JP6404775B2 - コネクタを備えるケーブルの接続構造 - Google Patents
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Description
特に、プラグとソケットとのいずれか一方が、電子機器の裏面等に取り付けられている場合には、接続個所を視認できず、それらの接続作業を手探りで行わなければならないことが多く、そのような場合には、接続作業が極めて困難になる。
さらに、従来のコネクタは、寸法の小さいプラグを把持して、ソケットに接続しなければならず、ソケットが奥まった所に設けられている場合は、それとの接続が困難である。
(1) プラグとソケットとの対向面に、互いに中心軸線方向に差し込んだとき、互いに摺接して、前記プラグとソケットとが相対的に回転させられ、互いに中心軸線回りの回転方向に位置決めされるようにした傾斜カム面とカムフォロワとを対向させて設け、かつ前記プラグとソケットとの対向部に、それらが互いに中心軸線回りの回転方向に位置決めされたとき、互いに接続されるようにした電気的、光学的、または流体的な接続手段を設けてなるコネクタを備えるケーブルと被接続部材との接続構造において、前記コネクタにおけるプラグとソケットとのいずれか一方を、前記ケーブルにおける外装チューブの一端部内に、または前記被接続部材に回転可能として設け、前記コネクタにおけるプラグとソケットとのいずれか他方を、前記被接続部材または前記ケーブルにおける外装チューブの一端部内に設け、さらに、前記外装チューブの一端部内に設けたプラグまたはソケットの接続手段に、前記外装チューブ内に配設した可撓性の電気的、光学的、または流体的な導通手段を接続する。
しかも、外装チューブを把持して、その先端を被接続部材に向かって押し付けるだけで、傾斜カム面とカムフォロワとの摺接により、プラグとソケットとの少なくともいずれか一方が回転して、それらが互いに中心軸線回りの回転方向に位置決めされ、その後、接続手段が接続されるので、プラグとソケットとの中心軸線回りの向きを気にすることなく、プラグとソケットとの接続作業を容易に行うことができる。
したがって、プラグとソケットとの接続個所が視認できなくても、それらの接続作業を、手探りでも、簡単かつ迅速に行うことができる。
設けたプラグまたはソケットに接続した部材が、繰り返し同一方向に捩られるのを防止することができる。
ケーブルAと、それを接続しようとする被接続部材Bとは、コネクタCによって互いに接続されるようになっている。
被接続部材Bは、例えば、電子機械器具、光学機械器具、または流体機械器具等のケースとすることができる。
多芯ケーブル5のような電気的導通手段に代えて、光学的、または流体的な導通手段を配設することもある。
筒体3の先端部には、外向きフランジ3dが設けられ、これに外装チューブA1の先端が当接するようにして、筒体3は、外装チューブA1内に嵌合され、かつ固着されている。
外装筒体6の先端部内面には、弾性係合爪13が設けられている。
理解を容易にするため、説明上、差し込み部材7における差し込み部7bの外周に所要厚さの筒部7cが一体的に形成され、この筒部7cの先端面に傾斜カム面17が形成されているものとするが、この傾斜カム面17は、嵌合部16の底面に形成されているのと実質的に同じである。
多芯ケーブル5の端末部には、抜け止め金具23が設けられている。
本体24は、長手方向の中間部外周に拡径鍔部25を有し、それより先端側(図1および図2における右方)に、内部にプラグ1の本体4における差し込み部7bが嵌合しうる差し込み孔26を有し、かつプラグ1の本体4における嵌合部16に嵌合しうる、本体24の中心軸線Lと同芯の円筒部27が設けられ、さらに、拡径鍔部25より基端側(図1および図2における左方)の外周面に、雄ねじ部28と環状の係合溝29とが順次設けられている。
