JP6772511B2 - コク味付与機能を有する組成物 - Google Patents

コク味付与機能を有する組成物 Download PDF

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Description

本発明は、「コク味」付与機能を有する組成物およびその利用に関するものである。
食品領域では呈味物質が古くから利用されてきた。特に、甘味(sweet taste)、塩味(salty taste)、酸味(sour taste)、苦味(bitter taste)、うま味(umami)で表される5基本味(five basic taste)を有する物質やこれらを増強する物質が調味料として広く利用されている。
上記基本味では表せない味覚として「コク味」がある。「コク味」とは、基本味だけではなく、厚み(thickness)、ひろがり(growth(mouthfulness))、持続性(continuity)、まとまり(harmony)等の基本味の周辺の味(marginal tastes)や風味(marginal flavor)をも増強した味覚をいう。これまで、飲食品に対して効果的に「コク味」を付与する技術が求められてきた。
「コク味」を付与することのできる物質(「コク味」付与物質)としては、例えば、グルタチオン(γ−Glu−Cys−Gly)やγ−Glu−Val−Gly等のγ−グルタミルトリペプチド、およびγ‐Glu‐Metやγ‐Glu‐Thr等のγ−グルタミルジペプチドが知られている(特許文献1、2)。
また、γ−Glu−Val−Glyを含有するクリーマー組成物が知られている(特許文献3)。特許文献3には、同クリーマー組成物にはさらに増粘多糖類を含有させることができ、増粘多糖類としてはペクチンが例示できることが開示されている。
また、γ−Glu−Val−Glyと果汁を含有する飲食品が知られている(特許文献4)。
しかしながら、γ−Glu−Val−Glyとビート由来ペクチンとを併用することで「コク味」がさらに増強されることは知られていない。
特許第1464928号公報 国際公開第2007/055393号パンフレット 国際公開第2013/061972号パンフレット 国際公開第2014/017485号パンフレット
本発明は、飲食品に対して効果的に「コク味」を付与する技術を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、γ−Glu−Val−Glyとビート由来ペクチンとを併用することで、「コク味」がさらに増強されることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下のとおり例示できる。
[1]
下記成分(A)および(B)を含有する組成物:
(A)γ−Glu−Val−Gly;
(B)ビート由来ペクチン。
[2]
前記組成物における前記成分(A)の濃度が、成分(A)の喫食濃度が0.005ppm(w/w)以上となるような濃度である、[1]に記載の組成物。
[3]
前記組成物における前記成分(B)の濃度が、成分(B)の喫食濃度が0.5ppm(w/w)〜1000ppm(w/w)となるような濃度である、[1]または[2]に記載の組成物。
[4]
前記成分(A)の含有量に対する前記成分(B)の含有量の比率(成分(B)の含有量/成分(A)の含有量)が、重量比で、0.33〜10000である、[1]〜[3]のいずれかに記載の組成物。
[5]
下記成分(A)および(B)を飲食品またはその原料に添加することを含む、飲食品の製造方法:
(A)γ−Glu−Val−Gly;
(B)ビート由来ペクチン。
[6]
前記成分(A)が、成分(A)の喫食濃度が0.005ppm(w/w)以上となるように添加される、[5]に記載の方法。
[7]
前記成分(B)が、成分(B)の喫食濃度が0.5ppm(w/w)〜1000ppm(w/w)となるように添加される、[5]または[6]に記載の方法。
[8]
前記成分(A)の添加量に対する前記成分(B)の添加量の比率(成分(B)の添加量/成分(A)の添加量)が、重量比で、0.33〜10000である、[5]〜[7]のいずれかに記載の方法。
[A]
コク味付与剤である、前記組成物。
[B]
低果汁または無果汁の飲食品にコク味を付与するために用いられる、前記組成物。
[C]
前記飲食品が、果汁の含有量が5%(w/w)以下の飲食品である、前記組成物。
[D]
前期製造される飲食品が、コク味が付与された飲食品である、前記方法。
[E]
前期製造される飲食品が、低果汁または無果汁の飲食品である、前記方法。
[F]
前記飲食品が、果汁の含有量が5%(w/w)以下の飲食品である、前記方法。
[G]
下記成分(A)および(B)を飲食品またはその原料に添加することを含む、飲食品にコク味を付与する方法:
