JP6807136B2 - ブロー成形品の内蔵部品の取付方法 - Google Patents

ブロー成形品の内蔵部品の取付方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6807136B2
JP6807136B2 JP2016196139A JP2016196139A JP6807136B2 JP 6807136 B2 JP6807136 B2 JP 6807136B2 JP 2016196139 A JP2016196139 A JP 2016196139A JP 2016196139 A JP2016196139 A JP 2016196139A JP 6807136 B2 JP6807136 B2 JP 6807136B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
built
blow
parison
component
component mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016196139A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018058244A (ja
Inventor
隆 濱田
隆 濱田
誠司 岩下
誠司 岩下
晴幸 近藤
晴幸 近藤
圭一 松本
圭一 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FTS Co Ltd
Original Assignee
FTS Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FTS Co Ltd filed Critical FTS Co Ltd
Priority to JP2016196139A priority Critical patent/JP6807136B2/ja
Publication of JP2018058244A publication Critical patent/JP2018058244A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6807136B2 publication Critical patent/JP6807136B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、ブロー成形金型を使用してブロー成形方法により合成樹脂で形成されたブロー成形品の外壁の内部に、内蔵部品を取付けるブロー成形品の内蔵部品の取付方法に関するものである。
従来、中空状のブロー成形品、例えば、自動車用等の燃料タンクの構造としては、金属製のものが用いられていたが、近年、車両の軽量化や、錆が発生しないこと、所望の形状に成形しやすいことなどによって中空状の熱可塑性合成樹脂製のものが用いられるようになってきた。
熱可塑性合成樹脂製の中空状の製品の製造は、中空体を成形することの容易性からブロー成形方法が多く用いられてきた。ブロー成形方法では、溶融した熱可塑性合成樹脂部材のパリソンを円筒状にして上から押出して、そのパリソンを金型で挟みパリソン中に空気を吹き込み、中空体を製造していた。
一方、ブロー成形方法においても、ブロー成形品、例えば、燃料タンクの内部にバルブ類や燃料の流動音を抑制するためのバッフルプレート等の内蔵部品を設けることが求められている場合がある。
そこで、ブロー成形品の内部に内蔵部品を設ける場合には、図19に示すような製造装置を使用している(例えば、特許文献1参照。)。内蔵部品110を内蔵部品保持棒141でブロー成形金型120のキャビティー内に保持して、パリソン8を下降させて、その後、スライドコア126で内蔵部品110を挟持して、ブロー成形金型120を閉じるとともに、ピンチ板135でパリソン8を挟持して、ブロー成形品を成形している。
また、ブロー成形品が大型化した場合や、内蔵部品が複数個取付ける場合には、図20と図21に示すように、パリソン8を2枚に分割して、それぞれのブロー成形割型221のキャビティー222の対向する部分にパリソン8を保持させるものがある(例えば、特許文献2参照。)。
ブロー成形中子金型230に内蔵部品210を取付けて、2枚のパリソン8の間にブロー成形中子金型230を挿入している。そして、パリソン8をブロー成形割型221のキャビティー222に密着させた後に、内蔵部品210を取付けたスライドシリンダ231をスライドさせて、内蔵部品210をパリソン8の表面に押圧して取付けている。
そして、図22に示すように、内蔵部品210のパリソン8と対向する面に、内蔵部品取付孔211を形成し、押ピン240を図22の矢印方向に移動させ、内蔵部品取付孔211からパリソン8を進入させて、押ピン240を抜いた後に、スライドシリンダ231の固定ピン232を図22の矢印方向に移動させ、進入したパリソン8を溶融しながら皿状に押圧して内蔵部品210を取付けている。
しかしながら、この場合には、押ピン240、固定ピン232及び内蔵部品210の内蔵部品取付孔211の位置をずれなく管理する必要がある。また、溶融した皿状のパリソン8の形状と肉厚の管理も必要である。
さらに、押ピン240がパリソン8の凹凸面を均等に伸ばすために、パリソン8を高温で加熱する必要があるため、ブロー成形金型自体が発熱して、ブロー成形金型の冷却に時間がかかり、成形サイクルが長くなってしまうこととなる、
特開平9−174670号公報 特許第5026515号公報
そのため、本発明は、内蔵部品を取付けるブロー成形品の内蔵部品の取付方法において、内蔵部品をパリソンに容易に取付けることができる、ブロー成形中子金型の構造が簡単な、内蔵部品を有するブロー成形品の内蔵部品の取付方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、ブロー成形金型を使用してブロー成形方法により合成樹脂で形成されたブロー成形品の外壁の内部に、内蔵部品を取付けるブロー成形品の内蔵部品の取付方法において、
