JP6808428B2 - 光学系およびそれを有する光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、光学系に関し、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、放送用カメラ、銀塩フィルム用カメラ、監視用カメラ等の光学機器に好適なものである。
高分散の光学材料からなる負レンズを用いて光学系の色収差を補正する方法が知られている。このとき、より広い波長範囲に対して軸上色収差を補正するには、分散が大きく部分分散比の小さい光学材料を使用して負レンズを形成すれば良い。
特許文献1には、高分散であり負の異常部分分散性を示す光学ガラスが記載されている。
特開平10−265238号公報
しかしながら、特許文献1に記載された光学ガラスは、屈折率が比較的大きい。この場合色収差を良好に補正できたとしてもペッツバール和が正に大きくなりすぎてしまうため、像面湾曲の補正が難しいという課題があった。
本発明の目的は、色収差および像面湾曲が良好に補正された光学系を提供することである。
本発明の光学系は、負レンズを有する光学系であって、前記負レンズについて、アッべ数をνd、g線とF線に対する部分分散比をθgF、d線に対する屈折率をnd、開口絞りに近い方の屈折面の曲率半径をra、他方の屈折面の曲率半径をrbとしたとき、
30≦νd≦40
1.225≦nd−14.387/νd≦1.276
0.4300≦θgF−2.9795/νd≦0.5010
0.15<min(|ra|,|rb|)/f<2.2
なる条件式を満足すことを特徴とする。
本発明によれば、色収差および像面湾曲が良好に補正された光学系を実現することができる。
実施例1の光学系の断面図である。 実施例1の光学系の収差図である。 実施例2の光学系の断面図である。 実施例2の光学系の収差図である。 実施例3の光学系の断面図である。 実施例3の光学系の収差図である。 実施例4の光学系の断面図である。 実施例4の光学系の収差図である。 実施例5の光学系の断面図である。 実施例5の光学系の収差図である。 正の屈折力の光学系における2色の色消しと二次スペクトルを説明する図である。 撮像装置の概略図である。
以下、本発明の光学系およびそれを有する光学機器の実施例について説明する。各実施例の光学系はデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、放送用カメラ、銀塩フィルムカメラ、監視カメラなどの撮像装置に用いられる撮影レンズ系である。また、各実施例の光学系はプロジェクタ用の投射光学系として用いることもできる。
図1,3,5,7,9は、無限遠に合焦している場合の実施例1から5の光学系の断面図である。各断面図に示した矢印は、無限遠から最至近距離までのフォーカシングにおけるレンズの移動方向を表わしている。レンズ断面図において、左側が物体側(プロジェクタ用の投射光学系においてはスクリーン側)で、右側が像側(プロジェクタ用の投射光学系においては原画側)である。
また、各断面図に示したSPは開口絞りである。IPは像面であり、各実施例の光学系をビデオカメラやデジタルカメラの撮像光学系として用いる際には、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子が像面IPに配置される。また、各実施例の光学系を銀塩フィルムカメラの撮像光学系として用いる際には、フィルムが像面IPに配置される。
図2,4,6,8,10は実施例1から5の光学系の収差図である。収差図においてFnoはFナンバー、ωは半画角(度)であり、近軸計算による画角である。球面収差図において、d(実線)はd線(波長587.6nm)、g(2点鎖線)はg線(波長435.8nm)、C(1点鎖線)はC線(656.3nm)、F(破線)はF線(486.1nm)である。
非点収差図においてΔS(実線)はd線におけるサジタル像面、ΔM(破線)はd線におけるメリディオナル像面である。歪曲収差はd線について示している。倍率色収差図においてg(2点鎖線)はg線、C(1点鎖線)はC線、F(破線)はF線である。
各実施例の光学系は、色収差および像面湾曲を良好に補正するために、以下の条件式(1)から(3)を全て満足する負レンズGNを少なくとも1つ有している。なお、負レンズGNは厚さが光軸から離れるにつれて厚くなる凹レンズである。
30≦νd≦40 (1)
1.225≦nd−14.387/νd≦1.276 (2)
0.4300≦θgF−2.9795/νd≦0.5010 (3)
式(1)および(2)におけるνdは、負レンズGNのアッベ数である。式(2)におけるndは、負レンズGNのd線に対する屈折率である。式(3)におけるθgFは、負レンズGNのg線とF線に対する部分分散比である。
