JP6766638B2 - 燃料電池冷却システム - Google Patents

燃料電池冷却システム Download PDF

Info

Publication number
JP6766638B2
JP6766638B2 JP2016251784A JP2016251784A JP6766638B2 JP 6766638 B2 JP6766638 B2 JP 6766638B2 JP 2016251784 A JP2016251784 A JP 2016251784A JP 2016251784 A JP2016251784 A JP 2016251784A JP 6766638 B2 JP6766638 B2 JP 6766638B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
fuel cell
flow rate
value
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016251784A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018106900A (ja
Inventor
山田 貴史
貴史 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2016251784A priority Critical patent/JP6766638B2/ja
Priority to DE102017126333.0A priority patent/DE102017126333A1/de
Priority to US15/810,515 priority patent/US20180183080A1/en
Publication of JP2018106900A publication Critical patent/JP2018106900A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6766638B2 publication Critical patent/JP6766638B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04694Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by variables to be controlled
    • H01M8/04701Temperature
    • H01M8/04723Temperature of the coolant
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04007Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids related to heat exchange
    • H01M8/04029Heat exchange using liquids
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04007Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids related to heat exchange
    • H01M8/04067Heat exchange or temperature measuring elements, thermal insulation, e.g. heat pipes, heat pumps, fins
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04313Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by the detection or assessment of variables; characterised by the detection or assessment of failure or abnormal function
    • H01M8/0432Temperature; Ambient temperature
    • H01M8/04358Temperature; Ambient temperature of the coolant
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04694Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by variables to be controlled
    • H01M8/04746Pressure; Flow
    • H01M8/04768Pressure; Flow of the coolant
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、燃料電池を冷却する燃料電池冷却システムに関する。
たとえば水素ガスと空気とを化学反応させて発電を行う燃料電池は、発電に伴い発熱するので、冷却水等の冷媒を燃料電池に循環させることで温度上昇を抑制する冷却システムが必要となる。
この種の冷却システムでは、冷却水の循環経路を構成する配管が損傷する等の原因で、冷却水が循環経路から漏れ出てしまい、燃料電池の温度上昇を十分に抑制できない状態で燃料電池を作動させて劣化を招くことが懸念される。
そこで、特許文献1に記載された冷却システムでは、燃料電池を収容するケーシングの底面に集水部を設け、集水部に溜まった冷却水の水位を検出することで、冷却水の漏れ異常を検知している。
特開2002−164070号公報
しかしながら、特許文献1に記載の上記冷却システムでは、水位を検出するセンサや集水部が必要になるため、漏れ異常検知の構造が複雑になる。さらに上記冷却システムでは、ケーシング内で漏れが生じた場合にしか漏れ異常を検知できず、ケーシング外の循環経路で漏れが生じた場合には集水部に冷却水が溜まらないので漏れ異常を検知できない。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたもので、その目的は、特定箇所での漏れに限らない異常検知を簡素な構造で実現可能にした燃料電池冷却システムを提供することにある。
ここに開示される発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示される発明は、燃料電池(11)および放熱器(42)に冷媒を循環させることで、燃料電池から冷媒に吸熱させた熱を放熱器から放熱させて燃料電池を冷却する燃料電池冷却システムにおいて、
放熱器を流通して燃料電池へ流入する冷媒の流量である放熱流量と、放熱器をバイパスして燃料電池へ流入する冷媒の流量であるバイパス流量との割合を調節する流量比調節バルブ(43)と、
燃料電池から流出する冷媒の温度を検出する温度センサ(46)と、
温度センサによる検出温度を目標温度に近づけるよう、流量比調節バルブの作動を制御して燃料電池へ流入する冷媒の温度を調節する流入温度制御部(17B)と、
バイパス流量をゼロにすることなく割合が調節されている期間を調節期間とし、調節期間に検出された検出温度に基づき、冷媒循環経路から漏れ出している異常状態であるか否かを判定する異常判定部(17A)と、を備える燃料電池冷却システムである。
ここで、燃料電池での発熱量に対する放熱器での放熱量が不足している状況であれば、バイパス流量がゼロに制御されて循環流量の全てが放熱器へ流入されることとなり、それでいて、燃料電池から流出する冷媒の温度が目標温度よりも高くなっていく筈である。一方、上記発熱量に対する上記放熱量が十分に足りる状況であれば、循環流量の一部を放熱器からバイパスさせて、燃料電池から流出する冷媒の温度が目標温度に調節される筈である。但し、バイパス流量をゼロにすることなくバイパス流量を調節している調節期間であるにも拘わらず、冷媒が循環経路から漏れ出して循環流量が異常に少なくなっている場合には、燃料電池から流出する冷媒の温度が目標温度よりも高くなっていく。
