JP6783819B2 - センサ - Google Patents

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本開示は、センサ固定部に取り付けられて状態量を検出するセンサに関する。
センサとして、螺合挟持部による螺合によりセンサ固定部に取り付けられる構成のセンサが知られている。具体的には、センサ本体部から突出する鍔部を、螺合挟持部とセンサ固定部との間に挟持することで、センサがセンサ固定部に取り付けられる構成である(特許文献1参照)。
このようなセンサは、螺合固定時に螺合挟持部とともにセンサ本体部が回転してしまう場合があり、センサ固定部に対するセンサの回転方向における位置決めが難しい場合がある。
これに対して、螺合挟持部とセンサ本体部との間に緩衝部を配置して、螺合挟持部とセンサ本体部とが直接接触しない構成とすることで、螺合固定時におけるセンサの回転移動を抑制する手法がある。
さらに、緩衝部に回り止め部を形成し、センサ固定部に形成された位置決め部に対して回り止め部を係合することで、螺合固定時に緩衝部が回転するのを抑制でき、センサ本体部の回転を確実に抑制できる。
特開2014−231831号公報
しかし、上記のセンサにおいては、回り止め部を形成することで緩衝部の回転を抑制できるが、センサ本体部と緩衝部との相対位置が変化可能であるために、センサ本体部が回転する可能性がある。
つまり、緩衝部の回転を抑制できたとしても、センサ本体部が回転すると、センサ固定部に対するセンサの回転方向位置を特定位置に定めることができない場合がある。
そこで、螺合挟持部による螺合によりセンサ固定部に取り付けられる構成のセンサにおいて、センサ固定部に対するセンサ自身の回転方向位置を特定できるセンサを提供することを目的とする。
本開示の一態様は、センサ固定部に取り付けられて状態量を検出するセンサであって、センサ本体部と、鍔部と、螺合挟持部と、緩衝部と、を備える。
センサ本体部は、軸線方向に延びる長尺形状に形成されて、軸線方向の先端側に状態量を検出する検知部を有するように構成されている。鍔部は、センサ本体部の外周面から径方向外側に突出して形成される。螺合挟持部は、センサ固定部に形成された固定用螺合溝と螺合する螺合部を有し、センサ固定部との間で鍔部を挟持するよう構成されている。緩衝部は、鍔部に当接する先端面と螺合挟持部に当接する後端面とを備えて、鍔部と螺合挟持部との間に配置される。
そして、緩衝部は、回り止め部と、溶接固定部と、を備える。回り止め部は、緩衝部の外周面から径方向外側に突出する形態であって、センサ固定部に形成された位置決め部と係合するように構成されている。溶接固定部は、緩衝部の先端面と鍔部とを溶接により固定するように構成されている。
さらに、緩衝部は、自身の外表面に、熱により表面状態が変化した熱焼け領域と、熱による表面状態の変化が生じていない通常領域と、を備える構成である。そして、緩衝部は、先端面および外周面には少なくとも熱焼け領域を備え、後端面には通常領域のみを備えるように構成されている。
このセンサにおける緩衝部は、自身の外表面のうち先端面および外周面には熱焼け領域が存在するが、自身の外表面のうち後端面には、通常領域のみが存在し、熱焼け領域が存在しないように構成されている。
このように、緩衝部の後端面に熱焼け領域が存在しない構成であれば、緩衝部の後端面と螺合挟持部との間の摩擦力の増大を抑制できるため、螺合挟持部の螺合作業時に生じる摩擦力によって緩衝部の回り止め部が破損することを抑制できる。これにより、螺合挟持部の螺合作業時における緩衝部の回転を抑制でき、センサの回転も抑制できるため、センサの位置ズレを抑制できる。
よって、このセンサによれば、螺合挟持部の螺合作業時におけるセンサの位置ズレを抑制できるため、センサ固定部に対するセンサ自身の回転方向位置を容易に特定できる。
次に、上記のセンサにおいては、鍔部および緩衝部は、オーステナイト系又はフェライト系のステンレス鋼で形成されてもよい。
オーステナイト系又はフェライト系のステンレス鋼は、耐熱性に優れるため、高温環境下でセンサが使用される場合にも信頼性の高いセンサを提供することができる。また、ステンレス鋼は安価であるため、溶接固定部を設けることによる材料コストの大幅な増加を抑制できる。
次に、上記のセンサにおいては、鍔部、緩衝部、螺合挟持部は、全てオーステナイト系のステンレス鋼で形成されるか、または、全てフェライト系のステンレス鋼で形成されるかのいずれかであってもよい。
つまり、鍔部、緩衝部、螺合挟持部が、全てオーステナイト系のステンレス鋼、あるいは、全てフェライト系のステンレス鋼で形成されることで、センサを温度変化の激しい用途に用いる場合に、使用環境下において線熱膨張係数の違いによる溶接固定部の破断や螺合の緩みが生じがたくなる。これにより、温度変化の激しい用途に用いる場合でも、使用環境下においてセンサ固定部におけるセンサの位置ズレが発生することを抑制できる。
