JP6795104B2 - マフラ及びそれを備えたエンジン作業機 - Google Patents

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Description

本発明は主に刈払機、送風機、チェンソー等の携帯型のエンジン作業機の動力源として用いられる小型のエンジンから排出された排気ガスの温度を低下させるとともに、有害物質除去および消音効果を向上させるマフラ構造に関する。
刈払機、送風機、チェンソー、パワーカッター等、作業者が携帯して使用する携帯型作業機や、発電機には、動力源として小型のエンジンが用いられる。エンジンのシリンダの内部ではピストンが往復移動して混合気の燃焼による爆発を伴い、燃焼後の高温の排気ガスが排出されるため、作業者が熱せられたマフラに直接触れないようにマフラの周囲はマフラカバーによって覆われる、あるいは作業者が触れる位置から離れた位置に配置される。エンジンに接続されるマフラには、マフラ内を通過する排気ガス中の有害物質を除去するために特許文献1の技術のように触媒ユニットを設けるようになってきた。触媒ユニットは、その内部を排気ガスが通過して排気ガスと触媒が接触すると、化学反応により有害物質が除去される。この化学反応では高温の熱を発するため、触媒ユニット内を通過した排気ガスは非常に高温となって炎(アフターファイヤ)を生じることがある。この炎がマフラの排出口から排出されるのは好ましくないため触媒ユニットからマフラの排気口までの排気ガス流路は、ラビリンス構造となるように構成される。
特開2012−97623号公報
特許文献1の構成、特に図5の構成では、触媒ユニット中の上側を通る排気ガスの流量が多くなって、下側を通る排気ガスの量が少なくなり、局所的に触媒が劣化して触媒ユニットの寿命が短くなる虞があった。また、有害物質の除去を完全にするには大きめの触媒ユニットを設ける必要があった。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、触媒ユニットから排出口に至る排気ガス流路を適切にラビリンス化することで、触媒ユニットに排気ガスを均一に通過させるようにし、触媒効率を一層向上させたマフラ及びそれを備えたエンジン作業機を提供することにある。
本発明の他の目的は、マフラに含まれる触媒ユニットから排出口に至る排気ガス流路中に、複数の小径の貫通穴を有する仕切板を設けることによって、排出口からアフターファイヤが噴出することを抑制したマフラ及びそれを備えたエンジン作業機を提供することにある。本発明の他の目的は、小型のマフラボディでありながら排気ガス流路のラビリンス化により騒音も低減できるマフラ及びそれを備えたエンジン作業機を提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的な特徴を説明すれば次のとおりである。
本発明の一つの特徴によれば、前ハウジングと後ハウジングとからなる箱状の外殻を構成し、前ハウジングに排気ガスの排出口を設け、後ハウジングに排気ガスが第一の方向に通過する流入口を設け、後ハウジングがエンジンのシリンダに固定されるようにしたマフラであって、前ハウジングと後ハウジングとの間に介在して外殻内を第一膨張室及び第二膨張室に分割する第一仕切板と、排気ガスを第一の方向と直交する第二の方向に第一仕切板を貫通するように通過させる触媒ユニットと、触媒ユニットから排出口までの経路に配置され、第二の方向視で触媒ユニットと重なるように設けられる第二仕切板を備える。ここで、第二仕切板の、第二の方向視で触媒ユニットと重ならない位置の複数の開口のトータルの開口率が、触媒ユニットと重なる位置のトータルの開口率よりも大きくなるようにした。また、第一仕切板は第一の凹部を有し、第二仕切板は第一の凹部と逆向きに窪んだ第二の凹部が形成され、第一の凹部と第二の凹部とを合わせることによって、外殻の内部に第三膨張室を画定する内殻を形成する。
本発明の他の特徴によれば、第一仕切板は第一の凹部の底面に触媒ユニットを貫通させて固定する貫通穴を有し、第二仕切板は第二の凹部の上面に複数の開口を形成し、第二仕切板は第一仕切板に固定されるように構成した。また、前ハウジングと後ハウジングの接合面は、箱状の外殻の角部を通るように斜めに配置され、前ハウジングは上面と前面と、これらに接する略三角形の2つの側面を有し、後ハウジングは底面と後面と、これらに接する略三角形の2つの側面を有する。接合面に配置される第一仕切板は、第三膨張室の底面であって後ハウジングの底面と並行に配置される底板が形成され、第二仕切板は、前ハウジングの上面と対向する上面が形成されるように構成した。さらに、前ハウジングの上面であって、シリンダに近い側に排出口を形成し、第二仕切板に形成される複数の開口は多数の小径の貫通孔で形成され、触媒ユニットの中心軸線よりも反シリンダ側に多く配置される。
本発明のさらに他の特徴によれば、第二仕切板は、前ハウジングと後ハウジングに非接触状態にて第一仕切板に固定される。また、触媒ユニットの入口側開口面と後ハウジングの底面との間隔dは、流入口と第三膨張室との間隔dよりも小さくなるように構成される。一方、触媒ユニットの入口側開口面と後ハウジングの底面との間隔dは、シリンダの排気ポートの開口高さHよりも小さいように構成される。さらに、触媒ユニットの出口側開口面と第二仕切板の上面との間隔dは、触媒ユニットの軸方向長さLよりも小さくなるように構成される。
本発明のさらに他の特徴によれば、触媒ユニットは、円筒部と、円筒部の内側に配置されるものであって触媒成分を含んだ触媒コート層が形成されるハニカム構造部を有し、円筒部の出口側開口には多数の穴の開いた金属製のキャップ部が固定される。このキャップ部は、第三膨張室側の開口から所定の距離を隔てるように配置された湾曲された板状の部材であって、板状の部材には多数の貫通孔が形成される。キャップ部においては、多数の貫通孔の軸方向が拡径する方向に広がるように形成される。以上のようなマフラを、小型のエンジンのシリンダに直接取り付けて、小型で携帯可能なエンジン作業機を構成した。
本発明では、第一から第三膨張室を備えた小型のマフラにおいて、触媒の位置と触媒への排気ガスの流れ方向を工夫したことにより、触媒に流れる排気ガスの有効通路面積を増大させ、触媒通過後の空間も十分確保したことにより、排気ガスの再燃焼を促進させて排気ガスの浄化を達成できる。また、遮蔽板の機能を果たす第二仕切板によって触媒ユニットから排出口に至る排気ガス流路をラビリンス化してその流れを調整することで、触媒全体を満遍なく反応させることができる。さらに、遮蔽板の機能を果たす第二仕切板の出口開口を、複数の小さな貫通穴を配置して、貫通穴の配置位置と触媒の位置との関係を考慮して最適化したので、マフラの排出口から炎が噴出すことを抑制し、排気ガスの流速を抑え騒音を低減できる。
本発明の第1の実施例に係るチェンソー1の全体を示す斜視図である。 本発明の第1の実施例に係るチェンソー1の正面図である。 図2のA−A部の断面図である。 図3のB−B部の断面図である。 図1のマフラ30の形状を示す斜視図である。 図5のマフラ30の展開斜視図である。 図6の第一仕切板40と第二仕切板45の拡大図である。 図2の断面図のマフラ30付近の部分拡大図である。 図3の触媒ユニット57の形状を示す断面斜視図である。 図7の第二仕切板45の上面図である。 図5のマフラ30の上面図である。 図5のマフラ30の上面図であって排気ガス規制部材50を取りつける前の状態を示す図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、本明細書においては、前後左右、上下の方向は図中に示す方向であるとして説明する。
