JP6777304B2 - 工程設計支援システム、および、工程設計支援方法 - Google Patents

工程設計支援システム、および、工程設計支援方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6777304B2
JP6777304B2 JP2016114701A JP2016114701A JP6777304B2 JP 6777304 B2 JP6777304 B2 JP 6777304B2 JP 2016114701 A JP2016114701 A JP 2016114701A JP 2016114701 A JP2016114701 A JP 2016114701A JP 6777304 B2 JP6777304 B2 JP 6777304B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
plane
temporary
determined
division
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016114701A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017217735A (ja
Inventor
勇 西田
勇 西田
敬一 白瀬
敬一 白瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe University NUC
Original Assignee
Kobe University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe University NUC filed Critical Kobe University NUC
Priority to JP2016114701A priority Critical patent/JP6777304B2/ja
Publication of JP2017217735A publication Critical patent/JP2017217735A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6777304B2 publication Critical patent/JP6777304B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Landscapes

  • General Factory Administration (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Description

本願発明は、素材の一部を切削などにより除去して所定の形状の対象物を得るための加工工程の設計を支援する工程設計支援システム、および、工程設計支援方法に関する。
顧客要求の急激な変化と市場ニーズの多様化に伴い、生産形態は多品種少量生産へと移行している。多品種少量生産では、製品形状が多様化・複雑化しており、機械加工分野において、加工順序などを決定する加工準備時間が大きくなるといった問題がある。そこで、加工準備時間を短縮するために、機械加工の分野ではCADシステムとCAMシステムが利用されているが、加工箇所や加工順序の決定などの膨大な作業が使用者に求められており、生産効率を高効率化する妨げとなっている。
そこで、特許文献1には、加工により除去すべき領域の表面の平面部を含む全ての平面により当該領域を一旦全て分割し、分割された領域を複数種類の組み合わせで再構成し、再構成された領域の加工順序と加工条件を定めて複数の加工工程の候補を生成する技術が記載されている。
特開2005−309713号公報
ところが、従来の方法では、除去すべき領域を一旦細分化(最小分割化)し、再構成を行うという工程を経るため、場合分けの数が膨大となって好適な解を提示するまでに膨大な時間を要し、提示された結果を見ても実質的には最適な解を選択することが困難であるという問題があった。
本願発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、除去すべき領域を細分化することなく加工に好適な領域に分割することができる工程設計支援システム、および、工程設計支援方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本願発明にかかる工程設計支援システムは、素材の一部を除去して所定の形状の対象物を得るための加工工程の設計を支援する工程設計支援システムであって、素材データと対象物データとに基づき得られる除去する一塊の領域である総除去領域の表面の平面部を含む仮平面により前記総除去領域を分割して得られる仮領域の数である分割数を複数の仮平面について取得する問合せ部と、前記分割数が3以上となる仮平面の一つを前記総除去領域を分割する分割平面として決定する分割平面決定部とを備えることを特徴とする。
