JP6750354B2 - リール - Google Patents
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Description
ワイヤを巻き付け可能な巻き付け部を有する筒状のハブと、
前記ハブの軸方向両側に設けられ、前記巻き付け部を挟んで対向する対向面を有する一対のフランジと、
前記対向面の反対側に位置する前記フランジの表面に形成され、前記ハブの軸心を中心とした第1の円周上に配置される複数の第1の情報表示部と、
前記フランジの表面に形成され、前記ハブの軸心を中心とした、前記第1の円周より直径の小さい第2の円周上に配置される第2の情報表示部とを備え、
前記第2の情報表示部は、隣り合う前記第1の情報表示部の内側両端と前記ハブの軸心とによって囲まれる領域に配置されることを特徴とする。
前記第2の情報表示部は、前記第2の円周上に複数配置され、
第1の情報表示部は、隣り合う前記第2の情報表示部の内側両端と前記ハブの軸心とを結ぶ線分の延長線によって挟まれる領域内に配置されることを特徴とする。
隣り合う一対の前記第1の情報表示部と、前記ハブの軸心と直交する方向から見たときに前記一対の第1の情報表示部の間に位置する前記第2の情報表示部との組が、前記フランジの表面に複数組設けられることを特徴とする。
隣り合う一対の前記第2の情報表示部と、前記ハブの軸心と直交する方向から見たときに前記一対の第2の情報表示部の間に位置する第1の情報表示部との組が、前記フランジの表面に複数組設けられることを特徴とする。
前記第1の情報表示部は、前記フランジの表面に対して略垂直方向に延びる凸部で構成されことを特徴とする。
前記第2の情報表示部は、前記フランジの表面に対して略垂直方向に延びる凸部で構成されことを特徴とする。
前記第1の情報表示部の凸部は、光の透過を妨げる遮蔽体からなることを特徴とする。
前記第2の情報表示部の凸部は、光の透過を妨げる遮蔽体からなることを特徴とする。
前記第1の情報表示部の凸部は、前記第1の円周上に複数配置され、
前記凸部と凸部の間に光を透過可能な透光体を配置したことを特徴とする。
前記第2の情報表示部の凸部は、前記第2の円周上に複数配置され、
前記凸部と凸部の間に光を透過可能な透光体を配置したことを特徴とする。
前記第1の情報表示部は、前記フランジの表面から立設する壁面を有する壁状部材であり、前記壁面に孔を有することを特徴とする。
前記第2の情報表示部は、前記フランジの表面から立設する壁面を有する壁状部材であり、前記壁面に孔を有することを特徴とする。
前記第1の情報表示部の孔は、前記第1の円周上における周方向に沿って複数形成されることを特徴とする。
前記第2の情報表示部の孔は、前記第2の円周上における周方向に沿って複数形成されることを特徴とする。
前記第1の情報表示部の孔に光を透過可能な透光体を配置したことを特徴とする。
前記第2の情報表示部の孔に光を透過可能な透光体を配置したことを特徴とする。
前記第1の情報表示部は、前記フランジの表面から立設する壁状部材であり、上端縁に凹凸部を有する。
前記第2の情報表示部は、前記フランジの表面から立設する壁状部材であり、上端縁に凹凸部を有する。
前記第1の情報表示部の上端縁に形成された凹部に光を透過可能な透光体を配置したことを特徴とする。
前記第2の情報表示部の上端縁に形成された凹部に光を透過可能な透光体を配置したことを特徴とする。
前記巻き付け部にワイヤを巻き付けたことを特徴とする。
図1は一方のフランジ側から見たリールの外観斜視図であり、図2は他方のフランジ側から見たリールの外観斜視図である。また、図3はリールの断面斜視図である。各図に示したリール1は、ワイヤを巻いて収容するものであり、鉄筋結束機本体にワイヤを供給可能な可搬性のあるリールとして形成される。リール1は、ワイヤを巻き付け可能な巻き付け部2を有する筒状のハブ3と、ハブ3の軸方向に離間して設けられ(本実施形態では、ハブ3の軸方向両側に設けられ)、巻き付け部2を挟んで対向する対向面4a、5aを有する一対のフランジ(第1、第2のフランジ)4、5とを備える。
すなわち、第1の情報表示部9と第2の情報表示部12とは、フランジ4の表面4bの同一直径上(同一の放射線上)には配置されない。なお、「第2の情報表示部12の端部」とは、第2の情報表示部12の最も端に位置する凹部12b(12b1又は12b3)の外側側壁又は側面(側縁)をいう。
