JP6806529B2 - フローティングコネクタ及び電気コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、フローティングコネクタ及び電気コネクタに関する。
基板に取り付けられるフローティングコネクタと、これが嵌合する相手コネクタとから構成される電気コネクタが提案されている。フローティングコネクタは、典型的には、基板などに固定される固定インシュレータと、固定インシュレータの中に配置される可動インシュレータと、可動インシュレータと固定インシュレータとを接続するコンタクトとを備える。コンタクトは、通常、導線性の部材であって、可動インシュレータが固定インシュレータに対して移動するように両インシュレータを接続する。
例えば、特許文献1は、プラグコネクタとレセプタクルコネクタが着脱自在に嵌合する電気コネクタを開示する。レセプタクルコネクタは、相手コンタクトと接触する第1接触部、ブロックに固定される第1固定部、及び、基板に接続する第1接続部を有する複数のレセプタクルコンタクトと、これらの該レセプタクルコンタクトが保持・配列されるブロックとを有する。
また、プラグコネクタは、レセプタクルコンタクトと接触する第2接触部、ハウジング及び絶縁体に固定される第2及び第3固定部、並びに、基板に接続する第2接続部を有する複数のプラグコンタクトと、これらのプラグコンタクトが保持・配列されるハウジング及び絶縁体を有する。プラグコネクタは、フローティングコネクタに相当し、ハウジングは、固定インシュレータに相当し、絶縁体は、可動インシュレータに相当する。
そして、プラグコンタクトの第2固定部と第3固定部との間に、少なくとも1回以上蛇行する弾性部が設けられ、かつ、絶縁体はプラグコンタクトのみに保持されることで、ハウジング内に浮遊状態にすることによりフローティング可能にされる。プラグコンタクトの第2接触部の形状を略板状片にし、かつ、プラグコンタクトの第2接触部とレセプタクルコンタクトの第1接触部との接触を1箇所の線接触にし、弾性部の位置を、第2接触部より下方(第2接続部方向側)で、かつ、絶縁体より下方(第2接続部方向側)に配置する。
特開2009−230944号公報
しかしながら、特許文献1に記載のプラグコネクタでは、ハウジング内にゴミなどの異物が侵入することがある。そして、ハウジング内の異物が原因となって、絶縁体及び第3固定部のフローティング動作が阻害される、複数のプラグコンタクトが短絡するなどといった障害が生じることがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、障害の発生を低減することが可能なフローティングコネクタなどを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るフローティングコネクタは、
相手コネクタと嵌合するフローティングコネクタであって、
前記相手コネクタが嵌合する際に通過する開口を一端部に有する中空柱状をなし、対象物に対して固定される固定インシュレータと、
前記固定インシュレータの中に配置される可動インシュレータと、
前記可動インシュレータが前記固定インシュレータに対して移動するように前記固定インシュレータと前記可動インシュレータとを接続する導電性の部材であるコンタクトとを備え、
前記固定インシュレータは、前記コンタクトが固定される第1固定部を有し、
前記可動インシュレータは、前記コンタクトが固定される第2固定部を有し、
前記コンタクトは、
前記第1固定部に固定される第1被固定部と、
前記第2固定部に固定される第2被固定部と、
前記第1被固定部と前記第2被固定部との間を接続する弾性部とを有し、
前記固定インシュレータは、内壁から突出して、他端部から前記一端部へ向かう高さ方向において前記弾性部の上方の少なくとも一部を覆う保護部をさらに有し、
前記保護部は、前記固定インシュレータの内壁のうち、前記高さ方向において前記第1固定部と前記一端部との間の内壁から突出する。
また、上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る電気コネクタは、
前記フローティングコネクタと、
前記相手コネクタとを備え、
前記相手コネクタは、
前記フローティングコネクタのコンタクトに当接する相手コンタクトと、
前記相手コンタクトよりも下方へ延びる防護壁とを有する。
本発明によれば、障害の発生を低減することが可能になる。
本発明の一実施の形態に係る電気コネクタの嵌合状態での斜視図である。 一実施の形態に係る電気コネクタの嵌合状態での断面図である。 一実施の形態に係るフローティングコネクタの斜視図である。 一実施の形態に係るフローティングコネクタの分解斜視図である。 一実施の形態に係るフローティングコネクタの断面図である。 一実施の形態に係る相手コネクタの斜視図である。 一実施の形態に係る相手コネクタの断面図である。 組立工程2において、固定インシュレータに可動インシュレータを組み付けた状態を示す図である。 嵌合工程2において、柱部の上端が相手コネクタによって案内されて、可動インシュレータが移動範囲の限界まで移動した状態を示す図である。 嵌合工程2において、可動インシュレータが移動範囲の限界まで移動して、ローティングコネクタと相手コネクタとが嵌合した状態を示す図である。 変形例3に係るフローティングコネクタの外観斜視図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る電気コネクタついて、図面を参照しつつ説明する。全図を通じて同一の要素には同一の符号を付す。また、本発明の実施の形態の説明及び図面では、上・下・前・後・右・左の用語を用いるが、これらは、方向を説明するために用いるのであって、本発明を限定する趣旨ではない。
