JP6760734B2 - 料金算出方法、料金算出装置及び料金算出プログラム - Google Patents
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Description
書の「電力の小売事業者」に相当する)においては、一般電気事業者との接続供給契約で定められる契約電力を超過した場合に超過料金を支払う契約が一般的である。したがって、PPSにおいても需要家の電力使用量の合計を、一般電気事業者との契約電力以内に収めたいという要求がある。
ば、配電設備を持つ建物(料金課金の単位)である。また、個々の需要家の受電設備内だけでは吸収できない電力使用の超過が生じても、需要家全体としては、小売事業者と一般電気事業者との間で定められた電力使用量の超過を抑制することができるようになる。また、このようなシステムにおける各需要家の電力使用に対して、適切に請求を行うシステムを提供することができるようになる。
図1は、本実施形態に係るシステムの構成を模式的に示す図である。システムは、1以上の一般電気事業者の施設(単に「電気事業者」とも呼ぶ)1(図1では1a及び1b)と、小売事業者の設備(単に「小売事業者」とも呼ぶ)2と、1以上の需要家の受電施設(単に「需要家」とも呼ぶ)3(図1では、3a〜3c)とを含む。電気事業者1は、具体的には一般電気事業者の施設であり、発電所等である。需要家3は、小売事業者と契約した電気の使用者であり、例えば病院、オフィスビル、工場等である。電気事業者1と需要家3とは、送電網等の電力系統6を介して接続されている。また、電気事業者1と電力系統とを併せて、「商用電源」とも呼ぶ。なお、電力系統6には、小売事業者と契約をしていない需要家5も接続されている。本実施形態では、少なくとも一部の需要家3(図1では、3a及び3c)は、発電装置や蓄熱装置等のエネルギー供給設備4を有するものとする。小売事業者2は、いわゆる特定規模電気事業者(PPS:Power Producer and Supplier)の設備である。小売事業者は、破線の角丸長方形で囲われた需要家3と契約して
いるものとし、一般電気事業者が有する送電網を通じて需要家3へ電力供給を行う。なお、小売事業者2は、発電設備を有して当該発電設備で発電した電力を商用電力として電気事業者の送電網を利用して電力供給を行ってもよいし、発電設備を有していなくてもよい。また、小売事業者2は、インターネット等の通信網(図1の直角に曲がる実線)を介し、自己と契約する需要家3が使用する電力量を監視等する。また、直角に曲がる破線で接続関係を示すように、小売事業者2が備える監視盤やコンピュータ等は、インターネットや専用線等の通信網を介して需要家3及び需要家3が備えるエネルギー供給設備4と接続されており、小売事業者2は、エネルギー供給設備4の運転を直接的又は間接的に制御する。具体的には、小売事業者2は、電気事業者との間で予め定められている契約電力量又は自己が供給可能な電力量を基準として、各需要家の使用する電力の総量が小売事業者と電気事業者との間の契約電力量を超えないように、エネルギー供給設備4を適宜稼働させたり停止させたりする。また、稼動に供するエネルギー供給設備4は1台であってもよく、そこで生成したエネルギーを同設備が設置された需要家以外の需要家3に融通することができるようにしてもよい。
2の実線で示すようなグラフで表すことができる。また、小売事業者2は、複数の電気事業者1との契約により、全体として契約電力量を調達することもできる。そして、本実施形態では、小売事業者2は、需要家3が使用する電力の総量である使用電力量が、契約電力量を超えないように制御する。ここで、図2に破線で示すように実際の電力使用量が契約電力量を超えてしまうと、電気事業者1への超過料金が発生する。これを避けるため、本実施形態ではいずれかの需要家3が有するエネルギー供給設備4を小売事業者2が稼動させ、図2に矢印で示すように、複数の需要家3の電力使用量が全体として電気事業者1との契約使用量以内に収まるよう、商用電源の使用量を制御する。
運転することもでき、後述の料金算出では剰余の1台の追加稼動に対して商用電源使用に相当する料金を基準とすることもできる。また、エネルギー供給設備4は、小売事業者が提供し、需要家の施設内や敷地内に設置されるものであってもよい。
