JP6762594B1 - 自動販売機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 無料払い出しのための認証情報の登録や無料払い出しの履歴情報の抽出を大きな追加設備なし容易に行うことができ、且つデータサイズが大きくなっても容易に情報の登録や抽出が行えるようにした自動販売機を提供する。【解決手段】 施錠可能な前面扉11を有する筐体1内に設けられた制御部3は、通常モードと特定の商品又は全商品を無料で払い出す無料モードとを切り替えることが可能であり、前面扉11に設けられたカードリーダライタ5にカードC1,C2,C3をかざすことで、無料モードでの払い出し、認証IDの登録、履歴情報の抽出が可能である。筐体1内にはUSB端子のような携帯型記憶デバイス接続端子7が設けられ、携帯型記憶デバイス接続端子7に携帯型記憶デバイスを接続することでも、認証IDの登録や履歴情報の抽出が可能である。【選択図】 図2

Description

本願の発明は、清涼飲料の自動販売機のような各種自動販売機に関するものである。
自動販売機は、街頭や店舗先等に設置されて不特定多数の者が利用できるようになっている場合が多いが、ある種の施設や事業所等に設置されて特定の者の利用が予定されている場合も多い。例えば、企業のオフィスや工場等の事業所には、清涼飲料などの自動販売機が設置されており、従業員に自由に購入させ、利便性を向上させている。また、病院、体育館、コンサートホール等の公共施設や病院のような各種施設でも、来場者のために自動販売機が設置されている。さらに、フィットネスクラブのような会員制の施設でも会員のために自動販売機を設置し、利便性を向上させている。
このようにある特定の者の利用が主として予定されている自動販売機において、そのような利用が予定されている利用者に特別の便宜を図るため、その利用者について商品の払い出しを無料にする構成が採用されることがある。特許文献1に開示された技術は、この一例である。
この種の自動販売機は、一部又は全部の商品を無料で払い出しができる機能(無料モード機能)を備えている。無料モード機能は、元来は災害対応を考慮して開発されたもので、大震災のような災害発生時に無料にて商品を払い出しできるようにし、帰宅困難者や被災者に迅速に提供することを目的とした機能である。
特定の者に特別の便宜を図るために無料モード機能を利用する場合は、特許文献1のように、ある種のカードを利用者に提供する。カードには認証情報が記録されており、自動販売機にはこのカードを読み取るカードリーダが設けられている。カードリーダがカードを読み取って認証情報が正しいと判断されると、自動販売機が無料モードで動作し、無料にて商品の払い出しがされる。
特許第5506996号公報
災害発生時以外で上記のように特定の利用者に対して無料にて商品の払い出しを行う機能を備えた自動販売機では、そのような無料での商品の払い出しを管理する業務がどうしても必要になる。無料払い出しのためには、認証を行う自動販売機内のユニットに対して認証情報を登録する必要があるし、不正な利用がないかどうか確認するため、無料モードでの払い出しの履歴を記録し、記録された履歴を取り出して閲覧することでチェックできるようにする必要がある。
このような認証情報の登録や履歴情報の閲覧のための構成としては、特許文献1のように、自動販売機とは別の場所に汎用PCをデータ管理ユニットとして設置し、信号線で接続して認証情報の登録や履歴情報の抽出を行う構成が考えられる。このような構成でも良いのであるが、既存の自動販売機に対してカードリーダを追加で搭載して運用することを考慮すると、自動販売機とPCとを信号線で接続するのは難しい場合が多い。例えば、自動販売機は社員食堂や休憩コーナー等に設置されていて配線の追加工事が許可されなかったり、又は自動販売機が屋外に設置されていて配線が不可能であったりし得る。
情報のやり取りを無線通信で行うことも考えられるが、近距離無線通信の範囲内に管理用のPCを設置できない場合もあるし、セキュリティの厳しい企業では情報漏洩防止のために無線通信を認めていない場合もある。
したがって、配線や無線通信を必要とせずに自動販売機に対して認証情報を登録したり履歴情報を抽出したりできる構成が望ましい。また、大規模な施設では無料にて払い出しができる利用者の数も多くなってくるから、登録すべき認証情報や抽出する履歴情報もデータサイズの大きなものとなる。したがって、データサイズが大きくても容易に情報の登録や抽出ができる構成が望ましい。
本願の発明は、このような課題を考慮して為されたものであり、特定の利用者に無料モードでの商品の払い出しを可能にした自動販売機であって、無料払い出しのための認証情報の登録や無料払い出しの履歴情報の抽出を大きな追加設備なし容易に行うことができ、且つデータサイズが大きくなっても容易に情報の登録や抽出が行えるようにした自動販売機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願発明は、
前面扉を有する筐体と、
筐体内に設けられた商品収容部及び商品払い出し機構と、
前面扉に設けられた複数の商品選択ボタンと、商品取り出し口と、金銭投入部と
を備えた自動販売機である。
筐体内には、商品選択ボタンで選択された商品と金銭投入部から投入された金銭とに従って商品払い出し機構を制御する制御部が設けられている。
制御部は、通常モードと無料モードとを切り替えることが可能であって、無料モードは、特定の商品又は全商品を無料で払い出すモードである。
筐体の外部に露出した位置には、カードリーダライタが設けられており、カードリーダライタは、利用者カード及びID登録用カードを読み取ることが可能であるとともに履歴抽出用カードに情報を書き込むことが可能なリーダライタである。
筐体には、カードリーダライタが接続された無料モード管理ユニットが設けられている。無料モード管理ユニットは記憶部を備えており、記憶部には、認証IDを記録した認証情報ファイルと、履歴情報を記録した履歴情報ファイルとが記憶されている。
無料モード管理ユニットには、
