一般的実験条件
すべての出発材料及び溶媒は、商業的供給元から得たか、引用文献に従って調製した。反応混合物は、別段指示がない限り磁気的に攪拌した。
カラムクロマトグラフィーは、別段指示がない限り、RediSep(登録商標)Rfプレパックシリカ(230〜400メッシュ、40〜63μm)カートリッジを使用して、自動フラッシュクロマトグラフィーシステム、例えば、CombiFlash CompanionまたはCombiFlash Rfシステムで行った。
1H NMRスペクトルは、Bruker Avance III分光計(400MHz)を使用して記録した。化学シフトは、残留プロトン性溶媒または内部標準のテトラメチルシランの中心ピークのいずれかを参照として使用して、百万分率で表す。スペクトルは、別段の記載がない限り周囲温度を記録した。
保持時間及び関連する質量イオンを決定するための分析的LCMS実験は、以下に記載の分析方法のうちの1つを実施する、Agilent6110または6120シリーズのシングル四重極質量分析計に連結されたAgilent1200シリーズHPLCシステムを使用して行った。
分取HPLC精製は、Waters X−Select CSH C18、5μm、19×50mmまたはWaters X−Bridge BEH C18、5μm、19×50mmカラムを使用して、0.1%ギ酸のMeCN溶液及び0.1%ギ酸水溶液の勾配またはMeCN及び10mM炭酸水素アンモニウム(aq)の勾配のいずれかを使用して行った。Gilson 215もしくはVarian PrepStar分取HPLCの可変波長検出器によって測定した単波長のUVによる検出、または陽イオン及び負イオンエレクトロスプレーを備えたZQシングル四重極質量分析計ならびにWaters FractionLynx LCMSの二波長検出によって測定した質量イオン及び単波長でのUV検出による検出後に、画分を採取した。
SCX樹脂はSigma AldrichまたはSilicycleから購入し、使用前にMeOHで洗浄した。
ChemDraw(登録商標)Professional 15(Perkin Elmer)の「構造物−名前(Structure to Name)」変換を使用して構造物を命名した。
分析方法
方法1−酸性4分法
カラム:Waters X−Select CSH C18、2.5μm、4.6×30mm
検出:254nm(もしくは215nm)のUVまたは総イオン電流
MSイオン化:エレクトロスプレー
溶媒A:水/0.1%ギ酸
溶媒B:MeCN/0.1%ギ酸
勾配:
方法2−塩基性4分法
カラム:Waters X−Bridge BEH C18、2.5μm、4.6×30mM
溶媒A:水/10mM炭酸水素アンモニウム
溶媒B:MeCN
(他のパラメーターは方法1と同じ)
方法3−塩基性15分法
カラム:Waters X−Bridge BEH C18、2.5μm、4.6×30mM
検出:254nm(もしくは215nm)のUVまたは総イオン電流
MSイオン化:エレクトロスプレー
溶媒A:水/10mM炭酸水素アンモニウム
溶媒B:MeCN
勾配:
中間体1:tert−ブチル(trans−1−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート
ステップ1:tert−ブチル(trans−1−(4−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(383mg、1.98mmol)、tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート(800mg、1.98mmol、Org.Process Res.Dev.,2012,16,1069に従って調製した)及びテトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(229mg、0.198mmol)の混合物を含むジオキサン(10ml)を、2M Na2CO3(aq)(2.2ml、4.46mmol)で処理した。容器をN2でパージし、次いで、75℃で2日間加熱した。この反応混合物を冷却し、ガラスマイクロファイバーフィルターを介して濾過し、MeCNで洗浄し、真空濃縮して、褐色油を得た。この油をDCM(50ml)と水(50ml)に分け、相分離カートリッジを介して濾過し、有機相を真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、黄色固体として、標記化合物(501mg、1.05mmol、純度94%)を得た。LCMS(方法1):2.25分でm/z 378 (M+H−C4H8)+。1H NMR (400MHz, クロロホルム−d) δ 9.40 (d, J=2.3 Hz, 1H), 8.62 (d, J=2.3 Hz, 1H), 7.86−7.78 (m, 2H), 7.61−7.54 (m, 2H),5.11 (s, 1H), 2.82−2.52 (m, 4H), 1.63 (s, 3H), 1.43 (br s, 9H)。
ステップ2:tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−(5−ニトロ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:上記のステップ1由来の生成物(501mg、1.05mmol、純度94%)、フェニルボロン酸(215mg、1.760mmol)、2M Na2CO3(aq)(1320μl、2.64mmol)及びテトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(136mg、0.117mmol)をジオキサン(20ml)中で混合した。容器をN2でパージし、90℃で一晩加熱した。得られた混合物を冷却し、ガラスマイクロファイバーフィルターを介して濾過し、濾液を真空濃縮した。得られた油をDCM(50ml)と水(50ml)に分け、相分離カートリッジを介して濾過し、有機相を真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)で精製して、黄色油として標記化合物(438mg、0.847mmol、純度92%)を得た。LCMS(方法1):2.43分でm/z 420 (M+H−C4H8)+, 476 (M+H)+ 。1H NMR (400MHz, クロロホルム−d) δ 9.49 (d, J=2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.45−7.30 (m, 7H), 7.29−7.21 (m, 2H), 4.94 (s, 1H), 2.75−2.50 (m, 4H), 1.60 (s, 3H), 1.40 (s, 9H)。
ステップ3:tert−ブチル(trans−1−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:上記のステップ2由来の生成物(437mg、0.845mmol)、鉄粉(513mg、9.18mmol)及びNH4Cl(58.9mg、1.10mmol)を含むIPA(20ml)及び水(2ml)の中の攪拌懸濁液を、3時間加熱還流した。この反応混合物を冷却し、ガラスマイクロファイバーフィルターを介して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を真空濃縮し、残留物をDCM(50ml)と水(50ml)に分け、相分離カートリッジを介して濾過し、有機相を真空濃縮して、黄色固体として標記化合物(390mg、0.832mmol、純度95%)を得た。LCMS(方法1):1.50分でm/z 446 (M+H)+ 。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 8.02 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.28 (s, 3H), 7.12 (m, 6H), 6.90 (d, J=2.6 Hz, 1H),5.49 (br s, 2H), 4.94 (s, 1H), 2.57 (m, 2H), 2.30 (m, 2H), 1.35 (br s, 9H), 1.13 (s, 3H)。
中間体2:tert−ブチル(2−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート
ステップ1:tert−ブチル(2−(4−ブロモフェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:2−(4−ブロモフェニル)プロパン−2−アミン塩酸塩(10g、39.9mmol)及びEt3N(5.84ml、41.9mmol)のDCM溶液(100ml)をBoc2O(9.15g、41.9mmol)で処理し、室温で18時間攪拌した。この反応混合物を飽和NH4Cl(aq)(100ml)で洗浄し、有機相を真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(220gカートリッジ、0〜30%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、綿状白色固体として標記化合物(11.4g、35.0mmol、純度97%)を得た。LCMS(方法1):2.64分でm/z 258 (M+H−C4H8)+。
ステップ2:tert−ブチル(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:上記のステップ1由来の生成物(6g、18.52mmol、純度97%)、ビス−(ピナコラート)ジボロン(5.82g、22.91mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.107g、0.477mmol)、酢酸カリウム(5.62g、57.3mmol)及びXPhos(0.457g、0.955mmol)をMeCN(50ml)中で混合した。容器をN2でパージし、次いで、75℃で18時間加熱した。この反応混合物を冷却し、Celite(登録商標)を介して濾過し、MeCN(2×50ml)で洗浄し、真空濃縮して、褐色油を得た。残留物をDCM(50ml)と水(50ml)に分けた。相を分離し、有機相を真空濃縮して、褐色固体を得た。この粗生成物をカラムクロマトグラフィー(220gカートリッジ、0〜20%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、オフホワイト固体として標記化合物(5.67g、15.1mmol、純度96%)を得た。LCMS(方法1):2.83分でm/z 306 (M+H−C4H8)+。
ステップ3:tert−ブチル(2−(4−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(3.27g、8.09mmol、純度97%)を、反応混合物を18時間加熱還流した以外は中間体1のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(100ml)中における上記のステップ2由来の生成物(3.93g、10.4mmol、純度96%)、2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(2g、10.36mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.20g、1.04mmol)及び2M Na2CO3(aq)(11.7ml、23.3mmol)の反応から、オフホワイト固体として単離した。LCMS(方法1):2.71分でm/z 336 (M+H−C4H8)+。
ステップ4:tert−ブチル(2−(4−(5−ニトロ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(1.80g、4.07mmol、純度98%)を、反応混合物を加熱還流した以外は中間体1のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(50ml)中における上記のステップ3由来の生成物(2g、4.95mmol、純度97%)、4,4,5,5−テトラメチル−2−フェニル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.30g、6.38mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.590g、0.510mmol)及び2M Na2CO3(aq)(5.74ml、11.5mmol)の反応から、淡黄色固体として単離した。LCMS(方法1):2.85分で378 (M+H−C4H8)+。
ステップ5:tert−ブチル(2−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(1.49g、3.66mmol、純度99%)を、反応混合物を18時間加熱した以外は中間体1のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、IPA(90ml)及び水(10ml)中における上記のステップ4の生成物(1.80g、4.07mmol、純度98%)、鉄粉(2.32g、41.5mmol)及びNH4Cl(0.289g、5.40mmol)の反応から、淡黄色固体として単離した。LCMS(方法1):1.72分でm/z 404 (M+H)+。
中間体3:tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)−3,3−ジフルオロシクロブチル)カルバメート
ステップ1:tert−ブチル(1−(4−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)−3,3−ジフルオロシクロブチル)カルバメート:2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(244mg、1.27mmol)、tert−ブチル(3,3−ジフルオロ−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート(170mg、0.415mmol、WO2009148916に従って調製した)及びテトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(133mg、0.115mmol)を含むジオキサン(30ml)の混合物を2M Na2CO3(aq)(1.29ml、2.59mmol)で処理した。容器をN2でパージし、次いで、80℃で一晩加熱した。この反応混合物を冷却し、Celite(登録商標)を介して濾過し、DCMで洗浄し、真空濃縮して、褐色油を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、淡黄色固体として標記化合物(146mg、0.299mmol、純度90%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (3:1の比の2種の回転異性体) δ 9.41 (d, J=2.3 Hz, 1H), 8.88 (d, J=2.3 Hz, 1H), 8.09 (br s, 1H), 7.79 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.56 (d, J=8.3 Hz, 2H), 3.15 (br t, J=12.2 Hz, 4H), 1.37 (br s, 9H, メジャー), 1.18 (br s, 9H, マイナー)。
ステップ2:tert−ブチル(3,3−ジフルオロ−1−(4−(5−ニトロ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:上記のステップ1由来の生成物(140mg、0.286mmol、純度90%)、フェニルボロン酸(48.5mg、0.398mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(36.8mg、0.032mmol)及び2M Na2CO3(aq)(358μl、0.716mmol)をジオキサン(10ml)中で混合した。容器をN2で5分間パージし、次いで、90℃で一晩加熱した。この反応混合物を冷却し、DCM(20ml)で希釈し、Celite(登録商標)のバッドを介して濾過し、DCMで洗浄し、真空濃縮して、褐色油を得た。この粗生成物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、淡黄色の泡沫固体として標記化合物(141mg、0.264mmol、純度90%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (3:1の比の2種の回転異性体) δ 9.45 (d, J=2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.96 (br s, 1H), 7.44−7.24 (m, 9H), 3.16−2.93 (m, 4H), 1.34 (br s, 9H, メジャー), 1.15 (br s, 9H, マイナー)。
ステップ3:tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)−3,3−ジフルオロシクロブチル)カルバメート:上記のステップ2由来の生成物(140mg、0.262mmol、純度90%)、鉄粉(162mg、2.91mmol)及びNH4Cl(16.74mg、0.313mmol)を含むIPA(30ml)及び水(5ml)の攪拌懸濁液を90分間加熱還流した。この反応混合物を冷却し、次いで、Celite(登録商標)を介して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を真空濃縮し、得られた残留物をDCM(100ml)に溶解し、水(100ml)及びブライン(100ml)で連続して洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、白色固体として標記化合物(110mg、0.244mmol、純度90%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (2:1の比の2種の回転異性体) δ 8.03 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.87 (br s, 1H), 7.34−7.21 (m, 3H), 7.21−7.09 (m, 6H), 6.91 (d, J=2.6 Hz, 1H),5.53 (br s, 2H), 3.18−2.89 (m, 4H), 1.34 (s, 9H, メジャー), 1.15 (s, 9H, マイナー)。
中間体4:tert−ブチル(2−(4−(5−アミノ−3−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート
ステップ1:tert−ブチル(2−(4−(5−ニトロ−3−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(850mg、1.45mmol、純度75%)を、濾過でガラスマイクロファイバーフィルターの代わりにCelite(登録商標)を使用した以外は中間体1のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(10ml)中で一緒に反応させた、中間体2のステップ3の生成物(829mg、2.12mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(チオフェン−3−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(556mg、2.64mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(244mg、0.212mmol)及び2M Na2CO3(aq)(2.4ml、4.76mmol)の反応から、淡黄色固体として単離した。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (3:1の比の2種の回転異性体) δ 9.40 (d, J=2.5 Hz, 1H), 8.56 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.69 (br s, 1H), 7.51 (dd, J=5.0, 2.9 Hz, 1H), 7.36 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.31 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.30−7.17 (br m, 1H), 6.82 (dd, J=5.0, 1.3 Hz, 1H), 1.49 (s, 6H), 1.34 (s, 9H, メジャー), 1.10 (s, 9H, マイナー)。この化合物は20%w/wの残留EtOAcを含んでいた。さらに乾燥させることなく、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:tert−ブチル(2−(4−(5−アミノ−3−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(688mg、1.42mmol、純度89%)を、中間体3のステップ3と基本的に同じ方法を使用して、IPA(18ml)及び水(2ml)における上記のステップ1の生成物(830mg、1.42mmol、純度75%)、鉄粉(1.06g、18.9mmol)及びNH4Cl(505mg、9.44mmol)の反応から、白色固体として単離した。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (3:1の比の2種の回転異性体) δ 7.98 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.40 (dd, J=4.9, 3.0 Hz, 1H), 7.31 (dd, J=3.0, 1.3 Hz, 1H), 7.16 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.13 (d, J=8.6 Hz, 3H), 6.95 (d, J=2.6 Hz, 1H), 6.71 (dd, J=4.9, 1.3 Hz, 1H),5.46 (s, 2H), 1.46 (s, 6H), 1.33 (br s, 9H, メジャー), 1.09 (br s, 9H, マイナー)。さらに精製することなく、この材料を後続の反応で使用した。
中間体5:tert−ブチル(S)−(1−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)エチル)カルバメート
ステップ1:(S)−tert−ブチル(1−(4−クロロフェニル)エチル)カルバメート:(S)−1−(4−クロロフェニル)エタンアミン(2.25ml、16.1mmol)をTHF(25ml)に溶解し、Boc2O(4.21g、19.3mmol)で処理した。得られた溶液を室温で3日間静置した。溶媒を真空中で蒸発させ、残留物をイソヘキサン(20ml)で粉砕し、濾過し、イソヘキサン(2×5ml)で洗浄し、次いで、40℃で真空乾燥して、白色結晶固体として標記化合物(3.42g、12.7mmol、純度95%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.42 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.37 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.31 (d, J=8.5 Hz, 2H), 4.66−4.53 (m, 1H), 1.36 (s, 9H), 1.28 (d, J=7.1 Hz, 3H)。
ステップ2:(S)−tert−ブチル(1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)エチル)カルバメート:標記化合物(868mg、2.43mmol、純度97%)を、混合物をガラスマイクロファイバーフィルターを介して濾過し、MeCNで洗浄し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜20%EtOAc/イソヘキサン)によって精製した以外は中間体2のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、MeCN(12ml)における上記のステップ1由来の生成物(714mg、2.65mmol、純度95%)、ビス−(ピナコラート)ジボロン(851mg、3.35mmol)、酢酸パラジウム(II)(31.4mg、0.140mmol)、XPhos(134mg、0.279mmol)及び酢酸カリウム(822mg、8.38mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):2.70分でm/z 292 (M+H−C4H8)+, 370 (M+Na)+。1H NMR (400MHz, クロロホルム−d) (2種の回転異性体) δ 7.84−7.76 (m, 2H), 7.32 (d, J=7.8 Hz, 2H), 4.93−4.70 (m, 1H), 1.61−1.32 (m, 24H)。
ステップ3:(S)−tert−ブチル(1−(4−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)エチル)カルバメート:標記化合物(922mg、2.32mmol、純度95%)を、反応混合物を50℃で一晩、次いで、75℃で3日間加熱した以外は中間体1のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(10ml)中における2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(866mg、4.49mmol)、上記のステップ2由来の生成物(1.56g、4.49mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(519mg、0.449mmol)及び2M Na2CO3(aq)(5.05ml、10.1mmol)の反応から、黄色固体として単離した。LCMS(方法1):2.50分でm/z 322 (M+H−C4H8)+, 400 (M+Na)+ 。1H NMR (400MHz, クロロホルム−d) (2種の回転異性体) δ 9.40 (d, J=2.3 Hz, 1H), 8.62 (d, J=2.3 Hz, 1H), 7.82 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.47 (d, J=8.3 Hz, 2H), 4.89 (br s, 1H), 1.67−1.32 (m, 12H)。
ステップ4:(S)−tert−ブチル(1−(4−(5−ニトロ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)エチル)カルバメート:標記化合物(813mg、1.82mmol、純度94%)を、中間体1のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(20ml)中における上記のステップ3由来の生成物(921mg、2.44mmol)、フェニルボロン酸(297mg、2.44mmol)、2M Na2CO3(aq)(2.74ml、5.48mmol)及びテトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(282mg、0.244mmol)の反応から、黄色油として得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム−d) δ 9.46 (d, J=2.5 Hz, 1H), 8.49 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.43−7.29 (m, 4H), 7.29−7.15 (m,5H), 4.76 (br s, 1H), 1.41 (br s, 12H)。
ステップ5:(S)−tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)エチル)カルバメート:標記化合物(746mg、1.79mmol、純度93%)を、反応混合物を一晩加熱した以外は中間体1のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、IPA(50ml)及び水(5ml)中における上記のステップ4の生成物(800mg、1.79mmol、純度94%)、鉄粉(1.07g、19.1mmol)及びNH4Cl(122mg、2.29mmol)の反応から、黄色固体として単離した。LCMS(方法1):1.60分でm/z 390 (M+H)+。
中間体6:tert−ブチル(R)−(1−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)エチル)カルバメート
ステップ1:(R)−tert−ブチル(1−(4−クロロフェニル)エチル)カルバメート:標記化合物(3.47g、12.9mmol、純度95%)を、中間体5のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、THF(25ml)中における(R)−1−(4−クロロフェニル)エタンアミン(2.25ml、16.1mmol)及びBoc2O(4.21g、19.3mmol)の反応から、白色結晶固体として単離した。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.42 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.37 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.31 (d, J=8.5 Hz, 2H), 4.66−4.53 (m, 1H), 1.36 (s, 9H), 1.28 (d, J=7.1 Hz, 3H)。
ステップ2:(R)−tert−ブチル(1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)エチル)カルバメート:標記化合物(1.8g)を、混合物をガラスマイクロファイバーフィルターを介して濾過し、MeCNで洗浄し、次いで、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜20%EtOAc/ヘキサン)によって精製した以外は中間体2のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、MeCN(20ml)中における上記のステップ1由来の生成物(1.5g、2.65mmol、純度95%)、ビス−(ピナコラート)ジボロン(1.79g、7.04mmol)、酢酸パラジウム(II)(66mg、0.293mmol)、XPhos(246mg、0.514mmol)及び酢酸カリウム(1.73g、17.6mmol)の反応から、黄色油として単離した。分析せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ3:(R)−tert−ブチル(1−(4−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)エチル)カルバメート:標記化合物(1.12g、2.65mmol、純度90%)を、反応混合物を一晩加熱した以外は中間体1のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(20ml)中における2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(1g、5.18mmol)、上記のステップ2由来の生成物(1.8g)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(599mg、0.518mmol)及び2M Na2CO3(aq)(5.83ml、11.7mmol)の反応から、黄色固体として単離した。LCMS(方法1):2.55分でm/z 322 (M+H−C4H8)+。
ステップ4:(R)−tert−ブチル(1−(4−(5−ニトロ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)エチル)カルバメート:標記化合物(632mg、1.42mmol、純度94%)を、90℃で一晩加熱した後混合物を105℃でさらに24時間加熱した以外は中間体1のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(10ml)中における上記のステップ3由来の生成物(600mg、1.43mmol、純度90%)、フェニルボロン酸(194mg、1.59mmol)、2M Na2CO3(aq)(1.79ml、3.57mmol)及びテトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(184mg、0.159mmol)の反応から、黄色の泡状物質として得た。LCMS(方法1):2.64分でm/z 364 (M+H−C4H8)+, 420 (M+H)+, 442 (M+Na)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 9.43 (d, J=2.6 Hz, 1H), 8.48 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.42−7.27 (m, 7H), 7.23 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.10 (br s, 2H), 4.59 (br s, 1H), 1.35 (br s, 9H), 1.30 (d, J=7.0 Hz, 3H)。この化合物は6%w/wの残留EtOAcを含んでいた。さらに乾燥させることなく、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ5:(S)−tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)エチル)カルバメート:標記化合物(566mg、1.34mmol、純度92%)を、反応混合物を2時間加熱した以外は中間体1のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、IPA(30ml)及び水(3ml)中における上記のステップ4の生成物(626mg、1.40mmol、純度94%)、鉄粉(834mg、14.9mmol)及びNH4Cl(96mg、1.79mmol)の反応から、黄色の泡状物質として単離した。LCMS(方法1):1.64分でm/z 390 (M+H)+。さらに精製することなく、この材料を後続の反応で使用した。
中間体7:tert−ブチル(2−(4−(5−アミノ−3−(2−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート
ステップ1:tert−ブチル(2−(4−(3−(2−フルオロフェニル)−5−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(141mg、0.281mmol、純度90%)を、反応混合物を4時間加熱した以外は中間体1のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(15ml)中における中間体2のステップ3の反応由来の生成物(155mg、0.396mmol)、2−フルオロフェニルボロン酸(69.2mg、0.494mmol)、2M Na2CO3(aq)(445μl、0.890mmol)及びテトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(45.7mg、0.040mmol)の反応から、無色のゴム状物質として単離した。LCMS(方法1):2.76分でm/z 452 (M+H)+ 。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (3:1の比の2種の回転異性体) δ 9.49 (d, J=2.6 Hz, 1H), 8.57 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.50−7.41 (m, 1H), 7.40−7.06 (m, 8H), 1.45 (s, 6H), 1.32 (br s, 9H, メジャー), 1.02 (s, 9H, マイナー)。
ステップ2:tert−ブチル(2−(4−(5−アミノ−3−(2−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(98mg、0.209mmol、純度90%)を、反応混合物を90℃で1時間加熱した以外は中間体1のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、IPA(50ml)水(5ml)中における上記のステップ1由来の生成物(141mg、0.281mmol、純度90%)、鉄粉(179mg、3.21mmol)及びNH4Cl(22.3mg、0.418mmol)の反応から、淡黄色の泡状物質として単離した。LCMS(方法1):1.69分でm/z 422 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 8.06 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.42−7.30 (m, 1H), 7.31−7.22 (m, 1H), 7.21−7.02 (m, 6H), 6.87 (d, J=2.7 Hz, 1H),5.52 (br s, 2H), 1.43 (s, 6H), 1.32 (br s, 9H, メジャー), 1.01 (br s, 9H, マイナー)。
中間体8:tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート
ステップ1:tert−ブチル(1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:tert−ブチル(1−(4−ブロモフェニル)シクロブチル)カルバメート(10.0g、30.7mmol)、ビス−(ピナコラート)ジボロン(9.34g、36.8mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.344g、1.53mmol)、X−Phos(1.47g、3.07mmol)及び酢酸カリウム(9.03g、92mmol)をMeCN(120ml)中で混合した。容器をN2で10分間パージし、次いで、75℃で一晩加熱した。混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)を介して濾過し、MeCNで洗浄した。濾液を真空濃縮して、淡黄色固体を得た。カラムクロマトグラフィー(220gカートリッジ、0〜20%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、白色固体として標記化合物(8.91g、23.9mmol)を得、分析せずに、これを次のステップで直接使用した。
ステップ2:tert−ブチル(1−(4−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(5.92g、13.2mmol、純度90%)を、反応混合物を一晩加熱還流した以外は中間体1のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(100ml)中における2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(4.35g、22.5mmol)、上記のステップ1由来の生成物(8.41g、22.5mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.60g、2.25mmol)及び2M Na2CO3(aq)(25.3ml、50.7mmol)の反応から、黄色油として単離し、これは静置の際に結晶化した。HPLC(方法1):RT 2.75分。この材料は少量のトリフェニルホスフィンオキシドを含んでいた。さらに精製することなく、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ3:tert−ブチル(1−(4−(5−ニトロ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(4.82g、10.6mmol、純度98%)を、反応混合物を一晩加熱還流した以外は中間体1のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(100ml)中における上記のステップ2由来の生成物(5.41g、12.0mmol、純度90%)、フェニルボロン酸(2.04g、16.7mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(773mg、0.669mmol)及び2M Na2CO3(aq)(15.1ml、30.1mmol)の反応から、淡黄色固体として単離した。LCMS(方法1):2.93分でm/z 446 (M+H)+。
ステップ4:tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(4.37g、10.3mmol、純度98%)を、反応混合物を1時間加熱した以外は中間体1のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、IPA(150ml)及び水(15ml)中における上記のステップ3の生成物(4.82g、10.6mmol、純度98%)、鉄粉(6.04g、108mmol)及びNH4Cl(694mg、13.0mmol)の反応から、クリーム色の固体として単離した。LCMS(方法1):1.77分でm/z 416 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (2:1の比の2種の回転異性体) δ 8.03 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.50 (br s, 1H, メジャー), 7.36 (br s, 1H, マイナー), 7.32−7.22 (m, 3H), 7.22−7.06 (m, 6H), 6.95 (d, J=2.6 Hz, 1H),5.59 (br s, 2H), 2.42−2.21 (m, 4H), 2.03−1.87 (m, 1H), 1.83−1.64 (m, 1H), 1.33 (br s, 9H, メジャー), 1.11 (br s, 9H, マイナー)。
中間体9:(S)−tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)−2,2−ジフルオロエチル)カルバメート
ステップ1:(S)−tert−ブチル(1−(4−クロロフェニル)−2,2−ジフルオロエチル)カルバメート:(S)−1−(4−クロロフェニル)−2,2−ジフルオロエチルアミン塩酸塩(385mg、1.69mmol、Angew.Chem.,Int.Ed.,2005,44,5882に従って調製した)のTHF溶液(5ml)をEt3N(247μl、1.77mmol)で処理し、続いてBoc2O(387mg、1.77mmol)で処理し、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。この反応混合物を水(20ml)で希釈し、相を分離させた。水性相をEtOAc(2×20ml)及びDCM(20ml)で連続して抽出した。混合した有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、薄いピンク色の固体として標記化合物(463mg)を得た。精製せずに、この生成物を次のステップで直接使用した。
ステップ2:(S)−tert−ブチル(2,2−ジフルオロ−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)エチル)カルバメート:標記化合物(421mg、1.04mmol、純度95%)を、混合物をガラスマイクロファイバーフィルターを介して濾過し、MeCNで洗浄し、次いで、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜20%EtOAc/イソヘキサン)によって精製した以外は中間体2のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、MeCN(12ml)中における上記のステップ1由来の生成物(459mg)、ビス−(ピナコラート)ジボロン(479mg、1.89mmol)、酢酸パラジウム(II)(17.7mg、0.079mmol)、XPhos(75mg、0.157mmol)及び酢酸カリウム(463mg、4.72mmol)の反応から、無色油として単離した。LCMS(方法1):2.71分でm/z 328 (M+H−C4H8)+。1H NMR (400MHz, クロロホルム−d) δ 7.85 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.36 (d, J=8.0 Hz, 2H), 6.00 (t, J=55.4 Hz, 1H),5.22 (br s, 1H),5.14−4.92 (m, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.36 (s, 12H)。
ステップ3:(S)−tert−ブチル(1−(4−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)−2,2−ジフルオロエチル)カルバメート:標記化合物(347mg、0.813mmol、純度97%)を、反応混合物を一晩加熱した以外は中間体1のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(7ml)中における2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(210mg、1.09mmol)、上記のステップ2由来の生成物(417mg、1.09mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(126mg、0.109mmol)及び2M Na2CO3(aq)(1.23ml、2.46mmol)の反応から、黄色油として単離した。LCMS(方法1):2.55分でm/z 358 (M+H−C4H8)+。1H NMR (400MHz, クロロホルム−d) δ 9.42 (d, J=2.3 Hz, 1H), 8.64 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.88 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.52 (d, J=8.3 Hz, 2H), 6.06 (td, J=55.2, 1.8 Hz, 1H),5.39−5.06 (m, 2H), 1.49 (s, 9H)。
ステップ4:(S)−tert−ブチル(2,2−ジフルオロ−1−(4−(5−ニトロ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)エチル)カルバメート:上記のステップ3由来の生成物(345mg、0.808mmol、純度97%)、フェニルボロン酸(122mg、1.00mmol)、2M Na2CO3(aq)(938μl、1.88mmol)及びテトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(96mg、0.083mmol)をジオキサン(5ml)中で混合した。容器をN2でパージし、次いで75℃で3日間加熱し、次いで90℃で2時間加熱した。さらなるフェニルボロン酸(50mg、0.410mmol)及びテトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(50mg、0.043mmol)を添加し、得られた混合物を90℃で4時間加熱した。さらなるフェニルボロン酸(50mg、0.410mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(50mg、0.043mmol)及び1M Na2CO3(aq)(938μL、0.938mmol)を添加し、この反応物を90℃で一晩加熱した。この混合物をガラスマイクロファイバーフィルターを介して濾過し、濾液を真空濃縮した。残留物をDCM(50ml)と水(50ml)に分け、相分離カートリッジを介して濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、10〜40%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、黄色固体として標記化合物(307mg、0.627mmol、純度93%)を得た。LCMS(方法1):2.75分でm/z 400 (M+H−C4H8)+, 456 (M+H)+。
ステップ5:(S)−tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)−2,2−ジフルオロエチル)カルバメート:標記化合物(289mg、0.618mmol、純度91%)を、反応混合物を2時間加熱した以外は中間体1のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、IPA(20ml)及び水(2ml)中における上記のステップ4由来の生成物(306mg、0.624mmol、純度93%)、鉄粉(375mg、6.71mmol)及びNH4Cl(43.1mg、0.805mmol)の反応から、黄色固体として単離した。LCMS(方法1):1.70分でm/z 426 (M+H)+。
中間体10:tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロプロピル)カルバメート
ステップ1:tert−ブチル(1−(4−ブロモフェニル)シクロプロピル)カルバメート:1−(4−ブロモフェニル)シクロプロパンアミン(1.00g、4.72mmol)のDCM攪拌溶液(10ml)をBoc2O(1.08g、4.95mmol)で処理し、得られた混合物を一晩攪拌した。この溶液をDCM(20ml)で希釈し、ブライン(20ml)で洗浄し、相分離カートリッジを介して濾過した。濾液を真空濃縮して、白色固体として標記化合物(1.43g、4.50mmol、純度98%)を得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム−d) (3:1の比の2種の回転異性体) δ 7.44−7.36 (m, 2H), 7.10 (d, J=8.3 Hz, 2H),5.22 (br s, 1H, メジャー),5.01 (br s, 1H, マイナー), 1.43 (br s, 9H), 1.32−1.11 (m, 4H)。
ステップ2:tert−ブチル(1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロプロピル)カルバメート:上記のステップ1由来の生成物(1.43g、4.50mmol、純度98%)、ビス−(ピナコラート)ジボロン(1.39g、5.48mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.051g、0.229mmol)、X−Phos(0.219g、0.457mmol)及び酢酸カリウム(1.35g、13.7mmol)を容器中で混合し、これを排気し、N2で3回パージした。MeCN(25ml)を添加し、容器をN2でパージし、次いで、80℃で一晩加熱した。この混合物をDCM(20ml)で希釈し、Celite(登録商標)を介して濾過し、DCM(3×20ml)で洗浄した。濾液を真空濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(80gカートリッジ、0〜25%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、クリーム色の粉末として標記化合物(1.46g、3.91mmol、純度96%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.74 (s, 1H), 7.62−7.50 (m, 2H), 7.15−7.10 (m, 2H), 1.41−1.22 (m, 21H), 1.17−1.10 (m, 4H)。
ステップ3:tert−ブチル(1−(4−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)シクロプロピル)カルバメート:2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(505mg、2.62mmol)、上記のステップ2由来の生成物(941mg、2.52mmol、純度96%)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(303mg、0.262mmol)及びNa2CO3(694mg、6.55mmol)をジオキサン(20ml)及び水(5ml)中で混合した。容器をN2でパージし、50℃で一晩加熱した。この混合物を水(5ml)で希釈し、60℃で4時間加熱した。この混合物を真空濃縮して、ジオキサンの大部分を除去し、残留物をEtOAc(100ml)とブライン(50ml)に分けた。相を分離し、有機相をNa2SO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜25%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、標記化合物(585mg、1.43mmol、純度95%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 9.40 (d, J=2.3 Hz, 1H), 8.86 (d, J=2.3 Hz, 1H), 7.80 (br s, 1H, メジャー), 7.72 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.52 (br s, 1H, マイナー), 7.27 (d, J=8.4 Hz, 2H), 1.41 (br s, 9H, メジャー), 1.28 (br s, 9H, マイナー), 1.24−1.18 (m, 4H)。
ステップ4:tert−ブチル(1−(4−(5−ニトロ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロプロピル)カルバメート:上記のステップ3由来の生成物(585mg、1.43mmol、純度95%)、フェニルボロン酸(229mg、1.88mmol)、Na2CO3(358mg、3.38mmol)及びテトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(173mg、0.150mmol)をジオキサン(8ml)及び水(1.5ml)中で混合した。容器をN2でパージし、90℃で一晩加熱した。この混合物を冷却し、次いで、EtOAc(50ml)とブライン(50ml)に分けた。相を分離し、有機相をNa2SO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、黄色の泡状物質として標記化合物(411mg、0.933mmol、純度98%)を得た。LCMS(方法1):2.81分でm/z 432 (M+H)+。
ステップ5:tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロプロピル)カルバメート:上記のステップ4由来の生成物(411mg、0.933mmol、純度98%)、鉄粉(532mg、9.53mmol)及びNH4Cl(56.0mg、1.048mmol)を含むIPA(20ml)及び水(2ml)の攪拌懸濁液を90分間加熱還流した。この混合物を冷却し、Celite(登録商標)を通して濾過し、IPAで洗浄した。濾液を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜10%(0.7M NH3/MeOH溶液/DCM)によって精製して、黄色固体として標記化合物(355mg、0.866mmol、純度98%)を得た。LCMS(方法1):1.71分でm/z 402 (M+H)+。
中間体11:tert−ブチル(trans−1−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)−3−ヒドロキシシクロブチル)カルバメート
ステップ1:tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(1.16g)を、混合物をCelite(登録商標)を介して濾過し、MeCNで洗浄し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(80gカートリッジ、20〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって部分的に精製した以外は中間体2のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、MeCN(50ml)中におけるtert−ブチル(trans−1−(4−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシシクロブチル)カルバメート(1.7g、4.97mmol、WO2009148916に従って調製した)、ビス−(ピナコラート)ジボロン(1.51g、5.96mmol)、酢酸パラジウム(II)(56mg、0.248mmol)、XPhos(238mg、0.497mmol)及び酢酸カリウム(1.46g、14.9mmol)の反応から、白色固体として単離した。さらに精製することなく、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:tert−ブチル(trans−1−(4−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)−3−ヒドロキシシクロブチル)カルバメート:標記化合物(597mg、1.28mmol、純度90%)を、混合物を一晩加熱還流した以外は中間体1のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(40ml)中における2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(575mg、2.98mmol)、上記のステップ1由来の生成物(417mg)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(344mg、0.298mmol)及び2M Na2CO3(aq)(3.35ml、6.70mmol)の反応から、ベージュ色の泡状物質として単離した。LCMS(方法1):2.19分でm/z 364 (M+H−C4H8)+。
ステップ3:tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−1−(4−(5−ニトロ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(252mg、0.535mmol、純度98%)を、反応混合物を一晩加熱還流した以外は中間体1のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(10ml)中における上記のステップ2由来の生成物(310mg、0.664mmol、純度90%)、フェニルボロン酸(113mg、0.923mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(43mg、0.037mmol)及び2M Na2CO3(aq)(0.831ml、1.66mmol)の反応から、淡黄色の泡状物質として単離した。LCMS(方法1):2.40分でm/z 406 (M+H−C4H8)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (2:1の比の2種の回転異性体) δ 9.45 (d, J=2.5 Hz, 1H), 8.50 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.74 (s, 1H, メジャー), 7.55 (s, 1H, マイナー), 7.43−7.24 (m, 9H),5.12 (d, J=6.4 Hz, 1H), 4.02−3.84 (m, 1H), 2.77−2.64 (m, 2H), 2.31−2.13 (m, 2H), 1.32 (br s, 9H, メジャー), 1.11 (br s, 9H, マイナー)。
ステップ4:tert−ブチル(trans−1−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)−3−ヒドロキシシクロブチル)カルバメート:標記化合物(206mg、0.468mmol、純度98%)を、混合物を1時間加熱還流した以外は中間体1のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、IPA(10ml)及び水(1ml)中における上記のステップ3由来の生成物(250mg、0.531mmol、純度98%)、鉄粉(303mg、5.42mmol)及びNH4Cl(35mg、0.650mmol)の反応から、淡黄色固体として単離した。LCMS(方法1):1.43分でm/z 432 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (2:1の比の2種の回転異性体) δ 8.02 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.63 (br s, 1H, メジャー), 7.46 (br s, 1H, マイナー), 7.32−7.22 (m, 3H), 7.20−7.06 (m, 6H), 6.91 (d, J=2.6 Hz, 1H),5.49 (br s, 2H),5.07 (d, J=6.4 Hz, 1H), 4.02−3.78 (m, 1H), 2.75−2.62 (m, 2H), 2.29−2.11 (m, 2H), 1.31 (s, 9H, メジャー), 1.12 (s, 9H, マイナー)。
中間体12:ベンジル(3−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)オキセタン−3−イル)カルバメート
ステップ1:ベンジル(3−(4−ブロモフェニル)オキセタン−3−イル)カルバメート:3−(4−ブロモフェニル)オキセタン−3−アミン塩酸塩(1.05g、3.97mmol)を含むDCM(10ml)の攪拌懸濁液をDIPEA(1.46ml、8.34mmol)で処理した。得られた溶液を10分間攪拌し、次いで、CbzCl(0.595ml、4.17mmol)を滴加した。この混合物をさらに3時間攪拌し、次いで、DCM(20ml)で希釈し、0.5M HCl(aq)(20ml)、飽和NaHCO3(aq)(20ml)及びブライン(20ml)で連続して洗浄した。有機相を相分離カートリッジに通過させ、真空濃縮して、褐色油を得た。この粗生成物をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜35%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、オフホワイト固体として標記化合物(1.5g、3.93mmol、純度95%)を得た。LCMS(方法1):2.25分でm/z 363 (M+H)+, 361 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 8.58 (br s, 1H), 7.60 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.43 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.43−7.23 (m,5H),5.02 (s, 2H), 4.83 (d, J=6.7 Hz, 2H), 4.69 (d, J=6.6 Hz, 2H)。
ステップ2:ベンジル(3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)オキセタン−3−イル)カルバメート:標記化合物(1.55g)を、混合物をCelite(登録商標)を介して濾過し、DCMで洗浄し、次いで真空濃縮した以外は、中間体2のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、MeCN(20ml)中における上記のステップ1由来の生成物(1.39g、3.64mmol、純度95%)、ビス−(ピナコラート)ジボロン(1.17g、4.60mmol)、酢酸パラジウム(II)(43mg、0.192mmol)、XPhos(184mg、0.384mmol)及び酢酸カリウム(1.13g、11.5mmol)の反応から、淡黄色油として単離した。残留物をDCM(30ml)に再溶解し、相分離カートリッジを介して濾過し、最終量(約5ml)に真空濃縮して、カラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜75%EtOAc/イソヘキサン)によって部分的に精製した。さらに精製することなく、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ3:ベンジル(3−(4−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)オキセタン−3−イル)カルバメート:標記化合物(1.12g、1.12mmol、純度44%)を、反応混合物を90℃で一晩加熱し、後処理し、次いで、カラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)によって部分的に2回精製した以外は中間体3のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(30ml)中における2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(731mg、3.79mmol)、上記のステップ2由来の生成物(1.55g)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(438mg、0.379mmol)及び2M Na2CO3(aq)(4.26ml、8.52mmol)の反応から、黄色油として単離した。LCMS(方法1):2.39分でm/z 440 (M+H)+, 438 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 9.43 (d, J=2.3 Hz, 1H), 8.90 (d, J=2.3 Hz, 1H), 8.66 (s, 1H), 7.83 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.67 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.54−7.27 (m,5H),5.05 (s, 2H), 4.89 (d, J=6.7 Hz, 2H), 4.78 (d, J=6.6 Hz, 2H)。この化合物は34%w/wのピナコール、15%w/wのEtOAc及び7%w/wのトリフェニルホスフィンオキシドを含んでいた。さらに精製することなく、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ4:ベンジル(3−(4−(5−ニトロ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)オキセタン−3−イル)カルバメート:標記化合物(702mg、1.09mmol、純度75%)を、中間体3のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(20ml)中における上記のステップ3由来の生成物(1.12g、1.12mmol、純度44%)、フェニルボロン酸(388mg、3.18mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(294mg、0.255mmol)及び2M Na2CO3(aq)(2.86ml、5.73mmol)の反応から、淡黄色の泡状物質として単離した。LCMS(方法1):2.59分でm/z 482 (M+H)+, 480 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 9.47 (d, J=2.5 Hz, 1H), 8.52 (br s, 1H), 8.52 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.51−7.20 (m, 14H),5.02 (s, 2H), 4.82 (d, J=6.7 Hz, 2H), 4.67 (d, J=6.7 Hz, 2H)。この化合物は14%w/wのピナコールを含んでいた。さらに精製することなく、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ5:ベンジル(3−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)オキセタン−3−イル)カルバメート:標記化合物(536mg、1.06mmol、純度89%)を、中間体1のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、IPA(50ml)及び水(5ml)中における上記のステップ4由来の生成物(702mg、1.09mmol、純度75%)、鉄粉(814mg、14.6mmol)及びNH4Cl(84mg、1.56mmol)の反応から、黄色固体として単離した。LCMS(方法1):1.55分でm/z 452 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 8.43 (s, 1H), 8.04 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.45−7.10 (m, 14H), 6.91 (d, J=2.6 Hz, 1H),5.52 (s, 2H),5.01 (s, 2H), 4.81 (d, J=6.6 Hz, 2H), 4.65 (d, J=6.5 Hz, 2H)。さらに精製することなく、この材料を後続の反応で使用した。
中間体13:tert−ブチル(trans−1−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)−3−フルオロシクロブチル)カルバメート
ステップ1:trans−5−(4−クロロフェニル)−2−オキサ−4−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−オン:trans−1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシシクロブタンカルボン酸(6.57g、29.0mmol、Org.Process Res.Dev.,2012,16,1069に従って調製した)及びEt3N(4.04ml、29.0mmol)のtert−ブタノール(120ml)及びジオキサン(120ml)の攪拌溶液を、5分にわたってジフェニルホスホリルアジド(6.25ml、29.0mmol)を滴下して処理した。次いで、この反応混合物を80℃で2.5時間加熱し、次いで室温に冷却し、真空濃縮した。残留物をEtOAc(200ml)で希釈し、飽和NaHCO3(aq)(100ml)で洗浄した。相を分離し、有機相を真空濃縮した。残留物をDCM(400ml)で希釈し、ブライン(100ml)で洗浄し、有機相を相分離カートリッジを介して濾過し、真空濃縮して、白色固体を得た。この固体をEtOAc(40ml)で粉砕し、濾過し、EtOAc(2×5ml)で洗浄し、次いで40℃で真空乾燥して、白色固体として標記化合物(4.62g、19.6mmol、純度95%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 8.18 (s, 1H), 7.51−7.44 (m, 2H), 7.43−7.33 (m, 2H), 4.94 (t, J=3.5 Hz, 1H), 2.56−2.45 (m, 2H, DMSO−d5により不明瞭), 2.01 (dd, J=7.3, 2.4 Hz, 2H)。
ステップ2:trans−3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)シクロブタノール:4M KOH(aq)(258ml、1.03mol)を含む、上記のステップ1由来の生成物(4.62g、19.6mmol、純度95%)のIPA(260ml)の攪拌溶液を100℃で一晩加熱した。溶媒を真空中で除去し、残留物をCHCl3(150ml)とブライン(100ml)に分けた。相を分離し、有機相をブライン(100ml)で洗浄し、次いで、相分離カートリッジを介して濾過した。濾液を真空濃縮して、粘着性の淡褐色固体として標記化合物(3.81g、17.4mmol、純度90%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.48 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.35 (d, J=8.6 Hz, 2H),5.01 (br d, J=5.5 Hz, 1H), 3.85−3.71 (m, 1H), 2.79−2.64 (m, 2H), 2.15−2.00 (m, 4H)。
ステップ3:tert−ブチル(trans−1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシシクロブチル)カルバメート:上記のステップ2由来の生成物(3.81g、17.4mmol、純度90%)及びEt3N(10.8ml、77mmol)の混合物をTHF(60ml)に溶解し、Boc2O(6.71ml、28.9mmol)で小量ずつ処理した。得られた溶液を室温で2時間攪拌し、次いで真空濃縮した。残留物をDCM(80ml)と飽和NaHCO3(aq)(50ml)に分け、相分離カートリッジを介して濾過した。有機相を真空濃縮して、黄色油を得、これは静置の際に部分的に結晶化した。残留物をDCMで粉砕し、濾過して、クリーム色の固体として標記化合物(2.39g、7.23mmol、純度90%)を得た。濾液をカラムクロマトグラフィー(120gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、クリーム色の固体として標記化合物(1.70g、5.42mmol、純度95%)のさらなるバッチを得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (2:1の比の2種の回転異性体) δ 7.39 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.36 (d, J=8.8 Hz, 2H),5.13 (d, J=6.5 Hz, 1H), 3.94 (br s, 1H), 2.83−2.63 (m, 2H), 2.33−2.15 (m, 3H), 1.32 (br s, 9H, メジャー), 1.15 (br s, 9H, マイナー)。
ステップ4:tert−ブチル(trans−1−(4−クロロフェニル)−3−フルオロシクロブチル)カルバメート:上記のステップ3由来の生成物(500mg、1.60mmol、純度95%)の無水DCE溶液(5ml)をXtalFluor E(登録商標)(769mg、3.36mmol)に添加した。得られた混合物をトリエチルアミン三フッ化水素酸塩(547μl、3.36mmol)で処理し、容器をN2でパージし、室温で一晩攪拌した。この反応混合物を飽和NaHCO3(aq)(100ml)中に注ぎ、DCM(3×50ml)で抽出した。混合した有機相をブライン(1×50ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、標記化合物(175mg、0.526mmol、純度90%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.70 (br s, 1H), 7.39 (d, J=8.9 Hz, 2H), 7.33 (d, J=8.8 Hz, 2H),5.21 (dp, J=56.5, 6.5 Hz, 1H), 3.04−2.89 (m, 2H), 2.49−2.38 (m, 2H), 1.33 (br s, 9H, メジャー), 1.15 (br s, 9H, マイナー)。さらなる反応を同じスケールで行って、標記化合物(230mg、0.690mmol、純度90%)を得た。これらの材料を組み合わせて、後続の反応で使用した。
ステップ5:tert−ブチル(trans−3−フルオロ−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(457mg)を、混合物を80℃で一晩加熱し、次いで、Celite(登録商標)を介して濾過し、DCMで洗浄し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって部分的に精製した以外は中間体2のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、MeCN(10ml)中における上記のステップ4由来の生成物(400mg)、ビス−(ピナコラート)ジボロン(508mg、2.00mmol)、酢酸パラジウム(II)(18.7mg、0.083mmol)、XPhos(80mg、0.167mmol)及び酢酸カリウム(491mg、5.00mmol)の反応から、白色固体として単離した。さらに精製することなく、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ6:tert−ブチル(trans−1−(4−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)−3−フルオロシクロブチル)カルバメート:標記化合物(195mg)を、反応混合物を90℃で一晩加熱し、後処理し、次いで、カラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)によって部分的に精製した以外は中間体3のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(30ml)中における2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(222mg、1.15mmol)、上記のステップ5由来の生成物(450mg)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(133mg、0.115mmol)及び2M Na2CO3(aq)(1.29ml、2.59mmol)の反応から、黄色固体として単離した。さらに精製することなく、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ7:tert−ブチル(trans−3−フルオロ−1−(4−(5−ニトロ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(130mg、0.252mmol、純度90%)を、中間体3のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(10ml)中における上記のステップ6由来の生成物(190mg)、フェニルボロン酸(68.6mg、0.563mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(52.0mg、0.045mmol)及び2M Na2CO3(aq)(507μl、1.01mmol)の反応から、淡黄色の泡状物質として単離した。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (2:1の比の2種の回転異性体) δ 9.45 (d, J=2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.68 (br s, 1H, メジャー), 7.47 (br s, 1H, マイナー), 7.42−7.14 (m, 9H),5.20 (dp, J=56.6, 6.5 Hz, 1H), 3.04−2.79 (m, 2H), 2.53−2.35 (m, 2H, DMSO−d5により不明瞭), 1.33 (br s, 9H, メジャー), 1.12 (br s, 9H, マイナー)。
ステップ8:tert−ブチル(trans−1−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)−3−フルオロシクロブチル)カルバメート:標記化合物(100mg、0.208mmol、純度90%)を、反応混合物を3時間加熱した以外は中間体1のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、IPA(30ml)及び水(5ml)中における上記のステップ7由来の生成物(130mg、0.252mmol、純度90%)、鉄粉(157mg、2.80mmol)及びNH4Cl(16.1mg、1.08mmol)の反応から、白色固体として単離した。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (2:1の比の2種の回転異性体) δ 8.03 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.56 (br s, 1H), 7.32−7.23 (m, 3H), 7.20−7.05 (m, 6H), 6.90 (d, J=2.6 Hz, 1H),5.50 (s, 2H),5.18 (dp, J=56.3, 6.6 Hz, 1H), 3.06−2.75 (m, 2H), 2.48−2.30 (m, 2H), 1.33 (br s, 9H, メジャー), 1.12 (br s, 9H, マイナー)。
中間体14:tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−3−(2−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート
ステップ1:tert−ブチル(1−(4−(3−(2−フルオロフェニル)−5−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(245mg、0.386mmol、純度73%)を、反応混合物を4時間加熱し、精製後適切な画分をMeOH中で混合し、真空濃縮した以外は、中間体1のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(15ml)中において一緒に反応させた、中間体8のステップ2の生成物(300mg、0.743mmol)、(2−フルオロフェニル)ボロン酸(130mg、0.929mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(86mg、0.074mmol)及び2M Na2CO3(aq)(836μl、1.67mmol)の反応から、黄色の泡状物質として単離した。LCMS(方法1):2.81分でm/z 464 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (2:1の比の2種の回転異性体) δ 8.44 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.31 (d, J=0.9 Hz, 1H), 8.11 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.38−7.27 (m,5H), 7.07 (dd, J=17.7, 10.9 Hz, 1H), 6.50 (dd, J=17.6, 1.1 Hz, 1H),5.85−5.72 (m, 1H), 2.34 (d, J=8.6 Hz, 4H), 2.07−1.87 (m, 1H), 1.87−1.65 (m, 1H), 1.34 (s, 9H, メジャー), 1.13 (s, 9H, マイナー)。この化合物は、14%w/wのトリフェニルホスフィンオキシド及び13%w/wのMeOHを含んでいた。さらに精製することなく、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−3−(2−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(179mg、0.372mmol、純度90%)を、反応混合物を90℃で1時間加熱した以外は中間体1のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、IPA(50ml)及び水(5ml)中における上記のステップ1由来の生成物(245mg、0.386mmol、純度73%)、鉄粉(295mg、5.29mmol)及びNH4Cl(30.4mg、0.569mmol)の反応から、淡黄色の泡状物質として単離した。LCMS(方法1):1.75分でm/z 434 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (2:1の比の2種の回転異性体) δ 8.06 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.56−7.03 (m, 9H), 6.88 (d, J=2.6 Hz, 1H),5.54 (s, 2H), 2.43−2.18 (m, 4H), 2.04−1.85 (m, 1H), 1.84−1.64 (m, 1H), 1.32 (br s, 9H, メジャー), 1.07 (br s, 9H, マイナー)。
中間体15:tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−3−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート
ステップ1:tert−ブチル(1−(4−(5−ニトロ−3−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(250mg、0.526mmol、純度95%)を、反応混合物を一晩加熱還流した以外は中間体1のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(6ml)中において一緒に反応させた、中間体8のステップ2の生成物(250mg、0.619mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(チオフェン−3−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(163mg、0.774mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(36mg、0.031mmol)及び2M Na2CO3(aq)(696μl、1.39mmol)の反応から、黄色の泡状物質として単離した。LCMS(方法1):2.88分でm/z 452 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (2:1の比の2種の回転異性体) δ 9.40 (d, J=2.6 Hz, 1H), 8.58 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.71−7.67 (m, 1H), 7.63 (br s, 1H, メジャー), 7.56−7.45 (m, 1H及び1H マイナー), 7.38 (d, J=8.7 Hz, 2H), 7.36 (d, J=8.7 Hz, 2H), 6.81 (d, J=5.0 Hz, 1H), 2.46−2.29 (m, 4H), 2.08−1.92 (m, 1H), 1.86−1.68 (m, 1H), 1.34 (br s, 9H, メジャー), 1.15 (br s, 9H, マイナー)。
ステップ2:tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−3−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(215mg、0.485mmol、純度95%)を、反応混合物を1時間加熱した以外は中間体1のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、IPA(10ml)及び水(1ml)中における上記のステップ1由来の生成物(248mg、0.522mmol、純度95%)、鉄粉(307mg、5.49mmol)及びNH4Cl(35mg、0.659mmol)の反応から、淡黄色の泡状物質として単離した。LCMS(方法1):1.78分でm/z 422 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (2:1の比の2種の回転異性体) δ 7.99 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.50 (br s, 1H, メジャー), 7.43−7.37 (m, 1H及び1H マイナー), 7.31 (dd, J=2.9, 1.3 Hz, 1H), 7.23 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.17 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.01 (d, J=2.6 Hz, 1H), 6.77−6.71 (d, J=4.7 Hz, 1H),5.50 (s, 2H), 2.45−2.27 (m, 4H), 2.05−1.88 (m, 1H), 1.88−1.66 (m, 1H), 1.34 (br s, 9H, メジャー), 1.16 (br s, 9H, マイナー)。
