JP6803229B2 - ベンラリツマブによる喘息症状の改善方法 - Google Patents

ベンラリツマブによる喘息症状の改善方法 Download PDF

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Description

配列表の参照
本願は、ASCIIフォーマットで電子的に提出された配列表を含み、その全体を参照により本明細書に組み込むものとする。2014年7月16日に作成された前記ASCIIのコピーは、ファイル名IL5R−605WO1_SL.txtであり、サイズは15,940バイトである。
背景
世界中で3億を超える人々が喘息を患っている。長時間作用性気管支拡張剤および吸入コルチコステロイド薬の使用にもかかわらず、喘息は世界で疾病率の主要な割合を占め続けている(Masoli M,et al.Allergy 59:469−78(2004))。
急性喘息増悪後の再発は、退院時の全身性ステロイドの使用にもかかわらず、12週目で41〜52%の範囲であると報告されている(Lederle F,et al.Arch Int Med 147:2201−03(1987))。これらの患者の管理によれば、大変な難病であること、または治療に適合しない、および/もしくは治療に従う気がないことのために、問題の解決が困難であることがわかっている。入院患者に関するある研究では、幾人かの致命的な喘息患者の50%で、退院後7日目で全身性コルチコステロイドに対するコンプライアンスが低くなっていた(Krishnan J,et al.AJRCCM 170:1281−85(2004))。日常的健康管理の利用が困難である(特にスラム街で)、彼らの病気に関する教育または理解が不足している、彼らの病気が慢性的なものであることを受け入れる気がない、または薬物治療を受けることができない、などの多くの因子が低コンプライアンスの原因であり得る。
喘息性気道炎症の主な原因細胞の1つが好酸球であることを、多くの証拠が暗に示している(James A.Curr Opin Pulm Med 11(1):1−6(2005))。末梢血(PB)中の好酸球増加は、急性喘息再発のリスク因子である(Janson C and Herala M. Resp Med 86(2):101−104(1992))。末梢血中の好酸球が増加している患者では、好酸球増加がみられない患者と比べて、喘息による死亡のリスクは7.4(信頼区間、2.8〜19.7)倍高かった(Ulrik C and Fredericksen J.Chest 108:10−15(1995))。剖検の結果、致命的な喘息の、2つの明確に区別できる病原性炎症メカニズムが特定された(Restrepo R and Peters J.Curr Opin Pulm Med 14:13−23(2008))。突然(症状が発現してから約2時間以内)死亡した患者では好中球浸潤がより顕著であり、一方、好酸球浸潤は、より長い喘息の危機を経過して死亡した患者によく見られる。急な喘息症状の発現のために救急部を受診する患者では、痰および血中の好酸球もまた増加することがある(Bellido−Casado J,et al.Arch Bronconeumol 46(11):587−93(2010))。好酸球を標的とする治療は、診療ガイドラインの使用と比較すると、喘息増悪の回数と重症度の低減をもたらしている(Green R,et al.Lancet 360:1715−21(2002);Haldar P,et al.NEJM 360:973−84(2009))。
Benralizumab(ベンラリツマブ;MEDI−563)は、好酸球および好塩基球上に発現するインターロイキン5受容体アルファ(IL−5Rα)のアルファ鎖に結合する、ヒト化モノクローナル抗体(mAb)である。それは、抗体依存性細胞障害を通してこれらの細胞のアポトーシスを誘導する。軽い喘息の成人にBenralizumabを静注(IV)により1回投与すると、この標的を発現する好酸球/好塩基球骨髄前駆細胞に対する影響によるものと思われるが、PB中好酸球が長期間減少した(Busse W,et al.JACI 125:1237−1244 e2(2010))。Benralizumabの1回の投与により、重度の喘息増悪のために救急部を受診した患者の血中好酸球数は顕著に減少したが、喘息症状を評価する喘息コントロール質問票(ACQ)のスコアには影響しなかった(国際公開第2013/066780号パンフレット)。
ACQは、患者が報告する質問票であって、喘息症状(夜間の目覚め、寝起き時の症状、活動の制限、息切れ、喘鳴)、日常の気管支拡張剤の救急使用、および1秒量(FEV)について評価するものである。Juniper et al.,Eur.Respir.J.14:902−7(1999)およびJuniper et al.,Chest 115:1265−70(1999)。質問は、同等に重み付けられ、0(十分にコントロールされている)から6(全くコントロールされていない)の間で採点される。平均のACQスコアは返答の平均である。≦0.75の平均スコアは、良くコントロールされた喘息を表し;0.75から≦1.5のスコアは部分的にコントロールされた喘息を表し;>1.5のスコアはコントロールされていない喘息を表す。Juniper et al.,Respir.Med.100:616−21(2006)。少なくとも0.5の個々の変化は、臨床的に意味があると見なされている。Juniper et al.,Respir.Med.99:553−8(2005)。ACQ−6は、元のACQスコアからFEVの測定を省略し、喘息症状(夜間の目覚め、寝起き時の症状、活動の制限、息切れ、喘鳴、および短時間作用性β2刺激薬の使用)を評価するACQの短縮版である。喘息治療質問票(ATAQ)、喘息コントロールテスト(ACT)、喘息QOL質問票(AQLQ)および喘息日記などの他の質問票も、喘息症状の評価に使用することができる。
このように、例えばACQを使用して測定されるような喘息症状の改善に対する、満たされていない強い要求があり、また、喘息患者の中には好酸球要素を有するものがいることから、成人患者の喘息質問票に対するBenralizumabの効果を調べた。
本願においては、喘息患者の喘息質問票スコアを改善する方法が提供される。ある態様では、喘息患者の喘息質問票スコアを改善する方法は、有効量のBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントを患者に投与することを含む。ある態様では、質問票は、夜間の目覚め、寝起き時の症状、活動の制限、息切れ、喘鳴、救急薬剤の使用、日中症状の頻度と重症度、夜間症状の頻度と重症度、活動の回避と制限、喘息に関連する不安、および疲労からなる群から選択される少なくとも1つの症状を評価する。ある態様では、質問票は、夜間の目覚め、寝起き時の症状、活動の制限、息切れ、喘鳴、救急の薬剤の使用を評価する。ある態様では、質問票は、日中症状の頻度、日中症状の重症度、および夜間の重症度を評価する。ある態様では、質問票は喘息コントロール質問票(ACQ)である。ある態様では、喘息質問票は喘息コントロール質問票−6(ACQ−6)である。ある態様では、喘息質問票は喘息QOL質問票(AQLQ)である。
本願においては、喘息を治療する方法も提供される。ある態様では、喘息の治療方法は、投与前の血中好酸球数が少なくとも300個/μlの喘息患者に、有効量の抗−インターロイキン−5α受容体(IL−5R)Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントを投与することを含む。
ある態様では、喘息の治療方法は、投与前の1秒量(FEV)が予測値の少なくとも75%である喘息患者に、有効量のBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントを投与することを含む。
ある態様では、喘息の治療方法は、喘息患者にBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントを少なくとも2回投与することを含む。
本願で提供される方法のある態様では、投与により患者の喘息症状が改善する。ある態様では、喘息症状は、夜間の目覚め、寝起き時の症状、活動の制限、息切れ、喘鳴、救急の薬剤の使用、日中症状の頻度と重症度、夜間症状の頻度と重症度、活動の回避と制限、喘息に関連する不安、および疲労からなる群から選択される。
本願で提供される方法のある態様では、患者のACQスコアが低下する。ある態様では、患者のACQ−6スコアが低下する。ある態様では、最初の投与から7週以内に患者のACQ−6スコアが低下する。ある態様では、ACQ−6スコアが少なくとも0.5低下する。ある態様では、ACQ−6スコアは少なくとも1低下する。ある態様では、ACQ−6スコアは少なくとも2低下する。
本願で提供される方法のある態様では、喘息は好酸球性喘息である。ある態様では、患者の血中好酸球数は少なくとも300個/μlである。
