JP6787201B2 - 圧電デバイスおよびその製造方法、レーザスキャナ装置 - Google Patents

圧電デバイスおよびその製造方法、レーザスキャナ装置 Download PDF

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Description

本発明は、圧電膜の上面および下面にそれぞれ上部電極と下部電極を配置した圧電デバイスおよびその製造方法、レーザスキャナ装置に関するものである。
従来より、圧電デバイスとして、圧電膜の上面と下面に上部電極と下部電極を配置し、上部電極および下部電極への電圧印加によって圧電膜に対して電圧を印加することで圧電膜を変位させる圧電素子が知られている。圧電素子は、下部電極上に圧電膜を形成し、その上に上部電極を成膜してパターニングすることで製造されるため、構造上、圧電膜の上面において上部電極が形成された部分と形成されていない部分が存在することになる。このため、上部電極が形成された部分を電圧印加部、上部電極が形成されていない部分を電圧非印加部として、上部電極の端部において電圧印加部では圧電膜が変位し、電圧非印加部では圧電膜が変位しない。これにより、電圧印加部と電圧非印加部との境界において応力集中が起き、圧電膜に亀裂が発生してリークパスとなり、リーク電流の増大によって圧電膜の絶縁破壊が生じるという問題がある。
このような応力集中を抑制する技術として、上部電極よりも外側において圧電膜にイオン注入を行うことで、圧電膜の圧電性を低下させるという方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2007−195316号公報
しかしながら、イオン注入法においてはイオンが異方性を持って注入されるため、イオン注入された領域とされていない領域との境界が圧電膜の上面に対して垂直になる。このため、結局、圧電膜のうち変位が生じる部分と変位しない部分もしくは変位が小さくなる部分との境界において応力集中が起き、上記問題を発生させることになる。
また、圧電デバイスとして、圧電素子だけでなく、圧電素子等に接続される配線部についても同様のことが言える。配線部は、意図的に圧電駆動を行うための部分ではないが、下部電極の上に圧電膜を介して上部電極を形成した構造と同様の構造とされ得る。その場合、例えば上部電極が配線として機能させられるが、上部電極と下部電極との間の電位差に基づいて圧電膜が変位する構造になることから、上記問題を発生させることになる。
すなわち、圧電素子や配線部のように、下部電極のような下部導体層の上に圧電膜を介して上部電極のような上部導体層が備えられる構造の圧電デバイスについて、上記問題が発生させられる。
本発明は上記点に鑑みて、上部導体層の端部での圧電膜への応力集中を緩和し、圧電膜の絶縁破壊を抑制することができる圧電デバイスおよびその製造方法、レーザスキャナ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の圧電デバイスは、表面および裏面を有する基板(10)と、基板の表面側に形成された薄膜状の下部導体層(40)と、下部導体層の上面に形成された圧電膜(41)と、圧電膜の上面において、圧電膜を覆いつつ、該圧電膜を部分的に露出させるように形成された上部導体層(42)と、を有し、圧電膜の上面側の表層部のうち、上部導体層から露出している部分および上部導体層の端部から該上部導体層の下方に入り込んだ部分には、該圧電膜のうちの表層部と異なる部分よりも圧電性が低くなっている圧電性低下領域(41a)が備えられ、圧電性低下領域は、上部導体層の下部に位置している部分から上部導体層の端部に向かって、徐々に圧電性低下量が大きくされている。具体的には、圧電膜は、チタン酸ジルコン酸鉛によって構成されており、圧電性低下領域は、圧電膜のうち圧電性低下領域と異なる部分よりも酸素濃度が低下させられた領域とされている。
