JP6792478B2 - 双方向絶縁型dc/dcコンバータ - Google Patents

双方向絶縁型dc/dcコンバータ Download PDF

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Description

本発明は、双方向絶縁型DC/DCコンバータに関する。
近年、地球温暖化対策として循環型社会の実現のため、電源機器の省エネルギー化、高効率化の実現が急務となっている。その中でも、太陽光発電装置、家庭用蓄電池、電気自動車等に搭載されるDC/DCコンバータは、電源機器の中核として多様な用途に用いられている。特に、位相シフトフルブリッジ型のDC/DCコンバータは、数キロから数十キロワットの中型高効率で、幅広い電圧に対応できる。
位相シフトフルブリッジ型のDC/DCコンバータとしては、例えば、非特許文献1に記載のものが知られている。非特許文献1に記載のDC/DCコンバータは、フルブリッジ回路を含む電圧型の1次側回路と、プッシュプル回路とLC回路とを含む電流型の2次側回路と、フルブリッジ回路に対して位相シフト制御を行う一方、プッシュプル回路に対して同期整流制御を行う制御部と、を備える。
制御部は、1次側から2次側に電力を供給する順方向動作において、2次側の出力端の電圧または電流を監視し、フルブリッジ回路の位相シフト量を制御することで、順方向動作量(順方向電力変換量)を制御する。
図9に、従来の双方向絶縁型DC/DCコンバータ1Bを示す。双方向絶縁型DC/DCコンバータ1Bは、例えば、入出力端T3の電圧が目標電圧以下のときに、1次側回路のフルブリッジ回路11に対して位相シフト量を増加させる制御を行い、1次側から2次側に電力を供給する順方向電力変換動作を行う。この順方向電力変換時、1次側回路のスイッチングが低損失なゼロ電圧スイッチング(Zero Voltage Switching,ZVS)となるように、1次側回路が位相シフト制御される。ZVSはスイッチQ1〜Q4のスイッチング時に共振用コイルL1と共振用コンデンサC1〜C4による部分共振によって行われる。また、入出力端T3、T4に回生能力を持つ負荷が接続され、入出力端T3の電圧が目標電圧を超えているときに、2次側から1次側に電力を供給する逆方向電力変換動作を行う。
図10に、本願発明者等が提案した、図9に示す双方向絶縁型DC/DCコンバータ1Bの逆方向電力変換動作時における、各スイッチQ1〜Q8のタイミングチャートを示す。各スイッチQ1〜Q8のタイミングは順方向電力変換動作時と同じであるが、逆方向電力変換動作時は1次側回路のフルブリッジ回路11に対する位相シフト量TDは小さい値になっている。なお、図10では簡単のためにデッドタイムの表示を省略している。また、図11、図12に、図10のタイミングチャートに従い逆方向電力変換動作を行ったときの電流経路を示す。
制御部14Bは、スイッチQ1、Q2を逆位相でスイッチングさせ、かつスイッチQ3、Q4を逆位相でスイッチングさせ、さらに、スイッチQ1、Q2の位相に対してスイッチQ3、Q4の位相をシフトさせる。また、制御部14Bは、スイッチQ3のオンに同期して、スイッチ素子Q5、Q8をオフさせるとともに、スイッチQ6、Q7をオンさせる一方、スイッチQ4のオンに同期して、スイッチQ5、Q8をオンさせるとともに、スイッチQ6、Q7をオフさせる。
双方向絶縁型DC/DCコンバータ1Bは、スイッチQ1、Q3が同時オン(図11(A)に示す状態2)またはスイッチQ2、Q4が同時オン(図12(A)に示す状態4)の場合に、チョークコイルL2にエネルギーを蓄積し、スイッチQ2、Q3が同時オン(図11(B)に示す状態3)またはスイッチQ1、Q4が同時オン(図12(B)に示す状態1)の場合に、2次側から1次側への電力伝達を行う。
双方向絶縁型DC/DCコンバータ1Bの逆方向動作量(逆方向電力変換量)は、入出力端T3の電圧によって変動し、スイッチング周期の1/2の時間から位相シフト量の時間差に相当するシフト期間TDを差し引いた時間によって自動的に決まってしまう。このため、双方向絶縁型DC/DCコンバータ1Bは、逆方向電力変換動作時に出力電圧を一定に保つこと、言い換えれば、定電圧制御をすることができなかった。