本願で提供される方法のある態様では、患者は投与前に予測値の少なくとも75%の1秒量(FEV)を有する。ある態様では、患者は高用量の吸入コルチコステロイド薬(ICS)を使用する。ある態様では、患者は、投与前に少なくとも1.5の喘息コントロール質問票スコアを有する。ある態様では、患者は長時間作用性β2刺激薬(LABA)を使用する。ある態様では、患者は増悪歴を有する。ある態様では、増悪歴は、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメント投与前の1年に少なくとも2回の増悪を含む。ある態様では、増悪歴は、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメント投与前の1年に6回以下の増悪を含む。
本願で提供される方法のある態様では、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、患者に少なくとも2回投与される。
本願で提供される方法のある態様では、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、1回当たり約2mg〜約100mg投与される。ある態様では、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、1回当たり約20mg投与される。ある態様では、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、1回当たり約30mg投与される。ある態様では、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、1回当たり約100mg投与される。
本願で提供される方法のある態様では、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、4週〜12週毎に1回投与される。ある態様では、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、4週毎に1回投与される。ある態様では、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、8週毎に1回投与される。ある態様では、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、12週間は4週毎に1回、その後は8週毎に1回投与される。
本願で提供される方法のある態様では、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、非経口的に投与される。ある態様では、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、皮下投与される。
本願で提供される方法のある態様では、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、コルチコステロイド療法と併用して投与される。
ある態様では、喘息患者の喘息質問票スコアを改善する方法は、投与前の血中好酸球数が少なくとも300個/μlの喘息患者に、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントを20〜100mg投与することを含む。ある態様では、本方法はBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントを20mg投与することを含む。ある態様では、12週間は4週毎に1回、その後は8週毎に1回、Benralizumab 20mgが投与される。ある態様では、本方法はBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントを30mg投与することを含む。ある態様では、8週間は4週毎に1回、その後は8週毎に1回、Benralizumab 30mgが投与される。ある態様では、4週毎に1回、Benralizumab 30mgが投与される。ある態様では、本方法はBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントを100mg投与することを含む。ある態様では、12週間は4週毎に1回、その後は8週毎に1回、Benralizumab 100mgが投与される。
ある態様では、喘息患者の喘息を治療する方法は、少なくとも2mg、100mg未満の用量の、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントを患者に投与することを含む。ある態様では、本方法はBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントを20mgの投与することを含む。ある態様では、本方法はBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントを30mg投与することを含む。ある態様では、本方法は少なくとも20mg、100mg未満の用量の、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントを投与することを含む。ある態様では、本方法は少なくとも30mg、100mg未満の用量の、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントを投与することを含む。ある態様では、本方法は喘息の増悪率を低下させる。ある態様では、本方法は喘息の年間増悪率を低下させる。ある態様では、投与は皮下に行われる。
提供する方法のある態様では、図2〜10に示すように、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与により、喘息症状が改善する。
提供する方法のある態様では、実施例1〜2に示すように、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与により、喘息症状が改善する。
本願は、以下の態様を含む。
[1] 喘息患者の喘息質問票スコアを改善する方法であって、前記患者に有効量のベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントを投与することを含む方法。
[2] 前記質問票は、夜間の目覚め、寝起き時の症状、活動の制限、息切れ、喘鳴、救急薬剤の使用、日中症状の頻度と重症度、夜間症状の頻度と重症度、活動の回避と制限、喘息に関連する不安、および疲労からなる群から選択される少なくとも1つの症状を評価する[1]に記載の方法。
[3] 前記質問票は、夜間の目覚め、寝起き時の症状、活動の制限、息切れ、喘鳴、救急薬剤の使用を評価する[2]に記載の方法。
[4] 前記質問票は、日中症状の頻度、日中症状の重症度、および夜間の重症度を評価する[2]に記載の方法。
[5] 前記喘息質問票は喘息コントロール質問票(ACQ)である[1]に記載の方法。
[6] 前記喘息質問票は喘息コントロール質問票−6(ACQ−6)である[1]に記載の方法。
[7] 前記喘息質問票は喘息QOL質問票(AQLQ)である[1]に記載の方法。
[8] 喘息の治療方法であって、喘息患者に有効量のベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントを投与することを含み、前記患者が前記投与前に少なくとも300個/μlの血中好酸球数を有する方法。
[9] 喘息の治療方法であって、喘息患者に有効量のベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントを投与することを含み、前記患者が前記投与前に予測値の少なくとも75%の1秒量(FEV1)を有する方法。
[10] 喘息の治療方法であって、喘息患者にベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントを少なくとも2回投与することを含む方法。
[11] 前記投与は前記患者の喘息症状を改善する[8]〜[10]のいずれかに記載の方法。
[12] 前記喘息症状は、夜間の目覚め、寝起き時の症状、活動の制限、息切れ、喘鳴、救急薬剤の使用、日中症状の頻度と重症度、夜間症状の頻度と重症度、活動の回避と制限、喘息に関連する不安、および疲労からなる群から選択される[11]に記載の方法。
[13] 前記患者のACQスコアが低下する[5]および[8]〜[12]のいずれかに記載の方法。
[14] 前記患者のACQ−6スコアが低下する[6]および[8]〜[12]のいずれかに記載の方法。
[15] 最初の投与から7週間以内に前記患者のACQ−6スコアが低下する[14]に記載の方法。
[16] 前記喘息は、好酸球性喘息である[1]〜[7]または[9]〜[15]のいずれかに記載の方法。
[17] 前記患者は、少なくとも300個/μlの血中好酸球数を有する[1]〜[7]または[9]〜[15]のいずれかに記載の方法。
[18] 前記患者は、前記投与前に予測値の少なくとも75%の1秒量(FEV1)を有する[1]〜[8]または[10]〜[17]のいずれかに記載の方法。
[19] 前記患者は、前記投与前に少なくとも1.5の喘息コントロール質問票スコアを有する[1]〜[18]のいずれかに記載の方法。
[20] 前記患者に抗ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントが少なくとも2回投与される[1]〜[9]または[11]〜[19]のいずれかに記載の方法。
