JP6579622B2 - 双方向絶縁型dc/dcコンバータ - Google Patents

双方向絶縁型dc/dcコンバータ Download PDF

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Description

本発明は、双方向絶縁型DC/DCコンバータに関する。
絶縁型DC/DCコンバータとしては、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。図9に示すように、特許文献1に記載の絶縁型DC/DCコンバータ100Bは、トランスTsと、トランスTsの1次側に設けられたフルブリッジ回路13と、LLC共振回路(コイルL11、コンデンサC12およびトランスTsの1次巻線で構成された共振回路)と、トランスTsの2次側に設けられた同期整流スイッチ回路14と、コイルL21、L22およびコンデンサC21からなる整流平滑回路と、制御回路15とを備えている。
さらに、絶縁型DC/DCコンバータ100Bは、1次側にクランプ用ダイオードD11、D12を備えている。クランプ用ダイオードD11は、アノードがトランスTsの1次巻線の他端に接続され、カソードが高電位側の入力端T1に接続されており、トランスTsの1次巻線の他端の電位を高電位側の電位にクランプするために設けられている。クランプ用ダイオードD12は、カソードがトランスTsの1次巻線の他端に接続され、アノードが低電位側の入力端T1’に接続されており、トランスTsの1次巻線の他端の電位を低電位側の電位にクランプするために設けられている。これにより2次側の同期整流スイッチ回路14のスイッチ素子Q15、Q16に過電圧が発生することを防止している。
絶縁型DC/DCコンバータ100Bは、1次側から2次側に電力を供給することを目的としている。このため、制御回路15は、フルブリッジ回路13に対してLLC共振による制御を行い、フルブリッジ回路13のスイッチング損失を低減している。
なお、1次側が位相シフト制御に対応した回路構成の場合、制御回路15は、1次側のフルブリッジ回路に対して位相シフト制御を行うことで、1次側のフルブリッジ回路を構成するスイッチ素子の寄生キャパシタまたは外付けの共振コンデンサと共振コイルとの部分共振により、1次側のフルブリッジ回路のスイッチング損失を低減することができる。
特開2014−197942号公報
上記のとおり、従来の絶縁型DC/DCコンバータ100Bは、1次側から2次側に電力を供給する場合、LLC共振または部分共振によりスイッチング損失を低減することができる。しかしながら、従来の絶縁型DC/DCコンバータ100Bは、2次側から1次側に逆方向に電力を供給する場合、LLC共振または部分共振が働かず、ゼロ電流スイッチングまたはゼロ電圧スイッチングによるスイッチング損失を低減することができないという問題があった。具体的には、1次側のフルブリッジ回路を構成するスイッチ素子のスイッチング時に、上記スイッチング損失以外に当該スイッチ素子の寄生キャパシタまたは外付けの共振コンデンサの電荷が放出され、これにより電圧振動が生じて損失が発生してしまうという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、1次側から2次側への電力供給と2次側から1次側への電力供給とを効率よく行うことが可能な双方向絶縁型DC/DCコンバータを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータは、
1次巻線および2次巻線を有する絶縁変圧部と、
前記絶縁変圧部の1次側に設けられたフルブリッジ回路を含む電圧型の1次側DC/DCコンバータ部と、
前記絶縁変圧部の2次側に設けられた電流型の2次側DC/DCコンバータ部と、
前記1次側DC/DCコンバータ部に対して位相シフト制御を行う一方、前記2次側DC/DCコンバータ部に対して同期整流制御を行う制御回路と、
を備えた双方向絶縁型DC/DCコンバータであって、
前記1次側DC/DCコンバータ部は、
一端が前記フルブリッジ回路の第1レグを構成する第1スイッチ素子および第2スイッチ素子の接続点に接続され、他端が前記1次巻線の一端に接続された第1コイルと、
一端が前記フルブリッジ回路の第2レグを構成する第3スイッチ素子および第4スイッチ素子の接続点に接続され、他端が前記1次巻線の他端に接続された第2コイルと、
