JP6804855B2 - マイクロ・ナノバブル発生器及び配管洗浄方法 - Google Patents

マイクロ・ナノバブル発生器及び配管洗浄方法 Download PDF

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Description

本発明は、給水された水に気体のマイクロ・ナノバブルを生成して混合し、出力するマイクロ・ナノバブル発生器及びそのマイクロ・ナノバブル発生器を用いた配管洗浄方法に関する。
マイクロ・ナノバブルは、ある程度長い時間、水等の液体中に壊れないで存在する気泡であり、大きさが1μm〜100μm程度のマイクロバブルと大きさが1μm以下のナノバブルの総称である。マイクロ・ナノバブルを含んだ水等を洗浄に用いると、微細な気泡の存在により汚れに対する高い洗浄力や殺菌作用などが得られることが知られている。マイクロ・ナノバブルを生成した水を用いることにより、特殊な洗浄剤や薬品などを使用しなくても洗浄が可能となるため、様々な分野で利用されている。
従来、マイクロ・ナノバブル発生器は、特許文献1、2に記載のように、水路中に幅を狭めた狭水路部分を設けて流速を大きくし、その狭水路部分で水路中に気体を混合してマイクロ・ナノバブルを発生する構成が主となっている。特許文献1では、狭水路部分に設けた気体吸引孔から気体を吸引してマイクロ・ナノバブルを発生させ、特許文献2では狭水路部分に側室を設けてキャビテーションを生じさせ、マイクロ・ナノバブルを発生させている。一方、特許文献3では螺旋水流を生じさせる構造を設けることによりマイクロ・ナノバブルを発生させている。また、特許文献4では、狭水路部分で水流に気体を巻き込んで回転させることによりマイクロ・ナノバブルを発生させている。
特開2015−93219号公報 特開2009−136864号公報 特開2009−274045号公報 特開2013−626号公報
上記の従来の様々な構成のマイクロ・ナノバブル発生器では、それぞれの目的とする洗浄などの特定の用途に対して、マイクロ・ナノバブルの混入した水等を出力できるように設定されている。しかし、従来の装置では、生成されるバブルの大きさや数などは一定の範囲内にあり、ある程度の自由度をもってバブルの大きさや数などを調整することは難しかった。
一方、マイクロ・ナノバブルを含む水を様々な用途の洗浄に利用する場合、用途に応じてその洗浄水に含まれる最適なバブルの大きさや数などが異なる場合が多い。例えば、洗浄の対象物が工業製品である場合、または野菜などの自然食品等である場合、それらの種類によって最適な洗浄水の条件は異なる。さらに、配管内の洗浄を行う場合、配管の形状、配管に蓄積される汚れの種類などによっても条件は異なる。以上のように、マイクロ・ナノバブル発生器を様々な用途の洗浄に利用する場合、水に含まれる気体のバブルの大きさや数を広い範囲で調整できることが望ましい。
そこで、本発明は、係る問題を解決するためになされたものであり、バブルの大きさや数を広い範囲で調整することが可能なマイクロ・ナノバブル発生器及びそのマイクロ・ナノバブル発生器を用いた配管洗浄方法を提供することを目的とする。
第1の観点では、本発明は、給水口から給水された水に気体を混合して、前記気体のマイクロ・ナノバブルを含んだ水を出水口から出力するマイクロ・ナノバブル発生器であって、前記給水口から出水口への水路方向に順に配置された第1の混合室と第2の混合室とを備え、前記第1の混合室および第2の混合室は、それぞれの水路の入口と出口との間に、前記入口および前記出口よりも広い内部空間を有し、前記第1の混合室は、前記水路中に前記気体を送入する気体送入通路を備えることを特徴とするマイクロ・ナノバブル発生器を提供する。
本観点の発明のマイクロ・ナノバブル発生器では、2つの混合室を備え、第1の混合室では主として気体送入通路から送入された気体を給水中に取り込み、第2の混合室では取り込まれた気体のバブルをさらに小さく粉砕してマイクロ・ナノバブルを生成する。このように、気体の取り込みとマイクロ・ナノバブルの生成を主として別の混合室で行うことにより、バブルの大きさや数の調整が可能となる。さらに、気体の圧力や気体送入口の構造などの選択により、第1の混合室において水と気体との混合比などを広い範囲で調整し、より大きなバブルを生成することが可能となる。これにより、100μm以下の大きさのマイクロ・ナノバブルと1mm以上の大きさのバブルが混合したバブルを生成することができる。