図4に関して別の表現をするならば、ハブ3の軸心を中心とした第1の円周C1によって定義づけられる円において、第1の情報表示部9は、当該円の中の異なる扇形部(第1の扇型部)にそれぞれ配置される。一方、第2の情報表示部12は、一部、好ましくは全部が、第1の情報表示部9で占める上記扇形部以外の扇形部(第2の扇形部)に位置するように配置される。すなわち、第1の情報表示部9で占める上記扇形部を第1の扇形部とした場合、第1の情報表示部9は第1の扇形部に位置し、第2の情報表示部12は、少なくとも一部が、第1の情報表示部9が占めない(第1の情報表示部9以外の)、第2の扇形部に位置する。
さらに、第1の円周C1において、開口部が設けられており(例えば、図1に示されるように、隣り合う第1の情報表示部の間の間隔部10dとして、あるいは後述される図34に示されるように、第1の情報表示部61に定義づけられる他の壁部あるいは壁部分第1の情報表示部の間の壁部あるいは壁部分の長孔62aとして)、当該開口部を通して、側面あるいは横方向から第2の情報表示部12を見ることができるようになっている。
支持される部位となる。第1、第2、第3の凸状リブ21、22、23を設けることで、フランジ5の強度を高めてフランジ5の変形等を防止することができるようになる。
なお、本実施例及び第2実施例以降の他の実施例では、上記の環状の凸状リブを2個設けた例を説明している。しかしながら、環状の凸状リブの個数は2個に限るわけではなく3個以上であってもよい。また、放射状の凸状リブを含め、同様の機能を発揮するのであれば他の形状に形成してもよい。
図22から図25は第2実施例に係るリール(リール30)を説明する説明図であり、図22はフランジ4側から見たリール30の外観斜視図、図23はフランジ4側から見たリール30の平面図、図24はリール30の正面図である。また、図25は第2実施例に係るワイヤ供給体(ワイヤ供給体130)の外観斜視図である。なお、図22から図25を用いた説明において、前述したリール1及びワイヤ供給体100と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
図26から図29は第3実施例に係るリール(リール40)を説明する説明図であり、図26はフランジ4側から見たリール40の外観斜視図、図27はフランジ4側から見たリール40の平面図、図28はリール40の正面図である。また、図29は第3実施例に係るワイヤ供給体(ワイヤ供給体140)の外観斜視図である。なお、図26から図29を用いた説明において、前述したリール1及びワイヤ供給体100と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
第2の円周C2上を占める第2の情報表示部43の角度範囲はハブ3の軸心を中心として15度から25度(図示した例は20度)の範囲であり、第2の情報表示部43を設けていない第2の円周C2上の他の部分は凹部や凸部の無い環状の壁面となっている。
図30から図33は第4実施例に係るリール(リール50)を説明する説明図であり、図30はフランジ4側から見たリール50の外観斜視図、図31はフランジ4側から見たリール50の平面図、図32はリール50の正面図である。また、図33は第4実施例に係るワイヤ供給体(ワイヤ供給体150)の外観斜視図である。なお、図30から図33を用いた説明において、前述したリール1及びワイヤ供給体100と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
図34から図36は第5実施例に係るリール(リール60)を説明する説明図であり、図34はフランジ4側から見たリール60の外観斜視図、図35はリール60の正面図である。また、 図36は第5実施例に係るワイヤ供給体(ワイヤ供給体160)の外観斜視 図である。なお、図34から図36を用いた説明において、前述したリール1及びワイヤ供給体100と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、他の実施例であるリール70について説明する。
