JP6773636B2 - 触媒コンバータ付きマフラー - Google Patents

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Description

本発明は、触媒コンバータ付きマフラーに関する。
マフラーボックス内に触媒コンバータを備えたマフラーが知られている。
各種作業機と結合される汎用エンジンのマフラーには、マフラーボックス内の隔壁の両側の第1消音室及び第2消音室(膨張室に相当)にそれぞれ突出する一対の支持ボスを形成し、これら支持ボスによって、一枚の隔壁に触媒コンバータを貫通させて支持する構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、自動二輪車のマフラーには、マフラー内の複数のセパレータに触媒コンバータを支持する構成が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2014−173519号公報 特開2007−023866号公報
特許文献1のような一枚の隔壁に触媒コンバータを貫通させて支持する場合、触媒コンバータの支持構造が複雑化してしまう。支持構造が複雑化する理由としては、触媒コンバータを隔壁に直接取り付けると、触媒コンバータが高温になり熱膨張した際に触媒コンバータの破損を招くおそれがあるため、触媒コンバータの両側にフランジ部を取り付ける等の構造上の追加が必要になるからである。
また、隔壁から突出する各支持ボスのそれぞれに、触媒コンバータの全周を各々溶接して取り付ける必要があり、溶接作業(接合作業とも称する)に手間を要する。さらに、触媒コンバータが、マフラー内のセパレータに略直交する方向に延びるので、その方向に短い小型マフラーの場合、触媒コンバータの長さを短くする必要がある。
また、特許文献2のような複数のセパレータに触媒コンバータを支持する構成の場合、触媒コンバータの溶接箇所が多くなるため、溶接作業に手間を要する。
そこで、本発明は、触媒コンバータを簡易に取付可能にすると共に、マフラーボックスの大型化を抑制可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、マフラーボックスと、前記マフラーボックス内を仕切る一枚以上のセパレータと、排気ガスを清浄化する筒状の触媒コンバータとを備えた触媒コンバータ付きマフラーにおいて、前記触媒コンバータは、前記セパレータのうちの一枚である所定のセパレータに取り付けられると共に、前記所定のセパレータで仕切られた複数の膨張室のうちの一方の膨張室に配置され、一端が、前記触媒コンバータの出口側端部が挿入される筒形状に形成され、前記筒形状の解放側の逆側である他端が、前記触媒コンバータの出口を覆う球面形状に形成された金属製のキャップを備え、前記所定のセパレータには、前記キャップにおける前記球面形状の部分の一部を、前記所定のセパレータで仕切られた他方の膨張室内に露出させる開口部が設けられ、前記球面形状の部分における前記他方の膨張室内に露出する領域が、多数の貫通孔を有する多孔構造に形成され、前記球面形状の部分における前記一方の膨張室に露出する領域が孔のない構造に形成され、前記触媒コンバータにおける前記キャップから露出する箇所が、前記キャップを基準にした前記触媒コンバータの移動を許容しながら前記触媒コンバータを保持するブラケットによって前記所定のセパレータに保持されることを特徴とする。
この構成によれば、触媒コンバータの取付構造が簡易であり、且つ、取り付けに要する部品も少なく済む。しかも、触媒コンバータの出口端部が挿入されるキャップと、セパレータに設けられる開口部とを設ける、といった簡易かつコンパクトな構成で、触媒コンバータで清浄化された排気ガスを他方の膨張室へ流入させることができる。これらにより、触媒コンバータを簡易に取付可能にすると共に、マフラーボックスの大型化を抑制可能になる。
上記構成において、前記触媒コンバータは、前記所定のセパレータの表面に沿った排気ガス通路を有していることを特徴とする。この構成によれば、薄型のマフラーでも、排気ガス通路を長く確保した触媒コンバータを配置できる。
また、上記構成において、前記所定のセパレータの表面には、前記一方の膨張室の反対側に向けて凹む凹部が設けられ、前記凹部に、前記触媒コンバータの少なくとも一部が収容されていることを特徴とする。この構成によれば、一方の膨張室への触媒コンバータの張り出しを抑えると共に、マフラー内の空間を効率良く利用して大径の触媒コンバータを配置できる。