中間体16:tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−3−(2−メチルチオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート
ステップ1:tert−ブチル(1−(4−(3−(2−メチルチオフェン−3−イル)−5−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(290mg、0.623mmol)を、濾過でガラスマイクロファイバーフィルターの代わりにCelite(登録商標)を使用した以外は中間体1のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(5ml)中において一緒に反応させた、中間体8のステップ2の生成物(300mg、0.743mmol)、(2−メチルチオフェン−3−イル)ボロン酸(127mg、0.891mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(86mg、0.074mmol)及び2M Na2CO3(aq)(836μl、1.67mmol)の反応から、黄色固体として単離した。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (2:1の比の2種の回転異性体) δ 9.44 (d, J=2.6 Hz, 1H), 8.44 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.61 (br s, 1H, メジャー), 7.45 (br s, 1H, マイナー), 7.40−7.30 (m,5H), 6.96 (d, J=5.3 Hz, 1H), 2.44−2.26 (m, 4H), 2.05−1.86 (m, 4H), 1.83−1.69 (m, 1H), 1.33 (br s, 9H, メジャー), 1.14 (br s, 9H, マイナー)。
ステップ2:tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−3−(2−メチルチオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(215mg、0.445mmol、純度90%)を、中間体3のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、IPA(30ml)及び水(5ml)中における上記のステップ1由来の生成物(290mg、0.623mmol)、鉄粉(348mg、6.23mmol)及びNH4Cl(35.9mg、0.670mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.76分でm/z 436 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (2:1の比の2種の回転異性体) δ 8.03 (d, J=2.7 Hz, 1H), 7.49 (br s, 1H, メジャー), 7.36 (br s, 1H, マイナー), 7.26 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.18 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.13 (d, J=8.6 Hz, 2H), 6.83 (d, J=2.6 Hz, 1H), 6.81 (d, J=5.1 Hz, 1H),5.45 (s, 2H), 2.43−2.25 (m, 4H), 2.04−1.90 (m, 1H), 1.88 (s, 3H), 1.82−1.67 (m, 1H), 1.32 (s, 9H, メジャー), 1.14 (s, 9H, マイナー)。
中間体17:tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−3−(4−メチルチオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート
ステップ1:tert−ブチル(1−(4−(3−(4−メチルチオフェン−3−イル)−5−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(187mg)を、濾過でガラスマイクロファイバーフィルターの代わりにCelite(登録商標)を使用した以外は中間体1のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(5ml)中において一緒に反応させた、中間体8のステップ2の生成物(250mg、0.619mmol)、(4−メチルチオフェン−3−イル)ボロン酸(105mg、0.743mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(71.5mg、0.062mmol)及び2M Na2CO3(aq)(696μl、1.39mmol)の反応から、黄色固体として単離した。分析せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−3−(4−メチルチオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(133mg、0.275mmol、純度90%)を、中間体3のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、IPA(30ml)及び水(5ml)中における上記のステップ1由来の生成物(185mg)、鉄粉(222mg、3.97mmol)及びNH4Cl(22.9mg、0.428mmol)の反応から、白色固体として単離した。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (2:1の比の2種の回転異性体) δ 8.04 (d, J=2.7 Hz, 1H), 7.48 (br s, 1H), 7.33 (d, J=3.2 Hz, 1H), 7.16 (s, 4H), 7.07 (s, 1H), 6.82 (d, J=2.7 Hz, 1H),5.46 (s, 2H), 2.42−2.22 (m, 4H), 2.05−1.86 (m, 1H), 1.83−1.67 (m, 1H), 1.60 (s, 3H), 1.32 (br s, 9H, メジャー), 1.12 (br s, 9H, マイナー)。
中間体18:tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−[3,3’−ビピリジン]−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート
ステップ1:tert−ブチル(1−(4−(5−ニトロ−[3,3’−ビピリジン]−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(225mg、0.494mmol、純度98%)を、反応混合物を110℃で加熱し、濾過でガラスマイクロファイバーフィルターの代わりにCelite(登録商標)を使用した以外は、中間体1のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(4ml)中において一緒に反応させた、中間体8のステップ2の生成物(250mg、0.619mmol)、ピリジン−3−イルボロン酸(76mg、0.619mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(36mg、0.031mmol)及び2M Na2CO3(aq)(696μl、1.39mmol)の反応から、黄色固体として単離した。LCMS(方法1):2.36分でm/z 447.1 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (2:1の比の2種の回転異性体) δ 9.49 (d, J=2.5 Hz, 1H), 8.65 (d, J=2.5 Hz, 1H), 8.55 (dd, J=4.8, 1.3 Hz, 1H), 8.48 (d, J=1.9 Hz, 1H), 7.74 (dt, J=7.8, 1.9 Hz, 1H), 7.60 (br s, 1H, メジャー), 7.42 (br s, 1H, マイナー), 7.39 (dd, J=7.8, 4.8 Hz, 1H), 7.32 (s, 4H), 2.44−2.26 (m, 4H), 2.07−1.90 (m, 1H), 1.89−1.65 (m, 1H), 1.33 (br s, 9H, メジャー), 1.11 (br s, 9H, マイナー)。
ステップ2:tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−[3,3’−ビピリジン]−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(195mg、0.495mmol、純度98%)を、反応混合物を1時間加熱した以外は中間体3のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、IPA(5ml)及び水(0.5ml)中における上記のステップ1由来の生成物(223mg、0.489mmol、純度98%)、鉄粉(279mg、4.39mmol)及びNH4Cl(32mg、0.599mmol)の反応から、淡黄色固体として単離した。LCMS(方法1):1.45分でm/z 417 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (2:1の比の2種の回転異性体) δ 8.46 (dd, J=4.8, 1.5 Hz, 1H), 8.34 (d, J=1.8 Hz, 1H), 8.07 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.64−7.24 (m, 3H), 7.19 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.10 (d, J=8.1 Hz, 2H), 6.94 (d, J=2.6 Hz, 1H),5.57 (s, 2H), 2.43−2.21 (m, 4H), 2.04−1.87 (m, 1H), 1.85−1.63 (m, 1H), 1.33 (br s, 9H, メジャー), 1.11 (br s, 9H, マイナー)。
中間体19:tert−ブチル(2−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)−2−フルオロフェニル)プロパン−2−イル)カルバメート
ステップ1:2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)プロパン−2−アミン:4−ブロモ−2−フルオロベンゾニトリル(6.00g、30.0mmol)のEt2O溶液(100ml)をメチル臭化マグネシウム(30.0ml、90.0mmol、Et2O中の3M溶液)で処理した。得られた混合物を30分間攪拌し、次いで、チタン(IV)テトライソプロポキシド(8.79ml、30.0mmol)を添加した。この混合物を18時間加熱還流し、次いで0℃に冷却し、10%NaOH(aq)(50ml)で緩徐にクエンチした。得られた混合物を室温で30分間攪拌し、次いで、5%Na2CO3(aq)(200ml)で希釈し、Et2O(3×200ml)で抽出した。混合した抽出物を真空濃縮し、残留物を1M HCl(aq)とEt2Oに分けた。相を分離し、水性相をEt2O(100ml)で洗浄した。次いで、水性相を0℃に冷却し、20%NaOH(aq)を添加することによって塩基性化し、次いで、Et2O(3×200ml)で抽出した。混合した抽出物をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、黄色油として標記化合物(4.43g、18.1mmol、純度95%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.57 (dd, J=9.2, 8.4 Hz, 1H), 7.41 (dd, J=11.8, 2.0 Hz, 1H), 7.35 (ddd, J=8.4, 2.0, 0.5 Hz, 1H), 2.01 (s, 2H), 1.39 (d, J=1.3 Hz, 6H)。
ステップ2:tert−ブチル(2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(3.30g、9.64mmol、純度97%)を、中間体2のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DCM(100ml)中における上記のステップ1由来の生成物(4.43g、18.1mmol、純度95%)とEt3N(2.79ml、20.0mmol)及びBoc2O(4.37g、20.0mmol)との反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):2.63分でm/z 276 (M+H−C4H8)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (4:1の比の2種の回転異性体) δ 7.41 (dd, J=11.9, 2.0 Hz, 1H), 7.35 (dd, J=8.5, 2.1 Hz, 1H), 7.32−7.18 (m, 2H), 1.53 (d, J=1.2 Hz, 6H), 1.34 (s, 9H, メジャー), 1.10 (s, 9H, マイナー)。
ステップ3:tert−ブチル(2−(2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(1.46g、3.66mmol、純度95%)を、中間体2のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、MeCN(40ml)中における上記のステップ2由来の生成物(2.30g、6.71mmol)、ビス−(ピナコラート)ジボロン(2.11g、8.31mmol)、酢酸パラジウム(II)(78mg、0.346mmol)、XPhos(331mg、0.692mmol)及び酢酸カリウム(2.04g、20.8mmol)の反応から、粘着性の黄色固体として単離した。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.41 (dd, J=7.7, 1.2 Hz, 1H), 7.32 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.25 (dd, J=12.8, 1.2 Hz, 2H), 1.55 (s, 6H), 1.45−0.88 (m, 21H)。
ステップ4:tert−ブチル(2−(4−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)−2−フルオロフェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(477mg、1.14mmol、純度98%)を、反応混合物を80℃で18時間加熱した以外は中間体1のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(20ml)中における2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(344mg、1.78mmol)、上記のステップ3由来の生成物(710mg、1.78mmol、純度95%)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.206mg、0.178mmol)及び2M Na2CO3(aq)(2.01ml、4.01mmol)の反応から、オフホワイト固体として単離した。LCMS(方法1):2.68分でm/z 354 (M+H−C4H8)+。
ステップ5:tert−ブチル(2−(2−フルオロ−4−(5−ニトロ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(355mg、0.747mmol、純度95%)を、中間体1のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(15ml)中において一緒に反応させた、上記のステップ4由来の生成物(380mg、0.908mmol、純度98%)、4,4,5,5−テトラメチル−2−フェニル−1,3,2−ジオキサボロラン(237mg、1.16mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(107mg、0.093mmol)及び2M Na2CO3(aq)(1.04ml、2.09mmol)の反応から、淡黄色油として単離した。LCMS(方法1):2.86分でm/z 396 (M+H−C4H8)+ (ES+)。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (3:1の比の2種の回転異性体) δ 9.46 (d, J=2.5 Hz, 1H), 8.52 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.45−7.29 (m,5H), 7.29−6.93 (m, 4H), 1.53 (s, 6H), 1.33 (s, 9H, メジャー), 1.09 (s, 9H, マイナー)。
ステップ6:tert−ブチル(2−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)−2−フルオロフェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(265mg、0.604mmol、純度96%)を、中間体1のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、IPA(23ml)及び水(2ml)中における上記のステップ5由来の生成物(350mg、0.744mmol、純度95%)、鉄粉(433mg、7.75mmol)及びNH4Cl(53.9mg、1.01mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.81分でm/z 422 (M+H)+。
中間体20:tert−ブチル(1−(4−(6−アミノ−4−フェニルピリジン−3−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート
ステップ1:ベンジル(4−ブロモピリジン−2−イル)カルバメート:4−ブロモピリジン−2−アミン(4g、23.1mmol)のTHF攪拌溶液(40ml)をLiHMDS(48.6ml、48.6mmol、THF中に1M)で処理した。15分後に、この混合物を0℃に冷却し、CbzCl(3.80ml、26.6mmol)のTHF溶液(40ml)で処理し、得られた混合物を室温に温め、一晩攪拌した。この反応混合物を真空濃縮し、残留物をEtOAc(100ml)と0.1M HCl(100ml)に分けた。生成した沈殿物を濾過によって採取し、EtOAcですすぎ、真空乾燥して、黄褐色固体として標記化合物(3.43g、10.9mmol、純度98%)を得た。LCMS(方法1):2.37分でm/z 308 (M+H)+。
ステップ2:ベンジル(4−フェニルピリジン−2−イル)カルバメート:標記化合物(3.02g、9.82mmol、純度99%)を、反応混合物を一晩加熱還流した以外は中間体1のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(100ml)中における上記のステップ1由来の生成物(3.43g、10.9mmol、純度98%)、フェニルボロン酸(1.50g、12.3mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.29g、1.12mmol)及び2M Na2CO3(aq)(11.2ml、22.3mmol)の反応から、淡褐色固体として単離した。LCMS(方法1):2.37分でm/z 305 (M+H)+。
ステップ3:ベンジル(5−ブロモ−4−フェニルピリジン−2−イル)カルバメート:上記のステップ2由来の生成物(3.02g、9.82mmol、純度99%)のDCM攪拌溶液(100ml)を暗所で一晩NBS(1.94g、10.9mmol)で処理した。さらなるNBS(0.5g、2.81mmol)を添加し、得られた混合物を暗所において室温でさらに3日間攪拌した。この混合物を水(100ml)で洗浄し、相分離カートリッジを通して濾過し、有機相を真空濃縮した。残留物をMeOH(3×100ml)で粉砕し、得られた固体を濾過し、MeOHですすぎ、真空乾燥して、淡黄色固体として標記化合物(3.50g、9.04mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):2.78分でm/z 384 (M+H)+。
ステップ4:ベンジル(5−(4−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)カルバメート:標記化合物(2.26g、4.07mmol、純度99%)を、反応混合物を一晩加熱還流し、次いで、さらなるテトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.935g、0.809mmol)及び2M Na2CO3(aq)(9.10ml、18.20mmol)で処理してから、24時間加熱還流した以外は中間体1のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(200ml)中における中間体8のステップ1の生成物(3.17g、8.49mmol)、上記のステップ3由来の生成物(3.1g、8.09mmol、純度99%)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.935g、0.809mmol)及び2M Na2CO3(aq)(9.10ml、18.20mmol)の反応から、淡黄色固体として単離した。LCMS(方法1):3.05分でm/z 550 (M+H)+。
ステップ5:tert−ブチル(1−(4−(6−アミノ−4−フェニルピリジン−3−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:上記のステップ4由来の生成物(2.26g、4.07mmol、純度99%)をEtOH(50ml)とTHF(50ml)の混合物に溶解し、容器をN2でパージした。パラジウム(炭素上に1.75g、5%w/w、タイプ87Lペースト)を添加し、容器をさらにN2でパージした。次いで、容器をH2でパージし、次いで、H2雰囲気下で合計6日間室温で攪拌した。この期間の間2回容器をN2でパージし、さらなるパラジウム(炭素上に1.75g、5%w/w、タイプ87Lペースト)を添加してから、H2雰囲気を交換した。反応の終わりに、容器をN2でパージし、この反応混合物をCelite(登録商標)を介して濾過し、MeOH(50ml)で洗浄し、真空濃縮して、暗褐色固体として標記化合物(1.61g、3.80mmol、純度98%)を得た。LCMS(方法1):1.73分でm/z 416 (M+H)+。
中間体21:tert−ブチル(2−(5−アミノ−3−フェニル−[2,3’−ビピリジン]−6’−イル)プロパン−2−イル)カルバメート
ステップ1:2−(5−ブロモピリジン−2−イル)プロパン−2−アミン:メチル臭化マグネシウム(5.46ml、16.4mmol、Et2O中に3M)を、0℃で、5−ブロモピコリノニトリル(1g、5.46mmol)のトルエン攪拌溶液(50ml)に緩徐に添加した。得られた混合物を室温で15分間攪拌し、次いで、100℃で3日間加熱した。この混合物を2M HCl(aq)(20ml)でクエンチした。水性相を4M NaOH(aq)(約25ml)で塩基性化し、次いで、EtOAc(3×100ml)で抽出した。混合した有機抽出物をブライン(100ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、オレンジ色の油として標記化合物(530mg、2.22mmol、純度90%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 8.60 (dd, J=2.4, 0.8 Hz, 1H), 8.03−7.92 (m, 1H), 7.72−7.60 (m, 1H), 2.28−2.03 (br m, 2H), 1.36 (s, 6H)。
ステップ2:tert−ブチル(2−(5−ブロモピリジン−2−イル)プロパン−2−イル)カルバメート:上記のステップ1由来の生成物(530mg、2.46mmol)及びEt3N(1.37ml、9.86mmol)を含むTHF(60ml)の混合物をBoc2O(858μl、3.70mmol)で小量ずつ処理した。得られた溶液を室温で2時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残留物をDCM(200ml)と飽和NaHCO3(aq)(200ml)に分けた。相を分離し、有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、黄色油を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、黄色固体として標記化合物(507mg)を得た。分析せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ3:tert−ブチル(2−(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(250mg)を、中間体10のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、MeCN(10ml)中における上記のステップ2由来の生成物(500mg)、ビス−(ピナコラート)ジボロン(483mg、1.90mmol)、酢酸パラジウム(II)(17.8mg、0.079mmol)、XPhos(76mg、0.159mmol)及び酢酸カリウム(467mg、4.76mmol)の反応から、淡黄色固体として単離した。分析せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ4:tert−ブチル(2−(3−クロロ−5−ニトロ−[2,3’−ビピリジン]−6’−イル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(115mg、0.263mmol、純度90%)を、中間体3のステップ1と基本的に同じ手順を使用してジオキサン(30ml)中における2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(189mg、0.982mmol)、上記のステップ3由来の生成物(250mg)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(103mg、0.089mmol)及び2M Na2CO3(aq)(1.00ml、2.01mmol)の反応から、淡黄色固体として単離した。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (4:1の比の2種の回転異性体) δ 9.45 (d, J=2.3 Hz, 1H), 8.94 (d, J=2.3 Hz, 1H), 8.88 (s, 1H), 8.17 (dd, J=8.4, 2.4 Hz, 1H), 7.68−7.52 (m, 1H), 7.50−7.31 (m, 1H), 1.56 (s, 6H), 1.37 (s, 9H, メジャー), 1.07 (s, 9H, マイナー)。
ステップ5:tert−ブチル(2−(5−ニトロ−3−フェニル−[2,3’−ビピリジン]−6’−イル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(95mg)を、中間体3のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(10ml)中における上記のステップ5由来の生成物(111mg、255mmol、純度90%)、フェニルボロン酸(43.1mg、0.353mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(32.7mg、0.028mmol)及び2M Na2CO3(aq)(318μl、0.636mmol)の反応から、淡黄色の泡状物質として単離した。分析せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ6:tert−ブチル(2−(5−アミノ−3−フェニル−[2,3’−ビピリジン]−6’−イル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(60mg)を、中間体3のステップ3と基本的に同じ方法を使用して、IPA(30ml)及び水(5ml)中における上記のステップ5の生成物(95mg)、鉄粉(129mg、2.30mmol)及びNH4Cl(61.6mg、1.15mmol)の反応から、白色固体として単離した。分析せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
実施例1:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)シクロヘキシル)アセテート:Et3N(18.9ml、135mmol)を、エチル2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)アセテート塩酸塩(10g、45.1mmol)のDCM懸濁液(100ml)に添加した。得られた混合物を室温で5分間攪拌し、次いで0℃に冷却し、CbzCl(9.66ml、67.7mmol)で処理した。この反応混合物を室温で一晩攪拌した。この混合物を1M HCl(aq)(100ml)とDCM(100ml)に分け、相を分離した。水性相をDCM(2×100ml)で抽出し、混合した有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をシクロヘキサンで粉砕して、白色固体(11.5g)を得た。カラムクロマトグラフィー(120gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)による精製、それに続くシクロヘキサンでのさらなる研和によって、白色固体として標記化合物(7.4g、22.9mmol、純度99%)を得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム−d) δ 7.41−7.30 (m,5H),5.10 (s, 2H), 4.61 (s, 1H), 4.14 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.46 (s, 1H), 2.21 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.09−1.99 (m, 2H), 1.86−1.70 (m, 2H), 1.27 (t, J=7.1 Hz, 3H), 1.23−1.04 (m, 4H)。
ステップ2:エチル2−(trans−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)アセテート:水素化ナトリウム(614mg、15.3mmol、ミネラルオイル中に60%w/w)を、0℃で、上記のステップ1由来の生成物(3.5g、10.9mmol、純度99%)のTHF攪拌溶液(50ml)に添加した。得られた混合物を0℃で10分間攪拌し、次いで、ヨードメタン(1.37ml、21.9mmol)を添加し、この混合物を室温で一晩攪拌した。この反応混合物をEtOH(2ml)でクエンチし、次いで、EtOAc(100ml)で希釈し、飽和NH4Cl(aq)(70ml)及び1M HCl(aq)(30ml)で連続して洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(80gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、標記化合物(2.85g、8.46mmol、純度99%)を得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム−d) δ 7.41−7.28 (m,5H),5.16 (s, 2H), 4.15 (q, J=7.1 Hz, 2H), 4.03 (br s, 1H), 2.82 (s, 3H), 2.21 (d, J=7.1 Hz, 2H), 1.90−1.82 (m, 2H), 1.78−1.69 (m, 3H), 1.56−1.44 (m, 2H), 1.28 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.23−1.06 (m, 2H)。
ステップ3:エチル2−(trans−4−(メチルアミノ)シクロヘキシル)アセテート:上記のステップ2由来の生成物(6.47g、19.4mmol)のEtOH溶液をパラジウム(1.3g、1.22mmol、炭素上に10%w/w)で処理した。容器をN2でパージし、続いてH2でパージした。この反応混合物をH2(5バールの圧力)下で4時間室温で攪拌した。この反応混合物をガラスマイクロファイバーフィルターを通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を真空濃縮して、標記化合物(3.86g、19.0mmol、純度98%)を得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム−d) δ 4.15 (q, J=7.1 Hz, 2H), 2.48 (s, 3H), 2.47−2.37 (m, 1H), 2.21 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.08−1.98 (m, 2H), 1.89−1.74 (m, 3H), 1.28 (t, J=7.1 Hz, 3H), 1.25−1.16 (m, 2H), 1.15−0.99 (m, 2H)。
ステップ4:エチル2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセテート:上記のステップ3由来の生成物(3.86g、19.0mmol、純度98%)及びDIPEA(7.44ml、42.6mmol)を含むTHF(50ml)の混合物を無水酢酸(2.01ml、21.3mmol)で処理し、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。この反応混合物を真空濃縮し、残留物をDCM(50ml)に溶解し、飽和NaHCO3(aq)(50ml)で洗浄し、相分離カートリッジを通して濾過した。水性相をDCM(50ml)で抽出し、混合した有機相を真空濃縮して、無色油として標記化合物(4.52g)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ5:2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)酢酸:LiOH(1.35g、56.2mmol)を上記のステップ4由来の生成物(4.52g)のTHF(30ml)及び水(10ml)の攪拌溶液に添加した。得られた混合物を室温で一晩攪拌した。この溶液を1M HCl(aq)で酸性化し、EtOAc(3×60ml)で抽出した。混合した有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、白色固体として標記化合物(3.34g)を得、分析せずに、これを後続の反応で直接使用した。
ステップ6:tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−(5−(2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:中間体1(50mg、0.112mmol)、上記のステップ5由来の生成物(47.9mg)、DIPEA(58.8μl、0.337mmol)及びHATU(85mg、0.224mmol)を含むTHF(2ml)の混合物を室温で一晩攪拌した。この反応物を40℃で6時間加熱し、次いで冷却し、室温で一晩攪拌した。この反応物を飽和NaHCO3(aq)(10ml)とEtOAc(15ml)に分けた。相を分離し、水性相をEtOAc(15ml)で抽出した。混合した有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(4gカートリッジ、0〜10%MeOH/DCM)によって精製して、白色固体として標記化合物(64mg、0.097mmol、純度97%)を得た。LCMS(方法1):1.99分で293 (M+2H−C4H8)2+, 321 (M+2H)2+。
ステップ7:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:上記のステップ6由来の生成物(64mg、0.097mmol、純度97%)を90%(v/v)TFAの水溶液(2ml)で処理し、室温で1.5時間攪拌した。この反応混合物をMeOHで希釈し、SCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶媒を真空中で除去して、白色固体として標記化合物(29mg、0.053mmol、純度98%)を得た。LCMS(方法2):1.65分でm/z 541 (M+H)+。1H NMR (400MHz, 363 K, DMSO−d6) δ 9.93 (s, 1H), 8.81 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.05 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.39−7.17 (m, 9H), 4.42 (s, 1H), 2.85−2.67 (m, 4H), 2.49−2.41 (m, 2H), 2.33−2.26 (m, 2H), 2.26−2.17 (m, 2H), 2.00 (s, 3H), 1.91−1.74 (m, 3H), 1.72−1.48 (s, 4H), 1.51 (s, 3H), 1.28−1.11 (m, 2H)。
実施例2:2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アセトアミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)アセテート:標記化合物(1.18g)を、反応混合物を室温で18時間攪拌した以外は実施例1のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、THF(10ml)中におけるエチル2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)アセテート塩酸塩(1g、4.51mmol)、無水酢酸(0.469ml、4.96mmol)及びDIPEA(1.73ml、9.92mmol)の反応から、綿状白色固体として単離した。精製せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)酢酸:上記のステップ1由来の生成物(1.18g)をTHF(10ml)及びMeOH(1ml)に溶解し、2M LiOH(aq)(3.11ml、6.23mmol)で処理した。得られた混合物を室温で18時間攪拌した。この反応混合物を真空濃縮し、残留物を水(2ml)で希釈し、1M HCl(aq)で酸性化した。得られた白色沈殿物を濾過によって採取し、水で洗浄した。水性相をEtOAc(2×20ml)で抽出し、混合した抽出物をMgSO4で乾燥し、濾過し、先に単離した固体と混合し、真空濃縮して、綿状白色固体として標記化合物(767mg、3.48mmol、純度95%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.69 (d, J=7.8 Hz, 1H), 3.54−3.32 (m, 1H, H2Oにより不明瞭), 2.09 (d, J=7.0 Hz, 2H), 1.80−1.66 (m, 4H), 1.76 (s, 3H), 1.58 (ttt, J=10.4, 6.8, 3.4 Hz, 1H), 1.22−1.06 (m, 2H), 1.06−0.92 (m, 2H)。
ステップ3:tert−ブチル(trans−1−(4−(5−(2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:上記のステップ2由来の生成物(47mg、0.224mmol、純度95%)、中間体1(70mg、0.157mmol)及びHATU(119mg、0.314mmol)のDMF攪拌溶液をDIPEA(138μl、0.786mmol)で処理し、得られた混合物を50℃で一晩加熱した。さらなるHATU(59.7mg、0.157mmol)及びDIPEA(54.9μl、0.314mmol)を添加し、さらに24時間加熱を継続した。この反応混合物をEtOAc(100ml)に注ぎ、飽和NaHCO3(aq)(50ml)、水(3×50ml)及びブライン(50ml)で連続して洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜15%MeOH/DCM)によって精製して、褐色固体として標記化合物(43mg、0.065mmol、純度95%)を得た。LCMS(方法1):1.82分でm/z 627 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.25 (s, 1H), 8.79 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.12 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.69 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.43−7.15 (m, 9H), 4.96 (s, 1H), 3.53−3.41 (m, 1H), 2.39−2.22 (m, 6H), 1.84−1.67 (m, 8H), 1.39−1.27 (m, 12H), 1.24−0.99 (m, 4H)。
ステップ4:2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アセトアミド:TFA(1ml)を上記のステップ3由来の生成物(43mg、0.065mmol、純度95%)のDCM攪拌溶液(2ml)に添加した。得られた混合物を室温で2時間攪拌した。この混合物をトルエン(10ml)で希釈し、次いで真空濃縮した。残留物を分取HPLC(Varian PrepStar、Waters X−Bridge BEH C18、10〜40%MeCNの10M炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製して、白色固体として標記化合物(6mg、0.011mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):1.12分でm/z 527 (M+H)+;526 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.25 (s, 1H), 8.79 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.11 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.69 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.43−7.14 (m, 9H), 4.76 (s, 1H), 3.55−3.41 (m, 1H), 2.34−2.30 (m, 2H), 2.26 (d, J=6.7 Hz, 2H), 2.17−2.10 (m, 2H), 1.83−1.67 (m, 8H), 1.50 (s, 3H), 1.22−0.99 (m, 4H)。
実施例3:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(2−(4−(5−(2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(37.7mg、0.059mmol、純度94%)を、反応混合物を50℃で一晩加熱し、次いで後処理した以外は、実施例1のステップ6と基本的に同じ手順を使用して、THF(2ml)及びDMF(500μL)の混合物中における中間体2(40mg、0.099mmol)、実施例1のステップ5由来の生成物(42.3mg)、DIPEA(51.9μl、0.297mmol)及びHATU(83mg、0.218mmol)の反応から、ベージュ色の固体として単離した。LCMS(方法1):2.29分でm/z 272 (M+2H−C4H8)2+, 300 (M+2H)2+。
ステップ2:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(21.8mg、0.042mmol、純度97%)を、実施例1のステップ7と基本的に同じ手順を使用して、水(2ml)中における上記のステップ1由来の生成物(37.7mg、0.059mmol、純度94%)と90%(v/v)TFAとの反応から、黄色固体として単離した。LCMS(方法2):1.80分でm/z 242 (M+2H−NH3)2+, 250 (M+2H)2+, 499 (M+H)+。1H NMR (400MHz, 363 K, DMSO−d6) δ 9.92 (s, 1H), 8.81 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.05 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.47−7.10 (m, 9H), 2.77 (s, 3H), 2.30 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.07−1.72 (m, 7H), 1.58 (s, 4H), 1.37 (s, 6H), 1.29−1.09 (m, 2H)。
実施例4:N−(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルイソブチルアミド
ステップ1:2−(trans−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)酢酸:LiOH(77mg、3.22mmol)を実施例1のステップ2の生成物(536mg、1.61mmol)のTHF(6ml)、MeOH(0.5ml、12.4mmol)及び水(1ml)の攪拌溶液に添加した。得られた混合物を室温で一晩攪拌した。この溶液を1M HCl(aq)で酸性化し、EtOAc(3×10ml)で抽出した。混合した有機抽出物をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、白色固体として標記化合物(504mg、1.568mmol、純度98%)を得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム−d) δ 7.39−7.28 (m,5H),5.14 (s, 2H), 3.99 (br s, 1H), 2.80 (s, 3H), 2.25 (d, J=7.0 Hz, 2H), 1.92−1.83 (m, 2H), 1.77−1.66 (m, 3H), 1.57−1.42 (m, 2H), 1.24−1.06 (m, 2H)。
ステップ2:ベンジル(trans−4−(2−((6−(4−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:中間体2(291mg、0.720mmol)、上記のステップ1由来の生成物(200mg、0.622mmol、純度98%)及びEt3N(548μl、3.93mmol)のEtOAc(3ml)及びTHF(0.5ml)の溶液を、T3P(1.16ml、1.97mmol、EtOAc中に50%w/w)で処理し、得られた混合物を50℃で一晩加熱した。この反応混合物を飽和NaHCO3(aq)(10ml)でクエンチし、EtOAc(2×15ml)で抽出した。混合した有機抽出物をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜5%MeOH/DCM)によって精製して、ベージュ色の固体として標記化合物(226mg、0.311mmol、純度95%)を得た。LCMS(方法1):2.80分でm/z 691 (M+H)+。
ステップ3:tert−ブチル(2−(4−(5−(2−(trans−4−(メチルアミノ)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:上記のステップ2由来の生成物(225mg、0.310mmol、純度95%)のMeOH溶液を、ThalesNano H−cube(登録商標)フロー反応器(10%Pd/C、30×4mmのカートリッジ、完全水素モード、50℃、流速1ml/分)において水素化した。溶媒を真空中で除去して、白色固体として標記化合物(162mg、0.289mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):1.69分でm/z 279 (M+2H)2+,557 (M+H)+。
ステップ4:tert−ブチル(2−(4−(5−(2−(trans−4−(N−メチルイソブチルアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:無水イソ酪酸(16.7μl、0.101mmol)を上記のステップ3由来の生成物(28mg、0.050mmol)及びDIPEA(26.4μl、0.151mmol)のTHF攪拌溶液(2ml)に添加した。得られた混合物を50℃で3日間加熱した。この混合物を飽和NaHCO3(aq)(10ml)とEtOAc(15ml)に分けた。相を分離し、水性相をEtOAc(15ml)で抽出した。混合した有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(4gカートリッジ、0〜10%MeOH)によって精製して、白色固体として標記化合物(17.1mg、0.026mmol、純度97%)を得た。LCMS(方法1):2.40分でm/z 314 (M+2H)2+, 627 (M+H)+。
ステップ5:N−(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルイソブチルアミド:標記化合物(12mg、0.021mmol、純度96%)を、反応混合物を一晩攪拌した以外は実施例1のステップ7と基本的に同じ手順を使用して、水(2ml)中における上記のステップ4由来の生成物(15mg、0.023mmol、純度97%)と90%(v/v)TFAとの反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.50分でm/z 255.5 (M+2H−NH3)2+, 264 (M+2H)2+,510 (M+2H−NH3)2+,527 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 9.92 (s, 1H), 8.81 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.05 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.41−7.28 (m,5H), 7.28−7.16 (m, 4H), 2.90−2.75 (m, 4H), 2.46−2.26 (m,5H), 1.94−1.72 (m, 3H), 1.71−1.49 (m, 4H), 1.38 (s, 6H), 1.30−1.11 (m, 2H), 1.02 (d, J=6.7 Hz, 6H)。
実施例5:2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(6−(4−(1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(1−(4−(5−(2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)−3,3−ジフルオロシクロブチル)カルバメート:実施例1のステップ5由来の生成物(26.5mg)及びHATU(101mg、0.266mmol)のDMF攪拌溶液(5ml)をDIPEA(0.077μl、0.465mmol)で処理した。得られた混合物を室温で30分間攪拌し、次いで、中間体3(30mg、0.066mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で一晩加熱した。この反応混合物を飽和NaHCO3(aq)(100ml)で希釈し、EtOAc(3×50ml)で抽出した。混合した有機抽出物を水(3×50ml)及びブライン(50ml)で連続して洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜15%MeOH/DCM)によって精製して、褐色固体として標記化合物(32mg、0.046mmol、純度90%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (5:4の比の2種の回転異性体) δ 10.27 (s, 1H), 8.80 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.12 (dd, J=2.3, 0.9 Hz, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.41−7.13 (m, 9H), 4.31−4.16 (m, 1H, メジャー), 3.60−3.50 (m, 1H, マイナー), 3.15−2.90 (m, 4H), 2.79 (s, 3H, メジャー), 2.67 (s, 3H, マイナー), 2.31−2.25 (m, 2H), 2.02 (s, 3H, マイナー), 1.97 (s, 3H, メジャー), 1.66−1.73 (m, 3H), 1.72−0.97 (m, 15H)。
ステップ2:2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(6−(4−(1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アセトアミド:標記化合物(7mg、0.013mmol、純度99%)を、実施例2のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DCM(2ml)中における上記のステップ1由来の生成物(32mg、0.046mmol、純度90%)とTFA(0.5ml)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.35分でm/z 533 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6, 363 K) δ 9.94 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.07 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.40−7.17 (m, 9H), 3.01 (m, 1H) (水のピーク下), 2.87−2.62 (m,5H), 2.34−2.44 (m, 1H), 2.30 (d, J=6.7 Hz, 3H), 2.10 (s, 3H), 2.00 (s, 3H), 1.93−1.75 (m, 3H), 1.70−1.49 (m, 3H), 1.30−1.07 (m, 2H)。
実施例6:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
中間体4(50mg、91.5μmol、純度75%)、実施例1のステップ5由来の生成物(31.2mg)及びEt3N(0.102ml、0.733mmol)を含むEtOAc(1.5ml)の混合物をT3P(0.216ml、0.366mmol、EtOAc中に50%w/w)で処理し、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。この反応混合物を飽和NaHCO3(aq)(50ml)でクエンチし、EtOAc(2×50ml)で抽出した。混合した有機抽出物をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をDCM(2ml)に懸濁し、次いでTFA(1ml、12.98mmol)を添加し、得られた混合物を室温で1時間攪拌し、次いで真空濃縮した。残留TFAを除去するために、残留物をトルエン(20ml)に3回再懸濁し、真空濃縮した。次いで、残留物を分取HPLC(Gilson 215、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、20〜80%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製して、白色固体として標記化合物(25mg、0.050mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):1.32分でm/z 505 (M+H)+, 503 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (4:3の比の2種の回転異性体) δ 10.24 (s, 1H), 8.76 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.13 (dd, J=2.5, 1.0 Hz, 1H), 7.57−7.36 (m, 4H), 7.31−7.14 (m, 2H), 6.74 (dd, J=5.0, 1.3 Hz, 1H), 4.30−4.17 (m, 1H, メジャー), 3.60−3.48 (m, 1H, マイナー), 2.79 (s, 3H, メジャー), 2.66 (s, 3H, マイナー), 2.30−2.21 (m, 2H), 2.01 (s, 3H, マイナー), 1.96 (s, 3H, メジャー), 1.90−1.70 (m,5H), 1.69−1.40 (m, 4H), 1.34 (s, 6H), 1.27−1.02 (m, 2H)。
実施例7:N−(6−(4−((S)−1−アミノエチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル((S)−1−(4−(5−(2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)エチル)カルバメート:標記化合物(69mg、0.114mmol、純度97%)を、反応混合物を50℃で一晩加熱し、次いで後処理した以外は、実施例1のステップ6と基本的に同じ手順を使用して、THF(2ml)中における中間体5(50mg、0.119mmol、純度93%)、実施例1のステップ5由来の生成物(55mg)、DIPEA(67.3μl、0.385mmol)及びHATU(98mg、0.257mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):2.20分でm/z 293 (M+2H)2+。
ステップ2:N−(6−(4−((S)−1−アミノエチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(12mg、0.024mmol、純度98%)を、反応混合物を室温で3時間静置した以外は実施例1のステップ7と基本的に同じ手順を使用して、水(2ml)中における上記のステップ1由来の生成物(68mg、0.114mmol、純度97%)と90%(v/v)TFAとの反応から、白色固体として単離した。後処理後、分取HPLC(Waters FractionLynx、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、20〜50%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって生成物を精製した。LCMS(方法2):1.67分でm/z 234.5 (M+2H−NH3)2+, 243 (M+2H)2+, 485 (M+H)+;483 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6, 363 K) δ 9.93 (s, 1H), 8.81 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.05 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.40−7.27 (m, 4H), 7.27−7.13 (m, 8H), 3.97 (q, J=6.6 Hz, 1H), 2.77 (br s, 3H), 2.30 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.00 (br s, 3H), 1.94−1.46 (m, 6H), 1.27−1.17 (m, 4H)。
実施例8:N−(6−(4−((R)−1−アミノエチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル((R)−1−(4−(5−(2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)エチル)カルバメート:標記化合物(66mg、0.111mmol、純度98%)を、反応混合物を室温で一晩攪拌し、次いで、さらに24時間40℃で加熱した以外は実施例1のステップ6と基本的に同じ手順を使用して、THF(2ml)中における中間体6(50mg、0.115mmol、純度92%)、実施例1のステップ5由来の生成物(55mg)、DIPEA(67.3μl、0.385mmol)及びHATU(98mg、0.257mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):2.24分でm/z 293 (M+2H)2+。
ステップ2:N−(6−(4−((R)−1−アミノエチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(47mg、0.095mmol、純度98%)を、反応混合物を2時間静置した以外は実施例1のステップ7と基本的に同じ手順を使用して、水(2ml)中における上記のステップ1由来の生成物(58mg、0.098mmol、純度98%)と90%(v/v)TFAとの反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法2):1.70分でm/z 234 (M+2H−NH2)2+, 243 (M+2H)2+, 485 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 9.92 (s, 1H), 8.81 (d, J=2.5 Hz, 1H), 8.05 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.39−7.27 (m, 3H), 7.27−7.13 (m, 6H), 3.98 (q, J=6.6 Hz, 1H), 2.77 (br s, 3H), 2.30 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.00 (s, 3H), 1.92−1.72 (m, 4H), 1.72−1.43 (m, 4H), 1.26 (d, J=6.6 Hz, 3H), 1.23−1.10 (m, 2H)。
実施例9:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−(2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(2−(4−(3−(2−フルオロフェニル)−5−(2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)ピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:中間体7(27.8mg、0.130mmol)及びHATU(58.6mg、0.154mmol)のDMF溶液(1ml)をDIPEA(41.4μl、0.237mmol)で処理し、得られた混合物を30分間攪拌し、その後直ちに実施例1のステップ5由来の生成物(50mg)を添加し、この反応混合物を室温で16時間攪拌した。この混合物をEtOAc(20ml)で希釈し、飽和NaHCO3(aq)(15ml)、水(15ml)及びブライン(15ml)で連続して洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物を分取HPLC(Gilson 215、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、40〜70%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製して、白色固体として標記化合物(54mg)を得た。分析せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−(2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:上記のステップ1由来の生成物(54mg)をDCM(1ml)に溶解し、TFA(0.5ml)で処理した。得られた混合物を室温で一晩攪拌した。この反応混合物をSCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶媒を真空中で除去して、白色固体として標記化合物(44mg、0.081mmol、純度95%)を得た。LCMS(方法1):1.34分でm/z 517 (M+H)+,515 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (5:4の比の2種の回転異性体) δ 10.32 (s, 1H), 8.83 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.11 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.47−7.12 (m, 9H), 4.28−4.20 (m, 1H, メジャー), 3.65−3.49 (m, 1H, マイナー), 2.79 (s, 3H, マイナー), 2.67 (s, 3H, メジャー), 2.37−2.24 (m, 2H), 2.02 (s, 3H, マイナー), 1.96 (s, 3H, メジャー), 1.91−1.69 (m, 3H), 1.69−1.42 (m, 4H), 1.34 (s, 6H), 1.28−1.02 (m, 2H)。
実施例10:N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:ベンジル(trans−4−(2−((6−(4−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:標記化合物(355mg、0.495mmol、純度98%)を、反応混合物を室温で攪拌した以外は実施例4のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、EtOAc(3ml)及びTHF(0.5ml)中における中間体8(277mg、0.668mmol)、実施例4のステップ1由来の生成物(203.9mg、0.668mmol)、Et3N(558μl、4.01mmol)及びT3P(1.18ml、2.00mmol、EtOAc中に50%w/w)の反応から、ベージュ色の固体として単離した。HPLC(方法1):RT 3.72分。
ステップ2:tert−ブチル(1−(4−(5−(2−(trans−4−(メチルアミノ)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(228mg、0.389mmol、純度97%)を、実施例4のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、上記のステップ1の生成物(353mg、0.492mmol、純度98%)の水素化から単離した。LCMS(方法1):1.75分でm/z 285 (M+2H)2+,569 (M+H)+。
ステップ3:tert−ブチル(1−(4−(5−(2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(5mg、8.19μmol)を、実施例4のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、THF(2ml)中における無水酢酸(13.3μl、0.141mmol)、上記のステップ2由来の生成物(40mg、0.068mmol、純度97%)及びDIPEA(36.8μl、0.211mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):2.2分でm/z 306 (M+2H)2+, 611 (M+H)+。
ステップ4:N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(4mg、7.22μmol、純度97%)を、反応混合物を3時間攪拌した以外は実施例1のステップ7と基本的に同じ手順を使用して、水(2ml)中における上記のステップ3由来の生成物(5mg、8.19μmol)と90%(v/v)TFAとの反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.39分でm/z 511 (M+H)+。1H NMR (400MHz, 363 K, DMSO−d6) (5:4の比の2種の回転異性体) δ 9.94 (s, 1H), 8.82 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.06 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.39−7.23 (m, 7H), 7.23−7.17 (m, 2H), 4.20 (br s, 1H, マイナー), 3.60 (br s, 1H, メジャー), 2.77 (br s, 3H), 2.47−2.38 (m, 2H), 2.30 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.19−2.09 (m, 2H), 2.08−1.94 (m, 4H), 1.92−1.74 (m, 3H), 1.74−1.44 (m,5H), 1.33−1.08 (m, 2H)。
実施例11:N−(6−(4−((S)−1−アミノ−2,2−ジフルオロエチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル((S)−2,2−ジフルオロ−1−(4−(5−(2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)エチル)カルバメート:標記化合物(69mg、0.109mmol、純度98%)を、反応混合物を室温で一晩攪拌し、次いで後処理した以外は、実施例1のステップ6と基本的に同じ手順を使用して、THF(2ml)中における中間体9(51mg、0.120mmol)、実施例1のステップ5由来の生成物(40.9mg)、DIPEA(62.8μl、0.360mmol)及びHATU(91mg、0.240mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):2.32分でm/z 311 (M+2H)2+。
ステップ2:N−(6−(4−((S)−1−アミノ−2,2−ジフルオロエチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:上記のステップ1由来の生成物(69mg、0.109mmol、純度98%)を90%(v/v)TFAの水溶液(2ml)で処理し、得られた混合物を室温で3時間静置した。溶媒を真空濃縮し、残留物を分取HPLC(Waters FractionLynx、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、30〜60%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム溶液)によって精製して、白色固体として標記化合物(30mg、0.057mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法2):2.01分でm/z 261 (M+2H)2+,521 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6, 363 K) δ 9.94 (br s, 1H), 8.81 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.06 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.47−7.06 (m, 9H),5.91 (td, J=56.6, 4.2 Hz, 1H), 4.12−4.01 (m, 1H), 2.89−2.62 (m, 2H), 2.29 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.09−1.72 (m, 8H), 1.70−1.46 (m, 4H), 1.26−1.12 (m, 2H)。
実施例12:N−(6−(4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(1−(4−(5−(2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロプロピル)カルバメート:標記化合物(72mg、0.113mmol、純度94%)を、反応混合物を室温で24時間攪拌し、次いで40℃で一晩加熱した以外は、実施例1のステップ6と基本的に同じ手順を使用して、THF(2ml)中における中間体10(50mg、0.125mmol)、実施例1のステップ5由来の生成物(53.1mg)、DIPEA(65.3μl、0.374mmol)及びHATU(95mg、0.249mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):2.19分でm/z 299 (M+2H)2+。
ステップ2:N−(6−(4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(51mg、0.098mmol、純度95%)を、実施例1のステップ7と基本的に同じ手順を使用して、水(2ml)中における上記のステップ1由来の生成物(72mg、0.113mmol、純度94%)と90%(v/v)TFAとの反応から、単離した。LCMS(方法2):1.87分でm/z 249 (M+2H)2+, 497 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6, 363 K) δ 9.92 (s, 1H), 8.80 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.05 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.36−7.29 (m, 3H), 7.25−7.14 (m, 6H), 2.85−2.65 (m, 4H), 2.30 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.06−1.94 (m, 3H), 1.94−1.73 (m, 3H), 1.73−1.37 (m, 4H), 1.31−1.02 (m, 2H), 1.02−0.82 (m, 4H)。
実施例13:2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アセトアミド
実施例2のステップ2由来の生成物(34.6mg、0.174mmol)、DIPEA(60.7μl、0.348mmol)及びHATU(66.1mg、0.174mmol)を含むDMF(2ml)の混合物を室温で攪拌した。30分後、この混合物を中間体11(50mg、0.116mmol)のDMF溶液(1ml)で処理し、50℃で一晩加熱した。この混合物を冷却し、水(5ml)で希釈し、得られた固体を濾過し、水(3×5ml)で洗浄した。この固体をDCM(10ml)に溶解し、相分離(phase−sep)カートリッジを介して濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(4gカートリッジ、0〜10%MeOH/(DCM中1%Et3N))によって精製し、次いで、DCM(3ml)に溶解し、TFA(0.5ml)で処理した。2.5時間後に、この反応混合物をSCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶媒を真空中で除去して、黄色油を得た。残留物を分取HPLC(Waters FractionLynx、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、20〜50%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製して、白色固体として標記化合物(4.2mg、8.03μmol、純度98%)を得た。LCMS(方法1):1.16分でm/z 513 (M+H)+ 。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 8.83 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.16 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.43−7.37 (m, 2H), 7.34−7.26 (m,5H), 7.24−7.17 (m, 2H), 3.92 (p, J=7.1 Hz, 1H), 3.70−3.58 (m, 1H), 2.98−2.92 (m, 2H), 2.36 (d, J=6.7 Hz, 2H), 2.23−2.17 (m, 2H), 1.97−1.86 (m, 8H), 1.43−1.10 (m,5H)。
実施例14:2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(6−(4−(3−アミノオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アセトアミド
ステップ1:ベンジル(3−(4−(5−(2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)オキセタン−3−イル)カルバメート:標記化合物(34mg)を、実施例5のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DMF(5ml)中における中間体12(50mg、0.125mmol、純度89%)、実施例2のステップ2由来の生成物(44.1mg、0.221mmol)、DIPEA(71.6mg、0.554mmol)及びHATU(84mg、0.221mmol)の反応から、褐色固体として単離した。分析せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(6−(4−(3−アミノオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アセトアミド:上記のステップ1由来の生成物(27mg)のMeOH溶液(5ml)を、ThalesNano H−cube(登録商標)フロー反応器(10%Pd/C、30×4mmのカートリッジ、完全水素モード、50℃、流速1ml/分)において水素化した。この反応混合物を真空濃縮し、残留物を分取HPLC(Gilson 215、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、30〜70%MeCNの10mMギ酸アンモニウム水溶液)によって精製して、白色固体として標記化合物(4mg、8.02μmol)を得た。LCMS(方法1):1.19分でm/z 499 (M+H)+, 497 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.27 (s, 1H), 8.81 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.68 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.49−7.14 (m, 9H), 4.69 (q, J=6.3 Hz, 4H), 3.53−3.41 (m, 1H), 2.27 (d, J=6.6 Hz, 2H), 1.84−1.65 (m, 8H), 1.30−0.93 (m, 4H)。
実施例15:2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(trans−1−(4−(5−(2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)−3−フルオロシクロブチル)カルバメート:標記化合物(32mg)を、実施例5のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DMF(5ml)中における中間体13(30mg、0.062mmol、純度90%)、実施例2のステップ2由来の生成物(27.6mg、0.138mmol)、DIPEA(80μl、0.484mmol)及びHATU(105mg、0.277mmol)の反応から、白色固体として単離した。分析せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アセトアミド:標記化合物(6mg、0.012mmol、純度99%)を、実施例2のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DCM(2ml)中における上記のステップ1由来の生成物(32mg)とTFA(0.5ml)との反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.33分でm/z 515 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.25 (s, 1H), 8.79 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.11 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.69 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.37−7.28 (m, 3H), 7.26−7.17 (m, 6H),5.33 (dp, J=56.8, 6.6 Hz, 1H), 3.50−3.40 (m, 1H), 2.42−2.29 (m, 2H), 2.25 (d, J=6.6 Hz, 2H), 2.11 (br s, 2H), 1.84−1.66 (m, 8H), 1.22−0.98 (m, 4H)。
実施例16:N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−(2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(1−(4−(3−(2−フルオロフェニル)−5−(2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)ピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(25mg)を、実施例9のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DMF(1ml)中における中間体14(50mg、0.104mmol、純度90%)、実施例1のステップ5由来の生成物(27.1mg)、HATU(57mg、0.150mmol)及びDIPEA(40.3μl、0.231mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):2.33分でm/z 629 (M+H)+, 627 (M−H)−。
ステップ2:N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−(2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(20mg、0.036mmol、純度95%)を、実施例9のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、DCM(1ml)中における上記のステップ1由来の生成物(25mg)とTFA(0.5ml)との反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.41分でm/z 529 (M+H)+,527 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (7:3の比の2種の回転異性体) δ 10.32 (s, 1H), 8.84 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.12 (d, J=2.3 Hz, 1H), 7.46−7.28 (m, 4H), 7.28−7.12 (m, 4H), 4.33−4.11 (m, 1H, メジャー), 3.65−3.47 (m, 1H, マイナー), 2.79 (s, 3H, メジャー), 2.67 (s, 3H, マイナー), 2.44−2.21 (m, 4H), 2.16−1.91 (m,5H), 1.85−1.71 (m, 4H), 1.70−1.41 (m,5H), 1.28−1.04 (m, 2H)。
実施例17:N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルメチルスルホンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−(メチルスルホンアミド)シクロヘキシル)アセテート:エチル2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)アセテート塩酸塩(2g、9.02mmol)及びDIPEA(6.30ml、36.1mmol)のTHF溶液(30ml)を氷浴中で冷却し、メタンスルホニルクロリド(0.843ml、10.8mmol)で処理し、得られた混合物を室温で18時間攪拌した。この反応混合物を水(10ml)でクエンチし、1M HCl(aq)で酸性化し、DCM(50ml)で抽出し、次いで、相分離カートリッジを介して濾過した。有機相を50%飽和NaHCO3(aq)で10分間攪拌し、相分離カートリッジを介して濾過し、有機相を真空濃縮して、黄色油として標記化合物(2.5g、9.02mmol、純度95%)を得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム−d) δ 4.12 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.30−3.20 (m, 1H), 2.97 (s, 3H), 2.19 (d, J=6.9 Hz, 2H), 2.12−2.02 (m, 2H), 1.93−1.81 (m, 2H), 1.81−1.70 (m, 1H), 1.30 (qd, J=13.0, 3.5 Hz, 2H), 1.28 (t, J=7.1 Hz, 3H), 1.12 (qd, J=13.2, 3.3 Hz, 2H)。
