JP6752491B1 - ロック型コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】プラグ及びソケットの接続からロックまでの一連の作業を容易に行うことができるロック型コネクタの提供。【解決手段】プラグ本体4又はソケット本体8のいずれか一方の本体に設けられる被係合部7bと、プラグ本体4又はソケット本体8のいずれか他方の本体に、軸線回りに回転可能、かつ軸線方向へ移動可能に外嵌され、軸線回りの回転により被係合部7bに対して軸線方向に係合して、互いに差し込んだ状態のプラグ本体4及びソケット本体8をそれぞれ軸線方向に締め込んでロック可能な係合部6fを有するロック部材6と、いずれか他方の本体に、軸線回りに回転可能に外嵌されると共に、ロック部材6に対して軸線回りに相対的に回転不能で、かつ軸線方向へ相対的に移動可能に連結されて、ロック部材6を、係合部6fが被係合部7bに接触して係合可能な位置まで、軸線方向へ移動させることが可能な回転部材5とを備える。【選択図】図11

Description

本発明は、プラグとソケットとを互いに接続し、ロック状態とすることを可能としたロック型コネクタに関する。
従来、プラグとソケットとを互いに軸線方向に差し込むことにより接続するようにしたコネクタには、互いの接続状態を保持する(以下、「ロックする又はロック状態にする」という)ために、ねじ構造を用いたロック型コネクタがある(特許文献1参照)。
特許文献1に記載のロック型コネクタは、患者に対して薬液や血液等の液体を供給するためのチューブを備えた輸液ラインまたは輸血ラインに用いられるものであるが、これを、電気的な接続手段を用いたタイプに置き換えて説明すると、図15に示すプラグPGをソケットSKに接続してロック状態にするためには、図15(a)に示すように、プラグPGの先端側に、プラグPGの軸線方向に移動可能に設けられている円筒状のロック部材REを把持して、図中のA方向へ移動させ、図15(b)に示すように、プラグPGの円柱状の差し込み部ITを完全に露出させた状態で、多芯ケーブルCLが接続されたプラグPGの根本部RTを把持する。このように把持したプラグPG又はソケットSKのいずれかを互いの差し込み方向に移動させて、図15(c)に示すように、差し込み部ITを筒状部TBに差し込んで嵌合させる。差し込み部ITを筒状部TBに完全に嵌合させた後、図15(d)に示すように、ロック部材REを把持して、ロック部材REの内周面に形成されている雌ねじ部FTを、ソケットSKの筒状部TBの外周面に形成されている雄ねじ部MTに螺合させる。このような手順で、プラグPG及びソケットSKを接続してロック状態にすることが好ましい。
なお、このタイプのロック型コネクタは、プラグPGの差し込み部ITが、正規の位置にある場合には、そのまま軸線方向に移動させるだけで、ソケットSKの筒状部TBに差し込むことが可能であって、かつ、差し込み部ITを筒状部TBに差し込むと、筒状部TB内に突設されているピンPNが、差し込み部ITに設けられているピン挿入孔PI内に進入し、差し込み部ITが筒状部TBに完全に差し込まれると、適正に電気的に接続されるようになっている。一方、プラグPGの差し込み部ITが、正規の位置にない場合には、そのまま軸線方向に移動させるだけでは、ソケットSKの筒状部TBに差し込むことはできない。
特開2009−50346号公報
しかしながら、プラグPGとソケットSKとを接続する際には、プラグPG及びソケットSKのそれぞれの先端側を把持すると、上述の正規の位置への位置調整がし易い。この場合、プラグPGの先端側には、軸線方向へ移動可能なロック部材REが設けられているため、図16(a)に示すように、このロック部材REを把持してプラグPGの差し込み部ITをソケットSKの筒状部TBに差し込もうとすると、図16(b)に示すように、差し込み部ITを筒状部TBに差し込む前に、ロック部材REの先端が、筒状部TBの雄ねじ部MTの先端に当接するため、差し込み部ITを筒状部TBに差し込むことができない。この状態で、図16(c)に示すように、無理やりロック部材REの雌ねじ部FTを、ソケットSKにおける筒状部TBの雄ねじ部MTに螺合させながら、プラグPGの差し込み部ITを筒状部TBに差し込もうとすると、差し込み部ITが正規の位置にある場合には、差し込み部ITを筒状部TBに嵌合させることはできるが、差し込み(嵌合)の際の摩擦力によって締め付けトルクが大となり、締結が容易ではない。一方、プラグPGの差し込み部ITが正規の位置にない場合には、ロック部材REの雌ねじ部FTを筒状部TBの雄ねじ部MTに螺合させることも、差し込み部ITを筒状部TBに差し込むこともできない。
すなわち、上述のようにロック部材REがプラグPGの先端側に軸線方向に移動可能に設けられているため、プラグPGをソケットSKに差し込む際、プラグPGの位置調整がし難い先端から離れた位置(根本部RT)を把持する必要があり、さらに、差し込んだ後にロック状態とするためには、ロック部材REを把持しなおす必要があり、プラグPG及びソケットSKの接続からロックまでの一連の作業を滞りなく行うことができない。
本発明は、係る課題に鑑みてなされたものであり、プラグ及びソケットの接続からロックまでの一連の作業を容易に行うことができるロック型コネクタを提供することを目的としている。
