JP6746965B2 - 液体吐出ノズル - Google Patents

液体吐出ノズル Download PDF

Info

Publication number
JP6746965B2
JP6746965B2 JP2016044128A JP2016044128A JP6746965B2 JP 6746965 B2 JP6746965 B2 JP 6746965B2 JP 2016044128 A JP2016044128 A JP 2016044128A JP 2016044128 A JP2016044128 A JP 2016044128A JP 6746965 B2 JP6746965 B2 JP 6746965B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
liquid
side opening
discharge
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016044128A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017161274A (ja
Inventor
翔悟 水船
翔悟 水船
高橋 実
実 高橋
正 大沢
正 大沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
Priority to JP2016044128A priority Critical patent/JP6746965B2/ja
Publication of JP2017161274A publication Critical patent/JP2017161274A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6746965B2 publication Critical patent/JP6746965B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Description

本発明は、自動分析装置に備える、液体を吐出するためのノズルに関するものである。特に本発明は、液体を容器側面に向けて正確に吐出するためのノズルに関する。
免疫化学検査や生化学検査の分野で用いられる自動分析装置では、試薬や洗浄水等の液体を吐出するために多様なノズルが使用される。また免疫化学検査では、反応容器の内壁面や反応容器に入れた磁性粒子等を固定化相とし、分析対象成分に結合する捕捉分子(分析対象成分が抗原の場合は当該抗原に対する抗体、分析対象成分が抗体の場合は当該抗体に対する抗原または抗体)を前記固定化相に固定して、分析対象成分と捕捉分子とを結合させた後、不要な成分を除去するために、反応容器内の反応液を吸引除去し、洗浄液を供給した後、不要成分とともに洗浄液を吸引除去するB/F(Bound/Free)分離またはB/F洗浄と呼ばれる工程がある。これらの洗浄工程においては、液体を吐出するノズルと液体を吸引するノズルが使用される。
特に反応容器に入れた磁性粒子等を固定化相としてB/F洗浄する際は、磁石で磁性粒子を反応容器の内壁面や底面に集め、吸引ノズルで当該集めた磁性粒子の塊を崩さないように不要な成分を含んだ反応液を除去後、液体を吐出するノズルで反応容器内に洗浄液を供給することで前記磁性粒子を洗浄する(特許文献1)。洗浄液を供給後、一旦磁性粒子を洗浄液内に分散させると洗浄効率が高くなるため、液体を吐出するノズルで前記磁性粒子の塊が十分に浸る量の洗浄液を反応容器に供給した後、当該容器を撹拌させたり、磁性粒子の塊に直接洗浄液を吐出することで、反応容器の内壁面や底面に集めた磁性粒子の塊を崩して分散させたりすることがある。後者の方法である、磁性粒子の塊に直接洗浄液を吐出して分散させる方法は、反応容器全体を撹拌させる必要がなく、時間の短縮が図れる点で自動分析装置におけるB/F洗浄法として好ましい方法である。
特開2010−151738号公報
前述した磁性粒子の塊に直接洗浄液を吐出して分散させる方法は、洗浄液を前記磁性粒子の塊がある反応容器の内壁面へ、液体を吐出するノズルの開口部から正確に吐出しなければならない。しかしながら、液体を吐出するノズルから吐出される洗浄液の吐出速度が小さい場合または吐出量が少ない場合は、当該ノズル開口部の下側付近に洗浄液が付着したままになることがある。また液体を吐出するノズルそのものを洗浄した際、ノズル洗浄液が付着したままになることや、液体を吐出するノズルが吸引ノズル等を束ねた構造からなる集合ノズルの態様であり液体を吐出するノズルの上方向からも液体が吐出されるような場合は、液体を吐出するノズルの吐出側開口部の下側付近に前記液体が付着したままになることがある。液体を吐出するノズルの吐出側開口部の下側付近に液体が付着すると、付着した前記液体と、当該ノズルから吐出されるべき洗浄液とが接触してしまい、液体を吐出するノズルによる洗浄液の吐出方向が定まらなくなる。そうなると、液体を吐出するノズルの開口部から磁性粒子の塊へ洗浄液を正確に吐出できなくなり、磁性粒子の分散が不十分となる。当該不十分な洗浄を解消するには液体を吐出するノズルによる洗浄液の吐出量を増加させる必要があり、洗浄液の無駄な消費につながる。