また、前記分割平面決定部により決定された分割平面によって分割される複数の分割除去領域の内、所定の条件を満たした一つの分割除去領域以外の領域の一つを次の総除去領域として決定する次総除去領域決定部をさらに備え、前記問合せ部は、前記次総除去領域決定部によって決定された総除去領域の表面の平面部を含む仮平面により前記総除去領域を分割して得られる仮領域の数である分割数を複数の仮平面について取得し、前記分割平面決定部は、前記分割数が3以上となる仮平面の一つを次の分割平面として決定してもよい。
また、前記分割平面決定部は、前記分割数が最大となる仮平面を分割平面として決定してもよい。
また、前記分割平面決定部はさらに、前記総除去領域を仮平面により分割して得られる分割数が全て2の場合、全ての仮平面を分割平面として決定してもよい。
また、前記分割平面決定部により決定された分割平面で分割された分割除去領域について、開放面部の数を取得し、開放面部の数の最も多い領域を除去領域として決定し、決定された除去領域を除去した残りの分割除去領域について開放面部の数を取得し、開放面部の数の最も多い領域を次の除去領域として決定し、決定された除去領域の順番を加工順序とする加工順序決定部をさらに備えてもよい。
また、前記分割除去領域についての加工制約条件に基づいて決定された加工順序を入れ替える順序調整部をさらに備えても構わない。
また、上記目的を達成するために、本願発明にかかる工程設計支援方法は、素材の一部を除去して所定の形状の対象物を得るための加工工程の設計を支援する工程設計支援方法であって、素材データと対象物データとに基づき得られる除去する一塊の領域である総除去領域の表面の平面部を含む仮平面により前記総除去領域を分割して得られる仮領域の数である分割数を複数の仮平面についてそれぞれ問合せ、前記分割数が3以上となる仮平面の一つを前記総除去領域を分割する分割平面として決定することを特徴とする。
なお、前記工程設計支援システムが含む各処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを実施することも本願発明の実施に該当する。無論、そのプログラムが記録された記録媒体を実施することも本願発明の実施に該当する。
本願発明によれば、切削加工などによって素材から除去する総除去領域を細分化することなく、加工に好適な分割平面を簡便に決定することができる。さらに、分割平面で分割された分割除去領域について好適な加工順序を提示することができる。従って、素材から対象物の形状に至るまでの加工工程を提示することができ加工工程の設計を支援することが可能となる。
図1は、工程設計支援システムの機能構成を示すブロック図である。 図2は、素材、対象物、および、総除去領域を示す斜視図である。 図3は、工程設計支援システムの処理の流れを示すフローチャートである。 図4は、総除去領域を一の仮平面で分割した状態を示す斜視図である。 図5は、総除去領域を他の仮平面で分割した状態を示す斜視図である。 図6は、分割平面で分割された総除去領域をばらばらにして示す斜視図である。 図7は、分割除去領域それぞれの開放面部の数を示す斜視図である。 図8は、最初の分割平面が決定された後の分割除去領域の加工順序のパターンを示す図である。 図9は、SRV2に含まれる微小加工領域の開放面部の数を示す斜視図である。 図10は、SRV2における微小加工領域の加工順序のパターンを示す図である。 図11は、SRV4に含まれる微小加工領域の開放面部の数を示す斜視図である。 図12は、SRV4における微小加工領域の加工順序のパターンを示す図である。 図13は、最初に取得された総除去領域における分割除去領域(微小加工領域)の加工順序の一例を示す図である。 図14は、仮平面に斜面が含まれている場合を示す斜視図である。
次に、本願発明に係る工程設計支援システム、および、工程設計支援方法の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本願発明に係る工程設計支援システム、および、工程設計支援方法の一例を示したものに過ぎない。従って本願発明は、以下の実施の形態を参考に請求の範囲の文言によって範囲が画定されるものであり、以下の実施の形態のみに限定されるものではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本願発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本願発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
また、図面は、本願発明を示すために適宜強調や省略、比率の調整を行った模式的な図となっており、実際の形状や位置関係、比率とは異なる場合がある。
図1は、工程設計支援システムの機能構成を示すブロック図である。
図2は、素材、対象物、および、総除去領域を示す斜視図である。
これらの図に示すように本実施の形態に係る工程設計支援システム100は、金属や樹脂などからなる被切削材である素材200の一部を除去して所定の形状の対象物を得るための切削加工工程の設計を支援するシステムであり、コンピュータにソフトウエア(プログラム)を実行させることで実現されるシステムである。工程設計支援システム100は、コンピュータにより実現される機能部として、問合せ部101と、分割平面決定部102と、次総除去領域決定部103と、加工順序決定部104と、順序調整部105とを備えている。なお、コンピュータとは、CPU(中央処理装置)を備え、表示装置や入力装置などの入出力手段、メモリや外部記憶装置などの記憶手段など一般的な構成を備えた電子計算機である。
