JP6750970B2 - 切削装置、およびその切削方法 - Google Patents

切削装置、およびその切削方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6750970B2
JP6750970B2 JP2016126235A JP2016126235A JP6750970B2 JP 6750970 B2 JP6750970 B2 JP 6750970B2 JP 2016126235 A JP2016126235 A JP 2016126235A JP 2016126235 A JP2016126235 A JP 2016126235A JP 6750970 B2 JP6750970 B2 JP 6750970B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
cutting device
manhole
guide rail
sewer pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016126235A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018003242A (ja
Inventor
鈴木 寛之
寛之 鈴木
裕司 畑中
裕司 畑中
田中 秀樹
秀樹 田中
秋男 大久保
秋男 大久保
藤原 大輔
大輔 藤原
Original Assignee
帝国ヒューム管東日本株式会社
株式会社ロンビックジャパン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 帝国ヒューム管東日本株式会社, 株式会社ロンビックジャパン filed Critical 帝国ヒューム管東日本株式会社
Priority to JP2016126235A priority Critical patent/JP6750970B2/ja
Publication of JP2018003242A publication Critical patent/JP2018003242A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6750970B2 publication Critical patent/JP6750970B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sewage (AREA)
  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Description

本発明は、切削装置、およびその切削方法に関し、特に既設のマンホールと下水管との継手部に隙間を形成するための切削装置およびその切削方法に関する。
従来から地震発生時に生じる地盤沈下や、下水管を埋設する際に使用する埋め戻し土の液状化により、開削部の沈下、および下水管や マンホールの浮上などが多く発生している。
このマンホールに接続されている下水管の継手部は固定されていることから、地震発生時にマンホールや下水管が動くことで継手部が破断してしまい、下水機能を果たさなくなってしまうことがあった。
そのため、あらかじめ可とう性を持たせた耐震部材をマンホールと下水管の継手部に施工する耐震構造がある。
一方、マンホールと下水管の継手部が固定された状態で埋設されている場合、マンホールや下水管を掘り起こして継手部に可とう性をもたせた耐震部材を施工するのは、多くの時間と費用が必要になってしまう。
そこで、既設のマンホールや下水管に耐震施行を行う場合は、継手部をブレーカーなどの切削機を用いて切削し、その切削部分に耐震部材を挿入することで、マンホールと下水管との継手部に可とう性を与えている。
このマンホールと下水管との継手部を切削する作業は、マンホール内という非常に狭い空間で行うことで、粉塵飛散、臭い、ガスなどによる健康被害だけでなく、酸素欠乏症や硫化水素中毒を原因とする事故、また大雨に伴う急激な水位上昇により作業員が流される事故など、人命に関わる重大な事故が発生している。
そこで、分解可能なドリルをマンホール内で組み立て、マンホールと下水管との継手部の内径に合わせたコアドリルで、下水管の継手部を切削していく工法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2012−246723号公報
近年では排水能力向上のため下水管が大型化されており、この大型の下水管の継手部を切削するために、切削機で使用するコアドリルの外径も大型化されている。
しかし、この大型化されたコアドリルをマンホール内に持ち込むことが出来ない問題があった。マンホールの開口部の内径は750mm〜2200mmと国内規格で定められている。このマンホールの開口部の内径を超える大口径の下水管継手部を一度に切削できるコアドリルの外径は、マンホールの開口部の内径の規格を超えてしまうので、コアドリルをマンホール内部に持ち込むことが出来ない。