第2の観点では、本発明は、前記第1の観点のマイクロ・ナノバブル発生器において、前記第1の混合室の内壁部は、その間に隙間を介して結合する2つの構造体を有し、前記気体送入通路は、前記第1の混合室の外壁部から内壁部に向かう穴により構成された気体送入口と該気体送入口に通ずる前記隙間とから構成され、前記2つの構造体の少なくとも一方の位置を調整することにより前記隙間の間隔が調整可能に構成されていることを特徴とする。
本観点の発明のマイクロ・ナノバブル発生器では、水路中への気体の導入口を2つの構造体の隙間で構成し、その隙間の大きさを調整可能とすることにより、導入口の大きさを詳細に調整することが可能となる。また気体の圧力と気体の導入口の大きさを調整することにより、給水中への気体の送入挿入量を細かく調整することが可能となる。
第3の観点では、本発明は、前記第2の観点のマイクロ・ナノバブル発生器において、円筒形状を組み合わせた外形を有し、前記第1の混合室及び前記第2の混合室は中心軸に対して対称な形状を有することを特徴とする。本発明のマイクロ・ナノバブル発生器を、円筒形状を組み合わせた回転対称な形状を基本として構成することにより、製造が容易となり、製造コストをより安価にすることができる。さらに、回転対称な形状で前記2つの構造体を構成し、その隙間の調整手段として、一方の構造体にねじ構造を設けてそのねじを回して隙間を調整する構成が可能となる。
第4の観点では、本発明は、前記第1乃至第3のいずれかの観点のマイクロ・ナノバブル発生器において、前記出水口を、前記気体のマイクロ・ナノバブルを生成した水と前記気体とが混在した状態で通過し、前記出水口の断面積に占める前記マイクロ・ナノバブルを生成した水と前記気体との割合が、時間的に30%以上変動するように設定されていることを特徴とする。
様々な用途の洗浄においては、通常のマイクロ・ナノバブルと称する微細な気泡、すなわち大きさが1μm以下から100μm程度のバブルのみを含む水を洗浄水とする場合よりも、マイクロ・ナノバブルを生成した水と気体とが混在した状態で出力し、その割合が時間的に変動するように設定した方が洗浄効果が大きいことが、本発明者らの実験により確認された。この理由は、1mm以上の大きな気体のバブルが混在した状態、または、気液二層流のスラグ流に近い状態でマイクロ・ナノバブルを生成した水が気体と混在して出力する状態に設定すると、マイクロ・ナノバブルによる汚れの除去や殺菌作用に加えて、大きな気体のバブルの存在により、被洗浄物への機械的な力、例えば圧力や振動が付加されることにより、洗浄効果が増大するためである。配管の洗浄においても、配管壁への機械的な振動や脈動が付加されることにより、洗浄効果が増大する。なお、上記の30%以上の変動の具体例は、上記出水口の断面積に占めるマイクロ・ナノバブルを生成した水と気体との割合が5〜35:95〜65と95〜65:5〜35との間で時間的に変動する場合等である。このようなマイクロ・ナノバブル発生器の出力状態の設定は、気体の導入口の大きさや気体の圧力、給水の圧力などの選択などにより実現可能である。
第5の観点では、本発明は、前記第1乃至第4のいずれかの観点のマイクロ・ナノバブル発生器と、該マイクロ・ナノバブル発生器の給水口に設けた給水手段と、前記マイクロ・ナノバブル発生器の気体送入通路へ気体を送入する気体送入手段とを備え、前記マイクロ・ナノバブル発生器の出水口に配管を接続し、前記マイクロ・ナノバブル発生器より出力する前記気体のマイクロ・ナノバブルを含んだ水により、前記配管を洗浄することを特徴とする配管洗浄方法を提供する。
配管内の洗浄を行う場合、配管の形状、配管に蓄積される汚れの種類などによって、バブルの大きさや数、水と気体の混合比などを調整できることが望ましい。本発明のマイクロ・ナノバブル発生器を配管の洗浄に用いることにより、バブルの大きさや数、水と気体の混合比などを調整可能となり、様々な配管の洗浄を最適な条件で行うことが可能となる。
上記のように、本発明により、バブルの大きさや数の調整が可能なマイクロ・ナノバブル発生器及びそのマイクロ・ナノバブル発生器を用いた配管洗浄方法が得られる。
本発明によるマイクロ・ナノバブル発生器の実施例1の構造を示す断面図。 本発明によるマイクロ・ナノバブル発生器の実施例2の構造を示す断面図。 本発明によるマイクロ・ナノバブル発生器を用いた配管洗浄方法の実施例を模式的に示す断面図。
以下、図面を参照して本発明のマイクロ・ナノバブル発生器及び配管洗浄方法を実施例により詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一符号を付し、その重複した説明を省略する。
