JP6791476B2 - 弾性波計測センサ - Google Patents

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Description

本発明は、弾性波計測センサに関するものである。
橋脚などのコンクリート構造物は、車両が通過することで繰り返し荷重を受け、これにより劣化し、場合によってはクラックが生じる。このように劣化したコンクリート構造物は、適切に補修工事を行う必要があるので、例えばクラックが生じたことを的確に把握することが望まれる。クラックが生じた際、コンクリート構造物は、アコースティック・エミッション(Acoustic Emission, AE)により、コンクリートが内部に蓄えていた弾性エネルギーを音波(弾性波)として放出する。この弾性波は、主に超音波領域の高い周波数成分を有するといわれる。したがってこの弾性波を計測することができれば、コンクリート構造物の補修工事を適切に行うことができる。
弾性波の伝搬の様子を計測する方法として、一般的には、光学的な手法が知られている(例えば、特許文献1)。光学的な手法の共通点は、表面波による光の回折現象を利用する点である。
特開2011−64697号公報
しかしながら、表面波による光の回折現象を利用する手法では、被計測物の表面の平滑さが重要な指標であり、埃などが付着した状態での計測は困難である。さらに対応可能な周波数帯域が狭いという問題がある。
本発明は、クラックの発生を的確に把握することができる弾性波計測センサを提供することを目的とする。
本発明に係る弾性波計測センサは、センサ部を複数備え、前記センサ部は、脚体と、前記脚体上に形成されたカンチレバーと、前記カンチレバーと前記脚体の間に形成されたギャップと、前記カンチレバー及び前記ギャップを覆う液体とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、センサ部は、カンチレバーを挟んで下側が気体、上側が液体からなる3層構造であることにより、被計測物を伝搬してきた弾性波がカンチレバーへ効率的に伝達される。これにより弾性波計測センサは、広い周波数帯域の弾性波を計測することができる。また、弾性波計測センサは、複数のセンサ部を備えていることにより、クラックが発生した箇所を特定することができる。このようにして弾性波計測センサは、広い周波数帯域の弾性波を計測することができると共に、クラックが発生した箇所を特定することができるので、より的確にクラックの発生を把握することができる。
本実施形態に係る弾性波計測センサの全体構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る弾性波計測センサのセンサ部の構成を示す縦断面図である。 本実施形態に係る弾性波計測センサのセンサ部の製造方法を段階的に示す縦端面図であり、図3Aはピエゾ抵抗層を積層した状態、図3Bはギャップを形成した状態、図3Cは電極を形成した状態、図3Dは連通路を形成しカンチレバー部を形成した状態を示す図である。 本実施形態に係る弾性波計測センサに適用する検出回路の構成を示す回路図である。 本実施形態に係る弾性波計測センサの実験に用いた装置の構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る弾性波計測センサの周波数特性を示すグラフである。 本実施形態に係る弾性波計測センサの弾性波の伝搬を計測した結果を示すグラフである。 本実施形態に係る弾性波計測センサにおけるカンチレバーの位置と弾性波の減衰との関係を示すグラフである。 本実施形態に係る弾性波計測センサにおけるカンチレバーの位置と弾性波の到達時間の遅れとの関係を示すグラフである。 変形例(1)に係るセンサ部の構成を示す縦端面図である。 変形例(2)に係るセンサ部の構成を示す縦端面図である。 変形例(3)に係る弾性波計測センサの構成を示す縦断面図である。 変形例(4)に係る弾性波計測センサの構成を示す平面図である。 変形例(5)に係る弾性波計測センサの構成を示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
(全体構成)