円筒部27の内面には、内径、外径および肉厚を、プラグ1の本体4における筒部7cのそれと同一とした筒部27bが、円筒部27の一部をなすようにして、円筒部27と一体的に設けられており、筒部27bの先端面には、カムフォロワ30が、傾斜カム面17と対向するするようにして設けられている。
センターピン31およびコネクタピン32の先端部は、円筒部27内の差し込み孔26内に突出している。特に、センターピン31の先端は、コネクタピン32の先端より本体24の先端側に長く突出している。
また、センターピン31の先端は、プラグ1の差し込み部7bがソケット2の差し込み孔26に嵌合し、かつ円筒部27がプラグ1の嵌合部16に嵌合するようにして、プラグ1をソケット2の軸線方向に差し込んだとき、カムフォロワ30の突片30bの先端が傾斜カム面17に当接するより先に、プラグ1のピン挿入孔18に進入するように、その突出長さを定めてある。
センターピン31およびコネクタピン32の基端部は、本体24の基端より外側に突出している。また、センターピン31およびコネクタピン32の長手方向の中間部には、抜け止め用の拡径鍔部31a、32aが設けられている。
この例では、接続手段Dを、電気的な接続手段としてあるが、光学的、または流体的な接続手段とすることもある。
ケーブルAにおける外装チューブA1の先端部近傍を把持して、プラグ1の本体4を、その差し込み部7bが被接続部材Bにおけるソケット2の差し込み孔26に嵌合し、かつソケット2の円筒部27がプラグ1の嵌合部16に嵌合するようにして、ソケット2の軸線方向に差し込むと、そのときのプラグ1とソケット2との当接時および差し込み時の摩擦抵抗により、外装チューブA1と一体の筒体3が本体4より先行してソケット2側に移動し、筒体3のテーパ孔3aは本体4のテーパ面6aから離間し、かつ本体4の中心軸線Lと直交する凹入段部3aの段差面3bが、補強リング11の拡径フランジ11aに当接する。
この状態では、外装チューブA1をもって、本体4をソケット2に向かって強く押し進めることができ、また、筒体3のテーパ孔3aが本体4のテーパ面6aから離間しているので、本体4は筒体3に対して相対回転し易くなる。
したがって、その後のソケット2へのプラグ1の差し込み時に、ソケット2に対してプラグ1の芯が振れることはなくなり、プラグ1をソケット2に円滑に差し込むことができる。
また、このときの筒体3に対する本体4の回転は、筒体3のテーパ孔3cが、外装筒体6のテーパ面6aから離間し、かつ本体4の中心軸線Lと直交する凹入段部3aの段差面3bが、補強リング11の拡径フランジ11aに当接していることにより、円滑に行われる。
その引き始めに、筒体3のテーパ孔3aが、本体4のテーパ面6aに密接し、筒体3と本体4とが楔作用により強固に結合され、次いで、プラグ1の本体4における弾性係合爪13が、弾性変形してソケット2の円筒部27の外周面に設けた環状突条27aを乗り越え、次いで、プラグ1の差し込み部7bがソケット2の本体24の差し込み孔26から離脱するとともに、接続手段Dであるセンターピン31およびコネクタピン32が、雌型接触子20、21から離脱して、接続手段Dの接続状態が解除される。
しかも、外装チューブA1を把持して、その先端を被接続部材Bに向かって押し付けるだけで、傾斜カム面17とカムフォロワ30との摺接により、プラグ1が外装チューブA1に対して回転して、それらが互いに中心軸線L回りの回転方向に位置決めされ、その後、接続手段Dが接続されるので、プラグ1とソケット2との中心軸線L回りの向きを気にすることなく、プラグ1とソケット2との接続作業を容易に行うことができる。
したがって、プラグ1とソケット2との接続個所が視認できなくても、それらの接続作業を、手探りでも、簡単かつ迅速に行うことができる。
(a) 外装チューブA1の一端部内に、プラグ1を、中心軸線L回りに回転可能、かつ中心軸線L方向に移動可能として配設し、プラグ1が、外装チューブA1の先端方向に移動したときは、外装チューブA1と結合して回転不能、外装チューブA1の基端方向に移動したときは回転可能としてあるので、外装チューブA1を被接続部材Bに押し付けた際は、外装チューブA1内のプラグ1は回転可能となり、傾斜カム面17とカムフォロワ30との中心軸線L回りの相対回転が円滑に行われ、外装チューブA1を被接続部材Bから引き離す際は、外装チューブA1とその中のプラグ1は互いに結合されて、プラグ1とソケット2との引き離しが円滑に行われる。