ブロー成形金型は、パーティングラインで2つに分割して形成されたブロー成形割型と、ブロー成形割型が開いたときにブロー成形割型の間に位置するブロー成形中子金型を有し、
内蔵部品に、ブロー成形品の外壁に内蔵部品を取付ける内蔵部品取付孔を形成し、
ブロー成形中子金型に、内蔵部品を保持する中子型部品保持部とパリソンを吸引する中子型吸引部を設け、
ブロー成形金型をパーティングラインで開き、開かれた両側のブロー成形割型のキャビティーにそれぞれパリソンを吸着させ、両側のブロー成形割型に吸着したパリソンの間にブロー成形中子金型を挿入し、
ブロー成形中子金型の中子型部品保持部にブロー成形品の外壁の内面に対向するように内蔵部品を保持して、ブロー成形割型又はブロー成形中子金型を移動させて、内蔵部品をパリソンに当接させ、ブロー成形中子金型の中子型吸引部から内蔵部品取付孔を経由してパリソンを吸引して、パリソンにより内蔵部品取付孔の周囲を挟持して内蔵部品をブロー成形品に取付けることを特徴とするブロー成形品の内蔵部品の取付方法である。
請求項1の本発明では、ブロー成形金型を使用してブロー成形方法により合成樹脂で形成されたブロー成形品の外壁の内部に、内蔵部品を取付けるブロー成形品の内蔵部品の取付方法において、ブロー成形金型は、パーティングラインで2つに分割して形成されたブロー成形割型と、ブロー成形割型が開いたときにブロー成形割型の間に位置するブロー成形中子金型を有する。
このため、ブロー成形中子金型に内蔵部品を取付けて、両側のブロー成形割型に吸着したパリソンの間にブロー成形中子金型を挿入して、パリソンの内面に内蔵部品を取付けることができる。ブロー成形割型は、開閉面にブロー成形品を形成するキャビティーが形成されたため、両側のブロー成形割型のキャビティーで賦形されて、内蔵部品を有するパリソンをブロー成形することができる。
ブロー成形金型のブロー成形中子金型に、内蔵部品を保持する中子型部品保持部とパリソンを吸引する中子型吸引部を設けている。このため、ブロー成形中子金型に内蔵部品を保持して、ブロー成形中子金型のみでブロー成形時にパリソンに内蔵部品を当接させることができる。中子型吸引部により内蔵部品取付孔からパリソンを吸引して、内蔵部品を固定することができる。
ブロー成形金型をパーティングラインで開き、開かれた両側のブロー成形割型のキャビティーにそれぞれパリソンを吸着させ、両側のブロー成形割型に吸着したパリソンの間にブロー成形中子金型を挿入した。このため、パリソンを2つのブロー成形割型の外周面に吸着して保持し、賦形することができ、パリソンの内面に内蔵部品を取付けることができる。
ブロー成形中子金型の中子型部品保持部にブロー成形品の外壁の内面に対向するように内蔵部品を保持して、ブロー成形割型又はブロー成形中子金型を移動させて、内蔵部品をパリソンに当接させる。このため、ブロー成形時に大型の内蔵部品であっても、内蔵部品をパリソンの内面の所定の位置に容易に当接させて、ブロー成形品の外壁の所定の位置に取付けることができる。また、内蔵部品は、ブロー成形中子金型に取付けるのみで、ブロー成形中子金型又はブロー成形割型を移動させることにより、内蔵部品をパリソンに取付けることができ、ブロー成形中子金型の構造を簡単にすることができる。
ブロー成形中子金型の中子型吸引部から内蔵部品取付孔を経由してパリソンを吸引して、パリソンにより内蔵部品取付孔の周囲を挟持して内蔵部品をブロー成形品に取付ける。このため、パリソンの吸引のみで内蔵部品を確実にパリソンで形成されるブロー成形品の外壁に取付けることができ、パリソン、内蔵部品取付孔と中子型吸引部の位置の厳密な管理も不要であり、パリソンの加熱も不要である。
請求項2の本発明は、ブロー成形中子金型の中子型吸引部から内蔵部品取付孔を経由してパリソンを吸引した後に、吸引したパリソンを押圧して、内蔵部品の内蔵部品取付孔の周囲をパリソンで挟持するブロー成形品の内蔵部品の取付方法である。
請求項2の本発明では、ブロー成形中子金型の中子型吸引部から内蔵部品取付孔を経由してパリソンを吸引した後に、吸引したパリソンを押圧して、内蔵部品の内蔵部品取付孔の周囲をパリソンで挟持する。このため、押圧されたパリソンが内蔵部品取付孔の周囲に密着して、内蔵部品取付孔の両側のパリソンが内蔵部品取付孔の周囲を強く挟持することができ、内蔵部品をブロー成形品に強く保持することができる。なお、押圧時にパリソンを加熱してもよい。
請求項3の本発明は、内蔵部品の上記内蔵部品取付孔を分割するブリッジ部を内蔵部品取付孔に設け、分割された内蔵部品取付孔からパリソンを吸引して、分割された内蔵部品取付孔からそれぞれ吸引され、分割されたパリソン同士を溶着して、ブリッジ部を跨いでパリソンによりブリッジ部を保持するブロー成形品の内蔵部品の取付方法である。
請求項3の本発明では、内蔵部品の内蔵部品取付孔を分割するブリッジ部を内蔵部品取付孔の設け、分割された内蔵部品取付孔からパリソンを吸引して、分割された内蔵部品取付孔からそれぞれ吸引され、分割されたパリソン同士を溶着して、ブリッジ部を跨いでパリソンによりブリッジ部を保持する。このため、分割されたパリソンの外側とパリソン同士の溶着した内側の肉厚を均等化することができる。また、内蔵部品取付孔を分割するブリッジ部がパリソンにより包まれるように保持されるため、確実に強く保持することができる。
請求項4の本発明は、内蔵部品に隣接する2個の内蔵部品取付孔を形成し、隣接する2個の内蔵部品取付孔を経由してパリソンをそれぞれ吸引して、隣接する2個の内蔵部品取付孔から吸引されたパリソン同士を加熱溶着して、隣接する2個の内蔵部品取付孔を跨いでパリソンにより内蔵部品取付孔の周囲を挟持するブロー成形品の内蔵部品の取付方法である。