(A)γ−Glu−Val−Gly;
(B)ビート由来ペクチン。
本発明により、飲食品に対して効果的に「コク味」を付与できる組成物を提供できる。また、本発明により、「コク味」の付与された飲食品を製造することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本発明に関する下記の説明は、いずれも単独で採用してもよく、適宜組み合わせて採用してもよい。
<1>本発明の組成物
本発明の組成物は、下記成分(A)および(B)を含有する組成物である:
(A)γ−Glu−Val−Gly;
(B)ビート由来ペクチン。
本発明において、成分(A)および成分(B)を総称して、「有効成分」ともいう。
本発明の組成物は、「コク味」付与機能を有する。「「コク味」付与機能」とは、飲食品等の対象物に「コク味」を付与する機能をいう。よって、本発明の組成物は、飲食品に「コク味」を付与するために利用できる。すなわち、本発明の組成物の一態様は、「コク味」付与剤である。本発明において、「コク味」とは、甘味(sweet taste)、塩味(salty taste)、酸味(sour taste)、苦味(bitter taste)、うま味(umami)で表される5基本味(five basic taste)では表せない感覚を意味し、基本味だけではなく、厚み(thickness)、ひろがり(growth (mouthfulness))、持続性(continuity)、まとまり(harmony)等の基本味の周辺の味(marginal tastes)や風味(marginal flavor)をも増強した味覚をいう。本発明において、「「コク味」の付与」としては、例えば、基本味を増強することや、それに伴う厚み、ひろがり、持続性、まとまり等の基本味の周辺の味を付与または増強することが挙げられる。「コク味」の測定および比較は、例えば、専門パネルによる官能評価により実施できる。
本発明においては、成分(A)と成分(B)を併用することにより、成分(A)を単独で使用する場合と比較して、飲食品の「コク味」をさらに増強することができる。すなわち、本発明においては、成分(A)と成分(B)を併用することにより、成分(A)を単独で使用する場合と比較して、飲食品の「コク味」をさらに増強する効果が得られる。本発明において、同効果を「「コク味」のブースト効果」ともいう。
<1−1>成分(A)
成分(A)は、γ−Glu−Val−Glyである。なお、「Glu」はグルタミン酸、「Val」はバリン、「Gly」はグリシンを意味する。γ−Glu−Val−Gly(CAS 38837-70-6;Gluvalicineとも呼ぶ)の構造式を下記式(I)に示す。
Figure 0006772511
本発明において、γ−Glu−Val−Glyを構成するアミノ酸は、特記しない限り、いずれもL−体である。
本発明において、γ−Glu−Val−Glyは、フリー体であってもよく、塩であってもよく、それらの混合物であってもよい。すなわち、「γ−Glu−Val−Gly」という用語は、特記しない限り、フリー体のγ−Glu−Val−Gly、もしくはその塩、またはそれらの混合物を意味する。
塩は、経口摂取可能なものであれば特に制限されない。例えば、カルボキシル基等の酸性基に対する塩としては、具体的には、アンモニウム塩、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属との塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属との塩、アルミニウム塩、亜鉛塩、トリエチルアミン、エタノールアミン、モルホリン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、ジシクロへキシルアミン等の有機アミンとの塩、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸との塩が挙げられる。また、例えば、アミノ基等の塩基性基に対する塩としては、具体的には、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸、臭化水素酸等の無機酸との塩、酢酸、クエン酸、安息香酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、コハク酸、タンニン酸、酪酸、ヒベンズ酸、パモ酸、エナント酸、デカン酸、テオクル酸、サリチル酸、乳酸、シュウ酸、マンデル酸、リンゴ酸、メチルマロン酸、アジピン酸等の有機カルボン酸との塩、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機スルホン酸との塩が挙げられる。なお、塩としては、1種の塩を用いてもよく、2種またはそれ以上の塩を組み合わせて用いてもよい。