この第2の実施形態においては、第1の実施形態におけるのと同様に、ケーブルAと、それを接続しようとする被接続部材Bとは、コネクタCによって互いに接続されるようになっている。
被接続部材Bは、例えば、電子機械器具、光学機械器具、または流体機械器具等のケースとすることができる。
多芯ケーブル71のような電気的導通手段に代えて、光学的、または流体的な導通手段を配設することもある。
筒体53と筒体55とは、ともに金属製とし、プラグ本体54とソケット本体56とは、防水性と適度の弾性とを有する合成樹脂製とするのが好ましい。
図8に示すように、筒体53の内面には、基端側の大径孔58と先端側の小径孔59との間に段差部60が形成されている。
筒体53の先端部には、先端に向かって漸次縮径するテーパ筒状の内向き傾斜部61が設けられている。
傾斜カム面66は、筒部63の中心軸線Lを含んで、筒部63の内部空間を2分割する平面をなす直方形の段差面66aと、この段差面66aの先端から、段差面66aに対して角度θ1(180°<θ1<270°)をもって、筒部63の半部の内面に向かって延出する第1傾斜面66bと、段差面66aの基端から、段差面66aに対して角度θ2(90°<θ1<180°)の角度をもって、筒部63の他の半部の内面に向かって延出する第2傾斜面66cとを備えている。
また、第1傾斜面66bの頂部には、筒部63の中心軸線Lと直交する方向を向く短寸の稜線66dを有する尖先部66eを形成するべく、第1傾斜面66bより肉盛りされ、逆に、第2傾斜面66cの基端寄りの端部には、第1傾斜面66bにおける肉盛りされた尖先部66eと補形をなす凹部66fが形成されている。
各ピン突出孔68には、接触子であるピン69の一部が第2傾斜面66cより突出するようにして、ピン69の他部が埋設されており、各ピン挿入孔67の奥部には、ピン69と同様の後述するピン90がピン挿入孔67に挿入されたとき、それを把持するようにして接触するようにした、チューリップ形の受け部材70が埋設されている。
この例では、芯線72の数は6本としてある。
各弾性係合片75における弾性係合爪76から基端に向かう外周には、プラグ51とソケット52との結合時に、ソケット52における後述する被係止部84が嵌合しうるようにした凹部77、筒体53における内向き傾斜部61の先端が当接するようにした凸部78、内向き傾斜部61の先端部が嵌合しうるようにした凹部79、および内向き傾斜部61の内側の傾斜面61aが摺接しうるようにした、基端に向かって外向きに傾斜する傾斜面80aを有する***部80が、順次設けられている。
凸部78は、筒体53の先端が当接するストッパをなし、筒体53が、それ以上プラグ本体54の先端側に相対的に移動しないようにしてある。
すなわち、この凸部78は、弾性係合爪76がソケット52の被係止部84に完全に係合するより先に、外装チューブA1およびそれと一体の筒体53の先端が被接続部材Bまたはそこに設けられたソケット52に当接しないように、外装チューブA1に対するプラグ51の移動範囲を制限する移動範囲規制手段をなしている。
筒体55は、拡径鍔部81を、第1の実施形態におけるのと同一とした被接続部材Bである電子機械器具のケースの一部をなす板材33の表面に当接するようにして、雄ねじ部82等を板材33に設けた嵌合孔34に嵌合し、雄ねじ部82に螺合させたナット35を、板材33の内面側から締め付けることにより、板材33に固定されている。
このとき、プラグ本体54とソケット本体56とがそれらの中心軸線L回りの回転方向の正規の位置において向き合っていない限り、プラグ本体54における傾斜カム面66の第1傾斜面66bと、ソケット本体56における傾斜カム面87の第1傾斜面87bとの少なくとも一部が互いに当接した後、それらの傾斜に沿って摺動することにより、プラグ本体54が筒体55内において中心軸線L回りに回転させられる。
弾性係合爪76を筒体55における被係止部84に係合させる際に、筒体53における内向き傾斜部61の先端が、抜止め部材73における凸部78に当接することにより、弾性係合爪76を被係止部84内に確実に押し込むことができる。
そのとき、筒体53の内向き傾斜部61の内側の傾斜面61aが、抜止め部材73における***部80の傾斜面80aに摺接して、各弾性係合片75が互いに内方に弾性撓曲させられ、抜止め部材73の弾性係合爪76が、筒体55における被係止部84から内方に外された後、プラグ51はソケット52から抜き出される。
(f) 外装チューブA1を、可撓性および伸縮性を有する材料により形成してあるので、ケーブルAを撓ませて配線することができるとともに、外装チューブA1を撓ませても、その内部の導通手段である可撓性を有する多芯ケーブル71も、外装チューブに追従して撓むことができる。
この第3の実施形態においては、ケーブルAにおける外装チューブA1の一端部内に、プラグ101をその中心と同芯とした中心軸線L回りに相対回転不能、かつ中心軸線L方向にわずかに移動可能として設け、被接続部材Bに、ソケット102を、中心軸線L回りに回転可能、かつ中心軸線L方向に移動不能として設け、さらに、被接続部材Bに、ソケット102を、中心軸線L回りの予め定めた中立位置に向かって付勢する中立位置復帰手段Eを設けてある。
また、コネクタCにおけるプラグ101とソケット102との具体的な内部構造を、第1の実施形態および第2の実施形態におけるものと異ならせてある。
ソケット本体118は、拡径鍔部113が段差面121に当接するようにして、大径孔120に嵌合され、かつ基端が、筒体114の基端部に着脱自在に取付けられた端部キャップ122の内面に当接することにより、筒体114に対して中心軸線L方向に移動不能となっている。
また、端部キャップ122には、筒体114の外周部の一部に、基端より先端に向けて切り込まれた凹溝125内に嵌合し、凹溝125の基端側の開口を閉塞するようにした突片126が設けられている。
ねじりコイルばね127は、コイル部127aの一方の端末に、求心方向を向く内向き折曲部127bが形成され、かつコイル部127aの他方の端末に、離心方向を向く外向き折曲部127cが形成されたものよりなっている。
ねじりコイルばね127における内向き折曲部127bを、ソケット本体118の外周面における環状突条117に近い部分に設けた嵌合孔128に嵌合することにより、ソケット本体118に止着し、かつ外向き折曲部127cを、筒体114における凹溝125に嵌合して、凹溝125の基端側の開口を、上記のように端部キャップ122の突片126をもって閉塞することにより、筒体114に止着することによって、ソケット本体118は、中心軸線L回りの時計回りおよび反時計回りのいずれの方向に回転させられても、その後外力が解除されたときは、ねじりコイルばね127の付勢力によって、ねじりコイルばね127に応力が発生しなくなる、中心軸線L回りの予め定めた中立位置まで復帰回転させられるようになっている。
ソケット本体118内には、プラグ本体104の先端部に設けた筒部129が嵌合しうるようになっており、プラグ本体104の筒部129の内部と、ソケット本体118の内部とには、互いに同一形状、同一構造とした傾斜カムブロック131、132が、互いに対向するようにして設けられている。
傾斜カム面133は、中心軸線Lを含むか、またはそれと平行をなす直方形の段差面133aと、この段差面133aの先端から、段差面133aに対して角度θ1(180°<θ1<270°)をもって、先端に向かって斜めに延出する第1傾斜面133bと、段差面133aの基端から、段差面133aに対して角度θ2(90°<θ1<180°)をもって、第1傾斜面133bとは逆側に向かって斜めに延出する第2傾斜面133cとを備えている。
