JP6752047B2 - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、及び情報処理システム - Google Patents
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Description
例えば特許文献1には、運営者及び利用者の双方に便利な駐車場の運営支援方法について開示されている。この運営支援方法では、利用者が駐車ますに車両を駐車したときの課金単価が、例えば出入口などの目的地までの距離や所要時間、環境等の利便性に応じて異なるように設定される。例えば利便性が低くなるほど課金単価を減額することで、利便性の低い駐車ますへの利用促進が可能となり、また利便性の高い駐車ますへの車両集中を抑制することができる。この結果、駐車場の効率的な運営や駐車場全体の利便性の向上を図ることができる(特許文献1の明細書段落[0036][0047][0048]等)。
また特許文献2に記載の駐車場総合サービスでは、中央監視装置により、電話回線等の通信ネットワークを介して、複数の駐車場の駐車台数情報、混雑情報及び個別情報等の駐車場情報が収集され管理される。駐車場の利用者は、通信ネットワークを介して中央監視装置ヘアクセスすることにより、各駐車場の最新の混雑情報等を取得することが可能である。また中央監視装置により、駐車台数の日報/月報等の帳票や、各駐車場情報へのアクセス回数の集計等を、駐車場の管理者側に円滑にフィードバックすることも可能である(明細書段落[0034][0047]等)。
上記取得部は、商業設備オーナーが経営する商業設備の売上状況に関する売上関連情報を取得する。
上記記憶部は、上記商業設備オーナーに関するオーナー情報に関連付けて、取得された上記売上関連情報を記憶する。
上記出力部は、分析対象期間における上記商業設備の上記売上関連情報を集計単位期間ごとに集計して集計情報を生成し、上記集計情報をグラフ化した分析画像情報を、ネットワークを介して上記商業設備オーナーに出力する。
上記出力部は、上記分析対象期間の開始時から上記出力時までの集計可能な期間において上記集計情報を生成してもよい。
上記分析対象期間を設定するためのWebページを作成するWebページ作成部を具備してもよい。
上記出力部は、上記商業設備の上記売上の情報/利用状況に関する情報を上記集計単位期間ごとに集計して上記集計情報を生成してもよい。
上記出力部は、上記利用状況に関する情報に基づいて、上記集計単位期間ごとに上記駐車場が満車であるか否か判定し、満車であると判定した場合、上記集計単位期間において上記駐車場が満車であることを表示した上記分析画像情報を出力してもよい。
上記出力部は、上記利用状況に関する情報に基づいて、所定期間以上にわたって上記駐車場の駐車スペースを占有している長時間駐車車両があるか否か判定し、上記長時間駐車車両があると判定した場合、上記長時間駐車車両があることを表示した上記分析画像情報を出力してもよい。
上記商業設備オーナーに関するオーナー情報に関連付けて、上記取得された上記売上関連情報が記憶される。
分析対象期間における上記商業設備の上記売上関連情報を集計単位期間ごとに集計して集計情報が生成される。
上記集計情報をグラフ化した分析画像情報が、ネットワークを介して上記商業設備オーナーに出力される。
商業設備オーナーが経営する商業設備の売上状況に関する売上関連情報を取得するステップと、
上記商業設備オーナーに関するオーナー情報に関連付けて、上記取得された上記売上関連情報を記憶するステップと、
分析対象期間における上記商業設備の上記売上関連情報を集計単位期間ごとに集計して集計情報を生成するステップと、
上記集計情報をグラフ化した分析画像情報を、ネットワークを介して上記商業設備オーナーに出力するステップと
をコンピュータに実行させる。
図1は、本発明の一実施形態に係る駐車場運営管理支援システムの構成例を示す概略図である。駐車場運営管理支援システム(以下、運営管理支援システムという)500は、本発明に係る情報処理システムの一実施形態として機能する。
売上関連情報は、典型的には、駐車場31に設置された駐車場装置30から出力され、インターネット1及び広域通信回線網5を介して運営管理支援装置40により取得される。
運営管理支援装置40は、売上集計部101、利用台数集計部102、データ分析部103、エラー監視部104、文章自動修正部105、メール配信部106、及びWebページ作成部107を有する。これらのブロックは、例えば運営管理支援装置40内の、DBサーバ、メールサーバ、Webサーバ等の種々のサーバ装置42により実現される。
利用台数集計部102は、上記所定の集計単位期間ごとに各駐車場の利用台数(利用状況)に関する情報を集計する。