問合せ部101は、工程設計支援システム100を実現しているコンピュータ、または、別のコンピュータで実行されているいわゆるCADソフトウエア300などに素材200の三次元形状を示す素材データと、素材200から切り出される対象物202の三次元形状を示す対象物データとを提供する処理部である。また、問合せ部101は、素材データと対象物データとに基づいて、切削加工により素材200から除去する一塊の三次元的な領域である仮想的な総除去領域201の表面に存在する平面部を取得したり、平面部を含む一つの仮平面により総除去領域201を分割して得られる仮領域の数である分割数を仮平面毎に取得する処理部である。
ここで、総除去領域201の抽出は、素材データと対象物データを用いた三次元形状の差演算により行われる。また、仮平面は、図中XYZの軸に直角に交わる平面ばかりでなく、これらの平面に対し斜めに配置される平面も含まれる。また、図中のXYZ軸は、加工機の軸と一致していてもよい。
なお、問合せ部101は、素材データと対象物データとを指定することにより、総除去領域201において、仮平面とこれに紐付けられた分割数を取得すればよく、工程設計支援システム100が素材データと対象物データを必ずしも保有している必要はない。一方、問合せ部101が、素材データと対象物データとに基づき、総除去領域201を抽出し、平面部を特定し、分割数を算出することを否定するものではない。
分割平面決定部102は、問合せ部101が取得した仮平面と分割数とに基づき、分割数が3以上となる仮平面を総除去領域201を分割する分割平面として決定する処理部である。なお、分割数が3以上となる仮平面が複数存在する場合は、それぞれを分割平面として決定し、それぞれの分割平面毎に以下に示す処理を行い、複数のパターンを提示しても構わない。また、分割数が最も多い仮平面を分割平面としても構わない。
ここで、分割平面決定部102は、最大の分割数が2であった場合、つまり、総除去領域201を仮平面により分割して得られる分割数が全て2であった場合は、全ての仮平面を分割平面として決定する。
次総除去領域決定部103は、分割平面決定部102により決定された分割平面によって分割される複数の分割除去領域(以下、略字でSRVと記載する場合がある。)の内、所定の条件を満たした一つの分割除去領域以外の領域の一つを次の総除去領域201として決定する処理部である。
ここで、所定の条件とは、例えば、(1)切削工具に最も近い。(2)大気に触れる面である開放面部(Open Face)が最も多い。(3)体積が最も大きいなどである。
また、次総除去領域決定部103は、分割平面決定部102が最大の分割数が2であると判断した場合は、機能しないものとなっている。
なお本実施形態の場合、問合せ部101は、次総除去領域決定部103によって総除去領域201が決定された場合、新たな総除去領域201の全ての仮平面について分割数をCADソフトウエア300に問合せる。また、分割平面決定部102は、問合せ部101により得られた分割数が3以上(例えば最大)となる仮平面を次の分割平面として決定する。
加工順序決定部104は、分割平面決定部102により決定された分割平面で分割された分割除去領域について、大気に触れる面である開放面部の数を取得する。そして、開放面部の数の最も多い領域を除去領域として決定し、決定された除去領域を仮想的に除去した残りの分割除去領域についてさらに開放面部の数を取得し、開放面部の数の最も多い領域を次の除去領域として決定し、決定された除去領域の順番を加工順序とする処理部である。
以上の処理により、開放面部が最大の分割除去領域は、実際の切削工程においては切削工具の接近が容易となり、使用可能な工具への制約も緩くなる領域であるため、加工順序の優先度が高い領域となる。
ここで、開放面部とは、一般的には大気と接触している面として説明される。なお、開放面部の数は厳密な平面の数でなくてもよい。例えば図7に示すように、SRV1では、上方から見た場合(図中Z軸負の方向に見た場合)、平面が4面看取されるが、SRV1をX軸Y軸Z軸のそれぞれに直角に交差する面で形成される仮想的な直方体で覆うとすると、上方から見た四つの平面は1平面で覆われるため、当該部分の開放面部の数を1と考えてもかまわない。この考え方によるとSRV1全体の開放面部の数は、5となる。よって、開放面部の数に関しては、実質的に大気と接触している面を、開放面部の数と考えても構わない。また、加工機の特性を考慮し、切削工具が進入できるおおよその面で開放面部の数を決定してもよい。具体的には、前記仮想的な直方体のうち、素材が保持(チャック)されている面は大気と接触していても開放面部に含めないとしても構わない。
なお、開放面部の数は、加工順序決定部104が計算により取得してもよく、CADソフトウエア300に問いあわせることにより取得しても構わない。
順序調整部105は、分割除去領域についての加工制約条件を取得し、当該加工制約条件に基づいて、加工順序決定部104で決定された加工順序を入れ替える処理部である。