なお、フラウンホーファー線のg線、F線、d線、C線に対する屈折率をそれぞれng、nF、nd、nCとするとき、アッベ数νdは以下の式(4)で定義される値である。また、部分分散比θgFは以下の式(5)で定義される値である。
νd=(nd−1)/(nF−nC) (4)
θgF=(ng−n)/(nF−nC) (5)
式(1)から(3)は、高分散、低部分分散比、低屈折率である光学材料からなる負レンズGNを各実施例の光学系が有することを表わしている。ここで、このような負レンズGNを用いて色収差および像面湾曲を補正できる理由について図11を用いて説明する。
図11は正の屈折力の光学系L1における2色(C線、F線)の色消しおよび二次スペクトルの残存を説明する模式図である。光学系L1は正の屈折力φを有している。また、光学系L1は屈折力がφ1である正レンズG1と、屈折力がφ2である負レンズG2で構成されている。このときφ1とφ2は以下の関係式(6)を満たす。
φ1+φ2=φ (6)
この2枚のレンズG1、G2のアッベ数をνd1、νd2とすると、2枚のレンズG1、G2で構成される薄肉密着系におけるC線とF線の色消し条件は、以下の式(7)で表わされる。
φ1/νd1+φ2/νd2=0 (7)
式(7)を満たす場合、図11に示すように光学系L1におけるC線とF線の光線の結像位置は合致する。この時、φ1およびφ2は以下の式(8)、(9)で表される。
φ1=φ・νd1/(νd1−νd2) (8)
φ2=−φ・νd2/(νd1−νd2) (9)
式(8)および(9)より、光学系L1における2色(C線、F線)の色消しでは正レンズであるG1のアッベ数νd1を相対的に大きくし、負レンズであるG2のアッベ数νd2を相対的に小さくする必要があることがわかる。
ここで、一般のガラス材料においては、アッベ数が小さいほど部分分散比が大きくなる傾向がある。すなわち、図11において正レンズG1は部分分散比θgF1が小さく、負レンズG2は部分分散比θgF2が大きくなる。この場合、g線の結像点がF線およびC線と比較して像側にずれてしまう。このずれ量(二次スペクトル量)Δは以下の関係式(10)を満たす。
Δ∝(θgF1−θgF2)/(νd1−νd2) (10)
式(10)より、θgF1とθgF2が互いに近い値であれば二次スペクトル量Δを低減できることがわかる。したがって、負レンズG2を部分分散比の小さな光学材料を用いて形成すれば良い。すなわち、負レンズG2を形成する材料として負の異常部分分散を示す材料を用いれば良い。なお、異常部分分散性とは、部分分散特性が通常のガラスとは異なる性質を言い、負の異常部分分散性とは短波長側での部分分散特性が通常のガラスよりも小さい性質を言う。
しかしながら、高分散かつ負の異常部分分散を示す光学ガラスは、屈折率が大きい傾向がある。したがって、このような既知の光学ガラスを用いて負レンズを形成する場合、光学系のペッツバール和が正に増大してしまい、像面湾曲を補正することが困難であった。
そこで、各実施例の光学系は高分散かつ低部分分散比でありながら、屈折率の比較的小さな光学材料により負レンズを形成することによって、色収差および像面湾曲を良好に補正している。
次に、式(1)から(3)の各条件式について説明する。
式(1)は、負レンズGNのアッベ数に関する。νdの値が条件式(1)の上限値を超えるほどに負レンズGNの分散が小さい場合、負レンズGNを用いて一次の色収差を補正することが困難となる。また、νdの値が下限値を下回るほどに負レンズGNの分散を大きくすると、負レンズGNの透過率が低下してしまったり、耐環境性が悪化してしまったりするため好ましくない。
一次の色消し効果をより大きくするためには、式(1)を次の式(1a)の範囲とするとことが好ましく、式(1b)の範囲とすることがより好ましい。
31≦νd≦39.5 (1a)
32≦νd≦38 (1b)
式(2)は、負レンズGNの屈折率とアッベ数の関係を規定した式である。式(2)の上限値を超えるほどに負レンズGNの屈折率が大きい場合、ペッツバール和が正に大きくなりすぎてしまう。その結果、像面湾曲の補正が困難となる。また、下限値を下回るほどに負レンズGNの屈折率が小さい場合、負レンズGNに色収差および像面湾曲を補正するのに十分な屈折力を与えるために必要な曲率が大きくなってしまい光学系を小型に構成することが困難となる。
像面湾曲の補正と光学系の小型化を両立するためには、式(2)は次の式(2a)の範囲とすることが好ましく、式(2b)の範囲とすることがより好ましい。
1.235<nd−14.387/νd<1.27 (2a)
1.245<nd−14.387/νd<1.270 (2b)
式(3)は、負レンズGNの異常部分分散性に関する。式(3)の上限値を上回るほどに負レンズGNの負の異常部分分散性が小さくなると、負レンズGNによって軸上色収差の二次スペクトルを十分に補正することが困難となる。また、下限値を下回る程に負の異常部分分散性を強くする場合、式(1)および(2)を満たすガラス材料を製造することが困難となる。