次に、上記のセンサにおいては、回り止め部は、熱焼け領域および溶接固定部から離れた位置に形成されてもよい。
このような構成であれば、センサの製造段階において、熱の影響により回り止め部が変質することを抑制でき、変質により回り止め部の強度が低下することを抑制できる。これにより、螺合挟持部の螺合作業時やセンサの使用環境下において、回り止め部の破損が生じがたくなり、センサ固定部におけるセンサの位置ズレが発生することを抑制できる。
次に、本開示の他の一態様は、センサ固定部に取り付けられて状態量を検出するセンサであって、センサ本体部と、鍔部と、螺合挟持部と、緩衝部と、を備える。
センサ本体部は、軸線方向に延びる長尺形状に形成されて、軸線方向の先端側に状態量を検出する検知部を有するように構成されている。鍔部は、センサ本体部の外周面から径方向外側に突出して形成される。螺合挟持部は、センサ固定部に形成された固定用螺合溝と螺合する螺合部を有し、センサ固定部との間で鍔部を挟持するよう構成されている。緩衝部は、鍔部に当接する先端面と螺合挟持部に当接する後端面とを備えて、鍔部と螺合挟持部との間に配置される。
そして、緩衝部は、緩衝本体部と、回り止め部と、溶接固定部と、を備える。緩衝本体部は、鍔部と螺合挟持部との間に配置される。回り止め部は、緩衝本体部の外周面から径方向外側に突出する形態であって、センサ固定部に形成された位置決め部と係合するように構成されている。溶接固定部は、緩衝本体部の先端面と鍔部とを溶接により固定するように構成されている。
緩衝本体部の先端面および緩衝本体部の外周面は、溶接固定部に隣接する溶接隣接領域を備える。緩衝本体部の後端面は、溶接隣接領域の酸化量よりも酸化量が小さい低酸化領域のみを備える。低酸化領域の酸化量は、第1判定基準値未満である。第1判定基準値は、溶接隣接領域の酸化量から第1特定割合相当値を差し引いた値である。第1特定割合相当値は、酸化量差分値に対する50%相当値である。酸化量差分値は、溶接隣接領域の酸化量と回り止め部の酸化量との差分値である。
このセンサは、緩衝本体部の外表面のうち先端面および外周面には、溶接隣接領域が存在するが、緩衝本体部の外表面のうち後端面には、低酸化領域のみが存在し、溶接隣接領域が存在しないように構成されている。緩衝部(緩衝本体部)の外表面は、酸化量が大きいほど摩擦係数が大きい粗い表面状態(粗い表面状態)となり、酸化量が小さいほど摩擦係数が小さい表面状態(滑らかな表面状態)となる。
このように、緩衝本体部の後端面に溶接隣接領域が存在しない構成であれば、緩衝本体部の後端面と螺合挟持部との間の摩擦力の増大を抑制できるため、螺合挟持部の螺合作業時に生じる摩擦力によって緩衝部の回り止め部が破損することを抑制できる。これにより、螺合挟持部の螺合作業時における緩衝部の回転を抑制でき、センサの回転も抑制できるため、センサの位置ズレを抑制できる。
よって、このセンサによれば、螺合挟持部の螺合作業時におけるセンサの位置ズレを抑制できるため、センサ固定部に対するセンサ自身の回転方向位置を容易に特定できる。
なお、溶接隣接領域の酸化量は、例えば、エネルギー分散型X線分析(EDS分析)を用いた定量分析結果が4.0質量%以上となるように設定してもよい。また、回り止め部の酸化量は、例えば、EDS分析を用いた定量分析結果が2.0質量%以下となるように設定してもよい。
次に、上記のセンサにおいては、低酸化領域の酸化量は、第1判定基準値未満であるとともに、第2判定基準値未満であってもよい。第2判定基準値は、溶接隣接領域の酸化量から第2特定割合相当値を差し引いた値である。第2特定割合相当値は、酸化量差分値に対する90%相当値である。
このような低酸化領域は、より一層摩擦係数が小さくなるため、緩衝本体部の後端面と螺合挟持部との間の摩擦力の増大をより一層抑制できる。
温度センサの一部破断縦断面図である。 図1のII−II線における温度センサの断面図である。 緩衝部および環状押圧部を溶接した溶接部の説明図である。 排気管の取付穴に対して温度センサを取り付ける取付作業の途中状態を表す説明図である。 排気管の取付穴に温度センサが取り付けられた状態を表す説明図である。 図5のVI−VI線における温度センサおよび排気管の取付け対象部位の断面図である。 緩衝部の各部における酸化量の分析結果を示す説明図である。
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
尚、本開示は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