このように、圧電膜に対して圧電性低下領域を形成している。そして、圧電膜の圧電性を上部導体層の端部の近傍から端部にかけて徐々に低下させるように圧電性に傾斜をつけるようにしている。このため、上部導体層の端部において、圧電膜の変位量が徐々に小さくなるようにさせられ、この部分での応力を緩和することが可能となる。したがって、応力によって圧電膜に亀裂が入ることを抑制でき、リークパスの発生を抑制できて、リーク電流の増大による圧電膜の絶縁破壊を抑制することが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態にかかるレーザスキャナ装置の模式図である。 図1のII−II断面図である。 圧電素子や配線の断面図である。 第2実施形態で説明する圧電素子や配線の断面図である。 第2実施形態の変形例として説明する圧電素子や配線の断面図である。 第3実施形態で説明する圧電素子や配線の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態について説明する。本実施形態では、圧電デバイスとして、例えばMEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)技術を用いて形成されるMEMSスキャナ装置、すなわちマイクロレーザをMEMSミラーで反射させて障害物の検知を行うレーザスキャナ装置を例に挙げる。以下、本実施形態にかかるレーザスキャナ装置について、図1〜図3を参照して説明する。
図1および図2に示す本実施形態のレーザスキャナ装置100は、可変焦点型の光走査装置であり、反射部1と、屈曲部2と、支持梁3と、制御部5と、第1の駆動部6と、連結部7と、第2の駆動部8と、支持部9とを備える。
なお、図1は断面図ではないが、図を見やすくするために、後述するミラー12、圧電素子62、配線63、パッド64a、64b、圧電素子82にハッチングを施してある。
レーザスキャナ装置100が備える上記の構成要素のうち、反射部1、屈曲部2、支持梁3、第1の駆動部6、連結部7、第2の駆動部8、支持部9は、図2に示すように板状の基板10を用いて形成されている。
本実施形態では、基板10は、デバイス層10a、埋め込み酸化層(以下、BOX(Buried Oxideの略)層という)10b、ハンドル層10cが順に積層された構造のSOI(Silicon on Insulatorの略)基板にて構成されている。
デバイス層10aは例えばSi等で構成され、BOX層10bはSiO2等で構成され、ハンドル層10cはSi等で構成される。デバイス層10aは、レーザスキャナ装置100が備える反射部1、屈曲部2、支持梁3、第1の駆動部6、連結部7、第2の駆動部8、支持部9にパターニングされている。
反射部1は、レーザスキャナ装置100に照射された光ビームを反射させるものであり、基部11と、ミラー12とを備える。基部11は、デバイス層10aを円形にパターニングすることにより形成された部分である。基部11の上面には、屈曲部2、ミラー12が順に積層されている。ミラー12は、屈曲部2と反対側の表面である反射面12aにおいて光ビームを反射させる部分であり、例えばAlにより構成されている。
図2に示すように、基部11の内周部11aでは、ハンドル層10cおよびBOX層10bが除去されている。また、基部11の外周部11bでは、ハンドル層10cおよびBOX層10bが残されている。
本実施形態では、図1、図2に示すように、屈曲部2およびミラー12が、基部11における少なくとも内周部11aの上面に積層されており、内周部11aは、ミラー12が屈曲する際、反射面12aと共に屈曲する。
屈曲部2は、上面形状が円形状とされ、反射面12aを球面状に屈曲させることで反射面12aによる反射光の焦点位置を変化させるものであり、下部電極2a、圧電膜2b、上部電極2cが順に積層された構造の圧電素子により構成されている。
下部電極2aと上部電極2cは、それぞれ、図示しない配線を介して後述する制御装置51の出力端子に接続されている。制御装置51により下部電極2aと上部電極2cとの間に電位差が発生させられると、圧電膜2bが変形する。また、これに伴い、圧電膜2bを含む屈曲部2と共に積層構造をなす基部11およびミラー12が屈曲し、反射面12aが屈曲して、反射光の焦点位置が変化する。