図1はエンジン作業機の一例であるチェンソー1の全体を示す斜視図である。チェンソー1は、合成樹脂製又は軽金属製のメインハウジング2の内部に駆動源となる小型のエンジン(図では見えない)が収容されたもので、先端工具たるソーチェン(図示せず)を駆動する携帯型のエンジン作業機である。本実施例のチェンソー1では、発熱するエンジン本体や、動力伝達機構部分、マフラや気化器等の補機類部分を全体的に合成樹脂製のカバーによって覆われる。メインハウジング2には、チェンソー1の前方(図の左方)に向かって突出する平板状のガイドバー17が取付けられる。ガイドバー17は、外周縁に図示しないソーチェンを案内する。メインハウジング2には作業者が一方の手で把持するフロントハンドル5と、他方の手で把持するリヤハンドル4が設けられる。リヤハンドル4には、エンジンの出力を調整するスロットルレバー7a(図3で後述)と、作業者が把持する際に握ることによりスロットルレバー7aの操作を可能とするロックレバー7bが設けられる。フロントハンドル5の前側には、上方に向かって延びるようにハンドルガード6が取り付けられる。ハンドルガード6を前方に倒すことにより駆動中のソーチェン(図示せず)を制動することができる。エンジンの上方部分は、合成樹脂製のエンジンカバー3によって覆われる。エンジンカバー3のさらに上部には、吸入空気を濾過するための図示しないエアクリーナを覆うエアクリーナカバー28が設けられる。メインハウジング2の右側前方部分であってガイドバー17の左側にはスパイク23が取り付けられる。
エンジンカバー3の左側側面には、エンジンのクランク軸(図示せず)に固定される冷却ファン(図示せず)を覆うためのファンカバー8が設けられる。ファンカバー8には上面、側面後方、下面及び前面に多数の風窓8aが設けられる。ファンカバー8の内部にはリコイル式のスタータ(図示せず)が設けられ、スタータハンドル27がその上方に配置される。エンジンカバー3の前方側には、図示しないソーチェンに供給されるチェン油を貯蔵する後述するオイルタンク用の給油口を塞ぐオイルキャップ29aが設けられる。エンジンカバー3の後方側には、ガソリンと潤滑油の混合燃料をいれるための燃料タンク25(図3で後述)が設けられ、その給油口を塞ぐ燃料キャップ25aが設けられる。
エンジンの前方側にはマフラ30が配置される。マフラ30は略箱形の筐体(マフラボディ)を有し、図示しないボルトによって後述するシリンダ11に直接固定される。マフラ30の排気ガス出口は、矢印16で示すようにマフラ30の上面(第一の面)に複数設けられ、排気ガスが前方側に向けて排出される。マフラ30の上側部分はエンジンカバー3の壁面が所定の間隔を隔てながら前方側まで延在する。
図2は本発明の第1の実施例に係るチェンソー1の正面図である。エンジンの外部はエンジンカバー3、ファンカバー8、サイドカバー9等の各種カバー類によって覆われる。エンジンに対してカバー類を全部設けるか又は一部だけ設けるかは、使用する作業機器の特性によって選択して設計できるが、近年の携帯可能なエンジン作業機においては、マフラ30の排気口付近を除いてほぼ全体を合成樹脂製のカバーによって覆うことが多い。フロントハンドル5は、一端がメインハウジング2の下側にて固定され、エンジンの左側から上側を所定の距離を隔てるように延在し、メインハウジング2の右側にて固定される。メインハウジング2の右側には前方に延びるガイドバー17が設けられ、正面視でほぼ中央付近にマフラ30が設けられる。マフラ30はガイドバー17の左側に隣接して配置され、ハンドルガード6の直下に位置する。つまり、マフラ30は、図示しないソーチェンが回転する作業空間側に開口するため、本実施例ではマフラ30の前面が外部に露出するように構成される。
図示しないクランク軸の一端側(右側)には図示しない遠心クラッチ、スプロケット等が設けられ、これらを覆うサイドカバー9が設けられる。クランク軸の他端側(左側)にはシリンダ11を冷却するための冷却風を生成する図示しない冷却ファンが設けられる。冷却ファンは高速に回転するため、ファンカバー8の多数の風窓8aを介して外気を吸引して、エンジンカバー3の内部にて冷却風をシリンダ11に向けて送風する。冷却ファンは、マグネトロータと一体的に構成されるもので、例えばアルミニウム合金にて製造され、内側にはリコイルスタータが接続される。
マフラ30の上面(第一の面)には、4つの排気ガスの出口(52〜55)が形成される。マフラ30は、通過する排気ガスによって高温となるため、外気に曝されやすい位置に配置することが重要である。また、エンジンカバー3の上面、右壁面、左側面とマフラ30との間は、十分な距離を隔てるように配置し、マフラ30からの輻射熱がエンジンカバー3に伝わりにくいように構成される。本実施例ではマフラ30の前面側がカバー類にて覆われていないが、これはエンジン作業機がチェンソー1の場合に適用できる構成である。尚、その他のエンジン作業機においては、マフラ30の周囲は、排気ガスの出口部分の開口を除いてほぼ全体を合成樹脂のマフラカバーで覆うように構成すると良い。
マフラ30の上側部分には、水平でなくて前方側にやや斜めに下がるような面(第一の面)が形成され、その面の後端に近い付近に4つの***部52〜55が形成された排気ガス規制部材50が取り付けられる。***部52〜55は左右方向に並べられ、かつ、それぞれの開口からの排気ガス流の流れが扇状に広がるように配置されることにより、***部52〜55からの排気ガスが左右方向に十分拡散しながら前方側に排出される。この排気ガス流はマフラ30の上面に沿った面状で左右方向に拡散するだけでなく、マフラ30の第一の面の前端部分から上下方向にも離れるようにして、十分に拡散しながら流れる。***部52〜55の位置は、ガイドバー17の上端位置よりも十分上方になるように配置され、排気ガスの排出方向が切断対象たる丸太等に当たりにくいような配置としている。
図3は、図2のA−A部の断面図である。エンジン10は2サイクルの空冷エンジンであって、図示しないクランク軸が左右方向に延びるように配置され、ピストン12の往復移動方向(シリンダの円筒面の軸線)が上下方向となる。円筒形のシリンダ11の外周部には複数の放熱フィンが形成され、放熱フィンが冷却ファン(図示せず)によって生成される冷却風に晒されることによりシリンダ11が冷却される。ここではシリンダ11は軽金属の一体成形にて製造される。シリンダ11の円筒部の側面(ここでは上側)には燃焼室から排気ガスを排出するための排気ポート11aが設けられ、排気ポート11aに隣接するようにマフラ30がシリンダ11に取り付けられる。ここでは、エンジン本体部とマフラ30を、ある程度の長さを有する筒状の接続管路によって接続するのでは無くて、シリンダ11の排気ポート11aの開口とマフラ30の流入側の開口が接合されるようにして図示しないネジにより直接固定する。また、シリンダ11とマフラ30の間にはマフラガスケット24が介され、密着性を高めている。ここで「直接固定」とは、マフラ30を排気パイプ等の別部材を用いた「管路」を介さないでシリンダ11に接続するという意味であって、マフラ30をボルトを用いてシリンダ11に直接ネジ止めするような固定方法である。この際、マフラガスケット24のような開口が形成された板状の部材を挟み込む場合を除外するものでは無く、マフラガスケット24の介在は「直接固定」の定義に含まれるものとする。