本発明の第1の態様によれば、プラグのプラグ本体とソケットのソケット本体とを互いに軸線方向に差し込むことにより接続可能としたコネクタにおいて、前記プラグ本体及び前記ソケット本体の各対向部に設けられ、互いに接続可能な電気的、光学的、又は流体的な接続手段と、前記プラグ本体又は前記ソケット本体のいずれか一方の本体に設けられる被係合部と、前記プラグ本体又は前記ソケット本体のいずれか他方の本体に、軸線回りに回転可能、かつ前記軸線方向へ移動可能に外嵌され、前記軸線回りの回転により前記被係合部に対して前記軸線方向に係合して、互いに差し込んだ状態の前記プラグ本体及び前記ソケット本体をそれぞれ前記軸線方向に締め込んでロック可能な係合部を有するロック部材と、前記いずれか他方の本体に、前記軸線回りに回転可能に外嵌されると共に、前記ロック部材に対して前記軸線回りに相対的に回転不能で、かつ前記軸線方向へ相対的に移動可能に連結されて、前記ロック部材を、前記係合部の先端部が前記被係合部の先端部に接触して係合可能な係合可能位置まで、前記軸線方向へ移動させることが可能な回転部材とを備える。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様において、前記いずれか他方の本体は、外周面に環状溝部を有し、前記回転部材は、円環状であって、内周面に内向きに突出し、前記環状溝部に、前記軸線回りに回転可能、かつ前記軸線方向へ移動可能に外嵌されると共に、前記環状溝部の端部に当接することによって、前記ロック部材の前記係合可能位置を超える移動を規制する規制突部を有する。
本発明の第3の態様によれば、第2の態様において、前記いずれか他方の本体は、前記環状溝部よりも先端側に小径部を有し、前記ロック部材は、筒状であって、基端側の内周面に内向きに突出し、前記小径部に、前記軸線回りに回転可能、かつ前記軸線方向に移動可能に外嵌される内向き突部を有する。
本発明の第4の態様によれば、第1の態様又は第2の態様において、前記ロック部材は、円筒形であって、外周面に外向きに突出する外向き突部を有し、前記回転部材は、前記外向き突部が、前記軸線回りに相対的に回転不能で、かつ前記軸線方向へ移動可能に係合する軸線溝部を有する。
本発明の第5の態様によれば、第1の態様又は第2の態様において、前記回転部材は、前記軸線方向へ延伸する複数のガイド棒を有し、前記ロック部材は、前記ガイド棒に対向する位置に、先端側が開口し前記軸線方向に延伸する穴状であって、前記ガイド棒が、前記軸線回りに相対的に回転不能で、かつ前記軸線方向に移動可能に挿通される複数のガイド穴を有する。
本発明の第6の態様によれば、第1の態様〜第4の態様のいずれかにおいて、前記回転部材は、前記ロック部材の外周面の被覆い部を覆う覆い部を有する。
本発明の第7の態様によれば、第4の態様を用いない場合の第6の態様において、前記覆い部の内周面、又は前記被覆い部の外周面のいずれか一方に、径方向に突出し前記軸線方向に延伸するスライド突条を複数設け、前記覆い部の内周面、又は前記被覆い部の外周面のいずれか他方に、径方向に凹入し前記軸線方向に延伸する溝状であって、前記スライド突条が、前記軸線回りに相対的に回転不能で、かつ前記軸線方向へ相対的に移動可能に嵌合されるスライド溝部を複数設ける。
本発明によれば、ロック型コネクタにおいて、プラグ及びソケットの接続からロックまでの一連の作業を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態におけるロック型コネクタのプラグとソケットとを分離させた状態を示す斜視図である。 同じくプラグと、プラグに組み付ける前の回転部材及びロック部材を示す斜視図である。 図2の(a)−(a)線における断面図、及び(b)−(b)線における断面図である。 本発明の一実施形態におけるロック型コネクタのプラグとソケットとを分離させた状態の中央縦断側面図である。 同じく雌型接触子の平面図である。 図5の∨I−∨I線における断面図である。 本発明の一実施形態におけるロック型コネクタのソケットの円筒部と内筒とを分離させた状態を示す斜視図である。 同じく、円筒部と内筒との展開図である。 本発明の一実施形態におけるロック型コネクタのプラグとソケットとを接続させる直前の状態の中央縦断側面図である。 同じくプラグとソケットとを接続させた状態の中央縦断側面図である。 同じくプラグとソケットとを接続し、かつロック状態とした中央縦断側面図である。 同じくプラグとソケットとを接続し、かつロック状態とした側面図である。 変形例1におけるロック型コネクタの回転部材とロック部材の軸線方向の移動状態を示す一部構成を省略した部分断面図である。 変形例2におけるロック型コネクタの回転部材とロック部材の部分断面図である。 従来のねじロック型コネクタにおけるプラグ及びソケットの接続からロック状態に至るまでの一連の流れを示す部分断面図である。 従来のねじロック型コネクタにおけるプラグ及びソケットの接続からロック状態に至るまでの一連の流れを示す部分断面図である。
以下、本発明のコネクタCの一実施形態を、添付図面を参照しながら詳述する。
コネクタCは、プラグ1及びソケット2から構成される。プラグ1及びソケット2は、後述するプラグ本体4とソケット本体8とを互いに中心軸線L方向に差し込むことにより接続可能となっている。コネクタCは、後述するロック部材6を備えることにより、プラグ1及びソケット2の軸線方向への接続状態を保持する(以下、「ロック状態にする」という)ことが可能なロック型コネクタを構成している(図1、図2、図4、図12等参照)。
(プラグ1)
図1に示すように、プラグ1は、円筒形のプラグケース3と、当該プラグケース3内に中間部が回転可能、かつ中心軸線L方向には移動不能として嵌合されたプラグ本体4とを有する。図2に示すように、プラグ本体4には、中心軸線L回りに回転可能で、かつプラグ本体4に対して中心軸線L方向に相対的に移動可能として外嵌されている円筒形の回転部材5と、回転部材5と共に中心軸線L回りに回転可能で、かつプラグ本体41及び回転部材5に対して中心軸線L方向に相対的に移動可能として外嵌され、回転部材5に基端側(後述する小径筒部6a)の外周面が覆われている円筒形のロック部材6とが設けられている。