図37は一方のフランジ74側から見たリール70の外観斜視図であり、図38は他方のフランジ75側から見たリールの外観斜視図である。また、図39はリール70の断面斜視図であり、図40はフランジ74に設けた情報表示部の配置に関する説明図である。
図37から図40に示したリール70は、他の実施例と同様にワイヤを巻いて収容するものであり、鉄筋結束機本体にワイヤを供給可能な可搬性のあるリールとして形成される。リール70は、ワイヤを巻き付け可能な巻き付け部72を有する筒状のハブ73と、ハブ73の軸方向両側に設けられ、巻き付け部72を挟んで対向する対向面74a、75aを有する一対のフランジ74、75とを備える。
凸部82aは光を透過しない略矩形状の遮蔽体(板体)からなり、高さ(凹部82bの底面から頂部までの高さ)及び肉厚とも数mm程度に設定される。2個の凸部82a1、82a2は略同一形状であるとともに、所定の間隔で配置される。環状リブ96の第2の情報表示部82A、82B、82C、82D以外の部分は、残存している凸部82aと同じ高さの環状リブ96が形成する壁面によって光を透過しない遮蔽体83(83A、83B、83C、83D)を構成する。
また、環状リブ95の上面に形成された凸部79aの上面と環状リブ96の上面は、フランジ74の表面74bに対して高さが略一致するように構成される。このため、凸部79aと凸部82aの高さ(環状リブ96の高さ)は同一である。
なお、環状リブ95、96の形状は実施例の形状に限定されるものではない。
また、第1の情報表示部79は、ハブ73の軸心を中心として隣り合う二つの第2の情報表示部82の間に配置されるようになっている。すなわち、第1の情報表示部79は、一方の第2の情報表示部82の端部とハブ73の軸心とを結ぶ線分の延長線と、他方の第2の情報表示部82の端部とハブ73の軸心とを結ぶ線分の延長線とに挟まれた角度範囲である領域A内に配置される。
従って、第1の情報表示部79は、第1の円周C1上に四つ配置されるとともに、第2の情報表示部82とはフランジ74の表面74bの径方向において完全に重なり合うことはない。
領域Bは第1の情報表示部79を設けていない間隔部(間隔を開けた部分)80である。このため、第2の情報表示部82は、フランジ74の表面74bの径方向において第1の情報表示部79と完全には重ならないようにして第2の円周C2上に四つ配置される。換言すれば、第1、第2の情報表示部79,82は、少なくとも部分的に、円周方向においてオフセットされている。
フランジ75は円板状に形成されており、その表面75bの中央部には、ハブ73と同心であってハブ73の外周部に相当する位置に形成した円形の凹部である環状凹部90と、環状凹部90を囲むようにして形成した環状の第1の凸状リブ91が設けられている。また、第1の凸状リブ91から径方向外側に放射状に延びる複数本の第2の凸状リブ92と、第2の凸状リブ92に接続し、フランジ75表面の外周縁に沿って形成される環状の第3の凸状リブ93とが設けられている。
なお、本実施例では、環状の凸状リブ(91、93)を2個設けた例を記しているが、環状の凸状リブの個数は2個に限るわけではなく3個以上であっても差し支えない。また、放射状の凸状リブ(92)を含め、同様の機能を発揮するのであれば他の形状のリブを形成しても差し支えが無いものである。
例えば、フランジ74の表面74bに情報表示部79、82を配置したので、面積の狭いハブ73の内部に情報表示部を配置する場合に比べてより多くの情報を搭載することができる。また、情報表示部79、82をフランジ74の表面74bの異なる円周C1、C2上に配置したので、フランジ74の表面74bを有効に使ってより多くの情報を搭載することができる。
リール70は、第1の情報表示部79と第2の情報表示部82をフランジ74の表面74bの径方向において重なり合わないように配置し、第1の情報表示部79の端部と第2の情報表示部82端部との間の重なり合わない範囲(換言すれば、図40において領域Aと領域Bの重なる範囲)が前述したリール1に比べて大きいので、リール1と第1の情報表示部及び第2の情報表示部が同様の情報量でありながら、フランジ74を横方向から見たとき、第1の情報表示部79と第2の情報表示部82を同時に視認したときにリール1よりも判別しやすい。また、情報表示部79、82をフランジ74の表面74bから突出するよう形成したので、ハブ73の内部に情報を設ける場合と比較して、作業者等にとって情報表示部79、82の形状(例えば、凸部79a、82aや凹部79b、82bの数や位置)が視認しやすくなっている。このように、見る者にとって、ワイヤの種類等の識別が行いやすいものとなっている。