図1に示す弾性波計測センサ10Aは、センサ部12Aを複数、本図の場合、8個備え、被計測物としてのコンクリート構造物11に固定される。センサ部12Aは、脚体14と、脚体14上に形成されたカンチレバー16と、前記カンチレバー16と前記脚体14の間に形成されたギャップ18と、前記カンチレバー16及び前記ギャップ18を覆う液体20とを備える。本実施形態の場合、センサ部12Aは、1次元に配列されている。なおセンサ部12Aの数は、8個に限定されるものではなく、2個以上であれば適宜選択できる。
脚体14は、コンクリート構造物11を伝搬してきた弾性波を効率的にカンチレバー16へ伝達し得るように構成されている。脚体14は、硬質の材料、例えばSi、SiC、GaAs、GaN、Geなどの半導体材料、あるいは金属により形成されるのが好ましい。脚体14は、接着剤(図示しない)を介して、コンクリート構造物11に固定される。接着剤としては、エポキシ系接着剤やアクリル系接着剤を用いることができる。本実施形態の場合、脚体14は、矩形状の基板で形成されており、1つの基板に8個のセンサ部12Aが形成されている。したがって脚体14は、全てのセンサ部12Aにおいて、一体となっている。
カンチレバー16は、一側面を除いて、脚体14との間にギャップ18を設けた状態で形成されたいわゆる片持ち梁構造である。ギャップ18は、液体20が漏れない程度の大きさ、例えば0.02〜10μm程度に形成されている。このカンチレバー16は、平板状の受圧部17と当該受圧部17の一側面に一体に形成された一対のヒンジ部19とを有する。当該ヒンジ部19は、電極(本図には図示しない)に電気的に接続されている。
図2に示すように、センサ部12Aは、基板22と、絶縁層24と、シリコン(Si)層26と、ピエゾ抵抗層28と、電極30を構成する金属層とからなり、シリコン層26と、ピエゾ抵抗層28とにより、所定形状のカンチレバー16が形成されている。脚体14は、カンチレバー16及びギャップ18(本図には図示しない)の周囲を囲むように形成されている。
カンチレバー16は、コンクリート構造物11を伝搬してきた弾性波によって、ヒンジ部19(本図には図示しない)を中心に弾性変形し得るように構成されている。電極30は、図示しないが、ピエゾ抵抗層28の抵抗値の変化を検出する信号変換部および電源に電気的に接続されている。
センサ部12Aの上面には、ギャップ18を覆うように液体20が設けられている。液体20は、カンチレバー16に接触していない一面側がほとんど振動しないため、脚体14を介して伝達された弾性波がカンチレバー16を効率的に振動させることに寄与する。なお本図において液体20は、カンチレバー及びギャップのみを覆うように1つのセンサ部12Aに1つの液体20が設けられているが、本発明はこれに限られず、図1のように複数のセンサ部12Aを1つの液体で覆うようにしてもよい。
ギャップ18においては、液体20と気体の間の界面が形成される。ギャップ18が微小間隙であることを前提として、界面は、液体20の表面張力、液体20の粘性、カンチレバー16の下側の空間29における気体圧等によって形成され、維持される。カンチレバー16の運動により、界面の形状変化や界面の移動が生じたとしても、界面自体が維持され、ギャップ18の密閉状態が維持される。液体20の性質にもよるが、センサ部12Aにおいて液体20の保持性を高めるために、カンチレバー16の表面や電極30の内面における必要な部分に疎水性の表面処理を施してもよい。
上記のように、液体20は、表面張力が大きく、ある程度の粘性を有し、化学的に安定なものを選択するのが望ましい。さらに、液体20が密閉されずに露出して設けられる場合、蒸気圧が低く、取扱性が良好な液体20を選択するのが望ましい。液体20は、水、シリコンオイル、イオン性液体等を用いることができる。ジェルのような液状物質を利用することも可能である。
センサ部12Aは、脚体14とコンクリート構造物11表面とが密閉されている必要はなく、カンチレバー16の下側の空間29に気体が存在していることが望ましい。これによりセンサ部は、カンチレバー16において、液体20と、カンチレバー16と、空間29に存在する気体とによる3層構造を有する。
(製造方法)
次に、センサ部12Aの製造方法について図3を参照して説明する。まず、Siからなる基板22上にSiOからなる絶縁層24を形成し、さらに、その絶縁層24の上部にSiからなるシリコン層26を形成することにより、基板22と絶縁層24とシリコン層26からなる積層構造のSOIを形成する。SOIの各層(Si/SiO2/Si)の厚さは、例えば、それぞれ上から順に、0.3/0.4/300μmとすることができる。次いで、シリコン層26上に不純物をドーピングしてシリコン層26の一部をN型もしくはP型半導体としたピエゾ抵抗層28を形成する(図3A)。