<<構成>>
一実施の形態に係る電気コネクタ100は、斜視図である図1と断面図である図2とに示すように、互いに嵌合するフローティングコネクタ101と相手コネクタ102とから構成される。
典型的には、フローティングコネクタ101及び相手コネクタ102の各々は、電気回路が設けられた基板、電気回路に接続された配線などの対象物(不図示)に取り付けられる。フローティングコネクタ101及び相手コネクタ102が互いに嵌合することで、別個の電気回路が電気的に接続される。
なお、フローティングコネクタ101及び相手コネクタ102の各々は、適宜の対象物に取り付けられてよく、ここで挙げた基板や配線は、対象物の一例である。
フローティングコネクタ101は、相手コネクタ102と嵌合するコネクタである。フローティングコネクタ101は、斜視図である図3と分解斜視図である図4と断面図である図5とに示すように、固定インシュレータ103と、可動インシュレータ104と、複数のコンタクト105と、複数の固定具106とを備える。
固定インシュレータ103と可動インシュレータ104とは、例えば樹脂を材料として作られる。コンタクト105の各々と固定具106の各々とは、例えば金属を材料として作られる。なお、これらの材料は、適宜変更されもよい。
固定インシュレータ103は、対象物に対して固定される中空柱状の部材である。本実施の形態に係る固定インシュレータ103は、下端部107から上端部108へ向かう高さ方向に延びる中空柱状をなす。本実施の形態に係る固定インシュレータ103は、上方から見ると、左右に長い概ね長方形をなす外壁109及び内壁110を有する。
また、本実施の形態に係る固定インシュレータ103は、上下が開放しており、上端部108と下端部107とのそれぞれに上開口111と下開口112とを有する。上開口111は、相手方コネクタがフローティングコネクタ101に嵌合する際に通過する開口である。下開口112は、可動インシュレータ104を固定インシュレータ103に組み付ける際に、可動インシュレータ104が通過する開口である。
ここで、本実施の形態に係る固定インシュレータ103の上端部108と下端部107とは、それぞれ、一端部と他端部とに相当する。
詳細には、固定インシュレータ103は、下方の内壁110に設けられた第1固定部113と、内壁110から突出する保護部114と、下端部107に設けられた凹部115の対とを有する。
第1固定部113は、コンタクト105が固定される部分である。本実施の形態に係る第1固定部113は、コンタクト105が固定される複数の溝を前後の内壁110に有する。第1固定部113が有する複数の溝の各々は、高さ方向に延び、下端は開放している。第1固定部113が有する溝は、前後の各内壁110にて左右に並んでいる。
なお、前後方向は、上下方向及び左右方向に垂直な方向である。本実施の形態では、固定インシュレータ103を上方から見た筒状部(外壁109及び内壁110を有する部位)の短手方向が前後方向である。前方は、前後方向のいずれか一方として規定されてよく、後方は、その反対方向である。また、左方及び右方は、前方から見た方向で規定されるものとする。
保護部114は、後述する弾性部123の上方の少なくとも一部を覆う部位である。
本実施の形態に係る保護部114は、固定インシュレータ103の内壁110のうち、高さ方向において、第1固定部113と上端部108との間であって、かつ、接触部125よりも下方の内壁110から突出する。すなわち本実施の形態に係る保護部114は、第1固定部113と接触部125との間の内壁110から突出する。なお、接触部125の詳細は、後述する。
本実施の形態に係る保護部114は、複数のコンタクト105のすべてに向けて連続的に突出する板状をなす。なお、保護部114の形状は、板状に限らず適宜変更されてよく、例えば複数のコンタクト105の各々に向けて断続的に突出する櫛状であってもよい。
凹部115の対は、左右の軸方向に対向する部分に設けている。凹部115の各々は、上方へ向けて凹む切欠きを形成する。本実施の形態に係る凹部115の各々は、右方から見て、概ね長方形をなす。
可動インシュレータ104は、固定インシュレータの中に移動可能に配置される部材である。可動インシュレータ104は、図3から図5に示すように、第2固定部116と、舌部117と、肩部118と、左右の柱部119と、突起部120の対とを有する。
第2固定部116は、概ね上下左右に延びる平板状をなし、コンタクトが固定される部分である。本実施の形態に係る第2固定部116は、前方から見て左右に細長く、前面と後面との各面にコンタクト105が固定される複数の溝を有する。第2固定部116に設けられた複数の溝は、各々が第1固定部113の溝と同様に高さ方向に延び、第2固定部116の前面と後面との各面で左右に並んでいる。
上述の固定インシュレータ103は、その高さが第2固定部116よりも高い。そのため、第2固定部116に固定された複数のコンタクト105の側方は、固定インシュレータ103によって囲まれている。
舌部117は、第2固定部116から下方に延びる部分であって、概ね上下左右に延びる平板状をなす。
本実施の形態に係る舌部117は、高さ方向において、第1固定部113の下端部と同じ高さにまで延びている。
また、本実施の形態に係る舌部117は、前方から見て左右に細長く、第2固定部116の複数の溝と連通する複数の溝を前面と後面との各面に有する。舌部117に設けられた複数の溝の各々は、第1固定部113及び第2固定部116の各溝と同様に高さ方向に延びる。