図4は、コンピュータの一例を示す装置構成図である。小売事業者2や需要家3の制御部33及び記憶部34は、例えば図4に示すようなコンピュータである。図4に示すコンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1001、主記憶装置100
2、補助記憶装置(外部記憶装置)1003、通信IF(Interface)1004、入出力
IF(Interface)1005、ドライブ装置1006、通信バス1007を備えている。
CPU1001は、プログラムを実行することにより本実施の形態に係る処理等を行う。主記憶装置1002は、CPU1001が読み出したプログラムやデータをキャッシュしたり、CPUの作業領域を展開したりする。主記憶装置は、具体的には、RAM(Random
Access Memory)やROM(Read Only Memory)等である。補助記憶装置1003は、CPU1001により実行されるプログラムや、本実施の形態で用いる設定情報などを記憶する。補助記憶装置1003は、具体的には、HDD(Hard-disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、eMMC(embedded Multi-Media Card)、フラッシュメモリ等であ
る。主記憶装置1002や補助記憶装置1003は、小売事業者2の記憶部24や、需要家3の記憶部34として働く。通信IF1004は、他のコンピュータとの間でデータを送受信する。小売事業者2や需要家3は、通信IF1004を介してネットワークに接続される。通信IF1004は、具体的には、有線又は無線のネットワークカード等である。入出力IF1005は、入出力装置と接続され、ユーザから入力を受け付けたり、ユーザへ情報を出力したりする。入出力装置は、具体的には、キーボード、マウス、ディスプレイ、タッチパネル等である。ドライブ装置1006は、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク等の記憶媒体に記録されたデータを読み出したり、記憶媒体にデータを書き込んだりする。そして、以上のような構成要素が、通信バス1007で接続されている。なお、これらの構成要素はそれぞれ複数設けられていてもよいし、一部の構成要素(例えば、ドライブ装置1006)を設けないようにしてもよい。また、入出力装置がコンピュータと一体に構成されていてもよい。また、ドライブ装置1006で読み取り可能な可搬性の記憶媒体や、フラッシュメモリのような可搬性の補助記憶装置1003、通信IF1004などを介して、本実施の形態で実行されるプログラムが提供されるようにしてもよい。そして、CPU1001がプログラムを実行することにより、上記のようなコンピュータを例えば図3に示した小売事業者2や需要家3の制御部33及び記憶部34として働かせる。なお、例示した小売事業者2等の構成の少なくとも一部がネットワーク上に存在してもよい。例えば、上記構成の一部を担う1以上のサーバによってユーザに提供される、いわゆるクラウド等のような態様であってもよい。
図5は、需要家3において実行される処理の一例を示す処理フロー図である。本処理は、所定のタイミングで継続的に実行される。短い周期で実行するほど需要家3の電力使用量の変化に速やかに対処できるが、処理量や通信量も増大するため、妥当な実行タイミングを設定するものとする。また、例えば需要家3の電力の用途や、予定する電力使用量の大きさ等に応じて、需要家3の各々のあいだで本処理の実行の間隔が異なっていてもよい。
図6は、小売事業者2において実行される処理の一例を示す処理フロー図である。小売事業者2の使用電力監視部21は、需要家3から施設内における電力の使用量を受信する(図6:S11)。本ステップでは、図5のS1において需要家3の制御部33が送信したデータを小売事業者2の遠隔制御部22が受信する。また、遠隔制御部22は、需要家及び日時と対応づけて、電力使用量を記憶部24に記憶させる。なお、商用電源から供給される電力の使用量と、エネルギー供給設備4から供給される電力の使用量とを分けて記憶させるようにしてもよい。商用電源から供給される電力使用量をそれぞれの需要家3から受信してもよく、エネルギー供給設備4から各需要家3へ供給される電力使用量は、需要家3ごとにエネルギー供給設備4から受信してもよい。
での合算は、各需要家について、実際の電力使用量と施設内閾値とのうち、大きい方の値を選択して合算するようにしてもよい。このようにすれば、各需要家において契約電力量程度までの電力使用が担保される。また、需要家全体での電力使用量を、施設群電力使用量とも呼ぶものとする。
