JP6754295B2 - ポリスチレン系樹脂板状積層発泡体 - Google Patents
ポリスチレン系樹脂板状積層発泡体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6754295B2 JP6754295B2 JP2016252763A JP2016252763A JP6754295B2 JP 6754295 B2 JP6754295 B2 JP 6754295B2 JP 2016252763 A JP2016252763 A JP 2016252763A JP 2016252763 A JP2016252763 A JP 2016252763A JP 6754295 B2 JP6754295 B2 JP 6754295B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polystyrene
- resin
- foam
- based resin
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
<1>ポリスチレン系樹脂発泡層の両面に共押出により積層接着された熱可塑性樹脂層を有する、全体見掛け密度0.03〜0.3g/cm3のポリスチレン系樹脂板状積層発泡体であって、
該発泡層は、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーを含有するポリスチレン系樹脂組成物から構成されており、該ポリスチレン系樹脂組成物100質量%に対して、該ポリスチレン系樹脂組成物中のポリスチレン系樹脂の含有量が60〜94質量%、ポリエチレン系樹脂の含有量が5〜30質量%、スチレン系熱可塑性エラストマーの含有量が1〜10質量%であり、該樹脂層は、ポリエチレン系樹脂及びポリスチレン系樹脂を含有する熱可塑性樹脂組成物から構成されており、該熱可塑性樹脂組成物100質量%に対して、該熱可塑性樹脂組成物中のポリエチレン系樹脂の含有量が20〜65質量%、ポリスチレン系樹脂の含有量が20〜70質量%であることを特徴とするポリスチレン系樹脂板状積層発泡体。
<2>前記樹脂層を構成する熱可塑性樹脂組成物中のポリスチレン系樹脂の含有量[質量%]が、前記発泡層を構成するポリスチレン系樹脂組成物中のポリスチレン系樹脂の含有量[質量%]よりも少ないことを特徴とする<1>に記載のポリスチレン系樹脂板状積層発泡体。
<3>前記樹脂層を構成する熱可塑性樹脂組成物は、さらにスチレン系熱可塑性エラストマーを含み、前記熱可塑性樹脂組成物中のスチレン系熱可塑性エラストマーの含有量が、該熱可塑性樹脂組成物100質量%に対して1〜10質量%であることを特徴とする<1>又は<2>に記載のポリスチレン系樹脂板状積層発泡体。
<4>前記樹脂層を構成する熱可塑性樹脂組成物中におけるポリスチレン系樹脂が、ハイインパクトポリスチレン(HIPS)を含むことを特徴とする<1>から<3>のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂板状積層発泡体。
<5>前記樹脂層を構成する熱可塑性樹脂組成物が、さらに高分子型帯電防止剤を含むことを特徴とする<1>から<4>のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂板状積層発泡体。
<6>前記発泡層と樹脂層との接着強度が2N/25mm以上であることを特徴とする<1>から<5>のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂板状積層発泡体。
(ポリスチレン系樹脂)
本発明において、発泡層を構成するポリスチレン系樹脂組成物におけるポリスチレン系樹脂は、スチレン成分を主体とする重合体であり、スチレン単独重合体のみならず、スチレンと他の単量体との共重合体を用いることができる。具体的には、ポリスチレン(GPPS)、ハイインパクトポリスチレン(HIPS)、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリスチレン−ポリフェニレンエーテル共重合体、ポリスチレンとポリフェニレンエーテルとの混合物等が挙げられる。また、これらのポリスチレン系樹脂は2種以上を混合して用いてもよい。これらのポリスチレン系樹脂の中でも、押出発泡性に優れることから、ポリスチレン(GPPS)が好ましい。
ポリスチレン系樹脂組成物におけるポリエチレン系樹脂は、エチレン成分を主体とする重合体であり、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン−アクリル酸エチル(EEA)等が挙げられる。これらのポリエチレン系樹脂は2種以上を混合して用いてもよい。これらの中でも、発泡体製造時の押出発泡性、発泡体の耐衝撃性と剛性のバランス、コスト性の観点から、低密度ポリエチレン(LDPE)を用いることが好ましい。
