JP6795008B2 - 鋼矢板の製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鋼矢板の製造装置及び製造方法に関する。
鋼矢板は、一般的に、一対の継手部を備え、複数枚の鋼矢板の継手部を繋ぎ合せることで、港湾や河川などの護岸工事や山止めに用いられる。
この鋼矢板には、図14(a)に示すU形鋼矢板101、図14(b)に示すハット形鋼矢板201、及び図14(c)に示す直線形鋼矢板301等がある。ここで、U形鋼矢板101は、図14(a)に示すように、長手方向(図14(a)において紙面に対して直交する方向)に直交する断面がU形形状の鋼矢板であり、長手方向かつ長手方向に直交する水平の左右方向に延びるウェブ102と、ウェブ102の左右方向の両端に接続された一対のフランジ103と、各フランジ103の先端に接続された一対の継手部104とを備えている。各フランジ103は、ウェブ102の左右方向端部からウェブ102の下方に向けて外方に傾斜するように形成されている。また、ハット形鋼矢板201は、図14(b)に示すように、長手方向に直交する断面がハット形形状の鋼矢板であり、長手方向かつ左右方向に延びるウェブ202と、ウェブ202の左右方向の両端に接続された一対のフランジ203と、各フランジ203の先端に接続された一対の腕部204と、各腕部204の先端に接続された左右点対称形状の一対の継手部205とを備えている。各フランジ203は、ウェブ202の左右方向端部から下方に向けて外方に傾斜するように形成され、各腕部204は、ウェブ202と平行に延びている。また、直線形鋼矢板301は、図14(c)に示すように、長手方向に直交する断面が直線状の鋼矢板であり、長手方向かつ左右方向に直線状に延びるウェブ302と、ウェブ302の左右方向の両端に接続された一対の継手部303とを備えている。
これら鋼矢板は、一般的に次のような工程で素材から製品形状に熱間圧延される。先ず、素材鋼片を加熱炉で所定温度に加熱した後、複数の孔型ロールを用いて、断面形状が製品形状に類似した形状の被圧延材に粗造形する(粗圧延工程)。この粗圧延工程では、複数パスのリバース圧延が行われる。次いで、複数の孔型ロール用いて、粗造形された被圧延材に対し中間圧延を行う(中間圧延工程)。この中間圧延工程においても、複数パスのリバース圧延が行われる。複数の圧延機で一つの材料を同時に圧延するタンデム圧延が実施される場合もある。最後に、複数の孔型ロールを用いて、中間圧延された被圧延材を目標製品寸法をもつ断面を有する製品形状に仕上圧延する(仕上圧延工程)。この仕上圧延工程においても、複数パスのリバース圧延が行われる。
ここで、鋼矢板の圧延で使用する孔型ロールは、例えば、図15に示されている。孔型ロール401においては、上圧延ロール402の周面に形成された溝と下圧延ロール403の周面に形成された溝とを上下に対向配置することにより孔型404を形成し、この孔型404をロール軸方向に沿って複数配列しているのが一般的である。前述した粗圧延、中間圧延、及び仕上圧延では、複数の孔型404がロール軸方向に配列されている孔型ロール401を使用することから、圧延機の幅方向(孔型ロール401の軸方向)の中心からずれた位置で圧延を実施することになる。このため、荷重が圧延機の幅方向の中心からずれた位置に加わるので、圧延機の幅方向左右のハウジングに異なる大きさの力が加わることなる。圧延機の幅方向左右のハウジングに異なる大きさの力が加わると、幅方向左右のハウジングの伸びが異なるので、材料の幅方向左右の圧下量が異なり、図16に示すように、圧延後の鋼矢板501に長手方向に沿った左右方向の曲がりが発生する。
曲がりが生じた鋼矢板501は、プレス機等を用いてまっすぐに矯正する必要があり、矯正費用が発生すると同時に、出荷までの時間が長くなり、納期遅れ等の問題が生じる。
このため、従来にあっては、鋼矢板の曲がりを抑制するための技術が提案されている。特許文献1は、ロール対に刻設された一連の孔型を用いて被圧延材を圧延及び曲げ加工することにより、両側の腕部に非対称断面形状の継手対を有する非対称ハット型断面材(ハット形鋼矢板)を製造する方法であり、一連の孔型のうち非対称ハット型断面材を最終的に成型する仕上孔型を除く一部または全部の孔型を、その腕圧下部が仕上孔型の腕圧下部とは異なる方向に傾斜された腕傾斜孔型とし、この腕傾斜孔型によって被圧延材を圧延して中間断面材を成型した後、仕上孔型によって中間断面材の継手対を曲げ加工して非対称ハット型断面材を成型するものである。
特開2006−305606号公報
しかしながら、この従来の特許文献1に示す非対称ハット型断面材の製造方法では、以下の問題点があった。
即ち、特許文献1に示す非対称ハット型断面材の製造方法の場合、仕上孔型を除く孔型の形状を工夫することによって粗圧延及び中間圧延における非対称ハット型断面材の曲がりを抑制し、結果として仕上圧延後の非対称ハット型断面材の曲がりを抑制しているが、圧延機の幅方向左右のハウジングに異なる力が加わったことによる非対称ハット型断面材の曲がりの対策がなされていない。つまり、仕上孔型を除く孔型の形状を工夫するのみでは、圧延機の幅方向左右のハウジングに異なる力が加わったことによる非対称ハット型断面材の曲がりを適切に抑制することができない。このため、仕上圧延後の非対称ハット型断面材の曲がりを適切に抑制することができない。
従って、本発明はこの従来の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、仕上圧延後の鋼矢板の曲がりを適切に抑制することができる鋼矢板の製造装置及び製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る鋼矢板の製造装置は、加熱炉で加熱された素材鋼片を断面形状が製品形状に類似した形状の被圧延材に粗造形する粗圧延機と、粗造形された被圧延材を中間圧延する中間圧延機と、中間圧延された被圧延材を製品形状に仕上圧延する仕上圧延機とを備えた鋼矢板の製造装置であって、前記粗圧延機の出側、前記中間圧延機の出側及び前記仕上圧延機の出側の少なくとも1つに設置された曲がり測定装置であって、レベリング量設定部で設定されたレベリング量に基づいた圧下量で前記曲がり測定装置の入側直近の粗圧延機、中間圧延機あるいは仕上圧延機で圧延された前記被圧延材の長手方向に沿った曲がりの曲率を測定する曲がり測定装置と、該曲がり測定装置によって測定された曲率に基づいて、前記レベリング量設定部で設定されたレベリング量を補正して前記曲率が減少するようなレベリング量補正値を算出するレベリング量補正部と、該レベリング量補正部で算出した前記レベリング量補正値に基づいた圧下量で前記曲がり測定装置の入側直近の粗圧延機、中間圧延機あるいは仕上圧延機における圧延が行われるように前記曲がり測定装置の入側直近の粗圧延機、中間圧延機あるいは仕上圧延機の圧下装置を制御する圧下制御部とを備えていることを要旨とする。
また、本発明の別の態様に係る鋼矢板の製造方法は、加熱炉で加熱された素材鋼片を粗圧延機により断面形状が製品形状に類似した形状の被圧延材に粗造形する粗圧延工程と、粗造形された被圧延材を中間圧延機により中間圧延する中間圧延工程と、中間圧延された被圧延材を仕上圧延機により製品形状に仕上圧延する仕上圧延工程とを含む鋼矢板の製造方法であって、前記粗圧延工程、前記中間圧延工程、及び前記仕上圧延工程の少なくとも1つの工程の後、前記粗圧延機の出側、前記中間圧延機の出側及び前記仕上圧延機の出側の少なくとも1つに設置された曲がり測定装置によって、レベリング量設定部で設定されたレベリング量に基づいた圧下量で前記曲がり測定装置の入側直近の粗圧延機、中間圧延機あるいは仕上圧延機で圧延された前記被圧延材の長手方向に沿った曲がりの曲率を測定する曲がり測定ステップと、該曲がり測定ステップによって測定された曲率に基づいて、前記レベリング量設定部で設定されたレベリング量を補正して前記曲率が減少するようなレベリング量補正値を算出するレベリング量補正ステップと、該レベリング量補正ステップで算出した前記レベリング量補正値に基づいた圧下量で前記曲がり測定装置の入側直近の粗圧延機、中間圧延機あるいは仕上圧延機における圧延が行われるように前記曲がり測定装置の入側直近の粗圧延機、中間圧延機あるいは仕上圧延機の圧下装置を制御する圧下制御ステップとを含むことを要旨とする。