舌部117に設けられた複数の溝は、舌部117の前面と後面との各面で左右に並んでいる。そして、舌部117及び第2固定部116に設けられた一連の溝と、第1固定部113に設けられた溝とは、前後に対向するように対応付けられている。
肩部118は、固定インシュレータ103の内壁110へ向けて舌部117から突出する部位であって、後述する弾性部123の上方の少なくとも一部を覆う。詳細には、肩部118は、舌部117の上端にて固定インシュレータ103の内壁へ向けて突出する。
左右の柱部119は、第2固定部116及び舌部117の左端部と右端部との各端部に接続する柱状の部材であり、上下方向に延びている。
柱部119の各々は、第2固定部116に接続する部分と舌部117に接続する部分とで、上方から見て、前後の長さが異なっており、高さ方向において第2固定部116と舌部117との境界に対応する位置に段差が形成されている。具体的には、第2固定部116に接続する部分は、前後方向の長さが舌部117に接続する部分よりも短い。これによって、固定インシュレータ103の前後方向の長さを長くせずに、すなわち、フローティングコネクタの大型化を防ぎつつ、保護部114に当接することなく可動インシュレータ104を移動させることが可能になる。
突起部120の対は、左右の柱部119のそれぞれから左右の軸方向に沿って突き出た部位である。左右の突起部120は、それぞれ、左右の軸方向の端面から左右の軸方向に沿って突き出ており、左右の凹部115の内部に収容される。詳細には、左の突起部120は、左の柱部119の左端面から左方へ突き出て、左方に設けられた凹部115の内部に収容される。右の突起部120は、右の柱部119の右端面から右方へ突き出て、右方に設けられた凹部115の内部に収容される。
突起部120の各々の上面は、凹部115と当接する面であり、左右の軸方向(例えば右方)から見た形状が円弧状である。
コンタクト105の各々は、可動インシュレータ104が固定インシュレータ103に対して移動するように固定インシュレータ103と可動インシュレータ104とを接続する。コンタクト105の各々は、導電性の部材によって作られており、例えば断面矩形の細長い1つの導体を曲げて作られる。
コンタクト105の各々は、第1被固定部121と、第2被固定部122と、弾性部123と、接続部124とを有する。
第1被固定部121は、第1固定部113に固定される。本実施の形態に係る第1被固定部121は、左右の各々に突き出た略半円状の小突起を有する。第1被固定部121は、第1固定部113の溝に圧入されて予め定められた位置に配置されると、当該溝を形成する左右の各壁部と小突起とが互いに押圧し、それによって第1固定部113に固定される。なお、第1被固定部121は、適宜接着剤などを用いて第1固定部113に固定されてもよく、この場合、小突起が設けられなくてもよい。
第2被固定部122は、第2固定部116に固定される。本実施の形態に係る第2被固定部122は、上述の第1被固定部121と同様に、左右の各々に突き出た略半円状の小突起を有する。第2被固定部122は、第2固定部116の溝に圧入されて予め定められた位置に配置されると、当該溝を形成する左右の各壁部と小突起とが互いに押圧し、それによって第2固定部116に固定される。なお、第2被固定部122は、適宜接着剤などを用いて第2固定部116に固定されてもよく、この場合、小突起が設けられなくてもよい。
第2被固定部122は、相手コネクタ102に設けられた相手コンタクト126と接触するための接触部125を含む。詳細には、接触部125は、第2被固定部122のうち、外部に露出した部分であり、相手コネクタ102をフローティングコネクタ101に嵌合させたときに相手コンタクト126が当接する部分である。本実施の形態では、接触部125は、前方又は後方に向いて外部に露出した面を形成する部分の一部である。
弾性部123は、第1被固定部121と第2被固定部122との間を接続する。本実施の形態に係る弾性部123は、フローティングコネクタ101を構成する他の部材に当接せずに浮遊している。このような弾性部123によって、可動インシュレータ104は、固定インシュレータ103の中の基準位置に保持されるとともに、相手コンタクト126を嵌合させるときなどに力が加わると移動することができる。可動インシュレータ104が基準位置から移動すると、可動インシュレータ104には基準位置に戻るための付勢力が、弾性部123によって加えられる。
接続部124は、弾性部123とは異なる方へ第1被固定部121から延びた部分である。接続部124は、固定インシュレータ103の下端部から延出し、対象物に接続される。本実施の形態では、接続部124は、固定インシュレータ103の下端部の前後各々に設けられた切欠きから延出している。可動インシュレータ104の前方に設けられたコンタクト105の接続部124は、固定インシュレータ103の前方の下端部に設けられた切欠きから、前方へ延出している。可動インシュレータ104の後方に設けられたコンタクト105の接続部124は、固定インシュレータ103の後方の下端部に設けられた切欠きから、後方へ延出している。
接続部124は、例えば対象物としての基板に設けられた回路にはんだ付けなどによって接続される。
固定具106は、固定インシュレータ103を対象物に固定するための部材である。本実施の形態では、固定具106は、図4に示すように、略L字状の部材である。固定具106は、上下方向に平行な部分が固定インシュレータ103の前後左右の概ね4隅の各下端に固定され、前後方向に平行な部分が対象物に固定される。固定インシュレータ103及び対象物に固定具106を固定する方法には、嵌め合い、ネジ留め、接着剤による接着、はんだ付けなどが採用されるとよい。