そのため、コアドリルを用いてマンホールと下水管との継手部を切削不可能な大型の下水管は、ブレーカーなどを用いた手作業でマンホールと下水管との継手部を切削するしかない。
このマンホール内で行う手作業での継手部の切削は、マンホール内という非常に狭い空間で行うことで、粉塵飛散、臭い、ガスなどによる健康被害を増長させてしまう。
さらに、酸素欠乏症や硫化水素中毒を原因とする事故、また大雨に伴う急激な水位上昇により作業員が流される事故など、人命に関わる重大な事故も増長させてしまう。
また、狭いマンホール内で大口径の下水管の継手部を切削する作業は、施工人数を制限してしまうので、必然的に工期は長期化されてしまう。
また、大口径の下水管の継手部上部を手作業で切削するには、高所での作業も増えてしまうので、大口径の下水管継手部の切削作業は大変危険である。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、狭いマンホール内に搬入、組み立てが可能であり、大口径の下水管継手部の切削作業を簡易化する切削装置、および切削方法を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、既設のマンホールと下水管との継手部に隙間を形成するための切削装置において、前記下水管の側壁または前記マンホールの側壁に固定された動揺防止部と、前記動揺防止部に連結され前記継手部に沿って移動され、かつ前記継手部に形成される前記隙間が前記隙間の溝方向に連続的に切削される切削手段と、前記切削手段と前記動揺防止部とが連結される支持部と、を備えることを特徴とする切削装置が提供される。
これにより、動揺防止部が下水管の側壁またはマンホールの側壁に固定され、切削手段が動揺防止部に連結され継手部に沿って移動され、かつ継手部に形成される隙間が隙間の溝方向に連続的に切削され、支持部が切削手段と動揺防止部とを連結する。
また、本発明では、 既設のマンホールと下水管との継手部に隙間を形成する切削方法において、動揺防止部が、前記下水管の側壁または前記マンホールの側壁に固定される工程と、切削手段が、支持部を介して前記動揺防止部に連結される工程と、前記切削手段が、前記動揺防止部に沿って移動し、前記マンホールと前記下水管との継手部に形成される前記隙間を前記隙間の溝方向に連続的に切削する工程と、を備えることを特徴とする切削方法が提供される。
これにより、動揺防止部が下水管の側壁またはマンホールの側壁に固定され、切削手段が動揺防止部に連結され継手部に沿って移動され、かつ継手部に形成される隙間が隙間の溝方向に連続的に切削され、支持部が切削手段と動揺防止部とを連結する。
本発明の切削装置およびその切削方法によれば、動揺防止部が下水管の側壁またはマンホールの側壁に固定され、切削手段が動揺防止部に連結され継手部に沿って移動され、かつ継手部に形成される隙間が隙間の溝方向に連続的に切削され、支持部が切削手段と動揺防止部とを連結するので、マンホール内に入れることのできない大型のコアドリルを必要とせずにマンホールと大口径の下水管との継手部も容易に切削することができる。また、狭いマンホール内での人員作業を縮小化、および簡易化できるので、粉塵飛散、臭い、ガスなどによる人的な健康被害を軽減することができる。
第1の実施の形態に係る切削装置の構成を示す図である。 下水管に形成する切削部分を示す図である。 ガイドレールを下水管に設置した状態を示す図である。 ドリル、および支持金具をガイドレールに設置した状態を示す側面図である。 ドリルビットで下水管の切削部分を穿孔している状態を示す図である。 穿孔された切削痕から、ガイドレールに沿って溝部を切削している状態を示す図である。 切削痕が円状になった状態を示す図である。 切削が完了し、切削装置を取り外したあとの状態を示す図である。 形成された隙間に耐震部材を挿入し他状態を示す図である。 第2の実施の形態に係る切削装置の構成を示す側面図である。 第2の実施の形態に係る切削装置の構成を示す正面図である。 第3の実施の形態に係る切削装置の構成を示す側面図である。 第3の実施の形態に係るガイドレールの設置方法を示す上面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る切削装置の構成を示す図である。
図1に示すように、切削装置100は、ドリル110、ドリルビット120、支持金具130、ガイドレール140、および固定金具150を備えている。
ドリル110は、回転を開始させ、ドリルビット120を対象物に押し当てることで端部穿孔ができる。またドリル110を移動させることで溝部も連続的に切削可能なドリルビット120を備えている。