[21] 前記患者のACQ−6スコアは、ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントの投与後に低下する[6]または[14]〜[20]のいずれかに記載の方法。
[22] 前記ACQ−6のスコアは、少なくとも0.5低下する[6]または[14]〜[21]のいずれかに記載の方法。
[23] 前記ACQ−6のスコアは、少なくとも1低下する[22]に記載の方法。
[24] 前記ACQ−6のスコアは、少なくとも2低下する[23]に記載の方法。
[25] 前記患者は高用量の吸入コルチコステロイド薬(ICS)を使用する[1]〜[24]のいずれかに記載の方法。
[26] 前記患者は長時間作用性β2刺激薬(LABA)を使用する[1]〜[25]のいずれかに記載の方法。
[27] 前記患者は増悪歴を有する[1]〜[26]のいずれかに記載の方法。
[28] 前記増悪歴は、前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメント投与の前年に少なくとも2回の増悪を含む[27]に記載の方法。
[29] 前記増悪歴は、前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメント投与の前年に6回以下の増悪を含む[26]または[27]に記載の方法。
[30] 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは、1回当たり約2mg〜約100mg投与される[1]〜[29]のいずれかに記載の方法。
[31] 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは、1回当たり約20mg投与される[30]に記載の方法。
[32] 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは、1回当たり約30mg投与される[30]に記載の方法。
[33] 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは、1回当たり約100mg投与される[30]に記載の方法。
[34] 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは、4週〜12週毎に1回投与される[1]〜[33]のいずれかに記載の方法。
[35] 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは、4週毎に1回投与される[34]に記載の方法。
[36] 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは、8週毎に1回投与される[34]に記載の方法。
[37] 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは、12週間は4週毎に1回、その後は8週毎に1回投与される[34]に記載の方法。
[38] 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは、非経口的に投与される[1]〜[37]のいずれかに記載の方法。
[39] 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは皮下投与される[38]に記載の方法。
[40] 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは、コルチコステロイド療法に加えて投与される[1]〜[39]のいずれかに記載の方法。
[41] 喘息患者の喘息質問票スコアを改善する方法であって、20〜100mgのベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントを投与することを含み、前記患者が前記投与前に少なくとも300個/μlの血中好酸球数を有する方法。
[42] ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントを20mg投与することを含む[41]に記載の方法。
[43] 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは、12週間は4週毎に1回、その後は8週毎に1回投与される[42]に記載の方法。
[44] ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントを30mg投与することを含む[41]に記載の方法。
[45] 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは、8週間は4週毎に1回、その後は8週毎に1回投与される[44]に記載の方法。
[46] 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは、4週毎に1回投与される[44]に記載の方法。
[47] ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントを100mg投与することを含む[41]に記載の方法。
[48] 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは、12週間は4週毎に1回、その後は8週毎に1回投与される[47]に記載の方法。
[49] 喘息患者の喘息を治療する方法であって、前記患者に少なくとも2mg、100mg未満の用量のベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントを投与することを含む方法。
[50] 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは20mg投与される[49]に記載の方法。
[51] 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは30mg投与される[49]に記載の方法。
[52] 少なくとも20mg、100mg未満の用量の前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントが投与される[49]に記載の方法。
[53] 少なくとも30mg、100mg未満の用量の前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントが投与される[49]に記載の方法。
[54] 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントの投与が、前記患者の喘息症状を改善する[49]〜[53]のいずれかに記載の方法。
[55] 前記症状が、夜間の目覚め、寝起き時の症状、活動の制限、息切れ、喘鳴、救急薬剤の使用、日中症状の頻度と重症度、夜間症状の頻度と重症度、活動の回避と制限、喘息に関連する不安、および疲労からなる群から選択される[54]に記載の方法。
[56] 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントの投与は、最初の投与から4週以内に前記患者のACQ−6スコアを低下させる[49]〜[55]のいずれかに記載の方法。
[57] 前記投与が皮下に行われる[49]〜[56]のいずれかに記載の方法。
図1は試験のフロー図を示す。 図2は、300好酸球/μl未満の患者および少なくとも300好酸球/μlの患者を、プラセボ、2mgのBenralizumab、20mgのBenralizumabまたは100mgのBenralizumabで治療した後、24週目のベースラインACQ−6からの変化を示す図である。 図3は、300好酸球/μl未満の患者および少なくとも300好酸球/μlの患者を、プラセボ、2mgのBenralizumab、20mgのBenralizumabまたは100mgのBenralizumabで治療した後の、中間期(24週目)およびステージI(52週目)におけるベースラインACQ−6からの変化を示す。 図4は、中用量または高用量の吸入コルチコステロイド薬(ICS)の使用患者を、プラセボ、2mgのBenralizumab、20mgのBenralizumabまたは100mgのBenralizumabで治療した後の、中間期(24週目)およびステージI(52週目)におけるベースラインACQ−6からの変化を示す。 図5は、300好酸球/μl未満を有し、かつ(i)中用量、または(ii)高用量のICSを使用している患者を、プラセボ、2mgのBenralizumab、20mgのBenralizumabまたは100mgのBenralizumabで治療した後の、中間期(24週目)およびステージI(52週目)におけるベースラインACQ−6からの変化を示す。 図6は、少なくとも300好酸球/μlを有し、かつ(i)中用量、または(ii)高用量のICSを使用している患者を、プラセボ、2mgのBenralizumab、20mgのBenralizumabまたは100mgのBenralizumabで治療した後の、中間期(24週目)およびステージI(52週目)におけるベースラインACQ−6からの変化を示す。 図7Aおよび図7Bは、好酸球数が様々な患者のベースラインACQ−6からの変化を示す。 図7Aおよび図7Bは、好酸球数が様々な患者のベースラインACQ−6からの変化を示す。 図8は、少なくとも300好酸球/μlの患者の平均ACQ−6変化の経時変化を示す。 図9は、少なくとも300好酸球/μlの患者における、全体日記症状スコアの平均の経時変化を示す。 図10は、少なくとも300好酸球/μlの患者の平均AQLQの変化を示す。