ステップ2:エチル2−(trans−4−(N−メチルメチルスルホンアミド)シクロヘキシル)アセテート:上記のステップ1由来の生成物(2.5g、9.02mmol、純度95%)のTHF溶液(30ml)を水素化ナトリウム(0.418g、10.4mmol、ミネラルオイル中に60%w/w)で処理し、室温で15分間攪拌した。得られた混合物をヨードメタン(0.653ml、10.4mmol)で処理し、室温で18時間攪拌した。この反応混合物を水(10ml)でクエンチし、1M HCl(aq)で酸性化し、次いで、DCM(50ml)で抽出し、相分離カートリッジを介して濾過した。有機相を真空濃縮して、オレンジ色の油として標記化合物(3.1g)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ3:2−(trans−4−(N−メチルメチルスルホンアミド)シクロヘキシル)酢酸:上記のステップ2由来の生成物(3.1g)を含むTHF(50ml)及びMeOH(10ml)の混合物を2M LiOH(aq)(6.71ml、13.4mmol)で処理し、室温で18時間攪拌した。得られた混合物をEt2O(100ml)で希釈し、30分間攪拌した。相を分離し、水性相を1M HCl(aq)で酸性化した。生成した沈殿物を濾過によって採取し、水で洗浄して、黄褐色固体として標記化合物(2.1g、8.00mmol、純度95%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.99 (s, 1H), 3.54−3.47 (m, 1H), 2.87 (s, 3H), 2.67 (s, 3H), 2.09 (d, J=6.9 Hz, 2H), 1.77−1.74 (m, 2H), 1.70−1.50 (m, 3H), 1.52 (qd, J=12.6, 3.6 Hz, 2H), 1.07 (qd, J=12.6, 3.6 Hz, 2H)。
ステップ4:tert−ブチル(1−(4−(5−(2−(trans−4−(N−メチルメチルスルホンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:上記のステップ3由来の生成物(44.4mg、0.169mmol、純度95%)、DIPEA(62.1μl、0.356mmol)及びHATU(67.6mg、0.178mmol)を含むDMF(2ml)の混合物を室温で30分間攪拌し、次いで、中間体15(50mg、0.119mmol)のDMF溶液(1ml)で処理した。得られた混合物を50℃で18時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、水(5ml)で希釈し、得られた固体を濾過し、水(50ml)で洗浄した。この固体をDCM(20ml)に溶解し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜5%(MeOH中の0.7M NH3)/DCM))によって精製して、無色ガラス状物質として標記化合物(28mg、0.043mmol)を得た。HPLC(方法1):RT 2.41分。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 8.74 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.22 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.38 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.32−7.21 (m,5H), 6.77 (dd, J=5.0, 1.3 Hz, 1H), 3.69 (tt, J=11.9, 3.9 Hz, 1H), 2.87 (s, 3H), 2.79 (s, 3H), 2.53−2.38 (m, 4H), 2.34 (d, J=7.1 Hz, 2H), 2.15−2.02 (m, 1H), 1.99−1.74 (m, 6H), 1.66 (qd, J=12.6, 3.5 Hz, 2H), 1.38 (br s, 9H), 1.24 (qd, J=12.8, 3.5 Hz, 2H)。
ステップ5:N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルメチルスルホンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(23.4mg、0.041mmol、純度98%)を、実施例1のステップ7と基本的に同じ手順を使用して、水(0.5ml)中における上記のステップ4由来の生成物(28mg、0.043mmol)と90%(v/v)TFAとの反応から、単離した。LCMS(方法2):1.99分でm/z 553 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.23 (s, 1H), 8.76 (d, J=2.5 Hz, 1H), 8.14 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.48 (dd, J=5.0, 2.9 Hz, 1H), 7.43 (dd, J=2.9, 1.4 Hz, 1H), 7.35 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.35 (d, J=8.6 Hz, 2H), 6.75 (dd, J=5.0, 1.3 Hz, 1H), 3.55 (tt, J=11.9, 3.9 Hz, 1H), 2.88 (s, 3H), 2.68 (s, 3H), 2.38−2.32 (m, 3H), 2.26 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.11−1.93 (m, 3H), 1.85−1.46 (m, 7H), 1.14 (qd, J=12.6, 3.5 Hz, 2H)。
実施例18:2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−(2−メチルチオフェン−3−イル)ピリジン−3−イル)アセトアミド
標記化合物(17mg、0.031mmol、純度95%)を、実施例6と基本的に同じ手順を使用して、EtOAc(1.5ml)中における中間体16(50mg、0.104mmol、純度90%)、実施例2のステップ2由来の生成物(34.3mg、0.172mmol)、Et3N(0.096ml、0.689mmol)及びT3P(0.203ml、0.344mmol、EtOAc中に50%w/w)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.34分でm/z 517 (M+H)+;515 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.25 (s, 1H), 8.80 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.04 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.70 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.42−7.24 (m,5H), 6.82 (d, J=5.2 Hz, 1H), 3.56−3.39 (m, 1H), 2.42−2.33 (m, 2H), 2.26 (d, J=6.6 Hz, 2H), 2.17−2.07 (m, 2H), 2.05−1.94 (m, 4H), 1.83−1.59 (m, 9H), 1.23−0.99 (m, 4H)。
実施例19:N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−(4−メチルチオフェン−3−イル)ピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルメチルスルホンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(1−(4−(5−(2−(trans−4−(N−メチルメチルスルホンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−(4−メチルチオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(42mg、0.060mmol、純度95%)を、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって精製した以外は実施例4のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、EtOAc(1.5ml)中における中間体17(40mg、0.083mmol、純度90%)、実施例17のステップ3由来の生成物(34.3mg、0.138mmol)、Et3N(77μl、0.551mmol)及びT3P(162μl、0.275mmol、EtOAc中に50%w/w)の反応から、白色固体として単離した。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (2:1の比の2種の回転異性体) δ 10.24 (s, 1H), 8.81 (d, J=2.5 Hz, 1H), 8.03 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.53 (br s, 1H, メジャー), 7.48−7.36 (m, 1H及び1H マイナー), 7.26 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.22 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.12 (s, 1H), 3.63−3.49 (m, 1H), 2.89 (s, 3H), 2.69 (s, 3H), 2.44−2.21 (m, 6H), 2.07−1.89 (m, 1H), 1.89−1.48 (m, 11H), 1.42−1.02 (m, 11H)。
ステップ2:N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−(4−メチルチオフェン−3−イル)ピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルメチルスルホンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(22mg、0.039mmol)を、実施例2のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DCM(2ml)中における上記のステップ1由来の生成物(42mg、0.060mmol、純度95%)とTFA(0.5ml)との反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.50分でm/z 567 (M+H)+ 。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.24 (s, 1H), 8.81 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.02 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.42 (d, J=3.2 Hz, 1H), 7.32 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.28 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.18 (dd, J=3.2, 1.1 Hz, 1H), 3.56 (tt, J=11.8, 3.9 Hz, 1H), 2.89 (s, 3H), 2.69 (s, 3H), 2.39−2.23 (m, 4H), 2.15−1.92 (m, 4H), 1.81 (d, J=13.4 Hz, 2H), 1.71−1.49 (m, 8H), 1.23−1.08 (m, 2H)。
実施例20:N−(trans−4−(2−((2−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロパンアミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロパンアミド)シクロヘキシル)アセテート:エチル2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)アセテート塩酸塩(0.5g、2.26mmol)をEtOAc(10ml)に懸濁し、Et3N(1.58ml、11.3mmol)、3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロパン酸(0.528g、3.38mmol)及びT3P(3.39ml、5.75mmol、EtOAc中に50%w/w)で処理した。得られた混合物を40℃で一晩加熱した。この混合物を水(5ml)でクエンチし、2分間攪拌した。飽和NaHCO3(aq)(5ml)を添加し、この混合物をさらに1分間攪拌した。相を分離し、水性相をEtOAc(2×5ml)で洗浄した。次いで、水性相をDCM(10ml)で抽出し、相分離カートリッジを介して濾過し、DCM抽出物を真空濃縮して、粘着性の褐色固体として標記化合物(710mg)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:2−(trans−4−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロパンアミド)シクロヘキシル)酢酸:上記のステップ1由来の生成物(710mg)のTHF(20ml)及びMeOH(1ml)の攪拌溶液をLiOH(63mg、2.63mmol)水溶液(2ml)で処理し、室温で3日間攪拌した。この混合物を真空濃縮し、残留物を水(2ml)で希釈し、1M HCl(aq)で酸性化(pH2)した。生成した沈殿物を濾過によって採取し、水(2×1ml)で洗浄し、真空乾燥して、ベージュ色の固体(383mg)を得た。この固体をTHF(10ml)及びMeOH(0.5ml)に溶解し、LiOH(63mg、2.63mmol)水溶液(1ml)で処理し、次いで、室温で一晩攪拌した。この混合物を真空濃縮し、残留物を水(2ml)で希釈し、1M HCl(aq)で酸性化(pH2)した。沈殿物を濾過によって採取し、水(2×1ml)で洗浄し、真空乾燥して、ベージュ色の固体として標記化合物(314mg、1.04mmol、純度98%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 12.01 (s, 1H), 7.55 (d, J=8.1 Hz, 1H), 3.62−3.48 (m, 1H), 2.10 (d, J=7.0 Hz, 2H), 1.78−1.65 (m, 4H), 1.65−1.51 (m, 1H), 1.36−1.22 (m, 8H), 1.09−0.93 (m, 2H)。
ステップ3:tert−ブチル(1−(4−(5−(2−(trans−4−(3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロパンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−[3,3’−ビピリジン]−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:中間体18(30mg、0.072mmol)をEtOAc(1ml)とDCM(0.5ml)の混合物に懸濁し、Et3N(50.2μl、0.360mmol)、上記のステップ2由来の生成物(25.5mg、0.084mmol、純度98%)及びT3P(108μl、0.184mmol、EtOAc中に50%w/w)で処理した。得られた溶液を室温で一晩攪拌した。この混合物を上記のステップ2由来のさらなる生成物(10mg、0.033mmol、純度98%)、Et3N(50.2μl、0.360mmol)及びT3P(108μl、0.184mmol、EtOAc中に50%w/w)で処理し、24時間撹拌を継続した。この混合物を水(1ml)でクエンチし、2分間攪拌した。飽和NaHCO3(aq)(1ml)を添加し、この混合物をさらに1分間攪拌した。生成した沈殿物を濾過によって採取して、オフホワイト固体として標記化合物(39mg、0.055mmol、純度98%)を得た。LCMS(方法1):2.26分でm/z 347 (M+2H)2+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.34 (s, 1H), 8.83 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.49 (dd, J=4.8, 1.6 Hz, 1H), 8.36 (d, J=1.5 Hz, 1H), 8.16 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.66−7.46 (m, 3H), 7.40−7.11 (m,5H), 3.65−3.49 (m, 1H), 2.42−2.22 (m, 6H), 2.03−1.88 (m, 1H), 1.82−1.65 (m, 6H), 1.42−0.98 (m, 19H)。
ステップ4:N−(trans−4−(2−((2−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロパンアミド:ギ酸(0.5ml、13.0mmol)を上記のステップ3由来の生成物(38mg、0.054mmol、純度98%)に添加し、得られた溶液を室温で一晩攪拌した。この溶液をMeOH中のSCX(0.5g)のカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、次いで、生成物を7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。得られた混合物を濃縮乾固し、DCMと共沸させ、真空乾燥して、黄褐色固体として標記化合物(24mg、0.039mmol、純度97%)を得た。LCMS(方法1):1.45分でm/z 289 (M+2H−NH3)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.33 (s, 1H), 8.84 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.52 (dd, J=4.8, 1.6 Hz, 1H), 8.36 (dd, J=2.3, 0.9 Hz, 1H), 8.17 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.67 (dt, J=7.8, 1.9 Hz, 1H), 7.57 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.40 (ddd, J=7.9, 4.8, 0.9 Hz, 1H), 7.37−7.31 (m, 2H), 7.26−7.18 (m, 2H), 3.66−3.52 (m, 1H), 2.41−2.22 (m, 4H), 2.17−1.90 (m, 3H), 1.84−1.59 (m, 6H), 1.38−1.24 (m, 8H), 1.08 (q, J=12.6 Hz, 2H)。
実施例21:N−(6−(4−(3−アミノオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(4−メトキシシクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:ベンジル(3−(4−(5−(2−(4−メトキシシクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)オキセタン−3−イル)カルバメート:中間体12(40mg、0.089mmol)、2−(4−メトキシシクロヘキシル)酢酸(22.9mg、0.133mmol)及びEt3N(61.7μl、0.443mmol)の混合物をEtOAc(2ml)に懸濁し、得られた混合物を40℃に加熱した。T3P(133μl、0.226mmol、EtOAc中に50%w/w)を添加し、この混合物を40℃で一晩加熱した。この混合物を水(10ml)でクエンチし、次いで、飽和NaHCO3(aq)(10ml)を添加した。相を分離し、水性相をEtOAc(2×20ml)で抽出し、混合した有機相を真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、白色固体として標記化合物(50mg、0.083mmol)を得た。LCMS(方法1):2.25及び2.32分でm/z 606 (M+H)+(シス及びトランス異性体の混合物)。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (1:2の比のシス及びトランス異性体) δ 10.26 (s, 1H), 8.80 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.12 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.46−7.11 (m, 14H),5.00 (s, 2H), 4.81 (d, J=6.6 Hz, 2H), 4.65 (d, J=6.6 Hz, 2H), 3.22 (s, 3H, メジャー), 3.20 (s, 3H, マイナー), 3.11−3.01 (m, 1H), 2.31−2.23 (m, 2H), 2.04−1.93 (m, 1H), 1.81−1.69 (m, 3H), 1.51−1.21 (m, 2H), 1.13−0.96 (m, 3H)。
ステップ2:N−(6−(4−(3−アミノオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(4−メトキシシクロヘキシル)アセトアミド:上記のステップ1由来の生成物(50mg、0.083mmol)のMeOH溶液(5ml)を、ThalesNano H−Cube(登録商標)フロー反応器(10%Pd/C、30×4mm、完全水素モード、50℃、流速1ml/分)において水素化した。この混合物を真空濃縮し、残留物をCompanionのカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜20%(MeOH中の0.7Mアンモニア)/DCM)によって精製して、白色固体として標記化合物(15mg、0.032mmol)を得た。LCMS(方法1):1.36及び1.42分でm/z 472 (M+H)+;470 (M−H)−(シス及びトランス異性体の混合物)。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (1:3の比のシス及びトランス異性体) δ 10.26 (s, 1H), 8.85−8.76 (m, 1H), 8.19−8.07 (m, 1H), 7.44 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.40−7.31 (m, 3H), 7.28 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.25−7.14 (m, 2H), 4.65 (d, J=6.0 Hz, 2H), 4.61 (d, J=6.0 Hz, 2H), 3.23 (s, 3H, メジャー), 3.21 (s, 3H, マイナー), 3.13−3.01 (m, 1H), 2.67−2.51 (br s, 2H), 2.31−2.22 (m, 2H), 2.05−1.94 (m, 1H), 1.83−1.70 (m, 2H), 1.52−1.22 (m, 3H), 1.19−0.96 (m, 3H)。
実施例22:N−(6−(4−(3−アミノオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−((2r,6s)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル2−(2,6−ジメチルジヒドロ−2H−ピラン−4(3H)−イリデン)アセテート:水素化ナトリウム(0.240g、6.01mmol、ミネラルオイル中に60%w/w)を含むTHF(5ml)の攪拌懸濁液を氷浴中で冷却し、tert−ブチル2−(ジメトキシホスホリル)アセテート(1.35g、6.01mmol)のTHF溶液(5ml)を15分にわたって滴下して処理した。さらに20分間撹拌した後、2,6−ジメチルジヒドロ−2H−ピラン−4(3H)−オン(0.7g、5.46mmol)のトルエン溶液(5ml)を5分にわたって滴加した。得られた濁った溶液を室温に温め、一晩攪拌した。この混合物を飽和NH4Cl(aq)(50ml)でクエンチし、次いで、EtOAc(2×75ml)で抽出した。混合した有機相をブライン(50ml)で洗浄し、次いで、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、淡黄色油を得た。この粗生成物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜15%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、淡黄色油として標記化合物(530mg、2.23mmol、純度95%)を得た。LCMS(方法1):2.46分でm/z 171 (M+H−C4H8)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 5.58 (t, J=1.6 Hz, 1H), 3.66 (dt, J=13.6, 1.7 Hz, 1H), 3.47−3.34 (m, 2H), 2.21 (dt, J=13.3, 1.8 Hz, 1H), 1.97−1.87 (m, 1H), 1.72−1.61 (m, 1H), 1.41 (s, 9H), 1.16 (d, J=6.1 Hz, 3H), 1.13 (d, J=6.1 Hz, 3H)。
ステップ2:tert−ブチル2−(2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセテート:上記のステップ1由来の生成物(520mg、2.18mmol、純度95%)のEtOAc溶液(15ml)を、ThalesNano H−Cube(登録商標)フロー反応器(10%Pd/C、70x4mm、完全水素モード、30℃、流速1ml/分、2流路)において水素化し、次いで真空濃縮して、無色油として標記化合物(510mg、2.14mmol、純度96%)を得た。1H NMR (6:1の比の2種のジアステレオマー) (400MHz, DMSO−d6) δ 3.43−3.34 (m, 2H), 2.08 (d, J=7.1 Hz, 2H), 1.95−1.81 (m, 1H), 1.61−1.53 (m, 2H), 1.39 (s, 9H), 1.06 (d, J=6.2 Hz, 6H, メジャー), 1.01 (d, J=6.1 Hz, 6H, マイナー), 0.82−0.69 (m, 2H)。
ステップ3:2−((2r,6s)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)酢酸:上記のステップ2由来の生成物(365mg、1.53mmol、純度96%)をジオキサン(5ml、58.5mmol)に溶解し、HCl(15ml、60.0mmol、ジオキサン中に4M)で処理した。得られた混合物を20時間攪拌した。得られた混合物を真空濃縮し、残留物をトルエン(2×3ml)と共沸して、淡褐色油として標記化合物(365mg)を得た。LCMS(方法1):1.27分でm/z 173 (M+H)+, 171 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (6:1の比の2種のジアステレオマー) δ 12.08 (s, 1H), 3.61−3.52 (m, 2H, マイナー), 3.44−3.34 (m, 2H, メジャー), 2.41 (d, J=7.7 Hz, 2H, マイナー), 2.11 (d, J=7.0 Hz, 2H, メジャー), 2.31−2.23 (m, 1H, マイナー), 1.97−1.83 (m, 1H, メジャー), 1.65−1.52 (m, 2H), 1.06 (d, J=6.2 Hz, 6H, メジャー), 1.02 (d, J=6.1 Hz, 6H, マイナー), 0.82−0.69 (m, 2H)。1H NMRデータは以前に報告されたもの(US7,964,624)と一致した。この化合物は12wt%の未反応出発材料を含んでいた。さらに精製することなく、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ4:ベンジル(3−(4−(5−(2−((2r,6s)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)オキセタン−3−イル)カルバメート:標記化合物(41mg、0.064mmol、純度95%)を、反応混合物を50℃で加熱した以外は実施例21のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、EtOAc(2ml)における中間体12(40mg、0.089mmol)、上記のステップ3由来の生成物(22.9mg)、Et3N(61.7μl、0.443mmol)及びT3P(133μl、0.226mmol、EtOAc中に50%w/w)の反応から、黄色固体として単離した。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (10:1の比の2種のジアステレオマー) δ 10.30 (s, 1H), 8.82 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.14 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.49−7.15 (m, 14H),5.01 (s, 2H), 4.82 (d, J=6.7 Hz, 2H), 4.66 (d, J=6.6 Hz, 2H), 3.76−3.60 (m, 2H, マイナー), 3.48−3.37 (m, 2H, メジャー), 2.60 (d, J=7.9 Hz, 2H, マイナー), 2.29 (d, J=7.1 Hz, 2H, メジャー), 2.15−1.98 (m, 1H), 1.71−1.60 (m, 2H, メジャー), 1.52−1.41 (m, 2H, マイナー), 1.09 (d, J=6.1 Hz, 6H, メジャー), 1.06 (d, J=6.2 Hz, 6H, マイナー), 0.97−0.72 (m, 2H)。
ステップ5:N−(6−(4−(3−アミノオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−((2r,6s)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセトアミド:上記のステップ4由来の生成物(41mg、0.064mmol、純度95%)のMeOH溶液(5ml)を、ThalesNano H−Cube(登録商標)フロー反応器(10%Pd/C、30×4mm、完全水素モード、50℃、流速1ml/分)において水素化した。この混合物を真空濃縮し、残留物をCompanionのカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜20%(MeOH中の0.7Mアンモニア)/DCM)によって精製して、白色固体として標記化合物(12mg、0.025mmol)を得た。LCMS(方法1):1.34分でm/z 472 (M+H)+, 470 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (10:1の比の2種のジアステレオマー) δ 10.29 (s, 1H), 8.81 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.13 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.47−7.42 (m, 2H), 7.39−7.31 (m, 3H), 7.31−7.26 (m, 2H), 7.24−7.19 (m, 2H), 4.89 (d, J=6.1 Hz, 2H, マイナー), 4.78 (d, J=6.2 Hz, 2H, マイナー), 4.65 (d, J=6.1 Hz, 2H, メジャー), 4.61 (d, J=6.0 Hz, 2H, メジャー), 3.74−3.61 (m, 2H, マイナー), 3.51−3.35 (m, 2H, メジャー), 2.59 (d, J=7.8 Hz, 2H, マイナー), 2.29 (d, J=7.1 Hz, 2H, メジャー), 2.14−1.98 (m, 1H), 1.72−1.59 (m, 2H, メジャー), 1.52−1.40 (m, 2H, マイナー), 1.09 (d, J=6.1 Hz, 6H, メジャー), 1.06 (d, J=6.1 Hz, 6H, マイナー), 0.91−0.77 (m, 2H)。
実施例23:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(3−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−(3−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)シクロヘキシル)アセテート:N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(0.266ml、1.94mmol)及びアセトヒドラジド(132mg、1.78mmol)を含むMeCN(5ml、0.270mmol)の混合物を50℃で30分間加熱した。エチル2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)アセテート塩酸塩(300mg、1.35mmol)を添加し、この混合物を一晩加熱還流した。この混合物を冷却し、EtOAc(50ml)と水(50ml)に分けた。相を分離し、水性相をEtOAc(2×50ml)で抽出した。混合した有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、無色のゴム状物質として標記化合物(222mg)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ2:2−(trans−4−(3−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)シクロヘキシル)酢酸:上記のステップ1由来の生成物(220mg)をMeOH(0.5ml)、THF(0.5ml)及び水(1ml)の混合物中で攪拌した。LiOH(31.4mg、1.31mmol)水溶液(5ml)を添加し、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。この混合物を真空濃縮し、残留物をTHF(1ml)に懸濁し、HCl(ジオキサン中に4M)で酸性化し、次いで真空濃縮した。残留物をMeOHに溶解し、SCX(0.5g)のカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、次いで、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。得られた混合物を真空濃縮して、白色固体として標記化合物(120mg、0.511mmol、純度95%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 8.51 (s, 1H), 3.90 (tt, J=11.9, 3.8 Hz, 1H), 2.35 (s, 3H), 2.01 (d, J=6.9 Hz, 2H), 1.97−1.51 (m, 7H), 1.25−0.96 (m, 2H)。
ステップ3:tert−ブチル(2−(4−(5−(2−(trans−4−(3−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(30mg、0.047mmol、純度95%)を、実施例4のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、EtOAc(5ml)中における中間体2(30mg、0.074mmol)、上記のステップ2由来の生成物(16.6mg、0.070mmol、純度95%)、Et3N(51.9μl、0.372mmol)及びT3P(111μl、0.186mmol、EtOAc中に50%w/w)の反応から、白色固体として単離した。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.30 (s, 1H), 8.80 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.12 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.39−7.27 (m, 3H), 7.27−7.03 (m, 7H), 3.95 (tt, J=12.1, 3.9 Hz, 1H), 2.36 (s, 3H), 2.35−2.29 (m, 2H), 2.02−1.84 (m,5H), 1.84−1.63 (m, 2H), 1.45 (s, 6H), 1.32 (br s, 9H, メジャー), 1.32−1.14 (m, 2H), 1.08 (br s, 9H, マイナー)。
ステップ4:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(3−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(9mg、0.018mmol)を、実施例2のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DCM(2ml)中における上記のステップ3由来の生成物(28mg、0.044mmol、純度95%)とTFA(1ml)との反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.16分でm/z 509 (M+H)+;507 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.29 (s, 1H), 8.79 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.10 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.44−7.29 (m,5H), 7.29−7.11 (m, 4H), 4.04−3.85 (m, 1H), 2.35 (s, 3H), 2.32 (d, J=6.6 Hz, 2H), 2.02−1.81 (m,5H), 1.79−1.64 (m, 2H), 1.33 (s, 6H), 1.31−1.17 (m, 2H)。
実施例24:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソピロリジン−l−イル)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(2−(5−(5−(2−(trans−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)シクロヘキシル)アセトアミド)−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ピリジン−2−イル)プロパン−2−イル)カルバメート:2−(trans−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)シクロヘキシル)酢酸(590mg、2.026mmol)、DIPEA(708μl、4.05mmol)及びHATU(770mg、2.03mmol)を含むDMF(20ml)の混合物を室温で30分間攪拌し、次いで、中間体2(545mg、1.35mmol)のDMF溶液(10ml)で処理した。得られた混合物を50℃で18時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、沈殿物が形成されるまで水で希釈し、得られた固体を濾過し、水(50ml)で洗浄した。この固体をDCM(200ml)に溶解し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、暗褐色固体として標記化合物(896mg)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:tert−ブチル(2−(4−(5−(2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:上記のステップ1由来の生成物(896mg)をEtOH(50ml)とTHF(50ml)の混合物に溶解し、容器をN2でパージした。パラジウム(1.41g、炭素上に10%w/w、タイプ39ペースト)を添加し、容器をさらにN2でパージした。次いで、容器をH2でパージし、この反応混合物をH2雰囲気下で18時間室温で攪拌した。容器をN2でパージし、パラジウム(1.41g、炭素上に10%w/w、タイプ39ペースト)を添加し、容器をさらにN2でパージした。次いで、容器をH2でパージし、この反応混合物をH2雰囲気下で2日間室温で攪拌した。容器をN2でパージし、この反応混合物をCelite(登録商標)を介して濾過し、MeOH(50ml)で洗浄し、濾液を真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜50%MeOH(0.7M NH3)/DCM)によって精製して、黄褐色固体として標記化合物(459mg、0.837mmol)を得た。LCMS(方法1):1.61分でm/z 543 (M+H)+。
ステップ3:tert−ブチル(2−(4−(5−(2−(trans−4−(4−クロロブタンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:上記のステップ2由来の生成物(50mg、0.092mmol)及びEt3N(64.2μl、0.461mmol)のTHF(7.55μl、0.092mmol)攪拌溶液を4−クロロブタノイルクロリド(20.6μl、0.184mmol)を滴下して処理した。得られた反応混合物を室温で一晩攪拌した。この反応混合物を水(50ml)に注ぎ、EtOAc(3×50ml)で抽出した。混合した抽出物をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、白色固体として標記化合物(55mg)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ4:tert−ブチル(2−(4−(5−(2−(trans−4−(2−オキソピロリジン−l−イル)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:上記のステップ3由来の生成物(55mg)のTHF攪拌溶液(5ml)を水素化ナトリウム(22.60mg、0.565mmol、ミネラルオイル中に60%w/w)で処理し、得られた混合物を2時間50℃で加熱した。この反応混合物を水(50ml)に注ぎ、DCM(3×50ml)で抽出した。混合した抽出物をブライン(50ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜15%MeOH/DCM)によって精製して、白色固体として標記化合物(22mg、0.032mmol、純度90%)を得た。LCMS(方法1):2.29分でm/z 611 (M+H)+。
ステップ5:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソピロリジン−l−イル)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(6mg、0.012mmol)を、実施例2のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DCM(2ml)中における上記のステップ4由来の生成物(22mg、0.032mmol、純度90%)とTFA(1ml)との反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.47分でm/z 511 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.26 (s, 1H), 8.79 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.09 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.43−7.28 (m,5H), 7.27−7.11 (m, 4H), 3.78−3.63 (m, 1H), 2.27 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.23−2.16 (m, 2H), 1.94−1.69 (m,5H), 1.60−1.40 (m, 4H), 1.34 (s, 6H), 1.32−0.98 (m, 4H)。
実施例25:2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(6−(4−(1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(1−(4−(5−(2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)−3,3−ジフルオロシクロブチル)カルバメート:標記化合物(32mg)を、実施例5のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DMF(5ml)中における中間体3(30mg、0.059mmol、純度90%)、実施例2のステップ2由来の生成物(26.5mg、0.126mmol、純度95%)、DIPEA(77μl、0.465mmol)及びHATU(101mg、0.266mmol)の反応から、褐色固体として単離した。分析せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(6−(4−(1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アセトアミド:標記化合物(7mg、0.013mmol、純度99%)を、実施例2のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DCM(2ml)中における上記のステップ1由来の生成物(32mg)とTFA(0.5ml)との反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.35分でm/z 533 (M+H)+,531 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.27 (s, 1H), 8.80 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.12 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.70 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.37−7.29 (m,5H), 7.27−7.17 (m, 4H), 3.53−3.39 (m, 1H), 3.03−2.89 (m, 2H), 2.79−2.64 (m, 2H), 2.39−2.19 (m, 4H), 1.84−1.66 (m, 8H), 1.22−0.98 (m, 4H)。
実施例26:N−(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−(シクロプロパンカルボキシアミド)シクロヘキシル)アセテート:エチル2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)アセテート塩酸塩(550mg、2.48mmol)、シクロプロパンカルボン酸(260μl、3.27mmol)及びEt3N(2.07ml、14.8mmol)のEtOAc(2ml、20.4mmol)懸濁液。得られた混合物をT3P(660μl、8.91mmol、EtOAc中に50%w/w)で処理し、室温で一晩攪拌した。この混合物をEtOAc(200ml)で希釈し、飽和NaHCO3(aq)(2×100ml)、水(100ml)及びブライン(100ml)で連続して洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、白色固体として標記化合物(501mg、1.78mmol、純度90%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.91 (d, J=7.9 Hz, 1H), 4.05 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.54−3.40 (m, 1H), 2.18 (d, J=6.9 Hz, 2H), 1.82−1.72 (m, 2H), 1.72−1.54 (m, 3H), 1.54−1.43 (m, 1H), 1.23−1.09 (m,5H), 1.01 (qd, J=12.7, 3.1 Hz, 2H), 0.67−0.55 (m, 4H)。
ステップ2:リチウム2−(trans−4−(シクロプロパンカルボキシアミド)シクロヘキシル)アセテート:上記のステップ1由来の生成物(300mg、1.07mmol、純度90%)のTHF攪拌溶液(1ml)をLiOH(53.9mg、2.25mmol)で処理した。MeOH(1ml)及び水(2ml)を添加し、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。この反応混合物を真空濃縮して、白色固体として標記化合物(250mg)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ3:N−(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド:標記化合物(7mg、0.014mmol)を、実施例6と基本的に同じ手順を使用して、EtOAc(1.5ml)中における中間体4(64mg、0.139mmol、純度89%)、上記のステップ2由来の生成物(52.8mg)、Et3N(0.131ml、0.938mmol)及びT3P(0.276ml、0.469mmol、EtOAc中に50%w/w)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.36分でm/z 517 (M+H)+,515 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.27 (s, 1H), 8.78 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.16 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.92 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.50 (dd, J=4.9, 2.9 Hz, 1H), 7.47−7.45 (m, 1H), 7.44 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.31 (d, J=8.5 Hz, 2H), 6.76 (dd, J=4.9, 1.4 Hz, 1H), 3.59−3.44 (m, 1H), 2.27 (d, J=6.6 Hz, 2H), 1.89−1.69 (m,5H), 1.56−1.44 (m, 7H), 1.32−0.99 (m, 4H), 0.74−0.53 (m, 4H)。
実施例27:N−(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−(N−メチルシクロプロパンカルボキシアミド)シクロヘキシル)アセテート:実施例1のステップ3由来の生成物(300mg、1.35mmol)、シクロプロパンカルボン酸(144μl、1.81mmol)及びEt3N(1.26ml、9.03mmol)を含むEtOAc(1.5ml)の混合物をT3P(2.66ml、4.52mmol、EtOAc中に50%w/w)で処理し、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。この反応混合物を飽和NaHCO3(aq)(50ml)でクエンチし、EtOAc(2×50ml)で抽出した。混合した抽出物をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。粗生成物をMeOHに溶解し、SCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで溶出し、溶出液を真空濃縮して、無色油として標記化合物(274mg、0.973mmol、純度95%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (3:2の比の2種の回転異性体) δ 4.25−4.15 (m, 1H, メジャー), 4.12−4.01 (m, 2H),4.01−3.90 (m, 1H, マイナー), 2.96 (s, 3H, メジャー), 2.70 (s, 3H, マイナー), 2.23−2.14 (m, 2H), 1.96−1.40 (m, 8H), 1.22−1.12 (m, 4H), 1.11−0.97 (m, 1H), 0.77−0.59 (m, 4H)。
ステップ2:リチウム2−(trans−4−(N−メチルシクロプロパンカルボキシアミド)シクロヘキシル)アセテート:上記のステップ1由来の生成物(274mg、0.973mmol、純度95%)を含むTHF(1ml)、MeOH(1ml)及び水(2ml)の混合物中の攪拌溶液をLiOH(53.9mg、2.25mmol)で処理した。得られた混合物を室温で一晩攪拌した。この反応混合物を真空濃縮して、白色固体として標記化合物(217mg)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ3:N−(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド:標記化合物(22mg、0.041mmol)を、DCM中におけるTFAによる処理より前に材料をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって精製した以外は実施例6と基本的に同じ手順を使用して、EtOAc(1.5ml)中における中間体4(50mg、0.109mmol、純度89%)、上記のステップ2由来の生成物(217mg)、Et3N(102μl、0.733mmol)及びT3P(0.216ml、0.366mmol、EtOAc中に50%w/w)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.44分でm/z 531 (M+H)+,529 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (3:2の比の2種の回転異性体) δ 10.23 (s, 1H), 8.76 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.22−8.09 (m, 1H), 7.55−7.35 (m, 4H), 7.23 (d, J=8.3 Hz, 2H), 6.82−6.69 (m, 1H), 4.31−4.17 (m, 1H, メジャー), 4.04−3.93 (m, 1H, マイナー), 2.96 (s, 3H, メジャー), 2.70 (s, 3H, マイナー), 2.34−2.20 (m, 2H), 2.16−1.40 (m, 8H), 1.35 (s, 6H), 1.31−1.03 (m, 2H), 0.76−0.60 (m, 4H)。
実施例28:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソピペリジン−l−イル)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−(5−クロロペンタンアミド)シクロヘキシル)アセテート:エチル2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)アセテート塩酸塩(0.5g、2.26mmol)のTHF溶液(5ml)をEt3N(1.57ml、11.3mmol)で処理し、続いて5−クロロペンタノイルクロリド(0.583ml、4.51mmol)で処理した。得られた混合物を室温で18時間攪拌した。この反応混合物を1M HCl(aq)(10ml)でクエンチし、DCM(10ml)で分け、次いで、相分離カートリッジを介して濾過し、有機相を真空濃縮して、オレンジ色の粘着性固体として標記化合物(913mg)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ2:2−(trans−4−(2−オキソピペリジン−l−イル)シクロヘキシル)酢酸:上記のステップ1由来の生成物(913mg)のTHF溶液(5ml)を水素化ナトリウム(841mg、21.04mmol、ミネラルオイル中に60%w/w)で処理し、得られた混合物を室温で18時間攪拌した。この反応混合物を1M HCl(aq)でクエンチし、DCM(10ml)で分け、次いで、相分離カートリッジを介して濾過した。水性相を真空濃縮して、オレンジ色の固体として標記化合物(560mg)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ3:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソピペリジン−l−イル)シクロヘキシル)アセトアミド:上記のステップ2由来の生成物(80mg)及びHATU(141mg、0.372mmol)を含むTHF(3ml)の攪拌混合物をDIPEA(0.130ml、0.743mmol)で処理し、得られた混合物を室温で40分間攪拌した。中間体2(50mg、0.124mmol)のTHF溶液(1ml)を添加し、この混合物を50℃で一晩加熱した。この混合物を飽和NaHCO3(aq)(10ml)で希釈し、次いで、EtOAc(2×15ml)で抽出した。混合した抽出物をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をDCM(2ml)に溶解し、TFA(1ml)で処理した。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、次いで真空濃縮した。残留TFAを除去するために、残留物をトルエン(20ml)に3回再懸濁し、真空濃縮した。残留物を分取HPLC(Gilson、塩基性(0.1%炭酸水素アンモニウム)、塩基性、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、20〜50%MeCN水溶液)によって精製して、白色固体として標記化合物(27mg、0.051mmol)を得た。LCMS(方法1):1.45分でm/z 525 (M+H)+;523 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.28 (s, 1H), 8.80 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.10 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.45−7.28 (m,5H), 7.28−7.13 (m, 4H), 4.38−4.20 (m, 1H), 3.19−3.11 (m, 2H), 2.27 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.25−2.16 (m, 2H), 1.91−1.43 (m, 10H), 1.34 (s, 6H), 1.23−1.04 (m, 3H)。
実施例29:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−シクロプロピルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(2−(4−(5−(2−(trans−4−(2−シクロプロピルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:2−シクロプロピル酢酸(7.71μl、0.083mmol)、DIPEA(29.0μl、0.166mmol)及びHATU(31.5mg、0.083mmol)を含むDMF(2ml)の混合物を室温で30分間攪拌した。この混合物を実施例24のステップ2由来の生成物(30mg、0.055mmol)のDMF溶液(1ml)で処理し、室温で18時間攪拌し、次いで、50℃で4日間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、2−シクロプロピル酢酸(7.71μl、0.083mmol)、HATU(31.5mg、0.083mmol)及びDIPEA(29.0μl、0.166mmol)を含むDMF(1ml)のあらかじめ混合した溶液で処理し、次いで、50℃で5日間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、水(15ml)で希釈し、生成した沈殿物濾過し、水(50ml)で洗浄した。この固体をDCM(20ml)に溶解し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。この粗生成物をカラムクロマトグラフィー(4gカートリッジ、0〜5%(MeOH中の0.7M NH3)/DCM)によって精製して、透明な無色ガラス状物質として標記化合物(9mg、0.013mmol、純度93%)を得た。LCMS(方法1):2.34分でm/z 625 (M+H)+。1H NMR (400MHz, クロロホルム−d) δ 9.13 (br s, 1H), 8.73 (br s, 1H), 8.36 (br s, 1H), 7.30−7.15 (m, 9H),5.87 (d, J=8.3 Hz, 1H), 4.89 (br s, 1H), 3.86−3.73 (m, 1H), 2.36−2.35 (m, 2H), 2.14−2.13 (m, 2H), 2.04−1.87 (m,5H), 1.56 (s, 6H), 1.49−1.04 (m, 13H), 0.96−0.89 (m, 1H), 0.61−0.55 (m, 2H), 0.19−0.15 (m, 2H)。この化合物は7%w/wの残留DCMを含んでいた。さらに乾燥させることなく、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−シクロプロピルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(7.4mg、0.013mmol、純度93%)を、反応混合物を3時間攪拌した以外は実施例1のステップ7と基本的に同じ手順を使用して、水(0.5ml)中における上記のステップ1由来の生成物(9mg、0.013mmol、純度93%)と90%(v/v)TFAとの反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.57分でm/z 525 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 8.82 (d, J=2.5 Hz, 1H), 8.14 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.43−7.37 (m, 2H), 7.34−7.25 (m,5H), 7.22−7.16 (m, 2H), 3.69−3.58 (m, 1H), 2.35 (d, J=6.7 Hz, 2H), 2.05 (d, J=7.1 Hz, 2H), 1.98−1.82 (m,5H), 1.54 (s, 6H), 1.35−1.15 (m, 4H), 1.07−0.96 (m, 1H), 0.55−0.47 (m, 2H), 0.19−0.15 (m, 2H)。
実施例30:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(2−(4−(6−アミノ−4−フェニルピリダジン−3−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(105mg)を、後処理後、生成物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって部分的に精製した以外は中間体3のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(15ml)中における6−クロロ−5−フェニルピリダジン−3−アミン(111mg、0.540mmol、US2008/0045536に従って調製した)、中間体2のステップ2の生成物(215mg、0.594mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(62.4mg、0.054mmol)及び2M Na2CO3(aq)(607μl、1.21mmol)の反応から、オフホワイト固体として単離し、さらに精製することなく後続の反応で使用した。
ステップ2:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:実施例1のステップ5由来の生成物(39.5mg)及びHATU(141mg、0.371mmol)のDMF攪拌溶液(5ml)をDIPEA(107μl、0.649mmol)で処理し、得られた混合物を室温で30分間攪拌した。上記のステップ1由来の生成物(50mg)を添加し、得られた混合物を50℃で一晩加熱した。この混合物を飽和NaHCO3(aq)(100ml)で希釈し、EtOAc(3×50ml)で抽出した。混合した抽出物を水(3×50ml)及びブライン(50ml)で連続して洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をDCM(2ml)に溶解し、TFA(1ml)で処理し、室温で1時間攪拌した。得られた混合物を真空濃縮し、残留TFAを除去するために、残留物をトルエン(5ml)に2回再懸濁し、真空濃縮した。残留物を分取HPLC(Gilson 215、Waters X−Bridge Prep−C18、20〜40%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))、それに続くカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、DCM中の0〜10%(MeOH中の7M NH3))によって精製して、白色固体として標記化合物(8mg、0.016mmol、純度99%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (3:2の比の2種の回転異性体) δ 11.25 (d, J=6.4 Hz, 1H), 8.35 (d, J=1.9 Hz, 1H), 7.47 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.42−7.35 (m, 3H), 7.30−7.24 (m, 4H), 4.30−4.17 (m, 1H, メジャー), 3.62−3.49 (m, 1H, マイナー), 2.79 (s, 3H, メジャー), 2.67 (s, 3H, マイナー), 2.46−2.37 (m, 2H), 2.02 (s, 3H, マイナー), 1.96 (s, 3H, メジャー), 1.88−1.72 (m, 3H), 1.69−1.43 (m, 4H), 1.35 (s, 6H), 1.28−1.6 (m, 2H)。
実施例31:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)−3−フルオロフェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(2−(2−フルオロ−4−(5−(2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(59mg)を、反応混合物を50℃で18時間加熱し、次いで後処理した以外は、実施例1のステップ6と基本的に同じ手順を使用して、THF(2ml)の混合物中の中間体19(50mg、0.191mmol、純度96%)、実施例1のステップ5由来の生成物(37.9mg)、DIPEA(62.2μl、0.356mmol)及びHATU(90mg、0.237mmol)の反応から、白色固体として単離した。分析せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ2:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)−3−フルオロフェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:上記のステップ1由来の生成物(59mg)をDCM(5ml)に溶解し、TFA(0.5ml、6.49mmol)で処理した。得られた混合物を室温で2.5時間攪拌した。この反応混合物を真空濃縮した。残留TFAを除去するために、残留物をトルエン(20ml)に3回再懸濁し、真空濃縮した。残留物をMeOH中のSCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶媒を真空中で除去して、標記化合物(38mg、0.073mmol、純度99%)(白色固体)を得た。LCMS(方法1):1.39分でm/z 517 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.29 (s, 1H), 8.81 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.47−7.29 (m, 4H), 7.29−7.15 (m, 2H), 7.08−6.90 (m, 2H), 4.33−4.14 (m, 1H, メジャー), 3.65−3.46 (m, 1H, マイナー), 2.79 (s, 3H, メジャー), 2.66 (s, 3H, マイナー), 2.27 (dd, J=6.8, 3.6 Hz, 2H), 2.01 (s, 3H, マイナー), 1.96 (s, 3H, メジャー), 1.86−1.67 (m, 3H), 1.67−1.43 (m, 4H), 1.40 (s, 6H), 1.33−1.03 (m, 2H)。
実施例32:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(trans−3−フルオロ−1−(4−(5−(2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(40mg)を、実施例5のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DMF(5ml)中における中間体13(30mg)、実施例1のステップ5由来の生成物(29.5mg)、DIPEA(80μl、0.484mmol)及びHATU(105mg、0.277mmol)の反応から、白色固体として単離した。分析せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(6mg、0.011mmol、純度95%)を、実施例2のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DCM(2ml)中における上記のステップ1由来の生成物(40mg)とTFA(0.5ml)との反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.42分でm/z 529 (M+H)+,527 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.26 (br s, 1H), 8.80 (br s, 1H), 8.11 (br s, 1H), 7.40−7.28 (m, 3H), 7.28−7.15 (m, 6H),5.33 (dp, J=56.7, 6.6 Hz, 1H), 4.33−4.16 (m, 1H, メジャー), 3.64−3.46 (m, 1H, マイナー), 2.80 (s, 3H, メジャー), 2.67 (s, 3H, マイナー), 2.45−2.23 (m, 4H), 2.23−2.07 (m, 2H), 2.02 (s, 3H, マイナー), 1.96 (s, 3H, メジャー), 1.90−1.69 (m, 3H), 1.69−1.39 (m, 4H), 1.29−0.91 (m, 2H)。
実施例33:N−(5−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(1−(4−(6−(2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−フェニルピリジン−3−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:実施例1のステップ5由来の生成物(154mg)のDCM懸濁液(2ml)を1−クロロ−N,N,2−トリメチル−1−プロペニルアミン(96μl、0.722mmol)で処理し、得られた混合物を室温で2時間攪拌した。この混合物を中間体20(100mg、0.236mmol、純度98%)とDIPEA(126μl、0.722mmol)のDCM溶液(1ml)で処理し、得られた混合物を室温で3日間攪拌した。この混合物を真空濃縮し、残留物を水(5ml)で粉砕し、得られた固体を濾過し、水(50ml)で洗浄した。この固体をDCM(20ml)に溶解し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をSiO2にあらかじめ吸収させ、カラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜8%(MeOH中の0.7M NH3)/DCM)によって精製して、透明な無色ガラス状物質として標記化合物(125mg、0.203mmol、純度99%)を得た。HPLC(方法1):RT 2.62分。
ステップ2:N−(5−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(25mg、0.048mmol、純度99%)を、生成物を分取HPLC(Waters FractionLynx、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、35〜65%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製した以外は実施例20のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、上記のステップ1由来の生成物(125mg、0.203mmol、純度99%)とギ酸(0.5ml、13mmol)との反応から、白色結晶固体として単離した。LCMS(方法2):2.07分でm/z 511 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.61 (d, J=6.9 Hz, 1H), 8.32 (br s, 1H), 8.17 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.41−7.27 (m,5H), 7.23−7.14 (m, 2H), 7.14−7.05 (m, 2H), 4.22 (p, J=8.6 Hz, 1H, メジャー), 3.62−3.48 (m, 1H, マイナー), 2.79 (s, 3H, メジャー), 2.67 (s, 3H, マイナー), 2.40−2.26 (m, 4H), 2.13−1.89 (m, 6H), 1.85−1.39 (m, 8H), 1.25−1.00 (m, 2H)。
実施例34:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート
実施例4のステップ3由来の生成物(50mg、0.090mmol)及びEt3N(63μl、0.449mmol)のDCM攪拌溶液(5ml)を、メチルクロロホルメート(8.33μl、0.108mmol)を滴下して処理し、得られた混合物を室温で3時間攪拌した。この混合物をDCM(50ml)で希釈し、水(50ml)及びブライン(50ml)で連続して洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をDCM(5ml)に溶解し、TFA(1ml)で処理した。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、次いで真空濃縮した。残留TFAを除去するために、残留物をトルエン(50ml)に3回再懸濁し、真空濃縮した。残留物を分取HPLC(Waters FractionLynx、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、35〜65%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製して、白色固体として標記化合物(16mg、0.031mmol)を得た。LCMS(方法1):1.51分でm/z 515 (M+H)+,513 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.26 (s, 1H), 8.80 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.10 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.43−7.29 (m,5H), 7.23−7.17 (m, 4H), 3.93−3.68 (br, 1H), 3.58 (s, 3H), 2.71 (s, 3H), 2.27 (d, J=6.8 Hz, 2H), 1.92−1.70 (m, 3H), 1.67−1.45 (m, 4H), 1.33 (s, 6H), 1.23−1.04 (m, 2H)。
実施例35:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(4−(メチル(3−メチルオキセタン−3−イル)アミノ)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:メチル2−(4−((3−メチルオキセタン−3−イル)アミノ)シクロヘキシル)アセテート:3−メチルオキセタン−3−アミン(104mg、1.20mmol)及びメチル2−(4−オキソシクロヘキシル)アセテート(170mg、1.00mmol)を含むTHF(20ml)の混合物をチタン(IV)テトライソプロポキシド(0.585ml、2.00mmol)で処理し、N2雰囲気下で20時間室温で攪拌した。MeOH(2ml)を添加し、撹拌を30分間継続し、次いで、水素化ホウ素ナトリウム(98mg、2.59mmol)を添加した。得られた混合物を室温で1時間攪拌した。この混合物をDCM(100ml)と飽和NaHCO3(aq)(100ml)に分けた。相を分離し、有機相をブライン(50ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜10%(0.7M NH3/MeOH溶液/DCM)によって精製して、無色油として標記化合物(213mg)を得た。分析せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:メチル2−(4−(メチル(3−メチルオキセタン−3−イル)アミノ)シクロヘキシル)アセテート:上記のステップ1由来の生成物(211mg)及びホルムアルデヒド(aq)(0.073ml、0.979mmol、37%w/w)のメタノール溶液(4ml)をN2雰囲気下で攪拌し、酢酸(2滴)で処理した。得られた混合物を30分間攪拌し、次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(77mg、1.224mmol)を添加し、この混合物を室温で一晩攪拌した。この混合物を真空濃縮し、残留物を飽和NaHCO3(aq)(100ml)とEtOAc(50ml)に分けた。相を分離し、水性相をEtOAc(50ml)で抽出した。混合した有機相をブライン(50ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜10%(0.7M NH3/MeOH溶液/DCM)によって精製して、無色油として標記化合物(192mg)を得た。分析せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ3:リチウム2−(4−(メチル(3−メチルオキセタン−3−イル)アミノ)シクロヘキシル)アセテート:標記化合物(175mg)を、実施例26のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、上記のステップ2の生成物(190mg)とLiOH(35.6mg、1.49mmol)との反応から、白色固体として単離した。精製せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ4:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(4−(メチル(3−メチルオキセタン−3−イル)アミノ)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(18mg、0.034mmol)を、実施例28のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、THF(4ml)中における上記のステップ3の生成物(85mg)、中間体2(50mg、0.124mmol)、HATU(141mg、0.372mmol)及びDIPEA(130μl、0.743mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.00分でm/z 527 (M+H)+,525 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.26 (s, 1H), 8.80 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.10 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.48−7.16 (m, 9H), 4.41 (d, J=5.3 Hz, 2H), 4.04 (d, J=5.4 Hz, 2H), 2.23 (d, J=6.7 Hz, 2H), 2.18−2.06 (m, 1H), 1.98 (s, 3H), 1.80−1.55 (m,5H), 1.43 (s, 6H), 1.34 (s, 3H), 1.30−1.16 (m, 2H), 1.13−0.94 (m, 2H)。
実施例36:N−(6−(4−(3−アミノオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(4,4−ジメトキシシクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:ベンジル(3−(4−(5−(2−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)オキセタン−3−イル)カルバメート:標記化合物(29mg、0.044mmol、純度96%)を、実施例4のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、EtOAc(1.5ml)中における中間体12(40mg、0.079mmol、純度89%)、2−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)酢酸(21.3mg、0.106mmol、WO2002008244に従って調製した)、T3P(157μl、0.266mmol、EtOAc中に50%w/w)、Et3N(74.1μl、0.532mmol)の反応から、黄色固体として単離した。LCMS(方法1):2.30分でm/z 634 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.27 (s, 1H), 8.81 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.13 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.47−7.14 (m, 14H),5.01 (s, 2H), 4.82 (d, J=6.6 Hz, 2H), 4.66 (d, J=6.6 Hz, 2H), 3.85 (s, 4H), 2.30 (d, J=7.1 Hz, 2H), 1.91−1.80 (m, 1H), 1.76−1.62 (m, 4H), 1.52−1.45 (m, 2H), 1.35−1.21 (m, 2H)。
ステップ2:N−(6−(4−(3−アミノオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(4,4−ジメトキシシクロヘキシル)アセトアミド:上記のステップ1由来の生成物(28.4mg、0.043mmol、純度96%)をEtOH(1ml)に溶解し、パラジウム(2.39mg、炭素上に5%w/w、タイプ87Lペースト)で処理した。容器をN2でパージし、次いでH2でさらにパージした。この混合物をH2(5バールの圧力)雰囲気下で3時間室温で攪拌した。この反応混合物をガラスマイクロファイバーフィルターを介して濾過し、MeOHで洗浄した。この混合物をSCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶媒を真空中で除去し、残留物をMeCNに溶解し、45μMフィルターを通過させ、次いで真空濃縮して、白色固体(16.8mg)を得た。この固体をMeOHに再溶解し、SCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶媒を真空中で除去し、残留物をTFA/水で処理し、30分間攪拌した。この混合物をSCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶媒を真空中で除去して、白色固体として標記化合物(9.5mg、0.017mmol、純度90%)を得た。LCMS(方法1):1.36分でm/z 502 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.26 (s, 1H), 8.80 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.11 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.46−7.42 (m, 2H), 7.37−7.27 (m,5H), 7.24−7.18 (m, 2H), 4.68 (d, J=6.1 Hz, 2H), 4.64 (d, J=6.1 Hz, 2H), 3.07 (s, 3H), 3.05 (s, 3H), 2.29 (d, J=7.2 Hz, 2H), 1.98−1.88 (m, 2H), 1.87−1.75 (m, 1H), 1.65−1.57 (m, 2H), 1.35−1.25 (m, 2H), 1.20−1.10 (m, 2H)。
