JP6771967B2 - 流動状油脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、食品に使用される流動状油脂組成物に関する。
従来、食品の風味を向上させるために乳脂が使用されている。しかし、乳脂は常温での結晶量が多いため、常温や低温で保管したものは流動性がなく、作業性に問題があった。
また、乳脂は結晶化が遅いことに起因して、低温で保管中に徐々に結晶化し、経時的に硬くなることから、食品製造時の作業性、食品製造後の風味、食感を持続することが難しい。乳脂の低融点画分である乳脂分別軟質部を流動状の油脂として使用することも提案されているが(特許文献1、2)、従来において食品への添加に提案されている乳脂分別軟質部は、いずれも低温において固体脂を含有しており、この固体脂の結晶化が遅いことから、乳脂と同様に経時的に硬くなるという問題がある。
特許文献1は、乳脂肪の飽和脂肪酸含有率を低下させるため方法として、乳脂を分別することが記載されている。食品に使用した実施例では、融点16.8℃、10℃における固体脂含量16.8%のものを用いているが、経時的に結晶化してしまい、食品製造時の作業性、風味、食感等に経時変化が起こってしまう。
特許文献2は、上昇融点が20〜25℃の分別乳脂を用いて、風味、流動性等の改善を図っているが、融点が高いため、経時的に結晶化してしまい、食品製造時の作業性、風味、食感等に経時変化が起こってしまう。
特表2011−500074号公報 特開昭54−119058号公報 特開2012−075366号公報 特表2008−520201号公報
このように、従来開示されている流動状油脂組成物は、いずれも低温等では粘度が高く作業性に改善が望まれており、また固体脂を多く含んだ分別乳脂を使用しているため、経時的に結晶化してしまい、乳由来の風味や食感が低下してしまう。菓子などの焼成品においては、湿り気のあるしとりが食感として好まれ、また、プリンなどにおいてはなめらかさやのど越しが食感として好まれている。しかしながら、特にこれらのような冷蔵下で保管される食品に使用した場合、分別乳脂は経時的に硬さが変化し、このような食感が低下してしまうという問題があった。また、乳脂の低融点画分をチーズに添加することで風味を向上させることが提案されているが(特許文献1、3、4)、低温保管後の各種特性、特に経時的な硬さ変化に起因する各種特性については検討されていなかった。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、低温や常温での流動性に優れ作業性が良好で、これを塗布や添加した食品は自然な乳風味の発現性が良好で、かつ低温や常温で保管したときにもその持続性が良好であり、用途に応じた各種特性の向上も図ることが可能な流動状油脂組成物を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明の流動状油脂組成物は、20℃で流動状を呈する流動状油脂組成物であって、60℃に加熱後、10℃で7日間保存後における固体脂含量が1%以下である乳脂分別軟質部を含有することを特徴としている。
本発明によれば、低温や常温での流動性に優れ作業性が良好で、これを塗布や添加した食品は自然な乳風味の発現性が良好で、かつ低温や常温で保管したときにもその持続性が良好であり、用途に応じた各種特性の向上も図ることができる。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の流動状油脂組成物は、油脂として乳脂分別軟質部を含有する。乳脂分別軟質部を含有する本発明の流動状油脂組成物を添加した食品は、乳脂特有の風味が強く良好である。乳脂分別軟質部を調製するための乳脂としては、乳等省令で定められるバターまたはクリームからほとんどすべての乳脂肪以外の成分を除去(脂肪率99.3質量%以上、水分5質量%以下)した乳脂や、牛乳から分離したクリームを転相し、濃縮、真空乾燥することで、脂肪率99.9質量%以上の無水乳脂肪(anhydrous milk fat AMF)を使用することができる。
上記乳脂を分別して乳脂分別軟質部を得る方法としては、乾式分別、溶剤分別、界面活性剤(乳化)分別があり、これらを1種単独であるいは2種以上を組み合わせて分別を行うことができる。
乾式分別では、高融点と低融点のトリグリセリドの融点差を利用して、完全に溶解した油脂を徐々に冷却し、生成した結晶部分と液体部分とをろ別して分離し得ることができる。また乾式分別では、温度を段階的に低下させる一段分別、二段分別、または多段分別により分別油を得ることができる。
溶剤分別では、アセトンやヘキサンなどの溶剤に対する溶解度差を利用して、油脂を溶剤に溶解し、冷却することで、溶剤に対して溶解度の低い高融点部、次いで中融点部の順に結晶を析出させる。結晶を十分成長させた後、結晶部分と液油部分とに分離し、溶媒を留去して、液油部分を分別油として得ることができる。
界面活性剤(乳化)分別では、油脂を溶解し、冷却して結晶化後、界面活性剤(乳化剤)の水溶液を添加して結晶部分に混在している液体部を大きな液滴とし、液状油、固体脂と水溶液の懸濁液、過剰の水溶液の三層に分離し分別油を得ることができる。
本発明の流動状油脂組成物に使用される乳脂分別軟質部は、60℃に加熱後、10℃で7日間保存後における固体脂含量(SFC)が1%以下である。また、乳脂分別軟質部の融点は、好ましくは12℃以下であり、より好ましくは10℃以下であり、さらに好ましくは5℃以下である。なお、ここで固体脂含量と融点は、後述の実施例に記載の方法で測定することができる。このような乳脂分別軟質部を使用することで、低温や常温での風味の発現性を向上させることができ、長期保存による硬さの経時変化を抑制することができる。以下の記述においては、ここで定義されたものを単に「乳脂分別軟質部」と言う。
また、このような乳脂分別軟質部は、長期にわたり結晶が析出しないものであると、硬さの経時変化が起こりにくく、作業性、食品の風味・食感の持続性も良好であることから、60℃に加熱後、10℃で3週間保存後における固体脂含量(SFC)が1%以下であることがより好ましい。
この乳脂分別軟質部は、乳脂特有の風味が強く、本発明の流動状油脂組成物は風味発現性が良好である。また、低温での結晶量が少ないため、低温や常温での流動性に優れ作業性が良好で、これを塗布や添加した食品は自然な乳風味の発現性が良好で、かつ低温や常温で保管したときにもその持続性が良好であり、用途に応じた各種特性の向上も図ることができる。
本発明の流動状油脂組成物は、この乳脂分別軟質部とともに、他の油脂を配合してもよい。例えば、液状油を配合すると、用途に応じた各種特性の向上を図ることができ、例えば、しとり、のど越し、なめらかさのような食感が良好で、かつ低温や常温で保管したときにもこれらの食感の持続性が良好である。
ここで液状油としては、5℃で流動状を呈するものであり、例えば、菜種油、大豆油、綿実油、ヒマワリ油、コーン油、米油、サフラワー油、オリーブ油、ゴマ油、パーム油を分別したスーパーオレイン等が挙げられる。
本発明の流動状油脂組成物は、乳脂分別軟質部を油脂全量に対して5質量%以上含有することが好ましい。これにより、これを塗布や添加した食品は自然な乳風味の発現性を良好なものとすることができる。
本発明の流動状油脂組成物は、液状油を油脂全量に対して95質量%以下含有することが好ましい。これにより、これを塗布や添加した食品は自然な乳風味の発現性を良好なものとすることができる。また、用途に応じた各種特性の向上も図ることができ、例えば、しとり、のど越し、なめらかさのような食感が良好で、かつ低温や常温で保管したときにもこれらの食感の持続性が良好である。
本発明の流動状油脂組成物は、その効果を損なわない範囲において、上記の油脂に加えて、食品添加物等のその他の成分を配合することができる。
本発明の流動状油脂組成物は、20℃で流動状を呈するものであれば、その粘度は特に制限はないが、後述の実施例に記載の方法で測定した粘度が好ましくは1000mPa・s未満、より好ましくは500mPa・s未満で、かつ全体が均一な状態であると、低温や常温での流動性に優れ作業性が良好である。
本発明の流動状油脂組成物は、長期にわたり硬さの経時変化が起こりにくく、低温や常温での流動性、作業性に優れることから、あらゆる食品への塗布や練り込み、浸漬などに好適に使用できる。
本発明の流動状油脂組成物は、次のような用途に好適である。また、用途に応じ、本発明の効果を損なわない範囲において、乳化剤などの添加物を配合することができる。
乳化剤としては、例えば、レシチン、グリセリン脂肪酸エステル、有機酸グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ステアロイル乳酸カルシウム、ステアロイル乳酸ナトリウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。
(製菓の練り込み)
本発明の流動状油脂組成物は、製菓の練り込みに好適に使用される。製菓の練り込みとしては、油相単独のものの他、水中油型や油中水型の乳化油脂組成物であってもよい。菓子類としては、スポンジケーキ、バターケーキ、パウンドケーキ、ケーキドーナツ、ブッセ、ホットケーキ、ワッフル等のケーキ、ビスケット、クッキー等の菓子などが挙げられる。