次に、SOI上のピエゾ抵抗層28の上に電極30をパターン形成し、その後、シリコン層26とピエゾ抵抗層28を一部エッチングすることにより、上述したカンチレバー16のヒンジ部19を除いた外縁と外周部分との間のギャップ18を形成する(図3B)。なお、このとき、電極30の上面には、さらにホトレジスト(図示しない)を一部に対して形成しておく。
その後、電極30をさらにパターン形成し、ホトレジスト(図示しない)が形成されていない部分を除去し、その後にホトレジストも除去することによって所定形状の電極30を形成する(図3C)。最後に、底面側から基板22と絶縁層24をエッチングして連通路36を形成することにより、カンチレバー16を形成する(図3D)。
このようにして、脚体14上にセンサ部12Aを製造することができる。なお、センサ部12Aは、上記の方法により、複数個を同時に製造することができる。
(作用及び効果)
上記のように構成された弾性波計測センサ10Aは、コンクリート構造物11表面に接着剤を介して脚体14が固定されることにより、コンクリート構造物11に設けられる。また各センサ部12Aは、図4に示す信号変換部としての検出回路21にそれぞれ電気的に接続される。検出回路21は、ブリッジ回路を有している。ブリッジ回路は抵抗R1,抵抗R2,抵抗R3を有し、さらに、抵抗R4+ΔRとしてセンサ部12Aが接続される。ここで、R4は原姿勢にあるカンチレバー16のピエゾ抵抗値(初期値)であり、ΔRはピエゾ抵抗値の初期値に対する変化分である。ブリッジ回路に対しては図示されていない電源から電圧Vsが与えられている。ブリッジ回路の出力が差動アンプから電圧ΔVoutとして出力されている。その信号がオシロスコープ(図示しない)に出力される。このようにして検出回路21により、ピエゾ抵抗値の変化分ΔRを電圧ΔVoutとして得ることができる。
コンクリート構造物11が劣化しておらず、クラックの発生に伴う弾性波が生じていない場合、弾性波計測センサ10Aは、カンチレバー16が特に振動することはないので、ピエゾ抵抗値の変化分ΔRは理想的には0である。
これに対しコンクリート構造物11の劣化が進み、クラックが発生した場合、コンクリート構造物11には、クラックの発生によって弾性波が生じる。当該弾性波は、コンクリート構造物11を伝搬する。弾性波計測センサ10Aまで到達した上記弾性波は、脚体14を介してセンサ部12Aへ伝達される。これによりセンサ部12Aは、カンチレバー16の振動に伴うピエゾ抵抗値の変化を検出することにより、弾性波を計測することができる。
本実施形態の場合、センサ部12Aは、カンチレバー16を挟んで下側が気体、上側が液体20からなる3層構造であることにより、コンクリート構造物11を伝搬してきた弾性波が脚体14を介してカンチレバー16へ効率的に伝達される。これにより弾性波計測センサ10Aは、広い周波数帯域の弾性波を計測することができる。
弾性波計測センサ10Aは、2個のセンサ部12Aが1次元に配列されていることにより、クラックが発生した箇所を特定することができる。弾性波は、クラックの発生箇所に近いセンサ部12Aから遠いセンサ部12Aへ順に脚体14を通じて伝達される。弾性波は、伝搬する距離に応じて振幅が減衰すると共に、到達時間が遅れる。したがって弾性波計測センサ10Aは、複数のセンサ部12Aにおいて、弾性波を計測することにより、弾性波の振幅の減衰率と到達時間の遅れとから、弾性波計測センサ10Aから弾性波の発生源(クラックが発生した箇所)までの方向と距離すなわち位置をある一定の範囲に特定することができる。また弾性波計測センサ10Aをコンクリート構造物11に複数設けることにより、クラックの発生箇所をより正確に特定することが可能になる。
このようにして弾性波計測センサ10Aは、広い周波数帯域の弾性波を計測することができると共に、弾性波計測センサ10Aから弾性波の発生源(クラックが発生した箇所)までの方向と距離すなわち位置をある一定の範囲に特定することができるので、より的確にクラックの発生を把握することができる。