γ−Glu−Val−Glyとしては、市販品を用いてもよく、適宜製造して取得したものを用いてもよい。
ペプチドの製造方法は特に制限されず、例えば公知の方法を利用できる。公知の方法としては、例えば、(1)化学的にペプチドを合成する方法や(2)酵素的な反応によりペプチドを合成する方法が挙げられる。アミノ酸残基数が2〜3残基の比較的短いペプチドの合成には、特に、化学的に合成する方法を用いるのが簡便である。
化学的にペプチドを合成する場合、ペプチド合成機を用いてペプチドを合成あるいは半合成することができる。化学的にペプチドを合成する方法としては、例えば、ペプチド固相合成法が挙げられる。合成されたペプチドは通常の手段、例えば、イオン交換クロマトグラフィー、逆相高速液体クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィーによって精製することができる。このようなペプチド固相合成法、およびそれに続くペプチド精製はこの技術分野においてよく知られたものである。
酵素的な反応によりペプチドを合成する場合、例えば、WO2004/011653に記載の方法を用いることができる。具体的には、例えば、カルボキシル基がエステル化またはアミド化されたアミノ酸またはジペプチドと、アミノ基がフリーの状態であるアミノ酸(例えばカルボキシル基が保護されたアミノ酸)とを、ペプチド生成酵素の存在下で反応させることにより、ジペプチドまたはトリペプチドを合成することができる。合成されたジペプチドまたはトリペプチドは、適宜精製することができる。ペプチド生成酵素としては、例えば、ペプチドを生成する能力を有する微生物の培養物、該培養物から分離した培養上清、該培養物から分離した菌体、該微生物の菌体処理物、それらから分離したペプチド生成酵素が挙げられる。ペプチド生成酵素としては、必要に応じて適宜精製されたものを用いることができる。
また、γ−Glu−Val−Glyは、例えば、当該γ−Glu−Val−Glyの生産能を有する微生物を培養し、培養液または菌体から当該γ−Glu−Val−Glyを回収することで製造することができる。また、γ−Glu−Val−Glyは、例えば、当該γ−Glu−Val−Glyを含有する農水畜産物から回収することで製造することができる。
γ−Glu−Val−Glyは、所望の程度に精製されていてよい。例えば、γ−Glu−Val−Glyとしては、純度が50%(w/w)以上、70%(w/w)以上、90%(w/w)以上、または95%(w/w)以上のものを用いてもよい。
<1−2>成分(B)
成分(B)は、ビート由来ペクチンである。ビートとして、具体的には、例えば、テンサイ(Beta vulgaris ssp. vulgaris var. altissima)、テーブルビート(Beta vulgaris ssp. vulgaris var. vulgaris)、フダンソウ(Beta vulgaris var. cicla)が挙げられる。特に、テンサイ由来ペクチンを好適に用いることができる。ビート由来ペクチンを「ビートペクチン」ともいう。また、特に、テンサイ由来ペクチンを「シュガービートペクチン」ともいう。ビート由来ペクチンは、具体的には、例えば、D−ガラクツロン酸がα−1,4グリコシド結合してなる直鎖を主要な構成要素として含む主鎖と、アラビノースやガラクトース等の中性糖からなる側鎖を有する多糖であってよい。また、ビート由来ペクチンは、ハイメトキシル(HM)ペクチンであってよい。「ハイメトキシルペクチン」とは、エステル化度が50%以上であるペクチンをいう。ペクチンの「エステル化度」とは、ペクチンの主鎖を構成する全ガラクツロン酸残基の内、メチルエステル化されているものの比率をいう。ビート由来ペクチンとしては、1種のビート由来ペクチンを用いてもよく、2種またはそれ以上のビート由来ペクチンを組み合わせて用いてもよい。
ビート由来ペクチンについても、塩の形態で利用されてもよい。すなわち、「ビート由来ペクチン」という用語は、特記しない限り、フリー体のビート由来ペクチン、もしくはその塩、またはそれらの混合物を意味する。ビート由来ペクチンの塩については、上述のγ−Glu−Val−Glyの酸性基に対する塩の記載を準用できる。
ビート由来ペクチンとしては、市販品を用いてもよく、適宜製造して取得したものを用いてもよい。
ビート由来ペクチンの製造方法は特に制限されず、例えば公知の方法を利用できる。例えば、ビート由来ペクチンは、テンサイ等のビートから回収することで製造することができる。ビート由来ペクチンは、所望の程度に精製されていてよい。例えば、ビート由来ペクチンとしては、純度が50%(w/w)以上、70%(w/w)以上、90%(w/w)以上、または95%(w/w)以上のものを用いてもよい。