本発明の流動状油脂組成物を使用した焼き菓子は、コクがあり自然な乳風味が持続するとともに、しとりとその持続性が良好である。また、スポンジケーキなどの焼き菓子は、全体にキメが開いて均一な状態にすることができる。
焼き菓子は、例えば、シュガーバッター法、フラワーバッター法、オールインミックス法、卵白別立て法等によって生地を得た後、生地を焼成することによって得ることができる。
(製パンの練り込み)
本発明の流動状油脂組成物は、製パンの練り込みに好適に使用される。製パンの練り込みとしては、油相単独のものの他、水中油型や油中水型の乳化油脂組成物であってもよい。例えば、本発明の流動状油脂組成物を原料に用いて生地を作製し、この生地を焼成することによってパンを製造することができる。本発明の流動状油脂組成物は、パン生地に練り込んで使用することができる。
本発明の流動状油脂組成物は、パン生地に練り込んで使用する際には、本発明の流動状油脂組成物をそのまま生地に練り込んでもよく、あるいは、本発明の流動状油脂組成物に乳化剤を含む食品添加物を添加し可塑性油脂組成物としたものを生地に練り込んでもよい。ここで可塑性油脂組成物としては、例えば、本発明の流動状油脂組成物に乳化剤と増粘剤を加温下に添加し、均一に混合したのち、急冷捏和したもの等が挙げられる。本発明の流動状油脂組成物は、乳化剤を多量に添加して可塑性油脂組成物にした場合にも、硬くなりすぎないため、生地への添加時に調温を省くこともでき、温度が高くなっても物性が変化しにくいことから、作業温度幅の広い可塑性油脂組成物とすることができる。
生地は穀粉を主成分とし、穀粉としては、通常、ベーカリー製品の生地に配合されるものであれば、特に限定されないが、例えば、小麦粉(強力粉、中力粉、薄力粉等)、大麦粉、米粉、とうもろこし粉、ライ麦粉、そば粉、大豆粉等が挙げられる。
生地には、穀粉と本発明の流動状油脂組成物以外にも、通常、製パンの生地に配合されるものであれば、特に制限なく配合することができる。また、これらの配合量も、通常、製パンの生地に配合される範囲を考慮して特に制限なく配合することができる。具体的には、例えば、水や、乳、乳製品、蛋白質、糖質の他、卵、卵加工品、塩類、乳化剤、可塑性油脂、イースト、イーストフード、カカオマス、ココアパウダー、チョコレート、コーヒー、紅茶、抹茶、野菜類、果実、果汁、ジャム、フルーツソース、肉類、魚介類、豆類、きな粉、豆腐、豆乳、大豆蛋白、膨張剤、甘味料、調味料、香辛料、着色成分、フレーバーなどが挙げられる。
製パンとしては、例えば、食パン、菓子パン、調理パン、フランスパン、ライブレッド、ベーグル、ロールパン、コッペパン、シュトーレン、パネトーネ、クグロフ、ブリオッシュ、ドーナツ等のイースト菓子、デニッシュ、クロワッサン、パイ等のペストリーなどが挙げられる。
本発明の流動状油脂組成物を使用した製パンは、コクがあり自然な乳風味が持続し、しとり、もっちり感などの食感とその持続性が良好で、流動状油脂組成物を添加してミキシングする際の生地のまとまりやすさも良好である。
(エアゾール)
本発明の流動状油脂組成物は、エアゾール化して食品へのコーティングなどに好適に使用される。
本発明の流動状油脂組成物を使用したエアゾールが適用される食品は、特に制限はないが、ビスケット菓子、パン類、米菓、スナック菓子等のような、焼成した食品や肉じゃが、豚の角煮等の煮物、炒飯、野菜炒め等の炒め物などが好ましい。
エアゾールの噴射剤としては、身体に実質的に無害な圧縮ガスであればよく、例えば、噴射剤ガスを加圧充填することによりエアゾールを製造することができる。
本発明の流動状油脂組成物を使用したエアゾールは、これを食品や調理器具に噴霧すると表面へ均一に塗布される。特に、食品へ噴霧すると、食品への染み込み、ツヤが良好となり、またコクがあり自然な乳風味が持続する。
(離型油)
本発明の流動状油脂組成物は、離型油に好適に使用される。
本発明の流動状油脂組成物を使用した離型油は、パン類や、焼き菓子、ケーキ等の洋菓子類、人形焼き、鯛焼き、どらやき等の和菓子類のような菓子類等、特に、生地に澱粉や蛋白質、糖分等が含まれる食品の製造において、型、天板等に塗布することによって使用される。
本発明の流動状油脂組成物を使用した離型油は、スプレー噴霧時にノズルの目詰まりを起こすことが抑制され、ハンドリング性が良好であることから、液状・流動状タイプに好適である。離型油は、刷毛などで塗布したり、噴霧塗布する場合、各種のエアーレス方式のスプレーガンや、各種のグリーサーなどの装置が使用可能である。
また、乳化剤の風味をマスキングし、風味の良好な食品を得ることができる。
(冷菓)
本発明の流動状油脂組成物は、冷菓に好適に使用される。
冷菓としては、アイスクリーム、シャーベット、プリン、ムース、ババロア、ゼリー、ヨーグルトなどが挙げられる。
本発明の流動状油脂組成物を使用した冷菓は、コクがあり自然な乳風味が持続するとともに、アイスクリームに使用する場合には、アイスクリーマーによって素早く固まり作業性が良好で、硬く食べづらかったり、ベタついて食べづらかったりすることがない。本発明の流動状油脂組成物を使用したプリンは、コクがあり自然な乳風味が持続するとともに、なめらかでのど越しが良い。
(惣菜の練り込み)
本発明の流動状油脂組成物は、惣菜の練り込みに好適に使用される。
惣菜としては、ハンバーグ、ミートボール等の畜産加工品、シュウマイ、肉まん等の蒸し物、春巻、コロッケ等の揚げ物などが挙げられる。
本発明の流動状油脂組成物は、低温、常温での流動性に優れるため、例えば、ハンバーグやミートボールを作製する際に、油脂を添加し肉と混合する場合、油脂を溶解させるために加熱などをする必要がなく、肉が変性しにくい。また、使用した惣菜は、柔らかさやほぐれやすさが良好で、コクやジューシー感といった風味とその持続性が良好である。
(調味料)
本発明の流動状油脂組成物は、調味料に好適に使用される。
調味料としては、マヨネーズ、ドレッシング、カレー・シチュー用ルー、たれ、麺つゆ、鍋料理用つゆ、マスタード、デミグラスソース、ホワイトソース、トマトソース、タルタルソース、オランデーズソースなどが挙げられる。
本発明の流動状油脂組成物を使用した調味料は、なめらかで、食感も良好、コクがあり、風味が持続する。マヨネーズやドレッシングなどの酸味を持つ調味料は、自然な酸味となる。
(粉末油脂)
本発明の流動状油脂組成物は、粉末油脂に好適に使用される。流動状油脂組成物を粉末油脂に使用することで、保存性、作業性がさらに向上し、また、各種の食品に用いた場合、分散性が向上し、かつ流動状油脂組成物の風味や食感の効果が維持される。
粉末油脂は、粉末化基材を含む水相に、本発明の流動状油脂組成物を油相として添加し、ホモミキサー等で攪拌後、ホモジナイザー等で均質化することにより、水中油型乳化物とし、その後、乾燥粉末化して得ることができる。
水中油型乳化物を乾燥粉末化する方法としては、一般的に知られている噴霧乾燥法、真空凍結乾燥法、真空乾燥法等を用いることができる。
粉末化基材としては、例えば、乳タンパク、大豆タンパク、小麦タンパク、全脂粉乳、脱脂粉乳、ホエイパウダー、バターミルクパウダー、コラーゲン、ゼラチン等のタンパク、これらタンパクの分解物、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース等の単糖類、ラクトース、スクロース、マルトース、トレハロース等の二糖類、デンプン、デキストリン、オリゴ糖等の多糖類、増粘多糖類、糖アルコール等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
粉末油脂は、必要に応じて、前述したような乳化剤を用いることができる。粉末油脂に乳化剤を配合する場合、通常は、油溶性乳化剤は油相に、水溶性乳化剤は水相に配合する。油相および水相には、酸化防止剤、着色料、フレーバー等を適宜に配合してもよい。
粉末油脂は、例えば、本発明の流動状油脂組成物、粉末化基材、水、および必要に応じて他の成分を配合することができる。以下に粉末油脂の製造方法の一例を説明する。
乳化工程では、前記の各原料を乳化機の撹拌槽に投入して撹拌混合した後、圧力式ホモジナイザーで均質化する。
原料の配合比は、特に限定されないが、例えば、油脂と粉末化基材の合計量100質量部に対して水50〜200質量部の範囲内にすることができる。
配合手順は、特に限定されないが、例えば、粉末化基材を水に室温で分散後、加熱下に攪拌して完全に溶解させた後、ホモミキサーで攪拌しながら、本発明の流動状油脂組成物を加熱溶解させたものを滴下して乳化することができる。
得られた乳化液は、圧力式ホモジナイザーに供給することによって油滴サイズが微細化される。例えば、市販の圧力式ホモジナイザーを用いて、10〜250kgf/cm2の程度の圧力をかけて均質化し、油滴サイズを微細化することができる。
次に、均質化した乳化液を高圧ポンプで噴霧乾燥機の入口に供給し、高温熱風を吹き込み、噴霧乾燥機の槽内に上方から噴霧する。噴霧乾燥された粉末は槽内底部に堆積される。噴霧乾燥機としては、例えば、アトマイザー方式やノズル方式で噴霧するスプレードライヤーを用いることができる。
次に、噴霧乾燥された粉末を噴霧乾燥機の槽内から取り出した後、振動流動槽などにより搬送しながら冷風で冷却することによって、粉末油脂を製造することができる。なお、適宜のときに加熱殺菌工程などを設けることもできる。