従って、第1の情報表示部79がすべて領域A(図40参照)内に配置されて第2の情報表示部82とまったく重ならない場合と、第1の情報表示部79の大半は領域Aに配置されるものの、一部が領域Aからはみ出るために第2の情報表示部82と一部重なる場合とがある。
同様に、第2の情報表示部82がすべて領域B(図40参照)内に配置されて第1の情報表示部79とまったく重ならない場合と、第2の情報表示部82の大半は領域Bに配置されるものの、一部が領域Bからはみ出るために第1の情報表示部79と一部重なる場合とがある。
以上説明した本実施例に係るリール70が有する主要な作用、効果及び特徴は、前述した各実施例と同様である。
次に、他の実施例であるリール200について説明する。
図41は一方のフランジ201側から見た単線のワイヤW1を巻き付けたリール200の外観斜視図である。図42は、他方のフランジ202側から見た単線のワイヤW1を巻き付けたリール200の外観斜視図である。
また、図43は複線ワイヤW2を巻き付けたリール200aの一方のフランジ201側から見た外観斜視図である。この図43に示したリール200aは、第2の情報表示部220’(220A’、220B’、220C’、220D’)を除き、リール200と同一の構造を有している。
この巻き付け部204となるハブ205に、単線のワイヤW1や、複数本の単線ワイヤを一緒に引き出せるようにした複線ワイヤW2を巻き付けるようになっている。
ハブ205は二重筒構造となっており、内部にはハブ205と同心の筒状の貫通部206が形成される。貫通部206には、リール200に対するワイヤの巻始めを固定する詳細には後述するコマを収容している。
リール200の基本的な構造、材質、変形例、改良例等は、前述した各実施例記載のものと同様である。
第1の情報表示部210は、前述した第6実施例と同一の形状である。改めて説明すると、第1の情報表示部210は、ハブ205の軸心を中心とした第1の円周C100に沿って、図中に示した210A、210B、210C、210Dで示す4箇所に等間隔で配置されている。
第2の情報表示部220は、前述した各実施例とは形状がやや異なっている。第2の情報表示部220は、第1の円周C100より直径の小さい(第1の円周C100の内周側に位置する)第2の円周C200に沿って、図中の220A、220B、220C、220Dで示す4箇所に等間隔で配置されている。
本実施例では、第1の円周C100上に高さの低い壁状の部材からなる環状リブ211が立設され、この環状リブ211の上(上面)に第1の情報表示部210が形成される。凸部210aは光を透過しない略矩形状の遮蔽体(板体)からなり、高さ(環状リブ211の上面から凸部210aの頂部までの高さ)及び肉厚とも数mm程度に設定される。2個の凸部210a1、210a2は略同一形状に形成されている。
間隔部212の深さは、凸部210aの高さと略一致するように形成される。なお、本実施例では、各凸部210aと凹部210bはワイヤを識別するための情報パターンを増加させる場合など、必要に応じて数や形状を異ならせてもよい。例えば、凸部210aや凹部210bの円周方向における幅をそれぞれ異なるようにしたり、凸部210aの高さや凹部210bの深さをそれぞれ異なるようにしてもよい。
なお、図43に示したリール200aの場合には、間に2個の凸部を伴う3個の凹部によって第2の情報表示部220(220A’、220B’、220C’、220D’)が構成されている。
凸部220aは光を透過しない略矩形状の遮蔽体(板体)からなり、高さ(凹部220b1、220b2の底面から頂部までの高さ)及び肉厚とも数mm程度に設定される。
環状リブ221の第2の情報表示部220A、220B、220C、220D以外の部分は、残存している環状リブ221が形成する壁面によって光を透過しない遮蔽体222A、222B、222C、222Dを構成する。