支持金具130は、固定部131、支柱132、挟部133を備えている。
棒状の支柱132の一端に備えられた固定部131には、ドリル110に備えられたドリルビット120と支柱132が垂直になるように、ドリル110が固定されている。
支柱132の他端には、挟部133がドリルビット120と平行になるように固定されている。
固定部131は、ドリル110を固定したままドリル110の推進方向前後にスライドさせることができる。尚、このスライド移動には、原動機、例えばモータや制御装置を用いることで、スライド移動が自動化、および遠隔操作を可能とすることができる。
挟部133は、ガイドレール140を銜えることで、ガイドレール140に沿って移動することができる。尚、この挟部133の移動には、原動機、例えばモータや制御装置を用いることで、スライド移動が自動化、および遠隔操作を可能とすることができる。
ガイドレール140は、中心軸線Rを中心とした円筒状の形状をした鋼材であり、レール面中央部外側には、放射状に固定金具150を備えている。
ガイドレール140の内径は、施工場所のマンホールの開口部の内径より小さくすることで、マンホール内に容易に搬入することができる。また分割したガイドレール140をマンホール内で組み立て施行をしてもよい。ガイドレール140については後述する。
固定金具150は、支柱151、および受座部152を備えている。
固定金具150は、ガイドレール140から着脱可能であり、狭所なマンホール開口部を通過する際は取り外すことができる。また、支柱151は、受座部152との接続部分で、固定金具150の長さを伸縮させることができる。これにより、固定するガイドレール140の位置を微調整することができる。
図2は、下水管に形成する切削部分を示す図である。
図2に示すように、マンホール200は、下水管300と接続する継手部210を備えている。また下水管300は、マンホール200の側壁に対し垂直に接続し、下水管300の内部は側壁310を備えている。
継手部210は、コンクリートなどで下水管300とマンホール200とが固定されていることから、地震発生時に生じる液状化や埋め戻し土の液状化によりマンホール200、または下水管300が上下に動き、継手部210に圧力がかかることで継手部210が破損してしまうことがある。
地震発生時に継手部210を破損させないためには、この固定している継手部210に直接圧力がかからないように、継手部210に可とう性をもたせる必要がある。そのためマンホール200と下水管300との継手部210の外周に切削部分230を形成し、切削部分230に耐震部材を挿入することで、マンホール200と下水管300とを分断して可とう性をもたせたせることができる。
尚、本実の形態ではマンホール200側に切削部分230を設けたが、現場の状況によって下水管300の側壁310に切削部分230を設けてもよい。
図3は、ガイドレールを下水管に設置した状態を示す図である。
図3に示すように、継手部210の際に、ガイドレール140の中心軸線Rと下水管300の中心軸線Rとが同軸上になるようにガイドレール140を設置する。この際、にガイドレール140に放射状に備えられた固定金具150の長さを調節することで、ガイドレール140を側壁310に完全に固定させる。
固定金具150は、ガイドレール140の放射状に備えられた受座部152を側壁310に均等に押し付けることでガイドレール140を固定する。この時、ガイドレール140の中心軸線Rが、下水管300の中心軸線rと同軸上になるように側壁310に固定金具150の長さを調節することが望ましいが、完全に一致しなくても施行に支障はない。
図4は、ドリル、および支持金具をガイドレールに設置した状態を示す側面図である。
図4に示すように、ドリル110およびドリルビット120は支持金具130を介してガイドレール140に連結されている。
支持金具130はガイドレール140を挟部133で水平方向に挟みこむように連結され、ガイドレール140に沿って移動することが出来る。挟部133より垂直に立ち上がった支柱132の先端には固定部を131が備えられている。
固定部131にはドリル110が継手部210に向かって取り付けられており、ドリル110の先端にはドリルビット120が継手部210に向かって取り付けられている。
この状態でドリル110を始動するとドリルビット120が回転する。固定部131に固定されたドリル110を継手部210に向かってスライド移動させることで、ドリルビット120の先端が切削部分230を穿孔することができる。
図5は、ドリルビットで下水管の切削部分を穿孔している状態を示す図である。
図5に示すように、ドリル110を始動させるとドリルビット120が回転し、固定部131に固定されたドリル110を継手部210方向にスライドしながら切削部分230を穿孔していく。これにより切削部分230は切削され、切削痕231が形成される。