アノードが前記第1コイルの他端に接続され、カソードが前記第1レグの一端に接続された第1整流素子と、
アノードが前記第1レグの他端に接続され、カソードが前記第1コイルの他端に接続された第2整流素子と、
アノードが前記第2コイルの他端に接続され、カソードが前記第2レグの一端に接続された第3整流素子と、
アノードが前記第2レグの他端に接続され、カソードが前記第2コイルの他端に接続された第4整流素子と、を含み、
前記制御回路では、2次側から1次側に電力を供給する逆方向電力変換動作時における、前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子の位相に対する前記第3スイッチ素子および前記第4スイッチ素子の位相のシフト量が、前記制御回路において設定可能な最小値に設定されており、
前記制御回路は、前記逆方向電力変換動作時において、1次側から2次側に電力を供給する量が最小またはゼロになるように前記シフト量を制御することを特徴とする。
この構成によれば、第1コイルおよび第2コイルによりフルブリッジ回路−絶縁変圧部間にインピーダンスをもたせ、かつ第1〜第4整流素子により第1〜第4スイッチ素子を迂回する電流経路を形成して、逆方向電力変換動作時に第1〜第4スイッチ素子に電流が流れにくくすることで、第1〜第4スイッチ素子のスイッチング時に当該第1〜第4スイッチ素子の寄生キャパシタまたは外付けの共振コンデンサの電荷が放出されることにより発生する電圧振動を抑制することができる。
本発明によれば、1次側から2次側への電力供給と2次側から1次側への電力供給とを効率よく行うことが可能な双方向絶縁型DC/DCコンバータを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの回路図である。 逆方向電力変換動作時におけるスイッチ素子のタイミングチャートである。 図2の各状態における双方向絶縁型DC/DCコンバータの電流経路を示す図であって、(A)は状態2−1、(B)は状態2−2、(C)は状態3−1、(D)は状態3−2に対応した図である。 図2の各状態における双方向絶縁型DC/DCコンバータの電流経路を示す図であって、(A)は状態4−1、(B)は状態4−2、(C)は状態1−1、(D)は状態1−2に対応した図である。 順方向電力変換動作時におけるスイッチ素子のタイミングチャートである。 図5の各状態における双方向絶縁型DC/DCコンバータの電流経路を示す図であって、(A)は状態1−2、(B)は状態2−1、(C)は状態2−2、(D)は状態3−1に対応した図である。 図5の各状態における双方向絶縁型DC/DCコンバータの電流経路を示す図であって、(A)は状態3−2、(B)は状態4−1、(C)は状態4−2、(D)は状態1−1に対応した図である。 本発明の変形例に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの回路図である。 従来の絶縁型DC/DCコンバータの回路図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの実施形態について説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータ100Aを示す。双方向絶縁型DC/DCコンバータ100Aは、1次側から2次側に電力を供給する順方向電力変換動作と、2次側から1次側に電力を供給する逆方向電力変換動作とを行う。
双方向絶縁型DC/DCコンバータ100Aは、本発明の「絶縁変圧部」に相当するトランスTR1と、トランスTR1の1次巻線側に設けられた電圧型の1次側DC/DCコンバータ部1と、トランスTR1の2次巻線側に設けられた電流型の2次側DC/DCコンバータ部2と、制御回路5とを備えている。
1次側DC/DCコンバータ部1は、平滑コンデンサC1と、1次側フルブリッジ回路3と、第1コイルL1と、第2コイルL2と、第1〜第4整流素子D1〜D4とを備えている。
平滑コンデンサC1は、一端が高電位側の入出力端T1に接続され、他端が低電位側の入出力端T1’に接続されている。
