のおかげで、またピン15の軸L2が、小歯車2または102の軸L1に平行であるため、遊星歯車1、101、または201は、高い剛性および精度を有し、雑音の発生が低減されるので有利である。これらの結果は、小歯車2のシャフト34と遊星キャリア12の開口部14の間に軸受(図示せず)を適用することによっても改善されるので有利である。
上記で述べた遊星歯車1、101、または201は、従来の遊星歯車のものと比較して競争力のある性能により大幅な低減を保証する。
上記で述べられた遊星歯車1、101、または201は、非常に小型であり、精密な遊星歯車である。特に、遊星歯車1、101、または201においては、限られた数の構成要素により、製作者が精度を高め、剛性(したがって、位置決め精度)を増加させ、製作コストを低減させることができる。
遊星歯車1、101、または201は、その構造のおかげで、バックラッシュ、振動、および慣性を最小化しており、こうすることにより、迅速な加速、精巧な動作、および高い位置決め精度を保証する利点が得られる。
1 遊星歯車
2 小歯車
3 ケーシング
4 内側貫通空洞部
5 端部開口
6 端部開口
7 フランジ
8 穴
9 固定環状歯車
10 入力部分
11 出力部分
12 遊星キャリア
13 プレート
14 中心開口部
15 ピン
16 端部分
17 中間部分
18 ねじ穴
19 遊星歯車
21 出力ブロック
22 内側空洞部
23 端開口部
24 端開口部
25 可動環状歯車
26 フランジ
27 プラグ
28 バックラッシュ調整システム
29 内側貫通空洞部、ディスク
30 ばね
31 プレート
32 ねじ
33 歯車
34 シャフト
40 中空シャフト
I 小歯車
II 遊星歯車
III 固定環状歯車
IV 可動環状歯車

Claims (9)

  1. 精密遊星歯車であって、第1の回転軸(L1)を有する小歯車(I、2、102)と、可動環状歯車(IV、25)と、固定環状歯車(III、9)と、1つまたは複数の遊星歯車(II、19、219)とを備え、前記可動環状歯車(IV、25)および前記固定環状歯車(III、9)は、前記第1の軸(LI)に対して同軸であり、各遊星歯車(II、19、219)は第2の回転軸(L2)を有し、前記第1の軸(L1)および第2の軸(L2)は、互いに平行であり、各遊星歯車(II、19、219)は、前記小歯車(I、2、102)、前記固定環状歯車(III、9)、および前記可動環状歯車(IV、25)と同時にかみ合っており、
    前記遊星歯車(II、19、219)、前記固定環状歯車(III、9)、および前記可動環状歯車(IV、25)は、歯付き環状歯車であり、
    前記固定環状歯車(III、9)および前記可動環状歯車(IV、25)の歯数は、以下の式により与えられる、
    z1=z2+n
    式中、
    z1は、最大径を有する前記環状歯車の歯(Z)の数であり、
    z2は、最小径を有する前記環状歯車の歯(Z)の数であり、
    nは、遊星歯車(II、19、219)の数であり、
    前記小歯車(I、2、102)は、ベベロイド歯部を有する歯車を備え、各遊星歯車(II、19、219)は、ベベロイド歯部を有する歯車を備え、ベベロイド歯部の外形は、前記歯車の前記歯(Z)の長手方向に沿って直線的に変化
    前記固定環状歯車(III、9)および前記可動環状歯車(IV、25)は、以下の式により互いに関連付けられ、
    式中、
    LAは、最小の内径を有する前記環状歯車の前記第2の軸(L2)に沿った大きさであり、
    LBは、最大の内径を有する前記環状歯車の前記第2の軸(L2)に沿った大きさであり、
    は、前記遊星歯車(II、19、219)における最大の内径を有する前記環状歯車とのかみ合い部分の中間における前記遊星歯車(II、19、219)の輪郭補正係数であり、
    は、前記遊星歯車(II、19、219)における最小の内径を有する前記環状歯車とのかみ合いの中間における前記遊星歯車(II、19、219)の輪郭補正係数であり、
    vは、前記第2の軸(L2)に沿った、前記固定環状歯車(III、9)と前記可動環状歯車(IV、25)の間の区画の大きさであり、
