JP6808291B2 - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関するものである。
自動車などの車両に対し、ヘッドアップディスプレイ装置(車両用ヘッドアップディスプレイ装置)を設置したものが存在している。このヘッドアップディスプレイ装置は、情報を表示する表示装置と、表示装置の画像を運転席の前方に虚像として表示可能な反射部と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。
そして、表示装置と反射部との間に、光学部品の角度を変更することで虚像の位置を上下に調節可能とした光学部品角度変更装置を備えている。
特開2016−180796号公報
しかしながら、上記特許文献1のヘッドアップディスプレイ装置では、光学部品角度変更装置に付勢力の大きな付勢手段を用いていたので、付勢手段の付勢力に抗して光学部品の角度を変更できるようにするために高トルクの回転駆動装置が必要となっていた。
そこで、本発明は、上記した問題点を解決することを、主な目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
情報を表示する表示装置の画像を運転席の前方に設けた反射部へ導く光学部品と、
前記光学部品の角度を変更することで前記画像を前記反射部に映すことによって前記運転席の前方に表示される虚像の位置を上下に調節可能な光学部品角度変更装置と、を備え、
該光学部品角度変更装置が、回転駆動装置と、該回転駆動装置の回転駆動力を前記光学部品へ伝える減速歯車機構とを有するヘッドアップディスプレイ装置において、
前記減速歯車機構を、前記回転駆動装置の出力軸に取付けた駆動ギヤと、前記光学部品の回転中心軸に取付けた従動ギヤとを直接噛み合わせた構成にすると共に、
前記従動ギヤを前記駆動ギヤよりも大径とし、
固定点と、前記従動ギヤの先端側部分との間に、前記光学部品を前記固定点の側へ向けて一方向に回動するように付勢する付勢手段を介装し、
前記付勢手段を、該付勢手段の付勢方向が、前記駆動ギヤおよび前記従動ギヤの歯底部の円に対する共通接線と平行になるときが生じる向きに配設したことを特徴とする。
そして、従動ギヤの大径化や、従動ギヤの先端側部分への取付けによる付勢手段の低負荷化や、付勢手段の付勢方向によって、低トルクの回転駆動装置を好適に用いることができるようになる。
本発明によれば、上記構成によって、高トルクの回転駆動装置を使用する必要のない構造を得ることなどができる。
本実施の形態にかかるヘッドアップディスプレイ装置の全体構成図である。 実施例1にかかる光学部品および光学部品角度変更装置の斜視図である。 図2の右側面図である。 図2の左側面図である。 図2の駆動ギヤと従動ギヤとの噛み合い部分の拡大図である。 実施例2にかかる光学部品および光学部品角度変更装置の斜視図である。 図6の左側面図である。 図6の右側面図である。 図6の駆動ギヤと従動ギヤとの噛み合い部分の拡大図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図9は、この実施の形態を説明するためのものである。このうち、図2〜図5は実施例1であり、図6〜図9は実施例2である。
<構成>以下、この実施例の構成について説明する。
図1に示すように、自動車などの車両に対し、ヘッドアップディスプレイ装置1(車両用ヘッドアップディスプレイ装置)を設置する。
ここで、ヘッドアップディスプレイ装置1は、少なくとも、情報を表示する表示装置2と、表示装置2の画像3を運転席4の前方に虚像5として表示可能な反射部6(または反射部材)とを備えている。車両用のヘッドアップディスプレイ装置1の場合、表示装置2は、主に、運転を支援する情報を表示し得るようになっている。反射部6は、フロントウィンドウガラス7や車室内に設置した反射板8(コンバイナ)などとすることができる。この実施例では、反射部6を反射板8としている。なお、フロントウィンドウガラス7は、楔形状断面のガラスを用いたり、反射膜を設けたりすることで表示装置2の画像3を反射して虚像5を映すことができるようになる。車両用のヘッドアップディスプレイ装置1は、車室内の前部に設置したインストルメントパネル9の内部に設置することができる。インストルメントパネル9は、上面に表示装置2の画像3を反射部6へ導く開口部9aを有している。
そして、表示装置2と反射部6との間に、表示装置2の画像3を運転席4の前方に設けた反射部6へ導く光学部品11を単数または複数設ける。
そして、図2に示すように、光学部品11の角度を変更することで虚像5の位置を上下に調節可能な光学部品角度変更装置12を備える。
