JP2015078679A - ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】空気吸込渦の発生を防止する。
【解決手段】水槽(上流側流路1)に配置される吸込部20を有し、水槽1内の液体を横方向から吸い込んで下流側へ吐出するポンプ(ゲートポンプ10)であって、吸込部20は、水槽1の水面から底に向けて液体流入方向下流側へ傾斜する吸込口23を有する筒状の外側部材21と、外側部材21内に配設され吸込口23から外方へ突出する内側部材24と、を備えた構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体を横方向から吸い込む横吸込方式のポンプに関する。
特許文献1には、直管状の吸込部によって上流側の液体を横方向から吸い込み、下流側へ吐出するゲートポンプが記載されている。図6に示すように、吸込部102の吸込口103は、水面から底へ向けて水の流入方向下流側へ傾斜している。ゲートポンプは、吸込部102を水面からできるだけ離れた水槽101の底側に配置し、振動や騒音の原因となる空気吸込渦の発生を防止している。なお、空気吸込渦V1は、水面から吸込口103に空気が吸い込まれて発生する渦であり、振動や騒音を生じさせることによって、ポンプの安定運転に支障をきたす可能性がある。
しかしながら、ゲートポンプは、水槽101の水位が低い状態で運転することが望まれるが、低水位での運転は水面が吸込部102の上端に近づくため、空気吸込渦V1が発生し易いという問題がある。よって、低水位での運転を実現するには、渦流れ防止板を設置する等、大掛かりなポンプ設備の改修が必要になり、コスト高になる。
特開2007−31968号公報
本発明は、空気吸込渦の発生を確実に防止できるポンプを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明のポンプは、水槽に配置される吸込部を有し、前記水槽内の液体を横方向から吸い込んで下流側へ吐出するポンプであって、前記吸込部は、前記水槽の水面から底に向けて液体流入方向下流側へ傾斜する吸込口を有する筒状の外側部材と、前記外側部材内に配設され前記吸込口から外方へ突出する内側部材と、を備える構成としている。
このポンプは、流入方向上流側から吸込口を水面と平行に見ると、吸込部を構成する外側部材の吸込口内に配設した内側部材により、吸込口の下部領域が部分的に塞がれるため、下部領域の開口面積が上部領域の開口面積より狭くなる。すると、水槽内では、鉛直方向上側の流速が遅く、鉛直方向下側の流速が早くなる。その結果、水槽内の水位が低下しても、空気吸込渦が発生することを抑制できる。よって、ポンプ設備を改修することなく、低水位での運転を実現できる。
前記外側部材は、軸線が円弧状に湾曲したエルボ管であることが好ましい。具体的には、円弧状に湾曲した軸線に対して吸込口上の点で接する接線が、水槽の底に向けて傾斜して延びるエルボ管である。このようにすれば、吸込口によって液体を下方から上方へと斜めに吸い込むため、水槽の鉛直方向上側の流速を更に遅くし、空気吸込渦の発生を大幅に抑制できる。
前記外側部材と前記内側部材とを連結する板状の連結リブを、前記外側部材の前記吸込口から外方へ突出させるとともに、前記内側部材の上側頂部から鉛直上向きに延びるように設けることが好ましい。このようにすれば、水面から吸込口に向けた水流を連結リブによって効果的に消滅(整流)できるため、空気吸込渦の発生を防止できる。
前記外側部材と前記内側部材とを連結する板状の連結リブを、前記外側部材の前記吸込口から外方へ突出させるとともに、前記内側部材の下側頂部から鉛直下向きに延びるように設けることが好ましい。このようにすれば、水中の壁から吸込口に向けて延びる水流を連結リブによって効果的に消滅(整流)できるため、水中渦の発生を防止できる。
前記外側部材の外周部と所定間隔をあけて位置し、前記吸込口から軸方向に所定間隔をあけて位置する吸込渦防止部材を設けることが好ましい。この吸込渦防止部材は、一部が前記外側部材の前記吸込口より液体流入方向上流側へ突出している。具体的には、吸込渦防止部材は、湾曲した略半円環状のパイプである。このようにすれば、水面から吸込口に向けた水流を吸込渦防止部材によって分流した後、再び互いに衝突(合流)させることで消滅させることができるため、空気吸込渦の発生を確実に防止できる。