ポリスチレン系樹脂組成物におけるスチレン系熱可塑性エラストマーとして、既知の一般的なスチレン系熱可塑性エラストマーを用いることができる。例えば、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(以下、SEBSと略称する)、スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(以下、SBBSと略称する)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)等を挙げることができる。これらの中でも、樹脂層との接着性やリサイクル原料としての使いやすさの観点から、SEBS、SBBSを好適に用いることができる。
ポリスチレン系樹脂組成物中のポリエチレン系樹脂の含有量は、該組成物を100質量%として5〜30質量%である。ポリエチレン系樹脂の含有量が低すぎると、発泡層と樹脂層との接着性が低下するおそれや、発泡体の耐衝撃性を確保するために組成物中におけるスチレン系熱可塑性エラストマーの含有量を増加させる必要が生じるため、発泡体の剛性が低下しやすくなると共に、コスト高につながるおそれがある。
ポリスチレン系樹脂組成物中のスチレン系熱可塑性エラストマーの含有量は、該組成物を100質量%として1〜10質量%である。スチレン系熱可塑性エラストマーの含有量が少なすぎると、発泡体の耐衝撃性や耐折り曲げ割れ性が低下するおそれがあると共に、ポリスチレン系樹脂組成物中のポリエチレン系樹脂の分散状態が悪化し、発泡体の表面状態が悪化するおそれがある。また、スチレン系熱可塑性エラストマーの含有量が多すぎると、発泡体の剛性が低下しやすくなると共に、コスト高につながるおそれがある。
ポリスチレン系樹脂組成物中におけるポリエチレン系樹脂とスチレン系熱可塑性エラストマーの質量比は、100:15〜100:80であることが好ましい。これらの質量比を上記範囲とすることで、発泡層と樹脂層との接着性がより良好であると共に、発泡体の剛性、耐衝撃性及びコスト性のバランスにより優れる発泡体を得ることができる。
ポリスチレン系樹脂組成物中のポリスチレン系樹脂の含有量は、該組成物を100質量%として60〜94質量%である。
本発明の発泡層を構成するポリスチレン系樹脂組成物には、本発明の目的を阻害しない範囲において、上記したポリスチレン系樹脂やポリエチレン系樹脂以外のその他の樹脂を配合することができる。その場合、その他の樹脂の配合量は、ポリスチレン系樹脂組成物100質量%に対して、20質量%以下が好ましく、より好ましくは10質量%以下であり、さらに好ましくは0質量%である。
(ポリエチレン系樹脂)
樹脂層を構成する熱可塑性樹脂組成物中のポリエチレン系樹脂は、エチレン成分を主体とする重合体であり、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン−アクリル酸エチル(EEA)や、これら2種以上の混合物を用いることができる。また、リサイクル原料としての使いやすさの観点から、発泡層と同一のポリエチレン系樹脂を使用することが好ましい。
樹脂層を構成する熱可塑性樹脂組成物中のポリスチレン系樹脂は、スチレンを主体とする重合体であり、例えば、スチレン単独重合体のみならず、スチレンと他の単量体との共重合体を用いることができる。具体的には、ポリスチレン(GPPS)、ハイインパクトポリスチレン(HIPS)、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリスチレン−ポリフェニレンエーテル共重合体、ポリスチレンとポリフェニレンエーテルとの混合物等が挙げられる。また、これらのポリスチレン系樹脂は2種以上を混合して用いてもよい。
樹脂層を構成する熱可塑性樹脂組成物は、さらにスチレン系熱可塑性エラストマーを含むことが好ましい。熱可塑性樹脂組成物がスチレン系熱可塑性エラストマーを含むことにより、組成物中でポリエチレン系樹脂とポリスチレン系樹脂とがより微細に分散し、発泡体の耐折り曲げ割れ性をより向上させることができる。スチレン系熱可塑性エラストマーとしては、既知の一般的なスチレン系熱可塑性エラストマーを用いることができる。例えば、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(以下、SEBSと略称する)、スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(以下、SBBSと略称する)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)等を挙げることができる。これらの中でも、発泡層との接着性やリサイクル原料としての使いやすさの観点から、SEBS、SBBSを好適に用いることができる。