そこで本発明の課題は、分析装置で使用する、液体を吐出するためのノズルであって、ノズルに付着した液体の影響を受けることなく容器側面に向けて液体を正確に吐出可能なノズルを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達した。
すなわち本発明は以下のとおりである。
(1)液体を吐出するための流路を有する第一の管部と、前記流路の液体吐出側に連通した流路を有する、第一の管部と等しい外径を有した第二の管部とを設けた、液体を吐出するためのノズルであって、
前記第二の管部が有する流路は前記第一の管部が有する流路の軸方向に対して一定の角度で傾斜しており、前記第二の管部の下面に吐出側開口部を有し、かつ前記第二の管部の吐出側開口部を有する下面は、前記第二の管部の流路の軸方向に対して垂直を成し、さらに当該流路の吐出側開口部は前記第二の管部の下面の下端から離れた場所に位置する、前記ノズル。
(2)少なくとも、液体を吐出するためのノズルと、液体を吸引するためのノズルとを束ねた構造を有する、液体を吸引/吐出するための集合ノズルであって、
前記液体を吐出するためのノズルが(1)に記載のノズルである、前記集合ノズル。
(3) (2)に記載の集合ノズルにおいて、
液体を吐出するための第一および第二の吐出ノズルと、液体を吸引するための吸引ノズルとを束ねた構造を有する、液体を吸引/吐出するための集合ノズルであって、
前記第一の吐出ノズルが(1)に記載のノズルであり、前記第二の吐出ノズルが液体を下方向に吐出するノズルであり、前記吸引ノズルが液体を上方向に吸引するノズルであり、かつ、
前記第二の吐出ノズルの吐出側開口部を前記第一の吐出ノズルの吐出側開口部よりも上側に設け、前記吸引ノズルの吸引側開口部を前記第一の吐出ノズルの吐出側開口部よりも下側に設けた、
前記集合ノズル。
(4) (2)又は(3)に記載の集合ノズルにおいて、
前記集合ノズルを構成する各ノズルは固定部により固定されており、
各ノズルは前記固定部の下端から突出しており、
突出した各ノズルの吸引/吐出側開口部以外の部分は、前記固定部よりも細い外径を有する覆いで覆われている、
前記集合ノズル。
(5) (1)に記載のノズルと、前記ノズルを上下方向および水平方向に移動可能なノズル移動手段と、前記ノズルで吐出した液体を受け入れる容器を保持する容器保持手段とを備えた、洗浄装置。
(6) (1)に記載のノズルにより、容器側面に向けて液体を吐出する、(5)に記載の洗浄装置。
(7) 容器保持手段に、容器内壁に磁性粒子を集めるための集磁部をさらに設けた、(5)または(6)に記載の洗浄装置。
(8) 集磁部により容器内壁に集められた磁性粒子に向けて、(1)に記載のノズルで液体を吐出し洗浄する、(7)に記載の洗浄装置。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のノズルは、液体を吐出するための流路を有する第一の管部と、前記流路の液体吐出側に連通した流路を有する、第一の管部と等しい外径を有した第二の管部とを設けた、液体を吐出するためのノズルであって、前記第二の管部が有する流路は前記第一の管部が有する流路の軸方向に対して一定の角度で傾斜しており、前記第二の管部の下面に吐出側開口部を有し、かつ前記第二の管部の吐出開口部を有する下面は、前記第二の管部の流路の軸方向に対して垂直を成すように傾斜しており、さらに当該流路の吐出側開口部は前記第二の管部の下面の下端から離れた場所に位置する、ことを特徴としている。つまり本発明のノズルは、管全体(第一の管部および第二の管部)の外径や外側の形状の変化はないものの、本発明のノズルの液体吐出側に設けた第二の管部が有する流路は、第一の管部が有する流路の軸方向に対し一定の角度で傾斜した(折れ曲がった)構造となっている。前記一定の角度は0度よりも大きくかつ90度以下の範囲から適宜選択することができるが、角度が0度に近いと本発明の課題である容器側面への正確な吐出が困難となること、また角度が90度に近いと流路が折れ曲がる箇所の抵抗が大きくなることから、20度から50度までの範囲とすると好ましく、25度から40度までの範囲とするとさらに好ましい。ここで吐出側開口部が第二の管部の下面の下端から離れた場所に位置するとは、第二の管部の下端に最も近い吐出側開口部の端から第二の管部の下端までの長さが、吐出側開口部の直径の1〜3倍であることが好ましく、1〜2倍であることが更に好ましい。
本発明のノズルにおいて、第二の管部の外径は、第一の管部と等しい外径を有していればよい。なお本明細書において、等しい外径とは、第一の管部および第二の管部を水平方向に切断した際の断面の外径(断面形状の外径)が等しいことを意味する。具体的には、管全体(第一の管部および第二の管部)の形状として、等しい外径を有した直円柱状、直楕円柱状、直四角柱状、直三角柱状、直六角柱状の形状が例示できる。