用語「a」または「an」を前置する実体は、1つ以上のその実体を指すことに留意すべきであり、例えば、「an 抗−IL−5α抗体」は、1種以上の抗−IL−5α抗体を意味すると理解される。したがって、「a」(または「an」)、「1つ以上」および「少なくとも1つ」という用語は、本明細書では同義語として使用することができる。
本願で提供されるのは、例えば、喘息コントロール質問票(ACQ)、ACQ−6、喘息治療質問票(ATAQ)、喘息コントロールテスト(ACT)、喘息QOL質問票(AQLQ)、または喘息症状日記などの喘息質問票を使用して評価されるような喘息症状の改善方法である。症状は、例えば、夜間の目覚め、寝起き時の症状、活動の制限、息切れ、喘鳴、および/または救急薬剤(例えば、気管支拡張剤)の使用であり得る。症状はまた、例えば、日中症状の頻度と重症度、夜間症状の頻度と重症度、活動の回避と制限、喘息に関連する不安、疲労、および/または救急薬剤の使用であり得る。症状はまた、例えば、日中症状の頻度、日中症状の重症度、および/または夜間症状の重症度であり得る。提供される方法は、有効量のBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントを投与することを含む。
本願で提供される方法で使用するBenralizumab(またはそのフラグメント)に関する情報は、米国特許出願公開第2010/0291073A1号明細書に見出すことができ、参照によりその開示の全体が本明細書に組み込まれる。本願で提供される方法で使用するBenralizumabおよびその抗原結合フラグメントは、重鎖および軽鎖、または重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む。さらなる態様では、本願で提供される方法で使用するBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、配列番号:1〜4のアミノ酸配列のいずれか1つを含む。ある特定の態様では、本願で提供される方法で使用するBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、配列番号:1のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、および配列番号:3のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。ある特定の態様では、本願で提供される方法で使用するBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、配列番号:2のアミノ酸配列を含む軽鎖、および配列番号:4のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の態様では、本願で提供される方法で使用するBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、配列番号:7〜9のKabatによる定義のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含む重鎖可変領域と、配列番号:10〜12のKabatによる定義のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含む軽鎖可変領域を含む。当業者であれば、Chothiaによる定義のCDR、Abmによる定義のCDR、または他のCDRを容易に見分けることができるであろう。ある特定の態様では、本願で提供される方法で使用するBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、本明細書で開示されている、KM1259抗体の可変重鎖および可変軽鎖のCDR配列を含む。米国特許第6,018,032号明細書は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
ある態様では、喘息により病院またはEDを受診する患者に、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントが投与される。Benralizumabが、12週以上の間、好酸球数を低下ないし減少させることができるとすれば(米国特許出願公開第2010/0291073号明細書を参照)、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、ACQおよび/またはACQ−6を改善する恩恵がなおも患者にもたらされている間は、1回のみ、または非常に少ない回数、投与することができる。さらなる態様では、患者はさらに追加投与される。追加投与は、患者の年齢、体重、医師の指示に従う能力、臨床的評価、好酸球数(血中または痰中の好酸球)、好酸球カチオン性タンパク質(ECP)測定値、好酸球由来ニューロトキシン(EDN)測定値、主要塩基性タンパク質(MBP)測定値、および、主治医の判断などの他の因子に応じて、様々な時間間隔で行うことができる。投与間隔は、4週毎、5週毎、6週毎、8週毎、10週毎、12週毎、またはこれより長い間隔とすることができる。ある態様では、投与間隔は4週毎、8週毎、または12週毎とすることができる。ある態様では、喘息患者が急性増悪、例えば、軽度、中度、または重度の増悪を発症した後、すぐに患者に単回投与、または最初の投与が行われる。例えば、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの単回投与または最初の投与は、診療所もしくは病院の受診時に投与することができるが、急性憎悪後、1、2、3、4、5、6、7日もしくはそれを超える日数、例えば7日以内の非常に重度の増悪の場合には、Benralizumabの投与の前に患者の症状を安定化させる。
いくつかの実施形態では、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、患者に少なくとも2回投与される。いくつかの実施形態では、患者に、少なくとも3回、少なくとも4回、少なくとも5回、少なくとも6回、または少なくとも7回の投与が行われる。いくつかの実施形態では、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、4週にわたって、8週にわたって、12週にわたって、24週にわたって、または1年にわたって投与される。
患者に投与するBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントの量は、患者の年齢、体重、臨床的評価、好酸球数(血中または痰中の好酸球)、好酸球カチオン性タンパク質(ECP)測定値、好酸球由来ニューロトキシン(EDN)測定値、主要塩基性タンパク質(MBP)測定値、および、主治医の判断などの他の因子などの各種パラメータに依るであろう。ある態様では、用量または投与間隔は痰中の好酸球値には依らない。
ある態様では、患者は、約2mg〜約100mg、例えば約20mg〜約100mg、または約30mg〜約100mgの用量のBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントが1回以上投与される。ある態様では、患者は、約20mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mgまたは約100mgの用量のBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントが1回以上投与される。いくつかの実施形態では、用量は約20mgである。いくつかの実施形態では、用量は約30mgである。いくつかの実施形態では、用量は約100mgである。
ある態様では、本願で提供される方法によるBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与は、非経口投与である。例えば、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、静脈注入または皮下注射により投与することができる。
ある態様では、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントは、別の喘息療法と組み合わせて、または併用して、本願で提供される方法により投与される。そのような療法としては、吸入コルチコステロイド療法、長期作用型または短期作用型の気管支拡張剤治療、酸素補充、または、例えばNAEPP Guidelinesに記載されているような他の標準療法が挙げられるが、これらに限定されない。ある態様では、喘息治療管理の標準的形態に従うことが困難な状況において、増悪歴を有する喘息患者に対する、本願で提供される方法の使用、すなわちBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与は、補助的療法となる。