ピストン12のシリンダ軸方向(上下方向)の往復運動はコンロッド13を介してクランク軸(図では見えない)の回転運動に変換される。また、シリンダ11に対して気化器21とマフラ30が、エンジンの軸線まわりに略180°程度離れるように配置される。クランクケース14の後方側には燃料タンク25が設けられ、前方側にはオイルタンク29が設けられる。燃料タンク25から燃料が供給され、フィルタエレメント26を介して吸引された空気が気化器21によって燃料と混合され、混合気が吸気口11bからシリンダ11の内部(燃焼室)に供給される。供給された混合気は点火プラグ20により所定の時期に点火される。燃焼後にピストン12が下死点側に移動して排気ポート11aが開口されると、排気ガスEX1は排気ポート11aから排出され、EX2の点線にて示すようにマフラ30の内部空間に流入する。
マフラ30の内部に流入した排気ガスEX1は、マフラ30内の第一膨張室61内から触媒ユニット57を通って第三膨張室63内に流れる。排気ガスはその後、第三膨張室63から排気ガスの排出口が形成される第二膨張室62内に流れ、排気ガスEX6のようにして排気ガスの排出口38(図6にて後述)に向かい、排気ガス規制部材50の***部52〜55(図では54、55しか見えない)によって案内されて、前方側に向けて排気ガスEX7として排出される。排気ガスEX7の排出方向は、図中に示すように横から見た際には水平方向前方向きになる。マフラ30の上側の壁面は、前方側がやや下側に傾くように斜めに形成される。これは、水平方向前方に排出される排気ガスEX7を上壁面に沿って流しつつ、上下方向にも拡散させるためである。排気ガスEX7が流れる空間の上部にはエンジンカバー3がほぼ水平になるように配置されるが、マフラ30とエンジンカバー3との距離が大きく確保され、排気ガスEX7の流れる空間が十分確保される。また、***部52〜55は、マフラ30の上面36aの後方端に近い側に配置される。これはマフラ30から出た排気ガスEX7が、マフラ30の上面36aに沿って後方から前方側に流れる距離、即ちエンジンカバー3内での流路長を確保することにより、マフラ30とエンジンカバー3との開口から出るまでの間に排気ガス温度を低下させるためである。
図4は図3のB−B部の断面図である。シリンダ11の前面には、マフラガスケット24を挟んでマフラ30が配置される。排気ガス規制部材50に形成される4つの***部52〜55はマフラ30の外壁部と共に、管状の排気通路を形成するものであって、排気ガス流の流出方向を決定する。ここでは***部52〜55の並び方向(ここでは左右方向)に広がるように排気方向が決定される。内側に位置する***部53、54の排気ガスEX7Aのように広がり、その広がり角度は外側に位置する***部52、55の排気ガスEX7Bの広がり角度よりも小さく設定される。このように小さい***部52〜55を複数設け、しかも扇状にならべたので、排気ガスEX7A、EX7Bを効果的に拡散させることができる。特に排出開口を狭い間隔で配置しつつ排気ガスEX7A、EX7Bの十分な拡散具合を実現できる。従って、排気ガス規制部材50を小さく形成できる。
図5はマフラ30の形状を示す斜視図である。マフラ30は開口を有する前ハウジング35と開口を有する後ハウジング31を、互いの開口の窪み方向が反対となるように合わせて、周縁部をかしめることによって箱状の外殻を構成した。つまり、前ハウジング35は上面36aと前面と、これらに接する略三角形の2つの側面を有し、後ハウジング31は底面と後面と、これらに接する略三角形の2つの側面を有する。マフラ30の上面の排出口38(図6参照)を塞ぐ位置には排気ガス規制部材50が固定される。***部52〜55の前方側には金属プレート51をプレス抜き加工した切欠き52a〜55aが形成され、***部52〜55の切欠き52a〜55aとの接続部が開口となっている。排気ガス規制部材50の左右の辺部には平板状となる取付面51a、51bが形成され、取付面51a、51bが前ハウジング35の上面36aに溶接される。
図6はマフラ30の展開斜視図である。マフラ30の筐体、即ちマフラボディは、金属板のプレス加工によって製造された凹状の後ハウジング31と凹状の前ハウジング35の外縁部を、それぞれの凹状の開口を対向させるように合わせて、後ハウジング31の外縁部を折り返してかしめることによって略箱形の外殻部分が形成される。前ハウジング35と後ハウジング31の分割面は、箱状の外殻の前側下方角部と後側上方角部を通るように斜めに配置される。後ハウジング31の内側の凹状部分は略三角柱状に形成され、三角形の底面2面部分が左右両面(右側面32c、左側面32d)となり、これら底面2面に接する四角形の2つの側面が底面32aと後側面32bとなり、三角柱の四角形状の大きな側面が開口部となる。ここでは、後ハウジング31の凹部の形状は、シリンダに隣接した限られた空間内でマフラ30の筐体を大きく構成するように最適化すれば良く、凹状が厳密な三角柱状である必要はない。前ハウジング35は、後ハウジング31と対応するように形成されるもので、その凹状部分の形状も略三角柱状に形成される。ここでは略三角柱状の底面2面部分が左右両面(右側面36c、左側面36d)となり、それらの1辺を連結するような略長方形の上面36aと前面36bが形成される。前ハウジング35の窪み形状は略三角柱状ではあるが、その形状は崩れており、上面36aと前面36bの角部分は大きな円弧を描くようななめらかな円筒面にされる。これは、上面36aに形成された排気ガスの排出口(図5で示した4つの***部52〜55)から排出された排気ガスを、上下方向効果的に拡散させるために最適化したためである。
マフラ30は、前ハウジング35と後ハウジング31による外殻部分に加えて、内側に配置される内殻部分が形成される。内殻部分の形成方法は外殻部分の形成方法と同様であって、凹状に窪んだ2組の部材(第一仕切板40と第二仕切板45)の開口部をそれぞれ接合して、略直方体状の空間を画定する。第一仕切板40と第二仕切板45は金属のプレス加工によって製造されるものであって、マフラ30の外殻部分(31、35)と同様に、横向きにされた略三角柱状の凹部をそれぞれ有し、三角柱の側面のうち最大面となる部分を開口面とし、それらの開口面どうしを合わせるようにしてマフラ30の内殻部分を形成する。第一仕切板40の開口部の外周部分には、平面状の外縁部42が形成され、外縁部42が前ハウジング35の外縁部と同サイズに形成される。前ハウジング35と後ハウジング31の接合時には、第一仕切板40の外縁部42が、前ハウジング35と後ハウジング31のそれぞれの外縁部に挟まれるように配置した状態で、後ハウジング31の外縁部分を前側に折り曲げて前ハウジング35の外縁部にかしめられカシメ部31b(図5参照)を形成する。この接合方法はかしめる方法だけに限定されずに、溶接や接着等の他の方法を利用又は併用しても良い。このように前ハウジング35と後ハウジング31の外縁部の間に第一仕切板40を介在させる方法は従来から広く行われている接合方法である。この接合によってマフラ30の内部には、第一仕切板40で区切られた第一膨張室と第二膨張室の2つが区画されることになる。