また、上記構成において、前記開口部の全周に渡って、前記キャップと前記所定のセパレータとが接合されていることを特徴とする。この構成によれば、キャップとセパレータとの間の隙間を閉塞でき、また、キャップとセパレータとの固定を行うことができる。
また、前記触媒コンバータにおける前記キャップから露出する箇所が、前記キャップを基準にした前記触媒コンバータの移動を許容しながら前記触媒コンバータを保持するブラケットによって前記所定のセパレータに保持されるので、触媒コンバータの熱膨張を許容しながら触媒コンバータを保持することができる。
また、上記構成において、前記所定のセパレータには、前記他方の膨張室に露出する面のうち、前記凹部を避けた領域に、前記触媒コンバータから前記他方の膨張室に流入した排気ガスを膨張させる別の膨張室を区画する膨張室区画部材が取り付けられていることを特徴とする。この構成によれば、所定のセパレータを利用して別の膨張室を設けることができ、別のセパレータを用いて別の膨張室を区画する場合と比べてマフラーを小型化し易くなる。
本発明によれば、触媒コンバータを簡易に取付可能にすると共に、マフラーボックスの大型化を抑制可能にすることができる。
本発明の実施形態に係るマフラーを備えるエンジン発電機の外観を示す図である。 エンジン発電機の内部構成を示す図である。 マフラーの斜視図である。 図3からマフラーボックスを取り除いた図である。 図4をV方向から見た図である。 排気管、セパレータ及び触媒コンバータを周辺構成と共に示した図である。 セパレータの裏側を周辺構成と共に示した図である。 セパレータの表側を周辺構成と共に示した図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係るマフラー51を備えるエンジン発電機1の外観を示す図である。
図1に示すように、エンジン発電機1(以下、発電機と言う)は、略直方体の筐体10を備え、この筐体10は、発電機1の前面を覆う前面カバー10Fと、発電機1を左右から覆う左右一対の側面カバー10Sと、発電機1の背面を覆う背面カバー10Bと、発電機1の下面を構成するアンダーカバー10Lとを備えている。背面カバー10Bは、筐体10内のマフラー51を覆い、複数の締結部材を利用して側面カバー10S及びアンダーカバー10Lに着脱自在とされている。この背面カバー10Bには、マフラー51の排気口51Aを外部に露出させる第一開口部10Pと、筐体10内外を連通させる第二開口部10Qとが形成されている。
図2は発電機1の内部構成を示す図である。なお、図2には各カバー10F、10S、10B及び10Lの外形線を二点鎖線で示している。
図1及び図2に示すように、前面カバー10Fは、電源供給用の端子等を配置したコントロールパネル11(図2)を外部に露出させてその周囲を覆う。左右一方の側面カバー10Sは、リコイルスターター20、及び回転式の燃料コック操作子である操作ノブ21を外部に露出させる。
また、筐体10の上面(左右一対の側面カバー10Sの上面部分に相当)には、取っ手25が一体に設けられ、この取っ手25の前面側にて燃料キャップ26が外部に露出する。この燃料キャップ26を取り外すことによって、発電機1内の燃料タンク30(図2)に燃料を補給可能になる。また、アンダーカバー10Lには、筐体10を支持する複数の脚27が取り付けられている。
また、発電機1は、燃料タンク30の左右側方を上下に延びる左右一対の補強フレーム28を有している。これら補強フレーム28は、筐体10の下面を構成するアンダーカバー10Lから左右に間隔を空けて上方に延び、全体として門型のフレームを形成している。
アンダーカバー10Lは、内燃機関であるエンジン31等を支持する支持フレームを兼用している。本構成では、エンジン31の前上方に燃料タンク30が配置され、エンジン31の左側方にエアクリーナ33及び燃料供給装置34等のエンジン吸気系、及び、リコイルスターター20及び操作ノブ21等のエンジン操作系が配置されている。
エンジン31の背面側には、エンジン31からの排気ガスが排気管41を介して供給されるマフラー51が配置されている。このマフラー51は、アンダーカバー11L上方、且つ、エンジン31の背面側に位置することで、エンジン31と背面カバー10Bとの間に空くスペースSSに配置される。