第1傾斜面133bと第2傾斜面133cとは、互いに平行とするのが好ましい。
凹溝134および接触片135の数は、多芯ケーブル136の芯線137の数に応じて定められるが、ここでは、例示的に3個としてある。
このとき、プラグ本体104とソケット本体118とがそれらの中心軸線L回りの回転方向の正規の位置において向き合っていない限り、プラグ本体104における傾斜カム面133の第1傾斜面133bと、ソケット本体118における傾斜カム面133の第1傾斜面133bとの少なくとも一部が互いに当接した後、それらの傾斜に沿って摺動することにより、ソケット本体118が、ねじりコイルばね127の付勢力に抗して、筒体114内において、中心軸線L回りに回転させられる。
また、被接続部材Bにソケット102を回転可能として設けることにより、プラグ101を、ケーブルAの外装チューブA1に相対回転不能として設けることができ、もって外装チューブA1内において、多芯ケーブル136に捩じれが生じるのを防止することができるとともに、プラグ101のケーブルAへの取付構造を簡素化することができる。
(k) 電気的な接続手段Dを、プラグ本体104とソケット本体118との段差面133aに設けた接触片135とし、プラグ101とソケット102とを互いに中心軸線L方向に差し込んだとき、両接触片135、135が互いに摺接するようにしてあるので、コネクタC全体の構造を簡素化することができる。
(l) 中立位置復帰手段Eを、ソケット本体118に外嵌され、かつ一方の端末がソケットに止着され、かつ他方の端末が被接続部材Bと一体の筒体114に止着されたねじりコイルばね127としてあるので、中立位置復帰手段Eの構造を簡素化することができる。
この第4の実施形態においては、ケーブルAにおける外装チューブA1の先端部A1aを直角、またはその他の任意の角度に折曲し、その先端部A1aに、プラグ101および筒体103を、第3の実施形態(図11および図12)におけるのと同様にして設けるとともに、多芯ケーブル136を、外装チューブA1内に、その屈曲部分内で屈曲するようにして配設してある。
それ以外の構成は、第3の実施形態におけるのと同一であるので、第2の実施形態におけるのと同一または類似の部材には同一の符号を付し、それらについての詳細な説明は省略する。
また、ケーブルAを、被接続部材Bにおける板材112に沿って、板材112から余り離れることのないようにして配設することができるとともに、プラグ101とソケット102との接続部における板材112からの突出量を小とすることができる。
この第5の実施形態は、図7〜図10に示す本発明の第2の実施形態の着脱部分の変形例を示す。第2の実施形態におけるのと同一または類似の部材には同一の符号を付し、それらについての詳細な説明は省略する。
この第5の実施形態においては、第2の実施形態における筒体53に相当する筒体53の基端部に形成した小径筒部53aに、外装チューブA1の先端部を嵌合し、かつ筒体53における小径筒部53aの外側に設けた雄ねじ筒53bに螺合したナット140の内向きフランジ140aにより、雄ねじ筒53bの開口端部に形成した皿孔53cに嵌合したOリング141を締め付けることによって、筒体53を外装チューブA1の先端部に強固に固着し、筒体53を外装チューブA1の一部としてある。
筒体53における拡径フランジ53dより先端側の外周面には、Oリング143が外嵌されている。
プラグ本体54には、第2の実施形態におけるのと同様に、多芯ケーブル71が接続され、かつその芯線72に接続された複数のピン69および受け部材70が設けられている。また、プラグ本体54の先端面には、傾斜カム面66が形成されている。
筒体55の外周における拡径雄ねじ部145の基部に設けた縮径段部145aには、Oリング146が外嵌されている。筒体55の外周における縮径段部145aより基端寄りには、縮径段部145aよりさらに小径の雄ねじ部147が設けられている。