(プラグケース3)
図4に示すように、プラグケース3は、基端側(図4において左側)の小径部3aと、小径部3aよりも先端側(図4において右側)にあって、小径部3aよりも大径の大径部3bと、小径部3aと大径部3bの外径の差異によって形成された外段差部3cとを有する。プラグケース3の小径部3a回りにあって、プラグケース3の外段差部3cと、回転部材5における後述する大径筒部5bの内段差部5cとの間には、ロック部材6の中心軸線L方向への移動を許容する可変溝部3dが環状に形成される。
(プラグ本体4)
プラグ本体4は、外周面を円形とした円柱状の差し込み部9を有し、差し込み部9の先端部の外周面の一部には外向きの突部11が設けられている。
本実施形態において、突部11は横断面形状を菱形としているが、これに代えて円形、三角形、その他の形状にすることもできるが、その中心軸線L方向の先端部と基端部とは尖先状とするのが好ましい。
図2に示すように、差し込み部9の先端面には、中心軸線Lと平行の5個のピン挿入孔12が円周方向に均等(不均等にすることもある)に設けられている。
図4に示すように、差し込み部9の各ピン挿入孔12内には、図5、図6に示すような平板状の雌型接触子13が、それぞれの基部がプラグ本体4内の接触子保持部材14により強固に保持されて配設されている。
雌型接触子13の基端部寄りには、2個の抜け止め用の突起13a、13bが斜めに切り起こされて設けられている。
雌型接触子13の先端部は二股状をなしており、この二股部分は、各ピン挿入孔12内に挿入されてきた後述するピン24が差し込まれることにより、弾性変形により拡開してピン24と接触し、電気的な導通が図られるようになっている。
図4に示すように、接触子保持部材14内において、各雌型接触子13の基端部には、多芯ケーブル15の端末よりプラグ本体4内に引き出された被覆導線である芯線15aの端末が、ハンダ付け等により接続されている。
多芯ケーブル15の端末部には、多芯ケーブル15がプラグ1(接触子保持部材14)から脱落しないための抜け止金具16が設けられている。
プラグ本体4における差し込み部9の基部、接触子保持部材14、及び多芯ケーブル15の端末部は、円筒形の外装体17の先端側、中央、基端側によりそれぞれ覆われている。
(外装体17)
図4に示すように、外装体17の外周面の中間部には、縮径した小径部17aが設けられており、この小径部17aに、プラグケース3が、中心軸線L回りに回転可能、かつ中心軸線L方向には移動不能となるように外嵌されている。小径部17aの基端側の外周面には、外向きへ環状に突出する起立部17bが設けられている。また、小径部17aにおいて、プラグケース3の基端部と外装体17の起立部17bとの間には、凹型の不変溝部(環状溝部)17dが環状に形成されている。
外装体17における先端部は、差し込み部9の基部を所要の間隙Gをもって覆うように形成されており、その内面には、断面形が山形をなす内向き環状突条17cが設けられている。
本実施形態では、プラグ本体4は、差し込み部9、5個の雌型接触子13、接触子保持部材14及び外装体17からなるものとしてあるが、実際にはより多数の部材からなっている。
例えば、接触子保持部材14及び外装体17は、実際には、それぞれ複数の部材を結合して形成されているが、ここでは説明を簡単にするため、それらを一体物として説明する。後述するソケット本体8においても同様である。
(回転部材5)
図2〜図4に示すように、回転部材5は、円筒形であって、基端側(図4において左側)の小径筒部5aと、小径筒部5aよりも先端側(図4において右側)にあって、小径筒部5aよりも大径の大径筒部5bと、小径筒部5aと大径筒部5bの内径の差異によって形成された内段差部(押出部)5cとを有する。
回転部材5の大径筒部5bは、ロック部材6の後述する小径筒部6aを覆うように外嵌される覆い部を構成する。
小径筒部5aの基端寄りの内周面には、内向きへ環状に突出する内向き環状突部(規制突部)5dが設けられている。内向き環状突部5dは、内向きへ環状に突出するものであれば、連続又は非連続のいずれでもよい。
大径筒部5bの内周面には、横断面形状凹状を呈して、中心軸線L方向に延伸する複数のスライド溝部5eが円周方向へ等間隔に設けられている(図3参照)。
回転部材5は、内向き環状突部5dが、外装体17の不変溝部17dに、中心軸線L回りに回転可能、かつ中心軸線L方向に所定距離移動可能に外嵌される。また、回転部材5は、大径筒部5bがロック部材6の後述する小径筒部6aの外周を覆うようにして設けられている。換言すると、回転部材5は、プラグ本体4に、その中心軸線L方向の中央部分を覆うようにして取付けられている。これにより、作業者がプラグ1を掴む際、容易に回転部材5を把持することができる。
回転部材5における中心軸線L方向の移動は、内向き環状突部5dが、不変溝部17dにおける基端側の起立部17bに当接する非スライド位置(図4参照)から、プラグケース3の基端部に当接するスライド位置(所定位置、図9参照)の間に制限されている。
(ロック部材6)
図2〜図4に示すように、ロック部材6は、円筒形であって、基端側(図4において左側)に小径筒部6aと、小径筒部6aよりも先端側(図4において右側)にあって、小径筒部6aよりも大径の大径筒部6bと、小径筒部6aと大径筒部6bの外径の差異によって形成された外段差部6cとを有する。
ロック部材6の小径筒部6aは、回転部材5の大径筒部5bに覆われるように内嵌される被覆い部を構成する。