本実施例ではマフラ30の外殻の内側に介在される仕切板、即ち、第二仕切板45を追加することにより第三膨張室63(図3参照)を区画した。第二仕切板45は、第一仕切板40の凹部に対向する凹部を有するもので、横向きにされた略三角柱状の凹部が形成される。三角柱は底面2面部分が左右両面(右側面46c、左側面46d)となり、2つの側面部分が上面46aと前面46bになる。第二仕切板45の外縁部のうち2つの辺部には、第一仕切板40と接合するために、2つの平面部(47a、47e)が形成される。2つの平面部(47a、47e)の前後方向の外縁位置は、第一仕切板40の外縁部42の前後方向の外縁位置よりもやや小さく形成され、前ハウジング35と後ハウジング31に第一仕切板40を挟む部分に干渉しないようなサイズとされる。以上のように第一仕切板40と第二仕切板45による内殻部分を形成することによって、マフラの内部には、3つの膨張室(61〜63)が区画されることになる。
マフラ30には、2つの膨張室を貫通するように2本の円筒形のスリーブ64、65が設けられ、スリーブ64、65を貫通するようにして2本の六角ネジ68が取り付けられることにより、マフラ30がシリンダ11の排気ポート11aに直接ネジ止めされる。スリーブ64、65の後端側閉鎖面64c、65cには中央に図示しないネジ固定用の貫通穴が設けられる。また、前端側開口面64a、65aは六角ネジ68の頭部よりも大きい径とされる。スリーブ64、65の前端側開口面64a、65aの近傍には、外径を大きくしたフランジ部64b、65bが形成される。フランジ部64b、65bが前ハウジング35の内壁面に当接するように、スリーブ64、65の前端部分を貫通穴37a、37bに貫通させた後に、フランジ部64b、65bを前ハウジング35の内壁面にかしめ等によって固定する。その後にスリーブ64、65を第二仕切板45の貫通穴49a、49bに貫通させ、第一仕切板40の貫通穴44a、44bに貫通させる。後ハウジング31には六角ネジ68の一部を貫通させるための貫通穴33b、33c(但し図6では33cは見えない)が形成される。尚、後ハウジング31の下面には、マフラ30をシリンダ11又はメインハウジング2にさらにネジ止めするための貫通穴76a、76bを有する取付部材76が溶接にて取り付けられる。
前ハウジング35の上側の上面36a部分には、排気ガスEX7(図3参照)のマフラ空間からの出口となる排気ガスの排出口38が形成される。排出口38は、プレート状の排気ガス規制部材50の4つの排気口(52〜54)の後端側の一部を左右方向に連結するような十分の大きさを有する1つの開口である。排出口38の前方側は、その面を内側に向けて斜めに折り曲げたような折曲部39a〜39cが形成される。この折曲部39a〜39cによる窪み部分と***部52〜55により画定される管路が排気通路となり、それらの管路は独立しており、前端側にそれぞれ開口を有する。排気ガス規制部材50は金属プレート51の両側に段差部を形成し、段差部よりも低い段たる左右両側辺部分を取付面51a、51bとした。そして取付面51a、51bを前ハウジング35の上面36aに溶接することにより、金属プレート51と前ハウジング35の上面36aとの間にスパークアレスタ56を挿入できるような所定の隙間が形成される。
スパークアレスタ56は、金属プレート51とほぼ同等の大きさの金属製の網状部材であり、貫通穴56aが形成され、ネジ59a(図5参照)によって前ハウジング35のナット固定穴36eを介してナット59bに螺合される。ナット59bはあらかじめ前ハウジング35の内壁面に溶接等によって固定される。金属プレート51のネジ59a(図5参照)を固定する部分は、ネジ59aとの接触を避けるための切り抜き部分51cが形成される。
マフラ30の前ハウジング35の前面側には、カバー70が取り付けられる。カバー70は、前ハウジング35の前方側に露出する2つのスリーブ64、65による窪み部分(前端側開口面64a、65a)に、木屑等が溜まることを防ぐために設けられる防塵部材であって、後ハウジング31、前ハウジング35と同様の金属材料で製造される。カバー70の中央部分には、ネジ74にて固定するためのネジ孔を有するネジ座72が設けられる。ネジ74はカバー70の貫通穴72aおよび前ハウジング35のナット固定穴36fを介してナット75に螺合される。ナット75は予め前ハウジング35の内壁面に溶接等によって固定される。カバー70は前壁71aが平面状に形成され、前壁71aと前ハウジング35の前面部分が所定の隙間を有するように取り付けられるが、その隙間部分に木屑等が入らないように、左右両側に前ハウジング35の外壁と密着するように左右両側には覆い部71c、71dが形成される。また、カバー70の上側部分71bも前ハウジング35の外壁に沿って後方側に伸びる形状としてマフラ30の前ハウジング35の上面36aと密着させる。
後ハウジング31には排気ガスの流入口33aが形成される。排気ガスの流入口33aの周囲には、補強のために取付プレート34が設けられる。取付プレート34は排気ガスの流入口33aと同形の開口34aを有するとともに、六角ネジ68のネジ部分を貫通させる貫通穴34b、34cを有し、後ハウジング31の貫通穴33b、33c(図6では33cは見えない)の部分も覆うような大きさである。取付プレート34は後ハウジング31にかしめ又は溶接、ロウ付けにて固定される。排気ガスの流れは、流入口33a、開口34aからマフラ30の内部の第一膨張室61(図3参照)に流入し、第一仕切板40の底面41aに形成された貫通穴43に配置される触媒ユニット57、触媒カバー58を貫通して第三膨張室63(図3参照)に流入する。貫通穴43はシリンダ11の排気ポート11a(図3参照)に連通する流入口33aの開口面と直交する方向にその開口面が配置される大きめの円形の穴である。貫通穴43の直径は、流入口33aの高さよりも大きく形成され、そこに触媒ユニット57が取り付けられる。
触媒ユニット57は円筒形であって、下側に入口側開口57aが配置され、上側に出口側開口57bが配置されるようにして、触媒ユニット57の中心軸が鉛直方向になるように第一仕切板40に固定される。触媒ユニット57の出口側開口57bには、多数の貫通穴58aの開いたパンチングメタル製の触媒カバー58が固定される。触媒カバー58を設けることによって触媒全体の均一な利用が一層可能となる。触媒ユニット57は溶接又は圧入等によって第一仕切板40に固定され、触媒カバー58は溶接によって触媒ユニット57に固定される。触媒ユニット57及び触媒カバー58を通過して第三膨張室63(図3参照)内に流入した排気ガスは、第二仕切板45の上面46aの左右側に振り分け配置された貫通穴48a、48bを通って前ハウジング35の内側の第二膨張室62(図3参照)内に流入する。第二膨張室62からは排出口38及び***部52〜55を介してマフラ30の外部に排出される。
