JP6786817B2 - Co2センサの基準値補正装置、co2センサの基準値補正方法 - Google Patents

Co2センサの基準値補正装置、co2センサの基準値補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、空調システムに用いられているCO2センサの基準値を補正するCO2センサの基準値補正装置、CO2センサの基準値補正方法に関する。
従来、対象空間内の空調を行う空調システムが知られている。このような空調システムでは、対象空間内の二酸化炭素濃度(以下、CO2濃度と称する)を取得するCO2センサを設け、外気を導入することによって、対象空間内のCO2濃度が過度に上昇しないように制御するものがある。
このようなCO2センサの場合、経年変化によって基準値ずれてしまうことがあるため、設置後に基準値を補正つまりはキャリブレーションする必要がある。ただし、一般家庭やビルのオフィスに設置されている空調システムの場合には、試験環境を整えることが難しいことから、大気中のCO2濃度を基準として補正することがある。例えば、特許文献1には、大気中のCO2濃度を基準として、CO2センサの基準値を自動的に補正することが記載されている。この場合、外気のCO2濃度は、おおよそ400ppm程度と想定されている。
特開2014−115175号公報
しかしながら、特許文献1のような構成の場合、必ずしも補正した基準値が大気中のCO2濃度に一致しないことがある。つまり、特許文献1の場合には人が24時間常駐している環境をも課題としているが、人がいる環境では、必ず二酸化炭素(以下、CO2と称する)が発生する。その場合、外気の導入量とCO2の発生量とのバランスが取れればCO2濃度は一定になると考えられるものの、それは、CO2が発生している状態である。そのため、そのような状況で補正された基準値は、大気中のCO2濃度に対してオフセットが乗った状態で設定されてしまうことになる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、CO2センサの基準値を、大気中のCO2濃度に精度よく一致させることができるCO2センサの基準値補正装置、CO2センサの基準値補正方法を提供することにある。
請求項1記載の発明は、人検知部と、CO2センサと、時間を計測する計時部と、CO2センサの基準値を補正する補正部と、を備える。
上記したように、人がいる環境では必ずCO2が発生することから、そのような状況で補正された基準値は、大気中のCO2濃度に対してオフセットが乗った状態で設定されてしまう。この場合、対象空間に人が検出されなくなった後にCO2センサの基準値を補正すれば、オフセットが乗った状態になることを防止できると考えられる。
そこで、対象空間に人が検出されなくなった後に外気の導入を開始し、外気の導入を開始してから予め設定されている第1待機時間が経過した時点で取得したCO2濃度を暫定基準値として設定する。これにより、ある程度換気された状態でCO2濃度の取得が開始されることから、換言すると、明らかにCO2濃度が低下していると想定される期間にはCO2濃度の取得を行わないことから、余分な電力消費を削減することができる。
そして、暫定基準値を設定してから予め定められている第2待機時間が経過した時点で取得したCO2濃度を暫定基準値と比較し、CO2化炭素濃度の変化率が許容範囲外である場合には、取得したCO2濃度を新たな暫定基準値として設定した後、第2待機時間が経過した時点でCO2濃度を再び取得する。これにより、CO2濃度の低下中に誤った補正が行われることを防止できる。このとき、許容範囲は、例えばCO2センサの精度等に基づいて定めればよい。
一方、CO2濃度の変化率が許容範囲内である場合には、現時点で設定されている暫定基準値を基準値に設定することにより、CO2センサの基準値を補正する。これにより、CO2濃度の変化が許容範囲内になった状態で、つまりは、対象空間内がほぼ外気と同じ状態になった状態でCO2センサの基準値を補正することができる。
したがって、CO2センサの基準値を大気中のCO2濃度に精度よく一致させることができる。
請求項2記載の発明では、補正部は、第2待機時間が経過した時点で取得したCO2濃度を暫定基準値と比較し、取得したCO2濃度が暫定基準値よりも低くCO2濃度の変化率が負である場合には、取得したCO2濃度を新たな暫定基準値として設定した後、第2待機時間が経過した時点でCO2濃度を再び取得する。つまり、未だCO2濃度が低下している状態は、外気よりもCO2濃度が高い状態であると考えられるため、CO2濃度が低下するのを待機する。
一方、取得したCO2濃度が暫定基準値以上でありCO2濃度の変化率が正である場合には、現時点で設定されている暫定基準値を基準値に設定する。
これにより、CO2濃度の低下が納まった状態で、つまりは、対象空間内が外気と同じ状態になった状態でCO2センサの基準値を補正することができる。
請求項3記載の発明では、補正部は、暫定基準値を設定する際、取得したCO2濃度を予め定められている誤差補正値で補正した値を、暫定基準値として設定する。