図1中に示したように、反射面12aの平面における一方向をx方向、反射面12aの平面におけるx方向に垂直な方向をy方向とする。反射部1は、反射部1を中心としてx方向の両側に延設された支持梁3により両持ち支持されている。支持梁3は、反射部1をx方向に平行な第1回転軸Ar1周りに揺動可能とするものである。
図1に示すように、反射部1は、支持梁3を介して第1の駆動部6により支持されている。第1の駆動部6は、支持梁3を共振振動させることにより、反射部1を第1回転軸Ar1周りに揺動させるものであり、デバイス層10aをパターニングして形成された長方形状の枠体61の上面に、4つの圧電素子62と、配線63とを形成することで構成されている。支持梁3は、枠体61の対向する2つの辺のうち、それぞれの中央部と接続されている。
図2に示すように、圧電素子62は、下部電極62aと、圧電膜62bと、上部電極62cとが順に積層された構造とされている。
4つの圧電素子62をそれぞれ圧電素子621、622、623、624とすると、図1に示すように、第1回転軸Ar1の一方側に圧電素子621、622が配置され、他方側に圧電素子623、624が配置されている。また、反射部1のx方向における一方側に圧電素子621、623が配置され、他方側に圧電素子622、624が配置されている。
配線63は、図2に示すように、下部配線63aと、絶縁膜63bと、上部配線63cとが順に積層された構造とされており、図1に示すように、4つの配線631、632、633、634に分けられている。
図1、図2に示すように、配線631は、枠体61の上面に形成されており、圧電素子621と圧電素子622とを電気的に接続している。図1に示すように、配線632は、枠体61の上面に形成されており、圧電素子623と圧電素子624とを電気的に接続している。枠体61のうち上面に配線631、632が形成された部分は、図2に示すように、内周部11a、後述する基部81に比べて厚みが大きい。
配線633、634は、それぞれ、圧電素子621、623を支持部9の上面に形成されたパッド64a、64bに接続するものであり、デバイス層10aの上面のうち、枠体61から連結部7、第2の駆動部8、支持部9に至る部分に形成されている。パッド64a、64bは、図示しない配線もしくはボンディングワイヤ等を介して制御装置51に接続されている。
図1に示すように、枠体61のうち、x方向の一方の端部から、y方向の外側へ向けて連結部7が延設されている。連結部7は、枠体61と反対側の端部において、第2の駆動部8と接続されている。
第2の駆動部8は、連結部7を通して枠体61をy方向に平行な軸周りに揺動させることにより、反射部1をy方向に平行な第2回転軸Ar2周りに揺動させるものである。第2回転軸Ar2は、反射面12aに平行で、かつ、第1回転軸Ar1に垂直である。第2の駆動部8は、デバイス層10aをパターニングして形成された基部81の上面に、2つの圧電素子82を形成することで構成されている。
図1に示すように、基部81は、反射部1のy方向における両側に配置され、x方向に延設されており、x方向の一方側の端部において連結部7と接続され、他方側の端部において支持部9と接続されている。基部81のうち、反射部1に対して圧電素子621、622とy方向における同じ側に配置された部分を基部81a、圧電素子623、624と同じ側に配置された部分を基部81bとする。
図2に示すように、圧電素子82は、下部電極82aと、圧電膜82bと、上部電極82cとが順に積層された構造とされている。
2つの圧電素子82をそれぞれ圧電素子821、822とする。図1に示すように、圧電素子821、822は、それぞれ、基部81a、81bの上面に形成されており、また、基部81a、81bの上面のうち連結部7側の端部から、支持部9の上面に至って形成されている。
基部81aの上面のうちy方向において圧電素子821よりも反射部1に近い部分、基部81bの上面のうちy方向において圧電素子822よりも反射部1に近い部分には、それぞれ、連結部7から支持部9に至る配線633、634が形成されている。
支持部9は、支持梁3、第1の駆動部6、連結部7、第2の駆動部8を介して反射部1を支持するものであり、反射部1、屈曲部2、支持梁3、第1の駆動部6、連結部7、第2の駆動部8を内部に配置した長方形状の枠体で構成されている。ただし、第1の駆動部6、第2の駆動部8のうち、配線633、634の一部と、パッド64a、64bと、圧電素子821、822の一部は、支持部9の上面に形成されている。図2に示すように、支持部9は、内周部11a、基部81に比べて厚みが大きい。