光学部品角度変更装置12を、回転駆動装置13と、回転駆動装置13の回転駆動力を光学部品11へ伝える減速歯車機構14とを有するものとする。
ここで、光学部品11には、光路を曲げたり、表示装置2から反射部6までの光路長を長くしたりするための平面鏡や、更に画像3を拡大するための凹面鏡などがある。
光学部品角度変更装置12は、主に、乗員の眼の高さに応じて虚像5が見易い位置となるように虚像5の高さ調整を行うためのものである(虚像高さ調整装置)。光学部品角度変更装置12は、ヘッドアップディスプレイ装置1の使用停止時には光学部品11を待機位置へ移動し、ヘッドアップディスプレイ装置1の可動中には光学部品11を使用位置へと移動すると共に、所要の範囲を有している使用位置内で適宜光学部品11の角度調節ができるようにする。
そして、待機位置から使用位置(の待機位置とは反対側の可動限界)までの角度範囲が光学部品11の可動域となっている。待機位置は、外部からの太陽光を表示装置2へ向けて反射しないように、光学部品11が縦向きに起きた位置となっている。また、使用位置は、反射部6に虚像5を映すと共に、乗員の体格に応じた虚像5の位置調節が可能なように光学部品11が斜めに寝た位置となっている。
回転駆動装置13は、例えば、ステッピングモータなどのモータとすることができる。この場合、光学部品角度変更装置12の角度調整の精度は、ステッピングモータの分解能によるものとなる。減速歯車機構14は、歯車を使用して回転駆動装置13の回転を遅くするようにした機構である。
以上のような基本的な構成に対し、この実施例では、以下のような構成を備えるようにしている。
(1)図3、図4に示すように、減速歯車機構14を、回転駆動装置13の出力軸21に取付けた駆動ギヤ22と、光学部品11の回転中心軸23に取付けた従動ギヤ24とを直接噛み合わせた構成にする。
そして、従動ギヤ24を駆動ギヤ22よりも大径にする(従動ギヤ24の径>駆動ギヤ22の径)。
更に、固定点26と、従動ギヤ24の先端側部分27との間に、光学部品11を固定点26の側へ向けて一方向に回動するように付勢する付勢手段28を介装する。
ここで、駆動ギヤ22は、円形ギヤとなっている。光学部品11の回転中心軸23は、光学部品11の幅方向の両側部から、幅方向へ延びるように設けられている。この回転中心軸23は、光学部品11の上下方向の中間部の位置などに設けるようにしている。但し、回転中心軸23の位置は上記に限るものではない。
左右の回転中心軸23は、それぞれ軸受29によって軸支している。軸受29には回転中心軸23の軸方向の変位や、径方向の変位や、回転方向の変位などを適正に規制すると共に所要の負荷を与えるための軸規制部材を適宜設けている。この実施例では、軸規制部材には、板バネなどの押さえバネやコイルバネなどを適宜用いている。
減速歯車機構14は、駆動ギヤ22(第一歯車)と従動ギヤ24(第二歯車)との2枚のみの構成になる。従動ギヤ24は駆動ギヤ22よりも十分に大径となるようにする。従動ギヤ24と駆動ギヤ22との大きさの比は、出力軸21と回転中心軸23との距離や回転駆動装置13の発生トルクなどに基づいて設定する。例えば、従動ギヤ24を、駆動ギヤ22の3倍〜6倍程度の径などにする。
固定点26は、固定した点であればどこでも良い。固定点26は、例えば、車体や、ヘッドアップディスプレイ装置1の本体ケーシングや、ヘッドアップディスプレイ装置1の構成部品のうち位置が固定しているものなどとすることができる。この実施例では、固定点26を、回転駆動装置13のケーシングに設けている。
従動ギヤ24の先端側部分27は、従動ギヤ24の歯24aを除いた本体部分のうちの従動ギヤ24の歯に近い側の部分のことである。先端側部分27は、従動ギヤ24の本体部分の面の位置や縁部の位置などに、ギヤの噛み合いや回動を妨げないようにして設定する。付勢手段28には、コイルバネやトーションバネや板バネなどのバネを用いることができる。
(2)図5(図9)に示すように、付勢手段28を、駆動ギヤ22および従動ギヤ24の歯底部の円31,32に対する接線方向33,34へ向けて配設する。
ここで、付勢手段28には、付勢方向と変形する方向とが一致する引っ張りバネ(コイルバネ)を用いるのが好ましい。歯底部の円31,32は、出力軸21を中心として駆動ギヤ22の歯底部を通る円31、および、回転中心軸23を中心として従動ギヤ24の歯底部を通る円32の、2つの円31,32のことである。接線方向33,34は、2つの円31,32の共通接線と平行な方向のことである。2つの円31,32の共通接線は2本存在するが、付勢手段28の付勢方向に応じてどちらかの共通接線を使うことができる。