この点に着目し、上記発明では、バイパス流量をゼロにすることなく温度調節されている期間(調節期間)に燃料電池から流出する冷媒の温度を検出し、その検出温度に基づき、冷媒循環経路から漏れ出している異常状態であるか否かを判定する。そのため、調節期間であるにも拘わらず検出温度が異常に高くなっていくといった状況を検知でき、上記異常状態であると判定できる。よって、特許文献1に記載の冷却システムが必要としていた集水部および水位センサを不要にしつつ、循環経路から漏れ出している異常状態を検知できるようになる。しかも、循環経路のいずれの箇所で漏れが生じた場合であっても異常状態を検知できるので、特定箇所での漏れに限らない異常検知を簡素な構造で実現できる。
第1実施形態の燃料電池冷却システムを示す図。 図1に示すECUが実行する異常判定の処理手順を説明するフローチャート。 図2に示すバルブ開度算出の一例を説明する機能ブロック図。 図2の処理により異常判定が為される場合の一態様を示すタイミングチャート。 第2実施形態に係る異常判定の処理手順を説明するフローチャート。 図5の処理により異常判定が為される場合の一態様を示すタイミングチャート。 第3実施形態に係る異常判定の処理手順を説明するフローチャート。 図7の処理により異常判定が為される場合の一態様を示すタイミングチャート。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を、複数の形態を用いて説明する。各実施形態で先行する実施形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付すか、または先行の参照符号に一文字追加し、重複する説明を略する場合がある。また各実施形態にて構成の一部を説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している実施形態と同様とする。各実施形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に関して、図1〜図4を用いて説明する。燃料電池システム10は、たとえば燃料電池ハイブリッド車(FCHV)に搭載されて走行用モータへ電力供給する。
図1に示すように、燃料電池システム10は、燃料電池(FCスタック11)、カソードガス供給部12、カソードガス排出部13、アノードガス供給部14、アノードガス排出部15および燃料電池冷却システムを備える。カソードガス供給部12は、カソードガスである空気を燃料電池へ供給する。アノードガス供給部14は、アノードガスである水素を燃料電池へ供給する。燃料電池は、供給された水素と酸素との電気化学反応を利用して電力を発生する固体高分子形燃料電池である。燃料電池はFCスタック11とも呼ばれており、カソード電極板とアノード電極板の間に電解質膜が配置された構造の複数のセルと、各セル間に配置されたセパレータとを有する。
電解質膜は、乾燥度合いが湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す固体高分子薄膜によって構成される。湿潤状態とは、良好なプロトン伝導性を示し、FCスタック11の運転として支障がない状態のことである。電極は、カーボンによって構成される。電極と電解質膜との界面には、発電反応を促進させるための白金触媒が担持されている。反応ガスとしての水素は、各セルに設けられたガス流路を介して、各セルの発電領域に供給される。
FCスタック11には、燃料電池用の電子制御ユニット(ECU17)が内蔵されている。ECU17は、燃料電池システム10の各部を制御する制御部である。ECU17は、記憶媒体に記憶されているプログラムを実行し、各部を制御する。ECU17は、少なくとも1つの演算処理装置(CPU)と、プログラムとデータとを記憶する記憶媒体とを有する。ECU17は、たとえばコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって実現される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムおよびデータを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって実現される。
カソードガス供給部12は、カソードガス配管21と、エアコンプレッサ22と、エアフローメータ23と、温度計測部24と、圧力計測部25と、インタークーラ26と、三方弁27とを備える。カソードガス配管21は、FCスタック11のカソード側に接続された管路である。エアコンプレッサ22は、圧縮機であって、カソードガス配管21を介してFCスタック11と接続されており、外気を取り込んで圧縮した空気をカソードガスとしてFCスタック11に供給する。
エアフローメータ23は、エアコンプレッサ22の上流側において、エアコンプレッサ22が取り込む外気の量を計測し、その計測値をECU17に送信する。ECU17は、この計測値に基づいてエアコンプレッサ22を駆動することにより、FCスタック11に対する空気の供給量を制御する。
インタークーラ26は、熱交換部であって、エアコンプレッサ22の下流側にて、冷却回路16を流れる冷媒とカソードガス配管21内を流れる空気とを熱交換して、FCスタック11に供給される空気を冷却する。圧力計測部25および温度計測部24は、インタークーラ26の下流側に設けられている。圧力計測部25は、カソードガスの圧力を計測し、その計測値をECU17に送信する。温度計測部24は、カソードガスの温度を計測し、その計測値をECU17に送信する。
三方弁27は、圧力計測部25および温度計測部24の下流側に設けられている。また三方弁27は、連通配管28によって、カソードガス排出部13のカソード排ガス配管29に接続される。三方弁27は、通常はカソードガス配管21の上流側と下流側とを連通して、空気をFCスタック11に供給する。三方弁27は、燃料電池システム10に異常がある場合には、FCスタック11に空気を供給せずに、連通配管28によってFCスタック11を迂回してカソード排ガス配管29に空気を排出する。
カソードガス排出部13は、カソード排ガス配管29および調圧弁30を備える。カソード排ガス配管29は、FCスタック11のカソード側に接続された配管であり、FCスタック11を通過したカソード排ガスを燃料電池システム10の外部へと排出する。調圧弁30は、カソード排ガス配管29におけるカソード排ガスの圧力を調整する。ECU17は、圧力計測部25の計測値に基づいて調圧弁30の開度を調整する。また前述のように連通配管28は、カソード排ガス配管29の調圧弁30の下流側に接続されている。
アノードガス供給部14は、アノードガス配管31と、図示しない水素タンクとを備える。水素タンクは、アノードガス配管31を介してFCスタック11に接続されており、水素タンク内に充填された水素をFCスタック11に供給する。
アノードガス排出部15は、アノード排ガス配管32と、図示しない気液分離部とを備える。アノード排ガス配管32は、FCスタック11のアノード側の出口と気液分離部とを接続する配管であり、発電反応に用いられることのなかった水素および窒素などの未反応ガスを含むアノード排ガスを気液分離部へと誘導する。気液分離部は、アノード排ガスに含まれる気体成分と水分とを分離し、気体成分については、アノードガス供給部14へと誘導し、水分については外部へと排出する。
次に、冷却回路16に関して説明する。燃料電池ハイブリッド車は、図1に示すように、FCスタック11を冷却する冷却部として機能する冷却回路16を有する。冷却回路16は、冷媒である冷却水がFCスタック11から流出してFCスタック11へ戻るように、冷却水をFCスタック11の外部にて循環させる冷媒回路である。冷却回路16は、FCスタック11の冷却水流出口11aと冷却水流入口11bとを繋いでいる。また冷却回路16は、FCスタック11に供給される空気が通過する管路に設けられるインタークーラ26と接続する接続通路41を有し、供給空気を冷却する冷却部としても機能する。
冷却回路16には、インタークーラ26に加えて、ラジエータ42、ロータリバルブ43および循環ポンプ44が設けられる。さらに冷却回路16には、第1温度センサとしてのラジエータ出口温度センサ45、および第2温度センサとしての電池出口温度センサ46が設けられている。ラジエータ出口温度センサ45および電池出口温度センサ46は、検出した温度情報をECU17に送信する。燃料電池冷却システムは、ロータリバルブ43、電池出口温度センサ46およびECU17を少なくとも備える。