以上のようにして、本実施形態にかかるレーザスキャナ装置100が構成されている。このように構成されたレーザスキャナ装置100では、第1の駆動部6の圧電素子62が備える下部電極62a、上部電極62cに対して制御装置51により共振走査用電圧を印加することで、圧電膜62bを変形させ、支持梁3を共振振動させる。これにより、反射部1を第1回転軸Ar1周りに揺動させる。
また、第2の駆動部8の圧電素子82が備える下部電極82a、上部電極82cに対して制御装置51により強制走査用電圧を印加することで、圧電膜82bを変形させ、基部81の連結部7側の端部、連結部7、枠体61の連結部7側の端部をxy平面に垂直な方向に変位させる。これにより、反射部1をy方向に平行な第2回転軸Ar2周りに揺動させる。
このように、第1の駆動部6および第2の駆動部8により、反射部1がx方向に平行な第1回転軸Ar1およびy方向に平行な第2回転軸Ar2周りに揺動し、2次元での走査が可能となる。
また、レーザスキャナ装置100では、屈曲部2を構成する圧電素子が備える下部電極2a、上部電極2cに対して制御装置51により電圧を印加することで、圧電膜2bを変形させ、反射面12aを屈曲させる。これにより、反射光の焦点位置を変化させる。このようにして、マイクロレーザを走査し、障害物の検知を行うことなどを可能としている。
このような可変焦点型のレーザスキャナ装置100において、屈曲部2、圧電素子62、配線63、圧電素子82は、下部導体層の上に圧電膜を介して上部導体層が形成された構造を採ることになる。このため、これらを以下に説明する構造としている。
なお、以下の説明では、屈曲部2、圧電素子62、配線63、圧電素子82がすべて同様の断面構造とされていることから、これらの構造を総括して、図3に示す下部導体層40、圧電膜41、上部導体層42として説明するが、これらは屈曲部2、圧電素子62、配線63、圧電素子82の該当部分のことを示している。すなわち、下部導体層40は下部電極2a、62a、82aおよび下部配線63aに該当し、圧電膜41は圧電膜2b、62b、82bおよび絶縁膜63bに該当し、上部導体層42は上部電極2c、62c、82cおよび上部配線63cに該当する。
図3に示すように、屈曲部2、圧電素子62、配線63、圧電素子82は、下部導体層40の上に圧電膜41と上部導体層42が順に形成された構造とされている。換言すれば、圧電膜41の下面側に下部導体層40が形成され、圧電膜41の上面側に上部導体層42が形成されている。このように、圧電膜41の上面および下面それぞれに上部導体層42と下部導体層40とが備えられることで圧電デバイスが構成されている。
下部導体層40は、例えばプラチナ(Pt)や酸化ストロンチウムルテニウム(以下、SROという)、ニッケル酸ランタン(以下、LNOという)等の単層膜もしくは複数の積層膜によって構成され、薄膜状の電極とされている。
圧電膜41は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(以下、PZTという)等によって構成されている。上部導体層42の端部から上部導体層42が形成されていない位置において、圧電膜41の表層部には圧電性低下領域41aが形成されている。すなわち、上部導体層42が形成されていない領域から上部導体層42の端部の下方に入り込むように、圧電膜41の表層部に圧電性低下領域41aが形成されている。
圧電性低下領域41aは、例えば圧電膜41をPZTによって構成している場合には、PZTから酸素が外部に排出されることで酸素濃度が低下させられた領域であり、PZTの他の部分と比較して圧電性が低下させられたものとなっている。圧電性低下領域41aは、圧電膜41のうち上部導体層42から露出させられている領域においては、一定の厚みで形成されており、上部導体層42の下方に入り込んだ位置では、上部導体層42の端部からの距離が離れるほど厚みが徐々に薄くなっている。すなわち、圧電性低下領域41aは、上部導体層42の下方のうち端部から離れた位置から端部に向かって徐々に厚くなっている。そして、圧電性低下領域41aの厚みが厚くなるほど圧電膜41の圧電性が低下することから、圧電膜41は、上部導体層42の下方のうち端部から離れた位置から端部に向かって徐々に圧電性低下量が大きくされた構造、つまり圧電性に傾斜が付けられた構造とされている。