"同期整流制御内蔵、グリーン・モード、位相シフト・フルブリッジ・コントローラ"、[online]、2011年、日本テキサス・インスツルメンツ株式会社、[平成28年11月17日検索]、インターネット<URL:http://www.tij.co.jp/product/jp/ucc28950>
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、逆方向電力変換動作時における定電圧制御または定電流制御が可能な双方向絶縁型DC/DCコンバータを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータは、
1次側から2次側に電力を供給する順方向動作と、前記2次側から前記1次側に電力を供給する逆方向動作とを行う双方向絶縁型DC/DCコンバータであって、
1次巻線および2次巻線を有する絶縁トランスと、
前記1次側の入出力端と前記1次巻線との間に設けられた1次側フルブリッジ回路と、
前記2次巻線に接続された2次側フルブリッジ回路と、
前記2次側フルブリッジ回路と前記2次側の入出力端との間に設けられたLC回路と、
前記逆方向動作および前記順方向動作のときに、前記1次側フルブリッジ回路に対して第1制御を行う一方、前記2次側フルブリッジ回路に対して第2制御を行う制御部と、
を備え、
前記第1制御は、位相シフト制御であり、
前記第2制御は、前記1次側フルブリッジ回路を構成するスイッチのオンに同期させて前記2次側フルブリッジ回路を構成するスイッチをオン/オフさせる制御であり、
前記1次側フルブリッジ回路は、第1レグおよび第2レグを有し、
前記1次側フルブリッジ回路を構成する前記スイッチは、前記第1レグの上アームを構成する第1スイッチと、前記第1レグの下アームを構成する第2スイッチと、前記第2レグの上アームを構成する第3スイッチと、前記第2レグの下アームを構成する第4スイッチとを含み、
前記制御部は、
前記逆方向動作において、前記第1スイッチおよび前記第3スイッチがオンになっているか、または前記第2スイッチおよび前記第4スイッチがオンになっているシフト期間に、前記LC回路のチョークコイルにエネルギーが蓄積されるように、前記第1制御および前記第2制御を行うとともに、前記1次側の入出力端の電圧または電流に応じて前記シフト期間を制御することを特徴とする。
この構成によれば、制御部は、逆方向動作時の位相シフト量の時間差に相当するシフト期間がチョークコイルにエネルギーが蓄積される蓄積期間となるように、1次側フルブリッジ回路および2次側フルブリッジ回路の各スイッチを制御するので、上記シフト期間を制御することにより1次側の入出力端の電圧または電流を所定の値に保つことができる。したがって、この構成によれば、逆方向動作時における定電圧制御または定電流制御が可能となる。
上記双方向絶縁型DC/DCコンバータにおいて、
前記2次側フルブリッジ回路は、第3レグおよび第4レグを有し、
前記制御部は、前記逆方向動作のときの前記シフト期間において、
前記第3レグの上アームを構成する第5スイッチ、前記第4レグの下アームを構成する第8スイッチ、前記第2スイッチおよび前記第4スイッチをオン状態にするか、または、
前記第3レグの下アームを構成する第6スイッチ、前記第4レグの上アームを構成する第7スイッチ、前記第1スイッチおよび前記第3スイッチをオン状態にするように構成できる。
上記双方向絶縁型DC/DCコンバータにおいて、
前記制御部は、
前記逆方向動作で前記位相シフト制御を開始する場合、前記逆方向動作のときの前記シフト期間を最小値から徐々に増加させるソフトスタート制御を行った後に、前記逆方向動作のときの前記シフト期間を制御することにより前記1次側の入出力端の電圧または電流を所定の値に保つように構成できる。