切削痕231の長さは、固定部131のスライド幅で調節することもできるが、現場の状況によって深く切削する場合は、ドリルビット120の長さを長いものにして切削することで切削痕231の長さを調節することが出来る。
尚、この固定部131スライド移動には、原動機、例えばモータや制御装置を用いることで、移動が自動化、および遠隔操作化することができる。これにより、穿孔時にマンホール内で作業する必要がなく、粉塵飛散、臭い、ガスなどによる健康被害や人身事故を解消することが出来る。
また切削痕231の長さは、継手部210の厚さよりも短くし、継手部210の厚さの一部が残るように切削することが望ましい。このように継手部210に一部の厚さを残す部分スリットを設けることで、継手部210に脆弱部が形成され、地震などの外力が加わった時にこの脆弱部が壊れ、マンホール200や下水管300の座屈損壊等を防止することができる。さらに継手部210に一部の厚さを残すことで、切削方向と対面する側からの土砂の流入や水漏れなどを防止することができる。
図6は、穿孔された切削痕から、ガイドレールに沿って溝部を切削している状態を示す図である。
図6に示すように、ガイドレール140に沿って環状に挟部133をスライドさせていく。すると、挟部133に連結固定されているドリル110は、環状のガイドレール140と同心円状の弧を描くように連動する。そうすることでドリルビット120は、環状のガイドレール140と同心円状の弧を描くように継手部210を切削し、切削痕231の溝部を広げていくことができる。
さらに切削と同時に挟部133を同方向にスライドさせ続けて切削痕231を広げていくと、挟部133がガイドレール140を一周すると同時に、弧であった切削痕231は、やがて穿孔を開始した場所に到達し、切削痕231は環状になる。
尚、このガイドレール140に沿った移動には、原動機、例えばモータや制御装置を用いることで、移動が自動化、および遠隔操作化することができる。これにより、穿孔時にマンホール内で作業する必要がなく、粉塵飛散、臭い、ガスなどによる健康被害や人身事故を解消することが出来る。
また、本実の形態では1つのドリル110とをガイドレール140に連結し移動しながら切削部分230をドリルビット120で切削する例を挙げたが、放射状に複数のドリル110を均等な間隔でガイドレール140に連結し、切削部分230を複数箇所同時に移動しながら切削してもよい。これにより切削部分230を分割して同時に切削することができるので、切削時間を大幅に短縮することができる。
本発明における実施例のように、ドリルビット120をドリル110に固定して回転切削することで、穿孔・切削屑はノロ状態で排出されるので粉塵が飛散すること無く作業が進められる。これにより、粉塵飛散や騒音などの問題も回避することができる。
図7は、切削痕が円状になった状態を示す図である。
図7に示すように、挟部133がガイドレール140を一周すると、ドリル110も同心円である切削部分230を切削しながら一周し、やがて環状の切削痕231を形成できる。
また、大口径の下水管を切削する場合、ガイドレール140の内径を大きくして対応することもできるが、ガイドレール140の内径をマンホール開口部より小さくマンホール内に搬入可能な大きさのままで、支持金具130が備える支柱132の長さを増すことで、同心円である任意の切削部分を切削することが出来る。つまり、支柱132の長さを調節することで、いかなる大口径の下水管の接続外周部分の切削も可能にすることができる。
また、ガイドレール140の内径を大きくして対応する場合は、ガイドレール140を分割し、マンホール200内で組み立てる形状にすることも出来る。
図8は、切削が完了し、切削装置を取り外したあとの状態を示す図である。
図8に示すように、マンホール200と下水管300との継手部210の外周に切削痕231を形成し、マンホール200と下水管300とを分断する隙間を形成することができる。
また図8から分かるように、ガイドレール140の中心軸線Rと下水管300の中心軸線rとを同軸上になるように設定したが、ほぼ同軸上であれば多少のズレが生じても問題なく継手部210に環状の切削痕231を形成することができ、下水管300とマンホール200とを分断することができる。
図9は、形成された隙間に耐震部材を挿入し他状態を示す図である。
図9に示すように、形成された環状の切削痕231の隙間には耐震部材400を挿入されている。切削痕231で隙間を形成することで、マンホール200と下水管300とを分断することは出来たが、この状態だと水漏れの問題が発生してしまう。そのため、耐震部材400を切削痕231に挿入し、モルタルで外装を仕上げることで水漏れの問題を回避することができる。