カードリーダライタが利用者カードから認証IDを読み取った際に当該認証IDが認証情報ファイルに記録されている場合、通常モードから無料モードへの切替を行うための無料モード切替信号を制御部に出力する無料モード切替信号出力プログラムと、
無料モード切替信号出力プログラムが無料モード切替信号を制御部に出力した際にその履歴を履歴情報ファイルに記録する履歴情報記録プログラムと、
カードリーダライタがID登録用カードから認証IDを読み取った際に認証IDを認証情報ファイルに記録するID登録プログラムと、
履歴情報ファイルに記録されている履歴情報をカードリーダライタに出力して履歴抽出用カードに書き込む履歴抽出プログラムと
が実装されている。
さらに、筐体において外部に露出していない空間であって鍵で施錠することが可能な開閉扉を備えたボックス内には、携帯型記憶デバイス接続端子が設けられており、携帯型記憶デバイス接続端子は無料モード管理ユニットに接続されている。
前記ID登録プログラムは、携帯型記憶デバイス接続端子に携帯型記憶デバイスが接続されることで認証IDが入力された場合に当該認証IDを認証情報ファイルに記録するプログラムであるか、又は携帯型記憶デバイス接続端子に携帯型記憶デバイスが接続されることで認証IDが入力された場合に当該認証IDを認証情報ファイルに記録する別のID登録プログラムが無料モード管理ユニットに実装されている。
また、前記履歴抽出プログラムは、携帯型記憶デバイス接続端子に携帯型記憶デバイスが接続された際に履歴情報ファイル内の履歴情報を出力するプログラムであるか、又は携帯型記憶デバイス接続端子に携帯型記憶デバイスが接続された際に履歴情報ファイル内の履歴情報を出力する別の履歴抽出プログラムが無料モード管理ユニットに実装されている。
上記課題を解決するため、自動販売機は、前記ボックスが筐体であり、前記開閉扉が筐体の前面扉であるという構成を持ち得る。
上記課題を解決するため、自動販売機は、前記ボックスが前面扉の外面又は筐体の外面に固定されたボックスであるという構成を持ち得る。
上記課題を解決するため、認証IDは、一意に識別されるカード固有情報を付与して他のサービスにおいて発行されるカードの当該カード固有情報であり得る。
以下に説明する通り、本願発明に係る自動販売機によれば、カードリーダライタとは別に携帯型記憶デバイス接続端子が設けられているので、より容量の大きな携帯型記憶デバイスを接続して情報のやり取りをすることができる。このため、定常活動者が多数いる施設に設置されると好適な自動販売機が提供される。
この際、筐体において外部に露出していない空間であって鍵で施錠することが可能な開閉扉を備えたボックス内に携帯型記憶デバイス接続端子が設けられているので、携帯型記憶デバイス接続端子が風雨に晒されることはなく、故障や早期劣化の問題はない。また、イタズラや情報の盗み取りの問題もない。
また、携帯型記憶デバイス接続端子が筐体内に設けられている構成では、別途鍵を管理する必要はなく、この点で簡便である。
また、携帯型記憶デバイス接続端子が前面扉の外面又は筐体の外面に固定されたボックス内に設けられていると、前面扉の解錠と関わりなく携帯型記憶デバイス接続端子を使用することができるので、無料モードの管理がよりやり易くなる。
また、認証IDが、一意に識別されるカード固有情報を付与して他のサービスにおいて発行されるカードの当該カード固有情報であると、当該他のサービスで発行されるカードを利用して無料モードに切り替えることができるので、無料モードを利用させる際のコストを小さくできる。
実施形態の自動販売機の斜視概略図である。 図1に示す自動販売機において前面扉を開けた状態を示した斜視概略図である。 図1に示す自動販売機における制御系の概略を示したブロック図である。 ユニット認証情報ファイルの構造について示した概略図である。 ユニット履歴情報ファイルの構造について示した概略図である。 3種類のカードにおいて保持される情報について示した概略図である。 カード初期プログラムの概略を示したフローチャートである。 管理用コンピュータについて示した概略図である。 発行済みID情報ファイルの構造について示した概略図である。 認証発行プログラムの概略を示したフローチャートである。 第二の実施形態の自動販売機の斜視概略図である。 第二の実施形態の自動販売機の斜視概略図である。
次に、本願発明を実施するための形態(以下、実施形態)について説明する。
図1は、実施形態の自動販売機の斜視概略図である。図2は、図1に示す自動販売機において前面扉を開けた状態を示した斜視概略図である。
図1及び図2に示すように、筐体1と、筐体1の前面に設けられた前面扉11とを備えている。図2は、図1に示す自動販売機において前面扉11を開けた状態の斜視概略図である。実施形態の自動販売機は、清涼飲料水の自動販売機となっており、筐体1内には、販売する缶入り又はPETボトル入りの清涼飲料を収容した商品収容部2が設けられている。図1に示すように、前面扉11には、商品の見本を展示した展示部111、購入する商品を選択する各商品選択ボタン112、購入のための硬貨や紙幣を投入する金銭投入部113、購入した商品を取り出す取り出し口114などが設けられている。
また、筐体1内には、自動販売機の動作を制御する制御部3が設けられている。図2に示すように、制御部3は、前面扉11の裏面に設けられている。制御部3は、プロセッサや記憶部(メモリ)等を備え、金銭投入部113で投入された金銭が規定の金額に達しているかどうかの判断等を行うものである。
一方、商品収容部2は、制御部3からの信号に従って商品を一つずつ払い出す商品払い出し機構21を備えており、制御部3は、投入された金銭が所定の金額に達していると判断した場合、商品払い出し機構21に信号を送り、選択された商品を取り出し口114に払い出すようになっている。これらの構成や機構の構造は、通常の自動販売機と同様のものとすることができるので、詳細な説明及び図示は省略する。
図3は、図1に示す自動販売機における制御系の概略を示したブロック図である。
実施形態の自動販売機は、災害対応の自動販売機となっており、通常モードと無料モードとを切り替えることが可能なものとなっている。