このような粉末油脂は水中油型乳化物を乾燥したものであり、水に添加すると元の水中油型乳化物となり、油滴が再分散した状態となる。油滴のメディアン径は、例えば0.3〜2μmである。好ましくは、0.5〜1.2μmである。
本発明の流動状油脂組成物を使用した粉末油脂によって、焼き菓子は、コクがあり自然な乳風味が持続するとともに、しとりが良好である。また、スポンジケーキなどの焼き菓子は、全体にキメが開いて均一な状態にすることができる。本発明の流動状油脂組成物を使用したプリンは、コクがあり自然な乳風味が持続するとともに、なめらかでのど越しが良い。また本発明の粉末油脂を素材として使用したスープ類や飲料は、コクがあり自然な乳風味が持続するとともに、コーヒーやココア等の飲料においては、クリーミング時にも、柔らかい質感を持続することができる。
(チーズ様食品)
本発明の流動状油脂組成物は、チーズ様食品に好適に使用される。
本発明の流動状油脂組成物を添加したチーズ様食品は、低温保管後の硬さ変化が少なく、低温保管後も、コクがあり自然な乳風味が持続し、食感はソフトで冷蔵庫から出してすぐでも食べ易く、なめらかで口当たりも良く、チーズ様食品のシュレッド後の外観は、切り口がなめらかで、艶がある。チーズ様食品のシュレッド後の油脂の染みだしも少ない。
本発明の流動状油脂組成物が使用されるチーズ様食品としては、チーズの風味及び物性を兼ね備えたものであり、チーズを含む食品であれば特に限定されず、例えば、厚生労働省の乳等省令(乳及び乳製品の成分規格等に関する省令)や公正競争規約に記載されている、プロセスチーズ、チーズフード、乳又は乳製品を主要原料とする食品やそれらを原料とした食品等が挙げられる。プロセスチーズは、ナチュラルチーズ(チェダーチーズ、ゴーダチーズ等)を1種類または数種類混ぜて加熱し、加工したものである。例えば、ナチュラルチーズを砕き、本発明の流動状油脂組成物と共に加温した水に添加して乳化し、充填、冷却して製造することができる。チーズフードは、1種以上のナチュラルチーズ又はプロセスチーズを粉砕し、混合し、加熱溶融し、乳化して調製されるもので、製品中のチーズ分の重量が51%以上のものをいう。乳又は乳製品を主要原料とする食品は、1種以上のナチュラルチーズ又はプロセスチーズを粉砕し、混合し、加熱溶融し、乳化して調製されるもので、製品中のチーズ分の重量が51%未満のものをいう。
本発明におけるチーズ様食品には、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲において、例えば、乳製品、カゼインナトリウム、レシチン、リン酸塩、クエン酸塩、pH調整剤、糖類、安定剤、フレーバー、着色料、保存料などを添加することができる。
以下に、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、以下の各表に示す配合量は質量部を表す。
1.測定方法
乳脂分別軟質部の融点は、基準油脂分析法(公益社団法人日本油化学会)の「3.2.2.2−2013 融点(上昇融点)」で測定した。
固体脂含量は、基準油脂分析法(公益社団法人日本油化学会)の「2.2.9−2013 固体脂含量(NMR法)」で測定した。また、基準油脂分析法の温度条件を変更し(0℃±2℃で30分保持後、26℃±0.2℃で30分保持し、その後0℃±2℃で30分保持する操作を除いた)、60℃±0.2℃で30分保持後、10℃で7日間および3週間保存し測定した。
2.油脂組成物
表1に示す配合にて油脂組成物1〜12を調製した。
(乳脂分別軟質部1〜3)
乳脂より常法により分別を行い、軟質部を得た。乳脂分別軟質部として3種類の融点(5℃、10℃、18℃)のものを使用した。これらについて、基準油脂分析法にしたがって測定した10℃のSFC、前述のとおり60℃±0.2℃で30分保持後、10℃で7日間保存し測定したSFCと、60℃±0.2℃で30分保持後、10℃で3週間保存し測定したSFCの値を表2に示す。なお、比較例で使用した乳脂(融点32.5℃)と菜種油についても、基準油脂分析試験法、および60℃±0.2℃で30分保持後10℃で7日間および3週間保存し測定した10℃のSFC値を示した。
また、乳脂分別軟質部1、2と菜種油の配合比率を表3、表4のように変更し、前述のとおり60℃±0.2℃で30分保持後、5℃または10℃で7日間および3週間保存し測定したSFC値を測定した。5℃のSFC値を表3、10℃のSFC値を表4に示す。
Figure 0006771967
Figure 0006771967
Figure 0006771967
Figure 0006771967
3.評価
実施例および比較例の各試料について下記の評価を行った。
下記の評価において、パネルは、五味(甘、酸、塩、苦、うま味)の識別テスト、味の濃度差識別テスト、食品の味の識別テスト、基準嗅覚テストを実施し、その各々のテストで適合と判断された20〜40代の男性10名、女性10名を選抜した。
3−1.流動状油脂組成物とそれを使用した製菓、製パンの評価(表5)
<流動状油脂組成物の作製>
表5では、表1に示す油脂配合で調合した油脂を、60℃まで加熱し、攪拌混合した。15℃まで急冷しながら混合して流動状油脂組成物を得た。得られた流動状油脂組成物は20℃で保管した。
表5の流動状油脂組成物について、次の評価を行った。
[流動性]
20℃または15℃に調温した流動状油脂組成物を振動粘度計(AアンドD社製 SV−10型)で測定し、下記の基準により流動性を評価した。
評価基準
◎:粘度が500mPa・s未満かつ全体が均一な状態である。
○:粘度が500mPa・s以上1000mPa・s未満かつ全体が均一な状態で
ある。
×:粘度が1000mPa・s以上である、または、粘度が1000mPa・s未満で
かつ全体が不均一な状態である。
<ラスクの作製>(表5)
フランスパンを薄くスライスしたものを乾燥焼きした後、20℃に保管した流動状油脂組成物を刷毛で適量塗布した。再度乾燥焼きを行い、ラスクを得た。粗熱を取ったのち、ビニール袋に入れて20℃で保管した。
[作業性]
流動状油脂組成物を刷毛で塗布するときの作業性について、下記の基準で評価した。
評価基準
◎:刷毛に均一に付着し、塗り斑も無い。
△:刷毛に不均一に付着し、塗り斑がある。
×:刷毛で塗れない。
[ラスクの風味]
上記ラスクを20℃で3日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその風味を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
○:20名中10名〜15名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
△:20名中6名〜9名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
×:20名中5名未満が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
<流動状油脂組成物を塗布したロールパンの作製>
下記の配合と工程によりロールパンを製造した。
〈パンの配合及び工程〉
・中種配合
強力粉 70質量部
イースト 3質量部
イーストフード 0.1質量部
水 40質量部
・中種工程
ミキシング 低速3分 中低速2分(フック使用)
捏上温度 24℃
発 酵 発酵室温27℃ 湿度75% 3時間
・本捏配合
強力粉 30質量部
上白糖 18質量部
食塩 1.2質量部
脱脂粉乳 3質量部
全卵 6質量部
ショートニング 10質量部
水 16質量部
・本捏工程(本捏配合の全素材および中種生地全量を添加)
ミキシング 低速3分 中低速4分 油脂添加
低速2分 中低速6分
捏上温度 28℃
フロアータイム 28℃ 20分
生地分割 50g
ベンチタイム 28℃ 20分
成型 モルダーで5mmに延ばしロール型に成型
ホイロ 室温38℃ 湿度80% 60分
焼成 200℃ 9分
ロールパン(1):ホイロ後、表面に20℃で保管した流動状油脂組成物を刷毛で適量塗布後、焼成した。
ロールパン(2):焼成後、直後または粗熱がとれた後に、表面に20℃で保管した流動状油脂組成物を刷毛で適量塗布した。
[作業性]
上記ロールパン(1)または(2)の作業性について、下記の基準で評価した。
評価基準
◎:刷毛に均一に付着し、塗り斑も無い。
△:刷毛に不均一に付着し、塗り斑がある。
×:刷毛で塗れない。
[ロールパンの風味]
上記ロールパン(1)または(2)を20℃で1日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその風味を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
○:20名中10名〜15名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
△:20名中6名〜9名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
×:20名中5名未満が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
<クグロフの作製>(表5)
〈配合〉
・強力粉 50質量部
薄力粉 50質量部
上白糖 20質量部
食塩 1.5質量部
全卵 30質量部
マーガリン 35質量部