実施例37:N−(6−(4−(3−アミノオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(シクロプロパンスルホンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−(シクロプロパンスルホンアミド)シクロヘキシル)アセテート:エチル2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)アセテート塩酸塩(250mg、1.13mmol)のTHF攪拌溶液(5ml)をDIPEA(433μl、2.48mmol)で処理し、続いて、シクロプロパンスルホニルクロリド(137μl、1.35mmol)で処理した。得られた混合物を室温で一晩攪拌した。さらなるシクロプロパンスルホニルクロリド(137μl、1.35mmol)及びDIPEA(433μl、2.48mmol)を添加し、この混合物をNMP(500μL)で処理して、溶液を形成し、これを50℃で一晩加熱した。この反応混合物を真空濃縮し、次いで、EtOAc(10ml)と飽和NaHCO3(aq)(5ml)に分けた。相を分離し、水性相をEtOAc(2×15ml)及びDCM(15ml)で抽出した。混合した有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜60%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、オレンジ色の油として標記化合物(437mg、0.921mmol、純度61%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.03 (d, J=8.0 Hz, 1H), 4.05 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.05−3.03 (m, 1H), 2.68−2.72 (m, 4H), 2.56−2.50 (m, 1H, 溶媒により不明瞭), 1.68 (d, J=13.1 Hz, 2H), 1.64−1.51 (m, 1H), 1.31−1.15 (m, 2H), 1.18 (t, J=7.1 Hz, 3H), 1.10−0.96 (m, 2H), 0.95−0.84 (m, 4H)。この化合物は39%w/wの残留NMPを含んでいた。さらに乾燥させることなく、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:2−(trans−4−(シクロプロパンスルホンアミド)シクロヘキシル)酢酸:上記のステップ1由来の生成物(326mg、0.687mmol、純度61%)を含むTHF(2ml)、水(500μl)及びMeOH(500μl)の攪拌混合物をLiOH(32.4mg、1.35mmol)で処理した。得られた混合物を一晩攪拌した。この混合物をHCl(680μL、2.7mmol、ジオキサン中に4M)で処理し、次いで真空濃縮した。残留水を除去するために、残留物をトルエンと2回共沸した。残留物をTHF(5ml)に溶解し、SCXのカラムを通過させ、THFで溶出した。溶出液を真空濃縮して、オレンジ色の固体として標記化合物(348mg)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ3:ベンジル(3−(4−(5−(2−(trans−4−(シクロプロパンスルホンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)オキセタン−3−イル)カルバメート:標記化合物(33.6mg、0.042mmol、純度87%)を、実施例4のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、EtOAc(5ml)中における中間体12(45mg、0.089mmol、純度89%)、上記のステップ2由来の生成物(39.1mg)、T3P(176μl、0.299mmol、EtOAc中に50%w/w)、Et3N(83μl、0.598mmol)の反応から、黄色固体として単離した。LCMS(方法1):2.19分でm/z 695 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.26 (s, 1H), 8.81 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.13 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.40−7.19 (m, 14H), 7.01 (d, J=7.9 Hz, 1H),5.01 (s, 2H), 4.82 (d, J=6.7 Hz, 2H), 4.66 (d, J=6.6 Hz, 2H), 3.15−3.02 (m, 1H), 2.57−2.50 (m, 1H, 溶媒により不明瞭), 2.26 (d, J=6.7 Hz, 2H), 1.98−1.90 (m, 2H), 1.82−1.63 (m, 3H), 1.32−1.25 (m, 2H), 1.15−1.05 (m, 2H), 0.99−0.85 (m, 4H)。この化合物は11%w/wの残留DCM及び2%w/wの残留MeOHを含んでいた。さらに乾燥させることなく、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ4:N−(6−(4−(3−アミノオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(シクロプロパンスルホンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:上記のステップ3由来の生成物(33.1mg、0.042mmol、純度87%)をEtOH(1ml)及びMeOH(1ml)に溶解し、パラジウム(2.5mg、炭素上に5%w/w、タイプ87Lペースト)で処理した。容器をN2でパージし、次いでH2でさらにパージした。この混合物をH2(5バールの圧力)雰囲気下で3時間室温で攪拌した。さらなるパラジウム(炭素上に5%w/w、タイプ87Lペースト)を添加し、混合物を再び同じ条件で1時間処理した。この反応混合物をガラスマイクロファイバーフィルターを介して濾過し、MeOHで洗浄した。この混合物をSCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶媒を真空中で除去し、残留物をMeCNに溶解し、45μMフィルターを通過させ、次いで真空濃縮して、白色固体(19.5mg)を得た。この粗生成物を分取HPLC(Varian PrepStar、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、20〜50%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製して、白色固体として標記化合物(4mg、6.92μmol、純度97%)を得た。LCMS(方法1):1.31分でm/z 561 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.26 (s, 1H), 8.80 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.12 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.47−7.42 (m, 2H), 7.40−7.32 (m, 3H), 7.32−7.27 (m, 2H), 7.24−7.18 (m, 2H), 7.01 (d, J=7.1 Hz, 1H), 4.65 (d, J=6.0 Hz, 2H), 4.61 (d, J=5.9 Hz, 2H), 3.13−.3.03 (m, 1H), 2.56−2.50 (m, 1H, 溶媒により不明瞭), 2.26 (d, J=6.7 Hz, 2H), 1.97−1.87 (m, 2H), 1.86−1.66 (m, 3H), 1.32−1.22 (m, 2H), 1.14−1.03 (m, 2H), 0.99−0.84 (m, 4H)。
実施例38:N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリジン−3−イル)−2−(trans−4−モルホリノシクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−モルホリノシクロヘキシル)アセテート:エチル2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)アセテート塩酸塩(0.5g、2.26mmol)のMeCN溶液(20ml)をK2CO3(0.779g、5.64mmol)及び1−ブロモ−2−(2−ブロモエトキシ)エタン(0.340ml、2.71mmol)で処理し、次いで、18時間加熱還流した。この反応混合物を室温に冷却し、真空濃縮した。残留物を水(10ml)とDCM(10ml)に分け、相分離カートリッジを通過させた。有機相を真空濃縮して、オレンジ色の油として標記化合物(656mg、2.18mmol、純度85%)を得た。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 4.13 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.73−3.71 (m, 4H), 2.63−2.61 (m, 4H), 2.27−2.19 (m, 3H), 2.04−1.97 (m, 2H), 1.88−1.85 (m, 2H), 1.78−1.67 (m, 1H), 1.33−1.25 (m,5H), 1.11−1.03 (m, 2H)。
ステップ2:2−(trans−4−モルホリノシクロヘキシル)酢酸:上記のステップ1由来の生成物(656mg、2.18mmol)を含むTHF(15ml)及びMeOH(1ml)の混合物を2M LiOH(aq)(1.54ml、3.08mmol)で処理し、得られた混合物を室温で18時間攪拌した。この混合物を1M HCl(aq)で酸性化し、真空濃縮した。この粗生成物をMeOH中のSCX(5g)のカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、次いで、生成物を0.7MアンモニアのMeOHで溶出した。溶媒を真空中で除去して、薄いピンク色の固体として標記化合物(486mg、2.031mmol、純度95%)を得た。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 3.93−3.79 (m, 4H), 3.06−2.96 (m, 4H), 2.83−2.64 (m, 1H), 2.19−2.06 (m, 4H), 2.01−1.92 (m, 2H), 1.81−1.69 (m, 1H), 1.44 (qd, J=12.5, 3.5 Hz, 2H), 1.11 (qd, J=13.1, 3.3 Hz, 2H)。
ステップ3:tert−ブチル(1−(4−(5−(2−(trans−4−モルホリノシクロヘキシル)アセトアミド)−3−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(41mg、0.064mmol、純度99%)を、反応混合物を50℃で一晩加熱し、次いで後処理した以外は、実施例1のステップ6と基本的に同じ手順を使用して、THF(3ml)中における中間体15(50mg、0.113mmol、純度95%)、上記のステップ2由来の生成物(81mg、0.338mmol、純度95%)、DIPEA(124μl、0.712mmol)及びHATU(135mg、0.356mmol)の反応から、オレンジ色の油として単離した。LCMS(方法1):2.44分でm/z 288 (M+2H−C4H8)+, 316 (M+2H)2+, 631 (M+H)+。
ステップ4:N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリジン−3−イル)−2−(trans−4−モルホリノシクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(20mg、0.036mmol、純度96%)を、実施例1のステップ7と基本的に同じ手順を使用して、水(2ml)中における上記のステップ3由来の生成物(41mg、0.064mmol、純度99%)と90%(v/v)TFAとの反応から、黄色固体として単離した。LCMS(方法2):1.86分でm/z 257.5 (M+2H−NH3)2+, 266 (M+2H)2+,531 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.21 (s, 1H), 8.76 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.14 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.48 (dd, J=4.9, 2.9 Hz, 1H), 7.43 (dd, J=3.0, 1.3 Hz, 1H), 7.37−7.33 (m, 2H), 7.27−7.24 (m, 2H), 6.75 (dd, J=4.9, 1.3 Hz, 1H), 3.56−3.52 (m, 4H), 2.47−2.42 (m, 4H), 2.40−2.32 (m, 2H), 2.24 (d, J=7.0 Hz, 2H), 2.17−1.92 (m, 4H), 1.87−1.57 (m, 6H), 1.27−0.90 (m, 4H)。
実施例39:N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリジン−3−イル)−2−(trans−4−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)アセテート:実施例1のステップ3由来の生成物(330mg、1.66mmol)のDMF溶液(2ml)をDIPEA(723μl、4.14mmol)及び1−ブロモ−2−メトキシエタン(171μl、1.82mmol)で処理し、得られた混合物を50℃で18時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、水(10ml)で希釈し、EtOAc(3×10ml)で抽出した。混合した抽出物をブラインで洗浄し、相分離カートリッジを通過させ、真空濃縮した。残留物をEtOH中のSCX(5g)のカラムにロードした。カラムをEtOHで洗浄し、次いで、生成物を1MアンモニアのEtOHで溶出した。溶媒を真空中で除去して、淡黄色油として標記化合物(334mg、1.17mmol、純度90%)を得た。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 4.13 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.50 (t, J=5.8 Hz, 2H), 3.35 (s, 3H), 2.68 (t, J=5.8 Hz, 2H), 2.43 (tt, J=12.0, 3.4 Hz, 1H), 2.31 (s, 3H), 2.21 (d, J=7.0 Hz, 2H), 1.94−1.78 (m, 4H), 1.78−1.65 (m, 1H), 1.39−1.26 (m, 2H), 1.25 (t, J=7.1 Hz, 3H), 1.17−0.98 (m, 2H)。
ステップ2:リチウム2−(trans−4−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)アセテート:標記化合物(415mg)を、実施例26のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、上記のステップ1の生成物(334mg、1.17mmol、純度90%)とLiOH(62.2mg、2.60mmol)との反応から、単離した。精製せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ3:tert−ブチル(1−(4−(5−(2−(trans−4−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(38mg、0.060mmol)を、反応混合物を50℃で一晩加熱し、次いで後処理した以外は、実施例1のステップ6と基本的に同じ手順を使用して、THF(3ml)中における中間体15(50mg、0.113mmol、純度95%)、上記のステップ2由来の生成物(80mg)、DIPEA(124μl、0.712mmol)及びHATU(135mg、0.356mmol)の反応から、無色油として単離した。LCMS(方法1):1.78分でm/z 289 (M+2H−C4H8)2+, 317 (M+2H)2+。
ステップ4:N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリジン−3−イル)−2−(trans−4−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(14mg、0.025mmol、純度94%)を、実施例1のステップ7と基本的に同じ手順を使用して、水(2ml)中における上記のステップ3由来の生成物(38mg、0.060mmol)と90%(v/v)TFAとの反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法2):1.75分でm/z 258.5 (M+2H−NH3)2+,533 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.25 (s, 1H), 8.79 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.16 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.51 (dd, J=4.9, 2.9 Hz, 1H), 7.46 (dd, J=2.9, 1.3 Hz, 1H), 7.44−7.33 (m, 4H), 6.78 (dd, J=5.0, 1.3 Hz, 1H), 3.40 (t, J=6.1 Hz, 2H, H2Oにより不明瞭), 3.24 (s, 3H), 2.70−2.62 (m, 2H), 2.58−2.49 (m, 2H, 溶媒により不明瞭), 2.47−2.32 (m, 2H), 2.29−2.23 (m,5H), 2.14−2.05 (m, 1H), 1.89−1.66 (m, 7H), 1.35−1.19 (m, 2H), 1.12−0.97 (m, 2H)。
実施例40:N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(1−(シクロプロピルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−2−フルオロアセトアミド
ステップ1:ベンジル4−(2−エトキシ−1−フルオロ−2−オキソエチリデン)ピペリジン−1−カルボキシレート:エチル2−(ジエトキシホスホリル)−2−フルオロアセテート(419μl、2.07mmol)のEt2O懸濁液(5ml)を0℃に冷却し、その後直ちに水素化ナトリウム(90mg、2.25mmol、ミネラルオイル中に60%w/w)を小量ずつ添加した。得られた黄色混合物を室温に温め、さらに10分後、ベンジル4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(438mg、1.877mmol)を添加した。次いで、この混合物を室温で3日間攪拌した。この反応混合物を水(30ml)とEt2O(30ml)に分け、相を分離させ、水性相をEt2O(3×30ml)で抽出した。混合した有機相をブライン(20ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜20%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、無色油として標記化合物(422mg、1.25mmol、純度95%)を得た。LCMS(方法1):2.45分でm/z 322 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.45−7.26 (m,5H),5.10 (s, 2H), 4.23 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.56−3.45 (m, 4H), 2.85−2.78 (m, 2H), 2.47−2.41 (m, 2H), 1.26 (t, J=7.1 Hz, 3H)。
ステップ2:エチル2−フルオロ−2−(ピペリジン−4−イル)アセテート:上記のステップ1由来の生成物(422mg、1.25mmol、純度95%)のEtOH溶液(50ml)を、ThalesNano H−Cube(登録商標)フロー反応器(10%Pd/C、30×4mm、完全水素モード、40℃、流速1ml/分、2流路)において水素化した。この混合物を真空濃縮して、標記化合物(212mg、1.06mmol、純度95%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 4.91 (dd, J=48.6, 4.2 Hz, 1H), 4.19 (q, J=7.1 Hz, 1H), 2.95 (d, J=12.2 Hz, 2H), 2.49−2.36 (m, 2H), 1.95−1.82 (m, 1H), 1.58−1.53 (m, 1H), 1.45−1.36 (m, 1H), 1.34−1.13 (m, 2H), 1.23 (t, J=7.1 Hz, 3H)。
ステップ3:2−(1−(シクロプロピルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−2−フルオロ酢酸:シクロプロパンスルホニルクロリド(123μl、1.22mmol)及び上記のステップ2由来の生成物(210mg、1.05mmol、純度95%)のDCM溶液(5ml)をDIPEA(233μl、1.33mmol)で処理した。得られた溶液を室温で18時間攪拌した。この混合物をSCXのカラムを通過させ、MeOHで溶出し、次いで真空濃縮した。残留物をTHF(3ml)、MeOH(1ml)及び水(2ml)の混合物に溶解し、次いで、LiOH(26.6mg、1.11mmol)を添加した。得られた溶液を室温で18時間攪拌した。この反応混合物を1Mクエン酸(aq)(2ml)で酸性化し、水(5ml)で希釈し、DCM(3×5ml)で抽出した。混合した有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、淡黄色ゴム状物質として標記化合物(92mg、0.312mmol、純度90%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 5.00 (ddd, J=62.7, 48.3, 4.1 Hz, 1H), 3.68−3.62 (m, 2H), 2.96−2.74 (m, 2H), 2.60−2.53 (m, 1H), 2.14−1.88 (m, 1H), 1.82−1.75 (m, 1H), 1.65−1.58 (m, 1H), 1.55−1.32 (m, 1H), 1.18−0.85 (m,5H)。
ステップ4:tert−ブチル(1−(4−(5−(2−(1−(シクロプロピルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−2−フルオロアセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:上記のステップ3由来の生成物(92mg、0.312mmol、純度90%)とHATU(145mg、0.381mmol)のDMF溶液(2ml)をDIPEA(72.7μl、0.416mmol)で処理し、得られた赤色の溶液を室温で30分間攪拌し、その後直ちに中間体8(144mg、0.347mmol)を添加し、この混合物を室温で18時間攪拌した。さらなるHATU(145mg、0.381mmol)及びDIPEA(72.7μl、0.416mmol)を添加し、この反応混合物を50℃で2時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、EtOAc(20ml)で希釈し、次いで、飽和NaHCO3(aq)(10ml)、水(10ml)及びブライン(10ml)で連続して洗浄した。次いで、有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物を分取HPLC(Gilson 215、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、40〜70%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製して、標記化合物(29mg、0.042mmol、純度95%)を得た。LCMS(方法1):2.56分でm/z 663 (M+H)+。
ステップ5:N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(1−(シクロプロピルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−2−フルオロアセトアミド:標記化合物(22mg、0.037mmol、純度95%)を、実施例9のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、DCM(2ml)中における上記のステップ4由来の生成物(29mg、0.042mmol、純度95%)とTFA(0.5ml)との反応から、単離した。LCMS(方法1):1.55分でm/z 563 (M+H)+,561 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.53 (s, 1H), 8.94 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.17 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.40−7.17 (m, 9H),5.08 (dd, J=48.5, 4.4 Hz, 1H), 3.71−3.63 (m, 2H), 2.93−2.77 (m, 2H), 2.64−2.53 (m, 1H), 2.41−2.33 (m, 2H), 2.20−1.92 (m, 4H), 1.87−1.80 (m, 1H), 1.77−1.71 (m, 1H), 1.68−1.47 (m, 3H), 1.00−0.89 (m, 4H)。
実施例41:2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)プロパンアミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)プロパノエート:硫酸ナトリウム(3g、21.1mmol)を含むDCM(5ml)の攪拌懸濁液をベンズアルデヒド(0.229ml、2.26mmol)及びエチル2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)アセテート塩酸塩(500mg、2.26mmol)で処理した。得られた濁った混合物をEt3N(0.314ml、2.26mmol)で処理し、室温で6時間攪拌した。Et2O(20ml)を添加し、得られた混合物を濾過し、真空濃縮した。残留物をTHF(20ml)に溶解し、−78℃に冷却し、その後直ちにLiHMDS(2.26ml、2.26mmol、THF中に1M)を滴加した。この混合物を−78℃で1時間攪拌し、次いで、ヨードメタン(0.141ml、2.26mmol)を添加した。この混合物を室温に温め、16時間攪拌した。この反応混合物を真空濃縮し、次いで、水(30ml)とEtOAc(30ml)に分けた。相を分離し、水性層をEtOAc(30ml)で抽出した。混合した有機相をブライン(30ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、黄色油(508mg)を得た。この材料をTHF(10ml)に溶解し、−78℃に冷却し、LiHMDS(2.26ml、2.26mmol、THF中に1M)を滴下して処理した。この混合物を−78℃で30分間攪拌し、次いで、ヨードメタン(0.141ml、2.26mmol)を添加した。得られた混合物を室温に温め、16時間攪拌した。この混合物を真空濃縮し、次いで、水(30ml)とEtOAc(30ml)に分けた。相を分離し、水性層をEtOAc(30ml)で抽出した。混合した有機相をブライン(30ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、褐色油を得た。この材料をDCM(10ml)中のTFA(2ml)で処理し、得られた混合物を3日間攪拌した。この混合物を真空濃縮して、褐色油を得、これをMeOH中のSCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶媒を真空中で除去して、褐色油として標記化合物(240mg)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)プロパン酸:上記のステップ1由来の生成物(120mg)の溶液DCM(2.5ml)をDIPEA(231μl、1.33mmol)及び無水酢酸(62.5μl、0.662mmol)で処理した。得られた混合物を室温で18時間攪拌した。この反応混合物をMeOH中のSCXのカラムを通過させた。溶媒を真空中で除去して、淡黄色油を得、これは静置の際に凝固した。この材料をTHF(3ml)とMeOH(1ml)の混合物に溶解し、次いで、2M LiOH(aq)(331μl、0.662mmol)で処理した。得られた混合物を2時間攪拌し、次いで、さらなる2M LiOH(aq)(331μl、0.662mmol)で処理した。次いで、この混合物を室温で一晩攪拌した。この混合物を60℃で1時間加熱し、次いで冷却し、1M HCl(aq)(1.5ml)で処理した。この混合物を真空濃縮し、次いで、MeOH中のSCXのカラムを通過させた。溶媒を真空中で除去して、標記化合物(44mg)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ3:2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)プロパンアミド:上記のステップ2由来の生成物(42mg)及びHATU(82mg、0.217mmol)のDMF溶液(2ml)をDIPEA(41.3μl、0.236mmol)で処理し、得られた赤色の溶液を室温で30分間攪拌し、その後直ちに中間体8(82mg、0.197mmol)を添加し、この混合物を室温で3日間攪拌した。さらなるHATU(82mg、0.217mmol)及びDIPEA(41.3μl、0.236mmol)を添加し、この反応混合物を50℃で1時間加熱した。混合物を室温に冷却し、次いでEtOAc(20ml)で希釈し、飽和NaHCO3(aq)(10ml)、水(10ml)及びブライン(10ml)で連続して洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をDCM(5ml)中のTFA(0.5ml)で処理し、室温で16時間攪拌した。この混合物を真空濃縮し、次いで、MeOH中のSCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶媒を真空中で除去し、残留物を分取HPLC(Gilson 215、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、35〜60%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製して、標記化合物(19mg、0.035mmol、純度95%)を得た。LCMS(方法1):2.56分でm/z 511 (M+H)+,509 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.24 (s, 1H), 8.82 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.14 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.71 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.40−7.26 (m,5H), 7.26−7.17 (m, 4H), 3.50−3.39 (m, 1H), 2.40−2.17 (m, 4H), 2.10−1.90 (m, 3H), 1.89−1.72 (m, 6H), 1.71−1.53 (m, 2H), 1.49−1.39 (m, 1H), 1.21−0.87 (m, 6H)。
実施例42:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−(((2−クロロエトキシ)カルボニル)アミノ)シクロヘキシル)アセテート:エチル2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)アセテート塩酸塩(0.5g、2.25mmol)のTHF溶液(5ml)をEt3N(1.57ml、11.3mmol)で処理し、続いて2−クロロエチルクロロホルメート(0.467ml、4.51mmol)で処理し、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。さらなる2−クロロエチルクロロホルメート(0.234ml、2.26mmol)を添加し、この混合物を室温でさらに24時間攪拌した。この反応混合物を飽和NH4Cl(aq)(10ml)でクエンチし、DCM(10ml)で抽出し、次いで、相分離カートリッジを介して濾過した。有機相を真空濃縮して、白色固体として標記化合物(609mg)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ2:エチル2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセテート:上記のステップ1の生成物(609mg)のTHF溶液(5ml)を水素化ナトリウム(417mg、10.4mmol、ミネラルオイル中に60%w/w)で処理し、室温で一晩攪拌した。追加物(417mg、10.4mmol、ミネラルオイル中に60%w/w)を添加し、得られた混合物を室温でさらに24時間攪拌した。この反応混合物を飽和NH4Cl(aq)(10ml)でクエンチし、1M HCl(aq)で酸性化した。この混合物をEtOAc(2×50ml)及びDCM(50ml)で連続して抽出した。有機相を真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、無色油として標記化合物(254mg、0.975mmol、純度98%)を得た。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 4.39−4.30 (m, 2H), 4.14 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.66−3.53 (m, 3H), 2.24 (d, J=7.0 Hz, 2H), 1.94−1.69 (m,5H), 1.57 (qd, J=12.7, 3.5 Hz, 2H), 1.26 (t, J=7.1 Hz, 3H), 1.18 (qd, J=13.0, 3.4 Hz, 2H)。
ステップ3:2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)酢酸:上記のステップ2由来の生成物(253mg、0.971mmol)を含むTHF(5ml)及びMeOH(1ml)の混合物を2M LiOH(aq)(991μl、1.98mmol)で処理し、得られた混合物を50℃で18時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、真空濃縮し、残留物を1M HCl(aq)で酸性化した。この混合物をEtOAc(20ml)で抽出し、有機相を相分離カートリッジを通過させ、真空濃縮して、淡黄色固体として標記化合物(162mg)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ4:tert−ブチル(2−(4−(5−(2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(32mg、0.051mmol、純度98%)を、反応混合物を5日間加熱した以外は実施例17のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DMF(3ml)中における上記のステップ3由来の生成物(50.7mg)、DIPEA(78μl、0.446mmol)、HATU(85mg、0.223mmol)及び中間体2(30mg、0.074mmol)の反応から、薄いピンク色のガラス状物質として単離した。LCMS(方法1):2.31分でm/z 613 (M+H)+。
ステップ5:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(15mg、0.029mmol、純度99%)を、反応混合物を2時間攪拌した以外は実施例1のステップ7と基本的に同じ手順を使用して、水(0.5ml)中における上記のステップ4由来の生成物(32mg、0.051mmol、純度98%)と90%(v/v)TFAとの反応から、無色ガラス状物質として単離した。後処理後、分取HPLC(Waters FractionLynx、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、20〜50%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって生成物を精製した。LCMS(方法2):1.81分でm/z 513 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.27 (s, 1H), 8.78 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.09 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.39−7.29 (m,5H), 7.22−7.16 (m, 4H), 4.27−4.19 (m, 2H), 3.51−3.40 (m, 3H), 2.27 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.09−1.57 (m, 7H), 1.54−1.40 (m, 2H), 1.31 (s, 6H), 1.17−1.08 (m, 2H)。
実施例43:N−(6’−(2−アミノプロパン−2−イル)−3−フェニル−[2,3’−ビピリジン]−5−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
標記化合物(22mg、0.044mmol)を、実施例17のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、THF(4ml)中における実施例1のステップ5由来の生成物(47.5mg、0.222mmol)、中間体21(60mg)、HATU(282mg、0.742mmol)及びDIPEA(196μl、1.19mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.32分でm/z 500 (M+H)+, 498 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (5:4の比の2種の回転異性体) δ 10.36 (s, 1H), 8.85 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.36 (d, J=2.2 Hz, 1H), 8.15 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.59 (dd, J=8.3, 2.3 Hz, 1H), 7.50 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.41−7.32 (m, 3H), 7.26−7.20 (m, 2H), 4.31−4.18 (m, 1H, メジャー), 3.64−3.45 (m, 1H, マイナー), 2.79 (s, 3H, メジャー), 2.67 (s, 3H, マイナー), 2.33−2.25 (m, 2H), 2.02 (s, 3H, マイナー), 1.96 (s, 3H, メジャー), 1.86−1.70 (m, 3H), 1.69−1.42 (m, 4H), 1.35 (s, 6H), 1.27−1.03 (m, 2H)。
実施例44:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート
ステップ1:ベンジル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:中間体1(40mg、0.090mmol)、実施例4のステップ1由来の生成物(41.1mg、0.135mmol)及びEt3N(62.6μl、0.449mmol)の混合物をEtOAc(0.5ml)に溶解し、T3P(132μl、0.224mmol、EtOAc中に50%w/w)で処理した。得られた混合物を室温で48時間静置した。この混合物を水(1ml)で希釈し、飽和NaHCO3(aq)(1ml)で塩基性化した。5分後、この混合物をDCM(4ml)で抽出し、相分離カートリッジを介して濾過し、DCM(1ml)で洗浄した。混合した有機相を真空濃縮して、黄色ゴム状物質を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(4gカートリッジ、0〜10%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって精製して、オレンジ色の固体として標記化合物(54mg、0.072mmol、純度98%)を得た。LCMS(方法1):2.51分でm/z 733 (M+H)+。
ステップ2:tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−(5−(2−(trans−4−(メチルアミノ)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:上記のステップ1由来の生成物(54mg、0.072mmol、純度98%)をEtOH(3.68ml)に溶解し、ThalesNano H−cube(登録商標)フロー反応器(10%Pd/C、30×4mmのカートリッジ、完全水素モード、50℃、流速1ml/分)において水素化した。得られた溶液を真空濃縮して、淡黄色のガラス状物質として標記化合物(20mg、0.032mmol、純度95%)を得た。LCMS(方法1):1.45分でm/z 599 (M+H)+, 300 (M+2H)2+。
ステップ3:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:標記化合物(4mg、6.97μmol、純度97%)を、実施例34と基本的に同じ手順を使用して、DCM(5ml)中における上記のステップ2由来の生成物(20mg、0.032mmol、純度95%)、メチルクロロホルメート(3.10μl、0.040mmol)及びEt3N(23μl、0.167mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.42分でm/z 557 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 8.73 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.04 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.62 (br s, 1H), 7.30 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.25 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.21−7.14 (m, 3H), 7.14−7.03 (m, 2H), 3.90−3.72 (m, 1H), 3.58 (s, 3H), 2.69 (s, 3H), 2.67 (d, J=13.6 Hz, 2H), 2.47 (d, J=13.5 Hz, 2H), 2.24 (d, J=7.0 Hz, 2H), 1.89−1.69 (m, 3H), 1.66−1.45 (m, 4H), 1.40 (s, 3H), 1.26−1.06 (m, 2H)。
実施例45:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(trans−1−(4−(6−アミノ−4−フェニルピリダジン−3−イル)フェニル)−3−フルオロシクロブチル)カルバメート:標記化合物(103mg、0.213mmol、純度90%)を、中間体3のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(5ml)中における6−クロロ−5−フェニルピリダジン−3−アミン(158mg、0.767mmol、US2008/0045536に従って調製した)、中間体13のステップ5の生成物(300mg)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(89mg、0.077mmol)及び2M Na2CO3(aq)(863μl、1.73mmol)の反応から、淡黄色固体として単離した。1H NMR (400MHz, DMSO−d6)(2:1の比の2種の回転異性体) δ 7.61 (s, 1H), 7.41−7.27 (m, 3H), 7.25−7.10 (m, 6H), 6.74 (s, 1H), 6.53 (s, 2H),5.32−5.06 (m, 1H), 3.04−2.80 (m, 2H), 2.49−2.36 (m, 2H) 1.33 (s, 9H, メジャー), 1.13 (s, 9H, マイナー)。この化合物は6%w/wの残留EtOAc及び3%w/wの残留DCMを含んでいた。さらに乾燥させることなく、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(5.5mg、10.2μmol)を、実施例34のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DMF(5ml)中における実施例42のステップ3由来の生成物(41.8mg)、上記のステップ1由来の生成物(40mg、0.083mmol、純度90%)、HATU(105mg、0.276mmol)及びDIPEA(107μl、0.644mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.42分でm/z 544 (M+H)+,542 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.29 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.45−7.20 (m, 9H),5.34 (dq, J=56.9, 6.7 Hz, 1H), 4.24 (t, J=7.9 Hz, 2H), 3.58−3.41 (m, 3H), 2.60−2.48 (m, 2H, 溶媒により不明瞭), 2.47−2.33 (m, 3H), 2.21 (br s, 2H), 1.88−1.62 (m,5H), 1.56−1.40 (m, 2H), 1.27−0.96 (m, 3H)。
実施例46:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
標記化合物(7mg、0.013mmol)を、実施例34のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DMF(5ml)中における実施例1のステップ5由来の生成物(39.3mg)、実施例45のステップ1由来の生成物(40mg、0.083mmol、純度90%)、HATU(105mg、0.276mmol)及びDIPEA(107μl、0.644mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.43分でm/z 530 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (3:2の比の2種の回転異性体) δ 11.30 (s, 1H, マイナー), 11.28 (s, 1H, メジャー), 8.36 (s, 1H, マイナー), 8.35 (s, 1H, メジャー), 7.48−7.20 (m, 9H),5.35 (dp, J=56.7, 6.6 Hz, 1H), 4.28−4.16 (m, 1H, メジャー), 3.63−3.50 (m, 1H, マイナー), 2.79 (s, 3H, メジャー), 2.66 (s, 3H, マイナー), 2.60−2.47 (m, 2H, 溶媒により不明瞭), 2.46−2.32 (m, 4H), 2.20 (br s, 2H), 2.02 (s, 3H, マイナー), 1.96 (s, 3H, メジャー), 1.86−1.70 (m, 3H), 1.69−1.40 (m, 4H), 1.28−1.04 (m, 2H)。
実施例47:N−(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルシクロブタンカルボキサミド
ステップ1:tert−ブチル(2−(4−(5−(2−(trans−4−(N−メチルシクロブタンカルボキシアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(28.5mg、0.044mmol、純度98%)を、カラムクロマトグラフィー(4gカートリッジ、0〜5%MeOH/DCM)によって生成物を精製した以外は実施例24のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、THF(2ml)中における実施例4のステップ3由来の生成物(30mg、0.054mmol)、シクロブタンカルボン酸由来の生成物(17.9μl、0.189mmol)、DIPEA(28.2μl、0.162mmol)及びHATU(41mg、0.108mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):2.54分でm/z 320 (M+2H)2+, 639 (M+H)+。
ステップ2:N−(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルシクロブタンカルボキサミド:標記化合物(16.7mg、0.030mmol、純度98%)を、反応混合物を3時間攪拌した以外は実施例1のステップ7と基本的に同じ手順を使用して、水(2ml)中における上記のステップ1由来の生成物(25.6mg、0.039mmol、純度98%)と90%(v/v)TFAとの反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.61分でm/z 261 (M+2H−NH3)2+, 270 (M+2H)2+,522 (M+H−NH3)+,539 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 9.95 (s, 1H), 8.83 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.06 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.42−7.26 (m, 7H), 7.21 (dd, J=6.6, 3.0 Hz, 2H), 6.87 (br s, 2H), 3.36−3.28 (m, 1H), 2.70 (s, 3H), 2.30 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.22−2.06 (m, 4H), 1.98−1.70 (m,5H), 1.62−1.50 (m, 9H), 1.21−1.17 (m, 2H)。
実施例48:N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソピロリジン−l−イル)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−(4−クロロブタンアミド)シクロヘキシル)アセテート:エチル2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)アセテート塩酸塩(0.5g、2.26mmol)のTHF溶液(5ml)をEt3N(1.57ml、11.3mmol)で処理し、続いて4−クロロブタノイルクロリド(0.505ml、4.51mmol)で処理し、室温で18時間攪拌した。次いで、この反応混合物をさらなるEt3N(1.57ml、11.3mmol)及び4−クロロブタノイルクロリド(0.505ml、4.51mmol)で処理し、室温で2日間攪拌した。この反応混合物を水(20ml)でクエンチし、EtOAc(2×20ml)で抽出した。混合した抽出物をブライン(20ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、淡黄色油を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(4gカートリッジ、0〜5%(0.7M NH3/MeOH溶液/DCM)によって精製して、淡黄色油として標記化合物(453mg)を得た。分析せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:エチル2−(trans−4−(2−オキソピロリジン−l−イル)シクロヘキシル)アセテート:上記のステップ1由来の生成物(453mg)のTHF溶液(5ml)を水素化ナトリウム(438mg、10.9mmol、ミネラルオイル中に60%w/w)で処理し、室温で18時間攪拌した。この反応混合物を飽和NH4Cl(aq)(10ml)でクエンチし、真空濃縮した。残留物をDCM(10ml)と水(10ml)に分け、相分離カートリッジを介して濾過した。有機相を真空濃縮して、オレンジ色の油を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(4gカートリッジ、0〜5%(0.7M NH3/MeOH溶液/DCM)によって精製して、淡黄色固体として標記化合物(169mg、0.601mmol、純度90%)を得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム−d) δ 4.12 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.94 (tt, J=12.1, 3.9 Hz, 1H), 3.33 (t, J=7.0 Hz, 2H), 2.44−2.33 (m, 2H), 2.19 (d, J=7.0 Hz, 2H), 2.02−1.96 (m, 2H), 1.88−1.67 (m,5H), 1.45 (qd, J=12.7, 3.5 Hz, 2H), 1.25 (t, J=7.1 Hz, 3H), 1.16 (qd, J=12.9, 3.5 Hz, 2H)。
ステップ3:2−(trans−4−(2−オキソピロリジン−l−イル)シクロヘキシル)酢酸:上記のステップ2由来の生成物(169mg、0.601mmol)を含むTHF(5ml)及びMeOH(1ml)の混合物を、2M LiOH(aq)(400μl、0.801mmol)で処理し、50℃で18時間加熱した。この反応混合物をさらなる2M LiOH(aq)(400μl、0.801mmol)で処理し、加熱を2日間継続した。この混合物を室温に冷却し、1M HCl(aq)で酸性化した。得られた白色沈殿物を濾過によって採取し、Et2Oで洗浄し、真空乾燥して、オフホワイト固体として標記化合物(152mg、0.641mmol、純度95%)を得た。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 3.83 (tt, J=11.9, 3.9 Hz, 1H), 3.47−3.40 (m, 2H), 2.40−2.32 (m, 2H), 2.19 (d, J=7.0 Hz, 2H), 2.06−1.96 (m, 2H), 1.90−1.87 (m, 2H), 1.79−1.65 (m, 3H), 1.56 (qd, J=12.6, 3.5 Hz, 2H), 1.16 (qd, J=12.9, 3.5 Hz, 2H)。
ステップ4:tert−ブチル(1−(4−(5−(2−(trans−4−(2−オキソピロリジン−l−イル)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:上記のステップ3由来の生成物(53.4mg、0.225mmol、純度95%)、DIPEA(124μl、0.712mmol)及びHATU(90mg、0.237mmol)を含むDMF(2ml)の混合物を室温で30分間攪拌した。中間体15(50mg、0.113mmol、純度95%)のDMF溶液(1ml)を添加し、得られた混合物を50℃で合計で3日間加熱した。18時間後及び2日後に、上記のステップ3由来のさらなる生成物(53.4mg、0.225mmol、純度95%)、HATU(90mg、0.237mmol)及びDIPEA(124μl、0.712mmol)のDMF(1ml)を反応混合物に添加した。3日目後に、この反応混合物を室温に冷却し、水(5ml)で希釈し、生成した沈殿物を濾過によって採取し、水(50ml)で洗浄した。この材料をDCM(20ml)に溶解し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜5%(0.7M NH3/MeOH溶液/DCM)によって精製して、透明な無色ガラス状物質として標記化合物(51mg、0.080mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1): 2.34分でm/z 629 (M+H)+。
ステップ5:N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソピロリジン−l−イル)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(25mg、0.045mmol、純度96%)を、反応混合物を18時間攪拌した以外は実施例1のステップ7と基本的に同じ手順を使用して、水(0.5ml)中における上記のステップ4由来の生成物(36mg、0.056mmol、純度99%)と90%(v/v)TFAとの反応から、オフホワイト固体として単離した。LCMS(方法2):1.98分でm/z 529 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.23 (s, 1H), 8.76 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.14 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.48 (dd, J=5.0, 2.9 Hz, 1H), 7.43 (dd, J=3.0, 1.3 Hz, 1H), 7.35 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.26 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.75 (dd, J=4.9, 1.3 Hz, 1H), 3.72 (tt, J=12.0, 4.1 Hz, 1H), 3.28−3.27 (m, 2H), 2.38−2.32 (m, 2H), 2.27 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.21−2.17 (m, 2H), 2.11−1.40 (m, 13H), 1.17−1.08 (m, 2H)。
実施例49:N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−イソプロピルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−(イソプロピルアミノ)シクロヘキシル)アセテート:エチル2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)アセテート塩酸塩(500mg、2.26mmol)、酢酸(387μl、6.77mmol)、アセトン(1.66ml、22.6mmol)及び活性化モレキュラシーブを含む1,2−ジクロロエタン(5ml)の混合物を室温で1時間攪拌した。得られた混合物をナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(1.43g、6.77mmol)で処理し、室温で18時間攪拌した。この混合物を水(10ml)及びK2CO3(2g)で処理し、室温で1時間攪拌した。この混合物を相分離カートリッジを介して濾過し、有機相を真空濃縮して、淡黄色油を得た。この材料をEtOH中のSCXのカラムにロードした。カラムをEtOHで洗浄し、次いで、生成物を2MアンモニアのEtOH溶液で溶出した。溶媒を真空中で除去して、透明な無色油として標記化合物(526mg、2.20mmol、純度95%)を得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム−d) δ 4.12 (q, J=7.1 Hz, 2H), 2.96 (hept, J=6.3 Hz, 1H), 2.52−2.41 (m, 1H), 2.17 (d, J=6.6 Hz, 2H), 1.97−1.88 (m, 2H), 1.82−1.70 (m, 3H), 1.25 (t, J=7.1 Hz, 3H), 1.12−0.96 (m, 10H)。
ステップ2:エチル2−(trans−4−(N−イソプロピルアセトアミド)シクロヘキシル)アセテート:標記化合物(310mg)を、18時間後にさらなる無水酢酸(109μl、1.15mmol)及びDIPEA(402μl、2.30mmol)を添加し、24時間撹拌を継続してから後処理した以外は、実施例1のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、THF(3ml)における上記のステップ1由来の生成物(238mg、0.998mmol、純度95%)、無水酢酸(109μl、1.15mmol)及びDIPEA(402μl、2.30mmol)の反応から、透明な無色油として単離した。
ステップ3:2−(trans−4−(N−イソプロピルアセトアミド)シクロヘキシル)酢酸:標記化合物(286mg)を、18時間後に反応を後処理した以外は実施例48のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、THF(5ml)及びMeOH(1ml)における上記のステップ2由来の生成物(310mg)と2M LiOH(aq)(400μl、0.801mmol)との反応から、粘着性の白色固体として単離した。分析せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ4:tert−ブチル(1−(4−(5−(2−(trans−4−(N−イソプロピルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(50mg)を、反応混合物を4日間加熱した以外は実施例17のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DMF(3ml)中における上記のステップ3由来の生成物(58.1mg)、DIPEA(84μl、0.481mmol)、HATU(92mg、0.241mmol)及び中間体8(50mg、0.120mmol)の反応から、薄いピンク色のガラス状物質として単離した。LCMS(方法1):2.53分でm/z 639 (M+H)+。
ステップ5:N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−イソプロピルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(22mg、0.040mmol、純度99%)を、反応混合物を室温で2時間攪拌した以外は実施例1のステップ7と基本的に同じ手順を使用して、水(0.5ml)中における上記のステップ4由来の生成物(50mg)と90%(v/v)TFAとの反応から、透明な無色ガラス状物質として単離した。後処理後、分取HPLC(Waters FractionLynx、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、20〜50%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって生成物を精製した。LCMS(方法2):2.15分でm/z 539.0 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (5:4の比の2種の回転異性体) δ 10.26 (s, 1H, メジャー), 10.23 (s, 1H, マイナー), 8.79 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.11−8.09 (m, 1H), 7.38−7.25 (m,5H), 7.25−7.15 (m, 4H), 3.99−3.86 (m, 1H, マイナー), 3.53−3.38 (m, 1H, メジャー), 3.02 (br s, 2H, メジャー), 2.42−2.20 (m, 4H及び2H マイナー), 2.18−1.88 (m, 8H), 1.85−1.50 (m, 6H), 1.41−1.38 (m, 1H), 1.26 (d, J=6.7 Hz, 3H), 1.17−1.07 (m,5H)。
実施例50:(S)−N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(1−(シクロプロピルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−2−フルオロアセトアミド
ステップ1:(S)−ベンジル4−(2−(4−イソプロピル−5,5−ジメチル−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−2−オキソエチル)ピペリジン−1−カルボキシレート:2−(1−((ベンジルオキシ)カルボニル)ピペリジン−4−イル)酢酸(2.01g、7.25mmol)のDCM攪拌溶液(50ml)を塩化オキサリル(0.698ml、7.98mmol)で処理した。得られた混合物を1時間加熱還流し、次いで真空濃縮した。この粗製酸塩化物をDCM(20ml)に溶解した。別の容器で、(S)−4−イソプロピル−5,5−ジメチルオキサゾリジン−2−オン(1.14g、7.25mmol)のDCM攪拌溶液(20ml)を−78℃に冷却し、n−ブチルリチウム(2.95ml、7.98mmol、ヘキサン中に2.7M)を滴下して処理した。得られた溶液を0〜5℃に温めて、この温度で30分間維持した。この反応混合物を−78℃に冷却し、酸塩化物溶液を滴下して処理した。得られた混合物を−78℃で1時間攪拌し、次いで、室温に温め、16時間攪拌した。次いで、この混合物を飽和NH4Cl(aq)(50ml)でクエンチし、相を分け、分離した。水性相をEtOAc(2×10ml)で抽出し、混合した有機相をNa2SO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(80gカートリッジ、0〜40%EtOAc/イソヘキサン)によって精製し、適切な画分をMeOH中で混合し、真空濃縮して、透明な流動性油として標記化合物(2.23g、4.55mmol、純度85%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.42−7.26 (m,5H),5.07 (s, 2H), 4.14 (d, J=2.9 Hz, 1H), 4.04−3.94 (m, 2H), 2.91 (dd, J=16.1, 6.7 Hz, 1H), 2.82 (br s, 2H), 2.74 (dd, J=16.1, 6.8 Hz, 1H), 2.12 (pd, J=6.9, 3.0 Hz, 1H), 2.03−1.90 (m, 1H), 1.76−1.61 (m, 2H), 1.45 (s, 3H), 1.34 (s, 3H), 1.18−1.04 (m, 2H), 0.93 (d, J=7.0 Hz, 3H), 0.84 (d, J=6.8 Hz, 3H)。この化合物は7%w/wの残留EtOAc、4%w/wの残留DCM及び2%w/wの残留MeOHを含んでいた。さらに乾燥させることなく、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:ベンジル4−((S)−1−フルオロ−2−((S)−4−イソプロピル−5,5−ジメチル−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−2−オキソエチル)ピペリジン−1−カルボキシレート:上記のステップ1由来の生成物(2.23g、5.35mmol)のDCM溶液(60ml)を0〜5℃に冷却し、塩化チタン(IV)(0.886ml、8.03mmol)を滴下して処理した。得られた混合物を5分間攪拌し、次いで、Et3N(1.49ml、10.7mmol)で処理した。温度を0〜5℃に維持しながら得られた混合物をさらに30分間攪拌し、次いで、N−フルオロ−N−(フェニルスルホニル)ベンゼンスルホンアミド(3.38g、10.7mmol)を一度に添加した。この混合物を室温で3時間攪拌し、次いで、シリカゲルのパッドを通過させ、DCM(30ml)及びEtOAc(60ml)ですすいだ。混合した濾液を真空濃縮し、残留物をEtOAc(40ml)中に希釈し、飽和NaHCO3(aq)(40ml)で洗浄した。水性相をEtOAc(2×20ml)で抽出し、混合した有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(24gカートリッジ、0〜35%EtOAc/イソヘキサン)によって部分的に精製して、標記化合物(3.00g)を得た。さらに精製することなく、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ3:(S)−2−(1−(シクロプロピルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−2−フルオロ酢酸:上記のステップ2由来の生成物(3.00g)を、N2雰囲気下で、パラジウム(1.47g、炭素上に5%w/w、タイプ87Lペースト)のEtOH懸濁液に添加した。容器をH2でパージし、この反応混合物をH2雰囲気下で16時間攪拌した。反応物をCelite(登録商標)のバッドを介して濾過し、50%v/vのMeOHのDCM溶液(20ml)ですすぎ、次いで、MeOH(20ml)ですすいだ。混合した濾液を真空濃縮し、残留物をMeOH中のSCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、次いで、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶媒を真空中で除去して、黄色油(1.14g)を得た。この材料の一部(300mg)をDCM(10ml)中でジメチルアミノピリジン(12mg、0.100mmol)及びDIPEA(349μl、2.00mmol)と混合し、シクロプロパンスルホニルクロリド(131μl、1.30mmol)を滴下して処理した。得られた混合物を室温で16時間攪拌した。この混合物をDCM(10ml)で希釈し、飽和NaHCO3(aq)(20ml)及びブライン(20ml)で連続して洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)によって部分的に精製して、淡黄色油(130mg)を得た。この材料を30%w/wのH2O2(aq)(0.6ml、5.87mmol)を含むTHF(3ml)及び水(1ml)と混合し、0〜5℃に冷却し、LiOH(12mg、0.482mmol)で処理した。得られた混合物をこの温度で5分間攪拌し、次いで、室温に温め、90分間攪拌した。この反応物を2M NaOH(aq)(5ml)とEtOAc(10ml)に分けた。有機相を2M NaOH(aq)(5ml)で抽出し、混合した水性相を1M HCl(aq)で酸性化し、次いで、EtOAc(3×10ml)で抽出した。混合した抽出物をNa2SO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、標記化合物(93mg、0.333mmol、純度95%)を得た。LCMS(方法1):1.63分でm/z 266 (M+H)+, 264 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 13.30 (s, 1H), 4.93 (dd, J=48.7, 4.0 Hz, 1H), 3.72−3.60 (m, 2H), 2.93−2.75 (m, 2H), 2.61−2.52 (m, 1H), 2.11−1.89 (m, 1H), 1.84−1.71 (m, 1H), 1.69−1.55 (m, 1H), 1.42 (qd, J=12.3, 4.1 Hz, 2H), 1.02−0.83 (m, 4H)。
ステップ4:(S)−tert−ブチル(1−(4−(5−(2−(1−(シクロプロピルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−2−フルオロアセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:上記のステップ3由来の生成物(46mg、0.164mmol、純度95%)を、THF(4ml)中で中間体8(60mg、0.144mmol)及びEt3N(0.110ml、0.788mmol)と混合し、HATU(0.180g、0.473mmol)で処理した。得られた混合物を50℃で16時間加熱した。この混合物をシリカ上で直接真空濃縮し、カラムクロマトグラフィー(4gカートリッジ、0〜75%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、淡黄色固体として標記化合物(90mg、0.129mmol、純度95%)を得た。LCMS(方法1):2.92分でm/z 663 (M+H)+。
ステップ5:(S)−N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(1−(シクロプロピルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−2−フルオロアセトアミド:上記のステップ4由来の生成物(90mg、0.129mmol、純度95%)のDCM溶液(5ml)をTFA(0.418ml)で処理し、得られた混合物を室温で16時間攪拌した。この反応混合物を真空濃縮し、MeOH中のSCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、次いで、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶媒を真空中で除去し、残留物をDCM(2ml)に溶解し、Et2O(10ml)で希釈した。得られた懸濁液を濾過し、濾液をDCM(5ml)で希釈し、飽和NaHCO3(aq)(10ml)とともに1時間攪拌した。得られた混合物を相分離カートリッジを介して濾過し、有機相を真空濃縮して、白色固体として標記化合物(22mg、0.034mmol、純度87%)を得た。LCMS(方法1):1.52分でm/z 563 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.57 (s, 1H), 8.99 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.22 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.47−7.20 (m, 9H),5.13 (dd, J=48.5, 4.4 Hz, 1H), 3.82−3.66 (m, 2H), 3.01−2.81 (m, 2H), 2.69−2.59 (m, 1H), 2.45−2.32 (m, 2H), 2.30−1.95 (m, 6H), 1.95−1.76 (m, 2H), 1.76−1.44 (m, 3H), 1.10−0.92 (m, 4H)。この化合物は6%w/wのテトラメチル尿素及び7%w/wの残留DCMを含んでいた。
実施例51:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(イソプロピル)カルバメート
ステップ1:tert−ブチル(1−(4−(5−(2−(trans−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(429mg)を、反応混合物を室温で18時間攪拌し、次いで50℃で2日間で加熱した以外は、実施例17のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DMF(5ml)中における2−(trans−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)シクロヘキシル)酢酸(358mg、1.23mmol)、DIPEA(429μl、2.46mmol)、HATU(467mg、1.23mmol)及び中間体8(340mg、0.818mmol)の反応から、淡黄色のガラス状物質として単離した。分析せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ2:tert−ブチル(1−(4−(5−(2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:N2雰囲気下の上記のステップ1由来の生成物(429mg)のEtOH(50ml)及びTHF(50ml)の溶液を、パラジウム(663mg、炭素上に10%w/w、タイプ39ペースト)で処理した。次いで、容器をH2でパージし、この反応混合物をH2雰囲気下で18時間室温で攪拌した。容器をN2でパージし、この反応混合物をCelite(登録商標)を介して濾過し、MeOH(50ml)で洗浄し、真空濃縮して、淡黄色のガラス状物質として標記化合物(208mg、0.349mmol、純度93%)を得た。LCMS(方法1):1.74分でm/z 555 (M+H)+。
ステップ3:tert−ブチル(1−(4−(5−(2−(trans−4−(イソプロピルアミノ)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(82mg、0.136mmol、純度99%)を、反応混合物からモレキュラシーブを省き、且つ後処理後に材料をSCXにロードしなかったが、代わりにカラムクロマトグラフィー(24gカートリッジ、0〜10%(0.7M NH3/MeOH溶液/DCM)によって精製した以外は、実施例49のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、ジクロロエタン(5ml)中の上記のステップ2由来の生成物(208mg、0.349mmol、純度93%)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(238mg、1.125mmol)、アセトン(275μl、3.75mmol)及び酢酸(64.4μl、1.13mmol)の反応から、透明な無色ガラス状物質として単離した。LCMS(方法1):1.78分でm/z 597 (M+H)+。
ステップ4:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(イソプロピル)カルバメート:上記のステップ3由来の生成物(40mg、0.066mmol、純度99%)を含むTHF(1ml)の混合物をDIPEA(70.2μl、0.402mmol)及びメチルクロロホルメート(15.6μl、0.201mmol)で処理し、得られた混合物を室温で18時間攪拌した。さらなるDIPEA(70.2μl、0.402mmol)及びメチルクロロホルメート(15.6μl、0.201mmol)を添加し、この混合物を50℃で24時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(10ml)で希釈し、飽和NaHCO3(aq)(5ml)で洗浄した。相を分離し、有機相を相分離カートリッジを介して濾過して、薄いオレンジ色の油を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜5%(0.7M NH3/MeOH溶液/DCM)によって精製して、透明な無色ガラス状物質として標記化合物(27mg、0.041mmol)を得た。HPLC(方法1):RT 2.84分。
ステップ5:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(イソプロピル)カルバメート:標記化合物(17mg、0.030mmol、純度99%)を、反応混合物を2時間攪拌した以外は実施例1のステップ7と基本的に同じ手順を使用して、水(0.5ml)中における上記のステップ4由来の生成物(27mg、0.041mmol)と90%(v/v)TFAとの反応から、透明な無色ガラス状物質として単離した。LCMS(方法2):2.42分でm/z 555 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.23 (s, 1H), 8.79 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.09 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.37−7.26 (m,5H), 7.25−7.16 (m, 4H), 3.86−3.81 (m, 1H), 3.56 (s, 3H), 3.53−3.38 (m, 1H), 2.39−2.20 (m, 4H), 2.16−1.91 (m,5H), 1.89−1.68 (m,5H), 1.65−1.58 (m, 1H), 1.56−1.51 (m, 2H), 1.15−1.07 (m, 8H)。
実施例52:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−1−フルオロ−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート
ステップ1:ベンジルメチル(trans−4−(2−オキソ−2−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)エチル)シクロヘキシル)カルバメート:標記化合物(50mg、0.131mmol、純度98%)を、実施例50のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、実施例4のステップ1由来の生成物(193mg、0.619mmol、純度98%)、塩化オキサリル(66μl、0.758mmol)、n−ブチルリチウム(234μl、0.633mmol、ヘキサン中に2.7M)及びオキサゾリジン−2−オン(46mg、0.528mmol)の反応から、透明なゴム状物質として単離した。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.43−7.26 (m,5H),5.07 (s, 2H), 4.43−4.27 (m, 2H), 3.93−3.73 (m, 3H), 2.73 (s, 3H), 2.72 (d, J=6.6 Hz, 2H), 1.84−1.65 (m, 2H), 1.65−1.42 (m,5H), 1.14−0.98 (m, 2H)。この反応をより大きなスケールで繰り返して、さらなる標記化合物(64mg)を得た。この材料を混合し、後続の反応で直接使用した。
ステップ2:ベンジル(trans−4−(1−フルオロ−2−オキソ−2−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)エチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:標記化合物(50mg)を、実施例50のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、DCM(10ml)中における上記のステップ1由来の生成物(114mg、0.304mmol)、塩化チタン(IV)(50μl、0.457mmol)、Et3N(85μl、0.609mmol)及びN−フルオロ−N−(フェニルスルホニル)ベンゼンスルホンアミド(192mg、0.609mmol)の反応から、透明な油として単離した。分析せずに、この材料を次のステップで直接使用した。
ステップ3:2−(trans−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)−2−フルオロ酢酸:上記のステップ2由来の生成物(50mg)及び過酸化水素(0.195ml、1.91mmol)のTHF(3ml)及び水(1ml)の溶液を0〜5℃に冷却し、LiOH(4.58mg、0.191mmol)で処理した。得られた混合物をこの温度で5分間攪拌し、次いで、室温に温め、90分間攪拌した。この反応物を2M NaOH(aq)(5ml)とEtOAc(10ml)に分けた。有機相を2M NaOH(aq)(5ml)で抽出し、混合した水性相を1M HCl(aq)で酸性化し、次いで、EtOAc(3×10ml)で抽出した。混合した有機相をNa2SO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、無色油として標記化合物(33mg)を得た。分析せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ4:ベンジル(trans−4−(2−((6−(4−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−1−フルオロ−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:上記のステップ3由来の生成物(33mg)、Et3N(65μl、0.464mmol)及び中間体8(39mg、0.093mmol)のTHF溶液(8ml)をHATU(106mg、0.278mmol)で処理し、得られた混合物を50℃で16時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO3(aq)(10ml)で希釈し、EtOAc(2×20ml)で抽出した。混合した抽出物をNa2SO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(4gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、白色固体として標記化合物(46mg、0.061mmol、純度95%)を得た。LCMS(方法1):2.99分でm/z 721 (M+H)+。
ステップ5:tert−ブチル(1−(4−(5−(2−フルオロ−2−(trans−4−(メチルアミノ)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:上記のステップ4由来の生成物(46mg、0.061mmol、純度95%)を、N2雰囲気下でパラジウム(6.8mg、炭素上に10%w/w、タイプ39ペースト)のEtOH(10ml)及び酢酸(2滴)の懸濁液に添加した。容器をH2でパージし、この反応混合物をH2雰囲気下で16時間攪拌した。反応物をCelite(登録商標)のバッドを介して濾過し、MeOH(10ml)ですすいだ。濾液を真空濃縮し、残留物をMeOH中のSCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、次いで、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶媒を真空中で除去して、標記化合物を(30mg)得た。分析せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ6:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−1−フルオロ−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:上記のステップ5由来の生成物(30mg)を含むTHF(5ml)の混合物をDIPEA(53.6μl、0.307mmol)及びメチルクロロホルメート(11.9μl、0.153mmol)で処理し、得られた混合物を室温で32時間攪拌した。この混合物を真空濃縮し、残留物をDCM(5ml)と飽和NaHCO3(aq)(5ml)に分けた。相分離カートリッジを介して相を濾過し、有機相を真空濃縮した。残留物をDCM(3ml)に溶解し、TFA(153μl、1.99mmol)で処理した。得られた混合物を室温で4時間攪拌した。この反応混合物を真空濃縮し、残留物を分取HPLC(Waters FractionLynx、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、35〜65%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム溶液)によって精製して、白色固体として標記化合物(3mg、5.45μmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):1.64分でm/z 545 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.45 (s, 1H), 8.93 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.16 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.41−7.27 (m,5H), 7.27−7.15 (m, 4H), 4.98 (dd, J=48.7, 4.3 Hz, 1H), 3.91−3.67 (m, 1H), 3.58 (s, 3H), 2.71 (s, 3H), 2.39−2.26 (m, 2H), 2.13−1.72 (m, 8H), 1.69−1.22 (m, 7H)。