樹脂層を構成する熱可塑性樹脂組成物においては、上記成分のほか、発泡体への埃等の付着を防止できる帯電防止剤を配合するのが好ましい。帯電防止材としては、従来公知のものを用いることができ、界面活性剤などのほかに、例えば、ポリオレフィンのブロックとポリエーテルなどの親水性ポリマーのブロックとが繰り返し結合した構造を有するブロック共重合体等の高分子型帯電防止剤を用いることができる。具体的には、三洋化成工業株式会社製のペレスタット(商標)VL300、ペレスタットHC250、ペレクトロン(商標)HS、ペレクトロンPVH等を例示することができる。
樹脂層を構成する熱可塑性樹脂組成物中のポリエチレン系樹脂の含有量は、熱可塑性樹脂組成物を100質量%として、20〜65質量%である。ポリエチレン系樹脂の含有量が前記範囲であると、耐折れ曲げ割れ性と、発泡層への樹脂層の接着力とのバランスに特に優れた発泡体となる。
樹脂層を構成する熱可塑性樹脂組成物中のポリスチレン系樹脂の含有量は、熱可塑性樹脂組成物を100質量%として、20〜70質量%である。ポリスチレン系樹脂の含有量が低すぎると、発泡層と樹脂層との間の接着力が不十分となるおそれがある。また、ポリスチレン系樹脂の含有量が高すぎると、樹脂層が脆くなり、折り曲げ時に割れやすくなるおそれがある。
また、発泡体の耐衝撃性と耐折れ曲げ割れ性とを高いレベルで両立させるという観点から、樹脂層を構成する熱可塑性樹脂組成物中のポリスチレン系樹脂の含有量[質量%]は、発泡層を構成するポリスチレン系樹脂組成物中のポリスチレン系樹脂の含有量[質量%]よりも少ないことが好ましい。
樹脂層を構成する熱可塑性樹脂組成物中にスチレン系熱可塑性エラストマーを配合する場合の含有量は、熱可塑性樹脂組成物を100質量%として1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは2〜8質量%であり、さらに好ましくは3〜5質量%である。
樹脂層を構成する熱可塑性樹脂組成物中に帯電防止剤を配合する場合の含有量は、熱可塑性樹脂組成物100質量%(帯電防止剤を含む)に対して20質量%以下であることが好ましく、より好ましくは5〜15質量%の範囲である。
さらに、樹脂層には、本発明の目的を阻害しない範囲において添加剤を添加することができる。添加剤の種類は特に制限されるものではないが、機能性添加剤として、耐候剤、紫外線吸収剤、難燃剤、無機充填剤、抗菌剤、着色剤等を添加することもできる。
本発明のポリスチレン系樹脂板状積層発泡体は、前記ポリスチレン系樹脂組成物から構成された発泡層の両面に、共押出により前記熱可塑性樹脂組成物から構成された樹脂層を積層接着させたポリスチレン系樹脂板状積層発泡体である。以下に、本発明のポリスチレン系樹脂板状積層発泡体の詳細を説明する。
本発明の発泡体の全体見掛け密度は0.03〜0.3g/cm3である。全体見掛け密度が低すぎる場合には、発泡体の剛性や強度を維持することが困難となるおそれがある。また、全体見掛け密度が高すぎる場合には、発泡体の軽量性を維持することが困難となるおそれがある。
本発明の発泡体の全体厚みは、発泡体の軽量性や生産性の観点から、30mm以下であることが好ましく、より好ましくは25mm以下、さらに好ましくは20mm以下である。また、全体厚みの下限は、発泡体の剛性の観点から、概ね0.5mmであることが好ましく、より好ましくは1mm以上、さらに好ましくは2mm以上である。
発泡層の独立気泡率は、優れた剛性、耐衝撃性等の物性を得る観点から60%以上が好ましく、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは80%以上、特に好ましくは85%以上である。
S(%)=(Vx−W/ρ)×100/(Va−W/ρ)・・・(1)
但し、上記式中の、Va、W、ρは以下の通りである。
Va: 測定に使用した試験片の見掛け容積(cm3)
W: 試験片の重量(g)
ρ: 試験片を構成する樹脂組成物の密度(g/cm3)
樹脂層の片面当たりの坪量は、3〜50g/m2であることが好ましい。樹脂層の片面あたりの坪量を上記範囲とすることで、より安定して樹脂層を均一に積層できると共に、軽量かつ耐衝撃性や耐曲げ割れ性に優れた発泡体を得ることができる。また、コスト性や軽量性の観点から、発泡体の片面あたりの坪量の上限は、40g/m2であることが好ましく、より好ましくは30g/m2、さらに好ましくは20g/m2である。