なお、固定インシュレータ103は、対象物に対して固定されていればよく、固定具106などにより直接的に対象物に固定されていなくてもよい。固定インシュレータ103は、例えばコンタクト105を介して対象物に固定されていてもよい。
相手コネクタ102は、斜視図である図6と断面図である図7とに示すように、複数の相手コンタクト126と、相手インシュレータ127と、防護壁128とを有する。
相手コンタクト126の各々は、相手コネクタ102がフローティングコネクタ101に嵌合した状態で、フローティングコネクタ101のコンタクト105の各々に当接するコンタクトである。
相手インシュレータ127は、上下が開放した概ね中空柱状の部材である。相手インシュレータ127は、相手コンタクト126が内部に固定されており、相手コンタクト126の各端部が上下の各開口を通じて外部へ延出している。相手コンタクト126のうち、上方へ延出した部分は、例えば回路が設けられた基板や配線などに接続される。相手コンタクト126のうち、下方へ延出した部分は、相手コネクタ102がフローティングコネクタ101に嵌合した状態でコンタクト105の接触部125と接触しており、これによって、コンタクト105と相手コンタクト126とを電気的に接続する。
防護壁128は、相手インシュレータ127の下端に接続する部分である。防護壁128は、相手コンタクト126よりも下方へ延びており、これによって、下方の開口から延出した相手コンタクト126を保護する。
<<フローティングコネクタ101の組立方法>>
フローティングコネクタ101を組み立てる一方法について説明する。
(組立工程1)
固定インシュレータ103と可動インシュレータ104とを準備する。
(組立工程2)
図8に示すように、左右の突起部120の対のそれぞれが左右の凹部115の対に嵌るように、可動インシュレータ104を固定インシュレータ103の内部に配置する。これによって、可動インシュレータ104が固定インシュレータ103に組み付けられる。
(組立工程3)
可動インシュレータ104の舌部117の溝にコンタクト105を嵌めた後、嵌め込んだ溝に沿ってコンタクト105を上方へスライド移動させる。
本実施の形態では、上述のように、第2固定部116が、コンタクト105を固定するための溝を有し、舌部117が、第2固定部116の溝と連通する溝を有する。そのため、舌部117から第2固定部116に延びる一連の溝に沿ってコンタクト105をスライド移動させることで、コンタクト105は第2固定部116に案内される。これにより、コンタクト105を第2固定部116に容易に配置することができる。従って、可動インシュレータ104にコンタクト105を容易に取り付けることが可能になる。
そして、固定インシュレータ103の第1固定部113が有する溝のうち、コンタクト105を嵌め込んだ舌部117の溝と対向するものにコンタクト105を嵌めて、コンタクト105をさらに上方へスライド移動させる。これにより、第1被固定部121と第2被固定部122とのそれぞれが、第1固定部113と第2固定部116との予め定められた位置に配置される。
ここで、コンタクト105のスライド移動では、第1被固定部121と第2被固定部122の各々に設けられた小突起が溝の側壁に当接するので、圧入することになる。
この工程3が、複数のコンタクト105の1つ1つについて順に繰り返される。なお、コンタクト105は、1つずつではなく、複数が同時に取り付けられてもよい。
(組立工程4)固定インシュレータ103に固定具106を取り付ける。これにより、フローティングコネクタ101が完成する。
なお、フローティングコネクタ101を組み立てる方法はこれに限られず、適宜変更されてよい。例えば、可動インシュレータ104にコンタクト105を取り付け、その後、可動インシュレータ104及びコンタクト105に固定インシュレータ103を取り付けてもよい。ただ、この組立方法では、可動インシュレータ104にコンタクト105を取り付けるときと、コンタクト105に固定インシュレータ103を取り付けるときとに、コンタクト105を圧入することになる。すなわち、コンタクト105を1つずつ取り付ける場合、1つのコンタクト105を取り付けるために、そのコンタクト105を圧入する工程が2回発生する。コンタクト105を圧入する工程は、手間と時間を要するので、フローティングコネクタ101を組み立てる効率を向上させるには、コンタクト105を圧入する回数は、少ない方が望ましい。
本実施の形態では、第1固定部113と第2固定部116と舌部117との各々が有する溝は、いずれも、上下方向を向く平行なものである。また、第1固定部113の溝と、第2固定部116及び舌部117の一連の溝とは、前後に対応付けられている。そのため、ここで説明したように、固定インシュレータ103と可動インシュレータ104とを組んだ後に、第1固定部113と舌部117との前後に対向する溝に沿ってコンタクト105をスライド移動させることができる。そして、固定インシュレータ103と可動インシュレータ104との予め定められた位置にコンタクト105を1つの工程で容易に配置することができる。このように、本実施の形態では、1つの工程で両インシュレータにコンタクトを容易に組み付けることができるので、フローティングインシュレータの組立の容易性を向上させることが可能になる。
<<フローティングコネクタ101の動作>>