本願で提供される方法は、喘息患者のACQまたはACQ−6のスコアを顕著に低下させることができる。ACQまたはACQ−6における変化は、大きな患者個体群から予測されるACQまたはACQ−6に基づき、対照個体群で測定されたACQまたはACQ−6に対して、または投与前の個々の患者のACQまたはACQ−6に基づき測定することができる。ある態様では、患者の個体群は、過去1年に≧2回の、経口全身性コルチコステロイド薬が必要な増悪を経験した患者群である。ある態様では、患者の個体群は、過去1年に≧2回の、全身性コルチコステロイドバーストが必要な増悪を経験し、かつ過去1年に≦6回の、全身性コルチコステロイドバーストが必要な増悪を経験した患者群である。ある態様では、患者の個体群は、好酸球数が少なくとも300個/μlの患者群である。
ある態様では、本願で提供される方法の使用により、すなわち、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与により、患者のベースラインACQまたはACQ−6と比べて、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与後は、ACQまたはACQ−6のスコアが24週にわたって改善する。ある態様では、患者は定期的に、例えば4週毎、5週毎、6週毎、8週毎、12週毎、または、患者の年齢、体重、医師の指示に従う能力、臨床的評価、好酸球数(血中または痰中の好酸球)、好酸球カチオン性タンパク質(ECP)測定値、好酸球由来ニューロトキシン測定値(EDN)、主要塩基性タンパク質(MBP)測定値、および、主治医の判断などの他の因子に基づいて決められた間隔で、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの追加投与を受けることができる。本願で提供される方法の使用により、24週にわたってACQまたはACQ−6のスコアを、少なくとも0.4、少なくとも0.5、少なくとも0.6、少なくとも0.7、少なくとも0.8、少なくとも0.9、少なくとも1.0、少なくとも1.1、少なくとも1.2、少なくとも1.3、少なくとも1.4、少なくとも1.5、少なくとも1.6、少なくとも1.7、少なくとも1.8、少なくとも1.9、少なくとも2.0、少なくとも2.1、少なくとも2.2、少なくとも2.3、少なくとも2.4、少なくとも2.5、少なくとも2.6、少なくとも2.7、少なくとも2.8、少なくとも2.9、または少なくとも3.0低下させることができる。
他の態様では、本願で提供される方法の使用により、すなわち喘息患者にBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントを投与することにより、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与後52週にわたってACQまたはACQ−6スコアが改善する。ある態様では、患者は定期的に、例えば4週毎、5週毎、6週毎、8週毎、12週毎、または、患者の年齢、体重、医師の指示に従う能力、臨床的評価、好酸球数(血中または痰中の好酸球)、好酸球カチオン性タンパク質(ECP)測定値、好酸球由来ニューロトキシン測定値(EDN)、主要塩基性タンパク質(MBP)測定値、および、主治医の判断などの他の因子に基づいて決められた間隔で、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの追加投与を受けることができる。ある態様では、その間隔は4週毎、8週毎または12週毎である。本願で提供される方法の使用により、ACQまたはACQ−6のスコアを、少なくとも0.4、少なくとも0.5、少なくとも0.6、少なくとも0.7、少なくとも0.8、少なくとも0.9、少なくとも1.0、少なくとも1.1、少なくとも1.2、少なくとも1.3、少なくとも1.4、少なくとも1.5、少なくとも1.6、少なくとも1.7、少なくとも1.8、少なくとも1.9、少なくとも2.0、少なくとも2.1、少なくとも2.2、少なくとも2.3、少なくとも2.4、少なくとも2.5、少なくとも2.6、少なくとも2.7、少なくとも2.8、少なくとも2.9、または少なくとも3.0低下させることができる。
ある態様では、本願で提供される方法の使用により、すなわち、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与により、ACQまたはACQ−6のスコアが4週以内に、7週以内に、8週以内に、9週以内に、10週以内に、12週以内に、16週以内に、20週以内に、24週以内に、28週以内に、32週以内に、36週以内に、40週以内に、44週以内に、48週以内に、または52週以内に低下する。
本願で提供される方法は、日中症状の頻度、日中症状の重症度および夜間症状の重症度を測定する喘息症状日記のスコアもまた顕著に改善することができる。そのような日記症状スコアの変化は、大きな患者個体群、対照個体群で測定された日記症状スコア、または投与前の個々の患者の日記症状スコアに基づいて予測される日記症状スコアと比べて測定することができる。ある態様では、患者の個体群は、過去1年に≧2回の、経口全身性コルチコステロイド薬が必要な増悪を経験した患者群である。ある態様では、患者の個体群は、過去1年に≧2回の、全身性コルチコステロイドバーストが必要な増悪を経験し、かつ過去1年に≦6回の、全身性コルチコステロイドバーストの必要な増悪を経験した患者群である。ある態様では、患者の個体群は、好酸球数が少なくとも300個/μlの患者群である。
ある態様では、本願で提供される方法の使用により、すなわちBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与により、患者のベースライン日記症状スコアと比べて、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与後24週にわたって日記症状スコアが改善する。ある態様では、患者は定期的に、例えば4週毎、5週毎、6週毎、8週毎、12週毎、または、患者の年齢、体重、医師の指示に従う能力、臨床的評価、好酸球数(血中または痰中の好酸球)、好酸球カチオン性タンパク質(ECP)測定値、好酸球由来ニューロトキシン測定値(EDN)、主要塩基性タンパク質(MBP)測定値、および、主治医の判断などの他の因子に基づいて決められた間隔で、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの追加投与を受けることができる。本願で提供される方法の使用により、24週にわたって、日記症状スコアを少なくとも0.5低下させることができる。
他の態様では、本願で提供される方法の使用により、すなわち喘息患者にBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントを投与することにより、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与後52週にわたって日記症状スコアが改善する。ある態様では、患者は定期的に、例えば4週毎、5週毎、6週毎、8週毎、12週毎、または、患者の年齢、体重、医師の指示に従う能力、臨床的評価、好酸球数(血中または痰中の好酸球)、好酸球カチオン性タンパク質(ECP)測定値、好酸球由来ニューロトキシン測定値(EDN)、主要塩基性タンパク質(MBP)測定値、および、主治医の判断などの他の因子に基づいて決められた間隔で、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの追加投与を受けることができる。ある態様では、その間隔は4週毎、8週毎または12週毎である。本願で提供される方法の使用により、日記症状スコアを少なくとも0.5低下させることができる。
ある態様では、本願で提供される方法の使用により、すなわち、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与により、日記症状のスコアが4週以内に、5週以内に、6週以内に、7週以内に、8週以内に、9週以内に、10週以内に、12週以内に、16週以内に、20週以内に、24週以内に、28週以内に、32週以内に、36週以内に、40週以内に、44週以内に、48週以内に、または52週以内に低下する。
本願で提供される方法により、喘息患者のAQLQスコアを顕著に高めることができる。AQLQの変化は、大きな患者個体群、対照個体群で測定されたAQLQ、または、投与前の個々の患者のAQLQに基づいて予測されるAQLQと比べて測定することができる。ある態様では、患者の個体群は、過去1年に≧2回の、経口全身性コルチコステロイド薬が必要な増悪を経験した患者群である。ある態様では、患者の個体群は、過去1年に≧2回の、全身性コルチコステロイドバーストが必要な増悪を経験し、かつ過去1年に≦6回の、全身性コルチコステロイドバーストが必要な増悪を経験した患者群である。ある態様では、患者の個体群は、好酸球数が少なくとも300個/μlの患者群である。