本発明に係る鋼矢板の製造装置及び製造方法によれば、仕上圧延後の鋼矢板の曲がりを適切に抑制することができる鋼矢板の製造装置及び製造方法を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る鋼矢板の製造装置である鋼矢板の熱間圧延設備の概略構成図である。 仕上圧延における最終パスを鋼矢板とともに説明ずるための図である。 圧延機のレベリング量について説明するための図である。 曲がり測定装置の概略構成図である。 幅方向輝度分布算出手段による斜影変換処理の例を説明するもので、(a)は撮像手段で撮像され、幅方向算出手段に取りこまれた画像を示す図、(b)は当該画像を鋼矢板の真上から見た真上画像に斜影変換処理した後の画像を示す図である。 幅方向輝度分布算出手段による幅方向輝度分布算出処理の例を説明するもので、(a)は図5(b)と同様に斜影変換処理した後の画像を示す図、(b)は(a)におけるA−A線に沿って切断した断面における幅方向輝度分布を示すグラフである。 屈曲部位検出手段による屈曲部位検出処理の例を説明するもので、図6(b)で示した幅方向輝度分布を示すグラフにおいて屈曲部位検出処理の例を示している。 曲がりプロフィール及び曲率算出手段による曲がりプロフィール算出処理の例を説明するもので、鋼矢板の長手方向位置に対する曲がり(曲がりプロフィール)を示すグラフである。 仕上圧延制御部でのレベリング制御の手順を示すフローチャートである。 図9に示すフローチャートにおけるステップS5(曲がり測定ステップ)の手順を示すフローチャートである。 図10に示すフローチャートにおけるステップS54(幅方向輝度分布算出ステップ)の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る鋼矢板の製造装置である鋼矢板の熱間圧延設備の概略構成図である。 本発明の第3実施形態に係る鋼矢板の製造装置である鋼矢板の熱間圧延設備の概略構成図である。 鋼矢板委の種類を説明するもので、(a)はU形鋼矢板の断面図、(b)はハット形鋼矢板の断面図、(c)は直線形鋼矢板の断面図である。 孔型ロールを説明するための図である。 鋼矢板の曲がりを説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。また、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
(第1実施形態)
図1には、本発明の第1実施形態に係る鋼矢板の製造装置である鋼矢板の熱間圧延設備の概略構成が示されており、熱間圧延設備1は、鋼矢板としての図14(b)に示すハット形鋼矢板201を熱間圧延して製造するものである。この熱間圧延設備1は、上流側から下流側に向けて順に、加熱炉2、粗圧延機3、中間圧延機4、仕上圧延機5及びホットソー6を備えている。中間圧延機4は、2台の圧延機をタンデムに配置して構成されている。
加熱炉2は、連続鋳造された素材鋼片であるスラブやブルームを所定の温度に加熱する。粗圧延機3は、複数の孔型ロールを用いて、断面形状が製品形状に類似した形状の被圧延材に粗造形する。この粗圧延工程では、複数パスのリバース圧延が行われる。中間圧延機4は、複数の孔型ロール用いて、粗造形された被圧延材に対し中間圧延を行う。また、仕上圧延機5は、孔型ロールを用いて、中間圧延された被圧延材を目標製品寸法をもつ断面を有する製品形状のハット形鋼矢板201(図14(b)参照)に仕上圧延する。仕上圧延機5における孔型ロールには、具体的には、孔型K2(図示せず)と孔型K1(図2参照)とが形成される。そして、仕上圧延においては、3パスのリバース圧延が行われ、1パス目の往路において孔型K2による水平圧延を行い、2パス目の復路において孔型K1による水平圧延を行い、最後の3パス目の往路において孔型K1による爪部205aの曲げを行う。
そして、ホットソー6は、圧延で延ばされた製品を熱間で所定の長さに切断する。
ここで、粗圧延機3は、図1に示すように、粗圧延機3におけるレベリング量を調整する圧下装置DP3を備え、中間圧延機4は、中間圧延機4におけるレベリング量を調整する圧下装置DP4を備え、仕上圧延機5は、仕上圧延機5におけるレベリング量を調整する圧下装置DP5を備えている。
レベリング量とは、各粗圧延機3、中間圧延機4、仕上圧延機5における圧下位置の開度差である。すなわち、図3に示すように、上圧延ロールA及び下圧延ロールBの軸方向右側をOP(作業)側、軸方向左側をDR(駆動)側とすると、OP側圧下位置GOPは、下圧延ロールBの上面と上圧延ロールAの下面を基準面としたときのOP側のチョック位置の開度である。また、DR側圧下位置GDRは、下圧延ロールBの上面と上圧延ロールAの下面を基準面としたときのDR側のチョック位置での開度である。そして、レベリング量Lνとは、OP側圧下位置GOPとDR側圧下位置GDRとの差であり、本実施形態の場合、OP側が大きい場合をプラス、DR側を大きい場合をマイナスとしている。
そして、粗圧延機3の圧下装置DP3は、圧下装置DP3による粗圧延機3におけるレベリング量Lνの調整を制御する粗圧延制御部7に接続されている。中間圧延機4の圧下装置DP4は、圧下装置DP4による中間圧延機4におけるレベリング量Lνの調整を制御する中間圧延制御部8に接続されている。また、仕上圧延機5の圧下装置DP5は、圧下装置DP5による仕上圧延機5におけるレベリング量Lνの調整を制御する仕上圧延制御部9に接続されている。これら粗圧延制御部7、中間圧延制御部8及び仕上圧延制御部9は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の演算処理装置によって実現されるものであり、例えば、CPU、ROM、RAMなどを主要構成部品としているとともに、上位コンピュータ100に接続されて情報のやり取りが可能となっている。
粗圧延制御部7は、上位コンピュータ100から圧延する鋼材の鋼種、粗圧延前の鋼材の寸法、粗圧延前の鋼材の板幅方向の温度、粗圧延機3のOP側及びDR側のミル剛性等の情報を取得し、それら取得した情報から粗圧延機3の出側で被圧延材の曲がりが生じないような粗圧延機3におけるレベリング量Lνを算出し、算出したレベリング量Lνに基づいた圧下量で粗圧延機3における圧延が行われるように粗圧延機3の圧下装置DP3を制御する。
中間圧延制御部8は、上位コンピュータ100から圧延する鋼材の鋼種、粗圧延後の鋼材の寸法、粗圧延後の鋼材の板幅方向の温度、中間圧延機4のOP側及びDR側のミル剛性等の情報を取得し、それら取得した情報から中間圧延機4の出側で被圧延材の曲がりが生じないような中間圧延機4におけるレベリング量Lνを算出し、算出したレベリング量Lνに基づいた圧下量で中間圧延機4における圧延が行われるように中間圧延機4の圧下装置DP4を制御する。
また、仕上圧延制御部9は、仕上圧延後の鋼矢板(被圧延材)の長手方向に沿った左右方向の曲がりを確実に抑制するために、レベリング量設定部91の他に、レベリング量補正部92と、圧下制御部93とを備えている。
また、仕上圧延機5の出側には、仕上圧延後の鋼矢板(被圧延材)の長手方向に沿った左右方向の曲がりを確実に抑制するために、レベリング量設定部91で設定されたレベリング量に基づいた圧下量で仕上圧延機5で圧延された鋼矢板(被圧延)材の長手方向に沿った曲がりの曲率を測定する曲がり測定装置10が設置されている。
先ず、曲がり測定装置10について、図2及び図4乃至図8を参照して説明する。この曲がり測定装置10は、仕上圧延機5から搬送されるハット形鋼矢板201(図2及び図14(b)参照)の曲がりの曲率を測定するものであり、本実施形態にあっては、図4に示すように先端から尾端までの長さが10mのハット形鋼矢板201の長手方向に沿った曲がりを測定するようになっている。
ここで、先ず、図2を参照して曲がりの測定対象について説明する。ハット形鋼矢板201は、前述したように、長手方向(図2において紙面に対して直交する方向)に直交する断面がハット形形状の鋼矢板であり、長手方向かつ長手方向に直交する水平の左右方向(図2における左右方向)に延びるウェブ202と、ウェブ202の左右方向の両端に接続された一対のフランジ203と、各フランジ203の先端に接続された一対の腕部204と、各腕部204の先端に接続された左右点対称形状の一対の継手部205とを備えている。そして、各フランジ203は、ウェブ202の左右方向端部からに下方に向けて外方に傾斜するように形成され、各腕部204は、ウェブ202と平行に延びている。図2において、符号5aは上圧延ロール、5bは下圧延ロール、K1は孔型K1である。
このハット形鋼矢板201において、どこを測定すれば正確な曲がりを測定できるかについて述べると、先ず、継手部205の最外側部分は鋼材と搬送ローラ20(図4参照)との温度差が大きいため、温度差を利用する検出手段による検出は容易である。しかし、ハット形鋼矢板201の仕上圧延における最終パスの圧延は、図2に示すように主に継手部205の爪部205aの曲げを行う圧延である。図2において、斜線でハッチングした部分が最終パス圧延後のハット形鋼矢板201の断面形状であり、破線が最終パス圧延前の継手部205の断面形状である。最終の数パスの爪部205aの曲げを行う圧延では、それまでに形成した爪部205aの材の厚さ等のばらつきによって、爪部205aの曲げの程度にもばらつきが生じる。このため、ハット形鋼矢板201の長手方向に沿った継手部205の最外側部分の幅方向位置変化と、ハット形鋼矢板201の長手方向に沿った全体的な曲がりと必ずしも一致するわけではない。従って、継手部205の最外側部分は、曲がりを測定する際の測定対象としては妥当ではない。