以上により、マンホールとマンホールに接続された下水管300が完全に分離され、耐震補強を施した構造を形成することができる。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態の耐震構造は、ガイドレールの大きさが異なる以外は、第1の実施の形態で示した構成とほぼ同様である。このため、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
図10は、第2の実施の形態に係る切削装置の構成を示す側面図である。
図10に示すように、切削装置100は、ドリル110、ドリルビット120、支持金具130、ガイド145、および固定金具150を備えている。
ガイド145は、中心軸Rを中心として放射状に複数の脚が伸びた形状をしており、下水管300の内部長手方向かつ下水管300の中心軸線rとガイド145の中心軸線Rとが同軸上になるように、ガイド145は固定金具150によって支持されている。
固定金具150は、支柱151、および受座部152を備えており、下水管300の側壁310に向かって放射状に備えられた支柱151および受座部152によって、ガイド145は下水管300内部に固定されている。受座部152および支柱151によって固定金具の長さを調節し、ガイド145を下水管300内部に突っ張ることでガイド145を下水管300内部に固定することができる。受座部152および支柱151によって固定金具の長さを調節することで、ガイド145の中心軸線Rの位置調整を行うことができる。
ガイド145の継手部210側の一端には、下水管300に対して垂直方向に支持金具130が連結されている。支持金具130はガイド145との連結部を中心に回転運動ができる構造となっている。
支持金具130は、固定部131、支柱132、バランスウエイト134を備えている。棒状の支柱132の中心は、ガイド145に連結されモータ500が駆動することで支柱132が旋回する。
支柱132の一端には、固定金具131が支柱132に対して垂直方向に固定されており、この固定金具131にはドリル110が連結され、固定金具131に沿ってドリル110が移動することが出来る。
また支柱132の他端には、バランスウエイト134が取り付けられ、一端に取り付けられた固定金具131およびドリル110が旋回時におけるバランスをとる役目を担っている。但し、このバランスウェイト134は必須なものではなく、現場状況に応じて適宜バランスウェイト134の取り付け、またはバランスウェイト134の重量等を選択することができる。
図11は、第2の実施の形態に係る切削装置の構成を示す正面図である。
ガイド145は下水管300の内部かつ中心に設置されており、ガイド145を中心に支持金具130を旋回することで、支持金具130の一端に取り付けられたドリル110が継手部210にある切削部分230上を動くことができる。
このように支持金具130を旋回させながらドリル110を駆動させることで、ドリルビット120が継手部210にある切削部分230を切削することができる。
尚、本実の形態では支柱132の一方にだけドリル110を設け、他端にはバランスウエイト134を設けたが、両端ともドリル110を設け切削することで切削時間を半分にすることもできる。
また支持金具130を放射状に複数の支柱132を設けることで、複数のドリル110を取り付けられるので、大幅に切削時間を短縮することも出来る。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態の耐震構造は、ガイドレールの設置方法が異なる以外は、第1の実施の形態で示した構成とほぼ同様である。このため、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
図12は、第3の実施の形態に係る切削装置の構成を示す側面図である。
図12に示すように、下水管300の継手部210の面であって側壁310の外周に、留め具146例えばアンカーボルトなどでガイドレール140が継手部210に固定されている。
尚、ガイドレール140は分割してマンホール200の内部に搬入し、マンホール200の内部で組み立てることで大口径の下水管300にも対応することが出来る。
支持金具130は、ガイドレール140に連結されておりガイドレール140上に沿って移動することが出来る。
支持金具130の一端にはドリル110が備えられており、ドリル110に取り付けられたドリルビット120は、支持金具130がガイドレール140を移動することで切削部分230を切削することができる。
尚、ガイドレール140を切削部分230の外側に設置した場合は、ドリル110を支持金具130を介して下水管300の中心方向に向けて取り付け、ガイドレール140を切削部分230の内側に設置した場合は、ドリル110を支持金具130を介して下水管300の外側方向に向けて取り付けて切削部分230を切削することができる。