[1.第1実施形態]
[1−1.全体構成]
第1実施形態として、エンジンの排気ガスの温度を測定する温度センサ101について説明する。
図1〜図6に示すように、温度センサ101は、排気管500(排気マニホールド500ともいう)のセンサ固定部501(ボス501)に設けられた取付穴503に対して、螺合により取付け可能に構成されている。
図1に示すように、温度センサ101は、チューブ11と、センサ素子21と、を備えて構成されている。チューブ11は、SUS310製で、先端(図示下端)が閉じられてなる横断面円形の部材である。センサ素子21は、チューブ11の内部のうち先端又は先端寄り部位に配置されている。
チューブ11は、軸線方向(軸線Gに沿った方向)に延びる長尺形状に形成されて、軸線方向の先端側に検知部を有するセンサ本体部として備えられている。センサ素子21は、排気管500の内部を流通する排気ガスのガス温度を状態量として検出する検知部であり、詳細には温度変化に応じて抵抗値が変化するサーミスタ部を備える。
チューブ11には、開口端から挿入された長尺形状のシース管25が配置されている。シース管25は、自身の内部に、長手方向に挿通された2本の芯線24と、2本の芯線24の周囲に充填された絶縁粉末と、を備える。2本の芯線24は、それぞれ、シース管25の先端および後端からシース管25の外部に突出する状態で配置されている。
センサ素子21は、温度変化に応じて変化する出力を外部に取り出すため、自身の後方から延びる2本の電極線23を備えている。2本の電極線23は、それぞれ、2本の芯線24の先端部と電気的に接続されている。つまり、センサ素子21は、チューブ11の内部のうち、シース管25の先端側に配置されている。
なお、チューブ11の先端寄り部位は、その内部においてシース管25の先端と当接するように細く縮径される形状であり、チューブ11のうちシース管25を内挿する部位より径寸法が小さい形状である。そして、チューブ11の先端寄り部位には、センサ素子21の揺動を抑制するために、セメント(図示省略)が充填されている。
チューブ11の後端寄り部位の外周には、環状押圧部31が配置されている。環状押圧部31は、取付穴503の奥(先端側)に形成された気密保持用の環状座面505(図4または図5参照)に当接するために備えられている。
環状押圧部31は、オーステナイト系のステンレス鋼であるSUS310製で、チューブ11の中心軸(軸線G)方向から見て(先端側から見て)円形で環状に形成されている。環状押圧部31は、フランジ部32と、筒状部33と、を備える。フランジ部32は、環状押圧部31の先端側において、チューブ11の径方向外向きに突出するように形成されている。筒状部33は、環状押圧部31の後端側において、内径がフランジ部32と同一寸法で、外径がフランジ部32よりも小さい寸法の円筒状に形成されている。
環状押圧部31は、筒状部33の内周面を介してチューブ11の後端寄り部位の外周面に圧入された後、さらにレーザー溶接によりチューブ11に固定されている。
環状押圧部31は、後端方向面35と、先端方向面36と、外周面37と、を備える。後端方向面35は、チューブ11の中心軸(軸線G)に垂直な面であり、円形環状である。先端方向面36は、先端側にかけて径方向寸法が小さくなるテーパ形状のテーパ面を備えており、環状座面505に当接するように形成されている。外周面37は、外径寸法が取付穴503の内径寸法より小さい円筒面として形成されている。
温度センサ101は、大径チューブ41(保護管41)と、弾性シール部47と、2本の電線28と、を備えている。
大径チューブ41は、チューブ11およびシース管25よりも径寸法が大きい横断面円形の筒状に形成されている。大径チューブ41は、中心軸(軸線G)がチューブ11の中心軸と重なる状態で、筒状部33の外周面に固定されている。大径チューブ41は、自身の先端部が筒状部33の外周面に外嵌されるとともに後端方向面35に当接した状態で、筒状部33の外周面にレーザー溶接により固定されている。
シース管25は、自身の後端が大径チューブ41の長手方向における中間部位に位置するように配置されている。2本の芯線24は、シース管25の後端から引き出された端部が、カシメ端子27を介して、電気信号取り出し用の2本の電線28(リード線28)と電気的に接続されている。2本の電線28は、大径チューブ41の後端から外部に引き出されている。
弾性シール部47は、大径チューブ41の後端部45の内部に配置されている。2本の電線28は、弾性シール部47の内部を貫通して、大径チューブ41から外部に引き出されている。大径チューブ41は、後端部45が縮径状に加締められた状態で、弾性シール部47を保持すると共に、2本の電線28を固定している。