請求項4の本発明では、内蔵部品に隣接する2個の内蔵部品取付孔を形成し、隣接する2個の内蔵部品取付孔を経由してパリソンをそれぞれ吸引して、隣接する2個の内蔵部品取付孔から吸引されたパリソン同士を溶着して、隣接する2個の内蔵部品取付孔を跨いでパリソンにより内蔵部品取付孔の周囲を挟持する。
このため、パリソンが内蔵部品取付孔の周囲に溶着することができるとともに、内蔵部品取付孔に沿って、容易に変形して、確実に内蔵部品取付孔の周囲を挟持することができる。隣接する2個の内蔵部品取付孔を跨いでパリソンにより内蔵部品取付孔の周囲を挟持する場合には、2個の内蔵部品取付孔から進入したパリソン同士が溶着することができ、強く内蔵部品を保持することができる。なお、2個のパリソンを溶着するときに、パリソンを押圧し、或いは加熱してもよい。
請求項5の本発明は、ブロー成形中子金型の中子型吸引部により内蔵部品取付孔を経由してパリソンを吸引した後に、内蔵部品取付孔と平行に設けた中子型吸引部により吸引したパリソンの側部を内蔵部品取付孔の周囲と平行に吸引して、内蔵部品の内蔵部品取付孔の周囲をパリソンで挟持するブロー成形品の内蔵部品の取付方法である。
請求項5の本発明では、ブロー成形中子金型の中子型吸引部により内蔵部品取付孔を経由してパリソンを吸引した後に、内蔵部品取付孔と平行に設けた中子型吸引部により吸引したパリソンの側部を内蔵部品取付孔の周囲と平行に吸引して、内蔵部品の内蔵部品取付孔の周囲をパリソンで挟持する。このため、側部を内蔵部品取付孔の周囲と平行に吸引されたパリソンが内蔵部品取付孔の周囲を広く挟持することができ、内蔵部品の保持強度を向上させることができる。
請求項6の本発明は、ブロー成形中子金型の中子型吸引部から内蔵部品取付孔を経由してパリソンを吸引した後に、吸引したパリソンを内蔵部品取付孔の直径よりも大きく膨らませて、内蔵部品の内蔵部品取付孔の周囲をパリソンで挟持するブロー成形品の内蔵部品の取付方法である。
請求項6の本発明では、ブロー成形中子金型の中子型吸引部から内蔵部品取付孔を経由してパリソンを吸引した後に、吸引したパリソンを内蔵部品取付孔の直径よりも大きく膨らませて、内蔵部品の内蔵部品取付孔の周囲をパリソンで挟持する。このため、内蔵部品取付孔の直径よりも大きく膨らんだパリソンと内蔵部品取付孔の外側のパリソンが、内蔵部品取付孔の周囲を広く挟持することができ、内蔵部品の保持強度を向上させることができる。
請求項7の本発明は、ブロー成形割型のキャビティーに密着したパリソンにブロー成形中子金型に取付けられた内蔵部品を当接させて、内蔵部品をブロー成形品の内部に取付けた後、ブロー成形中子金型をブロー成形割型の間から取出し、ブロー成形割型を閉じてブロー成形した内蔵部品を有するブロー成形品のブロー成形方法である。
請求項7の本発明では、ブロー成形割型のキャビティーに密着したパリソンにブロー成形中子金型に取付けられた内蔵部品を当接させて、内蔵部品をブロー成形品の内部に取付けた後、ブロー成形中子金型をブロー成形割型の間から取出し、ブロー成形割型を閉じてブロー成形した。このため、ブロー成形割型をブロー成形中子金型の方向に移動させて、内蔵部品をパリソンに取付けることができ、サイズの大きな内蔵部品を容易にパリソン内に取付けることができ、内蔵部品をパリソンに取付けた後に、ブロー成形品をブロー成形することができる。
ブロー成形品の外壁の内面に対向するようにブロー成形中子金型の中子型部品保持部に内蔵部品を保持して、ブロー成形割型又はブロー成形金型中型を移動させて、内蔵部品をパリソンに当接させるため、内蔵部品は、ブロー成形中子金型に取付けるのみで、スライドする必要が無く、ブロー成形中子金型又はブロー成形割型を移動させることにより、内蔵部品をパリソンに取付けることができ、ブロー成形中子金型の構造を簡単にすることができる。
ブロー成形中子金型の中子型吸引部から内蔵部品取付孔を経由してパリソンを吸引して、パリソンにより内蔵部品取付孔の周囲を挟持して内蔵部品をブロー成形品に取付けるため、パリソンの吸引のみで内蔵部品を確実にパリソンに取付けることができ、パリソン、内蔵部品取付孔と中子型吸引部の位置の厳密な管理も不要である。
本発明の実施の形態で使用するブロー成形金型でブロー成形品を製造する工程の断面図であり、ブロー成形金型が開いて、2枚のパリソンがブロー成形金型内に入った状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態で使用するブロー成形金型でブロー成形品を製造する工程の断面図であり、パリソンがブロー成形割型のキャビティーに吸引又は押圧され、内蔵部品を取付けたブロー成形中子金型がブロー成形割型の間に挿入された状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態で使用するブロー成形金型でブロー成形品を製造する工程の断面図であり、パリソンを取付けてブロー成形割型がブロー成形中子金型に近接するようにスライドして、ブロー成形中子金型に取付けられた内蔵部品をパリソンに押圧した状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態で使用するブロー成形金型でブロー成形品を製造する工程の断面図であり、ブロー成形中子金型に取付けられた内蔵部品をパリソンに押圧した状態で、内蔵部品をパリソン取付け、パリソンを冷却する状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態で使用するブロー成形金型でブロー成形品を製造する工程の断面図であり、内蔵部品をパリソンに取付けて、ブロー成形割型を開いた状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態で使用するブロー成形金型でブロー成形品を製造する工程の断面図であり、内蔵部品をパリソンに取付けて、ブロー成形割型を開いて、ブロー成形割型の間からブロー成形中子金型を移動させた状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態で使用するブロー成形金型でブロー成形品を製造する工程の断面図であり、ブロー成形割型を閉じて、2枚のパリソンを融着させて、ブロー成形をした状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態で使用するブロー成形金型でブロー成形品を製造する工程の断面図であり、ブロー成形割型を開いて、ブロー成形品を取出す状態を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態で使用するブロー成形中子金型の中子型吸引部にパリソンが進入した状態の中子型吸引部の部分拡大断面図である。 