JP6808377B2 - ショベルの表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ショベルの表示装置に関する。
建設機械の操作に対する燃費の良否判定を表示する表示装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2008−240361号公報
しかしながら、特許文献1の表示装置は、燃費に関する良否判定が表示されるのみである。そのため操作者は、自身の操作が具体的にどのようなものであったかを客観的に理解できない。また、具体的にどのような操作を行えば自身の操作効率を改善できるのかを理解できない。
上述に鑑み、操作者に自身の操作状況を客観的に理解させ、操作効率の向上を支援できるショベルの表示装置を提供することが望ましい。
本発明の一実施形態に係るショベルの表示装置は、
ブーム、アーム、及びエンドアタッチメントを含むアタッチメントを有するショベルの表示装置であって、
前記表示装置は、
前記ショベルの操作解析を開始し、該操作解析の履歴を蓄積させる操作解析開始入力部と、
前記操作解析の結果に基づき、前記ショベルの操作履歴をショベルのモデルにより表示し、
前記ショベルの動きに連動した前記アタッチメントに加わる力をベクトルで表示して前記ショベルに作用する荷重に係る安定度情報を表示させる安定度確認入力部と、
を有することを特徴とする。

上述の手段により、操作者に自身の操作状況を客観的に理解させ、操作効率の向上を支援できるショベルの表示装置を提供できる。
ショベルの側面図である。 図1のショベルの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るショベルの表示装置の処理を説明するフローチャートである。 操作解析を開始させる開始画面の一例を示す図である。 操作解析を開始させる開始画面の他の例を示す図である。 履歴画面の一例を示す図である。 第1安定度確認画面の一例を示す図である。 第2安定度確認画面の一例を示す図である。 第3安定度確認画面の一例を示す図である。
図1は本発明の実施形態に係るショベル(掘削機)の側面図である。ショベルの下部走行体1には旋回機構2を介して上部旋回体3が旋回可能に搭載される。上部旋回体3にはブーム4が取り付けられる。ブーム4の先端にはアーム5が取り付けられ、アーム5の先端にはエンドアタッチメントとしてのバケット6が取り付けられる。エンドアタッチメントとして、法面用バケット、浚渫用バケット等が用いられてもよい。
ブーム4、アーム5、及びバケット6は、アタッチメントの一例として掘削アタッチメントを構成し、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9によりそれぞれ油圧駆動される。ブーム4にはブーム角度センサS1が取り付けられ、アーム5にはアーム角度センサS2が取り付けられ、バケット6にはバケット角度センサS3が取り付けられる。掘削アタッチメントには、バケットチルト機構が設けられてもよい。
ブーム角度センサS1はブーム4の回動角度を検出する。
アーム角度センサS2はアーム5の回動角度を検出する。
バケット角度センサS3はバケット6の回動角度を検出する。掘削アタッチメントがバケットチルト機構を備える場合、バケット角度センサS3はチルト軸回りのバケット6の回動角度を追加的に検出する。
ブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、及びバケット角度センサS3は、可変抵抗器を利用したポテンショメータ、対応する油圧シリンダのストローク量を検出するストロークセンサ、連結ピン回りの回動角度を検出するロータリエンコーダ等であってもよい。
ブーム4にはブーム加速度センサS4が取り付けられ、アーム5にはアーム加速度センサS5が取り付けられ、バケット6にはバケット加速度センサS6が取り付けられる。
ブーム加速度センサS4は、ブーム4のXYZ軸の3方向の加速度を1デバイスで測定できる3軸加速度センサである。
アーム加速度センサS5は、アーム5のXYZ軸の3方向の加速度を1デバイスで測定できる3軸加速度センサである。
バケット加速度センサS6は、バケット6のXYZ軸の3方向の加速度を1デバイスで測定できる3軸加速度センサである。
なお、ブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、及びバケット角度センサS3は、水平面に対する傾斜を検出して上部旋回体3に対する回動角度を検出する加速度センサであってよい。その場合、ブーム加速度センサS4、アーム加速度センサS5、バケット加速度センサS6は必須ではない。
上部旋回体3には運転室であるキャビン10が設けられ且つエンジン11等の動力源が搭載される。また、上部旋回体3には旋回角速度センサS7、加速度センサS8、及びカメラS9が取り付けられる。
旋回角速度センサS7は、例えばジャイロセンサであり、上部旋回体3の旋回角速度を検出する。なお、旋回角速度センサS7は、レゾルバ、ロータリエンコーダ等であってもよい。
加速度センサS8は、上部旋回体3のXYZ軸の3方向の加速度を1デバイスで測定できる3軸加速度センサである。
カメラS9は、ショベルの周辺の画像を取得する装置である。本実施形態では、カメラS9は上部旋回体3の後方側に取り付けられる1又は複数台のカメラである。
キャビン10内には、コントローラ30、表示装置40が設置される。