一方、ハット形鋼矢板201において、ウェブ202とフランジ203との接続部分である肩部や、フランジ203と腕部204との接続部分は、ウェブ202からフランジ203にかけて屈曲あるいはフランジ203から腕部204にかけて屈曲し、ウェブ202とフランジ203との境界あるいはフランジ203と腕部204との境界に位置し、厚みが周囲よりも厚く、温度が高いため最も輝度値が高くなる。このため、ウェブ202とフランジ203との接続部分である肩部などの屈曲部位は、温度差を利用する検出手段による検出は容易である。また、当該屈曲部位は、圧延時において、図2に示すように、全ての面を上圧延ロール5a及び下圧延ロール5bに拘束されているため、曲がりとの相関が強いと考えられる。このため、ハット形鋼矢板201において屈曲部位を測定対象とすることが好ましい。本実施形態にあっては、ウェブ202とフランジ203との接続部分である肩部を屈曲部位mとして測定対象とした。
そして、本実施形態にあっては、測定対象となる屈曲部位mをハット形鋼矢板201の長手方向の全長わたって検出し、ハット形鋼矢板201の長手方向に沿った左右方向の曲がりの曲率を測定するために、曲がり測定装置10は、図4に示すような構成を備えている。
即ち、曲がり測定装置10は、撮像装置11と、画像処理装置12とを備えている。
撮像装置11は、仕上圧延機5から出て複数の搬送ローラ20によって搬送されてくるハット形鋼矢板201を上方から撮像するものであり、パスラインの上方であって搬送ローラ20の胴長方向中央部(左右方向中央部)直上で、パスラインからの高さhが5mの位置に、パスライン方向に数十m視野の胴長方向にハット形鋼矢板201の全幅が入る視野が確保できるように、配置されている。撮像装置11は、例えば、圧延機のハウジング上部や製造ラインを幅方向に横切るための上方通路などに固定されている。そして、撮像装置11は、撮像した画像(ハット形鋼矢板201を上方から見た画像)を画像処理装置12に対して出力する。
撮像装置11としては、CCDあるいはCMOS等のエリアセンサカメラを用いることができる。撮像装置11は、長手方向の視野Lが20m、長手方向に直交する水平の左右方向の視野Wが10mとなるようにカメラ及びレンズの選定、機器配置が行われる。
本実施形態の場合、ハット形鋼矢板201の先端から尾端までの長さが20m、撮像装置11の長手方向の視野Lが20mで同じであるため、撮像装置11の長手方向の視野の下端に対応するパスラインの側方位置にハット形鋼矢板201の先端検出用センサ17を設置し、撮像装置11の長手方向の視野の上端に対応するパスラインの側方位置にハット形鋼矢板201の尾端検出用センサ18を設置している。そして、先端検出用センサ17及び尾端検出用センサ18のそれぞれはトリガ回路19に接続され、トリガ回路19は撮像装置11接続されている。そして、先端検出用センサ17がハット形鋼矢板201の先端を検出してOFFから切り替わってON信号を発するともに、尾端検出用センサ18がハット形鋼矢板201の尾端を検出してOFFから切り替わってON信号を発した場合に、トリガ回路19がトリガ信号を撮像装置11に送出し、撮像装置11がハット形鋼矢板201の撮像を行う。これにより、撮像装置11による1回の撮像でハット形鋼矢板201の長手方向の全長を撮像することができる。先端検出用センサ17がハット形鋼矢板201の先端を検出してOFFから切り替わってON信号を発するともに、尾端検出用センサ18がハット形鋼矢板201の尾端を検出してOFFから切り替わってON信号を発した場合には、後述するステップS51(検出ステップ)で撮像装置11の長手方向の視野L内に「鋼矢板あり」とされる。
なお、ハット形鋼矢板201の先端から尾端までの長さが撮像装置11の長手方向の視野Lよりも長い場合には、先端検出用センサ17及び尾端検出用センサ18のそれぞれの設置位置を変えずに、先端検出用センサ17がハット形鋼矢板201の先端を検出してOFFから切り替わってON信号を発するともに、尾端検出用センサ18がハット形鋼矢板201の尾端を検出せずにOFF信号を発しているときに、トリガ回路19がトリガ信号を撮像装置11に送出し、撮像装置11がハット形鋼矢板201の撮像を行う。そして、尾端検出用センサ18がハット形鋼矢板201の尾端を検出してOFFから切り替わってON信号を発するまで、撮像装置11がハット形鋼矢板201の撮像を周期的に行い、複数の画像を撮像するようにすればよい。
また、ハット形鋼矢板201の先端から尾端までの長さが撮像装置11の長手方向の視野Lよりも短い場合には、ハット形鋼矢板201の先端から尾端までの長さが撮像装置11の長手方向の視野Lと同じ場合と同様の処理により、撮像装置11がハット形鋼矢板201の撮像を行えばよい。
また、画像処理装置12は、撮像装置11によって撮像されたハット形鋼矢板201の画像(ハット形鋼矢板201を上方から見た画像)を画像処理し、その画像に基づいてハット形鋼矢板201の長手方向に沿った曲がりプロフィール及び曲率を算出するものである。
このため、画像処理装置12は、撮像装置11によって撮像された画像からハット形鋼矢板201の長手方向の一定間隔の複数断面における幅方向輝度分布を算出する幅方向輝度分布算出手段13と、幅方向輝度分布算出手段13で算出した幅方向輝度分布から屈曲部位mを検出する屈曲部位検出手段14と、屈曲部位検出手段14で検出した屈曲部位mの幅方向位置を長手方向に繋ぎ合せることでハット形鋼矢板201の長手方向に沿った曲がりプロフィールを算出するとともに、曲がりプロフィールから曲率を算出する曲がりプロフィール及び曲率算出手段15とを備えている。画像処理装置12は、幅方向輝度分布算出手段13、屈曲部位検出手段14及び曲がりプロフィール及び曲率算出手段15の各機能をコンピュータソフトウェア上でプログラムを実行することで実現するための演算処理機能を有するコンピュータシステムである。そして、このコンピュータシステムは、ROM,RAM,CPU等を備えて構成され、ROM等に予め記憶された各種専用のプログラムを実行することにより、前述した各機能をソフトウェア上で実現する。
ここで、幅方向輝度分布算出手段13は、先ず、撮像装置11によって撮像された画像を取り込む。撮像装置11によって撮像された画像は、撮像装置11の受光軸がパスラインとのなす設置角度が0°〜90°程度となるように配置されていることから、ハット形鋼矢板201を上方から撮像するといっても、図5(a)に示すように、斜め上からの撮像画像となり、視野下端の横画素の幅が視野上端の横画素の幅よりも大きくなったり、直上からの撮像画像の場合は、パスライン方向の視野中央の横画素の幅が視野上端および視野下端の横画素の幅よりも大きくなったりする。このため、幅方向輝度分布算出手段13が取りこむ画像も、視野下端の横画素の幅が視野上端の横画素の幅よりも大きくなっている。
このため、幅方向輝度分布算出手段13は、取りこんだ画像を、図5(b)に示すように、斜影変換処理を行う。この斜影変換処理に際し、予め登録しておいたカメラ視野内の画素位置と実距離の座標とを用いて斜め上からの撮像画像を真上からの真上画像に変換する。この斜影変換処理により、後に述べる幅方向輝度分布の算出を適切に行うことができる。
次いで、幅方向輝度分布算出手段13は、斜影変換処理を行った画像からハット形鋼矢板201の長手方向の一定間隔の複数断面における幅方向輝度分布を算出する。
斜影変換処理を行った画像は、例えば、図6(a)に示すようになっており、ハット形鋼矢板201の長手方向の所定位置のA−A線に沿って切断した断面における幅方向輝度分布は、図6(b)に示すようになる。この輝度分布は、グレースケール画像上の画素毎に256諧調の輝度値(濃淡値)をハット形鋼矢板201の幅方向(左右方向)にプロットしたものである。幅方向輝度分布算出手段13は、ハット形鋼矢板201の長手方向の一断面における幅方向輝度分布のみならず、長手方向の一定間隔の複数断面における幅方向輝度分布を算出する。幅方向輝度分布算出手段13は、幅方向輝度分布の算出結果を屈曲部位検出手段14に対して出力する。なお、幅方向輝度分布算出手段13が幅方向輝度分布を算出するハット形鋼矢板201の長手方向の一定間隔は、特に定めるものではないが、当該一定間隔を短くすればするほど、ハット形鋼矢板201の長手方向に沿った曲がりの測定精度が向上する。