一次と二次の色収差をバランスよく低減するためには、式(3)を次の式(3a)の範囲とするとことが好ましく、式(3b)の範囲とするとことがより好ましい。
0.4650<θgF−2.9795/νd<0.5005 (3a)
0.4800<θgF−2.9795/νd<0.5000 (3b)
式(1)、(2)、(3)を満たす光学材料は、例えばSiO−Nb系の光学ガラスの原料にZrO、アルカリ金属酸化物などを添加して熔解することで得ることができる。例えば、特許文献1に示されたSiO−Nb系の光学ガラスと、特開平6−135738号公報で示されたアルカリ金属を含む光学ガラスを調合および混合する。その後、白金ルツボを使用して溶融し、攪拌均質化した後、ブロック形状に成形し徐冷することで式(1)、(2)、(3)を満たす光学ガラスを得ることができる。
また、株式会社オハラ社製の商品名S−TIM27(nd=1.63980、νd=34.5、θgF=0.5922)と特許文献1の実施例6の光学ガラス(nd=1.69072、νd=36.2、θgF=0.5775)を2:3の割合で混合しても良い。この場合も、条件式(1)、(2)、(3)を満たすガラス材料(nd=1.67035、νd=35.5、θgF=0.5834)を得ることができる。
なお、負レンズGNはガラス材料を用いて形成されていることが好ましい。ガラス材料は樹脂等の有機材料と比較して製造が容易であるためである。また、樹脂等の成形と比較してガラス材料の成形では肉厚の制約が少ない。そのため、ガラス材料を用いて負レンズGNを形成することで負レンズGNの屈折力の設計自由度を高くすることができる。さらに、ガラス材料は湿度や温度の変化に対して優れた耐環境性を備えていると共に十分な硬度を有しているため、負レンズGNを光学系における最も物体側のレンズとして使用することも可能である。
さらに、各実施例の光学系は、次の条件式(11)から(17)のうち1つ以上を満足すうることが好ましい。
−6.0<fA/f<−0.2 (11)
−2.0<(ra+rb)/(ra−rb)<2.0 (12)
0.15<(min(|ra|,|rb|))/f<2.2 (13)
1.55<nN<1.75 (14)
1.01<nP/nN<1.20 (15)
1.0<fF/fR<5.5 (16)
|dA|/L<0.15 (17)
式(11)におけるfは光学系全系の焦点距離である。fAは負レンズGNの光入射側の屈折面と光出射側の屈折面が共に空気に接しているときの負レンズGNの焦点距離である。
式(12)および式(13)におけるraは、負レンズGNの屈折面のうち開口絞りSPに近い方の屈折面の曲率半径である。また、式(12)および式(13)におけるrbは負レンズGNの他方の屈折面(開放絞りSPから遠い方の面)の曲率半径である。なお、式(13)におけるmin(x,y)は、xとyのうち小さい方の値をとる。
式(14)および式(15)におけるnNは、光学系における全ての負レンズのd線に対する屈折率を平均した値である。
式(15)におけるnPは、光学系における全ての正レンズのd線に対する屈折率を平均した値である。
式(16)におけるfRは、開口絞りSPの光出射側に配置されたレンズ群の焦点距離である。また、式(16)におけるfFは、開口絞りSPの光入射側に配置されたレンズ群の焦点距離である。
式(17)におけるdAは、負レンズGNの開口絞りSPに近い方の屈折面から開口絞りSPまでの光軸上の距離である。また、Lは光学系の全長である。すなわち、Lは光学系における最も物体側の屈折面から最も像側の屈折面までの距離である。
次に、式(11)から(16)について説明する。
式(11)は、負レンズGNの焦点距離と全系の焦点距離の関係を規定した式である。fAが式(11)の下限値を下回るほどに負レンズGNの屈折力が弱くなると一次の色収差を十分に補正することが難しくなる。また、式(11)の下限値を下回るほどに負レンズGNの屈折力が弱くなるとペッツバール和が正に大きくなりすぎてしまい、像面湾曲を抑えることが困難となる。また、fAが式(11)の上限を超えるほどに負レンズGNの屈折力が強くなると、一次の色収差が過補正となってしまうため好ましくない。
式(11)は、次の式(11a)の範囲とすることが好ましく、式(11b)の範囲とすることがより好ましい。
−5.0<fA/f<−0.30 (11a)
−4.6<fA/f<−0.35 (11b)
式(12)は、負レンズGNのシェープファクタに関する。シェープファクタの絶対値が大きくなることは、raとrbの差が小さくなることを意味する。この場合、色収差および像面湾曲を補正するために十分な屈折力を負レンズGNに与えようとするとraおよびrbを共に小さくする必要がある。式(12)の上限値を上回るまたは下限値を下回るほどに負レンズGNのシェープファクタの絶対値が大きくなる場合、負レンズGNの曲率が大きくなりすぎてしまう。この場合、光学系が大型化してしまうため好ましくない。