温度センサ101は、環状押圧部31の後端方向面35の後端側(図1における上方)に配置された緩衝部51を備えている。緩衝部51の構成については、後述する。
温度センサ101は、固定部材61を備えている。
固定部材61は、オーステナイト系のステンレス鋼であるSUS303またはSUSXM7製であり、内径が大径チューブ41の外径より大きい筒状部60を有している。固定部材61は、緩衝部51の後端側において、大径チューブ41の外側に遊嵌状に配置されている。固定部材61は、自身の先端63が、緩衝部51の後端面57に当接するように配置されている。固定部材61は、筒状部60の外周面に、取付穴503に螺合可能なネジ部62を備えている。固定部材61の後端の外周には、螺合作業用の多角形部67が形成されている。固定部材61は、センサ固定部501の取付穴503に形成された環状座面505との間で環状押圧部31(詳細には、フランジ部32)を挟持するよう構成されている。
[1−2.緩衝部]
緩衝部51は、環状押圧部31(詳細には、フランジ部32)と固定部材61との間に配置される。
緩衝部51は、オーステナイト系のステンレス鋼であるSUS304製であり、厚さ寸法が1.5mmの板形状をなしている。図2および図3に示すように、緩衝部51は、本体部51aと、回り止め部51bと、を備えている。なお、図2では、緩衝部51の先端面に相当する位置での温度センサ101の断面図を表している。
本体部51aは、環状形状のうち周方向の一部が取り除かれた円弧形状に形成されている。本体部51aは、円弧形状の内径が大径チューブ41の外径より大きく、円弧形状の外径が取付穴503の内径(ネジ溝503aの内径)より小さい形状で形成されている。回り止め部51bは、本体部51aの外周面から径方向外側に突出する形態で形成されている。
緩衝部51は、図3に示すように、溶接部59により環状押圧部31と一体となる状態で固定されている。溶接部59は、図2に示すように、緩衝部51の本体部51aのうち周方向における2カ所に形成されている。本実施形態では、溶接部59は、緩衝部51と環状押圧部31とを互いに積層した状態で両者の境界部分をレーザー溶接することで形成される。
緩衝部51は、外表面として、先端面56と、後端面57と、側面58と、を備える。側面58は、図2に示す円弧領域C1のうち、径方向外側に形成される外周側面58aと、径方向内側に形成される内周側面58bと、を備える。つまり、緩衝部51は、環状押圧部31(詳細には、フランジ部32)に当接する先端面56と、固定部材61に当接する後端面57と、を備えている。
また、緩衝部51は、外表面において、熱により表面状態が変化した熱焼け領域51cと、熱による表面状態の変化が生じていない通常領域51dと、を備える。
緩衝部51は、先端面56および側面58(特に、外周側面58a)には少なくとも熱焼け領域51cを備え、後端面57には通常領域51dのみを備える。つまり、熱焼け領域51cは、緩衝部51の外表面のうち溶接部59に隣接する領域に少なくとも形成されている。
外周側面58aにおいては、熱焼け領域51cは、溶接部59に隣接する領域、あるいは先端面56との境界領域に形成されており、後端面57との境界領域には形成されていない。外周側面58aのうち後端面57との境界領域には、通常領域51dのみが形成されている。
先端面56においては、図2に示すように、熱焼け領域51cは、溶接部59に隣接する領域、あるいは、外周側面58aとの境界領域に形成されており、内周側面58bとの境界領域には形成されていない。先端面56のうち内周側面58bとの境界領域には、通常領域51dのみが形成されている。
図示は省略するが、後端面57においては、上述したように、通常領域51dのみが形成されており、熱焼け領域51cは形成されていない。
溶接部59の形成工程においては、熱焼け領域51cの形成領域が上記の領域となるように、溶接条件(溶接温度および溶接時間)が設定されている。例えば、複数の溶接条件について溶接部形成工程を実際に行い、各溶接条件で形成された熱焼け領域51cの大きさを測定して、溶接条件と熱焼け領域51cの大きさとの相関関係を得ておき、その相関関係に基づいて熱焼け領域51cが適切に形成される溶接条件を設定してもよい。
また、図2および図3に示すように、回り止め部51bは、熱焼け領域51cおよび溶接部59から離れた位置に形成されている。さらに、環状押圧部31の外周面37には、溶接部59に隣接する領域に、熱により表面状態が変化した熱焼け領域37aが形成されている。
[1−3.取付穴に対する温度センサの取付方法]
温度センサ101は、排気管500に形成された取付穴503に次のようにして取付けられる。