図3に示すように、実施形態の自動販売機は、モード切替機構31と、モード切替機構31に電気的に又は機構的に接続されている無料モード用錠機構311とを備えている。無料モード用錠機構311は、図1及び図2では不図示であるが、前面扉11又は筐体1内に設けられている。無料モード用錠機構311は、無料モード用キー312を差し込む鍵穴を含んでおり、無料モード用キー312を差し込んで操作することによりモード切替機構31に通常モード(有料モード)から無料モードへの切替信号を出力させることができるようになっている。モード切替機構31は、制御部3に接続されており、切替信号は制御部3に送られるようになっている。
制御部3は、モード切替信号が送られると、無料モードで動作するよう各部の制御を変更する。例えば、前面扉11上の商品選択ボタン112では、規定金額以上の金銭が投入されるとランプが点灯するが、無料モードでは金銭投入なしにランプが点灯するよう制御部3は各商品選択ボタン112を制御する。そして、特定の商品選択ボタン112が押されると、金銭の投入の有無にかかわらず、選択された商品を払い出すよう商品払い出し機構21を制御する。これら部分の構成は、災害対応型の自動販売機における構成と同様である。
このような実施形態の自動販売機は、無料モードを管理するため、カードリーダライタ5と無料モード管理ユニット4とを備えている。
図2に示すように、無料モード管理ユニット4は、ユニットボックス41内に設けられている。ユニットボックス41は、前面扉11に設けられた開口に嵌め込まれる形で装着、固定されている。ユニットボックス41の前面板411は前面扉11の側で露出しており、そこにカードリーダライタ5が装着されている。前面板411は、取り付け用開口を有しており、そこに嵌め込まれる形でカードリーダライタ5が接続されている。カードリーダライタ5は、不図示の配線により無料モード管理ユニット4に接続されている。
カードリーダライタ5としては、Felicaカード(Felicaはソニー株式会社の登録商標)のような非接触ICカードの読み取り及び書き込み可能なリーダライタが使用されている。そして、この実施形態では、いわゆる交通系のICカードを兼用した構成にて無料モードの認証を行う構成となっている。
無料モード管理ユニット4は、図3に示すように、プロセッサ42、各種プログラムやファイルを記憶したメモリ(RAM)のようなユニットユニット記憶部43、入出力インターフェース44等を備えた小型のコンピュータである。
尚、図1に示すように、ユニットボックス41の前面板411には、小さなディスプレイ(以下、前面ディスプレイ)412が設けられている。前面ディスプレイ412は、利用者カードの読み取り結果等を表示するためのものである。前面ディスプレイ412は、入出力インターフェース44に接続されている。
ユニット記憶部43には、無料モードへの切替の際の認証IDを記録した認証情報ファイル(以下、ユニット認証情報ファイル)431と、無料モードの利用履歴を記録した履歴情報ファイル(以下、ユニット履歴情報ファイル)432とが記憶されている。
また、無料モード管理ユニット4には、無料モード切替信号出力プログラム421、履歴情報記録プログラム422、ユニットID登録プログラム423、ユニット履歴抽出プログラム424が実装されている。即ち、これらプログラム421〜424は、ユニット記憶部43に記憶されていてプロセッサ42で実行可能とされている。
図4は、ユニット認証情報ファイルの構造について示した概略図である。
ユニット認証情報ファイル431は、CSVのような簡易データベースファイルである。図5に示すように、ユニット認証情報ファイル431は、認証ID、発行ポイント数、残ポイント数から成るレコードを認証IDの数だけ記録したデータベースファイルである。残ポイントは、当該認証IDにより無料で払い出される商品の個数(無料モードの利用が可能な残回数)を意味する。
図5は、ユニット履歴情報ファイルの構造について示した概略図である。ユニット履歴情報ファイル432も簡易データベースファイルであり、認証IDと利用年月日を1対1で対応させて記録したファイルである。利用年月日は、無料モード切替信号が出力された年月日である。
このような実施形態の自動販売機において、カードリーダライタ5で情報のやり取りが行われるカードとしては、利用者カードと、ID登録用カードと、履歴抽出用カードの3種類のカードが使用される。図6は、これら3種類のカードにおいて保持される情報について示した概略図である。
この実施形態では、利用者カードC1は、交通系ICカードを兼用することが想定されている。交通系ICカードでは、カードの製造元においてカードを一意に識別できる製造番号を各カードに記憶している。Felicaカード(Felicaはソニー株式会社の登録商標)の場合、IDmがそれである。この実施形態では、このようなカード自体の識別情報(以下、カード固有情報という。)を認証IDとして利用する。
一方、ID登録用カードC2や履歴抽出用カードC3は、利用者カードC1と同様のフォーマットの非接触ICカードではあるものの、交通系ICカードではない。実施形態における無料モード管理をサービスとして書き込んだカードとなっている。
例えばFelicaカードの場合、最初に読み取られる2バイトの情報はシステムコードであり、ここに何のサービスに使用されているかを特定する定数が与えられる。交通系ICカードも、サービスを特定する定数が与えられており、改札口等に設置されているリーダライタは、読み取った定数から自社(又は相互融通性のある他社)の交通系ICであるとして情報の読み取りや書き込みを行う。実施形態におけるID登録用カードC2や履歴抽出用カードC3は、サービスコードとして交通系ICカード以外の定数を無料モード管理用として記録している。
そして、図6に示すように、ID登録用カードC2は、サービス用エリアにカード認証情報ファイルC21を記憶しており、履歴抽出用カードC3はサービス用エリアにカード履歴情報ファイルC31を記憶している。サービス用エリアは、非接触ICカードにおいてサービス(用途)のためにユーザーが自由に情報を記録できる記憶領域のことである。尚、ID登録用カードC2も履歴抽出用カードC3も、カード自体の識別番号(カード固有情報)が記録されている。