1次側フルブリッジ回路3は、第1スイッチ素子Q1と、第2スイッチ素子Q2と、第3スイッチ素子Q3と、第4スイッチ素子Q4とを含む。第1スイッチ素子Q1は第1レグの上アームを構成し、第2スイッチ素子Q2は第1レグの下アームを構成する。第3スイッチ素子Q3は第2レグの上アームを構成し、第4スイッチ素子Q4は第2レグの下アームを構成する。第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4は、制御回路5の制御下でスイッチング動作を行う。第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4としては、IGBTやMOSFET等のスイッチング動作を行うパワー素子を用いることができる。
第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4のそれぞれには、ダイオードが逆並列接続されている。ダイオードとしては、第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4の各寄生ダイオードや、当該寄生ダイオードとは別のダイオード素子を用いることができる。さらに、第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4のそれぞれには、コンデンサが並列接続されている。コンデンサとしては、第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4の各寄生キャパシタや、当該寄生キャパシタとは別の外付け共振コンデンサを用いることができる。本実施形態では、第3スイッチ素子Q3に共振コンデンサCaが並列接続され、第4スイッチ素子Q4に共振コンデンサCbが並列接続されている。
第1コイルL1は、一端が1次側フルブリッジ回路3の第1レグを構成する第1スイッチ素子Q1および第2スイッチ素子Q2の接続点に接続され、他端がトランスTR1の1次巻線の一端に接続されている。第2コイルL2は、一端が1次側フルブリッジ回路3の第2レグを構成する第3スイッチ素子Q3および第4スイッチ素子Q4の接続点に接続され、他端がトランスTR1の1次巻線の他端に接続されている。すなわち、順方向電力変換動作時において、第1コイルL1、第2コイルL2および第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4の各寄生キャパシタや外付け共振コンデンサCa、Cbは、1次側フルブリッジ回路3の各スイッチ素子Q1〜Q4のスイッチング時に部分共振回路を構成し、ゼロ電圧スイッチングによりスイッチング損失を低減する。
第1整流素子D1は、ダイオードからなり、アノードが第1コイルL1の他端に接続され、カソードが1次側フルブリッジ回路3の第1レグの一端に接続されている。すなわち、第1整流素子D1は、第1コイルL1を介して第1スイッチ素子Q1に並列接続され、逆方向電力変換動作におけるスイッチング時に第1コイルL1および第1スイッチ素子Q1を迂回する電流経路を形成する。
第2整流素子D2は、ダイオードからなり、カソードが第1コイルL1の他端に接続され、アノードが1次側フルブリッジ回路3の第1レグの他端に接続されている。すなわち、第2整流素子D2は、第1コイルL1を介して第2スイッチ素子Q2に並列接続され、逆方向電力変換動作におけるスイッチング時に第1コイルL1および第2スイッチ素子Q2を迂回する電流経路を形成する。
第3整流素子D3は、ダイオードからなり、アノードが第2コイルL2の他端に接続され、カソードが1次側フルブリッジ回路3の第2レグの一端に接続されている。すなわち、第3整流素子D3は、第2コイルL2を介して第3スイッチ素子Q3に並列接続され、逆方向電力変換動作におけるスイッチング時に第2コイルL2および第3スイッチ素子Q3を迂回する電流経路を形成する。
第4整流素子D4は、ダイオードからなり、カソードが第2コイルL2の他端に接続され、アノードが1次側フルブリッジ回路3の第2レグの他端に接続されている。すなわち、第4整流素子D4は、第2コイルL2を介して第4スイッチ素子Q4に並列接続され、逆方向電力変換動作におけるスイッチング時に第2コイルL2および第4スイッチ素子Q4を迂回する電流経路を形成する。
2次側DC/DCコンバータ部2は、2次側フルブリッジ回路4と、コイルL3および平滑コンデンサC2からなる2次側LC回路とを備えている。