データ分析部103は、集計された売上の情報や利用台数に関する情報を含む集計情報をグラフ化して分析画像情報を生成し、例えば経営分析結果として出力する。
エラー監視部104は、駐車場31での障害の発生を監視する。例えばエラー監視部104は、利用台数集計部102の生成した集計情報に基づいて、長時間駐車車両の有無を判定し、さらに長時間駐車車両が不正駐車車両であるか判定することができる。
売上集計部101、利用台数集計部102、データ分析部103及びエラー監視部104の詳細な動作については、後述する。
メール配信部106は、駐車場オーナーに通知される種々の通知情報を、メールにて送信する。
Webページ作成部107は、例えばWWW(World Wide Web)システムを用いて、運営管理支援サービスを提供するためのWebページを作成する。駐車場オーナー、利用者、及び各機関のオペレーター等は、自身の端末を用いて、Webブラウザを介して表示されたWebページにアクセスする。これにより容易に運営管理支援サービスを利用することが可能となる。
同図に示すように、運営管理支援装置40が提供する具体的なサービス内容としては、例えば「速報サービス」「経営分析サービス」等が挙げられる。各サービスは、図3に示す各ブロックが適宜動作することで実現される。もちろんこれらのサービスに限定される訳ではない。また一部のサービスのみが実行可能であってもよい。
分析画像情報は、例えば、日毎の売上を集計した結果を示すグラフや、日毎の売上の累計を集計した結果を示すグラフ、一日の時間帯別入出庫台数を示すグラフ、日毎又は時間帯別の駐車場の稼働状況を示すグラフ等が挙げられる。グラフは、棒グラフ、折れ線グラフのほか、バブルチャートや各駐車スペースの占有状況を図形的に示したチャートなど、集計結果を図形的に示すものであれば特に限定されない。
図5は、運営管理支援装置40の分析画像情報出力までの処理の流れを示すフローチャートである。
売上関連情報は、例えば、各駐車場の売上の情報、各駐車場の利用台数に関する情報のうちの少なくとも一方を含んでいる。運営管理支援装置40は、具体的には、各駐車場31に設置された駐車場装置30から出力された売上や入出庫に係る情報を売上関連情報として取得する。
また、運営管理支援装置40は、周期的に駐車場装置30に問合せて売上関連情報を取得していてもよいし、売上や入出庫の状況に変化が生じた場合に駐車場装置30から出力された売上関連情報を取得してもよい。あるいは、運営管理支援装置40は、後述する設定情報を受信した(S103)後に、必要な売上関連情報を取得してもよい。
取得された売上関連情報は、DB43に記憶される。
設定される出力内容は、例えば、分析対象期間でもよい。あるいは、オーナー端末10を所有する駐車場オーナーが複数の駐車場を所有する場合には、分析結果を出力する駐車場でもよい。また、設定される項目は、集計の単位となる集計単位期間や、出力されるグラフの種類等でもよい。
図6A,Bに示す例では、オーナー端末10上でタブを選択することにより、速報サービス、経営分析サービス等の提供されるサービス内容を切り替えることができ、サービスごとに異なる設定画面が提供される。
図6Aは、速報サービスを提供する場合の分析結果の出力内容の設定画面201の一例を示す。同図に示す例では、「出力単位」として、分析結果を出力する駐車場や駐車場のグループを選択することができる。また、駐車場オーナーが運営する全ての駐車場を選択することもできる。さらに、具体的な駐車場名やグループ名を検索し、又は選択することもできる。
図6Bは、経営分析サービスを提供する場合の分析結果の出力内容の設定画面301の一例を示す。同図に示す例でも、「出力単位」として、分析結果を出力する駐車場や駐車場のグループ等を選択することができる。これに加えて、日付を示すGUI(Graphical User Interface)302がカレンダー形式に並んでおり、当該GUIを選択することにより、分析対象期間を設定することができる。さらに、具体的な駐車場名やグループ名を検索することもできる。
集計単位期間は、集計の単位となる期間であり、分析対象期間よりも短い期間である。例えば、一日、一時間、一ヶ月等とすることができる。
分析対象期間は、分析の対象となる期間であり、典型的には複数の集計単位期間を含み、例えば一ヶ月、一日、一年等とすることができる。
これにより、売上関連情報を視覚的にわかりやすく提供できる。また、出力内容を設定するためのWebページをオーナー端末10に出力することにより、各駐車場オーナーが分析対象期間を設定することができ、ニーズに応じて必要な情報を取得することができる。
以下、本実施形態において提供され得る分析画像情報の出力例について説明する。