CO2センサで検出するCO2濃度は、一般家庭やオフィス等を想定しているため、空気が揺らいでCO2濃度の分布が変化する可能性がある。また、CO2センサの検出値そのものに誤差が混入している可能性がある。つまり、対象空間内がごく自然な状態であれば、CO2濃度が下がり続けて、外気とほぼ同じCO2濃度になったらといって、必ず一定値で安定するというわけではなく、自然な状態であるが故に、変動がし得ることがあると予想される。そこで、取得したCO2濃度を誤差補正値で補正した値を暫定基準値として設定することにより、空気の揺らぎやCO2センサ自体の誤差を吸収した状態で、基準値を補正することができる。
請求項4記載の発明では、第1待機時間は、居住空間に許容されているCO2濃度の最大値と居住空間に対して予め規定されている換気風量とに基づいて設定されている。つまり、第1待機時間は、想定される最大の換気時間として設定されている。これにより、対象空間内がほぼ外気と同じ状態になったと想定される時点で、つまりは、対象空間内の空気がほぼ外気を入れ替えられたと想定される時点から補正を開始することができる。
請求項5記載の発明では、第1待機時間は、外気の導入を開始する時点におけるCO2濃度と居住空間に対して予め規定されている換気風量とに基づいて設定されている。例えば元々人が不在な状態で補正時期になった場合、対象空間内のCO2濃度は、それほど高くないことが想定される。その場合、対象空間内が外気と同じ状態になるまでに要する時間が短くなると考えられる。そこで、外気の導入を開始する時点におけるCO2濃度を基準として第1待機時間を設定することにより、補正に要する時間を短くすることができる。
また、CO2センサは、経年変化によりその基準値が徐々にずれる可能性があり、その場合には、例えば実際のCO2濃度よりも高い値を検出することがある。このような場合であっても、実際よりも高いCO2濃度を基準として換気を開始することで、第1待機時間が経過した時点で必要且つ十分な換気時間になっていることが想定でき、基準値の補正に要する時間を短縮することができる。なお、CO2センサが実際のCO2濃度よりも低い値を検出するようにずれている場合には、最終的にはCO2濃度の変化率に基づいて判定されるため、基準値が誤って設定されることはない。
請求項6記載の発明は、対象空間内の人を検知する処理と、対象空間に人が検出されなくなった後に外気の導入を開始する処理と、外気の導入を開始してから予め設定されている第1待機時間が経過した時点で二酸化炭素濃度を取得して暫定基準値として設定する処理と、暫定基準値を設定してから予め定められている第2待機時間が経過した時点で二酸化炭素濃度を取得して暫定基準値と比較し、取得した二酸化炭素濃度が暫定基準値よりも低い場合には、取得した二酸化炭素濃度を新たな暫定基準値として設定した後、第2待機時間が経過した時点で二酸化炭素濃度を取得する一方、取得した二酸化炭素濃度が暫定基準値以上である場合には、現時点で設定されている暫定基準値を基準値に設定することにより、CO2センサの基準値を補正する処理と、を含む。
このような方法で、CO2センサの基準値を補正することにより、上記した請求項1記載の発明と同様に、CO2センサの基準値を大気中のCO2濃度に精度よく一致させることができる。
実施形態における空調システムの構成を模式的に示す図 補正装置による基準値補正処理の流れを模式的に示す図 CO2濃度の時間変化の一例を模式的に示す図 その他の実施形態でのCO2濃度の時間変化の一例を模式的に示す図 許容範囲を模式的に示す図
以下、本発明の実施形態について、図1から図3を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態の空調システム1は、空調部2とコントローラ3とを備えている。空調部2は、周知の構成を採用することができるため詳細な説明は省略するが、空気を送るための送風ファン5、空気の導入量を開度によって調整可能とする導入側ダンパ6、および、導入した空気の温度や湿度を調整する機能部7等により構成されている。
コントローラ3は、ユーザが空調システム1に対する操作を入力する操作入力手段に相当し、通常は対象空間4内の壁等に設けられている。コントローラ3は、制御部10、補正部11、人感センサ12、タイマ13、CO2センサ14、表示部15およびスイッチ16を有している。このコントローラ3は、基準値補正装置に相当する。
制御部10は、図示しないCPU、ROMおよびRAM等を有するマイクロコンピュータで構成されており、ROM等に記憶されているプログラムを実行することにより、コントローラ3を制御する。具体的には、制御部10は、例えば表示部15に対象空間4の温度を表示したり、スイッチ16から入力された指示に基づいて空調部2を制御したりする。また、制御部10は、導入側ダンパ6の開度を制御することにより、対象空間4に導入する空気の量を調整する。以下、対象空間4に導入する空気の量を、便宜的に空気の導入量とも称する。
この制御部10には、補正部11が設けられている。本実施形態では、補正部11は、制御部10において実行されるプログラムによって、ソフトウェア的に実現されている。この補正部11は、詳細は後述するが、対象空間4内のCO2濃度(二酸化炭素濃度)に基づいて、CO2センサ14の基準値を補正する。なお、ここでいう補正とは、キャリブレーション(calibration)に相当する意味である。
人感センサ12は、対象空間4内の人を検知するものであり、人検知部に相当する。人感センサ12は、赤外線や超音波、可視光等、あるいはそれらの組み合わせによって、対象空間4内の人を検知する。つまり、人感センサ12は、対象空間4内の人の存在を検知する。
タイマ13は、時間を計測するものであり、計時部に相当する。本実施形態では、タイマ13として、いわゆるリアルタイムクロックを採用している。このタイマ13は、いわゆるカレンダー機能を備えており、日時を特定することができる。また、タイマ13は、ある時点から経過した時間を計時することもできる。なお、タイマ13は、制御部10に内蔵されたものであってもよい。
CO2センサ14は、対象空間4のCO2濃度を取得する。このCO2センサ14は、予め設定されている基準値に対する相対値としてCO2濃度を取得する。
表示部15は、例えば液晶パネル等により構成されている。この表示部15には、対象空間4内の温度や、現在の運転状態等が表示される。スイッチ16は、機械的スイッチや表示部15に対応して設けられているタッチパネル等により構成されている。ユーザは、このスイッチ16を操作することにより、設定温度や運転/停止を指示する。
次に、上記した構成の作用について説明する。
上記したように、CO2センサ14は、予め設定されている基準値に対する相対値としてCO2濃度を取得する。このため、基準値がずれた場合には、取得したCO2濃度も実際の濃度からずれてしまう。そのため、基準値を正しく設定しなおすこと、すなわち、CO2センサを補正することが必要となる。このとき、経年変化による基準値のずれを考慮した場合には、例えば数ヶ月から1年に1回程度の頻度で基準値を補正することが望ましい。そして、CO2センサ14の基準値の補正は、基準値とすべきCO2濃度になっている試験環境で行うことが最も望ましいと考えられる。
しかし、例えば一般家庭やビルのオフィス等に空調システム1が設置されている場合には、そのような試験環境を整えることは難しい。
そこで、本実施形態では、以下のようにして、CO2センサ14の基準値を補正している。なお、以下の処理は補正部11等により行われるものもあるが、ここでは、説明の簡略化のためにコントローラ3を主体として説明する。
コントローラ3は、図2に示す基準値補正処理を実行している。この基準値補正処理は、基準値補正方法の流れを示している。コントローラ3は、補正時期であるか否かを判定する(S1)。ここで、補正時期とは、予め設定された日時、あるいは、前回の補正から予め定められた期間が経過した時点である。本実施形態では、1年ごとの補正を想定している。また、補正時期は、以下に説明するステップS2以降を実行し易くさせるため、人が不在になることが多いと予想される深夜等に設定するとよい。コントローラ3は、補正時期でないと判定すると(S1:NO)、処理を終了する。
一方、コントローラ3は、補正時期であると判定すると(S1:YES)、人が不在であるか否かを判定し(S2)、人が不在でないと判定した場合には(S2:NO)、処理を終了する。これは、人が不在でない場合には、呼吸によってCO2(二酸化炭素)が発生するため、基準値を正しく補正できくなるおそれがあるためである。
これに対して、コントローラ3は、人が不在であると判定した場合には(S2:YES)、基準値を正しく補正するための下準備が整っているとして、外気の導入を開始する(S3)。このとき、コントローラ3は、送風ファン5を駆動するとともに導入側ダンパ6の開度を調整することで、対象空間4に外気を導入する。換言すると、コントローラ3は、対象空間4内が外気と同じ状態となるように、対象空間4内を換気する。
図3は、外気の導入を開始してからの対象空間4内のCO2濃度の時間変化の一例をグラフGとして示している。この図3では、時間(t0)において外気の導入を開始し、その時点のCO2濃度が点P0であった状態を示している。
この場合、対象空間4内のCO2濃度は、外気が導入されることによって、基本的には時間とともに低下していくと予想される。そして、対象空間4内のCO2濃度は、対象空間4内の換気が完了した時点において、つまりは、対象空間4内が十分に換気されて外気と同じ状態になった時点において、外気のCO2濃度とほぼ同じ一定値で推移すると考えられる。
このため、対象空間4内のCO2濃度が外気のCO2濃度と同じになった状態で基準値を補正すれば、正しく外気のCO2濃度に一致させること、つまりは、基準値の正しい補正ができるものと考えられる。
ところで、例えば一般家庭やビルのオフィスでは複数人、複数回数の出入りがあると予想される。この場合、人数によってCO2の排出量が変化することから、対象空間4内が十分に換気されたと判断できるまで単純に待機する場合には、人数の変化に対応するために、換気を継続する換気時間にある程度の余裕を持たせる必要がある。
ただし、換気時間が長くなるほど、人が出入りする可能性も高くなると考えられるため、単純に所定時間が経過するまで待機していると、人の出入りによって基準値の補正を行えなくなる可能性も高くなってしまう。そのため、CO2センサ14の基準値の補正は、短時間で行うことが望ましい。
また、確実に換気されたと判断できるような長い時間をかけた場合、おそらくは、それ以前の時点で換気された状態になっていると考えられるため、不要な電力消費が発生してしまうおそれもある。なお、外気の導入を開始してからCO2濃度を繰り返し取得し、その変化に基づいて判定する場合には、まだ十分な換気がされていない状態でもCO2濃度を取得することになるため、やはり不要な電力消費が発生してしまうおそれがある。
そこで、コントローラ3は、外気の導入を開始してからある程度の換気が行われたと判断できる時点まで待機し、その後のCO2濃度の変化に基づいて、対象空間4内の空気が外気と同じ状態になったか否かを判定する。この、ある程度換気が行われたと判断できる時点まで待機する時間が、第1待機時間に相当する。本実施形態では、第1待機時間は、以下のように設定されている。
アメリカ合衆国の場合、ASHRAE standard62.2により、0.54m/h・mの換気風量が定められている。このため、一般的な居住空間に対しては、単位面積当たり0.54m/hの換気が行われていることになる。また、一般家庭等の居住空間に許容されるCO2濃度の最大値は、2000ppmと規定されている。つまり、居住空間を対象とした場合であれば、CO2濃度の最大値は2000ppmであると推定される。なお、対象空間4の大きさが同じであれば、換気風量が多ければより短時間で換気できることは言うまでも無い。
そのため、単位面積当たり0.54m/hで換気した際にCO2濃度が2000ppmから外気と同じになるまでの時間だけ待機すれば、対象空間4内の換気がある程度完了したと判断することができる。つまり、第1待機時間は、居住空間に許容されている二酸化炭素濃度の最大値と、居住空間に対して予め規定されている換気風量とに基づいて設定することができる。
そして、換気が完了したと判断できるまでに要する時間は、対象空間4の広さによって変わるものの、例えば一般家庭の居室のような標準的な広さであれば、例えば約80分と算出される。つまり、人が不在の状態で80分間換気すれば、計算上は、対象空間4内の空気が外気に置換されると考えられる。
このように、本実施形態では、第1待機時間を、居住空間に許容されているCO2濃度の最大値(ここでは、2000ppm)と居住空間に対して予め規定されている換気風量(ここでは、0.54m/h・m)とに基づいて設定している。ただし、実際には大きさの異なる居住空間が存在することも考慮して、本実施形態の第1待機時間は、マージンを見込んだ120分に設定されている。
さて、図2に示す基準値補正処理のステップS3において外気の導入を開始すると、コントローラ3は、上記した第1待機時間(T1。図3参照)が経過したか否かを判定する(S4)。コントローラ3は、第1待機時間(T1)が経過していないと判定した場合には(S4:NO)、ステップS4に移行して第1待機時間が経過するまで待機する。なお、第1待機時間(T1)の待機中に人を検知した場合には、コントローラ3は、基準値補正処理を中止する。また第1待機時間(T1)、および後述する第2待機時間(T2。図3参照)は、タイマ13によって計時されている。
一方、コントローラ3は、第1待機時間(T1)が経過したと判定した場合には(S4:YES)、CO2濃度を取得する(S5)。このステップS5では、コントローラ3は、予め定められている基準値を基準として、CO2濃度を取得する。このとき、取得したCO2濃度は、図3に示す時間(t1)の点P1に対応している。そして、コントローラ3は、ステップS5において取得したCO2濃度を暫定基準値に設定する(S6)。なお、本実施形態では、取得したCO2濃度をそのまま暫定基準値として設定している。
続いて、コントローラ3は、第2待機時間(T2)が経過したか否かを判定する(S7)。ここで、第2待機時間は、予め設定されている値であり、本実施形態では、第1待機時間の1/10となる8分に設定されている。なお、第2待機時間は、これに限定されるものではなく、数分〜数十分の範囲で適宜設定すればよい。
コントローラ3は、第2待機時間が経過していないと判定した場合には(S7:NO)、ステップS7に移行して、第2待機時間が経過するまで待機する。なお、第2待機時間(T2)の待機中に人を検知した場合には、コントローラ3は、基準値補正処理を中止する。
一方、コントローラ3は、第2待機時間が経過したと判定した場合には(S7:YES)、ステップS6で設定した暫定基準値を基準としてCO2濃度を測定する(S8)。そして、コントローラ3は、ステップS8において取得したCO2濃度が、ステップS6で設定した暫定基準値よりも小さいか否かを判定する(S9)。つまり、コントローラ3は、CO2濃度の変化率が負であるか否かを判定する。なお、本実施形態では、
CO2濃度の変化率=暫定基準値−取得したCO2濃度 ・・・(1)
としてCO2濃度の変化率を算出する。
この場合、取得したCO2濃度が暫定基準値よりも小さい場合には、すなわち、CO2濃度の変化率が負である場合には、CO2濃度がまだ低下している途中にあると考えられる。そのため、コントローラ3は、CO2濃度が暫定基準値よりも小さいと判定した場合には(S9:YES)、ステップS6に移行して、取得したCO2濃度を新たに暫定基準値に設定(S6)した後、第2待機時間が経過(S7)するのを待機する。この状態は、図3に示す時間(t2)および時間(t3)に相当する。つまり、点P2のCO2濃度は、最初に暫定基準値として設定された点P1のCO2濃度よりも小さく、また、点P2のCO2濃度は、新たに暫定基準値として設定された点P2のCO2濃度よりも小さくなっている。
これに対して、コントローラ3は、CO2濃度が暫定基準値よりも小さくないと判定した場合には、つまりは、ステップS8で取得したCO2濃度が現時点で設定されている暫定基準値以上であると判定した場合には(S9:NO)、現時点で設定されている暫定基準値を基準値に設定する(S10)。この状態は、図3に示す点P4に対応しており、点P4のCO2濃度が、暫定基準値として設定されている点P3のCO2濃度以上であることを示している。つまり、コントローラ3は、CO2濃度の変化率が正であると判定した場合には、現時点で設定されている暫定基準値を基準値に設定する。
このステップS10では、外気の導入を開始してからCO2濃度がほぼ一定値で推移するまでに取得されたCO2濃度のうち、最小となるCO2濃度が、基準値として設定されている。これにより、対象空間4内のCO2濃度がほぼ一定値で推移している状態におけるCO2濃度、つまりは、外気の状態とほぼ一致した状態におけるCO2濃度が新たな基準値として設定される。
このように、コントローラ3は、対象空間4内の空気が外気の状態とほぼ一致したと判断できた時点のCO2濃度を新たな基準値に設定することにより、CO2センサ14の基準値を補正している。
以上説明した実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
コントローラ3は、対象空間4に人が検出されなくなった後に外気の導入を開始し、外気の導入を開始してから予め設定されている第1待機時間が経過した時点でCO2濃度を取得して暫定基準値として設定する。これにより、ある程度換気された状態でCO2濃度の取得が開始されることから、換言すると、明らかにCO2濃度が低下していることが想定される期間にはCO2濃度の取得を行わないことから、余分な電力消費を削減することができる。
そして、コントローラ3は、暫定基準値を設定してから予め定められている第2待機時間が経過した時点でCO2濃度を取得して暫定基準値と比較し、取得したCO2濃度が暫定基準値よりも低い場合には、つまりは、CO2濃度の変化率が負であると判定した場合には、取得したCO2濃度を新たな暫定基準値として設定した後、第2待機時間が経過した時点でCO2濃度を再び取得する。
一方、コントローラ3は、取得したCO2濃度が暫定基準値以上である場合には、つまりは、CO2濃度の変化率が正であると判定した場合には、現時点で設定されている暫定基準値を基準値に設定する。これにより、CO2濃度の低下中に誤った補正が行われることを防止できるとともに、CO2濃度の低下が納まった状態で、つまりは、対象空間4内が外気と同じ状態になった状態でCO2センサ14の基準値を補正することができる。
したがって、CO2センサ14の基準値を大気中のCO2濃度に精度よく一致させることができる。
コントローラ3は、第1待機時間を、居住空間に許容されているCO2濃度の最大値と居住空間に対して予め規定されている換気風量とに基づいて設定している。これにより、第1待機時間は、対象空間4の広さが異なる場合であっても、同一の設定値を用いることができ、汎用性を高めることができる。
また、上記した図2に示した基準値補正方法にてCO2センサ14の基準値を補正することにより、上記した請求項1記載の発明と同様に、CO2センサ14の基準値を大気中のCO2濃度に精度よく一致させることができる。
(その他の実施形態)
本発明は上記した各実施形態で例示した構成に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で任意に変形または拡張することができる。
実施形態ではCO2濃度の変化率が正であると判定した場合に基準値を補正する例を示したが、CO2濃度の変化率が負である場合であっても、予め設定されている許容範囲内であれば、基準値を補正してもよい。例えば図4に示すように、時間(t10)で外気の導入を開始し、第1待機時間が経過した時間(t11)において最初の暫定基準値を設定し、第2待機時間が経過した時間(t12)においてCO2濃度を取得したとする。また、各点におけるCO2濃度を基準として、CO2濃度の変化量が±δの範囲を許容範囲として設定する。つまり、CO2濃度の変化率がδ/T2の範囲を、許容範囲として設定する。なお、δは、CO2センサ14の精度、対象空間4の広さや大きさ等に基づいて設定すればよい。
図4の場合、点P12のCO2濃度は、点P11における許容範囲を下回っている。つまり、点P12のCO2濃度は、点P11つまりは現時点での暫定基準値に対して設定されている許容範囲外である。このため、コントローラ3は、点P12のCO2濃度を基準として、±δの範囲を新たな許容範囲として設定する。そして、コントローラ3は、第2待機時間が経過するのを待って、時間(t13)において点P13で示すCO2濃度を取得する。
このとき、点P13のCO2濃度は、点P12における許容範囲内である。そのため、コントローラ3は、連続する2つの測定点におけるCO2濃度の変化率が許容範囲内であることから、点P13におけるCO2濃度を、基準値として設定する。これにより、CO2濃度の変化率が少ない状態で、つまりは、概ね外気と同じ状態になったと判断できる状態で、基準値を補正することができる。
また、許容範囲を設定していることから、誤った基準値で補正されてしまうことを防止できる。つまり、許容範囲は、上記したようにCO2センサ14の精度、対象空間4の広さや大きさ等に基づいて設定されている。換言すると、許容範囲は、自然な状態で対象空間4の空気が揺らぐと想定される範囲内、また、CO2センサ14の誤差範囲内であると考えられる。
そのため、例えば図5に示すように、時間(t20)の点P20におけるCO2濃度に対して、時間(t21)において許容範囲を超える点P21のようなCO2濃度となった場合には、対象空間内4のCO2濃度の分布に偏りがある状態、つまりは、換気が十分でない状態であると考えられる。そのため、許容範囲を超えるようなCO2濃度の変化が検出された場合には、CO2濃度の変化率が正の場合であっても、基準値として設定せずに、第2待機時間が経過した後に再度CO2濃度を取得することで、空気の揺らぎ等による誤差を吸収することができる。
また、時間(t21)において許容範囲を下回る点P22のようなCO2濃度となった場合には、対象空間内4のCO2濃度がまだ低下している状態、あるいは、対象空間内4のCO2濃度の分布に偏りがある状態と考えられるため、基準値として設定せずに、第2待機時間が経過した後に再度CO2濃度を取得するとよい。なお、CO2濃度の変化率が負であっても、その絶対量つまりはCO2濃度の変化量が例えば−δの範囲内であれば、すなわち、所定範囲内であれば、基準値を補正するようにしてもよい。
実施形態では取得したCO2濃度をそのまま前提基準値として設定する例を示したが、取得したCO2濃度を予め定められている誤差補正値で補正した値を暫定基準値として設定してもよい。上記したようにCO2センサ14の精度を考慮すると、誤って低めの値が検出され、その値が最小値であった場合には、基準値とすべき本来の値よりも小さい値が基準値として設定されるおそれがある。そこで、例えばCO2センサ14の精度等に基づいて誤差補正値を設定しておき、その誤差補正値で補正したCO2濃度を暫定基準値として設定するようにしてもよい。
これにより、空気の揺らぎによるCO2濃度の分布の偏りや、CO2センサ14の精度の誤差を吸収することができ、基準値が大きくずれること等を防止できる。この場合、誤差補正値は、予め静的に定めても良いが、例えば前回取得したCO2濃度と今回取得したCO2濃度との差分値や、取得した複数のCO2濃度の移動平均値等に基づいて動的に設定可能にしてもよい。
実施形態では、第1待機時間を、居住空間に許容されている二酸化炭素濃度の最大値と居住空間に対して予め規定されている換気風量とに基づいて設定した例を示したが。第1待機時間は、外気の導入を開始する時点における二酸化炭素濃度と居住空間に対して予め規定されている換気風量とに基づいて設定してもよい。
例えば元々人が不在な状態で補正時期になった場合、対象空間4内のCO2濃度は、許容されている最大値になっていないと考えられる。この場合、対象空間4を換気するのに要する時間は、実施形態のようにCO2濃度が最大の状態から換気する場合に比べて短くなると考えられるため、補正処理に要する時間を短くすることができる。
実施形態では、第1待機時間をASHRAE standard62.2の規定に基づいて設定した例を示したが、これ以外の規定に基づいて第1待機時間を設定してもよい。
また、実施形態では居住空間の面積に着目して第1待機時間を設定したが、例えば吹き抜けのような、標準的な居住空間よりも広い空間では、第1待機時間は長くなると考えられる。そのため、算出した第1待機時間が例えば80分である場合には、さらにマージンを見込んで例えば160分等に設定してもよい。
また、第1待機時間は、例えば日本であれば6畳や14畳等の対象空間4の広さに対応する複数の第1待機時間を選択可能に設けておき、ユーザによって変更可能なように構成してもよい。この場合、居住空間に許容されている二酸化炭素濃度の最大値あるいは外気の導入を開始する時点における二酸化炭素濃度と、居住空間に対して予め規定されている換気風量とに基づいて設定してもよい。
実施形態では第2待機時間を一定値としたが、CO2濃度の変化率や変化量に応じて時間を変更してもよい。例えば、変化率が大きい場合つまりは前回の暫定基準値と今回の暫定基準値との差が大きい場合には、CO2濃度がまだ下がりきっておらず、同じ第2待機時間が経過した後に更にCO2濃度が低下することが予想されるため、その場合には、次回の第2待機時間を長くすることができる。これにより、電力消費を削減することができる。
基準値を補正する補正時期は、日数だけでなく、時間も加味して設定してもよい。例えば一般家庭やビルのオフィスであれば深夜であれば人が不在になる可能性が高いと考えられる。その場合、基準値補正処理が中断される可能性が低くなると考えられるため、基準値補正処理をやり直す必要が無くなる。
実施形態では第1待機時間(T1)または第2待機時間の待機中に人を検知した場合には基準値補正処理を中止したが、基準値補正処理を中止した場合には、例えば人が検知されなくなった後に基準値補正処理を再実行する構成としてもよし、次の日に基準値補正処理を再実行する構成としてもよいし、基準値の補正を1回省略する構成としてもよい。
対象空間4は、当然のことながらある程度の広さがあるため、空気の状態が場所によって異なる可能性がある。つまり、対象空間4内のCO2濃度の分布に偏りがある可能性がある。また、このような空間的な要因に限らず、コントローラ3の設置高さ等によっても、取得するCO2濃度に差が出る可能性がある。そのため、第1待機時間は、上記した算出値と、対象空間4内で空気が均一化するのに要する予想時間とによって設定してもよい。この場合、予想時間は、空気の拡散モデル等により求めることができる。
人感センサ12やCO2センサ14をコントローラ3とは別体で設けてもよい。
実施形態で例示した数値は一例であり、これに限定されるものではない。
本発明は、実施形態で例示した空調システム1に限らず、対象空間4に外気を導入できるものであれば、つまりは、対象空間4内を外気と同じ状態にできるものであれば、どのような構成のものにも適用することができる。例えば、対象空間4から空気を排出するための排出側ダンパ等が設けられていてもよい。すなわち、実施形態の図1に示した構成は一例であり、これに限定されるものではない。
図面中、1は空調システム、3はコントローラ(CO2センサの基準値補正装置)、4は対象空間、11は補正部、12は人感センサ(人検知部)、13はタイマ(計時部)、14はCO2センサを示す。

Claims (9)

  1. 対象空間内の人を検知する人検知部と、
    前記対象空間の二酸化炭素濃度を、予め設定されている基準値に対する相対値として取得するCO2センサと、
    時間を計測する計時部と、
    前記対象空間に人が検出されなくなった後に外気の導入を開始し、外気の導入を開始してから予め設定されている第1待機時間が経過するまで待機した後に取得した二酸化炭素濃度を暫定基準値として設定し、前記暫定基準値を設定してから前記第1待機時間よりも短く設定されている第2待機時間が経過するまで待機した後に取得した二酸化炭素濃度を前記暫定基準値と比較し、二酸化炭素濃度の変化率が予め定められている許容範囲外である場合には、取得した二酸化炭素濃度を新たな前記暫定基準値として設定した後、再び第2待機時間が経過するまで待機してから二酸化炭素濃度を取得する一方、二酸化炭素濃度の変化率が許容範囲内である場合には、現時点で設定されている前記暫定基準値を前記基準値に設定することにより、前記CO2センサの基準値を補正する補正部と、
    を備えるCO2センサの基準値補正装置。
  2. 対象空間内の人を検知する人検知部と、
    前記対象空間の二酸化炭素濃度を、予め設定されている基準値に対する相対値として取得するCO2センサと、
    時間を計測する計時部と、
    前記対象空間に人が検出されなくなった後に外気の導入を開始し、外気の導入を開始してから予め設定されている第1待機時間が経過するまで待機した後に取得した二酸化炭素濃度を暫定基準値として設定し、前記暫定基準値を設定してから前記第1待機時間よりも短く設定されている第2待機時間が経過するまで待機した後に取得した二酸化炭素濃度を前記暫定基準値と比較し、二酸化炭素濃度の変化率が予め定められている許容範囲外である場合には、取得した二酸化炭素濃度を新たな前記暫定基準値として設定した後、再び第2待機時間が経過するまで待機してから二酸化炭素濃度を取得する一方、二酸化炭素濃度の変化率が許容範囲内である場合には、現時点で設定されている前記暫定基準値を前記基準値に設定することにより、前記CO2センサの基準値を補正する補正部と、を備え