無料モード管理ユニット4には、カードC1〜C3がカードリーダライタ5で読み込まれた際に初期的に実行されるプログラム(以下、カード初期プログラムという。)425が実装されている。無料モード切替信号出力プログラム421、ユニットID登録プログラム423、ユニット履歴抽出プログラム424は、カード初期プログラム425から読み出されて実行されるプログラムとなっている。
図7は、カード初期プログラムの概略を示したフローチャートである。
図7に示すように、カード初期プログラム425は、カードC1〜C3から初期的に読み出されるデータに従ってカードの種別を特定し、それに応じていずれかのプログラムを実行するようプログラミングされている。即ち、カードが利用者カードC1であれば、無料モード切替信号出力プログラムを実行する。また、カードがID登録用カードC2であれば、ユニットID登録プログラム423を実行する。また、カードが履歴抽出用カードC3であれば、ユニット履歴抽出プログラム424を実行する。無料モード管理ユニット4のユニット記憶部43には、カードC1〜C3の種別を識別するためのファイル(不図示)が記憶されている。
例えば、利用者カードC1が前述したFelicaカードの場合、カード初期プログラム425は、システムコードに従って交通系ICカードか否かを判断し、交通系ICカードである場合、引き続いて読み出されるカード固有情報を取得してカード固有情報を引数にして無料モード切替信号出力プログラム421を実行する。交通系ICカードではない場合、カード初期プログラム425は、不図示のファイルを参照してID登録用カードC2か履歴抽出用カードC3か判断し、ID登録用カードC2であればユニットID登録プログラム423を実行し、履歴抽出用カードC3であれば、ユニット履歴抽出プログラム424を実行する。
無料モード切替信号出力プログラム421は、上記のようにカード固有情報を引数にして実行されるプログラムである。図示を省略するが、無料モード切替信号出力プログラム421は、カード固有情報に一致する情報がユニット認証情報ファイル431に記録されているかどうか判断する。一致する情報があれば、「残ポイント数」の値を確認し、ゼロでなければ、前面ディスプレイ412に認証された旨のメッセージを表示するとともに無料モード切替信号を出力する。そして、履歴情報記録プログラム422を呼び出して実行するとともに「残ポイント数」の値を1マイナスして更新してプログラムを終了する。カード固有情報に一致する情報がなければ、認証不可である旨を前面ディスプレイ412に表示してプログラムを終了する。
履歴情報記録プログラム422は、無料カード切替信号を出力した際の認証IDを引数にして実行されるプログラムであり、ユニット履歴情報ファイル432に新たにレコードを追加し、認証IDとプログラムの実行年月日を記録するプログラムである。
このような実施形態の自動販売機は、管理用コンピュータとともに使用されることが予定されている。図8は、管理用コンピュータについて示した概略図である。
管理用コンピュータ6は、デスクトップPCのような汎用コンピュータである。管理用コンピュータ6は、USB端子のような管理用携帯型記憶デバイス接続端子61を備えている他、管理用カードリーダライタ62を周辺機器として備えている。
管理用コンピュータ6には、認証発行プログラム63や管理用履歴抽出プログラム64等がインストールされている。また、管理用コンピュータ6の管理用記憶部600には、発行済みID情報ファイル601、管理用履歴情報ファイル602等が記憶されている。
図9は、発行済みID情報ファイルの構造について示した概略図である。
発行済みID情報ファイル601は、図9に示すように、「管理No.」、「氏名」、「認証ID」、「発行ポイント数」「発行日」、「出力日」等のフィールドから成るレコードを記録したデータベースファイルであり、いわゆる表計算ソフトで扱われるファイルとされることもある。
「管理No.」は、認証IDとは別に管理される番号で、自動販売機がオフィスや工場等の事業所に設置される場合、社員番号が記録される。フィットネスクラブのような会員制の施設に設置された自動販売機の場合、会員番号が「管理No.」のフィールドに記録される。「発行ポイント数」は、リセットされるまでに可能な無料払い出しの回数を記録したフィールドである。1ポイント=1回である。「発行日」には、プログラムの実行日が記録される。
図10は、認証発行プログラム63の概略を示したフローチャートである。図10に示すように、認証発行プログラム63は、認証発行を行う利用者の利用者カードC1を管理用カードリーダライタ62に読み取らせるようメッセージを表示する。利用者カードC1が読み取られると、認証発行プログラム63は、カード固有情報が取得されるので、発行済みID情報ファイル601に新規レコードを追加してこのカード固有情報を認証IDとして記録する。それとともに、管理No.や氏名を入力する欄を含むフォームを管理用コンピュータ6のディスプレイに表示し、入力を促す。そして、入力された情報を、追加したレコードに記録するようプログラミングされている。
また、管理用コンピュータ6には、認証出力プログラム65がインストールされている。認証出力プログラム65は、発行済みID情報ファイル601に記録されている認証IDをID登録用カードC2に出力するプログラムである。
認証出力プログラム65の図示は省略するが、認証出力プログラム65は、発行済みID情報ファイル601の各レコードのうち、出力日が記録されていないレコードの認証IDを読み出し、ID登録用カードC2に記録するプログラムである。ID登録用カードC2には、空のデータベースファイルとしてカード認証情報ファイルC21が記憶されており、出力日が記録されていない全てのレコードについて、「認証ID」、「発行ポイント数」を読み出しカード認証情報ファイルC21に記録する。それとともに、発行済みID情報ファイル601の当該レコードの「出力日」にプログラムの実行日を記録する。
管理用履歴抽出プログラム64は、管理用携帯型記憶デバイス接続端子61や管理用カードリーダライタ62から履歴情報を管理用履歴情報ファイル602に転記するプログラムである。この他、管理用履歴情報ファイル602の内容をディスプレイに表示するプログラムも実装されている。