ここで、加工制約条件とは、図2に示すように、対象物202の二つの領域に同軸の貫通孔を設ける場合、二つの領域に挟まれている分割除去領域を除去する前に貫通孔を穿設するという条件を例示できる。この場合、貫通孔を設ける領域は、平面で囲まれた領域ではないため、分割平面決定部102によっては特定されない。そこで、順序調整部105は、このような分割平面決定部102では特定されない加工対象領域を予め取得しておき、加工順序の適切な箇所に追加挿入しても構わない。
その他加工条件としては、同じ切削工具を用いて除去する分割除去領域は加工順序を連続させる、要求される寸法公差が同じ分割除去領域は加工順序を連続させる、要求される直角度、平行度、平面度などが所定の閾値よりも厳しい場合、分割除去領域の加工順序を調整するなどである。さらに、順序調整部105は、次の加工制約条件を加えても構わない。例えば、切削工具に近い側の分割除去領域から加工する、体積の大きい分割除去領域から加工する、などである。
また本実施形態の場合、工程設計支援システム100は、分割平面決定部102で決定された分割平面や分割平面で分割された分割除去領域の加工順などをディスプレイなどに視覚的に表示させる結果提示部106を備えている。これにより除去対象である分割除去領域や分割除去領域の加工順序を作業者に視覚的に知覚させることができ、加工工程決定の支援を行うことが可能となる。結果提示部106で得られる結果は、CAMシステム301に送られて、実行される。
次に、上記工程設計支援システム100の各処理部を機能させて分割平面と加工順序とを決定する流れを説明する。
図3は、工程設計支援システムの処理の流れを示すフローチャートである。
まず、問合せ部101がCADソフトウエア300に素材データと対象物データとを提示し、CADソフトウエア300から一塊の総除去領域201を取得する(S101)。なお、総除去領域201とは、素材データや対象物データと同様のデータである。また、素材データと対象物データによっては、総除去領域201が複数存在する場合も発生するが、その場合は各総除去領域201について下記の処理を行えばよい。
次に、問合せ部101が、取得した総除去領域201について表面に存在する平面部を含む仮平面を抽出し、当該仮平面によって総除去領域201を分割した場合に得られる分割数をCADソフトウエア300に問いあわせて結果を取得する(S102)。この処理は、総除去領域201の表面に存在する斜面を含む仮平面の全てについて行われる。
具体的に例えば、図4に示すような仮平面203で総除去領域201を分割すると、分割数は、a、b、c、dで示すように4となる。一方、図5に示すような仮平面203で総除去領域201を分割すると、分割数は、a、bで示すように2となる。
次に、分割平面決定部102は、例えば最大の分割数に紐付けられた仮平面を抽出し、当該仮平面を分割平面として決定する(S103)。本実施形態の場合、図4に示す仮平面203に基づく分割数が4で最大であるため、この仮平面203が分割平面として決定される。決定された分割平面で分割された総除去領域201を分解して示すと図6に示すような状態となる。
また、分割平面決定部102は、取得した最大の分割数が2の場合、全ての仮平面を分割平面として決定する。
このように、本実施形態では、最初に取得された総除去領域201の全体を全ての仮平面で細分化することなく分割平面を容易に決定することが可能である。
なお、最大の分割数が3以上であって同じ分割数の仮平面がある場合は、それぞれの分割平面について以下の処理を行ってもよく、最後に取得した仮平面を分割平面として以下の処理を行ってもよい。
次に、次総除去領域決定部103は、図4に示す分割除去領域a、b、c、dについて開放面部の数が最も多い分割除去領域以外の領域の一つを次の総除去領域201として決定する(S104)。具体的には分割除去領域aの開放面部の数は5、分割除去領域bの開放面部の数は4、分割除去領域cの開放面部の数は2、分割除去領域dの開放面部の数は4であるので、分割除去領域a以外の領域、例えば分割除去領域bを次の総除去領域201として決定する(S104)。
以上の処理を全ての分割平面が決定されるまで繰り返し行う(S105)。本実施形態の場合、図7に示すように、最初に決定された分割平面(図4に示す仮平面203)で総除去領域201を切断すると、SRV1〜SRV4の四つの領域に分割される。そして、SRV2〜SRV4のいずれの領域についても、どのような仮平面で分割しても分割数が2となるため(分割平面の最大数が2)、いずれの仮平面も分割平面として決定される。以上のように、最初に取得された総除去領域201すべてについて分割平面が決定されると分割平面決定の処理が終了する。ここで、分割平面の最大数が2となった場合に決定された分割平面で分割された領域を微小加工領域(Primitive)とし、Pと略して記載する場合がある。
次に、加工順序決定部104は、分割平面決定部102により決定された分割平面で分割された分割除去領域について、大気に触れる面である開放面部の数を取得し、開放面部の数の最も多い領域を除去領域として決定する(S106)。
具体的には、図7に示すように、最初に決定される分割平面により分割される領域であるSRV1〜SRV4の開放面部の数をそれぞれ算出する。本実施形態の場合、SRV1の開放面部の数が5と最も大きいので、加工順序の優先順位は最も高くなる。つまりSRV1が最初に加工されることになる。