具体的には、図2〜図5は、付勢手段28によって図中下方へ従動ギヤ24を付勢するようにした例である(実施例1)。この場合、従動ギヤ24の歯24aが駆動ギヤ22の歯22aを上側から下に押え付けることになるので、歯22a,24a間の駆動力の伝達方向と付勢手段28の付勢方向とが一致するように、駆動ギヤ22の円32の下側の接点と従動ギヤ24の円32の上側の接点とを結ぶ接線方向33へ向けて付勢手段28を設置するようにしている。
また、図6〜図9は、付勢手段28によって図中上方へ従動ギヤ24を付勢するようにした例である(実施例2)。この場合、従動ギヤ24の歯24aが駆動ギヤ22の歯22aを下側から上に押え付けることになるので、歯22a,24a間の駆動力の伝達方向と付勢手段28の付勢方向とが一致するように、駆動ギヤ22の円31の上側の接点と従動ギヤ24の円32の下側の接点とを結ぶ接線方向34へ向けて付勢手段28を設置するようにしている。
(3)従動ギヤ24を、光学部品11の可動域と同等の中心角を有するセクタギヤ41にする。
そして、付勢手段28を、セクタギヤ41における固定点26とは反対側に位置する先端側部分27に取付ける。
ここで、セクタギヤ41は、扇形をした部分ギヤのことである。セクタギヤ41の中心角は、ほぼ15°〜30°としている。固定点26とは反対側に位置する先端側部分27は、固定点26から遠い側のセクタギヤ41の先端側部分27のことである。例えば、図2〜図5の実施例1では、固定点26が下側となり、セクタギヤ41の先端側部分27は上側となっている。実施例1では、固定点26は回転駆動装置13の下側に位置する(ヘッドアップディスプレイ装置1の本体に対する)取付部などを利用して設けている。反対に、図6〜図9の実施例2では、固定点26が上側となり、セクタギヤ41の先端側部分27は下側となっている。実施例2では、固定点26は回転駆動装置13の上部から延ばしたアーム13aに設けている。
(4)光学部品11の可動域を越える回動を規制するストッパ部51を設ける。
そして、ストッパ部51を、セクタギヤ41の先端側部分27が当たる位置に設置する。
ここで、ストッパ部51は、例えば、車体や、ヘッドアップディスプレイ装置1の本体ケーシングや、ヘッドアップディスプレイ装置1の構成部品のうち位置が固定しているものなどに設けることができる。この場合、ストッパ部51は、ブロック部材に設けた硬質の突起部としている。
ストッパ部51は、光学部品11の可動域のうちのどちらか一方の可動限界の位置に設けても良いし、両方の可動限界の位置に設けても良い。この実施例では、ストッパ部51は、待機位置側(図中下側)の可動限界に対してのみ設けている。
なお、実施例2のように、ストッパ部51を下側に設けて、付勢手段28によってセクタギヤ41を上方へ付勢するようにした場合には、セクタギヤ41が下方へ回動してストッパ部51に当たった時に、セクタギヤ41の歯24aが付勢手段28によって上方へ付勢されていると共に、(セクタギヤ41の歯24aに上側から噛み合う)駆動ギヤ22の歯22aが回転駆動装置13の駆動力によって下方への移動となっているため、セクタギヤ41の歯24aと駆動ギヤ22の歯22aとが押し付け合うことで離れないようになっているので、歯22a,24a間にバックラッシュが発生しないという利点が得られる。これにより、ヘッドアップディスプレイ装置1の使用停止時に、光学部品11を待機位置でガタ付きなく安定して止めることが可能になる。
<作用>以下、この実施例の作用について説明する。
ヘッドアップディスプレイ装置1は、表示装置2の画像3を反射部6で反射することにより、運転席4の前方に画像3を虚像5として表示することができるようにした装置である。これにより、運転中に大きく視線を動かすこと無く運転を支援する情報などを視認できるようにすることが可能となる。
この際、表示装置2と反射部6との間に設けた光学部品11を用いて表示装置2の画像3の光路を曲げることで、ヘッドアップディスプレイ装置1の内部スペースが小さい場合であっても、表示装置2の画像3を運転席4の前方に設けた反射部6へ支障なく導くことができる。また、光学部品11で光路を曲げることにより、光路長を長くして、より遠くに虚像5が見えるようにすることができる。そして、光学部品11を凹面鏡にすると、虚像5を拡大することができる。
更に、光学部品11は、角度を調整可能にすることで、乗員の体格に応じて、反射部6に映る虚像5の高さを調整することができるようになる。この光学部品11の角度調整により、虚像5を見易くすることができる。この光学部品11の角度調整は、光学部品角度変更装置12の回転駆動装置13と減速歯車機構14とを用いて行うことができる。回転駆動装置13を駆動すると、減速歯車機構14の駆動ギヤ22と従動ギヤ24との噛み合い位置が変わることで、光学部品11の角度が変化する。