コントローラ30は、ショベルの駆動制御を行う主制御部として機能する。本実施形態では、コントローラ30は、CPU及び内部メモリを含む演算処理装置で構成される。コントローラ30の各種機能は、CPUが内部メモリに格納されたプログラムを実行することで実現される。
表示装置40は、コントローラ30からの指令に応じて各種情報を出力する。本実施形態では、表示装置40として、コントローラ30に直接接続される車載液晶ディスプレイが利用され、タッチパネル等が用いられてよい。本実施形態の表示装置40は、操作者のショベル操作を解析した操作解析情報などを表示する。また本実施形態の表示装置40は、タブレッドやスマートフォンなどの携帯電話、PC(パーソナルコンピュータ)などであってよい。
次に、図2を参照してショベルの基本システムについて説明する。ショベルの基本システムは、主に、エンジン11、メインポンプ14、パイロットポンプ15、コントロールバルブ17、操作装置26、コントローラ30、及びエンジン制御装置(ECU)74等を含む。
エンジン11はショベルの駆動源であり、例えば、所定の回転数を維持するように動作するディーゼルエンジンである。エンジン11の出力軸はメインポンプ14及びパイロットポンプ15の入力軸に接続される。
メインポンプ14は、高圧油圧ライン16を介して作動油をコントロールバルブ17に供給する油圧ポンプであり、例えば、斜板式可変容量型油圧ポンプである。メインポンプ14は、斜板の角度(傾転角)を変更することでピストンのストローク長を調整し、吐出流量、すなわち、ポンプ出力を変化させることができる。メインポンプ14の斜板は、レギュレータ14aにより制御される。レギュレータ14aは、電磁比例弁(不図示)に対する制御電流の変化に対応して、斜板の傾転角を変化させる。例えば、制御電流を増加させることにより、レギュレータ14aは、斜板の傾転角を大きくして、メインポンプ14の吐出流量を多くする。また、制御電流を減少させることにより、レギュレータ14aは、斜板の傾転角を小さくして、メインポンプ14の吐出流量を少なくする。
パイロットポンプ15は、パイロットライン25を介して各種油圧制御機器に作動油を供給するための油圧ポンプであり、例えば、固定容量型油圧ポンプである。
コントロールバルブ17は、油圧制御バルブである。コントロールバルブ17は、後述するレバー又はペダル26A〜26Cの操作方向及び操作量に応じた圧力変化に応じて、例えば、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9、走行用油圧モータ1A(左用)、走行用油圧モータ1B(右用)、及び旋回用油圧モータ2Aのうちの一又は複数のものに対し、メインポンプ14から高圧油圧ライン16を通じて供給された作動油を選択的に供給する。なお、以下の説明では、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9、走行用油圧モータ1A(左用)、走行用油圧モータ1B(右用)、及び旋回用油圧モータ2Aを集合的に「油圧アクチュエータ」と称する。
ブームシリンダ7には、圧力センサ51が接続されている。圧力センサ51は、ブームシリンダ7のロッド側の圧力とボトム側の圧力を検出する。アームシリンダ8には、圧力センサ52が接続されている。圧力センサ52は、アームシリンダ8のロッド側の圧力とボトム側の圧力を検出する。バケットシリンダ9には、圧力センサ53が接続されている。圧力センサ53は、バケットシリンダ9のロッド側の圧力とボトム側の圧力を検出する。
旋回用油圧モータ2Aの左右には、圧力センサ54と圧力センサ55が接続されている。
操作装置26は、操作者が油圧アクチュエータの操作のために用いる装置である。操作装置26は、パイロットライン25を介してパイロットポンプ15から供給された作動油をパイロットライン25aを通じて、油圧アクチュエータのそれぞれに対応する流量制御弁のパイロットポートに供給する。なお、パイロットポートのそれぞれに供給される作動油の圧力は、油圧アクチュエータのそれぞれに対応するレバー又はペダル26A〜26Cの操作方向及び操作量に応じた圧力とされる。なお本実施形態では、操作レバー26Aは、ブーム4とバケット6を操作する運転席の右側に配置される操作レバーである。操作レバー26Bは、アーム5と上部旋回体3を操作する運転席の左側に配置される操作レバーである。
コントローラ30は、ショベルを制御するための制御装置であり、例えば、CPU、RAM、ROM等を備えたコンピュータで構成される。コントローラ30のCPUは、ショベルの動作や機能に対応するプログラムをROMから読み出してRAMにロードしながらプログラムを実行することで、それらプログラムのそれぞれに対応する処理を実行させる。
コントローラ30は、メインポンプ14の吐出流量の制御を行う。例えば、ネガコン弁(不図示)のネガコン圧に応じて上記制御電流を変化させ、レギュレータ14aを介してメインポンプ14の吐出流量を制御する。
エンジン制御装置(ECU)74は、エンジン11を制御する装置である。例えば、コントローラ30からの指令に基づき、後述するエンジン回転数調整ダイヤル75により操作者が設定したエンジン回転数(モード)に応じてエンジン11の回転数を制御するための燃料噴射量等をエンジン11に出力する。
エンジン回転数調整ダイヤル75は、キャビン10内に設けられるエンジンの回転数を調整するためのダイヤルであり、本実施形態ではエンジン回転数を4段階で切り換えできるようにする。即ち、エンジン回転数調整ダイヤル75により、SPモード、Hモード、Aモード、及びアイドリングモードの4段階でエンジン回転数を切り換えることができるようにする。なお、図2は、エンジン回転数調整ダイヤル75でSPモードが選択された状態を示す。