(出力例1)
図7は、出力例1に係る分析画像情報を表示するWebページの例を示す図である。図7に示すWebページは、例えば速報サービスの一つとして提供される。
図7に示すWebページの上部には、前日売上、当日売上、前月売上、前年同月売上、達成率及び当月目標等の集計結果を示した集計結果表203が表示されており、集計結果表203の下方に分析画像情報204が表示されている。本出力例において、集計単位期間は一日、分析対象期間は2015年10月の一ヶ月間である。
また、分析画像情報204に示すように、分析対象期間が、分析画像情報の出力時(例えば2015年10月9日)を含む期間であってもよい。すなわち、運営管理支援装置40は、分析対象期間の開始時(例えば2015年10月1日午前0時)から出力時までの集計可能な期間における集計情報を生成することができる。集計単位期間が一日である場合、集計可能な期間は、2015年10月1日から出力日前日の10月8日までである。
本実施形態によれば、速報サービスとして分析対象期間の途中までの集計結果を表示することができるため、駐車場の経営状況を迅速に確認することができる。これにより、経営状況に対する対策を早めに講じることができ、駐車場の運営管理に役立てることができる。
図8は、出力例2に係る分析画像情報を表示するWebページの例を示す図である。図8に示すWebページも、例えば速報サービスの一つとして提供される。
図8に示すWebページの上部にも、図7と同様の集計結果表203が表示されており、集計結果表203の下方に分析画像情報205が表示されている。集計単位期間は一日、分析対象期間は2015年10月(当月)の一ヶ月間である。
分析画像情報205は、分析画像情報204とは異なり、分析対象期間内の各集計単位期間(当月)の売上及び利用台数の累計を示している。また、破線で分析対象期間の売上についての到達目標を示している。累計を表示することで、到達目標に対する達成率や達成見込みを視覚的に確認することができ、駐車場の運営管理に役立てることができる。
また、同図に示す分析画像情報205では、分析対象期間及び比較対象期間各々の対応する集計単位期間の集計結果を比較してグラフ化している。「対応する集計単位期間の集計結果」は、例えば、同曜日の集計結果である。同図に示すように、具体的には、各集計単位期間と売上との関係を示す棒グラフにおいて、各集計単位期間における左側の棒が分析対象期間、右側の棒が比較対象期間の売上を示している。また、各集計単位期間と利用台数との関係を示す折れ線グラフにおいて、太線が分析対象期間、細線が比較対象期間の利用台数を示している。
このように、分析対象期間の結果と対応する比較対象期間の結果とを比較してグラフ化することで、駐車場オーナーに、売上や利用状況の指標を提示することができる。
また、同曜日等、利用状況に寄与する条件が近い集計単位期間同士を比較することにより、経営状況に関する情報をよりわかりやすく提供することができる。なお、比較対象の前年同月の同曜日の日付は、当月と同じ日付にはならないので、当月の日付と最も近く当月の日付よりも後の日付がデフォルトで設定され、さらに一週間前か一週間後かを適宜選択できてもよい。
図9は、出力例3に係る分析画像情報を表示するWebページの例を示す図である。図9に示すWebページは、例えば経営分析サービスの一つとして提供される。
図9に示すWebページの上部左側には、出力日(分析対象期間)及び駐車場名を示す設定情報表示303が表示され、設定情報表示303の右方に分析対象期間を視覚的に表示する分析対象期間表示304が表示されている。さらに、設定情報表示303及び分析対象期間表示304の下方に分析画像情報305が表示されており、分析画像情報305の下方に時間帯別の入庫台数、出庫台数の集計結果を示す集計結果表306が表示されている。本出力例において、集計単位期間は一時間であり、分析対象期間は、左上の分析対象期間表示304のカレンダーで強調して示されている2015年10月12日(一日)である。
このように、駐車場の利用状況に関する情報を集計してグラフ化することで、稼働率の高い時間帯等を視覚的に提示することができる。これにより、駐車場オーナーは、稼働率が低い時間帯と高い時間帯とのそれぞれに対して適切な措置を講じることができる。
図10は、出力例4に係る分析画像情報を表示するWebページの例を示す図である。図10に示すWebページは、例えば経営分析サービスの一つとして提供される。
図10に示すWebページには、図9と同様に、設定情報表示303及び分析対象期間表示304が表示されている。さらに、設定情報表示303及び分析対象期間表示304の下方に分析画像情報307が表示されており、分析画像情報307の下方に日毎の稼働率の集計結果を示す集計結果表308が表示されている。本出力例において、集計単位期間は一日である。また、分析対象期間は、分析対象期間表示304のカレンダーで強調して示されている2015年10月1日から同月12日までの12日間である。