前記内側部材は、前記外側部材内から突出する第2の吸込口を有する筒状であることが好ましい。このようにすれば、外側部材内の流路が、内側部材によって区画され、連結リブとの相乗効果により、空気吸込渦および水中渦の発生を確実に防止でき、吸込性能を向上できる。
本発明のポンプでは、外側部材の吸込口から突設した内側部材により、空気吸込渦の発生を抑制できる。よって、ポンプ設備の大掛かりな改修をすることなく、既存の吸込部に内側部材を付設するだけで、低水位での運転を実現できる。
本発明の第1実施形態のポンプであるゲートポンプを示す断面図。 (A)は吸込部の正面図、(B)は吸込部平面図。 吸込部の吸込状態を示す断面図。 第2実施形態の吸込部の吸込状態を示す断面図。 ポンプの変形例である立軸ポンプを示す断面図。 従来のポンプを示す概略図。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1から図3は、本発明の第1実施形態に係る横吸込方式のポンプの一例であるゲートポンプ10を示す。このゲートポンプ10は、ゲートポンプ10は、例えば本川と支川との合流地点近傍の水路に設置され、本川である上流側流路(水槽)1から液体である排水を吸い込んで、支川である下流側流路(下流側)2へ吐出する。
図1に示すように、ゲートポンプ10は、回転軸11が水平方向に延びる横軸軸流ポンプであるポンプ本体12と、このポンプ本体12の上方に配置されており出力軸13が垂直方向に延びる駆動用の水中モータ14とを備えている。ポンプ本体12は、全体として円筒状であるポンプケーシング15を備えている。ポンプケーシング15内には、回転軸11を収容したインナーケーシング16が配設されている。回転軸11の先端にはプロペラ17が固定されている。水中モータ14の出力軸13は、ポンプケーシング15を貫通してインナーケーシング16内に延びている。ポンプ本体12の回転軸11に固定された第1傘歯歯車18と、水中モータ14の出力軸13の下端に固定された第2傘歯歯車19とが係合され、これら傘歯歯車18,19によって出力軸13の回転が回転軸11に伝達される。
本実施形態のポンプケーシング15は、上流側流路1の側に配置される吸込部20と、下流側流路2の側に配置される吐出部34とを備え、吸込部20によって上流側流路1内の液体を横方向から吸い込み、吐出部34から下流側流路2へ横方向へ吐出する。
図1および図2(A),(B)に示すように、吸込部20は、軸線が円弧状に湾曲したエルボ管からなる外側部材21と、外側部材21の内側に配設された内側部材24と、外側部材21の外側に配設された吸込渦防止部材28とを備える。
外側部材21は、ポンプケーシング15のフランジ部15aにボルト止めにより固定されるフランジ部22を備える。フランジ部22の逆側端部は、直径が先端に向けて徐々に大きくなる円錐筒(ラッパ)状をなし、その先端が第1吸込口(吸込口)23を構成する。この第1吸込口23は、上流側流路1の水面から底に向けて水流入方向下流側へ傾斜して延びる。即ち、エルボ管からなる外側部材21を略水平方向に延びるポンプケーシング15に連結し、略径方向に延びる第1吸込口23が、水面に対して所定角度θで傾斜するように構成している。
水面と第1吸込口23とのなす角θは、15度から45度の範囲で設定することが好ましい。45度より大きくした場合には、上端が水面に近くなるため、空気吸込渦が発生し易くなる。また、15度より小さくした場合には、第1吸込口23が上流側流路1の底に対して平行に近くなるため、水中渦が発生し易くなる。本実施形態ではなす角θを30度としている。これにより、空気吸込渦および水中渦の両方を効果的に抑制できる。このようにした外側部材21は、円弧状に湾曲した軸線L1に対して第1吸込口23上の点で接する接線L2が、上流側流路1の底に向けて傾斜して延びる。
内側部材24は、先端側の直径を徐々に大きくした円錐筒(ラッパ)状の直管からなる。この内側部材24は、軸線が外側部材21の接線L2に一致し、開口した先端の第2吸込口25が外側部材21の第1吸込口23から外方へ突出するように配設される。第2吸込口25は第1吸込口23に対して平行に延びる。内側部材24は、外側部材21が金属製であるのに対して、繊維強化プラスチックやゴム等の異なる材料によって形成される。