実施例53:N−(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)−3−フルオロフェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド
ステップ1:ベンジル(trans−4−(2−((6−(4−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン−2−イル)−3−フルオロフェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:標記化合物(101mg、0.134mmol、純度94%)を、反応混合物を室温で攪拌した以外は実施例4のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、EtOAc(3ml)における中間体19(140mg、0.332mmol)、実施例4のステップ1由来の生成物(152mg、0.498mmol)、Et3N(278μl、1.99mmol)及びT3P(0.587ml、0.996mmol、EtOAc中に50%w/w)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):2.96分でm/z 709 (M+H)+。
ステップ2:tert−ブチル(2−(2−フルオロ−4−(5−(2−(trans−4−(メチルアミノ)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:上記のステップ1由来の生成物(100mg、0.133mmol、純度94%)のMeOH溶液(10ml)を、ThalesNano H−cube(登録商標)フロー反応器(10%Pd/C、30×4mmのカートリッジ、完全水素モード、50℃、流速1ml/分)において水素化した。溶媒を真空中で除去して、白色固体として標記化合物(77mg)を得た。分析せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ3:tert−ブチル(2−(2−フルオロ−4−(5−(2−(trans−4−(N−メチルシクロプロパンカルボキシアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(11mg、0.017mmol、純度97%)を、反応混合物を室温で攪拌した以外は実施例4のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、EtOAc(1.5ml)中における上記のステップ2由来の生成物(36mg)、シクロプロパンカルボン酸(4.8μl、0.060mmol)由来の生成物、Et3N(45.6μl、0.327mmol)及びT3P(96μl、0.163mmol、EtOAc中に50%w/w)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):2.57分でm/z 643 (M+H)+。
ステップ4:N−(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)−3−フルオロフェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド:標記化合物(8.5mg、0.015mmol、純度98%)を、実施例31のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、DCM(3ml)中における上記のステップ3由来の生成物(11mg、0.017mmol、純度97%)とTFA(0.5ml)との反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.55分でm/z 543 (M+H)+。1H NMR (2:1の比の2種の回転異性体) (400MHz, DMSO−d6) δ 10.30 (s, 1H), 8.81 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.11 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.46−7.30 (m, 4H), 7.29−7.15 (m, 2H), 7.09−6.92 (m, 2H), 4.34−4.15 (m, 1H, メジャー), 4.11−3.90 (m, 1H, マイナー), 2.96 (s, 3H, メジャー), 2.70 (s, 3H, マイナー), 2.37−2.20 (m, 2H), 2.06−1.58 (m, 4H), 1.56−1.32 (m, 8H), 1.34−1.00 (m, 4H), 0.78−0.60 (m, 4H)。
実施例54:メチル(trans−4−(1−((6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート
ステップ1:エチル2−(trans−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)プロパノエート:実施例1のステップ2由来の生成物(337mg、1.01mmol)のTHF溶液(10ml)を−78℃に冷却し、LiHMDS(1.11ml、1.11mmol、THF中に1M)で処理し、この温度で15分間攪拌した。この混合物をヨードメタン(139μl、2.22mmol)で処理し、室温で18時間温め、攪拌した。この反応混合物を飽和NH4Cl(aq)(10ml)でクエンチし、EtOAc(10ml)で抽出した。この抽出物を真空濃縮して、淡黄色油を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜40%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、透明な無色油として標記化合物(172mg、0.436mmol、純度88%)を得た。LCMS(方法1):2.70分でm/z 348 (M+H)+。
ステップ2:2−(trans−4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)プロパン酸:上記のステップ1由来の生成物(172mg、0.436mmol、純度88%)を含むTHF(5ml)及びMeOH(1ml)の混合物を2M LiOH(aq)(495μl、0.990mmol)で処理し、得られた混合物を50℃で6日間加熱し、この間に、反応混合物が濃縮乾固した。残留物を1M HCl(aq)で酸性化し、得られた白色沈殿物を濾過によって採取し、Et2Oで洗浄し、真空乾燥して、粘着性の白色固体として標記化合物(121mg、0.352mmol、純度93%)を得た。LCMS(方法1):2.21分でm/z 320 (M+H)+。
ステップ3:ベンジル(trans−4−(1−((6−(4−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:標記化合物(33mg、0.041mmol、純度90%)を、実施例17のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DMF(5ml)中における上記のステップ2由来の生成物(57.6mg、0.167mmol、純度93%)、DIPEA(63μl、0.361mmol)、HATU(68.6mg、0.180mmol)及び中間体8(50mg、0.120mmol)の反応から、透明な無色ガラス状物質として単離した。HPLC(方法1):RT 2.94分。
ステップ4:tert−ブチル(1−(4−(5−(2−(trans−4−(メチルアミノ)シクロヘキシル)プロパンアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(24mg、0.037mmol、純度89%)を、実施例51のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、EtOH(50ml)及びTHF(50ml)中のパラジウム(44.1mg、炭素上に10%w/w、タイプ39ペースト)を使用して、上記のステップ3由来の生成物(33mg、0.041mmol、純度90%)の水素化から暗褐色ガラス状物質として単離した。LCMS(方法1):1.80分でm/z 583 (M+H)+。
ステップ5:メチル(trans−4−(1−((6−(4−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:上記のステップ4由来の生成物(24mg、0.037mmol、純度89%)を含むTHF(2ml)の混合物をDIPEA(43.2μl、0.247mmol)及びメチルクロロホルメート(9.57μl、0.124mmol)で処理し、得られた混合物を室温で18時間攪拌した。この反応混合物を飽和NH4Cl(aq)(5ml)でクエンチし、EtOAc(3×10ml)で抽出した。混合した抽出物をブライン(20ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、淡褐色ガラス状物質として標記化合物(22mg、0.029mmol、純度84%)を得た。HPLC(方法1):RT 2.67分。
ステップ6:メチル(trans−4−(1−((6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:標記化合物(8mg、0.015mmol、純度99%)を、反応混合物を2時間攪拌した以外は実施例1のステップ7と基本的に同じ手順を使用して、水(0.5ml)中における上記のステップ5由来の生成物(22mg、0.029mmol、純度84%)と90%(v/v)TFAとの反応から、透明な無色ガラス状物質として単離した。後処理後、生成物を分取HPLC(Waters FractionLynx、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、35〜65%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製した。LCMS(方法2):2.27分でm/z 541 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.20 (s, 1H), 8.81 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.12 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.38−7.27 (m,5H), 7.25−7.18 (m, 4H), 3.89−3.63 (m, 1H), 3.57 (s, 3H), 2.69 (s, 3H), 2.37−2.25 (m, 3H), 2.11−1.86 (m, 6H), 1.73−1.69 (m, 1H), 1.67−1.41 (m, 6H), 1.22−1.15 (m, 1H), 1.10 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.05−1.01 (m, 1H)。
実施例55:trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)−N,N−ジメチルシクロヘキサンカルボキサミド
ステップ1:2−(trans−4−(メトキシカルボニル)シクロヘキシル)酢酸:trans−4−(メトキシカルボニル)シクロヘキサンカルボン酸(5.12g、27.5mmol)及び塩化オキサリル(2.89ml、33.0mmol)のDCM溶液(20ml)をDMF(2滴)で処理し、得られた混合物を2時間加熱還流した。この反応混合物を真空濃縮し、THF(20ml)で希釈し、(トリメチルシリル)ジアゾメタン(41.2ml、82mmol、ヘキサン中2M)を滴下して処理した。得られた混合物を暗所で3時間攪拌し、次いで、泡立ちが止まるまでAcOHでクエンチした。この混合物を水(30ml)で希釈し、DCM(2×20ml)で抽出した。抽出物をNa2SO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をTHF及び水(9:1)の混合物に溶解し、0〜5℃に冷却し、トリフルオロ酢酸銀(0.778g、3.30mmol)及びEt3N(11.5ml、82mmol)で処理した。得られた混合物を室温で32時間攪拌した。この混合物を1M NaOH(aq)(60ml)で希釈し、EtOAc(2×50ml)で洗浄した。水性相をHCl(aq)で酸性化し、EtOAc(2×50ml)で抽出した。混合した抽出物をNa2SO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、流動性の褐色油として標記化合物(3.87g)を得、これは静置の際に凝固した。分析せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ2:trans−メチル4−(2−((6−(4−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキサンカルボキシレート:標記化合物(316mg、0.469mmol、純度87%)を、反応混合物を室温で16時間攪拌し、次いで後処理した以外は、実施例1のステップ6と基本的に同じ手順を使用して、THF(20ml)中における中間体2(350mg、0.867mmol)、上記のステップ1由来の生成物(261mg)、Et3N(604μl、4.34mmol)及びHATU(989mg、2.60mmol)の反応から、オレンジ色の粘性油として単離した。LCMS(方法1): 2.55分でm/z 586 (M+H)+。この化合物は13%(UVによる)の残留中間体2を含んでいた。さらに精製することなく、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ3:trans−4−(2−((6−(4−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキサンカルボン酸:上記のステップ1由来の生成物(316mg、0.469mmol、純度87%)のTHF(8ml)、水(4ml)及びMeOH(4ml)の溶液をLiOH(19mg、0.809mmol)で処理し、得られた混合物を室温で16時間攪拌した。この混合物を2M NaOH(aq)(5ml)で希釈し、EtOAc(2×10ml)で抽出した。混合した抽出物を真空濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜10%MeOH/DCM)によって精製して、黄褐色固体として標記化合物(120mg、0.204mmol、純度97%)を得た。LCMS(方法1):2.24分でm/z 572 (M+H)+。
ステップ4:tert−ブチル(2−(4−(5−(2−(trans−4−(ジメチルカルバモイル)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:上記のステップ3由来の生成物(50mg、0.084mmol、純度97%)、Et3N(0.110ml、0.787mmol)及びジメチルアミン塩酸塩(21mg、0.262mmol)のTHF溶液(6ml)をHATU(0.100g、0.262mmol)で処理し、得られた混合物を16時間攪拌した。この混合物を真空濃縮し、残留物をDCM(5ml)と飽和NaHCO3(aq)(5ml)に分け、相分離カートリッジを介して濾過した。有機相を真空濃縮して、標記化合物(70mg)を得た。分析せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ5:trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)−N,N−ジメチルシクロヘキサンカルボキサミド:上記のステップ4由来の生成物(70mg)のDCM溶液(3ml)をTFA(0.180ml、2.34mmol)で処理し、得られた混合物を室温で2時間攪拌した。この混合物を真空濃縮し、残留物を分取HPLC(Waters FractionLynx、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、5〜50%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム溶液)によって精製して、黄褐色固体として標記化合物(4mg、7.94μmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):1.33分でm/z 499 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.23 (s, 1H), 8.79 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.11 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.42−7.26 (m,5H), 7.26−7.13 (m, 4H), 3.00 (s, 3H), 2.79 (s, 3H), 2.60−2.52 (m, 1H), 2.27 (d, J=6.5 Hz, 2H), 2.00 (br s, 2H), 1.84−1.61 (m,5H), 1.45−1.22 (m, 8H), 1.18−1.00 (m, 2H)。
実施例56:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート
ステップ1:エチル2−(trans−4−((メトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)アセテート:エチル2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)アセテート塩酸塩(2.00g、9.02mmol)及びDIPEA(9.45ml、54.1mmol)を含むDCM(25ml)の混合物をメチルクロロホルメート(2.10ml、27.1mmol)で処理し、得られた溶液を室温で一晩攪拌した。この反応混合物を飽和NH4Cl(aq)(100ml)でクエンチし、相を分離し、水性相をDCM(2×50ml)で抽出した。混合した有機相をブライン(100ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜20%MeOH/DCM)によって精製して、オフホワイト固体として標記化合物(1.97g、7.85mmol、純度97%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.00 (d, J=8.0 Hz, 1H), 4.05 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.51 (s, 3H), 3.25−3.13 (m, 1H), 2.17 (d, J=7.0 Hz, 2H), 1.86−1.48 (m,5H), 1.23−0.91 (m, 7H)。
ステップ2:エチル2−(trans−4−((メトキシカルボニル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)アセテート:上記のステップ1由来の生成物(1.97g、7.85mmol、純度97%)のTHF溶液(20ml)を0℃に冷却し、水素化ナトリウム(453mg、11.3mmol、ミネラルオイル中に60%w/w)で処理し、次いで15分間攪拌した。次いで、この混合物をヨードメタン(1.01ml、16.2mmol)で処理し、室温で一晩攪拌した。この反応混合物を飽和NH4Cl(aq)(100ml)でクエンチし、EtOAc(3×100ml)で抽出した。混合した抽出物をブライン(100ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、薄いオレンジ色の油として標記化合物(1.99g、7.50mmol、純度97%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 4.05 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.85−3.67 (m, 1H), 3.58 (s, 3H), 2.70 (s, 3H), 2.18 (d, J=7.0 Hz, 2H), 1.79−1.43 (m, 7H), 1.18 (t, J=7.1 Hz, 3H), 1.14−0.99 (m, 2H)。
ステップ3:2−(trans−4−((メトキシカルボニル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)酢酸:標記化合物(1.7g、6.67mmol、純度90%)を、実施例26のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、THF(10ml)、水(10ml)及びMeOH(5ml)中における上記のステップ2の生成物(1.99g、7.50mmol、純度97%)とLiOH(372mg、15.5mmol)の反応から、単離した。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 3.76 (br s, 1H), 3.58 (s, 3H), 2.70 (s, 3H), 2.10 (d, J=7.0 Hz, 2H), 1.84−1.69 (m, 2H), 1.67−1.39 (m, 4H), 1.30−1.12 (m, 2H), 1.11−0.97 (m, 2H)。この化合物は5%w/wの残留EtOAcを含んでいた。さらに乾燥させることなく、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ4:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:上記のステップ3由来の生成物(42.5mg、0.167mmol、純度90%)及びHATU(106mg、0.278mmol)のDMF攪拌溶液(5ml)をDIPEA(0.113ml、0.649mmol)で処理し、得られた混合物を室温で30分間攪拌した。実施例30のステップ1由来の生成物(50mg)を添加し、得られた混合物を50℃で一晩加熱した。この混合物を飽和NaHCO3(aq)(100ml)で希釈し、EtOAc(3×50ml)で抽出した。混合した抽出物を水(3×50ml)及びブライン(50ml)で連続して洗浄し、次いで、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をDCM(2ml)に溶解し、TFA(1ml)で処理した。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、次いで真空濃縮した。残留TFAを除去するために、残留物をトルエン(20ml)に3回再懸濁し、真空濃縮した。残留物を分取HPLC(Varian PrepStar、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、20〜40%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))、それに続くカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜10%MeOH/DCM)によって精製して、白色固体として標記化合物(11mg、0.021mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):1.57分でm/z 516 (M+H)+,514 (M−H)−。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 8.51 (s, 1H), 7.54−7.22 (m, 9H), 4.01−3.84 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 2.81 (s, 3H), 2.46 (d, J=7.0 Hz, 2H), 2.02−1.81 (m, 3H), 1.80−1.57 (m, 4H), 1.51 (s, 6H), 1.39−1.16 (m, 2H)。
実施例57:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(trans−1−(4−(6−アミノ−4−フェニルピリダジン−3−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:標記化合物(272mg、0.579mmol、純度95%)を、後処理後、生成物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜20%MeOH/DCM)によって精製した以外は、中間体3のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(5ml)中における6−クロロ−5−フェニルピリダジン−3−アミン(217mg、1.05mmol、US2008/0045536に従って調製した)、tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート(500mg、1.05mmol、Org.Process Res.Dev.,2012,16,1069に従って調製した)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(122mg、0.105mmol)及び2M Na2CO3(aq)(1.19ml、2.37mmol)の反応から、オフホワイト固体として単離した。LCMS(方法1):1.40分でm/z 447 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.49 (s, 1H), 7.40−7.11 (m, 9H), 6.73 (s, 1H), 6.51 (s, 2H), 4.98 (s, 1H), 2.63−2.53 (m, 2H), 2.42−2.26 (m, 2H), 1.36 (s, 9H), 1.13 (s, 3H)。
ステップ2:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:実施例1のステップ5由来の生成物(47.8mg)及び上記のステップ1由来の生成物(50mg、0.106mmol、純度95%)のEtOAc攪拌溶液(3ml)をEt3N(78μl、0.560mmol)で処理し、室温で5分間攪拌した。T3P(0.198ml、0.336mmol、EtOAc中に50%w/w)を添加し、得られた混合物を40℃で45時間攪拌した。この反応混合物を飽和NaHCO3(aq)(100ml)で希釈し、EtOAc(3×50ml)で抽出した。混合した抽出物を水(3×50ml)及びブライン(50ml)で連続して洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をDCM(2ml)に溶解し、次いで、TFA(1ml)で処理した。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、次いで真空濃縮した。残留TFAを除去するために、残留物をトルエン(20ml)に3回再懸濁し、真空濃縮した。この粗生成物を分取HPLC(Gilson 215、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、20〜40%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製して、白色固体として標記化合物(19mg、0.035mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):1.26分でm/z 542 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (5:4の比の2種の回転異性体) δ 11.28 (s, 1H, マイナー), 11.27 (s, 1H, メジャー), 8.36 (s, 1H, マイナー), 8.35 (s, 1H, メジャー), 7.49−7.23 (m, 9H), 4.82 (s, 1H), 4.31−4.18 (m, 1H, メジャー), 3.61−3.50 (m, 1H, マイナー), 2.79 (s, 3H, メジャー), 2.67 (s, 3H, マイナー), 2.47−2.35 (m, 4H), 2.31−2.15 (m, 2H), 2.02 (s, 3H, マイナー), 1.96 (s, 3H, メジャー), 1.89−1.71 (m, 3H), 1.69−1.40 (m, 7H), 1.28−1.04 (m, 2H)。
実施例58:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド
標記化合物(21mg、0.038mmol)を、分取HPLCによる精製の代わりに残留物をSCXのカラムにロードした以外は実施例2のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、EtOAc(3ml)中における実施例42のステップ3由来の生成物(50.9mg)、実施例2のステップ1由来の生成物(50mg、0.106mmol、純度95%)、Et3N(78μl、0.560mmol)及びT3P(0.198ml、0.336mmol、EtOAc中に50%w/w)の反応から、白色固体として単離した。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出し、真空濃縮した。LCMS(方法1):1.25分でm/z 556 (M+H)+,554 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.27 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.46−7.22 (m, 9H), 4.80 (s, 1H), 4.23 (t, J=9.0 Hz, 2H), 3.54−3.42 (m, 3H), 2.46−2.31 (m, 4H), 2.24−2.10 (m, 2H), 1.94 (s, 1H), 1.89−1.61 (m, 4H), 1.59−1.37 (m,5H), 1.14 (m, 2H)。
実施例59:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート
標記化合物(29mg、0.052mmol)を、カラムクロマトグラフィーを行わなかった以外は実施例56のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DMF(5ml)中における実施例56のステップ3由来の生成物(51.3mg)、実施例2のステップ1由来の生成物(50mg、0.106mmol、純度95%)、HATU(63.9mg、0.168mmol)及びDIPEA(130μl、0.784mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.42分でm/z 558 (M+H)+,556 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.24 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.52−7.20 (m, 9H), 4.78 (s, 1H), 3.80 (br, 1H), 3.58 (s, 3H), 2.71 (s, 3H), 2.44−2.31 (m, 4H), 2.21−2.11 (m, 2H), 1.99 (s, 2H), 1.88−1.68 (m, 3H), 1.64−1.43 (m, 7H), 1.20−1.06 (m, 2H)。
実施例60:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート
ステップ1:tert−ブチル(1−(4−(6−アミノ−4−フェニルピリダジン−3−イル)フェニル)−3,3−ジフルオロシクロブチル)カルバメート:標記化合物(103mg、0.091mmol、純度40%)を、中間体3のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(5ml)中における6−クロロ−5−フェニルピリダジン−3−アミン(200mg、0.973mmol、US2008/0045536に従って調製した)、tert−ブチル(3,3−ジフルオロ−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート(500mg、1.22mmol、WO2009148916に従って調製した)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(112mg、0.097mmol)及び2M Na2CO3(aq)(1.09ml、2.19mmol)の反応から、黄色固体として単離した。LCMS(方法1):1.68分でm/z 453 (M+H)+, 451 (M−H)−。この材料は、55%w/wのトリフェニルホスフィンオキシド及び5%w/wの残留EtOAcを含んでいたが、さらに精製することなく後続の反応で使用した。
ステップ2:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:標記化合物(11mg、0.019mmol、純度99%)を、カラムクロマトグラフィーを行わなかった以外は実施例56のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DMF(5ml)中における実施例56のステップ3由来の生成物(50.2mg)、上記のステップ1由来の生成物(33mg、0.029mmol、純度40%)、HATU(83mg、0.219mmol)及びDIPEA(84μl、0.511mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.62分でm/z 564 (M+H)+,562 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.27 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.48−7.22 (m, 9H), 3.76 (br, 1H), 3.58 (s, 3H), 3.08−2.92 (m, 2H), 2.86−2.60 (m, 6H), 2.40 (d, J=6.7 Hz, 2H), 1.87−1.70 (m, 2H), 1.65−1.44 (m, 4H), 1.19−1.04 (m, 2H)。
実施例61:N−(6−(4−(1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド
標記化合物(4mg、7.12μmol、純度99%)を、カラムクロマトグラフィーを行わなかった以外は実施例56のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DMF(5ml)中における実施例42のステップ3由来の生成物(19.9mg)、実施例60のステップ1由来の生成物(33mg、0.029mmol、純度40%)、HATU(33mg、0.088mmol)及びDIPEA(36μl、0.204mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.45分でm/z 562 (M+H)+,560 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.27 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.48−7.21 (m, 9H), 4.24 (dd, J=9.0, 7.0 Hz, 2H), 3.59−3.40 (m, 3H), 3.07−2.93 (m, 2H), 2.82−2.67 (m, 2H), 2.41 (d, J=6.8 Hz, 2H), 1.92−1.65 (m,5H), 1.59−1.39 (m, 2H), 1.32−1.06 (m, 2H)。
実施例62:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(1−アミノシクロプロピル)−3−フルオロフェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート
ステップ1:1−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)シクロプロパンアミン:4−ブロモ−2−フルオロベンゾニトリル(2g、10.0mmol)をEt2O(60ml)に懸濁し、得られた混合物を−78℃に冷却した。チタン(IV)テトライソプロポキシド(3.22ml、11.0mmol)を滴加し、この反応混合物を5分間攪拌した。エチル臭化マグネシウム(7.33ml、22.0mmol)を滴加し、得られた反応混合物を−78℃で30分間攪拌した。この混合物を1時間にわたって室温に温め、次いで、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル(4.44ml、35.0mmol)を滴加した。撹拌を2時間継続し、次いでこの反応混合物を0℃に冷却し、1M HCl(aq)(30ml)でクエンチした。この混合物をEt2O(50ml)と10%NaOH(aq)(30ml)に分け、相を分離させた。水性相をEt2Oで抽出し、混合した有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をMeOH中のSCX(25g)のカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶媒を真空中で除去して、黄色油として標記化合物(1.76g、7.27mmol)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.44 (dd, J=10.4, 1.8 Hz, 1H), 7.39−7.29 (m, 2H), 2.30 (br s, 2H), 0.89−0.76 (m, 4H)。
ステップ2:tert−ブチル(1−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)シクロプロピル)カルバメート:標記化合物(1.56g、4.58mmol、純度97%)を、中間体2のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DCM(50ml)中における上記のステップ1由来の生成物(1.76g、7.27mmol)、Et3N(1.28ml、9.18mmol)及びBoc2O(1.75g、8.03mmol)の反応から、オフホワイト固体として単離した。LCMS(方法1):2.54分でm/z 274 (M+H−C4H8)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.69 (br s, 1H), 7.51−7.27 (m, 3H), 1.32 (s, 9H), 1.09−0.95 (m, 4H)。
ステップ3:tert−ブチル(1−(2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロプロピル)カルバメート:標記化合物(1.20g、2.86mmol、純度90%)を、中間体2のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、MeCN(30ml)中における上記のステップ1由来の生成物(1.56g、4.58mmol、純度97%)、ビス−(ピナコラート)ジボロン(1.66g、6.54mmol)、酢酸パラジウム(II)(61mg、0.273mmol)、XPhos(261mg、0.545mmol)及び酢酸カリウム(1.61g、16.4mmol)の反応から、粘着性の黄色固体として単離した。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.68 (s, 1H), 7.53−7.35 (m, 2H), 7.26 (d, J=11.2 Hz, 1H), 1.38−1.23 (m, 21H), 1.15−0.99 (m, 4H)。
ステップ4:tert−ブチル(1−(4−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)−2−フルオロフェニル)シクロプロピル)カルバメート:標記化合物(820mg、1.97mmol、純度98%)を、反応混合物を80℃で18時間加熱した以外は中間体1のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(40ml)中における2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(585mg、3.03mmol)、上記のステップ3由来の生成物(1.20g、2.86mmol、純度90%)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(350mg、0.303mmol)及び2M Na2CO3(aq)(3.41ml、6.82mmol)の反応から、オフホワイト固体として単離した。LCMS(方法1):2.60分でm/z 352 (M+H−C4H8)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 9.41 (d, J=2.3 Hz, 1H), 8.90 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.68−7.46 (m, 4H), 1.34 (s, 9H), 1.24−1.14 (m, 2H), 1.14−1.02 (m, 2H)。
ステップ5:tert−ブチル(1−(2−フルオロ−4−(5−ニトロ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロプロピル)カルバメート:標記化合物(703mg、1.55mmol)を、中間体1のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(25ml)中において一緒に反応させた、上記のステップ4由来の生成物(820mg、1.97mmol、純度98%)、4,4,5,5−テトラメチル−2−フェニル−1,3,2−ジオキサボロラン(513mg、2.51mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(232mg、0.201mmol)及び2M Na2CO3(aq)(2.26ml、4.52mmol)の反応から、オフホワイト固体として単離した。LCMS(方法1):2.77分でm/z 394 (M+H−C4H8)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (2:1の比の2種の回転異性体) δ 9.45 (d, J=2.5 Hz, 1H), 8.53 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.55−7.22 (m, 6H), 7.22−6.92 (m, 2H), 1.32 (br s, 9H, メジャー), 1.25 (br s, 9H, マイナー), 1.10 (br, 4H, マイナー), 1.03 (br, 4H, メジャー)。
ステップ6:tert−ブチル(1−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)−2−フルオロフェニル)シクロプロピル)カルバメート:標記化合物(568mg、1.34mmol、純度99%)を、反応混合物を18時間加熱した以外は中間体1のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、IPA(27ml)及び水(3ml)中における上記のステップ5の生成物(695mg、1.55mmol)、鉄粉(864mg、15.5mmol)及びNH4Cl(108mg、2.01mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.77分でm/z 420 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 8.03 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.37−7.25 (m, 3H), 7.23−7.09 (m, 3H), 6.99−6.73 (m, 3H),5.58 (s, 2H), 1.31 (s, 9H), 1.08−0.95 (m, 4H)。
ステップ7:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロプロピル)−3−フルオロフェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:上記のステップ6由来の生成物(50mg、0.118mmol、純度99%)、実施例56のステップ3由来の生成物(41.0mg)、DIPEA(62.5μl、0.358mmol)及びHATU(91mg、0.238mmol)を含むTHF(3ml)の混合物を50℃で18時間加熱した。さらなるHATU(46mg、0.119mmol)及びDIPEA(41.7μl、0.239mmol)を添加し、加熱を30時間継続した。この反応混合物を飽和NaHCO3(aq)(10ml)とEtOAc(15ml)に分け、相を分離させた。水性相をEtOAc(15ml)で抽出し、混合した有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(4gカートリッジ、50〜90%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、褐色固体として標記化合物(28mg、0.043mmol、純度97%)を得た。LCMS(方法1):2.60分でm/z 631 (M+H)+。
ステップ7:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(1−アミノシクロプロピル)−3−フルオロフェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:上記のステップ6由来の生成物(28mg、0.043mmol、純度97%)のDCM攪拌溶液(2ml)をTFA(1ml、13.0mmol)で処理し、得られた反応混合物を室温で1時間攪拌した。この混合物を真空濃縮した。残留TFAを除去するために、残留物をトルエン(20ml)に3回再懸濁し、真空濃縮した。残留物を分取HPLC(Gilson 215、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、25〜65%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製して、白色固体として標記化合物(15mg、0.028mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):1.55分でm/z 531 (M+H)+,529 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.3 (s, 1H), 8.81 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.11 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.41−7.32 (m, 3H), 7.31−7.16 (m, 3H), 7.06−6.92 (m, 2H), 3.92−3.68 (m, 1H), 3.58 (s, 3H), 2.71 (s, 3H), 2.43 (br, 2H), 2.27 (d, J=6.8 Hz, 2H), 1.90−1.69 (m, 3H), 1.64−1.42 (m, 4H), 1.23−1.02 (m, 2H), 0.85−0.77 (m, 4H)。
実施例63:N−(5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:ベンジル(5−(4−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン−2−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)カルバメート:標記化合物(2.62g、4.82mmol、純度99%)を、反応混合物を18時間加熱還流した以外は中間体1のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(200ml)中における中間体2のステップ2の生成物(2.29g、6.33mmol)、中間体20のステップ3由来の生成物(2.31g、5.97mmol、純度99%)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.697g、0.603mmol)及び2M Na2CO3(aq)(6.78ml、13.6mmol)の反応から、淡黄色固体として単離した。LCMS(方法1):3.03分でm/z 538 (M+H)+。
ステップ2:tert−ブチル(2−(4−(6−アミノ−4−フェニルピリジン−3−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:上記のステップ1由来の生成物(2.62g、4.82mmol、純度99%)をEtOH(50ml)とTHF(50ml)の混合物に溶解し、容器をN2でパージした。パラジウム(5.19g、炭素上に10%w/w、タイプ39ペースト)を添加し、容器をさらにN2でパージした。次いで容器をH2でパージし、次いでH2雰囲気下で3日間室温で攪拌した。容器をN2でパージし、この反応混合物をCelite(登録商標)を介して濾過し、MeOH(50ml)で洗浄し、次いでDCM(5ml)で洗浄し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜5%(0.7M NH3/MeOH溶液/DCM)によって精製して、綿状白色固体として標記化合物(653mg、1.62mmol)を得た。LCMS(方法1):1.71分でm/z 404 (M+H)+。
ステップ3:tert−ブチル(2−(4−(6−(2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−フェニルピリジン−3−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:実施例1のステップ5(52.9mg)のDCE懸濁液(2ml)を1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(34.4μl、0.260mmol)で処理し、室温で2時間攪拌した。この混合物を上記のステップ2由来の生成物(50mg、0.124mmol)のピリジン(500μl、6.18mmol)溶液で処理し、得られた混合物を室温で3時間攪拌した。この混合物を水でクエンチし、相を分離させ、有機相を真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(4gカートリッジ、0〜5%(0.7M NH3/MeOH溶液/DCM)によって精製して、白色ガラス状物質として標記化合物(45mg、0.071mmol、純度95%)を得た。LCMS(方法1):2.55分でm/z 599 (M+H)+。
ステップ4:N−(5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:上記のステップ3由来の生成物(45mg、0.071mmol、純度95%)のDCM溶液(2ml)をTFA(29.0μl、0.376mmol)で処理し、室温で3時間攪拌した。さらなるTFA(100μl)を添加し、撹拌を18時間継続した。この混合物をMeOH中のSCX(100mg)のカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、次いで、生成物を0.7MアンモニアのMeOHで溶出した。溶媒を真空中で除去し、残留物を分取HPLC(Waters FractionLynx、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、35〜65%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製して、透明な無色ガラス状物質として標記化合物(19mg、0.038mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):1.44分でm/z 499 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.60 (d, J=7.0 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.42 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.35−7.29 (m, 3H), 7.20−7.14 (m, 2H), 7.06 (d, J=8.3 Hz, 2H), 4.27−4.16 (m, 1H), 3.56−3.50 (m, 1H), 2.78 (s, 2H), 2.66 (s, 2H), 2.34−2.31 (m, 2H), 2.01 (s, 1H), 1.95 (s, 2H), 1.85−1.65 (m, 3H), 1.68−1.52 (m, 2H), 1.48−1.44 (m, 2H), 1.33 (s, 6H), 1.24−1.03 (m, 2H)。
実施例64:N−(5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(2−(4−(6−(2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−フェニルピリジン−3−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:実施例42のステップ3(50.7mg)のDCM懸濁液(2ml)を1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(31μl、0.234mmol)で処理し、室温で2時間攪拌した。この混合物を実施例63のステップ2由来の生成物(45mg、0.112mmol)のピリジン(500μl、6.18mmol)溶液で処理し、得られた混合物を室温で3時間攪拌した。この混合物を水でクエンチし、相を分離させ、有機相を真空濃縮した。残留物をDCM(10ml)に再溶解し、10%CuSO4(aq)(10ml)で処理し、室温で30分間攪拌した。相を分離させ、有機相を真空濃縮して、淡黄色油として標記化合物(84mg、0.111mmol、純度81%)を得た。HPLC(方法1):RT 2.59分。この化合物は実施例63のステップ2由来の残留生成物を含んでいた。さらに精製することなく、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ2:N−(5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド:上記のステップ1由来の生成物(84mg、0.111mmol、純度81%)のDCM溶液(0.5ml)をTFA(500μl、6.49mmol)で処理し、得られた混合物を室温で2時間攪拌した。この混合物を真空濃縮し、残留物を分取HPLC(Waters FractionLynx、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、35〜65%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製して、透明な無色ガラス状物質として標記化合物(13mg、0.025mmol、純度98%)を得た。LCMS(方法2):1.91分でm/z 513 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.60 (s, 1H), 8.32−8.29 (m, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.42 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.35−7.30 (m, 3H), 7.20−7.15 (m, 2H), 7.06 (d, J=8.5 Hz, 2H), 4.22 (dd, J=8.7, 7.2 Hz, 2H), 3.50−3.40 (m, 3H), 2.54 (s, 1H), 2.33 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.15 (br s, 1H), 1.84−1.62 (m,5H), 1.53−1.39 (m, 2H), 1.33 (s, 6H), 1.15−1.07 (m, 2H)。
実施例65:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(2−(4−(6−(2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−フェニルピリダジン−3−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:実施例42のステップ3由来の生成物(59mg)のDCM懸濁液(5ml)を1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(36μl、0.272mmol)で処理し、室温で1時間攪拌した。この混合物を実施例30のステップ1由来の生成物(50mg)のピリジン(2ml、24.7mmol)溶液で処理し、室温で一晩攪拌した。この反応混合物を1M HCl(aq)(50ml)に注ぎ、DCM(3×100ml)で抽出した。混合した抽出物をブライン(100ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、白色固体として標記化合物(44mg、65μmol、純度90%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.28 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.72−7.50 (m, 2H), 7.40−7.33 (m, 2H), 7.30−7.11 (m, 6H), 4.28−4.18 (m, 3H), 3.55−3.40 (m, 3H), 2.41 (d, J=6.7 Hz, 2H), 1.85−1.57 (m,5H), 1.53−1.39 (m, 8H), 1.33 (s, 9H), 1.18−0.97 (m, 2H)。この化合物は、4%w/wの残留DCM及び6%w/wの残留EtOAcを含んでいた。さらに乾燥させることなく、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド:上記のステップ1由来の生成物(40mg、59μmol、純度90%)のDCM攪拌溶液(1ml)をTFA(0.5ml、6.49mmol)で処理し、得られた混合物を室温で1時間攪拌した。この混合物を真空濃縮し、残留物をDCM(100ml)に溶解し、次いで、飽和NaHCO3(aq)(2×50ml)及びブライン(50ml)で連続して洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜15%MeOH/DCM)によって精製して、白色固体として標記化合物(22mg、43μmol)を得た。LCMS(方法1):1.35分でm/z 514 (M+H)+,512 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.27 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.51−7.44 (m, 2H), 7.42−7.35 (m, 3H), 7.29−7.23 (m, 4H), 4.30−4.18 (m, 2H), 3.55−3.41 (m, 3H), 2.40 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.01 (s, 2H), 1.87−1.62 (m,5H), 1.57−1.41 (m, 2H), 1.35 (s, 6H), 1.22−1.06 (m, 2H)。
実施例66:N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(1−(4−(6−アミノ−4−フェニルピリダジン−3−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:6−クロロ−5−フェニルピリダジン−3−アミン(315mg、1.53mmol、US2008/0045536に従って調製した)、中間体8のステップ1由来の生成物(629mg、1.69mmol)及びテトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(177mg、0.153mmol)をジオキサン(5ml)中で混合し、2M Na2CO3(aq)(1.7ml、3.40mmol)で処理した。この反応混合物を窒素で5分間脱気し、次いで、90℃で一晩加熱した。冷却後、この混合物をDCM(50ml)と水(50ml)に分け、有機層を分離し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜5%MeOH/DCM)によって精製して、黄色の泡状物質として標記化合物(214mg、0.488mmol、純度95%)を得た。LCMS(方法1):1.63分でm/z 417 (M+H)+。
ステップ2:tert−ブチル(1−(4−(6−(2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−フェニルピリダジン−3−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:実施例42のステップ3由来の生成物(57mg)のDCM(溶液5ml)を1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(35μL、0.265mmol)で処理し、室温で2時間攪拌した。上記のステップ1由来の生成物(50mg、0.114mmol、純度95%)のピリジン(2ml、24.7mmol)溶液を添加し、この混合物を室温で一晩攪拌し、次いで、DCM(80ml)と1M HCl(aq)(50ml)に分けた。有機層を分離し、相分離カートリッジを通過させ、真空濃縮した。tert−ブチル(1−(4−(6−(2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)−N−(2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセチル)アセトアミド)−4−フェニルピリダジン−3−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメートを主に含む残留物を、カラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって精製した。この材料をMeOH(3ml)に溶解し、添加したK2CO3(20mg)で処理し、室温で30分間攪拌した。この混合物をDCM(30ml)と水(30ml)に分け、有機層を分離し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(4gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、白色泡状物質として標記化合物(48mg、74μmol、純度97%)を得た。LCMS(方法1):2.47分でm/z 626 (M+H)+。
ステップ3:N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物を、実施例65と基本的に同じ手順を使用して、DCM(4ml)中における上記のステップ2由来の生成物(47mg、73μmol、純度97%)とTFA(0.5ml、6.49mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.40分でm/z 526 (M+H)+,524 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.28 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.40−7.26 (m, 9H), 4.30−4.17 (m, 2H), 3.51−3.41 (m, 3H), 2.42−2.32 (m, 4H), 2.19 (br s, 2H), 2.10−1.93 (m, 3H), 1.85−1.60 (m, 6H), 1.53−1.42 (m, 2H), 1.19−1.08 (m, 2H)。
実施例67:メチル(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート
ステップ1:ベンジル(5−(4−(trans−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)カルバメート:リン酸三カリウム(0.512g、2.61mmol)の水溶液(4ml)をN2で脱気した。30分後、この溶液を2−メチルテトラヒドロフラン(20ml)で希釈し、中間体20のステップ3由来の生成物(0.5g、1.31mmol)、tert−ブチル((1r,3r)−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート(0.724g、1.44mmol、Org.Process Res.Dev.,2012,16,1069に従って調製した)、リン酸三カリウム(0.512g、2.61mmol)及び1,1’−ビス−(ジイソプロピルホスフィノ)フェロセン(0.055g、0.130mmol)で処理した。この混合物をN2で脱気し、次いで、50℃で18時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)を介して濾過し、MeCN(2×50ml)で洗浄し、真空濃縮して、黄色固体を得た。残留物をDCM(50ml)と水(50ml)に分け、相を分離させた。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、粘着性の褐色油として標記化合物(274mg、0.458mmol、純度97%)を得た。LCMS(方法1):2.71分でm/z 580 (M+H)+。
ステップ2:tert−ブチル(trans−1−(4−(6−アミノ−4−フェニルピリジン−3−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:上記のステップ1由来の生成物(274mg、0.473mmol)を、パラジウム(40mg、炭素上に10%w/w、タイプ39ペースト)を含むTHF(3ml)及びMeOH(4ml)と混合した。この混合物をH2(5バールの圧力)雰囲気下で18時間室温で攪拌した。この混合物を濾過し、濾液を真空濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜10%MeOH/DCM)によって精製して、褐色固体として標記化合物(151mg、0.332mmol、純度98%)を得た。LCMS(方法1):1.41分でm/z 446 (M+H)+。
ステップ3:メチル(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:標記化合物(42mg、51μmol、純度80%)を、実施例65のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、ピリジン(2ml)及びDCM(4ml)中における上記のステップ2由来の生成物(50mg、0.110mmol、純度98%)、実施例56のステップ3由来の生成物(58mg、0.228mmol、純度90%)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(35μl、0.265mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):2.44分でm/z 657 (M+H)+。
ステップ4:メチル(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:上記のステップ3由来の生成物(41mg、50μmol)のDCM溶液(4ml)をTFA(0.5ml、6.49mmol)で処理し、得られた混合物を20時間攪拌した。この混合物を真空濃縮し、残留物をDCM(40ml)と飽和NaHCO3(aq)(20ml)に分けた。有機相を分離し、MgSO4で乾燥し、次いで濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜10%MeOH/DCM)によって精製して、ゴム状物質を得た。この材料を分取HPLC(Waters FractionLynx、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、35〜65%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム溶液)によってさらに精製して、白色固体として標記化合物(12mg、21μmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):1.44分でm/z 557 (M+H)+,555 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.61 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.34−7.32 (m,5H), 7.20−7.18 (m, 2H), 7.09 (d, J=8.4 Hz, 2H), 4.79 (s, 1H), 3.79 (br s, 1H), 3.58 (s, 3H), 2.70 (s, 3H), 2.36−2.32 (m, 4H), 2.33 (br s, 2H), 2.17−2.14 (m, 2H), 1.84−1.64 (m, 3H), 1.60−1.45 (m, 7H), 1.15−1.05 (m, 2H)。
実施例68:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−(2−フルオロフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:6−ブロモ−5−(2−フルオロフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン:5−(2−フルオロフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−アミン(3.96g、20.8mmol、WO2010046780に従って調製した)の溶液をDMF(10ml)に溶解し−25℃に冷却した。この混合物をNBS(11.1g、62.5mmol)のDMF溶液(15ml)で処理し、室温に温め、一晩攪拌した。この混合物を飽和NaHCO3(aq)(200ml)に注ぎ、エーテル(3×200ml)で抽出した。混合した有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(80gカートリッジ、0〜10%MeOH/DCM)によって精製して、淡黄色固体として標記化合物(1.5g、5.52mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):1.66分でm/z 269 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.80−7.53 (m, 4H), 7.45−7.33 (m, 2H)。
ステップ2:N−(6−ブロモ−5−(2−フルオロフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)−N−(2−(4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセチル)アセトアミド:標記化合物(411mg、0.598mmol)を、実施例65のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、ピリジン(5ml)及びDCM(5ml)中における上記のステップ1由来の生成物(200mg、0.736mmol、純度99%)、実施例42のステップ3由来の生成物(422mg)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(0.251ml、1.90mmol)の反応から、白色固体として単離した。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.79−7.69 (m, 2H), 7.56−7.42 (m, 2H), 4.29−4.16 (m, 4H), 3.52−3.36 (m, 6H), 2.58 (d, J=6.2 Hz, 4H), 1.83−1.57 (m, 10H), 1.45 (qd, J=12.7, 3.2 Hz, 4H), 1.15−1.02 (m, 4H)。
ステップ3:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−(2−フルオロフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド:tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート(103mg、0.256mmol、Org.Process Res.Dev.,2012,16,1069に従って調製した)及び上記のステップ2由来の生成物(160mg、0.233mmol)のジオキサン攪拌溶液(5ml)をNa2CO3(74mg、0.698mmol)の水溶液(1ml)で処理し、得られた混合物をN2で5分間脱気し、次いで、SPhosプレ触媒3G(9mg、0.012mmol)を添加した。得られた混合物を100℃で1時間加熱した。この混合物を水(100ml)に注ぎ、EtOAc(3×50ml)で抽出した。混合した抽出物をブライン(50ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をDCM(2ml)に溶解し、TFA(1ml)で処理した。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、次いで真空濃縮した。残留物をDCM(50ml)に溶解し、NaHCO3(aq)(2×50ml)及びブライン(50ml)で連続して洗浄し、次いでMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜15%MeOH/DCM)によって精製して、淡黄色固体として標記化合物(35mg、59.8μmol、純度98%)を得た。LCMS(方法1):1.10分で、m/z 575 (M+H)+,573 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.26 (s, 1H), 7.72 (td, J=7.5, 1.8 Hz, 1H), 7.62−7.53 (m, 1H), 7.48−7.33 (m,5H), 7.25−7.16 (m, 1H), 4.80 (s, 1H), 4.30−4.19 (m, 2H), 3.56−3.40 (m, 3H), 2.46 (d, J=6.6 Hz, 2H), 2.39−2.31 (m, 2H), 2.19−2.12 (m, 2H), 1.88−1.61 (m,5H), 1.55−1.40 (m,5H), 1.21−1.06 (m, 2H)。
実施例69:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:N−(6−ブロモ−5−フェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)−N−(2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセチル)アセトアミド:実施例42のステップ3由来の生成物(453mg)のDCM懸濁液(5ml)を1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(0.269ml、2.03mmol)で処理し、室温で2時間攪拌した。この混合物を6−ブロモ−5−フェニル−1,2,4−トリアジン−3−アミン(200mg、0.797mmol、J.Med.Chem.,2012,55,1898に従って調製した)のピリジン(5ml、61.8mmol)溶液で処理し、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。この反応混合物を1M HCl(aq)(50ml)に注ぎ、DCM(3×100ml)で抽出した。混合した抽出物をブライン(100ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、標記化合物(294mg、0.439mmol)を白色固体として得た。LCMS(方法1):2.22分でm/z 669 (M+H)+。
ステップ2:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド:Na2CO3(85mg、0.806mmol)の水溶液(1ml)を中間体2のステップ2由来の生成物(107mg、0.296mmol)及び上記のステップ1由来の生成物(180mg、0.269mmol)のジオキサン攪拌溶液(5ml)に添加した。得られた混合物を5分間脱気し、次いで、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(31.1mg、0.027mmol)を添加し、得られた混合物を90℃で一晩加熱した。この反応混合物を水(100ml)に注ぎ、EtOAc(3×50ml)で抽出した。混合した抽出物をブライン(50ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をDCM(2ml)に溶解し、次いでTFA(1ml、13.0mmol)を添加し、この反応混合物を室温で1時間攪拌した。この混合物を真空濃縮した。残留TFAを除去するために、残留物をトルエン(20ml)に3回再懸濁し、真空濃縮した。残留物を分取HPLC(Varian PrepStar、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、20〜40%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製して、白色固体として標記化合物(22mg、0.042mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):1.21分でm/z 515 (M+H)+,513 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.18 (s, 1H), 7.59−7.46 (m,5H), 7.43−7.37 (m, 4H), 4.29−4.18 (m, 2H), 3.56−3.41 (m, 3H), 2.47 (d, J=6.6 Hz, 2H), 2.01 (s, 1H), 1.89−1.75 (m, 2H), 1.74−1.63 (m, 2H), 1.57−1.43 (m, 2H), 1.37 (s, 6H), 1.22−1.06 (m, 2H)。
実施例70:N−(5−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:ベンジル(4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)カルバメート:中間体20のステップ1由来の生成物(1g、3.26mmol)、チオフェン−3−イルボロン酸(0.625g、4.88mmol)、XPhosプレ触媒2G(26mg、0.033mmol)及び4M K3PO4(aq)(1.83ml、7.33mmol)のジオキサン(20ml)溶液をN2で10分間脱気し、得られた溶液を60℃で1時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)を介して濾過し、DCM(100ml)で洗浄し、濾液を水(50ml)で洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残留物をDCM/イソヘキサンから再結晶化した。得られた固体を濾過し、イソヘキサンですすぎ、真空乾燥して、白色固体として標記化合物(0.569g、1.80mmol、純度98%)を得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム−d) δ 9.15 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.23 (dd, J=5.3, 0.8 Hz, 1H), 7.72 (dd, J=2.9, 1.4 Hz, 1H), 7.56−7.31 (m, 7H), 7.13 (dd, J=5.3, 1.6 Hz, 1H),5.29 (s, 2H)。
ステップ2:ベンジル(5−ブロモ−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)カルバメート:上記のステップ1由来の生成物(0.460g、1.45mmol、純度98%)のDCM溶液(20ml)を0℃に冷却し、NBS(0.396g、2.22mmol)で処理した。得られた溶液を暗所で24時間室温で攪拌した。さらなるNBS(0.396g、2.22mmol)を添加し、得られた溶液を暗所で3日間室温で攪拌した。有機相を水(30ml)で洗浄し、真空濃縮した。残留物をMeOH(20ml)で粉砕した。得られた固体を濾過し、MeOHですすぎ、真空乾燥して、オフホワイト固体として標記化合物を得た(0.306g、0.676mmol、純度86%)。LCMS(方法1):2.72分でm/z 389 (M+H)+。
ステップ3:ベンジル(5−(4−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)フェニル)−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)カルバメート:4M K3PO4(aq)(385μl、1.54mmol)の溶液をN2で20分間脱気した。別のバイアルで、上記のステップ2由来の生成物(300mg、0.663mmol、純度86%)、中間体8のステップ1由来の生成物(345mg、0.925mmol)、酢酸パラジウム(II)(17.3mg、0.077mmol)及びDIPPF(32.2mg、0.077mmol)の2−メチルテトラヒドロフラン溶液(6ml)をN2で20分間脱気した。溶液を混合し、脱気を5分間継続した。得られた混合物を50℃で18時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)を通して濾過し、DCM(100ml)で溶出し、濾液を水(50ml)で洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)によって部分的に精製して、標記化合物を(0.428g)得た。さらに精製することなく、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ4:tert−ブチル(1−(4−(6−アミノ−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−3−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:上記のステップ3由来の生成物(0.420g)をMeOH(10ml)及びTHF(10ml)の混合物に溶解した。この反応混合物を、ThalesNano H−Cube(登録商標)フロー反応器(10%Pd/C、30×4mm、完全水素モード、50℃、流速1ml/分、8流路)において水素化し、次いで真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜80%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、標記化合物(0.106g、0.240mmol、純度96%)を淡黄色固体として得た。LCMS(方法1):1.67分でm/z 422 (M+H)+。
ステップ5:tert−ブチル(1−(4−(6−(2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−3−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(38mg、0.057mmol、純度95%)を、実施例65のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DCM(2ml)中における実施例42のステップ3由来の生成物(41.6mg)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(0.025ml、0.192mmol)、上記のステップ4由来の生成物(38.6mg、0.088mmol、純度96%)及びピリジン(0.5ml)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):2.54分でm/z 631 (M+H)+。
ステップ6:N−(5−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド:上記のステップ5由来の生成物(38mg、0.057mmol)のDCM(溶液2ml)をTFA(0.5ml)で処理し、得られた混合物を室温で1時間攪拌した。この反応混合物をDCM(2ml)で希釈し、飽和NaHCO3(aq)(4ml)でクエンチした。相を分離し、有機相を真空濃縮した。残留物をMeOHで希釈し、SCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶媒を真空中で除去して、白色固体として標記化合物を得た(25.3mg、0.043mmol、純度90%)。LCMS(方法1):1.37分でm/z 531 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 8.24 (d, J=3.2 Hz, 2H), 7.47−7.38 (m, 2H), 7.32−7.25 (m, 2H), 7.25−7.17 (m, 2H), 6.80 (dd, J=4.3, 2.0 Hz, 1H), 4.38−4.27 (m, 2H), 3.68−3.53 (m, 3H), 2.66−2.52 (m, 2H), 2.38 (d, J=7.0 Hz, 2H), 2.33−2.23 (m, 2H), 2.16−2.04 (m, 1H), 1.99−1.88 (m, 2H), 1.85−1.75 (m, 3H), 1.58 (qd, J=12.7, 3.2 Hz, 2H), 1.39−1.16 (m, 4H)。
実施例71:N−(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド
実施例27のステップ2由来の生成物(68.8mg)のDCM懸濁液(5ml)を1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(0.039ml、0.293mmol)で処理し、室温で2時間攪拌した。この混合物を実施例45のステップ1由来の生成物(50mg、0.104mmol、純度90%)のピリジン(5ml、61.8mmol)溶液で処理し、室温で一晩攪拌した。この反応混合物を1M HCl(aq)(50ml)に注ぎ、DCM(3×100ml)で抽出した。混合した抽出物をブライン(100ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって精製した。得られた固体をDCM(2ml)に溶解し、TFA(1ml)で処理し、室温で1時間攪拌した。この混合物を真空濃縮し、残留物をDCM(50ml)に溶解し、飽和NaHCO3(aq)(2×50ml)及びブライン(50ml)で連続して洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜15%MeOH/DCM)によって精製して、白色固体として標記化合物(6mg、10.6μmol、純度98%)を得た。LCMS(方法1):1.53分でm/z 556 (M+H)+,554 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (4:3の比の2種の回転異性体) δ 11.32−11.18 (m, 1H), 8.40−8.31 (m, 1H), 7.45−7.24 (m, 9H),5.35 (dp, J=57.4, 6.6 Hz, 1H), 4.29−4.17 (m, 1H, メジャー), 4.06−3.95 (m, 1H, マイナー), 2.97 (s, 3H, メジャー), 2.71 (s, 3H, マイナー), 2.62−2.24 (m, 6H,DMSO−d5により不明瞭), 2.06−1.41 (m, 8H), 1.31−1.02 (m, 2H), 0.76−0.63 (m, 4H)。