ここでいう稼働率は、駐車可能台数に対する在車台数の割合をいう。
分析画像情報307のように、日毎の稼働率をグラフ化することで、駐車場オーナーが稼働率の高い日と低い日とを把握し、それぞれに対して適切な措置を講じることができる。
なお、分析対象期間の設定は、前述した開始日と終了日を選択して設定すること以外にも、開始日から終了日までを連続して選択して設定したり、飛び石的に複数の対象日を選択したり、さらには、平日のみ、休日のみ、といった選択ができるようプログラムされ、経営状態をあらゆる側面から分析するのに役立つようになっている。さらに、ゴールデンウィーク、シルバーウィークを選択する、といった操作を取り入れるのも有効である。
図11A,Bは、出力例5に係る分析画像情報を表示するWebページの例を示す図である。図11に示すWebページは、例えば経営分析サービスの一つとして提供される。また、図11Aは当該Webページの上部にスクロールした状態、図11Bは当該Webページの下部にスクロールした状態を示す。
図11A,Bに示すWebページにも、図9と同様に、設定情報表示303及び分析対象期間表示304が表示されている。さらに、設定情報表示303及び分析対象期間表示304の下方に分析画像情報309が表示されており、分析画像情報309の下方に時間帯別の稼働率の集計結果を示す集計結果表310が表示されている。さらに、集計結果表310の下方には、満車時間帯の一覧表311が表示されている。本出力例において、集計単位期間は一時間である。また、分析対象期間は、設定情報表示303のカレンダーで強調して示されている2015年10月4日(一日)である。
満車であることの表示方法は、同図に示す例に限定されず、例えばグラフの満車時間帯に対応する位置に所定のマークを付す、折れ線を満車時間帯のみ太線にする、等の表示方法を適用することもできる。駐車場オーナーは、満車時間帯の一覧表311と併せて分析画像情報309を確認し、満車時間帯を把握することができる。
本出力例によれば、満車のとなった期間を視覚的に提示することができる。これにより、駐車場オーナーは、例えば当該期間に駐車場の係員を増員する等の適切な措置を講じることができる。
図12は、出力例6に係る分析画像情報を表示するWebページの例を示す図である。図12に示すWebページは、例えば経営分析サービスの一つとして提供される。図12に示すWebページには、図9と同様に、設定情報表示303及び分析対象期間表示304が表示されている。さらに、設定情報表示303及び分析対象期間表示304の下方に分析画像情報312が表示されている。本出力例において、集計単位期間は一時間であり、分析対象期間は、分析対象期間表示304のカレンダーで強調して示されている2015年10月4日(一日)である。
図12に示す分析画像情報312によれば、駐車場オーナーに、入庫時間帯別の駐車時間の傾向を把握させることができる。したがって、駐車場オーナーは、入庫時間帯ごとに稼働率を増加させる措置を講じることができ、例えば駐車時間が長くなる傾向の入庫時間には駐車料金を引き下げて長時間駐車車両を増加させる等の措置を講じることができる。
図13は、個別ロック式の駐車場に設置された料金精算機170の機能的な構成例を示すブロック図である。料金精算機170は、バス173を介して互いに接続されるCPU171、メモリ172、及びインターフェイス174を有する。インターフェイス174には、表示器/スピーカ175、紙幣・硬貨管理部176、操作パネル177、領収証プリンタ178、個別ロック装置制御部180、及び通信制御部182が接続される。各ブロックの動作は、プログラムに従って動作するCPU171により制御され、例えば表示器/スピーカ175による表示画面及び音声ガイドに基づいて、利用者は円滑に操作を行うことが可能である。個別ロック装置制御部180には、各駐車スペースに設置された複数の個別ロック装置181が接続される。個別ロック装置181は、個別ロック装置制御部180により作動されるフラップ(ロック板)を含む。個別ロック装置制御部180は、駐車スペースに車両が駐車したことを検出すると、当該駐車スペースに設置された個別ロック装置181のフラップを起立させる。これにより、駐車スペースに駐車した車両が個別ロック装置181によりロックされる。操作パネル177は、例えば操作釦やタッチパネル等の入力デバイスを含み、利用者の精算を行なうための入力操作を受け付ける。これにより、CPU171は、駐車時間及び割引情報を算出し、精算金額を算出する。精算後、個別ロック装置制御部180は、精算された駐車スペースに対応する個別ロック装置181のフラップを倒してロックを解除し、車両の退出を可能とする。紙幣・硬貨管理部176は、紙幣・硬貨投入口に投入された紙幣等を受け取り、投入金額を算出する。また精算により必要となった釣り銭等を準備し、紙幣・硬貨返却口に供給する。領収証プリンタ178は、領収証に精算額や日時等をプリントする。通信制御部182は、料金精算機170の上部又は前面部に取り付けられ、広域通信回線網5及びインターネット1を介して運営管理支援装置40に通信可能に接続される。