2次側フルブリッジ回路4は、第5スイッチ素子Q5と、第6スイッチ素子Q6と、第7スイッチ素子Q7と、第8スイッチ素子Q8とを含む。第5スイッチ素子Q5は第1レグの上アームを構成し、第6スイッチ素子Q6は第1レグの下アームを構成する。第7スイッチ素子Q7は第2レグの上アームを構成し、第8スイッチ素子Q8は第2レグの下アームを構成する。第5〜第8スイッチ素子Q5〜Q8は、制御回路5の制御下でスイッチング動作を行う。第5〜第8スイッチ素子Q5〜Q8としては、IGBTやMOSFET等のスイッチング動作を行うパワー素子を用いることができる。
第5〜第8スイッチ素子Q5〜Q8のそれぞれには、ダイオードが逆並列接続されている。ダイオードとしては、第5〜第8スイッチ素子Q5〜Q8の各寄生ダイオードや、当該寄生ダイオードとは別のダイオード素子を用いることができる。さらに、第5〜第8スイッチ素子Q5〜Q8のそれぞれには、コンデンサが並列接続されている。コンデンサとしては、第5〜第8スイッチ素子Q5〜Q8の各寄生キャパシタや、当該寄生キャパシタとは別の外付け共振コンデンサを用いることができる。本実施形態では、第5スイッチ素子Q5に共振コンデンサCcが並列接続され、第6スイッチ素子Q6に共振コンデンサCdが並列接続されている。
制御回路5は、例えば、マイコンやFPGA(フィールドプログラマブル・ゲートアレイ)等の制御用IC(集積回路)により構成される。制御回路5は、1次側フルブリッジ回路3および2次側フルブリッジ回路4を制御する。具体的には、制御回路5は、1次側フルブリッジ回路3に対して、第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4の位相をシフトさせる位相シフト制御を行い、2次側フルブリッジ回路4に対して、第5〜第8スイッチ素子Q5〜Q8のスイッチング動作を1次側フルブリッジ回路3のスイッチング動作に同期させる同期整流制御を行う。
次に、図2〜図4を参照して、逆方向電力変換動作時における制御回路5の制御方式を説明する。なお、図2に示すとおり、1次側フルブリッジ回路3のPWMデューティ(第1スイッチ素子Q1および第4スイッチ素子Q4のPWMデューティ)が50%に設定されているものとする。
制御回路5は、順方向電力変換動作時に2次側の端子T2、T2’間電圧が外部電源等により予め規定された規定電圧より上昇すると、逆方向電力変換動作に対応した制御を行う。すなわち、制御回路5は、逆方向電力変換動作時に、1次側フルブリッジ回路3に対して位相シフト制御を行う。具体的には、制御回路5は、第2スイッチ素子Q2のOFF時間を第1スイッチ素子Q1のON時間よりも若干長くして、第1スイッチ素子Q1と第2スイッチ素子Q2とがともにOFF状態になるデッドタイム(図2の時間t〜t)を含むように、第1スイッチ素子Q1と第2スイッチ素子Q2の位相を反転させる。同様に、制御回路5は、第3スイッチ素子Q3のOFF時間を第4スイッチ素子Q4のON時間よりも若干長くして、第3スイッチ素子Q3と第4スイッチ素子Q4とがともにOFF状態になるデッドタイム(図2の時間t〜t)を含むように、第3スイッチ素子Q3と第4スイッチ素子Q4の位相を反転させる。
さらに、制御回路5は、第1スイッチ素子Q1および第2スイッチ素子Q2の位相に対して、第3スイッチ素子Q3および第4スイッチ素子Q4の位相をシフトさせる。逆方向電力変換動作時における位相のシフト量は、順方向の電力変換量を最小にするように制御されるため、最小化されている。換言すれば、逆方向電力変換動作時における位相のシフト量は、制御回路5において設定可能な最小値に設定されている。なお、最小値が位相シフト量ゼロを含む値でもよい。
制御回路5は、逆方向電力変換動作時に、2次側フルブリッジ回路4に対して同期整流制御を行う。具体的には、制御回路5は、第1スイッチ素子Q1および第4スイッチ素子Q4がともにON状態のときにのみ第6スイッチ素子Q6および第7スイッチ素子Q7をOFF状態にし、第2スイッチ素子Q2および第3スイッチ素子Q3がともにON状態のときにのみ第5スイッチ素子Q5および第8スイッチ素子Q8をOFF状態にする。
時間t〜tにおける双方向絶縁型DC/DCコンバータ100Aの状態(状態2−1、状態2−2、状態3−1)は、図3(A)〜(C)のとおりである。状態2−1、状態2−2、状態3−1では、2次側フルブリッジ回路4の4つのスイッチ素子Q5〜Q8がON状態となるので、トランスTR1の2次巻線に電流が流れることなく2次側LC回路のコイルL3に電流が流れ、当該コイルL3にエネルギーが蓄積される。