ラジエータ出口温度センサ45は、冷却回路16のうちラジエータ42の下流側部分であって、循環ポンプ44や後述するバイパス通路48の上流側部分に設けられる。これにより、ラジエータ出口温度センサ45は、ラジエータ42により冷却された直後の冷却水温度をラジエータ出口温度ToutRとして検出する。
電池出口温度センサ46は、冷却回路16のうちFCスタック11の下流側部分であって、ロータリバルブ43やインタークーラ26の上流側部分に設けられる。これにより、電池出口温度センサ46は、FCスタック11により加熱された直後の冷却水温度を電池出口温度Toutとして検出する。
FCスタック11は、走行に必要な電力をまかなうものであり、発電時に発生する熱量は、内燃機関並みである。したがってFCスタック11を冷却するためラジエータ42を搭載している。ラジエータ42は、冷却回路16に設けられ、冷却水の熱を外気との熱交換により外部へ放出する放熱器として機能する。したがってラジエータ42は、FCスタック11によって温度上昇した冷却水を冷却する放熱用熱交換器である。ラジエータ42は、たとえばエンジンルーム内の前方に配設されている。ラジエータ42には、図示しない送風ファンが設けられている。ラジエータ42は、この送風ファンによって供給される冷却用空気によって、冷却水を冷却するようになっている。
冷却回路16は、ラジエータ42に冷却水を流通させる放熱通路47と、ラジエータ42をバイパスして冷却水を流通させるバイパス通路48とを有する。バイパス通路48は、ラジエータ42よりも冷却水流れ上流側の分岐点43aで冷却回路16から分岐するとともにラジエータ42よりも冷却水流れ下流側の合流点49で冷却回路16に合流するように設けられている。
ロータリバルブ43は、冷却回路16のうち放熱通路47とバイパス通路48とが分岐する分岐点43aに設けられ、循環ポンプ44により循環する冷却水を、放熱通路47およびバイパス通路48に分流する割合を調節する。放熱通路47に設けられた放熱通路47を流通する冷却水の流量を放熱流量と呼び、バイパス通路48を流通する冷却水の流量をバイパス流量と呼ぶ。つまり、放熱流量およびバイパス流量の総量が、循環ポンプ44による循環流量であり、FCスタック11へ流入する流入量である。そしてロータリバルブ43は、放熱流量とバイパス流量との流量比率を調節する流量比調節バルブを提供する。
ロータリバルブ43は、回動可能な状態でバルブをケーシング内に収容した構造である。ケーシングには、電池出口温度センサ46を通過した冷却水が流入する流入口431と、放熱通路47へ冷却水を流出する放熱側流出口432と、バイパス通路48へ冷却水を流出するバイパス側流出口433とが形成されている。
バルブは、ケーシング内を回動することで、流入口431と放熱側流出口432との連通開度である放熱側開度と、流入口431とバイパス側流出口433との連通開度であるバイパス側開度とを調節する。ロータリバルブ43は、放熱側開度とバイパス側開度とが連動して変化するように構成された三方弁であり、ECU17がバルブの回動位置を制御することで、放熱流量とバイパス流量との流量比率が調節される。
具体的には、放熱側開度が100%となる位置にバルブを回動させると、バイパス側開度が0%となり、放熱側が全開かつバイパス側が全閉の状態になる。放熱側開度が0%となる位置にバルブを回動させると、バイパス側開度が100%となり、放熱側が全閉かつバイパス側が全開の状態になる。放熱側開度が50%となる位置にバルブを回動させると、バイパス側開度が50%となり、放熱側が半開かつバイパス側が半開の状態になる。以下の説明では、放熱側開度のことを単にバルブ開度と呼ぶ場合がある。
循環ポンプ44は、冷却回路16のうち合流点49よりも冷却水流れ下流側、かつ、FCスタック11よりも上流側に配設されており、冷却水を圧送して冷却回路16に循環させるためのポンプである。循環ポンプ44は、例えば、ポンプハウジング内でインペラを回転させて冷却水を圧送する回転式である。
ECU17は、FCスタック11へ供給される水素および空気の供給量を制御することで、FCスタック11による発電量を制御する。また、FCスタック11の発電効率向上や劣化抑制を考慮して、FCスタック11が有するセルの温度を所定の最適範囲に制御することが要求されている。そこでECU17は、ロータリバルブ43および循環ポンプ44の作動を制御することで、FCスタック11から冷却水への放熱量を制御して、FCスタック11のセル温度を所定の最適範囲に制御する。
より詳細に説明すると、ECU17は、ロータリバルブ43の作動を制御することで、放熱流量とバイパス流量との流量比率を調節して、FCスタック11へ流入する冷却水の温度である電池入口温度Tinを調節する。この温度調節により、電池出口温度Toutは目標温度Ttrgに近づくように制御される。冷却水の電池出口温度ToutはFCスタック11のセル温度と相関が高いので、その相関に基づき、電池出口温度Toutの目標温度Ttrgはセル温度が最適範囲となるように設定される。
さらにECU17は、循環ポンプ44の作動を制御することで、FCスタック11へ流入する冷却水の流量(つまり循環流量)を調節する。この流量調節により、先述した電解質膜の乾燥度合いが最適範囲となるように制御される。このようにして調節された循環流量に応じて、上記温度調節では電池入口温度Tinを調節する。このように、ECU17が有する演算処理装置は、ロータリバルブ43を制御して電池入口温度Tinを調節し、その調節をしている時の演算処理装置は流入温度制御部17B(図1参照)に相当する。
さて、冷却回路16を構成する配管が損傷する等の原因で冷却水が冷却回路16から漏れ出ている場合や、車両の製造工程や整備工程で冷却水を冷却回路16へ供給し忘れた場合には、FCスタック11を十分に冷却できなくなる。そこで、ECU17が有する演算処理装置は、冷却水の循環流量が所定量より少ない異常状態であるか否かを判定する。その判定をしている時の演算処理装置は異常判定部17A(図1参照)に相当する。
そして、異常判定部17Aにより異常状態が検知された場合には、FCスタック11での発電量や走行用モータへの電力供給量を制限したりして、セル温度の上昇を抑制させつつ車両を走行させるフェールセーフモードでFCスタック11を制御する。異常状態が検知されない場合には、FCスタック11での発電量を所望の値にさせつつ車両を走行させる通常走行モードでFCスタック11を制御する。
次に、流入温度制御部17Bおよび異常判定部17Aの処理手順について、図2および図3を用いて説明する。図2に示す制御は、FCスタック11の発電が要求されている期間にECU17の演算処理装置が実行する。
先ず、図2のステップS11では、各センサから情報を取得し、ステップS12に移る。入力される情報の具体例として、電池出口温度センサ46により検出された電池出口温度Tout、およびラジエータ出口温度センサ45により検出されたラジエータ出口温度ToutRが挙げられる。さらに、図示しない外気温度センサにより検出された外気温度、図示しない電流検出回路により検出されたFCスタック11の電流値、および図示しない電圧検出回路により検出されたFCスタック11の電圧値が、上記具体例として挙げられる。
ステップS12では、FCスタック11が発電時に発生する熱量を算出する。具体的には、FCスタック11で発電された電力の電流値および電圧値を検出し、それらの検出値に基づき発熱量を算出する。ステップS13では、ステップS11で取得した検出値およびステップS12で算出した発熱量に基づき、ロータリバルブ43のバルブ開度を算出する。先述した流入温度制御部17Bはバルブ開度を算出して開度指令信号を出力し、その開度指令にしたがってロータリバルブ43は作動し、このロータリバルブ43の作動により電池入口温度Tinは調節される。要するに、ステップS12、S13によるバルブ開度の算出処理は流入温度制御部17Bにより実行される処理である。
図3は、流入温度制御部17Bによるバルブ開度算出の手順を、算出の機能毎に説明する機能ブロック図であり、以下、流入温度制御部17Bが有する各機能ブロックについて説明する。機能ブロックB1は、ステップS12で説明した通り、電流値および電圧値に基づきFCスタック11の発熱量Qを算出する。具体的には、電流値が大きいほど、また電圧値が小さいほど発熱量Qは大きい値に算出される。
機能ブロックB2は、算出された発熱量Q、および循環ポンプ44による循環流量に基づき、FCスタック11での温度上昇量ΔTを算出する。具体的には、発熱量Qが大きいほど温度上昇量ΔTは大きい値に算出され、循環流量が多いほど温度上昇量ΔTは小さい値に算出される。なお、循環流量は、循環ポンプ44へ供給している電力量に基づき算出すればよい。