市販のビート由来ペクチンとして、具体的には、例えば、シュガービートペクチンである、BETA BI-J(CPケルコ製)やBetapec RU 301(Herbstreith & Fox KG製)が挙げられる。
<1−3>本発明の組成物
本発明の組成物は、上記有効成分を含む。
本発明の組成物は、上記有効成分のみからなるものであってもよく、その他の成分を含むものであってもよい。本発明の組成物は、調味料として構成されてもよい。
「その他の成分」は、経口摂取可能なものであれば特に制限されない。「その他の成分」としては、例えば、調味料、飲食品、または医薬品に配合して利用されるものを利用できる。
「その他の成分」としては、例えば、γ−Glu−Val−Gly以外の、「コク味」付与活性を有する化合物やカルシウム受容体刺激活性を有する化合物が挙げられる。「コ
ク味」付与活性を有する化合物として、具体的には、例えば、アリインが挙げられる。カルシウム受容体刺激活性を有する化合物として、具体的には、例えば、カルシウム、カドリニウム等のカチオン;ポリアルギニン、ポリリジン等の塩基性ペプチド;プトレッシン、スペルミン、スペルミジン等のポリアミン;プロタミン等のタンパク質;フェニルアラニン等のアミノ酸;シナカルセットが挙げられる。これらの化合物についても、塩を形成し得るものは塩の形態で利用されてもよい。塩については、上述のγ−Glu−Val−Glyの塩の記載を準用できる。
また、「その他の成分」として、具体的には、例えば、砂糖、蜂蜜、メープルシロップ、スクロース、グルコース、フルクトース、異性化糖、オリゴ糖等の糖類;キシリトール、エリスリトール等の糖アルコール類;天然または人工甘味料;食塩、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の無機塩類;酢酸、クエン酸等の有機酸類およびその塩;グルタミン酸、グリシン等のアミノ酸類およびその塩;イノシン酸、グアニル酸、キサンチル酸等の核酸類およびその塩;食物繊維、pH緩衝剤、賦形剤、増量剤、香料、食用油、エタノール、水が挙げられる。塩については、上述のγ−Glu−Val−Glyの塩の記載を準用できる。
「その他の成分」としては、1種の成分を用いてもよく、2種またはそれ以上の成分を組み合わせて用いてもよい。
本発明の組成物の形態は特に制限されない。本発明の組成物は、例えば、粉末状、顆粒状、液状、ペースト状、キューブ状等のいかなる形態であってもよい。
本発明の組成物における各成分(すなわち、有効成分および任意でその他の成分)の濃度や含有比率は、「コク味」のブースト効果が得られる限り特に制限されない。
本発明の組成物における有効成分の濃度や含有比率は、有効成分の種類、有効成分の喫食濃度、本発明の組成物の使用量等の諸条件に応じて適宜設定することができる。
本発明の組成物における有効成分の総濃度は、特に制限されないが、例えば、40ppm(w/w)以上、100ppm(w/w)以上、1000ppm(w/w)以上、1%(w/w)以上、5%(w/w)以上、または10%(w/w)以上であってもよく、100%(w/w)以下、99.9%(w/w)以下、70%(w/w)以下、50%(w/w)以下、30%(w/w)以下、10%(w/w)以下、5%(w/w)以下、または1%(w/w)以下であってもよく、それらの矛盾しない組み合わせであってもよい。なお、「有効成分の総濃度」とは、成分(A)の濃度および成分(B)の濃度の合計を意味する。
本発明の組成物において、成分(A)の含有量に対する成分(B)の含有量の比率(重量比)(成分(B)の含有量/成分(A)の含有量)は、例えば、0.05以上、0.1以上、0.33以上、0.5以上、0.67以上、1以上、1.5以上、3以上、5以上、10以上、20以上、50以上、または100以上であってもよく、50000以下、20000以下、15000以下、10000以下、7000以下、5000以下、2000以下、1000以下、500以下、または200以下であってもよく、それらの組み合わせであってもよい。成分(A)の含有量に対する成分(B)の含有量の比率(成分(B)の含有量/成分(A)の含有量)は、具体的には、例えば、0.33〜10000、または0.67〜5000であってもよい。
なお、有効成分の含有量(濃度)は、有効成分を含有する素材を用いる場合にあっては、当該素材中の有効成分そのものの量に基づいて算出されるものとする。ただし、ビート
由来ペクチン(成分(B))については、簡便のため、特記しない限り、当該ビート由来ペクチンが不純物を含有し得る混合物(粗精製品等)の形態で一般的に製造および流通する場合には、当該混合物全体の量を当該ビート由来ペクチンそのものの量とみなしてよい。すなわち、例えば、上記例示した市販のビート由来ペクチンは、特記しない限り、その純度に依らず、その重量をビート由来ペクチンそのものの重量とみなしてよい。また、成分(A)の含有量(濃度)は、成分(A)が塩を形成している場合にあっては、塩の質量を等モルのフリー体の質量に換算した値に基づいて算出されるものとする。