樹脂層の片面当たりの坪量[g/m2]=発泡体の坪量[g/m2]×(発泡層の片面当たりの吐出量[kg/hr]/発泡体全体の吐出量[kg/hr])・・・(2)
ポリスチレン系樹脂板状積層発泡体の発泡層と樹脂層との接着強度は、優れた外観(表面状態、表面平滑性)を得る観点から、2N/25mm以上が好ましく、より好ましくは3N/25mm以上、さらに好ましくは4N/25mm以上である。
以下、本発明のポリスチレン系樹脂板状積層発泡体の製造方法の一実施形態を説明する。図1に本発明のポリスチレン系樹脂板状積層発泡体の製造に用いる押出機の概略図を示す。
発泡層形成用樹脂溶融物7に添加される気泡調整剤としては有機系のもの、無機系のもののいずれも使用することができる。無機系気泡調整剤としては、ホウ酸亜鉛、ホウ酸マグネシウム、硼砂等のホウ酸金属塩、塩化ナトリウム、水酸化アルミニウム、タルク、ゼオライト、シリカ、炭酸カルシウム、重炭酸ナトリウム等が挙げられる。また有機系気泡調整剤としては、リン酸−2,2−メチレンビス(4,6−tert−ブチルフェニル)ナトリウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カルシウム、安息香酸アルミニウム、ステアリン酸ナトリウム等が挙げられる。またクエン酸と重炭酸ナトリウム、クエン酸のアルカリ塩と重炭酸ナトリウム等を組み合わせたもの等も気泡調整剤として用いることができる。これらの気泡調整剤は2種以上を混合して用いることができる。
発泡剤6としては、例えば、プロパン、ノルマルブタン、イソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタン、イソヘキサン、シクロヘキサン等の炭素数2以上6以下の脂肪族炭化水素、塩化メチル、塩化エチル、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン等の炭素数1以上3以下のハロゲン化脂肪族炭化水素、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の炭素数1以上4以下の脂肪族アルコール、又はメチルエーテル、エチルエーテル、プロピルエーテル、イソプロピルエーテル、メチルエチルエーテル等の炭素数2以上8以下の脂肪族エーテル等の有機物理発泡剤、窒素、二酸化炭素、水等の無機系物理発泡剤が挙げられる。
本発明の発泡体の製造方法においては、発泡層形成用樹脂溶融物7と樹脂層形成用樹脂溶融物14とを共押出する際に、適正発泡温度での、樹脂層形成用樹脂溶融物14の溶融伸びを向上させ、樹脂層形成用樹脂溶融物14の伸びを発泡層形成用樹脂溶融物7の伸びに対応させるために、樹脂層形成用樹脂溶融物14には揮発性可塑剤13が添加されることが好ましい。
[発泡層]
ポリスチレン系樹脂(PS):PSジャパン社製 ポリスチレン GX154
ポリエチレン系樹脂(PE):住友化学社製 低密度ポリエチレン F102
スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS):旭化成社製 スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体 タフテックH1041
ポリエチレン樹脂(PE 略称A):日本ユニカー社製 低密度ポリエチレン NUC8321
ポリエチレン樹脂(PE 略称B):日本ポリエチレン社製 直鎖状低密度ポリエチレン ノバテックLL UJ960
帯電防止剤(帯防 略称C):三洋化成社製 高分子型帯電防止剤 ポリエーテル−ポリオレフィンブロック共重合体 ペレクトロンHS
スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS 略称D):旭化成社製 スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS) タフテックH1041
ポリスチレン樹脂(PS 略称E):PSジャパン社製 ポリスチレン GX154
ポリスチレン樹脂(PS 略称F):東洋スチレン社製 ポリスチレン HRM12
ポリスチレン樹脂(PS 略称G):PSジャパン社製 ハイインパクトポリスチレンHT60
発泡体の曲げ弾性率の測定は、JIS K 7203−1982に基づき、ポリスチレン系樹脂板状積層発泡体の押出方向(MD)と幅方向(TD)のそれぞれについて測定した。ポリスチレン系樹脂板状積層発泡体から、押出方向、及び幅方向に沿って長さ100mm×幅25mmの寸法にそれぞれ切り出し、試験片(試験片の厚みは、ポリスチレン系樹脂板状積層発泡体と同じ)とした。
耐衝撃性については、パンクチャー衝撃強度により評価を行った。