図1は、本発明によるマイクロ・ナノバブル発生器の実施例1を示す断面図である。図1において、本実施例のマイクロ・ナノバブル発生器10は、給水口11から給水された水に気体を混合して、その気体のマイクロ・ナノバブルを含んだ水を出水口12から出力するマイクロ・ナノバブル発生器であって、給水口11から出水口12への水路方向に順に配置された第1の混合室13と第2の混合室14とを備えている。本実施例のマイクロ・ナノバブル発生器10は、基本的に円筒形状を組み合わせた外形を有し、第1の混合室13及び第2の混合室14は中心軸1に対して対称な形状を有している。
第1の混合室13は、水路の入口13aと出口13bとの間に、入口13aおよび出口13bよりも広い内部空間を有し、第2の混合室14も、水路の入口14aと出口14bとの間に、入口14aおよび出口14bよりも広い内部空間を有している。図1においては、第1の混合室13の出口13bが第2の混合室14の入口14aとなっている。また、第1の混合室13は水路中に気体を送入する気体送入通路15を備えている。
第1の混合室13の内壁部は、その間に隙間16を介して結合する構造体17と構造体18とを有し、第1の混合室13の外壁部から内壁部に向かう穴により構成された気体送入口19と気体送入口19に通ずる隙間16とから気体送入通路15が構成されている。本実施例においては、構造体18の位置を調整することにより隙間16の間隔が調整可能に構成されている。その調整手段として、構造体18とその外側の円筒体5との間にねじ構造を設け、そのねじを回して隙間16を調整する構成としている。本実施例においては、隙間16からの気体の送入方向は、内壁に沿って水路の方向に対して斜め前方に送入する構成となっている。
本実施例のマイクロ・ナノバブル発生器の具体的形状の一例としては、第1および第2の混合室の入口13a、14a、出口13b、14bの口径は、1〜10mm程度、第1の混合室13および第2の混合室14の中央空間の口径は10〜50mm程度であり、給水口11から出水口12までの長さは50〜300mm程度である。さらに具体的な形状の一例としては、第1の混合室の入口13a、出口13b又は第2の混合室の入口14a、第2の混合室の出口14bの口径を、それぞれ、2.0mm、2.5mm、3.0mmとし、水路の方向に従って出口側を大きくすることにより、流速を維持することも可能である。
次に、本実施例のマイクロ・ナノバブル発生器10の動作を説明する。
給水口11に給水用の給水管や給水ホースを接続し、出水口12に洗浄水を被洗浄物まで導くための洗浄水配管または洗浄水ホースを接続する。このため、マイクロ・ナノバブル発生器10の給水口11および出水口12の端部の内周または外周には接続用のねじ構造を設けてもよい。または、接続用のチャック機構などを設けてもよい。
気体送入口19には使用する気体の配管やホースなどを接続する。給水管のバルブ等を開放すると、給水が入力口11より流入し、第1の混合室13の入口13aより第1の混合室13に流入する。同時に気体の供給路のバルブ等を開放し、気体送入口19から第1の混合室13の内壁部の隙間16より気体を第1の混合室13に供給し、給水された水と気体とを混合する。狭い入口および出口を有する第1の混合室13の内部において形成される水流により気体と水が混合し、様々な大きさの気体のバブルを含んだ水となる。この様々な大きさの気体のバブルを含んだ水は第2の混合室14の入口14aより第2の混合室14に流入する。第2の混合室14では、その室内に形成される水流により上記の気体のバブルが細かく粉砕され、マイクロ・ナノバブルが生成される。そのマイクロ・ナノバブルを含んだ洗浄水が出水口12から出力する。
本実施例においては、気体の取り込みを第1の混合室13で行い、マイクロ・ナノバブルの生成を主として第2の混合室14で行うことにより、バブルの大きさや数の調整が可能となる。さらに、気体の圧力や隙間16の大きさの選択により、第1の混合室13において水と気体との混合比などを広い範囲で調整し、より大きなバブルを生成することが可能となる。これにより、100μm以下の大きさのマイクロ・ナノバブルと1mm以上の大きさのバブルが混合したバブルを生成することができる。
マイクロ・ナノバブルを生成した水と気体とが混在した状態で出力し、その割合が時間的に変動するように設定した方が洗浄効果が大きい場合がある。このような状態は、出水口の断面積に対してある程度の割合を占める大きなバブル、例えば1mm以上の大きな気体のバブルが混在した状態、または、気液二層流のスラグ流に近い状態でマイクロ・ナノバブルを生成した水が気体と混在して出力する状態である。この状態に設定すると、マイクロ・ナノバブルによる汚れの除去や殺菌作用に加えて、大きな気体のバブルの存在により、被洗浄物への機械的な力、例えば圧力や振動が付加されることにより、洗浄効果が増大するためである。配管の洗浄においても、配管壁への機械的な振動や脈動が付加されることにより、洗浄効果が増大する。