実施例72:N−(6−(4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(1−(4−(6−アミノ−4−フェニルピリダジン−3−イル)フェニル)シクロプロピル)カルバメート:6−クロロ−5−フェニルピリダジン−3−アミン(150mg、0.729mmol)、中間体10のステップ2由来の生成物(262mg、0.729mmol)及びSPhosプレ触媒3G(5.7mg、7.3μmol)をジオキサン(5ml)中で混合し、2M Na2CO3(aq)(0.821ml、1.641mmol)で処理した。この反応混合物をN2で2分間脱気し、次いで、90℃に一晩加熱した。この混合物を室温に冷却し、EtOAc(100ml)で希釈し、水(100ml)及びブライン(100ml)で連続して洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜90%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、黄褐色固体として標記化合物(205mg)を得た。分析せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ2:N−(6−(4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(22mg、0.044mmol)を、実施例71と基本的に同じ手順を使用して、DCM(5ml)中の上記のステップ1由来の生成物(50mg)、実施例1のステップ5由来の生成物(45mg)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(33μl、0.248mmol)及びピリジン(2ml)、それに続くDCM(2ml)中のTFA(1ml)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.33分でm/z 498 (M+H)+, 496 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (3:2の比の2種の回転異性体) δ 11.26 (s, 1H, マイナー), 11.25 (s, 1H, メジャー), 8.34 (s, 1H), 7.44−7.34 (m, 3H), 7.32−7.17 (m, 6H), 4.24−4.17 (m, 1H, メジャー), 3.61−3.50 (m, 1H, マイナー), 2.79 (s, 3H, メジャー), 2.67 (s, 3H, マイナー), 2.43−2.36 (m, 2H), 2.02 (s, 3H, マイナー), 1.96 (s, 3H, メジャー), 1.86−1.70 (m, 3H), 1.68−1.42 (m, 4H), 1.28−1.04 (m, 2H), 1.02−0.87 (m, 4H)。
実施例73:N−(6−(4−(1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
標記化合物(22mg、0.044mmol)を、実施例71と基本的に同じ手順を使用して、DCM(5ml)中の実施例60のステップ1由来の生成物(50mg)、実施例1のステップ5由来の生成物(59mg)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(37μl、0.282mmol)及びピリジン(5ml)、それに続くDCM(2ml)中のTFA(1ml)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.42分でm/z 548 (M+H)+,546 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (3:2の比の2種の回転異性体) δ 11.29 (s, 1H, マイナー), 11.27 (s, 1H, メジャー), 8.36 (s, 1H, マイナー), 8.36 (s, 1H, メジャー), 7.45−7.35 (m,5H), 7.35−7.30 (m, 2H), 7.30−7.23 (m, 2H), 4.30−4.16 (m, 1H, メジャー), 3.63−3.49 (m, 1H, マイナー), 3.08−2.92 (m, 2H), 2.84−2.69 (m, 3H), 2.79 (s, 3H, メジャー), 2.67 (s, 3H, マイナー), 2.47−2.37 (m, 4H), 2.02 (s, 3H, マイナー), 1.96 (s, 3H, メジャー), 1.87 −1.39 (m, 6H), 1.28−1.06 (m, 2H)。
実施例74:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソピロリジン−l−イル)シクロヘキシル)アセトアミド
実施例48のステップ3由来の生成物(51.8mg、0.219mmol)及びHATU(131mg、0.345mmol)のDMF攪拌溶液(5ml)をDIPEA(0.095ml、0.575mmol)で処理し、得られた混合物を室温で30分間攪拌した。実施例45のステップ1由来の生成物(50mg、0.104mmol、純度90%)を添加し、得られた混合物を50℃で一晩攪拌した。この混合物を飽和NaHCO3(aq)(100ml)に注ぎ、次いで、EtOAc(3×50ml)で抽出した。混合した有機抽出物をブライン(50ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空濃縮した。残留物をDCM(2ml)に溶解し、TFA(1ml)で処理し、室温で1時間攪拌した。得られた混合物を真空濃縮し、残留物をDCM(50ml)に溶解し、飽和NaHCO3(aq)(2×50ml)及びブライン(50ml)で連続して洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜15%MeOH/DCM)によって精製して、白色固体として標記化合物(10mg、0.018mmol、純度98%)を得た。LCMS(方法1):1.43分でm/z 542 (M+H)+,540 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.27 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.45−7.24 (m, 9H),5.35 (dp, J=55.2, 8.5, 1H), 3.78−3.67 (m, 1H), 3.29 (t, J=7.0 Hz, 2H), 2.60−2.54 (m, 2H), 2.45−2.29 (m, 4H), 2.20 (t, J=7.5 Hz, 2H), 1.94−1.69 (m,5H), 1.63−1.40 (m, 4H), 1.22−1.06 (m, 2H)。
実施例75:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:4−(チオフェン−3−イル)−1,2−ジヒドロピリダジン−3,6−ジオン:Na2CO3(s)(5.16g、48.7mmol)の水溶液(5ml)をチオフェン−3−イルボロン酸(2.49g、19.5mmol)及び4−ブロモ−1,2−ジヒドロピリダジン−3,6−ジオン(3.1g、16.2mmol)のジオキサン攪拌溶液(100ml)に添加した。得られた混合物をN2で5分間脱気し、次いで、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.88g、1.62mmol)を添加した。この混合物を90℃で一晩加熱した。この反応混合物を水(200ml)に注ぎ、EtOAc(2×200ml)で洗浄した。水性相を1M HCl(aq)を使用してpH3に酸性化し、次いで、EtOAc(5×150ml)で抽出した。混合した抽出物をブライン(200ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空濃縮して、オフホワイト固体として標記化合物(2.1g、10.7mmol、純度99%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 12.16 (s, 1H), 10.83 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 7.85−7.73 (m, 1H), 7.63 (dd, J=5.1, 3.0 Hz, 1H), 7.45 (s, 1H)。
ステップ2:3,6−ジクロロ−4−(チオフェン−3−イル)ピリダジン:上記のステップ1由来の生成物(2.1g、10.7mmol、純度99%)をPOCl3(100ml、10.8mmol)中で105℃で4時間加熱した。得られた溶液を真空濃縮し、残留物をDCM(500ml)に溶解し、氷冷した飽和NaHCO3(aq)(200ml)で中和した。水性相をDCM(2×250ml)で抽出し、混合した有機相をブライン(200ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空濃縮して、淡褐色固体として標記化合物(2.4g、10.1mmol、純度97%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 8.28 (dd, J=3.0, 1.4 Hz, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.79 (dd, J=5.1, 2.9 Hz, 1H), 7.62 (dd, J=5.1, 1.4 Hz, 1H)。
ステップ3:6−クロロ−5−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−アミン:上記のステップ2由来の生成物(2.4g、10.1mmol、純度97%)及び2,4−ジメトキシベンジルアミン(1.87ml、12.5mmol)のジオキサン溶液(50ml)を3日間加熱還流した。この反応混合物をEtOAc(200ml)で希釈し、次いで、水(100ml)及びブライン(100ml)で連続して洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をDCM(50ml)に溶解し、TFA(20ml、260mmol)で処理した。得られた混合物を室温で一晩攪拌した。この反応混合物を真空濃縮し、残留物をDCM(200ml)に溶解し、飽和NaHCO3(aq)(2×200ml)で洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、オフホワイト固体として標記化合物(736mg、3.37mmol、純度97%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.97 (dd, J=2.9, 1.3 Hz, 1H), 7.72 (dd, J=5.0, 3.0 Hz, 1H), 7.40 (dd, J=5.0, 1.4 Hz, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.66 (s, 2H)。
ステップ4:tert−ブチル(trans−1−(4−(6−アミノ−4−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)フェニル)−3−フルオロシクロブチル)カルバメート:Na2CO3(s)(242mg、2.287mmol)の水溶液(1ml)を上記のステップ3由来の生成物(220mg、1.01mmol、純度97%)及び中間体13のステップ5由来の生成物(407mg)のジオキサン攪拌溶液(5ml)に添加した。得られた混合物をN2で5分間脱気し、次いで、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(120mg、0.104mmol)を添加し、この混合物を90℃で5時間加熱した。この反応混合物を水(100ml)に注ぎ、EtOAc(3×150ml)で抽出した。混合した抽出物をブライン(100ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、黄色固体として標記化合物(195mg、0.421mmol、純度95%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (4:1の比の2種の回転異性体) δ 7.64 (s, 1H), 7.53−7.44 (m, 2H), 7.29−7.18 (m, 4H), 6.81 (s, 1H), 6.78−6.69 (m, 1H), 6.49 (s, 2H),5.22 (dt, J=56.1, 6.5 Hz, 1H), 3.08−2.85 (m, 2H), 2.48−2.39 (m, 2H), 1.34 (br s, 9H, メジャー), 1.18 (br s, 9H, マイナー)。
ステップ5:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(32mg、0.059mmol、純度99%)を、実施例71と基本的に同じ手順を使用して、DCM(5ml)中における上記のステップ4由来の生成物(70mg、0.151mmol、純度95%)、実施例1のステップ5由来の生成物(85mg)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(33μl、0.248mmol)及びピリジン(5ml)、それに続くDCM(2ml)中のTFA(1ml)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.38分でm/z 536 (M+H)+,534 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (2:3の比の2種の回転異性体) δ 11.24 (s, 1H, マイナー), 11.22 (s, 1H, メジャー), 8.422 (s, 1H, マイナー), 8.417 (s, 1H, メジャー), 7.66 (dd, J=3.0, 1.3 Hz, 1H), 7.58−7.54 (m, 1H), 7.40 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.35 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.80 (dd, J=5.0, 1.3 Hz, 1H),5.37 (dp, J=56.7, 6.8 Hz, 1H), 4.29−4.17 (m, 1H, メジャー), 3.62−3.49 (m, 1H, マイナー), 2.80 (s, 3H, メジャー), 2.67 (s, 3H, マイナー), 2.63−2.53 (m, 2H), 2.48−2.35 (m, 4H), 2.03 (s, 3H, マイナー), 1.97 (s, 3H, メジャー), 1.87−1.70 (m, 3H), 1.67−1.42 (m, 4H), 1.29−1.05 (m, 2H)。
実施例76:N−(5’−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−[2,4’−ビピリジン]−2’−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:ベンジル[2,4’−ビピリジン]−2’−イルカルバメート:中間体20のステップ1由来の生成物(8g、26.0mmol)、ビス−(ピナコラート)ジボロン(7.94g、31.3mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.292g、1.30mmol)、酢酸カリウム(7.67g、78.0mmol)及びXPhos(1.24g、2.60mmol)のジオキサン懸濁液(100ml)をN2で10分間脱気した。得られた溶液を90℃で18時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)を介して濾過し、DCM(300ml)で溶出し、次いで、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、オレンジ色の粘着性固体を得た。この材料を2−ブロモピリジン(1.34ml、14.0mmol)、4M K3PO4(aq)(7.88ml、31.5mmol)及びSPhosプレ触媒3G(85mg、0.105mmol)のジオキサン(70ml)と混合した。この混合物をN2で10分間脱気し、得られた溶液を90℃で18時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)を介して濾過し、DCM(200ml)で溶出した。溶媒を真空中で除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜40%EtOAc/ソヘキサン(sohexane))によって精製して、淡黄色固体として標記化合物(2.27g、7.22mmol、純度97%)を得た。LCMS(方法1):2.03分でm/z 306 (M+H)+。
ステップ2:ベンジル(5’−ブロモ−[2,4’−ビピリジン]−2’−イル)カルバメート:上記のステップ1由来の生成物(2.27g、7.22mmol、純度97%)のDCM溶液(40ml)をNBS(1.46g、8.18mmol)で処理し、得られた溶液を暗所で18時間室温で攪拌した。さらなるNBS(1.46g、8.18mmol)を添加し、撹拌を30時間継続した。さらなるNBS(730mg、4.09mmol)を添加し、撹拌を2日間継続した。この反応混合物を水(100ml)で洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去して、オレンジ色の固体を得た。この材料をMeOH(50ml)で粉砕し、濾過し、真空乾燥して、白色固体として標記化合物(1.97g)を得た。さらに精製することなく、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ3:ベンジル(5’−(4−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)フェニル)−[2,4’−ビピリジン]−2’−イル)カルバメート:上記のステップ2由来の生成物(300mg)、2M Na2CO3(aq)(878μl、1.76mmol)、中間体8のステップ1由来の生成物(350mg、0.937mmol)及びPd(dppf)Cl2(28.6mg、0.039mmol)のジオキサン溶液(10ml)をN2で20分間脱気した。得られた溶液を95℃で18時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)を介して濾過し、DCM(100ml)で溶出した。濾液を真空濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜60%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、オレンジ色の油として標記化合物(61.1mg、0.103mmol、純度93%)を得た。LCMS(方法1):2.76分でm/z 551 (M+H)+。
ステップ4:tert−ブチル(1−(4−(6’−アミノ−[2,4’−ビピリジン]−3’−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:上記のステップ3由来の生成物(50mg、0.085mmol、純度93%)を含むEtOH(2.5ml)及びTHF(2.5ml)の混合物の溶液を、ThalesNano H−cube(登録商標)フロー反応器(10%Pd/C、30×4mmのカートリッジ、完全水素モード、50℃、流速1ml/分)において水素化した。溶媒を真空中で除去して、黄色固体として標記化合物(16.9mg、0.034mmol、純度85%)を得た。LCMS(方法1):1.55分でm/z 417 (M+H)+。1H NMR (400MHz, クロロホルム−d) δ 8.57 (ddd, J=4.9, 1.7, 0.9 Hz, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.33 (td, J=7.7, 1.8 Hz, 1H), 7.22 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.10 (ddd, J=7.5, 4.9, 1.1 Hz, 1H), 7.01−6.96 (m, 2H), 6.83 (d, J=7.9 Hz, 1H), 6.79 (s, 1H),5.06 (s, 1H), 2.55−2.34 (m, 3H), 2.37−2.08 (m, 3H), 2.08−1.93 (m, 1H), 1.86−1.69 (m, 1H), 1.32 (br s, 9H)。
ステップ5:tert−ブチル(1−(4−(6’−(2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−[2,4’−ビピリジン]−3’−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(14.7mg、0.023mmol、純度97%)を、実施例65のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DCM(2ml)中における実施例1のステップ5由来の生成物(17.3mg)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(0.025ml、0.192mmol)、上記のステップ4由来の生成物(16.9mg、0.034mmol、純度85%)及びピリジン(0.5ml)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):2.22分でm/z 612 (M+H)+。
ステップ6:N−(5’−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−[2,4’−ビピリジン]−2’−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:上記のステップ5由来の生成物(14mg、0.022mmol、純度97%)のDCM溶液(2ml)をTFA(0.5ml)で処理し、得られた溶液を室温で1時間攪拌した。この反応混合物をDCM(2ml)で希釈し、飽和NaHCO3(aq)(5ml)でクエンチした。有機相を真空濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(4gカートリッジ、0〜10%MeOH/DCM)によって精製して、白色固体として標記化合物(7.2mg、0.014mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):1.31分でm/z 512 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) (4:3の比の2種の回転異性体) δ 8.58−8.54 (m, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.70 (td, J=7.8, 1.7 Hz, 1H), 7.44−7.34 (m, 3H), 7.23−7.13 (m, 3H), 4.44−4.31 (m, 1H, メジャー), 3.74−3.61 (m, 1H, マイナー), 2.93 (s, 3H, メジャー), 2.82 (s, 3H, マイナー), 2.65−2.48 (m, 2H), 2.46−2.37 (m, 2H), 2.37−2.25 (m, 2H), 2.19−2.05 (m, 1H), 2.15 (s, 3H, マイナー), 2.10 (s, 3H, メジャー), 2.04− 1.51 (m, 9H), 1.36−1.19 (m, 2H)。
実施例77:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート
ステップ1:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:標記化合物を、実施例65のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DCM(2ml)中における実施例56のステップ3由来の生成物(29.6mg、0.123mmol、純度95%)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(0.018ml、0.136mmol)、中間体13(28mg)及びピリジン(0.5ml)の反応から、白色固体として単離した(30.1mg、0.042mmol、純度90%)。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 8.81 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.17 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.31−7.26 (m, 6H), 7.23−7.18 (m, 2H),5.20 (dq, J=56.3, 6.9 Hz, 1H), 4.03−3.81 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.04−2.89 (m, 2H), 2.81 (s, 3H), 2.62−2.45 (m, 2H), 2.36 (d, J=7.0 Hz, 2H), 2.00−1.77 (m, 3H), 1.77−1.51 (m, 4H), 1.49−1.11 (m, 12H)。
ステップ2:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:上記のステップ1由来の生成物(28.7mg、0.041mmol、純度90%)をDCM(2ml)に溶解し、TFA(500μl、6.49mmol)で処理した。得られた溶液を室温で1時間攪拌した。この反応混合物をDCM(2ml)で希釈し、飽和NaHCO3(aq)(5ml)でクエンチした。有機相を分離し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(4gカートリッジ、0〜10%MeOH/DCM)、それに続く分取HPLC(Waters FractionLynx、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、25〜50MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム溶液)によって精製して、白色固体として標記化合物(7.4mg、0.013mmol、純度97%)を得た。LCMS(方法1):1.67分でm/z 545 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 8.82 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.17 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.32−7.25 (m, 7H), 7.24−7.19 (m, 2H),5.36 (dp, J=56.0, 6.4 Hz, 1H), 4.00−3.85 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 2.81 (s, 3H), 2.75−2.64 (m, 3H), 2.63−2.50 (m, 3H), 2.36 (d, J=7.0 Hz, 2H), 2.00−1.55 (m, 8H), 1.33−1.17 (m, 2H)。
実施例78:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(trans−3−フルオロ−1−(4−(5−(2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物を、実施例65のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DCM(2ml)中における実施例42のステップ3由来の生成物(29.4mg、0.123mmol、純度95%)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(0.018ml、0.136mmol)、中間体13(28mg)及びピリジン(0.5ml)の反応から、白色固体として単離した(25.2mg、0.031mmol、純度80%)。LCMS(方法1):2.32分でm/z 643 (M+H)+。
ステップ2:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物を、実施例77のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、DCM(2ml)中における上記のステップ1由来の生成物(24.5mg、0.030mmol、純度80%)とTFA(0.5ml)との反応から、白色固体として単離した(8.2mg、0.014mmol)。LCMS(方法1):1.50分でm/z 543 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 8.83 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.16 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.32−7.26 (m, 7H), 7.24−7.18 (m, 2H),5.36 (dp, J=56.1, 6.6 Hz, 1H), 4.39−4.32 (m, 2H), 3.69−3.57 (m, 3H), 2.73−2.64 (m, 2H), 2.63−2.49 (m, 2H), 2.38 (d, J=7.0 Hz, 2H), 2.05−1.75 (m,5H), 1.61 (qd, J=13.1, 3.9 Hz, 2H), 1.35−1.16 (m, 2H)。
実施例79:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド
標記化合物(28mg、0.050mmol、純度99%)を、実施例71と基本的に同じ手順を使用して、DCM(5ml)中の実施例75のステップ4由来の生成物(50mg、0.107mmol、純度95%)、実施例42のステップ3由来の生成物(64.5mg、0.270mmol、純度95%)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(41μl、0.306mmol)及びピリジン(2ml)、それに続くDCM(2ml)中のTFA(1ml)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.40分でm/z 550 (M+H)+,548 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.23 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.66 (dd, J=2.9, 1.3 Hz, 1H), 7.56 (dd, J=5.0, 2.9 Hz, 1H), 7.45−7.31 (m, 4H), 6.80 (dd, J=5.0, 1.3 Hz, 1H),5.37 (dp, J=56.8, 6.6 Hz, 1H), 4.29−4.19 (m, 2H), 3.53−3.42 (m, 3H), 2.65−2.36 (m, 6H), 1.88−1.62 (m,5H), 1.48 (qd, J=12.6, 3.3 Hz, 2H), 1.26−1.05 (m, 2H)。
実施例80:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(2−(4−(6−アミノ−4−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)フェニル)プロパン−2−イル)カルバメート:標記化合物(70mg、0.157mmol、純度92%)を、実施例75のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、水(1ml)及びジオキサン(5ml)中における実施例75のステップ3由来の生成物(160mg、0.733mmol、純度97%)、中間体2のステップ2由来の生成物(273mg、0.756mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(87mg、0.076mmol)、Na2CO3(s)(176mg、1.66mmol)の反応から、黄色固体として単離した。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.51−7.40 (m, 2H), 7.31−7.10 (m,5H), 6.81 (s, 1H), 6.78−6.71 (m, 1H), 6.47 (s, 2H), 1.49 (s, 6H), 1.34 (s, 9H)。
ステップ2:N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(7mg、0.013mmol、純度99%)を、実施例71と基本的に同じ手順を使用して、DCM(5ml)中の上記のステップ1由来の生成物(50mg、0.112mmol、純度92%)、実施例42のステップ3由来の生成物(69.2mg、0.289mmol、純度95%)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(44μl、0.329mmol)及びピリジン(2ml)、それに続くDCM(2ml)中のTFA(1ml)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.36分でm/z 520 (M+H)+,518 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.22 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.65 (dd, J=3.0, 1.3 Hz, 1H), 7.60−7.48 (m, 3H), 7.37−7.26 (m, 2H), 6.80 (dd, J=5.0, 1.3 Hz, 1H), 4.32−4.19 (m, 2H), 3.57−3.42 (m, 3H), 2.40 (d, J=6.8 Hz, 2H), 1.93−1.62 (m,5H), 1.55−1.41 (m, 1H), 1.39 (s, 6H), 1.31−1.06 (m, 3H)。
実施例81:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート
ステップ1:tert−ブチル(1−(4−(6−アミノ−4−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(33mg、0.078mmol)を、実施例75のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、水(1ml)及びジオキサン(5ml)中における実施例75のステップ3由来の生成物(140mg、0.593mmol、純度97%)、中間体8のステップ1由来の生成物(247mg、0.661mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(76mg、0.066mmol)、Na2CO3(s)(154mg、1.46mmol)の反応から、黄色固体として単離した。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (2:1の比の2種の回転異性体) δ 7.60−7.54 (br s, 1H), 7.47−7.43 (m, 2H), 7.33−7.29 (m, 2H), 7.24−7.18 (m, 2H), 6.81 (s, 1H), 6.76−6.72 (m, 1H), 6.47 (s, 2H), 2.43−2.30 (m, 4H), 1.87−1.69 (m, 2H) 1.34 (s, 9H, メジャー), 1.21 (s, 9H, マイナー)。
ステップ2:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:標記化合物(26mg、0.049mmol)を、実施例71と基本的に同じ手順を使用して、DCM(5ml)中の上記のステップ1由来の生成物(33mg、0.078mmol)、実施例56のステップ3由来の生成物(67.8mg、0.281mmol、純度95%)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(42μl、0.319mmol)及びピリジン(2ml)、それに続くDCM(2ml)中のTFA(1ml)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.55分でm/z 534 (M+H)+,532 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.22 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.67−7.63 (m, 1H), 7.55 (dd, J=5.0, 3.0 Hz, 1H), 7.50−7.42 (m, 2H), 7.41−7.29 (m, 2H), 6.80 (dd, J=5.0, 1.4 Hz, 1H), 3.92−3.70 (m, 1H), 3.58 (s, 3H), 2.71 (s, 3H), 2.46−2.32 (m, 4H), 2.18−1.96 (m, 3H), 1.88−1.43 (m, 8H), 1.23−1.05 (m, 2H)。
実施例82:N−(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルプロピオンアミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−(N−メチルプロピオンアミド)シクロヘキシル)アセテート:実施例1のステップ3由来の生成物(1g、4.77mmol)のDCM懸濁液(15ml)をDIPEA(1.03ml、6.20mmol)で処理し、続いてプロピオニルクロリド(0.479ml、5.48mmol)で処理した。得られた混合物を室温で一晩攪拌した。この反応混合物を飽和NH4Cl(aq)(20ml)で洗浄し、相を分離させ、水性相をDCM(20ml)で抽出した。有機相を混合し、1M HCl(aq)(10ml)、飽和NaHCO3(aq)(10ml)及びブライン(10ml)で連続して洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、オレンジ色のゴム状物質として標記化合物(1.05g、4.03mmol、純度98%)を得た。1H NMR(11:9の比の2種の回転異性体) (400MHz, DMSO−d6) δ 4.30−4.16 (m, 1H, メジャー), 4.05 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.63−3.44 (m, 1H, マイナー), 2.77 (s, 3H, メジャー), 2.67 (s, 3H, マイナー), 2.37−2.11 (m, 4H), 1.83−1.37 (m, 6H), 1.27−0.73 (m, 9H)。
ステップ2:2−(trans−4−(N−メチルプロピオンアミド)シクロヘキシル)酢酸:上記のステップ1由来の生成物(1.05g、4.03mmol、純度98%)をTHF(10ml)、MeOH(5ml)及び1M LiOH(aq)(9.53ml、9.53mmol)の混合物に溶解し、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。この反応混合物をおよそ10mlに濃縮し、次いで、DCM(10ml)で洗浄した。水性相を濃HClで酸性化し、DCM(3×15ml)で抽出した。有機相を混合し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、ゴム状物質を得た。この材料を高温のイソヘキサン(約20ml)に溶解し、得られた溶液を冷却した。生成した沈殿物を濾過によって採取して、無色固体として標記化合物(652mg、2.81mmol、純度98%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.95 (s, 1H), 4.29−4.14 (m, 1H, メジャー), 3.62−3.47 (m, 1H, マイナー), 2.78 (s, 3H, メジャー), 2.68 (s, 3H, マイナー), 2.36−2.22 (m, 2H), 2.11 (d, J=7.0 Hz, 2H), 1.82−1.40 (m, 8H), 1.21−0.92 (m, 4H)。
ステップ3:N−(trans−4−(2−((5−ブロモ−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルプロピオンアミド:上記のステップ2由来の生成物(201mg、0.865mmol、純度98%)のDCM溶液(5ml)を1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(215μl、1.61mmol)で処理し、1時間攪拌した。ピリジン(294μl、3.45mmol)を添加し、続いて5−ブロモ−4−フェニルピリジン−2−アミン(200mg、0.803mmol)を添加した。この反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応を飽和NH4Cl(aq)(3ml)を添加することによってクエンチし、相分離カートリッジを通過させた。有機相を真空濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、標記化合物(231mg、0.494mmol、純度98%)を得た。LCMS(方法1):2.37分でm/z 458 (M+H)+。1H NMR (7:5の比の2種の回転異性体) (400MHz, DMSO−d6) δ 10.73 (s, 1H, マイナー), 10.72 (s, 1H, メジャー), 8.57 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.61−7.36 (m,5H), 4.30−4.17 (m, 1H, メジャー), 3.62−3.53 (m, 1H, マイナー), 2.77 (s, 3H, メジャー), 2.67 (s, 3H, マイナー), 2.41−2.19 (m, 4H), 1.77 (d, J=13.2 Hz, 3H), 1.64−1.38 (m, 4H), 1.25−1.01 (m, 2H), 0.97 (m, 3H)。
ステップ4:tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−(6−(2−(trans−4−(N−メチルプロピオンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−フェニルピリジン−3−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(23mg、0.035mmol、純度99%)を、中間体1のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(2ml)中における上記のステップ3由来の生成物(50mg、0.107mmol)、tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート(53mg、0.131mmol、Org.Process Res.Dev.,2012,16,1069に従って調製した)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(12.6mg、10.9μmol)及び2M Na2CO3(aq)(136μl、0.273mmol)の反応から、無色固体として単離した。LCMS(方法1):2.26分でm/z 655 (M+H)+。
ステップ5:N−(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルプロピオンアミド:上記のステップ4由来の生成物(23mg、0.035mmol、純度99%)をDCM(3ml)に溶解し、TFA(126μl、1.64mmol)で処理した。得られた混合物を1時間攪拌した。この反応混合物をSCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶媒を真空中で除去して、無色固体として標記化合物(17mg、0.030mmol、純度95%)を得た。LCMS(方法1):1.36分でm/z 555 (M+H)+,553 (M−H)−。1H NMR (2:1の比の2種の回転異性体) (メタノール−d4, 400MHz) δ 8.30 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.42−7.34 (m, 2H), 7.34−7.09 (m, 7H), 4.46−4.30 (m, 1H, メジャー), 3.81−3.61 (m, 1H, マイナー), 2.91 (s, 3H, メジャー), 2.81 (s, 3H, マイナー), 2.76−2.59 (m, 2H), 2.52−2.33 (m, 6H), 2.07−1.50 (m, 10H), 1.38−1.18 (m, 2H), 1.12 (t, J=7.5 Hz, 3H, マイナー), 1.10 (t, J=7.5 Hz, 3H, マイナー)。
実施例83:N−(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルプロピオンアミド
ステップ1:tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−(6−(2−(trans−4−(N−メチルプロピオンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−フェニルピリダジン−3−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(8mg、0.012mmol、純度95%)を、実施例82のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、DCM(5ml)中における実施例82のステップ2由来の生成物(24mg、1.01mmol、純度98%)、実施例57のステップ1由来の生成物(42mg、0.089mmol、純度95%)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(25μl、0.188mmol)及びピリジン(35μl、0.404mmol)の反応から、薄いオレンジ色の固体として単離した。HPLC(方法1):RT 2.23分。
ステップ2:N−(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルプロピオンアミド:標記化合物(3mg、5.5μmol、純度95%)を、実施例82のステップ5と基本的に同じ手順を使用して、DCM(1ml)中における上記のステップ1由来の生成物(8mg、0.012mmol、純度95%)及びTFA(7μl、0.094mmol)の反応から、無色固体として単離した。LCMS(方法1):1.39分でm/z 556 (M+H)+,554 (M−H)−。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 8.54−8.46 (m, 1H), 7.45−7.30 (m, 7H), 7.28−7.22 (m, 2H), 4.45−4.31 (m, 1H, メジャー), 3.76−3.63 (m, 1H, マイナー), 2.90 (s, 3H, メジャー), 2.80 (s, 3H, マイナー), 2.66 (d, 2H), 2.50−2.30 (m, 6H), 2.01−1.50 (m, 9H), 1.40−1.19 (m, 3H), 1.12 (t, J=7.4 Hz, 3H, マイナー), 1.11 (t, J=7.4 Hz, 3H, メジャー)。
実施例84:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート
ステップ1:tert−ブチル((1r,3r)−1−(4−(6−アミノ−4−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:標記化合物(63mg、0.136mmol、純度98%)を、中間体1のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン中における実施例75のステップ3由来の生成物(100mg、0.458mmol、純度97%)、tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート(191mg、0.472mmol、Org.Process Res.Dev.,2012,16,1069に従って調製した)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(54.6mg、47μmol)及び2M Na2CO3(aq)(591μl、1.18mmol)の反応から、無色固体として単離した。HPLC(方法1):RT 1.42分。
ステップ2:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:実施例56のステップ3由来の生成物(35.1mg、0.138mmol、純度90%)、HATU(58.2mg、0.153mmol)及びDIPEA(53.5μl、0.306mmol)のDMF溶液(1ml)を室温で30分間攪拌し、次いで、上記のステップ1由来の生成物(63mg、0.136mmol、純度98%)のDMF溶液(1ml)を添加した。得られた混合物を50℃で4日間加熱した。EtOAc(10ml)を添加し、有機相を水(10ml)、飽和NaHCO3(aq)(10ml)及びブライン(10ml)で連続して洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜7%(MeOH中の0.7M NH3)/DCM)によって精製して、無色固体として標記化合物(11mg、0.015mmol、純度90%)を得た。LCMS(方法1):2.30分でm/z 664 (M+H)+。
ステップ3:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:標記化合物(7mg、12μmol、純度97%)を、実施例82のステップ5と基本的に同じ手順を使用して、DCM(3ml)中における上記のステップ1由来の生成物(11mg、0.015mmol、純度90%)及びTFA(119μl、1.54mmol)の反応から、無色固体として単離した。LCMS(方法1):1.39分でm/z 564 (M+H)+,562 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.22 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.66 (dd, J=2.9, 1.3 Hz, 1H), 7.56 (dd, J=5.0, 2.9 Hz, 1H), 7.46−7.41 (m, 2H), 7.35−7.29 (m, 2H), 6.80 (dd, J=5.0, 1.3 Hz, 1H), 4.82 (s, 1H), 3.89−3.69 (m, 2H), 3.58 (s, 3H), 2.71 (s, 3H), 2.43−2.35 (m, 4H), 2.20−1.90 (m, 3H), 1.88−1.70 (m, 3H), 1.64−1.44 (m, 7H), 1.20−1.04 (m, 2H)。
実施例85:N−(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルイソブチルアミド
ステップ1:2−(trans−4−(N−メチルイソブチルアミド)シクロヘキシル)酢酸:実施例1のステップ3由来の生成物(1g、4.77mmol)のDCM懸濁液(15ml)をDIPEA(1.03ml、6.20mmol)で処理し、続いて塩化イソブチリル(0.574ml、5.48mmol)で処理した。得られた混合物を室温で一晩攪拌した。この反応混合物を飽和NH4Cl(aq)(20ml)で洗浄し、水性相をDCM(20ml)で抽出した。有機相を混合し、1M HCl(aq)(10ml)、飽和NaHCO3(aq)(10ml)及びブライン(10ml)で連続して洗浄した。次いで、有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、オレンジ色のゴム状物質として粗製エステル(1.00g)を得た。この材料をTHF(10ml)、MeOH(5ml)及び1M LiOH(aq)(9.53ml、9.53mmol)の混合物に溶解し、室温で一晩攪拌した。この反応混合物をおよそ10mlに濃縮し、次いで、DCM(10ml)で洗浄した。水性相を濃HCl(aq)(約2ml)で酸性化し、DCM(3×15ml)で抽出した。有機相を混合し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、淡黄色油として標記化合物(667mg)を得、これは静置の際に凝固した。精製せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ2:N−(trans−4−(2−((5−ブロモ−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルイソブチルアミド:標記化合物(250mg、0.519mmol、純度98%)を、実施例65のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DCM(5ml)中における5−ブロモ−4−フェニルピリジン−2−アミン(200mg、0.803mmol)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(215μl、1.61mmol)、上記のステップ2由来の生成物(237mg、0.883mmol、純度90%)及びピリジン(294μl、3.45mmol)の反応から、無色固体として単離した。LCMS(方法1):2.49分でm/z 472 (M+H)+。
ステップ3:tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−(6−(2−(trans−4−(N−メチルイソブチルアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−フェニルピリジン−3−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(18mg、0.026mmol、純度95%)を、中間体1のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(2ml)中における上記のステップ2由来の生成物(50mg、0.095mmol、純度90%)、tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート(51.2mg、0.127mmol、Org.Process Res.Dev.,2012,16,1069に従って調製した)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(12.2mg、10.6μmol)及び2M Na2CO3(aq)(132μl、0.265mmol)の反応から、無色固体として単離した。LCMS(方法1):2.36分でm/z 669 (M+H)+。
ステップ4:N−(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルイソブチルアミド:標記化合物(11mg、18μmol、純度95%)を、実施例82のステップ5と基本的に同じ手順を使用して、DCM(3ml)中における上記のステップ3由来の生成物(18mg、0.026mmol、純度95%)及びTFA(126μl、1.64mmol)の反応から、無色固体として単離した。LCMS(方法1):1.44分でm/z 569 (M+H)+,567 (M−H)−。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 8.31 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.19 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.37 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.34−7.08 (m, 7H), 4.46−4.22 (m, 1H, メジャー), 3.89−3.60 (m, 1H, マイナー), 3.03−2.84 (m, 1H), 2.95 (3H, s, メジャー), 2.80 (s, 3H, マイナー), 2.74−2.59 (m, 2H), 2.49−2.32 (m, 4H), 2.06−1.49 (m, 10H), 1.40−1.19 (m, 2H), 1.13−1.08 (m, 6H)。
実施例86:メチル(trans−4−(2−((5’−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−[2,4’−ビピリジン]−2’−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート
ステップ1:メチル(trans−4−(2−((5’−ブロモ−[2,4’−ビピリジン]−2’−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:標記化合物(174mg、0.358mmol、純度95%)を、実施例65のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DCM(5ml)中における5’−ブロモ−[2,4’−ビピリジン]−2’−アミン(100mg、0.400mmol)、実施例56のステップ3由来の生成物(120mg、0.523mmol)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(139μl、1.04mmol)及びピリジン(147μl、1.72mmol)の反応から、単離した。LCMS(方法1):2.04分でm/z 461 (M+H)+。
ステップ2:メチル(trans−4−(2−((5’−(4−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)フェニル)−[2,4’−ビピリジン]−2’−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:中間体8のステップ1由来の生成物(48.5mg、0.130mmol)及び上記のステップ1由来の生成物(50mg、0.103mmol、純度95%)のジオキサン溶液(2ml)をN2で5分間パージし、次いで、Pd(dppf)Cl2 DCM錯体(8.85mg、10.8μmol)を添加し、この反応混合物を90℃で一晩加熱した。この反応混合物を冷却し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜7%(MeOH中の0.7M NH3)/DCM)によって精製して、無色のゴム状物質として標記化合物(15mg、0.023mmol、純度98%)を得た。LCMS(方法1):2.48分でm/z 628 (M+H)+。
ステップ3:メチル(trans−4−(2−((5’−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−[2,4’−ビピリジン]−2’−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:標記化合物(10.9mg、20μmol、純度95%)を、実施例82のステップ5と基本的に同じ手順を使用して、DCM(2ml)中における上記のステップ2由来の生成物(15mg、0.023mmol、純度98%)及びTFA(83μl、1.08mmol)の反応から、無色のゴム状物質として単離した。LCMS(方法1):1.40分でm/z 528 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 8.57 (ddd, J=5.0, 1.8, 1.0 Hz, 1H), 8.44−8.31 (m, 2H), 7.71 (td, J=7.8, 1.8 Hz, 1H), 7.45−7.33 (m, 3H), 7.27−7.13 (m, 3H), 4.00−3.83 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.37 (s, 1H), 2.80 (s, 3H), 2.73−2.55 (m, 2H), 2.49−2.33 (m, 4H), 2.24−2.07 (m, 1H), 2.04−1.77 (m, 4H), 1.77−1.55 (m, 4H), 1.34−1.07 (m, 2H)。
実施例87:N−(trans−4−(2−((6−(4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド
ステップ1:2−(trans−4−(N−メチルシクロプロパンカルボキシアミド)シクロヘキシル)酢酸:実施例1のステップ3由来の生成物(1.1g、5.24mmol)のDCM懸濁液(15ml)をDIPEA(1.13ml、6.82mmol)で処理し、続いてシクロプロパンカルボニルクロリド(0.548ml、6.03mmol)で処理し、この反応混合物を室温で3日間攪拌した。この反応混合物を飽和NH4Cl(aq)(20ml)で洗浄し、水性相をDCM(20ml)で抽出した。有機相を混合し、1M HCl(aq)(10ml)、飽和NaHCO3(aq)(10ml)及びブライン(10ml)で連続して洗浄した。次いで、有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、オレンジ色のゴム状物質を得た。残留物をTHF(10ml)、MeOH(5ml)の混合物に溶解し、1M LiOH(aq)(10.5ml、10.5mmol)で処理し、この混合物を室温で3時間攪拌した。この反応混合物をおよそ10mlに濃縮し、次いで、DCM(10ml)で洗浄した。水性相を濃HCl(約2ml)で酸性化し、DCM(3×15ml)で抽出した。有機相を混合し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。次いで、残留物を高温のヘキサン(約20ml)で粉砕して、無色固体として標記化合物(1.19g、4.87mmol、純度98%)を得た。1H NMR (5:4の比の2種の回転異性体) (400MHz, DMSO−d6) δ 12.03 (s, 1H), 4.25−4.16 (m, 1H, メジャー), 4.07−3.89 (m, 1H, マイナー), 2.96 (s, 3H, メジャー), 2.70 (s, 3H, マイナー), 2.15−1.99 (m, 2H), 1.99−1.41 (m, 7H), 1.26−0.56 (m, 7H)。
ステップ2:N−(trans−4−(2−((6−(4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド:上記のステップ1の生成物(38.1mg、0.156mmol、純度98%)のDCM溶液(5ml)を1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(0.022ml、0.167mmol)で処理し、得られた溶液を室温で30分間攪拌した。実施例72のステップ1由来の生成物(32mg、0.080mmol)のピリジン(0.5ml、0.080mmol)溶液を添加し、この溶液を室温で一晩攪拌した。酸塩化物中間体のさらなる部分を別のバイアルで上記の通りに調製し、次いで、反応混合物に添加した。さらに4時間後、1M HCl(aq)(5ml)を添加し、この混合物を10分間攪拌した。有機相を相分離カートリッジを通過させ、溶媒を真空中で除去した。残留物をDCM(5ml)に溶解し、TFA(0.5ml、0.119mmol)で処理し、室温で2時間攪拌した。飽和NaHCO3(aq)(5ml)を添加し、この混合物を10分間攪拌した。相を分離し、水性相をEtOAc(2×10ml)で抽出した。混合した有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残留物をMeOH中のSCXのカラムにロードした。カラムをMeOH(20ml)で洗浄し、次いで、生成物を0.7MアンモニアのMeOH(20ml)で溶出した。得られた混合物を真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜10%(0.7Mアンモニア/MeOH)/DCM)によってさらに精製して、白色固体として標記化合物(11.4mg、0.022mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):1.53分でm/z 524 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (4:3の比の2種の回転異性体) δ 11.27 (s, 1H, マイナー), 11.25 (s, 1H, メジャー), 8.34 (s, 1H), 7.42−7.32 (m, 3H), 7.30−7.16 (m, 6H), 4.29−4.14 (m, 1H, メジャー), 4.07−3.92 (m, 1H, マイナー), 2.96 (s, 3H, メジャー), 2.70 (s, 3H, マイナー), 2.45−2.34 (m, 2H), 2.01−1.40 (m, 9H), 1.30−1.02 (m, 3H), 1.03−0.96 (m, 2H), 0.95−0.88 (m, 2H), 0.74−0.63 (m, 4H)。
実施例88:N−(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルプロピオンアミド
実施例82のステップ2由来の生成物(65mg、0.286mmol)のDCM懸濁液(5ml)を1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(40μL、0.302mmol)で処理し、室温で2時間攪拌した。この混合物を実施例80のステップ1由来の生成物(45mg、0.110mmol)のピリジン(2ml、24.7mmol)溶液で処理し、室温で一晩攪拌した。別の容器で、実施例82のステップ2由来の生成物(65mg、0.286mmol)のDCM懸濁液(5ml)を1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(40μL、0.302mmol)で処理し、室温で2時間攪拌し、次いで、最初の混合物に添加し、これを3日間攪拌した。この混合物を真空濃縮し、残留物を水(5ml)とDCM(5ml)に分けた。相を分離し、有機相を真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、無色のゴム状物質を得た。この材料をアセトン(1ml)に溶解し、メタンスルホン酸(25μL、0.385mmol)で処理し、室温で一晩攪拌した。この混合物をEtOAcで希釈し、得られた白色沈殿物を濾過によって採取した。得られたゴム状物質を水(5ml)に溶解し、次いで、飽和NaHCO3(aq)(5ml)で処理し、得られた混合物をDCM(2×5ml)で抽出した。有機相を混合し、真空濃縮した。残留物を分取HPLC(Waters FractionLynx、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、20〜50%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製して、白色固体として標記化合物(12mg、0.023mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):1.44分でm/z 520 (M+H)+,518 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (10:7の比の2種の回転異性体) δ 11.23 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.65 (dd, J=3.0, 1.3 Hz, 1H), 7.60−7.54 (m, 1H), 7.53 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.36−7.24 (m, 2H), 6.79 (dd, J=5.0, 1.3 Hz, 1H), 4.39−4.12 (m, 1H, メジャー), 3.73−3.51 (m, 1H, マイナー), 2.78 (s, 3H, メジャー), 2.68 (s, 3H, マイナー), 2.40 (d, J=6.5 Hz, 2H), 2.34 (q, J=7.5 Hz, 2H, マイナー), 2.26 (q, J=7.4 Hz, 2H, メジャー), 2.02−1.41 (m, 8H), 1.37 (s, 6H), 1.30−1.04 (m, 1H), 1.03−0.92 (m, 3H)。
実施例89:メチル(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート
ステップ1:tert−ブチル(trans−1−(4−(6−アミノ−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−3−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:標記化合物(201mg)を、反応混合物を100℃で16時間加熱し、次いでシリカ(約5g)上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(24gカートリッジ、20〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって部分的に精製した以外は、中間体1のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(15ml)中における5−ブロモ−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−アミン(228mg、0.893mmol)、tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート(300mg、0.744mmol、Org.Process Res.Dev.,2012,16,1069に従って調製した)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(86mg、74μmol)及び2M Na2CO3(aq)(930μl、1.86mmol)の反応から、淡黄色の泡状物質として単離した。さらに精製することなく、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ2:メチル(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:標記化合物(6mg、9.05μmol、純度95%)を、0〜100%EtOAc/イソヘキサンを使用するカラムクロマトグラフィーの後に0〜3%(0.7M NH3/MeOH)/DCMで生成物を溶出した以外は、実施例82のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、DCM(4ml)中における上記のステップ1由来の生成物(40mg、0.089mmol)、実施例56のステップ3由来の生成物(22.3mg、0.097mmol)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(23.4μl、0.177mmol)及びピリジン(28.7μl、0.354mmol)の反応から、黄色ゴム状物質として単離した。LCMS(方法1):2.40分でm/z 663 (M+H)+。
ステップ3:メチル(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:上記のステップ2由来の生成物(6mg、9.05μmol、純度95%)のDCM(3ml)をTFA(68.2μl、0.886mmol)で処理し、この反応混合物を室温で3日間攪拌した。この反応混合物をSCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶媒を真空中で除去して、無色固体として標記化合物(4.0mg、6.61μmol、純度93%)を得た。LCMS(方法1):1.41分でm/z 563 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 8.27 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.50−7.44 (m, 2H), 7.33−7.28 (m, 2H), 7.26−7.22 (m, 2H), 6.84 (dd, J=4.4, 2.0 Hz, 1H), 4.08−3.82 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 2.81 (s, 3H), 2.79−2.72 (m, 2H), 2.54−2.46 (m, 2H), 2.39 (d, J=7.0 Hz, 2H), 2.00−1.81 (m, 3H), 1.77−1.58 (m, 4H), 1.56 (s, 3H), 1.34−1.17 (m, 2H)。
実施例90:N−(trans−4−(2−((6−(4−(1−アミノシクロプロピル)−3−フルオロフェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルプロピオンアミド
標記化合物(30.6mg、0.057mmol、純度99%)を、実施例71と基本的に同じ手順を使用して、DCM(5ml)中における実施例62のステップ6由来の生成物(50mg、0.119mmol)、実施例82のステップ2由来の生成物(54.2mg、0.238mmol)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(33μl、0.250mmol)及びピリジン(0.5ml、0.119mmol)の反応、それに続くDCM(5ml)中のTFA(0.5ml)による処理から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.47分でm/z 529 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (7:5の比の2種の回転異性体) δ 10.32 (s, 1H), 8.81 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.12 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.41−7.31 (m, 3H), 7.29−7.18 (m, 3H), 7.06−6.95 (m, 2H), 4.32−4.20 (m, 1H), 3.65−3.52 (m, 1H), 2.78 (s, 3H, メジャー), 2.68 (s, 3H, マイナー), 2.39−2.19 (m, 4H), 1.87−1.40 (m, 8H), 1.30−1.03 (m, 2H), 1.03−0.92 (m, 3H), 0.89−0.78 (m, 4H)。
実施例91:N−(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルプロピオンアミド
ステップ1:tert−ブチル(trans−1−(4−(6−アミノ−4−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:標記化合物(89mg、0.195mmol、純度99%)を、生成物をCompanionのカラムクロマトグラフィー(24gカートリッジ、50〜100%アセトン/イソヘキサン)によって精製した以外は実施例75のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(10ml)中における実施例75のステップ3(250mg、1.16mmol、純度98%)、tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート(500mg、1.18mmol、純度95%、Org.Process Res.Dev.,2012,16,1069に従って調製した)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(100mg、87μmol)及び2M Na2CO3(aq)(1.75ml、3.5mmol)の反応から、無色のゴム状物質として単離した。LCMS(方法1):1.56分でm/z 453 (M+H)+。
ステップ2:tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−(6−(2−(trans−4−(N−メチルプロピオンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:実施例82のステップ2由来の生成物(45mg、0.194mmol)及びDMF(2μl、0.026mmol)のDCM溶液(1ml)を塩化オキサリル(17μl、0.194mmol)で処理し、次いで、室温で1時間攪拌した。得られた混合物を上記のステップ1由来の生成物(50mg、0.110mmol、純度98%)のピリジン溶液(1ml)に滴加し、得られた混合物を1時間攪拌した。別の容器で、実施例82のステップ2由来の生成物(45mg、0.194mmol)及びDMF(2μl、0.026mmol)のDCM溶液(1ml)を塩化オキサリル(17μl、0.194mmol)で処理し、次いで、室温で1時間攪拌し、最初の容器に添加した。得られた混合物を3日間攪拌した。この混合物をDCM(10ml)で希釈し、次いで、水(10ml)で洗浄した。有機相を真空濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、25〜100%(10%MeOH/EtOAc)/DCM)によって精製して、オフホワイト固体として標記化合物(24mg)を得た。分析せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ3:N−(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルプロピオンアミド:上記のステップ2由来の生成物(24mg)のDCM溶液(1ml)をTFA(0.5ml、6.49mmol)で処理し、次いで、室温で1時間攪拌した。この混合物を真空濃縮し、次いで、飽和NaHCO3(aq)(5ml)とDCM(5ml)に分けた。有機相を真空濃縮し、次いで、分取HPLC(Gilson 215、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、15〜60%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製して、白色固体として標記化合物(11mg、0.019mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):1.32分でm/z 562 (M+H)+,560 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (3:2の比の2種の回転異性体) δ 11.22 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.65 (dd, J=3.0, 1.3 Hz, 1H), 7.55 (dd, J=5.0, 2.9 Hz, 1H), 7.47−7.39 (m, 2H), 7.31 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.79 (dd, J=5.0, 1.3 Hz, 1H), 4.81 (s, 1H), 4.34−4.17 (m, 1H, メジャー), 3.65−3.50 (m, 1H, マイナー), 2.78 (s, 3H, メジャー), 2.67 (s, 3H, マイナー), 2.44−2.35 (m, 4H), 2.33 (q, J=7.4 Hz, 2H, メジャー), 2.26 (q, J=7.4 Hz, 2H, マイナー), 2.21−2.14 (m, 2H), 1.96 (br s, 2H), 1.89−1.68 (m, 3H), 1.67−1.37 (m, 4H), 1.52 (s, 3H), 1.30−1.01 (m, 2H), 0.98 (t, J=7.2 Hz, 3H, マイナー), 0.94 (d, J=7.3 Hz, 3H, メジャー)。
実施例92:N−(6−(4−(1−アミノシクロプロピル)−3−フルオロフェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(1−(4−(6−アミノ−4−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)−2−フルオロフェニル)シクロプロピル)カルバメート:標記化合物(149mg、0.342mmol、純度98%)を、生成物をCompanionのカラムクロマトグラフィー(24gカートリッジ、15〜75%アセトン/イソヘキサン)によって精製した以外は実施例75のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(10ml)中における実施例75のステップ3(250mg、1.16mmol、純度98%)、実施例62のステップ3由来の生成物(500mg、1.26mmol、純度95%)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(100mg、87μmol)及び2M Na2CO3(aq)(1.75ml、3.5mmol)の反応から、黄褐色固体として単離した。LCMS(方法1):1.83分でm/z 427 (M+H)+。
ステップ2:tert−ブチル(1−(2−フルオロ−4−(6−(2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)フェニル)シクロプロピル)カルバメート:標記化合物(60mg)を、実施例91のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、DCM(2×1ml)及びピリジン(1ml)中における上記のステップ1由来の生成物(50mg、0.115mmol、純度98%)、実施例1のステップ5由来の生成物(2×40mg、2×0.188mmol)、塩化オキサリル(2×17μl、2×0.194mmol)及びDMF(2×2μl、2×0.026mmol)の反応から、オフホワイト固体として単離した。分析せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ3:N−(6−(4−(1−アミノシクロプロピル)−3−フルオロフェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)−2−((1r,4r)−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(30mg、0.057mmol、純度99%)を、実施例91のステップ3と基本的に同じ手順を使用して、DCM(1ml)中における上記のステップ2由来の生成物(60mg)とTFA(0.5ml)との反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.36分でm/z 522 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (3:2の比の2種の回転異性体) δ 11.27 (s, 1H), 8.41 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.67 (dd, J=3.0, 1.3 Hz, 1H), 7.62−7.52 (m, 1H), 7.39 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.13 (dd, J=11.9, 1.7 Hz, 1H), 7.09 (dd, J=7.9, 1.7 Hz, 1H), 6.83 (dd, J=5.0, 1.3 Hz, 1H), 4.30−4.14 (m, 1H, メジャー), 3.61−3.48 (m, 1H, マイナー), 2.78 (s, 3H, メジャー), 2.66 (s, 3H, マイナー), 2.46−2.21 (m, 4H), 2.01 (s, 3H, マイナー), 1.95 (s, 3H, メジャー), 1.88−1.68 (m, 3H), 1.68−1.36 (m, 4H), 1.28−1.00 (m, 2H), 0.85 (s, 4H)。
実施例93:N−(5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
実施例1のステップ5由来の生成物(26.0mg、0.122mmol)のDCM懸濁液(2ml)を1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(29.3μl、0.221mmol)で処理し、1時間攪拌し、次いで、ピリジン(35.8μl、0.443mmol)を添加した。得られた混合物を5分間攪拌し、次いで、実施例89のステップ1由来の生成物(50mg、0.111mmol)のDCM(2ml)を添加した。得られた混合物を一晩攪拌した。次いで、この混合物を飽和NH4Cl(aq)(3ml)を添加することによってクエンチし、相を分離させた。水性相をDCM(2×3ml)で抽出し、有機相を混合し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜6%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって部分的に精製して、無色の泡状物質(10mg)を得た。この材料をTFA(171μl、2.21mmol)のDCM溶液(3ml)で処理し、得られた混合物を室温で2時間攪拌し、次いで、この反応混合物をSCX(約0.1g)のカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶媒を真空中で除去し、この粗生成物をCompanionのカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜9%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって精製して、無色固体として標記化合物(1.0mg、1.65μmol、純度90%)を得た。LCMS(方法1):1.22分でm/z 547 (M+H)+,545 (M−H)−。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) (11:9の比の2種の回転異性体) δ 8.15−8.13 (m, 1H), 8.12−8.10 (m, 1H), 7.33−7.29 (m, 2H), 7.20−7.15 (m, 2H), 7.10−7.03 (m, 2H), 6.72−6.67 (m, 1H), 4.30−4.19 (m, 1H, メジャー), 3.62−3.51 (m, 1H, マイナー), 2.80 (s, 3H, メジャー), 2.69 (s, 3H, マイナー), 2.64−2.55 (m, 2H), 2.34−2.23 (m, 4H), 2.02 (s, 3H, マイナー), 1.97 (s, 3H, メジャー), 1.89−1.69 (m, 3H), 1.69−1.56 (m, 2H), 1.56−1.43 (m, 2H), 1.44 (s, 3H), 1.24−1.07 (m, 2H)。
実施例94:N−(5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−(2−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(trans−1−(4−(6−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:標記化合物(172mg、0.334mmol、純度90%)を、反応混合物を100℃で16時間加熱し、次いでシリカ(約2g)上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(24gカートリッジ、0〜8%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって精製した以外は、中間体1のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、ジオキサン(12ml)中における5−ブロモ−4−(2−フルオロフェニル)ピリジン−2−アミン(318mg、1.19mmol)、tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート(400mg、0.992mmol、Org.Process Res.Dev.,2012,16,1069に従って調製した)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(115mg、99μmol)及び2M Na2CO3(aq)(1.24ml、2.48mmol)の反応から、褐色泡状物質として単離した。LCMS(方法1):1.45分でm/z 464 (M+H)+。