外側部材21と内側部材24とは、板状をなす一対の連結リブ26,27によって連結されている。水流入方向の上流側に位置する上流側連結リブ26は、内側部材24の上側頂部から鉛直上向きに延びるように設けられる。この上流側連結リブ26は、外側部材21の第1吸込口23から軸方向に沿って外方へ突出され、その先端が内側部材24の第2吸込口25に対して面一に延びる。水流入方向の下流側に位置する下流側連結リブ27は、内側部材24の下側頂部から鉛直下向きに延びるように設けられる。この下流側連結リブ27は、外側部材21の第1吸込口23から軸方向に沿って外方へ突出され、その先端が水面(上流側流路1の底)に対して平行に延びる。なお、連結リブ26,27は、内側部材24に対して一体または別体で形成され、外側部材21に対してボルト止めすることにより連結される。排水状況に応じて強度(材質)等を自由に変更可能とするためには、連結リブ26,27を別体で形成する。
吸込渦防止部材28は、第1吸込口23に対して所定間隔をあけて平行に位置し、外側部材21の外周部に対して所定間隔をあけて並行に延びる、湾曲した略半円環状のパイプである。吸込渦防止部材28の両端には、互いに向かい合うように屈曲した一対の連結部29,29が設けられている。各連結部29,29の軸線が水流入方向に対して直交方向に延びるように、外側部材21の径方向の対向位置に連結される。吸込渦防止部材28の直径は、水流入方向上流側の頂部が、外側部材21の第1吸込口23より突出する寸法に設定される。また、吸込渦防止部材28と外側部材21との間には、板状をなす連結リブ30が設けられている。この連結リブ30は、外側部材21の上側頂部から鉛直上向きに延びるように設けられる。
この吸込部20は、外側部材21と内側部材24との間に、連結リブ26,27によって区画された第1吸水路31が形成され、内側部材24内に第2吸水路32が形成される。また、外側部材21と吸込渦防止部材28との間には、外側部材21の外周面に沿って外向きに流れる副流を形成する副流路33が形成される。
吐出部34は、ポンプケーシング15のフランジ部15bにボルト止めにより固定されるフランジ部35を備えた直管からなる。フランジ部35の逆側端部は、下流側流路2に連通する吐出口36を構成する。この吐出口36は、下部が下流側へ向けて傾斜したテーパ状であり、フラップ型逆止弁37が取り付けられている。このフラップ型逆止弁37は、上端がシャフト38によって回転自在に取り付けられる。なお、フラップ型逆止弁37は、強制的に開放可能な開弁手段を備える。
ゲートポンプ10を運転させると、上流側流路1の排水が吸込部20によって横方向から吸い込まれ、フラップ型逆止弁37を押し上げながら吐出部34から下流側流路2へ横方向に吐出される。この際、内側部材24によって外側部材21内の流路が第1吸水路31と第2吸水路32とに区画されているため、連結リブ26,27との相乗効果により吸込性能を向上できる。また、下流側流路2から上流側流路1へ向かう逆流は、フラップ型逆止弁37によって阻止される。
運転時には、上流側流路1の水位によって、水面から第1吸込口23に空気が吸い込まれる空気吸込渦が発生する可能性がある。また、上流側流路1の壁から第1吸込口23に向けて延びる水中渦が発生する可能性がある。そして、これらの渦は、本発明の吸込部20によって阻止される。
具体的には、排水によって上流側流路1の水面に近い領域の流速が早くなると、空気吸込渦が発生し易くなる。しかし、図2(A)に示すように、本実施形態の吸込部20を水流入方向上流側から水面と平行に見ると、外側部材21の第1吸込口23内に配設した内側部材24により、第1吸込口23の下部領域が部分的に塞がれた状態になっている。そのため、第1吸込口23は、下部領域の開口面積が上部領域の開口面積より狭くなる。すると、図3に示すように、上流側流路1内の流速は、鉛直方向上側の流速が遅く、鉛直方向下側の流速が早くなる。この排水の速度差は、軸線L1を円弧状に湾曲させ、排水を下方から上方へと斜めに吸い込むようにした外側部材21により、促進される。その結果、上流側流路1内の水位が低下しても、空気吸込渦が発生することを抑制できる。
但し、上流側流路1の水位が低下すると、やはり第1吸込口23から上流側へ離れた位置で空気吸込渦V1aが発生することがある。空気吸込渦V1aが発生すると、外側部材21の第1吸込口23から突出した上流側連結リブ26が整流板の役割をなす。そのため、空気吸込渦V1aを効果的に消滅できる。