本発明のノズルにおいて、第二の管部の下面は流路の吐出側開口部を有し、その面は第二の管部の流路の軸方向に対して垂直を成すよう形成される。第二の管部の流路の角度が90度に近い大きな角度の場合は、吐出側開口部を有する面を流路の軸方向に対して垂直にするので第二の管部の下面の傾斜が大きくなり、第二の管部の下端までの長さが長くなるが、その場合は吐出側開口部から下方向に離れた部分はノズル全体の長さが現実的なものとなるよう切断した構造でも良い。また吐出側開口部を有する面は平面であってもよいが、平面の組み合わせからなってもよく、また球面の一部であっても良い。
前記の様に吐出側開口部を有する第二の管部の下面が平面であることは、必ずしも必要ではないが、第二の管部の流路を下面方向から切削して流路を作成する場合に、垂直な平面であることは切削が容易であり、第二の管部の流路の角度や吐出側開口部の位置や形状を意図したものに作製しやすいため好ましい。
本発明のノズルは、本発明の特徴である流路構造を維持しやすく、かつ液体中の成分や液体そのものが付着しにくい材料で作製すると好ましく、前記好ましい材料の一つとしてステンレス等の金属があげられる。またノズルの第一の管部と第二の管部とは、一体として成型されるものでもよいが、別に成型されて溶接などで接続される態様でも良い。
また本発明は、本発明の吐出ノズルと、液体を吸引するためのノズルとを束ねた構造からなる、集合ノズルの態様であってもよい(以下、本発明の集合ノズルともいう)。本発明の集合ノズルは、少なくとも本発明のノズルと、液体を吸引するためのノズルとを含んでいればよく、さらに液体を吐出および/または吸引するためのノズルを1本以上含んでもよい。本発明の集合ノズルにおいて、本発明の吐出ノズルの吐出側開口部よりも上部から別の液体の吐出があったり、本発明の吐出ノズルが他のノズルと接近して液体が付着しやすい位置に備えられたとしても、本発明の吐出ノズルの第二の管部の吐出側開口部は液体が付着したままの状態にはなりにくく、ノズルから吐出される洗浄液等の液体の吐出方向が定まらなくなるおそれを低減することができる。
本発明の集合ノズルの一態様として、本発明のノズル(第一の吐出ノズル)と、液体を上方向に吸引するためのノズル(吸引ノズル)と、吐出側開口部が第一の吐出ノズルの吐出側開口部よりも上部にあり、液体を下方向に吐出するノズル(第二の吐出ノズル)とを束ねた構造からなる集合ノズルがあげられる。このような態様において、吸引ノズルの吸引側開口部を前記第一の吐出ノズルの吐出側開口部よりも下側に設けると、第一の吐出ノズルは、自らが容器に吐出した液体によってノズルが浸ることなく、かつ容器の底に衝突することなく、その一方で吸引ノズルは容器内の液体を残液少なく吸引できるため、好ましい。
本発明のノズルが集合ノズルの態様をなしている場合、当該集合ノズルの洗浄時に、各ノズルが扱った液体が、集合ノズルを構成する各ノズル間の隙間や溝となった外面の部分を伝わって上昇する現象が発生し、ノズル外面を洗浄するためのノズル洗浄液を噴射できない高さまで上昇する場合がある。前記ノズル外面を上昇した液体は乾燥して当該液体に含まれる塩類などが析出し、析出物が次第に蓄積される可能性がある。この場合は、集合ノズルの洗浄が十分に行なえないだけではなく、当該析出物が洗浄した容器の中に落下したり、ノズルの移動中に分析装置の中に析出物が落下して、分析装置内への汚染の原因となるおそれがある。前記問題を解決する方法の一例として、集合ノズルを構成する各ノズルを、固定部の下端から突出するよう固定部に固定し、前記下端から突出した各ノズルの吸引/吐出側開口部以外の部分が露出せず、かつ各ノズル周辺の空隙を減らすように、前記固定部よりも細い外径を有する覆いで各ノズルを又はそれらをひとまとめにして覆う方法があり、この方法は本発明のノズルの好ましい態様といえる(特開2015−230181号公報)。
本発明は、液体を吐出するための流路を有する第一の管部と前記流路の液体吐出側に連通した流路を有する第一の管部と等しい外径を有した第二の管部とを設けた液体を吐出するためのノズルにおいて、前記第二の管部が有する流路は前記第一の管部が有する流路の軸方向に対して一定の角度で傾斜しており、前記第二の管部の下面に吐出側開口部を有し、かつ前記第二の管部の吐出側開口部を有する下面は、前記第二の管部の流路の軸方向に対して垂直を成し、さらに当該流路の吐出側開口部は前記第二の管部の下面の下端から離れた場所に位置することを特徴としている。これにより、たとえ吐出した液体がノズル先端部(第二の管部)の下端に付着しやすい状態であっても、液体は吐出側開口部のある下面の斜面の下端部に集まり液滴として落下しやすく、仮に付着したままになったとしても、吐出側開口部からは離れているため、吐出される液体の方向に影響を与えず、液体は意図した方向に吐出される。またノズルそのものを洗浄する場合にも、洗浄液は前記のノズルが吐出した液体と同様に、吐出側開口部のある下面の斜面の下端部に集まり液滴として落下しやすく、仮に付着したままになったとしても、吐出側開口部からは離れているため、吐出される液体の方向に影響を与えず、液体は意図した方向に吐出される。