パンクチャー衝撃強度は、JIS P8134:1998に基づいて、温度23℃、湿度50%の環境下、ポリスチレン系樹脂板状積層発泡体から押出方向に沿って長さ120mm×幅120mmの寸法で切り出した試験片を用いて測定した。5個の試験片について測定を行い、各測定値の算術平均値を発泡体のパンクチャー衝撃強度(N・cm)とし、以下の基準で評価した。
◎:150N・cm以上
○:100N・cm以上150N・cm未満
×:100N・cm未満
折り曲げた際の表面の割れの発生状態を以下の試験方法で評価した。
ポリスチレン系樹脂板状積層発泡体から押出方向に沿って長さ100mm×幅25mmの寸法で切り出した試験片を、短手方向を軸に速度100mm/minで90°又は180°折り曲げた。5個の試験片について試験を行い、目視により以下の基準で評価した。
◎:全ての試験片で180°折り曲げた際に樹脂層に割れなし
○:全ての試験片で90°折り曲げた際に樹脂層に割れはないが、180°まで折り曲げた際にいずれかの試験片で樹脂層に割れあり
×:90°折り曲げた際にいずれかの試験片で樹脂層に割れあり
××:90°折り曲げた際にいずれかの試験片で発泡層にも割れあり
(表面状態(外観))
表面状態(外観)を目視により以下の基準で評価した。
○:表面に凹凸なし
△:表面に若干の凹凸あり
×:表面に凹凸あり、又は模様発生
2 ポリスチレン系樹脂
3 ポリエチレン系樹脂
4 スチレン系熱可塑性エラストマー
5 第1押出機
6 発泡剤
7 発泡層形成用樹脂溶融物
8 ポリエチレン系樹脂
9 ポリスチレン系樹脂
10 スチレン系熱可塑性エラストマー
11 帯電防止剤
12 第2押出機
13 揮発性可塑剤
14 樹脂層形成用樹脂溶融物
15 環状ダイ
Claims (6)
- ポリスチレン系樹脂発泡層の両面に共押出により積層接着された熱可塑性樹脂層を有する、全体見掛け密度0.03〜0.3g/cm3のポリスチレン系樹脂板状積層発泡体であって、
該発泡層は、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーを含有するポリスチレン系樹脂組成物から構成されており、該ポリスチレン系樹脂組成物100質量%に対して、該ポリスチレン系樹脂組成物中のポリスチレン系樹脂の含有量が60〜94質量%、ポリエチレン系樹脂の含有量が5〜30質量%、スチレン系熱可塑性エラストマーの含有量が1〜10質量%であり、該樹脂層は、ポリエチレン系樹脂及びポリスチレン系樹脂を含有する熱可塑性樹脂組成物から構成されており、該熱可塑性樹脂組成物100質量%に対して、該熱可塑性樹脂組成物中のポリエチレン系樹脂の含有量が20〜65質量%、ポリスチレン系樹脂の含有量が20〜70質量%であることを特徴とするポリスチレン系樹脂板状積層発泡体。 - 前記樹脂層を構成する熱可塑性樹脂組成物中のポリスチレン系樹脂の含有量[質量%]が、前記発泡層を構成するポリスチレン系樹脂組成物中のポリスチレン系樹脂の含有量[質量%]よりも少ないことを特徴とする請求項1に記載のポリスチレン系樹脂板状積層発泡体。
- 前記樹脂層を構成する熱可塑性樹脂組成物は、さらにスチレン系熱可塑性エラストマーを含み、前記熱可塑性樹脂組成物中のスチレン系熱可塑性エラストマーの含有量が、該熱可塑性樹脂組成物100質量%に対して1〜10質量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリスチレン系樹脂板状積層発泡体。
- 前記樹脂層を構成する熱可塑性樹脂組成物中におけるポリスチレン系樹脂が、ハイインパクトポリスチレン(HIPS)を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のポリスチレン系樹脂板状積層発泡体。
- 前記樹脂層を構成する熱可塑性樹脂組成物が、さらに高分子型帯電防止剤を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のポリスチレン系樹脂板状積層発泡体。
- 前記発泡層と樹脂層との接着強度が2N/25mm以上であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のポリスチレン系樹脂板状積層発泡体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016252763A JP6754295B2 (ja) | 2016-12-27 | 2016-12-27 | ポリスチレン系樹脂板状積層発泡体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016252763A JP6754295B2 (ja) | 2016-12-27 | 2016-12-27 | ポリスチレン系樹脂板状積層発泡体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018103480A JP2018103480A (ja) | 2018-07-05 |