ある態様では、本願で提供される方法の使用により、すなわち、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与により、患者のベースラインAQLQと比べて、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与後24週にわたってAQLQスコアが改善する。ある態様では、患者は定期的に、例えば4週毎、5週毎、6週毎、8週毎、12週毎、または、患者の年齢、体重、医師の指示に従う能力、臨床的評価、好酸球数(血中または痰中の好酸球)、好酸球カチオン性タンパク質(ECP)測定値、好酸球由来ニューロトキシン測定値(EDN)、主要塩基性タンパク質(MBP)測定値、および、主治医の判断などの他の因子に基づいて決められた間隔で、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの追加投与を受けることができる。本願で提供される方法の使用により、24週にわたって、AQLQスコアを少なくとも0.5、少なくとも0.6、少なくとも0.7、少なくとも0.8、少なくとも0.9、少なくとも1.0、少なくとも1.1、少なくとも1.2、または少なくとも1.3高くすることができる。
他の態様では、本願で提供される方法の使用により、すなわち喘息患者にBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントを投与することにより、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与後52週にわたってAQLQスコアが改善する。ある態様では、患者は定期的に、例えば4週毎、5週毎、6週毎、8週毎、12週毎、または、患者の年齢、体重、医師の指示に従う能力、臨床的評価、好酸球数(血中または痰中の好酸球)、好酸球カチオン性タンパク質(ECP)測定値、好酸球由来ニューロトキシン測定値(EDN)、主要塩基性タンパク質(MBP)測定値、および、主治医の判断などの他の因子に基づいて決められた間隔で、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの追加投与を受けることができる。ある態様では、その間隔は4週毎、8週毎または12週毎である。本願で提供される方法の使用により、AQLQスコアを少なくとも0.4、少なくとも0.5、少なくとも0.6、少なくとも0.7、少なくとも0.8、少なくとも0.9、少なくとも1.0、少なくとも1.1、少なくとも1.2、または少なくとも1.3は高くすることができる。
ある態様では、本願で提供される方法の使用により、すなわち、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与により、AQLQスコアが4週以内に、8週以内に、9週以内に、10週以内に、12週以内に、16週以内に、20週以内に、24週以内に、28週以内に、32週以内に、36週以内に、40週以内に、44週以内に、48週以内に、または52週以内に上昇する。
ある態様では、本願で提供される方法の使用により、すなわち、喘息患者にBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントを投与することにより、喘息質問票スコア(例えば、喘息コントロール質問票(ACQ))が改善し、年間増悪率が低下し、かつ/または1秒量(FEV)が増加する。
ある態様では、患者は「好酸球陽性」であり、これはその患者が好酸球性喘息である可能性が高いことを意味する。
ある態様では、喘息患者は、例えばBenralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与前には、特定の血中好酸球数を有している。血中好酸球数は、例えば、血球分類とともに全血球計算(CBC)を行うことにより測定できる。
ある態様では、喘息患者は、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与前に、少なくとも300個/μlの血中好酸球数を有する。ある態様では、喘息患者は、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与前に、少なくとも350個/μl、少なくとも400個/μl、少なくとも450個/μl、または少なくとも500個/μlの血中好酸球数を有する。
ある態様では、喘息患者は、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与前に、300個/μl未満の血中好酸球数を有する。ある態様では、喘息患者は、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与前に、少なくとも100個/μl、少なくとも150個/μl、少なくとも180個/μl、少なくとも200個/μl、または少なくとも250個/μlの血中好酸球数を有する。
ある態様では、喘息患者は、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与前に、中用量の吸入コルチコステロイド(ICS)を処方されたか、あるいは使用してきている。中用量のICSは、1日量が少なくとも600μg〜1,200μgのブデソニドであるか、または等価用量の別のICSのであり得る。
ある態様では、喘息患者は、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与前に、高用量のICSを処方されたか、あるいは使用してきている。高用量のICSは、1日量が少なくとも1,200μgのブデソニドであるか、等価用量の別のICSであり得る。高用量のICSはまた、1日量が1,200μg超〜2000μgのブデソニドであるか、等価用量の別のICSであり得る。
ある態様では、喘息患者は、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与前に、経口コルチコステロイド薬を処方されたか、あるいは使用してきている。ある態様では、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与により、喘息患者の経口コルチコステロイドの使用が減少する。ある態様では、その投与により喘息患者の経口コルチコステロイドの使用が少なくとも50%減少する。
ある態様では、喘息患者は、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与前に、長時間作用性ベータ刺激剤(LABA)を処方されたか、あるいは使用してきている。
ある態様では、喘息患者は、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与前に、ICSおよびLABAの両者を処方されたか、あるいは使用してきている。
ある態様では、喘息患者は、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与前に、少なくとも300個/μlの血中好酸球数を有し、かつ高用量のICSを使用している。
ある態様では、喘息患者は、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与前に、少なくとも1.5、少なくとも2.0、少なくとも2.5、少なくとも3.0、または少なくとも3.5のACQまたはACQ−6スコアを有していた。ある態様では、喘息患者は、Benralizumabまたはその抗原結合フラグメントの投与前に、3.2以下、3.0以下、2.9以下、または2.8以下のACQまたはACQ−6スコアを有していた。
実施例1:患者および方法
(a)患者
本試験の患者は18〜75歳で、体重が45kg超150kg以下(100ポンド超330ポンド以下)であることが要求された。彼らはまた、スクリーニング前の少なくとも12ヶ月間喘息を患っていたという医師の診断がなければならず、また、スクリーニング前の少なくとも12ヶ月間、医師処方による中用量または高用量の吸入コルチコステロイド薬(ICS)と長時間作用性ベータ刺激剤(LABA)を毎日使用していたか、または中用量もしくは高用量ICS/LABAの連続投与の任意の組み合わせを毎日使用していなければならなかった。本試験で定義したICSの中用量および高用量を下記表1に示す。
Figure 0006803229
他の喘息コントロール剤の用量は、スクリーニング前、少なくとも30日間は患者に安定して投与されていなければならなかった。患者はまた、スクリーニングの前12ヶ月以内に、少なくとも2回、しかし6回以下の、書類に記載された、全身性コルチコステロイドバーストの使用が必要な喘息増悪を起こしていなければならなかった。患者はまた、スクリーニング/準備期間(後述)において、午前の気管支拡張剤使用前の1秒量(FEV)が予測値の少なくとも40%、90%未満でなければならなかった。患者はまた、以下の基準の1つを満たしていなければならなかった。
a)気管支拡張剤使用後の気流制限可逆性が≧12%で、かつ≧200mLであるという、ランダム化前、36か月以内に書類に記載された証拠、またはメタコリン負荷に対して陽性応答[PC20≦8mg/mL]があったという、ランダム化前、36か月以内に書類に記載された証拠;