この第6の実施形態においては、プラグ150におけるプラグ本体151の先端部151aを、基部151bに対してほぼ直角(90°以外の角度としてもよい)に折曲して形成し、上記基部151bを、ケーブルAにおける外装チューブA1の一端部に嵌合して固着し、かつ先端部151aには、第2の実施形態(図7〜図10)における抜け止め部材73と同様の抜け止め部材152を装着するとともに、その外側に、先端に向かって漸次縮径するテーパ筒状の内向き傾斜部153が設けられた係止解除用筒体154を、中心軸線L方向に移動可能、かつ中心軸線L回りに回転不能として設けてあるので、ケーブルAを、被接続部材Bから外すとき、係止解除用筒体154を被接続部材Bから離れる方向に移動させると、抜け止め部材152における複数の弾性係合片155の外周面に設けた***部156の傾斜面156aが、係止解除用筒体154の内向き傾斜部153により内向きに押動されて、弾性係合片155の先端部外周に設けられた弾性係合爪157が、被接続部材Bの被係止部158から内方に外された後、プラグ150はソケット159から容易に抜き出されるようになっている。
また、ケーブルAを、被接続部材Bにおける板材112に沿って、板材112から余り離れることのないようにして配設することができるとともに、プラグ150とソケット159との接続部における板材112からの突出量を小とすることができる。
さらに、係止解除用筒体154を把持して、被接続部材Bから離れる方向に引くだけで、プラグ150をソケット159から簡単に抜き出すことができるとともに、係止解除用筒体154を把持して、プラグ150をソケット159に簡単に差し込むことができる。
第7の実施形態においては、ケーブルAにおける外装チューブA1を硬質の筒体とし、この外装チューブA1の一端に、第1の実施形態におけるのと同一としたプラグ1を、第1の実施形態におけるのと同様にして設け、かつ外装チューブA1の他端にも、上記と同一のプラグ1を、第1の実施形態におけるのと同様にして設けてある。
特に、このとき、プラグ1の中心軸線L回りの向きを気にすることなく、プラグ1をソケット2に差し込めばよいので、接続作業を容易に行うことができる。
第8の実施形態においては、ケーブルAにおける外装チューブA1の一端に、第1の実施形態におけるのと同一としたプラグ1を、第1の実施形態におけるのと同様にして設け、かつ外装チューブA1の他端に、第1の実施形態におけるのと同一としたソケット2を接続してある。
外装チューブA1は、硬質の筒体としてもよいし、軟質のものとしてもよい。
(1) 各実施形態において、ケーブルAおよび被接続部材Bへのプラグとソケットとの取付関係を逆にする。例えば、第1の実施形態において、ケーブルAにソケット2を設け、かつ被接続部材Bにプラグ1を設ける。
(2) ソケット2に多芯ケーブル5と同様のものを接続して、コネクタをケーブルの中間接続用コネクタとする。
(3) ソケット2も、プラグ1と同様に、筒体と、その中に回転可能として嵌合した本体とからなるものとする。
(4) カムフォロワ30の基端部に、傾斜カム面17における進入溝17bと同一のものを設け、かつ傾斜カム面17の先端にカムフォロワ30における突片30bと同一のものを設け、カムフォロワ30を、傾斜カム面17と同一形状の傾斜カム面とし、それらをプラグ1とソケット2の対向面に設ける。
このような構成とすると、設計を簡素化することができる。
(5) センターピン31およびコネクタピン32をプラグ1側に、かつピン挿入孔18、19および受け部材である雌型接触子20、21をソケット2側に設ける。
(6) センターピン31を、筒体の中にオプチカルファィバ、または複数のオプチカルファィバを束ねた光ケーブルを嵌合したものとし、かつセンターピン31が差し込まれる受け部材を光コネクタとし、それらによって光学的な接続手段を形成し、またコネクタピン32とその受け部材である雌型接触子21とは電気的な接続手段のままとして、異種媒体を同時に接続可能なハイブリッドのコネクタとする。
センターピン31を、気体または液体を流通させる配管とし、かつセンターピン31が差し込まれる受け部材を管継手とし、それらによって流体的な接続手段を形成するようにしてもよい。