液体を吐出するノズルと、前記ノズルを上下方向および水平方向に移動可能なノズル移動手段と、前記ノズルで吐出した液体を受け入れる容器を保持する容器保持手段とを備えた洗浄装置において、前記液体を吐出するノズルを本発明のノズルとすることで、効率よく洗浄を行うことができる。また本発明のノズルにより、容器側面に向けて液体を吐出することにより、容器側面部を効率よく洗浄することができる。特に前記容器保持手段が容器内壁に磁性粒子を集めるための集磁部をさらに設けた場合、本発明のノズルにより、前記集磁部により集められた磁性粒子に向けて液体(洗浄水等)を吐出し洗浄することにより、効率よく磁性粒子を洗浄することができる。このとき集磁を解除すれば、吐出された液体によって磁性粒子を効率よく分散させることができる。そのためこれをB/F(Bound/Free)洗浄に適用すれば効率よく洗浄を行なうことができる。
本発明のノズルの一態様を示した図である。 従来の吐出ノズルの態様を例示した図である。 本発明のノズルの別の態様を示した図である。
以下、図面を用いて本発明をさらに詳細に説明する。
本発明のノズルの一態様を図1に示す。図1に示すノズル100は、液体供給配管(不図示)と連通した、液体を吐出するための流路11を有した第一の管部10と、流路11の液体吐出側に連通した流路21を有する、第一の管部10と等しい外径を有した第二の管部20とを設けており、流路21は流路11の軸12方向(鉛直方向)に対して30度で傾斜しており、かつ流路21の吐出側開口部22を有する第二管部の下面23は、第二の管部20の流路21の軸方向と垂直面を成している。吐出側開口部22は、第二の管部の下面23の下端24から吐出側開口部の直径の2倍離れた位置(図1では右上方)に設けている。本発明のノズルでは、吐出した液体やノズル外部を洗浄する液体が、第二の管部20の下部に垂れて付着したままになるおそれがある。しかしながら、吐出側開口部を有する第二管部の下面23は、傾斜を成しているため、垂れて付着するおそれのある液体は第二の管部の下面の下端24に集まるため、落下しやすくなり付着しにくい。また付着したままになったとしても、吐出側開口部は液体が付着する下端部からは離れているため、液体が吐出される際に影響を与えることなく、吐出すべき意図する方向に液体を吐出することができる。そのため図1に示すノズルを、自動分析装置で用いるB/F(Bound/Free)洗浄装置に備える液体(洗浄液)吐出ノズルとして用いた場合、集磁部により容器内壁に集められた磁性粒子に対して、正確に液体(洗浄液)を吐出することができ、磁性粒子を効率よく分散させることができるため、B/F洗浄を効率よく行なうことができる。
一方従来のノズルを図2に示す。図2に示す従来のノズル200は、第二の管部20が有する流路21が第一の管部10が有する流路11の軸12方向(鉛直方向)に対して一定の角度で傾斜している点では、本発明のノズル(図1)と一致しているが、第二の管部20の全体が流路21に沿う形で傾斜しており、水平方向に切断した際の断面の外径が第一の管部10の外径とは異なる点、および流路21の吐出側開口部22そのものがノズルの下端部24から離れておらず隣接する点で、本発明のノズル(図1)とは異なる。従来のノズルは、吐出した液体が流路21の吐出側開口部22に付着するおそれがあり、当該付着した液体にノズルで吐出されるべき液体が接触すると、意図する方向に液体を吐出できないおそれがある。そのため図2に示すノズルを、自動分析装置で用いるB/F洗浄装置に備える液体(洗浄液)吐出ノズルとして用いた場合、集磁部により容器内壁に集められた磁性粒子に対して、正確に液体(洗浄液)を吐出できないおそれがあり、磁性粒子の分散が不良、つまりB/F洗浄不良のおそれがある。
本発明のノズルの別の態様を図3に示す。図3に示すノズルは、液体を容器30に吐出する図1に示すノズル100と、液体を容器30に吐出する別のノズル150と、液体を吸引するノズル160とを束ねた構造からなる集合ノズル300の態様となっている。ノズル100は、吐出側開口部22から、容器保持手段に設けた集磁部(不図示)により容器内壁31に集められた磁性粒子40へ正確に吐出されるよう位置が制御される。液体を吐出するノズル150の下面はノズル100の下面よりも上側に設けており、下方向に液体を吐出する。液体を吸引するノズル160はノズル100の下面よりも下側に吸引開口部を設けており、上方向に液体を吸引する。
ノズル100による吐出側開口部22からの液体の吐出、ノズル150からの液体の吐出、または集合ノズル300そのものの洗浄により、これら吐出した液体がノズル100の下端24に付着したままになることがあっても、吐出側開口部22は下端24から離れた位置に設けているため、ノズル100で吐出される液体が、下端24に付着した液体に接触することはなく、意図する方向に液体を吐出することができる。またノズル160は容器30内の液体を吸引するため、その下端は液体が付着しやすいが、ノズル100の下面はノズル160の下面よりも上側に設けているため、磁性粒子40への液体吐出には影響しない。
100、150、200、:吐出ノズル
160:吸引ノズル
300:集合ノズル
10:第一の管部
11:第一の管部が有する流路
12:第一の流路の軸
20:第二の管部
21:第二の管部が有する流路
22:吐出側開口部
23:第二の管部の下面
24:第二の管部の下端
30:容器
31:容器の内壁
40:捕捉分子を固定した磁性粒子(固定化相)