図7は図6の第一仕切板40と第二仕切板45の拡大図である。図7(1)は第二仕切板45の斜視図を示し、第二仕切板45は1枚の平板をプレス加工によって穴開けしたあとに、折り曲げるようにして内殻の約半分を形成する。上面46aと前面46bは折り曲げ部47cにて直角に曲げられ、上面46aと外縁平面部47aが折り曲げ部47bにて鈍角に折り曲げられ、前面46bと外縁平面部47eが折り曲げ部47dにて鈍角に折り曲げられる。上面46aの左側に連結される三角形状の左側面46dは折り曲げ部47fにて直角に折り曲げられ、左側面46dよりも前方側にはわずかに突出する部分が形成され、その突出する部分(前面46bとの接続しろとなる部分)は内側に直角に折り曲げられて折り曲げ部47gとなる。折り曲げ部47gは前面46bの左側辺部と固定される。上面46aの右側に連結される三角形状の右側面46c(図7(1)では直接見えない)も同様にして形成される。第二仕切板45の前面46bにはスリーブ64、65を貫通させるための貫通穴49a、49bが形成される。貫通穴49a、49bの間には、小径の貫通穴49cが形成される。貫通穴49cは前ハウジング35に装着されるカバー70を固定する為のネジ74の先端部分を収容するための穴であり、ネジ74と干渉しないならば貫通穴49cは設けなくても良い。ここで第二仕切板45によって形成される略三角柱状の凹状空間は、第一仕切板40によって形成される略三角柱状の凹状空間よりも小さい。従って、第一仕切板40と第二仕切板45によって画定される第三膨張室63は完全な四角柱状の形状とはならないが、第一膨張室61から触媒ユニット57を介して流入した排気ガスを膨張させると共に、多数の貫通穴48a、48bによって排気ガスの流れる方向が曲げられた形状とすることで、排気ガスの通路の開口も絞られて制限されたような排気通路、即ちラビリンス通路が構成される。
貫通穴48a、48bを設ける位置は、ラビリンス効果が十分得られるような位置に最適化される。例えば、第二仕切板45に形成される複数の開口は多数の小径の貫通穴48a、48bで形成され、触媒ユニット57の中心軸線よりも反シリンダ側(シリンダ11から離れた側。ここでは前方側)に多く配置される。また、第二仕切板45によって画定される凹部の外縁位置を、第一仕切板40によって画定される凹部の外縁位置よりも内側にして凹部の大きさを小さくしたため、第二仕切板45の外縁平面部47a、47eをその分だけ大きく形成できる。外縁平面部47a、47eの面積を広くしたのは、第二仕切板45の凹部の開口面積が、第一仕切板40の凹部の開口面積よりも小さいため、その開口差の部分を塞ぐためである。また、外縁平面部47a、47eの外縁位置は、後ハウジング31と前ハウジング35の接合面に干渉しない内側部分に位置するようにして、第二仕切板45を後ハウジング31と前ハウジング35に挟持させて接合する製造工程の際に干渉しないようにした。このように第二仕切板45は排気ガスEX4の進行方向にそって穴数が増える開孔部を有するので、ラビリンス構造による消音効果を発揮しつつ、流路抵抗増大による触媒の局所利用・早期劣化を防止できる。
図7(2)は第一仕切板40の斜視図を示し、第一仕切板40はプレス加工による金属の一体成形にて製造される。第一仕切板40には底面41aと後面41bが形成され、第二仕切板45の凹部(第二の凹部)とは逆向きに窪んだ凹部(第一の凹部)が形成される。第一仕切板40の凹部と第二仕切板45の凹部とを合わせることによって、マフラ30の外殻の内部に第三膨張室63を画定する内殻が形成される。底面41aの中心には触媒ユニット57(図6参照)を固定する貫通穴43が形成され、後面41bにはスリーブ64、65を貫通されるための貫通穴44a、44bが形成される。貫通穴43は打ち抜き加工だけでなく、円筒状の触媒ユニット57を安定して保持するために円筒状のフランジ部分を形成すると良い。底面41aと後面41bはほぼ直交するように配置され、底面41aと後面41bの左右両側には、側面視で略三角形の右側面41cと左側面41dが形成される。ここでは右側面41cと左側面41dにはマフラ容積確保のために段差状の段差部41e、41fを形成して、後面41bに近い領域の左右方向幅を拡大するようにした。
外縁部42(42a〜42d)はすべての外縁部分において外側に伸びる板状のフランジ面であり、上側の外縁部42aと下側の外縁部42cは比較的大きな面積を有するように構成される。これは図7(1)にて示す第二仕切板45を接合させるためである。上側の外縁部42aと下側の外縁部42cに比べて左右方向の外縁部42b、42dはさほど大きく構成されない。これは、外縁部42b、42dと第二仕切板45の右側面46cと左側面46dとは突き当てる程度の接触状況とされるためである。組立製造時には、第一仕切板40に触媒カバー58付きの触媒ユニット57を固定した後に、第一仕切板40と第二仕切板45を接合する。この接合は、例えば外縁部42aと外縁平面部47aを溶接又はろう付けし、外縁部42cと外縁平面部47eを溶接またはろう付けすれば良い。このようにして第三膨張室63を形成したあとに、これら組立体にスリープ64、65を貫通させながら後ハウジング31と前ハウジング35の接合面に介在させるように挟み込む。第一仕切板40の外縁部42(42a〜42d)の外縁形状は、前ハウジング35のフランジ状の外縁形状と同じとされている。従って、それらを後ハウジング31の外縁折り曲げ部に位置づけて、後ハウジング31の外縁部分を前ハウジング35の外縁部を覆うように折り曲げてかしめてカシメ部31bを形成するだけで良い。
図8は図2のマフラ30付近の部分拡大図であって、マフラ30をシリンダ11に固定した状態を示す断面図である。マフラ30のボディは、後ハウジング31と前ハウジング35を接合して形成されもので、それらの間に触媒ユニット57を保持する第一仕切板40と第二仕切板45を介在させることによって第一膨張室61と第二膨張室62と第三膨張室63の3つの膨張室が区画される。後ハウジング31と前ハウジング35の接合は、前ハウジング35の延長された外縁部を後ハウジング31の外縁部を包むように折り曲げる、かしめ接合による。この際、前ハウジング35と後ハウジング31の接合面は、箱状となるマフラ30の箱状の外殻の対向する角部を通るように斜めに配置される。尚、外縁部の接合の方法は、かしめるだけに限られず、後ハウジング31と前ハウジング35の機密性を保つことができるようなその他の公知の接合方法を用いても良い。
排気ポート11aから流入口33aを通る排気ガスEX1は、第1の方向(排気ポート11aの軸線方向)に向かって流れ、第一膨張室61に流入した排気ガスEX2は第一仕切板40の後面41bに衝突して下方向に曲げられて、第一膨張室61内において底面付近を前方に向かって流れる。その後、矢印EX3で示すように第一膨張室61の底面付近から触媒ユニット57の内部に到達する。触媒ユニット57は第一仕切板40の貫通穴43に固定されるが、触媒ユニット57の入口側開口57aと後ハウジング31の底面32aは対面するように配置され、それらの間隔dは狭くなっている。これは触媒ユニット57を極力下側に下げるようにして、触媒ユニット57の出口側開口57b(後述する図9参照)と第二仕切板45の上面46aとの距離dを極力稼ぐためである。距離dを大きくとることによって触媒ユニット57を通過した後の第三膨張室63内の容積を相対的に大きくすることができる。本実施例では触媒ユニット57が排気ポート11aよりも下方になるようにマフラ30内で下方向に片寄せ配置した。また、間隔dはシリンダ11の排気ポート11aの開口高さHよりも小さくなるように構成され、流入口33aと第三膨張室63の壁面(後面41b)との間隔dよりも小さくなるように構成される。さらに、第二仕切板45の上面46aとの間隔dは、間隔dよりも十分大きくなるように構成される。