なお、出水口の断面積に占めるマイクロ・ナノバブルを生成した水と前記気体との割合が時間的に30%以上変動するように設定した場合に大きな洗浄効果が得られることを確認している。例えば、上記出水口の断面積に占めるマイクロ・ナノバブルを生成した水と気体との割合が、5:95と95:5との間で時間的に変動する場合や35:65と65:35との間で時間的に変動する場合等である。このようなマイクロ・ナノバブル発生器の出力状態の設定は、隙間16の大きさや気体の圧力、給水圧力の選択などにより実現可能である。
本実施例に使用する気体としては、空気、酸素、炭酸ガス、窒素、水素、オゾンなどが可能であり、使用する水は電解水などであってもよい。それらの気体と水は洗浄の目的に合わせて選択される。例えば、油汚れの分離や除去の目的には気体として空気を用い、食品機械や器具の洗浄の目的には炭酸ガスを用い、食材などの洗浄には窒素を用い、殺菌の目的にはオゾンを用いる等である。
図2は、本発明によるマイクロ・ナノバブル発生器の実施例2を示す断面図である。図2において、本実施例のマイクロ・ナノバブル発生器20は、給水口21から給水された水に気体を混合して、その気体のマイクロ・ナノバブルを含んだ水を出水口22から出力するマイクロ・ナノバブル発生器であって、給水口21から出水口22への水路方向に順に配置された第1の混合室23と第2の混合室24とを備えている。本実施例のマイクロ・ナノバブル発生器20は、基本的に円筒形状を組み合わせた外形を有し、第1の混合室23及び第2の混合室24は中心軸1に対して対称な形状を有している。
第1の混合室23は、水路の入口23aと出口23bとの間に、入口23aおよび出口23bよりも広い内部空間を有し、第2の混合室24も、水路の入口24aと出口24bとの間に、入口24aおよび出口24bよりも広い内部空間を有している。図においては、第1の混合室23の出口23bが第2の混合室24の入口24aとなっている。また、第1の混合室23は水路中に気体を送入する気体送入通路25を備えている。
第1の混合室23の内壁部は、その間に隙間26を介して結合する構造体27と構造体28とを有し、第1の混合室23の外壁部から内壁部に向かう穴により構成された気体送入口29と気体送入口29に通ずる隙間26とから気体送入通路25が構成されている。本実施例においては、構造体28の位置を調整することにより隙間26の間隔が調整可能に構成されている。その調整手段として、構造体28とその外側の円筒体6との間にねじ構造を設け、そのねじを回して隙間26を調整する構成としている。本実施例においては、実施例1とは異なり、隙間26からの気体の送入方向は、内壁に沿って水路の方向に対して斜め後方に送入する構成となっている。
本実施例のマイクロ・ナノバブル発生器の具体的形状の一例としては、第1および第2の混合室の入口23a、24a、出口23b、24bの口径は、1〜10mm程度、第1の混合室23および第2の混合室24の中央空間の口径は10〜50mm程度であり、給水口21から出水口22までの長さは50〜300mm程度である。
実施例1と実施例2を比較すると、実施例1では、気体を第1の混合室に導入する際に、その気体を加圧する必要があるのに対し、実施例2では加圧の必要なく、大気圧の気体が水流により自動的に第1の混合室に吸引される構造である。このため、導入する気体の量を詳細に調整するためには、気体の圧力による調整が容易な実施例1の構成の方が適している。



図3は、本発明によるマイクロ・ナノバブル発生器を用いた配管洗浄方法の実施例を模式的に示す断面図である。図3において、本実施例の配管洗浄方法は、実施例1に記載のマイクロ・ナノバブル発生器10と、マイクロ・ナノバブル発生器10の給水口11に設けた給水手段である給水管31と、マイクロ・ナノバブル発生器10の気体送入通路15へ気体を送入する気体送入手段として気体送入口19に接続されたガス配管32とを備え、マイクロ・ナノバブル発生器10の出水口12に洗浄目的とする配管33を接続体34を介して接続している。マイクロ・ナノバブル発生器10より出力する気体のマイクロ・ナノバブルを含んだ水により、配管33を洗浄するものである。