本発明の第1の実施の形態で使用するブロー成形中子金型の中子型押圧部がパリソンを内蔵部品取付孔に押圧した状態の中子型吸引部の部分拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態で使用する内蔵部品の内蔵部品取付孔にブリッジ部を形成し、分割された内蔵部品取付孔からブロー成形中子金型の中子型吸引部にパリソンが進入した状態の中子型吸引部の部分拡大断面図である。 本発明の第3の実施の形態で使用する内蔵部品の内蔵部品取付孔にブリッジ部を形成し、分割された内蔵部品取付孔からブロー成形中子金型の中子型吸引部にパリソンが進入した状態の中子型吸引部の部分拡大断面図である。 本発明の第4の実施の形態で使用する内蔵部品に隣接する2個の内蔵部品取付孔を形成し、2個の内蔵部品取付孔からブロー成形中子金型の中子型吸引部にパリソンが進入した状態の中子型吸引部の部分拡大断面図である。 本発明の第4の実施の形態で使用する内蔵部品に隣接する2個の内蔵部品取付孔を形成し、2個の内蔵部品取付孔からブロー成形中子金型の中子型吸引部に進入したパリソンが中子型押圧部により押圧されて、互いに溶着した状態の中子型吸引部の部分拡大断面図である。 本発明の第5の実施の形態で使用するブロー成形中子金型の中子型吸引部にパリソンが進入した状態の中子型吸引部の部分拡大断面図である。 本発明の第5の実施の形態で使用するブロー成形中子金型の横方向の中子型吸引部がパリソンを内蔵部品取付孔の横方向に吸引した状態の中子型吸引部の部分拡大断面図である。 本発明の第6の実施の形態で使用するブロー成形中子金型の中子型吸引部にパリソンが進入し膨張した状態の中子型吸引部の部分拡大断面図である。 本発明の実施の形態で成形される燃料タンク斜視図である。 従来のブロー成形金型のスライドコアと駆動制御ピンがブロー成形品を製造する装置の斜視図である。 従来の他のブロー成形金型のブロー成形品を製造する工程の断面図であり、2枚のパリソンの間に内蔵部品を取付けたブロー成形中子金型が入った状態を示す断面図である。 従来の他のブロー成形金型のブロー成形品を製造する工程の断面図であり、2枚のパリソンの間にブロー成形中子金型が入り、ブロー成形中子金型の内蔵部品をスライドさせて、パリソンに押圧する状態を示す断面図である。 従来の他のブロー成形金型のブロー成形品を製造する工程の断面図であり、内蔵部品取付孔に進入したパリソンを固定ピンが押圧した状態を示す拡大断面図である。
本発明の実施の形態の内部に内蔵部品10が取付けられるブロー成形品の内蔵部品10の取付方法について、ブロー成形品である自動車用の燃料タンク1を製造するブロー成形方法を例にとり、図1〜図18に基づき説明する。本発明は、内蔵部品10を有する燃料タンク1の成形方法を例にとり説明するが、内蔵部品10を有する他のブロー成形品のブロー成形方法についても使用することができる。
図18は、本発明の実施の形態のブロー成形方法により製造された燃料タンク1の斜視図である。
本発明の実施の形態において、ブロー成形装置で製造される燃料タンク1は、図18に示すように、その燃料タンク1に燃料ポンプ(図示せず)等を出し入れするためにポンプユニット取付孔4が上面に形成されている。また、燃料タンク1の側面又は上面には、インレットパイプ(図示せず)から燃料を注入する燃料注入孔5が形成されている。
また、燃料タンク1の周囲には外周リブ2が全周に亘り形成されており、外周リブ2のコーナー部等の所定箇所には、数箇所に亘り取付用孔3が形成され、取付用孔3と車体をボルト締めすることにより、燃料タンク1を車体に取付けている。
さらに、燃料タンク1の上面には、内部の燃料蒸気を回収するホース等を接続する各所の取付孔6が形成されている。
本実施の形態において成形される燃料タンク1は、後述するブロー成形金型で製造される。燃料タンク1の外壁は、ブロー成形で形成され、その外壁は、1層又は多層で形成され、多層の場合は、例えば、外側から順に表皮層、外部本体層、外部接着剤層、バリヤ層、内部接着剤層及び内部本体層から形成されている。
燃料タンク1の内部には、例えば、燃料タンク1の補強のための柱や、燃料の波うちを防止して、波うち音の発生を防止することができるための仕切り板や、燃料ポンプ、キャニスター等を取付ける箱状物等が内蔵部品10として取付けられている。
内蔵部品10は、ポリアセタール、高密度ポリエチレン(HDPE)等の耐燃料油性の熱可塑性合成樹脂で形成することができる。これにより燃料タンク1の強度を向上させることができるとともに、燃料タンク1の内部に取付けられても、燃料油による膨潤等で剛性が低下することがない。
本発明の実施の形態であるブロー成形方法について、ブロー成形による燃料タンク1の成形方法を、図1〜図17に基づき説明する。
本発明の実施の形態であるに使用するブロー成形装置は、パリソン8を押出するダイコア(図示せず)と、パリソン8を保持するパリソン保持部材50と、ブロー成形品を成形するブロー成形金型20とから構成されている。