例えば、圧電膜41は、0.5〜5.0μmの厚みで形成されており、圧電性低下領域41aは、最も厚みが厚い位置において0.1〜5.0μmの厚みで形成されている。圧電性低下領域41aは、例えば上部導体層42の下方に端部から0.1〜100μm入り込んで形成されている。
上部導体層42は、圧電膜41の上に形成された薄膜状の電極であり、圧電膜41が部分的に露出するような形態で圧電膜41を覆っている。上部導体層42のうち圧電膜41を覆っている部分の端、つまり圧電膜41が露出させられている部分との境界位置を上部導体層42の端部と呼んでいる。
上部導体層42は、例えばPt、SRO、LNOによって構成されるが、水素透過性の低い材料であれば、他の電極材料によって構成されていても良い。水素透過性の低い材料としては、Pt、SROの他、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、銀(Ag)などが挙げられ、これらの電極材料のいずれか1つもしくは複数によって上部導体層42を形成することができる。
このように、圧電膜41に対して圧電性低下領域41aを形成している。そして、圧電膜41の圧電性を上部導体層42の端部の近傍から端部にかけて徐々に低下させるように圧電性に傾斜をつけるようにしている。このため、上部導体層42の端部において、圧電膜41の変位量が徐々に小さくなるようにさせられ、この部分での応力を緩和することが可能となる。したがって、応力によって圧電膜41に亀裂が入ることを抑制でき、リークパスの発生を抑制できて、リーク電流の増大による圧電膜41の絶縁破壊を抑制することが可能となる。
続いて、本実施形態にかかるレーザスキャナ装置100の製造方法について説明する。ただし、レーザスキャナ装置100の基本的な製造方法については従来と同様であり、フォトリソグラフィおよびエッチングによりデバイス層10aの表面に各圧電素子、各配線、各パッド、ミラー12等を形成したり、基板10をパターニングする工程を行えば良い。このため、ここでは屈曲部2、圧電素子62、配線63、圧電素子82のように、下部導体層40の上に圧電膜41と上部導体層42が順に形成され、かつ圧電性低下領域41aが備えられた構造の部分の製造工程について説明する。
まず、SOI基板などで構成される基板10を用意し、この基板10の上に、PtやSRO等の電極材料を成膜することで下部導体層40を形成する。その後、下部導体層40の上に、PZT等の圧電材料を成膜したのち、図示しないマスクを用いて圧電材料を所望のレイアウトにパターニングすることで圧電膜41を形成する。続いて、圧電膜41の上に、Pt、SRO等の電極材料を成膜したのち、図示しないマスクを用いて電極材料を所望のレイアウトにパターニングすることで上部導体層42を形成する。これにより、図3に示した下部導体層40と圧電膜41および上部導体層42を有する圧電素子構造が形成される。
なお、ここでは図示していないが、基板10の上にはTi/SiO2などの酸化膜層を配置し、その上に下部導体層40を形成するようにしても良い。また、下部導体層40、圧電膜41および上部導体層42を成膜するごとにパターニングするようにしているが、これらをすべて成膜したのちに1層ずつパターニングするようにしても良い。
続いて、圧電膜41中に圧電性低下領域41aを形成する工程を行う。具体的には、図示しないが、ガス導入が行える加熱装置内に圧電素子構造を形成した試料を配置し、加熱装置内を水素雰囲気として加熱処理を行う。例えば、アルゴン(Ar)等の不活性ガスと共に水素を導入することで加熱装置内を水素雰囲気とし、例えば100〜400℃の温度での加熱処理を行う。
これにより、水素雰囲気中の水素による還元効果に基づき、圧電膜41の表層部において、PZT等の圧電材料中の酸素が水素と結合して引き抜かれる。このため、この酸素が引き抜かれた部分において圧電性が低下させられ圧電性低下領域41aが構成される。