<効果>この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
(効果1)減速歯車機構14を、回転駆動装置13の出力軸21に取付けた駆動ギヤ22と、光学部品11の回転中心軸23に取付けた従動ギヤ24とを直接噛み合わせる構成とした。これにより、減速歯車機構14の歯車を2枚に減らして、減速歯車機構14の最小構成化および小型軽量化を図ることができる。よって、減速歯車機構14に対する設計自由度を上げると共に設計工数を削減することができる。また、減速歯車機構14の歯車を2枚に減らすことで、減速歯車機構14に要する部品コストを削減すると共に減速歯車機構14の組み付けを容易化することができる。
そして、従動ギヤ24を駆動ギヤ22よりも大径にした。これにより、減速歯車機構14の減速比が大きくなるので、低トルクの回転駆動装置13であっても従動ギヤ24を介して光学部品11を支障なく駆動して角度調整を行うことができる。よって、高トルクの回転駆動装置13が必要のない構造となり、使用する回転駆動装置13に対する選択自由度を上げることができる。例えば、回転駆動装置13を市販の安価なモータの中から広く選択することが可能になる。
そして、固定点26と従動ギヤ24との間に、光学部品11を固定点26の側へ向けて一方向に回動するように付勢する付勢手段28を介装した。これにより、付勢手段28を、駆動ギヤ22と従動ギヤ24との噛み合いを良好に保つためのバネとして使うことができる。また、付勢手段28は、回転駆動装置13をフリーにした時に光学部品11が初期位置へ戻るようにするための復帰バネとして使うことも可能となる。そして、付勢手段28による負荷を光学部品11に直接与えることなく付勢手段28の付勢力で光学部品11の姿勢を安定させることができるようになる。
この際、特に、付勢手段28の取付け位置を工夫して、従動ギヤ24の先端側部分27に対して付勢手段28を取付けるようにすることで、例えば、回転中心軸23から近い従動ギヤ24の基部に付勢手段28を取付けた場合と比べてモーメントアームを長くすることができる。そのため、付勢手段28の付勢力が小さくても光学部品11の付勢に必要なモーメントを得ることができる。よって、付勢手段28に付勢力の弱い低負荷のバネを使用することができる。
そして、上記したような従動ギヤ24の大径化や、従動ギヤ24の先端側部分27に取付けることによる付勢手段28の低負荷化によって、低トルクの回転駆動装置13を好適に用いることができるようになる。低トルクの回転駆動装置13は、高トルクの回転駆動装置13と比べて高速に動かせるので、その分、光学部品11を素早く動かすことが可能になり、ヘッドアップディスプレイ装置1の起動時や終了時や作動中の動作を迅速化することができる。
(効果2)付勢手段28は、駆動ギヤ22および従動ギヤ24の歯底部の円31,32に対する接線方向33,34へ向けて配設することができる。これにより、駆動ギヤ22の歯22aと従動ギヤ24の歯24aとの間の駆動力の伝達方向と、付勢手段28の付勢方向とを一致させて、駆動ギヤ22の歯22aと従動ギヤ24の歯24aとを常に一定の方向(接線方向33,34)へ安定して押し付け合わせることができるようになるので、歯22a,24a間のバックラッシュの発生を抑制することが可能になる。よって、可動域内での光学部品11の上記バックラッシュによるガタ付きを抑制・防止することができる。
また、駆動ギヤ22の歯22aと従動ギヤ24の歯24aとを一定の方向へ安定して押し付け合わせ得るようにすることで、無駄な分力が発生しなくなり、分力計算が不要になる分だけ設計工数を削減すると共に、分力の影響による製品バラ付きをなくして、設計通りの動きや性能を得ることが可能になる。
(効果3)従動ギヤ24はセクタギヤ41にすることができる。これにより、大径側の従動ギヤ24の不使用部分を削除して従動ギヤ24を必要最小限の大きさにまで小さくすることができる。よって、狭いスペースでも大径の従動ギヤ24を設置することができる。
また、付勢手段28は、セクタギヤ41における固定点26とは反対側に位置する先端側部分27に取付けることができる。これにより、従動ギヤ24の回動に伴う付勢手段28の角度変化を小さくして、付勢手段28が駆動ギヤ22および従動ギヤ24の歯底部の円31,32の接線方向33,34から大きく外れないように付勢手段28を容易に設置できる。