図14は、出力例7に係る分析画像情報を表示するWebページの例を示す図である。図14に示すWebページは、例えば経営分析サービスの一つとして提供される。
また、本出力例で想定する駐車場も、前述の個別ロック式の駐車場とすることができる。
図14に示すWebページには、図9と同様に、設定情報表示303及び分析対象期間表示304が表示されている。さらに、設定情報表示303及び分析対象期間表示304の下方に分析画像情報313が表示されている。集計単位期間は一時間であり、分析対象期間は、分析対象期間表示304のカレンダーで強調して示されている2015年10月4日(一日)である。
分析画像情報313において、横の行は各駐車スペース、縦の列は時間を示す。塗りつぶされている領域は、対応する駐車スペース及び時間に駐車している車両があったことを示す。また、分析画像情報313は、行(駐車スペース)ごとに、駐車スペース番号、稼働率、台数及び売上を示す表を含む。ここでいう稼働率は、各駐車スペースにおける一日あたりの駐車時間の割合を示す。また、「台数」は、各駐車スペースにおける一日当たりの駐車台数を示し、売上は各駐車スペースにおける一日あたりの売上を示す。
長時間駐車か否かを判定する所定期間は適宜設定することができ、例えば12時間、24時間等とすることができる。また、図14に示すように、長時間駐車を判定する閾値として、第1の閾値(例えば12時間、図14の「24H以内長時間駐車」に対応)と第2の閾値(例えば24時間、図14の「連泊駐車」に対応)の二段階の閾値を設け、それぞれ異なる表示が対応するようにしてもよい。
このように、長時間駐車の有無を表示することにより、駐車場オーナーに、駐車場運営上の問題となる不正駐車や盗難車の放置等に関する注意を促すことができる。
個別カメラ式の駐車場は、各駐車スペースに入庫した車両を撮像して画像データを分析することで、各駐車スペースの利用状況を確認し、かつ車両の識別を行う構成を有する。撮像データの分析、利用状況の確認、車両の識別等は、画像データを受信した運営管理支援装置40が行ってもよいし、駐車場装置30で行ってもよい。運営管理支援装置40は、駐車場装置30から出力された情報に基づいて利用状況を取得し、分析画像情報を出力することができる。また運営管理支援装置40は、駐車した車両の情報をDB43に記憶し、後述する不正駐車車両の判定等に用いることができる。
図15は、個別カメラ式の駐車場における料金精算機270の機能的な構成例を示すブロック図である。
料金精算機270は、バス273を介して互いに接続されるCPU271、メモリ272、及びインターフェイス274を有する。インターフェイス274には、表示器/スピーカ275、紙幣・硬貨管理部276、操作パネル277、領収証プリンタ278、個別カメラ装置制御部280、及び通信制御部282が接続される。各ブロックの動作は、プログラムに従って動作するCPU271により制御され、例えば表示器/スピーカ275による表示画面及び音声ガイドに基づいて、利用者は円滑に操作を行うことが可能である。
個別カメラ装置制御部280には、各駐車スペースに対応して設置された複数の個別カメラ装置281が接続される。個別カメラ装置281は、各駐車スペース及び各駐車スペースに駐車された車両を撮像することが可能に構成される。個別カメラ装置制御部280は、個別カメラ装置281により撮像された画像データに基づいて、駐車スペースへの車両の入庫及び出庫を検出する。これにより、CPU271は、車両が駐車スペースに入庫した時間と出庫した時間を検出し、駐車料金を精算することができる。
操作パネル277は、例えば操作釦やタッチパネル等の入力デバイスを含み、利用者の精算を行なうための入力操作を受け付ける。
紙幣・硬貨管理部276は、紙幣・硬貨投入口に投入された紙幣等を受け取り、投入金額を算出する。また精算により必要となった釣り銭等を準備し、紙幣・硬貨返却口に供給する。領収証プリンタ278は、領収証に精算額や日時等をプリントする。
通信制御部282は、料金精算機270の上部又は前面部に取り付けられ、広域通信回線網5及びインターネット1を介して運営管理支援装置40に通信可能に接続される。