機能ブロックB3は、目標セル温度および外気温度に基づき、冷却水の電池出口温度Toutに対する目標温度Ttrgを算出する。目標セル温度は、セル温度が先述した最適範囲となるように設定される。外気温度は、外気温度センサにより検出された値であり、複数のセルを収容する筐体の外部の雰囲気温度である。先述した通り電池出口温度Toutはセル温度と相関が高い。また、その相関は外気温度によっても異なってくる。そこで機能ブロックB3は、上記相関に基づき、目標セル温度および外気温度に応じて目標温度Ttrgを算出する。また、FCスタック11での電流値、セル温度の履歴、乾き状態および車速等に応じて、目標温度Ttrgは補正される。
機能ブロックB4は、機能ブロックB2で算出された温度上昇量ΔTおよび機能ブロックB3で算出された目標温度Ttrgに基づき、冷却水の電池入口温度Tinに対する目標温度Ttrginを算出する。具体的には、出口側の目標温度Ttrが低いほど入口側の目標温度Ttrginは低い値に算出され、温度上昇量ΔTが大きいほど入口側の目標温度Ttrginは低い値に算出される。
機能ブロックB5は、機能ブロックB4で算出された入口側の目標温度Ttrgin、電池出口温度Toutおよびラジエータ出口温度ToutRに基づき、バルブ開度の指令値を算出する。電池出口温度Toutは電池出口温度センサ46により検出された値であり、ラジエータ出口温度ToutRはラジエータ出口温度センサ45で検出された値である。また、車載電気機器の電力消費量、複数セルの温度ばらつき度合および車速等に応じて、バルブ開度の指令値は補正される。流入温度制御部17Bは、機能ブロックB5で算出されたバルブ開度にロータリバルブ43を作動させるように指令する開度指令信号を出力する。
要するに流入温度制御部17Bは、図3に示す各々の入力値に基づきバルブ開度の指令値を算出する。上記入力値は、FCスタック11の電流値、電圧値、冷却水の循環流量、目標セル温度、外気温度、電池出口温度Toutおよびラジエータ出口温度ToutRである。
図3の如くバルブ開度の指令値が算出された後、図2のステップS14において、ステップS13で算出されたバルブ開度が全開、つまり放熱側開度が100%であるか否かを判定する。
ここで、FCスタック11での発熱量がラジエータ42による放熱量よりも小さい場合には、バルブ開度を全開にするとセル温度が目標温度よりも低くなる。そのため、全開時に比べて電池入口温度Tinが高くなるように、バルブ開度が全開未満の開度領域で調節される筈である。一方、FCスタック11での発熱量がラジエータ42による放熱量よりも大きい場合には、バルブ開度を全開にしてもセル温度が目標温度よりも高くなるので、バルブ開度が全開に維持される筈である。したがって、全開か否かを判定するステップS14は、発熱量が放熱量よりも小さく、電池入口温度Tinを適温に調節可能な状態であるか否かを判定することと同義である。以下の説明では、適温調節できる全開でない状態となっている期間を調節期間と呼ぶ。
ステップS14にて全開であると判定された場合には、電池入口温度Tinを適温調節できない状態とみなしてステップS15の処理に進み、電池出口温度Toutが想定の範囲を超えて高くなっているか否かを判定する。具体的には、電池出口温度センサ46により検出された電池出口温度Toutから、ラジエータ出口温度センサ45により検出されたラジエータ出口温度ToutRを減算し、その減算値が所定値β以上であるか否かを判定する。上記減算値が所定値β以上と判定された場合には、電池出口温度Toutが想定の範囲を超えて高くなっているとみなして、続くステップS18において異常判定フラグをオンに設定する。
ステップS14にて全開でないと判定された場合には、電池入口温度Tinを適温調節できる状態(つまり調節期間)とみなしてステップS16の処理に進み、電池出口温度Toutが想定の範囲を超えて短期間で高くなっているか否かを判定する。具体的には、電池出口温度センサ46により検出された電池出口温度Toutから、機能ブロックB3で算出された目標温度Ttrgを減算する。そして、その減算値が第1所定値α1以上である状態が第1所定時間t1以上継続したか否かを判定する。換言すると、目標温度Ttrgに対する電池出口温度Toutの乖離が第1所定値α1以上である状態が、調節期間に第1所定時間t1以上継続したか否かを判定する。
ステップS16にて肯定判定された場合には、冷媒の循環流量が所定量より少ない異常状態であるとみなして、ステップS18にて異常判定フラグをオンに設定する。ステップS16にて否定判定された場合には、続くステップS17において、電池出口温度Toutが想定の範囲を超えて長期間で高くなっているか否かを判定する。具体的には、ステップS16と同様にして電池出口温度Toutから目標温度Ttrgを減算し、その減算値が第2所定値α2以上である状態が第2所定時間t2以上継続したか否かを判定する。換言すると、目標温度Ttrgに対する電池出口温度Toutの乖離が第2所定値α2以上である状態が、調節期間に第2所定時間t2以上継続したか否かを判定する。
第2所定値α2は第1所定値α1よりも小さい値に設定され、かつ、第2所定時間t2は第1所定時間t1よりも長い時間に設定されている。そして、ステップS17にて肯定判定された場合には、冷媒の循環流量が所定量より少ない異常状態であるとみなして、ステップS18にて異常判定フラグをオンに設定し、続くステップS19にてフェールセーフモードに設定する。なお、ステップS16、S17の判定で用いられる第1所定値α1および第2所定値α2は、ステップS15の判定で用いられる所定値βに比べて小さい値に設定されている。
ステップS16の判定をしている時の演算処理装置は、特許請求の範囲に記載の判定部または第1判定部に相当し、ステップS17の判定をしている時の演算処理装置は第2判定部に相当する。ステップS16による第1判定では、第1所定時間t1といった短期間で乖離が第1所定値α1以上になった場合に、循環経路から冷却水が漏れ出ている蓋然性が高いとみなして異常判定する。但し、例えば循環経路の損傷が軽度であり、冷却水の漏出速度が遅い場合には、短期間で大きく乖離することにはならず、長期間で僅かに乖離することになる。そこで、ステップS17による第2判定では、第2所定値α2といった少しの乖離が生じた場合であっても、その乖離が第2所定時間t2といった長期間継続した場合に、循環経路の損傷が軽度であるものの冷却水漏れの蓋然性が高いとみなして異常判定する。
ステップS16、S17のいずれにおいても否定判定された場合には、冷却水漏れが生じていない正常状態であるとみなし、異常判定フラグをオンにすることなくステップS20にて通常走行モードに設定する。ステップS19にてフェールセーフモードに設定されている場合には、ECU17が燃料電池システム10の作動を制御するにあたり、発電量を制限しつつ制御する。一方、ステップS20にて通常走行モードに設定されている場合には、上記制限を解除してECU17は燃料電池システム10の作動を制御する。
さらにステップS19では、循環ポンプ44への供給電力を増大させて、循環流量を増量させる。循環流量は、FCスタック11の乾燥度合いが最適範囲となるように制御されることは先述した通りであるが、乾燥度合から算出される循環流量の目標値に相当する電力量よりも、循環ポンプ44への供給電力量は増大される。このように循環流量を増量させるようにステップS19の処理を実行している時の演算処理装置は、特許請求の範囲に記載の増量制御部に相当する。
ステップS19、S20にてモード設定された後、続くステップS21では車両が走行を終了したか否かを判定する。走行中であると判定されれば処理はステップS11に戻り、走行終了と判定されれば図2の処理を終了する。換言すれば、ステップS11〜ステップS20の処理は、車両走行中に繰り返し実行される。なお、車速がゼロであっても、車両に運転者が乗車していれば、FCスタック11による発電が要求され得るので、ステップS11〜ステップS20の処理を実行してもよい。
次に、ステップS17で肯定判定されることにより異常判定フラグがオンに設定される場合の一態様について、図4を用いて説明する。