一方、無料モード管理ユニット4上のユニットID登録プログラム423は、ID登録用カードC2上のユニット認証情報ファイル431の各レコードの値を読み取ってユニット記憶部43上のユニット認証情報ファイル431に転記するプログラムである。「発行ポイント数」の値は、「残ポイント数」として記録される。
ユニット履歴抽出プログラム424は、ユニット履歴情報ファイル432の各レコードを履歴抽出用カードC3のカード履歴情報ファイルC31に転記するプログラムである。即ち、各レコードの「認証ID」の値と「利用年月日」の値が履歴抽出用カードC3のカード履歴情報ファイルC31に記録される。この際、抽出単位が引数としてユニット履歴抽出プログラム424に渡されるようになっている。抽出単位は、履歴抽出用カードC3の記憶容量に応じて予め決められる。例えば、1週間単位とか1ヶ月単位とかである。この範囲で情報を抽出するようユニット履歴抽出プログラム424はプログラミングされている。
このような実施形態の自動販売機は、データ量が大きくなることを考慮して特別の工夫を凝らしている。以下、この点について説明する。
非接触ICカードの容量は、一般的には2〜6キロバイト程度である。例えば交通系ICカードに応用されている非接触ICカードをID登録用カードC2に使用した場合、300個程度の認証IDを一度に記憶することができる。したがって、300個程度までであれば、管理用コンピュータ6上の発行済みID情報ファイル601から読み込んで無料モード管理ユニット4上のユニット認証情報ファイル431に一回に転記することができる。履歴情報については、利用年月日があるためにこれよりは少し少なく、250件程度のレコード(履歴情報)までであれば、無料モード管理ユニット4上のユニット履歴情報ファイル432から読み出して履歴抽出用カードC3経由で管理用コンピュータ6上の管理用履歴情報ファイル602に転記することができる。
しかしながら、大規模な事業所や施設において多数の利用者に対して認証情報を発行して利用させるとなると、上記の件数を大きくオーバーしてしまう。即ち、一回に登録した認証IDの数は300個を大きく超えてしまったり、一回に抽出したい履歴情報が250個を大きく超えてしまったりする。
実施形態の自動販売機は、この点を考慮し、追加の情報入出力部を実装している。具体的に説明すると、実施形態の自動販売機は、カードリーダライタ5に加え、携帯型記憶デバイス接続端子7を備えている。携帯型記憶デバイス接続端子7は、この実施形態ではUSB端子となっている。
図2に示すように、実施形態において、携帯型記憶デバイス接続端子7は、筐体1において外部に露出していない空間であって鍵で施錠することが可能な開閉扉を備えたボックス内に設けられている。筐体1において外部に露出していない空間であって鍵で施錠することが可能な開閉扉を備えたボックスというのは、この実施形態では、筐体1自体である。即ち、携帯型記憶デバイス接続端子7は、筐体1内に設けられている。
より具体的に説明すると、図2に示すように、ユニットボックス41は、筐体1内に位置する側面413を有する。携帯型記憶デバイス接続端子7は、この側面413に取り付けられている。図3に示すように、携帯型記憶デバイス接続端子7は、無料モード管理ユニット4の入出力インターフェース44に接続されている。
また、ユニットボックス41の側面413には、小さな表示部414が設けられている。表示部414は、入力部に兼用されるもので、小型のタッチスクリーンディスプレイである。
無料モード管理ユニット4には、携帯型記憶デバイス接続端子7への携帯型記憶デバイスの接続を検知した際に初期的に実行されるプログラム(以下、端子初期プログラム)426が実装されている。端子初期プログラム426は、認証ID登録を行うか履歴情報抽出を行うかのメッセージを表示部414に表示するプログラムである。メッセージを表示した状態で、表示部414での入力により認証情報登録が選択された場合、端子初期プログラム426はID登録プログラム423を呼び出して実行する。また、履歴情報抽出が選択された場合、ユニット履歴抽出プログラム424を実行する。尚、ユニット履歴抽出プログラム424には抽出期間が引数として渡されるが、端子初期プログラム426は、履歴抽出用カードC3の場合よりも長い期間を引数として渡すようになっている。
このような実施形態の自動販売機の動作について、以下に説明する。
実施形態の自動販売機は、前述したように、オフィスや工場等の企業の事業所、フィットネスクラブのような会員制の施設のように、定常的に活動する者がいる施設に好適に設置される。そして、そのように定常的に活動する者(この明細書において、定常活動者という。)を管理する管理者がいる。管理者は、企業であれば総務部等の担当者であり得るし、会員制の施設であれば会員の庶務を担当する者である。
管理担当者は、定常活動者の希望に従い、認証情報の登録を行う。即ち、定常活動者からその者が所有している利用者カード(非接触ICカード)C1を借り受け、管理用カードリーダライタ62により読み取って管理用コンピュータ6上の認証発行プログラム63を実行する。これにより、管理用コンピュータ6上の発行済みID情報ファイル601に、利用者カードC1のカード固有情報が認証IDとして記録される。この際、管理担当者は、当該定常活動者の氏名や発行ポイント数を入力し、発行済みID情報ファイル601に記録する。
次に、管理用担当者は、ID登録用カードC2を管理用カードリーダライタ62にかざし、管理用コンピュータ6上で認証出力プログラム65を実行する。これにより、発行済みID情報ファイル601内の認証情報がID登録用カードC2内のカード認証情報ファイルC21に転記される。
管理担当者は、その上で、ID登録用カードC2を持って自動販売機のところに行き、自動販売機が備えるカードリーダライタ5にID登録用カードC2をかざす。この結果、カードリーダライタ5がID登録用カードC2を読み取り、カード初期プログラム425が起動する。カード初期プログラム425は、カード種別に従ってユニットID登録プログラム423を呼び出して実行する。これにより、ID登録用カードC2のカード認証情報ファイルC21内の認証IDが無料モード管理ユニット上のユニット認証情報ファイル431に転記される。これにより、当該認証IDでの無料モードの利用が可能となる。