ダイコアから押出されたパリソン8は、縦方向に2枚に切断されて、切断されたパリソン8は、先端をパリソン保持部材50で保持されて、ブロー成形金型20まで移動される。
なお、パリソン8は、2枚に切断されることなく、別々にシート状に押出されて、ブロー成形金型20まで移動させることができる。
図1に示すように、ブロー成形金型20は、パーティングラインで2つに分割して形成されたブロー成形割型21を有し、開閉面にブロー成形品である燃料タンク1を形成するブロー成形割型21のキャビティー22が形成されている。さらに、後述するように、ブロー成形割型21が開いたときにブロー成形割型21の間に移動するブロー成形中子金型30を設けている。
本実施の形態では、パリソン8は、2枚の切断されたシート状のものを使用するが、円筒状のパリソン8を両側のブロー成形割型21のキャビティー22に吸着させて、内蔵部品10を保持するブロー成形中子金型30を挿入させてもよい。
図2に示すように、ブロー成形中子金型30は、ブロー成形割型21に対向する両側の面に内蔵部品10を取付ける中子金型部品保持部31を有する。ブロー成形中子金型30には、両側のそれぞれの面に内蔵部品10を取付ける中子金型部品保持部31を複数個設けることができる。この場合は、複数の内蔵部品10を同時に取付けることができるとともに、大きな内蔵部品10の場合でも、内蔵部品10に取付部を複数個設けて、複数の取付部をそれぞれ複数の中子金型部品保持部31で保持することにより容易にパリソン8内に取付けることができる。ブロー成形中子金型30は、一方の面のみ内蔵部品10を取付けることができる。
本発明の第1の実施の形態では、中子金型部品保持部31の形状は、図9に示すように、中心にパリソン8を吸引する中子型吸引部32と、吸引したパリソン8を保持する中子型吸引凹部33を有する。さらに、中子型吸引凹部33に保持されたパリソン8を後述する内蔵部品10の内蔵部品取付孔11の押圧する中子型押圧部34を有する。中子型押圧部34にパリソン8を加熱する熱板を設けることができる。
内蔵部品10はその一部に、図9に示すように、パリソン8に対向する面にパリソン8が進入する内蔵部品取付孔11が形成されている。内蔵部品取付孔11の周囲はパリソン8が挟持する内蔵部品取付保持部12となる。内蔵部品取付保持部12は、パリソン8と当接して、ブロー成形後は、燃料タンク1の外壁の内面に取付けられる。
次に、図1〜図8に基づき、本発明の実施の形態である内蔵部品10を有するブロー成形品のブロー成形方法を説明する。
ダイコア(図示せず)から押出された2枚のパリソン8は、ブロー成形金型20まで移動し、図1に示すように、ブロー成形金型20がパーティングラインで分割して形成されたブロー成形割型21が左右に開いた状態の間に、それぞれ左右のブロー成形割型21のキャビティー22に対向して位置する。パリソン8は、上部と下部をパリソン保持部材50で挟持されて、保持されている。
次に、図2に示すように、ブロー成形割型21のキャビティー22に設けたエア抜き孔から空気を吸引して、パリソン8をキャビティー22の面に吸引してキャビティー22の面でパリソン8を賦形する。ブロー成形割型21の間に圧空用金型を挿入し、圧空用金型の空気によりパリソン8をブロー成形割型21のキャビティー22の外周面に押圧することもできる。
そして、ブロー成形割型21の間に内蔵部品10を取付けたブロー成形中子金型30を挿入する。このため、筒状のパリソン8の内部に内蔵部品10を挿入する必要が無く、内蔵部品10が2枚のパリソン8と接触することなく、内蔵部品10をブロー成形割型21の間におくことができる。
そうすると、ブロー成形中子金型30に取付けられた内蔵部品10が、賦形されたパリソン8と向き合うことができる。両側のブロー成形割型21に賦形されたパリソン8にそれぞれ内蔵部品10を取付ける場合は、ブロー成形中子金型30の両側の面に内蔵部品10を取付けることができる。内蔵部品10は、ブロー成形中子金型30に設けられた中子金型部品保持部31に取付けられている。
次に、図3に示すように、両側のブロー成形割型21をブロー成形中子金型30の方向(図3の矢印の方向)に移動させて、ブロー成形割型21のキャビティー22に密着したパリソン8の表面にブロー成形割型21の中子金型部品保持部31に取付けられた内蔵部品10を当接させる。なお、ブロー成形中子金型30の一方の面のみに内蔵部品10を取付ける場合には、ブロー成形中子金型30を移動させることができる。
そして、パリソン8に内蔵部品10を取付ける。まず、第1の実施の形態におけるパリソン8に内蔵部品10を取付ける方法について説明し、第2〜第5の実施の形態については、後述する。
第1の実施の形態においては、図9と図10に示すように、ブロー成形中子金型30の中子金型部品保持部31は、内蔵部品10の内蔵部品取付孔11をパリソン8に当接させた後に、中子型吸引部32により中子型吸引凹部33内に内蔵部品取付孔11を経由してパリソン8を吸引する。吸引されたパリソン8は、中子型吸引凹部33内で膨張して膨出部8aを形成する。
図10に示すように、中子型吸引部32から内蔵部品取付孔11を経由してパリソン8を吸引した後に、吸引したパリソン8の膨出部8aを中子型押圧部34により、内蔵部品10の内蔵部品取付孔11の周囲の内蔵部品取付保持部12に押圧して、パリソン8の屈曲部8bとなる。パリソン8は、まだ高温で変形可能であり、容易に吸引や押圧により変形させることができる。また、中子型押圧部34に熱板を設けて、パリソン8を加熱し、より変形しやすくすることができる。
これにより、内蔵部品取付保持部12の中子金型部品保持部31が当接する面と反対側の面に当接したパリソン8(燃料タンク1の外壁となる。)と押圧されたパリソン8が内蔵部品取付孔11の周囲の内蔵部品取付保持部12を挟持して内蔵部品10をブロー成形品である燃料タンク1に取付ける。