フローティングコネクタ101に相手コネクタ102を嵌合させる際のフローティングコネクタ101の動作について説明する。フローティングコネクタ101と相手コネクタ102とは、機械によって嵌め合わされてもよく、作業者の手作業によって嵌め合あわされてもよい。また、フローティングコネクタ101と相手コネクタ102との各々は、通常、対象物としての基板などに取り付けられた状態で嵌め合わされることが多い。
(嵌合工程1)
相手コネクタ102とフローティングコネクタ101とは、例えば上下に対置される。詳細には例えば、可動インシュレータ104を下方へ移動させることによって相手コネクタ102の相手コンタクト126の間に嵌るような所定の位置関係で、相手コネクタ102とフローティングコネクタ101とが対置される。
(嵌合工程2)
そして、相手コネクタ102を下方へ移動させる。
ここで、相手コネクタ102とフローティングコネクタ101とを上下に対置させた際に、フローティングコネクタ101と相手コネクタ102との位置関係が、上述の所定の位置関係からズレていたとする。
可動インシュレータ104が有する柱部119の上端は、図3及び図4に示すように、上に向かって次第に小さくなるテーパ状になっている。そのため、フローティングコネクタ101と相手コネクタ102との位置関係がズレていたとしても、そのズレが予め定めた範囲内であれば、図9に一例を示すように、柱部119の上端が相手コネクタ102によって案内されて、可動インシュレータ104が移動する。このとき、可動インシュレータ104は、コンタクト105が相手コンタクト126の間に入り込む位置に移動する。その状態からさらに相手コネクタ102を下方へ移動させると、可動インシュレータ104が基準位置から移動した状態で、コンタクト105と相手コンタクト126とが接触する。
さらに、相手コネクタ102を下方へ移動させると、相手コネクタ102が、フローティングコネクタ101に嵌合する。
相手コネクタ102がフローティングコネクタ101に嵌合するとき、可動インシュレータ104は、図10に示すような移動範囲の限界まで移動することができる。可動インシュレータ104の移動範囲の限界は、肩部118が固定インシュレータの内壁に当接することによって規定されることが望ましい。
仮に、可動インシュレータ104の可動範囲が、固定インシュレータ103の保護部114と第2固定部116に固定されたコンタクト105の第2被固定部122との当接によって規定されると、コンタクト105が保護部114に衝突して損傷する可能性がある。コンタクト105が損傷すると、導通不良などの障害が発生するおそれがある。
また、可動インシュレータ104は、複数のコンタクト105同士が接触して短絡しないように固定できるものであればよいので強い強度が要求される部材ではない。そのため、フローティングコネクタ101の小型化のために、可動インシュレータ104は、薄い(前後の長さが短い)ことがある。このような可動インシュレータ104が保護部114に衝突すると、例えば第2固定部116など可動インシュレータ104が損傷する可能性がある。第2固定部116の溝の側壁が破損したり、可動インシュレータ104の損傷した破片がコンタクト105の間に付着したりすると、コンタクト105の短絡などの障害が発生するおそれがある。
これに対して、固定インシュレータ103は、フローティングコネクタ101の外枠を構成するため、ある程度の強度が要求される。そのため、肩部118が固定インシュレータ103に当接しても、固定インシュレータ103が損傷する可能性は低い。また、肩部118は比較的小さな部位であるので、上下方向の厚みを厚くするなどによって肩部118の強度を向上させたとしても、フローティングコネクタ101の全体的な大きさには殆ど影響しない。従って、肩部118と固定インシュレータ103の内壁110との当接により、可動インシュレータ104の移動範囲を規定することで、フローティングコネクタ101の大型化と障害の発生とを抑制することが可能になる。
また、この工程において、フローティングコネクタ101が移動範囲の限界まで移動したとしても、保護部114と肩部118とが、上開口111から見て弾性部123を覆っていることが望ましい。すなわち、保護部114と肩部118とは、可動インシュレータ104が固定インシュレータ103の内部でいずれの位置に移動した場合においても、上開口111から見て弾性部123を覆うように設けられることが望ましい。
これによって、保護部114と肩部118とが、上開口111から見て弾性部123を常に覆うことになり、上開口111から固定インシュレータ103の中に異物が侵入することをより確実に防ぐことができる。従って、固定インシュレータ103の中に侵入した異物によるフローティング動作の阻害や複数のプラグコンタクト105の短絡などといった障害の発生を確実に低減することが可能になる。
なお、可動インシュレータ104が基準位置から移動した状態では、相手コネクタ102は、可動インシュレータ104を介して弾性部123の付勢力や固定インシュレータ103に当接することによる力など、フローティングコネクタ101から前後左右方向の力を受ける。そのため、相手コネクタ102がフローティングコネクタ101から受ける前後左右方向の力を感知することによって、可動インシュレータ104が基準位置に近くなるように相手コネクタ102の前後左右の位置を調整しつつ、相手コネクタ102を下方へ移動させてもよい。
(嵌合工程3)