まず、図4に示したように、ねじ込み用の固定部材61を温度センサ101の後方にスライドさせた状態で、取付穴503に対して温度センサ101を先端側から挿入する。図4では、溶接部59の図示を省略しているが、緩衝部は、溶接部59により環状押圧部31に固定されている。
取付穴503は、ネジ溝503aと、位置決め部503bと、を備えている。ネジ溝503aは、固定部材61のネジ部62と螺合可能なネジ溝であり、取付穴503の内面のうち開口端部(後端部)から環状座面505よりも後端側の所定位置にかけて形成されている。位置決め部503bは、取付穴503の内面のうち周方向の特定位置において、回り止め部51bを配置可能な大きさの空間を有するとともに、温度センサ101が回転したときに回り止め部51bに当接する内壁面を備えて形成されている。位置決め部503bは、内壁面が回り止め部51bに当接することで、緩衝部51の回転移動範囲を制限するように形成されている。
取付穴503への温度センサ101の挿入作業時には、図6に示すように、緩衝部51の回り止め部51bが取付穴503の位置決め部503bに配置される。これにより、取付穴503に対する温度センサ101の相対位置(特に、周方向の相対位置)を特定位置に設定できる。
そして、取付穴503の環状座面505に環状押圧部31の先端方向面36が当接するまで温度センサ101を取付穴503に挿入し、そのあと、固定部材61を取付穴503に対して所定の締め付けトルクでねじ込むことで螺合作業を行う。図5に示したように、この螺合作業によって環状押圧部31は、緩衝部51を介して環状座面505に押付けられて、環状座面505との間で気密性を保持した状態で取付穴503に取付けられる。
この螺合作業時には、緩衝部51の後端面57は、固定部材61の先端面と直接接触しており、緩衝部51と固定部材61との間に摩擦力が生じる。
ここで、緩衝部51の後端面57には、熱焼け領域51cは形成されておらず、通常領域51dのみが形成されている。通常領域51dは、熱焼け領域51cに比べて、表面の摩擦係数が小さいことから、螺合作業時に緩衝部51と固定部材61との間に生じる摩擦力が過剰に大きくなることを抑制できる。
[1−4.緩衝部の分析結果]
次に、緩衝部51の表面状態を分析した結果について説明する。
本分析では、緩衝部51の表面状態として表面の酸化量を分析した。具体的には、エネルギー分散型X線分析(EDS分析)を用いた定量分析により、緩衝部51の表面における酸素含有量[質量%]を分析した。
本分析では、測定倍率を90倍とし、加速電圧を15kVとして、EDS分析を実施した。図7に示すように、緩衝部51のうち、本体部51aの後端面57、回り止め部51bの先端面56、本体部51aの先端面56の熱焼け領域51c(以下、溶接隣接領域51cともいう)の3個の領域について、EDS分析を実施した。なお、3個の領域それぞれについて複数箇所(本分析では5箇所)の分析を行い、複数箇所の酸素含有量における平均値を分析結果として図7に示す。また、分析結果として、酸素含有量の他に、鉄(Fe)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)のそれぞれの含有量(平均値)を示すとともに、複数箇所で検出された各成分の標準偏差を示した。
この分析結果によれば、本体部51aの後端面57の酸化量M1(=1.1[質量%])は、緩衝部51のうち溶接隣接領域51cの酸化量M2(=5.4[質量%])に比べて、小さいことが分かる。また、本体部51aの後端面57の酸化量M1は、回り止め部51bの先端面56の酸化量M3(=1.1[質量%])と同等である。また、3個の領域はいずれも酸素含有量の標準偏差は0であるため、3個の領域は、各領域内の複数箇所における酸素含有量のバラツキが低いことが分かる。
本体部51aの後端面57は、溶接隣接領域51cの酸化量M2よりも酸化量が小さい低酸化領域51eのみを備える。低酸化領域51eの酸化量M1は、溶接隣接領域51cの酸化量M2と回り止め部51bの酸化量M3との差分値(=M2−M3。以下、酸化量差分値ともいう)の特定割合相当値Va(=(M2−M3)×Ra)(Ra:特定割合)を、溶接隣接領域51cの酸化量M2から差し引いた数値M4(=M2−Va)未満である。なお、本実施形態における特定割合Raは50%であるため、数値M4は3.25[質量%](=5.40−(5.40−1.10)×0.5)である。このように、低酸化領域51eの酸化量M1(=1.1[質量%])は、数値M4(=3.25[質量%])未満である(M1<M4)。