本発明の組成物における各有効成分の濃度は、例えば、上記例示した有効成分の総濃度や含有比率を満たすように設定することができる。
本発明の組成物における成分(A)の含有量(濃度)は、例えば、成分(A)の喫食濃度が所望の範囲となるような濃度であってよい。具体的には、本発明の組成物における成分(A)の含有量(濃度)は、例えば、本発明の組成物を利用して飲食品を製造した際に、成分(A)の喫食濃度が所望の範囲となるような濃度であってよい。成分(A)の喫食濃度は、例えば、後述する範囲であってよい。また、本発明の組成物における成分(A)の含有量(濃度)は、例えば、40ppm(w/w)以上または200ppm(w/w)以上であってもよく、95%(w/w)以下または65%(w/w)以下であってもよい。
本発明の組成物における成分(B)の含有量(濃度)は、例えば、成分(B)の喫食濃度が所望の範囲となるような濃度であってよい。具体的には、本発明の組成物における成分(B)の含有量(濃度)は、例えば、本発明の組成物を利用して飲食品を製造した際に、成分(B)の喫食濃度が所望の範囲となるような濃度であってよい。成分(B)の喫食濃度は、例えば、後述する範囲であってよい。
本発明の組成物に含まれる各成分(すなわち、有効成分および任意でその他の成分)は、互いに混合されて本発明の組成物に含まれていてもよく、それぞれ別個に、あるいは、任意の組み合わせで別個に、本発明の組成物に含まれていてもよい。本発明の組成物を添加して製造された飲食品中で有効成分が共存していれば「コク味」のブースト効果が得られる。
<2>本発明の方法
本発明においては、有効成分(すなわち、成分(A)および成分(B))を利用して飲食品に「コク味」を付与することができる。すなわち、本発明の方法は、有効成分を飲食品またはその原料に添加することを含む、飲食品に「コク味」を付与する方法である。また、本発明の方法の一態様は、有効成分を飲食品またはその原料に添加することを含む、飲食品の製造方法である。
本発明においては、例えば、本発明の組成物を利用して飲食品に「コク味」を付与することができる。すなわち、本発明の組成物を添加することにより有効成分を添加することができ、以て、飲食品に「コク味」を付与することができる。すなわち、本発明の方法は、例えば、本発明の組成物を飲食品またはその原料に添加することを含む、飲食品に「コク味」を付与する方法であってよい。また、本発明の方法の一態様は、例えば、本発明の組成物を飲食品またはその原料に添加することを含む、飲食品の製造方法であってよい。
本発明の方法により得られる飲食品を「本発明の飲食品」ともいう。本発明の飲食品は、具体的には、「コク味」の付与された飲食品である。また、本発明の飲食品は、言い換えると、成分(A)および成分(B)が添加された飲食品である。なお、「添加」を「配合」ともいう。
飲食品としては、特に制限されず、あらゆる飲食品が包含される。飲食品には、調味料も包含される。飲食品としては、例えば、牛乳、清涼飲料、アルコール飲料、スープ等の飲料;ハム、ソーセージ、餃子、焼売、ハンバーグ、唐揚げ、とんかつ等の食肉加工食品;かまぼこ、ちくわ等の水産加工食品;バター、発酵乳、粉乳、ホワイトソース、ヨーグルト、カスタード等の乳製品;チャーハン等の米飯加工食品;天然系調味料、風味調味料、メニュー用調味料、マヨネーズ、ドレッシング、ソース等の調味料;ケーキ、ムース、アイスクリーム等の菓子;パン、麺類、グラタン、コロッケ等のその他の加工食品;冷凍食品等が挙げられる。「清涼飲料」とは、牛乳および乳製品を除く非アルコール性飲料(アルコール濃度1%未満の飲料)をいう。清涼飲料として、具体的には、例えば、水、果実ジュース(果汁)、野菜ジュース、茶、コーヒー飲料(コーヒー、コーヒー入り乳飲料等)、炭酸飲料(レモン炭酸飲料等)、スポーツドリンクが挙げられる。スープとして、具体的には、例えば、コンソメスープ(チキン、ポーク、ビーフ等)、ポタージュスープ(コーン、ポテト等)、ラーメンスープ(醤油、味噌、豚骨、塩等)、ミネストローネスープ、卵入りスープ、ワカメ入りスープ、ふかひれ入りスープ、中華風スープ、カレー風味スープ、お吸い物、味噌汁、コーンクリームスープが挙げられる。「天然系調味料」とは、天然物を原料として、抽出、分解、加熱、発酵等の手法によって製造される調味料をいう。「風味調味料」とは、飲食品に風味原料の香気、風味、及び/又は味を付与するために用いられる調味料をいい、例えば、天然系調味料に砂糖や食塩等を加えて製造される。風味調味料として、具体的には、例えば、かつお風味、チキン風味、ポーク風味、ビーフ風味等の調味料が挙げられる。「メニュー用調味料」とは、特定のメニュー(中華メニュー等)の調理に適した調味料をいう。調味料として、より具体的には、例えば、ほんだしや丸鶏がらスープが挙げられる。冷凍食品としては、上記例示したような飲食品の冷凍品が挙げられる。冷凍食品として、具体的には、例えば、餃子、焼売、チャーハン、ハンバーグ、唐揚げ、グラタン、とんかつ、コロッケ、ケーキ、ムースが挙げられる。飲食品の提供態様は特に制限されない。飲食品は、そのまま喫食できる態様で提供されてもよく、そうでなくてもよい。飲食品は、例えば、喫食前または喫食時に喫食に適した態様に調製されて喫食されてもよい。例えば、コーヒー飲料等の飲料の場合、そのまま喫食できる容器入り飲料(缶コーヒー等)として提供されてもよく、希釈して喫食する粉末等の濃縮物(スティックコーヒー等)として提供されてもよい。また、飲食品には、一般食品に限られず、栄養補助食品(サプリメント)、栄養機能食品、特定保健用食品等の、いわゆる健康食品や医療用食品も包含される。例えば、上記例示したような飲食品は、一般食品として提供されてもよいし、健康食品や医療用食品として提供されてもよい。
飲食品は、低果汁または無果汁の飲食品であってもよい。「低果汁または無果汁」とは、飲食品における果汁の含有量が、例えば、20%(w/w)以下、15%(w/w)以下、10%(w/w)以下、5%(w/w)以下、3%(w/w)以下、1%(w/w)以下、0.5%(w/w)以下、0.1%(w/w)以下、または0(ゼロ)であることであってよい。低果汁または無果汁の飲食品として、具体的には、例えば、低果汁または無果汁の清涼飲料等の飲料が挙げられる。
本発明の飲食品は、本発明の組成物または有効成分を添加すること以外は、通常の飲食品と同様の原料を用い、同様の方法によって製造することができる。本発明の組成物または有効成分の添加は、飲食品の製造工程のいずれの段階で行われてもよい。すなわち、本発明の組成物または有効成分は、飲食品の原料に添加されてもよく、製造途中の飲食品に添加されてもよく、完成した飲食品に添加されてもよい。本発明の組成物または有効成分は、1回のみ添加されてもよく、2またはそれ以上の回数に分けて添加されてもよい。また、本発明の組成物を添加する場合、本発明の組成物が各有効成分をそれぞれ別個に、あるいは、任意の組み合わせで別個に含む場合には、各有効成分は同時に飲食品またはその原料に添加されてもよいし、それぞれ別個に、あるいは、任意の組み合わせで別個に、飲
食品またはその原料に添加されてもよい。また、有効成分を添加する場合、各有効成分は同時に飲食品またはその原料に添加されてもよいし、それぞれ別個に、あるいは、任意の組み合わせで別個に、飲食品またはその原料に添加されてもよい。
本発明の方法は、さらに、その他の成分(有効成分以外の成分)を添加することを含んでいてもよい。ここでいう「その他の成分」については、上述した本発明の組成物における「その他の成分」についての記載を準用できる。また、本発明の組成物を「その他の成分」とさらに併用してもよい。「その他の成分」を添加する場合、「その他の成分」の添加も、本発明の組成物または有効成分の添加と同様に行うことができる。例えば、「その他の成分」と本発明の組成物または有効成分とは、同時に飲食品またはその原料に添加されてもよいし、それぞれ別個に、あるいは、任意の組み合わせで別個に、飲食品またはその原料に添加されてもよい。
本発明の方法における各成分(すなわち、有効成分および任意でその他の成分)の添加量や添加比率は、「コク味」のブースト効果が得られる限り特に制限されない。
有効成分を添加する場合、有効成分の添加量や添加比率は、有効成分の種類や本発明の飲食品の摂取態様等の諸条件に応じて適宜設定することができる。
成分(A)は、飲食品またはその原料に、例えば、成分(A)の喫食濃度が所望の範囲となるように添加されてよい。成分(A)の喫食濃度は、例えば、0.005ppm(w/w)以上、0.01ppm(w/w)以上、0.1ppm(w/w)以上、1ppm(w/w)以上、または3ppm(w/w)以上であってもよく、200ppm(w/w)以下、100ppm(w/w)以下、50ppm(w/w)以下、または20ppm(w/w)以下であってもよく、それらの組み合わせであってもよい。成分(A)の喫食濃度は、具体的には、例えば、0.005ppm(w/w)〜100ppm(w/w)、好ましくは0.01ppm(w/w)〜50ppm(w/w)、より好ましくは1ppm(w/w)〜20ppm(w/w)であってもよい。