図4の横軸は経過時間を示し、図4の縦軸は、上段から順に、冷却水温度、FCスタック11での発熱量、バルブ開度、異常判定フラグの状態を示す。最上段の欄には、冷却水温度として、電池出口温度Toutおよびラジエータ出口温度ToutRが示されている。図4の例では、冷却水の漏出が生じており循環流量が所定量未満になっている状況であり、かつ、適温調節が可能な調節期間であると判定されてバルブ開度が全開にならない状況である。
そして、図中のD1時点で、循環ポンプ44を起動させるとともにバルブ開度の制御を開始しているものの、循環流量不足が原因で電池出口温度Toutが上昇し、その後のD2時点で電池出口温度Toutが目標温度Ttrgよりも高くなっている。その後、発熱量の変動に応じてバルブ開度が制御されるものの、冷却水の漏出が原因でFCスタック11が十分に冷却されず、電池出口温度Toutが目標温度Ttrgよりも高くなっている状態が継続している。そして、その後のD3時点で電池出口温度Toutが第2所定値α2にまで上昇し、その後のD4時点で、電池出口温度Toutが第2所定値α2以上の状態が第2所定時間t2継続してステップS17にて肯定判定され、異常判定フラグがオンに設定されている。
以上説明したように、本実施形態の燃料電池冷却システムは、ロータリバルブ43(流量比調節バルブ)と、電池出口温度センサ46(温度センサ)と、流入温度制御部17Bと、異常判定部17Aと、を備える。流入温度制御部17Bは、電池出口温度センサ46により検出される電池出口温度Toutを目標温度Ttrgに近づけるようロータリバルブ43の作動を制御して、電池入口温度Tinを調節する。異常判定部17Aは、調節期間に検出された電池出口温度Toutに基づき、冷媒の循環流量が所定量より少ない異常状態であるか否かを判定する。調節期間とは、バイパス流量をゼロにすることなく放熱流量とバイパス流量との割合が調節されている期間のことであり、換言すれば、バルブ開度が全開になっていない期間のことである。
ここで、FCスタック11での発熱量に対するラジエータ42での放熱量が十分に足りる状況であれば、バイパス流量をゼロにすることなく流量調節して電池出口温度Toutが目標温度Ttrgに調節される筈である。但し、上述の如く流量調節している調節期間であっても、冷媒の循環流量が異常に少なくなっている場合には、電池出口温度Toutが目標温度Ttrgよりも高くなっていく。
この点に着目し、本実施形態では、バイパス流量をゼロにすることなく温度調節されている期間(調節期間)に検出された電池出口温度Toutに基づき、冷媒の循環流量が所定量より少ない異常状態であるか否かを判定する。そのため、調節期間であるにも拘らず電池出口温度Toutが異常に高くなっていくといった状況を検知でき、上記異常状態であると判定できる。よって、特許文献1に記載の冷却システムが必要としていた集水部および水位センサを不要にしつつ、冷却水漏れ等が原因で循環流量が少なくなっている異常状態を検知できるようになる。しかも、循環経路のいずれの箇所で漏れが生じた場合であっても異常状態を検知できるので、特定箇所での漏れに限らない異常検知を簡素な構造で実現できる。さらに、循環経路への冷媒充填作業での充填量不足が原因で、漏れは生じていないものの循環流量が少なくなっている場合であっても、本実施形態によればその異常状態を検知できる。
さらに本実施形態では、ステップS16による判定部を異常判定部17Aは有する。その判定部は、目標温度Ttrgに対して検出温度が第1所定値α1以上高くなっている状態が、調節期間に第1所定時間t1以上継続した場合に、異常状態であると判定する。
ここで、循環流量がゼロに近い状況では、電池出口温度センサ46は実質的に外気温度を検出している。そのため、外気温度がある程度低ければ、異常状態時に検出される電池出口温度Toutはある程度低くなる。その結果、実際のセル温度が最適範囲を超えて高温になっているにも拘らず、バルブ開度を全開にさせずにバイパス流量を調節して電池入口温度Tinを調節する制御が実行されることになる。この点を鑑み、本実施形態では、このように外気温度が低い場合であっても、目標温度Ttrgに対して検出温度が第1所定値α1以上高くなっている状態が、調節期間に第1所定時間t1以上継続した場合に異常状態であると判定する。そのため、外気温度が低い場合であっても異常状態を見逃すこと無く検知する確実性を向上できる。
さらに本実施形態では、異常判定部17Aは、ステップS16による第1判定部およびステップS17による第2判定部を有する。そして、第1判定部は、目標温度Ttrgに対して検出温度が第1所定値α1以上高くなっている状態が、調節期間に第1所定時間t1以上継続した場合に、異常状態であると判定する。第2判定部は、目標温度Ttrgに対して検出温度が第2所定値α2以上高くなっている状態が、調節期間に第2所定時間t2以上継続した場合に、異常状態であると判定する。そして、第2所定値α2は第1所定値α1よりも小さい値に設定され、かつ、第2所定時間t2は第1所定時間t1よりも長い時間に設定されている。
ここで、漏れ異常に係る冷媒の漏出速度が速い場合には、目標温度Ttrgに対する検出温度の乖離が短時間で大きく生じる。一方、漏れ異常に係る冷媒の漏出速度が遅い場合には、上記乖離は僅かでもその状態が長時間継続することになる。この点を鑑み、本実施形態では、第1判定部では第1所定時間t1を短くかつ第1所定値α1を大きく設定しているので、漏出速度が速い場合には、その異常状態を第1判定部で迅速に検知できる。一方、第2判定部では第2所定時間t2を長くかつ第2所定値α2を小さく設定しているので、漏出速度が遅い場合には、第1判定部では検知できないものの、その異常状態を第2判定部で検知できる。
さらに本実施形態では、異常判定部17Aにより異常状態であると判定された場合に、循環経路を通じてFCスタック11へ流出入する冷媒の循環流量を増量させる、ステップS19による増量制御部を備える。これによれば、循環流量が増量されるので、異常状態であれば電池出口温度Toutと目標温度Ttrgとの乖離が顕著に現れる。よって、異常状態であることを、検知精度を高めた上で再確認できる。また、循環流量が増量されるので、冷媒漏れ等により循環流量不足に陥っていることが原因でセル温度が上昇していくことを抑制できる。
(第2実施形態)
図5に示す本実施形態では、図2に示すステップS17の処理(第2判定部)を、図5のステップS17A、S17Bに置き換えている。ステップS17Aは、ステップS14、S16にて否定判定された場合に実行され、ステップS17BはステップS17Aの後に実行される。
ステップS17Aでは、電池出口温度Toutから目標温度Ttrgを減算した値を前回値に加算して積算していく。ステップS14、S16のいずれかで肯定判定されると、ステップS17Aで算出された積算値はリセットされる。換言すれば、ステップS17Aでは、電池出口温度Toutの検出温度が目標温度Ttrgよりも高くなっている状態が調節期間に継続している場合に、目標温度Ttrgに対する検出温度の乖離を積算していく。
続くステップS17Bでは、ステップS17Aで算出した積算値が所定の閾値TH以上であるか否かを判定する。閾値TH以上であると肯定判定された場合には、ステップS18にて異常判定フラグをオンに設定し、ステップS19にてフェールセーフモードに設定する。閾値TH以上でないと否定判定された場合には、ステップS20にて通常走行モードに設定する。
なお、ステップS17Aの処理を実行している時の演算処理装置は、特許請求の範囲に記載の乖離積算部に相当し、ステップS17Bの処理を実行している時の演算処理装置は、特許請求の範囲に記載の積算判定部に相当する。
次に、ステップS17Bで肯定判定されることにより異常判定フラグがオンに設定される場合の一態様について、図6を用いて説明する。
図6の横軸は経過時間を示し、図6の縦軸は、上段から順に、冷却水温度、乖離積算値、発熱量、バルブ開度、異常判定フラグの状態を示す。要するに図6は、乖離積算値を図4に追加した図であり、乖離積算値は、ステップS17Aで算出される積算値のことである。図6の例では、図4と同様にして冷却水の漏出があり、かつ、バルブ開度が全開にならない状況である。
そして、D1時点でバルブ開度の制御を開始しているものの、循環流量不足が原因で電池出口温度Toutが上昇し、その後のD2時点で電池出口温度Toutが目標温度Ttrgよりも高くなっている。その後、冷却水の漏出が原因でFCスタック11が十分に冷却されず、電池出口温度Toutが目標温度Ttrgよりも高くなっている状態が継続している。その結果、乖離積算値は上昇してD5時点で閾値THに達し、ステップS17Bにて肯定判定されて、異常判定フラグがオンに設定されている。