そして、屈曲部位検出手段14は、幅方向輝度分布算出手段13で算出した幅方向輝度分布から屈曲部位mを検出する。ここで、図7には、図6(b)で示した幅方向輝度分布を示すグラフにおいて屈曲部位検出処理の例が示されている。本実施形態において、測定対象としての屈曲部位mであるハット形鋼矢板201の肩部は、ウェブ202とフランジ203との境界に位置し、厚みが厚く、温度が高いため最も輝度値が高くなる。算出した幅方向輝度分布から屈曲部位mを検出するため、輝度分布のピーク値を検出する。そのピーク値の幅方向位置が屈曲部位mの幅方向位置として検出される。屈曲部位検出手段14は、長手方向の一定間隔の複数断面における屈曲部位mの幅方向位置を検出する。そして、屈曲部位検出手段14は、検出した複数断面における屈曲部位mの幅方向位置を曲がりプロフィール及び曲率算出手段15に対して出力する。
また、曲がりプロフィール及び曲率算出手段15は、屈曲部位検出手段14で検出した複数断面における屈曲部位mの幅方向位置を長手方向に繋ぎ合せることでハット形鋼矢板201の長手方向に沿った左右方向の曲がりプロフィールを算出する。曲がりプロフィールは、ハット形鋼矢板201の長手方向の各位置における屈曲部位mの幅方向位置、即ち曲がりを長手方向に繋ぎ合せたプロフィール(形状)であり、例えば図8に示される。また、曲がりプロフィール及び曲率算出手段15は、算出した曲がりプロフィールを円弧で近似し、その近似された円弧の曲率半径及び曲率κを算出する。そして、曲がりプロフィール及び曲率算出手段15は、算出した曲がりプロフィール、曲率半径及び曲率κを仕上圧延制御部9のレベリング量補正部92に対して出力する。
なお、曲がり測定装置10により、図14(a)示すU形鋼矢板101の長手方向に沿った曲がりを測定する場合、屈曲部位検出手段14で、ウェブ102とフランジ103との接続部分である肩部を屈曲部位mとして検出し、曲がりプロフィール及び曲率算出手段15で、屈曲部位mの幅方向位置を長手方向に繋ぎ合せることでU形鋼矢板101の長手方向に沿った曲がりプロフィールを算出し、その曲がりプロフィールから曲率κを算出することができる。
更に、曲がり測定装置10により、図14(c)に示す直線形鋼矢板301の長手方向に沿った曲がりを測定する場合、屈曲部位検出手段14で、ウェブ302の左右方向両端部と継手部303との接続部位のうち上側2箇所の接続部位を屈曲部位mとして検出し、曲がりプロフィール及び曲率算出手段15で、屈曲部位mの幅方向位置を長手方向に繋ぎ合せることで直線形鋼矢板301の長手方向に沿った曲がりプロフィールを算出し、この曲がりプロフィールから曲率κを算出することができる。
次に、仕上圧延制御部9は、前述したように、仕上圧延後のハット形鋼矢板201(被圧延材)の長手方向に沿った左右方向の曲がりを確実に抑制するために、レベリング量設定部91の他に、レベリング量補正部92と、圧下制御部93とを備えている。
ここで、レベリング量設定部91は、上位コンピュータ100から圧延する鋼材の鋼種、中間圧延後の鋼材の寸法、中間圧延後の鋼材の板幅方向の温度、仕上圧延機5のOP側及びDR側のミル剛性等の情報を取得し、それら取得した情報から仕上圧延機5の出側でハット形鋼矢板(被圧延材)201の曲がりが生じないような仕上圧延機5におけるレベリング量Lνを算出する。ここで、下付き文字1は、仕上圧延機5における1本目の鋼矢板の圧延のレベリング量ということで、レベリング量Lνとする。また、レベリング量設定部91には、仕上圧延機5における2本目以降の鋼矢板の圧延のレベリング量Lνi(i=2〜n)として、後述する1本前の圧延におけるレベリング量Lνi−1(i=2〜n)を補正したレベリング量補正値Lνi(i=2〜n)が入力される。そして、レベリング量設定部91は、レベリング量Lνi(i=1〜n)(i本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)をレベリング量補正部92に対し出力する。
また、レベリング量補正部92は、曲がり測定装置10によって測定されたハット形鋼矢板201の曲率κを取得し、当該曲率κに基づいて、レベリング量設定部91で設定されたレベリング量Lνi(i=1〜n)(i本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)を補正して曲率κがゼロとなるようなレベリング量補正値Lνi+1(i=1〜n)(i+1本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)を算出する。
このレベリング量補正部92によるレベリング量Lνi(i=1〜n)の補正について具体的に説明すると、曲率κの変化とレベリング量Lνの変化量との関係は、例えば以下の(1)式で表される。
ΔLν=αΔκ ……(1)
ここで、ΔLνはレベリング量Lνの変化量、αは比例定数、Δκは曲率の変化である。
仕上圧延機5の出側で鋼矢板の曲率がκであるならば、仕上圧延機5でκをゼロとするようレベリング操作量ΔLνを設定すればよく、そのレベリング操作量ΔLνは次の(2)式で表せる。
ΔLν=ακ ……(2)
そして、この(2)式で求めたレベリング操作量Δν=ακをレベリング量設定部91で設定されたレベリング量Lνi(i=1〜n)(i本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)に加算することにより、レベリング量補正値Lνi+1(i=1〜n)(i+1本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)が求められる。即ち、レベリング量補正値Lνi+1(i=1〜n)は次の(3)式で表せる。
Lνi+1(i=1〜n)=Lνi(i=1〜n)+ΔLν=Lνi(i=1〜n)+ακ ……(3)
従って、レベリング量補正部92は、曲がり測定装置10によって測定されたハット鋼矢板201の曲率κがゼロとなるような仕上圧延機5におけるレベリング操作量ΔLν=ακを算出し、このレベリング操作量ΔLν=ακをレベリング量設定部91で設定されたレベリング量Lνi(i=1〜n)(i本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)に加算してレベリング量補正値Lνi+1(i=1〜n)(i+1本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)として算出する。
そして、圧下制御部93は、レベリング量補正部92で算出したレベリング量補正値Lνi+1(i=1〜n)(i+1本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)に基づいた圧下量で仕上圧延機5における圧延が行われるように仕上圧延機5の圧下装置DP5を制御する。具体的に述べると、圧下制御部93は、レベリング量補正部92で算出したレベリング量補正値Lνi+1(i=1〜n)(i+1本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)に基づいた圧下量で仕上圧延機5の孔型K1による最終パス前の水平圧延が行われるように仕上圧延機5の圧下装置DP5を制御する。仕上圧延機5の孔型K1による最終パスの圧延では、図2に示すように、ハット形鋼矢板201の爪部205aの曲げのみを主に行うため、最終パスの圧延によってはハット形鋼矢板201の曲がりが生じ難いと考えられるからである。
次に、図9に示すフローチャートを参照して、曲がり測定装置10及び仕上圧延制御部9が仕上圧延機5に対してレベリング制御を行う方法について説明する。
仕上圧延制御部9のレベリング量設定部91は、以下で示すステップS1からステップS4までを実行する。また、曲がり測定装置10は、曲がり測定ステップであるステップS5を実行する。更に、レベリング量補正部92は、レベリング量補正ステップであるステップS6(レベリング操作量算出ステップ)及びステップS7(レベリング量補正値算出ステップ)を実行する。また、圧下制御部93は、圧下制御ステップであるステップS8及びステップS9を実行する。
先ず、フローチャートのスイッチSWは、初期値が「0」(ゼロ)に設定されている。
そして、ステップS1では、スイッチSWが「1」であるか否かを判定し、スイッチSWが「0」である場合には、ステップS2に移行し、スイッチSWが「1」である場合には、ステップS4に移行する。
ステップS2では、初回のレベリング設定処理を行う。このレベリング設定処理は、上位コンピュータ100から圧延する鋼材の鋼種、中間圧延後の鋼材の寸法、中間圧延後の鋼材の板幅方向の温度、仕上圧延機5のOP側及びDR側のミル剛性等の情報を取得し、それら取得した情報から仕上圧延機5の出側で鋼矢板(被圧延材)201の曲がりが生じないような仕上圧延機5における1回目の圧延のレベリング量Lνを算出する。