SPモードは、作業量を優先したい場合に選択される回転数モードであり、最も高いエンジン回転数を利用する。Hモードは、作業量と燃費を両立させたい場合に選択される回転数モードであり、二番目に高いエンジン回転数を利用する。Aモードは、燃費を優先させながら低騒音でショベルを稼働させたい場合に選択される回転数モードであり、三番目に高いエンジン回転数を利用する。アイドリングモードは、エンジンをアイドリング状態にしたい場合に選択される回転数モードであり、最も低いエンジン回転数を利用する。エンジン11は、エンジン回転数調整ダイヤル75で設定された回転数モードのエンジン回転数で一定回転数に制御される。なお、ここでは、エンジン回転数調整ダイヤル75による4段階でのエンジン回転数調整の事例を示したが、4段階には限られず何段階であってもよい。
また、ショベルには、運転者による運転を補助するために表示装置40をキャビン10の運転席の近傍に配置する。運転者は表示装置40の入力部42を利用して情報や指令をコントローラ30に入力できる。また、ショベルの運転状況や制御情報、操作解析情報を表示装置40の画像表示部41に表示させることで、運転者に情報を提供できる。
表示装置40は、画像表示部41及び入力部42を含む。表示装置40は、運転席内のコンソールに固定される。なお、一般的に、運転席に着座した運転者からみて右側にブーム4が配置されており、運転者はブーム4の先端に取り付けられたアーム5、バケット6を視認しながらショベルを運転することが多い。キャビン10の右側前方のフレームは運転者の視界の妨げとなる部分であるが、本実施形態では、この部分を利用して表示装置40を設けている。これにより、もともと視界の妨げとなっていた部分に表示装置40が配置されるので、表示装置40自体が運転者の視界を大きく妨げることは無い。フレームの幅にもよるが、表示装置40全体がフレームの幅に入るように、表示装置40は、画像表示部41が縦長となるように構成されてもよい。
本実施形態の表示装置40の画像表示部41は、操作解析を開始し、該操作解析の履歴を蓄積させる操作解析開始入力部としての操作解析開始ボタンを有する。また、画像表示部41は、操作解析に基づいたショベルの安定度情報を表示させる安定度確認入力部としての安定度確認ボタンを有している。この点は後述する。
本実施形態では、表示装置40は、CAN、LIN等の通信ネットワークを介してコントローラ30に接続される。なお、表示装置40は、専用線を介してコントローラ30に接続されてもよい。
また、表示装置40は、入力部42としてのスイッチパネルを含む。スイッチパネルは、各種ハードウェアスイッチを含むパネルである。本実施形態では、スイッチパネルは、ハードウェアボタンとしてのライトスイッチ42a、ワイパースイッチ42b、及びウインドウォッシャスイッチ42c、画面切替えボタン42d、カーソル移動ボタン42eを含む。ライトスイッチ42aは、キャビン10の外部に取り付けられるライトの点灯・消灯を切り換えるためのスイッチである。ワイパースイッチ42bは、ワイパーの作動・停止を切り換えるためのスイッチである。また、ウインドウォッシャスイッチ42cは、ウインドウォッシャ液を噴射するためのスイッチである。画面切替えボタン42dは、表示装置40の画像表示部41上に表示される画面を切替えるためのボタンである。カーソル移動ボタン42eは、表示装置40の画像表示部41上に表示されるカーソルを移動させて各種設定項目などを選択・決定するボタンである。
また、表示装置40は、蓄電池70から電力の供給を受けて動作する。なお、蓄電池70はエンジン11のオルタネータ11a(発電機)で発電した電力で充電される。蓄電池70の電力は、コントローラ30及び表示装置40以外のショベルの電装品72等にも供給される。また、エンジン11のスタータ11bは、蓄電池70からの電力で駆動され、エンジン11を始動する。
エンジン11は、上述のとおり、エンジン制御装置(ECU)74により制御される。ECU74からは、エンジン11の状態を示す各種データ(例えば、水温センサ11cで検出される冷却水温(物理量)を示すデータ)がコントローラ30に常時送信される。
まず、可変容量式油圧ポンプであるメインポンプ14のレギュレータ14aから斜板の傾転角を示すデータがコントローラ30に供給される。また、メインポンプ14の吐出圧力を示すデータが、吐出圧力センサ14bからコントローラ30に送られる。これらのデータ(物理量を表すデータ)は一次記憶部30aに格納される。また、メインポンプ14が吸入する作動油が貯蔵されたタンクとメインポンプ14との間の管路には、油温センサ14cが設けられており、その管路を流れる作動油の温度を表すデータが、油温センサ14cからコントローラ30に供給される。
また、レバー又はペダル26A〜26Cを操作した際に、パイロットライン25aを通じてコントロールバルブ17に送られるパイロット圧が、油圧センサ15a、15bで検出され、検出したパイロット圧を示すデータがコントローラ30に供給される。更に、圧力センサ51〜55からの各圧力値がコントローラ30に供給される。
エンジン回転数調整ダイヤル75からは、エンジン回転数の設定状態を示すデータがコントローラ30に常時送信される。