下向きの力が予め定められた大きさになるまで相手コネクタ102をフローティングコネクタ101に押し付ける。これにより、コンタクト105の接触部125が相手コンタクト126と接触するとともに、フローティングコネクタ101と相手コネクタ102とがしっかりと嵌合する。
ここで、上述のように、舌部117は、高さ方向において、第1固定部113の下端部と同じ高さにまで延びている。例えば、舌部117が基準位置にある場合、舌部117の下端は、対象物から0.1mm程度離れた位置に配置される。
仮に、舌部117の下端と対象物とが大きく離間していると、相手コネクタ102をフローティングコネクタ101に押し付けた際に、コンタクト105の弾性部123が、相手コネクタ102からの力をすべて受けて塑性変形してしまうなど、損傷するおそれがある。
上述のように、舌部117が、高さ方向において、第1固定部113の下端部と同じ高さにまで延びることで、相手コネクタ102をフローティングコネクタ101に押し付けた際に、舌部117を下開口112を通じて対象物に当接させることが容易にできる。これにより、相手コネクタ102からの力を舌部117と対象物とで受けることができ、コンタクト105の弾性部123の損傷を防ぐことが可能になる。
以上、本発明の一実施の形態について説明した。
本実施の形態では、固定インシュレータ103は、第1固定部113よりも上方の内壁110から突出して、弾性部123の上方の少なくとも一部を覆う保護部114を有する。このような保護部114により、上開口111から固定インシュレータ103の中に異物が侵入することを防ぐことができる。従って、固定インシュレータ103の中に侵入した異物によるフローティング動作の阻害や複数のコンタクト105の短絡などといった障害の発生を低減することが可能になる。
本実施の形態では、保護部114は、固定インシュレータ103の内壁110のうち、高さ方向において第1固定部113と上端部108との間の内壁110から突出する。これにより、保護部114は、前後左右に広がる平板状であっても、弾性部123の上方の少なくとも一部を覆うことができる。このように、保護部114が平板状でもよいので、保護部114を湾曲させるよりも容易に保護部114を設けることが可能になる。
本実施の形態では、保護部114は、固定インシュレータ103の内壁110のうち、高さ方向において接触部125よりも下方の内壁110から突出する。
仮に接触部125と同じ高さ又はそれよりも上方に保護部114を設けた場合、コンタクト105と相手コンタクト126とを接触させるには、相手コネクタ102を通過させることが可能な貫通孔を保護部に設ける必要がある。そのような保護部を固定インシュレータ103の内壁110から突出させることは、通常、固定インシュレータ103の大型化、ひいては、フローティングコネクタの大型化につながる。
これに対して、本実施の形態のように接触部125よりも下方に保護部114を設けた場合、相手コネクタ102に護部を通過させなくても、コンタクト105と相手コンタクト126とを接触させることができる。そのため、上述のような相手コネクタ102を通過させることができる程度に大きな貫通孔を保護部114に設ける必要がない。その結果、高さ方向において接触部125よりも下方に保護部114を設けることによって、接触部125と同じ高さ又はそれよりも上方に保護部114を設けた場合よりも、固定インシュレータ103を小型化することが可能になる。
本実施の形態では、保護部114が板状である。そのため、保護部が櫛状である場合よりも、射出形成などによって容易に保護部114を設けることができる。従って、固定インシュレータ103を容易に製造することが可能になる。
本実施の形態では、可動インシュレータ104が舌部117を有する。これによって、前後に対向するコンタクト105が接触して短絡することを防ぐことができる。また、左右の柱部119がそれぞれ右方又は左方からの力を受けて中央へ向かって反ることを防ぎ、フローティング動作の阻害を防止することができる。従って、障害の発生を低減することが可能になる。
本実施の形態では、可動インシュレータ104が、固定インシュレータ103の内壁110へ向けて舌部117から突出して、弾性部123の上方の少なくとも一部を覆う肩部118を有する。そのため、保護部114と肩部118とによって、上開口111から固定インシュレータ103の中に異物が侵入することを防ぐことができる。従って、固定インシュレータ103の中に侵入した異物によるフローティング動作の阻害や複数のコンタクト105の短絡などといった障害の発生を、保護部114のみが設けられている場合よりも一層低減することが可能になる。
また、実施の形態で説明したように、保護部114と肩部118とが、上開口111から見て弾性部123を常に覆うことにより、障害の発生をより確実に低減することが可能になる。
本実施の形態では、突起部120の各々は、凹部115と当接する面が左右の軸方向から見て、円弧状である。
可動インシュレータ104は、フローティングコネクタ101に相手コネクタ102を嵌合させるとき、例えば上述の嵌合工程2において左右の軸を中心に回転するようなコジリ荷重を受けることがある。可動インシュレータ104がコジリ荷重を受けた場合、突起部120は、凹部115の中で左右の軸を中心に回転することがある。このとき、突起部120が角を有すると、突起部120と凹部115との一方又は両方に応力集中が生じて、突起部120と凹部115との一方又は両方が損傷し、フローティング動作が阻害されるなどの障害が発生するおそれがある。