また、環状リブ211の上面に形成された凸部210aの上面と環状リブ221の上面は、フランジ201の表面201bに対して高さが略一致するように構成される。このため、凸部210aと凸部220aの高さ(環状リブ221の高さ)は同一である。
なお、環状リブ211、221の形状は実施例の形状に限定されるものではない。
フランジ202は円板状に形成されており、その表面202bの中央部には、ハブ205と同心であってハブ205の外周部に相当する位置に形成した円形の凹部である環状凹部232と、環状凹部232を囲むようにして形成した環状の第1の凸状リブ233が設けられている。また、第1の凸状リブ233から径方向外側に放射状に延びる複数本の第2の凸状リブ234と、この第2の凸状リブ234に接続する環状の第3の凸状リブ235が設けられている。さらに、フランジ202表面の外周縁に沿って環状の第4の凸状リブ236が設けられている。
なお、本実施例では、環状の凸状リブ(233、235、236)を設けた例を記しているが、環状の凸状リブの個数は当該例に限るわけではない。また、放射状の凸状リブ(234)を含め、同様の機能を発揮するのであれば他の形状のリブを設けてもよい。
小突起237はリール200の逆回転防止に用いられる。具体的には、リール200が鉄筋結束機本体の装着室(106)に収容されると、当該装着室に設けられている爪(ラチェット機構)が小突起237の対辺に相当する部位に係合する。小突起237は略直角三角形状に形成されているため、リール200は小突起237の斜辺と隣辺との間のなす角が示す方向には回転するが、爪と係合する小突起237の対辺に相当する方向への回転は規制される。
例えば、フランジ201の表面201bに情報表示部210、220を配置したので、面積の狭いハブ205の内部に情報表示部を配置する場合に比べてより多くの情報を搭載することができる。また、情報表示部210、220をフランジ201の表面201bの異なる円周C100、C200上に配置したので、フランジ201の表面201bを有効に使ってより多くの情報を搭載することができる。
以上説明した本実施例に係るリール200が有する主要な作用、効果及び特徴は、前述した各1〜6の実施例と同一若しくは実質的に同一の構造部分については、それぞれ同一の作用効果を有するものである。
ワイヤフック部203は、巻き付けたワイヤW1の末端部を固定するためにフランジ201の周縁部に形成した切り欠きによって形成している。
ワイヤフック部203は、フランジ201の周縁から中央に向かって形成した2箇所の窪み240a、240bと、この2箇所の窪み240a、240bの間に設けた突片241からなる。巻き付けたワイヤW1の固定は、末端部部分を深く凹んだ窪み240aに通し、突片241を跨いだ後に窪み240bに通すことで行われる。
コマ245は、ハブ205を構成する筒状の壁部に設けた開口部246からハブ205の中心方向に亘る空間内に2箇所の連結部247a、247bを介して固定されている。コマ245は、中央にワイヤW1を挿通させる小孔248を有しており、ワイヤW1を挿通させた後に他の装置によってワイヤW1の端部をコイル状に巻くことで、ワイヤW1が抜け出ないように保持するようになっている。
図46はコマ245がハブ205に対して固定されている状態のリール200をフランジ202側から見た図であり、図47は図46に示したA部の拡大図を表している。
図48は連結部247a、247bを切断した状態のリール200をフランジ202側から見た状態を表し、図49は図47に示したB部の拡大図を表している。連結部247a、247bは、切断部248a、248bによってハブ205から分離する。
連結部247a、247bが切断されたコマ245は、ハブ205に巻装されているワイヤW1によって保持される状態となり、巻装されたワイヤW1が全て消費されるまでハブ205内に留まるようになっている。
一方、コマ245の姿勢を調節すると、図50に示すように開口部246からコマ245を取り出すことができるようになっている。コマ245を取り外した後のリール200は、図51のようにハブ205の側面にコマ245を取り外した開口部246が残存する。
以上説明した本実施例に係るリール200、200aが有する主要な作用、効果及び特徴は、前述した各実施例と同様である。
(付記1)
ワイヤを巻き付け可能な巻き付け部を有する筒状のハブと、