本実施例において、洗浄効果を高めるため、マイクロ・ナノバブルを生成した水と気体とが混在した状態で出力し、その割合が時間的に変動するように設定することができる。このためには、出水口12の断面積に対してある程度の割合を占める大きなバブルが混在した状態でマイクロ・ナノバブルを生成した水が気体と混在して出力するように設定する。この状態に設定すると、マイクロ・ナノバブルによる汚れの除去や殺菌作用に加えて、大きな気体のバブルの存在により、配管33の配管壁への機械的な振動や脈動が付加されることにより、洗浄効果が増大する。このような出力状態の設定は、マイクロ・ナノバブル発生器10の隙間16の大きさや気体圧力、給水圧力の選択などにより実現可能である。
以上のように、本発明によるマイクロ・ナノバブル発生器では、水に含まれる気体のバブルの大きさや数を広い範囲で調整でき、様々な目的の洗浄において高い洗浄効果を得られるように設定することができる。また、本発明のマイクロ・ナノバブル発生器を配管の洗浄に用いることにより、バブルの大きさや数、水と気体の混合比などを調整可能であるので、様々な配管の洗浄を最適な条件で行うことが可能となる。
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではないことは言うまでもなく、目的や用途に応じて設計変更可能である。例えば、実施例に示したマイクロ・ナノバブル発生器の構造や形状は一例にすぎず、第1の混合室および第2の混合室の形状、他の水路の形状、気体送入通路の形状など、目的に合わせて設計可能である。
5、6 円筒体
10、20 マイクロ・ナノバブル発生器
11、21 給水口
12、22 出水口
13、23 第1の混合室
13a、14a、23a、24a 入口
13b、14b、23b、24b 出口
14、24 第2の混合室
15、25 気体導入通路
16、26 隙間
17、27 第1の構造体
18、28 第2の構造体
19、29 気体送入口
31 給水管
32 ガス配管
33 配管
34 接続体

Claims (5)

  1. 給水口から給水された水に気体を混合して、前記気体のマイクロ・ナノバブルを含んだ水を出水口から出力するマイクロ・ナノバブル発生器であって、
    前記給水口から出水口への水路方向に順に配置された第1の混合室と第2の混合室とを備え、前記第1の混合室および第2の混合室は、それぞれの水路の入口から内部に向かって水路が徐々に広がり、内部からそれぞれの水路の出口に向かって水路が徐々に狭くなるように構成された内部空間を有し、
    前記第1の混合室は、前記水路中に前記気体を送入する気体送入通路を備え、
    前記気体送入通路は、前記第1の混合室の水路が徐々に狭くなる前記出口に向かう内壁に沿って前記出口に向かう方向に前記気体が加圧されて送入されるように構成されていることを特徴とするマイクロ・ナノバブル発生器。
  2. 前記第1の混合室の内壁部は、その間に隙間を介して結合する2つの構造体を有し、前記気体送入通路は、前記第1の混合室の外壁部から内壁部に向かう穴により構成された気体送入口と該気体送入口に通ずる前記隙間とから構成され、前記2つの構造体の少なくとも一方の位置を調整することにより前記隙間の間隔が調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ・ナノバブル発生器。
  3. 円筒形状を組み合わせた外形を有し、前記第1の混合室及び前記第2の混合室は中心軸に対して対称な形状を有することを特徴とする請求項2に記載のマイクロ・ナノバブル発生器。
  4. 前記出水口を、前記気体のマイクロ・ナノバブルを生成した水と前記気体とが混在した状態で通過し、前記出力口の断面積に占める前記マイクロ・ナノバブルを生成した水と前記気体との割合が、時間的に30%以上変動するように設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマイクロ・ナノバブル発生器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のマイクロ・ナノバブル発生器と、該マイクロ・ナノバブル発生器の給水口に設けた給水手段と、前記マイクロ・ナノバブル発生器の気体送入通路へ気体を送入する気体送入手段とを備え、前記マイクロ・ナノバブル発生器の出水口に配管を接続し、前記マイクロ・ナノバブル発生器より出力する前記気体のマイクロ・ナノバブルを含んだ水により、前記配管を洗浄することを特徴とする配管洗浄方法。

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