イースト 6質量部
ホイップクリーム 15質量部
ブランデー 5質量部
ベーキングパウダー 1質量部
水 17質量部
〈製法〉
ミキシング 低速3分 中高速3分 高速2分
マーガリン投入
低速2分 中高速2分 高速2分
捏上温度 24℃
発酵時間 1時間
生地分割 15g
ベンチタイム 20分
成型 リング状
ホイロ 35℃ 湿度75% 35分
焼成 180℃ 15分
〈仕上げ〉
焼成直後に、20℃に保管した流動状油脂組成物に漬ける。
[作業性]
流動状油脂組成物に浸漬させるときの作業性について、下記の基準で評価した。
評価基準
◎:均一に漬かり、染み込みも良い。
△:不均一に漬かり、染み込みが良くない。
×:染み込まない。
[クグロフの風味]
上記クグロフを20℃で3日間保管後に試食し、パネル20名で試食し、下記の基準でその風味を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
○:20名中10名〜15名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
△:20名中6名〜9名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
×:20名中5名未満が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
<流動状油脂組成物を使用したスポンジケーキの作製>
ミキサーボールに全卵と上白糖を入れて混ぜ、湯煎で40℃まで加温したのち、比重0.25まで起泡させた。さらに薄力粉を加えて混ぜ合わせたのち、流動状油脂組成物を加えて混ぜ合わせ、7号丸型に入れて170℃で30分間焼成した。粗熱を取ったのち、ビニール袋に入れて20℃で保管した。
〈表5のスポンジケーキ配合〉
流動状油脂組成物 30質量部
全卵 200質量部
上白糖 120質量部
薄力粉 100質量部
[スポンジケーキの作業性]
生地に添加させるときの作業性について、下記の基準で評価した。
評価基準
◎:流動性が良好であるため、そのまま添加でき、生地への分散性も良好である。
△:流動性がやや良好であるため、そのまま添加できるが、生地への分散性が
良くない。
×:流動性が悪いため、加熱して溶解させてから、生地へ添加しなくてはならない。
[スポンジケーキの風味 10℃]
流動状油脂組成物を使用したスポンジケーキを10℃で3日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその風味を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
○:20名中10名〜15名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
△:20名中6名〜9名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
×:20名中5名未満が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
[スポンジケーキの食感 10℃]
流動状油脂組成物を使用したスポンジケーキを10℃で3日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその食感を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、しとりがあると評価
○:20名中10名〜15名が、しとりがあると評価
△:20名中6名〜9名が、しとりがあると評価
×:20名中5名未満が、しとりがあると評価
上記の評価結果を表5に示す。
Figure 0006771967
3−2.乳化剤含有流動状油脂組成物とそれを使用した製菓の評価(表6〜表8)
<乳化剤含有流動状油脂組成物および乳化型流動状油脂組成物の作製>
表6、表7では、表1に示す油脂配合で調合した油脂を、70℃まで加熱したのち、乳化剤を添加して溶解させた。15℃まで急冷しながら混合して乳化剤を添加した流動状油脂組成物を得た。得られた乳化剤含有流動状油脂組成物は20℃で保管した。
表8では、流動状油脂組成物を70℃まで加熱したのち、乳化剤を添加して溶解させた。水を加えたのち高速攪拌して油中水型の流動状油脂組成物を得た。10℃まで急冷しながら混合して乳化剤を添加し、乳化した流動状油脂組成物を得た。得られた乳化型流動状油脂組成物は10℃で保管した。
上記乳化剤含有または乳化型流動状油脂組成物について、次の評価を行った。
[流動性]
20℃または10℃に調温した上記流動状油脂組成物を振動粘度計(AアンドD社製 SV−10型)で測定し、下記の基準により流動性を評価した。
評価基準
◎:粘度が500mPa・s未満かつ全体が均一な状態である。
○:粘度が500mPa・s以上1000mPa・s未満かつ全体が均一な状態で
ある。
×:粘度が1000mPa・s以上である、または、粘度が1000mPa・s未満で
かつ全体が不均一な状態である。
<流動状油脂組成物を使用したスポンジケーキの作製>
表6、表8では、ミキサーボールに全卵を入れて混ぜ、湯煎で25℃まで加温した。起泡性乳化油脂と乳化剤含有または乳化型流動状油脂組成物、上白糖を入れて混ぜ、さらに薄力粉とベーキングパウダーを加えて比重0.45まで起泡させた。ヘラで合わせたのち、7号丸型に入れて170℃で35分間焼成した。粗熱を取ったのち、ビニール袋に入れて20℃で保管した。
〈表6、表8のスポンジケーキ配合〉
乳化剤含有または乳化型流動状油脂組成物 10質量部
起泡性乳化油脂 15質量部
全卵 160質量部
上白糖 110質量部
薄力粉 100質量部
ベーキングパウダー 2質量部
水 20質量部
表7では、ミキサーボールに全卵を入れて混ぜ、湯煎で25℃まで加温し、乳化剤含有流動状油脂組成物、上白糖、食塩を加えて比重0.35まで起泡させた。薄力粉とベーキングパウダーを加えて混ぜ、さらに水を加えて比重0.50まで混ぜ合わせた。7号丸型に入れて165℃で38分間焼成した。粗熱を取ったのち、ビニール袋に入れて20℃で保管した。
〈表7のスポンジケーキ配合〉
乳化剤含有流動状油脂組成物 40質量部
全卵 150質量部
上白糖 110質量部
食塩 0.4質量部
薄力粉 100質量部
ベーキングパウダー 0.5質量部
水 32質量部
表6〜表8の乳化剤含有または乳化型流動状油脂組成物について、次のスポンジケーキの風味および食感の評価を行った。また表6、表7の乳化剤含有流動状油脂組成物について、次のスポンジケーキの組織の評価を行った。
[スポンジケーキの組織]
上記流動状油脂組成物を使用したスポンジケーキを垂直に二等分した切断面について、目視によりその組織を観察して下記の基準で評価した。
評価基準
◎:全体にキメが開いて均一な状態
△:一部に気泡がつぶれた芯が見られる
×:気泡がつぶれた芯が多くみられる
[スポンジケーキの風味 10℃]
上記流動状油脂組成物を使用したスポンジケーキを10℃で3日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその風味を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
○:20名中10名〜15名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
△:20名中6名〜9名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
×:20名中5名未満が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
[スポンジケーキの食感 10℃]
上記流動状油脂組成物を使用したスポンジケーキを10℃で3日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその食感を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、しとりがあると評価
○:20名中10名〜15名が、しとりがあると評価
△:20名中6名〜9名が、しとりがあると評価
×:20名中5名未満が、しとりがあると評価
上記の評価結果を表6〜表8に示す。
Figure 0006771967
Figure 0006771967
Figure 0006771967
3−3.流動状油脂組成物とそれを使用した製パンの評価(表9、表10)
<流動状油脂組成物の作製>
表9では、表1に示す油脂配合で調合した油脂を、60℃まで加熱し、攪拌混合した。15℃まで急冷しながら混合して流動状油脂組成物を得た。得られた流動状油脂組成物は20℃で保管した。
<流動状油脂組成物を使用したロールパンの作製>
流動状油脂組成物を用いて、下記の配合と工程によりロールパンを製造した。
〈パンの配合及び工程〉
・中種配合
強力粉 70質量部
イースト 3質量部
イーストフード 0.1質量部
水 40質量部
・中種工程
ミキシング 低速3分 中低速2分(フック使用)
捏上温度 24℃
発 酵 発酵室温27℃ 湿度75% 3時間
・本捏配合
強力粉 30質量部
上白糖 18質量部
食塩 1.2質量部
脱脂粉乳 3質量部
全卵 6質量部
流動状油脂組成物 10質量部
水 16質量部