成分(B)は、飲食品またはその原料に、例えば、成分(B)の喫食濃度が所望の範囲となるように添加されてよい。成分(B)の喫食濃度は、例えば、0.5ppm(w/w)以上、1ppm(w/w)以上、3ppm(w/w)以上、5ppm(w/w)以上、10ppm(w/w)以上、20ppm(w/w)以上、30ppm(w/w)以上、40ppm(w/w)以上、または50ppm(w/w)以上であってもよく、5000ppm(w/w)以下、2000ppm(w/w)以下、1000ppm(w/w)以下、500ppm(w/w)以下、200ppm(w/w)以下、または100ppm(w/w)以下であってもよく、それらの組み合わせであってもよい。成分(B)の喫食濃度は、具体的には、例えば、0.5ppm(w/w)〜1000ppm(w/w)、好ましくは0.5ppm(w/w)〜200ppm(w/w)、より好ましくは1ppm(w/w)〜100ppm(w/w)であってもよい。
上記例示した各有効成分の喫食濃度は、飲食品の喫食態様に応じて、そのまま、あるいは適宜修正して、当該有効成分の添加量とすることができる。すなわち、濃縮または希釈されず喫食される(例えば、そのまま喫食される)飲食品を製造する場合、上記例示した各有効成分の喫食濃度は、そのまま、当該有効成分の添加量と読み替えてよい。また、濃縮または希釈されて喫食される飲食品を製造する場合、上記例示した各有効成分の喫食濃度と、濃縮または希釈の倍率とから、当該有効成分の添加量を設定することができる。例えば、10倍希釈して喫食される飲食品を製造する場合、上記例示した各有効成分の喫食濃度の10倍を、当該有効成分の添加量として設定してよい。
本発明の方法における成分(A)の添加量に対する成分(B)の添加量の比率(重量比)(成分(B)の添加量/成分(A)の添加量)は、例えば、0.05以上、0.1以上、0.33以上、0.5以上、0.67以上、1以上、1.5以上、3以上、5以上、10以上、20以上、50以上、または100以上であってもよく、50000以下、20000以下、15000以下、10000以下、7000以下、5000以下、2000以下、1000以下、500以下、または200以下であってもよく、それらの組み合わせであってもよい。成分(A)の添加量に対する成分(B)の添加量の比率(成分(B)の添加量/成分(A)の添加量)は、具体的には、例えば、0.33〜10000、または0.67〜5000であってもよい。
なお、有効成分の添加量(濃度)は、有効成分を含有する素材を用いる場合にあっては、当該素材中の有効成分そのものの量に基づいて算出されるものとする。ただし、ビート由来ペクチン(成分(B))については、簡便のため、特記しない限り、当該ビート由来ペクチンが不純物を含有し得る混合物(粗精製品等)の形態で一般的に製造および流通する場合には、当該混合物全体の量を当該ビート由来ペクチンそのものの量とみなしてよい。すなわち、例えば、上記例示した市販のビート由来ペクチンは、特記しない限り、その純度に依らず、その重量をビート由来ペクチンそのものの重量とみなしてよい。また、成分(A)の添加量(濃度)は、成分(A)が塩を形成している場合にあっては、塩の質量を等モルのフリー体の質量に換算した値に基づいて算出されるものとする。
本発明の組成物を添加する場合、その添加量は、「コク味」のブースト効果が得られる限り特に制限されない。本発明の組成物の添加量は、有効成分の種類、本発明の組成物における有効成分の濃度、飲食品の摂取態様等の諸条件に応じて適宜設定することができる。例えば、飲食品またはその原料に対して、本発明の組成物を、1ppm(w/w)〜50%(w/w)添加してもよく、10ppm(w/w)〜10%(w/w)添加してもよい。また、本発明の組成物は、例えば、各有効成分の喫食濃度が上記例示した各有効成分の喫食濃度範囲内となるように、飲食品またはその原料に対して添加されてよい。
本発明は、以下の実施例によって更に具体的に説明されるが、これらはいかなる意味でも本発明を限定する意図と解してはならない。実施例中、「ppm」は「ppm(w/w)」を意味する。
試験に用いたγ-Glu-Val-Glyは、WO2015/133547に記載の方法に準じて合成した。
実施例1:無果汁飲料におけるγ-Glu-Val-Glyとペクチンとの併用効果
市販の無果汁粉末飲料(「Fres-Cマンゴー」および「MIDオレンジ」;いずれも味の素株式会社製)を評価系として用いた。同無果汁粉末飲料を水で標準の濃度に希釈し、コントロールサンプルとした。コントロールサンプルに、γ-Glu-Val-Glyを1.5 ppmで添加し、さらにペクチンを表1の濃度で添加し、評価サンプルとした。なお、各ペクチンの濃度は、単独でコントロールサンプルに添加した際に変化を感じないことが確認された最大濃度とした。
各サンプルの「コク味」の強さについて5名の専門パネルにより官能評価を実施した。官能評価は、‐〜+++の4段階の評点法により実施した。評価基準は、-:コントロールサンプル(無添加品)と同一の「コク味」の強さ、+:γ-Glu-Val-Gly 1.5 ppm単独添加品と同一の「コク味」の強さ、++:γ-Glu-Val-Gly 1.5 ppm単独添加品の2倍の「コク味」の強さ、+++:γ-Glu-Val-Gly 1.5 ppm単独添加品の3倍の「コク味」の強さ、とした。