このスペースSSは、発電機1の前後方向(図2中、前方向を符号Fで示す)に短く、且つ、発電機1の上下方向(図2中、上方向を符号Uで示す)に長いスペースに形成されている。このため、マフラー51は、前方向Fに沿う長さL1(前後長に相当)が、上方向に沿う長さL2(上下長に相当)に比べて短い薄型のボックス形状に形成されている。
図3はマフラー51の斜視図である。
図3に示すように、マフラー51は、中空の箱形状を有するマフラーボックス52と、マフラーボックス52内を仕切る一枚のセパレータ53と、排気管41からマフラーボックス52内に供給された排気ガスを清浄化する触媒コンバータ54と、マフラー5の排気口51Aを形成するテールパイプ55とを有している。
マフラーボックス52は、前後長L1、及び上下長L2(図2参照)を有する略直方体の箱形状に形成されており、前後一対のボックス半体52B、52Fからなる前後二分割構造に形成されている。以下、ボックス半体52B、52Fを区別して表記する場合、第一ボックス半体52B、第二ボックス半体52Fと表記する。
マフラーボックス52は、前後長L1が上下長L2に比べて短い薄型の略直方体形状を有する箱体を、前後方向に対して斜めに横断する面を境界にして前後に分断可能に形成されている。このため、発電機1の背面側に位置する第一ボックス本体52Bは、前方に開放すると共に、左右一側(図3の符号Rで示す右方向)に行くに従って前後長が長くなる形状に形成される。また、発電機1の前面側に位置する第二ボックス本体52Fは、後方に開放すると共に、左右他側(図3の符号Rで示す方向の逆方向である左側)に行くに従って前後長が長くなる形状に形成される。
各ボックス本体52B、52Fの開放面には、外周側に張り出すフランジ部52B1、52F1が一体に形成され、各フランジ部52B1、52F1を互いに溶接等で接合することによって、ボックス本体52B、52Fが互いに連結される。
図4は図3からマフラーボックス52を取り除いた図であり、マフラー51の内部構造を示している。
図3及び図4に示すように、セパレータ53は、ボックス半体52B、52Fの境界に沿って配置される金属製の板状部材であり、このセパレータ53によって、マフラーボックス52内が、第一ボックス半体52Bの内部空間である第一膨張室61Aと、第二ボックス半体52Fの内部空間である第二膨張室61Bとに仕切られる。なお、セパレータ53の全周は、マフラーボックス52の内壁に溶接等によって接合される。
図3に示すように、セパレータ53は、発電機1の前後方向に対して斜めに配置されるので、第一膨張室61Aは、左右一側(図3の符号Rで示す右方向)に行くに従って前後長が長い空間となり、第二膨張室61Bは、左右他側(図3の符号Rで示す方向の逆方向である左側)に行くに従って前後長が長い空間となる。
なお、第一膨張室61Aは、排気管41(図2)からの排気ガスが最初に供給される膨張室(チャンバー、消音室とも称する)である。また、各ボックス半体52B、52Fには、左右及び上下方向に延在する補強リブ52RB(図3には、第一ボックス半体52B側の補強リブRBを示す)が設けられている。
図4に示すように、セパレータ53の第一膨張室61Aに露出する表面53Aに、触媒コンバータ54が取り付けられる。以下、説明の便宜上、セパレータ53の第一膨張室61Aに露出する表面53Aを「第一表面53A」と表記し、第一表面53Aの裏面53B(第二膨張室61Bに露出する表面)を「第二表面53B」と表記する。
第一表面53Aには、第二膨張室61B側に向けて凹む凹部53Gが形成されており、この凹部53Gに触媒コンバータ54の一部を収容した状態で、ブラケット57によって触媒コンバータ54が第一表面53Aに支持される。
ここで、触媒コンバータ54は、円柱形状に形成され、その軸方向LXの一端側(図4中下側)の入口から入った排気ガスが、軸方向LXの他端(図4中、上側)側の出口へ向かって流れながら触媒と接触することで、酸化・還元反応によって排気ガスを浄化する装置である。本構成では、触媒コンバータ54が第一表面53Aに沿って配置されるので、触媒コンバータ54内の排気ガス通路は、軸方向LXに沿った通路となる。このため、前後長L1が短い薄型のマフラー51でも、相対的に長い上下長L2の範囲で排気ガス通路が長い触媒コンバータ54を配置できる。