次いで、ステップS3では、スイッチSWを「1」に設定し、その後、ステップS5に移行する。
一方、ステップS1でSWが「1」である場合に移行したステップS4では、後述のステップS7で求められる、1本前の圧延におけるレベリング量Lνi−1(i=2〜n)を補正したレベリング量補正値Lνi(i=2〜n)をレベリング量Lνi(i=2〜n)に設定し、ステップS5に移行する。
次に、ステップS5では、曲がり測定装置10が、ステップS2あるいはステップS4で設定されたレベリング量Lν、Lνi(i=2〜n)、即ち、レベリング量Lνi(i=1〜n)基づいた圧下量で仕上圧延機5で圧延された鋼矢板201の長手方向に沿った曲がりの曲率を測定する(曲がり測定ステップ)。
このステップS5(曲がり測定ステップ)においては、図10に示すように、まず、ステップS51において、撮像装置11の長手方向の視野内に入った形鋼としてのハット形鋼矢板201の有無を検出する(検出ステップ)。ここで、先端検出用センサ17がハット形鋼矢板201の先端を検出してOFFから切り替わってON信号を発するともに、尾端検出用センサ18がハット形鋼矢板201の尾端を検出してOFFから切り替わってON信号を発した場合には、撮像装置11の長手方向の視野内に「鋼矢板あり」とされ(ステップS1でYes)、ステップS52でトリガ回路19は撮像装置11に対してトリガ信号を出力する(トリガ信号出力ステップ)。一方、ハット形鋼矢板201が検出されない場合(ステップS1でNo)、先端検出用センサ17及び尾端検出用センサ18はステップS1の処理を繰り返す。
次いで、ステップS53において、撮像装置11は、トリガ信号に基づいて、搬送ローラ20によって搬送されているハット形鋼矢板201を上方から撮像する(撮像ステップ)。
続いて、ステップS54において、画像処理装置12の幅方向輝度分布算出手段13は、撮像装置11によって撮像された画像からハット形鋼矢板201の長手方向の一定間隔の複数断面における幅方向輝度分布を算出する(幅方向輝度分布算出ステップ)。
このステップS54(幅方向輝度分布算出ステップ)について、図11を参照して具体的に述べると、先ず、ステップS541において、幅方向輝度分布算出手段13は、撮像装置11によって撮像された画像を取り込む。
次いで、ステップS542において、幅方向輝度分布算出手段13は、取りこんだ画像を斜影変換処理する。この斜影変換処理は、前述したように、予め登録しておいたカメラ視野内の画素位置と実距離の座標とを用いて、取りこんだ斜め上からの撮像画像を真上からの真上画像に変換するものである。
続いて、ステップS543において、幅方向輝度分布算出手段13は、斜影変換処理を行った画像からハット形鋼矢板201の長手方向の一定間隔の複数断面における幅方向輝度分布を算出する。そして、幅方向輝度分布算出手段13は、複数断面についての幅方向輝度分布の算出結果を屈曲部位検出手段14に対して出力する。これにより、ステップS54は終了する。
ステップS54の後、ステップS55において、画像処理装置12の屈曲部位検出手段14は、ステップS54(幅方向輝度分布算出ステップ)で算出した複数断面についての幅方向輝度分布からそれぞれの断面についての屈曲部位mを検出する(屈曲部位検出ステップ)。この屈曲部位算出ステップでは、幅方向輝度分布算出ステップで算出した幅方向輝度分布から屈曲部位mを検出するため、輝度分布のピーク値を検出する。そして、そのピーク値の幅方向位置を屈曲部位mとして検出する。そして、屈曲部位検出手段14は、検出した複数断面における屈曲部位mの幅方向位置を曲がりプロフィール及び曲率算出手段15に対して出力する。
次いで、ステップS56において、画像処理装置12の曲がりプロフィール及び曲率算出手段15は、ステップS55(屈曲部位検出ステップ)で検出した複数断面における屈曲部位mの幅方向位置を長手方向に繋ぎ合せることでハット形鋼矢板201の長手方向に沿った左右方向の曲がりプロフィールを算出する。また、曲がりプロフィール及び曲率算出手段15は、算出した曲がりプロフィールを円弧で近似し、その近似された円弧の曲率半径及び曲率κを算出する。
最後に、ステップS57において、画像処理装置12の曲がりプロフィール及び曲率算出手段15は、ステップS56(曲がりプロフィール及び曲率算出ステップ)で算出した曲がりプロフィール、曲率半径及び曲率κを仕上圧延制御部9のレベリング量補正部92に出力する。これにより、ステップS5(曲がり測定ステップ)は終了し、ステップS6に移行する。
そして、ステップS6では、レベリング量補正部92は、曲がり測定装置10によって測定された鋼矢板201の曲率κがゼロとなるような仕上圧延機5におけるレベリング操作量ΔLν=ακを算出し(レベリング操作量算出ステップ)、ステップS7に移行する。
ステップS7では、レベリング量補正部92は、このレベリング操作量ΔLν=ακをステップS2あるいはステップS4で設定されたレベリング量Lν、Lνi(i=2〜n)、即ちレベリング量Lνi(i=1〜n)に加算してレベリング量補正値Lνi+1(i=1〜n)として算出し(レベリング量補正値算出ステップ)、ステップS8に移行する。
ステップS8では、圧下制御部93が、ステップS7で算出したレベリング量補正値Lνi+1(i=1〜n)に基づいた圧下量で仕上圧延機5における圧延(具体的には、孔型K1による水平圧延)が行われるような圧下駆動信号を生成する。
そして、ステップS9では、圧下制御部93が、生成した圧下駆動信号を圧下装置DP5に対し出力する。
次に、熱間圧延設備1によるハット形鋼矢板201の製造方法について図1を参照して説明すると、先ず、加熱炉2で所定温度に加熱された素材鋼片を粗圧延機3により断面形状が製品形状に類似した形状の被圧延材に粗造形する(粗圧延工程)。この粗圧延工程においては、粗圧延制御部7が、粗圧延機3の出側で被圧延材の曲がりが生じないような粗圧延機3におけるレベリング量Lνを算出し、算出したレベリング量Lνに基づいた圧下量で粗圧延機3における圧延が行われるように粗圧延機3の圧下装置DP3を制御する。
次いで、粗造形された被圧延材を中間圧延機4により中間圧延する(中間圧延工程)。この中間圧延工程においては、中間圧延制御部8は、中間圧延機4の出側で被圧延材の曲がりが生じないような中間圧延機4におけるレベリング量Lνを算出し、算出したレベリング量Lνに基づいた圧下量で中間圧延機4における圧延が行われるように中間圧延機4の圧下装置DP4を制御する。
その後、中間圧延された被圧延材を仕上圧延機5により製品形状のハット形鋼矢板201に仕上圧延する(仕上圧延工程)。この仕上圧延工程においては、1本目の圧延では、レベリング量設定部91で設定されたレベリング量Lνに基づいた圧下量で仕上圧延機5による圧延を行う。2本目以降の圧延については、次のように行われる。
前回の仕上圧延工程の後、仕上圧延機5の出側に設置された曲がり測定装置10によって、レベリング量設定部91で設定されたレベリング量Lνi(i=1〜n)に基づいた圧下量で仕上圧延機5で圧延されたハット形鋼矢板201の長手方向に沿った曲がりの曲率κを測定する(曲がり測定ステップ、ステップS5)。
次いで、曲がり測定ステップによって測定された曲率κに基づいて、レベリング量設定部91で設定されたレベリング量Lνi(i=1〜n)を補正して曲率κがゼロとなるようなレベリング量補正値Lνi+1(i=1〜n)を算出する(レベリング量補正ステップ、ステップS6、ステップS7)。
その後、レベリング量補正ステップで算出したレベリング量補正値Lνi+1(i=1〜n)に基づいた圧下量で仕上圧延機5における圧延が行われるように仕上圧延機5の圧下装置DP5を制御する(圧下制御ステップ、ステップS8、ステップS9)。
そして、仕上圧延工程の後、ホットソー6によりハット形鋼矢板201を所定長さに切断する。所定長さに切断されたハット形鋼矢板201は、その後の矯正工程等に供される。
このように、第1実施形態に係る鋼矢板の製造装置及び製造方法によれば、仕上圧延機5の出側に設置された曲がり測定装置10によって、レベリング量設定部91で設定されたレベリング量Lνi(i=1〜n)に基づいた圧下量で仕上圧延機5で圧延されたハット形鋼矢板201の長手方向に沿った曲がりの曲率κを測定し、レベリング量補正部92において、測定された曲率κに基づいて、レベリング量設定部91で設定されたレベリング量Lνi(i=1〜n)を補正して曲率κがゼロとなるようなレベリング量補正値Lνi+1(i=1〜n)を算出し、圧下制御部93で、レベリング量補正値Lνi+1(i=1〜n)に基づいた圧下量で仕上圧延機5における圧延が行われるように仕上圧延機5の圧下装置DP5を制御する。