この構成によれば、チョークコイルにエネルギーが蓄積される蓄積期間が徐々に増加するので、スイッチに過電流が流れることなく、出力電圧を徐々に立ち上げることができる。さらに、この構成によれば、逆方向動作時にシフト期間が蓄積期間となるので、逆方向動作で起動することができる。
本発明によれば、逆方向動作時における定電圧制御または定電流制御が可能な双方向絶縁型DC/DCコンバータを提供することができる。
本実施形態に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの回路図である。 逆方向動作時におけるスイッチの制御タイミングを示すタイミングチャートである。 本実施形態に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの、逆方向動作時の(A)状態1および(B)状態2における、電流経路を示す図である。 本実施形態に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの、逆方向動作時の(A)状態3および(B)状態4における、電流経路を示す図である。 順方向動作時におけるスイッチの制御タイミングを示すタイミングチャートである。 本実施形態に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの、順方向動作時の(A)状態1および(B)状態2における、電流経路を示す図である。 本実施形態に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの、順方向動作時の(A)状態3および(B)状態4における、電流経路を示す図である。 変形例に係る制御部を示す図である。 従来の双方向絶縁型DC/DCコンバータの回路図である。 本願発明者等が提案した、図9に示す双方向絶縁型DC/DCコンバータの、逆方向電力変換動作時におけるスイッチの制御タイミングを示すタイミングチャートである。 図9に示す双方向絶縁型DC/DCコンバータの、逆方向電力変換動作時の(A)状態2および(B)状態3における、電流経路を示す図である。 図9に示す双方向絶縁型DC/DCコンバータの、逆方向電力変換動作時の(A)状態4および(B)状態1における、電流経路を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータ1Aの回路図を示す。双方向絶縁型DC/DCコンバータ1Aは、1次巻線および2次巻線を有する絶縁トランスTRと、1次側フルブリッジ回路11と、2次側フルブリッジ回路12と、LC回路13と、制御部14Aとを備え、1次側から2次側に電力を供給する順方向動作と、2次側から1次側に電力を供給する逆方向動作とを行う。
順方向動作では、1次側の入出力端T1、T2から供給された電力が、2次側の入出力端T3、T4に接続された回路に供給される。逆方向動作では、2次側の入出力端T3、T4から供給された電力が、1次側の入出力端T1、T2に供給される。
1次側フルブリッジ回路11は、1次側の入出力端T1、T2と絶縁トランスTRの1次巻線との間に設けられている。1次側フルブリッジ回路11と入出力端T1、T2の間には、コンデンサC12が設けられている。コンデンサC12の一端は、入出力端T1に接続され、コンデンサC12の他端は、入出力端T2に接続されている。
図1に示すように、1次側フルブリッジ回路11は、フルブリッジ接続されたスイッチQ1〜Q4を含む。スイッチQ1は第1レグの上アームを構成し、スイッチQ2は第1レグの下アームを構成する。スイッチQ3は第2レグの上アームを構成し、スイッチQ4は第2レグの下アームを構成する。スイッチQ1、Q2の接続点は、コイルL1を介して絶縁トランスTRの1次巻線の一端に接続され、スイッチQ3、Q4の接続点は、絶縁トランスTRの1次巻線の他端に接続される。スイッチQ1〜Q4としては、例えば、IGBTやMOSFET等のパワー半導体を用いることができる。共振用のコイルL1は、絶縁トランスTRの漏れインダクタンスであってもよいし、これとは別のコイルであってもよい。