このため、パリソン8の吸引のみで内蔵部品10を確実にパリソン8に取付けることができ、パリソン8、内蔵部品取付孔11と中子型吸引部32の位置の厳密な管理も不要であり、ブロー成形中子金型30の構造を簡単にできる。
また、ブロー成形後に、パリソン8が内蔵部品取付孔11に進入した部分の外観形状を燃料タンク1の外側から確認することができ、内蔵部品10の取付状態の品質確認をすることができる。
次に、図4に示すように、ブロー成形中子金型30から冷却空気を図4の矢印の方向にパリソン8に向けて噴出し、キャビティー22に密着し、内蔵部品10が取付けられたパリソン8を冷却して、パリソン8の形状を固定するとともに内蔵部品10をパリソン8に固定することができる。
次に、図5に示すように、ブロー成形割型21を矢印の方向に開いて、ブロー成形中子金型30をブロー成形割型21の間から移動させる。このとき、パリソン8の内面には内蔵部品10が取付けられている。
次に、図6に示すように、ブロー成形割型21の間からブロー成形中子金型30を取出す。ブロー成形中子金型30が移動した後に、ブロー成形割型21のキャビティー22に保持されたパリソン8の周辺部である、燃料タンク1として接続されるフランジ部分を加熱する。
次に、図7に示すように、ブロー成形割型21を閉じて、ブロー成形割型21のキャビティー22に保持されたパリソン8を合体させる。賦形されたパリソン8の周囲は加熱されているため、パリソン8の周囲同士が融着して、内蔵部品10を内部に有するブロー成形品である燃料タンク1が成形される。
次に、図8に示すように、ブロー成形割型21を開いて、ブロー成形割型21のキャビティー22で賦形された2枚のパリソン8が合体した燃料タンク1をパリソン保持部材50で挟持して取出す。
燃料タンク1のフランジ部の融着した部分の余分な部分を切除して外周リブ2を形成し、内蔵部品10が取付けられた燃料タンク1とする。
次に、第2の実施の形態について、図11により説明する。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態と比べて、内蔵部品10の内蔵部品取付孔11と中子金型部品保持部31の形状が異なるとともに、パリソン8が内蔵部品取付孔11を保持する点が異なり、他の部分は同様であるため、異なる部分を説明し、同様の部分の説明は省略する。
第2の実施の形態では、図11に示すように、内蔵部品10の内蔵部品取付孔11に内蔵部品取付孔11を分割するブリッジ部13を設ける。分割された内蔵部品取付孔11から中子型吸引部32によりそれぞれパリソン8を中子型吸引凹部33内に吸引して、分割された内蔵部品取付孔11から吸引され、分割されたパリソン8同士を溶着して溶着部8cを形成し、ブリッジ部13を包むように跨いでパリソン8によりブリッジ部13を保持する。パリソン8の溶着部8cは、保持部8dにより保持される。
ブリッジ部13の形状は、短冊状であり、分割された内蔵部品取付孔11は分割面が直線状で、半円状である。このため、分割されたパリソン8の保持部8dとパリソン8同士の溶着した直線状の溶着部8cの肉厚を均等化することができる。また、内蔵部品取付孔11を分割するブリッジ部13がパリソン8により包まれるように保持されるため、確実に強く保持することができる。このとき、中子金型部品保持部31でパリソン8を押圧又は加熱して、パリソン8同士の溶着とブリッジ部13の保持を向上させることができる。
次に、第3の実施の形態について、図12により説明する。
第3の実施の形態は、第2の実施の形態と比べて、内蔵部品10の内蔵部品取付孔11の形状とブリッジ部13の形状が異なり、他の部分は同様であるため、異なる部分を説明し、同様の部分の説明は省略する。
第3の実施の形態では、図12に示すように、ブリッジ部13は、中央部分が円弧状にくびれた形状であり、分割された内蔵部品取付孔11の分割面は円弧状に対向して半円状であり、対向した半円状の反対側は直線状である。このため、第2の実施の形態と同様に、分割されたパリソン8の保持部8dとパリソン8同士の溶着した直線状の溶着部8cの肉厚を均等化することができる。また、内蔵部品取付孔11を分割するブリッジ部13がパリソン8により包まれるように保持されるため、確実に強く保持することができる。
第2の実施の形態と同様に、中子金型部品保持部31でパリソン8を押圧又は加熱して、パリソン8同士の溶着とブリッジ部13の保持を向上させることができる。
次に、第4の実施の形態について、図13と図14により説明する。
第4の実施の形態は、第1の実施の形態と比べて、内蔵部品10の内蔵部品取付孔11と中子金型部品保持部31の形状が異なるとともに、パリソン8が内蔵部品取付孔11を保持する点が異なり、他の部分は同様であるため、異なる部分を説明し、同様の部分の説明は省略する。
第4の実施の形態は、内蔵部品10に隣接する2個の内蔵部品取付孔11を形成し、隣接する2個の内蔵部品取付孔11を経由して、2個の中子型吸引部32によりそれぞれ中子型吸引凹部33内にパリソン8を吸引する。その後、図14に示すように、2個のパリソン8を覆うように熱板が取付けられた中子型押圧部34により、隣接する2個の内蔵部品取付孔11から吸引されたパリソン8を加熱溶着して溶着部8cを形成する。パリソン8が高温の場合には、加熱を省略することができる。
更に、2個のパリソン8を押圧して、2個のパリソン8が互いに溶着して溶着部8cを形成するとともに、隣接する2個の内蔵部品取付孔11の内蔵部品取付保持部12を跨いでパリソン8により隣接する内蔵部品取付孔11の周囲である内蔵部品取付保持部12を包むように挟持する。パリソン8の溶着部8は、保持部8dで保持される。2個の内蔵部品取付孔11より進入したパリソン8が合体して内蔵部品10を保持することができる。2個の内蔵部品取付孔11とパリソン8により内蔵部品10を強く保持することができる。