この際、セクタギヤ41における付勢手段28を取付けた側の先端側部分27から、セクタギヤ41と駆動ギヤ22との噛み合い部分へ向かう方向の延長線上に固定点26を設けることになるが、上記方向は、回転駆動装置13の近くを通るので、例えば、回転駆動装置13からアーム13aを延ばすことなどで、固定点26を適切な位置に容易に設けることができる。
また、付勢手段28は、セクタギヤ41における固定点26側の先端側部分27に取付けた場合と比べてより長い物(長いバネ)を使用することができるので、光学部品11の可動域の全域に亘って安定した付勢力を得ることができる。また、付勢手段28を長くすることで、例えば、巻径を小さくしたり巻数を少なくしたりしたコイルバネを用いることが可能となり、付勢手段28の簡素化を図ることができるようになる。
(効果4)光学部品11の可動域を越える回動を規制するためにストッパ部51を設けることができる。そして、このストッパ部51を、セクタギヤ41の先端側部分27が当たる位置に対して設置することができる。これにより、セクタギヤ41の先端側部分27がストッパ部51に当たることで、セクタギヤ41の回動を確実に規制して、光学部品11が可動域を越えて回動すること、および、セクタギヤ41と駆動ギヤ22との噛み合いが外れることを防止できる。これにより、セクタギヤ41を安定して使用することができる。
そして、ストッパ部51を、セクタギヤ41に当たる位置に設置したことで、回転駆動装置13から光学部品11までの駆動力伝達経路における、回転駆動装置13に近い側で駆動力の伝達を止めることができるので、より安定して光学部品11を停止することができる。また、ストッパ部51が、光学部品11に直接接触しない位置に存在するので、光学部品11がストッパ部51に当たって損傷するなどの不具合を防止できる。更に、セクタギヤ41が可動限界の位置にてストッパ部51に当たることで、光学部品11の一方の可動限界の位置をステッピングモータの零点として機械的に検知することが可能になる。
また、ストッパ部51をセクタギヤ41の先端側部分27が当たる位置に設けることで、例えば、ストッパ部51を回転中心軸23から近いセクタギヤ41の基部が当たる位置に設けた場合よりも、光学部品11の位置精度を向上することができる。
1 ヘッドアップディスプレイ装置
2 表示装置
3 画像
4 運転席
5 虚像
6 反射部
11 光学部品
12 光学部品角度変更装置
13 回転駆動装置
14 減速歯車機構
21 出力軸
22 駆動ギヤ
23 回転中心軸
24 従動ギヤ
26 固定点
27 先端側部分
28 付勢手段
31 円
32 円
33 接線方向
34 接線方向
41 セクタギヤ
51 ストッパ部

Claims (3)

  1. 情報を表示する表示装置の画像を運転席の前方に設けた反射部へ導く光学部品と、
    前記光学部品の角度を変更することで前記画像を前記反射部に映すことによって前記運転席の前方に表示される虚像の位置を上下に調節可能な光学部品角度変更装置と、を備え、
    該光学部品角度変更装置が、回転駆動装置と、該回転駆動装置の回転駆動力を前記光学部品へ伝える減速歯車機構とを有するヘッドアップディスプレイ装置において、
    前記減速歯車機構を、前記回転駆動装置の出力軸に取付けた駆動ギヤと、前記光学部品の回転中心軸に取付けた従動ギヤとを直接噛み合わせた構成にすると共に、
    前記従動ギヤを前記駆動ギヤよりも大径とし、
    固定点と、前記従動ギヤの先端側部分との間に、前記光学部品を前記固定点の側へ向けて一方向に回動するように付勢する付勢手段を介装し、
    前記付勢手段を、該付勢手段の付勢方向が、前記駆動ギヤおよび前記従動ギヤの歯底部の円に対する共通接線と平行になるときが生じる向きに配設したことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置であって、
    前記従動ギヤを、前記光学部品の可動域と同等の中心角を有するセクタギヤにすると共に、
    前記付勢手段を、前記セクタギヤにおける前記固定点とは反対側に位置する先端側部分に取付けたことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 請求項2に記載のヘッドアップディスプレイ装置であって、
    前記光学部品の可動域を越える回動を規制するストッパ部を設けると共に、
    該ストッパ部を、前記セクタギヤの先端側部分が当たる位置に設置したことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
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