スイッチQ1〜Q4には、ダイオードD1〜D4が逆並列接続されている。ダイオードとしては、スイッチQ1〜Q4の寄生ダイオード、または外付けダイオードを用いることができる。さらに、スイッチQ1〜Q4には、コンデンサC1〜C4が並列接続されている。コンデンサC1〜C4としては、スイッチQ1〜Q4の寄生キャパシタ、または外付け共振コンデンサを用いることができる。
2次側フルブリッジ回路12は、フルブリッジ接続されたスイッチQ5〜Q8を含む。スイッチQ5は第3レグの上アームを構成し、スイッチQ6は第3レグの下アームを構成する。スイッチQ7は第4レグの上アームを構成し、スイッチQ8は第4レグの下アームを構成する。スイッチQ5、Q6の接続点は、絶縁トランスTRの2次巻線の一端に接続され、スイッチQ7、Q8の接続点は、絶縁トランスTRの2次巻線の他端に接続される。スイッチQ5〜Q8としては、例えば、IGBTやMOSFET等のパワー半導体を用いることができる。
スイッチQ5〜Q8には、ダイオードD5〜D8が逆並列接続されている。ダイオードとしては、スイッチQ5〜Q8の寄生ダイオード、または外付けダイオードを用いることができる。さらに、スイッチQ5〜Q8には、コンデンサC5〜C8が並列接続されている。コンデンサC5〜C8としては、スイッチQ5〜Q8の寄生キャパシタ、または外付け共振コンデンサを用いることができる。
LC回路13は、コイルL2およびコンデンサC34からなり、2次側フルブリッジ回路12と2次側の入出力端T3、T4との間に設けられている。より詳しくは、コンデンサC34の一端は入出力端T3に接続され、コンデンサC34の他端は入出力端T4に接続されている。コイルL2の一端はスイッチQ5、Q7に接続され、コイルL2の他端は入出力端T3に接続されている。
制御部14Aは、例えば、アナログIC、マイコンやFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の制御用ICによって構成される。制御部14Aは、逆方向動作時および順方向動作時に、1次側フルブリッジ回路11に対して位相シフト制御を行うとともに、2次側フルブリッジ回路12に対して同期整流制御を行う。
続いて、図2を参照しながら、逆方向動作時におけるスイッチQ1〜Q8の制御タイミングについて説明する。制御部14Aは、スイッチQ1〜Q8のそれぞれに対して制御信号(例えば、位相シフト同期整流信号)を出力し、1次側フルブリッジ回路11に対して位相シフト制御を行うとともに、2次側フルブリッジ回路12に対して同期整流制御を行う。
制御部14Aは、スイッチQ1〜Q4のオンデューティを約50%にするとともに、スイッチQ1、Q2を逆位相でスイッチングさせ、かつスイッチQ3、Q4を逆位相でスイッチングさせ、さらに、スイッチQ1、Q2の位相に対してスイッチQ3、Q4の位相をシフトさせる。制御部14Aは、位相シフト量の時間差に相当するシフト期間TDを、1次側の入出力端T1の電圧に応じて制御する。
なお、本来は、ゼロ電圧スイッチングを行うための、スイッチQ1、Q2がともにオフになるデッドタイムと、スイッチQ3、Q4がともにオフになるデッドタイムとを設けているが、図2では省略する。
制御部14Aは、基準レグである第2レグの上アームを構成するスイッチQ3のオンに同期して、スイッチ素子Q5、Q8をオフさせるとともに、スイッチQ6、Q7をオンさせる。また、制御部14Aは、第2レグの下アームを構成するスイッチQ4のオンに同期して、スイッチQ5、Q8をオンさせるとともに、スイッチQ6、Q7をオフさせる。
図2に示すように、双方向絶縁型DC/DCコンバータ1Aは、制御部14Aの制御下で4つの状態(状態1〜状態4)をとる。各状態における電流経路を図3、図4に示す。
図3(A)に示す状態1では、スイッチQ5、Q8がオンとなり、かつスイッチQ2、Q4がオンとなるので、チョークコイルL2には絶縁トランスTRを経由した短絡電流が流れる。これにより、チョークコイルL2にエネルギーが蓄積される。