以上説明したように、本実施形態の燃料電池冷却システムでは、異常判定部17Aは、ステップS17Aによる乖離積算部およびステップS17Bによる積算判定部を有する。そして、乖離積算部は、電池出口温度Toutの検出温度が目標温度Ttrgよりも高くなっている状態が調節期間に継続している場合に、目標温度Ttrgに対する検出温度の乖離を積算する。積算判定部は、乖離積算部により積算された値である乖離積算値が所定の閾値TH以上になった場合に、異常状態であると判定する。これによれば、冷却水の漏出速度が速い場合には、その異常状態をステップS16による第1判定部で迅速に検知できる。一方、漏出速度が遅い場合には、第1判定部では検知できないものの、その異常状態を積算判定部で検知できる。
(第3実施形態)
図7に示す本実施形態では、図2に示す一連の処理に、ステップS13A、S13Bを追加している。また、図7の例では、図2のステップS17に示す第2判定部を廃止している。ステップS13の処理の後、ステップS13Aにて冷却水の電池出口温度Toutを推定する。例えば、図3の機能ブロックB1で算出されるFCスタック11での発熱量と、電池出口温度Toutの検出値、バルブ開度および循環流量から算出される冷却量とに基づき、電池出口温度Toutを推定する。
その後、ステップS13Bにおいて、電池出口温度センサ46により検出された電池出口温度Toutの検出値から、ステップS13Aで算出した推定値を減算して、検出値に対する推定値の乖離を算出する。さらにステップS13Bでは、算出された乖離の温度の絶対値が所定温度γ以上であるか否かを判定する。
所定温度γ以上であると判定された場合には、ステップS18にて異常判定フラグをオンに設定し、ステップS19にてフェールセーフモードに設定する。所定温度γ以上でないと否定判定された場合には、ステップS14へと処理を進める。
なお、ステップS13Aの処理を実行している時の演算処理装置は、特許請求の範囲に記載の温度推定部に相当し、ステップS13Bの処理を実行している時の演算処理装置は、特許請求の範囲に記載の推定判定部に相当する。
次に、ステップS13Bで肯定判定されることにより異常判定フラグがオンに設定される場合の一態様について、図8を用いて説明する。
図8の横軸は経過時間を示し、図8の縦軸は、上段から順に、冷却水温度、発熱量、異常判定フラグの状態を示す。最上段の欄には、冷却水温度として、電池出口温度センサ46により検出される電池出口温度Toutの検出値と、ステップS13Aで推定される電池出口温度Toutの推定値と、ラジエータ出口温度ToutRの検出値とが示されている。図8の例では、図4と同様にして冷却水の漏出がある状況である。また、バルブ開度が全閉(つまり放熱流量ゼロ)になっており、電池出口温度Toutの検出値が目標温度Ttrgよりも低い状況である。
そして、時間経過につれ、電池出口温度Toutの検出値および推定値がともに上昇していくが、漏出が原因で推定値よりも実際の検出値の方が速く上昇している。したがって、推定値に対する検出値の乖離が時間経過とともに増大していき、D6時点で乖離温度が所定温度γに達し、ステップS13Bにて肯定判定されて、異常判定フラグがオンに設定されている。
さて、図8を用いて上述した例では、漏出が原因で循環流量が少なくなっているものの、冷却水が完全に無くなっている訳ではないので、電池出口温度センサ46は冷却水の温度を検出している。これに対し、以下に例示するように冷却水が完全に無くなって循環流量がゼロになっている場合がある。例えば、冷却水の漏出が長時間継続した場合、配管の損傷が大きく漏出速度が速い場合、漏出は生じていないが作業員が冷却水を充填し忘れた場合等が具体例として挙げられる。
この場合には、電池出口温度センサ46は配管内部の空気の温度を検出することになるので、電池出口温度Toutの検出値は、電池出口温度センサ46の雰囲気温度に依存する。したがって、図8に示すように推定値が徐々に上昇しているにも拘らず、検出値が推定値よりも小さいままになる場合がある。この場合、図7のステップS13Bにおいて、検出値に対する推定値の乖離の絶対値が所定温度γ以上となり、ステップS18にて異常判定フラグがオンに設定される。
以上説明したように、本実施形態の燃料電池冷却システムでは、異常判定部17Aは、ステップS13Aによる温度推定部およびステップS13Bによる推定判定部を有する。温度推定部は、FCスタック11から流出する冷媒の温度を推定する。推定判定部は、温度推定部による推定温度に対する検出温度の乖離が所定温度γ以上である場合に、異常状態であると判定する。
ここで、例えば冷却システムの起動時等、セル温度が最適範囲よりも低くなっており、図8に例示するように電池出口温度Toutの検出値が目標温度Ttrgに対して低くなっている場合を想定する。この想定の場合には、電池出口温度Toutは第1所定値α1や第2所定値α2よりも低いので、図2のステップS16、S17では異常状態を検知できない。この点を鑑み、本実施形態では、電池出口温度Toutを推定し、その推定温度と検出温度との乖離が所定温度γ以上である場合に異常状態であると判定するので、上記想定の場合であっても異常状態を検知できる。よって、電池出口温度Toutが第1所定値α1および第2所定値α2にまで上昇することを待たずして、異常状態を迅速に検知できる。
さらに本実施形態では、推定値が徐々に上昇しているにも拘らず、冷却水が完全に無くなっていることに起因して検出値が推定値よりも小さいままになる場合には、ステップS13Bの判定により異常状態であることを検知できる。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。そして、前述の実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
前述の第1実施形態では、図3に示すように、冷媒の電池出口温度Toutの検出値が目標温度となるようにバルブ開度を制御している。これに対し、冷媒の電池入口温度Tinを検出する入口温度センサを設け、電池入口温度Tinの検出値が目標温度となるようにバルブ開度を制御することで、電池出口温度Toutを所望の温度に制御してもよい。
前述の各実施形態において、ステップS16、S17での肯定判定により異常判定した場合と、ステップS15、S13Bでの肯定判定により異常判定した場合とで、識別して異常判定フラグをメモリに記憶させておくことが望ましい。
前述の各実施形態では、バイパス流量をゼロにすることなく流量割合が調節されている期間を調節期間としているが、バイパス流量および放熱流量のいずれについてもゼロにすることなく流量割合が調節されている期間を調節期間としてもよい。
図1に示すラジエータ出口温度センサ45を廃止して、ラジエータ出口温度ToutRを外気温度から推定してもよい。図1に示す実施形態では流量比調節バルブにロータリバルブ43を採用しているが、ロータリ式以外のバルブであってもよい。また、流量比調節バルブは図1に示す3方弁に限らず、2方弁を2つ組み合わせて流量比調節バルブを提供してもよい。
前述の第1実施形態では、循環経路において、インタークーラ26がFCスタック11に対して並列に接続されている。これに対し、インタークーラ26がFCスタック11に対して直列に接続されていてもよい。また、図1に示す接続通路41およびインタークーラ26を廃止してもよい。
前述の第1実施形態では、FCスタック11は、固体高分子形燃料電池であったが、FCスタック11の種類はこれに限定されるものではなく、リン酸形燃料電池、溶融炭酸塩形燃料電池等であってもかまわない。前述の第1実施形態では、冷却部は冷却回路16によって実現されているが、冷却回路16に限るものではなく、他の冷却装置によって実現してもよい。
前述の第1実施形態において、ECU17によって実現されていた機能は、前述のものとは異なるハードウェアおよびソフトウェア、またはこれらの組み合わせによって実現してもよい。ECU17は、たとえば他の制御装置と通信し、他の制御装置が処理の一部または全部を実行してもよい。ECU17が電子回路によって実現される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路によって実現することができる。
11…FCスタック(燃料電池)、17A…異常判定部、17B…流入温度制御部、42…ラジエータ(放熱器)、43…ロータリバルブ(流量比調節バルブ)、46…電池出口温度センサ。