上述のように、本実施の形態では突起部120の各々が、凹部と当接する面が軸方向から見て円弧状である。そのため、可動インシュレータ104がコジリ荷重を受けた場合に突起部120と凹部115との一方又は両方に生じ得る応力集中が軽減される。従って、障害の発生を低減することが可能になる。
本実施の形態では、固定インシュレータ103は、その高さが第2固定部116よりも高く、第2固定部116に固定された複数のコンタクト105の側方を囲っている。これにより、外部から飛来する粉塵や液滴などの汚れがコンタクトに付着することを抑制することができる。従って、複数のコンタクト105に汚れが付着することによる導通不良や、固定インシュレータ103の中に侵入した異物によるフローティング動作の阻害や複数のコンタクト105の短絡などといった障害の発生を低減することが可能になる。
本実施の形態では、相手コネクタ102が防護壁128を備える。この防護壁128は、相手コンタクト126の汚れなどを防止するために設けられる。そのため、防護壁128は、相手コンタクト126を支持する構造体のような強度を必要とせず、例えば薄いものであってもよい。従って、小型の相手コネクタ102を提供することが可能になる。
また、フローティングコネクタ101と相手コネクタ102とを嵌合させるとき、フローティングコネクタ101に相手コネクタ102を挿設するので、フローティングコネクタ101は相手コネクタ102を挿設できるだけの大きさが必要になる。そのため、相手コネクタ102を小型にできることは、フローティングコネクタ101の小型化にもつながる。
以上、本発明の実施の形態及び変形例について説明したが、本発明は、これらに限られるものではない。例えば、本発明は、これまで説明した実施の形態、及び、以下に説明する変形例の一部又は全部を適宜組み合わせた形態、その形態に適宜変更を加えた形態をも含む。
例えば、本実施の形態では、コンタクト105が、前後対称に複数設けられる例により説明した。しかし、コンタクト105は、1つ以上設けられていればよい。また例えば、コンタクト105は、前後対称に設けられていなくてもよい。この場合、コンタクト105と対向する部分(例えば、コンタクト105と対向する溝を有する第1固定部113及び第2固定部)には、可動インシュレータ104を可動に支持するための絶縁性の付勢部材が設けられてもよく、何も設けられていなくてもよい。また、相手コンタクト126も、コンタクト105と同様に1つ以上設けられればよい。
(変形例1)
実施の形態では、複数のコンタクト105が左右方向に並設され、保護部114は、すべてのコンタクト105に向けて突出する例により説明した。しかし、コンタクト105は、1つ以上設けられていればよく、この場合、保護部は、固定インシュレータ103の内壁のうち、コンタクト105と対向する部分のみから、コンタクト105へ向けて突出していてもよい。
これにより、コンタクト105と対向しない部分にまで保護部を設けるよりも、保護部を小さくすることができる。従って、フローティングコネクタを製造するための材料の節約やフローティングコネクタの軽量化が可能になる。
(変形例2)
保護部は、第1固定部113よりも上方の内壁110から突出して、弾性部123の上方の少なくとも一部を覆っていればよい。従って、保護部は、実施の形態のように前方又は後方を向く内壁110のみから突出してもよく、左方又は右方を向く内壁110のみから突出してもよく、前方又は後方を向く内壁110とは隙間を空けて左方を向く内壁110と右方を向く内壁110との間を接続してもよい。
このような保護部によっても、実施の形態と同様に、上開口111から固定インシュレータ103の中に異物が侵入することを防ぐことができる。従って、固定インシュレータ103の中に侵入した異物によるフローティング動作の阻害や複数のコンタクト105の短絡などといった障害の発生を低減することが可能になる。
(変形例3)
実施の形態では、突起部120の各々の上面が、左右の軸方向から見て、円弧状の例により説明した。しかし、突起部の各々の上面の形状は、これに限られない。突起部の各々の上面は、左右の軸方向から見て、曲線であればよい。望ましくは、突起部の各々の上面は、左右の軸方向から見て、角を含まない滑らかな曲線であり、より望ましくは、上に凸の曲線が望ましい。上に凸の曲線の典型例が、本実施の形態で例示した円弧状である。
本変形例によっても、実施の形態に係る突起部120と同様に、可動インシュレータ104がコジリ荷重を受けた場合に突起部と凹部115との一方又は両方に生じ得る応力集中が軽減される。従って、障害の発生を低減することが可能になる。
(変形例4)
フローティングコネクタ101には、図11に示すように、フローティングコネクタ101を保護するために、フローティングコネクタ101の側方を囲むシールドプレート129が取り付けられることがある。フローティングコネクタ101の外形は、固定インシュレータ103によって形成されており、概ね直方体をなす。このようにフローティングコネクタ101の外壁109に凹凸が少ないので、フローティングコネクタ101にシールドプレート129を容易に取り付けることが可能になる。
100 電気コネクタ
101 フローティングコネクタ
102 相手コネクタ
103 固定インシュレータ
104 可動インシュレータ
105 コンタクト
106 固定具
107 下端部
108 上端部
109 外壁
110 内壁
111 上開口
112 下開口
113 第1固定部
114 保護部
115 凹部
116 第2固定部
117 舌部
118 肩部
119 柱部
120 突起部
121 第1被固定部
122 第2被固定部
123 弾性部
124 接続部
125 接触部
126 相手コンタクト