また本実の形態では分割した半弧状のガイドレール140を組み合わせて環状のガイドレール140を継手部210に設置したが、例えば矩形の分割したガイドレール140を組み合わせて多角形のガイドレール140を継手部210に設置するなど、これに限らず様々な態様にしてもよい。
図13は、第3の実施の形態に係るガイドレールの設置方法を示す上面図である。
図13に示すように、マンホール200の側面は平面とは限らず曲面状の側壁の場合も存在する。
マンホール200の側面が曲面状の場合にガイドレール140を設置すると、ガイドレール140とマンホール200との間に隙間材600を挿入し、ガイドレール140が下水管300に対して垂直になるように設置することが望ましい。
上記のように、ガイドレール140を下水管300に対して垂直に設置することで、ドリル110およびドリルビット120が下水管300に対して平行に設置することができる。このことから下水管300に対して平行に切削することができるので、屈折すること無く下水管300とマンホール200を分断することができる。
このように本発明を利用することで、大型のコアドリルを必要とせずにマンホールと大口径の下水管との継手部も容易に切削でき分断することができる。
また、本発明ははつり作業を行わないため、騒音、粉塵飛散も防止できる。
そして、切削作業を自動化することで、人がマンホール内で作業する工程が大幅に軽減することができる。即ち、下水管の耐震補強を行う工程で、本発明の切削装置を用いることで、粉塵飛散、臭い、ガスなどによる健康被害も軽減することが出来る。
100 切削装置
110 ドリル
120 ドリルビット
130 支持金具
131 固定部
132 支柱
133 挟部
134 バランスウエイト
140 ガイドレール
145 ガイド
146 留め具
150 固定金具
151 支柱
152 受座部
200 マンホール
210 継手部
230 切削部分
231 切削痕
300 下水管
310 側壁
400 耐震部材
500 モータ
600 隙間材
R、r 中心軸線

Claims (13)

  1. 既設のマンホールと下水管との継手部に隙間を形成するための切削装置において、
    前記下水管の側壁または前記マンホールの側壁に固定された動揺防止部と、
    前記動揺防止部に連結され前記継手部に沿って移動され、かつ前記継手部に形成される前記隙間が前記隙間の溝方向に連続的に切削される切削手段と、
    前記切削手段と前記動揺防止部とが連結される支持部と、
    を備えることを特徴とする切削装置。
  2. 前記動揺防止部が、
    ガイドレールであることを特徴とする請求項1記載の切削装置。
  3. 前記ガイドレールが、
    環状であることを特徴とする請求項2記載の切削装置。
  4. 前記ガイドレールが、
    分割可能であることを特徴とする請求項2記載の切削装置。
  5. 前記支持部が、
    前記ガイドレール上で移動可能な移動手段を備えることを特徴とする請求項2記載の切削装置。
  6. 前記移動手段は、
    前記ガイドレール上で支持部が移動されるための原動機と、
    前記原動機が制御される制御装置と、
    を備えることを特徴とする請求項5記載の切削装置。
  7. 前記ガイドレールが、
    前記下水管の内壁面に設置されることを特徴とする請求項2記載の切削装置。
  8. 前記ガイドレールが、
    前記マンホールの側面に設置されることを特徴とする請求項2記載の切削装置。
  9. 前記ガイドレールと前記マンホールの側面との隙間が、
    隙間材が挿入されていることを特徴とする請求項8記載の切削装置。
  10. 前記動揺防止部の下水管長手方向の中心軸線と、
    前記下水管の長手方向の中心軸線とが、
    同軸上に設置されることを特徴とする請求項1記載の切削装置。
  11. 前記切削手段が、
    棒状の切削工具を備え、前記切削工具の周面に切削刃を備え、前記切削工具の長手方向に対して垂直方向に切削可能なことを特徴とする請求項1記載の切削装置。
  12. 前記切削工具が、
    切削刃を先端に備え、穿孔可能なことを特徴とする請求項11記載の切削装置。
  13. 既設のマンホールと下水管との継手部に隙間を形成する切削方法において、
    動揺防止部が、前記下水管の側壁または前記マンホールの側壁に固定される工程と、
    切削手段が、支持部を介して前記動揺防止部に連結される工程と、
    前記切削手段が、前記動揺防止部に沿って移動し、前記マンホールと前記下水管との継手部に形成される前記隙間を前記隙間の溝方向に連続的に切削する工程と、
    を備えることを特徴とする切削方法。