小径筒部6aの基端の内周面には、内向きへ環状に突出する内向き環状突部(内向き突部)6dが設けられている。内向き環状突部6dは、内向きへ環状に突出するものであれば、連続又は非連続のいずれでもよい。
小径筒部6aの外周面には、横断面形状凸状を呈して、中心軸線L方向に延伸する複数のスライド突条6eが円周方向へ等間隔に設けられている(図2、図3、図12参照)。スライド突条6eは、回転部材5のスライド溝部5eの補形をなしており、スライド溝部5eと同じ間隔で小径筒部6aの外周面に設けられている。なお、ロック部材6の外周面にスライド溝部5eに相当する溝部を設け、回転部材5の内周面にスライド突条6eに相当する突条を設けてもよい。
大径筒部6bの先端側の内周面には、雌ねじ部(係合部)6fが設けられている。
ロック部材6は、内向き環状突部6dが、可変溝部3dに、中心軸線L回りに回転可能、かつ中心軸線L方向に移動可能となるように外嵌される。また、ロック部材6は、小径筒部6aが回転部材5の大径筒部5bに内嵌される。これにより、ロック部材6はプラグ本体4から外れにくくなっている。
ロック部材6の小径筒部6aが、回転部材5の大径筒部5bに内嵌されて、ロック部材6のスライド突条6eが、回転部材5のスライド溝部5eに嵌合すると、ロック部材6は、回転部材5に対して、中心軸線L方向に相対的に移動可能、かつ中心軸線L回りにロック部材6と共に回転し得るように、すなわち相対的に回転不能となるように連結される。
上述の通り回転部材5は、プラグ本体4に対して、中心軸線L回りに回転可能であるため、ロック部材6は、回転部材5と一体となって、プラグ本体4に対して、中心軸線L回りに回転可能となっている。
ロック部材6における中心軸線L方向の移動は、内向き環状突部6dが、非スライド位置にある回転部材5の内段差部5cに当接する非ロック位置(図4参照)と、プラグケース3の外段差部3cに当接するロック位置(図11参照)の間に制限される。ロック部材6は、回転部材5がスライド位置にある場合には、内向き環状突部6dが回転部材5の内段差部5cに当接して非ロック位置よりも僅かに先端側(図4において右側)に突出するロック可能位置(係合可能位置、図9、図10参照)に移動する。
本実施形態においては、ロック部材6におけるロック可能位置からロック位置までの距離は、ロック部材6の雌ねじ部6fを後述する拡径鍔部7の雄ねじ部7bに完全に螺合するために要する距離と等しい。また、回転部材5におけるスライド位置から非スライド位置までの距離は、ロック部材6のロック可能位置から非ロック位置までの距離であって、ロック部材6の雌ねじ部6fを拡径鍔部7の雄ねじ部7bから完全に離脱させるために十分な距離となっている。
このように回転部材5及びロック部材6を上述の範囲で移動可能とすることにより、ロック部材6の雌ねじ部6fを、後述する拡径鍔部7の雄ねじ部7bに完全に螺合させることができると共に、雄ねじ部7bに螺合している状態から離脱させることができる。
本実施形態では、回転部材5がスライド位置、ロック部材6がロック可能位置にある場合に、プラグ本体4がソケット本体8に完全に差し込まれると、ロック部材6の先端面(雌ねじ部6fの先端)が後述する拡径鍔部7の雄ねじ部7bの先端に接触して、雌ねじ部6fを雄ねじ部7bに螺合可能な状態(係合可能状態)となる。
(ソケット2)
ソケット2は、中間部の外周面に、外向き環状の拡径鍔部7を突設するほぼ円筒形のソケット本体8を有する。
拡径鍔部7の外周面の先端側(図4において左側)には、ロック部材6の先端部にある雌ねじ部6fが嵌合しうる嵌合部7aが設けられており、同じく外周面の基端側(図4において右側)には、ロック部材6の雌ねじ部(係合部)6fが螺合しうる雄ねじ部(被係合部)7bが設けられている。
拡径鍔部7の基端面には、環状に凹入する溝部7cが形成され、この溝部7cの内周面に沿って、Oリング7dが装着されている。この溝部7cに、電子機器等のケース(図示略)の外面に環状に突設された取付部(図示略)が、Oリング7dを弾性変形させながら嵌合することによって、ソケット本体8が、電子機器等のケースに取付けられると共に、ソケット本体8からケース内に突出する各ピン24の基端部に電子機器等の内部配線(図示略)が接続される。
(ソケット本体8)
図4及び図7に示すように、ソケット本体8は、先端側(図4において左側)の円筒状の円筒部10と、円筒部10内に嵌合して固着された有底円筒状の内筒21とを有する。
ソケット本体8における円筒部10の先端部の外周面には、円筒部10の先端部がプラグ本体4における差し込み部9と外装体17の先端部との間の間隙G内に挿入されたとき、外装体17の内面における内向き環状突条17cと弾性係合しうるようにした、断面形状が山形の外向き環状突条10aが設けられている。
図8に示すように、ソケット本体8における円筒部10の内周面には、先端部寄りに、プラグ本体4の突部11が挿通しうる溝18を形成する中心軸線L方向を向く複数の内向きの凸条19と、各凸条19より基端部寄りにあって、差し込み部9が円筒部10に中心軸線L方向に差し込まれたとき、突部11がカムフォロワーとして摺接して、プラグ本体4とソケット本体8とが相対的に回転させられて、互いに中心軸線L回りの回転方向の正規の位置に位置決めされるようにした傾斜カム面20とが設けられている。
本実施形態においては、図8に示すように、凸条19の数は8個としてあり、各凸条19は円筒部10と一体的に形成されている。溝18の幅は、突部11の幅(差し込み部9の円周方向の幅)と同一か、又は僅かに大としてある。
各凸条19における円筒部10の中心軸線L方向の長さは、互いに同異するようになっているが、それぞれの中心軸線L方向の両端は尖先状としてある。