定常活動者は、自分の利用者カードC1を自動販売機のカードリーダライタ5にかざすと、カードリーダライタ5がこれを読み取り、カード初期プログラム425が起動する。カード初期プログラム425は、カードが利用者カードC1であると認識し、無料モード切替信号出力プログラム421を実行する。
無料モード切替信号出力プログラム421は、読み取った結果からカード固有情報を抽出し、それに一致する認証IDがユニット認証情報ファイル431にあるかどうか判断する。あれば、残ポイント数を取得し、それが0でなければ無料モード切替信号を制御部3に出力する。一致する認証IDがなかったり、残ポイント数が0であったりした場合、無料モード切替信号出力プログラム421は、エラーメッセージを前面ディスプレイ412に表示し、終了する。
無料モード切替信号が出力されると、制御部3は、有料モードから無料モードに切り替える制御を行う。この結果、金銭投入なしに商品選択ボタン112が点灯し、商品の払い出しが可能となる。この実施形態では、特に商品を限定しない構成であるので、全ての商品選択ボタン112が点灯する。定常活動者が任意の商品選択ボタン112を押すと、表示されている商品が払い出される。その後、所定の時間が経過すると、制御部3は、無料モードから有料モード(通常のモード)に復帰させる制御を行う。尚、無料モードに切り替わった後、商品選択ボタン112が押されずに所定の無料モード時間が経過した場合も、制御部3は有料モードに復帰させる制御を行う。
このような無料モードで動作の他、当然のことながら、自動販売機は有料モードでも動作する。即ち、金銭投入部113に規定金額以上の金銭が投入され、点灯している商品選択ボタン112のいずれかが押されると、選択された商品が取り出し口114に払い出される。
実施形態の自動販売機も、通常の自動販売機と同様、商品の販売を行う事業会社の担当者(ルートサービスマン)が商品の補充や代金の回収を行うことが想定されている。ルートサービスマンは、定期的に施設を訪問し、自動販売機のところに行って専用の鍵で前面扉11を開ける。そして、商品の補充と代金の回収とを行う。
このような自動販売機の動作において、管理担当者は、必要に応じて履歴情報を抽出する。履歴情報を抽出する事情としては、典型的には無料モードの不正な使用が疑われる場合である。例えば、特許文献1に教示されたように、利用者カードC1は接客用として従業員に提供される場合がある。この場合、来客がなかった日に無料モードの利用履歴があれば、不正利用と考えられる。したがって、不正利用がないかどうかのチェックのため、履歴情報を確認することが必要になる。
履歴情報を抽出する場合、管理担当者は、履歴抽出用カードC3を持って自動販売機のところに行き、カードリーダライタ5にかざす。カード初期プログラム425が起動し、カードが履歴抽出用カードC3であると判断してユニット履歴抽出プログラム424を実行する。この結果、ユニット履歴情報ファイル432にある各レコードが履歴抽出用カードC3のカード履歴情報ファイルC31に転記される。この際、ユニット履歴抽出プログラム424は、媒体がカードである場合の抽出期間が引数として渡され、ユニット履歴抽出プログラム424は、直近のこの抽出期間のレコードを転記する。
管理担当者は、履歴情報が転記された履歴抽出用カードC3を持って管理用コンピュータ6のところに行き、管理用カードリーダライタ62にかざす。この結果、管理用コンピュータ6上の管理用履歴抽出プログラム64が起動し、履歴抽出用カードC3内の履歴情報ファイルC31の各レコードが管理用コンピュータ6上の管理用履歴情報ファイル602に転記される。その上で、管理担当者は、管理用履歴情報ファイル602の内容をディスプレイに表示し、履歴情報を閲覧する。
このような認証情報の登録、無料モードでの利用、履歴情報の抽出と閲覧において、登録したり抽出したりする情報のボリュームが大きい場合、USBメモリ又は携帯型ハードディスクのような携帯型記憶デバイスを使用し、携帯型記憶デバイス接続端子7を利用して情報の入出力が行われる。具体的なシチュエーションとしては、実施形態の自動販売機を導入時に初期的に大量の認証情報を登録する必要がある場合や、ある程度長い期間(例えば半年)に亘って履歴情報を抽出する必要がある場合等である。
例えば大量の認証情報を登録する場合、管理担当者はUSBメモリを管理用コンピュータ6の携帯型記憶デバイス接続端子61に装着し、発行済みID情報ファイル601をUSBメモリにコピーしておく。そして、自動販売機のルートサービスマンが商品の補充と代金の回収のために訪問した際、自動販売機のところに行き、前面扉11が開けられた際に携帯型記憶デバイス接続端子7にUSBメモリを装着する。そして、表示部414で表示されるメッセージに従って認証情報登録を選択する入力をする。この結果、ユニットID登録プログラム423が起動し、USBメモリにある認証情報ファイルの各レコードが無料モード管理ユニット4上のユニット認証情報ファイル431に転記される。
履歴抽出の場合も同様で、管理担当者は、ルートサービスマンが来て前面扉11が開けられた際、USBメモリを携帯型記憶デバイス接続端子7に接続する。そして、履歴抽出を選択する入力をすると、ユニット履歴抽出プログラム424が起動する。ユニット履歴抽出プログラム424は、ユニット履歴情報ファイル432をUSBメモリにコピーする。その後、管理用担当者は、USBメモリを取り外して管理用コンピュータ6のところに持っていき、管理用コンピュータ6の管理用携帯型記憶デバイス接続端子61に装着する。そして、USBメモリ内に履歴情報ファイルの各レコードを管理用コンピュータ6上の管理用履歴情報ファイル602にコピーして追加する。その上で、管理用履歴情報ファイル602の各レコードを必要に応じて管理用コンピュータ6のディスプレイに表示して閲覧する。
このように、実施形態の自動販売機によれば、カードリーダライタ5とは別に携帯型記憶デバイス接続端子7が設けられているので、より容量の大きな携帯型記憶デバイスを接続して情報のやり取りをすることができる。このため、定常活動者が多数いる施設に設置されると好適な自動販売機が提供される。