(1)すべての需要家3の施設内閾値をもとの値の80%等にすることで、いずれかのエネルギー供給設備4からの電力供給量を増大させる。
(2)需要家3の各々について設定されている施設内閾値に対し、所定値を減ずる。例えば、すべての需要家3の施設内閾値をもとの値から一律に10KW下げた値とすることで、いずれかのエネルギー供給設備4からの電力供給量を増大させることができる。
(3)施設内における電力使用量が当該需要家の施設内閾値に達していない需要家3を優先して、施設内閾値を下げる。このとき、施設内における電力使用量が施設内閾値に近い需要家3を優先して、施設内閾値を下げるようにしてもよい。
例えば(1)〜(3)の処理によって施設内閾値を下げることで、図5のS2において判断の基準となる値が変更され、S4においてエネルギー供給設備4が新たに稼動させられたり、稼動しているエネルギー供給設備4の出力が増大させられたりする。すなわち、小売事業者2は、需要家3が有するエネルギー供給設備の稼働を制御することができる。
図6のS14において変更された施設内閾値は、需要家3の使用電力の低下に伴い、段階的に又は直接的に初期的な閾値に戻すようにしてもよい。具体的には、すべての需要家3の施設内閾値を、もとの値に対し所定割合増加させることで、エネルギー供給設備4からの電力供給量を減少させたり、稼動を停止させたりするようにしてもよい。また、需要家3の施設内閾値に対し、所定値を加算するようにしてもよい。また、施設内における電力使用量が当該需要家の初期的な施設内閾値に達していない需要家3を優先して、施設内閾値を上げるようにしてもよい。このようにすれば、施設内閾値を上げることにより、稼動しているエネルギー供給設備4の出力を低下させられたり、稼動していたエネルギー供給設備4を停止させられたりする。
図8は、変形例に係るシステムの構成を模式的に示す図である。図8に示すように、エネルギー供給設備4は、需要家3の受電施設から離隔した遠隔地に存在し、需要家3にエネルギーを供給するものであってもよい。この場合、需要家3は電力網から供給される電力又はエネルギー供給設備4から供給される電力を使用し、S4の処理においては、需要家3の制御部33がエネルギー供給設備4を稼働させ、又はエネルギー供給設備4の出力を増大させる。また、図6に示した小売事業者側処理がエネルギー供給設備4の制御を行い、S14の処理で遠隔地に存在するエネルギー供給設備4を稼働させ、又はエネルギー供給設備4の出力を増大させ、施設群電力使用量の増加に対応するようにしてもよい。いずれの構成であっても、電力の小売事業者が需要家を束ね、需要家の受電施設に設けられるエネルギー供給設備を適切に稼動させることができる。これにより、個々の需要家の受電設備内だけでは吸収できない電力使用の超過が生じても、需要家全体としては電力使用量の超過を抑制することができるようになる。また、このようなシステムにおける各需要家の電力使用に対して、適切に請求を行うシステムを提供することができるようになる。なお、図1に示したような需要家3の受電施設に設けられるエネルギー供給設備4と、図
8に示したような遠隔地に設けられるエネルギー供給設備4とが混在していてもよい。
エネルギー供給設備4は、発電装置には限定されない。例えば、蓄熱装置を用いるようにしてもよい。具体的には、図5のS4において、蓄熱装置を用いたヒートポンプ式の空調設備、給湯設備等を稼働させ、代わりに当該受電施設において空調又は給湯に費やされる電力を低減させる。また、図7の料金計算処理においては、S21において、商用電源からの電力供給量に対する料金と、蓄熱装置からの熱供給量に対する料金とを合計して、当該需要家に対する料金を算出する。特に法人の電力使用において空調が占める割合は比較的大きいため、このような態様も有効である。
また、本発明は、例えばガス会社等、電力以外のエネルギー供給を行う小売事業者2に適用することもできる。この場合、各需要家は、ガスの配管等の供給基盤と、エネルギー供給設備4とに接続される。本変形例におけるエネルギー供給設備4も、発電装置、蓄電装置、蓄熱装置等を採用することができる。例えば、エネルギー供給設備4として発電装置や蓄熱装置を用いる場合、図5のS2においてガス等のエネルギー使用量が所定の閾値を超えたと判断されたとき(S2:YES)、エネルギー供給設備4が供給する電力によって給湯設備や電磁調理器等の電力を賄う。また、エネルギー供給設備4として蓄熱装置を用いる場合、図5のS2においてガス等のエネルギー使用量が所定の閾値を超えたと判断されたとき(S2:YES)、例えば蓄熱装置を用いたヒートポンプ式の空調設備、給湯設備等を稼働させ、S4において、空調又は給湯に費やされる熱量を低減させる。
また、本発明のシステムにおいて、小売事業者2と需要家3を別の事業者による管理とすることもできる。すなわち、後者の各装置・設備を設備診断事業者の管理下に置き、制御部33により小売事業者2と連携する。制御部33は、熱負荷予測などの診断技術を活用して、例えば負荷32を構成する弁・ポンプなどを操作する信号を送信し適切なタイミングで稼働させ、また、エネルギー供給設備4の運転タイミングや出力、商用電源との切り換えタイミングを精密に制御する。これによる全体のエネルギー料金の低減額を算出し、それを行わない場合の需要家への請求額との差額を、別途設ける料金算出部により算出し、それを基準に報酬を得ることもできる。また、制御部33は、小売事業者2と設備診断事業者でそれぞれ保有し、エネルギー診断などの部分を後者、課金計算などそれ以外を前者にまかなわせ、両制御部33を通信線で連絡することもできる。
図3に示した構成は一例であり、これらの機能を有する装置が相互に接続される他の構成を採用することもできる。例えば、ネットワーク上のストレージ(いわゆるクラウド上)に記憶部24を設け、需要家3は継続的に使用電力量をクラウド上の記憶部24に記憶させると共に、小売事業者2の使用電力監視部21もクラウド上の記憶部24に保持されている使用電力量を監視するようにしてもよい。
2 :小売事業者
21 :使用電力監視部
22 :遠隔制御部
23 :料金算出部
24 :記憶部
3 :需要家
31 :使用電力測定手段
32 :負荷
33 :制御部
34 :記憶部
4 :エネルギー供給設備
5 :電力網
Claims (9)
- 電力の小売事業者が需要家に対して請求する電力の使用料金を算出する料金算出方法であって、
各前記需要家の受電施設における電力使用量を測定する測定装置から通知される情報を基に、所定期間における電力使用量を取得するステップと、
複数の前記受電施設における電力使用量の総和が前記小売事業者と電気事業者との契約電力量を超過しないよう監視部により監視され、前記小売事業者によって前記電力使用量の総和が前記契約電力量を超えることを抑制するように制御部により制御されるエネルギー供給設備からのエネルギー供給によって複数の前記受電施設が前記電気事業者の商用電源から供給を受ける電力の減少分を基準とした料金を、前記商用電源から実際に供給される電力に対する料金に合算し、前記需要家に対する請求額として算出する料金算出ステップと、
を前記小売事業者のコンピュータが実行し、
前記エネルギー供給設備は、各前記需要家の夫々の受電施設に設けられ、当該受電施設の夫々にエネルギーを供給し、
前記制御部は、前記需要家の受電施設の夫々における電力使用量と第2の所定の閾値との大小関係に基づき前記エネルギー供給設備を稼働させるか否かを判定し、
前記制御部は、前記エネルギー供給設備を稼働させる場合に該電力使用量が前記第2の所定の閾値に達していない前記受電施設における該第2の所定の閾値を優先して低下させる、
料金算出方法。 - 前記電力使用量の総和が前記契約電力量よりも低い値の所定の閾値を超えた場合に前記エネルギー供給設備から前記エネルギー供給される、
請求項1に記載の前記小売事業者のコンピュータが実行する料金算出方法。 - 前記制御部は、前記需要家の受電施設の夫々における電力使用量と第3の所定の閾値との大小関係に基づき前記エネルギー供給設備を稼働させるか否かを判定し、
前記制御部は、前記エネルギー供給設備を稼働させる場合に前記第3の所定の閾値を一律に低下又は一律に上昇させる、
請求項1又は2に記載の料金算出方法。 - 前記料金算出ステップにおいて、前記エネルギー供給設備からのエネルギー供給によって前記商用電源から減少した電力供給量に相当する料金について、前記商用電源から供給される電力に対する料金よりも単位量当たりの価格が低くなるように値引きを行う
請求項1から3のうち何れか一項に記載の料金算出方法。 - 前記エネルギー供給設備は、前記需要家の受電施設において、当該受電施設における電力使用量が前記第2の所定の閾値を超えた場合に稼働させられる、
請求項1から4のうち何れか一項に記載の料金算出方法。 - 前記エネルギー供給設備は、ガス、燃料油又は水素を用いて発電し、非常用電源として利用可能な発電装置である
請求項1から5のいずれか一項に記載の料金算出方法。 - エネルギーの小売事業者が需要家に対して請求するエネルギーの使用料金を算出する料金算出方法であって、
各前記需要家の施設におけるエネルギー使用量を測定する測定装置から通知される情報を基に、所定期間におけるエネルギー使用量を取得するステップと、
複数の前記施設におけるエネルギー使用量の総和が前記エネルギーの小売事業者とエネルギーを供給する事業者との契約エネルギー量を超過しないよう監視部により監視され、前記小売事業者によって前記エネルギー使用量の総和が前記契約エネルギー量を超えることを抑制するように制御部により制御されるエネルギー供給設備からのエネルギー供給によって複数の前記施設が前記エネルギーを供給する事業者の供給基盤から供給を受けるエネルギーの減少分を基準とした料金を、前記供給基盤から実際に供給されるエネルギーに対する料金に合算し、前記需要家に対する請求額として算出する料金算出ステップと、
を前記小売事業者のコンピュータが実行し、
前記エネルギー供給設備は、各前記需要家の夫々の施設に設けられ、当該施設の夫々にエネルギーを供給し、
前記制御部は、前記需要家の施設の夫々におけるエネルギー使用量と第2の所定の閾値との大小関係に基づき前記エネルギー供給設備を稼働させるか否かを判定し、
前記制御部は、前記エネルギー供給設備を稼働させる場合に該エネルギー使用量が前記第2の所定の閾値に達していない前記施設における該第2の所定の閾値を優先して低下させる、
料金算出方法。 - 電力の小売事業者が需要家に対して請求する電力の使用料金を算出する料金算出装置であって、
各前記需要家の受電施設における電力使用量を測定する測定装置から通知される情報を基に、所定期間における電力使用量を取得する監視部と、
複数の前記受電施設における電力使用量の総和が前記小売事業者と電気事業者との契約電力量を超過しないよう前記監視部により監視され、前記小売事業者によって前記電力使用量の総和が前記契約電力量を超えることを抑制するように制御部により制御されるエネルギー供給設備からのエネルギー供給によって複数の前記受電施設が前記電気事業者の商用電源から供給を受ける電力の減少分を基準とした料金を、前記商用電源から実際に供給される電力に対する料金に合算し、前記需要家に対する請求額として算出する料金算出部と、
を有し、
前記エネルギー供給設備は、各前記需要家の夫々の受電施設に設けられ、当該受電施設の夫々にエネルギーを供給し、
前記制御部は、前記需要家の受電施設の夫々における電力使用量と第2の所定の閾値と
の大小関係に基づき前記エネルギー供給設備を稼働させるか否かを判定し、
前記制御部は、前記エネルギー供給設備を稼働させる場合に該電力使用量が前記第2の所定の閾値に達していない前記受電施設における該第2の所定の閾値を優先して低下させる、
前記小売事業者用の料金算出装置。 - 電力の小売事業者が需要家に対して請求する電力の使用料金を算出する料金算出プログラムであって、
各前記需要家の受電施設における電力使用量を測定する測定装置から通知される情報を基に、所定期間における電力使用量を取得するステップと、
複数の前記受電施設における電力使用量の総和が前記小売事業者と電気事業者との契約電力量を超過しないよう監視部により監視され、前記小売事業者によって前記電気事業者との契約電力量を超えることを抑制するように制御部により制御されるエネルギー供給設備からのエネルギー供給によって複数の前記受電施設が前記電気事業者の商用電源から供給を受ける電力の減少分を基準とした料金を、前記商用電源から実際に供給される電力に対する料金に合算し、前記需要家に対する請求額として算出する料金算出ステップと、
を前記小売事業者のコンピュータに実行させ、
前記エネルギー供給設備は、各前記需要家の夫々の受電施設に設けられ、当該受電施設の夫々にエネルギーを供給し、
前記制御部は、前記需要家の受電施設の夫々における電力使用量と第2の所定の閾値との大小関係に基づき前記エネルギー供給設備を稼働させるか否かを判定し、
前記制御部は、前記エネルギー供給設備を稼働させる場合に該電力使用量が前記第2の所定の閾値に達していない前記受電施設における該第2の所定の閾値を優先して低下させる、
料金算出プログラム。
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