この触媒コンバータ54には、例えば、金属製の平板と金属製の波板とを重ねて積層板にした後、この積層板をロール状に巻回して複数層にしたハニカム筒状体を用いた構造、又は、触媒がコーティングされた多孔質のハニカム構造体を用いた構造等の公知の構造を広く適用可能である。
触媒コンバータ54の出口には、キャップ58が被せられる。キャップ58は、触媒コンバータ54の端部が挿入される筒体58Aと、この筒体58Aの開放端の逆側を覆う覆い部58Bとを一体に有し、金属製の板材等で形成される。
筒体58Aは、触媒コンバータ54の外径と略同径の内径を有する円筒形状に形成され、触媒コンバータ54の外周面に沿って挿入された後、筒体58Aの開口端の全周が触媒コンバータ54の外周面に溶接等で接合される。これにより、キャップ58と触媒コンバータ54とが連結されると共にキャップ58と触媒コンバータ54との間の隙間が閉塞される。
図4に示すように、セパレータ53には、覆い部58Bの一部を第二膨張室61Bに露出させる開口部53Kが形成されている。この開口部53Kの全周とキャップ58とは溶接等で接合される。
覆い部58Bは、球面形状に形成されると共に、セパレータ53の開口部53Kから露出する領域が多数の貫通孔58H(以下、ガス排出孔と言う)を有する多孔構造に形成される。なお、覆い部58Bのうち開口部53Kから露出しない領域は孔のない構造に形成される。このため、触媒コンバータ54から排出された排気ガスは、覆い部58Bの内面に沿ってガス排出孔58Hに円滑に案内され、ガス排出孔58Hを介してから第二膨張室61Bへと排出される。
なお、覆い部58Bのガス排出孔58Hは、パンチング加工によって作成する方法、又は、パンチング加工済みの板材(パンチングメタル)を利用する方法等を適用可能である。
ガス排出孔58Hの数、径及び形状等の調整によって、触媒コンバータ54から第二膨張室61Bへの排気抵抗を調整可能である。例えば、マフラー51全体として十分な消音効果等が得られる場合、ガス排出孔58Hを大径にしたり、1つの孔にしたりしてもよく、また、1つの孔にする場合にセパレータ53の開口部53Kと同形状の孔にしてもよい。
図5は図4をV方向から見た図である。
図5に示すように、触媒コンバータ54の入口には、多孔構造の覆い部材59が装着される。この覆い部材59は、パンチング加工された金属製の板材で形成され、この覆い部材59を使用しない場合と比べて触媒コンバータ54の排気抵抗を適度に増大させることができる。
この覆い部材59に形成する孔の数、径及び形状等についても適宜に調整可能である。また、触媒コンバータ54の排気抵抗等が適切な場合は、覆い部材59を省略してもよい。
図4に示すように、ブラケット57は、触媒コンバータ54を外側から囲繞可能な断面U字状に形成され、触媒コンバータ54を外側から覆うと共にその両端がセパレータ53の第一表面53Aに溶接等で接合される。これによって、ブラケット57は、触媒コンバータ54の軸方向LXへの移動を許容しながら触媒コンバータ54をセパレータ53に保持する保持部材として機能する。
この触媒コンバータ54は、キャップ58を介してセパレータ53に接合されている。このため、触媒コンバータ54が高温になるほど、触媒コンバータ54は、キャップ58を基準にして入口側へと熱膨張する。ブラケット57は、この熱膨張を妨げないので、排気ガスの熱、及び酸化・還元時に生じる反応熱の影響によって高温になり易い触媒コンバータ54を好適に保持できる。
図5に示すように、触媒コンバータ54は、第一膨張室61Aにおける前後長が短い側にオフセットして配置された凹部53Gに収容されるので、触媒コンバータ54が第二膨張室側61Bに張り出して配置される。このため、第一膨張室61Aの大きさに制約されず、大径の触媒コンバータ54を配置できる。
なお、図4及び図5に示すように、セパレータ53には、第一膨張室61Aにおける前後長が長い側に、テールパイプ55が貫通する貫通孔53Pと、第一表面53Aから第一膨張室61A側に張り出す張り出し部53Qとが設けられている。
図6は排気管41、セパレータ53及び触媒コンバータ54を周辺構成と共に示す図である。なお、図6中、矢印は排気ガスの流れを示している。
図6に示すように、触媒コンバータ54は、排気管41から離間した位置に配置されるので、排気管41と触媒コンバータ54との間に、相対的に広い膨張空間を確保できる。また、排気管41の出口が触媒コンバータ54の側面に向いているので、エンジン31の始動時に、排気ガスによって触媒コンバータ54の温度を迅速に上昇させることができ、酸化・還元反応に適した温度に短時間で上昇させることができる。