実際に上記「製造方法」に示す手順で作製したセンサ部12Aを8個備える弾性波計測センサ10Aを用いて、弾性波を計測した。実験に用いた装置は、図5に示すように、弾性波計測センサ10Aの一端に設けられたSAW(表面弾性波:Surface Acoustic Wave)発信器40と、他端に設けられたSAW受信器42とを備えている。SAW発信器40に近いセンサ部のカンチレバーを第1カンチレバー16A、最も離れているセンサ部のカンチレバーを第8カンチレバー16Hとし、各センサ部の間隔を1.1mmとした。なお、カンチレバー16A,16B・・・を区別しない場合は、カンチレバー16と称する。
カンチレバー16は、全長を150μm、厚さを300nmとした。ギャップ18は1μmとした。電極30は、Au/Crからなる厚さ50nmの金属層で形成した。液体20は、シリコンオイル(HIVAC−F4,信越シリコーン)を用いた。SAW発信器40及びSAW受信器42は、圧電基板としてLiNO基板と、圧電基板上に設けられたAu/Crで形成された櫛形電極とで構成される。SAW発信器40とSAW受信器42は、エポキシ樹脂を用いて弾性波計測センサ10Aを構成するSOI上に接合した。
SAW発信器40から0.1MHz〜100MHzの弾性波(本図中W)を発信したときの、第1カンチレバー16A〜第4カンチレバー16Dの周波数特性を図6に示す。図6は横軸が周波数(MHz)、縦軸が強度(任意単位)である。縦軸の強度は、第1カンチレバー16A〜第4カンチレバー16Dで計測された出力電圧をSAW受信器42の出力電圧で除算した値とした。この結果から、弾性波計測センサ10Aは、0.1MHz〜100MHzの広い周波数帯域の弾性波を計測できることが確認された。
図7に、図5に示す装置における第1カンチレバー16A〜第8カンチレバー16Hにおける弾性波の伝搬を計測した結果を示す。図7は横軸が時間(μs)、縦軸が抵抗変化率であるΔR/R4(任意単位)×10を示す。SAW発信器40から入力する弾性波の周波数は、0.2MHzとした。この結果、SAW発信器40からの距離に応じて、弾性波の到達時間に遅れが生じていると共に、弾性波の振幅が減衰していることが確認された。
図8に、図5に示す装置における第1カンチレバー16A〜第8カンチレバー16Hにおける弾性波の振幅の減衰の様子を示す。図8は横軸が第1カンチレバー16Aからの距離(mm)、縦軸が減衰率(任意単位)である。減衰率は、各カンチレバー16における出力電圧を第1カンチレバー16Aにおける出力電圧で除算して得た。本図から、SAW発信器40からの距離に応じて、弾性波が減衰すること、周波数が高い程より減衰することが確認された。
図9に、図5に示す装置における第1カンチレバー16A〜第8カンチレバー16Hにおける弾性波の到達時間の遅れの様子を示す。図9は横軸が第1カンチレバー16Aからの距離(mm)、縦軸が到達時間の遅れ(μs)である。本図から、SAW発信器40からの距離に応じて、弾性波がカンチレバー16に到達する時間が遅れること、周波数が高い程、到達時間の遅れが少ないことが確認された。
(変形例)
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更することが可能である。
上記実施形態の場合、センサ部12Aの上面に設けられた液体20が露出している場合について説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、図10に示すセンサ部12Bは、液体20表面が、弾性変形可能な膜44で覆われている。これにより液体20が蒸発するのを防ぐことができるので、弾性波計測センサ(本図には図示しない)は、長期間使用することができる。この場合、膜44は、液体20を密閉するため、センサ部12Bの全体を覆うことが好ましい。膜44は、パラキシレン系ポリマーで形成することができ、他の樹脂又は樹脂以外の材料で形成してもよい。
また図11に示すセンサ部12Cのように、膜44を覆う外装部46を設けることとしてもよい。外装部46は、膜44を保護できれば足り、例えばPDMS(ジメチルポリシロキサン)などのシリコーンゴムで形成することができる。