式(12)は、次の式(12a)の範囲とすることが好ましい。
−1.6<(ra+rb)/(ra−rb)<1.3 (12a)
さらに好ましくは式(12)を以下の式(12b)の範囲とすると良い。
−1.0<(ra+rb)/(ra−rb)<0 (12b)
式(12b)は、負レンズGNが両凹レンズであり、負レンズGNの屈折面のうち開口絞りSPに近い側の屈折面は他方の屈折面よりも曲率が大きいことを意味している。これにより、球面収差、像面湾曲、コマ収差をはじめとした諸収差を良好に補正することができる。
式(13)は負レンズGNの屈折力の強い方の屈折面(曲率半径の絶対値が小さい屈折面)の曲率半径に関する。式(13)を満たすことで、像面湾曲を十分に低減しつつ光学系の小型化を図ることができる。負レンズGNの屈折力の強い方の屈折面の曲率半径が式(13)の上限値を下回る程に負レンズGNの曲率が緩くなると、負レンズGNの屈折力が弱くなってしまう。この場合、ペッツバール和が正に大きくなりすぎてしまい像面湾曲を低減することが困難となる。負レンズGNの屈折力の強い方の屈折面の曲率半径が式(13)の下限値を下回るほどに負レンズGNの曲率がきつくなると負レンズGNが大きくなってしまうため好ましくない。
式(13)は、次の式(13a)の範囲とすることが好ましく、式(13b)の範囲とすることがより好ましい。
0.20<(min(|ra|,|rb|))/f<1.8 (13a)
0.25<(min(|ra|,|rb|))/f<1.6 (13b)
式(14)は光学系における負レンズの屈折率の平均値に関する。負レンズGNは上述したように、比較的小さな屈折率を有している。ここで、像面湾曲をより低減するためには、光学系を構成する負レンズGN以外の負レンズの屈折率も比較的小さいことが好ましい。このため、式(14)を満たすことで、像面湾曲を十分に低減しつつ光学系の小型化を図ることができる。
式(14)の上限値を上回る場合、光学系における負レンズの屈折率が全体として大きくなりすぎるため、ペッツバール和が正に大きくなりすぎてしまい、像面湾曲を低減することが困難となる。
また、式(14)の下限値を下回る場合、光学系における負レンズの屈折率が全体として小さくなりすぎるため、1次の軸上色収差を十分に低減するために必要な屈折力を得るために必要な曲率がきつくなりすぎてしまう。この場合、光学系が大型化してしまうため好ましくない。
式(14)は、次の式(14a)の範囲とすることが好ましく、式(14b)の範囲とすることがより好ましい。
1.60<nN<1.70 (14a)
1.64<nN<1.68 (14b)
式(15)は光学系における負レンズの屈折率の平均値と正レンズの屈折率の平均値の比に関する。式(15)を満たすことで、像面湾曲と軸上色収差をより低減することができる。
像面湾曲を十分に低減するには、正レンズの屈折率が大きい方が有利である。しかしながら式(15)の上限値を上回るほどにnPが大きくなる場合、正レンズを構成する材料のアッベ数が全体として小さくなりすぎてしまう。その結果、負レンズGNを設けたとしても1次の軸上色収差を十分に低減することが難しくなる。また、式(15)の下限値を下回るほどにnPが小さくなる場合、ペッツバール和が正に大きくなりすぎる。この場合、像面湾曲の低減が困難となり、像面湾曲を十分に低減しようとすると光学系が大型化してしまう。
式(15)は、次の式(15a)の範囲とすることが好ましく、式(15b)の範囲とすることがより好ましい。
1.02<nP/nN<1.10 (15a)
1.03<nP/nN<1.08 (15b)
式(16)は開口絞りSPの光入射側に配置されたレンズ群と開口絞りSPの光出射側に配置されたレンズ群の焦点距離の比に関する。式(16)を満たすことで、諸収差を十分に補正しつつ光学系の全長の短縮を図ることができる。
開口絞りSPの光入射側に配置されたレンズ群の焦点距離の絶対値が長くなるほど、色収差や像面湾曲の補正には有利となる。しかしながら、式(16)の上限値を上回るほどにfFの絶対値が大きい場合、光学系の全長が大きくなりすぎてしまう。また、式(16)の下限値を下回るほどにfFの絶対値が小さくなる場合、色収差や像面湾曲を十分に補正することが難しくなる。また、式(16)の下限値を下回る場合、バックフォーカスを確保することが難しくなる。
式(16)は、次の式(16a)の範囲とすることが好ましく、式(16b)の範囲とすることがより好ましい。
1.3<fF/fR<4.9 (16a)
1.6<fF/fR<4.2 (16b)
式(17)は負レンズGNの配置に関する。一般に、瞳近軸光線の高さは開口絞りSPの近傍において低くなる。このため、式(17)の上限値を下回る程に開口絞りSPに近いに負レンズGNを設けることで、軸外の収差に対して大きな影響を与えることなく軸上色収差を補正することができる。
式(17)は、次の式(17a)の範囲とすることが好ましく、式(17b)の範囲とすることがより好ましい。
|dA|/L<0.11 (17a)
|dA|/L<0.08 (17b)
さらに、メリディオナル方向の像面湾曲をさらに低減するためには、後レンズ群は非球面を有するレンズを少なくとも1つ備えることが好ましい。
なお、負レンズGNによる色収差および像面湾曲を補正する効果をより高めるためには、負レンズGNにある程度大きな屈折力を与えることが好ましい。このため、各実施例の光学系において屈折力の最も強い負レンズが式(1)から(3)を満たしていることが好ましい。
なお、本発明の光学系は上述した負レンズGNを複数有していても良い。この場合、負レンズGNを開口絞りSPの光入射側と開口絞りSPの光出射側にそれぞれ設け、それぞれの負レンズGNを開口絞りSPに対してコンセントリックな配置とすると良い。すなわち、開口絞りSPの光入射側に設けられた負レンズGN(第1の負レンズ)を物体側に凹面を向けた形状とし、開口絞りSPの光出射側に設けられた負レンズGN(第2の負レンズ)を像側に凹面を向けた形状とすることが好ましい。このような配置で第1の負レンズと第2の負レンズを設けることによって、第1の負レンズの像側の屈折面と第2の負レンズの物体側の屈折面で生じる非点収差と像面湾曲をより低減することができる。
次に、実施例1から5について説明する。
実施例1の光学系1では、第9レンズが負レンズGNである。実施例2の光学系2では、第7レンズおよび第9レンズが負レンズGNである。実施例3の光学系3では、第2レンズ、第5レンズ、第7レンズ、第8レンズが負レンズGNである。実施例4の光学系4では、第3レンズ、第6レンズ、第7レンズ、第9レンズが負レンズGNである。実施例5の光学系5では、第3レンズ、第6レンズ、第7レンズ、第9レンズが負レンズGNである。
このように、各実施例の光学系は、式(1)から(4)を満たす負レンズGNを少なくとも1つ有することによって、色収差や像面湾曲を良好に補正している。
また、各実施例の光学系は少なくとも1面の非球面を有している。非球面レンズを用いることで、口径比が大きくとも良好な結像性能を保つことができるので好ましい。
以下に、実施例1から5に対応する数値実施例1から5を示す。
各数値実施例の面データにおいて、rは各光学面の曲率半径、d(mm)は第m面と第(m+1)面との間の軸上間隔(光軸上の距離)を表わしている。ただし、mは光入射側から数えた面の番号である。また、ndは各光学部材のd線に対する屈折率、νdは光学部材のd線に対するアッベ数、θgFは光学部材のg線とF線に対する部分分散比を表わしている。
また各数値実施例の面データにおいて、非球面形状の光学面については面番号の後に*(アスタリスク)の符号を付加している。また、非球面データには各非球面の非球面係数を示している。非球面係数における「e±B」は「×10±B」を意味している。光学面の非球面形状は、光軸方向における面頂点からの変位量をX、光軸方向に垂直な方向における光軸からの高さをH、近軸曲率半径をR、円錐定数をK、非球面係数をA4,A6,A8,A10、A12とするとき、以下の式(18)により表される。
Figure 0006808428
なお、各数値実施例において、d、焦点距離(mm)、Fナンバー、半画角(°)は全て各実施例の光学系が無限遠物体に焦点を合わせた時の値である。バックフォーカスBFは最終レンズ面から像面までの距離である。レンズ全長は第1レンズ面から最終レンズ面までの距離にバックフォーカスを加えた値である。
[数値実施例1]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd θgF
1 36.474 1.90 1.84666 23.78 0.6205
2 21.323 8.38
3* 112.438 2.40 1.58313 59.46 0.5403
4* 28.976 13.28
5 -32.245 1.60 1.49700 81.54 0.5375
6 90.880 0.43
7 99.186 7.93 1.95375 32.32 0.5898
8 -39.092 0.93
9 -33.367 1.60 1.76182 26.52 0.6136
10 -106.855 0.15
11 70.236 4.92 1.91650 31.60 0.5911
12 -143.887 7.67
13 54.180 6.43 1.49700 81.54 0.5375
14 -89.718 0.15
15 71.998 6.78 1.59522 67.74 0.5442
16 -42.267 1.20 1.66565 35.64 0.5824
17 34.627 4.68
18(絞り) ∞ 4.73
19 -35.422 6.39 1.49700 81.54 0.5375
20 -16.728 1.30 1.95375 32.32 0.5898
21* -58.275 0.15

22 10283.105 7.19 1.59522 67.74 0.5442
23 -26.692 0.15
24 -200.662 6.97 1.59522 67.74 0.5442
25 -28.805 38.40
像面 ∞

非球面データ
第3面
K = 0.00000e+000 A4= 5.26433e-005 A6=-1.90260e-007 A8= 5.24224e-010 A10=-8.03466e-013 A12= 5.94465e-016

第4面
K = 0.00000e+000 A4= 5.18369e-005 A6=-1.73600e-007 A8= 2.61614e-010 A10= 1.88637e-013 A12=-8.67180e-016

第21面
K = 0.00000e+000 A4= 1.49805e-005 A6= 6.91340e-009 A8=-1.43514e-011 A10=-2.18168e-014 A12= 6.27236e-018

各種データ

焦点距離 24.47
Fナンバー 1.45
半画角(°) 41.48
像高 21.64
レンズ全長 135.70
BF 38.40
[数値実施例2]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd θgF
1 71.155 2.30 1.58313 59.38 0.5423
2* 26.439 13.17
3 -70.966 2.00 1.48749 70.23 0.5300
4 82.436 2.50
5 907.063 7.56 2.00100 29.13 0.5997
6 -62.566 2.01
7 -42.191 2.20 1.76182 26.52 0.6136
8 403.338 1.19
9 70.579 8.15 1.91082 35.25 0.5824
10 -77.230 0.15
11 274.921 8.82 1.59522 67.74 0.5442
12 -32.028 1.80 1.67542 34.82 0.5825
13 -287.503 7.20
14 49.369 5.46 1.91082 35.25 0.5824
15 -202.046 1.56
16 -170.231 1.60 1.67542 34.82 0.5825
17 25.760 2.76 1.72916 54.68 0.5444
18 34.562 5.93
19(絞り) ∞ 7.07
20 -21.926 3.32 1.49700 81.54 0.5375
21 -17.142 1.60 1.80000 29.84 0.6017
22 -70.570 0.15
23 111.677 7.23 1.59522 67.74 0.5442
24 -30.044 0.15
25* -152.673 5.22 1.85135 40.10 0.5695
26 -38.596 38.90
像面 ∞

非球面データ
第2面
K = 0.00000e+000 A4=-1.04435e-006 A6=-2.06310e-009 A8= 5.32852e-013 A10=-4.53635e-015

第25面
K = 0.00000e+000 A4=-7.68375e-006 A6=-2.55253e-009 A8= 1.22839e-012 A10=-1.12763e-014

各種データ

焦点距離 34.63
Fナンバー 1.45
半画角(°) 31.99
像高 21.64
レンズ全長 140.00
BF 38.90
[数値実施例3]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd θgF
1 144.139 3.00 1.58313 59.38 0.5423
2* 42.089 19.77
3 -53.697 1.70 1.68118 33.06 0.5908
4 174.909 1.32
5 335.601 9.54 1.95375 32.32 0.5898
6 -77.157 0.15
7 54.381 14.83 1.49700 81.54 0.5375
8 -98.194 1.70 1.65310 35.34 0.5844
9 -309.433 9.28
10* 38.536 11.38 1.85135 40.10 0.5695
11* 757.224 2.94
12 342.647 2.00 1.70771 31.16 0.5958
13 27.587 8.58
14(絞り) ∞ 7.11
15 -30.487 1.20 1.66565 35.64 0.5824
16 45.980 8.79 1.85135 40.10 0.5695
17* -51.660 0.15
18 -86.775 6.25 1.76385 48.51 0.5587
19 -30.573 1.20 1.72959 32.26 0.5920
20 -150.044 0.15
21 166.556 7.96 1.59522 67.74 0.5442
22 -41.572 38.50
像面 ∞

非球面データ
第2面
K = 0.00000e+000 A4=-4.96594e-007 A6=-1.20686e-009 A8= 2.28496e-012 A10=-3.08411e-015 A12= 1.37932e-018

第10面
K = 0.00000e+000 A4= 2.32465e-007 A6=-3.19874e-011 A8= 1.12169e-012 A10=-1.72974e-015 A12= 2.47313e-018

第11面
K = 0.00000e+000 A4= 1.62730e-006 A6=-1.56297e-009 A8= 2.66301e-012 A10=-2.32843e-015 A12= 8.02932e-019

第17面
K = 0.00000e+000 A4= 4.94122e-006 A6= 5.30617e-009 A8=-8.30190e-012 A10= 2.55435e-014 A12=-1.88171e-017

各種データ

焦点距離 48.50
Fナンバー 1.25
半画角(°) 24.04
像高 21.64
レンズ全長 157.48
BF 38.50
[数値実施例4]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd θgF
1 97.201 4.81 1.90043 37.37 0.5774
2 148.986 1.00
3 66.353 11.54 1.43875 94.93 0.5340
4 -632.509 0.14
5 -1414.424 2.40 1.62606 39.09 0.5762
6 69.003 11.05
7 59.918 5.91 1.90043 37.37 0.5774
8 147.457 0.15
9 37.666 10.38 1.59522 67.74 0.5442
10 164.390 1.80
11 176.546 2.37 1.65460 37.95 0.5675
12 22.719 10.92
13(絞り) ∞ 6.68
14 -36.132 1.36 1.68690 35.00 0.5775
15 42.732 12.48 1.88300 40.76 0.5667
16 -37.340 0.98
17 -32.889 1.35 1.72439 32.05 0.5867
18 76.992 8.48 1.76385 48.51 0.5587
19 -71.354 0.15
20* 1571.279 5.37 1.88202 37.22 0.5770
21* -75.713 1.53
22 24017.317 2.21 1.95375 32.32 0.5898
23 -437.170 37.40
像面 ∞

非球面データ
第20面
K = 0.00000e+000 A4=-2.29028e-006 A6=-8.76024e-009 A8= 1.93054e-011 A10=-3.50986e-014

第21面
K = 1.73820e+000 A4=-9.97607e-007 A6=-9.31403e-009 A8= 2.03945e-011 A10=-3.31404e-014

各種データ

焦点距離 83.30
Fナンバー 1.24
半画角(°) 14.56
像高 21.64
レンズ全長 140.49
BF 37.40
[数値実施例5]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd θgF
1 87.168 5.79 1.91082 35.25 0.5824
2 168.218 1.00
3 63.351 10.21 1.43875 94.93 0.5340
4 1609.394 0.15
5 406.494 2.40 1.66565 35.64 0.5824
6 54.598 11.42
7 50.778 5.63 1.91082 35.25 0.5824
8 90.541 0.15
9 42.989 9.20 1.59522 67.74 0.5442
10 286.552 2.00
11 594.110 2.37 1.63980 36.20 0.5778
12 24.708 10.52
13(絞り) ∞ 6.79
14 -38.091 1.37 1.66446 35.89 0.5821
15 40.648 13.66 1.83481 42.73 0.5648
16 -38.136 0.76
17 -34.846 1.36 1.62045 38.09 0.5779
18 41.482 10.71 1.76385 48.51 0.5587
19 -68.528 0.15
20* 715.155 4.09 1.85400 40.38 0.5688
21* -146.976 1.53
22 556.786 2.39 1.76385 48.51 0.5587
23 -883.450 38.93
像面 ∞

非球面データ
第20面
K = 0.00000e+000 A4=-5.19353e-006 A6=-8.91714e-009 A8= 5.39469e-012 A10=-9.08135e-015

第21面
K = 1.82061e+001 A4=-3.59906e-006 A6=-7.82020e-009 A8= 6.80728e-012 A10=-8.16086e-015

各種データ

焦点距離 83.00
Fナンバー 1.24
半画角(°) 14.61
像高 21.64
レンズ全長 142.59
BF 38.93
各数値実施例における種々の数値を表1にまとめて示す。
Figure 0006808428
[光学機器]
図12は、本発明の一実施形態としての光学機器としての撮像装置(デジタルスチルカメラ)100の概略図である。本実施形態の撮像装置100は、カメラ本体70と、上述した実施例1から5のいずれかと同様である光学系71と、光学系71によって形成される像を光電変換する受光素子(撮像素子)72を備える。
本実施形態の撮像装置100は、実施例1から5のいずれかと同様である光学系71を有するため、色収差および像面湾曲が良好に補正された高品位な画像を得ることができる。なお、受光素子72としては、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子を用いることができる。
なお、上述した各実施例の光学系は、図12に示したデジタルスチルカメラに限らず、銀塩フィルム用カメラやビデオカメラ、望遠鏡等の種々の光学機器に適用することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態及び実施例について説明したが、本発明はこれらの実施形態及び実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の組合せ、変形及び変更が可能である。
1,2,3,4,5 光学系
GN 負レンズ

Claims (13)

  1. 負レンズを有する光学系であって、
    前記負レンズについて、アッべ数をνd、g線とF線に対する部分分散比をθgF、d線に対する屈折率をnd、開口絞りに近い方の屈折面の曲率半径をra、他方の屈折面の曲率半径をrbとしたとき、
    30≦νd≦40
    1.225≦nd−14.387/νd≦1.276
    0.4300≦θgF−2.9795/νd≦0.5010
    0.15<min(|ra|,|rb|)/f<2.2
    なる条件式を満足することを特徴とする光学系。
  2. 前記光学系における全ての負レンズの屈折率の平均値をnN、前記光学系における全ての正レンズの屈折率の平均値をnPとしたとき、
    1.01<nP/nN<1.2
    なる条件を満たすことを特徴とする請求項1に記載の光学系。
  3. 負レンズを有する光学系であって、
    前記負レンズについて、アッべ数をνd、g線とF線に対する部分分散比をθgF、d線に対する屈折率をndとし、前記光学系における全ての負レンズの屈折率の平均値をnN、前記光学系における全ての正レンズの屈折率の平均値をnPとしたとき、
    30≦νd≦40
    1.225≦nd−14.387/νd≦1.276
    0.4300≦θgF−2.9795/νd≦0.5010
    1.01<nP/nN<1.2
    なる条件式を満足することを特徴とする光学系。
  4. 前記光学系の全系の焦点距離をf、前記負レンズの焦点距離をfAとしたとき、
    −6<fA/f<−0.2
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光学系。
  5. 前記負レンズについて、開口絞りに近い方の屈折面の曲率半径をra、他方の屈折面の曲率半径をrbとしたとき、
    −2<(ra+rb)/(ra−rb)<2
    なる条件を満たすことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の光学系。
  6. 前記光学系における全ての負レンズの屈折率均値をnNとしたとき、
    1.55<nN<1.75
    なる条件を満たすことを特徴とする請求項1乃至何れか一項に記載の光学系。
  7. 口絞りの光出射側に配置された全てのレンズで構成されるレンズ群の焦点距離をfR、開口絞りの光入射側に配置された全てのレンズで構成されるレンズ群の焦点距離をfFとしたとき、
    1.0<fF/fR<5.5
    なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の光学系。
  8. 口絞りの光出射側に配置されたレンズ群は非球面を有するレンズを備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の光学系。
  9. 前記負レンズはガラス材料を用いて形成されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の光学系。
  10. 前記負レンズの開口絞りに近い側の屈折面から開口絞りまでの距離をdA、前記光学系における最も物体側の屈折面から最も像側の屈折面までの距離をLとしたとき、
    |dA|/L<0.15
    なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の光学系。
  11. 前記負レンズは、前記光学系における全ての負レンズの中で最も強い屈折力を有することを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の光学系。
  12. 前記負レンズを複数有し、該複数の負レンズは、開口絞りの光入射側に配置された第1の負レンズと、開口絞りの光出射側に配置された第2の負レンズとを含み、該第1の負レンズは像側に凹面を向けた形状であり、該第2の負レンズは物体側に凹面を向けた形状であることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の光学系。
  13. 請求項1乃至12の何れか一項に記載の光学系と、該光学系によって形成された像を受光する撮像素子を有することを特徴とする光学機器。
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