Claims (6)

  1. 少なくとも、
    液体を吐出するための流路を有する第一の管部と、前記流路の液体吐出側に連通した流路を有する、第一の管部と等しい外径を有した第二の管部とを設けた、液体を吐出するためのノズルであって、
    前記第二の管部が有する流路は前記第一の管部が有する流路の軸方向に対して一定の角度で傾斜しており、前記第二の管部の下面に吐出側開口部を有し、かつ前記第二の管部の吐出側開口部を有する下面は、前記第二の管部の流路の軸方向に対して垂直を成し、さらに当該流路の吐出側開口部は前記第二の管部の下面の下端から離れた場所に位置する、前記ノズルと、
    液体を吸引するためのノズルと、
    を束ねた構造を有する、液体を吸引/吐出するための集合ノズルであって、
    前記集合ノズルを構成する各ノズルは固定部により固定されており、
    各ノズルは前記固定部の下端から突出しており、
    突出した各ノズルの吸引/吐出側開口部以外の部分は、各ノズルの空隙を減らすように前記固定部よりも細い外径を有する覆いで覆われている、
    前記集合ノズル。
  2. 請求項1に記載の集合ノズルにおいて、
    液体を吐出するための第一および第二の吐出ノズルと、液体を吸引するための吸引ノズルとを束ねた構造を有する、液体を吸引/吐出するための集合ノズルであって、
    前記第一の吐出ノズルが請求項1に記載されている液体を吐出するためのノズルであり、前記第二の吐出ノズルが液体を下方向に吐出するノズルであり、前記吸引ノズルが液体を上方向に吸引するノズルであり、かつ、
    前記第二の吐出ノズルの吐出側開口部を前記第一の吐出ノズルの吐出側開口部よりも上側に設け、前記吸引ノズルの吸引側開口部を前記第一の吐出ノズルの吐出側開口部よりも下側に設けた、
    前記集合ノズル。
  3. 請求項1に記載の集合ノズルと、前記ノズルを上下方向および水平方向に移動可能なノズル移動手段と、前記ノズルで吐出した液体を受け入れる容器を保持する容器保持手段とを備えた、洗浄装置。
  4. 請求項1に記載の集合ノズルにより、容器側面に向けて液体を吐出する、請求項3に記載の洗浄装置。
  5. 容器保持手段に、容器内壁に磁性粒子を集めるための集磁部をさらに設けた、請求項3または4に記載の洗浄装置。
  6. 集磁部により容器内壁に集められた磁性粒子に向けて、請求項1に記載の集合ノズルで液体を吐出し洗浄する、請求項5に記載の洗浄装置。
JP2016044128A 2016-03-08 2016-03-08 液体吐出ノズル Active JP6746965B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016044128A JP6746965B2 (ja) 2016-03-08 2016-03-08 液体吐出ノズル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016044128A JP6746965B2 (ja) 2016-03-08 2016-03-08 液体吐出ノズル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017161274A JP2017161274A (ja) 2017-09-14
JP6746965B2 true JP6746965B2 (ja) 2020-08-26