このように、各凸条19の先端部を尖先状としたことにより、互いに隣接する凸条19、19間に形成される溝18の先端部がソケット本体8の円筒部10の円周方向に拡開し、プラグ本体4の差し込み部9がソケット本体8の円筒部10に最初に挿入される際に、プラグ本体4の突部11を、各凸条19の両側の溝18のいずれかに円滑に振り分けて誘導することができるようになっている。円筒部10の先端部の内面は、各凸条19を含めて、先端に向かって拡開するように面取りしておくのが望ましい。
図7、8に示すように、傾斜カム面20は、円筒部10内の内筒21における筒部21aの先端面により形成された端面カムにより構成される。傾斜カム面20は、内筒21における筒部21aの先端を中心軸線Lに対して概ね斜めに切断した形状をなしている。傾斜カム面20の頂部20aは尖先状をなしており、同じく基底部20bには、プラグ本体4の突部11が進入しうるようにした中心軸線L方向を向く進入溝23が設けられている。
各凸条19の中心軸線L方向の長さは、内筒21をソケット本体8の円筒部10に嵌合して固定したとき、各凸条19と傾斜カム面20との間に、突部11がソケット本体8の円周方向に挿通しうるだけの中心軸線L方向の間隔が形成されるように定められている。
上述のような構成にすることにより、傾斜カム面20の頂部20aのいずれかの側面に沿って、誘導されてきたプラグ本体4における差し込み部9の突部11は、図8に示す2点鎖線の矢印で示すように、傾斜カム面20に沿って引き続き円滑に誘導される。
なお、内筒21は、ソケット本体8の円筒部10と一体形成することもできる。
図4に示すように、内筒21における筒部21aの基端を閉塞する底壁21bには、プラグ本体4の差し込み部9における5個のピン挿入孔12に対応する5本のピン24が、ピン挿入孔12と対向する位置にあって、底壁21bを中心軸線L方向に貫通するようにして設けられている。各ピン24の中間部の外周面には、抜け止用の外向き環状の拡径鍔部24aが設けられている。
各ピン挿入孔12と各ピン24の位置関係は、プラグ本体4の差し込み部9がソケット本体8の円筒部10内に差し込まれ、プラグ本体4とソケット本体8とが、差し込み部9の突部11が傾斜カム面20の進入溝23に係合する中心軸線L回りの回転方向の正規の位置に位置決めされたとき、互いに整合するようにしてある。
図7に示すように、円筒部10の基端部における各係合孔28の両側には、円筒部10における各係合孔28が設けられている部分が容易に拡径方向へ弾性変形しうるようにするための切込み溝27、27が設けられている。
内筒21の外周面には、外向きに突出する1対の外向き突部25、25が、円筒部10の基端部に形成された1対の凹入溝29、29にそれぞれ係合するようにして、円筒部10の基端部から押入し、外向きに突出する1対の外向き係合爪26、26が、円筒部10の基端部における各係合孔28が設けられている部分を外側に弾性変形させた後、各係合孔28に弾性係合することにより、円筒部10内に正確に位置決めして、簡単に嵌合し、かつ抜け止めすることができる。
本実施形態においては、プラグ本体4における複数の雌型接触子13、及びソケット本体8における複数のピン24は導体とし、それ以外の部材は絶縁体、好ましくは合成樹脂材料により形成されている。
これにより、複数の雌型接触子13と複数のピン24により、電気的な接続手段(符号無し)が形成される。
なお、接続手段は、例えば複数の光ファイバーを備える光ファイバーケーブル(図示略)の接続用の光学的な接続手段(図示略)や、流体用の配管接続用の流体的な接続手段(図示略)に置き換えることもできる。
また、本実施形態においては、プラグ本体4を、外周面を円形とした円柱状の差し込み部9を有する雄型とし、ソケット本体8を、雄型の差し込み部9が回転可能として嵌合しうる円筒状の円筒部10を有する雌型とするが、それに限らず、プラグ本体4を雌型(例えば、円筒状)とし、かつソケット本体8を雄型(例えば、円柱状)とすることも可能である。
このように、プラグ本体4を雌型とし、かつソケット本体8を雄型とした場合、ソケット2に回転部材5及びロック部材6を組み付け、プラグ1に、ロック部材6の雌ねじ部6fと螺合する雄ねじ部(図示省略)を設けてもよい。
(プラグ1とソケット2の接続からロック状態に至るまでの流れ)
次に、プラグ1とソケット2とを互いに接続するための作業工程について説明する。
プラグ1とソケット2とを互いに接続するためには、プラグ本体4に組み付けられた回転部材5を把持して、プラグ1を、図4の矢印に示す差し込み方向B(図4において右方向)へ移動させて、プラグ本体4の差し込み部9をソケット本体8の円筒部10内に差し込む。
本実施形態では、回転部材5は、プラグ本体4に、その中心軸線L方向の中央部分を覆うように設けられている。このため作業者は、プラグ1を掴んだ際、回転部材5を容易に把持することができ、回転部材5を把持しているか否かを視認することなく、そのまま、ソケット2との接続作業を行うことができる。
差し込み部9を円筒部10内に差し込む際に生じる抵抗力により、回転部材5は、プラグ本体4に対して中心軸線L方向へ相対的に移動するため、非スライド位置(図4参照)からスライド位置(図9参照)へ移動する。ロック部材6は、内向き環状突部6dが回転部材5の内段差部5c(押出部)に押されると共に、外段差部6cが回転部材5の大径筒部5bの先端部(押出部)に押されるため、プラグ1における中心軸線L方向の非ロック位置(図4参照)からロック可能位置(図9参照)へ移動する。このとき、仮に、ロック部材6がロック位置にあったとしても、ソケット本体8の拡径鍔部7の雄ねじ部7bの先端側に当接することでロック可能位置まで戻されるため、プラグ本体4及びソケット本体8の接続に悪影響を与えることない。