これにより、仕上圧延後のハット形鋼矢板201の曲がりを適切に抑制することができる。特に、仕上圧延において、仕上圧延機5の幅方向左右のハウジングに異なる大きさの力が加わったことにより、被圧延材の幅方向左右の圧下量が異なり、仕上圧延後のハット形鋼矢板201に長手方向に沿った左右方向の曲がりが発生する場合に有効である。
また、曲がり測定装置10は、ハット形鋼矢板201(被圧延材)を上方から撮像する撮像装置11と、撮像装置11によって撮像された画像からハット形鋼矢板201の長手方向の一定間隔の複数断面における幅方向輝度分布を算出する幅方向輝度分布算出手段13と、幅方向輝度分布算出手段13で算出した幅方向輝度分布から屈曲部位mを検出する屈曲部位検出手段14と、屈曲部位検出手段14で検出した屈曲部位mの幅方向位置を長手方向に繋ぎ合せることでハット形鋼矢板201の長手方向に沿った曲がりプロフィールを算出するとともに、曲がりプロフィールに基づいて曲率κを算出する曲がりプロフィール及び曲率算出手段15とを備えている。
これにより、仕上圧延後のハット形鋼矢板201の長手方向に沿った曲がりの曲率κを正確に測定することができる。ハット形鋼矢板201における継手部205の最外側部分の曲がりを測定すると、爪部205aの曲げの程度によってばらつきが生じる。このため、ハット形鋼矢板201の長手方向に沿った継手部205の最外側部分の幅方向位置変化と、ハット形鋼矢板201の長手方向に沿った全体的な曲がりと必ずしも一致するわけではない。従って、継手部205の最外側部分は、曲がりを測定する際の測定対象としては妥当ではない。また、ハット形鋼矢板201におけるフランジ203の外側面の曲がりを、フランジ203の側方から距離センサを用いて測定すると、フランジ203は、仕上圧延機5の出側において鉛直方向に延在しているわけではなく、距離センサから測定点までの距離が変化してしまい、鋼矢板の長手方向に沿った左右方向の曲がりを正確に測定することができない。従って、本実施形態のように、撮像装置11によって、ハット形鋼矢板201を上方から撮像し、幅方向輝度分布算出手段13によって、撮像装置11によって撮像された画像からハット形鋼矢板201の長手方向の一定間隔の複数断面における幅方向輝度分布を算出し、屈曲部位検出手段14によって、幅方向輝度分布算出手段13で算出した幅方向輝度分布から屈曲部位mを検出し、曲がりプロフィール及び曲率算出手段15によって、屈曲部位検出手段14で検出した屈曲部位mの幅方向位置を長手方向に繋ぎ合せることでハット形鋼矢板201の長手方向に沿った曲がりプロフィールを算出するとともに、曲がりプロフィールに基づいて曲率κを算出することが好ましい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る鋼矢板の製造装置について、図12を参照して説明する。図12において、図1に示す部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
図12に示す本発明の第2実施形態に係る鋼矢板の製造装置である熱間圧延設備1は、基本構成は図1に示す第1実施形態に係る鋼矢板の製造装置である熱間圧延設備1と同様であるが、曲がり測定装置10を中間圧延機4の出側に設置し、その曲がり測定装置10で測定した被圧延材の曲がりの曲率κに基づいて中間圧延機4におけるレベリング量を補正するようにしている点で、曲がり測定装置10を仕上圧延機5の出側に設置し、その曲がり測定装置10で測定した被圧延材の曲がりの曲率κに基づいて仕上圧延機5におけるレベリング量を補正するようにしている図1に示す熱間圧延設備1と異なっている。
具体的に述べると、中間圧延制御部8は、中間圧延後の被圧延材の長手方向に沿った左右方向の曲がりを確実に抑制するために、レベリング量設定部81の他に、レベリング量補正部82と、圧下制御部83とを備えている。
また、中間圧延機4の出側には、中間圧延後の被圧延材の長手方向に沿った左右方向の曲がりを確実に抑制するために、レベリング量設定部81で設定されたレベリング量に基づいた圧下量で中間圧延機4で圧延された被圧延材の長手方向に沿った曲がりの曲率を測定する曲がり測定装置10が設置されている。曲がり測定装置10の構成は図4に示す曲がり測定装置10の構成と同一である。
そして、中間圧延制御部8のレベリング量設定部81は、上位コンピュータ100から圧延する鋼材の鋼種、粗圧延後の鋼材の寸法、粗圧延後の鋼材の板幅方向の温度、中間圧延機4のOP側及びDR側のミル剛性等の情報を取得し、それら取得した情報から中間圧延機4の出側で被圧延材の曲がりが生じないような中間圧延機4における1本目のレベリング量を算出する。また、レベリング量設定部81には、中間圧延機4における2本目以降の鋼矢板の圧延のレベリング量として、1本前の圧延におけるレベリング量を補正したレベリング量補正値が入力される。そして、レベリング量設定部81は、レベリング量(i本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)をレベリング量補正部82に対し出力する。これは、図1に示す第1実施形態におけるレベリング量設定部91と同様である。
また、中間圧延制御部8のレベリング量補正部82は、曲がり測定装置10によって測定された被圧延材の曲率κを取得し、当該曲率κに基づいて、レベリング量設定部81で設定されたレベリング量(i本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)を補正して曲率κがゼロとなるようなレベリング量補正値(i+1本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)を算出する。
レベリング量補正部82による補正方法について具体的に述べると、レベリング量補正部82は、曲がり測定装置10によって測定された被圧延材の曲率κがゼロとなるような中間圧延機4におけるレベリング操作量ΔLν=ακを算出し、このレベリング操作量ΔLν=ακをレベリング量設定部81で設定されたレベリング量(i本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)に加算してレベリング量補正値(i+1本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)として算出する。これは、図1に示す第1実施形態におけるレベリング量補正部92と同様である。
そして、圧下制御部83は、レベリング量補正部82で算出したレベリング量補正値(i+1本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)に基づいた圧下量で中間圧延機4における圧延が行われるように中間圧延機4の圧下装置DP4を制御する。これは、図1に示す第1実施形態における圧下制御部93と同様である。
なお、粗圧延制御部7は、上位コンピュータ100から圧延する鋼材の鋼種、粗圧延前の鋼材の寸法、粗圧延前の鋼材の板幅方向の温度、粗圧延機3のOP側及びDR側のミル剛性等の情報を取得し、それら取得した情報から粗圧延機3の出側で被圧延材の曲がりが生じないような粗圧延機3におけるレベリング量を算出し、算出したレベリング量に基づいた圧下量で粗圧延機3における圧延が行われるように粗圧延機3の圧下装置DP3を制御する。
また、仕上圧延制御部9は、上位コンピュータ100から圧延する鋼材の鋼種、中間圧延後の鋼材の寸法、中間圧延後の鋼材の板幅方向の温度、仕上圧延機5のOP側及びDR側のミル剛性等の情報を取得し、それら取得した情報から仕上圧延機5の出側で被圧延材の曲がりが生じないような仕上圧延機5におけるレベリング量を算出し、算出したレベリング量に基づいた圧下量で仕上圧延機5における圧延が行われるように仕上圧延機5の圧下装置DP5を制御する。
この第2実施形態に係る鋼矢板の製造装置及び製造方法によれば、中間圧延機4の出側に設置された曲がり測定装置10によって、レベリング量設定部81で設定されたレベリング量に基づいた圧下量で中間圧延機4で圧延された被圧延材の長手方向に沿った曲がりの曲率κを測定し、レベリング量補正部82において、測定された曲率κに基づいて、レベリング量設定部81で設定されたレベリング量を補正して曲率κがゼロとなるようなレベリング量補正値を算出し、圧下制御部83で、レベリング量補正値に基づいた圧下量で中間圧延機4における圧延が行われるように中間圧延機4の圧下装置DP4を制御する。
これにより、中間圧延後の被圧延材の曲がりを適切に抑制することができ、結果として、仕上圧延後のハット形鋼矢板201の曲がりを適切に抑制することができる。特に、中間圧延において、中間圧延機4の幅方向左右のハウジングに異なる大きさの力が加わったことにより、被圧延材の幅方向左右の圧下量が異なり、中間圧延後の被圧延材に長手方向に沿った左右方向の曲がりが発生する場合に有効である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る鋼矢板の製造装置について、図13を参照して説明する。図13において、図1に示す部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