JP2016126235A 2016-06-27 2016-06-27 切削装置、およびその切削方法 Active JP6750970B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016126235A JP6750970B2 (ja) 2016-06-27 2016-06-27 切削装置、およびその切削方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016126235A JP6750970B2 (ja) 2016-06-27 2016-06-27 切削装置、およびその切削方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018003242A JP2018003242A (ja) 2018-01-11
JP6750970B2 true JP6750970B2 (ja) 2020-09-02

Family

ID=60948669

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016126235A Active JP6750970B2 (ja) 2016-06-27 2016-06-27 切削装置、およびその切削方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6750970B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6970710B2 (ja) * 2019-05-30 2021-11-24 株式会社ミラノ製作所 エンドミル
CN115418984B (zh) * 2022-10-10 2023-09-05 中国公路工程咨询集团有限公司 一种道路工程用管涵防堵装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018003242A (ja) 2018-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20170044221A (ko) 건물 내부 흙막이용 기초 h파일을 이용한 토류판 공법
JP6750970B2 (ja) 切削装置、およびその切削方法
CN105604064A (zh) 综合管线保护体系支撑体系施工方法
CN103452098B (zh) 一种地下连续墙对撑预埋件施工方法
JP2017096052A (ja) 深礎基礎の主脚材据付方法
KR20150025409A (ko) 소구경강관을 이용한 터널구조 및 이의 시공방법
JP3140159U (ja) ユニットハウス用鉄骨基礎
KR101144312B1 (ko) 강관말뚝 선단확대장치 및 그를 이용한 강관말뚝 시공방법
KR101042271B1 (ko) 마이크로 파일 천공 케이싱 파이프 연결구
JP6513470B2 (ja) 設置用の基礎杭、太陽光パネルの設置用の基礎杭、基礎杭の設置方法および太陽光パネルの基礎杭の設置方法
KR101709990B1 (ko) 수중구조물 시공장치 및 이를 이용한 시공방법
JP2011246910A (ja) 地下構造物の構築方法
KR20150132965A (ko) Cfτ 기둥의 이음구조를 이용한 지하구조물의 역타공법
JP5189946B2 (ja) 杭孔掘削方法
KR101870714B1 (ko) 굴착날 및 굴착스크류 근가가 형성된 토사 회전 굴착 압입형 조립식 강관주 및 그 강관주 시공방법
JP5777435B2 (ja) 小規模建築物用基礎の補強工法
JP5769104B2 (ja) 軟弱地盤における建物の基礎構造
JP7018800B2 (ja) 鋼製土留材設置用器具及びライナープレートの設置方法
JP2018003433A (ja) 二重管杭の施工方法、及び二重管杭
KR101367227B1 (ko) 송전철탑 심형기초 시공용 라이너 플레이트 설치 및 탈거 장치 및 이를 이용한 송전철탑 심형기초 공법
JP4475116B2 (ja) 立坑構造及びその構築方法
KR101044485B1 (ko) 장심도 케이싱
KR200477653Y1 (ko) 확장가능한 스마트 선조립 철근 구조체
KR20210015135A (ko) 말뚝 보강재 가이드 장치 및 이의 시공방법
KR20160006273A (ko) 해양구조물 지지장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200813

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6750970

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250