ステップ2:N−(5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−(2−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:実施例1のステップ5由来の生成物(27.8mg、0.131mmol)のDCM懸濁液(2ml)を1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(31.4μl、0.237mmol)で処理し、1時間攪拌し、次いで、ピリジン(38.4μl、0.475mmol)を添加した。得られた混合物を5分間攪拌し、次いで、上記のステップ1由来の生成物(55mg、0.107mmol)のDCM溶液(2ml)を添加した。得られた混合物を3日間攪拌した。次いで、この混合物をMeOH(3ml)を添加することによってクエンチし、5分間攪拌し、次いで真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜7%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって部分的に精製して、無色の泡状物質(60mg)を得た。この材料をTFA(183μl、2.37mmol)のDCM(3ml)で処理し、得られた混合物を室温で2時間攪拌し、次いで、この反応混合物をSCX(約0.25g)のカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出した。溶媒を真空中で除去し、この粗生成物を分取HPLC(Gilson 215、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、20〜30%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製して、無色固体として標記化合物(11mg、19μmol、純度98%)を得た。LCMS(方法1):1.29分でm/z 559 (M+H)+,557 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (3:2の比の2種の回転異性体) δ 10.69 (s, 1H, マイナー), 10.67 (s, 1H, メジャー), 8.36 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.47−7.38 (m, 1H), 7.38−7.29 (m, 3H), 7.24 (td, J=7.5, 1.0 Hz, 1H), 7.20−7.12 (m, 1H), 7.12−7.02 (m, 2H), 4.78 (s, 1H), 4.29−4.14 (m, 1H, メジャー), 3.60−3.40 (m, 1H, マイナー), 2.79 (s, 3H, メジャー), 2.66 (s, 3H, マイナー), 2.37−2.24 (m, 4H), 2.20−2.07 (m, 2H), 2.02 (s, 3H, マイナー), 1.98−1.85 (m, 2H), 1.96 (s, 3H, メジャー) 1.84−1.68 (m, 3H), 1.68−1.38 (m, 7H), 1.27−0.96 (m, 2H)。
実施例95:N−(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−(2−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルプロピオンアミド
標記化合物(5mg、8.56μmol、純度98%)を、実施例94のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、DCM(4ml)中における実施例94のステップ1由来の生成物(55mg、0.107mmol、純度90%)、実施例82のステップ2由来の生成物(29.7mg、0.131mmol)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(31.4μl、0.237mmol)及びピリジン(38.4μl、0.475mmol)の反応、それに続くDCM(3ml)中のTFA(183μl)による処理から、無色固体として単離した。LCMS(方法1):1.39分でm/z 573 (M+H)+,571 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (11:9の比の2種の回転異性体) δ 10.69 (s, 1H, マイナー), 10.67 (s, 1H, メジャー), 8.36 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.46−7.38 (m, 1H), 7.37−7.29 (m, 3H), 7.24 (td, J=7.5, 1.1 Hz, 1H), 7.16 (dd, J=10.1, 8.3 Hz, 1H), 7.12−7.05 (m, 2H), 4.78 (s, 1H), 4.30−4.19 (m, 1H, メジャー), 3.63−3.52 (m, 1H, マイナー), 2.78 (s, 3H, メジャー), 2.67 (s, 3H, マイナー), 2.39−2.18 (m, 6H), 2.17−2.03 (m, 2H), 2.02−1.84 (m, 2H), 1.84−1.65 (m, 3H), 1.64−1.40 (m, 6H), 1.28−1.03 (m, 3H), 1.02−0.92 (m, 3H)。
実施例96:メチル(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−(2−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート
標記化合物(16mg、26μmol、純度94%)を、実施例94のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、DCM(4ml)中における実施例94のステップ1由来の生成物(55mg、0.107mmol、純度90%)、実施例56のステップ3由来の生成物(29.9mg、0.131mmol)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(31.4μl、0.237mmol)及びピリジン(38.4μl、0.475mmol)の反応、それに続くDCM(3ml)中のTFA(183μl)による処理から、無色の泡状物質として単離した。LCMS(方法1):1.49分でm/z 575 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.67 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.45−7.38 (m, 1H), 7.37−7.29 (m, 3H), 7.24 (td, J=7.5, 1.1 Hz, 1H), 7.20−7.13 (m, 1H), 7.11−7.05 (m, 2H), 4.78 (s, 1H), 3.89−3.67 (m, 1H), 3.58 (s, 3H), 2.70 (s, 3H), 2.36−2.27 (m, 4H), 2.18−2.09 (m, 2H), 2.10−1.89 (m, 2H), 1.82−1.65 (m, 3H), 1.62−1.42 (m, 7H), 1.27−1.01 (m, 2H)。
実施例97:エチル(4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート
ステップ1:2−(trans−4−((エトキシカルボニル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)酢酸:実施例1のステップ3由来の生成物(0.63g、3.16mmol)及びDIPEA(1.66ml、9.48mmol)のTHF溶液(20ml)を氷浴中で冷却し、エチルクロロホルメート(0.348ml、3.64mmol)を滴下して処理した。得られた溶液を室温で一晩攪拌した。飽和NaHCO3(aq)(20ml)を添加し、相を分離させ、水性相をEtOAc(2×20ml)で抽出した。有機相を混合し、真空濃縮した。残留物をTHF(20ml)に溶解し、LiOH(0.151g、6.32mmol)の水溶液(5ml)を添加した。この反応混合物を室温で一晩攪拌した。この反応混合物を真空濃縮し、残留物を1M HCl(aq)で酸性化した。水性相をEtOAc(3×20ml)を使用して抽出し、混合した有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、淡黄色固体として標記化合物(0.654g、2.69mmol)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 12.04 (br s, 1H), 4.02 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.77 (br s, 1H), 2.70 (s, 3H), 2.10 (d, J=7.0 Hz, 2H), 1.83−1.70 (m, 2H), 1.68−1.39 (m,5H), 1.17 (t, J=7.1 Hz, 3H), 1.04 (qd, J=12.5, 4.3 Hz, 2H)。
ステップ2:エチル(4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:上記のステップ1由来の生成物(26.2mg、0.108mmol)、中間体1(40mg、0.090mmol)及びDIPEA(31.4μl、0.180mmol)のDMF溶液(3ml)をHATU(41.0mg、0.108mmol)で処理し、得られた溶液を50℃で3日間加熱した。飽和NaHCO3(aq)(5ml)を添加し、相を分離させ、水性相をDCM(3×20ml)で抽出した。抽出物を混合し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜10%(0.7Mアンモニア/MeOH)/DCM)によって精製して、淡黄色固体を得た。この材料をDCM(5ml)に溶解し、TFA(0.5ml)で処理し、室温で4時間攪拌した。飽和NaHCO3(aq)(5ml)を添加し、この混合物を10分間攪拌した。有機相を相分離カートリッジを通過させ、DCM(10ml)で洗浄し、真空濃縮した。残留物をMeOH中のSCXのカラムにロードした。カラムをMeOH(20ml)で洗浄し、次いで、生成物を0.7MアンモニアのMeOH(20ml)で溶出した。溶媒を真空中で除去して、淡黄色固体として標記化合物(22.9mg、0.040mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):1.49分でm/z 571 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.25 (s, 1H), 8.78 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.08 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.37−7.29 (m, 3H), 7.29−7.24 (m, 2H), 7.24−7.15 (m, 4H), 4.77 (s, 1H), 4.00 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.81 (br s, 1H), 2.69 (s, 3H), 2.36−2.29 (m, 2H), 2.25 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.20−2.11 (m, 2H), 1.86−1.65 (m, 3H), 1.64−1.49 (m, 6H), 1.48 (s, 3H), 1.16 (t, J=7.1 Hz, 3H), 1.12−1.03 (m, 2H)。
実施例98:N−(4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルプロピオンアミド
標記化合物(22.1mg、0.039mmol、純度99%)を、実施例97のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、中間体1(40mg、0.090mmol)、実施例82のステップ2由来の生成物(24.5mg、0.108mmol)、HATU(41.0mg、0.108mmol)及びDIPEA(31.4μl、0.180mmol)の反応、それに続くDCM(5ml)中のTFA(0.5ml)による処理から、淡黄色固体として単離した。LCMS(方法1):1.30分でm/z 555 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (4:3の比の2種の回転異性体) δ 10.33 (s, 1H), 8.85 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.16 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.45−7.37 (m, 3H), 7.37−7.31 (m, 2H), 7.30−7.22 (m, 4H), 4.85 (s, 1H), 4.39−4.26 (m, 1H), 3.77−3.60 (m, 1H), 2.84 (s, 3H, メジャー), 2.74 (s, 3H, マイナー), 2.44−2.37 (m, 3H), 2.39−2.26 (m, 3H), 2.27−2.16 (m, 2H), 1.89−1.80 (m, 4H), 1.65−1.56 (m, 4H), 1.55 (s, 3H), 1.32−1.11 (m, 2H), 1.03 (q, J=7.2 Hz, 3H)。
実施例99:N−(4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルイソブチルアミド
標記化合物(19.9mg、0.031mmol、純度90%)を、実施例97のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、中間体1(40mg、0.090mmol)、実施例85のステップ1由来の生成物(26.0mg、0.108mmol)、HATU(41.0mg、0.108mmol)及びDIPEA(31.4μl、0.180mmol)の反応、それに続くDCM(5ml)中のTFA(0.5ml)による処理から、淡黄色固体として単離した。LCMS(方法1):1.39分でm/z 569 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (7:5の比の2種の回転異性体) δ 10.27 (s, 1H), 8.80 (d, J=2.3 Hz, 1H), 8.10 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.40−7.31 (m, 3H), 7.31−7.25 (m, 2H), 7.25−7.13 (m, 4H), 4.78 (s, 1H), 4.38−4.08 (m, 1H), 3.76−3.60 (m, 1H), 2.84 (s, 3H, メジャー), 2.82−2.74 (m, 1H), 2.68 (s, 3H, マイナー), 2.37−2.23 (m, 2H), 2.19−2.09 (m, 3H), 1.90−1.60 (m, 4H), 1.50 (s, 3H), 1.60−1.38 (m, 4H), 1.30−1.04 (m, 3H), 0.99 (d, J=6.6 Hz, 3H), 0.97 (d, J=6.7 Hz, 3H)。
実施例100:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−イソプロピルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−1−(4−(6−(2−(trans−4−(N−イソプロピルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−フェニルピリダジン−3−イル)フェニル)−3−メチルシクロブチル)カルバメート:HATU(42.1mg、0.111mmol)及びDIPEA(39.4μl、0.222mmol)を実施例49のステップ3由来の生成物(24.3mg、0.101mmol)のDMF溶液(1.5ml)に添加し、この混合物を30分間攪拌してから、実施例57のステップ1由来の生成物(45mg、0.101mmol)を添加した。この混合物を50℃に加熱し、20時間攪拌した。室温に冷却後、HATU(42.1mg、0.111mmol)及び実施例49のステップ3由来の生成物(24.3mg、0.101mmol)のDMF溶液(1ml)を添加した。1時間撹拌後、この混合物を50℃に加熱し、さらに2日間攪拌した。得られた溶液を水(25ml)に注ぎ、EtOAc(3×25ml)で抽出した。混合した有機相を飽和NaHCO3(aq)(50ml)、1M HCl(aq)(50ml)、水(50ml)及びブライン(50ml)で連続して洗浄し、次いで、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、褐色油を得た。この材料をあらかじめシリカに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜6%(0.7M NH3/MeOH/DCM)によって精製して、ベージュ色の固体として標記化合物(26mg、0.036mmol、純度92%)を得たLCMS(方法1):2.29分でm/z 670 (M+H)+。
ステップ2:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−イソプロピルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:上記のステップ1由来の生成物(26mg、0.036mmol、純度92%)のDCM溶液(2ml)をTFA(0.060ml、0.776mmol)で処理し、この混合物を室温で90分間攪拌した。さらなるTFA(0.060ml、0.776mmol)を添加し、この溶液をさらに18時間攪拌した。この混合物を真空濃縮し、MeOH中のSCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、次いで、生成物を0.7MアンモニアのMeOHで溶出した。溶媒を真空中で除去して、淡黄色固体(27mg)を得た。分取HPLC(Waters FractionLynx、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、35〜65%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製して、無色固体として標記化合物(7.0mg、0.012mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法2):1.45分でm/z 570 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (3:2の比の2種の回転異性体) δ 11.26 (s, 1H, メジャー), 11.25 (s, 1H, マイナー), 8.35 (s, 1H), 7.44−7.33 (m,5H), 7.33−7.23 (m, 4H), 4.80 (s, 1H), 3.92 (m, 1H, マイナー), 3,44 (m, 1H, メジャー), 2.43−2.31 (m,5H), 2.20−2.11 (m, 2H), 1.97 (s, 3H), 1.78 (m, 3H), 1.67−1.54 (m, 2H), 1.51 (s, 3H), 1.44−1.35 (m, 1H), 1.26 (d, J=6.7 Hz, 3H), 1.18−1.04 (m, 6H)。
実施例101:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(イソプロピル)カルバメート
ステップ1:エチル2−(trans−4−(イソプロピル(メトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)アセテート:実施例49のステップ1由来の生成物(209mg、0.919mmol)及びDIPEA(482μl、2.76mmol)のTHF溶液(5ml)を0℃に冷却し、メチルクロロホルメート(142μl、1.84mmol)を滴下して処理し、この混合物を室温に温め、18時間攪拌した。この混合物を飽和Na2CO3(aq)(25ml)に注ぎ、EtOAc(2×25ml)で抽出した。混合した有機相を1M HCl(aq)(25ml)、水(25ml)及びブライン(25ml)で洗浄し、次いで、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、無色油として標記化合物(260mg)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ2:2−(trans−4−(イソプロピル(メトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)上記のステップ1由来の生成物(260mg)を含む酢酸:THF(1ml)、水(1ml)及びMeOH(0.2ml)の混合物の溶液をLiOH(43.6mg、1.82mmol)で処理し、この混合物を室温で3時間攪拌した。この混合物を水(20ml)で希釈し、次いで、1M HCl(aq)を使用してpH1に酸性化した。得られた混合物をEtOAc(3×20ml)で抽出した。混合した有機相を水(20ml)及びブライン(20ml)で連続して洗浄し、次いで、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、白色固体として標記化合物(232mg、0.857mmol、純度95%)を得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム−d) δ 3.61 (s, 3H), 2.17 (d, J=7.0 Hz, 2H), 1.85−1.49 (m, 8H), 1.13 (d, J=6.8 Hz, 6H), 1.10−0.94 (m, 3H)。
ステップ3:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(イソプロピル)カルバメート:標記化合物(29mg、0.038mmol、純度91%)を、実施例100のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DMF(2.5ml)中における実施例57のステップ1由来の生成物(45mg、0.101mmol)、上記のステップ1由来の生成物(2×25.9mg、2×0.096mmol、純度95%)、HATU(2×42.1mg、2×0.111mmol)及びDIPEA(39.4μl、0.222mmol)の反応から、ベージュ色の固体として単離した。LCMS(方法1):2.55分でm/z 686 (M+H)+。
ステップ4:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(イソプロピル)カルバメート:標記化合物(5.9mg、9.97μmol、純度99%)を、実施例100のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、DCM(2ml)中における上記のステップ3由来の生成物(29mg、0.038mmol、純度91%)とTFA(2×0.060ml、2×0.776mmol)との反応から、無色固体として単離した。LCMS(方法2):2.15分でm/z 586 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.26 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.44−7.34 (m,5H), 7.33−7.23 (m, 4H), 4.80 (s, 1H), 3.95−3.77 (m, 1H), 3.56 (s, 3H), 3.51−3.39 (m, 1H), 2.42−2.32 (m, 4H), 2.21−2.13 (m, 2H), 1.91−1.67 (m,5H), 1.61−1.45 (m, 2H), 1.50 (s, 3H), 1.20−1.05 (m, 8H)。
実施例102:N−(5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−イソプロピルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−1−(4−(6−(2−(trans−4−(N−イソプロピルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−フェニルピリジン−3−イル)フェニル)−3−メチルシクロブチル)カルバメート:HATU(42.2mg、0.111mmol)及びDIPEA(39.4μl、0.222mmol)を実施例49のステップ3(26.8mg、0.111mmol)のDMF溶液(2ml)に添加し、この混合物を30分間攪拌してから、実施例67のステップ2由来の生成物(45mg、0.101mmol)を添加した。この混合物を50℃に加熱し、20時間攪拌した。室温に冷却してから、この溶液を水(25ml)に注ぎ、EtOAc(3×25ml)で抽出した。混合した有機相を飽和NaHCO3(aq)(50ml)、1M HCl(aq)(50ml)、水(50ml)及びブライン(50ml)で連続して洗浄し、次いで、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、褐色油を得た。この材料をシリカにあらかじめ吸収させ、カラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜6%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって部分的に精製して、白色固体として標記化合物(39mg、0.037mmol、純度64%)を得た。LCMS(方法1):2.36分でm/z 669 (M+H)+。さらに精製することなく、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:N−(5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−イソプロピルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(4.9mg、8.44μmol、純度98%)を、実施例100のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、DCM(0.5ml)中における上記のステップ1由来の生成物(39mg、0.037mmol、純度64%)とTFA(2×0.090ml、2×1.17mmol)との反応から、無色固体として単離した。LCMS(方法2):1.47分でm/z 569 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (5:4の比の2種の回転異性体) δ 10.62 (s, 1H, メジャー), 10.61 (s, 1H, マイナー), 8.30 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.38−7.29 (m,5H), 7.23−7.15 (m, 2H), 7.12−7.05 (m, 2H), 4.78 (s, 1H), 4.03−3.83 (m, 1H, マイナー), 3.52−3.37 (m, 1H), 3.13−2.90 (m, 1H, メジャー), 2.38−2.27 (m,5H), 2.19−2.11 (m, 2H), 1.97 (s, 3H), 1.82−1.54 (m,5H), 1.50 (s, 3H), 1.44−1.35 (m, 1H), 1.26 (d, J=6.7 Hz, 3H), 1.21−1.01 (m, 2H), 1.13 (d, J=6.6 Hz, 3H)。
実施例103:メチル(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)カルバメート
ステップ1:2−(trans−4−((メトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)酢酸:実施例56のステップ1由来の生成物(500mg、2.06mmol)の混合物を含むTHF(20ml)及びMeOH(5ml)の混合物を2M LiOH(aq)(2.06ml、4.11mmol)で処理し、得られた混合物を室温で48時間攪拌した。この反応混合物を真空濃縮し、残留物を水(10ml)で希釈し、次いで、1M HCl(aq)で酸性化した。この混合物をEtOAc(3×50ml)で抽出し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、白色固体として標記化合物(0.332g、1.47mmol、純度95%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 12.02 (s, 1H), 7.02 (d, J=8.0 Hz, 1H), 3.50 (s, 3H), 3.27−3.10 (m, 1H), 2.09 (d, J=7.0 Hz, 2H), 1.84−1.63 (m, 4H), 1.62−1.43 (m, 1H), 1.22−1.07 (m, 2H), 1.07−0.87 (m, 2H)。
ステップ2:メチル(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)カルバメート:上記のステップ1由来の生成物(31.0mg、0.144mmol)のDCM溶液(5ml)を1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(0.021ml、0.156mmol)で処理し、得られた溶液を室温で30分間攪拌した。実施例67のステップ2由来の生成物(53.5mg、0.120mmol)のピリジン(0.5ml、0.080mmol)溶液を添加し、溶液を室温で一晩攪拌し、その間に白色沈殿物が形成された。DMF(2ml)を添加し、撹拌を1時間継続した。得られた混合物を1M HCl(aq)(10ml)で処理し、10分間攪拌した。相を分離し、水性相をEtOAc(2×10ml)で抽出した。混合した有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、黄色固体を得た。この材料をDCM(5ml)に溶解し、TFA(0.5ml)で処理した。得られた溶液を室温で3時間攪拌した。飽和NaHCO3(aq)(10ml)を添加し、この混合物を10分間攪拌した。相を分離し、水性相をEtOAc(2×10ml)で抽出した。混合した有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜10%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって精製して、白色固体として標記化合物(16.3mg、0.029mmol、純度98%)を得た。LCMS(方法1):1.32分でm/z 543 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.60 (s, 1H), 8.29 (d, J=0.6 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.37−7.29 (m,5H), 7.20−7.13 (m, 2H), 7.09−7.03 (m, 2H), 7.02 (d, J=8.0 Hz, 1H), 4.78 (s, 1H), 3.49 (s, 3H), 3.25−3.16 (m, 1H), 2.36−2.27 (m,5H), 2.19−2.10 (m, 2H), 1.81−1.60 (m,5H), 1.49 (s, 3H), 1.25−0.96 (m,5H)。
実施例104:N−(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−イソプロピルプロピオンアミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−(N−イソプロピルプロピオンアミド)シクロヘキシル)アセテート:標記化合物(379mg)を、実施例101のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、THF(5ml)中における実施例49のステップ1由来の生成物(292mg、1.28mmol)、プロピオニルクロリド(123μl、1.41mmol)及びDIPEA(673μl、3.85mmol)の反応から、オレンジ色の油として単離した。
ステップ2:2−(trans−4−(N−イソプロピルプロピオンアミド)シクロヘキシル)酢酸:標記化合物(288mg)を、実施例101のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、THF(2ml)、水(1.5ml)及びMeOH(0.2ml)の混合物中の上記のステップ1由来の生成物(375mg)及びLiOH(63.4mg、2.65mmol)の反応から、ろう様の黄色固体として単離した。精製せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ3:tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−1−(4−(6−(2−(trans−4−(N−イソプロピルプロピオンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−フェニルピリダジン−3−イル)フェニル)−3−メチルシクロブチル)カルバメート:標記化合物(25mg、0.034mmol、純度94%)を、実施例102のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DMF(1.5ml)中における実施例57のステップ1由来の生成物(40mg、0.090mmol)、上記のステップ2由来の生成物(22.9mg)、HATU(37.5mg、0.099mmol)及びDIPEA(35μl、0.197mmol)の反応から、ベージュ色の固体として単離した。LCMS(方法1):2.42分でm/z 684 (M+H)+。
ステップ4:N−(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−イソプロピルプロピオンアミド:上記のステップ1由来の生成物(25mg、0.034mmol、純度94%)のDCM溶液(0.5ml)をTFA(0.070ml、0.914mmol)で処理し、この混合物を室温で16時間攪拌した。この混合物を真空濃縮し、MeOH中のSCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、次いで、生成物を0.7MアンモニアのMeOHで溶出した。溶媒を真空中で除去して、淡黄色固体(20mg)を得た。分取HPLC(Waters FractionLynx、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、20〜50%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製して、無色固体として標記化合物(6.0mg、10.1μmol、純度98%)を得た。LCMS(方法2):2.01分でm/z 584 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) (10:9の比の2種の回転異性体) δ 8.52 (s, 1H), 7.52−7.44 (m, 2H), 7.44−7.31 (m,5H), 7.31−7.25 (m, 2H), 4.22−4.02 (m, 1H, メジャー), 3.71−3.51 (m, 1H, マイナー), 2.73 (d, J=13.0 Hz, 2H), 2.62−2.41 (m,5H), 2.39 (q, J=7.5 Hz, 2H), 2.03−1.84 (m, 3H), 1.84−1.66 (m, 2H), 1.62−1.54 (m, 1H), 1.55 (s, 3H), 1.44−1.15 (m, 3H), 1.38 (d, J=6.7 Hz, 3H), 1.24 (d, J=6.6 Hz, 3H), 1.110 (t, J=7.4 Hz, 3H, メジャー), 1.106 (t, J=7.4 Hz, 3H, マイナー)。
実施例105:N−(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−イソプロピルシクロプロパンカルボキサミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−(N−イソプロピルシクロプロパンカルボキシアミド)シクロヘキシル)アセテート:標記化合物(453mg)を、実施例101のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、THF(5ml)中における実施例49のステップ1由来の生成物(338mg、1.49mmol)、シクロプロパンカルボニルクロリド(148μl、1.64mmol)及びDIPEA(779μl、4.46mmol)の反応から、オレンジ色の油として単離した。
ステップ2:2−(trans−4−(N−イソプロピルシクロプロパンカルボキシアミド)シクロヘキシル)酢酸:標記化合物(373mg)を、実施例101のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、THF(2ml)、水(1.5ml)及びMeOH(0.2ml)の混合物中における上記のステップ1由来の生成物(453mg)及びLiOH(73.4mg、3.07mmol)の反応から、無色油として単離した。精製せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ3:tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−1−(4−(6−(2−(trans−4−(N−イソプロピルシクロプロパンカルボキシアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−フェニルピリダジン−3−イル)フェニル)−3−メチルシクロブチル)カルバメート:標記化合物(23mg、0.030mmol、純度91%)を、実施例102のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DMF(1.5ml)中における実施例57のステップ1由来の生成物(40mg、0.090mmol)、上記のステップ2由来の生成物(24.0mg)、HATU(37.5mg、0.099mmol)及びDIPEA(35μl、0.197mmol)の反応から、ベージュ色の固体として単離した。LCMS(方法1):2.51分でm/z 696 (M+H)+。
ステップ4:N−(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−イソプロピルシクロプロパンカルボキサミド:標記化合物(9.3mg、15μmol、純度98%)を、実施例104のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DCM(0.5ml)中における上記のステップ3由来の生成物(23mg、0.030mmol、純度91%)とTFA(0.064ml、0.826mmol)との反応から、無色固体として単離した。LCMS(方法2):2.06分でm/z 596 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) (5:4の比の2種の回転異性体) δ 8.52 (s, 1H), 7.50−7.43 (m, 2H), 7.43−7.32 (m,5H), 7.31−7.25 (m, 2H), 4.40 (br s, 1H, メジャー), 3.99 (br s, 1H, マイナー), 2.73 (d, J=13.4 Hz, 2H), 2.52−2.43 (m, 4H), 2.27 (br s, 1H), 2.04−1.80 (m, 6H), 1.66−1.50 (m, 1H), 1.55 (s, 3H), 1.42−1.11 (m, 9H), 0.92−0.71 (m, 4H)。
実施例106:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−エチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−(エチルアミノ)シクロヘキシル)アセテート:エチル2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)アセテート塩酸塩(222mg、1.00mmol)のEtOH溶液(3ml)をMgSO4(169mg、1.40mmol)で処理し、続いてアセトアルデヒド(0.040ml、1.20mmol)で処理した。得られた混合物を室温で60分間攪拌し、次いで0℃に冷却し、NaBH4(113mg、3.00mmol)を添加した。この混合物を室温に温め、20時間攪拌した。さらなるアセトアルデヒド(0.040ml、1.20mmol)を添加し、この混合物を室温でさらに4時間攪拌した。この混合物を飽和Na2CO3(aq)(50ml)に注ぎ、EtOAc(2×25ml)で抽出した。混合した有機相を水(25ml)、ブライン(25ml)で連続して洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、無色油として標記化合物を得た(209mg)。精製せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ2:エチル2−(trans−4−(N−エチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセテート:標記化合物(122mg、0.454mmol、純度95%)を、実施例101のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、THF(5ml)中における上記のステップ1由来の生成物(209mg)、無水酢酸(189μl、2.00mmol)及びDIPEA(175μl、1.00mmol)の反応から、黄色油として単離した。1H NMR (400MHz, クロロホルム−d) (4:3の比の2種の回転異性体) δ 4.37 (tt, J=12.2, 3.8 Hz, 1H, メジャー), 4.15 (q, J=7.1 Hz, 2H, マイナー), 4.13 (q, J=7.1 Hz, 2H, メジャー), 3.50 (tt, J=11.8, 3.8 Hz, 1H, マイナー), 3.29 (q, J=7.1 Hz, 2H, マイナー), 3.25 (q, J=7.1 Hz, 2H, メジャー), 2.22 (d, J=6.9 Hz, 2H, マイナー), 2.20 (d, J=7.0 Hz, 2H, メジャー), 2.12 (s, 3H), 1.96−1.68 (m,5H), 1.60 (qd, J=12.8, 3.5 Hz, 2H, マイナー), 1.48 (qd, J=12.5, 3.5 Hz, 2H, メジャー), 1.31−1.08 (m, 8H)。
ステップ3:2−(trans−4−(N−エチルアセトアミド)シクロヘキシル)酢酸:標記化合物(68mg)を、実施例101のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、THF(1ml)、水(1ml)及びMeOH(0.2ml)の混合物中における上記のステップ2由来の生成物(122mg、0.454mmol、純度95%)とLiOH(23mg、0.960mmol)との反応から、黄色固体として単離した。精製せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ4:tert−ブチル(trans−1−(4−(6−(2−(trans−4−(N−エチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−フェニルピリダジン−3−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:標記化合物(22mg、0.032mmol、純度94%)を、実施例102のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DMF(1.5ml)中における実施例57のステップ1由来の生成物(40mg、0.090mmol)、上記のステップ3由来の生成物(20.4mg)、HATU(37.5mg、0.099mmol)及びDIPEA(35μl、0.197mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):2.18分でm/z 656 (M+H)+。
ステップ5:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−エチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(16mg、28μmol、純度98%)を、実施例104のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DCM(0.6ml)中における上記のステップ4由来の生成物(22mg、0.032mmol、純度94%)とTFA(0.060ml、0.779mmol)との反応から、クリーム色の固体として単離した。LCMS(方法2):1.77分でm/z 556 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) 1:1の比の2種の回転異性体) δ 8.402 (s, 1H, 回転異性体), 8.399 (s, 1H, 回転異性体) 7.33 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.34−7.18 (m,5H), 7.19−7.12 (m, 2H), 4.15 (tt, J=11.7, 4.2 Hz, 1H, 回転異性体), 3.56 (tt, J=11.8, 3.9 Hz, 1H, 回転異性体), 3.31−3.21 (m, 2H), 2.58 (d, J=13.2 Hz, 2H), 2.39−2.28 (m, 4H) , 2.02 (s, 3H, 回転異性体), 2.01 (s, 3H, 回転異性体), 1.94−1.65 (m, 4H), 1.65−1.47 (m, 3H), 1.43 (s, 3H), 1.25−1.14 (m, 2H), 1.11 (t, J=7.1 Hz, 3H, 回転異性体), 1.01 (t, J=7.0 Hz, 3H, 回転異性体)。
実施例107:N−(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−2−メトキシ−N−メチルアセトアミド
ステップ1:2−(trans−4−(2−メトキシ−N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)酢酸:実施例1のステップ3由来の生成物(300mg、1.51mmol)のDCM懸濁液(5ml)をDIPEA(294μl、1.66mmol)で処理し、続いて2−メトキシアセチルクロリド(144μl、1.58mmol)で処理し、得られた混合物を室温で16時間攪拌した。この反応混合物を飽和NH4Cl(aq)(5ml)で洗浄し、水性相をDCM(5ml)で抽出した。有機相を混合し、1M HCl(aq)(10ml)、飽和NaHCO3(aq)(10ml)及びブライン(10ml)で連続して洗浄した。次いで、有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、オレンジ色のゴム状物質(348mg)を得た。この材料をTHF(5ml)、MeOH(1ml)及び1M LiOH(aq)(3.01ml、3.01mmol)の混合物に溶解し、得られた混合物を室温で2時間攪拌した。この反応混合物を約5mlに濃縮して、次いで、水(5ml)で希釈し、EtOAc(10ml)で洗浄した。次いで、水性相を1M HClで酸性化し、EtOAc(3×15ml)で抽出した。抽出物を混合し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、ゴム状物質として標記化合物(152mg)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:N−(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−2−メトキシ−N−メチルアセトアミド:上記のステップ1由来の生成物(30mg)のDCM懸濁液(2ml)を1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(29.7μl、0.224mmol)で処理し、得られた混合物を1時間攪拌した。ピリジン(36.3μl、0.449mmol)を添加し、さらに5分後、実施例67のステップ2由来の生成物(50mg、0.112mmol)のDCM(2ml)を添加し、この混合物を一晩攪拌した。この反応混合物を飽和NH4Cl(aq)(3ml)を添加することによってクエンチした。相を分離し、水性相をDCM(2×3ml)で抽出した。有機相を混合し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン、次いで、0〜10%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって精製し、黄色ゴム状物質(24mg)を得た。この材料をDCM(3ml)に溶解し、TFA(173μl、2.24mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩攪拌した。混合物をSCX(約100mg)のカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、次いで、生成物を0.7MアンモニアのMeOHで溶出した。溶媒を真空中で除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(4gカートリッジ、0〜10%(0.7M NH3/MeOH/DCM)によって部分的に精製した。分取HPLC(Waters FractionLynx、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、20〜50%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム溶液)によってさらに精製して、無色固体として標記化合物(1.2mg、2.06μmol、純度98%)を得た。LCMS(方法1):1.27分でm/z 571 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) (4:3の比の2種の回転異性体) δ 8.18 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.28−7.23 (m, 2H), 7.21−7.13 (m, 3H), 7.12−7.06 (m, 2H), 7.06−7.00 (m, 2H), 4.32−4.17 (m, 2H), 4.08 (s, 2H, マイナー), 4.03 (s, 2H, メジャー), 3.30−3.29 (m, 3H), 2.75 (s, 3H, メジャー), 2.73 (s, 3H, マイナー), 2.62−2.50 (m, 2H), 2.35−2.24 (m, 4H), 1.90−1.47 (m, 6H), 1.43 (s, 3H), 1.23−1.07 (m, 2H)。
実施例108:N−(5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−エチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(trans−1−(4−(6−(2−(trans−4−(N−エチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−フェニルピリジン−3−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:実施例106のステップ3由来の生成物(25mg)のDCM溶液(5ml)を1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(19μl、0.142mmol)で処理し、得られた溶液を室温で30分間攪拌した。実施例67のステップ2由来の生成物(40mg、0.090mmol)のピリジン溶液(0.5ml)を添加し、得られた溶液を室温で一晩攪拌した。この混合物を1M HCl(aq)(20ml)に注ぎ、10分間攪拌し、次いで、DCM(2×20ml)で抽出した。混合した有機相を1M HCl(aq)(20ml)、1M NaOH(aq)(20ml)、水(20ml)及びブライン(20ml)で連続して洗浄し、次いで、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮して、無色油を得た。カラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜6%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって精製して、無色固体として標記化合物(45mg、0.062mmol、純度90%)を得た。LCMS(方法1):2.24分でm/z 655 (M+H)+。
ステップ2:N−(5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−エチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(8.3mg、15μmol、純度98%)を、実施例104のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DCM(0.6ml)中における上記のステップ1由来の生成物(45mg、0.062mmol、純度90%)とTFA(0.060ml、0.779mmol)との反応から、無色固体として単離した。LCMS(方法2):1.86分でm/z 555 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) (1:1の比の2種の回転異性体) δ 8.30 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.42−7.34 (m, 2H), 7.32−7.25 (m, 3H), 7.25−7.19 (m, 2H), 7.18−7.11 (m, 2H), 4.27 (tt, J=11.7, 4.0 Hz, 1H, 回転異性体), 3.68 (tt, J=11.9, 3.8 Hz, 1H, 回転異性体), 3.42−3.30 (m, 2H), 2.77−2.64 (m, 2H), 2.44−2.35 (m, 4H), 2.13 (d, J=6.2 Hz, 3H), 2.02−1.78 (m, 4H), 1.77−1.58 (m, 3H), 1.55 (s, 3H), 1.34−1.19 (m, 2H), 1.23 (t, J=7.0 Hz, 3H, 回転異性体), 1.13 (t, J=7.0 Hz, 3H, 回転異性体)。
実施例109:N−(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−2,2−ジフルオロ−N−メチルアセトアミド
ステップ1:ベンジル(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート:実施例4のステップ1由来の生成物(329mg、1.08mmol)のDCM溶液(10ml)を1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(154μl、1.17mmol)で処理し、得られた溶液を室温で30分間攪拌した。実施例67のステップ2由来の生成物(400mg、0.898mmol)を含むピリジン(1ml)及びDCM(2ml)の混合物の溶液を添加し、この溶液を室温で一晩攪拌した。1M HCl(aq)(10ml)を添加し、この混合物を10分間攪拌した。有機相を相分離カートリッジを介して濾過し、DCM(20ml)で洗浄し、溶媒を真空中で除去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、白色固体として標記化合物(483mg、0.633mmol、純度96%)を得た。LCMS(方法1):2.74分でm/z 733 (M+H)+。
ステップ2:tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−(6−(2−(trans−4−(メチルアミノ)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−フェニルピリジン−3−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:上記のステップ1由来の生成物(480mg、0.629mmol)をEtOH(20ml)に溶解し、ThalesNano H−Cube(登録商標)フロー反応器(10%Pd/C、30×4mm、完全水素モード、50℃、流速1ml/分、4流路)において水素化した。溶媒を真空中で除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(24gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン、次いで、0〜40%MeOH/DCM)によって精製して、白色固体として標記化合物(0.287g)を得た。分析せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ3:N−(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−2,2−ジフルオロ−N−メチルアセトアミド:氷浴で冷却した上記のステップ2由来の生成物(50mg)のTHF(5ml)及びDIPEA(32.1μl、0.184mmol)の溶液を添加した。この混合物を2,2−ジフルオロ無水酢酸(11.4μl、0.092mmol)を滴下して処理し、得られた溶液を室温で18時間攪拌した。飽和NaHCO3(aq)(20ml)を添加し、層を分離し、水性層をEtOAc(2×10ml)で抽出した。溶媒を真空中で除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜10%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって精製して、淡黄色固体を得た。この材料をDCM(5ml)に溶解し、TFA(0.5ml)で処理した。得られた溶液を室温で2時間攪拌した。この反応混合物をMeOH中のSCXのカラムにロードした。カラムをMeOH(20ml)で洗浄し、次いで、生成物を0.7MアンモニアのMeOH(20ml)で溶出した。得られた混合物を真空濃縮して、白色固体として標記化合物(22.4mg、0.038mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):1.40分でm/z 577 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (11:10の比の2種の回転異性体) δ 10.63 (s, 1H, マイナー), 10.62 (s, 1H, メジャー), 8.31 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.37−7.31 (m,5H), 7.27−7.16 (m, 2H), 7.12−7.05 (m, 2H), 6.81 (t, J=52.8 Hz, 1H, マイナー), 6.67 (t, J=52.9 Hz, 1H, メジャー), 4.78 (s, 1H), 4.21−4.04 (m, 1H, メジャー), 3.73−3.55 (m, 1H, マイナー), 2.89 (s, 3H, メジャー), 2.78 (s, 3H, マイナー), 2.39−2.28 (m, 4H), 2.25−1.98 (m, 4H), 1.86−1.52 (m, 7H), 1.50 (s, 3H), 1.25−1.04 (m, 2H)。
実施例110:N−(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルプロピオンアミド
ステップ1:tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−(6−(2−(trans−4−(N−メチルプロピオンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−3−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:実施例82のステップ2由来の生成物(25.2mg、0.111mmol)のDCM溶液(2ml)を1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(29.6μl、0.221mmol)で処理し、1時間攪拌した。ピリジン(35.8μl、0.443mmol)を添加し、続いて実施例89のステップ1由来の生成物(50mg)を添加した。この反応混合物を室温で一晩攪拌した。飽和NH4Cl(aq)(3ml)を添加することによって反応をクエンチし、有機相を相分離カートリッジを介して濾過した。有機相を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、淡黄色ゴム状物質として標記化合物(48mg、0.071mmol、純度98%)を得た。LCMS(方法1):2.22分でm/z 661 (M+H)+。
ステップ2:N−((1r,4r)−4−(2−((5−(4−((1r,3r)−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルプロピオンアミド:上記のステップ1由来の生成物(48mg、0.071mmol、純度98%)のDCM(3ml)をTFA(128μl、1.66mmol)で処理し、この反応混合物を室温で一晩攪拌した。この反応混合物をSCX(約100mg)のカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出し、次いで真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(4gカートリッジ、0〜10%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって部分的に精製した。分取HPLC(Waters FractionLynx、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、20〜50%MeCNの10mM炭酸水素アンモニウム(aq))によってさらに精製して、無色固体として標記化合物(1.2mg、2.06μmol、純度95%)を得た。LCMS(方法1):1.36分でm/z 561 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (3:2の比の2種の回転異性体) δ 10.59 (s, 1H, マイナー), 10.58 (s, 1H, メジャー), 8.25 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.52−7.45 (m, 2H), 7.43−7.36 (m, 2H), 7.18−7.10 (m, 2H), 6.74 (dd, J=4.6, 1.7 Hz, 1H), 4.81 (s, 1H), 4.32−4.19 (m, 1H, メジャー), 3.66−3.51 (m, 1H, マイナー), 2.78 (s, 3H, メジャー), 2.68 (s, 3H, マイナー), 2.42−2.14 (m, 8H), 1.84−1.75 (m, 3H), 1.64−1.57 (m, 2H), 1.54−1.42 (m,5H), 1.26−1.03 (m, 2H), 1.03−0.92 (m, 3H)。
実施例111:N−(5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−3−フルオロフェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:cis−1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシシクロブタンカルボン酸:2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)酢酸(25g、133mmol)のTHF溶液(150ml)を、<40℃(水浴)の温度を維持しながら、イソプロピルマグネシウムクロリド(THF中に2M)(148ml、297mmol)で約30分にわたって処理した。この反応混合物を35℃で60分間加熱した。次いで、温度を45〜55℃の間に維持しながら、得られた淡褐色に懸濁液をエピクロロヒドリン(18.7ml、239mmol)を滴下して処理した。この反応混合物を30℃に冷却し、イソプロピルマグネシウムクロリド(THF中に2M)(135ml、269mmol)を約15分にわたって滴下して処理した。この反応混合物を30℃で一晩攪拌した。この反応混合物を氷浴中で冷却し、6M HCl(aq)(120ml、720mmol)でクエンチした。この混合物を室温に温め、10分間攪拌した。次いで、トルエン(100ml)を添加し、相を分離させた。有機相をブライン(100ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、約50mlに濃縮した。トルエン(50ml)を添加し、この混合物を濃縮乾固した。残留物をトルエン(100ml)に懸濁し、約45分間0℃に冷却し、次いで、濾過し、氷冷トルエン(2×10ml)で洗浄して、無色の自由流動性固体として標記化合物(17.5g、57.2mmol、純度80%)を得た。LCMS(方法1):1.57分でm/z 245 (M+H)+。
ステップ2:trans−メチル1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシシクロブタンカルボキシレート:上記のステップ1由来の生成物(17.5g、57.2mmol、純度80%)をMeOH(100ml)に溶解し、濃H2SO4(aq)(1.14ml、21.5mmol)で処理した。この反応混合物を60℃で一晩加熱した。この混合物を10℃に冷却し、温度を15℃未満に維持しながら、8%w/v K2HPO4(aq)(178ml、82mmol)でクエンチした。この混合物を約450mlに濃縮して、次いで、Et2O(2×150ml)で抽出した。有機相を混合し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、無色の綿状固体として標記化合物(17.5g、57.5mmol、純度85%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.59 (t, J=8.6 Hz, 1H), 7.41 (dd, J=10.8, 2.2 Hz, 1H), 7.32−7.27 (m, 1H),5.38 (d, J=6.3 Hz, 1H), 4.05−3.84 (m, 1H), 3.57 (s, 3H), 2.78−2.68 (m, 2H), 2.62−2.51 (m, 2H)。
ステップ3:メチル1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−オキソシクロブタンカルボキシレート:上記のステップ2由来の生成物(17.5g、57.5mmol、純度85%)のDCM溶液(180ml)を5℃に冷却し、温度を5℃未満に維持しながら、KBr(1.77g、14.9mmol)の水溶液(20ml)で処理した。添加が完了してから、この混合物を15分間攪拌し、その後直ちにTEMPO(0.846g、5.41mmol)を添加し、得られた混合物を5分間攪拌した。別の容器で、KHCO3(101g、852mmol)の水溶液(330ml)を次亜塩素酸ナトリウ(aq)(65.6ml、149mmol、14%w/wの遊離塩素量)と混合し、温度を5℃未満に維持しながら、得られた混合物を最初の混合物に約90分にわたって滴加した。添加が完了した時点で、この混合物を10℃に温めた。次いで、この混合物を0℃に冷却し、温度を10℃未満に維持しながら、チオ硫酸ナトリウム(8.34g、52.8mmol)の水溶液(70ml)を添加した。次いで、この反応混合物を室温に温め、相を分離させた。水性相をDCM(2×200ml)で抽出し、有機相を混合し、水(400ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた赤色油をTHF(100ml)に2回溶解し、濃縮して、深赤色油として標記化合物(17.1g、59.8mmol、純度90%)を得、これは静置の際に結晶化した。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.53 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.51−7.47 (m, 1H), 7.34 (ddd, J=8.3, 2.1, 0.7 Hz, 1H), 3.74−3.70 (m, 4H), 3.65 (s, 3H)。
ステップ4:メチル1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブタンカルボキシレート:上記のステップ3由来の生成物(17.1g、59.8mmol、純度90%)のTHF溶液(100ml)を−70℃に冷却し、温度を−60℃未満に維持しながら、メチル臭化マグネシウム(Et2O中に3M)(22.9ml、68.8mmol)を1時間にわたって滴加した。この混合物を−70℃で4時間攪拌し、次いで−20℃に温め、その後直ちに、温度を5℃未満に維持しながら、MeOH(2.66ml、65.8mmol)を添加することによって反応をクエンチした。温度を10℃未満に維持しながら、1M HCl(aq)(71.7ml、71.7mmol)を添加した。添加が完了した時点で、この混合物を室温で15分間攪拌し、次いでEt2O(200ml)を添加し、相を分離させた。有機相をブライン(200ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、標記化合物(17.5g)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ5:trans−メチル1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブタンカルボキシレート:上記のステップ4由来の生成物(2g)のTHF溶液(20ml)を0.2M LiOH(aq)(18.3ml、3.67mmol)で処理し、この反応混合物を室温で一晩攪拌した。この反応混合物を約20mlに濃縮して、Et2O(2×15ml)で抽出した。有機相を混合し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、赤色油として標記化合物(370mg)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ6:trans−1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブタンカルボン酸:上記のステップ5由来の生成物(370mg)のEtOH溶液(12ml)を水(6ml)及び水酸化ナトリウム(326mg、8.14mmol)で処理した。この混合物を室温で一晩攪拌した。この混合物を約6mlに濃縮し、水(10ml)で希釈し、次いで、Et2O(20ml)で洗浄した。水性相を1M HCl(9.50ml、9.50mmol)で酸性化した、次いで、EtOAc(3×20ml)で抽出した。混合した有機抽出物をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、こはく色の粘着性ゴム状物質として標記化合物(281mg、1.03mmol、純度95%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 12.51 (s, 1H), 7.39−7.26 (m, 3H),5.03 (s, 1H), 2.91−2.77 (m, 2H), 2.50−2.42 (m, 2H), 1.29 (s, 3H)。
ステップ7:trans−3−アミノ−3−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−メチルシクロブタノール:上記のステップ6由来の生成物(280mg、1.03mmol、純度95%)のTHF溶液(12ml)をEt3N(362μl、2.60mmol)及びジフェニルリン酸アジド(233μl、1.08mmol)で処理した。得られた混合物を35℃で1時間加熱した。別の容器で、1M HCl(aq)(5.41ml、5.41mmol)を65℃に加熱した。最初の反応混合物を温HCl溶液に約15分にわたって滴加した。得られた混合物を65℃で2時間加熱し、次いで、一晩室温に冷却した。この反応混合物を部分的に真空濃縮し、次いでEtOAc(30ml)を添加し、相を分離させた。有機相を1M HCl(2×20ml)で抽出した。水性相を混合し、2M NaOH(aq)(30ml)で塩基性化し、次いでEtOAc(3×25ml)で抽出した。有機相を混合し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、淡黄色油として標記化合物(125mg)を得、さらに精製することなく、これを次のステップで使用した。
ステップ8:tert−ブチル(trans−1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:上記のステップ7由来の生成物(125mg)のTHF溶液(4ml)をBoc2O(143mg、0.653mmol)で処理し、得られた混合物を室温で3日間攪拌した。溶媒を真空中で蒸発させ、得られたゴム状物質をEtOAc(10ml)に溶解し、水(5ml)及びブライン(5ml)で連続して洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜60%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、無色固体として標記化合物(148mg、0.426mmol、純度95%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.66 (s, 1H), 7.44−7.17 (m, 3H), 4.90 (s, 1H), 2.71−2.57 (m, 2H), 2.48−2.36 (m, 2H), 1.35 (s, 3H), 1.33−1.15 (m, 9H)。
ステップ9:tert−ブチル(trans−1−(2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:標記化合物(194mg、0.368mmol、純度80%)を、混合物をCelite(登録商標)を介して濾過し、MeCNで洗浄し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜60%EtOAc/イソヘキサン)によって部分的に精製した以外は、中間体2のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、MeCN(3ml)中における上記のステップ8由来の生成物の(148mg、0.426mmol、純度95%)、ビス−(ピナコラート)ジボロン(120mg、0.471mmol)、酢酸パラジウム(II)(5mg、0.022mmol)、XPhos(21mg、0.045mmol)及び酢酸カリウム(132mg、1.35mmol)の反応から、濃厚な油として単離した。LCMS(方法1):2.41分でm/z 444 (M+Na)+。さらに精製することなく、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ10:tert−ブチル(trans−1−(2−フルオロ−4−(6−(2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−フェニルピリジン−3−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:実施例1のステップ5由来の生成物(25.3mg、0.119mmol)のDCM懸濁液(2ml)を1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(28.8μl、0.216mmol)で処理し、1時間攪拌した。ピリジン(34.9μl、0.431mmol)を添加し、得られた混合物を5分間攪拌した。上記のステップ9由来の生成物(50mg、0.086mmol)のDCM(2ml)を添加し、この混合物を一晩攪拌した。EtOAc(15ml)を添加し、得られた混合物を飽和NaHCO3(aq)(5ml)及びブライン(5ml)で連続して洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜6%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって精製して、無色固体として標記化合物(15mg、0.022mmol、純度95%)を得た。LCMS(方法1):2.21分でm/z 659 (M+H)+。
ステップ11:N−(5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−3−フルオロフェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:上記のステップ10由来の生成物(15mg、0.022mmol、純度95%)をDCM(3ml)に溶解し、TFA(166μl、2.16mmol)で処理し、この反応混合物を室温で一晩攪拌した。この反応混合物をSCX(約100mg)のカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出し、次いで真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(4gカートリッジ、0〜10%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって精製して、無色固体として標記化合物(10mg、0.017mmol、純度95%)を得た。LCMS(方法1):1.35分でm/z 559 (M+H)+,557 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (11:9の比の2種の回転異性体) δ 10.67 (s, 1H, マイナー), 10.65 (s, 1H, メジャー), 8.34−8.32 (m, 1H), 8.19−8.15 (m, 1H), 7.39−7.35 (m, 3H), 7.23−7.19 (m, 2H), 7.12 (t, J=8.2 Hz, 1H), 6.93−6.87 (m, 2H), 4.74 (s, 1H), 4.28−4.17 (m, 1H, メジャー), 3.60−3.48 (m, 1H, マイナー), 2.79 (s, 3H, メジャー), 2.66 (s, 3H, マイナー), 2.38 (d, J=12.2 Hz, 2H), 2.35−2.29 (m, 3H), 2.22−2.16 (m, 2H), 2.02 (s, 3H, マイナー), 1.96 (s, 3H, マイナー), 1.96−1.84 (m, 1H), 1.83−1.67 (m, 3H), 1.67−1.41 (m, 6H), 1.28−1.02 (m, 3H)。
実施例112:N−(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−3−フルオロフェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルプロピオンアミド
ステップ1:tert−ブチル(trans−1−(2−フルオロ−4−(6−(2−(trans−4−(N−メチルプロピオンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−フェニルピリジン−3−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:標記化合物(15mg、0.021mmol、純度95%)を、実施例111のステップ10と基本的に同じ手順を使用して、DCM(4ml)中における実施例111のステップ9由来の生成物(50mg、0.086mmol、純度80%)、実施例82のステップ2由来の生成物(27mg、0.119mmol)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(28.8μl、0.216mmol)及びピリジン(34.9μl、0.431mmol)の反応から、無色固体として単離した。LCMS(方法1):2.33分でm/z 673 (M+H)+。
ステップ2:N−(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−3−フルオロフェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルプロピオンアミド:標記化合物(9mg、0.015mmol、純度95%)を、実施例111のステップ11と基本的に同じ手順を使用して、DCM(3ml)中における上記のステップ1由来の生成物(15mg、0.021mmol、純度95%)とTFA(166μl、2.16mmol)との反応から、無色固体として単離した。LCMS(方法1):1.44分でm/z 573 (M+H)+,571 (M−H)−。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.67 (s, 1H, マイナー), 10.65 (s, 1H, メジャー), 8.33 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.41−7.35 (m, 3H), 7.24−7.18 (m, 2H), 7.12 (t, J=8.2 Hz, 1H), 6.93−6.86 (m, 2H), 4.74 (s, 1H), 4.31−4.18 (m, 1H, メジャー), 3.64−3.54 (m, 1H, マイナー), 2.78 (s, 3H, メジャー), 2.68 (s, 3H, マイナー), 2.42−2.30 (m, 4H), 2.26 (q, J=7.3 Hz, 2H), 2.22−2.13 (m, 2H), 1.94−1.67 (m, 4H), 1.64−1.54 (m, 1H), 1.54−1.39 (m, 2H), 1.49 (s, 3H), 1.27−1.05 (m, 2H), 0.98 (t, J=7.3 Hz, 3H, メジャー), 0.97 (t, J=7.3 Hz, 3H, メジャー)。
実施例113:N−(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−エチルプロピオンアミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−(N−エチルプロピオンアミド)シクロヘキシル)アセテート:標記化合物(84mg、0.296mmol、純度95%)を、実施例101のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、THF(5ml)中における実施例106のステップ1由来の生成物(200mg)、プロピオニルクロリド(90μl、1.03mmol)及びDIPEA(491μl、2.81mmol)の反応から、黄色油として単離した。LCMS(方法1):2.02分でm/z 270 (M+H)+。
ステップ2:2−(trans−4−(N−エチルプロピオンアミド)シクロヘキシル)酢酸:上記のステップ1由来の生成物(84mg、0.296mmol、純度95%)を含むTHF(2ml)、水(1.5ml)及びMeOH(0.2ml)の溶液をLiOH(14.9mg、0.624mmol)で処理し、得られた混合物を室温で18時間攪拌した。この混合物を0.5M NaOH(20ml)で希釈し、EtOAc(20ml)で洗浄した。水性相を1M HCl(aq)を使用してpH1に酸性化し、EtOAc(2×20ml)で抽出した。混合した抽出物を水(20ml)、ブライン(20ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。EtOAc洗浄の間に形成された残留酢酸を除去するために、5回、残留物をトルエン(5ml)に懸濁し、真空濃縮して、無色固体として標記化合物(67mg)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で直接使用した。
ステップ3:tert−ブチル(trans−1−(4−(6−(2−(trans−4−(N−エチルプロピオンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−フェニルピリダジン−3−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:標記化合物(24mg、0.034mmol、純度95%)を、実施例102のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DMF(1.5ml)中における実施例57のステップ1由来の生成物(38mg、0.085mmol)、上記のステップ2由来の生成物(24mg)、HATU(42mg、0.110mmol)及びDIPEA(38.2μl、0.215mmol)の反応から、薄いピンク色の固体として単離した。LCMS(方法1):2.30分でm/z 670 (M+H)+。
ステップ4:N−(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−エチルプロピオンアミド:上記のステップ3由来の生成物(24mg、0.034mmol、純度95%)のDCM溶液(1ml)をTFA(100μl、1.30mmol)で処理し、得られた混合物を室温で16時間攪拌した。この反応混合物をSCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出し、次いで真空濃縮して、白色固体(17.3mg)を得た。分取HPLC(Gilson 215、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、20〜50%MeCNの炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製して、無色固体(14.5mg)を得た。この材料をMeOH中のSCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出し、次いで真空濃縮して、無色固体として標記化合物(5.5mg、9.56μmol、純度99%)を得た。LCMS(方法2):1.91分でm/z 570 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4)(1:1の比の2種の回転異性体) δ 8.52 (m, 1H), 7.50−7.42 (m, 2H), 7.40−7.32 (m,5H), 7.29−7.26 (m, 2H), 4.38−4.15 (m, 1H, 回転異性体), 3.82−3.62 (m, 1H, 回転異性体), 2.72 (d, J=13.3 Hz, 2H), 2.51−2.36 (m, 6H), 2.02−1.90 (m, 4H), 1.85−1.61 (m, 4H), 1.55 (s, 3H), 1.46−1.18 (m, 4H), 1.18−1.09 (m,5H)。
実施例114:N−(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−エチルシクロプロパンカルボキサミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−(N−エチルシクロプロパンカルボキシアミド)シクロヘキシル)アセテート:標記化合物(96mg、0.324mmol、純度95%)を、実施例101のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、THF(5ml)中における実施例106のステップ1由来の生成物(200mg)、シクロプロパンカルボニルクロリド(170μl、1.88mmol)及びDIPEA(491μl、2.81mmol)の反応から、ベージュ色の固体として単離した。LCMS(方法1):160分でm/z 254 (M+H)+ 。
ステップ2:2−(trans−4−(N−エチルシクロプロパンカルボキシアミド)シクロヘキシル)酢酸:標記化合物(79mg)を、実施例113のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、THF(2ml)、水(1.5ml)及びMeOH(0.2ml)の混合物中における上記のステップ1由来の生成物(96mg、0.324mmol、純度95%)とLiOH(16.3mg、0.682mmol)との反応から、無色のゴム状物質として単離した。
ステップ3:tert−ブチル(trans−1−(4−(6−(2−(trans−4−(N−エチルシクロプロパンカルボキシアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−フェニルピリダジン−3−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:標記化合物(18.7mg、0.017mmol、純度62%)を、実施例102のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DMF(1.5ml)中における実施例57のステップ1由来の生成物(40mg、0.090mmol)、上記のステップ2由来の生成物(27.3mg)、HATU(41mg、0.108mmol)及びDIPEA(39μl、0.220mmol)の反応から、無色固体として単離した。LCMS(方法1):2.37分でm/z 682 (M+H)+。
ステップ4:N−(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−エチルシクロプロパンカルボキサミド:標記化合物(8.1mg、0.014mmol、純度99%)を、実施例113のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DCM(1ml)中における上記のステップ3由来の生成物(18.7mg、0.017mmol、純度62%)とTFA(100μl、1.30mmol)との反応から、無色固体として単離した。LCMS(方法2):1.98分でm/z 582 (M+H)+ 。1H NMR (400MHz, メタノール−d4)(2:1の比の2種の回転異性体) δ 8.51 (m, 1H), 7.49−7.42 (m, 2H), 7.42−7.30 (m,5H), 7.29−7.23 (m, 2H), 4.30 (m, 1H, メジャー), 4.17−4.05 (m, 1H, マイナー), 3.53 (q, J=7.1 Hz, 1H), 2.73 (d, J=13.2 Hz, 2H), 2.53−2.40 (m, 4H), 2.02−1.84 (m,5H), 1.78−1.56 (m, 3H), 1.53 (s, 3H), 1.40−1.17 (m,5H), 1.10 (t, J=7.0 Hz, 1H), 0.94−0.76 (m, 4H)。
実施例115:N−(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−エチルプロピオンアミド
ステップ1:tert−ブチル(trans−1−(4−(6−(2−(trans−4−(N−エチルプロピオンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−4−フェニルピリジン−3−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:実施例113のステップ2由来の生成物(26.0mg)のDCM溶液(5ml)を1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(18μl、0.135mmol)で処理し、得られた溶液を室温で30分間攪拌した。実施例67のステップ2由来の生成物(40mg、0.090mmol)のピリジン溶液(0.5ml)を添加し、得られた溶液を室温で18時間攪拌した。この混合物をDCM(10ml)で希釈し、次いで1M HCl(aq)(10ml)を添加し、この混合物を15分間攪拌した。相を分離し、有機相を減圧下で濃縮して、無色油を得た。カラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜6%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって精製して、白色固体として標記化合物(55mg、0.049mmol、純度60%)を得た。LCMS(方法1):2.37分でm/z 669 (M+H)+ (ES+)。
ステップ2:N−(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−エチルプロピオンアミド:標記化合物(15.8mg、0.028mmol、純度99%)を、実施例113のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DCM(1ml)中における上記のステップ3由来の生成物(55mg、0.049mmol、純度60%)とTFA(200μl、2.60mmol)との反応から、無色固体として単離した。LCMS(方法1):1.99分でm/z 569 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) (1:1の比の2種の回転異性体) δ 8.29 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.41−7.34 (m, 2H), 7.33−7.23 (m, 3H), 7.27−7.07 (m, 4H), 4.25 (m, 1H, 回転異性体), 3.69 (m, 1H, 回転異性体), 2.75−2.65 (m, 2H), 2.48−2.34 (m, 6H), 1.99−1.82 (m, 4H), 1.81−1.58 (m, 4H), 1.53 (s, 3H), 1.39−1.16 (m, 4H), 1.16−1.07 (m,5H)。
実施例116:メチル(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(エチル)カルバメート
ステップ1:エチル2−(trans−4−(エチル(メトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)アセテート:標記化合物(112mg、0.392mmol、純度95%)を、化合物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)によって精製した以外は実施例101のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、THF(5ml)中における実施例106のステップ1由来の生成物(224mg)、メチルクロロホルメート(177μl、2.29mmol)及びDIPEA(599μl、3.43mmol)の反応から、ろう様の無色固体として単離した。LCMS(方法1):2.27分でm/z 272 (M+H)+。
ステップ2:2−(trans−4−(エチル(メトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)酢酸:上記のステップ1由来の生成物(112mg、0.392mmol、純度95%)を含むTHF(2ml)、水(1.5ml)及びMeOH(0.2ml)の溶液をLiOH(20mg、0.835mmol)で処理し、この混合物を室温で18時間攪拌した。この混合物を0.5M NaOH(aq)(20ml)で希釈し、DCM(20ml)で洗浄した。水性相を1M HCl(aq)を使用してpH1に酸性化し、EtOAc(2×20ml)で抽出した。混合した抽出物を水(20ml)及びブライン(20ml)で連続して洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、無色のゴム状物質として標記化合物(97mg、0.379mmol、純度95%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 12.04 (s, 1H), 3.70 (br s, 1H), 3.58 (s, 3H), 3.13 (m, 2H), 2.10 (d, J=7.0 Hz, 2H), 1.75 (m, 2H), 1.64−1.44 (m,5H), 1.11−0.95 (m,5H)。
ステップ3:メチル(trans−4−(2−((5−(4−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(エチル)カルバメート:標記化合物(42mg、0.060mmol、純度96%)を、実施例115のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DCM(5ml)中における実施例67のステップ2由来の生成物(40mg、0.090mmol)、上記のステップ2由来の生成物(21.8mg、0.086mmol)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(18μl、0.135mmol)及びピリジン(0.5ml)の反応から、無色固体として単離した。LCMS(方法1):2.54分でm/z 671 (M+H)+。
ステップ4:メチル(trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(エチル)カルバメート:上記のステップ3由来の生成物(42mg、0.060mmol、純度96%)のDCM溶液(1ml)をTFA(200μl、2.60mmol)で処理し、得られた混合物を室温で18時間攪拌した。この反応混合物を真空濃縮し、MeOH中のSCXのカラムにロードした。カラムをMeOHで洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液で溶出し、次いで真空濃縮して、無色固体(31mg)を得た。分取HPLC(Waters FractionLynx、Waters X−Bridge Prep−C18、5μm、19×50mmカラム、35〜65%MeCNの炭酸水素アンモニウム(aq))によって精製して、無色固体として標記化合物(7.7mg、13μmol、純度99%)を得た。LCMS(方法2):2.18分でm/z 571 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 8.30 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.42−7.34 (m, 2H), 7.33−7.26 (m, 3H), 7.25−7.19 (m, 2H), 7.18−7.12 (m, 2H), 3.87 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.24 (m, 2H), 2.77−2.64 (m, 2H), 2.45−2.35 (m, 4H), 1.91 (m, 3H), 1.79−1.58 (m, 4H), 1.55 (s, 3H), 1.23 (m, 2H), 1.13 (t, J=7.0 Hz, 3H)。
実施例117:N−(5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:エチル2−(trans−4−((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)シクロヘキシル)アセテート:エチル2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)アセテート塩酸塩(1.11g、5.01mmol)及びDIPEA(2.19ml、12.5mmol)のTHF溶液(10ml)を2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホン酸(1.08ml、7.51mmol)で処理し、得られた混合物を50℃で3日間攪拌した。さらなる2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホン酸(1.08ml、7.51mmol)を添加し、この混合物をさらに5日間50℃で攪拌した。この反応混合物を室温に冷却し、真空濃縮した。残留物を水(10ml)とDCM(10ml)に分けた。有機相を相分離カートリッジを通過させ、真空濃縮して、淡褐色ゴム状物質として標記化合物を得た(2.1g)。精製せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ2:エチル2−(trans−4−(N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド)シクロヘキシル)アセテート:上記のステップ1由来の生成物(730mg)及びDIPEA(1.43ml、8.19mmol)のTHF溶液(10ml)を0℃に冷却し、無水酢酸(515μl、5.46mmol)を滴下して処理した。得られた混合物を室温に温め、20時間攪拌した。さらなるDIPEA(1.43ml、8.19mmol)及び無水酢酸(515μl、5.46mmol)を添加し、この混合物をさらに20時間40℃に加熱した。この混合物を室温に冷却し、次いで、飽和Na2CO3(aq)(25ml)に注ぎ、EtOAc(2×25ml)で抽出した。混合した有機相を1M HCl(aq)(25ml)、水(25ml)及びブライン(25ml)で連続して洗浄し、次いで、MgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、淡褐色油として標記化合物(580mg)を得た。精製せずに、この材料を後続の反応で使用した。
ステップ3:2−(trans−4−(N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド)シクロヘキシル)酢酸:標記化合物(520mg、1.76mmol、純度95%)を、実施例113のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、THF(4ml)、水(3ml)及びMeOH(0.2ml)の混合物中における上記のステップ2由来の生成物(580mg)とLiOH(90mg、3.75mmol)との反応から、無色油として単離した。LCMS(方法1):1.57分でm/z 282 (M+H)+。
ステップ4:tert−ブチル(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−(4−フェニル−6−(2−(trans−4−(N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)ピリジン−3−イル)フェニル)シクロブチル)カルバメート:標記化合物(45mg、0.062mmol、純度98%)を、実施例115のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DCM(5ml)中における実施例67のステップ2由来の生成物(40mg、0.090mmol)、上記のステップ3由来の生成物(25.3mg、0.086mmol)、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(18μl、0.135mmol)及びピリジン(0.5ml)の反応から、無色固体として単離した。LCMS(方法1):2.41分でm/z 709 (M+H)+。
ステップ5:N−(5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(16.7mg、0.027mmol、純度99%)を、実施例116のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DCM(1ml)中における上記のステップ4由来の生成物(45mg、0.062mmol、純度98%)とTFA(200μl、2.60mmol)との反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法2):2.06分でm/z 609 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4)(2:1の比の2種の回転異性体) δ 8.30 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.42−7.34 (m, 2H), 7.32−7.26 (m, 3H), 7.30−7.18 (m, 2H), 7.19−7.11 (m, 2H), 4.22−4.04 (m, 2H), 4.00−3.87 (m, 1H, マイナー), 3.86−3.70 (m, 1H, メジャー), 2.72−2.64 (m, 2H), 2.44−2.35 (m, 4H), 2.24 (s, 3H, メジャー), 2.16 (s, 3H, マイナー), 2.01−1.59 (m, 7H), 1.55 (s, 3H), 1.29 (m, 2H)。
実施例118:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(エチル)カルバメート
ステップ1:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(エチル)カルバメート:標記化合物(42mg、0.061mmol、純度98%)を、実施例102のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DMF(2ml)中における中間体1(40mg、0.090mmol)、実施例116のステップ2由来の生成物(21mg、0.082mmol、純度95%)、HATU(38.8mg、0.102mmol)及びDIPEA(41μl、0.236mmol)の反応から、淡黄色固体として単離した。LCMS(方法1):2.20分でm/z 671 (M+H)+。
ステップ2:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(エチル)カルバメート:標記化合物(17.7mg、0.031mmol、純度99%)を、実施例116のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DCM(1ml)中における上記のステップ1由来の生成物(42mg、0.061mmol、純度98%)とTFA(200μl、2.60mmol)との反応から、淡黄色固体として単離した。LCMS(方法2):2.05分でm/z 571 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 8.82 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.16 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.40−7.32 (m, 2H), 7.31−7.27 (m,5H), 7.28−7.16 (m, 2H), 3.86 (br s, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.31−3.17 (m, 2H), 2.71−2.63 (m, 2H), 2.45−2.32 (m, 4H), 1.97−1.83 (m, 3H), 1.79−1.72 (m, 2H), 1.65 (qd, J=12.6, 3.4 Hz, 2H), 1.55 (s, 3H), 1.29−1.18 (m, 2H), 1.14 (t, J=7.0 Hz, 3H)。
実施例119:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−エチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(trans−1−(4−(5−(2−(trans−4−(N−エチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:標記化合物(30mg、37μmol、純度82%)を、実施例102のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DMF(2ml)中における中間体1(24mg、0.054mmol)、実施例113のステップ2由来の生成物(13mg)、HATU(26.6mg、0.070mmol)及びDIPEA(28μl、0.162mmol)の反応から、黄色固体として単離した。LCMS(方法1):2.10分でm/z 669 (M+H)+。
ステップ2:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−エチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:標記化合物(10.6mg、0.019mmol、純度99%)を、実施例116のステップ4と基本的に同じ手順を使用して、DCM(1ml)中における上記のステップ1由来の生成物(30mg、37μmol、純度82%)とTFA(200μl、2.60mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法2):1.83分でm/z 569 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) (1:1の比の2種の回転異性体) δ 8.82 (d, J=2.2 Hz, 1H, 回転異性体), 8.81 (d, J=2.2 Hz, 1H, 回転異性体), 8.16 (t, J=2.3 Hz, 1H, 回転異性体), 8.15 (t, J=2.3 Hz, 1H, 回転異性体), 7.42−7.33 (m, 2H), 7.31−7.27 (m,5H), 7.25−7.17 (m, 2H), 4.34−4.22 (m, 1H, 回転異性体), 3.78−3.64 (m, 1H, 回転異性体), 3.36−3.34 (m, 2H), 2.71−2.61 (m, 2H), 2.49−2.31 (m, 6H), 2.05−1.60 (m, 7H), 1.55 (s, 3H), 1.42−1.11 (m, 8H)。
実施例120:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−イソプロピルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−1−(4−(5−(2−(trans−4−(N−イソプロピルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)−3−メチルシクロブチル)カルバメート:標記化合物(26.3mg、0.038mmol、純度97%)を、実施例102のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DMF(2ml)中における中間体1(40mg、0.090mmol)、実施例49のステップ3由来の生成物(26mg、0.108mmol)、HATU(44.4mg、0.117mmol)及びDIPEA(47μl、0.269mmol)の反応から、黄色固体として単離した。LCMS(方法1):2.13分でm/z 669 (M+H)+。
ステップ2:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−イソプロピルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:上記のステップ1由来の生成物(26.3mg、0.038mmol、純度97%)のDCM溶液(1ml)をTFA(200μl、2.60mmol)で処理し、得られた混合物を室温で16時間攪拌した。この混合物を真空濃縮し、残留物をSCXのカラムにロードした。カラムをMeOH(3×5ml)で洗浄し、生成物を0.7MアンモニアのMeOH溶液(3×5ml)で溶出し、次いで真空濃縮して、白色固体(20mg)を得た。カラムクロマトグラフィー(12g RediSep(登録商標)Rf逆相C−18カートリッジ、20〜65%MeCNの0.1%炭酸水素アンモニウム(aq))によってさら精製して、黄色固体を得た。上記のSCXを使用してさらに精製して、淡黄色固体として標記化合物(14.6mg、0.024mmol、純度94%)を得た。LCMS(方法2):1.84分でm/z 569 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4)(1:1の比の2種の回転異性体) δ 8.82 (d, J=2.5 Hz, 1H, 回転異性体), 8.81 (d, J=2.5 Hz, 1H, 回転異性体), 8.17 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.39−7.34 (m, 2H), 7.34−7.22 (m,5H), 7.25−7.17 (m, 2H), 4.07 (p, J=6.7 Hz, 1H, 回転異性体), 3.59 (s, 1H, 回転異性体), 2.72−2.66 (m, 2H), 2.56−2.46 (m, 1H), 2.46−2.32 (m, 4H), 2.10 (s, 3H), 2.01−1.66 (m, 6H), 1.59 (br s, 1H), 1.55 (s, 3H), 1.38 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.34−1.17 (m, 5H)。
実施例121:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(イソプロピル)カルバメート
ステップ1:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(イソプロピル)カルバメート:標記化合物(47.1mg、0.069mmol)を、実施例102のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DMF(2ml)中における中間体1(40mg、0.090mmol)、実施例101のステップ2由来の生成物(27.7mg、0.103mmol、純度95%)、HATU(44.4mg、0.117mmol)及びDIPEA(47μl、0.269mmol)の反応から、淡黄色固体として単離した。LCMS(方法1):2.32分でm/z 685 (M+H)+。
ステップ2:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(イソプロピル)カルバメート:標記化合物(28.8mg、0.047mmol、純度96%)を、カラムクロマトグラフィー後にさらなる精製を行わなかった以外は実施例120のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、DCM(1ml)中における上記のステップ1由来の生成物(47.1mg、0.069mmol)とTFA(200μl、2.60mmol)との反応から、黄色固体として単離した。LCMS(方法2):2.09分でm/z 585 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 8.82 (d, J=2.5 Hz, 1H), 8.16 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.39−7.34 (m, 2H), 7.32−7.23 (m,5H), 7.26−7.17 (m, 2H), 3.91 (br s, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.59 (br s, 1H), 2.72−2.61 (m, 2H), 2.44−2.32 (m, 4H), 1.99−1.81 (m,5H), 1.72−1.63 (m, 2H), 1.55 (s, 3H), 1.31−1.16 (m, 8H)。
実施例122:N−(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−イソプロピルプロピオンアミド
ステップ1:tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシ−1−(4−(5−(2−(trans−4−(N−イソプロピルプロピオンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド)−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)−3−メチルシクロブチル)カルバメート:標記化合物(44.7mg、0.062mmol、純度95%)を、実施例102のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DMF(2ml)中における中間体1(40mg、0.090mmol)、実施例104のステップ2由来の生成物(27.5mg)、HATU(44.4mg、0.117mmol)及びDIPEA(47μl、0.269mmol)の反応から、淡黄色固体として単離した。LCMS(方法1):2.25分でm/z 683 (M+H)+。
ステップ2:N−(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−イソプロピルプロピオンアミド:標記化合物(25.7mg、0.041mmol、純度94%)を、カラムクロマトグラフィー後にさらなる精製を行わなかった以外は実施例120のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、DCM(1ml)中における上記のステップ1由来の生成物(44.7mg、0.062mmol、純度95%)とTFA(200μl、2.60mmol)との反応から、淡黄色固体として単離した。LCMS(方法3):4.95分でm/z 583 (M+H)+ (ES+)。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) (1:1の比の2種の回転異性体) δ 8.82 (d, J=2.4 Hz, 1H, 回転異性体), 8.81 (d, J=2.4 Hz, 1H, 回転異性体), 8.17 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.40−7.33 (m, 2H), 7.33−7.22 (m,5H), 7.26−7.16 (m, 2H), 4.21−4.03 (m, 1H, 回転異性体), 3.69−3.58 (m, 1H), 3.22−3.06 (m, 1H, 回転異性体), 2.71−2.63 (m, 2H), 2.61−2.44 (m, 1H), 2.45−2.31 (m, 6H), 2.00−1.69 (m,5H), 1.76−1.51 (m, 4H), 1.38 (d, J=6.7 Hz, 3H), 1.33−1.17 (m,5H), 1.11 (t, J=7.4 Hz, 3H)。
実施例123:N−(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルプロピオンアミド
実施例82のステップ2由来の生成物(50.2mg、0.221mmol)及びHATU(252mg、0.663mmol)のDMF攪拌溶液(5ml)をDIPEA(0.183ml、1.11mmol)で処理し、この反応物を室温で30分間攪拌した。実施例45のステップ1由来の生成物(96mg、0.221mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で一晩攪拌した。この反応混合物を冷却し、飽和NaHCO3(aq)(10ml)を添加した。EtOAc(5ml)を添加し、相を分離させた。水性相をEtOAc(10ml)で抽出し、混合した有機相をブライン(10ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜10%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって精製して、黄色固体を得た。この材料をDCM(5ml)に溶解し、TFA(0.5ml)で処理し、得られた溶液を室温で4時間攪拌した。NaHCO3(aq)(10ml)を添加し、この混合物を10分間攪拌した。有機相を相分離カートリッジを通過させ、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜10%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって精製して、白色固体として標記化合物(15.2mg、0.027mmol、純度98%)を得た。LCMS(方法1):1.60分でm/z 544 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (6:5の比の2種の回転異性体) δ 11.25 (s, 1H, マイナー), 11.24 (s, 1H, メジャー), 8.32 (s, 1H), 7.40−7.30 (m, 3H), 7.31−7.19 (m, 6H),5.73 (s, 1H),5.31 (dp, J=56.8, 6.6 Hz, 1H), 4.37−4.10 (m, 1H, メジャー), 3.65−3.47 (m, 1H, マイナー), 2.75 (s, 3H, メジャー), 2.64 (s, 3H, マイナー), 2.55−2.48 (m, 1H,DMSO−d5により不明瞭), 2.41−2.05 (m, 8H), 1.85−1.66 (m, 3H), 1.63−1.32 (m, 4H), 1.23−1.00 (m, 2H), 0.94 (q, J=7.2 Hz, 3H)。
実施例124:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−3−フルオロフェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
ステップ1:tert−ブチル(trans−1−(4−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)−2−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(300mg、1.56mmol)、実施例111のステップ9由来の生成物(688mg、1.31mmol、純度80%)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(180mg、0.155mmol)及び2M Na2CO3(aq)(1.94ml、3.89mmol)のジオキサン懸濁液(10ml)をN2で5分間脱気し、得られた混合物を80℃で一晩加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、シリカ上で濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、黄色油として標記化合物(538mg、1.13mmol、純度95%)を得た。LCMS(方法1):2.25分でm/z 474 (M+Na)+。
ステップ2:tert−ブチル(trans−1−(2−フルオロ−4−(5−ニトロ−3−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:上記のステップ1由来の生成物(538mg、1.13mmol、純度95%)、フェニルボロン酸(0.172g、1.41mmol)、2M Na2CO3(aq)(1.32ml、2.64mmol)及びテトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.136g、0.117mmol)のジオキサン溶液(10ml)をN2で5分間脱気し、得られた混合物を90℃に一晩加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、シリカ上で濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(40gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、淡黄色固体として標記化合物(120mg、0.243mmol)を得た。LCMS(方法1):2.46分でm/z 494 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 9.45 (d, J=2.5 Hz, 1H), 8.52 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.47−7.15 (m, 6H), 7.06 (dd, J=26.5, 9.6 Hz, 2H), 4.90 (s, 1H), 2.79−2.19 (m, 4H), 1.46−1.09 (m, 12H)。
ステップ3:tert−ブチル(trans−1−(4−(5−アミノ−3−フェニルピリジン−2−イル)−2−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:上記のステップ2由来の生成物(120mg、0.243mmol)をIPA(10ml)及び水(5ml)の混合物に溶解し、鉄粉(136mg、2.43mmol)及びNH4Cl(s)(15.6mg、0.292mmol)で処理した。得られた混合物を2時間加熱還流した。この反応混合物を冷却し、Celite(登録商標)を介して濾過し、MeOH(50ml)で洗浄した。濾液を真空濃縮し、残留物をDCM(50ml)に溶解し、水(50ml)及びブライン(50ml)で連続して洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去して、白色固体として標記化合物(103mg、0.220mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):1.55分でm/z 464 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 8.12 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.43−7.35 (m, 2H), 7.32−7.08 (m, 4H), 6.98 (d, J=2.6 Hz, 2H), 6.92−6.83 (m, 1H),5.67 (s, 2H), 4.96 (s, 1H), 2.74−2.44 (m, 4H), 1.55−1.18 (m, 12H)。
ステップ4:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−3−フルオロフェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド:実施例1のステップ5由来の生成物(27.6mg、0.129mmol)及び上記のステップ3由来の生成物(50mg、0.108mmol、純度99%)のDMF溶液(5ml)をDIPEA(37.7μl、0.216mmol)で処理し、続いてHATU(49.2mg、0.129mmol)で処理した。得られた混合物を50℃で3日間加熱した。この反応混合物を冷却し、飽和NaHCO3(aq)(10ml)を添加した。EtOAc(5ml)を添加し、相を分離させた。水性相をEtOAc(10ml)で抽出し、混合した有機相をブライン(10ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜10%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって精製した。得られた黄色固体をDCM(5ml)に溶解し、TFA(0.5ml)で処理し、この溶液を室温で3時間攪拌した。NaHCO3(aq)(10ml)を添加し、この混合物を10分間攪拌した。有機相を相分離カートリッジを介して濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜10%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって精製して、白色固体として標記化合物(11mg、0.019mmol、純度96%)を得た。LCMS(方法1):1.35分でm/z 559 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) (6:5の比の2種の回転異性体) δ 8.87 (d, J=2.4 Hz, 1H, メジャー), 8.86 (d, J=2.4 Hz, 1H, メジャー), 8.18 (t, J=2.2 Hz, 1H), 7.43−7.31 (m, 4H), 7.24 (dd, J=6.6, 3.0 Hz, 2H), 7.20−7.11 (m, 2H), 4.43−4.28 (m, 1H, メジャー), 3.78−3.60 (m, 1H, マイナー), 2.93 (s, 3H, メジャー), 2.85 (d, J=13.7 Hz, 2H), 2.82 (s, 3H, マイナー), 2.64 (d, J=13.7 Hz, 2H), 2.38 (t, J=6.5 Hz, 2H), 2.15 (s, 3H, マイナー), 2.10 (s, 3H, メジャー), 2.02−1.54 (m, 7H), 1.52 (s, 3H), 1.39−1.16 (m, 2H)。
実施例125:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−5−(チオフェン−3−イル)ピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−エチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
実施例75のステップ4由来の生成物(50mg、0.113mmol)及び実施例82のステップ2由来の生成物(31mg、0.136mmol)のDMF溶液(5ml)をDIPEA(39.6μl、0.227mmol)で処理し、続いてHATU(51.8mg、0.136mmol)で処理した。得られた混合物を50℃で一晩加熱した。反応温度を80℃に上昇させ、混合物をさらに24時間攪拌した。この反応混合物を冷却し、飽和NaHCO3(aq)(10ml)を添加した。EtOAc(5ml)を添加し、相を分離させた。水性相をEtOAc(10ml)で抽出し、混合した有機相をブライン(10ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜10%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって精製して黄色固体を得、これをDCM(5ml)に溶解し、TFA(0.5ml)で処理した。得られた溶液を室温で2時間攪拌した。この反応混合物をMeOH中のSCXのカラムに直接ロードした。カラムをMeOH(20ml)で洗浄し、次いで、生成物を0.7MアンモニアのMeOH(20ml)で溶出した。得られた混合物を真空濃縮して、オフホワイト固体として標記化合物(25.2mg、0.045mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):1.51分でm/z 550 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) (3:2の比の2種の回転異性体) δ 11.34 (s, 1H, マイナー), 11.33 (s, 1H, メジャー), 8.52 (d, J=1.0 Hz, 1H), 7.75 (dd, J=2.9, 1.3 Hz, 1H), 7.65 (dd, J=5.0, 2.9 Hz, 1H), 7.50 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.47−7.43 (m, 2H), 6.90 (dd, J=5.0, 1.3 Hz, 1H),5.47 (dp, J=56.8, 6.6 Hz, 1H), 4.43−4.28 (m, 1H, メジャー), 3.77−3.62 (m, 1H, マイナー), 2.88 (s, 3H, メジャー), 2.77 (s, 3H, マイナー), 2.74−2.64 (m, 2H), 2.58−2.31 (m, 6H), 2.02−1.79 (m, 3H), 1.75−1.49 (m, 4H), 1.40−1.13 (m, 2H), 1.07 (t, J=7.2 Hz, 3H, マイナー), 1.06 (t, J=7.2 Hz, 3H, メジャー)。
実施例126:N−(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−3−フルオロフェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルプロピオンアミド
ステップ1:tert−ブチル(trans−1−(4−(6−アミノ−4−フェニルピリダジン−3−イル)−2−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)カルバメート:6−クロロ−5−フェニルピリダジン−3−アミン(189mg、0.918mmol)及び実施例111のステップ9由来の生成物(350mg、0.600mmol、純度85%)を含む2M Na2CO3(aq)(883μl、1.765mmol)及びジオキサン(5ml)の混合物の溶液を含む容器をN2で5分間パージし、次いで、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(82mg、0.071mmol)を添加し、得られた混合物を100℃で3日間加熱した。この混合物を冷却し、Celite(登録商標)を介して濾過し、EtOAc(20ml)で洗浄した。EtOAc(50ml)を添加し、有機相を水(20ml)及びブライン(20ml)で連続して洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、シリカ(約2g)上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(24gカートリッジ、0〜10%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって精製して、褐色泡状物質として標記化合物(88mg、0.170mmol、純度90%)を得た。LCMS(方法1):1.51分でm/z 465 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.52 (s, 1H), 7.40−7.25 (m, 3H), 7.25−7.08 (m, 3H), 7.01−6.80 (m, 2H), 6.73 (s, 1H), 6.60 (s, 2H), 4.89 (s, 1H), 2.69−2.57 (m, 2H), 2.47−2.35 (m, 2H), 1.44−1.08 (m, 12H)。
ステップ2:N−(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−3−フルオロフェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルプロピオンアミド:標記化合物(15.5mg、0.026mmol、純度97%)を、実施例125と基本的に同じ手順を使用して、DMF(5ml)中における上記のステップ1由来の生成物(40mg、0.086mmol)、実施例82のステップ2由来の生成物(23.5mg、0.103mmol)、HATU(39.3mg、0.103mmol)及びDIPEA(30μl、0.172mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.38分でm/z 574 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4)(3:2の比の2種の回転異性体) δ 8.56 (s, 1H), 7.52 (t, J=8.1 Hz, 1H), 7.46−7.35 (m, 3H), 7.35−7.23 (m, 4H), 4.48−4.31 (m, 1H, メジャー), 3.82−3.66 (m, 1H, マイナー), 2.97−2.90 (m, 1H), 2.92 (s, 3H), 2.81−2.68 (m, 2H), 2.51−2.44 (m, 3H), 2.40 (q, J=7.5 Hz, 2H), 2.03−1.84 (m, 3H), 1.81−1.55 (m, 4H), 1.51 (s, 3H), 1.48−1.21 (m, 2H), 1.14 (t, J=7.3 Hz, 3H, マイナー), 1.12 (t, J=7.3 Hz, 3H, メジャー)。
実施例127:N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)−3−フルオロフェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド
標記化合物(15.5mg、0.026mmol、純度97%)を、実施例125と基本的に同じ手順を使用して、DMF(5ml)中における実施例126のステップ1由来の生成物(40mg、0.086mmol)、実施例1のステップ5由来の生成物(22mg、0.103mmol)、HATU(39.3mg、0.103mmol)及びDIPEA(30μl、0.172mmol)の反応から、白色固体として単離した。LCMS(方法1):1.29分でm/z 560 (M+H)+。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) (7:5の比の2種の回転異性体) δ 8.53 (s, 1H, マイナー), 8.53 (s, 1H, メジャー), 7.48−7.35 (m, 3H), 7.34−7.23 (m, 3H), 7.19−7.10 (m, 2H), 4.45−4.28 (m, 1H, メジャー), 3.78−3.65 (m, 1H, マイナー), 2.93 (s, 3H, メジャー), 2.82 (s, 3H, マイナー), 2.70 (d, J=12.9 Hz, 2H), 2.56−2.39 (m, 4H), 2.15 (s, 3H, マイナー), 2.10 (s, 3H, メジャー), 2.06−1.58 (m, 7H), 1.56 (s, 3H), 1.38−1.19 (m, 2H)。
実施例128:N−(5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)アセトアミド
実施例109のステップ2由来の生成物(50mg)、NaI(s)(12.5mg、0.084mmol)及びK2CO3(23.1mg、0.167mmol)のMeCN懸濁液(10ml)を1−ブロモ−2−メトキシエタン(8.64μl、0.092mmol)で処理し、この混合物を一晩加熱還流した。さらなる1−ブロモ−2−メトキシエタン(8.64μl、0.092mmol)を添加し、6時間加熱を継続し、次いで、この混合物を室温で3日間攪拌した。水(20ml)を添加し、相を分離させた。水性相をEtOAc(2×10ml)で抽出し、MgSO4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(12gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン、次いで0〜20%(0.7M NH3/MeOH)/DCM)によって精製して、無色固体を得た。この材料をDCM(5ml)に溶解し、TFA(0.5ml)で処理した。得られた溶液を室温で2時間攪拌した。この反応混合物をMeOH中のSCXのカラムに直接ロードした。カラムをMeOHで洗浄し、次いで、生成物を0.7MアンモニアのMeOHで溶出した。得られた混合物を真空濃縮して、白色固体として標記化合物(11mg、0.020mmol、純度99%)を得た。LCMS(方法1):0.97分でm/z 557 (M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.68 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.52−7.41 (m, 2H), 7.35 (dd, J=5.1, 2.0 Hz, 3H), 7.29−7.14 (m, 4H),5.00 (s, 1H), 3.69−3.57 (m, 2H), 3.31 (s, 3H), 3.29−2.97 (m, 3H), 2.71−2.63 (m, 4H), 2.60 (s, 3H), 2.37−2.30 (m, 2H), 2.06−1.62 (m,5H), 1.54−1.44 (m, 2H), 1.42 (s, 3H), 1.19−0.96 (m, 2H)。
実施例129:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(エチル)カルバメート
ステップ1:メチル(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(エチル)カルバメート:標記化合物(37.6mg)を、後処理後に、カラムクロマトグラフィーによって精製せずに粗生成物を後続の反応で使用した以外は、実施例102のステップ1と基本的に同じ手順を使用して、DMF(2ml)中における実施例57のステップ1由来の生成物(25mg、0.053mmol、純度95%)、実施例116のステップ2由来の生成物(15mg、58.9mmol、純度95%)、HATU(27.7mg、0.168mmol)及びDIPEA(29μl、0.168mmol)の反応から、褐色油として単離した。
ステップ2:N−(trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−イソプロピルプロピオンアミド:標記化合物(7.3mg、0.013mmol、純度98%)を、カラムクロマトグラフィー後にさらなる精製を行わなかった以外は実施例120のステップ2と基本的に同じ手順を使用して、DCM(1ml)中における上記のステップ1由来の生成物(37.6mg)とTFA(200μl、2.60mmol)との反応から、無色固体として単離した。LCMS(方法2):2.01分でm/z 572 (M+H)+ (ES+)。1H NMR (400MHz, メタノール−d4) δ 8.52 (s, 1H), 7.48−7.42 (m, 2H), 7.40−7.32 (m,5H), 7.36−7.20 (m, 2H), 3.88 (br s, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.29−3.19 (m, 2H), 2.69 (d, J=13.3 Hz, 2H), 2.49−2.38 (m, 4H), 2.00−1.59 (m, 7H), 1.56 (s, 3H), 1.32−1.18 (m, 2H), 1.14 (t, J=7.0 Hz, 3H)。
以下の実施例は、必要に応じて適切な出発材料及び中間体を代わりに用いて、上記の実施例と類似した方法によって調製した。
以下の例示化合物は、上記のものと類似した方法によって調製することができる:
B1 N−(6−(4−(2−アミノブタン−2−イル)−3−フルオロフェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド;
B2 メチル(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノブタン−2−イル)−3−フルオロフェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート;
B3 N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)−3−メトキシフェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド;
B4 メチル(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)−3−メトキシフェニル)−5−フェニルピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート;
B5 2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アセトアミド;
B6 N−(trans−4−(2−((5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルイソブチルアミド;
B7 N−(5−(4−(1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド;
B8 N−(5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド;
B9 N−(5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−(2−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド;
B10 N−(5−(4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド;
B11 2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(5−(4−(3−アミノオキセタン−3−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アセトアミド;
B12 2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(5−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アセトアミド;
B13 N−(5−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−メチルメチルスルホンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド;
B14 N−(5−(4−(3−アミノオキセタン−3−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−((2R,6S)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセトアミド;
B15 N−(trans−4−(2−((5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド;
B16 N−(trans−4−(2−((5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド;
B17 N−(5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(2−オキソピペリジン−l−イル)シクロヘキシル)アセトアミド;
B18 N−(5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(2−シクロプロピルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド;
B19 N−(5−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(N−メチルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド;
B20 2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(5−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アセトアミド;
B21 N−(trans−4−(2−((5−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド;
B22 N−(trans−4−(2−((5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)ピバルアミド;
B23 N−(trans−4−(2−((5−(4−(1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−2,2−ジフルオロアセトアミド;
B24 N−(5−(4−(3−アミノオキセタン−3−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(シクロプロパンスルホンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド;
B25 2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アセトアミド;
B26 N−(trans−4−(2−((5−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)ピバルアミド;
B27 N−(trans−4−(2−((5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド;
B28 N−(trans−4−(2−((5−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド;
B29 N−(trans−4−(2−((5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)イソブチルアミド;
B30 N−(trans−4−(2−((5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルシクロブタンカルボキサミド;
B31 N−(trans−4−(2−((5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−2,2−ジフルオロ−N−メチルアセトアミド;
B32 N−(trans−4−(2−((5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N,3,3−トリメチルブタンアミド;
B33 N−(trans−4−(2−((5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−2−シクロプロピル−N−メチルアセトアミド;
B34 N−(trans−4−(2−((5−(4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−2,2−ジフルオロアセトアミド;
B35 N−(trans−4−(2−((5−(4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)ピバルアミド;
B36 2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド;
B37 N−(trans−4−(2−((5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド;
B38 N−(5−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(2−オキソピペリジン−l−イル)シクロヘキシル)アセトアミド;
B39 N−(5−(4−(1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド;
B40 N−(5−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−4−(チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(2−オキソピロリジン−l−イル)シクロヘキシル)アセトアミド;
B41 メチル(trans−4−(2−((5−(4−(1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)(メチル)カルバメート;
B42 N−(5−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)シクロヘキシル)アセトアミド;
B43 trans−4−(2−((5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1−カルボキサミド;
B44 trans−4−(2−((5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)アミノ)−2−オキソエチル)−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1−カルボキサミド;
B45 N−(5−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(モルホリン−4−カルボニル)シクロヘキシル)アセトアミド;
B46 N−(5−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−4−フェニルピリジン−2−イル)−2−(trans−4−(モルホリン−4−カルボニル)シクロヘキシル)アセトアミド;
B47 2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アセトアミド;
B48 N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソピロリジン−l−イル)シクロヘキシル)アセトアミド;
B49 2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(6−(4−(3−アミノオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アセトアミド;
B50 2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−フルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アセトアミド;
B51 N−(6−(4−(3−アミノオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−((2R,6S)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセトアミド;
B52 N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソピロリジン−l−イル)シクロヘキシル)アセトアミド;
B53 2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(6−(4−(1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アセトアミド
B54 N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−オキソピペリジン−l−イル)シクロヘキシル)アセトアミド;
B55 N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(2−シクロプロピルアセトアミド)シクロヘキシル)アセトアミド;
B56 2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アセトアミド;
B57 N−(trans−4−(2−((6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド;
B58 N−(trans−4−(2−((6−(4−(1−アミノシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−2,2−ジフルオロアセトアミド
B59 N−(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)ピバルアミド;
B60 N−(trans−4−(2−((6−(4−(1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−2,2−ジフルオロアセトアミド;
B61 N−(6−(4−(3−アミノオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(シクロプロパンスルホンアミド)シクロヘキシル)アセトアミド;
B62 2−(trans−4−アセトアミドシクロヘキシル)−N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アセトアミド;
B63 N−(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド;
B64 N−(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)イソブチルアミド;
B65 N−(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−2,2−ジフルオロ−N−メチルアセトアミド;
B66 N−(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−N,3,3−トリメチルブタンアミド;
B67 N−(trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−2−シクロプロピル−N−メチルアセトアミド;
B68 N−(trans−4−(2−((6−(4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)−2,2−ジフルオロアセトアミド;
B69 N−(trans−4−(2−((6−(4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)シクロヘキシル)ピバルアミド;
B70 trans−4−(2−((6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1−カルボキサミド;
B71 trans−4−(2−((6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1−カルボキサミド;
B72 N−(6−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(モルホリン−4−カルボニル)シクロヘキシル)アセトアミド;
B73 N−(6−(4−(trans−1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)フェニル)−5−フェニルピリダジン−3−イル)−2−(trans−4−(モルホリン−4−カルボニル)シクロヘキシル)アセトアミド。
生物学的研究
以下のアッセイは、本発明による化合物の商業的有用性を例示するために使用することができる。
実施例は、選択した生物学的アッセイで1回または複数回試験した。1回より多く試験した場合、データは幾何平均値として報告する。
実施例は、1回または複数回合成した。1回より多く合成した場合、生物学的アッセイからのデータは、1つまたは複数の合成バッチの試験から得られたデータセットを使用して計算した幾何平均値を示す。
生物学的アッセイ1:Akt活性化アッセイ
以下は、Akt活性化アッセイを記載する。このアッセイでは、PDK1を使用して不活性Akt酵素をリン酸化し、次いで、これが、GSK3α由来Ultra Ulight(商標)で標識されたクロスチド(crosstide)基質をリン酸化する。リンペプチドに特異的なEuropium標識抗体の添加によって、EuropiumドナーからUltra Ulight(商標)アクセプターへのエネルギー移動が、十分に近接して接近している場合、可能になる。
材料及び溶液:
特に明記しない限り、すべての試薬はSigma−Aldrichからのものである。
不活性な完全長及び脱タグ化Akt1、Akt2及びAkt3タンパク質は、SignalChem及びProterosから得た。完全長活性His6タグ化PDK1はMerck Millipore(14−452)から得た。
LANCE(登録商標)Ultra Ulight(商標)−クロスチド(Perkin Elmer、TRF0106−M)
LANCE(登録商標)Ultra Europium−抗−ホスホ−クロスチド(GSK−3α Ser21)(Perkin Elmer、TRF0202−M)
LANCE(登録商標)検出緩衝液、10×(Perkin Elmer、CR97−100)
PtdIns(3,4,5)P3(P4240)
1:1DOPS/DOPC脂質ブレンド(Avanti polar lipids、790595)
MilliQ水で10mMにしたATP(A7699)
HEPES緩衝液pH7.0〜7.6(H0887)
0.5M EGTA溶液(Bioquote 40520008−1)
1M MgCl2溶液(M1028)
MilliQ水中で0.1MにしたDTT(43815)
Tween−20(P1379)
0.5M EDTA(E7889)
1×アッセイバッファー(AB):50mM HEPES pH7.5、1mM EGTA、10mM MgCl2、0.01%Tween。使用直前に、2mMの濃度までのDTTを添加した。
脂質小胞の調製:1mg/ml PtdIns(3,4,5)P3溶液(10mM HEPES 7.5中)を、16.7mg/mlのDOPS/DOPC混合物(10mM HEPES pH7.5中)に1:8.3の比で添加した。この溶液にMilliQ水を添加して、400μMの濃度のDOPS、400μMの濃度のDOPC及び40μMの濃度のPtdIns(3,4,5)P3を生成した。この混合物に対して凍結/融解サイクル5回行い、一定分量を−20℃で保管した。
アッセイ手順:
1×AB中の5μLの酵素を2.5μLの試験化合物とともにインキュベートした。反応を開始させるために、1×AB中のPDK1、脂質調製物、クロスチド及びATPからなる2.5μLの反応混合物を添加した。最終的なアッセイ濃度は以下の通りである:1%DMSO、5nM SignalChem Akt1/15nM SignalChem Akt2/3nM SignalChem Akt3/5nM Proteros Akt1/5nM proteros Akt2/5nM Proteros Akt3、5nM PDK1、5.5μM DOPS、5.5μM DOPC、0.55μM PtdIns(3,4,5)P3、100μM ATP、100nM LANCE(登録商標)Ultra Ulight(商標)−クロスチド。30分後、1×検出緩衝液中の40μM EDTAを5μL使用して、5分間反応を止めた。検出のために、1×検出緩衝液中の8nM LANCE(登録商標)Ultra Europium−抗ホスホ−クロスチド抗体を5μL各ウェルに添加し、1時間インキュベートした。EnVision(登録商標)マルチラベルプレートリーダー(励起320nMならびに発光665nm及び615nm)でプレートを読み取った。4−パラメーター式を使用して、化合物のIC50を測定した。
生物学的アッセイ2:ホスホ−Akt(p−Akt)細胞SureFireアッセイ
以下は、WM115細胞(Akt2/3)及びLNCaP細胞(Akt1)における細胞のp−Akt1、p−Akt2及びp−Akt3レベルを検出するためのSureFireアッセイを記載する。Akt2及びAkt3の場合には、ストレプトアビジンコーティングドナービーズがビオチン標識化抗マウス抗体を捕捉し、次に、これが、各アイソフォームに特異的な、マウスの全Akt抗体を認識する。プロテインAコンジュゲート化アクセプタービーズは、リンタンパク質を認識する抗体を捕捉する。同様にAkt1キットでは、ドナー及びアクセプタービーズを使用して、Akt1を特異的に認識する抗体及びリンタンパク質を認識する抗体からなる各抗体対を捕捉する。それぞれの場合、ビーズが近接することにより、ドナーからアクセプターへのエネルギー移動が可能になる。
材料及び溶液:
特に明記しない限り、すべての試薬はSigma−Aldrichからのものである。
Perkin ElmerのAlphaScreen(登録商標)SureFire(商標)ホスホ−Akt1 (pThr308)キット(TGRA2S10K)
抗(pThr308)Akt抗体及びビオチン標識化抗マウス捕捉抗体を含む、Akt2/3用のTGR/Perkin Elmerのカスタムキット。
全Akt2抗体(NEB UK、5239)
全Akt3抗体(R&D Systems MAB1463)
プロテインAジェネラルIgG検出キット(Perkin Elmer、6760617C)
インスリン溶液(I9278)
2mM L−グルタミン(G7513)、1%非必須アミノ酸(M7145)、1%ピルビン酸ナトリウム(S8636)及び10%FBS(F0804)が補充されたMEM培養培地(M2279)で培養されるWM115細胞(ECACC、91061232)
2mM L−グルタミン、1%ピルビン酸ナトリウム及び10%FBSが補充されたRPMI−1640培養培地(Fisher、10665193)で培養されるLNCaP細胞(ECACC、89110211)
特に明記しない限り、下記のすべての緩衝液は上記のキットに含まれる。
アッセイ手順:
細胞処理:1×105のWM115細胞または5×104のLNCaP細胞を96ウェルポリ−D−リジンコーティング組織培養プレートの各ウェルに播種し、37℃+5%CO2で一晩インキュベートした。細胞から培地を除去し、上記の完全培養培地からなるが10%FBSの代わりに0.1%FBSを含むアッセイバッファーと交換した。WM115細胞のみを、100nMの終濃度の5μLインスリンで、37℃+5%CO2において10分間刺激した。細胞を、0.3%の最終DMSO濃度の5μLの試験化合物とともに、37℃+5%CO2において15分間インキュベートした。キットの説明書に従って細胞溶解を行った。
アッセイ形式(抑えた照明で行った):4μLの細胞可溶化物及び5μLの反応緩衝液を暗所において室温で2時間一緒にインキュベートした。反応緩衝液に、1/5希釈の活性化緩衝液、1/50希釈のアクセプタービーズを補充し、カスタムキットの場合には、Akt2について1/20,000希釈及びAkt3について1/2,000希釈で抗体を添加した。
1/20希釈のドナービーズを補充した2μLの希釈緩衝液を各ウェルに添加し、さらに2時間インキュベートした。EnVision(登録商標)マルチラベプレートリーダーを用い、AlphaScreenセッティングを使用して、プレートを読み取った。4−パラメーター式を使用して化合物のIC50を測定した。
表1は、上記の活性化アッセイ及び細胞SureFireアッセイにおけるAkt1、Akt2及びAkt3に対する代表的な本発明の化合物の阻害活性を示す。
表1
インビトロデータ
A:EX34及びEX33は、TNBC細胞株MDA−MB−231において3D腫瘍細胞成長を防止する。
腫瘍細胞の成長及び浸潤におけるAkt3の役割を評価するために、マトリゲルにおける3D成長に対する、本発明の2種の化合物、すなわち実施例34の化合物(以下EX34と表示する)及び実施例33の化合物(以下EX33と表示する)の効果を評価した。
TNBC細胞株MDA−MB−231をマトリゲルに播種し、細胞培養を漸増濃度のEX34またはEX33で9日間処理した。腫瘍細胞を播種してから1日後に処理を開始した。DMSOをコントロールとして使用した。次いで、各処理について平均腫瘍球サイズを評価した。示される処理条件のそれぞれについて、代表的な写真を図1に示す。
3D培養の画像をAMIDAソフトウェアでバッチ解析して、3D腫瘍球サイズを定量化した。平均サイズ±SEMを図2に示す。
結論:
EX34及びEX33による処理は、3D腫瘍細胞成長の用量依存的阻害をもたらした。
B:EX34及びEX33は、侵攻性TNBC細胞株MDA−MB−231−D3H2LN/GPF−Lucにおいて侵襲性の3D腫瘍細胞成長を防止する。
TNBC侵攻性細胞株MDA−MB−231−D3H2LN/GPF−Lucをカバースライド上のマトリゲルに播種して、侵襲性の3D腫瘍細胞コロニーを得た。DMSO(コントロール)、2μM EX34または2μM EX33で細胞培養物を72時間処理し、3D蛍光顕微鏡によって侵襲性成長についてコロニーを評価した。図3に結果を示す。
結論:
EX34及びEX33による処理は腫瘍細胞成長を阻害した。
C:EX34はTNBC細胞株MDA−MB−231においてAkt3の核局在を防止する。
上皮間葉転換(EMT)の細胞プログラムは、腫瘍細胞が薬物抵抗性を発生する、また転移するのに利用される。Akt3の核移行は、SNAILをリン酸化し、EMTを誘導するAkt3の能力にとって重要であると考えられる。
MDA−MB−231細胞をビヒクル(DMSO)または2μM EX34で36時間処理した。細胞を染色して、核及びAkt3を可視化した。図4に結果を示す。EX33による処理の後、Akt3は細胞質を染色する。DMSO(コントロール)またはEX33による処理の後に、TissueQuestソフトウェアを使用して、核におけるAkt3の平均強度を評価した(図5を参照されたい)。
結論:
EX34による処理はAkt3の核局在を防止する。
D:乳癌生検材料における高侵襲性領域はAkt3の核局在と相関する。
Akt3の局在、すなわち局在が核であるか細胞質であるかを、乳癌患者由来のホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)生検材料において解析した。
乳癌患者由来のFFPE生検材料を、Akt3について免疫組織化学(IHC)で染色した。Akt3の局在、すなわち細胞質であるか核であるかを、TissueQuestソフトウェアを使用して決定し、これは、特定の領域の侵襲性レベルと相関があった。図6に結果を示す。上部パネル:高侵襲性領域におけるAkt3についての染色は、主に核のAkt3局在を示す。下部パネル:低侵襲性領域におけるAkt3についての染色は、主に細胞質のAkt3局在を示す。
結論:
核のAkt3発現は、乳癌患者由来の生検材料における高侵襲性領域と相関する。
E:EX33及びEX34は、非小細胞肺癌(NSCLC)細胞株H2086におけるEMT誘導を防止する。
NSCLC H2086細胞を低酸素条件(1%O2)下で5日間20ng/mlのTGF−βで処理して、EMTを誘導した。EX33及びEX34のEMT防止能力をEMTマーカーのビメンチンの定量化によって評価した。ビヒクル(DMSO)、1μM EX33または1μM EX34で処理した細胞について、ビメンチンに対する効果を免疫ブロッティングによって評価した。GAPDHをローディングコントロールとして使用した。図7に結果を示す。ビメンチンのバンド強度はGAPDHバンドの強度と関係があった。
結論:
EX33及びEX34はEMT誘導を防止する。
F:EX34は、パクリタキセル抵抗性NSCLC細胞株H2073においてパクリタキセルに対する感受性を回復させる。
NSCLC細胞株H2073は、パクリタキセルによる治療に抵抗性の患者から確立された。Hamon Center Lung Cancer Panel(Dallas、TX;US)のIlluminaアレイデータは、パクリタキセル抵抗性の発生より前に同一人物から単離した細胞株と比較して、Akt3がこの細胞株で増大していることを示す。
EX34の非存在または存在下において、漸増投与量のパクリタキセルでH2073細胞を72時間処理し、レサズリン還元を使用して細胞生存率を評価した。図8に結果を示す。平均±SEMを示す(n=3)。
結論:
EX34は、パクリタキセル抵抗性細胞株H2073をパクリタキセルに対して感受性にする。
G:EX33は、活性化肝星細胞におけるアルファ平滑筋アクチンの生成を低減させる。
肝線維症は、主に活性化肝星細胞(HSC)に由来するアルファ平滑筋アクチン(α−sma)などの細胞外基質成分の蓄積を特徴とする。
HSC活性化をブロックするEX33の有効性を試験することによって、肝線維症におけるAkt3の役割を解析した。ヒト活性化肝星細胞株LX2を様々な投与量のEX33で処理し、α−smaのタンパク質及びmRNAレベルに対する効果を、それぞれ免疫ブロッティング(図9を参照されたい)及びRT−PCR(図10を参照されたい)によって解析した。
結論:EX33でのAkt3の阻害は、活性化肝星細胞においてα−smaのmRNA及びタンパク質のレベルを低下させる。
インビボデータ
A:MCF10DCIS異種移植腫瘍において、EX33による処理はAkt3のリン酸化を選択的に阻害する。
Akt3の遺伝子的ダウンレギュレーションは、マウス異種移植モデルにおいてMCF10DCIS TNBC細胞株の成長を有意に阻害することが示された(Chin et al.,Cancer Res.2014)。このモデルを使用して、EX33が異種移植腫瘍においてAkt3リン酸化のレベルを選択的に低減させるかどうかを試験した。
MCF10DCIS細胞をヌードマウスに皮下注射した。平均腫瘍サイズが440mm3に達したときに、EX33を25mg/kgで2、4または6日間投与した。EX33は1日1回強制経口投与した。腫瘍を採取し、pAkt1、pAkt2及びpAkt3のレベルについてSureFireアッセイによって解析した。図11に結果を示す。平均±SEMを示す(n=4)。
結論:
EX33は、MCF10DCIS異種移植腫瘍を保有するマウスへのインビボ投与後にAkt3リン酸化のレベルを選択的に低減させた。
B:EX34及びEX33は、HMLER−Akt3腫瘍播種モデルにおいて腫瘍惹起を防止する。
HMLER細胞はあまり腫瘍原性でない。しかし、Akt3の強制発現後に、この細胞は腫瘍を惹起することができる。したがって、HMLER−Akt3細胞は、腫瘍惹起に対するAkt3阻害の効果を試験するのに利用することができる。
105または106HMLER−Akt3細胞が移植されたマウスを、100mg/kgで1日1回、ビヒクル、EX34またはEX33で処理した。腫瘍細胞の移植日に処理を開始した。各処理条件について合計で10腫瘍を移植した。2週間後に腫瘍発生率を評価し、腫瘍サイズのカットオフは20mm3に設定した。スチューデントの独立両側t検定によって有意性を決定した。
結論:
EX33及びEX34による処理は、HMLER−Akt3腫瘍播種モデルにおいて腫瘍惹起を防止した。
表:NSGマウスにおけるHMLER−Akt3腫瘍播種異種移植モデルでの腫瘍発生率。
この表は、処理の2週間後に形成され、且つ20mm3を超えた腫瘍の数を示す。数は、形成された腫瘍/移植の総数として示す。独立両側のスチューデントのt検定によって有意性を決定した。Ns:有意でない。
C:EX33は、TNBC MDA−MB−468皮下異種移植モデルにおいて原発腫瘍の成長を防止する。
MDA−MB−468モデルは、異種移植腫瘍の成長をAkt3に依存していることが以前に文献で報告されている(Chin et al.,Cancer Res 2014)。
MDA−MB−468細胞をNSGマウスに皮下注射し、腫瘍成長に対するEX33の効果を評価した。EX33を50mg/kgで投与し、5日間投与及び2日間休薬のサイクルで1日2回経口強制投与した。キャリパーによる測定によって週2回腫瘍成長をモニターした。
図12は、19日にわたってビヒクルまたはEX33(50mg/kg1日2回)で処理したマウスの腫瘍体積を示す。データは平均±SEMとして示す(n=6〜10)。独立両側のスチューデントのt検定によって統計解析を行った。
結論:
EX33による処理は、ビヒクルで処理したマウスと比較して腫瘍成長を低減させた。
D:EX33は、ヌードマウスの皮下異種移植モデルにおけるMBBR3Aヒト黒色腫癌細胞株において原発腫瘍の成長を防止する。
Akt3は全黒色腫の16%で過剰発現しており、治療抵抗性と関係がある。
MBBR3A細胞をヌードマウスに皮下注射し、腫瘍成長に対するEX33の効果を評価した。EX33を50mg/kgで投与し、EX33を5日間投与及び2日間休薬のサイクルで1日2回経口強制投与した。キャリパーによる測定によって週2回腫瘍成長をモニターした。
図13は、15日にわたってビヒクルまたはEX33(50mg/kg1日2回)で処理したマウスの腫瘍体積を示す。データは平均±SEMとして示す(n=10〜12)独立両側のスチューデントのt検定によって統計解析を行った。
結論:
EX33による処理は、ビヒクルで処理したマウスと比較して腫瘍成長を低減させた。
E:EX67は、TNBC細胞株MDA−MB−231の尾静脈注射後の肺転移を低減させる。
上皮間葉転換(EMT)の細胞プログラムは、腫瘍細胞が転移するのに利用される。肺転移に対するEX67の効果をTNBCモデルで評価した。
NSGマウスの尾静脈に、500000個のMDA−MB−231D3H2LN/GFP−Luc乳癌腫細胞を注射した。マウスをビヒクルまたは25mg/kgのEX67で1日2回処理した。3週間後に、インビボイメージングによって肺への転移を評価した。肺転移はまた、選別日に巨視的に評価した(図14を参照されたい)。
14日後に、10/10ビヒクル処理マウス及び7/10EX67処理マウスで肺転移が検出された。
結論:
EX67による処理は、動物のサブセットにおいてビヒクル処理マウスと比較して転移を防止した。