さらに図12に示すように、センサ部12Cの表面を覆うケース51を設けることとしてもよい。ケース51は、センサ部12Cを固定する板状の基台56と、外装部46との間に空間を空けた状態でセンサ部12Aを覆うように形成されたケース本体58とを有し、ボルト59によりコンクリート構造物11に固定される。ケース本体58は、例えば、ゴム、プラスチック、金属などにより形成することができる。本変形例の場合、センサ部12Cは、プリント基板55を介して基台56に固定されている。センサ部12Cとプリント基板55は、電気的に接続された状態で固定されている。プリント基板55には、導体からなる引き出し電線57の一端が電気的に接続されている。引き出し電線57の他端は、信号変換部に電気的に接続される。このように構成することにより、センサ部12Cは、外気、埃や紫外線などによる影響を抑制できるので、より長期間使用することができる。本図の場合、外装部46が設けられている例を示しているが、外装部46が設けられていないセンサ部12Bに適用してもよい。
上記実施形態の場合、脚体14は矩形状の基板で形成した場合について説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、図13に示す弾性波計測センサ10Bは、環状の脚体48を備える。脚体48は、環状部49と、前記環状部49の直径方向に延びる1本の直線部50とを有する。センサ部12は、直線部50に複数、本図の場合2個設けられている。本変形例に係る弾性波計測センサ10Bは、直線部50の方向に伝搬する弾性波に対し指向性をもち、かつ直線部に配置されている複数のセンサ部12Aでの検出時間差とあわせ、クラックが発生した方向を容易に特定することができる。
また図14に示す弾性波計測センサ10Cのように、環状部49と、直角に交差する2本の直線部53,54とを有する脚体52を用いることとしてもよい。センサ部12Aは、2次元に配列されている。すなわちセンサ部12Aは、それぞれの直線部53,54に複数、本図の場合4個ずつ、さらに中心に1個設けられている。この場合、直角に交差する2本の直線部53,54にそれぞれ設けられた複数のセンサ部12Aと、中心位置に設けられたセンサ部12Aとを有することにより、クラックが発生した箇所をより正確に特定することができる。さらに直線部は、3本以上としてもよい。
上記実施形態の場合、カンチレバー16は、片持ち梁構造である場合について説明したが、本発明はこれに限らず、両持ち梁構造でもよい。
10A、10B、10C 弾性波計測センサ
12A、12B、12C センサ部
14、48、52 脚体
16 カンチレバー
18 ギャップ
20 液体
44 膜
46 外装部
49 環状部
50、53、54 直線部
51 ケース

Claims (6)

  1. 被計測物で生じる弾性波を計測するセンサ部を複数備えた弾性波計測センサであって、
    前記センサ部は、
    前記被計測物に固定される脚体と、
    前記脚体上に形成されたカンチレバーと、
    前記カンチレバーと前記脚体の間に形成されたギャップと、
    前記カンチレバー及び前記ギャップを覆う液体と
    を備え、
    前記脚体は、前記被計測物に固定される底面と、前記カンチレバーが形成される上面とを有し、前記底面から前記上面に連通する連通路が形成されており、前記被計測物を伝搬してきた弾性波を前記カンチレバーへ伝達させることを特徴とする弾性波計測センサ。
  2. 前記液体を覆う弾性変形可能な膜が設けられていることを特徴とする請求項1記載の弾性波計測センサ。
  3. 前記膜を覆う外装部を備えることを特徴とする請求項2記載の弾性波計測センサ。
  4. 前記センサ部の表面を覆うケースを備えることを特徴とする請求項2又は3記載の弾性波計測センサ。
  5. 前記センサ部が、1次元又は2次元に配列されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の弾性波計測センサ。
  6. センサ部を複数備えた弾性波計測センサであって、
    前記センサ部は、
    脚体と、
    前記脚体上に形成されたカンチレバーと、
    前記カンチレバーと前記脚体の間に形成されたギャップと、
    前記カンチレバー及び前記ギャップを覆う液体と
    を備え、
    前記脚体が、環状部と、前記環状部の直径方向に延びる1又は2以上の直線部とを有し、
    前記センサ部が、前記直線部に設けられている
    ことを特徴とする弾性波計測センサ。
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