図13に示す本発明の第3実施形態に係る鋼矢板の製造装置である熱間圧延設備1は、基本構成は図1に示す第1実施形態に係る鋼矢板の製造装置である熱間圧延設備1と同様であるが、曲がり測定装置10を粗圧延機3の出側に設置し、その曲がり測定装置10で測定した被圧延材の曲がりの曲率κに基づいて粗圧延機3におけるレベリング量を補正するようにしている点で、曲がり測定装置10を仕上圧延機5の出側に設置し、その曲がり測定装置10で測定した被圧延材の曲がりの曲率κに基づいて仕上圧延機5におけるレベリング量を補正するようにしている図1に示す熱間圧延設備1と異なっている。
具体的に述べると、粗圧延制御部7は、粗圧延後の被圧延材の長手方向に沿った左右方向の曲がりを確実に抑制するために、レベリング量設定部71の他に、レベリング量補正部72と、圧下制御部73とを備えている。
また、粗圧延機3の出側には、粗圧延後の被圧延材の長手方向に沿った左右方向の曲がりを確実に抑制するために、レベリング量設定部71で設定されたレベリング量に基づいた圧下量で粗圧延機3で圧延された被圧延材の長手方向に沿った曲がりの曲率を測定する曲がり測定装置10が設置されている。曲がり測定装置10の構成は図4に示す曲がり測定装置10の構成と同一である。
そして、粗圧延制御部7のレベリング量設定部71は、上位コンピュータ100から圧延する鋼材の鋼種、加熱炉2から抽出後の鋼材の寸法、加熱炉2から抽出後の鋼材の板幅方向の温度、粗圧延機3のOP側及びDR側のミル剛性等の情報を取得し、それら取得した情報から粗圧延機3の出側で被圧延材の曲がりが生じないような粗圧延機3における1本目のレベリング量を算出する。また、レベリング量設定部71には、粗圧延機3における2本目以降の鋼矢板の圧延のレベリング量として、1本前の圧延におけるレベリング量を補正したレベリング量補正値が入力される。そして、レベリング量設定部71は、レベリング量(i本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)をレベリング量補正部72に対し出力する。これは、図1に示す第1実施形態におけるレベリング量設定部91と同様である。
また、粗圧延制御部7のレベリング量補正部72は、曲がり測定装置10によって測定された被圧延材の曲率κを取得し、当該曲率κに基づいて、レベリング量設定部71で設定されたレベリング量(i本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)を補正して曲率κがゼロとなるようなレベリング量補正値(i+1本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)を算出する。
レベリング量補正部72による補正方法について具体的に述べると、レベリング量補正部72は、曲がり測定装置10によって測定された被圧延材の曲率κがゼロとなるような粗圧延機3におけるレベリング操作量ΔLν=ακを算出し、このレベリング操作量ΔLν=ακをレベリング量設定部71で設定されたレベリング量(i本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)に加算してレベリング量補正値(i+1本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)として算出する。これは、図1に示す第1実施形態におけるレベリング量補正部92と同様である。
そして、圧下制御部73は、レベリング量補正部72で算出したレベリング量補正値(i+1本目の鋼矢板の圧延のレベリング量)に基づいた圧下量で粗圧延機3における圧延が行われるように粗圧延機3の圧下装置DP3を制御する。これは、図1に示す第1実施形態における圧下制御部93と同様である。
なお、中間圧延制御部8は、上位コンピュータ100から圧延する鋼材の鋼種、粗圧延後の鋼材の寸法、粗圧延後の鋼材の板幅方向の温度、中間圧延機4のOP側及びDR側のミル剛性等の情報を取得し、それら取得した情報から中間圧延機4の出側で被圧延材の曲がりが生じないような中間圧延機4におけるレベリング量Lνを算出し、算出したレベリング量に基づいた圧下量で中間圧延機4における圧延が行われるように中間圧延機4の圧下装置DP4を制御する。
また、仕上圧延制御部9は、上位コンピュータ100から圧延する鋼材の鋼種、中間圧延後の鋼材の寸法、中間圧延後の鋼材の板幅方向の温度、仕上圧延機5のOP側及びDR側のミル剛性等の情報を取得し、それら取得した情報から仕上圧延機5の出側で被圧延材の曲がりが生じないような仕上圧延機5におけるレベリング量を算出し、算出したレベリング量に基づいた圧下量で仕上圧延機5における圧延が行われるように仕上圧延機5の圧下装置DP5を制御する。
この第3実施形態に係る鋼矢板の製造装置及び製造方法によれば、粗圧延機3の出側に設置された曲がり測定装置10によって、レベリング量設定部71で設定されたレベリング量に基づいた圧下量で粗圧延機3で圧延された被圧延材の長手方向に沿った曲がりの曲率κを測定し、レベリング量補正部72において、測定された曲率κに基づいて、レベリング量設定部71で設定されたレベリング量を補正して曲率κがゼロとなるようなレベリング量補正値を算出し、圧下制御部73で、レベリング量補正値に基づいた圧下量で粗圧延機3における圧延が行われるように粗圧延機3の圧下装置DP3を制御する。
これにより、粗圧延後の被圧延材の曲がりを適切に抑制することができ、結果として、中間圧延後及び仕上圧延後のハット形鋼矢板201の曲がりを適切に抑制することができる。特に、粗圧延において、粗圧延機3の幅方向左右のハウジングに異なる大きさの力が加わったことにより、被圧延材の幅方向左右の圧下量が異なり、粗圧延後の被圧延材に長手方向に沿った左右方向の曲がりが発生する場合に有効である。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、曲がり測定装置10は、第1実施形態のように仕上圧延機5の出側、第2実施形態のように中間圧延機4の出側、第3実施形態のように粗圧延機3の出側のみならず、仕上圧延機5の出側及び中間圧延機4の出側の双方に設置し、それぞれの曲がり測定装置10で測定した被圧延材の曲がりの曲率κに基づいて仕上圧延機5におけるレベリング量及び中間圧延機4におけるレベリング量の補正をしたり、仕上圧延機5の出側及び粗圧延機3の出側の双方に設置し、それぞれの曲がり測定装置10で測定した被圧延材の曲がりの曲率κに基づいて仕上圧延機5におけるレベリング量及び粗圧延機3におけるレベリング量の補正をしたり、中間圧延機4の出側及び粗圧延機3の出側の双方に設置し、それぞれの曲がり測定装置10で測定した被圧延材の曲がりの曲率κに基づいて中間圧延機4におけるレベリング量及び粗圧延機3におけるレベリング量の補正をしたり、あるいは仕上圧延機5の出側、中間圧延機4の出側及び粗圧延機の出側のすべてに設置し、それぞれの曲がり測定装置10で測定した被圧延材の曲がりの曲率κに基づいて仕上圧延機5におけるレベリング量、中間圧延機4におけるレベリング量、及び粗圧延機3におけるレベリング量の補正をしたりしてもよい。
また、曲がり測定装置10は、粗圧延機3の出側に設置された場合、粗圧延機3で圧延された被圧延材の長手方向に沿った曲がりの曲率κを、中間圧延機4の出側に設置された場合、中間圧延機4で圧延された被圧延材の長手方向に沿った曲がりの曲率κを、仕上圧延機5の出側に設置された場合、仕上圧延機5で圧延された被圧延材の長手方向に沿った曲がりの曲率κを測定できればよく、第1乃至第3実施形態で説明した撮像装置11を用いて輝度を算出する曲がり測定装置に限られない。
また、上記実施形態では、いずれも、レベリング量補正部が、曲がり測定装置10によって測定された被圧延材の曲率κに基づいて、この曲率κをゼロとできるようなレベリング量補正値を算出しているが、本発明では、必ずしも曲率κをゼロとできるまでのレベリング量補正値を算出するのではなく、曲率κが減少するようなレベリング量補正値を算出するようにしてもよい。曲率κをゼロとするようなレベリング補正値があまりに大きいと、圧延が不安定となることも考えられるので、曲率κをゼロとするように算出されたレベリング補正値に0超1未満の係数をかけて、圧延毎にレベリング変化量を小さくするようにしてもよい。
本発明の効果を検証すべく、本発明例の熱間圧延設備と比較例の熱間圧延設備とによってハット形鋼矢板を熱間圧延した。