触媒ユニット57の出口側開口側には多数の貫通穴58aを有するキャップ状の触媒カバー58が形成され、多数の貫通穴58a(図6参照)のうち外周付近の軸線が放射状に広がるため、排気ガスEX4も拡散するようにして第三膨張室63に排出される。第三膨張室63内で拡散した排気ガスEX4は、第二仕切板45の上面46aに形成された多数の貫通穴48a、48b(図7参照)を通って矢印EX5のように流れて第二膨張室62内に流入する。ここでは第三膨張室63から第二膨張室62への排気ガスEX5の流れ方向は、図8のような側面視で見ると直線状に見えるが、図10にて後述するように、触媒ユニット57の出口延長面と貫通穴48a、48bは左右方向にずらして配置されるため、触媒ユニット57から排出口38に至る排気ガス流路が適切に曲がるというラビリンス化されることになる。このように適度なラビリンス化を図った流路としたために、触媒ユニット57のハニカム状の多数の通路に排気ガスを均一に分散させて流すことができるので、触媒による浄化作用の効率を向上できる。
第二膨張室62内は、前ハウジング35の上面36a、前面36b(図6参照)に沿った扁平状の空間であるが、所定の容積を確保して排気の圧力波を有効に利用できるように構成している。第二膨張室62の上方であって前ハウジング35の上面36a部分には、排出口38が設けられる。排出口38の上側には***部52〜55(ここでは54と55しか見えない)を有する排気ガス規制部材50が設けられる。排気ガス規制部材50と上面36aとの間には排出口38の全体を覆うようにスパークアレスタ56(図6参照)が装着される。スリーブ64、65(図では65は見えない)は、マフラ30をシリンダ11に固定するための図示しない六角ネジ68(図6参照)を貫通させるための空間を確保する部材であって、マフラ30の前ハウジング35から後ハウジング31側に貫通するように設けられる。
前ハウジング35の前壁の面形状はスリーブ64、65(図6参照)を固定するためにシリンダ11の取り付け面と平行な面が形成されるが、カバー70の前壁71aは、ネジ74の取り付け部を除いて斜めの平面状に形成される。また、カバー70によりマフラ30内部から前方側に伝わる輻射熱を低減させるために、前ハウジング35の壁面とカバー70は所定の間隔を隔てるようにした。一方で、カバー70はスリーブ64、65の前方側の開口を塞ぐような形状とした。
図9は触媒ユニット57の形状を示す断面斜視図である。触媒ユニット57は排気ガス中の炭化水素や一酸化炭素、窒素酸化物を、触媒材料による酸化・還元反応により、窒素や水や二酸化炭素に変換させて無害化する。触媒ユニット57の金属製の外筒の内部には、軸方向に連通するセラミック又は金属製のハニカム構造体57cを配置する。ハニカム構造体57cの壁面には、触媒成分(貴金属など)を含んだスラリーを塗布して触媒コート層(図示せず)が形成される。排気ガスEX3は触媒ユニット57の入口側開口57aから流入し、ハニカム構造体57cの内部を上方向に通過しながら酸化・還元反応が行われ、出口側開口57bから排出される。この触媒によって化学反応がおこなわれた排気ガスは、非常に高温となり、一部は再燃焼が継続されて触媒ユニット57の後方側にアフターファイヤが発生することもある。そのため、出口側開口57bに多数の貫通穴58aを有する触媒カバー58を設けた。触媒カバー58は出口側開口57bからわずかな距離を隔てて所定の空間を設けながら排気ガスEX3の流路面積を制限することによって、触媒ユニット57内での浄化反応を促進させ、アフターファイヤが排気ガス流の下流側に伝達するのを抑制する。また、触媒ユニット57によって軸方向に向けられた排気ガスの流れEX3を、流れEX4のように広げるように導く。触媒カバー58は耐熱性の高い金属部材たるパンチングメタルで形成すると好ましく、触媒ユニット57の外筒部分に溶接によって固定される。
図10は第二仕切板45の上面図である。第二仕切板45の上面46aには、第三膨張室63から第二膨張室62への排気ガスの流路となる多数の貫通穴48a、48bが配置される。貫通穴48aが左右中心線D2よりも右側に配置される小径穴群であり、貫通穴48bが左右中心線D2よりも左側に配置される小径穴群である。貫通穴48a、48bは、点線で示す触媒ユニット57の投影位置57dよりも径方向外側に配置させるようにして、触媒ユニット57を通った排気ガスが軸線方向に直線状に第二膨張室62から排出されるのではなく、触媒ユニット57を通って軸線方向に向かって流れ出た排気ガスが一度上面46aに衝突して、流路を曲げられながら貫通穴48a、48bから第三膨張室63に流れ込むようにした。つまり、第二の方向視で触媒ユニット57と重ならない位置の開口率(面積当りの穴の合計面積の割合)を確保して、触媒ユニット57と重なる位置(点線57dで示す領域)の開口率をゼロとした。このように、触媒ユニット57を通った排気ガス流を第二膨張室62内でその流路を乱すことにより、ラビリンス効果を得ることができ、第三膨張室63内で発生したアフターファイヤが第二膨張室62側に伝達しにくいように構成できた。
貫通穴48a、48bは、点線で示す触媒ユニット57の投影位置57dよりも前方側、即ち触媒の中心軸を通る左右方向の仮想線D1よりも前方に多数配置して前方側の開口率を大きくし、仮想線D1よりも後方側に配置される貫通穴48a、48bの数を少なめにして後方側の開口率を小さくした。これは触媒ユニット57に流入する直前の第一膨張室61の排気ガスの流れが後方から前方に向けてであるので、触媒ユニット57の通過後には、できるだけ前方側(仮想線D1よりも前側)に排気ガスを多く流すようにすれば、触媒ユニット57における排気ガスEX3の通過部位の偏りを減らすことができるためである。尚、貫通穴48a、48bを仮想線D1よりも前側だけに配置するようにしても良いが、貫通穴48a、48bをどこにどのようにして配置するか、貫通穴48a、48bの穴径をどの位にするか、貫通穴48a、48bの総数をどのくらいにするかは、エンジンの出力特性等をも考慮して最適化すれば良い。また、第二の方向視で触媒ユニット57と重なる位置の開口率をわずかに確保するようにして、重ならない位置の開口率(面積当りの貫通穴48a、48bの合計面積の割合)が、触媒ユニット57と重なる位置の開口率よりも大きくなるようにしても良い。
貫通穴48a、48bの左右方向位置は、前後方向の仮想線D2に対し左右対称に配置した。これはマフラ30への流入口33a(図6参照)の左右方向の中心位置が仮想線D2上にあり、触媒ユニット57と流入口33aの左右方向位置が一致しているためである。尚、触媒ユニット57の位置が流入口33aの左右方向位置に対して右側又は左側にオフセットされている場合は、貫通穴48a、48bの穴の配置を左右方向に非対称にして、仮想線D2よりも右側の穴の総数又は開口率を、左側の穴の総数又は開口率と異なるようにしても良い。