差し込み部9の先端部がわずかに円筒部10内に進入するか、又は進入するのとほぼ同時に、差し込み部9の突部11が中心軸線L回りのどの位置であっても、突部11は、円筒部10内のいずれかの溝18に進入する。差し込み部9は、中心軸線L回りの位置が一旦その位置に位置決めされた状態で、円筒部10内に進入し、プラグ本体4とソケット本体8とは芯合わせされた状態で嵌合し合うことができる。
すなわち、プラグ1とソケット2との中心軸線が、図示の中心軸線Lに対してわずかにずれていたり、傾いていたとしても、そのずれや傾きが補正されて、差し込み部9は円筒部10内に円滑に進入することができる。
続いて、差し込み部9が円筒部10内にさらに深く差し込まれると、図8から理解できるように、突部11は円筒部10内の溝18から外れ、傾斜カム面20に当接した後、それに沿って、摺動し、そのときの反作用により、プラグ本体4は、ソケット本体8に対して相対回転しつつ差し込まれる。
このとき、把持されている回転部材5は回転することなく、プラグ本体4のみがプラグケース3内において回転させられるため、作業者はプラグ本体4をソケット本体8に違和感なく差し込むことができる。
突部11が傾斜カム面20に沿って摺動し、傾斜カム面20における進入溝23に進入すると、プラグ本体4とソケット本体8とは、中心軸線L回りの正規の位置に補正される。
上述の中心軸線L回りの正規の位置に補正された状態で差し込み部9がさらに円筒部10内に深く差し込まれると、突部11が進入溝23内に深く進入すると共に、各ピン24が、対応するピン挿入孔12内に進入して雌型接触子13と接触する。プラグ1がソケット2に完全に(全て)差し込まれると、コネクタC(接続手段)は、正規の位置関係で適正に電気的に接続される。
円筒部10の先端部は、プラグ1がソケット2に完全に差し込まれる直前に、プラグ本体4の差し込み部9と外装体17の先端部との間の間隙G内に進入する。そして、図10に示すように、プラグ1がソケット2に完全に差し込まれた場合には、円筒部10の先端部に設けられた外向き環状突条10aが外装体17の内面における内向き環状突条17cと弾性係合する。これにより、プラグ1はソケット2から抜けにくくなる。
外向き環状突条10aと内向き環状突条17cとの弾性係合は、プラグ本体4における外装体17の先端部が弾性変形により拡開するか、ソケット本体8における円筒部10の先端部が弾性変形により縮径するか、又はその両方によって行われる。
このように、本実施形態では、ロック型コネクタであっても、プラグ1において、回転部材5を持ち替えることなく把持を維持した状態で、プラグ本体4の差し込み部9をソケット本体8の円筒部10に完全に差し込むことができる。すなわち、作業者は、プラグ1とソケット2とを互いに接続するための作業を容易に行うことができる。
上述のように、回転部材5がスライド位置で、ロック部材6がロック可能位置にある状態で、プラグ本体4がソケット本体8に完全に差し込まれると、ロック部材6の先端部は、拡径鍔部7の嵌合部7aに外嵌し、同じく先端面(雌ねじ部6fの先端)は、雄ねじ部7bの先端に接触して、ロック部材6の雌ねじ部6fを拡径鍔部7の雄ねじ部7bに螺合可能な状態となる。
この状態において、スライド位置にある回転部材5は、内向き環状突部5dがプラグケース3の基端部に当接しているため、それ以上の差し込み方向Bへの移動は規制される。
したがって、この状態で、回転部材5を、ロック部材6の雌ねじ部6fの締め込み方向に回転させると、ロック部材6も回転部材5に従動して同方向に回転して、雌ねじ部6fが拡径鍔部7の雄ねじ部7bに螺合しつつ差し込み方向B(図10において右方向)へ移動する。
そして、図11に示すように、ロック部材6の雌ねじ部6fが雄ねじ部7bに完全に螺合すると、ロック部材6はロック位置まで移動し、内向き環状突部6dがプラグケース3の外段差部3cに基端側から当接して、プラグケース3を差し込み方向Bに押さえ付ける。これにより、ロック部材6は、螺合したねじ部分の先端部だけではなく、プラグ本体4の中間部において、プラグ本体4の差し込み方向Bとは反対の図11の矢印に示すプラグ本体4のソケット本体8からの引き抜き方向D(図11において左方向)への移動を規制する。
このようにして、プラグ本体4とソケット本体8とを接続した状態で確実にロック状態にすることができる。
以上から明らかなように、プラグ1をどのような向きでソケット2に差し込んでも、プラグ本体4とソケット本体8とは正規の位置に円滑に誘導され、コネクタCを間違いなく、適正に電気的に接続しうるので、プラグ1とソケット2との接続箇所が視認できなくても、それらの接続作業を、手探りでも、簡単かつ迅速に行うことができる。
しかも、プラグ本体4における差し込み部9の突部11が、ソケット本体8の円筒部10における傾斜カム面20に当接する前に、プラグ本体4は、突部11がソケット本体8の円筒部10の内面における複数の凸条19間に形成されたいずれかの溝18に進入した状態で、ある程度ソケット本体8内に進入し、プラグ本体4とソケット本体8とは相互の傾きが補正された状態で芯合わせされるので、プラグ本体4の突部11はソケット本体8の傾斜カム面20に常に一定の姿勢で当接することができ、プラグ本体4とソケット本体8との差し込み時の片当たりによる摩耗や折損等が防止される。
さらに、プラグ本体4における差し込み部9の先端面とソケット本体8における円筒部10の対向面とには、従来のような大径のセンターピンやピン挿入孔を設ける必要がなく、その対向面全体を接続手段のために使用することができるので、コネクタ全体の外径を小とすることができる。