前記ハブの軸方向に離間して設けられ、前記巻き付け部を間に入れる対向面を有する第1及び第2のフランジと、
前記第1のフランジの前記対向面の反対側に位置する表面に形成され、前記ハブの軸心から放射状に離間する第1の円周上に配置される複数の第1の情報表示部と、
前記第1のフランジの前記表面に形成され、前記ハブの軸心を中心とした、前記第1の円周より直径の小さい第2の円周上に配置される第2の情報表示部と
を備え、
前記第2の情報表示部の少なくとも一部を通過する前記ハブの軸心から放射方向(径方向)に延びる線が、前記複数の第1の情報表示部のいずれも通過しないように前記第2の情報表示部の少なくとも一部を位置させるとともに、前記第2の情報表示部は前記複数の第1の情報表示部のそれぞれから円周方向においてオフセットされるリール。
(付記2)
複数の第2の情報表示部は、前記第2の円周上に配置され、
前記複数の第2の情報表示部のそれぞれは、前記複数の第1の情報表示部のうちの最も近いものに対して前記円周方向においてオフセットされている
付記1に記載のリール。
(付記3)
前記複数の第1の情報表示部のそれぞれは、前記第1のフランジの前記表面から突出し、
前記複数の第2の情報表示部のそれぞれは、前記第1のフランジの前記表面から突出する
付記2に記載のリール。
(付記4)
前記複数の第1の情報表示部のそれぞれは、少なくとも一つの遮光部と少なくとも一つの透光部を備え、
前記複数の第2の情報表示部のそれぞれは、少なくとも一つの遮光部と少なくとも一つの透光部を備える
付記3に記載のリール。
(付記5)
前記第1の情報表示部及び前記第2の情報表示部それぞれの前記少なくとも一つの遮光部は、前記ハブの軸方向において前記表面から離れる方向に突出する少なくとも2つの突出部を備え、
前記第1の情報表示部及び前記第2の情報表示部それぞれの少なくとも一つの透光部は、前記少なくとも2つの突出部の間に凹部を備える
付記4に記載のリール。
(付記6)
前記第1の円周及び前記第2の円周の少なくとも一方に沿ってリブが延びており、
前記複数の第1の情報表示部又は前記複数の第2の情報表示部は、前記軸方向において前記リブから延びる
付記4に記載のリール。
(付記7)
前記複数の第1の情報表示部は複数の第1の壁部を備え、各壁部は、前記第1の壁部を貫通して延びる少なくとも一つの第1の開口部を有し、
前記複数の第2の情報表示部は複数の第2の壁部を備え、各壁部は、前記第2の壁部を貫通して延びる第2の開口部を有する
付記4に記載のリール。
(付記8)
前記第1の壁部は、前記第1の円周に沿って延びる壁の一部であり、複数の長孔状の開口部が円周方向に形成され、隣り合う第1の情報表示部の間に設けられ、
前記長孔状の開口部は、前記少なくとも一つの第1の開口部よりも大きいサイズを有し、前記第2の情報表示部は、前記長孔状の開口部を介して視認可能に構成される
付記7に記載のリール。
(付記9)
各第1の情報表示部は、少なくとも2つの第1の突出部と、隣り合う第1の突出部の間の第1の凹部を備え、
前記第2の情報表示部は、少なくとも2つの第2の突出部と、隣り合う第2の突出部の間の第2の凹部を備え、
前記リールは、更に前記巻き付け部に巻き付けられたワイヤを備え、
前記第1の突出部と前記第2の突出部は、前記第1のフランジの前記表面から軸方向に離れるように突出する
付記1に記載のリール。
(付記10)
付記9に記載の複数のリールであって、
各リールは、前記複数のリールのうちの他の複数のリールと保管可能に構成され、前記複数のリールの保管位置において、各リールの前記第2の情報表示部は、当該リールの軸に垂直な横方向から視認される。
(付記11)
ワイヤを巻き付け可能な巻き付け部を有する筒状のハブと、
前記ハブの軸方向に離間して設けられ、前記巻き付け部を間に入れる対向面を有する第1及び第2のフランジと、
前記第1のフランジの前記対向面の反対側に位置する表面から突出し、前記ハブの軸心から放射状に離間する第1の円周上に位置する第1の情報表示部と、
前記第1のフランジの前記表面から突出し、前記第1の円周より直径の小さい第2の円周上に配置される第2の情報表示部と
を備え、
前記ハブの軸心を中心とし、前記第1の円周により定義される円において、前記第1の情報表示部は前記円の第1の扇形部に位置し、前記第2の情報表示部の少なくとも一部は前記円の第2の扇形部に位置し、前記円の前記第2の扇形部は、前記円の前記第1の扇形部と隣り合い、かつ重なり合わないリール。