貫通穴48a、48bの配置については、第二膨張室62の排気ガスの排出口38(図6参照)の位置にも影響する。図10のように上面視で見ると排出口38の位置は仮想線D1よりも後方側に配置される。従って、第二仕切板45を設ける理由が、触媒ユニット57から排出口38までの距離が長くなるようにする効果、即ちラビリンス効果を多く得るようにするには、貫通穴48a、48bを前後方向にみて仮想線D1よりも前側に多くする方が好ましい。このように、第二の方向視で触媒ユニットと重ならない位置の第二仕切板45の単位面積当たりの開口率が、触媒ユニット57と重なる位置の単位面積当たりの開口率よりも大きくなるようにすればエンジンの出力特性を高めることができる。尚、本実施例では複数の貫通穴48a、48bの穴径を均一にしたが、第二の方向視で触媒ユニット57と重なる位置からの距離によって穴径を変えるようにして、開口率を変化させて排気ガスEX5の流れの偏在を調整しても良い。
以上のように、本実施例のマフラ30は第二仕切板45を設けたことによって、触媒ユニット57を通過した排気ガスEX4の触媒作用を促進させてアフターファイヤを防止できるとともに、触媒ユニット57を通過する排気ガスEX3の偏在を減らして触媒ユニット57内のハニカム構造体57c部分を均一に通過するようにしたので、触媒コート層による化学反応を効率良く行うことができる。さらには、触媒ユニット57内のハニカム状の流路の各部をできるだけ均等に排気ガスEX3が通過するように構成できたため、触媒ユニット57の部分的な劣化を防止でき、触媒ユニット57の長寿命化を図ることができた。
図11はマフラ30の上面図である。排気ガス規制部材50に設けられる複数の***部のうち、並び方向(左右方向)にみて中心側に近い内側に2つの小さな***部53、54が設けられる。並び方向の外側には2つの大きな***部52、55が設けられる。内側の***部53、54の幅W1と高さは、外側の***部52、55の幅W2と高さに比べて十分小さく構成される。従って、内側の***部53、54による排気通路の開口面積は、外側の***部52、55による排気通路の開口面積よりも小さくなる。このように内側の***部53、54と外側の***部52、55の大きさに差を設けることに加えて、排気方向も異なるようにした。
内側の***部53、54の排気方向はそれぞれが左右方向にわずかに広がるように配置され、各排気方向の中心線のなす角度は、図11のように上面視で角度αである。一方、外側の***部52、55の排気方向の中心線のなす角度は、図11のように上面視で角度αである。ここでαはαでよりも十分大きい角度とされ、本実施例ではαが40°であり、αが10°である。以上のように配置することにより***部52〜55は扇形に配置されることになり、それらの排気通路群の開口から排出される排気ガスは、左右方向に拡散することになる。このように排気通路の開口面積が大きな第二排気通路が成す角度αを、第一排気通路が成す角度αより大きく設定したので、排気ガス流同士がより互いに混合しにくくなり、各排気ガス流が外気と混合されるので排気ガス温度を迅速に低減させることができる。また排出される排気ガスの流量は、開口面積の差から内側の***部53、54からの排気流の圧力損失が大きい(流路抵抗が大きい)ため流量が低下し、外側の***部52、55からの排気流の圧力損失が小さい(流路抵抗が小さい)ため流量が増加する。このような排気ガスの拡散状況は、設置スペースの関係からマフラ30のサイズが制約され、排気ガス規制部材50の大型化が困難なエンジン作業機においては効果的な構成となる。つまり小さい排気ガス規制部材50であっても、排気ガスを複数方向に向けて効果的に拡散させながら排出することができるからである。また、複数の***部52〜55を1枚の金属プレート51のプレス加工によって容易に形成できるので、製造コストの上昇もわずかである。さらには形状の異なる排気ガス規制部材50を複数準備するだけで、様々なエンジンカバー、マフラカバーを有するエンジン作業機に対応させたマフラを実現できるので、マフラのボディ部分の共通部品化を図ることができる。
図12はマフラ30の上面図であって、排気ガス規制部材50を取りつける前の状態を示す図である。図6にて説明したように、排気ガス規制部材50が取り付けられる前ハウジング35の上側の上面36aには、第二膨張室62(図7参照)から排気ガスを排出するための開口穴、即ち排出口38が設けられる。排出口38の後方縁は左右方向に直線状に形成されるが、前方縁は、扇状に配置された***部52〜55に対応して扇状の外縁形状に近い形状とされる。排出口38の前縁は、中央部38bが左右方向に直線状に形成されるが、その両側部38a、38cは左右中心よりも外側に行くにつれて後方側に後退するような外縁とされる。さらに、排出口38の前縁が、上面36aよりも内側に窪ませた折曲部39a〜39cの後縁部分によって画定される。
左右中央に配置される折曲部39bは、前縁39e及び後縁(排出口38の前縁38b)が左右方向に延びる上面視で略長方形の平面部分であって、前縁39eから下側(マフラ30の内側)に向けて折り曲げられる。折曲部39a、39cは折曲部39bの両側に連結される面であり、上面視で略長方形の斜面にて形成される。折曲部39a〜39bはそれら長辺方向が排気方向と略直交するように配置される。折曲部39a、39cの前縁39d、39fは、外側に行くにつれて後方側に後退するような位置関係とされる。中央の折曲部39bに対する左右の折曲部39a、39cの後退角は***部52、55からの排気方向に沿った面としている。そして折曲部39a、39cの左右中央線の鉛直線は図に示すように角度αで開くように配置される。ここでは角度αは、外側の排気通路の排気方向がなす角度α(40°)に対応するように傾斜方向が形成され、ここでは角度αよりもやや小さい35°に設定されている。
以上説明したように、本実施例によればマフラ30の内部に遮蔽板の役割を果たす第二仕切板45を設けて、触媒ユニット57から排出口38に至る排気ガス流路をラビリンス化しつつ、貫通穴48a、48bによってその流路を調整することで、触媒全体を満遍なく反応させることができるようになった。また、第二仕切板45に切り欠きではなくて、多数の小径の貫通穴48a、48bを設けたことで、排気口から炎が噴出すことを抑制し、また排気ガスの流速を抑え騒音を低減することができる。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施例では2サイクルエンジンに装着されるマフラとして説明したが、エンジンの種類は2サイクルだけに限定されず、4サイクルエンジンであっても良い。また、作業機の種類は任意であり、チェンソーだけでなく、カッタ、ブロワ、芝刈機、送風機、照明機器、音響機器、発電機器等の作業機器を稼働させるためのエンジンに広く適用できる。