b)−3週スクリーニング受検時に、気管支拡張剤使用後のFEVが≧12%で、かつ≧200mLの増加があったこと;または
c)a)およびb)は満たさないが、他の全ての包含/除外の基準は満たしている場合、−2週スクリーニング受検時にFEVが≧1.5Lで、かつ予測値の≧60%の患者は、−2週スクリーニング受検時に、メタコリン試験を受けられる場所でメタコリン負荷を受ける資格があった。患者が陽性応答(PC20≦8mg/mL)を示せば、この包含基準を満たした。
患者はまた、スクリーニング/準備期間に少なくとも2回、少なくとも1.5の喘息コントロール質問票(ACQ)のスコアを取らなければならなかった。
患者がスクリーニングの前に年間10箱以上のたばこに暴露されていたか、または12ヶ月以内にずっと喫煙していたなら、あるいは、試験者またはメディカルモニターの判定で評価を妨げるような健康状態(例えば、喘息以外の好酸球性下気道疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)または嚢胞性繊維症など)であったなら、患者は参加できなかった。また、スクリーニングの前30日以内に、またはスクリーニング/準備期間に、患者が経口コルチコステロイドバーストまたは短期作用性全身性コルチコステロイド療法を受けていた場合にも、彼らは参加できなかった。
(b)試験計画
試験は、第2b相の、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、投与量決定、他施設試験とし、そこでは、喘息患者にBenralizumabを複数回皮下投与した(ClinicalTrials.gov番号:NCT01238861)。Benralizumabは2、20、または100mgの用量で投与され、患者は1年間経過観察された。試験のフロー図を図1に示す。
Benralizumabまたはプラセボの投与前に、3週間のスクリーニング/準備期間があった。その3週の間、試験に参加する前に、患者は同じ中用量または高用量のICS/LABAの複合製品を使用し続けた(ICS/LABAの用量は、3週間のスクリーニング/準備期間に先立つ30日間は安定していることが要求された)。患者は、全試験期間にわたって同一用量のICS/LABAの使用を続けた。
投与したBenralizumab組成物は、Benralizumab(50mg/mL)、10mMのヒスチジン、10mMのヒスチジン塩酸塩一水和物、9%(重量/体積)のトレハロース二水和物、および0.004%(重量/体積)のポリソルベート20、pH6を含んだ。投与したプラセボ組成物は、10mMのヒスチジン、10mMのヒスチジン塩酸塩一水和物、9%(重量/体積)のトレハロース二水和物、および0.02%(重量/体積)のポリソルベート20、pH6を含んだ。
患者は、第1週目(1日目)、第4週目および第8週目の最初の3回の投与では4週毎に、その後、第16週目、第24週目、第32週目および第40週目の最後の4回の投与では8週毎に、1mlのBenralizumabまたはプラセボの皮下(SC)注射を2回受けた。40週後、さらにその後の12週間(52週目まで)、患者を経過観察した。Benralizumabまたはプラセボの最初の投与を受けた日を第1日目とした。
ACQ−6の記入は、52週目の受診までの間、各スクリーニング受検時および毎週自宅で行われた。試験現場では、52週にわたって、患者の受診の都度、患者のACQ−6の記入順守をチェックした。具体的には、ACQ−6の記入は、スクリーニング受検1(すなわち、−21日目の受検1)のとき、および、その後、自宅で毎週行った。ACQ−6は、スクリーニング受検2(すなわち、約−14日目の受検2)があれば、スクリーニング受検2のとき、およびスクリーニング受検3(すなわち、約−7日目の受検3)のときに点検した。1週目(1日目)、4週目、8週目、12週目、16週目、24週目、40週目および52週目に、自宅でのACQ−6の記入順守を点検した。患者に対し、気管支拡張剤の使用についての1つの質問および症状についての5つの質問に回答することにより、彼らの喘息が過去1週間どのようであったかを思い出すよう要請した。
平均ACQ−6のベースライン(1日目に行った試験品の最初の投与前の、最後の有効な評価)からの変化を、治療と受診により要約した。治療と可能な共変量としてベースライン値を用いるANCOVAを使用することにより、様々な受診時の、平均ACQ−6のベースラインからの変化を分析することができる。
患者はまた、自宅で毎朝、喘息症状日記を書いた。これらの日記を各スクリーニング受検時(最初のスクリーニング受検を除く)、および52週目までの毎週、点検した。これらの日記では、患者に、日中および夜間症状の頻度と重症度、活動の回避と制限、喘息に関連する不安、および疲労、ならびに救急薬剤の使用についての経験を思い出すよう要請した。患者は、日中の頻度、日中の重症度および夜間の重症度をそれぞれ、0(症状なし)から4(頻度/重度が最大の症状)で採点した。全体症状スコアをこれら3種の症状についての質問の平均として算出した。
患者はまた、喘息QOL質問票(標準版)にも記入した。AQLS「S]は、喘息患者が経験した、健康関連の生活の質を測定する32項目の質問票である。Juniper et al.,Chest 115:1265−70(1999)。AQLQ「S]は、−3週目のスクリーニング受検時および1日目と、その後52週目まで4週毎に自宅で記入された。52週目の受診まで、選ばれた受診時に記入順守をチェックした。質問票は4つの別々の領域(症状、活動制限、情緒機能および環境刺激)を含む。患者に、過去2週間の彼らの経験を思い出し、7(障害なし)から1(重度の障害)の範囲の7段階評価で32の各質問項目を採点するよう要請した。全体スコアを、全ての質問に対する回答の平均として算出した。4種の個々の領域(症状、活動制限、情緒機能および環境刺激)のスコアは、各領域の質問に対する回答の平均である。全体スコアと個々の領域のスコアの両者にそれぞれ0.5の改善があれば、これを最小限の重要な変化とし、>1.5のスコア変化を大きな意味のある変化とした。Juniper et al.,J Clin Epidemiol.47:81−7(1994)。
(c)安全性評価
プラセボまたはBenralizumab投与後の有害事象を監視した。その他の評価には、身体的検査、バイタルサインのモニタリングおよび研究室測定が含まれた。
実施例2:結果
(a)登録およびベースライン特性
試験品の何らかの投与を受けた無作為化した全患者のベースライン特性を下記表2に示す。ICS個体群の平均用量は、全体としては1100ブデソニドと等価であり、中用量層では700ブデソニドと等価、高用量層では1600ブデソニドと等価であった。
Figure 0006803229
試験品の何らかの投与を受け、ベースラインの好酸球数が少なくとも300個/μlの無作為化した患者のベースライン特性を下記表3に示す。
Figure 0006803229
(b)有効性
ACQ−6に対するBenralizumabの投与の効果を図2〜8に示す。例えば、図2のデータは、血中好酸球数が少なくとも300個/μlで、2、20または100mgのBenralizumabを受けた患者では、24週までにACQ−6のスコアが低下することを示している。同様の結果は、52週目でも観察された(図3)。図4のデータは、中用量または高用量のいずれかのICSを受けた患者でACQ−6のスコアは向上したが、この向上は高用量のICSを受けた患者でより大きかったことを示している。図5のデータは、血中好酸球数が300個/μl未満で、中用量のICSを受けていた患者と、高用量のICSを受けていた患者のACQ−6のスコアの変化を比較しており、図6のデータは、血中好酸球数が少なくとも300個/μlで、中用量のICSを受けていた患者と、高用量のICSを受けていた患者のACQ−6のスコアの変化を比較している。好酸球数によるより詳しい分析を図7に示す。図8に示すように、Benralizumabを受けた患者とプラセボを受けた患者のACQ−6スコアの違いは、早くも7週目に、血中好酸球数が少なくとも300個/μlの患者で観察することができた。
喘息症状日記の全体症状スコアに対するBenralizumab投与の効果を図9に示す。100mgのBenralizumabを受けた、血中好酸球数が少なくとも300個/μlの患者では、全体日記症状スコアが0.5超低下した。
AQLQスコアに対するBenralizumab投与の効果を図10に示す。Benralizumabを受けた、血中好酸球数が少なくとも300個/μlの患者では、AQLQスコアが0.5超または1.0超上昇した。
(c)安全性
Benralizumabで治療された患者では、治療下で発現した有害事象(TEAE)が、プラセボで治療された患者と比べて、約10パーセントポイント高い頻度で発生した。治療下で発現した重度の有害事象(TE−SAE)は、Benralizumabとプラセボで治療された患者において類似の頻度で生じた。Benralizumabで治療された患者では、TEAEとTE−SAEは用量に依存しなかった。
(d)抗薬物抗体