時間t〜tにおける双方向絶縁型DC/DCコンバータ100Aの状態(状態3−2)は、図3(D)のとおりである。状態3−2では、第5スイッチ素子Q5および第8スイッチ素子Q8がOFF状態となるので、トランスTR1の2次巻線に電流が流れ、1次側に電力が供給される。1次側では、第3スイッチ素子Q3がターンONして第2スイッチ素子Q2および第3スイッチ素子Q3がON状態となるが、第2スイッチ素子Q2および第3スイッチ素子Q3には電流が流れず、第2整流素子D2および第3整流素子D3に電流が流れる。このため、第3スイッチ素子Q3のターンON時に当該第3スイッチ素子Q3の寄生キャパシタおよび外付けの共振コンデンサCaの電荷が放出されることにより発生する電圧振動が抑制される。
時間t〜tにおける双方向絶縁型DC/DCコンバータ100Aの状態(状態4−1、状態4−2、状態1−1)は、図4(A)〜(C)のとおりである。状態4−1、状態4−2、状態1−1では、2次側フルブリッジ回路4の4つのスイッチ素子Q5〜Q8がON状態となるので、トランスTR1の2次巻線に電流が流れることなく2次側LC回路のコイルL3に電流が流れ、当該コイルL3にエネルギーが蓄積される。
時間t〜t10における双方向絶縁型DC/DCコンバータ100Aの状態(状態1−2)は、図4(D)のとおりである。状態1−2では、第6スイッチ素子Q6および第7スイッチ素子Q7がOFF状態となるので、トランスTR1の2次巻線に状態3−2のときと逆向きの電流が流れ、1次側に電力が供給される。1次側では、第4スイッチ素子Q4がターンONして第1スイッチ素子Q1および第4スイッチ素子Q4がON状態となるが、第1スイッチ素子Q1および第4スイッチ素子Q4には電流が流れず、第1整流素子D1および第4整流素子D4に電流が流れる。このため、第4スイッチ素子Q4のターンON時に当該第4スイッチ素子Q4の寄生キャパシタおよび外付けの共振コンデンサCbの電荷が放出されることにより発生する電圧振動が抑制される。
次に、図5〜図7を参照して、順方向電力変換動作時における制御回路5の制御方式を説明する。制御回路5は、順方向電力変換動作時において、1次側フルブリッジ回路3に対して位相シフト制御を行い、2次側フルブリッジ回路4に対して同期整流制御を行う。
順方向電力変換動作時における位相シフト制御は、位相のシフト量を除き、逆方向電力変換動作時における位相シフト制御と共通している。順方向電力変換動作時における位相のシフト量は、順方向の電力変換の量によって制御されるので、図5と図2の比較から分かるように、一般に逆方向電力変換動作時における位相のシフト量よりも大きな値に設定されている。一方、順方向電力変換動作時における同期整流制御は、逆方向電力変換動作時における同期整流制御と共通している。
時間t〜tにおける双方向絶縁型DC/DCコンバータ100Aの状態(状態1−2)は、図6(A)のとおりである。状態1−2では、第1スイッチ素子Q1、第4スイッチ素子Q4、第5スイッチ素子Q5および第8スイッチ素子Q8がON状態となり、トランスTR1の1次巻線に電流が流れ、2次側に電力が供給される。
時間tにおける双方向絶縁型DC/DCコンバータ100Aの状態(状態2−1)は、図6(B)のとおりである。状態2−1では、第1スイッチ素子Q1がゼロ電圧スイッチングでターンOFFし、第6スイッチ素子Q6および第7スイッチ素子Q7がハードスイッチングでターンONするとともに、第1スイッチ素子Q1の寄生キャパシタが充電され、第2スイッチ素子Q2の寄生キャパシタが放電する。
時間tにおける双方向絶縁型DC/DCコンバータ100Aの状態(状態2−2)は、図6(C)のとおりである。状態2−2では、第2スイッチ素子Q2がゼロ電圧スイッチングでターンONする。
時間tにおける双方向絶縁型DC/DCコンバータ100Aの状態(状態3−1)は、図6(D)のとおりである。状態3−1では、第4スイッチ素子Q4がゼロ電圧スイッチングでターンOFFするとともに、第4スイッチ素子Q4の寄生キャパシタおよび共振コンデンサCbが充電され、第3スイッチ素子Q3の寄生キャパシタおよび共振コンデンサCaが放電する。