また、溶融したパリソン8が内蔵部品取付孔11の周囲に溶着することができるとともに、内蔵部品取付孔11に沿って、容易に変形して、確実に内蔵部品取付保持部12を挟持することができる。隣接する2個の内蔵部品取付孔11を跨いでパリソン8により隣接する内蔵部品取付保持部12を挟持して、2個の内蔵部品取付孔11から進入したパリソン8同士を溶着することができ、強く内蔵部品10を保持することができる。
次に、第5の実施の形態について、図15と図16により説明する。
第5の実施の形態は、第1の実施の形態と比べて、中子金型部品保持部31の形状が異なるとともに、パリソン8を中子型吸引部32が吸引する点が異なり、他の部分は同様であるため、異なる部分を説明し、同様の部分の説明は省略する。
第5の実施の形態では、図15に示すように、ブロー成形中子金型30の上部に取付けられた中子型吸引部32が内蔵部品取付孔11を経由してパリソン8を中子金型部品保持部31の中子型吸引凹部33内に吸引してパリソン8の膨出部8aを形成する。その後、図16に示すように、吸引したパリソン8の側部を中子金型部品保持部31の横に内蔵部品取付保持部12と平行して取付けられた中子型吸引部32が内蔵部品取付孔11の内蔵部品取付保持部12と平行にパリソン8の側部を吸引して、パリソン8の屈曲部8bを形成し、内蔵部品10の内蔵部品取付孔11の周囲をパリソン8で挟持する。このため、側部を内蔵部品取付孔11の内蔵部品取付保持部12と平行に吸引されたパリソン8が内蔵部品取付保持部12を広く挟持することができ、内蔵部品10の保持強度を向上させることができる。
次に、第6の実施の形態について、図17により説明する。
第6の実施の形態は、第1の実施の形態と比べて、内蔵部品取付孔11の形状が異なり、他の部分は同様であるため、異なる部分を説明し、同様の部分の説明は省略する。
第6の実施の形態では、内蔵部品取付孔11は、他の実施の形態よりも小さく生成する。すなわち、内蔵部品取付孔11の直径は中子金型部品保持部31の中子型吸引凹部33の直径よりも小さく形成されている。
ブロー成形中子金型30の中子型吸引部32により内蔵部品取付孔11を経由してパリソン8を吸引した後に、中子型吸引凹部33内で吸引したパリソン8を内蔵部品取付孔11の直径よりも大きく膨らませた膨出部8aを形成し、内蔵部品10の内蔵部品取付孔11の内蔵部品取付保持部12を膨らませたパリソン8で挟持する。このため、内蔵部品取付孔11の直径よりも大きく膨らんだパリソン8の膨出部8aが、内蔵部品取付保持部12を広く挟持することができ、内蔵部品10の保持強度を向上させることができる。
1 燃料タンク
8 パリソン
10 内蔵部品
11 内蔵部品取付孔
12 内蔵部品取付保持部
20 ブロー成形金型
30 ブロー成形中子金型
31 中子金型部品保持部
32 中子型吸引部
33 中子型吸引凹部
34 中子型押圧部

Claims (7)

  1. ブロー成形金型を使用してブロー成形方法により合成樹脂で形成されたブロー成形品の外壁の内部に、内蔵部品を取付けるブロー成形品の内蔵部品の取付方法において、
    上記ブロー成形金型は、パーティングラインで2つに分割して形成されたブロー成形割型と、上記ブロー成形割型が開いたときに上記ブロー成形割型の間に位置するブロー成形中子金型を有し、
    上記内蔵部品に、上記ブロー成形品の外壁に上記内蔵部品を取付ける内蔵部品取付孔を形成し、
    上記ブロー成形中子金型に、上記内蔵部品を保持する中子型部品保持部とパリソンを吸引する中子型吸引部を設け、
    上記ブロー成形金型を上記パーティングラインで開き、開かれた両側の上記ブロー成形割型のキャビティーにそれぞれ上記パリソンを吸着させ、両側の上記ブロー成形割型に吸着した上記パリソンの間に上記ブロー成形中子金型を挿入し、
    上記ブロー成形中子金型の上記中子型部品保持部に、上記ブロー成形品の外壁の内面に対向するように上記内蔵部品を保持して、上記ブロー成形割型又は上記ブロー成形中子金型を移動させて、上記内蔵部品を上記パリソンに当接させ、上記ブロー成形中子金型の上記中子型吸引部から上記内蔵部品取付孔を経由して上記パリソンを吸引して、上記パリソンにより上記内蔵部品取付孔の周囲を挟持して上記内蔵部品を上記ブロー成形品に取付けることを特徴とするブロー成形品の内蔵部品の取付方法。
  2. 上記ブロー成形中子金型の上記中子型吸引部から上記内蔵部品取付孔を経由して上記パリソンを吸引した後に、吸引した上記パリソンを押圧して、上記内蔵部品の上記内蔵部品取付孔の周囲を上記パリソンで挟持する請求項1に記載のブロー成形品の内蔵部品の取付方法。
  3. 上記内蔵部品の上記内蔵部品取付孔を分割するブリッジ部を上記内蔵部品取付孔に設け、分割された上記内蔵部品取付孔から上記パリソンを吸引して、分割された上記内蔵部品取付孔からそれぞれ吸引され、分割された上記パリソン同士を溶着して、上記ブリッジ部を跨いで上記パリソンにより上記ブリッジ部を保持する請求項1又は請求項2に記載のブロー成形品の内蔵部品の取付方法。
  4. 上記内蔵部品に隣接する2個の上記内蔵部品取付孔を形成し、隣接する2個の上記内蔵部品取付孔を経由して上記パリソンをそれぞれ吸引して、隣接する2個の上記内蔵部品取付孔から吸引された上記パリソン同士を溶着して、隣接する2個の上記内蔵部品取付孔を跨いで上記パリソンにより上記内蔵部品取付孔の周囲を挟持する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のブロー成形品の内蔵部品の取付方法。
  5. 上記ブロー成形中子金型の上記中子型吸引部により上記内蔵部品取付孔を経由して上記パリソンを吸引した後に、上記内蔵部品取付孔と平行に設けた中子型吸引部により、吸引した上記パリソンの側部を上記内蔵部品取付孔の周囲と平行に吸引して、上記内蔵部品の上記内蔵部品取付孔の周囲を上記パリソンで挟持する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のブロー成形品の内蔵部品の取付方法。