・本捏工程(本捏配合の全素材および中種生地全量を添加)
ミキシング 低速3分 中低速6分
捏上温度 28℃
フロアータイム 28℃ 20分
生地分割 50g
ベンチタイム 28℃ 20分
成型 モルダーで5mmに延ばしロール型に成型
ホイロ 室温38℃ 湿度80% 60分
焼成 200℃ 9分
[ロールパンの風味 20℃]
上記工程で作製したロールパンを20℃で1日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその風味を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
○:20名中10名〜15名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
△:20名中6名〜9名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
×:20名中5名未満が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
[ロールパンの食感 10℃]
上記工程で作製したロールパンを10℃で3日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその食感を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、しとりがあると評価
○:20名中10名〜15名が、しとりがあると評価
△:20名中6名〜9名が、しとりがあると評価
×:20名中5名未満が、しとりがあると評価
[ロールパンの食感 20℃]
上記工程で調整したロールパンを20℃で1日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその食感を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、もっちり感があると評価
○:20名中10名〜15名が、もっちり感があると評価
△:20名中6名〜9名が、もっちり感があると評価
×:20名中5名未満が、もっちり感があると評価
[生地のまとまりやすさ]
上記本捏工程において、油脂組成物を添加してミキシングする際の生地のまとまりやすさを評価した。
評価基準
◎:非常にスムーズにまとまる
○:スムーズにまとまる
△:まとまりが遅い
×:まとまりが悪い
上記の評価結果を表9に示す。
Figure 0006771967
<流動状油脂組成物およびショートニングの作製>
表1に示す油脂配合で調合した油脂を、60℃まで加熱し、攪拌混合した。15℃まで急冷しながら混合して流動状油脂組成物を得た。得られた流動状油脂組成物は20℃で保管した。
表10では、上記流動状油脂組成物を75℃に調温してプロペラ撹拌機で撹拌しながら、乳化剤と増粘剤を添加した。均一に混合したのち、コンビネーターによって急冷捏和してショートニングを得た。得られたショートニングは10℃で保管した。
<ショートニングを使用した食パンの作製>
上記ショートニングを用いて、下記の配合と工程により食パンを製造した。
〈パンの配合及び工程〉
・中種配合
強力粉 70質量部
イースト 2.5質量部
イーストフード 0.1質量部
水 40質量部
・中種工程
ミキシング 低速3分 中低速1分(フック使用)
捏上温度 24℃
発 酵 発酵室温27℃ 湿度75% 4時間
・本捏配合
強力粉 30質量部
上白糖 6質量部
食塩 1.8質量部
脱脂粉乳 2質量部
上記ショートニング 3質量部
水 25質量部
・本捏工程(本捏配合の全素材および中種生地全量を添加)
ミキシング 低速3分 中低速3分
(ショートニングを投入)、低速3分 中低速4分
捏上温度 28℃
フロアータイム 28℃ 20分
生地分割 230g
ベンチタイム 28℃ 20分
成 型 モルダーで5mmに延ばしロール型に成型
U型にしてプルマン型に6本詰め
ホイロ 室温38℃ 湿度80% 40分
焼 成 200℃ 40分
[食パンの風味 10℃]
上記ショートニングを使用した食パンを10℃で3日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその風味を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
○:20名中10名〜15名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
△:20名中6名〜9名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
×:20名中5名未満が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
[生地のまとまりやすさ]
上記本捏工程において、10℃で保管したショートニングを添加してミキシングする際の生地のまとまりやすさを評価した。
評価基準
◎:非常にスムーズにまとまる
○:スムーズにまとまる
△:まとまりが遅い
×:まとまりが悪い
上記の評価結果を表10に示す。
Figure 0006771967
3−4.流動状油脂組成物を使用したエアゾールの評価(表11、表12)
<流動状油脂組成物およびエアゾールの作製>
表11では、表1に示す油脂配合で調合した油脂を、60℃まで加熱し、攪拌混合した。15℃まで急冷しながら混合して流動状油脂組成物を得た。得られた流動状油脂組成物は20℃で保管した。
表12では、表1に示す油脂配合で調合した油脂を、60℃まで加熱し、攪拌混合した。混合した油脂を70℃まで加熱したのち、乳化剤を添加して溶解させた。15℃まで急冷しながら混合して乳化剤を添加した流動状油脂組成物を得た。得られた乳化剤含有流動状油脂組成物は20℃で保管した。
上記流動状油脂組成物を70%、噴射剤としてLPGを30%(容積換算)の条件でブリキ缶容器に充填し、エアゾール化した。得られたエアゾール化流動状油脂組成物を、5℃および20℃に保管した。
表11、表12の流動状油脂組成物を使用したエアゾールについて、次の評価を行った。
[噴霧状態]
5℃、20℃で3週間保管したエアゾールをそれぞれ30cm離れたところから紙に一定時間噴霧し、下記の基準で噴霧状態を確認した。
評価基準
◎:均一に噴霧されており、噴霧面積良好
△:噴霧はされるが、不均一で噴霧面積不良
×:噴霧できない
<エアゾールを塗布したラスクの作製>
フランスパンを薄くスライスしたものを乾燥焼きした後、エアゾールを適量噴霧した。再度乾燥焼きを行い、ラスクを得た。粗熱を取ったのち、ビニール袋に入れて20℃で保管した。
[ラスクの風味]
エアゾールを塗布したラスクを20℃で3日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその風味を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
○:20名中10名〜15名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
△:20名中6名〜9名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
×:20名中5名未満が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
<エアゾールを塗布したロールパンの作製>
3−1に記載したロールパン(2)と同様にロールパンを焼成し、粗熱がとれた後にエアゾールを表面に噴霧した。ビニール袋に入れて20℃で保管した。
[ロールパンの外観]
エアゾールを塗布したロールパンを20℃で1日間保管後、外観を評価した。
評価基準
◎:均一に噴霧されてパン表面に染み込んでおり、ツヤが良好
○:均一に噴霧されているがパン表面に油脂が不均一に浮いており、ツヤが劣る
△:噴霧はされるが、不均一でツヤも劣る
×:噴霧できない
[ロールパンの風味]
エアゾールを塗布したロールパンを20℃で1日間保管後に、パネル20名で試食し、下記の基準でその風味を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
○:20名中10名〜15名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
△:20名中6名〜9名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
×:20名中5名未満が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
上記の評価結果を表11、表12に示す。
Figure 0006771967
Figure 0006771967
3−5.流動状油脂組成物を使用した離型油の評価(表13)
<離型油の作製>
表13では、表1に示す油脂配合で調合した油脂を、70℃に加熱後、レシチンを添加し溶解させ、20℃まで急冷し、乳化剤を含有した流動状油脂組成物として離型油を得た。
[流動性]
5℃で1週間保管した離型油を振動粘度計(AアンドD社製 SV−10型)で測定し、下記の基準により流動性を評価した。
評価基準
◎:粘度が500mPa・s未満
○:粘度が500mPa・s以上750mPa・s未満