また、図15、図16に示す従来のコネクタと異なり、プラグ1に組み付けられた回転部材5の把持を維持した状態で、プラグ1及びソケット2の接続作業からロック作業を連続して容易に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、上述の実施形態に対して、次のような変形や変更を施すことが可能である。また、上述の本発明の一実施形態、及び下記変形例におけるそれぞれの構成部材や処理や条件等を、適宜組み合わせることが可能である。
(変形例1)
回転部材5及びロック部材6の連接構(連結)造を以下のようにしてもよい。
例えば、図13に示すように、回転部材5の中心軸線(図示省略)方向の中央付近の内周面に、横断面形状凹状を呈して、中心軸線方向に延伸する複数の軸線溝部5fを設ける。また、ロック部材6において、内向き環状突部6dの代わりに、基端の外周面に外向きに突出し、円周方向の寸法が、軸線溝部5fよりもわずかに小さく、軸線溝部5fに、中心軸線方向に相対的に移動可能、かつ中心軸線回りには相対的に回転不能に係合する外向き突部6gを設ける。
この構成により、上述の実施形態と同様、ロック部材6は、回転部材5に対して、中心軸線方向に相対的に移動可能、かつ中心軸線回りには相対的に回転不能となるように規制される。
図13を参照して、本変形例のプラグ1とソケット2の接続からロック状態に至るまでの流れについて説明する。
図13(a)は、回転部材5が非スライド位置にあって、ロック部材6が非ロック位置ある状態を示す。
この状態から、回転部材5を把持して、プラグ本体4をソケット本体8に差し込もうとすると、その差し込みの際の抵抗力により、回転部材5は、プラグ本体4に対して中心軸線方向へ相対的に移動するため、図13(b)に示すように、非スライド位置からスライド位置へ移動し、ロック部材6は回転部材5に押されてロック可能位置へ移動し、さらに、プラグ本体4をソケット本体8に完全に差し込むと、ロック部材6の雌ねじ部6fがソケット本体8の雄ねじ部7bに接触する状態となる。
この状態で、回転部材5を、ロック部材6の雌ねじ部6fの締め込み方向に回転させると、ロック部材6は回転し、ロック部材6の雌ねじ部6fがソケット本体8の雄ねじ部7bに螺合して、ロック部材6は、図13(c)に示すロック位置へ移動し、プラグ1とソケット2の接続状態がロック状態となる。
(変形例2)
また、回転部材5及びロック部材6の代わりに、互いに重なり合わないようにして連接される以下の回転部材50及びロック部材60を設けるようにしてもよい。なお、回転部材50及びロック部材60において、上述の実施形態の回転部材5及びロック部材6と同一の構成については、同一名称および同一符号を付して説明は省略する。また、回転部材50は、上述の実施形態の回転部材5と同様、中心軸線L方向の非スライド位置から、スライド位置へ移動可能となっている。
具体的には、図14に示すように、筒状の回転部材50は、先端面から中心軸線L方向に延伸し、先端面に沿って円周方向に等間隔に配置される複数のガイド棒5gを設ける。一方、回転部材50と径が同一の筒状のロック部材60は、先端側が開口すると共に、ガイド棒5gの全てが挿入可能な深さを有し、円周方向にガイド棒5gが配置される間隔と同一の間隔で配置される複数のガイド穴6hを設ける。
ガイド棒5gは、軸部5iと軸部5iの先端に拡径した抜け止部5hとを有する。ガイド穴6hの先端には、ロック部材60が回転部材50から脱落しないように、ガイド棒5gの軸部5iのみが挿通可能、かつ抜け止部5hが挿通不能な被抜け止部6iが設けられている。
ガイド穴6hに、ガイド棒5g挿通させ、嵌合させることにより、上述の実施形態と同様、ロック部材60は、回転部材50に対して、中心軸線L方向に相対的に移動可能、かつ中心軸線L回りには相対的に回転不能となるように規制される。
具体的には、ロック部材60の中心軸線L方向の移動は、非スライド位置にある回転部材50の先端面にロック部材60の先端面が当接する非ロック位置、スライド位置にある回転部材50の先端面にロック部材60の先端面が当接するロック可能位置、及びロック部材60がロック可能位置から差し込み方向(図14において右側)へ移動して、ガイド棒5gの抜け止部5hがガイド穴6hの被抜け止部6iに係合するロック位置の間に制限されている。
回転部材50及びロック部材60の各位置関係、及びそれぞれの位置における各部材との連係関係は、上述の実施形態における回転部材5及びロック部材6と同様であるため、説明を省略する。
(変形例3)
ロック部材6のねじ構造による結合(ロック)を、バヨネット式結合としても良い。
具体的には、ロック部材6に、雌ねじ部6fの代わりに、外向きに突出するロックピン(係合部、図示省略)を設け、ソケット2に、拡径鍔部7の雄ねじ部7bの代わりに、ソケット本体8を覆う円筒状の筒部(図示省略)と、当該筒部において、ロックピンを進入可能とするように先端部が開口すると共に、中心軸線L方向かつ円周方向に斜め伸び、基端側に進入してきたロックピンが係合する係合孔(図示省略)を有する係合長孔(被係合部、図示省略)とを設ける。
この場合、例えば、ロック部材6のロックピンを、ソケット2の筒部に設けた係合長孔に挿通させた状態で、回転部材5を、所定方向に回転させることによって、ロック部材6が回転し、かつロック部材6のロックピンが係合長孔内を螺旋状に移動して係合部に係合することによって、ロック状態にすることができる。
なお、ソケット2に上記ロックピンを設け、ロック部材6に直接上記係合長孔を設けるようにしてもよい。
(変形例4)
上述の実施形態では、プラグ本体4をソケット本体8に完全に(全て)差し込んだ状態で、ロック部材6の雌ねじ部6fが拡径鍔部7の雄ねじ部7bに螺合可能となっているが、プラグ本体4のソケット本体8への差し込みが不完全な状態、例えば、プラグ本体4の差し込み部9をソケット本体8の円筒部10にほぼ全て差し込んでいるが、差し込み部9の先端面が、内筒21の底壁21bに当接せずに、円筒部10内の基端側に空隙が設けられている状態、であっても、ロック部材6の雌ねじ部6fが拡径鍔部7の雄ねじ部7bに螺合可能となるようにしてもよい。