図16は、出力例8に係る分析画像情報を表示するWebページの例を示す図である。図16に示すWebページは、例えば経営分析サービスの一つとして提供される。
図16に示すWebページには、図9と同様に、設定情報表示303及び分析対象期間表示304が表示されている。さらに、設定情報表示303及び分析対象期間表示304の下方に分析画像情報314が表示されている。集計単位期間は一時間であり、分析対象期間は、分析対象期間表示304のカレンダーで強調して示されている2015年10月4日(一日)である。
分析画像情報314において、横の行は各駐車スペース、縦の列は時間を示す。塗りつぶされている領域は、対応する駐車スペース及び時間に駐車している車両があったことを示す。また、分析画像情報314は、行(駐車スペース)ごとに、駐車スペース番号、稼働率、台数及び売上を示す表を含む。
図16に示す注意マークのうち、黒丸は、例えば不正出庫車両があったことを示し、白丸は、不正の可能性がある注意車両を示す。注意車両は、例えば、駐車場を繰り返し利用しているリピータではない連泊車両とすることができる。
このように、不正駐車車両の有無を表示することで、駐車場オーナーに、経営を圧迫する可能性がある不正駐車に対して迅速な措置を講じさせることができる。
本出力例では、不正駐車車両があると判定された場合、速報サービスやメール、その他の方法で迅速に駐車場オーナーにその旨を通知することができ、迅速な対応を促すことができる。
図18は、出力例8に対応する駐車場装置30の動作例を示すフローチャートである。
まず、駐車場装置30は、駐車場31へ車両が入庫したか否かを監視する(S201)。駐車場装置30は、具体的には、個別カメラ装置281によって撮像された画像に基づいて入庫の有無を監視してもよい。あるいは、入口ゲートへの入車や駐車券の発行等に基づいて入庫の有無を監視してもよい。
駐車場31の駐車スペースに車両が入庫したと判定した場合(S201でYES)、駐車場装置30は、入庫した車両のナンバーを取得する(S202)。駐車場装置30は、個別カメラ装置281によって撮像された画像に基づいて車両のナンバーを取得することができる。取得方法は特に限定されず、例えば個別カメラ装置281や駐車場装置30にOCR(Oprical Character Recognition)機能等を搭載し、撮像された画像データから車両のナンバーを読み取ってもよい。あるいは、駐車場装置30が運営管理支援装置40に撮像された画像データを送信して、運営管理支援装置40がOCR機能等により車両のナンバーを読み取り、駐車場装置30に結果を返送してもよい。
運営管理支援装置40は、駐車場装置30が取得した車両のナンバーの情報をDB43に記憶する。また、運営管理支援装置40は、取得された車両のナンバーの情報に関連付けて過去の駐車履歴の情報を記憶していてもよく、この場合には、車両のナンバーの情報等とともに過去の駐車履歴の情報を返送してもよい。
続いて駐車場装置30は、車両ナンバーを取得した車両が所定時間以上にわたって駐車スペースを占有しているか否か、すなわち長時間駐車であるか否か判定する(S203)。判定された結果は、運営管理支援装置40に送信され、分析画像情報の生成に用いられてもよい。
そして、長時間駐車であると判定した場合(S203でYES)、さらに、その車両が駐車場31のリピータであるか否か(S207)も判定する。リピータでないと判定された場合(S207でNO)、駐車場装置30は、当該車両を「注意車両」として登録し(S208)、登録した情報を運営管理支援装置40に送信する。運営管理支援装置40は、送信された情報を注意車両の有無の判定に用いることができる。
続いて、駐車場装置30は、長時間駐車している車両が精算せずに出庫したか否か判定する(S204)。未精算で出庫したと判定した場合(S204でYES)、駐車場装置30は、当該車両を「不正出庫車両」として登録し(S209)、登録した情報を運営管理支援装置40に送信する。運営管理支援装置40は、送信された情報を不正出庫車両の有無の判定に用いることができる。
一方、未精算で出庫していないと判定した場合(S204でNO)、駐車場装置30は、長時間駐車している車両が精算して出庫したか否か判定する(S205)。精算して出庫したと判定した場合(S205でYES)、駐車場装置30は、当該車両に対して、例えば注意車両登録の解除や、リピータ登録等を行い(S206)、その情報を運営管理支援装置40に送信する。運営管理支援装置40は、送信された情報をDB43に記憶する。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態で実現することができる。