このとき、圧電膜41の上面に水素透過性の低い材料で構成された上部導体層42が形成されているため、圧電膜41の上面のうち上部導体層42から露出させられている部分で酸素と水素の結合が生じる。このため、圧電性低下領域41aは、圧電膜41の表層部のうち上部導体層42から露出させられている部分およびその近傍にのみ形成され、上部導体層42の下方においては、上部導体層42の端部から所定距離の範囲内において形成されることになる。したがって、上部導体層42の下方においては、圧電性低下領域41aは、上部導体層42の端部から離れるほど徐々に厚みが薄くなった状態になる。
このようにして、圧電膜41の表層部に圧電性低下領域41aが形成された圧電素子等を含む圧電デバイスを製造することができる。
なお、上記したように、水素雰囲気での加熱処理の温度を100〜400℃としているが、100℃未満であると酸素を水素と結合させる還元反応を十分に生じさせることができず、400℃を超えると圧電膜41の劣化温度となるためである。また、圧電性低下領域41aの深さについては、加熱処理の温度や時間、さらには水素濃度等によって制御できる。このため、圧電性低下領域41aの深さを適宜調整することにより、より応力を緩和することが可能となり、より上記効果を得ることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態にかかる圧電デバイスでは、圧電膜41に対して圧電性低下領域41aを形成することで、圧電膜41の圧電性を上部導体層42の端部の近傍から端部にかけて徐々に低下させるように圧電性に傾斜をつけている。これにより、上部導体層42の端部における応力を緩和できる。したがって、応力によって圧電膜41に亀裂が入ることを抑制でき、リークパスの発生を抑制できて、リーク電流の増大による圧電膜41の絶縁破壊を抑制することが可能となる。
また、圧電デバイスが配線63である場合にも、上記構造とすることにより、配線部において圧電膜41に亀裂が入ることを抑制できるため、圧電膜41の上面の上部導体層42を配線63として使用しても絶縁破壊が生じることを抑制できる。このため、配線部を圧電デバイスとは異なる構造として別途形成する必要もなくなるため、製造工数の軽減を図ることも可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して圧電性低下領域41aの形成方法を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分について主に説明する。
本実施形態では、水素雰囲気に基づく酸素還元ではなく、他の手法を用いて酸素還元を行う。
まず、第1実施形態と同様の方法により、SOI基板などの基板10の上に下部導体層40と圧電膜41および上部導体層42を順に形成することで、圧電素子構造を形成する。
続いて、圧電膜41中に圧電性低下領域41aを形成する工程を行う。具体的には、図4に示すように、圧電膜41の上面のうち上部導体層42から露出している部分を覆うように酸素ゲッター膜43を形成する。例えば、マスクを用いて酸素ゲッター膜43を所望範囲に形成するようにしている。酸素ゲッター膜43は、圧電膜41中から酸素を捕獲して抜き取ることができる膜であり、例えばチタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)等によって構成される。
このとき、酸素ゲッター膜43については、図4に示すように、上部導体層42が形成されていない領域にのみ形成されるようにしても良いが、図5に示すように、上部導体層42の上に部分的に重なって形成されるようにしても良い。酸素ゲッター膜43を上部導体層42が形成されていない領域にのみ形成されるようにする場合、高いマスク合せ精度
が要求されるが、酸素ゲッター膜43を上部導体層42と部分的に重なるように形成することで、マスク合わせ精度を緩和することができる。
その後、加熱装置内に圧電素子構造および酸素ゲッター膜43を形成した試料を配置し、加熱装置内において加熱処理を行う。例えば、アルゴン(Ar)等の不活性ガス雰囲気とし、100〜400℃の温度での加熱処理を行う。