127 相手インシュレータ
128 防護壁
129 シールドプレート

Claims (14)

  1. 相手コネクタと嵌合するフローティングコネクタであって、
    前記相手コネクタが嵌合する際に通過する開口を一端部に有する中空柱状をなし、対象物に対して固定される固定インシュレータと、
    前記固定インシュレータの中に配置される可動インシュレータと、
    前記可動インシュレータが前記固定インシュレータに対して移動するように前記固定インシュレータと前記可動インシュレータとを接続する導電性の部材であるコンタクトとを備え、
    前記固定インシュレータは、前記コンタクトが固定される第1固定部を有し、
    前記可動インシュレータは、前記コンタクトが固定される第2固定部を有し、
    前記コンタクトは、
    前記第1固定部に固定される第1被固定部と、
    前記第2固定部に固定される第2被固定部と、
    前記第1被固定部と前記第2被固定部との間を接続する弾性部とを有し、
    前記固定インシュレータは、内壁から突出して、他端部から前記一端部へ向かう高さ方向において前記弾性部の上方の少なくとも一部を覆う保護部をさらに有し、
    前記保護部は、前記固定インシュレータの内壁のうち、前記高さ方向において前記第1固定部と前記一端部との間の内壁から突出する
    ことを特徴とするフローティングコネクタ。
  2. 前記第2被固定部は、前記相手コネクタに設けられた相手コンタクトと接触するための接触部を含み、
    前記保護部は、前記固定インシュレータの内壁のうち、前記高さ方向において前記接触部よりも下方の内壁から突出する
    ことを特徴とする請求項に記載のフローティングコネクタ。
  3. 前記コンタクトは、複数であって、
    前記保護部は、前記複数のコンタクトのすべてに向けて連続的に突出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のフローティングコネクタ。
  4. 前記保護部は、前記固定インシュレータの内壁のうち、前記コンタクトと対向する部分のみから、前記コンタクトへ向けて突出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のフローティングコネクタ。
  5. 前記可動インシュレータは、前記第2固定部から、前記固定インシュレータの一端部から他端部へ向かう方向に延びる舌部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のフローティングコネクタ。
  6. 前記第2固定部は、前記コンタクトが固定される溝を有し、
    前記舌部は、前記第2固定部の溝と連通する溝を有する
    ことを特徴とする請求項に記載のフローティングコネクタ。
  7. 前記第1固定部は、前記コンタクトが固定される溝を有し、
    前記第1固定部と前記第2固定部と前記舌部との各々が有する溝は、いずれも、前記固定インシュレータの前記他端部から前記一端部へ向かう方向に延びる
    ことを特徴とする請求項に記載のフローティングコネクタ。
  8. 前記舌部は、前記高さ方向において、前記第1固定部の下端部にまで延びている
    ことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載のフローティングコネクタ。
  9. 前記可動インシュレータは、前記固定インシュレータの内壁へ向けて前記舌部から突出して、前記弾性部の上方の少なくとも一部を覆う肩部を有する
    ことを特徴とする請求項5から8のいずれか1項に記載のフローティングコネクタ。
  10. 前記保護部と前記肩部とは、前記可動インシュレータが前記固定インシュレータの内部でいずれの位置に移動した場合においても、前記開口から見て前記弾性部を覆うように設けられている
    ことを特徴とする請求項に記載のフローティングコネクタ。
  11. 前記可動インシュレータの移動範囲の限界は、前記肩部が前記固定インシュレータの内壁に当接することによって規定される
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載のフローティングコネクタ。
  12. 前記固定インシュレータは、前記他端部のうち、予め定められた軸方向に対向する部分に設けられ、前記一端部へ向けて凹む凹部の対を有し、
    前記可動インシュレータは、前記軸方向の端面から前記軸方向に沿って突き出ており、凹部の対の内部にそれぞれ収容される突起部の対を有し、
    前記突起部の各々は、前記凹部と当接する面が前記軸方向から見て曲線である
    ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載のフローティングコネクタ。
  13. 前記固定インシュレータは、前記高さ方向において前記第2固定部よりも高い
    ことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のフローティングコネクタ。
  14. 請求項1から13のいずれか1項に記載のフローティングコネクタと、
    前記相手コネクタとを備え、
    前記相手コネクタは、
    前記フローティングコネクタのコンタクトに当接する相手コンタクトと、
    前記相手コンタクトよりも下方へ延びる防護壁とを有する
    ことを特徴とする電気コネクタ。
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