また、第1吸込口23の上方で空気吸込渦V1bが発生した場合、その空気吸込渦V1bは、吸込渦防止部材28の外側を流れる主流Xと、吸込渦防止部材28と外側部材21の間の副流路33を流れる副流Yとに分流される。そして、主流Xは、水面から外側部材21の第1吸込口23に向かって流れ、副流Yは、外側部材21の外周面に沿って径方向外向きに流れる。そのため、これら主流Xと副流Yは、外側部材21の外周部で衝突することにより消滅する。よって、空気吸込渦V1bの発生を確実に防止できる。さらに、吸込渦防止部材28の連結リブ30が整流板の役割を果たすため、それ自身でも空気吸込渦V1bの発生を防止できる。しかも、主流Xを完全に消滅できなかったとしても、上流側連結リブ26によって確実に消滅できる。
また、第1吸込口23の近傍である上流側流路1の底またはポンプケーシング15の外壁から、第1吸込口23に向けて延びる水中渦V2が発生することがある。水中渦V2が発生すると、外側部材21の第1吸込口23から突出した下流側連結リブ27が整流板の役割をなす。そして、水中渦V2を効果的に消滅できる。
このように、本発明では、外側部材21の吸込口から突設した内側部材24により、空気吸込渦の発生を抑制できる。しかも、外側部材21と内側部材24とを連結する連結リブ26,27により、吸込性能を向上しつつ、確実に空気吸込渦V1および水中渦V2の発生を抑制できる。よって、渦流れ防止板を設置する等のポンプ設備の大掛かりな改修をすることなく、既存の吸込部20に内側部材24を付設するだけで、低水位での運転を実現できる。具体的には、内側部材24を配設していないポンプと比較すると、ポンプ停止水位を50%低くすることができる。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態の横吸込方式のポンプであるゲートポンプの吸込部20を示す。この第2実施形態では、内側部材24を中実の円錐柱によって構成し、また、吸込渦防止部材28を第1吸込口23と異なる傾斜角度θ2で設けた点で、第1実施形態と相違する。吸込渦防止部材28と水面とのなす角θ2は、第1吸込口23と水面とのなす角θ1より小さく(θ2<θ1)としている。また、吸込渦防止部材28は、水流入方向上流側の頂部が外側部材21の水流入方向上流側頂部に接するように配設されている。そのため、吸込渦防止部材28と外側部材21との間には連結リブ30は設けていない。このようにすれば、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができるだけでなく、空気吸込渦の発生を防止する抑制効果を高めることができる。
(第3実施形態)
図5は、第3実施形態の横吸込方式のポンプである立軸ポンプ50を示す。この立軸ポンプ50は、据付床3上から吸水槽(水槽)4内に鉛直方向に延びるように配置されたポンプケーシング51を備える。
ポンプケーシング51は、鉛直方向に延びる直管状の揚水管52と、揚水管52の上端に連結された吐出エルボ53とを備える。吐出エルボ53は、鉛直方向から水平方向に湾曲し、下流側に連通する吐出管54に接続されている。また、ポンプケーシング51は、揚水管52の下端に連結された羽根車ケース55と、羽根車ケース55の下端に連結された吸込部56とを備える。
ポンプケーシング51には、軸線に沿って延びるように主軸57が配設されている。この主軸57は、上端側が吐出エルボ53を貫通して上方に延びている。この吐出エルボ53の上端開口に、主軸57を回転させる水中モータ58が配設されている。羽根車ケース55内に位置する主軸57の下端には羽根車59が固定されている。また、羽根車ケース55には軸受ケーシング60が固定されている。
ポンプケーシング51の下端の吸込部56は、第1実施形態と同様に、軸線が円弧状に湾曲したエルボ管からなる外側部材21と、外側部材21の内側に配設された内側部材24と、外側部材21の外側に配設された吸込渦防止部材28とを備える。そのうち、外側部材21は、垂直方向に延びるポンプケーシング51の下端に連結され、略径方向に延びる第1吸込口23が、水面に対して所定角度θで傾斜するように構成される。また、外側部材21は、円弧状に湾曲した軸線に対して第1吸込口23上の点で接する接線が、吸水槽4の底に向けて傾斜して延びる。
この立軸ポンプ50を運転させると、吸水槽4内の排水を横方向から吸い込んで鉛直方向上向きに揚水し、吐出エルボ53の端部である吐出部34から吐出管54を介して下流側へ排出する。そして、この運転時には第1実施形態と同様に、吸水槽4内の水位によって、空気吸込渦が発生する可能性があるうえ、水中渦が発生する可能性がある。しかし、これらの渦の発生は、内側部材24、連結リブ26,27および吸込渦防止部材28によって大幅に抑制される。
なお、本発明の横吸込方式のポンプは、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、各実施形態では、外側部材21の第1吸込口23と内側部材24の第2吸込口25とを同一の傾斜角度θとしたが、異なる傾斜角度にしてもよい。また、各実施形態では、外側部材21を軸線が湾曲したエルボ管により構成したが、軸線が直線状をなす直管により構成してもよい。直管により構成する場合、第1吸込口23は軸線に対して直交方向に延びるようにし、外側部材21自体を水面に対して傾斜させて配管することが好ましい。
また、内側部材24と外側部材21とを一対の連結リブ26,27によって連結したが、3以上の連結リブによって連結してもよい。また、吸込部20,56は、外側部材21の内部に1個の内側部材24を配設した二重ラッパ管により構成したが、直径が異なる2以上の内側部材24を同一軸芯で配設した多重ラッパ管により構成してもよい。
また、吸込渦防止部材28は、半円環状のパイプにより構成したが、環状の板材を配設する構成としてもよい。また、吸込渦防止部材28と外側部材21とは、2以上の連結リブ30によって連結してもよいうえ、連結リブ30は設けない構成としてもよい。また、吸込渦防止部材28は半円環状に限らず、円環状としてもよいうえ、扇形(円弧)状としてもよい。
各実施形態では、本発明の横吸込方式のポンプとしてゲートポンプ10および立軸ポンプ50を例に挙げて説明したが、他の形式のポンプにも適用可能である。即ち、水槽内の液体を横方向から吸い込んで下流側へ吐出する横吸込方式のポンプであれば、いずれでも適用可能であり、同様の作用および効果を得ることができる。
10…ゲートポンプ(ポンプ)
14…水中モータ
15…ポンプケーシング
17…プロペラ
20…吸込部
21…外側部材
23…第1吸込口(吸込口)
24…内側部材
25…第2吸込口
26…上流側連結リブ
27…下流側連結リブ
28…吸込渦防止部材
30…連結リブ
34…吐出部
50…立軸ポンプ(ポンプ)
51…ポンプケーシング
52…揚水管
53…吐出エルボ
54…吐出管
55…羽根車ケース
56…吸込部
57…主軸
58…水中モータ
59…羽根車

Claims (7)

  1. 水槽に配置される吸込部を有し、前記水槽内の液体を横方向から吸い込んで下流側へ吐出するポンプであって、
    前記吸込部は、前記水槽の水面から底に向けて液体流入方向下流側へ傾斜する吸込口を有する筒状の外側部材と、前記外側部材内に配設され前記吸込口から外方へ突出する内側部材と、を備えることを特徴とするポンプ。
  2. 前記外側部材は、軸線が円弧状に湾曲したエルボ管であることを特徴とする請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記外側部材と前記内側部材とを連結する板状の連結リブを、前記外側部材の前記吸込口から外方へ突出させるとともに、前記内側部材の上側頂部から鉛直上向きに延びるように設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のポンプ。
  4. 前記外側部材と前記内側部材とを連結する板状の連結リブを、前記外側部材の前記吸込口から外方へ突出させるとともに、前記内側部材の下側頂部から鉛直下向きに延びるように設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のポンプ。
  5. 前記外側部材の外周部と所定間隔をあけて位置し、前記吸込口から軸方向に所定間隔をあけて位置する吸込渦防止部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のポンプ。
  6. 前記吸込渦防止部材は、一部が前記外側部材の前記吸込口より液体流入方向上流側へ突出していることを特徴とする請求項5に記載にポンプ。
  7. 前記内側部材は、前記外側部材内から突出する第2の吸込口を有する筒状であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のポンプ。
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