Benralizumabに対する抗薬物抗体の生成は、用量とは逆の関係を示し、ADA陽性患者の割合が最も高いのは2mgの用量においてであった(下記表4参照)。高力価のADA(≧400)の発生率は、20mg用量群および100mg用量群でそれぞれ12%および9%であった。高力価のADAは、それが存在すれば、Benralizumab濃度の低下および好酸球の様々な程度の回復に関連した。高力価ADAの薬物動態/薬力学(PK/PD)的影響は、より高レベルの薬物曝露の場合に低下した。TEAEとADAの間にはいかなる関係も観察されなかった。
Figure 0006803229
PKおよび免疫学的考察に基づき、追加の患者群に用量30mgのBenralizumabを投与する。何人かの患者には、4週毎に用量30mgのBenralizumabを投与する。何人かの患者には、3回の投与は4週毎に1回、その後は8週毎に1回、用量30mgのBenralizumabを投与する。
(e)考察
本試験は、ACQ−6を用いて測定されるような喘息症状が、Benralizumabにより改善されることを示している。改善は全ての用量で観察されたが、明らかに、2mg用量に比べて、20および100mgの用量でより大きい恩恵が得られた。さらに、ACQ−6のスコアは、中用量のICS/LABAを投与された患者より、高用量のICS/LABAを投与された患者でより大きく改善した。喘息症状日記ではまた、日中症状の頻度、日中症状の重症度、および夜間症状の重症度に基づく全体症状スコアの改善が報告された。患者のAQLQスコアの上昇はまた、症状に改善があったことを示す。
実施例3:追加用量の評価
年間増悪率を低減し、安全で十分に許容されるBenralizumabの追加用量を特定するために、用量−有効性のモデル化を行った。モデル化により、約30mgが最大治療効果の90%を達成するのに最少の有効用量であることが示された。したがって、非管理の喘息患者は30mgのBenralizumabまたはプラセボの皮下注射を受ける。30mgの用量が、(i)4週毎、または(ii)8週間は4週毎(3回投与)、その後は8週毎(すなわち、4週目の追加投与を含む8週毎)に投与される。30mgの用量のBenralizumabにより年間増悪率が減少することを示すために、30mgのBenralizumabを受けた患者の増悪回数と、プラセボを受けた患者の増悪回数を比較する。さらに、30mgの用量のBenralizumabが、ベースラインの血中好酸球数が少なくとも300個/μlの患者の年間増悪率を減少させるのに有効であることを示すために、そうした患者の増悪回数を分析した。
当業者であれば、ルーチン以下の実験により、本明細書に記載されている開示の特定の態様に等価な多くのものを認識するであろうし、あるいは確認することができるであろう。そのような等価なものは、次の特許請求の範囲に包含されることが意図されている。
本明細書では種々の刊行物が参照されているが、それらの開示の全体は参照により組み込まれる。
以上、本発明を、明確に理解されることを目的に、説明と実施例により多少詳しく記載してきたが、添付の特許請求の範囲内で一定の変更と修正を加えることができることは明らかであろう。
配列番号:1
>US20100291073_1 米国特許出願公開第2010/0291073号明細書の配列1 生物名:ホモ・サピエンス(Homo sapiens)
Figure 0006803229
配列番号:2
>US20100291073_2 米国特許出願公開第2010/0291073号明細書の配列2 生物名:ホモ・サピエンス(Homo sapiens)
Figure 0006803229
配列番号:3
>US20100291073_3 米国特許出願公開第2010/0291073号明細書の配列3 生物名:ホモ・サピエンス(Homo sapiens)
Figure 0006803229
配列番号:4
>US20100291073_4 米国特許出願公開第2010/0291073号明細書の配列4 生物名:ホモ・サピエンス(Homo sapiens)
Figure 0006803229
配列番号:5
>US20100291073_5 米国特許出願公開第2010/0291073号明細書の配列5 生物名:ホモ・サピエンス(Homo sapiens)
Figure 0006803229
配列番号:6
>US20100291073_6 米国特許出願公開第2010/0291073号明細書の配列6 生物名:ハツカネズミ(Mus musculus)
Figure 0006803229
配列番号:7−VH CDR1
Figure 0006803229
配列番号:8−VH CDR2
Figure 0006803229
配列番号:9−VH CDR3
Figure 0006803229
配列番号:10−VL CDR1
Figure 0006803229
配列番号:11−VL CDR2
Figure 0006803229
配列番号:12−VL CDR3
Figure 0006803229

Claims (23)

  1. ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントを含む、喘息患者の喘息質問票スコアを改善するための医薬であって、ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントが前記喘息患者に1回当たり約30mg投与されることを特徴とし、前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは、12週間は4週毎に1回、その後は8週毎に1回投与され、かつ前記喘息質問票は喘息コントロール質問票(ACQ)、喘息コントロール質問票−6(ACQ−6)、又は喘息QOL質問票(AQLQ)である、医薬。
  2. 前記質問票は、夜間の目覚め、寝起き時の症状、活動の制限、息切れ、喘鳴、救急薬剤の使用、日中症状の頻度と重症度、夜間症状の頻度と重症度、活動の回避と制限、喘息に関連する不安、および疲労からなる群から選択される少なくとも1つの症状を評価する請求項1に記載の医薬。
  3. 前記質問票は、夜間の目覚め、寝起き時の症状、活動の制限、息切れ、喘鳴、および救急薬剤の使用を評価する請求項2に記載の医薬。
  4. 前記質問票は、日中症状の頻度、日中症状の重症度、および夜間の重症度を評価する請求項2に記載の医薬。
  5. 前記患者のACQスコアが低下する請求項に記載の医薬。
  6. 前記患者のACQ−6スコアが低下する請求項に記載の医薬。
  7. 最初の投与から7週間以内に前記患者のACQ−6スコアが低下する請求項に記載の医薬。
  8. 前記喘息は、好酸球性喘息である請求項1〜7のいずれか一項に記載の医薬。
  9. 前記患者は、少なくとも300個/μlの血中好酸球数を有する請求項1〜7のいずれか一項に記載の医薬。
  10. 前記患者は、前記投与前に少なくとも1.5の喘息コントロール質問票スコアを有する請求項1〜のいずれか一項に記載の医薬。
  11. 前記患者に抗ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントが少なくとも2回投与される請求項1〜10のいずれか一項に記載の医薬。
  12. 前記患者のACQ−6スコアは、ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントの投与後に低下する請求項または6〜11のいずれか一項に記載の医薬。
  13. 前記ACQ−6のスコアは、少なくとも0.5低下する請求項または6〜11のいずれか一項に記載の医薬。
  14. 前記ACQ−6のスコアは、少なくとも1低下する請求項13に記載の医薬。
  15. 前記ACQ−6のスコアは、少なくとも2低下する請求項14に記載の医薬。
  16. 前記患者は高用量の吸入コルチコステロイド薬(ICS)を使用する請求項1〜15のいずれか一項に記載の医薬。
  17. 前記患者は長時間作用性β2刺激薬(LABA)を使用する請求項1〜16のいずれか一項に記載の医薬。
  18. 前記患者は増悪歴を有する請求項1〜17のいずれか一項に記載の医薬。
  19. 前記増悪歴は、前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメント投与前の1年に少なくとも2回の増悪を含む請求項18に記載の医薬。
  20. 前記増悪歴は、前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメント投与前の1年に6回以下の増悪を含む請求項18または19に記載の医薬。
  21. 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは、非経口的に投与される請求項に記載の医薬。
  22. 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは皮下投与される請求項21に記載の医薬。
  23. 前記ベンラリツマブまたはその抗原結合フラグメントは、コルチコステロイド療法に加えて投与される請求項1〜22のいずれか一項に記載の医薬。
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