次に、SRV2とSRV4との開放面部の数は4であって、同じであるので、加工順序は、図8に示すように、二つの場合に分かれる。
次に、SRV2の加工順序の決め方を示す。図9の上段に示すように、SRV2は、微小加工領域Pに分けられる。P1〜P3の開放面部の数は、図9中の括弧内に数字で示されている(以下、開放面部の数を記載する場合には、同様に図の中に記載する。)。同図に示すように、P1の開放面部の数が最も大きいので、P1の加工順序が最優先となる。次の加工順を決めるには、図9の下段に示すように、P1を加工除去したと想定し、加工後のP2、P3の開放面部の数を取得する。この場合には、P2の開放面部の数とP3の開放面部の数とは同じであり、SRV2での加工順序は、図10に示すように、二つの場合に分かれる。
SRV3は、微小加工領域が一つであり、そのままになる。
SRV4は、図11に示すように、微小加工領域としてはP5〜P10に分けられる。微小加工領域の加工順序は、SRV2で行った同様に開放面部の数の降順で決定すると、その結果は、図12に示す。複数の加工順序の場合が算出される。
以上の様に、総除去領域201のSRV1〜SRV4までに加工順序は、図8に記載の加工順序の中に、図10に示すSRV2の加工順序と、図12に示すSRV4の加工順序導入することにより得られる加工順序は、複数の場合が発生し、これらを選択することができることになる。
複数の場合からどの加工順序を選択するかは、色々な方法があるが、ここでは、加工時間や工具交換回数に関するシミュレーションを行うことにより決定してもよく、シミュレーションの結果は、結果提示部106で表示されてもかまわない。
加工機等を操作する作業者は、結果提示部106により提示された結果に基づき加工に適した加工順序を選択できる。例えば、最短の加工時間を選択したい作業者は、結果提示部106で示さる加工時間が最も短くなる加工順序を選択できる。同様に、工具の交換回数を最も少なくしたい作業者は、それに適した加工順序を選択できる。両方に関して、希望する条件を選びたい場合には、その希望する条件の加工順序を選択できる。
次に、加工順序が決定された分割除去領域に加工制約条件が含まれているか否かを順序調整部105が判断し(S108)、加工制約条件が含まれている場合は、順序が調整される(S109)。
なお、図13に示すように、加工順序が決定されてしまった場合、加工順序の5番目に該当する領域は、図2に示すように、当該領域の両側に同軸上のドリル加工が施される対象物が存在するため、加工順序が最後になるように調整されてもよい。すなわち、加工制約条件の中で、順序を入れ替える方が、妥当と思われる場合には、順序が調製されることになる。
以上により、分割除去領域の加工順序が決定される。
分割除去領域とその加工順序が決定されると、それぞれの分割除去領域に対して使用可能な工具を工具リストを元に選定し、工具径路を生成してもよい。
本実施形態の工程設計支援システム100、および、工程設計支援方法によれば、素材の形状と対象物の形状の差分である総除去領域を全ての平面で分割し、細分化した後再構成する必要がなくなり、短時間で切削加工に好適な除去領域である分割除去領域と、好適な加工順序とを提示することが可能となる。例えば、本実施形態の工程設計支援システム100、および、工程設計支援方法によれば、提示する分割除去領域の数を従来の方法に比べて二桁程度減少させることが可能となる。
なお、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本願発明の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本願発明の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本願発明に含まれる。
例えば、上記実施の形態では、素材データと対象物データから直ちに仮平面を抽出し、分割平面を決定したが、対象物データの各軸の最小値・最大値を含む各軸に直角な平面で素材データを分割し、その平面より外側の領域を除去する前処理部を備えても構わない。この場合、前処理部によって残されたものが新たな素材データとなる。
また、図14に示すように、微小加工領域に斜めに加工を行う必要のある面が存在場合、微小加工領域は、P11〜P13に分かれる。この場合の加工順序の選び方は、SRV2やSRV4で説明を行った内容と同じであり、開放面部の数を取得し、開放面部の数の阿合微小加工領域から加工順序を決定する。この場合の加工順序は、P11→P12→P13の場合とP11→P13→P12の場合二つの加工順序が選択できる。
また、除去領域が決定される度に加工制約条件の有無を判断し、加工順序の調整を行うものとして説明したが、加工順序を調整するタイミングは特に限定されるものではない。例えば、全ての除去領域の順序が決まった後、順序調整部105が加工順序を調整してもかまわない。また、順序調整部105は、分割平面によっては決定することができない領域、例えば、図2に示すようなY軸に沿ってドリルによって穿設される孔などを加工順序に挿入することも可能である。
