JP6760734B2 - 料金算出方法、料金算出装置及び料金算出プログラム - Google Patents

料金算出方法、料金算出装置及び料金算出プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6760734B2
JP6760734B2 JP2016016190A JP2016016190A JP6760734B2 JP 6760734 B2 JP6760734 B2 JP 6760734B2 JP 2016016190 A JP2016016190 A JP 2016016190A JP 2016016190 A JP2016016190 A JP 2016016190A JP 6760734 B2 JP6760734 B2 JP 6760734B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
energy
facility
power
amount
energy supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016016190A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017134764A5 (ja
JP2017134764A (ja
Inventor
山崎 喜久夫
喜久夫 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Original Assignee
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takasago Thermal Engineering Co Ltd filed Critical Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Priority to JP2016016190A priority Critical patent/JP6760734B2/ja
Publication of JP2017134764A publication Critical patent/JP2017134764A/ja
Publication of JP2017134764A5 publication Critical patent/JP2017134764A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6760734B2 publication Critical patent/JP6760734B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、料金算出方法、料金算出装置及び料金算出プログラムに関する。
従来、建物内の電力使用量を計測し、消費電力ピーク時などにおいて商用電力のほかに商用電源以外の電力供給設備からの電力を使用することにより、契約電力の超過を抑制する技術が知られている。商用電源以外の電力供給設備としては、例えば、燃料(ガス、油、水素等)や再生可能エネルギー(太陽光、風力等)を利用して発電する発電設備、これらの発電設備や夜間の商用電力を用いて蓄電した蓄電装置等が挙げられる。
また、負荷の電力使用量を電力検出手段で検出し、その検出結果が設定値以下の場合には商用交流電源のみで負荷を運転し、設定値を超えた場合には太陽電池からの電力供給または電力貯蔵装置の放電を行い、その電力供給または放電と商用交流電源とで負荷を運転するという技術が提案されている(特許発明1)。このようにすれば、ピークカットにより契約電力の超過を避けることができる。
また、いわゆるPPS(Power Producer and Supplier:特定規模電気事業者,本明細
書の「電力の小売事業者」に相当する)においては、一般電気事業者との接続供給契約で定められる契約電力を超過した場合に超過料金を支払う契約が一般的である。したがって、PPSにおいても需要家の電力使用量の合計を、一般電気事業者との契約電力以内に収めたいという要求がある。
特開平11−332128号公報
従来、自家用の発電設備等を用いてピークカットを行う技術は提案されていたが、小規模な需要家にとっては設備投資が困難な場合があった。本発明は、このような問題に鑑み、電力の小売事業者(以下、単に「小売事業者」という)が需要家を束ね、全体として電力使用量の超過を抑制するとともに、各需要家の電力使用に対して請求を行う新たなシステムを提供することを目的とする。
本発明に係る料金算出方法は、電気事業者が提供する商用電源と、電力の小売事業者が制御可能なエネルギー供給設備とに接続される複数の需要家の受電施設について、電力の使用料金を算出する。具体的には、各受電施設に設けられ、当該受電施設における電力使用量を測定する測定装置から、所定期間における電力使用量を取得するステップと、複数の受電施設における電力使用量の総和が所定の閾値を超えた場合に稼働又は出力が増大されるエネルギー供給設備からのエネルギー供給によって商用電源から供給を受ける電力の減少分を基準とした料金と、商用電源から実際に供給される電力に対する料金とを合算し、需要家に対する請求額として算出する料金算出ステップとをコンピュータが実行する。
このようにすれば、電力の小売事業者が需要家を束ね、需要家の受電施設に設けられるエネルギー供給設備を、需要家の支払うべき電力料金を整合させつつ適切に稼動させることができる。なお、ここでの「受電施設」とは電力の供給を必要とする施設を指し、例え
ば、配電設備を持つ建物(料金課金の単位)である。また、個々の需要家の受電設備内だけでは吸収できない電力使用の超過が生じても、需要家全体としては、小売事業者と一般電気事業者との間で定められた電力使用量の超過を抑制することができるようになる。また、このようなシステムにおける各需要家の電力使用に対して、適切に請求を行うシステムを提供することができるようになる。
また、エネルギー供給設備は、需要家が有する受電施設に設けられ、当該受電施設にエネルギーを供給するものであってもよい。このようにすれば、少なくとも一部の受電施設の各々に、小売事業者と協調してDSM(Demand Side Management)を実現する設備を設け、ロードマネジメントを行うことができるようになる。
また、料金算出ステップにおいて、エネルギー供給設備から供給される系統を利用したエネルギー使用量に対する料金について、電気事業者から供給される系統を利用した電力使用量に対する料金よりも単位量当たりの価格が低くなるように値引きを行うようにしてもよい。小売事業者が、需要家側に設けられるエネルギー供給設備を制御することによりDSMを行うという構成においては、エネルギー供給設備を稼働させた場合、BCP(Business Continuity Plan)対策としての稼働時間が減少してしまったり、稼動に際して需要家側の手間がかかることもあるため、エネルギー供給設備から供給される系統を利用したエネルギー使用量に対する料金と、電気事業者から供給される系統を利用した電力使用量に対する料金とに差をつけるようにしてもよい。
また、エネルギー供給設備は、需要家の受電施設において、当該受電施設における電力使用量が当該受電施設内の閾値を超えた場合に稼働させられ、制御ステップにおいて、受電施設内の閾値を変更することにより、需要家の受電施設におけるエネルギー供給設備の稼働を促すようにしてもよい。具体的には、需要家側と小売事業者側とがこのような処理を行うことにより、エネルギー供給設備を制御するようにしてもよい。
また、エネルギー供給設備は、ガス、燃料油又は水素を用いて発電し、非常用電源又は予備電源として利用可能な発電装置であってもよい。このようにすれば、エネルギー供給設備がBCPを実現する手段の一つとなり、需要家の受電施設の付加価値を向上させることにもつながる。
また、他の側面に係る料金計算方法は、エネルギーを供給する事業者の供給基盤と、エネルギーの小売事業者が制御可能なエネルギー供給装置とに接続される複数の需要家の施設について、エネルギーの使用料金を算出する。具体的には、各施設に設けられ、当該施設におけるエネルギー使用量を測定する測定装置から、所定期間におけるエネルギー使用量を取得するステップと、複数の施設におけるエネルギー使用量の総和が所定の閾値を超えた場合に稼働される又は出力が増大されるエネルギー供給設備からのエネルギー供給によって供給基盤から供給を受けるエネルギーの減少分を基準とした料金と、供給基盤から実際に供給されるエネルギーに対する料金とを合算し、需要家に対する請求額として算出する料金算出ステップとをコンピュータが実行する。
このように、電力に限らず、ガス(都市ガスなど)等、様々なエネルギーの使用料金に適用するようにしてもよい。
なお、上記課題を解決するための手段の内容は、本発明の課題や技術的思想を逸脱しない範囲で可能な限り組み合わせることができる。また、課題を解決するための手段の内容は、コンピュータ等の装置若しくは複数の装置を含むシステム、又はコンピュータに実行させるプログラムとして提供することができる。プログラムを保持する記録媒体を提供するようにしてもよい。
本発明によれば、電力の小売事業者が需要家を束ね、全体として電力使用量の超過を抑制するとともに、各需要家の電力使用に対して請求を行う新たなシステムを提供できる。
実施形態に係るシステムの構成を模式的に示す図である。 使用電力と契約電力との関係を説明するための図である。 実施形態に係るシステムの機能構成の一例を示すブロック図である。 コンピュータの一例を示す装置構成図である。 需要家側で実行される処理の一例を示す処理フロー図である。 小売事業者側で実行される処理の一例を示す処理フロー図である。 料金計算処理の一例を示す処理フロー図である。 変形例に係るシステムの構成を模式的に示す図である。
本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は例示にすぎず、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
<実施形態>
図1は、本実施形態に係るシステムの構成を模式的に示す図である。システムは、1以上の一般電気事業者の施設(単に「電気事業者」とも呼ぶ)1(図1では1a及び1b)と、小売事業者の設備(単に「小売事業者」とも呼ぶ)2と、1以上の需要家の受電施設(単に「需要家」とも呼ぶ)3(図1では、3a〜3c)とを含む。電気事業者1は、具体的には一般電気事業者の施設であり、発電所等である。需要家3は、小売事業者と契約した電気の使用者であり、例えば病院、オフィスビル、工場等である。電気事業者1と需要家3とは、送電網等の電力系統6を介して接続されている。また、電気事業者1と電力系統とを併せて、「商用電源」とも呼ぶ。なお、電力系統6には、小売事業者と契約をしていない需要家5も接続されている。本実施形態では、少なくとも一部の需要家3(図1では、3a及び3c)は、発電装置や蓄熱装置等のエネルギー供給設備4を有するものとする。小売事業者2は、いわゆる特定規模電気事業者(PPS:Power Producer and Supplier)の設備である。小売事業者は、破線の角丸長方形で囲われた需要家3と契約して
いるものとし、一般電気事業者が有する送電網を通じて需要家3へ電力供給を行う。なお、小売事業者2は、発電設備を有して当該発電設備で発電した電力を商用電力として電気事業者の送電網を利用して電力供給を行ってもよいし、発電設備を有していなくてもよい。また、小売事業者2は、インターネット等の通信網(図1の直角に曲がる実線)を介し、自己と契約する需要家3が使用する電力量を監視等する。また、直角に曲がる破線で接続関係を示すように、小売事業者2が備える監視盤やコンピュータ等は、インターネットや専用線等の通信網を介して需要家3及び需要家3が備えるエネルギー供給設備4と接続されており、小売事業者2は、エネルギー供給設備4の運転を直接的又は間接的に制御する。具体的には、小売事業者2は、電気事業者との間で予め定められている契約電力量又は自己が供給可能な電力量を基準として、各需要家の使用する電力の総量が小売事業者と電気事業者との間の契約電力量を超えないように、エネルギー供給設備4を適宜稼働させたり停止させたりする。また、稼動に供するエネルギー供給設備4は1台であってもよく、そこで生成したエネルギーを同設備が設置された需要家以外の需要家3に融通することができるようにしてもよい。