つまり、温度センサ101の緩衝部51は、本体部51aの外表面のうち先端面56および側面58(特に、外周側面58a)には、溶接隣接領域51c(熱焼け領域51c)が存在するが、本体部51aの外表面のうち後端面57には、低酸化領域51eのみが存在し、溶接隣接領域51cが存在しないように構成されている。
緩衝部51(本体部51a)の外表面は、酸化量が大きいほど摩擦係数が大きい表面状態(粗い表面状態)となり、酸化量が小さいほど摩擦係数が小さい表面状態(滑らかな表面状態)となる。緩衝部51は、本体部51aの後端面57に溶接隣接領域51cが存在しない構成であるため、本体部51aの後端面57と固定部材61との間の摩擦力の増大を抑制できる。
なお、特定割合Raが70%である場合には、数値M4は2.39[質量%](=5.40−(5.40−1.10)×0.7)であり、特定割合Raが90%である場合には、数値M4は1.53[質量%](=5.40−(5.40−1.10)×0.9)である。本実施形態における低酸化領域51eの酸化量M1(=1.1[質量%])は、特定割合Raが50%の場合の数値M4(=3.25[質量%])未満という条件のみならず、特定割合Raが90%の場合の数値M4(=1.53[質量%])未満であるという条件も満たしている。このように、特定割合Raがより大きい値である場合にも、「酸化量M1が数値M4未満という条件」を満たす場合には、低酸化領域51eはより一層摩擦係数が小さくなる。このため、本実施形態の温度センサ101は、本体部51aの後端面57と固定部材61との間の摩擦力の増大をより一層抑制できる。
[1−5.効果]
以上説明したように、本実施形態の温度センサ101は、緩衝部51を備えている。
緩衝部51の回り止め部51bは、緩衝部51(本体部51a)の外周側面58aから径方向外側に突出する形態であって、センサ固定部501の取付穴503に形成された位置決め部503bと係合するように構成されている。緩衝部51の溶接部59は、緩衝部51の先端面56と環状押圧部31とを溶接により固定するように構成されている。
また、緩衝部51は、先端面56および外周側面58aには少なくとも熱焼け領域51cを備え、後端面57には通常領域51dのみを備えるように構成されている。緩衝部51は、自身の外表面のうち先端面56および側面58(外周側面58a)には熱焼け領域51cが存在するが、自身の外表面のうち後端面57には、通常領域51dのみが存在し、熱焼け領域51cが存在しないように構成されている。
このように、緩衝部51の後端面57に熱焼け領域51cが存在しない構成であれば、緩衝部51の後端面57と固定部材61との間の摩擦力の増大を抑制できるため、固定部材61の螺合作業時に生じる摩擦力によって緩衝部51の回り止め部51bが破損することを抑制できる。これにより、固定部材61の螺合作業時における緩衝部51の回転を抑制でき、温度センサ101の回転も抑制できるため、温度センサ101の位置ズレを抑制できる。
よって、温度センサ101によれば、固定部材61の螺合作業時における温度センサ101の位置ズレを抑制できるため、センサ固定部501に対する温度センサ101の回転方向位置を容易に特定できる。
次に、温度センサ101においては、環状押圧部31および緩衝部51は、オーステナイト系ステンレス鋼で形成されている。
オーステナイト系ステンレス鋼は、耐熱性に優れるため、高温環境下で温度センサ101が使用される場合にも信頼性の高いセンサを提供することができる。また、ステンレス鋼は安価であるため、溶接部59を設けることによる材料コストの大幅な増加を抑制できる。
次に、温度センサ101においては、環状押圧部31、緩衝部51、固定部材61が、全てオーステナイト系ステンレス鋼で形成されている。
このように、環状押圧部31、緩衝部51、固定部材61が同一系統のステンレス鋼で形成されることで、温度センサ101を温度変化の激しい用途に用いる場合に、使用環境下において線熱膨張係数の違いによる溶接部59の破断や螺合の緩みが生じがたくなる。これにより、温度変化の激しい用途に用いる場合でも、使用環境下においてセンサ固定部501における温度センサ101の位置ズレが発生することを抑制できる。
次に、温度センサ101においては、回り止め部51bは、熱焼け領域51cおよび溶接部59から離れた位置に形成されている。
このような構成であれば、温度センサ101の製造段階において、熱の影響により回り止め部51bが変質することを抑制でき、変質により回り止め部51bの強度が低下することを抑制できる。これにより、固定部材61の螺合作業時や温度センサ101の使用環境下において、回り止め部51bの破損が生じがたくなり、センサ固定部501における温度センサ101の位置ズレが発生することを抑制できる。