図7はセパレータ53の裏側(第二表面53B側)を周辺構成と共に示した図である。なお、図7中、矢印は開口部53Kからの排気ガスの流れを示している。
図7に示すように、セパレータ53の第二表面53Bには、開口部53Kを避けた領域に、別の膨張室61C(以下、第三膨張室と言う)を区画する膨張室区画部材71が取り付けられている。
この膨張室区画部材71は、金属製の板材等によって形成され、第二表面53Bとの間に第三膨張室61Cの空間を空けて第二表面53Bに溶接等によって接合される。この膨張室区画部材71の下部には、ガス流入孔となる複数の貫通孔71Hが形成され、これら貫通孔71Hを介して、第二膨張室61B内の排気ガスが膨張室区画部材71内に流入する。
図8はセパレータ53の表側(第一表面53A側)を周辺構成と共に示した図である。図8中、矢印は膨張室区画部材71内の排気ガスの流れを示している。
図8に示すように、膨張室区画部材71内に流入した排気ガスは、この膨張室区画部材71内を上方に向けて流れてテールパイプ55に流入し、テールパイプ55を介して外部に排出される。
ここで、膨張室区画部材71が対向するセパレータ53の領域には、第一表面53Aから張り出す張り出し部53Qが設けられている。この張り出し部53Qによって、貫通孔71H近傍の膨張空間を増大させることができ、効率良く消音効果(圧力低減効果に相当)を得やすくなる。
このようにして、排気管41からの排出ガスは、第一膨張室61A、触媒コンバータ54、第二膨張室61B、膨張室区画部材71内(第三膨張室61C)及びテールパイプ55の順で通過し、十分な消音効果が得られる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、触媒コンバータ54は、マフラーボックス52内の一枚のセパレータ53(所定のセパレータに相当)に取り付けられると共に、このセパレータ53で仕切られた一方の膨張室である第一膨張室61Aに配置されるので、触媒コンバータ54の全周をセパレータ53に溶接する必要がなく、触媒コンバータ54の取付構造が簡易であり、且つ、触媒コンバータ54の取り付けに要する部品も少なく済む。
したがって、触媒コンバータ54を、一枚のセパレータを貫通させて支持する構造や、複数枚のセパレータで支持する構造と比べて、触媒コンバータ54を簡易に取り付けることができる。
しかも、触媒コンバータ54の出口を覆うキャップ58と、セパレータ53に設けられ、キャップ58の少なくとも一部を、セパレータ53で仕切られた他方の膨張室である第二膨張室61B内に露出させる開口部53Kとを備え、キャップ58は、開口部53Kから露出する領域にガス排出孔58Hを有している。これにより、キャップ58と開口部53Kとを設ける、といった簡易かつコンパクトな構成で、触媒コンバータ54で清浄化された排気ガスを第二膨張室61Bへ流入させることができる。
これらにより、触媒コンバータ54を簡易に取付可能にすると共に、マフラーボックス52の大型化を抑制することが可能である。
また、触媒コンバータ54は、セパレータ53の第一表面53Aに沿った排気ガス通路を有するので、前後長L1が短い薄型のマフラー51でも、排気ガス通路を長く確保した触媒コンバータ54を配置できる。
また、セパレータ53の第一表面53Aには、第一膨張室61Aの反対側に向けて凹む凹部53Gが設けられ、この凹部53Gに触媒コンバータ54の少なくとも一部が収容されるので、第一膨張室61Aへの触媒コンバータ54の張り出しを抑え、マフラー51内の空間を効率良く利用して大径の触媒コンバータ54を配置できる。これらにより、触媒コンバータ54の形状自由度が高く、且つ、排気ガスを十分に清浄化できる。
また、開口部53Kの全周に渡って、キャップ58とセパレータ53とが接合されるので、キャップ58とセパレータ53との間の隙間を閉塞できると共に、キャップ58とセパレータ53とを連結することができる。
しかも、キャップ58は、触媒コンバータ54の出口を覆う球面形状の覆い部58Bを有し、この覆い部58Bにガス排出孔58Hを設けているので、触媒コンバータ54から排出された排気ガスを円滑にガス排出孔58Hに案内することができる。