図2は、使用電力と契約電力との関係を説明するための図である。図2のグラフは、縦軸が電力を、横軸が時刻を表す。例えば電気事業者1と小売事業者2との契約では、使用を予定する30分ごとの電力量である契約電力量が定められる。契約電力量は、例えば図
2の実線で示すようなグラフで表すことができる。また、小売事業者2は、複数の電気事業者1との契約により、全体として契約電力量を調達することもできる。そして、本実施形態では、小売事業者2は、需要家3が使用する電力の総量である使用電力量が、契約電力量を超えないように制御する。ここで、図2に破線で示すように実際の電力使用量が契約電力量を超えてしまうと、電気事業者1への超過料金が発生する。これを避けるため、本実施形態ではいずれかの需要家3が有するエネルギー供給設備4を小売事業者2が稼動させ、図2に矢印で示すように、複数の需要家3の電力使用量が全体として電気事業者1との契約使用量以内に収まるよう、商用電源の使用量を制御する。
また、小売事業者2と需要家3との間の契約でも、図2に示したような時間帯ごとの使用電力量が定められる。小売事業者2は、需要家3のエネルギー使用に対し、電気事業者1から供給される電力の使用量と、エネルギー供給設備4から供給されるエネルギーの使用量とを統合して料金計算を行う。
図3は、本実施形態に係るシステムの機能構成の一例を示すブロック図である。システムは、電気事業者1と、小売事業者2と、需要家3とを含む。なお、電気事業者1及び需要家3は、それぞれ複数存在していてもよい。また、図3の需要家3は、エネルギー供給設備4を有する建物であるものとして説明する。
小売事業者2として示される小売事業者の設備は、例えばネットワークに接続されたコンピュータであり、使用電力監視部21と、遠隔制御部22と、料金算出部23と、記憶部24とを有する。使用電力監視部21は、需要家3の各々から継続的に使用電力量を受信し、全体として契約電力量を超過しないよう監視する。なお、受信した使用電力量は、コンピュータが備える記憶装置である記憶部34に保持される。遠隔制御部22は、使用電力量の合計が、需要家全体に対して定められる所定の閾値を超える場合、需要家3のいずれかが有するエネルギー供給設備4を稼働させ、商用電源からの使用電力を低減させる。なお、所定の閾値は、予め記憶部34に記憶されているものとする。また、料金算出部23は、需要家3の電力使用ついて、商用電源からの使用電力と、エネルギー供給設備4からの使用電力との合計に基づいて料金を計算する。なお、料金算出部23は、個々の需要家3との契約において時間帯ごとに定められた契約電力を超過した場合、超過料金を加算するようにしてもよい。
需要家3は、使用電力測定手段31と、負荷32と、制御部33と、記憶部34と、エネルギー供給設備4とを有する。使用電力測定手段31は、電気機器に接続された電力量計や既設の監視盤等である。負荷32は、需要家3が有する照明や空調、その他の電気機器などのエネルギー使用設備(ここでは、受電施設のそれらエネルギーの使用先全てを指す)である。制御部33は、需要家3の電力使用量を継続的に小売事業者2へ送信したり、自律的に又は小売事業者2からの指示を受けてエネルギー供給設備4を稼働させる。通信機能は、有線又は無線の既存の通信回線を利用して実現される。例えば、固定電話機や複合機を介して通信を行うようにしてもよいし、携帯電話通信網等を介して通信を行うようにしてもよい。また、制御部33は、使用電力測定手段31が測定した使用電力が、記憶部34に記憶されている所定の閾値を超える場合、エネルギー供給設備4を稼働させる。さらに、小売事業者2からの指示を受け、記憶部34に記憶されている所定の閾値を変更させ、これによって需要家3の使用電力が所定の閾値を上回る場合も、制御部33はエネルギー供給設備4を稼働させる。このように、小売事業者2が間接的にエネルギー供給設備4を稼働させられるようにしてもよい。エネルギー供給設備4は、ディーゼル発電装置、ガスタービン発電装置、水素を燃料とする燃料電池、太陽光発電や風力発電等の再生可能エネルギーを利用する発電装置、これらの装置で生成された電力や夜間電力を蓄電する蓄電装置等、商用電源以外の電力供給設備である。エネルギー供給設備4は、非常用発電装置として利用できるものであってもよい。その場合、例えば複数台を一組として交互
運転することもでき、後述の料金算出では剰余の1台の追加稼動に対して商用電源使用に相当する料金を基準とすることもできる。また、エネルギー供給設備4は、小売事業者が提供し、需要家の施設内や敷地内に設置されるものであってもよい。
<装置構成>
図4は、コンピュータの一例を示す装置構成図である。小売事業者2や需要家3の制御部33及び記憶部34は、例えば図4に示すようなコンピュータである。図4に示すコンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1001、主記憶装置100
2、補助記憶装置(外部記憶装置)1003、通信IF(Interface)1004、入出力
IF(Interface)1005、ドライブ装置1006、通信バス1007を備えている。
CPU1001は、プログラムを実行することにより本実施の形態に係る処理等を行う。主記憶装置1002は、CPU1001が読み出したプログラムやデータをキャッシュしたり、CPUの作業領域を展開したりする。主記憶装置は、具体的には、RAM(Random
Access Memory)やROM(Read Only Memory)等である。補助記憶装置1003は、CPU1001により実行されるプログラムや、本実施の形態で用いる設定情報などを記憶する。補助記憶装置1003は、具体的には、HDD(Hard-disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、eMMC(embedded Multi-Media Card)、フラッシュメモリ等であ
る。主記憶装置1002や補助記憶装置1003は、小売事業者2の記憶部24や、需要家3の記憶部34として働く。通信IF1004は、他のコンピュータとの間でデータを送受信する。小売事業者2や需要家3は、通信IF1004を介してネットワークに接続される。通信IF1004は、具体的には、有線又は無線のネットワークカード等である。入出力IF1005は、入出力装置と接続され、ユーザから入力を受け付けたり、ユーザへ情報を出力したりする。入出力装置は、具体的には、キーボード、マウス、ディスプレイ、タッチパネル等である。ドライブ装置1006は、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク等の記憶媒体に記録されたデータを読み出したり、記憶媒体にデータを書き込んだりする。そして、以上のような構成要素が、通信バス1007で接続されている。なお、これらの構成要素はそれぞれ複数設けられていてもよいし、一部の構成要素(例えば、ドライブ装置1006)を設けないようにしてもよい。また、入出力装置がコンピュータと一体に構成されていてもよい。また、ドライブ装置1006で読み取り可能な可搬性の記憶媒体や、フラッシュメモリのような可搬性の補助記憶装置1003、通信IF1004などを介して、本実施の形態で実行されるプログラムが提供されるようにしてもよい。そして、CPU1001がプログラムを実行することにより、上記のようなコンピュータを例えば図3に示した小売事業者2や需要家3の制御部33及び記憶部34として働かせる。なお、例示した小売事業者2等の構成の少なくとも一部がネットワーク上に存在してもよい。例えば、上記構成の一部を担う1以上のサーバによってユーザに提供される、いわゆるクラウド等のような態様であってもよい。
<需要家側処理>
図5は、需要家3において実行される処理の一例を示す処理フロー図である。本処理は、所定のタイミングで継続的に実行される。短い周期で実行するほど需要家3の電力使用量の変化に速やかに対処できるが、処理量や通信量も増大するため、妥当な実行タイミングを設定するものとする。また、例えば需要家3の電力の用途や、予定する電力使用量の大きさ等に応じて、需要家3の各々のあいだで本処理の実行の間隔が異なっていてもよい。
需要家3の使用電力測定手段31は、需要家3のそれぞれの施設内における電力の使用量を測定し、測定値を制御部33が小売事業者2に送信する(図5:S1)。本ステップでは、電力量計や監視盤等によって測定される需要家3の施設内の電力使用量の総量が、小売事業者2に送信される。一方、小売事業者2は、需要家3の各々から継続的に電力使用量を受信し、全体での電力使用量を監視することができる。
また、需要家3の制御部33は、需要家3の施設内における電力使用量が、所定の施設内閾値よりも大きいか判断する(S2)。施設内閾値は、需要家3の施設内において本実施形態に係る処理の制御を行うための基準として用いられる値であり、予め記憶部34に記憶されているものとする。施設内閾値は、後述するように小売事業者2からの通信に基づいて変更されるものであってもよい。また、初期的には、例えば小売事業者と需要家との間の契約電力値の8割程度の値や、契約電力値から所定値を減じた値等を施設内閾値として設定しておくようにしてもよい。
そして、需要家3の施設(受電施設)内における電力使用量の総和が、所定の施設内閾値以下であると判断された場合(S2:NO)、需要家3は電気事業者1から供給される商用電源からのみを利用して施設内の使用電力を賄う(S3)。すなわち、本ステップでは、制御部33は、エネルギー供給設備4を稼働させない。
一方、需要家3の施設内における電力使用量の総和が、所定の施設内閾値より大きいと判断された場合(S2:YES)、需要家3の制御部33は、施設内の電力使用量に応じてエネルギー供給設備4を稼働させる(S4)。本ステップでは、ディーゼル発電装置、ガスタービン発電装置、再生可能エネルギー利用型の発電装置、蓄電装置等を稼働させる。また、需要家3の電力使用量と施設内閾値との差が大きいほど、エネルギー供給設備4の出力を増大させる。換言すれば、商用電源からの電力供給に加え、負荷32の使用電力のうち施設内閾値の超過分に対して、エネルギー供給設備4から電力を供給する。なお、エネルギー供給設備4の出力の上限を超えた分に対しては、商用電源から電力供給を受けるものとする。
また、エネルギー供給設備4を稼働させた場合において、その後の処理におけるS1で測定する施設内電力使用量は、商用電源から供給される電力量とエネルギー供給設備4から供給される電力量との合計値をいうものとする。
需要家側においては、以上のような処理を継続的に実行することにより、需要家の施設ごとにエネルギー供給設備4を稼働させ、商用電源からの電力供給量が所定の閾値を超過する量を低減させることができる。なお、後述するように、小売事業者2の遠隔制御部22は、ネットワークを介して需要家3の制御部33に施設内閾値を変更するよう通信を行うことがある。制御部33は、小売事業者2からの命令を受信すると、記憶部34に保持されている施設内閾値を更新する。これにより、S2においてエネルギー供給設備4を稼働させる条件が変わる。すなわち、小売事業者2の遠隔制御部22は、複数の需要家3の電力使用を全体として制御することができる。
<小売事業者側処理>
図6は、小売事業者2において実行される処理の一例を示す処理フロー図である。小売事業者2の使用電力監視部21は、需要家3から施設内における電力の使用量を受信する(図6:S11)。本ステップでは、図5のS1において需要家3の制御部33が送信したデータを小売事業者2の遠隔制御部22が受信する。また、遠隔制御部22は、需要家及び日時と対応づけて、電力使用量を記憶部24に記憶させる。なお、商用電源から供給される電力の使用量と、エネルギー供給設備4から供給される電力の使用量とを分けて記憶させるようにしてもよい。商用電源から供給される電力使用量をそれぞれの需要家3から受信してもよく、エネルギー供給設備4から各需要家3へ供給される電力使用量は、需要家3ごとにエネルギー供給設備4から受信してもよい。
また、使用電力監視部21は、1以上の需要家3から受信した電力使用量を合算し、小売事業者と契約する需要家全体での電力使用量を算出する(S12)。なお、本ステップ
での合算は、各需要家について、実際の電力使用量と施設内閾値とのうち、大きい方の値を選択して合算するようにしてもよい。このようにすれば、各需要家において契約電力量程度までの電力使用が担保される。また、需要家全体での電力使用量を、施設群電力使用量とも呼ぶものとする。
そして、使用電力監視部21は、施設群電力使用量が、所定の施設群閾値よりも大きいか否か判断する(S13)。施設群閾値は、小売事業者2が需要家全体の電力使用を制御するための基準として用いられる値であり、予め記憶部24に記憶されているものとする。また、施設群閾値は、例えば小売電気事業者が供給可能な電力量に基づいて、当該供給可能な電力量よりも低い値が予め定められているものとする。
また、施設群電力使用量が所定の施設群閾値よりも大きいと判断された場合(S13:YES)、小売事業者2の遠隔制御部22は、少なくともいずれかの需要家3の施設内閾値を変更する(S14)。換言すれば、本ステップでは、需要家3のエネルギー供給設備4のうち、出力を増大させる余力のあるエネルギー供給設備4からの電力供給量が上がるように制御する。
具体的には、需要家3の各々について設定されている施設内閾値に対し、所定の値を減ずるようにしてもよい。例えば、下記(1)〜(3)のような処理によって実現することができる。
(1)すべての需要家3の施設内閾値をもとの値の80%等にすることで、いずれかのエネルギー供給設備4からの電力供給量を増大させる。
(2)需要家3の各々について設定されている施設内閾値に対し、所定値を減ずる。例えば、すべての需要家3の施設内閾値をもとの値から一律に10KW下げた値とすることで、いずれかのエネルギー供給設備4からの電力供給量を増大させることができる。
(3)施設内における電力使用量が当該需要家の施設内閾値に達していない需要家3を優先して、施設内閾値を下げる。このとき、施設内における電力使用量が施設内閾値に近い需要家3を優先して、施設内閾値を下げるようにしてもよい。
例えば(1)〜(3)の処理によって施設内閾値を下げることで、図5のS2において判断の基準となる値が変更され、S4においてエネルギー供給設備4が新たに稼動させられたり、稼動しているエネルギー供給設備4の出力が増大させられたりする。すなわち、小売事業者2は、需要家3が有するエネルギー供給設備の稼働を制御することができる。
また、小売事業者2の料金算出部23は、料金の算出を行うタイミングであるか判断する(S15)。例えば、小売事業者2は、月次等のような所定のタイミングで、需要家の電力使用について料金計算を行うものとする。また、料金計算処理を行うスケジュールは、記憶部24に予め記憶されているものとする。本ステップの判断は、実際には需要家3の電力使用量の監視(S11〜S12)や、エネルギー供給設備4の制御(S13〜S14)からは独立して、スケジューラ起動により実現されるものであってもよい。
料金の算出を行うタイミングであると判断された場合(S15:YES)、料金算出部23は、料金計算処理を実行する(S16)。
図7は、料金計算処理の一例を示す処理フロー図である。まず、料金算出部23は、需要家ごとに、施設内電力使用量に基づいて基本的な料金を算出する(図6:S21)。本ステップでは、商用電源から供給される電力と、エネルギー供給設備4から供給される電力との合計に対して料金が算出される。換言すれば、商用電源から供給を受ける電力の減少分に相当する料金と、商用電源から実際に供給される電力に対する料金とを合算する。エネルギー供給設備4は、需要家の施設において電力を生成するものであるが、商用電源から供給される電力と同様に請求の対象とされている。
また、料金算出部23は、予め需要家3ごとに定められている契約電力を超過して需要家3が使用した電力に対し、超過料金を加算するようにしてもよい(S22)。
また、料金算出部23は、需要家3の施設又は敷地に設けられたエネルギー供給設備4から供給された電力に対し、料金を割り引くようにしてもよい(S23)。これにより、例えばエネルギー供給設備を稼働させた場合、BCP対策としての稼働可能な時間が減少したり、需要家側にも手間がかかるおそれがあり、これを考慮した料金設定とすることができる。また、例えば、エネルギー供給設備4を自らの施設に設置することを許容した需要家3に割引を適用してもよい。
その後、図6の説明に戻り、S16の後、又はS15において料金の算出を行うタイミングでないと判断された場合(S15:NO)、小売事業者側処理を終了する。
以上のように、本実施形態では、電力の小売事業者が需要家を束ね、需要家の受電施設に設けられるエネルギー供給設備を適切に稼動させる。これにより、個々の需要家の受電設備内だけでは吸収できない電力使用の超過が生じても、需要家全体としては、小売事業者2と電気事業者1と間で定められた電力使用量の超過を抑制することができるようになる。また、このようなシステムにおける各需要家の電力使用に対して、適切に請求を行うシステムを提供することができるようになる。
<その他>
図6のS14において変更された施設内閾値は、需要家3の使用電力の低下に伴い、段階的に又は直接的に初期的な閾値に戻すようにしてもよい。具体的には、すべての需要家3の施設内閾値を、もとの値に対し所定割合増加させることで、エネルギー供給設備4からの電力供給量を減少させたり、稼動を停止させたりするようにしてもよい。また、需要家3の施設内閾値に対し、所定値を加算するようにしてもよい。また、施設内における電力使用量が当該需要家の初期的な施設内閾値に達していない需要家3を優先して、施設内閾値を上げるようにしてもよい。このようにすれば、施設内閾値を上げることにより、稼動しているエネルギー供給設備4の出力を低下させられたり、稼動していたエネルギー供給設備4を停止させられたりする。
また、需要家3の施設内又は敷地内に設けられるエネルギー供給設備4の導入や運用にかかる費用の少なくとも一部は、小売事業者2が負担するようにしてもよい。
<変形例1>
図8は、変形例に係るシステムの構成を模式的に示す図である。図8に示すように、エネルギー供給設備4は、需要家3の受電施設から離隔した遠隔地に存在し、需要家3にエネルギーを供給するものであってもよい。この場合、需要家3は電力網から供給される電力又はエネルギー供給設備4から供給される電力を使用し、S4の処理においては、需要家3の制御部33がエネルギー供給設備4を稼働させ、又はエネルギー供給設備4の出力を増大させる。また、図6に示した小売事業者側処理がエネルギー供給設備4の制御を行い、S14の処理で遠隔地に存在するエネルギー供給設備4を稼働させ、又はエネルギー供給設備4の出力を増大させ、施設群電力使用量の増加に対応するようにしてもよい。いずれの構成であっても、電力の小売事業者が需要家を束ね、需要家の受電施設に設けられるエネルギー供給設備を適切に稼動させることができる。これにより、個々の需要家の受電設備内だけでは吸収できない電力使用の超過が生じても、需要家全体としては電力使用量の超過を抑制することができるようになる。また、このようなシステムにおける各需要家の電力使用に対して、適切に請求を行うシステムを提供することができるようになる。なお、図1に示したような需要家3の受電施設に設けられるエネルギー供給設備4と、図
8に示したような遠隔地に設けられるエネルギー供給設備4とが混在していてもよい。
<変形例2>
エネルギー供給設備4は、発電装置には限定されない。例えば、蓄熱装置を用いるようにしてもよい。具体的には、図5のS4において、蓄熱装置を用いたヒートポンプ式の空調設備、給湯設備等を稼働させ、代わりに当該受電施設において空調又は給湯に費やされる電力を低減させる。また、図7の料金計算処理においては、S21において、商用電源からの電力供給量に対する料金と、蓄熱装置からの熱供給量に対する料金とを合計して、当該需要家に対する料金を算出する。特に法人の電力使用において空調が占める割合は比較的大きいため、このような態様も有効である。
<変形例3>
また、本発明は、例えばガス会社等、電力以外のエネルギー供給を行う小売事業者2に適用することもできる。この場合、各需要家は、ガスの配管等の供給基盤と、エネルギー供給設備4とに接続される。本変形例におけるエネルギー供給設備4も、発電装置、蓄電装置、蓄熱装置等を採用することができる。例えば、エネルギー供給設備4として発電装置や蓄熱装置を用いる場合、図5のS2においてガス等のエネルギー使用量が所定の閾値を超えたと判断されたとき(S2:YES)、エネルギー供給設備4が供給する電力によって給湯設備や電磁調理器等の電力を賄う。また、エネルギー供給設備4として蓄熱装置を用いる場合、図5のS2においてガス等のエネルギー使用量が所定の閾値を超えたと判断されたとき(S2:YES)、例えば蓄熱装置を用いたヒートポンプ式の空調設備、給湯設備等を稼働させ、S4において、空調又は給湯に費やされる熱量を低減させる。
<変形例4>
また、本発明のシステムにおいて、小売事業者2と需要家3を別の事業者による管理とすることもできる。すなわち、後者の各装置・設備を設備診断事業者の管理下に置き、制御部33により小売事業者2と連携する。制御部33は、熱負荷予測などの診断技術を活用して、例えば負荷32を構成する弁・ポンプなどを操作する信号を送信し適切なタイミングで稼働させ、また、エネルギー供給設備4の運転タイミングや出力、商用電源との切り換えタイミングを精密に制御する。これによる全体のエネルギー料金の低減額を算出し、それを行わない場合の需要家への請求額との差額を、別途設ける料金算出部により算出し、それを基準に報酬を得ることもできる。また、制御部33は、小売事業者2と設備診断事業者でそれぞれ保有し、エネルギー診断などの部分を後者、課金計算などそれ以外を前者にまかなわせ、両制御部33を通信線で連絡することもできる。
<変形例5>
図3に示した構成は一例であり、これらの機能を有する装置が相互に接続される他の構成を採用することもできる。例えば、ネットワーク上のストレージ(いわゆるクラウド上)に記憶部24を設け、需要家3は継続的に使用電力量をクラウド上の記憶部24に記憶させると共に、小売事業者2の使用電力監視部21もクラウド上の記憶部24に保持されている使用電力量を監視するようにしてもよい。
なお、上述した実施形態及び変形例の内容は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において可能な限り組み合わせることができる。
1 :電気事業者
2 :小売事業者
21 :使用電力監視部
22 :遠隔制御部
23 :料金算出部
24 :記憶部
3 :需要家
31 :使用電力測定手段
32 :負荷
33 :制御部
34 :記憶部
4 :エネルギー供給設備
5 :電力網

Claims (9)

  1. 電力の小売事業者が需要家に対して請求する電力の使用料金を算出する料金算出方法であって、
    各前記需要家の受電施設における電力使用量を測定する測定装置から通知される情報を基に、所定期間における電力使用量を取得するステップと、
    複数の前記受電施設における電力使用量の総和が前記小売事業者と電気事業者との契約電力量を超過しないよう監視部により監視され、前記小売事業者によって前記電力使用量の総和が前記契約電力量を超えることを抑制するように制御部により制御されるエネルギー供給設備からのエネルギー供給によって複数の前記受電施設が前記電気事業者の商用電源から供給を受ける電力の減少分を基準とした料金を、前記商用電源から実際に供給される電力に対する料金に合算し、前記需要家に対する請求額として算出する料金算出ステップと、
    を前記小売事業者のコンピュータが実行し、
    前記エネルギー供給設備は、各前記需要家の夫々の受電施設に設けられ、当該受電施設の夫々にエネルギーを供給し、
    前記制御部は、前記需要家の受電施設の夫々における電力使用量と第2の所定の閾値との大小関係に基づき前記エネルギー供給設備を稼働させるか否かを判定し、
    前記制御部は、前記エネルギー供給設備を稼働させる場合に該電力使用量が前記第2の所定の閾値に達していない前記受電施設における該第2の所定の閾値を優先して低下させる、
    料金算出方法。
  2. 前記電力使用量の総和が前記契約電力量よりも低い値の所定の閾値を超えた場合に前記エネルギー供給設備から前記エネルギー供給される、
    請求項1に記載の前記小売事業者のコンピュータが実行する料金算出方法。
  3. 前記制御部は、前記需要家の受電施設の夫々における電力使用量と第の所定の閾値との大小関係に基づき前記エネルギー供給設備を稼働させるか否かを判定し、
    前記制御部は、前記エネルギー供給設備を稼働させる場合に前記第の所定の閾値を一律に低下又は一律に上昇させる、
    請求項1又は2に記載の料金算出方法。
  4. 前記料金算出ステップにおいて、前記エネルギー供給設備からのエネルギー供給によって前記商用電源から減少した電力供給量に相当する料金について、前記商用電源から供給される電力に対する料金よりも単位量当たりの価格が低くなるように値引きを行う
    請求項1から3のうち何れか一項に記載の料金算出方法。
  5. 前記エネルギー供給設備は、前記需要家の受電施設において、当該受電施設における電力使用量が前記第2の所定の閾値を超えた場合に稼働させられる、
    請求項1から4のうち何れか一項に記載の料金算出方法。
  6. 前記エネルギー供給設備は、ガス、燃料油又は水素を用いて発電し、非常用電源として利用可能な発電装置である
    請求項からのいずれか一項に記載の料金算出方法。
  7. エネルギーの小売事業者が需要家に対して請求するエネルギーの使用料金を算出する料金算出方法であって、
    各前記需要家の施設におけるエネルギー使用量を測定する測定装置から通知される情報を基に、所定期間におけるエネルギー使用量を取得するステップと、
    複数の前記施設におけるエネルギー使用量の総和が前記エネルギーの小売事業者とエネルギーを供給する事業者との契約エネルギー量を超過しないよう監視部により監視され、前記小売事業者によって前記エネルギー使用量の総和が前記契約エネルギー量を超えることを抑制するように制御部により制御されるエネルギー供給設備からのエネルギー供給によって複数の前記施設が前記エネルギーを供給する事業者の供給基盤から供給を受けるエネルギーの減少分を基準とした料金を、前記供給基盤から実際に供給されるエネルギーに対する料金に合算し、前記需要家に対する請求額として算出する料金算出ステップと、
    を前記小売事業者のコンピュータが実行し、
    前記エネルギー供給設備は、各前記需要家の夫々の施設に設けられ、当該施設の夫々にエネルギーを供給し、
    前記制御部は、前記需要家の施設の夫々におけるエネルギー使用量と第2の所定の閾値との大小関係に基づき前記エネルギー供給設備を稼働させるか否かを判定し、
    前記制御部は、前記エネルギー供給設備を稼働させる場合に該エネルギー使用量が前記第2の所定の閾値に達していない前記施設における該第2の所定の閾値を優先して低下させる、
    料金算出方法。
  8. 電力の小売事業者が需要家に対して請求する電力の使用料金を算出する料金算出装置であって、
    各前記需要家の受電施設における電力使用量を測定する測定装置から通知される情報を基に、所定期間における電力使用量を取得する監視部と、
    複数の前記受電施設における電力使用量の総和が前記小売事業者と電気事業者との契約電力量を超過しないよう前記監視部により監視され、前記小売事業者によって前記電力使用量の総和が前記契約電力量を超えることを抑制するように制御部により制御されるエネルギー供給設備からのエネルギー供給によって複数の前記受電施設が前記電気事業者の商用電源から供給を受ける電力の減少分を基準とした料金を、前記商用電源から実際に供給される電力に対する料金に合算し、前記需要家に対する請求額として算出する料金算出部と、
    を有し、
    前記エネルギー供給設備は、各前記需要家の夫々の受電施設に設けられ、当該受電施設の夫々にエネルギーを供給し、
    前記制御部は、前記需要家の受電施設の夫々における電力使用量と第2の所定の閾値と
    の大小関係に基づき前記エネルギー供給設備を稼働させるか否かを判定し、
    前記制御部は、前記エネルギー供給設備を稼働させる場合に該電力使用量が前記第2の所定の閾値に達していない前記受電施設における該第2の所定の閾値を優先して低下させる、
    前記小売事業者用の料金算出装置。
  9. 電力の小売事業者が需要家に対して請求する電力の使用料金を算出する料金算出プログラムであって、
    各前記需要家の受電施設における電力使用量を測定する測定装置から通知される情報を基に、所定期間における電力使用量を取得するステップと、
    複数の前記受電施設における電力使用量の総和が前記小売事業者と電気事業者との契約電力量を超過しないよう監視部により監視され、前記小売事業者によって前記電気事業者との契約電力量を超えることを抑制するように制御部により制御されるエネルギー供給設備からのエネルギー供給によって複数の前記受電施設が前記電気事業者の商用電源から供給を受ける電力の減少分を基準とした料金を、前記商用電源から実際に供給される電力に対する料金に合算し、前記需要家に対する請求額として算出する料金算出ステップと、
    を前記小売事業者のコンピュータに実行させ
    前記エネルギー供給設備は、各前記需要家の夫々の受電施設に設けられ、当該受電施設の夫々にエネルギーを供給し、
    前記制御部は、前記需要家の受電施設の夫々における電力使用量と第2の所定の閾値との大小関係に基づき前記エネルギー供給設備を稼働させるか否かを判定し、
    前記制御部は、前記エネルギー供給設備を稼働させる場合に該電力使用量が前記第2の所定の閾値に達していない前記受電施設における該第2の所定の閾値を優先して低下させる、
    料金算出プログラム。
JP2016016190A 2016-01-29 2016-01-29 料金算出方法、料金算出装置及び料金算出プログラム Active JP6760734B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016016190A JP6760734B2 (ja) 2016-01-29 2016-01-29 料金算出方法、料金算出装置及び料金算出プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016016190A JP6760734B2 (ja) 2016-01-29 2016-01-29 料金算出方法、料金算出装置及び料金算出プログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017134764A JP2017134764A (ja) 2017-08-03
JP2017134764A5 JP2017134764A5 (ja) 2019-02-28
JP6760734B2 true JP6760734B2 (ja) 2020-09-23

Family