また、温度センサ101の緩衝部51は、本体部51aの後端面57に溶接隣接領域51cが存在しない構成である。このように、本体部51aの後端面57に溶接隣接領域51cが存在しない構成であれば、本体部51aの後端面57と固定部材61との間の摩擦力の増大を抑制できるため、固定部材61の螺合作業時に生じる摩擦力によって緩衝部51の回り止め部51bが破損することを抑制できる。これにより、固定部材61の螺合作業時における緩衝部51の回転を抑制でき、温度センサ101の回転も抑制できるため、温度センサ101の位置ズレを抑制できる。
[1−6.文言の対応関係]
ここで、文言の対応関係について説明する。
温度センサ101がセンサに相当し、チューブ11およびセンサ素子21がセンサ本体部に相当し、センサ素子21が検出部に相当し、環状押圧部31のフランジ部32が鍔部に相当し、固定部材61が螺合挟持部に相当し、ネジ部62が螺合部に相当する。緩衝部51が緩衝部に相当し、本体部51aが緩衝本体部に相当し、回り止め部51bが回り止め部に相当し、溶接部59が溶接固定部に相当する。本体部51aの後端面57が低酸化領域に相当する。
センサ固定部501がセンサ固定部に相当し、ネジ溝503aが固定用螺合溝に相当し、位置決め部503bが位置決め部に相当する。酸化量M2と酸化量M3との差分値(=M2−M3)が酸化量差分値に相当し、特定割合相当値Vaが第1特定割合相当値に相当し、数値M4が第1判定基準値に相当する。
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記の第1実施形態では、温度センサ101に本開示を適用した実施形態について説明したが、温度センサに限られることはなく、ガスセンサなど他の種類のセンサであってもよい。つまり、センサが検出する状態量は、温度に限られず、ガス濃度や圧力などの他の情報であってもよい。また、温度センサとして使用する場合には、センサ素子21は、温度変化に応じて抵抗値が変化するサーミスタ部を備える構成に限られることなく、温度変化に応じて抵抗値が変化するPt抵抗体を絶縁基板上に形成した素子部を用いるようにしてもよい。
さらに、上記の第1実施形態では、温度センサ101の大径チューブ41(保護管41)がストレート形状のものを示したが、大径チューブ41が中間位置で軸線Gに対して交差する方向に屈曲する態様であってもよい。大径チューブ41が中間位置で屈曲する温度センサ101では、固定部材61のねじ込み(螺合作業)時に大径チューブ41が回転してしまうと、温度センサ101の周辺に配置される部材との緩衝を生じるため、大径チューブ41の回転を抑制することが重要となる。このような場合に、回り止め部51bが設けられた緩衝部51を備える本開示の構成が特に有用となる。
また、上記の第1実施形態では、環状押圧部31、緩衝部51、固定部材61が全てオーステナイト系のステンレス鋼で形成された形態について説明したが、このような形態に限られることはない。オーステナイト系のステンレス鋼とフェライト系のステンレス鋼から形成される3つの部材31、51、61が混在する態様でもよく、例えば、環状押圧部31および緩衝部51はSUS310製で、固定部材61はSUS430製の態様を挙げることができる。また、環状押圧部31、緩衝部51、固定部材61が全てフェライト系のステンレス鋼で形成される態様でもよく、例えば、3つの部材31、51、61が、それぞれSUS430製の態様を挙げることができる。
また、上記の第1実施形態では、本体部51aの後端面57の酸化量M1が、回り止め部51bの先端面56の酸化量M3と同一値である緩衝部51について説明したが、本開示はこのような構成に限られることはない。例えば、本体部51aの後端面57(低酸化領域51e)の酸化量M1は、溶接隣接領域51cの酸化量M2と回り止め部51bの酸化量M3との差である酸化量差分値(=M2−M3)の特定割合相当値Va(=(M2−M3)×Ra)(Ra:特定割合)を、溶接隣接領域51cの酸化量M2から差し引いた数値M4(=M2−Va)未満であってもよい。酸化量M2=5.40[質量%]、酸化量M3=1.10[質量%]、特定割合Ra=90%の場合には、特定割合相当値Va=3.87(=(5.40−1.10)×0.9)であり、数値M4=1.53(=5.40−3.87)となる。この場合、低酸化領域51eの酸化量M1が1.53[質量%]未満である緩衝部51を用いることで、緩衝部51(本体部51a)の後端面57と固定部材61との間の摩擦力の増大を抑制できる。なお、特定割合Ra=90%の場合における特定割合相当値Vaが第2特定割合相当値に相当し、特定割合Ra=90%の場合における数値M4が第2判定基準値に相当する。
さらに、上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
11…チューブ、21…センサ素子、31…環状押圧部、32…フランジ部、33…筒状部、35…後端方向面、36…先端方向面、37…外周面、41…大径チューブ(保護管)、51…緩衝部、51a…本体部、51b…回り止め部、51c…熱焼け領域(溶接隣接領域)、51d…通常領域、51e…低酸化領域、56…先端面、57…後端面、58…側面、58a…外周側面、58b…内周側面、59…溶接部、61…固定部材、62…ネジ部、101…温度センサ、500…排気管(排気マニホールド)、501…センサ固定部(ボス)、503…取付穴、503a…ネジ溝、503b…位置決め部、505…環状座面。

Claims (6)

  1. センサ固定部に取り付けられて状態量を検出するセンサであって、
    軸線方向に延びる長尺形状に形成されて、前記軸線方向の先端側に前記状態量を検出する検知部を有するセンサ本体部と、
    前記センサ本体部の外周面から径方向外側に突出して形成される鍔部と、
    前記センサ固定部に形成された固定用螺合溝と螺合する螺合部を有し、前記センサ固定部との間で前記鍔部を挟持するよう構成された螺合挟持部と、
    前記鍔部に当接する先端面と前記螺合挟持部に当接する後端面とを備えて、前記鍔部と前記螺合挟持部との間に配置される緩衝部と、
    を備え、
    前記緩衝部は、
    前記緩衝部の外周面から径方向外側に突出する形態であって、前記センサ固定部に形成された位置決め部と係合するように構成された回り止め部と、
    前記緩衝部の前記先端面と前記鍔部とを溶接により固定するように構成された溶接固定部と、
    を備えており、
    さらに、前記緩衝部は、自身の外表面に、熱により表面状態が変化した熱焼け領域と、熱による表面状態の変化が生じていない通常領域と、を備える構成であって、前記先端面および前記外周面には少なくとも前記熱焼け領域を備え、前記後端面には前記通常領域のみを備える、
    センサ。
  2. 前記鍔部および前記緩衝部は、オーステナイト系又はフェライト系のステンレス鋼で形成される、
    請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記鍔部、前記緩衝部、前記螺合挟持部は、全てオーステナイト系のステンレス鋼で形成されるか、または、全てフェライト系のステンレス鋼で形成されるかのいずれかである、
    請求項1または請求項2に記載のセンサ。
  4. 前記回り止め部は、前記熱焼け領域および前記溶接固定部から離れた位置に形成されている、
    請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のセンサ。
  5. センサ固定部に取り付けられて状態量を検出するセンサであって、
    軸線方向に延びる長尺形状に形成されて、前記軸線方向の先端側に前記状態量を検出する検知部を有するセンサ本体部と、
    前記センサ本体部の外周面から径方向外側に突出して形成される鍔部と、
    前記センサ固定部に形成された固定用螺合溝と螺合する螺合部を有し、前記センサ固定部との間で前記鍔部を挟持するよう構成された螺合挟持部と、
    前記鍔部に当接する先端面と前記螺合挟持部に当接する後端面とを備えて、前記鍔部と前記螺合挟持部との間に配置される緩衝部と、
    を備え、
    前記緩衝部は、
    前記鍔部と前記螺合挟持部との間に配置される緩衝本体部と、
    前記緩衝本体部の外周面から径方向外側に突出する形態であって、前記センサ固定部に形成された位置決め部と係合するように構成された回り止め部と、
    前記緩衝本体部の前記先端面と前記鍔部とを溶接により固定するように構成された溶接固定部と、
    を備えており、
    前記緩衝本体部の前記先端面および前記緩衝本体部の前記外周面は、前記溶接固定部に隣接する溶接隣接領域を備えており、
    前記緩衝本体部の前記後端面は、前記溶接隣接領域の酸化量よりも酸化量が小さい低酸化領域のみを備えており、
    前記低酸化領域の酸化量は、前記溶接隣接領域の酸化量から第1特定割合相当値を差し引いた値である第1判定基準値未満であり、
    前記第1特定割合相当値は、前記溶接隣接領域の酸化量と前記回り止め部の酸化量との差である酸化量差分値に対する50%相当値である、
    センサ。
  6. 前記低酸化領域の酸化量は、前記溶接隣接領域の酸化量から第2特定割合相当値を差し引いた値である第2判定基準値未満であり、
    前記第2特定割合相当値は、前記酸化量差分値に対する90%相当値である、
    請求項5に記載のセンサ。
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