この場合、電気的な接続手段を、光学的、または流体的な接続手段に置き換えればよい。
A1外装チューブ
A1a先端部
B 被接続部材
C コネクタ
D 接続手段
E 中立位置復帰手段
L 中心軸線
θ1、θ2 角度
1 プラグ
2 ソケット
3 筒体
3a凹入段部
3b段差面
3cテーパ孔
3d外向きフランジ
4 本体
5 多芯ケーブル(導通手段)
6 外装筒体
6a、6bテーパ面
7 差し込み部材
7a基端部
7b差し込み部
7c筒部
8 接触子保持部材
9 充填材
10 凹溝
11 補強リング
11a拡径フランジ
12 空隙
13 弾性係合爪
14、15 拡径フランジ
16 嵌合部
17 傾斜カム面
17a傾斜面
17b進入溝
17c先尖部
18、19 ピン挿入孔
20、21 雌型接触子(受け部材)
20a環状突条
20bすり割り
21a、21b 切り起し部
22 芯線
23 抜け止め金具
24 本体
25 拡径鍔部
26 差し込み孔
27 円筒部
27a環状突条
27b筒部
28 雄ねじ部
29 係合溝
30 カムフォロワ
30a傾斜面
30b突片
31 センターピン
31a拡径鍔部
32 コネクタピン
32a拡径鍔部
33 板材
34 嵌合孔
35 ナット
51 プラグ
52 ソケット
53 筒体
53a小径筒部
53b雄ねじ筒
53c皿孔
53d拡径フランジ
54 プラグ本体
55 筒体
56 ソケット本体
57 拡径フランジ
58 大径孔
59 小径孔
60 段差部
61 内向き傾斜部
61a傾斜面
62 基部
63 筒部
64 縮径部
65 傾斜カムブロック
66 傾斜カム面
66a段差面
66b第1傾斜面
66c第2傾斜面
66d稜線
66e尖先部
66f凹部
67 ピン挿入孔
68 ピン突出孔
69 ピン
70 受け部材
71 多芯ケーブル
72 芯線
73 抜止め部材
73a円筒部
74 スリット
75 弾性係合片
76 弾性係合爪
76a傾斜面
77 凹部
78 凸部(移動範囲規制手段)
79 凹部
80 ***部
80a傾斜面
81 拡径鍔部
82 雄ねじ部
83 環状凹溝
84 被係止部
85 基部
86 傾斜カムブロック
87 傾斜カム面
87a段差面
87b第1傾斜面
87c第2傾斜面
87d稜線
87e尖先部
87f凹部
88 ピン挿入孔
89 ピン突出孔
90 ピン
91 受け部材
92 接続ピン
101 プラグ
102 ソケット
103 筒体
104 プラグ本体
105 抜止め部材
106 止めねじ
107 キー溝
108 ***部
108a傾斜面
109 内向き傾斜部
110 弾性係合爪
111 被係止部
112 板材
112a嵌合孔
113 拡径鍔部
114 筒体
116 固定ねじ
117 環状突条
118 ソケット本体
119 小径孔
120 大径孔
121 段差面
122 端部キャップ
123 弾性係合爪
124 環状凹溝
125 凹溝
126 突片
127 ねじりコイルばね
127aコイル部
127b内向き折曲部
127c外向き折曲部
128 嵌合孔
129 筒部
131、132 傾斜カムブロック
133 傾斜カム面
133a段差面
133b第1傾斜面
133c第2傾斜面
134 凹溝
135 接触片
136 多芯ケーブル
137 芯線
138 接続ピン
139 環状凹溝
140 ナット
140a内向きフランジ
141 Oリング
142 ナット
142a内向きフランジ
143 Oリング
144 抜け止め部材
145 拡径雄ねじ部
146 Oリング
147 雄ねじ部
148 ナット
150 プラグ
151 プラグ本体
151a先端部
151b基部
152 抜け止め部材
153 内向き傾斜部
154 係止解除用筒体
155 弾性係合片
156 ***部
156a傾斜面
157 弾性係合爪
158 被係止部
159 ソケット
160 板材
161 拡径鍔部
162 筒体
163 嵌合孔
164 固定ねじ
165 環状突条