本実施形態のコントローラ30は、各検出値を先ず一次記憶部30aに記憶する。一次記憶部30aは、各種情報を記憶するための装置である。本実施形態では、一次記憶部30aとして、半導体メモリ等の不揮発性記憶媒体が用いられる。
一次記憶部30aへの記憶は、所定の容量が蓄積されると順次、消去される。本実施形態では検出された圧力値が閾値を超えた場合、コントローラ30は一次記憶部30aに記憶された検出値(以下、操作履歴ともいう)を主記憶部31へ移す。主記憶部31は、容量の制限はあるが永久的にデータを記憶可能なメモリである。
主記憶部31又は一次記憶部30aは、コントローラ30が操作解析の際に使用するショベル操作に関する基準データなどを記憶してよい。
コントローラ30は、油圧センサ15a、15bからのパイロット圧、各圧力センサ51〜55からの圧力値、吐出圧力センサ14bからの吐出圧と、ブーム加速度センサS4、アーム加速度センサS5、バケット加速度センサS6、加速度センサS8により検出された加速度情報とに基づいて操作解析を行う。
コントローラ30は、検出された加速度情報と主記憶部31又は一次記憶部30aに記憶されている基準データとを比較して、閾値を超えている場合に操作解析に基づいた安定度情報を表示装置40の画像表示部41上に表示する。本実施例では安定度情報は、ベクトルにより表示する。安定度情報は主記憶部31に記憶される。
次に、図3を参照しながら、本実施形態の一連の作業流れについて具体的に説明する。
図3(A)は、操作解析を開始する処理を説明するフローチャートである。図3(B)は、画像表示部41上に操作解析を表示する処理を説明するフローチャートである。
図3(A)において操作者は操作解析を希望する場合、ステップ(以下、STと略す)1で、画像表示部41上に表示された操作解析開始ボタン50Sを押圧して、操作解析開始を入力する。そして、操作者はショベルの操作を行う。
すると、コントローラ30は、ST2で各加速度センサからの加速度情報を取得する。本実施形態ではコントローラ30は、ブーム加速度センサS4、アーム加速度センサS5、バケット加速度センサS6、及び加速度センサS8からの加速度情報を取得する。そして、コントローラ30は、取得した加速度情報を主記憶部31又は一次記憶部30aの基準データと比較して、閾値を超えているか否かを判定する。
取得した加速度情報が閾値を超えていない場合、(ST2のN)、コントローラ30は、ST2の処理を繰り返す。
取得した加速度情報が閾値を超えている場合、(ST2のY)、コントローラ30は、閾値を超えた前後の操作状況を操作解析履歴として主記憶部31に記憶する(ST3)。記憶される操作状況の時間は、閾値を超えた前後5秒間としてよい。
ここで、図4、図5を参照しながら、画像表示部41上に表示される操作解析開始ボタン50Sの一例を説明する。図4は、操作解析を開始させる開始画面の一例を示す図である。図5は、操作解析を開始させる開始画面の他の例を示す図である。
図4に示す操作解析開始ボタン50Sは、メニュー画面400上に表示される。メニュー画面400は、通常、ショベル操作の開始時に最初に表示される画面である。
したがって、操作者はショベル操作を開始する前に、自身のショベル操作に対する操作解析の開始を入力できる。なお、メニュー画面400上の操作解析開始ボタン50Sの箇所は、操作者により該操作解析開始ボタン50Sが押圧された後、安定度確認ボタン50Cに切替わる。勿論、メニュー画面400には、操作解析開始ボタン50Sと安定度確認ボタン50Cの両方が表示されていてもよい。
メニュー画面400には、各種設定項目が表示されている。また本実施形態では画像表示部41上に各種設定項目上を移動可能な選択領域CSが表示されている。図示例の選択領域CSは、一例としてカーソル領域CSが表示されている。そのため、カーソル領域CSを移動操作することより言語変更、画面明るさなどの調整が可能である。また、メンテナンス情報画面、時刻調整画面等への移動も可能である。カーソル領域CSの移動操作は、図2に示したカーソル移動ボタン42eにより行える。なお画像表示部41がタッチパネルなどである場合には、タッチ操作などにより各種設定項目上を移動可能な選択領域が表示されてよい。
操作解析開始ボタン50Sは、図5に示すメイン画面410上に表示されてもよい。メイン画面410は、通常、ショベルの操作中に表示される画面である。なお、図4に示すメニュー画面400と、図5のメイン画面410とは、図2に示す画面切替えボタン42dにより画面切替えができる。
図5に示すように、メイン画面410は、日時表示領域41a、走行モード表示領域41b、エンドアタッチメント表示領域41c、エンジン制御状態表示領域41e、エンジン作動時間表示領域41f、冷却水温表示領域41g、燃料残量表示領域41h、回転数モード表示領域41i、作動油温表示領域41k、カメラ画像表示領域41m、アラーム表示領域41p、及び向き表示アイコン41x、操作解析開始ボタン50Sを含む。
なお、メイン画面410上の操作解析開始ボタン50Sの箇所は、操作者により該操作解析開始ボタン50Sが押圧された後、安定度確認ボタン50Cに切替わる。勿論、メイン画面410には、操作解析開始ボタン50Sと安定度確認ボタン50Cの両方が表示されていてもよい。
日時表示領域41aは、現在の日時を画像表示する領域である。
走行モード表示領域41bは、現在の走行モードを画像表示する領域である。走行モードは、可変容量ポンプを用いた走行用油圧モータの設定状態を表す。具体的には、走行モードは、低速モード及び高速モードを有する。低速モードは、「亀」を象ったマークで表示され、高速モードは「兎」を象ったマークで表示される。