この場合、売上関連情報は、各商業設備オーナーが経営する商業設備の売上状況(売上、在庫状況等)に関する情報とすることができる。
さらに、複数のオーナーが各々異なる商業設備を運営し、本発明の運営管理支援システムがそれらを統合して取り扱うこと、即ち、駐車場、自動販売機、店舗等の異なる商業設備を、統合して取り扱うことも可能である。
さらに、上述のように駐車場に限定されず、複数のオーナーが経営管理する商業設備を、統合して運営管理支援サービスを提供する商業設備運営管理支援システムに好適に利用することができる。
20…管理機関端末
21…管理機関
30…駐車場装置
31…駐車場
40…運営管理支援装置
41…運営管理支援機関
42…サーバ装置
43…DB
101…売上集計部
102…利用台数集計部
103…データ分析部
104…エラー監視部
105…文章自動修正部
106…メール配信部
107…Webページ作成部
500…駐車場運営管理支援システム
Claims (13)
- 商業設備オーナーが経営する駐車場としての商業設備の売上状況及び利用状況に関する売上関連情報を取得する取得部と、
前記商業設備オーナーに関するオーナー情報に関連付けて、取得された前記売上関連情報を記憶する記憶部と、
分析対象期間における前記商業設備の前記売上関連情報を集計単位期間ごとに集計して集計情報を生成し、前記集計情報をグラフ化した分析画像情報を、ネットワークを介して前記商業設備オーナーに出力する出力部と
を具備し、
前記取得部は、前記駐車場に入庫した車両を識別する車両識別情報を前記利用状況に関する前記売上関連情報として取得し、
前記記憶部は、前記車両識別情報と、前記車両の過去の駐車履歴の情報とを関連付けて記憶し、
前記出力部は、
前記利用状況に関する情報に基づいて、前記車両識別情報を取得した前記車両が、所定期間以上にわたって前記駐車場の駐車スペースを占有している長時間駐車車両であるか否か判定し、
前記車両が前記長時間駐車車両であると判定した場合、前記長時間駐車車両の過去の駐車履歴の情報に基づいて、前記長時間駐車車両が前記駐車場のリピータであるか否か判定し、
前記長時間駐車車両が前記駐車場のリピータでないと判定した場合、前記長時間駐車車両が不正駐車の可能性のある注意車両であると判定し、前記長時間駐車車両が前記注意車両であることを表示した前記分析画像情報を出力する
情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記分析対象期間は、前記分析画像情報の出力時を含む期間であり、
前記出力部は、前記分析対象期間の開始時から前記出力時までの集計可能な期間において前記集計情報を生成する
情報処理装置。
- 請求項1又は2に記載の情報処理装置であって、
前記出力部は、前記分析対象期間に対応する比較対象期間における前記商業設備の前記売上関連情報を前記集計単位期間ごとに集計して比較対象集計情報を生成し、前記集計情報と前記比較対象集計情報とを比較してグラフ化した前記分析画像情報を出力する
情報処理装置。 - 請求項3に記載の情報処理装置であって、
前記出力部は、前記分析対象期間及び前記比較対象期間各々の対応する前記集計単位期間の集計結果を比較してグラフ化した前記分析画像情報を出力する
情報処理装置。 - 請求項1から4のうちのいずれか一項に記載の情報処理装置であって、さらに、
前記分析対象期間を設定するためのWebページを作成するWebページ作成部を具備する
情報処理装置。 - 請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記売上関連情報は、前記商業設備の売上の情報を含み、
前記出力部は、前記商業設備の前記売上の情報を前記集計単位期間ごとに集計して前記集計情報を生成する
情報処理装置。 - 請求項6に記載の情報処理装置であって、
前記出力部は、前記集計情報を用いて、前記分析対象期間内の各集計単位期間と売上との関係をグラフ化した前記分析画像情報を出力する
情報処理装置。 - 請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記出力部は、前記商業設備の前記利用状況に関する情報を前記集計単位期間ごとに集計して前記集計情報を生成する
情報処理装置。 - 請求項8に記載の情報処理装置であって、
前記出力部は、前記利用状況に関する情報に基づいて、前記集計単位期間ごとに前記駐車場が満車であるか否か判定し、満車であると判定した場合、前記集計単位期間において前記駐車場が満車であることを表示した前記分析画像情報を出力する
情報処理装置。 - 請求項1から9のうちのいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記出力部は、前記長時間駐車車両があると判定した場合、さらに前記長時間駐車車両が不正駐車車両であるか否か判定し、前記不正駐車車両であると判定した場合、前記長時間駐車車両が前記不正駐車車両であることを表示した前記分析画像情報を出力する