166 ソケット本体
167 ねじりコイルばね
170 板材
171 凹部
Claims (2)
- プラグとソケットを有するコネクタを備えるケーブルの接続構造であって、
前記プラグは、中空状の外装筒体とその先端部内面に設けられた差し込み部材と、前記差し込み部材内に設けられたピン挿入穴と、前記外装筒体と前記差し込み部材間に設けられた嵌合部とを含む本体を有しており、
前記差し込み部材は、一対の傾斜カム面と、1つの進入溝とを有しており、
前記ソケットは、前記差し込み部材が嵌合しうる差し込み孔を有する円筒部を有する本体を備えており、前記差し込み孔内に前記傾斜カム面に相対応するカムフォロワと、前記ピン挿入穴に相対応するコネクタピンが設けられており、
前記プラグの前記外装筒体は、硬質で中空状の外装チューブの一端部内に固定された筒体に、前記中心軸線周りに回転可能でかつ前記中心軸線方向の移動が制限されて保持されており、
前記ソケットは、前記本体が被接続部材に固定されるように構成された第1のソケットと、前記第1のソケットと同じ構成を備え前記外装チューブの他端部内に固定される第2のソケットとを含んでおり、
前記外装チューブに保持された前記プラグと前記第1のソケットとが対抗面において、互いに中心軸線方向に差し込まれたとき、前記傾斜カム面と前記カムフォロワとが互いに摺接して、前記外装チューブ内で前記プラグが前記第1のソケットに対して相対的に回転させられ、互いに前記中心軸線回りの回転方向に位置決めされたとき、前記コネクタピンが前記ピン挿入穴に差し込まれ、電気的、光学的、または流体的に接続されるように構成されており、
前記プラグと前記第2のソケットは、前記外装チューブ内において導通手段を介して接続されており、
前記プラグと前記第1のソケットが接続された状態において、前記プラグの前記差し込み部材により、前記第1のソケットの前記円筒部の外表面全体が覆われるように構成されていることを特徴とするコネクタを備えるケーブルの接続構造。 - プラグとソケットを有するコネクタを備えるケーブルの接続構造であって、
前記プラグは、中空状の外装筒体とその先端部内面に設けられた差し込み部材と、前記差し込み部材内に設けられたピン挿入穴と、前記外装筒体と前記差し込み部材間に設けられた嵌合部とを含む本体を有しており、
前記差し込み部材は、一対の傾斜カム面と、1つの進入溝とを有しており、
前記ソケットは、前記差し込み部材が嵌合しうる差し込み孔を有する円筒部を有する本体を備えており、前記差し込み孔内に前記傾斜カム面に相対応するカムフォロワと、前記ピン挿入穴に相対応するコネクタピンが設けられており、
前記プラグは、硬質で中空状の外装チューブの一端部内に保持される第1のプラグと、前記第1のプラグと同じ構成を備え前記外装チューブの他端部内に固定される第2のプラグとを含んでおり、
前記第1のプラグと前記第2のプラグは、前記外装チューブ内において導通手段を介して接続されており、
前記ソケットは前記本体が被接続部材に固定されるように構成されており、
前記第1のプラグは、前記外装チューブの一端部内に固定された筒体に、前記中心軸線周りに回転可能でかつ前記中心軸線方向の移動が制限されて保持されており、
前記外装チューブに保持された前記第1のプラグと前記ソケットとが、対抗面において、互いに中心軸線方向に差し込まれたとき、前記傾斜カム面と前記カムフォロワとが互いに摺接して、前記外装チューブ内で前記第1のプラグが前記ソケットに対して相対的に回転させられ、互いに前記中心軸線回りの回転方向に位置決めされたとき、前記コネクタピンが前記ピン挿入穴に差し込まれ、電気的、光学的、または流体的に接続されるように構成され、
前記第1のプラグと前記ソケットが接続された状態において、前記第1のプラグの前記差し込み部材により、前記ソケットの前記円筒部の外表面の全体が覆われるように構成されていることを特徴とするコネクタを備えるケーブルの接続構造。
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