時間tにおける双方向絶縁型DC/DCコンバータ100Aの状態(状態3−2)は、図7(A)のとおりである。状態3−2では、第3スイッチ素子Q3がゼロ電圧スイッチングでターンONし、トランスTR1の1次巻線に状態1−2のときと逆向きの電流が流れ、2次側に電力が供給される。
時間tにおける双方向絶縁型DC/DCコンバータ100Aの状態(状態4−1)は、図7(B)のとおりである。状態4−1では、第2スイッチ素子Q2がゼロ電圧スイッチングでターンOFFし、第5スイッチ素子Q5および第8スイッチ素子Q8がハードスイッチングでターンONするとともに、第2スイッチ素子Q2の寄生キャパシタが充電され、第1スイッチ素子Q1の寄生キャパシタが放電する。
時間tにおける双方向絶縁型DC/DCコンバータ100Aの状態(状態4−2)は、図7(C)のとおりである。状態4−2では、第1スイッチ素子Q1がゼロ電圧スイッチングでターンONする。
時間tにおける双方向絶縁型DC/DCコンバータ100Aの状態(状態1−1)は、図7(D)のとおりである。状態1−1では、第3スイッチ素子Q3がゼロ電圧スイッチングでターンOFFするとともに、第3スイッチ素子Q3の寄生キャパシタおよび共振コンデンサCaが充電され、第4スイッチ素子Q4の寄生キャパシタおよび共振コンデンサCbが放電する。
結局、双方向絶縁型DC/DCコンバータ100Aによれば、第1コイルL1および第2コイルL2により1次側フルブリッジ回路3−トランスTR1間にインピーダンスをもたせることで、順方向電力変換動作時において、第1コイルL1、第2コイルL2と第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4の各寄生キャパシタや外付け共振コンデンサCa、Cbは、1次側フルブリッジ回路3の各スイッチ素子Q1〜Q4のスイッチング時に部分共振回路を構成し、ゼロ電圧スイッチングによりスイッチング損失を低減することができる。さらに、第1〜第4整流素子D1〜D4により第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4を迂回する電流経路を形成して、逆方向電力変換動作時に第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4に電流が流れにくくすることで、第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4のスイッチング時に当該第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4の寄生キャパシタおよび/または外付けの共振コンデンサCa、Cbの電荷が放出されることにより発生する電圧振動を抑制することができる。したがって、双方向絶縁型DC/DCコンバータ100Aによれば、1次側から2次側への電力供給と2次側から1次側への電力供給とを効率よく行うことが可能になる。
以上、本発明に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
[変形例1]
図8に、本発明の変形例1に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータ100A’の回路図を示す。双方向絶縁型DC/DCコンバータ100A’は、上記実施形態に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータ100Aに、コイルL3’と、開閉手段S1、S2と、第4コイルL4と、第5コイルL5と、第5〜第8整流素子D5〜D8とを追加したものである。
開閉手段S1、S2は、リレーや、スイッチング動作を行うIGBTやMOSFET等のパワー素子で構成され、制御回路5の制御下で導通状態と非導通状態とが切り替わる。開閉手段S1は、1次側のコイルL3’に並列接続されており、開閉手段S2は、2次側のコイルL3に並列接続されている。
開閉手段S1が導通状態で開閉手段S2が非導通状態の場合、上記実施形態と同様に、1次側DC/DCコンバータ部1の回路トポロジは電圧型となり、2次側DC/DCコンバータ部2の回路トポロジは電流型となる。当該回路トポロジの双方向絶縁型DC/DCコンバータ100A’は、通常、1次側から2次側に電力を供給する順方向電力変換動作を行い、2次側の端子T2、T2’間電圧が外部電源等により予め規定された規定電圧より上昇すると逆方向電力変換動作を行う。当該逆方向電力変換動作時における第1〜第4整流素子D1〜D4は、第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4を迂回する電流経路を形成する。