比較例の熱間圧延設備は、図1に示す熱間圧延設備1から曲がり測定装置10及びレベリング量補正部92を除いたものであり、1本目の圧延で、粗圧延機3で粗圧延し、中間圧延機4で中間圧延し、仕上圧延機5でレベリング量設定部91で設定したレベリング量(−1.1mm)に基づく圧下量で仕上圧延した。その結果、仕上圧延後のハット形鋼矢板の寸法は、高さ300mm、ウェブ厚13.2mm、幅900mmであった。そして、仕上圧延機5の出側での曲がりは、ハット形鋼矢板の先端から10mmで曲がり量(図16参照)がOP側に52mmであり、測定した曲率は1.039×10−6mm−1であった。
これに対して、本発明例の熱間圧延設備は、図1に示す熱間圧延設備1であり、1本目の圧延では、比較例と同様に、粗圧延機3で粗圧延し、中間圧延機4で中間圧延し、仕上圧延機5でレベリング量設定部91で設定したレベリング量(−1.1mm)に基づく圧下量で仕上圧延した。その結果、仕上圧延後のハット形鋼矢板の寸法は、高さ300mm、ウェブ厚13.2mm、幅900mmであった。そして、仕上圧延機5の出側での曲がりは、曲がり測定装置10によって測定し、ハット形鋼矢板の先端から10mmで曲がり量がOP側に52mmであり、測定した曲率は1.039×10−6mm−1であった。
そして、本発明例の熱間圧延設備1においては、比較例と異なり、レベリング量補正部92が、曲がり測定装置10によって測定したハット形鋼矢板の曲率(1.039×10−6mm−1)がゼロとなるようなレベリング操作量を(−0.2mm)として算出し、このレベリング操作量(−0.2mm)をレベリング量設定部91で設定されたレベリング量(−1.1mm)に加算してレベリング量補正値(−1.3mm)を算出した。
そして、2本目の圧延において、本発明例の熱間圧延設備1は、粗圧延機3で粗圧延し、中間圧延機4で中間圧延した。そして、仕上圧延では、圧下制御部93が、レベリング量補正値(−1.3mm)に基づいた圧下量で仕上圧延機5における圧延が行われるように仕上圧延機5の圧下装置DP5を制御した。この結果、仕上圧延機5の出側での曲がりは、ハット形鋼矢板の先端から10mmで曲がり量がOP側に8mmであった。
これにより、本発明例の熱間圧延設備1においては、仕上圧延後の曲がりの曲率に基づいて仕上圧延におけるレベリング量を補正することで、比較例の熱間圧延設備で圧延した場合よりも、仕上圧延後のハット形鋼矢板の曲がりが抑制できることを確認した。
1 熱間圧延設備
2 加熱炉
3 粗圧延機
4 中間圧延機
5 仕上圧延機
5a 上圧延ロール
5b 下圧延ロール
6 ホットソー
7 粗圧延制御部
8 中間圧延制御部
9 仕上圧延制御部
10 曲がり測定装置
11 撮像装置
12 画像処理装置
13 幅方向輝度分布算出手段
14 屈曲部位検出手段
15 曲がりプロフィール及び曲率算出手段
17 先端検出用センサ
18 尾端検出用センサ
19 トリガ回路
20 搬送ローラ
71 レベリング量設定部
72 レベリング量補正部
73 圧下制御部
81 レベリング量設定部
82 レベリング量補正部
83 圧下制御部
91 レベリング量設定部
92 レベリング量補正部
93 圧下制御部
100 上位コンピュータ
101 U形鋼矢板
102 ウェブ
103 フランジ
104 継手部
201 ハット形鋼矢板
202 ウェブ
203 フランジ
204 腕部
205 継手部
205a 爪部
301 直線形鋼矢板
302 ウェブ
303 継手部
401 孔型ロール
402 上圧延ロール
403 下圧延ロール
404 孔型
501 鋼矢板
A 上圧延ロール
B 下圧延ロール
m 屈曲部位

Claims (6)

  1. 加熱炉で加熱された素材鋼片を断面形状が製品形状に類似した形状の被圧延材に粗造形する粗圧延機と、粗造形された被圧延材を中間圧延する中間圧延機と、中間圧延された被圧延材を製品形状に仕上圧延する仕上圧延機とを備えた鋼矢板の製造装置であって、
    前記粗圧延機の出側、前記中間圧延機の出側及び前記仕上圧延機の出側の少なくとも1つに設置された曲がり測定装置であって、レベリング量設定部で設定されたレベリング量に基づいた圧下量で前記曲がり測定装置の入側直近の粗圧延機、中間圧延機あるいは仕上圧延機で圧延された前記被圧延材の長手方向に沿った曲がりの曲率を測定する曲がり測定装置と、
    該曲がり測定装置によって測定された曲率に基づいて、前記レベリング量設定部で設定されたレベリング量を補正して前記曲率が減少するようなレベリング量補正値を算出するレベリング量補正部と、
    該レベリング量補正部で算出した前記レベリング量補正値に基づいた圧下量で前記曲がり測定装置の入側直近の粗圧延機、中間圧延機あるいは仕上圧延機における圧延が行われるように前記曲がり測定装置の入側直近の粗圧延機、中間圧延機あるいは仕上圧延機の圧下装置を制御する圧下制御部とを備えていることを特徴とする鋼矢板の製造装置
  2. 前記レベリング量補正部は、前記曲率が減少するような前記曲がり測定装置の入側直近の粗圧延機、中間圧延機あるいは仕上圧延機におけるレベリング操作量を算出し、該レベリング操作量を前記レベリング量設定部で設定されたレベリング量に加算して前記レベリング量補正値として算出することを特徴とする請求項1に記載の鋼矢板の製造装置。
  3. 前記曲がり測定装置は、
    前記被圧延材を上方から撮像する撮像装置と、
    該撮像装置によって撮像された画像から前記被圧延材の長手方向の一定間隔の複数断面における幅方向輝度分布を算出する幅方向輝度分布算出手段と、
    該幅方向輝度分布算出手段で算出した幅方向輝度分布から屈曲部位を検出する屈曲部位検出手段と、
    該屈曲部位検出手段で検出した屈曲部位の幅方向位置を長手方向に繋ぎ合せることで前記被圧延材の長手方向に沿った曲がりプロフィールを算出するとともに、該曲がりプロフィールに基づいて曲率を算出する曲がりプロフィール及び曲率算出手段とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼矢板の製造装置。
  4. 加熱炉で加熱された素材鋼片を粗圧延機により断面形状が製品形状に類似した形状の被圧延材に粗造形する粗圧延工程と、粗造形された被圧延材を中間圧延機により中間圧延する中間圧延工程と、中間圧延された被圧延材を仕上圧延機により製品形状に仕上圧延する仕上圧延工程とを含む鋼矢板の製造方法であって、
    前記粗圧延工程、前記中間圧延工程、及び前記仕上圧延工程の少なくとも1つの工程の後、前記粗圧延機の出側、前記中間圧延機の出側及び前記仕上圧延機の出側の少なくとも1つに設置された曲がり測定装置によって、レベリング量設定部で設定されたレベリング量に基づいた圧下量で前記曲がり測定装置の入側直近の粗圧延機、中間圧延機あるいは仕上圧延機で圧延された前記被圧延材の長手方向に沿った曲がりの曲率を測定する曲がり測定ステップと、
    該曲がり測定ステップによって測定された曲率に基づいて、前記レベリング量設定部で設定されたレベリング量を補正して前記曲率が減少するようなレベリング量補正値を算出するレベリング量補正ステップと、
    該レベリング量補正ステップで算出した前記レベリング量補正値に基づいた圧下量で前記曲がり測定装置の入側直近の粗圧延機、中間圧延機あるいは仕上圧延機における圧延が行われるように前記曲がり測定装置の入側直近の粗圧延機、中間圧延機あるいは仕上圧延機の圧下装置を制御する圧下制御ステップとを含むことを特徴とする鋼矢板の製造方法。
  5. 前記レベリング量補正ステップは、前記曲率が減少するような前記曲がり測定装置の入側直近の粗圧延機、中間圧延機あるいは仕上圧延機におけるレベリング操作量を算出するレベリング操作量算出ステップと、算出した前記レベリング操作量を前記レベリング量設定部で設定されたレベリング量に加算して前記レベリング量補正値として算出するレベリング量補正値算出ステップとを含むことを特徴とする請求項4に記載の鋼矢板の製造方法。
  6. 前記曲がり測定ステップは、
    前記被圧延材を上方から撮像する撮像ステップと、
    該撮像ステップによって撮像された画像から前記被圧延材の長手方向の一定間隔の複数断面における幅方向輝度分布を算出する幅方向輝度分布算出ステップと、
    該幅方向輝度分布算出ステップで算出した幅方向輝度分布から屈曲部位を検出する屈曲部位検出ステップと、
    該屈曲部位検出ステップで検出した屈曲部位の幅方向位置を長手方向に繋ぎ合せることで前記被圧延材の長手方向に沿った曲がりプロフィールを算出するとともに、該曲がりプロフィールに基づいて曲率を算出する曲がりプロフィール及び曲率算出ステップとを含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の鋼矢板の製造方法。
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