1…チェンソー、2…メインハウジング、3…エンジンカバー、4…リヤハンドル、5…フロントハンドル、6…ハンドルガード、7a…スロットルレバー、7b…ロックレバー、8…ファンカバー、8a…風窓、9…サイドカバー、10…エンジン、11…シリンダ、11a…排気ポート、11b…吸気口、12…ピストン、13…コンロッド、14…クランクケース、17…ガイドバー、20…点火プラグ、21…気化器、23…スパイク、24…マフラガスケット、25…燃料タンク、25a…燃料キャップ、26…フィルタエレメント、27…スタータハンドル、28…エアクリーナカバー、29…オイルタンク、29a…オイルキャップ、30…マフラ、31…後ハウジング、31b…カシメ部、32a…底面、32b…後側面、32c…右側面、32d…左側面、33a…流入口、33b,33c…貫通穴、34…取付プレート、34a…開口、34b,34c…貫通穴、35…前ハウジング、36a…上面、36b…前面、36c…右側面、36d…左側面、36e,36f…ナット固定穴、37a,37b…貫通穴、38…排出口、38a,38c…(前縁の)両側部、38b…(前縁の)中央部、39a〜39c…折曲部(窪み部)、39d,39e,39f…前縁、40…第一仕切板、41a…底面、41b…後面、41c…右側面、41d…左側面、41e,41f…段差部、42,42a〜42d…外縁部、43…貫通穴44a,44b…貫通穴、45…第二仕切板、46a…上面、46b…前面、46c…右側面、46d…左側面、47a,47e…外縁平面部、47b〜47d,47f,47g…折り曲げ部、48a,48b…貫通穴、49a〜49c…貫通穴、50…排気ガス規制部材、51…金属プレート、51a,51b…取付面、51c…切り抜き部分、52〜55…***部、…52a〜55a…切欠き、56…スパークアレスタ56a…貫通穴、57…触媒ユニット、57a…入口側開口、57b…出口側開口、57c…ハニカム構造体、57d…(触媒の)投影位置、58…触媒カバー、58a…貫通穴、59a…ネジ、59b…ナット、61…第一膨張室、62…第二膨張室、63…第三膨張室、64、65…スリーブ、64a,65a…前端側開口面、64b,65b…フランジ部、64c,65c…後端側閉鎖面、68…六角ネジ、70…カバー、71a…前壁、71b…上側部分71c,71d…覆い部、72…ネジ座、72a…貫通穴、74…ネジ、75…ナット、76…取付部材、76a,76b…貫通穴、EX1〜EX7、EX7A、EX7B…排気ガスの流れ、a1,a2,a3…排気通路角度

Claims (15)

  1. 前ハウジングと後ハウジングとからなる箱状の外殻を構成し、前記前ハウジングに排気ガスの排出口を設け、前記後ハウジングに排気ガスが通過する流入口を設け、前記後ハウジングがエンジンのシリンダに固定されるようにしたマフラであって、
    前記前ハウジングと前記後ハウジングとの間に介在し、前記外殻内を第一膨張室及び第二膨張室に分割する第一仕切板と、
    排気ガスを前記第一仕切板を貫通するように通過させる円筒状の触媒ユニットと、
    前記触媒ユニットから前記排出口までの経路に配置され、前記触媒ユニットの軸線方向と交差する方向に延びて前記軸線方向視一部が前記触媒ユニットと重なる第一の面を含む、第二仕切板と、を備え、
    前記第二仕切板は、前記軸線方向視で前記触媒ユニットと重ならない位置の開口率が前記触媒ユニットと重なる位置の開口率よりも大きくなるように、前記一の面に複数の開口が形成されることを特徴とするマフラ。
  2. 前記第一仕切板は第一の凹部を有し、前記第二仕切板は前記第一の凹部と逆向きに窪んだ第二の凹部が形成され、前記第一の凹部と前記第二の凹部とを合わせることによって、前記外殻の内部に第三膨張室を画定する内殻を形成することを特徴とする請求項1に記載のマフラ。
  3. 前記第一仕切板は、前記第一の凹部の底面に前記触媒ユニットを貫通させて固定する貫通穴を有し、
    前記第二仕切板は、前記第二の凹部の上面に前記複数の開口を形成し、
    前記第二仕切板は、前記第一仕切板に固定されることを特徴とする請求項2に記載のマフラ。
  4. 前記前ハウジングと前記後ハウジングの接合面は、箱状の前記外殻の角部を通るように斜めに配置され、
    前記前ハウジングは上面と前面と、これらに接する略三角形の2つの側面を有し、
    前記後ハウジングは底面と後面と、これらに接する略三角形の2つの側面を有し、
    前記接合面に配置される前記第一仕切板は、前記第三膨張室の底面であって前記後ハウジングの前記底面と並行に配置される底板が形成され、
    前記第二仕切板は、前記前ハウジングの前記上面と対向する上面が形成されることを特徴とする請求項3に記載のマフラ。
  5. 前記前ハウジングの上面であって、前記シリンダに近い側に前記排出口を形成し、
    前記第二仕切板に形成される前記複数の開口は多数の小径の貫通孔で形成され、前記触媒ユニットの中心軸線よりも反シリンダ側に多く配置されることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載のマフラ。
  6. 前記第二仕切板は、前記前ハウジングと前記後ハウジングに非接触状態にて前記第一仕切板に固定されることを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載のマフラ。
  7. 前記触媒ユニットの入口側開口面と前記後ハウジングの底面との間隔dは、前記流入口と前記第三膨張室との間隔dよりも小さくなるように構成されることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載のマフラ。
  8. 前記触媒ユニットの入口側開口面と前記後ハウジングの底面との間隔dは、前記シリンダの排気ポートの開口高さHよりも小さいことを特徴とする請求項2から7のいずれか一項に記載のマフラ。
  9. 前記触媒ユニットの出口側開口面と第二仕切板の上面との間隔dは、前記触媒ユニットの軸方向長さLよりも小さくされることを特徴とする請求項2から8のいずれか一項に記載のマフラ。
  10. 前記触媒ユニットは、円筒部と、該円筒部の内側に配置されるものであって触媒成分を含んだ触媒コート層が形成されるハニカム構造部を有し、
    前記円筒部の出口側開口に、多数の穴の開いた金属製のキャップ部が固定されることを特徴とする請求項2から9のいずれか一項に記載のマフラ。
  11. 前記キャップ部は、前記第三膨張室側の開口から所定の距離を隔てるように配置された湾曲された板状の部材であって、板状の部材には多数の貫通孔が形成されることを特徴とする請求項10に記載のマフラ。
  12. 前記キャップ部において、前記多数の貫通孔の軸方向が拡径する方向に広がるようにしたことを特徴とする請求項10又は11に記載のマフラ。
  13. 前記流入口は、前記軸線方向と直交する前後方向において前記触媒ユニットの後方側に配置されて、前記後方側から前記触媒ユニットに排ガスを流入させ、
    前記複数の開口は、前記軸線方向と及び前記前後方向と直交する左右方向において、前記触媒ユニットの両側を含んで配置され、
    前記複数の開口は、前記軸方向視で前記触媒ユニットから前記左右方向にずれた位置の開口率が、前記触媒ユニットと重なる位置の開口率よりも大きくなるように形成される、ことを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載のマフラ。
  14. 請求項1から1のいずれか一項に記載の前記マフラを前記シリンダに取り付けたエンジンと、前記エンジンの駆動力より駆動する先端工具と、を有するエンジン作業機。
  15. 前ハウジングと後ハウジングの分割面に、第一仕切板と第二仕切板を配置することにより第一から第三膨張室を区画し、前記後ハウジングがエンジンのシリンダに固定されるマフラであって、
    前記第一から第三膨張室への排気ガスの流入方向が前記エンジンのシリンダの軸線方向にむけて下から上方向になるように前記膨張室が配置され、
    前記第一膨張室から前記第三膨張室への通路に円柱状の触媒を設け、
    前記触媒が排気ポートよりも下方になるように片寄せ配置したことを特徴とするマフラ。
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