一方、開閉手段S1が非導通状態で開閉手段S2が導通状態の場合、1次側DC/DCコンバータ部1の回路トポロジは電流型となり、2次側DC/DCコンバータ部2の回路トポロジは電圧型となる。当該回路トポロジの双方向絶縁型DC/DCコンバータ100A’は、通常、2次側から1次側に電力を供給する順方向電力変換動作を行い、1次側の端子T1、T1’間電圧が外部電源等により予め規定された規定電圧より上昇すると、1次側から2次側に電力を供給する逆方向電力変換動作を行う。当該逆方向電力変換動作時における第5〜第8整流素子D5〜D8は、第5〜第8スイッチ素子Q5〜Q8を迂回する電流経路を形成する。
[その他の変形例]
本発明では、位相シフト制御におけるスイッチングパターンまたは同期整流制御におけるスイッチングパターンの少なくとも一方を適宜変更することができる。例えば、第1スイッチ素子Q1の立ち上がりかつ第4スイッチ素子Q4の立ち下がり間で位相シフトを行うようにし、第1および第4スイッチ素子Q1およびQ4が同時にONするときに第6および第7スイッチ素子Q6およびQ7をOFFし、同期整流させるようにしてもよい。
1次側DC/DCコンバータ部1は、回路トポロジが電圧型であり、1次側フルブリッジ回路3と、第1コイルL1と、第2コイルL2と、第1〜第4整流素子D1〜D4とを備えているのであれば、適宜構成を変更することができる。
2次側DC/DCコンバータ部2は、回路トポロジが電流型であり、1次側DC/DCコンバータ部1との間で双方向の電力供給が可能であれば、適宜構成を変更することができる。
絶縁変圧部は、例えば、複数のトランスで構成されていてもよい。
1 1次側DC/DCコンバータ部
2 2次側DC/DCコンバータ部
3 1次側フルブリッジ回路
4 2次側フルブリッジ回路
5 制御回路
100A、100A’ 双方向絶縁型DC/DCコンバータ

Claims (1)

  1. 1次巻線および2次巻線を有する絶縁変圧部と、
    前記絶縁変圧部の1次側に設けられたフルブリッジ回路を含む電圧型の1次側DC/DCコンバータ部と、
    前記絶縁変圧部の2次側に設けられた電流型の2次側DC/DCコンバータ部と、
    前記1次側DC/DCコンバータ部に対して位相シフト制御を行う一方、前記2次側DC/DCコンバータ部に対して同期整流制御を行う制御回路と、
    を備えた双方向絶縁型DC/DCコンバータであって、
    前記1次側DC/DCコンバータ部は、
    一端が前記フルブリッジ回路の第1レグを構成する第1スイッチ素子および第2スイッチ素子の接続点に接続され、他端が前記1次巻線の一端に接続された第1コイルと、
    一端が前記フルブリッジ回路の第2レグを構成する第3スイッチ素子および第4スイッチ素子の接続点に接続され、他端が前記1次巻線の他端に接続された第2コイルと、
    アノードが前記第1コイルの他端に接続され、カソードが前記第1レグの一端に接続された第1整流素子と、
    アノードが前記第1レグの他端に接続され、カソードが前記第1コイルの他端に接続された第2整流素子と、
    アノードが前記第2コイルの他端に接続され、カソードが前記第2レグの一端に接続された第3整流素子と、
    アノードが前記第2レグの他端に接続され、カソードが前記第2コイルの他端に接続された第4整流素子と、を含み、
    前記制御回路では、2次側から1次側に電力を供給する逆方向電力変換動作時における、前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子の位相に対する前記第3スイッチ素子および前記第4スイッチ素子の位相のシフト量が、前記制御回路において設定可能な最小値に設定されており、
    前記制御回路は、前記逆方向電力変換動作時において、1次側から2次側に電力を供給する量が最小またはゼロになるように前記シフト量を制御することを特徴とする双方向絶縁型DC/DCコンバータ。
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