情報処理装置。 - 商業設備オーナーが経営する駐車場としての商業設備の売上状況及び利用状況に関し、かつ、前記駐車場に入庫した車両を識別する車両識別情報を含む売上関連情報を取得し、
前記商業設備オーナーに関するオーナー情報に関連付けて、取得された前記売上関連情報を記憶し、かつ、前記車両識別情報と、前記車両の過去の駐車履歴の情報とを関連付けて記憶し、
前記利用状況に関する情報に基づいて、前記車両識別情報を取得した前記車両が、所定期間以上にわたって前記駐車場の駐車スペースを占有している長時間駐車車両であるか否か判定し、
前記車両が前記長時間駐車車両であると判定した場合、前記長時間駐車車両の過去の駐車履歴の情報に基づいて、前記長時間駐車車両が前記駐車場のリピータであるか否か判定し、
前記長時間駐車車両が前記駐車場のリピータでないと判定した場合、前記長時間駐車車両が不正駐車の可能性のある注意車両であると判定し、
分析対象期間における前記商業設備の前記売上関連情報を集計単位期間ごとに集計して集計情報を生成し、
前記長時間駐車車両が前記注意車両であると判定した場合、前記集計情報をグラフ化し、かつ、前記長時間駐車車両が前記注意車両であることを表示した分析画像情報を、ネットワークを介して前記商業設備オーナーに出力する
ことをコンピュータが実行する情報処理方法。 - 商業設備オーナーが経営する駐車場としての商業設備の売上状況及び利用状況に関し、かつ、前記駐車場に入庫した車両を識別する車両識別情報を含む売上関連情報を取得するステップと、
前記商業設備オーナーに関するオーナー情報に関連付けて、取得された前記売上関連情報を記憶し、かつ、前記車両識別情報と、前記車両の過去の駐車履歴の情報とを関連付けて記憶するステップと、
前記利用状況に関する情報に基づいて、前記車両識別情報を取得した前記車両が、所定期間以上にわたって前記駐車場の駐車スペースを占有している長時間駐車車両であるか否か判定するステップと、
前記車両が前記長時間駐車車両であると判定した場合、前記長時間駐車車両の過去の駐車履歴の情報に基づいて、前記長時間駐車車両が前記駐車場のリピータであるか否か判定するステップと、
前記長時間駐車車両が前記駐車場のリピータでないと判定した場合、前記長時間駐車車両が不正駐車の可能性のある注意車両であると判定するステップと、
分析対象期間における前記商業設備の前記売上関連情報を集計単位期間ごとに集計して集計情報を生成するステップと、
前記長時間駐車車両が前記注意車両であると判定した場合、前記集計情報をグラフ化し、かつ、前記長時間駐車車両が前記注意車両であることを表示した分析画像情報を、ネットワークを介して前記商業設備オーナーに出力するステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。 - 複数の商業設備オーナー各々が経営する駐車場としての商業設備に設置され、前記商業設備の売上状況及び利用状況に関する売上関連情報を出力する商業設備装置と、
前記売上関連情報を取得する取得部と、
前記複数の商業設備オーナー各々に関するオーナー情報に関連付けて、取得された前記売上関連情報各々を記憶する記憶部と、
分析対象期間における各商業設備の前記売上関連情報を集計単位期間ごとに集計して集計情報を生成し、前記集計情報をグラフ化した分析画像情報を、ネットワークを介して各商業設備を経営する各商業設備オーナーに出力する出力部と
を有する情報処理装置と
を具備し、
前記商業設備装置は、前記駐車場に入庫した車両を識別する車両識別情報を前記利用状況に関する前記売上関連情報として出力し、
前記取得部は、前記車両識別情報を前記売上関連情報として取得し、
前記記憶部は、前記車両識別情報と、前記車両の過去の駐車履歴の情報とを関連付けて記憶し、
前記出力部は、
前記利用状況に関する情報に基づいて、前記車両識別情報を取得した前記車両が、所定期間以上にわたって前記駐車場の駐車スペースを占有している長時間駐車車両であるか否か判定し、
前記車両が前記長時間駐車車両であると判定した場合、前記長時間駐車車両の過去の駐車履歴の情報に基づいて、前記長時間駐車車両が前記駐車場のリピータであるか否か判定し、
前記長時間駐車車両が前記駐車場のリピータでないと判定した場合、前記長時間駐車車両が不正駐車の可能性のある注意車両であると判定し、前記長時間駐車車両が前記注意車両であることを表示した前記分析画像情報を出力する
情報処理システム。
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