Family

ID=59856755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016044128A Active JP6746965B2 (ja) 2016-03-08 2016-03-08 液体吐出ノズル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6746965B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH041449U (ja) * 1990-04-19 1992-01-08
JPH08101206A (ja) * 1994-09-29 1996-04-16 Horiba Ltd 洗浄ノズルおよびそれを用いる容器の洗浄方法
US5779907A (en) * 1996-12-06 1998-07-14 Systems Research Laboratories, Inc. Magnetic microplate separator
JP2001108691A (ja) * 1999-10-06 2001-04-20 Tosoh Corp 試薬の自動加温分注装置
JP4166621B2 (ja) * 2003-05-16 2008-10-15 オリンパス株式会社 自動分析装置
JP4000184B1 (ja) * 2007-03-30 2007-10-31 株式会社石川鉄工所 自動洗浄乾燥方法及び自動洗浄乾燥機
JP2010151738A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Tosoh Corp 磁性粒子の分離方法および装置
JP6484933B2 (ja) * 2014-06-03 2019-03-20 東ソー株式会社 分析装置で使用する吸引/吐出ノズル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017161274A (ja) 2017-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5587965B2 (ja) 化学分析装置
JP2010133924A (ja) 液体吸引機構および試料分析装置
WO2014112591A1 (ja) 自動分析装置
JP6466846B2 (ja) ノズル洗浄方法及び自動分析装置
US10618290B2 (en) Inkjet head maintenance device and inkjet head maintenance method
CN110121650B (zh) 喷嘴清洗器以及使用该喷嘴清洗器的自动分析装置
WO2017145672A1 (ja) 自動分析装置および洗浄方法
JP2010188286A (ja) 洗浄装置、洗浄方法および被洗浄体
JP6746965B2 (ja) 液体吐出ノズル
US11529656B2 (en) Probe wash station for analytical instrumentation
JP6484933B2 (ja) 分析装置で使用する吸引/吐出ノズル
JP5878138B2 (ja) 試料分析装置
JP5043694B2 (ja) 液体検査装置
JP2016015922A (ja) 核酸分析装置
JP2007205773A (ja) 分注装置
CN111417463A (zh) 用于自动诊断分析设备的探针尖端弹出装置及其方法
JP6500381B2 (ja) 液体吐出ノズル
JP5667530B2 (ja) 洗浄要素、洗浄ステーションおよび再利用可能な流体マニピュレータを洗浄する方法
CN112639487B (zh) 自动分析装置和清洗方法
US9011611B2 (en) Cleaning apparatus and cleaning method
JP6497319B2 (ja) 洗浄装置及び、攪拌部材の洗浄方法
JP4885657B2 (ja) 洗浄装置
JP6991335B2 (ja) 自動診断分析装置のためのプローブ先端廃棄物シュートおよびその方法
JP6057754B2 (ja) 臨床用自動分析装置および方法
CN107303548B (zh) 衍生化仪器和衍生化方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200428

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200720

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6746965

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151