△:粘度が750mPa・s以上1000mPa・s未満
×:粘度が1000mPa・s以上
<ケーキ生地の作製>
次のケーキ生地配合を混合し、低速1分、高速で2分30秒撹拌し、ケーキ生地を得た。
〈ケーキ生地配合〉
薄力粉 100質量部
砂糖 110質量部
全卵 130質量部
ケーキ用起泡剤 15質量部
ベーキングパウダー 1質量部
水 30質量部
上記離型油2gグラムをケーキ型に刷毛で塗布し、上記ケーキ生地を流し込み、焼成し、以下の評価を行った。
[離型油のマスキング]
上記ケーキを20℃に調温後、パネル20名で試食し、その風味について、下記の基準で評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、乳化剤の風味が感じられず、風味が良好であると評価
○:20名中10名〜15名が、乳化剤の風味が感じられず、風味が良好であると評価
△:20名中6名〜9名が、乳化剤の風味が感じられず、風味が良好であると評価
×:20名中5名未満が、乳化剤の風味が感じられず、風味が良好であると評価
[ノズルの目詰まり]
スプレーガン(アネスト岩田製エアーレスユニットALS122型)を使用し、NT2505ノズルを装着し使用圧力1〜2kg/cmで離型油を15秒間噴霧した後、20℃の室内に置き、30分後に再度同じ条件で離型油を噴霧した時の状態で評価した。
評価基準
◎:ストレスなく噴霧状態に問題はない
○:若干ストレスを感じるが噴霧状態に問題はない
△:ストレスを感じるが噴霧状態に問題はない
×:ノズルが詰まり塗布しにくい
上記の評価結果を表13に示す。
Figure 0006771967
3−6.流動状油脂組成物を使用したプリン、アイスクリームの評価(表14、表15)
<流動状油脂組成物の作製>
表14、表15では、表1に示す油脂配合で調合した油脂を、60℃まで加熱し、攪拌混合した。15℃まで急冷しながら混合して流動状油脂組成物を得た。得られた流動状油脂組成物は20℃で保管した。
<流動状油脂組成物を使用したプリンの作製>
牛乳、卵黄、水をホモミキサーで混合した。上白糖、脱脂粉乳、ゲル化剤、食塩、流動状油脂組成物を加え、ホモミキサーで攪拌しながら70℃まで加熱した。容器に充填したのち10℃まで冷却し、10℃で保管した。
〈プリンの配合〉
上白糖 40質量部
脱脂粉乳 9質量部
ゲル化剤 1.5質量部
食塩 0.3質量部
牛乳 90質量部
卵黄 4.5質量部
流動状油脂組成物 5質量部
水 140質量部
表14の流動状油脂組成物について、次のプリンの風味および食感の評価を行った。
[プリンの風味]
流動状油脂組成物を使用したプリンを10℃で3日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその風味を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
○:20名中10名〜15名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
△:20名中6名〜9名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
×:20名中5名未満が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
[プリンの食感]
流動状油脂組成物を使用したプリンを10℃で3日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその食感を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、なめらかでのど越しが良いと評価
○:20名中10名〜15名が、なめらかでのど越しが良いと評価
△:20名中6名〜9名が、なめらかでのど越しが良いと評価
×:20名中5名未満が、なめらかでのど越しが良いと評価
上記の評価結果を表14に示す。
Figure 0006771967
<アイスクリームの作製>
1.水とグリセリン脂肪酸エステルを80℃まで加熱して溶かす。
2.1に流動状油脂組成物をゆっくりと入れ、7000rpmで5分撹拌。
3.鍋に卵黄とグラニュー糖を入れ、ホイッパーで白くなるまでよく混ぜる。
4.3に牛乳を加える。
5.4に2を入れ、ナップ状態(軽く息を吹きかけると波型になる)まで軽く加熱する。
6.ひと肌まで冷ましたのち、アイスクリーマーにセットし、冷却する。
〈アイスクリーム配合〉
グラニュー糖 13質量部
卵黄 12質量部
牛乳 45質量部
グリセリン脂肪酸エステル 0.15質量部
水 17.85質量部
流動状油脂組成物 12質量部
表15の流動状油脂組成物について、次のアイスクリームの評価を行った。
[作業性]
流動状油脂組成物を使用したアイスクリームを上記の方法で作製し、アイスクリーマーでの固まりやすさを以下の基準で評価した。
評価基準
◎:素早く固まり作業性は良好
○:固まりが良く作業性はやや良好
△:固まりがわずかに遅く作業性がやや悪い
×:固まりが遅く作業性が悪い
[物性 スプーンの入りやすさ]
流動状油脂組成物を使用したアイスクリームを−20℃で1週間保管後、室温においてすぐ、パネル20名で試食し、下記の基準でそのスプーンの入りやすさを評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、容易に入り食べやすいと評価
○:20名中10名〜15名が、容易に入り食べやすいと評価
△:20名中6名〜9名が、容易に入り食べやすいと評価
×:20名中5名未満が、容易に入り食べやすいと評価
[風味]
流動状油脂組成物を使用したアイスクリームを−20℃で1日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその風味を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
○:20名中10名〜15名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
△:20名中6名〜9名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
×:20名中5名未満が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
上記の評価結果を表15に示す。
Figure 0006771967
3−7.流動状油脂組成物を使用したハンバーグの評価(表16)
<流動状油脂組成物の作製>
表16では、表1に示す油脂配合で調合した油脂を、60℃まで加熱し、攪拌混合した。15℃まで急冷しながら混合して流動状油脂組成物を得た。得られた流動状油脂組成物は20℃で保管した。
<ハンバーグの作製>
1.ひき肉に水で戻した大豆たん白を加えて混ぜ合わせる
2.残りの食材を加えて混ぜ合わせる
3.約50gに分け成形する
4.焼成したのち、冷凍し1日以上保管する
5.電子レンジで温め、20℃で3時間保管する
〈ハンバーグ配合〉
牛豚合い挽き肉 100質量部
粒状大豆たん白 6.7質量部
戻し水 20.1質量部
みじん切りたまねぎ 42質量部
パン粉 10質量部
粉末卵白 0.2質量部
食塩 0.8質量部
砂糖 0.4質量部
こしょう 0.1質量部
流動状油脂組成物 5質量部
[肉の変性]
上記工程2において、流動状油脂組成物を加えた際の肉の熱変性の度合いを下記の基準で評価した。尚、比較例29、30については、40℃に加熱後、30℃に冷まして添加した。
評価基準
◎:肉の変性は無い
○:肉の変性がわずかにみられる
△:肉の変性がややみられる
×:肉の変性がみられる
[風味]
上記工程5の後、パネル20名で試食し、ハンバーグの風味を下記の基準で評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、コクやジューシー感があり、風味が持続すると評価
○:20名中10名〜15名が、コクやジューシー感があり、風味が持続すると評価
△:20名中6名〜9名が、コクやジューシー感があり、風味が持続すると評価
×:20名中5名未満が、コクやジューシー感があり、風味が持続すると評価
[食感]
上記工程5の後、ハンバーグの柔らかさやほぐれやすさについて、パネル20名で試食し、下記の基準で評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、柔らかさやほぐれやすさが良好と評価
○:20名中10名〜15名が、柔らかさやほぐれやすさが良好と評価
△:20名中6名〜9名が、柔らかさやほぐれやすさが良好と評価
×:20名中5名未満が、柔らかさやほぐれやすさが良好と評価
上記の評価結果を表16に示す。
Figure 0006771967
3−8.流動状油脂組成物を使用したマヨネーズ、ドレッシングの評価(表17、表18)
<流動状油脂組成物の作製>
表17、表18では、表1に示す油脂配合で調合した油脂を、60℃まで加熱し、攪拌混合した。15℃まで急冷しながら混合して流動状油脂組成物を得た。得られた流動状油脂組成物は20℃で保管した。
<マヨネーズの作製>
流動状油脂組成物以外の下記配合における素材を混ぜ合わせ、ハンドミキサーで10秒撹拌した。その後、流動状油脂組成物をゆっくりと添加しながらハンドミキサーで撹拌し、マヨネーズを作製した。
〈マヨネーズ配合〉
全卵 50質量部
流動状油脂組成物 130質量部
穀物酢 15質量部
塩 1質量部
[物性]
流動状油脂組成物を使用したマヨネーズを10℃で1週間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその食感を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、なめらかで、食感も良好と評価
○:20名中10名〜15名が、なめらかで、食感も良好と評価
△:20名中6名〜9名が、なめらかで、食感も良好と評価
×:20名中5名未満が、なめらかで、食感も良好と評価
[コク]
流動状油脂組成物を使用したマヨネーズを10℃で1日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその風味を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、コクがあり、風味が持続すると評価
○:20名中10名〜15名が、コクがあり、風味が持続すると評価
△:20名中6名〜9名が、コクがあり、風味が持続すると評価
×:20名中5名未満が、コクがあり、風味が持続すると評価
[酸味]
流動状油脂組成物を使用したマヨネーズを10℃で1日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその酸味を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、酢かどが取れた自然な酸味で好ましいと評価
○:20名中10名〜15名が、酢かどが取れた自然な酸味で好ましいと評価
△:20名中6名〜9名が、酢かどが取れた自然な酸味で好ましいと評価
×:20名中5名未満が、酢かどが取れた自然な酸味で好ましいと評価
上記の評価結果を表17に示す。
Figure 0006771967
<ドレッシングの作製>
下記配合の素材を混ぜ合わせて、ドレッシングを作製した。
〈ドレッシング配合〉
醤油 45質量部
出汁 30質量部
酢 30質量部
砂糖 4.5質量部
流動状油脂組成物 30質量部
[コク]
流動状油脂組成物を使用したドレッシングを10℃で1日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でそのコクを評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、コクがあり、風味が持続すると評価
○:20名中10名〜15名が、コクがあり、風味が持続すると評価
△:20名中6名〜9名が、コクがあり、風味が持続すると評価
×:20名中5名未満が、コクがあり、風味が持続すると評価
[酸味]
流動状油脂組成物を使用したドレッシングを10℃で1日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその酸味を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、自然な酸味で好ましいと評価
○:20名中10名〜15名が、自然な酸味で好ましいと評価
△:20名中6名〜9名が、自然な酸味で好ましいと評価
×:20名中5名未満が、自然な酸味で好ましいと評価
上記の評価結果を表18に示す。
Figure 0006771967
3−9.流動状油脂組成物を使用した粉末油脂および製菓の評価(表19〜表21)
<流動状油脂組成物の作製>
表1に示す油脂配合で調合した油脂を、60℃まで加熱し、攪拌混合した。15℃まで急冷しながら混合して流動状油脂組成物を得た。得られた流動状油脂組成物は20℃で保管した。
<粉末油脂の作製>
表19では、上記流動状油脂組成物35質量%を70℃に調温し、油相とした。水50質量%を60℃に調温し、粉末化基材としてデキストリンを13質量%、カゼインナトリウムを2質量%添加し水相を調製した。油相を70℃で、水相を60℃で保持し、ホモミキサーで攪拌しながら水相に油相の全量を添加し、水中油型に乳化させた後、ホモジナイザーで150kgf/cmの圧力をかけて均質化し、水中油型乳化物を得た。得られた水中油型乳化物をノズル式スプレードライヤーを用いて、水分1.5質量%を目標に噴霧乾燥し、粉末油脂を得た。
表20では、上記流動状油脂組成物30質量%を70℃に調温後、グリセリン脂肪酸エステル2質量%、プロピレングリコール脂肪酸エステル3質量%、レシチン0.2質量%を添加し、油相を調製した。水50質量%を60℃に調温し、粉末化基材としてデキストリンを13.8質量%、カゼインナトリウムを1質量%添加し水相を調製した。油相を70℃で、水相を60℃で保持し、ホモミキサーで攪拌しながら水相に油相の全量を添加し、水中油型に乳化させた後、ホモジナイザーで150kgf/cmの圧力をかけて均質化し、水中油型乳化物を得た。得られた水中油型乳化物をノズル式スプレードライヤーを用いて、水分1.5質量%を目標に噴霧乾燥し、粉末油脂を得た。
表21では、上記流動状油脂組成物30質量%を70℃に調温後、グリセリン脂肪酸エステル2質量%、有機酸グリセリン脂肪酸エステル1質量%を添加し油相を調製し、油相とした。水50質量%を60℃に調温し、粉末化基材としてデキストリンを16質量%、カゼインナトリウムを1質量%添加し水相を調製した。油相を70℃で、水相を60℃で保持し、ホモミキサーで攪拌しながら水相に油相の全量を添加し、水中油型に乳化させた後、ホモジナイザーで150kgf/cmの圧力をかけて均質化し、水中油型乳化物を得た。得られた水中油型乳化物をノズル式スプレードライヤーを用いて、水分1.5質量%を目標に噴霧乾燥し、粉末油脂を得た。
表19の流動状油脂組成物を使用した粉末油脂について、次のプリンの風味および食感、スポンジケーキの風味および食感、コーヒー飲料のクリーミングの質および風味の評価を行った。また表20の流動状油脂組成物を使用した粉末油脂について、次のスポンジケーキの風味および食感、次の焼成品の組織の評価を行った。表21の流動状油脂組成物を使用した粉末油脂について、次の食パンの風味および食感の評価を行った。
<粉末油脂を使用したプリンの作製>
牛乳、卵黄、水をホモミキサーで混合した。上白糖、脱脂粉乳、ゲル化剤、食塩、粉末状油脂を加え、ホモミキサーで攪拌しながら70℃まで加熱した。容器に充填したのち10℃まで冷却し、10℃で保管した。
〈プリンの配合〉
上白糖 40質量部
脱脂粉乳 9質量部
ゲル化剤 1.5質量部
食塩 0.3質量部
牛乳 90質量部
卵黄 4.5質量部
粉末油脂 10質量部
水 140質量部
[プリンの風味]
粉末油脂を使用したプリンを10℃で3日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその風味を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
○:20名中10名〜15名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
△:20名中6名〜9名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
×:20名中5名未満が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
[プリンの食感]
粉末油脂を使用したプリンを10℃で3日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその食感を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、なめらかでのど越しが良いと評価
○:20名中10名〜15名が、なめらかでのど越しが良いと評価
△:20名中6名〜9名が、なめらかでのど越しが良いと評価
×:20名中5名未満が、なめらかでのど越しが良いと評価
<粉末油脂を使用したスポンジケーキの作製>
ミキサーボールに全卵を入れて混ぜ、湯煎で25℃まで加温した。粉末油脂および/または起泡性乳化油脂、上白糖を入れて混ぜ、さらに薄力粉とベーキングパウダーを加えて比重0.45まで起泡させた。ヘラで合わせたのち、7号丸型に入れて170℃で35分間焼成した。粗熱を取ったのち、ビニール袋に入れて20℃で保管した。
〈表19のスポンジケーキ配合〉
粉末油脂 10質量部
起泡性乳化油脂 15質量部
全卵 160質量部
上白糖 110質量部
薄力粉 100質量部
ベーキングパウダー 2質量部
水 20質量部
〈表20のスポンジケーキ配合〉
粉末油脂 40質量部
全卵 150質量部
上白糖 110質量部
食塩 0.4質量部
薄力粉 100質量部
ベーキングパウダー 0.5質量部
水 32質量部
[焼成品の組織]
粉末状油脂組成物を使用して作製したスポンジケーキを垂直に二等分した切断面について、目視によりその組織を観察して下記の基準で評価した。
評価基準
◎:全体にキメが開いて均一な状態
△:一部に気泡がつぶれた芯が見られる
×:気泡がつぶれた芯が多くみられる
[スポンジケーキの風味 10℃]
粉末油脂を使用したスポンジケーキを10℃で3日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその風味を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
○:20名中10名〜15名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
△:20名中6名〜9名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
×:20名中5名未満が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
[スポンジケーキの食感 10℃]
粉末油脂を使用したスポンジケーキを10℃で3日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその食感を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、しとりがあると評価
○:20名中10名〜15名が、しとりがあると評価
△:20名中6名〜9名が、しとりがあると評価
×:20名中5名未満が、しとりがあると評価
<粉末油脂を使用したコーヒー飲料の作製>
20質量%濃度になるように湯にインスタントコーヒー(市販品)を溶かし、リン酸水素2ナトリウムでpH6.8に調整して、コーヒー抽出液を作製した。コーヒー抽出液に砂糖、粉末油脂を入れ、加熱溶解したのち、熱湯を注ぎ、完全に溶解してコーヒー飲料を作製した。容器に充填したのち室温まで冷却し、10℃で保管した。
〈コーヒー飲料配合〉
粉末油脂 1質量部
コーヒー抽出液 7質量部
砂糖 5質量部
お湯 87質量部
[コーヒー飲料のクリーミングの質 10℃]
粉末油脂を使用したコーヒー飲料を10℃で10日間保管後、コーヒー飲料上部にできたクリーミング部を下記の基準で評価した。
評価基準
◎:柔らかい質感である
○:やや柔らかい質感である
△:ややパリッとした質感である
×:パリッとした質感である
[コーヒー飲料の風味 10℃]
粉末油脂を使用したコーヒー飲料を10℃で3日間保管後、パネル20名で試飲し、下記の基準でその風味を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
○:20名中10名〜15名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
△:20名中6名〜9名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
×:20名中5名未満が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
上記の評価結果を表19、表20に示す。
Figure 0006771967
Figure 0006771967
<粉末油脂を使用した食パンの作製>
粉末油脂を用いて、下記の配合と工程により食パンを製造した。
〈パンの配合及び工程〉
・中種配合
強力粉 70質量部
イースト 2.5質量部
イーストフード 0.1質量部
水 40質量部
・中種工程
ミキシング 低速3分 中低速1分(フック使用)
捏上温度 24℃
発 酵 発酵室温27℃ 湿度75% 4時間
・本捏配合
強力粉 30質量部
上白糖 6質量部
食塩 1.8質量部
脱脂粉乳 2質量部
粉末油脂 6質量部
水 25質量部
・本捏工程(本捏配合の全素材および中種生地全量を添加)
ミキシング 低速3分 中低速8分
捏上温度 28℃
フロアータイム 28℃ 20分
生地分割 230g
ベンチタイム 28℃ 20分
成 型 モルダーで5mmに延ばしロール型に成型
U型にしてプルマン型に6本詰め
ホイロ 室温38℃ 湿度80% 40分
焼 成 200℃ 40分
[食パンの風味 10℃]
粉末油脂を使用した食パンを10℃で3日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその風味を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
○:20名中10名〜15名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
△:20名中6名〜9名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
×:20名中5名未満が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
[食パンの食感 10℃]
粉末油脂を使用した食パンを10℃で3日間保管後、パネル20名で試食し、下記の基準でその風味を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、しとりがあると評価
○:20名中10名〜15名が、しとりがあると評価
△:20名中6名〜9名が、しとりがあると評価
×:20名中5名未満が、しとりがあると評価
上記の評価結果を表21に示す。
Figure 0006771967
3−10.流動状油脂組成物を使用したチーズ様食品の評価(表22)
<流動状油脂組成物の作製>
表22では、表1に示す油脂配合で調合した油脂を、60℃まで加熱し、攪拌混合した。15℃まで急冷しながら混合して流動状油脂組成物を得た。得られた流動状油脂組成物は20℃で保管した。
<チーズ様食品の作製>
1.水を80℃に加熱し、第2リン酸ナトリウムを添加し攪拌溶解する。
2.チェダーチーズを入れ、攪拌、溶解し、80℃を維持する。
3.流動状油脂組成物を添加し、攪拌、乳化する。
4.80℃を維持し、カゼインナトリウムを添加し、攪拌する。
5.型に充填し、5℃で保存する。
〈チーズ様食品配合〉
チェダーチーズ 100質量部
流動状油脂組成物 34質量部
加水 60質量部
カゼインナトリウム 25質量部
第2リン酸ナトリウム 6質量部
[チーズ様食品の風味]
流動状油脂組成物を使用したチーズ様食品を5℃で3日間保管後、室温においてすぐ、パネル20名で試食し、下記の基準でその風味を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
○:20名中10名〜15名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
△:20名中6名〜9名が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
×:20名中5名未満が、コクがあり自然な乳風味が持続すると評価
[チーズ様食品の食感(ソフトさ)]
流動状油脂組成物を使用したチーズ様食品を5℃で3日間保管後、室温においてすぐ、パネル20名で試食し、下記の基準でその食感を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、ソフトで食べ易いと評価
○:20名中10名〜15名が、ソフトで食べ易いと評価
△:20名中6名〜9名が、ソフトで食べ易いと評価
×:20名中5名未満が、ソフトで食べ易いと評価
[チーズ様食品の食感(滑らかさ)]
流動状油脂組成物を使用したチーズ様食品を5℃で3日間保管後、室温においてすぐ、パネル20名で試食し、下記の基準でその食感を評価した。
評価基準
◎:20名中16名以上が、なめらかで口当たりが良いと評価
○:20名中10名〜15名が、なめらかで口当たりが良いと評価
△:20名中6名〜9名が、なめらかで口当たりが良いと評価
×:20名中5名未満が、なめらかで口当たりが良いと評価
[チーズ様食品のシュレッド後の外観]
流動状油脂組成物を使用したチーズ様食品を5℃で3日間保管後、シュレッドし、その外観を下記の基準により目視にて評価した。
評価基準
◎:切り口がなめらかで、艶がある
○:切り口がなめらかで、やや艶がある
△:切り口がややなめらかで、艶がない
×:切り口が粉っぽく、艶がない
[チーズ様食品のシュレッド後の油脂の染みだし]
流動状油脂組成物を使用したチーズ様食品を5℃で3日間保管後、シュレッドし、濾紙の上に置き、5℃で3日間保管後の油の染みだしについて、下記の基準により目視にて評価した。
評価基準
○:濾紙に染みだしが見られない
×:濾紙に染みだしがはっきりと見られる
上記の評価結果を表22に示す。
Figure 0006771967

Claims (10)

  1. 20℃で流動状を呈する流動状油脂組成物であって、
    60℃に加熱後、10℃で7日間保存後における固体脂含量が1%以下である乳脂分別軟質部を油脂全量に対して50質量%以上含有し、
    液状油を油脂全量に対して50質量%以下含有する流動状油脂組成物。
  2. 製菓の練り込みに使用される請求項1に記載の流動状油脂組成物。
  3. 製パンの練り込みに使用される請求項1に記載の流動状油脂組成物。
  4. エアゾール化して使用される請求項1に記載の流動状油脂組成物。
  5. 離型油に使用される請求項1に記載の流動状油脂組成物。
  6. 冷菓に使用される請求項1に記載の流動状油脂組成物。
  7. 惣菜の練り込みに使用される請求項1に記載の流動状油脂組成物。
  8. 調味料に使用される請求項1に記載の流動状油脂組成物。
  9. 粉末油脂に使用される請求項1に記載の流動状油脂組成物。
  10. チーズ様食品に使用される請求項1に記載の流動状油脂組成物。
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