Claims (6)

  1. 燃料電池(11)および放熱器(42)に冷媒を循環させることで、前記燃料電池から冷媒に吸熱させた熱を前記放熱器から放熱させて前記燃料電池を冷却する燃料電池冷却システムにおいて、
    前記放熱器を流通して前記燃料電池へ流入する冷媒の流量である放熱流量と、前記放熱器をバイパスして前記燃料電池へ流入する冷媒の流量であるバイパス流量との割合を調節する流量比調節バルブ(43)と、
    前記燃料電池から流出する冷媒の温度を検出する温度センサ(46)と、
    前記温度センサによる検出温度を目標温度に近づけるよう、前記流量比調節バルブの作動を制御して前記燃料電池へ流入する冷媒の温度を調節する流入温度制御部(17B)と、
    前記バイパス流量をゼロにすることなく前記割合が調節されている期間を調節期間とし、前記調節期間に検出された前記検出温度に基づき、冷媒循環経路から漏れ出している異常状態であるか否かを判定する異常判定部(17A)と、を備える燃料電池冷却システム。
  2. 前記異常判定部は、
    前記目標温度に対して前記検出温度が所定値(α1)以上高くなっている状態が、前記調節期間に所定時間(t1)以上継続した場合に、前記異常状態であると判定する判定部(S16)を有する請求項1に記載の燃料電池冷却システム。
  3. 前記異常判定部は、
    前記目標温度に対して前記検出温度が第1所定値(α1)以上高くなっている状態が、前記調節期間に第1所定時間(t1)以上継続した場合に、前記異常状態であると判定する第1判定部(S16)と、
    前記目標温度に対して前記検出温度が第2所定値(α2)以上高くなっている状態が、前記調節期間に第2所定時間(t2)以上継続した場合に、前記異常状態であると判定する第2判定部(S17)と、
    を有し、
    前記第2所定値は前記第1所定値よりも小さい値に設定され、かつ、前記第2所定時間は前記第1所定時間よりも長い時間に設定されている請求項1に記載の燃料電池冷却システム。
  4. 前記異常判定部は、
    前記目標温度よりも前記検出温度が高くなっている状態が前記調節期間に継続している場合に、前記目標温度に対する前記検出温度の乖離を積算する乖離積算部(S17A)と、
    前記乖離積算部による積算値が所定の閾値(TH)以上になった場合に前記異常状態であると判定する積算判定部(S17B)と、
    を有する請求項1〜3のいずれか1つに記載の燃料電池冷却システム。
  5. 前記異常判定部は、
    前記燃料電池から流出する冷媒の温度を推定する温度推定部(S13A)と、
    前記温度推定部による推定温度に対する前記検出温度の乖離の絶対値が所定温度(γ)以上である場合に、前記異常状態であると判定する推定判定部(S13B)と、
    を有する請求項1〜4のいずれか1つに記載の燃料電池冷却システム。
  6. 前記異常判定部により前記異常状態であると判定された場合に、冷媒の循環流量を増量させる増量制御部(S19)を備える請求項1〜5のいずれか1つに記載の燃料電池冷却システム。
JP2016251784A 2016-12-26 2016-12-26 燃料電池冷却システム Active JP6766638B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016251784A JP6766638B2 (ja) 2016-12-26 2016-12-26 燃料電池冷却システム
DE102017126333.0A DE102017126333A1 (de) 2016-12-26 2017-11-10 Brennstoffzellenkühlsystem
US15/810,515 US20180183080A1 (en) 2016-12-26 2017-11-13 Fuel cell cooling system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016251784A JP6766638B2 (ja) 2016-12-26 2016-12-26 燃料電池冷却システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018106900A JP2018106900A (ja) 2018-07-05
JP6766638B2 true JP6766638B2 (ja) 2020-10-14