この際、携帯型記憶デバイス接続端子7が筐体1内に設けられている点は、二つの点で重要な意義を有する。一つは、携帯型記憶デバイス接続端子7が風雨に晒されない点である。携帯型記憶デバイス接続端子7は、カードリーダライタ5と同様、ユニットボックス41の前面板411に設けても良いのであるが、屋外に設置されることもある自動販売機において、携帯型記憶デバイス接続端子7が前面板411のような外部に露出した部材に設けられていると、風雨に晒され得ることになり、故障や早期劣化の可能性が極めて高くなる。実施形態では、筐体1内であるので、このような問題はない。
もう一つは、イタズラや情報の盗み取り等の可能性である。携帯型記憶デバイス接続端子7が外部に露出していると、イタズラをして情報のやり取りができなくしたり、無関係の者が携帯型記憶デバイスを接続して情報を盗み取ろうとしたりする可能性もある。実施形態では、施錠された筐体1内であるので、この種の問題はない。
尚、上記実施形態において、携帯型記憶デバイス接続端子7は、携帯型記憶デバイスを有線接続する端子である。携帯型記憶デバイスを近距離無線接続する構成も考えられるが、前面扉11を開けなくても情報のやりとりができてしまう可能性もあり、情報の盗み取りの恐れが生じる。このため、有線接続であることが望ましい。
上記実施形態において、説明を省略したが、無料モード管理ユニット4には、リセットプログラムが実装されている。リセットプログラムは、ユニット認証情報ファイル431の「残ポイント数」の値を定期的にリセットするプログラムである。「定期的に」とは、1日に1回とか、一週間に一回とかであり、リセットとは、ユニット認証情報ファイル431の「残ポイント数」の値を「発行ポイント数」の値で更新する処理である。
実施形態において、「発行ポイント数」の値は一定期間内に利用できる無料モードの回数として付与される。例えば、ある認証IDについて1日に1回利用できる設定(発行ポイント数=1)の場合、1日経つとリセットプログラムが自動実行され、当該認証IDについて「残ポイント数」を1に更新する。
次に、第二の実施形態の自動販売機について説明する。
図11及び図12は、第二の実施形態の自動販売機の概略図である。図11及び図12に示すように、第二の実施形態では、ユニットボックス41は前面扉11の外面に固定されている。ユニットボックス41内の無料モード管理ユニット4は、前面扉11に設けられた配線用の開口を通して筐体1内の制御部3や不図示の電源ユニットに接続されている。
ユニットボックス41の固定位置は、この例では金銭投入部113の上側の位置である。第一の実施形態と同様、ユニットボックス41の前面板411には、カードリーダライタ5と前面ディスプレイ412が設けられている。
図11及び図12に示すように、この実施形態では、ユニットボックス41の前面板411の一部が開閉扉415となっている。開閉扉415には鍵穴416が設けられており、専用の鍵で施錠が可能となっている。
図11は開閉扉415を閉めた状態を示し、図12は開けた状態を示す。図12に示すように、開閉扉415を開けると、携帯型記憶デバイス接続端子7が露出するようになっている。即ち、開閉扉415が開閉される開口を臨むユニットボックス41内の位置に、携帯型記憶デバイス接続端子7が設けられている。
実施形態の自動販売機において、携帯型記憶デバイスを使用する場合、解錠して開閉扉415を開け、携帯型記憶デバイス接続端子7に接続する。その他の動作は、第一の実施形態と同様である。情報のやり取りが終了したら、携帯型記憶デバイスを抜き取った後、開閉扉415を閉め、施錠する。
第二の実施形態においても、携帯型記憶デバイスで情報のやり取りが可能なので、定常活動者が多数いる施設に設置されると好適な自動販売機が提供される。そして、携帯型記憶デバイス接続端子7は、外部に露出していない空間であって鍵で施錠することが可能な開閉扉415を備えたユニットボックス41内に設けられているので、風雨に晒されることによる故障や早期劣化の問題はなく、イタズラや情報の盗み取り等の問題もない。
その上、第二の実施形態では、開閉扉415の鍵を管理担当者が保管するようにすれば、ルートサービスマンの訪問とは関係なく携帯型記憶デバイス接続端子7を使用することができる。このため、無料モードの管理がよりやり易くなる。
但し、第一の実施形態と比べると、管理担当者が開閉扉415の鍵を紛失しないように管理する必要があり、この点では手間が増える。また、ユニットボックス41のコストとしては、開閉扉415と錠機構の分だけコストが増える。したがって、これら手間やコストが発生しないという点では第一の実施形態の方が好ましい。
尚、第二の実施形態において、ユニットボックス41は水密の構造とされることが好ましい。具体的には、開閉扉415が開閉する開口の縁又は開閉扉415の縁にパッキン等の封止部材を設け、雨水が浸入しないようにすることが好ましい。
上記各実施形態では、利用者カードC1は交通系ICカードであり、認証IDはカード固有情報であるので、無料モードを利用させるために新たにカードを発行する必要はない。このため、無料モードサービスの導入コストが小さくできている。上記の例では交通系ICカードであったが、一意に識別できるカード固有情報が付与されていてそれがカードリーダライタ5によって読み取ることができる限り、他のサービスで発行されているカード(例えばコンビニエンスストアのサービスで利用されるカード)でも良い。複数の異なるサービスで発行されたカードが混在する場合であっても、カード固有情報が重複しない限り(一意に認識できる限り)、使用可能である。
また、他のサービスで発行されているカードではない専用のカードを利用者カードC1として用いる場合もあり得る。この場合、利用者カードC1は、管理担当者が発行する形で各定常活動者に渡すことになるので、定常活動者が保有するカードを預かる必要がない。この点で簡便で煩わしさがなく、また定常活動者にとって安心である。