図3(B)に示す状態2では、スイッチQ2がオフするとともにスイッチQ1がオンする。これにより、入出力端T2からスイッチQ4、絶縁トランスTRの1次巻線、スイッチQ1を経由して入出力端T1に電流が流れる。すなわち、2次側から1次側にチョークコイルL2に蓄積されたエネルギーが伝達される。
図4(A)に示す状態3では、スイッチQ6、Q7がオンとなり、かつスイッチQ1、Q3がオンとなるので、チョークコイルL2には絶縁トランスTRを経由した短絡電流が流れる。これにより、チョークコイルL2にエネルギーが蓄積される。
図4(B)に示す状態4では、スイッチQ1がオフするとともにスイッチQ2がオンする。これにより、入出力端T2からスイッチQ2、絶縁トランスTRの1次巻線、スイッチQ3を経由して入出力端T1に電流が流れる。すなわち、2次側から1次側にチョークコイルL2に蓄積されたエネルギーが伝達される。
上記のとおり、制御部14Aは、逆方向動作時に、シフト期間TDがチョークコイルL2にエネルギーが蓄積される蓄積期間となるように、スイッチQ1〜Q8を制御する。さらに、制御部14Aは、1次側の入出力端T1の電圧に応じて、シフト期間TDを制御する。その結果、双方向絶縁型DC/DCコンバータ1Aは、逆方向動作時に入出力端T1の電圧を所定の値に保つことが可能となり、逆方向動作時における定電圧制御が可能となる。
続いて、図5を参照しながら、順方向動作時におけるスイッチQ1〜Q8の制御タイミングについて説明する。
制御部14Aは、スイッチQ1〜Q4のオンデューティを約50%にするとともに、スイッチQ1、Q2を逆位相でスイッチングさせ、かつスイッチQ3、Q4を逆位相でスイッチングさせ、さらに、スイッチQ1、Q2の位相に対してスイッチQ3、Q4の位相をシフトさせる。制御部14Aは、位相シフト量の時間差に相当するシフト期間TDを、2次側の入出力端T3の電圧に応じて制御する。
なお、本来は、ゼロ電圧スイッチングを行うための、スイッチQ1、Q2がともにオフになるデッドタイムと、スイッチQ3、Q4がともにオフになるデッドタイムとを設けているが、図5では省略する。
制御部14Aは、第2レグの上アームを構成するスイッチQ3のオンに同期して、スイッチ素子Q5、Q8をオフさせるとともに、スイッチQ6、Q7をオンさせる。また、制御部14Aは、第2レグの下アームを構成するスイッチQ4のオンに同期して、スイッチQ5、Q8をオンさせるとともに、スイッチQ6、Q7をオフさせる。
図5に示すように、双方向絶縁型DC/DCコンバータ1Aは、制御部14Aの制御下で4つの状態(状態1〜状態4)をとる。各状態における電流経路を図6、図7に示す。
図6、図7に示すように、制御部14Aは、順方向動作時に、位相シフト量の時間差に相当するシフト期間TDが1次側から2次側へのエネルギー伝達期間となるように、スイッチQ1〜Q8を制御する。さらに、制御部14Aは、2次側の入出力端T3の電圧に応じて、シフト期間TDを制御する。その結果、双方向絶縁型DC/DCコンバータ1Aは、順方向動作時における定電圧制御が可能となる。
以上、本発明に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
[変形例]
上記実施形態において制御部14Aは、順方向動作時と逆方向動作時のそれぞれにおいて、各スイッチQ1〜Q8の制御信号(例えば、位相シフト同期整流信号)を発生させているが、発生させる制御信号の数を減らすことができる。例えば、順方向動作時のスイッチQ1〜Q4の制御信号を順にA〜Dとすると、逆方向動作時の制御信号はC、D、B、Aと外部で切換えて使用することも可能である。スイッチQ5、Q8の制御信号については、順方向動作時はCの反転信号×(D+A)で実現でき、逆方向動作時はBの反転信号×(A+C)で実現できる。またスイッチQ6、Q7の制御信号については、順方向動作時はDの反転信号×(B+C)で実現でき、逆方向動作時はAの反転信号×(B+D)で実現できる。なお、「×」は論理積記号、「+」は論理和記号を表すものとする。図8に、当該変形例に係る制御部14A’を示す。