Family

ID=62509933

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016251784A Active JP6766638B2 (ja) 2016-12-26 2016-12-26 燃料電池冷却システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20180183080A1 (ja)
JP (1) JP6766638B2 (ja)
DE (1) DE102017126333A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11971183B2 (en) 2019-09-05 2024-04-30 Trane International Inc. Systems and methods for refrigerant leak detection in a climate control system

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6802984B2 (ja) * 2017-04-14 2020-12-23 トヨタ自動車株式会社 燃料電池冷却システム
KR102674659B1 (ko) * 2018-12-05 2024-06-12 현대자동차주식회사 연료전지의 냉각 제어시스템 및 제어방법
JP7114502B2 (ja) * 2019-02-01 2022-08-08 株式会社東芝 燃料電池システム
JP7151553B2 (ja) * 2019-03-01 2022-10-12 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
CN112838295B (zh) * 2020-12-30 2022-05-10 广州橙行智动汽车科技有限公司 电池加热***检测方法、装置、车辆及存储介质
KR102576221B1 (ko) * 2021-05-21 2023-09-07 현대모비스 주식회사 연료전지 시스템에서 냉각수 온도를 제어하기 위한 방법
CN113346112B (zh) * 2021-05-28 2022-08-19 黄冈格罗夫氢能汽车有限公司 一种大功率并联燃料电池散热***及控制方法
CN113346103B (zh) * 2021-05-28 2022-08-16 黄冈格罗夫氢能汽车有限公司 一种大功率电站用燃料电池散热***及控制方法
CN115110119B (zh) * 2022-06-20 2024-03-29 阳光氢能科技有限公司 制氢***的温度控制方法及装置、制氢***
CN114914475B (zh) * 2022-06-28 2024-02-27 新乡市特美特热控技术股份有限公司 一种质子膜燃料电池的电堆热管理方法
CN116153035B (zh) * 2023-03-02 2023-10-27 博世氢动力***(重庆)有限公司 用于预警燃料电池电动车冷却管路流量异常的方法和装置

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002175823A (ja) * 2000-09-27 2002-06-21 Honda Motor Co Ltd 燃料電池用冷却装置
US6673482B2 (en) * 2000-09-27 2004-01-06 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Cooling system for fuel cell
JP2002164070A (ja) 2000-11-24 2002-06-07 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池水漏れ検出装置
JP3893929B2 (ja) * 2001-09-28 2007-03-14 日産自動車株式会社 燃料電池冷却装置及び燃料電池冷却装置の制御方法
JP3912087B2 (ja) * 2001-11-30 2007-05-09 株式会社デンソー 燃料電池冷却システムおよび電気自動車
JP4561058B2 (ja) * 2003-07-22 2010-10-13 日産自動車株式会社 燃料電池システム
JP2005190704A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Denso Corp 燃料電池システム
JP2005285489A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP2005285502A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池システム
US20060063048A1 (en) * 2004-09-23 2006-03-23 Kolodziej Jason R Optimal temperature tracking for necessary and accurate thermal control of a fuel cell system
WO2006064955A1 (ja) * 2004-12-15 2006-06-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 燃料電池システム
JP5076341B2 (ja) * 2006-03-28 2012-11-21 日産自動車株式会社 液体循環制御装置及び液体循環制御方法
US7862949B2 (en) * 2006-12-15 2011-01-04 Gm Global Technology Operations, Inc. Fuel cell reliability improvement by using stack end plate temperature sensors
JP2009026718A (ja) * 2007-07-24 2009-02-05 Panasonic Corp 燃料電池コージェネレーションシステム
JP5194827B2 (ja) * 2008-01-21 2013-05-08 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP5299064B2 (ja) * 2009-04-27 2013-09-25 アイシン精機株式会社 排熱回収装置および燃料電池システム
JP6112100B2 (ja) * 2014-11-14 2017-04-12 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP6229643B2 (ja) * 2014-11-15 2017-11-15 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システムおよび燃料電池搭載車両

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11971183B2 (en) 2019-09-05 2024-04-30 Trane International Inc. Systems and methods for refrigerant leak detection in a climate control system

Also Published As

Publication number Publication date
US20180183080A1 (en) 2018-06-28
DE102017126333A1 (de) 2018-06-28
JP2018106900A (ja) 2018-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6766638B2 (ja) 燃料電池冷却システム
JP6766639B2 (ja) 燃料電池冷却システム
JP6308189B2 (ja) 燃料電池システム
JP5194827B2 (ja) 燃料電池システム
US9991528B2 (en) Fuel cell system
JP4561058B2 (ja) 燃料電池システム
JP2004179000A (ja) 燃料電池システム
US11462757B2 (en) Fuel cell system
JP3656613B2 (ja) 燃料電池システム
JP6802984B2 (ja) 燃料電池冷却システム
JP2009522723A (ja) 燃料セルの冷媒へのガスの取込に対する対応
JP5168814B2 (ja) 燃料電池システム、および燃料電池システムを搭載する車両
JP4144321B2 (ja) 燃料電池システム
US10720658B2 (en) Fuel cell vehicle
JP6959097B2 (ja) 燃料電池システム
JP5555994B2 (ja) 燃料電池システム
JP2014127452A (ja) 燃料電池システム
JP2006216255A (ja) 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法
JP6693384B2 (ja) 燃料電池システム
JP6323344B2 (ja) 燃料電池システム
KR101575519B1 (ko) 연료전지용 인터쿨러의 고장 감지시 비상 운전 제어 시스템 및 방법
JP2007234452A (ja) 燃料電池システム
JP5434054B2 (ja) 燃料電池システム
JP6071388B2 (ja) 燃料電池システムの冷却制御装置
JP2007305519A (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200818

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200831

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6766638

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250