  6. 上記ブロー成形中子金型の上記中子型吸引部から上記内蔵部品取付孔を経由して上記パリソンを吸引した後に、吸引した上記パリソンを上記内蔵部品取付孔の直径よりも大きく膨らませて、上記内蔵部品の上記内蔵部品取付孔の周囲を上記パリソンで挟持する請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のブロー成形品の内蔵部品の取付方法。
  7. 上記ブロー成形割型のキャビティーに密着した上記パリソンに上記ブロー成形中子金型に取付けられた上記内蔵部品を当接させて、上記内蔵部品を上記ブロー成形品の内部に取付けた後、上記ブロー成形中子金型を上記ブロー成形割型の間から取出し、上記ブロー成形割型を閉じてブロー成形した請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の内蔵部品を有するブロー成形品のブロー成形方法。
JP2016196139A 2016-10-04 2016-10-04 ブロー成形品の内蔵部品の取付方法 Active JP6807136B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016196139A JP6807136B2 (ja) 2016-10-04 2016-10-04 ブロー成形品の内蔵部品の取付方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016196139A JP6807136B2 (ja) 2016-10-04 2016-10-04 ブロー成形品の内蔵部品の取付方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018058244A JP2018058244A (ja) 2018-04-12
JP6807136B2 true JP6807136B2 (ja) 2021-01-06

Family

ID=61909462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016196139A Active JP6807136B2 (ja) 2016-10-04 2016-10-04 ブロー成形品の内蔵部品の取付方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6807136B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006006469B4 (de) * 2006-02-10 2018-02-22 Kautex Textron Gmbh & Co. Kg Verfahren zum Herstellen eines Kunststoff-Behälters
JP6177101B2 (ja) * 2013-11-14 2017-08-09 株式会社Fts ブロー成形方法
JP2016047635A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 株式会社Fts 燃料タンクの樹脂成形方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018058244A (ja) 2018-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5614850B2 (ja) 組込部品付きプラスチック容器
US7922949B2 (en) Procedure for producing hollow bodies of thermoplastic material
JP6177101B2 (ja) ブロー成形方法
KR20090023675A (ko) 열가소성 플라스틱으로부터 내면에 인서트를 갖는 중공체를제조하기 위한 몰드
JP5519560B2 (ja) 中空成形品の製造装置および製造方法
WO2014180018A1 (zh) 一种带辅助阳模的两片吹塑中空箱体成型方法
JP5705077B2 (ja) ブロー成形装置及びブロー成形方法
JP6807136B2 (ja) ブロー成形品の内蔵部品の取付方法
JP6817138B2 (ja) ブロー成形方法
KR102208410B1 (ko) 블로우 몰딩 방법 및 장치
JP2008155588A (ja) 中空樹脂成形品およびその製造方法
JP5792044B2 (ja) 成形品製造装置および製造方法
JP5792098B2 (ja) ブロー成形品の製造装置および製造方法
JP2016117260A (ja) ブロー成形品の内蔵部品の取付構造
JP5775576B2 (ja) 熱可塑性樹脂からの中空体の生産方法及びその方法を実施する装置
JP6657549B2 (ja) 二重構造ダクトの製造方法
JP6611561B2 (ja) ブロー成形方法
JP6551932B2 (ja) ブロー成形方法
JP2016020061A (ja) ブロー成形品
JP2016112730A (ja) ブロー成形方法
JP2019025876A (ja) ブロー成形品の内蔵部品の取付方法
JP2014104694A (ja) ブロー成形装置及びブロー成形方法
JPH11221858A (ja) 中空樹脂容器の製造方法
TW201639688A (zh) 以吹塑成型製造具有凸塊之大容積容器的方法及設備
JP6839633B2 (ja) 2重構造体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6807136

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250