この場合、プラグ本体4をソケット本体8に差し込んだ状態が不完全な状態で、雌ねじ部6fを雄ねじ部7bに完全に螺合させると、ロック部材6の内向き環状突部6dが、プラグケース3の外段差部3cに当接し、プラグケース3と共にプラグ本体4を差し込み方向Bへ移動させることにより、プラグ本体4がソケット本体8に完全に差し込まれた状態になる。
(変形例5)
上述の実施形態では、回転部材5をプラグ本体4に、中心軸線L方向に移動可能、かつ中心軸線L回りに回転可能に外嵌されるようになっているが、中心軸線L方向に移動不能として、回転のみ可能とするようにしてもよい。この場合、回転部材5は、少なくとも円環状であればよい。
C コネクタ L 中心軸線
1 プラグ 2 ソケット
3 プラグケース 3a小径部
3b大径部 3c外段差部
3d可変溝部 4 プラグ本体
5 回転部材 5a小径筒部
5b大径筒部 5c内段差部
5d内向き環状突部 5eスライド溝部
5f軸線溝部 5gガイド棒
5h抜け止部 5i軸部
6 ロック部材 6a小径筒部
6b大径筒部 6c外段差部
6d内向き環状突部 6eスライド突条
6f雌ねじ部 6g外向き突部
6hガイド穴 6i被抜け止部
7 拡径鍔部 7a挿入部
7b雄ねじ部 7c溝部
7dOリング 8 ソケット本体
9 差し込み部 10 円筒部
10a 外向き環状突条 11 突部
12 ピン挿入孔 13 雌型接触子
13a、13b突起 14 接触子保持部材
15 多芯ケーブル 15a芯線
16 抜け止め金具 17 外装体
17a小径部 17b内向き環状突条
17c内向き環状突条 17d不変溝部
18 溝 19 凸条
20 傾斜カム面 20a頂部
20b基底部 21 内筒
21a筒部 21b底壁
23 進入溝 24 ピン
24a拡径鍔部 25 外向き突部
26 外向き係合爪 27 切込み溝
28 係合孔 29 凹入溝
50回転部材 60ロック部材

Claims (7)

  1. プラグのプラグ本体とソケットのソケット本体とを互いに軸線方向に差し込むことにより接続可能としたコネクタにおいて、
    前記プラグ本体及び前記ソケット本体の各対向部に設けられ、互いに接続可能な電気的、光学的、又は流体的な接続手段と、
    前記プラグ本体又は前記ソケット本体のいずれか一方の本体に設けられる被係合部と、
    前記プラグ本体又は前記ソケット本体のいずれか他方の本体に、軸線回りに回転可能、かつ前記軸線方向へ移動可能に外嵌され、前記軸線回りの回転により前記被係合部に対して前記軸線方向に係合して、互いに差し込んだ状態の前記プラグ本体及び前記ソケット本体をそれぞれ前記軸線方向に締め込んでロック可能な係合部を有するロック部材と、
    前記いずれか他方の本体に、前記軸線回りに回転可能に外嵌されると共に、前記ロック部材に対して前記軸線回りに相対的に回転不能で、かつ前記軸線方向へ相対的に移動可能に連結されて、前記ロック部材を、前記係合部の先端部が前記被係合部の先端部に接触して係合可能な係合可能位置まで、前記軸線方向へ移動させることが可能な回転部材とを備えることを特徴とするロック型コネクタ。
  2. 前記いずれか他方の本体は、外周面に環状溝部を有し、
    前記回転部材は、円環状であって、内周面に内向きに突出し、前記環状溝部に、前記軸線回りに回転可能、かつ前記軸線方向へ移動可能に外嵌されると共に、前記環状溝部の端部に当接することによって、前記ロック部材の前記係合可能位置を超える移動を規制する規制突部を有することを特徴とする請求項1記載のロック型コネクタ。
  3. 前記いずれか他方の本体は、前記環状溝部よりも先端側に小径部を有し、
    前記ロック部材は、筒状であって、基端側の内周面に内向きに突出し、前記小径部に、前記軸線回りに回転可能、かつ前記軸線方向に移動可能に外嵌される内向き突部を有することを特徴とする請求項2記載のロック型コネクタ。
  4. 前記ロック部材は、円筒形であって、外周面に外向きに突出する外向き突部を有し、
    前記回転部材は、前記外向き突部が、前記軸線回りに相対的に回転不能で、かつ前記軸線方向へ移動可能に係合する軸線溝部を有することを特徴とする請求項1又は2記載のロック型コネクタ。
  5. 前記回転部材は、前記軸線方向へ延伸する複数のガイド棒を有し、
    前記ロック部材は、前記ガイド棒に対向する位置に、先端側が開口し前記軸線方向に延伸する穴状であって、前記ガイド棒が、前記軸線回りに相対的に回転不能で、かつ前記軸線方向に移動可能に挿通される複数のガイド穴を有することを特徴とする請求項1又は2記載のロック型コネクタ。
  6. 前記回転部材は、前記ロック部材の外周面の被覆い部を覆う覆い部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のロック型コネクタ。
  7. 前記覆い部の内周面、又は前記被覆い部の外周面のいずれか一方に、径方向に突出し前記軸線方向に延伸するスライド突条を複数設け、
    前記覆い部の内周面、又は前記被覆い部の外周面のいずれか他方に、径方向に凹入し前記軸線方向に延伸する溝状であって、前記スライド突条が、前記軸線回りに相対的に回転不能で、かつ前記軸線方向へ相対的に移動可能に嵌合されるスライド溝部を複数設けることを特徴とする請求項4を引用しない場合の請求項6に記載のロック型コネクタ。
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