エンドアタッチメント表示領域41cは、現在装着されているエンドアタッチメントを表す画像を画像表示する領域である。図5に示す実施形態では、バケットを象ったマークが表示されている。
エンジン制御状態表示領域41eは、エンジン11の制御状態を画像表示する領域である。図5に示す実施形態では、運転者は、エンジン11の制御状態として「自動減速・自動停止モード」が選択されていることを認識できる。その他、エンジン11の制御状態には、「自動減速モード」、「自動停止モード」、「手動減速モード」等がある。
エンジン作動時間表示領域41fは、エンジン11の累積作動時間を画像表示する領域である。図5に示す実施形態では、単位「hr(時)」を用いた値が表示される。
冷却水温表示領域41gは、現在のエンジン冷却水の温度状態を画像表示する領域である。
燃料残量表示領域41hは、燃料タンクに貯蔵されている燃料の残量状態を画像表示する領域である。
回転数モード表示領域41iは、現在の回転数モードを画像表示する領域である。回転数モードは、例えば、上述のSPモード、Hモード、Aモード、及びアイドリングモードIDLEの4つを含む。図5に示す実施形態では、SPモードを表す記号「SP」が表示されている。
作動油温表示領域41kは、作動油タンク内の作動油の温度状態を画像表示する領域である。
カメラ画像表示領域41mは、カメラ画像を画像表示する領域である。本実施形態では、ショベルは、運転者の視界以外の部分を撮像するためのカメラS9(図1参照。)を備える。カメラS9は、撮像したカメラ画像を表示装置40の変換処理部40aに送る。これにより、運転者はカメラS9が撮像したカメラ画像を表示装置40のメイン画面410で視認できる。
向き表示アイコン41xは、表示画面に表示される撮像画像を撮像した撮像装置の向きとショベル(上部旋回体3のアタッチメント)の向きとの相対的関係を表すアイコンである。
操作解析開始ボタン50Sは、メイン画面410上のエンジン作動時間表示領域41fと冷却水温表示領域41gとの間に表示されることが好ましいが、この限りではない。
図5に示すように操作解析開始ボタン50Sは、ショベルの操作中に表示されるメイン画面410上に表示されるため、操作者はショベル操作の途中であっても、自身のショベル操作に対する操作解析の開始を入力できる。
次に、図3(B)を参照しながら表示装置40の画像表示部41上に操作解析に基づいたショベルの安定度情報を表示する一連の処理について具体的に説明する。
図3(B)において、操作者は操作解析結果の確認を希望する場合、ステップ21で、画像表示部41上に表示された安定度確認ボタン50Cを押圧して、操作解析結果の確認を入力する。
本実施例の表示装置40は、操作者がST1で操作解析開始ボタン50Sを押圧すると、操作解析の終了後のメニュー画面400又はメイン画面410上の操作解析開始ボタン50Sを安定度確認ボタン50Cに切替える。
したがって、ST21のとき安定度確認ボタン50Cは、図4のメニュー画面400又はメイン画面410上の操作解析開始ボタン50Sの箇所に表示されている。
操作者は、ダンプ車両を待っている間などショベル操作を行わない時間に安定度確認ボタン50Cを押して、自身のショベル操作に関する安定度情報を見ることができる。
ST21で操作者が安定度確認ボタン50Cを押圧すると、表示装置40は図6に示す履歴画面420を画像表示部41上に表示させる(ST22)。
履歴画面420には、図3(A)のST3でコントローラ30が主記憶部31に記憶した操作解析履歴の一覧が表示される。
図6に示す履歴画面420には、操作解析履歴421〜423など複数の操作解析履歴が表示可能である。例えば図示した操作解析履歴421には、閾値を超えた際の日時データ421aと解析種類421bが表示されている。他の操作解析履歴422、423も同様の表示がされている。本実施形態では「効率解析」又は「安定度解析」が表示されている。効率解析は、コントローラ30が、閾値を超えた圧力値を検出している場合に表示される。安定度解析は、コントローラ30が、閾値を超えた加速度を検出している場合に表示される。
ST23で、操作者が履歴画面420の操作解析履歴の一覧から所望の操作解析履歴を選択すると、表示装置40は、図7に示す第1安定度確認画面430を画像表示部41に表示させる(ST24)。本実施形態では、操作者が履歴画面420上の操作解析履歴422(安定度解析)を選択したと仮定して、以下の説明を展開する。なお図7は、掘削時における操作の一例を示している。
第1安定度確認画面430は、ショベル動作表示領域431を含む。
ショベル動作表示領域431は、コントローラ30が解析した操作解析に基づいたショベルの安定度をショベルのモデルにより動的に表示する領域である。本実施形態では、主記憶部31に記憶された閾値を超えた前後5秒(合計10秒)の操作履歴に基づいたショベルの動きがアニメーション再生される。
ショベル動作表示領域431は、操作履歴をショベルのモデルによりアニメーション再生する動作表示部431aと、動作表示部431aの再生位置を表示するシークバー431bを有している。シークバー431bは、ブロック431cが右側へ移動するにしたがって時刻が経過する。シークバー431bは、左右方向に延在するバーであり、バーの長さがアニメーションの再生時間に相当する。シークバー431b上に表示した時刻T2は、加速度が閾値を超えた時刻であり、時刻T1は、時刻T2の5秒前の時刻である。また右端位置は、閾値を超えた時点から5秒後(5S)の時点を指す。
なお、図7に記載した各表示領域は、閾値を超えた時点から5秒後(5S)の時点における状態を示している。
ショベル動作表示領域431には、アニメーション再生と連動して、アタッチメントに加わる力Mと、ショベル本体を変位させようとする力Hとがそれぞれベクトル表示される。図7の事例では、アタッチメントへ力Mが加わった際の、クローラCRと地面との接触領域の前端を支点Pとしてショベル本体に加わる力が、ショベル本体を変位させようとする力Hとして示されている。
図7に示したショベル動作表示領域431は、便宜的に時刻T1と、時刻T2におけるショベルの状況を示している。時刻T2におけるブーム4の位置を点線で示している。
図7では、ブーム4の下げ動作が止まり、ブーム4の加速度が閾値を超えた場合の表示例を示している。
図7に示すショベル動作表示領域431には、時刻T1におけるアタッチメントに加わる力M1(加速度)と、ショベル本体に作用している変位しようとする力H1がベクトル表示されている。つまり、アタッチメントへ加わる力Mとショベル本体に加わる力Hのそれぞれの力の大きさと向きが、矢印の方向と長さとして表示される。図示例のアタッチメントに加わる力M1は、ブームシリンダ7を縮めようとする力(アタッチメントを下げようとする力)である。
操作者がブーム下げ操作を行うことで、ブームシリンダ7のロッド側に作動油が供給され、ブーム4に下向きの力が生じる。この力がM1で示されている。この際、アタッチメントに力M1が加わると、支点Pを中心としてショベル本体の後部には力H1が発生する。
時刻T1におけるショベル本体後部に働く力H1は小さいため、上部旋回体3は大きくは振動しない。一方、アタッチメントが下向きに動くと、バケット6には土砂が加わっているため、アタッチメントによる下向きのモーメントは大きくなる。
その後、操作者が急にブーム下げ操作を中止すると、アタッチメントによる下向きモーメントLMがブームシリンダ7のボトム側に加わるため、その反動としてブーム上げ方向に力M2が時刻T2において発生する。このとき、支点Pとしてアタッチメントによる下向きモーメントLMによって、ショベル本体の後部には上向きのモーメントUMが生じる。
このショベル本体の後部へ生じる上向きのモーメントUMにより、ショベル本体に作用している変位させようとする力H2が発生する。
ショベル動作表示領域431には、ブーム4の加速度が閾値を超えた時刻T2におけるアタッチメントに加わる力M2と、ショベル本体に作用している変位しようとする力H2がベクトル表示されている。図示例のアタッチメントに加わる力M2は、ブームシリンダ7を伸ばそうとする力(アタッチメントを上げようとする力)である。
アタッチメントに加わる力M1、M2の向きと大きさ(ベクトルの向きと長さ)は、ブーム4等のアタッチメントに配置された加速度センサやブーム角度センサS1から算出できる。
変位させようとする力H1とH2は、以下の要領で算出できる。先ず、アタッチメントに生じる下向きモーメントLM(慣性力)を、ブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、及びバケット角度センサS3等の姿勢センサと加速度センサ、シリンダの圧力センサから算出する。次に、算出したアタッチメントの下向きモーメントLM(慣性力)とショベル本体の回転中心となる支点Pに対するモーメントの釣り合いから、ショベル本体の後部に生じる上向きのモーメントUMを算出し、変位させようとする力H1とH2を算出する。
図7では、時刻T2において、ブームシリンダ7を伸ばそうとする力M2が大きくなると、ショベル本体に作用している変位させようとする力H2が大きくなり、揺れが生じることを示している。なお、上記したアタッチメントに加わる力M1、M2及び変位させようとする力H1、H2のベクトル表示は、安定度情報に含まれる。
したがって、操作者は、ショベル動作表示領域431の各ベクトル表示を確認することにより、自身のショベル操作によってショベル本体に作用する変位しようとする力を認識して、ショベル本体が揺れるメカニズムを客観的に理解できる。また、操作者は、ショベル動作表示領域431の各ベクトル表示(安定度情報)からショベルを安定的に操作するヒントを得ることができる。
本実施形態の画像表示部41に表示される安定度の表示は図7の限りではない。
図3(B)に戻り、ST24で、表示装置40は、図7に示す第1安定度確認画面430を画像表示部41に表示させた後、図8に示す第2安定度確認画面440を画像表示部41に表示させてよい。また、表示装置40は、第2安定度確認画面440のみを表示するようにしてもよい。
第2安定度確認画面440は、ショベル動作表示領域441を含む。第2安定度確認画面440は、第1安定度確認画面430と略同様の表示領域を有し、アタッチメントの操作も同じである。共通する部分には共通の符号を付す。図8においても、ブーム4の下げ動作が止まり、ブーム4の加速度が閾値を超えた場合の表示例を示している。
ショベル動作表示領域441は、操作履歴をショベルのモデルによりアニメーション再生する動作表示部441aと、動作表示部441aの再生位置を表示するシークバー441bを有している。シークバー441bは、ブロック441cが右側へ移動するにしたがって時刻が経過する。シークバー441bは、左右方向に延在するバーであり、バーの長さがアニメーションの再生時間に相当する。シークバー441b上に表示した時刻T2は、加速度が閾値を超えた時刻であり、時刻T1は、時刻T2の5秒前の時刻である。また右端位置は、閾値を超えた時点から5秒後(5S)の時点を指す。
なお図8に記載した各表示領域は、閾値を超えた時点から5秒後(5S)の時点における状態を示している。
ショベル動作表示領域441には、アニメーション再生と連動して、アタッチメントに加わる力Nと、ショベル本体の地点Xに作用する力Jとがそれぞれベクトル表示される。図8の事例では、アタッチメントへ力Nが加わった際の、クローラCRと地面との接触領域の後端を支点X2としてショベル本体の前部に作用する力Jが示されている。
図8に示したショベル動作表示領域441は、便宜的に時刻T1と、時刻T2におけるショベルの状況を示している。時刻T2におけるブーム4の位置を点線で示している。
力Jは、時刻T1におけるショベル本体の重力により地面に与える力J1と、時刻T2におけるショベル本体に加わる地面からの反力J2を含んでいる。
図8に示すショベル動作表示領域441には、時刻T1におけるアタッチメントに加わる力N1と、地点Xにおけるショベル本体の重力により地面に与える力J1がベクトル表示されている。図示例のアタッチメントに加わる力N1は、ブームシリンダ7を縮めようとする力(アタッチメントを下げようとする力)である。
なお、破線の下矢印Kは、アタッチメントが地面に接触していない時のショベル本体の重量による地面に与える力(下向きの力)を示している。
操作者がブーム下げ操作を行うことで、ブームシリンダ7のロッド側に作動油が供給され、ブーム4に下向きの力が生じる。この力がN1で示されている。この際、アタッチメントに力N1が加わると、バケット6の先端は地面に接触しているため、支点Xを中心としてショベル本体の前部には上向きの力が発生している。
時刻T1におけるショベル本体の前部に働く力は小さいため、上部旋回体3が持ち上がることはないが、ショベル本体の重量により地面に与える力(下向きの力)は小さな力J1となる。
その後、操作者がブーム下げ操作を継続させた場合、ブーム4に対して下げ方向に力N2が働く。この際、バケット6の先端は地面に接触しているため、ブーム4を下げることができない。したがって、支点Xに対して、ショベル本体の前部に生じる上向きの力は徐々に大きくなる。時刻T2において、ショベル本体の前部に生じる上向きの力がショベル本体の重量による地面に与える下向きの力より大きくなると、ショベル本体の前部は持ち上がってしまう。
また、ショベル動作表示領域441には、ブーム4に加わる力が閾値を超えた時刻T2におけるアタッチメントに加わる力N2と、ショベル本体の地点Xに加わる地面からの反力J2がベクトル表示されている。図示例のアタッチメントに加わる力N2は、ブームシリンダ7を縮めようとする力(アタッチメントを下げようとする力)である。
アタッチメントに加わる力N1、N2の方向は、ブーム角度センサS1から算出できる。アタッチメントに加わる力N1、N2の向きと長さは、圧力センサ51からのシリンダ圧により算出できる。
アタッチメントに加わる力N1、N2の向きと大きさ(ベクトルの向きと長さ)は、ブーム角度センサS1の検出値、圧力センサ51からのシリンダ圧等により算出できる。
ショベル本体の前部に作用する力J1、J2は、アタッチメントに加わる力N1、N2の向きと大きさと支点Xとの関係により算出できる。支点Xに対してショベル本体に加わる地面からの反力J2がショベルの重量よりも大きい場合に、クローラCRが地面から離れ、ショベル本体が持ち上がってしまう。
図8では、時刻T2において、ブームシリンダ7を収縮させようとする力N2が大きくなると、ショベル本体の前側に加わる地面からの反力J2が大きくなり、ショベル本体を前側から持ち上げようとする力が生じることを示している。
なお、上記したアタッチメントに加わる力N1、N2及びショベル本体の前部に作用する力J1、J2のベクトル表示は、安定度情報に含まれる。
したがって、操作者は、ショベル動作表示領域441の各ベクトル表示を確認することにより、自身のショベル操作によってショベル本体に加わる地面からの反力を認識して、ショベル本体が揺れるメカニズムを客観的に理解できる。また、操作者は、ショベル動作表示領域441の各ベクトル表示(安定度情報)からショベルを安定的に操作するヒントを得ることができる。
本実施形態の画像表示部41に表示される安定度の表示は図7、図8の限りではない。
表示装置40は、図9に示す第3安定度確認画面450を画像表示部41上に表示させてよい。
第3安定度確認画面450は、ショベル動作表示領域451を含む。第3安定度確認画面450は、第1安定度確認画面430と略同様の表示領域を有しており、共通する部分の説明は省略する。
図9では、掘削時におけるアーム5の閉じ動作中に、バケット先端に生じる推力と、その推力によりショベル本体に生じる前向きの力の表示例を示している。便宜的に、任意の時刻における表示例を一例として示している。
図9の事例では、アーム5に対して閉じ方向に力Lが加わった際に、バケット6の先端に生じる推力Sと、その推力Sによりショベル本体に加わる力がショベル本体を変位させようとする力Kとして示されている。
ショベル動作表示領域451は、コントローラ30が解析した操作解析に基づいたショベルの安定度をショベルのモデルにより表示する領域である。
ショベル動作表示領域451は、操作履歴をショベルのモデルによりアニメーション再生する動作表示部451aと、動作表示部451aの再生位置を表示するシークバー451bを有している。シークバー451bは、上述のシークバー431b、441bと同様である。
ショベル動作表示領域451には、アニメーション再生と連動して、アタッチメントが出力する推力Sと、ショベル本体を変位させようとする力(引きずり力)K、及びアーム5(アタッチメント)に加わる力Lとがそれぞれベクトル表示される。図示例におけるアーム5に加わる力Lは、アームシリンダ8を伸ばそうとする力である。ショベル本体を変位させようとする力Kは、推力Sの反対向きの力に相当する。
操作者がアーム閉じ操作を行うことで、アームシリンダ8のボトム側に作動油が供給され、アーム5に閉じ方向の力が生じる。この力がLで示されている。この際、アタッチメントに力Lが加わると、バケット6の先端は地中に位置しているため、閉じ方向に推力Sが発生する。このため、ショベル本体には前方向に力Kが発生する。
この際、バケット6の先端が地中深く位置している場合には、アーム5を閉じることができない。したがって、時刻T2において、ショベル本体を変位させようとする力Kが、ショベルの重量によりクローラCRと地面との間で生じる摩擦力よりも大きくなると、ショベル本体は前方へ引きずられる。
アーム5に加わる力Lの向きと大きさは、ブーム角度センサS1、アーム角度センサS2の検出値、圧力センサ52からのシリンダ圧等により算出できる。本実施形態では、アームシリンダ8のボトム圧が使用される。
アタッチメントに加わる推力Sは、以下の要領で算出できる。先ずアタッチメントの姿勢を、ブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、及びバケット角度センサS3、更に、アーム5に加わる力Lだけでなく、ブーム4やバケット6に加わる力を用いて掘削力を算出する。そして、算出された掘削力から、アタッチメントが出力する推力Sを算出する。推力Sは、掘削力の水平成分に相当する。また、その推力S相当の力がショベル本体に力Kとして加わる。
なお、ショベル動作表示領域451は、図示例の限りではなくアタッチメントに加わる推力Sの反力と、ショベル本体を変位させようとする力Kの反力、及びアームシリンダ8を伸ばそうとする力をそれぞれベクトル表示してよい。
また、上記したアーム5に加わる力L、推力S、ショベル本体を変位させようとする力Kのベクトル表示は、安定度情報に含まれる。
したがって、操作者は、ショベル動作表示領域451の各ベクトル表示を確認することにより、自身のショベル操作によってショベル本体やアタッチメントに加わっている力を認識して、ショベル本体が前方へ引きずられるメカニズムを客観的に理解できる。また、操作者は、ショベル動作表示領域451の各ベクトル表示(安定度情報)からショベルを安定的に操作するヒントを得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説したが、本発明は、上述した実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなしに上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
1・・・下部走行体 2・・・旋回機構 3・・・上部旋回体 4・・・ブーム 5・・・アーム 6・・・バケット 7・・・ブームシリンダ 8・・・アームシリンダ 9・・・バケットシリンダ 10・・・キャビン 11・・・エンジン 14・・・メインポンプ 15・・・パイロットポンプ 17・・・コントロールバルブ 26・・・操作装置 30・・・コントローラ 30a・・・一次記憶部 31・・・主記憶部 40・・・表示装置 41・・・画像表示部 400・・・メニュー画面 410・・・メイン画面 420・・・履歴画面 430・・・第1安定度確認画面 431・・・ショベル動作表示領域 440・・・第2安定度確認画面 441・・・ショベル動作表示領域 450・・・第3安定度確認画面 451・・・ショベル動作表示領域 51〜55・・・圧力センサ 50S・・・操作解析開始ボタン 50C・・・安定度確認ボタン S1・・・ブーム角度センサ S2・・・アーム角度センサ S3・・・バケット角度センサ S4・・・ブーム加速度センサ S5・・・アーム加速度センサ S6・・・バケット加速度センサ S7・・・旋回角速度センサ S8・・・加速度センサ S9・・・カメラ

Claims (4)

  1. ブーム、アーム、及びエンドアタッチメントを含むアタッチメントを有するショベルの表示装置であって、
    前記表示装置は、
    前記ショベルの操作解析を開始し、該操作解析の履歴を蓄積させる操作解析開始入力部と、
    前記操作解析の結果に基づき、前記ショベルの操作履歴をショベルのモデルにより表示し、
    前記ショベルの動きに連動した前記アタッチメントに加わる力をベクトルで表示して前記ショベルに作用する荷重に係る安定度情報を表示させる安定度確認入力部と、
    を有することを特徴とするショベルの表示装置。
  2. 前記ショベルの動きに連動したショベル本体の変位を表示することにより、前記安定度情報の表示を行うことを特徴とする請求項1に記載のショベルの表示装置。
  3. 前記ショベルの動きに連動したショベル本体に加わる地面からの反力を表示することにより、前記安定度情報の表示を行うことを特徴とする請求項1に記載のショベルの表示装置。
  4. 前記ショベルの前記モデルを、動的に表示することを特徴とする請求項2又は3に記載のショベルの表示装置。
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