ID=59504438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016016190A Active JP6760734B2 (ja) 2016-01-29 2016-01-29 料金算出方法、料金算出装置及び料金算出プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6760734B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7410692B2 (ja) 2019-11-15 2024-01-10 栗田工業株式会社 電気供給方法、電気供給システム

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10201129A (ja) * 1996-12-27 1998-07-31 Japan Storage Battery Co Ltd 太陽光エネルギ−活用発電設備
JP3910725B2 (ja) * 1998-05-14 2007-04-25 株式会社Nttファシリティーズ 電源システム
JP2001296904A (ja) * 2000-04-12 2001-10-26 Yamatake Building Systems Co Ltd エネルギー制御システム
JP3631986B2 (ja) * 2001-07-10 2005-03-23 株式会社エネット 電力制御・管理システム
JP2003296409A (ja) * 2002-04-04 2003-10-17 Toshiba Corp エネルギー供給方法及び装置
JP2005020829A (ja) * 2003-06-24 2005-01-20 Toshiba Corp 電力取引方法及び電力取引システム
JP2005185016A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Sharp Corp 電力情報処理システム
JP5592772B2 (ja) * 2010-12-14 2014-09-17 パナソニック株式会社 電力供給制御装置及びそれを用いた電力供給システム
JP2013169039A (ja) * 2012-02-14 2013-08-29 Ntt Facilities Inc 需要電力量制御システム、需要電力量制御方法及びプログラム
JP5796041B2 (ja) * 2013-07-11 2015-10-21 大和ハウス工業株式会社 電力管理装置及び電力管理方法
JP2015089266A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 株式会社東芝 充電システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017134764A (ja) 2017-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2022202616B2 (en) Method and apparatus for facilitating the operation of an on-site energy storage system to co-optimize battery dispatch
JP7179500B2 (ja) 蓄電池管理装置、蓄電池管理方法および蓄電池管理プログラム
Ghajar et al. Economic costs of power interruptions: a consistent model and methodology
JP6429200B2 (ja) 電力系統を運転するための方法およびシステム
US20090063257A1 (en) Automated peak demand controller
JP2019516340A (ja) マイクログリッドを調整するためのシステムおよび方法
Zhong et al. Coordinated planning of distributed WT, shared BESS and individual VESS using a two-stage approach
JP7268120B2 (ja) 料金算定プログラム
WO2016006205A1 (ja) 蓄電池管理装置及びその方法
JP7297004B2 (ja) 電力供給システム及び、電力管理方法
JP6903531B2 (ja) 分散型電源制御装置、分散型電源制御システム及び分散型電源制御方法
JP6760734B2 (ja) 料金算出方法、料金算出装置及び料金算出プログラム
JP2012198889A (ja) 料金請求を生成するためのシステムおよび方法
KR101744576B1 (ko) 중소형 분산 에너지 저장장치를 활용한 소비 전력 운영 시스템
JP6403068B2 (ja) 契約支援装置、契約支援システム、契約支援方法
JP2005070959A (ja) 電力需要情報処理システム
JP6143420B2 (ja) 料金請求を生成するためのシステムおよび方法
Di Silvestre et al. Flexibility of grid interactive water heaters: The situation in the US
Duan et al. Integrated scheduling of generation and demand shifting in day‐ahead electricity market
WO2019230600A1 (ja) 電力制御方法、プログラム、電力制御システム、及び電力管理システム
JP7455587B2 (ja) 環境価値管理プログラム
JP7207504B2 (ja) 制御装置、制御方法およびコンピュータプログラム
JP7225142B2 (ja) 電力供給源管理システム
JP2018049376A (ja) エネルギー販売システム及び料金計算方法
JP2022086196A (ja) 情報処理装置、電力供給システムの運用方法およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190118

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200903

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6760734

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150