また、触媒コンバータ54を、この触媒コンバータ54の軸方向LXに移動可能にセパレータ53に保持する保持部材として機能するブラケット57を有するので、触媒コンバータ54の軸方向LXへの熱膨張を許容しながら触媒コンバータ54を保持することができる。また、ブラケット57については、ブラケット57の両端をセパレータ53に溶接するだけで良いので、溶接作業が簡易である。
また、セパレータ53には、第二膨張室61Bに露出する第二表面53Bのうち、凹部53Gを避けた領域に、第三膨張室61Cを区画する膨張室区画部材71を有するので、既存の一枚のセパレータ53を利用して別の膨張室を設けることができる。したがって、別のセパレータを用いて膨張室を設ける場合と比べてマフラー51の小型化に有利である。
上記の実施形態は、あくまでも本発明の一実施の態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、上記の実施形態では、一枚のセパレータ53を有するマフラー51に本発明を適用する場合を説明したが、複数枚のセパレータを有するマフラーに本発明を適用してもよい。複数枚のセパレータを有する場合、そのうちの一枚のセパレータ(所定のセパレータに相当)に、上記触媒コンバータ54を取り付けるようにすればよい。また、発電機1のマフラー51に本発明を適用する場合を説明したが、これに限定されず、発電機1以外のマフラーに本発明を適用してもよい。
1 エンジン発電機
31 エンジン
41 排気管
51 マフラー
52 マフラーボックス
53 セパレータ
53A セパレータの第一表面
53B セパレータの第二表面
53K 開口部
53G 凹部
54 触媒コンバータ
55 テールパイプ
57 ブラケット(保持部材)
58 キャップ
58B 覆い部
58H ガス排出孔
61A 第一膨張室
61B 第二膨張室
61C 第三膨張室
71 膨張室区画部材

Claims (5)

  1. マフラーボックスと、前記マフラーボックス内を仕切る一枚以上のセパレータと、排気ガスを清浄化する筒状の触媒コンバータとを備えた触媒コンバータ付きマフラーにおいて、
    前記触媒コンバータは、前記セパレータのうちの一枚である所定のセパレータに取り付けられると共に、前記所定のセパレータで仕切られた複数の膨張室のうちの一方の膨張室に配置され、
    一端が、前記触媒コンバータの出口側端部が挿入される筒形状に形成され、前記筒形状の解放側の逆側である他端が、前記触媒コンバータの出口を覆う球面形状に形成された金属製のキャップを備え、
    前記所定のセパレータには、前記キャップにおける前記球面形状の部分の一部を、前記所定のセパレータで仕切られた他方の膨張室内に露出させる開口部が設けられ、
    前記球面形状の部分における前記他方の膨張室内に露出する領域が、多数の貫通孔を有する多孔構造に形成され、前記球面形状の部分における前記一方の膨張室に露出する領域が孔のない構造に形成され、
    前記触媒コンバータにおける前記キャップから露出する箇所が、前記キャップを基準にした前記触媒コンバータの移動を許容しながら前記触媒コンバータを保持するブラケットによって前記所定のセパレータに保持される
    ことを特徴とする触媒コンバータ付きマフラー。
  2. 前記触媒コンバータは、前記所定のセパレータの表面に沿った排気ガス通路を有していることを特徴とする請求項1に記載の触媒コンバータ付きマフラー。
  3. 前記所定のセパレータの表面には、前記一方の膨張室の反対側に向けて凹む凹部が設けられ、前記凹部に、前記触媒コンバータの少なくとも一部が収容されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の触媒コンバータ付きマフラー。
  4. 前記開口部の全周に渡って、前記キャップと前記所定のセパレータとが接合されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の触媒コンバータ付きマフラー。
  5. 前記所定のセパレータには、前記他方の膨張室に露出する面のうち、前記凹部を避けた領域に、前記触媒コンバータから前記他方の膨張室に流入した排気ガスを膨張させる別の膨張室を区画する膨張室区画部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の触媒コンバータ付きマフラー。
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