これにより、酸素ゲッター膜43による酸素捕獲効果に基づき、圧電膜41の表層部において、PZT等の圧電材料中の酸素が酸素ゲッター膜43に引き抜かれる。このため、この酸素が引き抜かれた部分において圧電性が低下させられた圧電性低下領域41aが構成される。このようにして、第1実施形態と同様の構造の圧電性低下領域41aが構成される。
この後、酸素ゲッター膜43を除去する工程を行うことで、第1実施形態で説明した図3と同様の構造の圧電素子を製造することができる。
なお、上記したように、本実施形態でも、加熱処理の温度を100〜400℃としているが、100℃未満であると酸素ゲッター膜43による酸素捕獲効果を十分に生じさせることができず、400℃を超えると圧電膜41の劣化温度となるためである。また、圧電性低下領域41aの深さや上部導体層42の端部から下方への入り込み長さについては、加熱処理の温度や時間、さらには酸素ゲッター膜43の種類や厚み等によって制御できる。このため、圧電性低下領域41aの深さを適宜調整することにより、より応力を緩和することが可能となり、より上記効果を得ることが可能となる。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1、第2実施形態に対して圧電性の低下のさせ方を変更したものであり、その他については第1、第2実施形態と同様であるため、第1、第2実施形態と異なる部分について主に説明する。
本実施形態では、第1、第2実施形態のような圧電膜41の一部について圧電性を低下させた圧電性低下領域41aを形成するのではなく、図6に示すように、絶縁膜44を形成する構造としている。
具体的には、上部導体層42の端部近辺において、圧電膜41の厚みが上部導体層42の下方から端部側に向かうほど徐々に薄くなるようにしている。本実施形態の場合、圧電膜41が上部導体層42の下方から端部にかけて、さらに上部導体層42が配置されていない位置まで形成してあり、上部導体層42よりも外側に向かうほど圧電膜41の厚みが薄くされている。つまり、圧電膜41の端部が傾斜させられた傾斜面とされ、基板10の水平方向における圧電膜41の寸法が下部導体層40側から上部導体層42側に向かうに連れて小さくなる形状とされている。この傾斜面を覆うように下部導体層40の上に絶縁膜44が形成されている。圧電膜41の上面と絶縁膜44の上面は必ずしも同一平面とされている必要はないが、本実施形態の場合、圧電膜41の上面と絶縁膜44の上面とを同一平面としてある。そして、圧電膜41と絶縁膜44の上に上部導体層42が形成されることで圧電素子が構成されている。
このように、上部導体層の下方から端部に向かうほど絶縁膜44が厚くなるようにしている。これにより、絶縁膜44が厚くなることで圧電膜にかかる実効電界が低下し、変位量が低下することで応力が低減される。このため、上部導体層42の端部近傍において応力を緩和することが可能となり、第1、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
続いて、本実施形態にかかる圧電素子の製造方法について説明する。
第1実施形態と同様の方法により、SOI基板などの基板10の上に下部導体層40と圧電膜41を形成する。そして、図示しないマスクを配置し、圧電膜41を部分的にエッチングする。このとき、除去後の圧電膜41の端部が傾斜面となるようにエッチング条件を設定する。このようにエッチング対象の端部が傾斜面となるようなエッチング方法については周知となっているため、ここでは詳細については省略するが、例えば、圧電膜41におけるエッチングのマスクとの選択比を下げることにより、圧電膜41の端部を傾斜面にできる。
次に、圧電膜41の上面および圧電膜41が除去されることで露出させられた下部導体層40の上面に絶縁材料を成膜し、CMP(Chemical Mechanical Polishing)などを行うことで絶縁材料の表面の平坦化を行う。これにより、圧電膜41の上面において絶縁材料が除去され、圧電膜41の端部の傾斜面上および下部導体層40の上面にのみ絶縁材料が残される。これにより、圧電膜41の上面と同一平面の上面を有する絶縁膜44が構成される。