結果を表1に示す。γ-Glu-Val-Glyとビート由来ペクチンとを併用添加することにより
、γ-Glu-Val-Glyの単独添加時と比較して、「コク味」のブースト効果が認められた。
Figure 0006772511
実施例2:γ-Glu-Val-Glyの有効濃度範囲の検討
市販の無果汁粉末飲料(「Fres-Cマンゴー」および「MIDオレンジ」;いずれも味の素株式会社製)を評価系として用いた。同無果汁粉末飲料を水で標準の濃度に希釈し、コントロールサンプルとした。コントロールサンプルに、ビート由来ペクチン(BETA BI-J:CPケルコ社製)を50 ppmで添加し、さらにγ-Glu-Val-Glyを表2の濃度で添加し、評価サンプルとした。
各サンプルの「コク味」の強さについて3名の専門パネルにより官能評価を実施した。官能評価は、‐〜++の3段階の評点法により実施した。評価基準は、-:コントロールサンプルと同一の「コク味」の強さ、+:γ-Glu-Val-Gly 1.5 ppm単独添加品と同一の「コク味」の強さ、++:γ-Glu-Val-Gly 1.5 ppm単独添加品の2倍の「コク味」の強さ、+++:γ-Glu-Val-Gly 1.5 ppm単独添加品の3倍の「コク味」の強さ、とした。
結果を表2に示す。γ-Glu-Val-Glyの添加濃度が0.005 ppm以上の範囲、特に0.01 ppm以上の範囲で、γ-Glu-Val-Gly 1.5 ppm単独添加品よりも強い「コク味」が認められ、すなわち、ビート由来ペクチンとの併用による「コク味」のブースト効果が認められた。
Figure 0006772511
実施例3:ビート由来ペクチンの有効濃度範囲の検討
市販の無果汁粉末飲料(「Fres-Cマンゴー」および「MIDオレンジ」;いずれも味の素株式会社製)を評価系として用いた。同無果汁粉末飲料を水で標準の濃度に希釈し、コントロールサンプルとした。コントロールサンプルに、γ-Glu-Val-Glyを1.5 ppmで添加し、さらにビート由来ペクチン(BETA BI-J:CPケルコ社製)を表3の濃度で添加し、評価サンプルとした。
各サンプルの「コク味」の強さについて3名の専門パネルにより官能評価を実施した。官能評価は、‐〜++の3段階の評点法により実施した。評価基準は、-:γ-Glu-Val-Gly 1.5 ppm単独添加時と同一の「コク味」の強さ、+:γ-Glu-Val-Gly 1.5 ppmおよびビート由来ペクチン50 ppmの併用添加時の半分の「コク味」の強さ、++:γ-Glu-Val-Gly 1.5 ppmおよびビート由来ペクチン50 ppmの併用添加時と同一の「コク味」の強さ、とした。
結果を表3に示す。ビート由来ペクチンの添加濃度が0.5 ppm以上の範囲、特に1 ppm以上の範囲で、γ-Glu-Val-Glyとの併用による「コク味」のブースト効果が認められた。
Figure 0006772511

Claims (6)

  1. 下記成分(A)および(B)を含有する組成物:
    (A)γ−Glu−Val−Gly;
    (B)ビート由来ペクチン
    であって、
    前記組成物における前記成分(B)の濃度が、成分(B)の喫食濃度が1ppm(w/w)〜100ppm(w/w)となる濃度である、組成物。
  2. 前記組成物における前記成分(A)の濃度が、成分(A)の喫食濃度が0.005ppm(w/w)以上となる濃度である、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記成分(A)の含有量に対する前記成分(B)の含有量の比率(成分(B)の含有量/成分(A)の含有量)が、重量比で、0.33〜10000である、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 下記成分(A)および(B)を飲食品またはその原料に添加することを含む、飲食品の製造方法:
    (A)γ−Glu−Val−Gly;
    (B)ビート由来ペクチン
    であって、
    前記成分(B)が、成分(B)の喫食濃度が1ppm(w/w)〜100ppm(w/w)となるように添加される、方法。
  5. 前記成分(A)が、成分(A)の喫食濃度が0.005ppm(w/w)以上となるように添加される、請求項4に記載の方法。
  6. 前記成分(A)の添加量に対する前記成分(B)の添加量の比率(成分(B)の添加量/成分(A)の添加量)が、重量比で、0.33〜10000である、請求項4または5に記載の方法。
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