(付記12)
前記第2の情報表示部は、全体的に前記第2の扇形部に位置する
付記11に記載のリール。
(付記13)
複数の第1の情報表示部は、それぞれ複数の前記第1の扇形部内に位置し、
複数の第2の情報表示部は、複数の前記第2の扇形部内に少なくとも部分的に位置し、前記第1の扇形部及び前記第2の扇形部は、前記第1の円周周りに交互に配置される
付記11に記載のリール。
(付記14)
前記第1の情報表示部のそれぞれは、遮光部と透光部を備え、
前記第2の情報表示部のそれぞれは、遮光部と透光部を備える
付記13に記載のリール。
(付記15)
前記第1の円周に沿って壁が延び、
前記第1の情報表示部のそれぞれは、前記壁と、前記壁を貫通して延びる少なくとも一つの長孔状の開口部を含み、
長孔状の開口部は、前記第2の扇形部それぞれの前記壁を貫通して延びる
付記14に記載のリール。
(付記16)
前記第1の情報表示部のそれぞれは、少なくとも二つの突出部と、隣り合う突出部の間の凹部を備え、
前記突出部は、遮光部を備え、
前記凹部は、透光部を備える
付記14に記載のリール。
(付記17)
前記第1の情報表示部は、
前記第1の壁部を貫通して延びる少なくとも一つの第1の開口部を有する第1の壁部、又は
隣り合う第1の突出部の間に第1の凹部を有する、少なくとも二つの第1の突出部を備え、
前記第2の情報表示部は、
前記第2の壁部を貫通して延びる少なくとも一つの第2の開口部を有する第2の壁部、又は
隣り合う第2の突出部の間に第2の凹部を有する、少なくとも二つの第2の突出部を備える
付記11に記載のリール。
(付記18)
前記第1の情報表示部は、少なくとも二つの第1の突出部と、前記少なくとも二つの第1の突出部の間に第1の凹部とを備え、
前記第2の情報表示部は、少なくとも二つの第2の突出部と、前記少なくとも二つの第2の突出部の間に第2の凹部とを備え、
前記少なくとも二つの第2突出部は、前記第2の扇形部内に位置する
付記11に記載のリール。
(付記19)
前記巻き付け部に巻き付けられたワイヤを更に備える、
付記18に記載のリール。
(付記20)
各リールは、前記複数のリールのうちの他の複数のリールと保管可能に構成され、前記複数のリールの保管位置において、各リールの前記第2の情報表示部は、当該リールの軸に垂直な横方向から視認可能に構成される
付記19に記載のリール。
2 巻き付け部
3 ハブ
4 フランジ
5 フランジ
9 情報表示部(第1の情報表示部)
9a 凸部
9b 凹部
10 間隔部
12 情報表示部(第2の情報表示部)
12a 凸部
12b 凹部
13 遮蔽体
15 筒状部
16 歯
17 ボス部
18 環状凹部
19 小突起
20 環状凹部
21 第1の凸状リブ
22 第2の凸状リブ
23 第3の凸状リブ
24 孔
25 環状リブ
26 環状リブ
62 環状壁
64 環状壁
100 ワイヤ供給体
102 鉄筋結束機
30 リール
31 情報表示部(第1の情報表示部)
31a 凸部
31b 凹部
32 間隔部
33 情報表示部(第2の情報表示部)
33a 凸部
33b 凹部
130 ワイヤ供給体
40 リール
41 情報表示部(第1の情報表示部)
41a 凸部
41b 凹部
42 間隔部
43 情報表示部(第2の情報表示部)
43a 凸部
43b 凹部
140 ワイヤ供給体
50 リール
51 情報表示部(第1の情報表示部)
51a 凸部
51b 凹部
52 間隔部
53 情報表示部(第2の情報表示部)
53a 凸部
53b 凹部
150 ワイヤ供給体
60 リール
61 情報表示部(第1の情報表示部)
61a 壁面部分(凸部)
61b 円形孔(凹部(孔))
62a 長孔(間隔部)
63 情報表示部(第2の情報表示部)
63a 壁面部分(凸部)
63b 円形孔(凹部(孔))
160 ワイヤ供給体
Claims (21)
- ワイヤを巻き付け可能な巻き付け部を有する筒状のハブと、
前記ハブの軸方向両側に設けられ、前記巻き付け部を挟んで対向する対向面を有する一対のフランジと、
前記対向面の反対側に位置する前記フランジの表面に形成され、前記ハブの軸心を中心とした第1の円周上に配置される複数の第1の情報表示部と、