この後、絶縁膜44の上面の一部を含めて、圧電膜41の上面に上部導体層42を形成することで、本実施形態の圧電素子が製造される。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態で説明した各種材料については一例を示したに過ぎず、他の材料を用いて圧電素子を構成しても良い。また、圧電素子の適用例としてMEMSスキャナ装置を例に挙げたが、それ以外の装置にも、上記角実施形態で説明した構造の圧電素子を適用することが可能である。
10 基板
12 ミラー
40 下部導体層
41 圧電膜
41a 圧電性低下領域
42 上部導体層
43 酸素ゲッター膜
44 絶縁膜
100 レーザスキャナ装置

Claims (6)

  1. 表面および裏面を有する基板(10)と、
    前記基板の表面側に形成された薄膜状の下部導体層(40)と、
    前記下部導体層の上面に形成された圧電膜(41)と、
    前記圧電膜の上面において、前記圧電膜を覆いつつ、該圧電膜を部分的に露出させるように形成された上部導体層(42)と、を有し、
    前記圧電膜の上面側の表層部のうち、前記上部導体層から露出している部分および前記上部導体層の端部から該上部導体層の下方に入り込んだ部分には、該圧電膜のうちの前記表層部と異なる部分よりも圧電性が低くなっている圧電性低下領域(41a)が備えられ、
    前記圧電性低下領域は、前記上部導体層の下部に位置している部分から前記上部導体層の端部に向かって、徐々に圧電性低下量が大きくされており、
    前記圧電膜は、チタン酸ジルコン酸鉛によって構成されており、
    前記圧電性低下領域は、前記圧電膜のうち前記圧電性低下領域と異なる部分よりも酸素濃度が低下させられた領域である圧電デバイス。
  2. 表面および裏面を有する基板(10)と、
    前記基板の表面側に形成された薄膜状の下部導体層(40)と、
    前記下部導体層の上面に形成された圧電膜(41)と、
    前記圧電膜の上面において、前記圧電膜を覆いつつ、該圧電膜を部分的に露出させるように形成された上部導体層(42)と、を有する圧電デバイスの製造方法であって、
    前記基板を用意したのち、該基板の上に前記下部導体層を形成することと、
    前記下部導体層の上面に前記圧電膜を形成することと、
    前記圧電膜の上に、該圧電膜を部分的に露出させるように前記上部導体層を形成することと、
    加熱処理を行うことにより、前記圧電膜のうち前記上部導体層から露出させられた部分から酸素を抜き取ることで、前記圧電膜の上面側の表層部のうち、前記上部導体層から露出している部分および前記上部導体層の端部から該上部導体層の下方に入り込んだ部分において、該圧電膜のうちの前記表層部と異なる部分よりも圧電性を低下させ、前記上部導体層の下部に位置している部分から前記上部導体層の端部に向かって徐々に圧電性低下量が大きくされる圧電性低下領域(41a)を形成することと、
    を含む圧電デバイスの製造方法。
  3. 前記圧電性低下領域を形成することでは、前記加熱処理を水素雰囲気中で行うことで、前記圧電膜中の酸素を水素と反応させて抜き取る請求項に記載の圧電デバイスの製造方法。
  4. 前記圧電性低下領域を形成することでは、前記圧電膜のうち前記上部導体層から露出した部分を覆うように酸素ゲッター膜(43)を成膜したのち、前記加熱処理を行うことにより、前記酸素ゲッター膜によって前記圧電膜中の酸素を抜き取る請求項に記載の圧電デバイスの製造方法。
  5. 前記圧電性低下領域を形成することでは、前記酸素ゲッター膜の厚みと前記加熱処理の温度および時間に基づいて前記圧電性低下領域の厚みと前記上部導体層の端部から該上部導体層の下方への入り込み長さを制御する請求項に記載の圧電デバイスの製造方法。
  6. 前記圧電性低下領域を形成することでは、前記酸素ゲッター膜を前記上部導体層の上にも重ねて形成する請求項またはに記載の圧電デバイスの製造方法。
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