制御部14A’は、スイッチQ1〜Q4の制御信号A〜Dのみを出力するスイッチ制御部31と、ゲート部32と、ゲート部32を制御するゲート制御部33と、を備える。スイッチ制御部31は、例えば、位相シフト制御専用ICによって構成される。スイッチ制御部31は、順方向動作時は入出力端T3の電圧に応じてシフト期間TDを制御し、逆方向動作時は入出力端T1の電圧に応じてシフト期間TDを制御する。
ゲート部32は、方向切換えスイッチSW1〜SW6と、論理回路L1〜L4と、を備える。論理回路L1〜L4は、論理積回路AND1〜AND4と、論理和回路OR1〜OR4と、否定回路NOT1〜NOT4とで構成される。ゲート制御部33は、順方向動作時において方向切換えスイッチSW1〜SW6の接点1と接点3を導通させ、逆方向動作時において方向切換えスイッチSW1〜SW6の接点2と接点3を導通させる。
その結果、スイッチQ1〜Q4に対しては、順方向動作時においてデッドタイムが発生するように制御信号A、B、C、Dが供給される一方、逆方向動作時においてデッドタイムが発生するように制御信号C、D、B、Aが供給される。スイッチQ5、Q8に対しては、順方向動作時において制御信号A、DのOR信号と制御信号Cの反転(NOT)信号のAND信号が方向切換えスイッチSW5を介して供給される一方、逆方向動作時において制御信号A、CのOR信号と制御信号Bの反転(NOT)信号のAND信号が方向切換えスイッチSW5を介して供給される。また、スイッチQ6、Q7に対しては、順方向動作時において制御信号B、CのOR信号と制御信号Dの反転(NOT)信号のAND信号が方向切換えスイッチSW6を介して供給される一方、逆方向動作時において制御信号B、DのOR信号と制御信号Aの反転(NOT)信号のAND信号が方向切換えスイッチSW6を介して供給される。
上記実施形態において制御部14Aは、逆方向で起動する場合に、位相シフト量(シフト期間TD)を最小値から徐々に増加させるソフトスタート制御を行うよう構成できる。これにより、スイッチQ1〜Q8に過電流が流れることなく、出力電圧を徐々に立ち上げることができる。図9に示す双方向絶縁型DC/DCコンバータ1B(図10に示す逆方向電力変換動作時のスイッチ切換え制御)では、逆方向電力変換動作で起動すると位相シフト量が最大になり、過電流が発生し、場合によってはスイッチング素子の破壊に至るため、順方向電力変換動作で起動させ、入出力端T3の電圧が規定電圧に到達後、逆方向電力変換動作させる必要があるが、上記実施形態に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータ1Aでは、シフト期間TDが蓄積期間(状態1、3)となるので、逆方向動作で起動することが可能となる。
また、図9に示す双方向絶縁型DC/DCコンバータ1Bでは、起動時に目標電圧よりも高い電圧が入出力端T3にかかった場合や、負荷変動や、温度変動等により出力電圧(入出力端T3の電圧)が不安定になった場合、順方向の位相シフト量(シフト期間TD)が小さい値になるため、逆方向電力変換動作時に大きな逆変換電圧が発生し、2次側フルブリッジ回路12のダイオードD5〜D8にサージによる過電圧が印加されたり、スイッチQ5〜Q8に過電流が流れたりして、素子破壊に至ることがある。これに対して、上記実施形態に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータ1Aでは、上記のとおり逆方向で起動する場合にもソフトスタート制御を行うよう構成できるので、素子破壊に至ることなく逆方向で起動することができる。
上記実施形態において制御部14Aは、逆方向動作時に、1次側の入出力端T1の電圧に応じてシフト期間TDを制御しているが、1次側の入出力端T1の電流に応じてシフト期間TDを制御してもよい。この場合、1次側の入出力端T1の電圧を検出するための電圧センサの代わりに、1次側の入出力端T1の電流を検出するための電流センサを用いる。
上記実施形態において制御部14Aは、順方向動作時に、2次側の入出力端T3の電圧に応じてシフト期間TDを制御しているが、2次側の入出力端T3の電流に応じてシフト期間TDを制御してもよい。この場合、2次側の入出力端T3の電圧を検出するための電圧センサの代わりに、2次側の入出力端T3の電流を検出するための電流センサを用いる。