前記フランジの表面に形成され、前記ハブの軸心を中心とした、前記第1の円周より直径の小さい第2の円周上に配置される第2の情報表示部と
を備え、
前記第2の情報表示部は 、隣り合う前記第1の情報表示部の内側両端と前記ハブの軸心とによって囲まれる領域に配置されることを特徴とするリール。 - 前記第2の情報表示部は、前記第2の円周上に複数配置され、
前記第1の情報表示部は、隣り合う前記第2の情報表示部の内側両端と前記ハブの軸心とを結ぶ線分の延長線によって挟まれる領域に配置されることを特徴とする請求項1に記載のリール。 - 隣り合う一対の前記第1の情報表示部と、前記ハブの軸心と直交する方向から見たときに前記一対の第1の情報表示部の間に位置する前記第2の情報表示部との組が、前記フランジの表面に複数組設けられることを特徴とする請求項2に記載のリール。
- 隣り合う一対の前記第2の情報表示部と、前記ハブの軸心と直交する方向から見たときに前記一対の第2の情報表示部の間に位置する第1の情報表示部との組が、前記フランジの表面に複数組設けられることを特徴とする請求項2に記載のリール。
- 前記第1の情報表示部は、前記フランジの表面に対して略垂直方向に延びる凸部で構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のリール。
- 前記第2の情報表示部は、前記フランジの表面に対して略垂直方向に延びる凸部で構成されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のリール。
- 前記第1の情報表示部の凸部は、光の透過を妨げる遮蔽体からなることを特徴とする請求項5又は6に記載のリール。
- 前記第2の情報表示部の凸部は、光の透過を妨げる遮蔽体からなることを特徴とする請求項6又は7に記載のリール。
- 前記第1の情報表示部の凸部は、前記第1の円周上に複数配置され、
前記凸部と凸部の間に光を透過可能な透光体を配置したことを特徴とする請求項5から8のいずれかに記載のリール。 - 前記第2の情報表示部の凸部は、前記第2の円周上に複数配置され、
前記凸部と凸部の間に光を透過可能な透光体を配置したことを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載のリール。 - 前記第1の情報表示部は、前記フランジの表面から立設する壁面を有する壁状部材であり、前記壁面に孔を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のリール。
- 前記第2の情報表示部は、前記フランジの表面から立設する壁面を有する壁状部材であり、前記壁面に孔を有することを特徴とする請求項1から5及び11のいずれかに記載のリール。
- 前記第1の情報表示部の孔は、前記第1の円周上における周方向に沿って複数形成されることを特徴とする請求項11又は12に記載のリール。
- 前記第2の情報表示部の孔は、前記第2の円周上における周方向に沿って複数形成されることを特徴とする請求項12又は13に記載のリール。
- 前記第1の情報表示部の孔に光を透過可能な透光体を配置したことを特徴とする請求項11から14のいずれかに記載のリール。
- 前記第2の情報表示部の孔に光を透過可能な透光体を配置したことを特徴とする請求項12から15のいずれかに記載のリール。
- 前記第1の情報表示部は、前記フランジの表面から立設する壁状部材であり、上端縁に凹部と凸部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のリール。
- 前記第2の情報表示部は、前記フランジの表面から立設する壁状部材であり、上端縁に凹部と凸部を有することを特徴とする請求項1から5及び17のいずれかに記載のリール。
- 前記第1の情報表示部の上端縁に形成された凹部に光を透過可能な透光体を配置したことを特徴とする請求項17又は18に記載のリール。
- 前記第2の情報表示部の上端縁に形成された凹部に光を透過可能な透光体を配置したことを特徴とする請求項18又は19に記載のリール。
- 前記巻き付け部にワイヤを巻き付けたことを特徴とする請求項1から20のいずれかに記載のリール。
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