各実施形態において、端子初期プログラム426は、認証登録と履歴抽出のいずれかの選択を行わせることなくそれらの両方を自動的に行うようプログラミングされる場合もあり得る。この場合は、端子初期プログラム426が起動すると、ユニットID登録プログラム423とユニット履歴抽出プログラム424とを順次自動実行する。この構成の場合、第一の実施形態における表示部414は特に必要がないので、設けられない場合もあり得る。また、認証登録と履歴抽出のいずれかを選ばせる構成の場合でも、前面ディスプレイ412を使用して行う構成が採用されることもあり得る。
また、認証登録用カードC2と履歴抽出用カードC3についても、一つのカード(管理用カード)で兼用される場合もあり得る。この場合、カード初期プログラム425は、管理用カードであると認識すると、ユニットID登録プログラム423とユニット履歴抽出プログラム424とを順次自動実行する。
尚、上記各実施形態では、携帯型記憶デバイス接続端子7はUSB端子であったが、携帯型記憶デバイスを接続して情報のやり取りができる限り、他のインターフェースの端子でも良い。
また、携帯型記憶デバイス接続端子7に携帯型記憶デバイスが接続された際、端子初期プログラム426はユニットID登録プログラム423やユニット履歴抽出プログラム424を実行するプログラムであり、カードC2,C3が使用された場合のプログラムを兼用していたが(引数は異なり得る)、別のプログラムを実行する構成であっても良い。つまり、携帯型記憶デバイス接続端子7が使用された場合には別の(専用の)ユニットID登録プログラムが実行され、別の(専用の)ユニット履歴抽出プログラムが実行される構成であっても良い。
尚、上記各実施形態の説明では、無料提供される商品は、自動販売機で提供される全ての商品であるとして説明されたが、特定の商品だけ(例えば日本茶と缶コーヒーのみ)を無料提供する場合もあり得る。この場合は、無料モードが特定の商品選択ボタン112において有効となるよう制御部3が構成される。
また、自動販売機としては清涼飲料の自動販売機には限られず、食品その他の商品の自動販売機であっても良い。
1 筐体
11 前面扉
3 制御部
4 無料モード管理ユニット
41 ユニットボックス
411 前面板
415 開閉扉
6 管理用コンピュータ
7 携帯型記憶デバイス接続端子
C1 利用者カード
C2 認証登録用カード
C3 履歴抽出用カード

Claims (4)

  1. 前面扉を有する筐体と、
    筐体内に設けられた商品収容部及び商品払い出し機構と、
    前面扉に設けられた複数の商品選択ボタンと、商品取り出し口と、金銭投入部と
    を備えた自動販売機であって、
    筐体内には、商品選択ボタンで選択された商品と金銭投入部から投入された金銭とに従って商品払い出し機構を制御する制御部が設けられており、
    制御部は、通常モードと無料モードとを切り替えることが可能であって、無料モードは、特定の商品又は全商品を無料で払い出すモードであり、
    筐体の外部に露出した位置には、カードリーダライタが設けられており、
    カードリーダライタは、利用者カード及びID登録用カードを読み取ることが可能であるとともに履歴抽出用カードに情報を書き込むことが可能なリーダライタであり、
    筐体には、カードリーダライタが接続された無料モード管理ユニットが設けられており、
    無料モード管理ユニットは記憶部を備えており、
    記憶部には、認証IDを記録した認証情報ファイルと、履歴情報を記録した履歴情報ファイルとが記憶されており、
    無料モード管理ユニットには、
    カードリーダライタが利用者カードから認証IDを読み取った際に当該認証IDが認証情報ファイルに記録されている場合、通常モードから無料モードへの切替を行うための無料モード切替信号を制御部に出力する無料モード切替信号出力プログラムと、
    無料モード切替信号出力プログラムが無料モード切替信号を制御部に出力した際にその履歴を履歴情報ファイルに記録する履歴情報記録プログラムと、
    カードリーダライタがID登録用カードから認証IDを読み取った際に当該認証IDを認証情報ファイルに記録するID登録プログラムと、
    履歴情報ファイルに記録されている履歴情報をカードリーダライタに出力して履歴抽出用カードに書き込む履歴抽出プログラムと
    が実装されており、
    さらに、
    筐体において外部に露出していない空間であって鍵で施錠することが可能な開閉扉を備えたボックス内には、携帯型記憶デバイス接続端子が設けられており、
    携帯型記憶デバイス接続端子は無料モード管理ユニットに接続されており、
    前記ID登録プログラムは、携帯型記憶デバイス接続端子に携帯型記憶デバイスが接続されることで認証IDが入力された場合に当該認証IDを認証情報ファイルに記録するプログラムであるか、又は携帯型記憶デバイス接続端子に携帯型記憶デバイスが接続されることで認証IDが入力された場合に当該認証IDを認証情報ファイルに記録する別のID登録プログラムが無料モード管理ユニットに実装されており、
    前記履歴抽出プログラムは、携帯型記憶デバイス接続端子に携帯型記憶デバイスが接続された際に履歴情報ファイル内の履歴情報を出力するプログラムであるか、又は携帯型記憶デバイス接続端子に携帯型記憶デバイスが接続された際に履歴情報ファイル内の履歴情報を出力する別の履歴抽出プログラムが無料モード管理ユニットに実装されていることを特徴とする自動販売機。
  2. 前記ボックスは前記筐体であり、前記開閉扉は前記前面扉であることを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  3. 前記ボックスは、前記前面扉の外面又は前記筐体の外面に固定されたボックスであることを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  4. 前記認証IDは、一意に識別されるカード固有情報を付与して他のサービスにおいて発行されるカードの当該カード固有情報であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の自動販売機。
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