また、工程設計支援システム100は、素材の形状を示す情報である形状データと対象部の形状を示す情報である対象物データから一塊の総除去領域を抽出する総除去領域抽出部を備えても構わない。
また、隣接する分割除去領域を結合して加工作業の基本単位領域となるような分割除去領域を再構成する除去領域再構成部を備えても構わない。
また、実施の形態では、図中のXZ平面に平行な仮平面と、XY平面に平行な仮平面で総除去領域201を分割する場合を説明したが、この例示は、図中ZY平面に平行な仮平面で総除去領域201を分割することや、斜めに配置される仮平面を否定するものではない。
本願発明は、NC加工機などを用いて対象物を製造する際における加工工程の設計などに利用可能である。
100 工程設計支援システム
101 問合せ部
102 分割平面決定部
103 次総除去領域決定部
104 加工順序決定部
105 順序調整部
106 結果提示部
200 素材
201 総除去領域
202 対象物
203 仮平面
300 CADソフトウエア
301 CAMソフトウエア

Claims (8)

  1. 素材の除去すべき領域の表面の平面部を含む平面で前記領域を分割し、分割された領域に基づき所定の形状の対象物を得るための加工工程の設計を支援する工程設計支援システムであって、
    素材データと対象物データとに基づき得られる除去する一塊の領域である総除去領域の表面の平面部を含む仮平面により前記総除去領域を分割して得られる仮領域の数である分割数を複数の仮平面について取得する問合せ部と、
    前記分割数が3以上となる仮平面の一つを、前記総除去領域を分割する分割平面として決定する分割平面決定部と
    を備える工程設計支援システム。
  2. 前記分割平面決定部により決定された分割平面によって分割される複数の分割除去領域の内、所定の条件を満たした一つの分割除去領域以外の領域の一つを次の総除去領域として決定する次総除去領域決定部をさらに備え、
    前記問合せ部は、
    前記次総除去領域決定部によって決定された総除去領域の表面の平面部を含む仮平面により前記総除去領域を分割して得られる仮領域の数である分割数を複数の仮平面について取得し、
    前記分割平面決定部は、
    前記分割数が3以上となる仮平面の一つを次の分割平面として決定する
    請求項1に記載の工程設計支援システム。
  3. 前記分割平面決定部は、
    前記分割数が最大となる仮平面を分割平面として決定する
    請求項1または2に記載の工程設計支援システム。
  4. 前記分割平面決定部はさらに、
    前記総除去領域を仮平面により分割して得られる分割数が全て2の場合、全ての仮平面を分割平面として決定する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の工程設計支援システム。
  5. 前記分割平面決定部により決定された分割平面で分割された分割除去領域について、開放面部の数を取得し、開放面部の数の最も多い領域を除去領域として決定し、決定された除去領域を除去した残りの分割除去領域について開放面部の数を取得し、開放面部の数の最も多い領域を次の除去領域として決定し、決定された除去領域の順番を加工順序とする加工順序決定部をさらに備える
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の工程設計支援システム。
  6. 前記分割除去領域についての加工制約条件に基づいて決定された加工順序を入れ替える順序調整部をさらに備える
    請求項5に記載の工程設計支援システム。
  7. 前記加工順序について、少なくとも加工時間や工具交換回数に関する情報を表示する結果提示部を有する請求項5または6に記載の工程設計支援システム。
  8. 素材の除去すべき領域の表面の平面部を含む平面で前記領域を分割し、分割された領域に基づき所定の形状の対象物を得るための加工工程の設計を支援する工程設計支援方法であって、
    素材データと対象物データとに基づき得られる除去する一塊の領域である総除去領域の表面の平面部を含む仮平面により前記総除去領域を分割して得られる仮領域の数である分割数を複数の仮平面についてそれぞれ問合せ、
    前記分割数が3以上となる仮平面の一つを、前記総除去領域を分割する分割平面として決定する
    工程設計支援方法。
JP2016114701A 2016-06-08 2016-06-08 工程設計支援システム、および、工程設計支援方法 Active JP6777304B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016114701A JP6777304B2 (ja) 2016-06-08 2016-06-08 工程設計支援システム、および、工程設計支援方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016114701A JP6777304B2 (ja) 2016-06-08 2016-06-08 工程設計支援システム、および、工程設計支援方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017217735A JP2017217735A (ja) 2017-12-14