    前記補正部は、前記暫定基準値を設定してから前記第2待機時間が経過するまで待機した後に取得した二酸化炭素濃度を前記暫定基準値と比較し、取得した二酸化炭素濃度が前記暫定基準値よりも低く二酸化炭素濃度の変化率が負である場合には、取得した二酸化炭素濃度を新たな前記暫定基準値として設定した後、再び第2待機時間が経過するまで待機してから二酸化炭素濃度を取得する一方、取得した二酸化炭素濃度が前記暫定基準値以上であり二酸化炭素濃度の変化率が正である場合には、現時点で設定されている前記暫定基準値を前記基準値に設定するCO2センサの基準値補正装置。

  3. 対象空間内の人を検知する人検知部と、
    前記対象空間の二酸化炭素濃度を、予め設定されている基準値に対する相対値として取得するCO2センサと、
    時間を計測する計時部と、
    前記対象空間に人が検出されなくなった後に外気の導入を開始し、外気の導入を開始してから予め設定されている第1待機時間が経過するまで待機した後に取得した二酸化炭素濃度を暫定基準値として設定し、前記暫定基準値を設定してから前記第1待機時間よりも短く設定されている第2待機時間が経過するまで待機した後に取得した二酸化炭素濃度を前記暫定基準値と比較し、二酸化炭素濃度の変化率が予め定められている許容範囲外である場合には、取得した二酸化炭素濃度を新たな前記暫定基準値として設定した後、再び第2待機時間が経過するまで待機してから二酸化炭素濃度を取得する一方、二酸化炭素濃度の変化率が許容範囲内である場合には、現時点で設定されている前記暫定基準値を前記基準値に設定することにより、前記CO2センサの基準値を補正する補正部と、を備え
    前記補正部は、前記第2待機時間を、取得した二酸化炭素濃度の変化量が大きいほど長くするCO2センサの基準値補正装置。
  4. 対象空間内の人を検知する人検知部と、
    前記対象空間の二酸化炭素濃度を、予め設定されている基準値に対する相対値として取得するCO2センサと、
    時間を計測する計時部と、
    前記対象空間に人が検出されなくなった後に外気の導入を開始し、外気の導入を開始してから予め設定されている第1待機時間が経過するまで待機した後に取得した二酸化炭素濃度を暫定基準値として設定し、前記暫定基準値を設定してから前記第1待機時間よりも短く設定されている第2待機時間が経過するまで待機した後に取得した二酸化炭素濃度を前記暫定基準値と比較し、二酸化炭素濃度の変化率が予め定められている許容範囲外である場合には、取得した二酸化炭素濃度を新たな前記暫定基準値として設定した後、再び第2待機時間が経過するまで待機してから二酸化炭素濃度を取得する一方、二酸化炭素濃度の変化率が許容範囲内である場合には、現時点で設定されている前記暫定基準値を前記基準値に設定することにより、前記CO2センサの基準値を補正する補正部と、を備え
    前記補正部は、前記許容範囲を、取得した二酸化炭素濃度の変化量に基づいてその都度設定するCO2センサの基準値補正装置。
  5. 前記補正部は、前記暫定基準値を設定する際、取得した二酸化炭素濃度を予め定められている誤差補正値で補正した値を前記暫定基準値として設定する請求項1から4のいずれか一項記載のCO2センサの基準値補正装置。
  6. 前記第1待機時間は、居住空間に許容されている二酸化炭素濃度の最大値と居住空間に対して予め規定されている換気風量とに基づいて、予め設定されている請求項1から5のいずれか一項記載のCO2センサの基準値補正装置。
  7. 前記第1待機時間は、外気の導入を開始する時点における二酸化炭素濃度と居住空間に対して予め規定されている換気風量とに基づいて、予め設定されている請求項1から6のいずれか一項記載のCO2センサの基準値補正装置。
  8. 前記補正部は、前記CO2センサの基準値の補正が完了する前の時点において人が検知された場合、基準値の補正を省略、中止または延期する請求項1から7のいずれか一項記載のCO2センサの基準値補正装置。
  9. 対象空間の二酸化炭素濃度を予め設定されている基準値に対する相対値として取得するCO2センサの基準値を補正するCO2センサの基準値補正方法であって、
    対象空間内の人を検知する処理と、
    前記対象空間に人が検出されなくなった後に外気の導入を開始する処理と、
    外気の導入を開始してから予め設定されている第1待機時間が経過した時点で取得した二酸化炭素濃度を暫定基準値として設定する処理と、
    前記暫定基準値を設定してから予め定められている前記第1待機時間よりも短い第2待機時間が経過するまで待機した後に取得した二酸化炭素濃度を前記暫定基準値と比較し、二酸化炭素濃度の変化率が予め定められている許容範囲外である場合には、取得した二酸化炭素濃度を新たな前記暫定基準値として設定した後、再び第2待機時間が経過するまで待機してから二酸化炭素濃度を取得する一方、二酸化炭素濃度の変化率が許容範囲内である場合には、現時点で設定されている前記暫定基準値を前記基準値に設定することにより、前記CO2センサの基準値を補正する処理と、
    を含むことを特徴とするCO2センサの基準値補正方法。
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