JP6754295B2 true JP6754295B2 (ja) | 2020-09-09 |
Family
ID=62786223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016252763A Active JP6754295B2 (ja) | 2016-12-27 | 2016-12-27 | ポリスチレン系樹脂板状積層発泡体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6754295B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102421533B1 (ko) | 2018-05-30 | 2022-07-14 | 가부시키가이샤 몰디노 | 피복 절삭 공구 및 그 제조 방법 |
-
2016
- 2016-12-27 JP JP2016252763A patent/JP6754295B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018103480A (ja) | 2018-07-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10569512B2 (en) | Multilayer foam sheet and interleaf sheet for glass plates | |
JP6146768B2 (ja) | ポリエチレン系樹脂発泡シートの製造方法 | |
JP4919371B2 (ja) | 共押出積層発泡体及びその成形体 | |
TWI829818B (zh) | 聚苯乙烯系樹脂多層發泡片及使用該發泡片的間隔紙 | |
JP6560948B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂板状積層発泡体 | |
JP6614697B2 (ja) | 多層発泡シート及びガラス板用間紙 | |
JP6429322B2 (ja) | ガラス板用間紙 | |
JP6754295B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂板状積層発泡体 | |
JP4845168B2 (ja) | 多層ポリスチレン系樹脂発泡体 | |
JP6026843B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡シート | |
JP6473368B2 (ja) | 押出積層発泡シートからなる間紙 | |
JP2019025858A (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡シート及び包装用容器 | |
JP2014111339A (ja) | 積層発泡シート、及び、発泡成形品 | |
JP6995600B2 (ja) | 熱可塑性樹脂発泡体からなるガラス板用間紙の製造方法 | |
JP6449682B2 (ja) | 板状ポリスチレン系樹脂積層発泡体 | |
JP6639012B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂板状発泡体 | |
JP2021025027A (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡シート及びポリスチレン系樹脂積層発泡シート | |
JP2020011495A (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡シート及び容器 | |
JP2020049816A (ja) | 多層発泡シート及び容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190822 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200608 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200804 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200821 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6754295 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |