JP6768428B2 - 先行待機運転ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、先行待機運転ポンプに関する。
先行待機運転とは、局地的な集中豪雨(いわゆるゲリラ豪雨)対策として、地下に設けられた地下河川等に一旦雨水を流入させるにあたり、事前にポンプの運転を開始しておき、急変する水量に対応させる運転方法である。
図1は、先行待機運転の運転状態を説明するための図である。図1に示すように、先行待機運転では、まず、吸込水位に関係なく降雨情報等に基づいて、インペラ没水前の気中状態でインペラを回転させ始める(A:気中運転)。低水位の状態から水位が上昇するに従って、インペラの位置まで水位が達し、ポンプの運転状態は、インペラで水を撹拌する運転(B:気水撹拌運転)から、吸気口から供給される空気を水と共に吸い込ませつつ水量を徐々に増やす運転(C:気水混合運転)を経て、定格流量での水の排出を行う通常運転(D:定常運転)へと移行する。
ところで、通常の立軸ポンプでは、高水位から水位が低下してベル吸込口以下に達すると、大気中に露出したベル吸込口から一気に大量の空気が入り込むことで、激しい振動および騒音が発生することになる。
一方、先行待機運転ポンプには、水位低下に伴うベル内の静圧低下に対応して大気中の空気をベル内に自然吸気する吸気口が設けられている。これにより、高水位から水位が低下するときは、定常運転から、吸気口から供給される空気を水と共に吸い込ませつつ水量を徐々に減らす運転(C:気水混合運転)へ移行する。水位がさらに低下して所定のエアロック水位に至ると、インペラの下方に空気だまりが形成され、インペラの上方の水がインペラに撹拌される運転(E:エアロック運転)へ移行する。エアロック運転状態では、インペラの上方にある水がインペラにより攪拌されているだけであり、ポンプ流量はゼロである。水位が再び上昇すると、気水混合運転に移行する。
このような先行待機運転ポンプでは、吸気構造に起因する以下のような課題がある。すなわち、(1)気水混合運転時に吸気口部分の静圧変動が大きいほど、それによってポンプに振動が発生しやすい。また、(2)定格流量からエアロックへ遷移する部分流量域において吸気口からの吸気量が少ないと、吸気量不足によりエアロックが成立しないことがある。この場合、水位がさらに低下してベル吸込口以下に達するときに大きな振動および騒音が発生する。
特許文献1には、ベルの内面から突き出すようにパイプが設けられ、パイプの先端に吸気口が形成された構造が開示されている。また、特許文献2には、ベルの内面に周方向に沿ってスリット状に吸気口が形成された構造が開示されている。
特開平3−138481号公報 特許第4463484号公報
特許文献1に開示された吸気構造では、半径方向内側に突出したパイプの影響によりベルマウス内において不純物がパイプ部に堆積することによるポンプ流量の低下、もしくは閉塞等の懸念がある。また、先行待機運転ポンプは公共事業で用いられることが多いため、長期的な信頼性を確保するために、ベルマウス等の各部品を鋳造により一体製造することが顧客から要求されるものの、ある程度の肉厚を有するケーシングに対して薄肉で事足りるパイプを一体に鋳造で製作しようとすると、高コストになる。
一方、特許文献2に開示された吸気構造では、吸気口がケーシング内面に形成されている。一般に、水位低下に伴って流量が減少するにつれて、ケーシング内面での遠心場が強くなるため、特許文献2に開示された吸気構造では、水位が低下してエアロック水位に近づくほど、強まる遠心場の影響により吸気量が減少し、エアロックが成功しづらくなる。また、ケーシング内面近傍では、インペラ回転の影響による静圧変動が大きいため、吸気時における振動発生の原因となる。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたものである。本発明は、定格流量からエアロックへ遷移する部分流量域における吸気量を増加できる先行待機運転ポンプを提供することを目的とする。
一実施の形態による先行待機運転ポンプは、
インペラと、前記インペラを収容するケーシングとを備え、
前記インペラより主流方向上流側の前記ケーシング内面に凸部が設けられており、
前記凸部の頂点付近に吸気口が形成されており、
前記凸部は、主流方向上流側及び主流方向下流側にそれぞれ、前記吸気口端部から離れるにつれて徐々に前記ケーシング内面からの突出量が減っていく案内面を有している。
上記の先行待機運転ポンプによれば、吸気口の主流方向上流側及び主流方向下流側にそれぞれ案内面が設けられているため、案内面近傍に沿って流れる吸気口近傍の流体は、案内面より離れた流路を流れる流体と比較して、流速が増加する傾向となる。ベルヌーイの式により流速増加は静圧低下を伴うため、吸気口近傍では静圧が低下することになる。これにより、定格流量からエアロックへ遷移する部分流量域において吸気口から供給される吸気量を増加することができ、エアロックの成功率を高めることができる。また特に定格流量時においては、インペラ回転の影響により、インペラより軸方向上流側のベルマウス内部においても、周方向に周期的な静圧変動が生じる。本件発明者らは、当該部における静圧変動がベルマウス内壁近傍(半径方向外側)ほど大きいことを経験的に知っており、流れ解析による予測でも確認している。本実施の形態による吸気形状では、ケーシング内面より半径方向内側に位置している凸部の頂点付近に吸気口が設けられているため、吸気口近傍での静圧変動が低減される。これにより、吸気時における振動発生を低減することができる。
上記の先行待機運転ポンプにおいて、
前記凸部は、二次流れ方向上流側に、前記吸気口端部から離れるにつれて徐々に前記ケーシング内面からの突出量が減っていく案内面を有していてもよい。
ここで定格運転時から気液混合運転を開始し、徐々にエアロックへ向かうに従い水流量は減少するため、ポンプとしては部分流量域の運転となる。部分流量域においては主流方向の流量低下に伴い、一定回転速度のインペラの影響がより増すことになるため、ベルマウス内の二次流れ方向成分が増加し、エアロック近傍では二次流れ方向成分が支配的となる。そこでこのような態様によれば、案内面に沿って二次流れ方向に流れる吸気口近傍の流体は、案内面より離れた流路を二次流れ方向に流れる流体と比較して、流速が増加する傾向となる。ベルヌーイの式により流速増加は静圧低下を伴うため、吸気口近傍では静圧が低下することになる。これにより、吸気口から供給される吸気量を更に増加することができ、エアロックの成功率を更に高めることができる。
上記の先行待機運転ポンプにおいて、
前記凸部は、二次流れ方向下流側に、前記吸気口端部から離れるにつれて徐々に前記ケーシング内面からの突出量が減っていく案内面を有していてもよい。
このような態様によれば、二次流れ方向に流れる吸気口近傍の流体は、流体の粘性の効果により二次流れ方向下流側に設けられた案内面に沿うように流れるようになる。これにより、案内面からの剥離を抑制できるため、剥離の影響によるポンプ効率の低下、および振動・騒音の発生を低減できる。
上記の先行待機運転ポンプにおいて、
前記案内面は、それぞれの流れ方向に対して曲率を有していてもよい。
このような態様によれば、それぞれの流れ方向に流れる吸気口近傍の流体を、案内面に滑らかに沿うように案内することができる。これにより、案内面からの剥離を抑制できるため、剥離の影響によるポンプ効率の低下、および振動・騒音の発生を低減できる。
上記の先行待機運転ポンプにおいて、
前記案内面は、主流方向下流側における突出量の減り方が主流方向上流側における突出量の減り方より少なくてもよい。
このような態様によれば、吸気口近傍の主流方向流れが、案内面に沿うように案内されやすくなる。これにより、特に下流側案内面からの剥離を抑制できるため、剥離の影響によるポンプ効率の低下、および振動・騒音の発生を低減できる。
上記の先行待機運転ポンプにおいて、
前記吸気口中心は、前記凸部の頂点よりも主流方向上流側、もしくは主流方向下流側に位置していてもよい。
本件発明者らの検証によれば、ベルマウス内壁の形状、凸部の形状、およびポンプ運転状況によっては、頂点よりも主流方向上流側、もしくは下流側において静圧が、より低くなる傾向が生じることがある。したがってベルマウス内壁の形状、凸部の形状、およびポンプの運転状況により好適に吸気口位置を設計することが可能となる。このような態様によれば、吸気口近傍において流体の静圧をより低下させることができ、吸気口から供給される吸気量を更に増加できる。
上記の先行待機運転ポンプにおいて、
前記吸気口中心は、前記凸部の頂点よりも二次流れ方向上流側、もしくは二次流れ方向下流側に位置していてもよい。
本件発明者らの検証によれば、ベルマウス内壁の形状、凸部の形状、およびポンプ運転状況によっては、頂点よりも二次流れ上流側、もしくは下流側において静圧が、より低くなる傾向が生じることがある。したがってベルマウス内壁の形状、凸部の形状、およびポンプの運転状況により好適に吸気口位置を設計することが可能となる。このような態様によれば、吸気口近傍において流体の静圧をより低下させることができ、吸気口から供給される吸気量を更に増加できる。
上記の先行待機運転ポンプにおいて、
前記凸部は、前記ケーシング内面から突出する円筒部を有し、
前記吸気口と前記案内面とは前記円筒部の先端に配置されていてもよい。
このような態様によれば、吸気口がケーシング内面より内径側の筒部の先端付近に設けられているため、インペラ回転の影響による吸気口近傍での静圧変動が低減される。これにより、吸気時における振動発生を低減することができる。
このような態様によれば、円筒部基端部の主流方向下流側部分とケーシング内面との間での応力集中を緩和して壊れにくくすることができる。
上記の先行待機運転ポンプにおいて、
前記凸部の突出量は、前記凸部と同じ軸方向位置における前記ケーシング直径の25%未満であってもよい。
このような態様によれば、凸部の突出量が比較的小さいため、凸部の影響によるベルマウス内の不純物堆積の懸念が少なくなる。また、凸部はパイプ形状のような薄肉である必要はなく、さらに吸気口は後加工で設ければよいため、ケーシングと一体に鋳造で製作する際の製作コストを大幅に低減できる。
一実施の形態による先行待機運転ポンプは、
インペラと、前記インペラを収容するケーシングとを備え、
前記インペラより主流方向上流側の前記ケーシング内面に凸部が設けられており、
前記凸部の頂点付近に吸気口が形成されており、
前記凸部は、主流方向上流側において、前記吸気口端部から離れるにつれて徐々に前記ケーシング内面からの突出量が減っていく曲率を有する案内面を有している。
上記の先行待機運転ポンプによれば、吸気口の主流方向上流側に曲率を有する案内面が設けられているため、主流方向に流れる吸気口近傍の流体を、案内面に滑らかに沿うように案内することができる。これにより吸気口上流側において、流体の衝突によるよどみ領域の発生を防止することができ、流路損失増加によるポンプ効率低下を低減できる。また、案内面に沿って流れる吸気口近傍の流体は、案内面より離れた流路を流れる流体と比較して、流速が増加する傾向となる。ベルヌーイの式により流速増加は静圧低下を伴うため、吸気口近傍では静圧が低下することになる。これにより、定格流量からエアロックへ遷移する部分流量域において吸気口から供給される吸気量を増加することができ、エアロックの成功率を高めることができる。また、吸気口がケーシング内面より内径側の凸部の頂点付近に設けられているため、インペラ回転の影響による吸気口近傍での静圧変動が低減される。これにより、吸気時における振動発生を低減することができる。
上記の先行待機運転ポンプにおいて、
前記凸部は、主流方向下流側に、前記吸気口端部から離れるにつれて徐々に前記ケーシング内面からの突出量が減っていく曲率を有する案内面を有していてもよい。
このような態様によれば、主流方向に流れる吸気口近傍の流体は、流体の粘性の効果により主流方向下流側に設けられた案内面に滑らかに沿うように流れるようになる。これにより、案内面からの剥離を抑制できるため、剥離の影響によるポンプ効率の低下、および振動・騒音の発生を低減できる。
上記の先行待機運転ポンプにおいて、
前記凸部は、二次流れ方向上流側において、前記吸気口端部から離れるにつれて徐々に前記ケーシング内面からの突出量が減っていく曲率を有する案内面を有していてもよい。
このような態様によれば、二次流れ方向に流れる吸気口近傍の流体を、案内面に滑らかに沿うように案内することができ、案内面からの剥離を抑制できる。また、案内面に沿って二次流れ方向に流れる吸気口近傍の流体は、案内面より離れた流路を二次流れ方向に流れる流体と比較して、流速が増加する傾向となる。ベルヌーイの式により流速増加は静圧低下を伴うため、吸気口近傍では静圧が低下することになる。これにより、吸気口から供給される吸気量を更に増加することができ、エアロックの成功率を更に高めることができる。
上記の先行待機運転ポンプにおいて、
前記凸部は、二次流れ方向下流側において、前記吸気口端部から離れるにつれて徐々に前記ケーシング内面からの突出量が減っていく曲率を有する案内面を有していてもよい。
このような態様によれば、二次流れ方向に流れる吸気口近傍の流体は、流体の粘性の効果により二次流れ方向下流側に設けられた案内面に滑らかに沿うように流れるようになる。これにより、案内面からの剥離を抑制できるため、剥離の発生によるポンプ効率の低下、および振動・騒音の発生を低減できる。
上記の先行待機運転ポンプにおいて、
前記案内面は、主流方向下流側における突出量の減り方が、主流方向上流側における突出量の減り方より少なくてもよい。
このような態様によれば、主流方向に流れる吸気口近傍の流体が、特に主流方向下流側に設けられた案内面に沿うように案内されやすくなる。これにより、案内面からの剥離を抑制できるため、剥離の影響によるポンプ効率の低下、および振動・騒音の発生を低減できる。
上記の先行待機運転ポンプにおいて、
前記吸気口中心は、前記凸部の頂点よりも主流方向上流側、もしくは主流方向下流側に位置していてもよい。
本件発明者らの検証によれば、ベルマウス内壁の形状、凸部の形状、およびポンプ運転状況によっては、頂点よりも主流方向上流側、もしくは下流側において静圧が、より低くなる傾向が生じることがある。したがって、このような態様によれば、吸気口近傍において流体の静圧をより低下させることができ、吸気口から供給される吸気量を更に増加できる。
上記の先行待機運転ポンプにおいて、
前記吸気口中心は、前記凸部の頂点よりも二次流れ方向上流側、もしくは二次流れ方向下流側に位置していてもよい。
本件発明者らの検証によれば、ベルマウス内壁の形状、凸部の形状、およびポンプ運転状況によっては、頂点よりも二次流れ方向上流側において静圧が、より低くなる傾向が生じることがある。したがって、このような態様によれば、吸気口近傍において流体の静圧をより低下させることができ、吸気口から供給される吸気量を更に増加できる。
上記の先行待機運転ポンプにおいて、
前記凸部は、前記ケーシング内面から突出する円筒部を有し、
前記吸気口と前記案内面とは前記円筒部の先端に配置されていてもよい。
このような態様によれば、吸気口がケーシング内面より半径方向内側の筒部の先端付近に設けられているため、インペラ回転の影響による吸気口近傍での静圧変動が低減される。これにより、吸気時における振動発生を低減することができる。
このような態様によれば、円筒部基端部の主流方向下流側部分とケーシング内面との間での応力集中を緩和して壊れにくくすることができる。
上記の先行待機運転ポンプにおいて、
前記凸部の突出量は、前記凸部と同じ軸方向位置における前記ケーシング直径の25%未満であってもよい。
このような態様によれば、凸部の突出量が比較的小さいため、凸部の影響によるベルマウス内の不純物堆積の懸念が少なくなる。また、凸部はパイプ形状のような薄肉である必要はなく、さらに吸気口は後加工で設ければよいため、ケーシングと一体に鋳造で製作する際の製作コストを大幅に低減できる。
本発明によれば、先行待機運転ポンプにおいて、定格流量からエアロックへ遷移する部分流量域における吸気量を増加できる。
図1は、先行待機運転の運転状態を説明するための図である。 図2は、一実施の形態による先行待機運転ポンプの構造を示す概略図である。 図3は、図2に示すポンプのケーシングの下端部、特に吸気口が位置するベルマウス部を拡大して示す概略図である。 図4は、図3に示すケーシングの下端部の内面を主流方向下流側から見た概略図である。 図5Aは、凸部の一例をポンプの半径方向内側から見た正面図である。 図5Bは、図5Aに示す凸部を二次流れ方向から見た側面図である。 図5Cは、図5Aに示す凸部を主流方向から見た側面図である。 図5Dは、凸部の一変形例を二次流れ方向から見た側面図である。 図5Eは、凸部の一変形例を主流方向から見た側面図である。 図5Fは、凸部の一変形例を二次流れ方向から見た側面図である。 図6Aは、凸部の一変形例をポンプの半径方向内側から見た正面図である。 図6Bは、図6Aに示す凸部を二次流れ方向から見た側面図である。 図6Cは、図6Aに示す凸部を主流方向から見た側面図である。 図7は、一実施の形態による吸気口のような曲面を有する壁面近傍において、静圧が低下する物理的メカニズムを説明するための模式図である。 図8は、凸部のさらに別の変形例を二次流れ方向から見た側面図である。 図9は、第1実施例及び比較例における吸気口位置の静圧変動を示すグラフである。 図10は、第2実施例及び比較例における吸気口位置の静圧変動を示すグラフである。
以下に、添付の図面を参照して、一実施の形態による先行待機運転ポンプを詳細に説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示の理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図2は、一実施の形態による先行待機運転ポンプの構造を示す概略図である。図3は、図2に示すポンプのケーシングの下端部、特に吸気口が位置するベルマウス部を拡大して示す概略図である。図4は、図3に示すケーシングの下端部の内面を主流方向下流側から見た概略図である。
図2〜図4に示すように、先行待機運転ポンプ10は、インペラ11と、インペラ11を収容するケーシング12とを備えている。
このうちケーシング12は、軸方向に延びる筒形状を有しており、ケーシング12の内部には回転軸18が回転可能に挿設されている。インペラ11は、回転軸18の下端部に同軸状に固定されている。インペラ11の羽根の枚数は例えば5枚である。
回転軸18の上端部には原動機19が取り付けられており、原動機19から出力される駆動力によってインペラ11と回転軸18とが一体に回転される。インペラ11の回転によりケーシング12内の流体が流動されることで、ケーシング12の上端部から流体が吐き出されるとともに、ケーシング12の下端部から新たな液体が吸い込まれるようになっている。
本明細書では、ケーシング12が延びる方向(すなわち軸方向)を主流方向21と呼び、インペラ11の回転方向を二次流れ方向22と呼ぶ。
本実施の形態では、図3に示すように、ケーシング12は、インペラ11が格納された本体部12aと、本体部12aの下方に配置されたベルマウス12bとを有している。本体部12aとベルマウス12bとは、インペラ11の上流端位置においてフランジ12cで連結されている。
図2〜図4に示すように、インペラ11より主流方向22上流側のベルマウス12b内面には、複数の凸部13が周方向(二次流れ方向22)に等間隔に設けられている。図示された例では、凸部13の数が4つであるが、これに限定されず、1〜3あるいは5つ以上であってもよい。
凸部13の頂点付近には、吸気口14が形成されている。吸気口14から延びる円筒形状の空間(吸気孔)は、凸部13を貫通するように形成されており、凸部13の外側に設けられた環状の空気室17に連通されている。空気室17には、一端が大気中に露出された空気管16が接続されており、吸気口14近傍の圧力と大気圧との差圧に応じて、大気中の空気が、空気管16から空気室17を通って吸気口14へと供給されるようになっている。
凸部13は、例えばケーシング12と一体に鋳造で製作され得る。凸部13の突出量が小さいほど、凸部13をケーシング12と一体に鋳造で製作する際の製作コストを低減できるとともに、凸部13の影響によるベルマウス12b内の不純物堆積の懸念が少なくなるため、好ましい。例えば、凸部13の突出量は、凸部13と同じ軸方向位置におけるケーシング12の直径の25%未満であってもよい。
図5Aは、凸部13の一例をポンプ10の半径方向内側から見た正面図である。図5Bは、図5Aに示す凸部13を二次流れ方向22から見た側面図である。図5Cは、図5Aに示す凸部13を主流方向21下流側から見た側面図である。
図5A及び図5Bに示すように、凸部13は、主流方向21上流側において、吸気孔14端部から離れるにつれて徐々にケーシング12内面からの突出量が減っていく主流方向上流側案内面15aを有している。吸気口14の主流方向上流側に案内面15aが設けられていることで、吸気口14近傍における静圧を低下させることができる。
図7は、吸気口近傍において静圧が低下する物理的メカニズムを説明するための模式図である。図7に示すように、流路に向かって凸部形状となる案内面を有している場合、案内面に近い流路Aを流れる流体は、案内面に沿って流れようとする傾向がある。
ここで、案内面に沿って流れる流体は、案内面より離れた流路Bを流れる流体と比較して、流れ方向の断面S1−S2間を通過する道のりが長くなるから、案内面近傍の流体は、流速が増加する傾向となる。
ベルヌーイの式により、流速増加は静圧低下を伴うから、結果的に、案内面近傍において静圧は低下する傾向となる。したがって、案内面に形成された吸気口近傍において静圧が低下することになる。
ところで、背景技術の欄でも言及したように、従来の先行待機運転ポンプでは、吸気構造に起因する以下のような課題があった。すなわち、(1)気水混合運転時に吸気口部分の静圧変動が大きさほど、それによってポンプに振動が発生しやすい。また、(2)定格流量からエアロックへ遷移する部分流量域において吸気口からの吸気量が少ないと、吸気量不足によりエアロックが成立しないことがある。この場合、水位が低下してベル吸込口以下に達するときに大きな振動および騒音が発生する。
一方、本実施の形態では、上述したように、吸気口14の主流方向上流側に案内面15aが設けられているため、案内面15aに沿って流れる吸気口14近傍の流体は、案内面15aより離れた流路を流れる流体と比較して、流速が増加する傾向となる。ベルヌーイの式により流速増加は静圧低下を伴うため、吸気口近傍では静圧が低下することになる。これにより、定格流量からエアロックへ遷移する部分流量域において吸気口14から供給される吸気量を増加することができ、エアロックの成功率を高めることができる。
また、本実施の形態では、吸気口14がベルマウス12b内面より内径側の凸部13の頂点付近に設けられているため、インペラ11の回転の影響による吸気口14近傍での静圧変動が低減される。これにより、吸気時における振動発生を低減することができる。
図5A及び図5Bに示すように、主流方向上流側案内面15aは、主流方向21に対して曲率を有していることが望ましい。この場合、主流方向21に流れる吸気口14近傍の流体を、主流方向上流がわ案内面15aに滑らかに沿うように案内することができ、主流方向上流側案内面15aからの剥離を抑制できる。
本実施の形態では、図5A及び図5Bに示すように、凸部13は、主流方向21下流側に、吸気口14端部から離れるにつれて徐々にベルマウス12b内面からの突出量が減っていく主流方向下流側案内面15bを有している。吸気口14の主流方向下流側にも案内面15bが設けられていることで、主流方向21に流れる吸気口14近傍の流体は、主流方向下流側案内面15bに滑らかに沿うように流れるようになる。これにより、案内面15a、15bからの剥離を抑制できるため、剥離の影響によるポンプ効率の低下、および振動・騒音の発生、静圧増加による吸気量の減少を低減できる。
図5A及び図5Bに示すように、主流方向下流側案内面15bは、主流方向21に対して曲率を有していることが望ましい。この場合、主流方向21に流れる吸気口14近傍の流体を、主流方向下流側案内面15bに滑らかに沿うように案内することができ、主流方向下流側案内面15bからの剥離をより効果的に抑制できる。
本実施の形態では、図5A及び図5Cに示すように、凸部13は、二次流れ方向22上流側に、吸気口14端部から離れるにつれて徐々にケーシング12内面からの突出量が減っていく二次流れ方向上流側案内面15cを有している。吸気口14の二次流れ方向上流側に案内面15cが設けられていることで、図7を参照して説明した物理的メカニズムにより、吸気口14近傍における静圧をさらに低下させることができる。
図5A及び図5Cに示すように、二次流れ方向上流側案内面15cは、二次流れ方向22に対して曲率を有していることが望ましい。この場合、二次流れ方向22に流れる吸気口14近傍の流体を、二次流れ方向上流側案内面15cに滑らかに沿うように案内することができ、二次流れ方向上流側案内面15cからの剥離をより効果的に抑制できる。
さらに、図5A及び図5Cに示すように、凸部13は、二次流れ方向22下流側に、吸気口14端部から離れるにつれて徐々にケーシング12内面からの突出量が減っていく二次流れ方向下流側案内面15dを有している。吸気口14の二次流れ方向下流側にも案内面15dが設けられていることで、二次流れ方向22に流れる吸気口14近傍の流体は、二次流れ方向下流側案内面15dに滑らかに沿うように流れるようになる。これにより、案内面15c、15dからの剥離を抑制でき、静圧増加による吸気量の減少を抑制できる。
図5A及び図5Cに示すように、二次流れ方向下流側案内面15dは、二次流れ方向22に対して曲率を有していることが望ましい。この場合、二次流れ方向22に流れる吸気口14近傍の流体を、二次流れ方向下流側案内面15dに滑らかに沿うように案内することができ、二次流れ方向下流側案内面15dからの剥離をより効果的に抑制できる。
なお、本実施の形態では、図5A〜図5Cに示すように、吸気口14の中心が凸部13の頂点と一致するように位置決めされているが、これに限定されない。
例えば、図5Dに示すように、吸気口14の中心は、凸部13の頂点よりも主流方向上流側、もしくは主流方向下流側に位置していてもよい。本件発明者らの検証によれば、流路形状(すなわちベルマウス内壁の形状、凸部13の形状)、もしくはポンプ運転状況により、凸部13の頂点よりも主流方向上流側、もしくは主流方向下流側において静圧が、より低くなる傾向がある場合があることを確認できた。したがって、このような態様によれば、吸気口14近傍において流体の静圧をより低下させることができ、吸気口14から供給される吸気量を更に増加できる。
また、例えば、図5Eに示すように、吸気口14の中心は、凸部13の頂点よりも二次流れ方向上流側、もしくは二次流れ方向下流側に位置していてもよい。本件発明者らの検証によれば、流路形状、もしくはポンプ運転状況により、凸部13の頂点よりも二次流れ方向上流側、もしくは二次流れ方向下流側において静圧が、より低くなる傾向がある場合があることを確認できた。したがって、このような態様によれば、吸気口14近傍において流体の静圧をより低下させることができ、吸気口14から供給される吸気量を更に増加できる。
また、本実施の形態では、図5Aおよび図5Bに示すように、案内面15a、15bは、主流方向下流側における突出量の減り方が主流方向上流側における突出量の減り方と一致するようなっていたが、これに限定されない。
例えば、図5Fに示すように、案内面15a、15bは、主流方向下流側における突出量の減り方が主流方向上流側における突出量の減り方より少なくなっていてもよい(すなわち、主流方向下流側案内面15bは主流方向上流側案内面15aより傾斜がなだらかであってもよい)。この場合、主流方向21に流れる吸気口14近傍の流体は、主流方向下流側に設けられた案内面15bに沿うように案内されやすくなる。これにより、案内面15bからの剥離を抑制でき、静圧増加による吸気量の減少を抑制できる。
図6Aは、凸部13の一変形例をポンプ10の径方向から見た正面図である。図6Bは、図6Aに示す凸部13を二次流れ方向22から見た側面図である。図6Cは、図5Aに示す凸部13を主流方向21から見た側面図である。
図6A〜図6Cに示す例では、凸部13は、主流方向上流側および主流方向下流側にそれぞれ、吸気口14端部から離れるにつれて徐々にケーシング12内面からの突出量が減っていく案内面15a、15bを有しているが、二次流れ方向上流側および二次流れ方向下流側にはそのような案内面を有していない。この場合も、主流方向に流れる流体に関しては、図5A〜図5Cに示す態様と同様に、図7を参照して説明した物理的メカニズムにより、吸気口14近傍における静圧を低下させることができる。これにより、定格流量からエアロックへ遷移する部分流量域において吸気口から供給される吸気量を増加することができ、エアロックの成功率を高めることができる。
図8は、凸部13のさらに別の変形例を二次流れ方向22から見た側面図である。図8に示す例では、凸部13は、ケーシング12内面から突出する円筒部31を有し、吸気口14と案内面15a、15bとは円筒部31の先端に配置されている。
このような態様によれば、図5Bに示す態様に比べて、吸気口14が、より内径側に位置決めされるため、インペラ11の回転の影響による吸気口14近傍での静圧変動がより効果的に低減される。これにより、吸気時における振動発生をより効果的に低減することができる。
また、図8に示す例では、円筒部31の基端部全周にフィレット32が設けられている。この場合、円筒部31基端部とケーシング12内面との接する部分の角度が180°に近くなる。これにより、円筒部31基端部とケーシング12内面との間での応力集中を緩和して壊れにくくすることができる。
以下、実施例を用いて上述した実施の形態をより詳細に説明するが、本実施の形態は以下の実施例に限定されるものではない。
第1実施例として、図1〜図3に示すように、ベルマウス12b内面に4つの凸部13が設けられたポンプ10を設計した。第1実施例では、各凸部13の突出量(凸部高さ)は、吸気口14が位置する軸方向位置におけるベルマウス直径の16%(=15mm)に設定した。
また、第2実施例として、第1実施例と同様に、ベルマウス12b内面に4つの凸部13が設けられたポンプ10を設計した。第2実施例では、各凸部13の突出量(凸部高さ)は、吸気口14が位置する軸方向位置におけるベルマウス直径の32%(=30mm)に設定した。
また、第1比較例として、特開平3−138481号公報を参照し、上記実施例と同じ寸法のベルマウス内面から突き出すようにパイプが設けられ、パイプの先端に吸気口が形成された構造を有するポンプを設計した。パイプの突出量は、第2実施例における凸部13の突出量の2倍に設定した。
また、第2比較例として、特許第4463484号公報を参照し、第1〜第3実施例と同じ寸法のベルマウス内面に周方向に沿ってスリット状に吸気口が形成された構造を有するポンプを設計した。
次に、第1及び第2実施例ならびに第1及び第2比較例のポンプについて、インペラ回転時における吸気口位置での静圧変動を、定格流量および30%流量の各々の条件において、数値解析(非定常単相流解析の流体シミュレーション)により検証した。
図9は、第1実施例ならびに第1及び第2比較例における吸気口位置の静圧変動を示すグラフである。図10は、第2実施例ならびに第1及び第2比較例における吸気口位置の静圧変動を示すグラフである。
図9及び図10に示すように、第1及び第2実施例(凸部方式)の結果を、第1比較例(パイプ方式)、および第2比較例(スリット方式)の結果と比較すると、凸部方式では、定格流量において吸気口位置における静圧が最も低く、さらに静圧変動も小さいことがわかった。したがって、上記実施例のポンプを用いれば、吸気量が多くなり、脈動も小さくなることが予測できる。
また、図9に示すグラフにおいて、部分流量である30%流量(エアロック近傍)に着目すると、凸部方式では、スリット方式の部分流量時のような静圧上昇を生じることなく、スリット方式の定格流量時、およびパイプ方式の部分流量時と同等の静圧分布を維持することが可能であることがわかった。
10 先行待機運転ポンプ
11 インペラ
12 ケーシング
13 凸部
14 吸気口
15a (主流方向上流側)案内面
15b (主流方向下流側)案内面
15c (二次流れ方向上流側)案内面
15d (二次流れ方向下流側)案内面
16 空気管
17 空気室
18 回転軸
19 原動機
21 主流方向
22 二次流れ方向
31 筒部
32 フィレット

Claims (18)

  1. インペラと、前記インペラを収容するケーシングとを備え、
    前記インペラより主流方向上流側の前記ケーシング内面に凸部であって、当該凸部と同じ軸方向位置における前記ケーシング内面に対して突出する凸部が設けられており、
    前記凸部の頂点付近に吸気口が形成されており、
    前記凸部は、主流方向上流側及び主流方向下流側にそれぞれ、前記吸気口端部を含む案内面で、前記凸部の頂点から離れるにつれて徐々に前記ケーシング内面からの突出量が減っていく案内面を有している
    ことを特徴とする先行待機運転ポンプ。
  2. 前記凸部は、二次流れ方向上流側に、前記吸気口端部から離れるにつれて徐々に前記ケーシング内面からの突出量が減っていく案内面を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の先行待機運転ポンプ。
  3. 前記凸部は、二次流れ方向下流側に、前記吸気口端部から離れるにつれて徐々に前記ケーシング内面からの突出量が減っていく案内面を有している
    ことを特徴とする請求項2に記載の先行待機運転ポンプ。
  4. 前記案内面は、それぞれの流れ方向に対して曲率を有している
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の先行待機運転ポンプ。
  5. 前記案内面は、主流方向下流側における突出量の減り方が主流方向上流側における突出量の減り方より少ない
    ことを特徴とする請求項1に記載の先行待機運転ポンプ。
  6. 前記吸気口中心は、前記凸部の頂点よりも主流方向上流側または主流方向下流側に位置している
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の先行待機運転ポンプ。
  7. 前記吸気口中心は、前記凸部の頂点よりも二次流れ方向上流側または二次流れ方向下流側に位置している
    ことを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の先行待機運転ポンプ。
  8. 前記凸部は、前記ケーシング内面から突出する円筒部を有し、
    前記吸気口と前記案内面とは前記円筒部の先端に配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の先行待機運転ポンプ。
  9. 前記凸部の突出量は、前記凸部と同じ軸方向位置における前記ケーシング直径の25%未満である
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の先行待機運転ポンプ。
  10. インペラと、前記インペラを収容するケーシングとを備え、
    前記インペラより主流方向上流側の前記ケーシング内面に凸部であって、当該凸部と同じ軸方向位置における前記ケーシング内面に対して突出する凸部が設けられており、
    前記凸部の頂点付近に吸気口が形成されており、
    前記凸部は、主流方向上流側に、前記吸気口端部を含む案内面で、前記凸部の頂点から離れるにつれて徐々に前記ケーシング内面からの突出量が減っていく曲率を有する案内面を有している
    ことを特徴とする先行待機運転ポンプ。
  11. 前記凸部は、主流方向下流側に、前記凸部の頂点から離れるにつれて徐々に前記ケーシング内面からの突出量が減っていく曲率を有する案内面を有している
    ことを特徴とする請求項10に記載の先行待機運転ポンプ。
  12. 前記凸部は、二次流れ方向上流側に、前記吸気口端部から離れるにつれて徐々に前記ケーシング内面からの突出量が減っていく曲率を有する案内面を有している
    ことを特徴とする請求項10または11に記載の先行待機運転ポンプ。
  13. 前記凸部は、二次流れ方向下流側に、前記吸気口端部から離れるにつれて徐々に前記ケーシング内面からの突出量が減っていく曲率を有する案内面を有している
    ことを特徴とする請求項12に記載の先行待機運転ポンプ。
  14. 前記案内面は、主流方向下流側における突出量の減り方が主流方向上流側における突出量の減り方より少ない
    ことを特徴とする請求項11に記載の先行待機運転ポンプ。
  15. 前記吸気口中心は、前記凸部の頂点よりも主流方向上流側または主流方向下流側に位置している
    ことを特徴とする請求項10〜14のいずれかに記載の先行待機運転ポンプ。
  16. 前記吸気口中心は、前記凸部の頂点よりも二次流れ方向上流側または二次流れ方向下流側に位置している
    ことを特徴とする請求項12または13に記載の先行待機運転ポンプ。
  17. 前記凸部は、前記ケーシング内面から突出する円筒部を有し、
    前記吸気口と前記案内面とは前記円筒部の先端に配置されている
    ことを特徴とする請求項10〜16のいずれかに記載の先行待機運転ポンプ。
  18. 前記凸部の突出量は、前記凸部と同じ軸方向位置における前記ケーシング直径の25%未満である
    ことを特徴とする請求項10〜17のいずれかに記載の先行待機運転ポンプ。
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