本発明の制御部は、1次側フルブリッジ回路11に対して位相シフト制御を行う一方、2次側フルブリッジ回路12に対して同期整流制御を行い、逆方向動作時に、シフト期間TDをLC回路13のチョークコイルL2にエネルギーが蓄積される蓄積期間をとし、1次側の入出力端T1の電圧または電流に応じてシフト期間TDを制御するのであれば、適宜構成を変更することができる。また、位相シフト制御におけるスイッチングパターンおよび同期整流制御におけるスイッチングパターンは、適宜変更することができる。
1A 双方向絶縁型DC/DCコンバータ
11 1次側フルブリッジ回路
12 2次側フルブリッジ回路
13 LC回路
14A、14A’ 制御部
31 スイッチ制御部
32 ゲート部
33 ゲート制御部

Claims (3)

  1. 1次側から2次側に電力を供給する順方向動作と、前記2次側から前記1次側に電力を供給する逆方向動作とを行う双方向絶縁型DC/DCコンバータであって、
    1次巻線および2次巻線を有する絶縁トランスと、
    前記1次側の入出力端と前記1次巻線との間に設けられた1次側フルブリッジ回路と、
    前記2次巻線に接続された2次側フルブリッジ回路と、
    前記2次側フルブリッジ回路と前記2次側の入出力端との間に設けられたLC回路と、
    前記逆方向動作および前記順方向動作のときに、前記1次側フルブリッジ回路に対して第1制御を行う一方、前記2次側フルブリッジ回路に対して第2制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記第1制御は、位相シフト制御であり、
    前記第2制御は、前記1次側フルブリッジ回路を構成するスイッチのオンに同期させて前記2次側フルブリッジ回路を構成するスイッチをオン/オフさせる制御であり、
    前記1次側フルブリッジ回路は、第1レグおよび第2レグを有し、
    前記1次側フルブリッジ回路を構成する前記スイッチは、前記第1レグの上アームを構成する第1スイッチと、前記第1レグの下アームを構成する第2スイッチと、前記第2レグの上アームを構成する第3スイッチと、前記第2レグの下アームを構成する第4スイッチとを含み、
    前記制御部は、
    前記逆方向動作において、前記第1スイッチおよび前記第3スイッチがオンになっているか、または前記第2スイッチおよび前記第4スイッチがオンになっているシフト期間に、前記LC回路のチョークコイルにエネルギーが蓄積されるように、前記第1制御および前記第2制御を行うとともに、前記1次側の入出力端の電圧または電流に応じて前記シフト期間を制御する
    ことを特徴とする双方向絶縁型DC/DCコンバータ。
  2. 前記2次側フルブリッジ回路は、第3レグおよび第4レグを有し、
    前記制御部は、前記逆方向動作のときの前記シフト期間において、
    前記第3レグの上アームを構成する第5スイッチ、前記第4レグの下アームを構成する第8スイッチ、前記第2スイッチおよび前記第4スイッチをオン状態にするか、または、
    前記第3レグの下アームを構成する第6スイッチ、前記第4レグの上アームを構成する第7スイッチ、前記第1スイッチおよび前記第3スイッチをオン状態にする
    ことを特徴とする請求項1に記載の双方向絶縁型DC/DCコンバータ。
  3. 前記制御部は、
    前記逆方向動作で前記位相シフト制御を開始する場合、前記逆方向動作のときの前記シフト期間を最小値から徐々に増加させるソフトスタート制御を行った後に、前記逆方向動作のときの前記シフト期間を制御することにより前記1次側の入出力端の電圧または電流を所定の値に保つ
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の双方向絶縁型DC/DCコンバータ。
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