JP6777304B2 true JP6777304B2 (ja) 2020-10-28

Family

ID=60658297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016114701A Active JP6777304B2 (ja) 2016-06-08 2016-06-08 工程設計支援システム、および、工程設計支援方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6777304B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020003996A (ja) * 2018-06-27 2020-01-09 国立大学法人神戸大学 工程設計システム、加工装置、および工程設計方法
JP7362104B2 (ja) * 2019-06-28 2023-10-17 国立大学法人神戸大学 生産計画策定装置、生産計画策定プログラム、および生産計画策定方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2905025B2 (ja) * 1993-03-12 1999-06-14 三菱電機株式会社 数値制御情報作成装置およびその方法
JP4512754B2 (ja) * 2004-04-21 2010-07-28 財団法人新産業創造研究機構 工程設計支援システム及び工程設計支援方法
EP2048558B1 (en) * 2006-08-01 2012-09-26 Mitsubishi Electric Corporation Program creating device and program creating method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017217735A (ja) 2017-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016517470A (ja) 付加製造のためのプラットフォーム構築
JP4512754B2 (ja) 工程設計支援システム及び工程設計支援方法
CN102445922A (zh) 用于复合加工的方法和设备
US10967572B2 (en) Build plates including conduits for additive manufacturing systems and methods of building components on build plates
JP6777304B2 (ja) 工程設計支援システム、および、工程設計支援方法
CN105190456A (zh) 数控加工程序创建装置
US6643560B2 (en) Data generating device, data generating method and data generating program
JP6829874B2 (ja) 加工支援システム
CN111144026B (zh) 用于路径规划的仿真软件的数据处理方法及装置
US20200294319A1 (en) Apparatus and method for processor-aided design of a workholding frame
TW201337484A (zh) 加工程式產生裝置、加工程式產生方法及加工程式產生程式
JP7127803B2 (ja) 工程設計システム、および加工順序決定方法
JP2006240183A (ja) 金型作成方法及び装置
US7319913B2 (en) Device and method for extracting unmachined shape
CN111837080B (zh) 刀具路径生成方法
JP7362104B2 (ja) 生産計画策定装置、生産計画策定プログラム、および生産計画策定方法
JP4748049B2 (ja) 加工工程の決定方法
JP3220743B2 (ja) 平坦部/立ち壁部分割方法及び記録媒体
JP2004291097A (ja) 成形金型用放電加工電極の自動設計方法、システム、プログラムおよび記憶媒体
JP7067272B2 (ja) 工作図自動作成方法
JP4276127B2 (ja) 加工工具選択装置、加工工具選択方法及びプログラム
JP7345821B2 (ja) 加工シミュレーションシステム、および加工シミュレーションプログラム
JP5253829B2 (ja) Cadシステム及びcam加工情報の生成方法
JP3744708B2 (ja) 加工コスト見積もり装置
Sarhan et al. COMPUTER AIDED PROCESS PLANNING FOR PRISMATIC PARTS

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200923

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6777304

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250