    γは、前記遊星歯車(II、19、219)の、前記固定環状歯車(III、9)の、および前記可動環状歯車(IV、25)のテーパ(γ)であり、
    前記遊星歯車(II、19、219)、前記固定環状歯車(III、9)、および前記可動環状歯車(IV、25)は、同じモジュール
    を有し、2Rは、前記歯付き環状歯車の周囲の歯先円の直径であり、zは、前記歯付き環状歯車の歯数である精密遊星歯車。
  2. 各遊星歯車(II、19、219)は、前記第1の軸(L1)に対して半径方向に、前記小歯車(I、2、102)と前記固定環状歯車(III、9)との間、および前記小歯車(I、2、102)と前記可動環状歯車(IV、25)との間の両方に介在する、請求項1に記載の遊星歯車。
  3. 前記小歯車(I、2、102)、前記可動環状歯車(IV、25)、および前記固定環状歯車(III、9、219)は、各遊星歯車(II、19)のテーパ(γ)と等しく、かつ反対の第2のテーパ(γ)を有る、請求項1または2に記載の遊星歯車。
  4. 前記固定環状歯車(III、9)、および前記可動環状歯車(IV、25)は、前記第1の軸(L1)に沿って互いに対して隣に直接配置され、前記可動環状歯車(IV、25)と前記固定環状歯車(III、9)との間に区画(v)が設けられ、前記第1の軸(L1)に沿った区画(v)の大きさは、前記固定環状歯車(III、9)と前記可動環状歯車(IV、25)の間の相互の摩擦を回避するように適合される、請求項1から3のいずれか一項に記載の遊星歯車。
  5. 各遊星歯車(II、19、219)と、前記固定環状歯車(III、9)ならびに前記可動環状歯車(IV、25)との間のバックラッシュを制限するように構成された1つまたは複数の調整手段(28、228)を備え、各調整手段(28、228)は、各遊星歯車(II、19、219)を、前記可動環状歯車(IV、25)および前記固定環状歯車(III、9)に押しつける軸方向力(F)を加えるように構成される、請求項1からのいずれか一項に記載の遊星歯車。
  6. 調整手段(28、228)は、順に、各遊星歯車(II、19、219)に係合する第1の当接要素(29、229)と、ばね(30;230)と、第2の当接要素(31、231)と、ねじ(32、232)とを備え、前記ばね(30;230)は、前記第1と前記第2の当接要素(29、31、229、231)の間に介在し、前記ねじ(32、232)は、前記第1の当接要素(29、229)に対する前記第2の当接要素(31、231)の位置を変化させ、それに従って、前記第1の当接要素(29、229)に対して、結果として、前記各遊星歯車(II、19、219)に対して、前記ばね(30、230)のプレロードを変化させるように構成される、請求項に記載の遊星歯車。
  7. 前記第1および前記第2の当接要素(29、31、229、231)は、2つのディスク要素であり、各調整手段(28、228)前記ねじ(32、232)の周囲に、前記ばね(30、230)、前記第1および前記第2の当接要素(29、31、229、231)が嵌合され、各遊星歯車(II、19、219)を支持するピンは、少なくとも部分的に前記ねじ(32、232)を収容するように構成されたねじ付きの穴(18)を有し、各調整手段(28、228)の前記ばね(30、230)のプレロードは、前記ねじ(32、232)を各穴(18)の中にねじ込む程度に比例する、請求項に記載の遊星歯車。
  8. 各調整手段(228)は、軸受(c5)を備え、前記軸受(c5)は、前記第1の当接要素(229)と前記各遊星歯車(II、19、219)の間に、前記第2の軸(L2)に沿って介在する、請求項またはに記載の遊星歯車。
  9. 各遊星歯車(II、219)のベベロイド歯部を有する前記歯車は、環状溝部(250)を有し、前記環状溝部(250)は、前記第2の軸(L2)に対して同軸であり、かつベベロイド歯部を有する前記歯車の第1の部分および第2の部分(251、252)を軸方向に分離し、前記第1の部分(251)は、前記可動環状歯車(IV、25)とかみ合い、また前記第2の部分(252)は、前記固定環状歯車(III、9)とかみ合う、請求項1からのいずれか一項に記載の遊星歯車。
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